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技術 画像処理装置

出願人 村田機械株式会社
発明者 南野勝巳
出願日 2008年4月24日 (12年8ヶ月経過) 出願番号 2008-114047
公開日 2009年11月12日 (11年1ヶ月経過) 公開番号 2009-265896
状態 未査定
技術分野 電子写真における制御・保安 電子写真における制御・管理・保安 カラー電子写真 画像処理
主要キーワード 縮小度合い 入出力比 複合プログラム 処理選択情報 向き調整 スキャン用モータ 拡大プログラム 縮小プログラム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年11月12日)のものです。
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図面 (9)

課題

テーブル変換処理平滑化処理エッジ強調処理拡大処理縮小処理及び回転処理を選択して実行させる際に、原画像から処理画像を得るための処理時間を短縮することができる画像処理装置を提供することを目的とする。

解決手段

テーブル変換処理を行うテーブル変換プログラムと、平滑化処理を行う平滑化プログラムと、エッジ強調処理を行うエッジ強調プログラムと、拡大処理を行う拡大プログラムと、縮小処理を行う縮小プログラムと、回転処理を行う回転プログラムと、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のうちの2以上を組み合せた複合処理を行う複合プログラムと、外部から入力される処理選択情報に基づいて、上記プログラムのいずれかを択一的に実行するプログラム実行部により構成される。

概要

背景

スキャナ機能プリンタ機能などを備えた画像処理装置として、複合機が知られている。通常、複合機には、原稿から読み取った画像に対して、各種の画像処理を行う機能が設けられている。例えば、テーブル変換処理平滑化処理エッジ強調処理拡大処理縮小処理及び回転処理オペレータによる操作に基づいて選択的に実行される。上記テーブル変換処理は、明るさ及びコントラストを調整するために、所定の変換テーブルに基づいて画素値の入力データを出力データに変換する処理である。また、平滑化処理は、周辺画素の画素値に基づいて注目画素の画素値を変更し、画像を平滑化する処理である。また、エッジ強調処理は、周辺画素の画素値に基づいて注目画素の画素値を変更し、画像のエッジを強調する処理である。また、拡大処理は、画素数を増加させた拡大画像を生成する処理である。また、縮小処理は、画素数を減少させた縮小画像を生成する処理である。回転処理は、メモリに対するリード及びライト時のアドレス制御によって画像を回転させる処理である。これらの画像処理の1又は2以上が操作部からの入力信号に基づいて選択的に実行され、複数の原画像を保持するメモリから画素データを読み出して処理が行われる。

上述した様な従来の画像処理装置では、画素データをメモリから読み出して処理を行う際に、各画像処理についてオペレータによって指定された画像処理であるか否かを判断し、その判断結果に基づいて画像処理を実行させる必要があった。このため、原画像から処理画像を得るのに要する時間が長くなってしまうという問題があった。そこで、各画像処理について処理を実行すべきであるか否かの条件判断を行わなくても良いように、オペレータによって指定されているか否かに関わらず、全ての画像処理を順に実行させることが考えられる。そして、オペレータによって指定されていない画像処理については、入力画像がそのまま出力されるように、パラメータの調整を行うようにすることが考えられる。しかし、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大及び縮小処理などの画像処理は、いずれも処理負荷が大きいことから、処理時間の短縮にはならなかった。

概要

テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理を選択して実行させる際に、原画像から処理画像を得るための処理時間を短縮することができる画像処理装置を提供することを目的とする。 テーブル変換処理を行うテーブル変換プログラムと、平滑化処理を行う平滑化プログラムと、エッジ強調処理を行うエッジ強調プログラムと、拡大処理を行う拡大プログラムと、縮小処理を行う縮小プログラムと、回転処理を行う回転プログラムと、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のうちの2以上を組み合せた複合処理を行う複合プログラムと、外部から入力される処理選択情報に基づいて、上記プログラムのいずれかを択一的に実行するプログラム実行部により構成される。

目的

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、原画像から処理画像を得るのに要する時間を短縮することができる画像処理装置を提供することを目的とする。特に、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理を外部から入力される処理選択情報に基づいて選択して実行させる際に、原画像から処理画像を得るための処理時間を短縮することができる画像処理装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

原画像を保持するメモリから画素データを読み出し、外部から入力される処理選択情報に基づいて選択した種類の異なる1又は2以上の画像処理を行って処理画像を生成する画像処理装置であって、上記画像処理として、変換テーブルに基づいて画素値の入力データを出力データに変換するテーブル変換処理と、注目画素及び周辺画素の画素値に基づいて当該注目画素の画素値を変更し、画像を平滑化する平滑化処理と、注目画素及び周辺画素の画素値に基づいて当該注目画素の画素値を変更し、画像のエッジを強調するエッジ強調処理と、画素数を増加させた拡大画像を生成する拡大処理と、画素数を減少させた縮小画像を生成する縮小処理と、画像を回転させる回転処理とが実行可能な画像処理装置において、上記テーブル変換処理を行うテーブル変換プログラムと、上記平滑化処理を行う平滑化プログラムと、上記エッジ強調処理を行うエッジ強調プログラムと、上記拡大処理を行う拡大プログラムと、上記縮小処理を行う縮小プログラムと、上記回転処理を行う回転プログラムと、上記画像処理のうちの2以上を組み合わせた複合処理を行う複合プログラムと、上記処理選択情報に基づいて、上記プログラムのいずれかを択一的に実行するプログラム実行部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。

請求項2

上記複合プログラムとして、上記画像処理のうち、2つを組み合せた複合処理を行う第1の複合プログラムと、3つを組み合せた複合処理を行う第2の複合プログラムと、4つを組み合せた複合処理を行う第3の複合プログラムとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

上記複合プログラムとして、上記テーブル変換処理と他の画像処理のいずれか1つとを組み合せた複合処理を行う第1の複合プログラムと、上記テーブル変換処理と他の画像処理のうちの2つとを組み合せた複合処理を行う第2の複合プログラムと、上記テーブル変換処理と他の画像処理のうちの3つとを組み合せた複合処理を行う第3の複合プログラムとを備え、さらに、上記変換テーブルとして、各画素について入力データをそのまま出力データとして出力させるスルーテーブル、及び、入力データとは異なるデータを出力データとして出力させる非スルーテーブルを保持する変換テーブル記憶部を備え、上記プログラム実行部が、上記処理選択情報に基づいて、上記変換テーブル記憶部から上記スルーテーブル及び上記非スルーテーブルのいずれかを読み出して、プログラムを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

請求項4

上記第2の複合プログラムとして、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理を組み合せ、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理の順序で処理を行うプログラムと、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記縮小処理を組み合せ、上記平滑化処理、上記縮小処理及び上記エッジ強調処理の順序で処理を行うプログラムとを備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。

請求項5

上記第2の複合プログラムとして、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理を組み合せ、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理の順序で処理を行うプログラムと、上記エッジ強調処理及び上記縮小処理を組み合せ、上記縮小処理及び上記エッジ強調処理の順序で処理を行うプログラムとを備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。

請求項6

上記第3の複合プログラムとして、上記テーブル変換処理、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理を組み合せ、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理の順序で処理を行うプログラムと、上記テーブル変換処理、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記縮小処理を組み合せ、上記平滑化処理、上記縮小処理及び上記エッジ強調処理の順序で処理を行うプログラムとを備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。

技術分野

0001

本発明は、プログラムを実行することによって画像処理を行う画像処理装置係り、さらに詳しくは、原画像を保持するメモリから画素データを読み出し、外部から入力される処理選択情報に基づいて選択した種類の異なる1又は2以上の画像処理を行って処理画像を生成する画像処理装置の改良に関する。

背景技術

0002

スキャナ機能プリンタ機能などを備えた画像処理装置として、複合機が知られている。通常、複合機には、原稿から読み取った画像に対して、各種の画像処理を行う機能が設けられている。例えば、テーブル変換処理平滑化処理エッジ強調処理拡大処理縮小処理及び回転処理オペレータによる操作に基づいて選択的に実行される。上記テーブル変換処理は、明るさ及びコントラストを調整するために、所定の変換テーブルに基づいて画素値の入力データを出力データに変換する処理である。また、平滑化処理は、周辺画素の画素値に基づいて注目画素の画素値を変更し、画像を平滑化する処理である。また、エッジ強調処理は、周辺画素の画素値に基づいて注目画素の画素値を変更し、画像のエッジを強調する処理である。また、拡大処理は、画素数を増加させた拡大画像を生成する処理である。また、縮小処理は、画素数を減少させた縮小画像を生成する処理である。回転処理は、メモリに対するリード及びライト時のアドレス制御によって画像を回転させる処理である。これらの画像処理の1又は2以上が操作部からの入力信号に基づいて選択的に実行され、複数の原画像を保持するメモリから画素データを読み出して処理が行われる。

0003

上述した様な従来の画像処理装置では、画素データをメモリから読み出して処理を行う際に、各画像処理についてオペレータによって指定された画像処理であるか否かを判断し、その判断結果に基づいて画像処理を実行させる必要があった。このため、原画像から処理画像を得るのに要する時間が長くなってしまうという問題があった。そこで、各画像処理について処理を実行すべきであるか否かの条件判断を行わなくても良いように、オペレータによって指定されているか否かに関わらず、全ての画像処理を順に実行させることが考えられる。そして、オペレータによって指定されていない画像処理については、入力画像がそのまま出力されるように、パラメータの調整を行うようにすることが考えられる。しかし、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大及び縮小処理などの画像処理は、いずれも処理負荷が大きいことから、処理時間の短縮にはならなかった。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、原画像から処理画像を得るのに要する時間を短縮することができる画像処理装置を提供することを目的とする。特に、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理を外部から入力される処理選択情報に基づいて選択して実行させる際に、原画像から処理画像を得るための処理時間を短縮することができる画像処理装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

第1の本発明による画像処理装置は、原画像を保持するメモリから画素データを読み出し、外部から入力される処理選択情報に基づいて選択した種類の異なる1又は2以上の画像処理を行って処理画像を生成する画像処理装置であって、上記画像処理として、変換テーブルに基づいて画素値の入力データを出力データに変換するテーブル変換処理と、注目画素及び周辺画素の画素値に基づいて当該注目画素の画素値を変更し、画像を平滑化する平滑化処理と、注目画素及び周辺画素の画素値に基づいて当該注目画素の画素値を変更し、画像のエッジを強調するエッジ強調処理と、画素数を増加させた拡大画像を生成する拡大処理と、画素数を減少させた縮小画像を生成する縮小処理と、画像を回転させる回転処理とが実行可能な画像処理装置である。そして、上記テーブル変換処理を行うテーブル変換プログラムと、上記平滑化処理を行う平滑化プログラムと、上記エッジ強調処理を行うエッジ強調プログラムと、上記拡大処理を行う拡大プログラムと、上記縮小処理を行う縮小プログラムと、上記画像処理のうちの2以上を組み合せた複合処理を行う複合プログラムと、上記処理選択情報に基づいて、上記プログラムのいずれかを択一的に実行するプログラム実行部とを備えて構成される。

0006

この画像処理装置では、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のいずれか1つを行う各プログラムと、これらの画像処理を組み合わせた複合処理を行う複合プログラムとが予め備えられ、外部から入力される処理選択情報に基づいて択一的に実行される。この様な構成によれば、各画像処理をそれぞれ行うプログラムとこれらの画像処理を組み合わせた複合処理を行う複合プログラムとが予め備えられるので、画素データをメモリから読み出して処理を行う際に、各画像処理について処理を実行すべきであるか否かの条件判断を行う必要がない。従って、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理を外部から入力される処理選択情報に基づいて選択して実行させる際に、原画像から処理画像を得るための処理時間を短縮することができる。なお、複合処理とは、例えば、複合処理を構成する各処理ごとに処理対象とする画像の全画素分の画素データをメモリ上に書き込むことなく行われる一連の処理のことである。

0007

第2の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記複合プログラムとして、上記画像処理のうち、2つを組み合せた複合処理を行う第1の複合プログラムと、3つを組み合せた複合処理を行う第2の複合プログラムと、4つを組み合せた複合処理を行う第3の複合プログラムとを備えて構成される。

0008

第3の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記複合プログラムとして、上記テーブル変換処理と他の画像処理のいずれか1つとを組み合せた複合処理を行う第1の複合プログラムと、上記テーブル変換処理と他の画像処理のうちの2つとを組み合せた複合処理を行う第2の複合プログラムと、上記テーブル変換処理と他の画像処理のうちの3つとを組み合せた複合処理を行う第3の複合プログラムとを備え、さらに、上記変換テーブルとして、各画素について入力データをそのまま出力データとして出力させるスルーテーブル、及び、入力データとは異なるデータを出力データとして出力させる非スルーテーブルを保持する変換テーブル記憶部を備え、上記プログラム実行部が、上記処理選択情報に基づいて、上記変換テーブル記憶部から上記スルーテーブル及び上記非スルーテーブルのいずれかを読み出して、プログラムを実行するように構成される。

0009

この画像処理装置では、テーブル変換処理を行うテーブル変換プログラムと、テーブル変換処理と平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のいずれかとを組み合わせた複合処理を行う複合プログラムとが予め備えられ、外部から入力される処理選択情報に基づいて択一的に実行される。その際、各画素について入力データをそのまま出力データとして出力させるスルーテーブルと、入力データとは異なるデータを出力データとして出力させる非スルーテーブルとが予め保持される。そして、プログラムを択一的に実行する際には、外部から入力される処理選択情報に基づいてこれらのテーブルのいずれかを読み出してプログラムが実行される。この様な構成によれば、入力画像をそのまま出力画像として出力する処理がテーブル変換処理に含められ、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理に対してテーブル変換処理を常に組み合わせて複合プログラムが形成されるので、予め保持させるプログラムの数を少なくすることができる。

0010

第4の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記第2の複合プログラムとして、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理を組み合せ、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理の順序で処理を行うプログラムと、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記縮小処理を組み合せ、上記平滑化処理、上記縮小処理及び上記エッジ強調処理の順序で処理を行うプログラムとを備えて構成される。この様な構成によれば、平滑化処理、エッジ強調処理及び拡大処理を選択して実行させる際に、この順序で処理が行われるので、拡大処理によってノイズを拡大させてしまうことなく、画像の輪郭を強調することができる。また、平滑化処理、エッジ強調処理及び縮小処理を選択して実行させる際に、平滑化処理、縮小処理及びエッジ強調処理の順序で処理が行われるので、縮小処理によって輪郭の途切れを拡大させてしまうことなく、画像の輪郭を強調することができる。

0011

第5の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記第2の複合プログラムとして、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理を組み合せ、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理の順序で処理を行うプログラムと、上記エッジ強調処理及び上記縮小処理を組み合せ、上記縮小処理及び上記エッジ強調処理の順序で処理を行うプログラムとを備えて構成される。

0012

第6の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記第3の複合プログラムとして、上記テーブル変換処理、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理を組み合せ、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記拡大処理の順序で処理を行うプログラムと、上記テーブル変換処理、上記平滑化処理、上記エッジ強調処理及び上記縮小処理を組み合せ、上記平滑化処理、上記縮小処理及び上記エッジ強調処理の順序で処理を行うプログラムとを備えて構成される。この様な構成によれば、平滑化処理、エッジ強調処理及び拡大処理を選択して実行させる際に、この順序で処理が行われるので、拡大処理によってノイズを拡大させてしまうことなく、画像の輪郭を強調することができる。また、平滑化処理、エッジ強調処理及び縮小処理を選択して実行させる際に、平滑化処理、縮小処理及びエッジ強調処理の順序で処理が行われるので、縮小処理によって輪郭の途切れを拡大させてしまうことなく、画像の輪郭を強調することができる。

発明の効果

0013

本発明による画像処理装置によれば、各画像処理をそれぞれ行うプログラムとこれらの画像処理を組み合わせた複合処理を行う複合プログラムとが予め備えられるので、画素データをメモリから読み出して処理を行う際に、各画像処理について処理を実行すべきであるか否かの条件判断を行う必要がない。従って、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理を外部から入力される処理選択情報に基づいて選択して実行させる際に、原画像から処理画像を得るための処理時間を短縮することができる。

0014

これにより、例えば、画像処理の結果を確認しながら画質微調整するために、パラメータを変更しながら単一の画像処理を繰返し行わせる場合と、パラメータが画質調整によって予め決定された複数の画像処理を一連の画像処理として連続的に行わせる場合とのいずれにも適宜対応することができ、その様なユーザの多様な要望に応じて処理を高速化することができる。

発明を実施するための最良の形態

0015

実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による画像処理装置の一構成例を示したブロック図であり、画像処理装置の一例として複合機1が示されている。複合機(Multi-Function Peripheral:MFP)1は、スキャナ機能、プリンタ機能、FAXファクシミリ送受信機能を備えた画像処理装置であり、これらの機能を選択的に実行させることができる。

0016

この複合機1は、原稿読取部11、外部通信部12、原画像記憶部13、表示制御部14、縮小処理部15、ディスプレイ16、操作部17、プログラム実行部18、プログラム記憶部19、テーブル及びパラメータ記憶部20、並びに、プリンタエンジン部24により構成される。

0017

原稿読取部11は、原稿を光学的に読み取って、ラスターデータを生成する光学読取装置であり、露光用光源撮像素子スキャン用モーターなどによって構成される。ラスターデータとは、ビットマップ形式の画像データのことであり、多数の画素データからなる。プリンタエンジン部24は、ラスターデータを可視化して用紙に印刷する印刷装置であり、感光体ドラムモーター帯電器現像装置転写装置定着装置などによって構成される。

0018

外部通信部12は、LAN(Local Area Network)、PSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆電話交換回線網)などの通信ネットワークを介してPC(パーソナルコンピュータ)などの端末装置との間で通信を行う通信制御部である。

0019

原画像記憶部13は、原稿読取部11によって読み取られ、或いは、外部通信部12が受信した画像データ21を保持するためのメモリである。この原画像記憶部13には、複数の画像が処理対象の原画像22として保持され、これらの原画像22を読み出して各種の画像処理が行われる。

0020

操作部17は、各種の操作キーが設けられ、オペレータによる操作に基づいて入力信号を生成し、表示制御部14及びプログラム実行部18へ出力するユーザインターフェースである。

0021

表示制御部14は、原画像記憶部13内に保持されている画像データ21をオペレータによる操作に基づいてディスプレイ16上に表示する動作を行っている。縮小処理部15は、原画像22に比べて画像サイズを縮小させた縮小画像を生成する処理を行っている。この縮小画像は、例えば、画素データに対する間引き処理により画素数を減少させることによって形成される。表示制御部14では、画像データ21を表示する際に、縮小処理部15によって生成された縮小画像を用いて、原画像22を一覧表示する動作が行われる。

0022

プログラム実行部18は、操作部17からの入力信号に基づいて、原画像記憶部13から画像データ21を読み出し、種類の異なる1又は2以上の画像処理を行って処理画像を生成する画像処理の実行手段である。つまり、操作部17からの入力信号は、外部から入力される処理選択情報となっている。ここでは、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理が実行可能であり、これらの画像処理の1つをそれぞれ実行するためのプログラムと、2〜5つを組み合せた処理を実行するためのプログラムとが予め保持されるものとする。

0023

テーブル変換処理は、画像の明るさ及びコントラストを調整するために、所定の変換テーブルに基づいて、画素値の入力データを出力データに変換する処理である。平滑化処理は、注目画素とその周辺画素との画素値に基づいて当該注目画素の画素値を変更することによって、画像を平滑化する処理であり、ノイズの除去に用いられる。

0024

エッジ強調処理は、注目画素とその周辺画素との画素値に基づいて当該注目画素の画素値を変更することによって、画像のエッジを強調する処理である。例えば、所定のブロック内の複数の画素について積和演算からなる畳み込み処理を行うとともに、当該ブロックを2次元走査させながら画素値を変更することによって、エッジが強調される。このエッジ強調処理は、明暗境界、被写体の輪郭などを強調するのに用いられる。

0025

平滑化処理及びエッジ強調処理は、いずれも複数の画素からなるブロックを処理単位として画素値を変更するとともに、当該ブロックを2次元走査させて画素値の分布を変更する処理であることから、空間フィルタ処理と呼ばれることもある。すなわち、平滑化処理とエッジ強調処理とは、フィルタ係数の異なる処理となっている。

0026

拡大処理は、画素数を増加させた拡大画像を生成する処理であり、画素値を補間することによって拡大画像が生成される。画素値の補間処理としては、画素間を直線により補間する線形補間バイリニア補間)、或いは、曲線により補間するバイキュービック補間が行われる。縮小処理は、画素数を減少させた縮小画像を生成する処理であり、例えば、複数の注目画素の画素値に基づいて1つの画素の画素値を算出するとともに、注目画素を変更しながら画素値を求めることによって、縮小画像が生成される。拡大処理及び縮小処理は、いずれも単位長さあたりの画素数を変更する処理であることから、これらの処理によって解像度を変更することができる。

0027

回転処理は、メモリに対するリード及びライト時のアドレス制御によって画像を回転させる処理である。

0028

ここで、上記画像処理における画素データとは、画素ごとの画素値を示すピクセルデータのことである。画素値としては、モノクロ画像の場合、各画素の輝度値が考えられる。一方、カラー画像の場合には、RGB色空間における各色の輝度値、或いは、YCbCr色空間における輝度成分、色差成分が画素値として用いられる。

0029

プログラム記憶部19には、これらの画像処理からなるn(nは2以上の整数)個のプログラム23が保持されている。具体的には、単一の画像処理を行う単一プログラムとして、テーブル変換処理を行うテーブル変換プログラムと、平滑化処理を行う平滑化プログラムと、エッジ強調処理を行うエッジ強調プログラムと、拡大処理を行う拡大プログラムと、縮小処理を行う縮小プログラムと、回転処理を行う回転プログラムとが保持される。また、複数の画像処理を組み合わせた複合処理を行う複合プログラムとして、第1〜第3の複合プログラムが保持される。

0030

上記第1の複合プログラムは、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のうちの2つを組み合せた複合処理を行うプログラムである。第2の複合プログラムは、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のうちの3つを組み合せた複合処理を行うプログラムである。第3の複合プログラムは、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のうちの4つを組み合せた複合処理を行うプログラムである。

0031

ここで、単一の画像処理では、処理前及び処理後に1ページ分の画素データをメモリ上に同時に格納した状態が存在する。これに対して、複合処理は、この様な単一の画像処理を単純に複数個足し合わせたものではなく、複合処理全体では、処理の前後に1ページ分の画素データをメモリ上に同時に格納した状態が存在するものの、複合処理内の途中の時点では、必要最小限のライン数分の画素データをメモリ内に逐次格納する処理が行われ、1ページ分の画素データをメモリ上に同時に格納されることはない。

0032

プログラム実行部18では、オペレータによって指定された1又は2以上の画像処理に対応する上記プログラム23をプログラム記憶部19から読み出して実行する動作が行われる。プログラム記憶部19内のプログラム23は、操作部17からの入力信号に基づいて、択一的に実行される。

0033

テーブル及びパラメータ記憶部20には、テーブル変換処理用の変換テーブルと、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理用のパラメータとが保持される。上記変換テーブルとして、画像の明るさを調整するための変換テーブルと、コントラストを調整するための変換テーブルと、明るさ及びコントラストを調整するための変換テーブルとが保持される。

0034

明るさ調整用の変換テーブルとしては、例えば、明るさを増加させる変換テーブルと、明るさを減少させる変換テーブルが保持される。また、コントラスト調整用の変換テーブルとしては、例えば、コントラストを増加させる変換テーブルと、コントラストを減少させる変換テーブルが保持される。

0035

画像処理の上記パラメータとしては、処理対象とするブロックのサイズ、各画素に対する重みなどが保持される。

0036

プログラム実行部18によって生成された処理画像は、例えば、プリンタエンジン部24へ出力され、用紙に印刷される。なお、プログラム実行部18では、原画像記憶部13から画像データ21を読み出す際、或いは、処理画像をメモリ内に格納する際に、参照ポインタの開始位置、加算数減算数などを調整するメモリ制御が行われる。この様なメモリ制御によって、画像を所定の角度だけ回転させたり、画像の上下又は左右を反転させる処理が必要に応じて実行される。

0037

図2は、図1の複合機1の構成例を示した図であり、プログラム記憶部19に予め保持されるプログラム23の一例が示されている。プログラム記憶部19には、単一プログラム31、第1の複合プログラム32、第2の複合プログラム33及び第3の複合プログラム34が予め保持される。

0038

単一プログラム31としては、テーブル変換プログラム、平滑化プログラム、エッジ強調プログラム、拡大プログラム及び縮小プログラムが保持されている。

0039

第1の複合プログラム32としては、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理及び縮小処理のうちの任意の2つを組み合わせた処理のうち、拡大処理及び縮小処理の組み合わせを除く9通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。具体的には、テーブル変換及び平滑化プログラム、テーブル変換及びエッジ強調プログラム、テーブル変換及び拡大プログラム、テーブル変換及び縮小プログラム、平滑化及びエッジ強調プログラム、平滑化及び拡大プログラム、平滑化及び縮小プログラム、エッジ強調及び拡大プログラム、並びに、エッジ強調及び縮小プログラムが保持されている。

0040

第2の複合プログラム33としては、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理及び縮小処理のうちの任意の3つを組み合わせた処理のうち、拡大処理及び縮小処理の組み合わせを除く7通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。具体的には、テーブル変換、平滑化及びエッジ強調プログラムと、テーブル変換、平滑化及び拡大プログラムと、テーブル変換、平滑化及び縮小プログラムと、テーブル変換、エッジ強調及び拡大プログラムと、テーブル変換、エッジ強調及び縮小プログラムと、平滑化、エッジ強調及び拡大プログラムと、平滑化、エッジ強調及び縮小プログラムとが保持されている。

0041

第3の複合プログラム34としては、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理及び縮小処理のうちの任意の4つを組み合わせた処理のうち、拡大処理及び縮小処理の組み合わせを除く2通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。具体的には、テーブル変換、平滑化、エッジ強調及び拡大プログラムと、テーブル変換、平滑化、エッジ強調及び縮小プログラムとが保持されている。

0042

プログラム記憶部19には、上記した23種類のプログラム23が予め保持され、操作部17からの入力信号に基づいて択一的に実行される。この様に構成することにより、画像データを原画像記憶部13から読み出して処理を行う際に、各画像処理について処理を実行すべきであるか否かの条件判断を行わなくてよいので、原画像から処理画像を得るための処理時間を短縮することができる。

0043

この例では、単一プログラム31として、テーブル変換プログラム、平滑化プログラム、エッジ強調プログラム、拡大プログラム及び縮小プログラムが保持され、複合プログラムとして、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理及び縮小処理を組み合わせた処理に対応するプログラムが保持される場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、単一の画像処理として、回転処理を上記画像処理に加えても良い。

0044

具体的には、単一プログラムとして、テーブル変換プログラム、平滑化プログラム、エッジ強調プログラム、拡大プログラム、縮小プログラム及び回転プログラムが保持される。また、第1の複合プログラムとして、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のうちの任意の2つを組み合わせた処理のうち、拡大処理及び縮小処理の組み合わせを除く14通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。

0045

また、第2の複合プログラムとして、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のうちの任意の3つを組み合わせた処理のうち、拡大処理及び縮小処理の組み合わせを除く16通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。また、第3の複合プログラムとして、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のうちの任意の4つを組み合わせた処理のうち、拡大処理及び縮小処理の組み合わせを除く9通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。

0046

さらに、第4の複合プログラムとして、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理のうちの任意の5つを組み合わせた処理のうち、拡大処理及び縮小処理の組み合わせを除く4通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。従って、この場合には、49種類のプログラムがプログラム記憶部19に予め保持されることとなる。

0047

図3(a)及び(b)は、図1の複合機1における動作の一例を示した図であり、画素値の入力データを出力データに変換する際の入出力特性が示されている。図3(a)には、画像の明るさを増加させる変換テーブルを表す特性曲線41が示されている。入出力比が常に1の特性曲線40に対し、特性曲線41は、所定の閾値a1以下の入力値を一定量(変化量b1)だけ増加させ、閾値a1を越える入力値を上限値に変換する入出力特性となっている。

0048

入力値を増加させる際の変化量b1を調整することにより、画像の明るさを増加させたり、減少させることができる。つまり、画像の明るさを調整するテーブル変換処理を含むプログラムを実行する場合には、上記変化量b1をパラメータとして変更することによって、画像の明るさを増加させたり、減少させることができる。

0049

図3(b)には、画像のコントラストを増加させる変換テーブルを表す特性曲線42が示されている。入出力比が常に1の特性曲線40に対し、特性曲線42は、閾値a2以下の入力値について、1を越える一定の入出力比で増加させ、閾値a2を越える入力値を上限値に変換する入出力特性となっている。

0050

0以上a2以下の範囲内における特性曲線42の傾きを調整することにより、画像のコントラストを増加させたり、減少させることができる。つまり、画像のコントラストを調整するテーブル変換処理を含むプログラムを実行する場合には、上記傾きをパラメータとして変更することによって、画像のコントラストを増加させたり、減少させることができる。

0051

この例では、画素値の入力データを出力データに変換する際の変換式が1次式により表される線形変換について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、入力データをXとし、出力データをYとして、画素値が8ビットデータの場合に、関係式Y=(X/255)γ×255(0≦X≦255)によって表される変換を行うものであっても良い。

0052

上記関係式におけるγは、このテーブル変換処理のパラメータであり、画像を明るくする場合には、γ<1を満たす所定値が選択され、暗くする場合には、γ>1を満たす所定値が選択される。

0053

図4は、図1の複合機1における動作の一例を示した図であり、平滑化処理において注目画素51の画素値を決定する際に用いられる周辺画素52が示されている。平滑化処理では、注目画素51とその周辺画素52の画素値に基づいて、当該注目画素51の画素値が変更される。この例では、3行3列マトリックス状に配置された9個の画素における中心画素を注目画素51とし、この注目画素51に隣接する8個の隣接画素が周辺画素52として処理される。

0054

この様な注目画素51及び周辺画素52に対して、例えば、画素値を加重平均することによって、注目画素51の画素値が決定される。この様な平滑化処理を含むプログラムを実行する場合には、注目画素51及び周辺画素52について画素値を加重平均する際の重みをパラメータとして変更することにより、平滑化の度合いを強くしたり、弱くすることができる。

0055

図5は、図1の複合機1における動作の一例を示した図であり、縮小処理においてブロック61内の複数の注目画素62から1つの画素63の画素値を決定する際の様子が示されている。縮小処理では、ブロック61内の複数の注目画素62の画素値に基づいて、当該ブロック61に対応付けて1つの画素63の画素値が決定される。この例では、3行3列のマトリックス状に配置された9個の画素からなるブロック61に対して、1つの画素63の画素値が決定される。

0056

具体的には、ブロック61の角に位置する4つの画素を注目画素62とし、これらの注目画素62に対して、例えば、画素値を加重平均することによって、ブロック61の中心位置の画素として画素63の画素値が決定される。

0057

この様な縮小処理を含むプログラムを実行する場合には、ブロック61内の注目画素62について画素値を加重平均する際の当該ブロック61のサイズをパラメータとして変更することにより、画像の縮小度合いを調整することができる。

0058

図6(a)及び(b)は、図1の複合機1における動作の一例を示した図である。図6(a)には、平滑化処理、エッジ強調処理及び拡大処理を実行する際の各処理の順序が示され、図6(b)には、平滑化処理、エッジ強調処理及び縮小処理を実行する際の各処理の順序が示されている。

0059

平滑化処理、エッジ強調処理及び拡大処理を実行する際には、平滑化処理、エッジ強調処理及び拡大処理の順序で各処理が実行される。すなわち、平滑化処理、エッジ強調処理及び拡大処理を組み合わせて構成される複合プログラムは、平滑化処理、エッジ強調処理及び拡大処理の順序で順に画像処理を行うプログラムとなっている。

0060

具体的には、平滑化、エッジ強調及び拡大プログラム(第2の複合プログラム33)と、テーブル変換、平滑化、エッジ強調及び拡大プログラム(第3の複合プログラム34)とが上記順序で順に画像処理を行うプログラムとなっている。

0061

また、平滑化処理、エッジ強調処理及び縮小処理を実行する際には、平滑化処理、縮小処理及びエッジ強調処理の順序で各処理が実行される。すなわち、平滑化処理、エッジ強調処理及び縮小処理を組み合わせて構成される複合プログラムは、平滑化処理、縮小処理及びエッジ強調処理の順序で順に画像処理を行うプログラムとなっている。

0062

具体的には、平滑化、エッジ強調及び縮小プログラム(第2の複合プログラム33)と、テーブル変換、平滑化、エッジ強調及び縮小プログラム(第3の複合プログラム34)とが上記順序で順に画像処理を行うプログラムとなっている。

0063

この様に構成することにより、平滑化処理、エッジ強調処理及び拡大処理を選択して実行させる際に、この順序で処理が行われるので、拡大処理によってノイズを拡大させてしまうことなく、画像の輪郭を強調することができる。また、平滑化処理、エッジ強調処理及び縮小処理を選択して実行させる際に、平滑化処理、縮小処理及びエッジ強調処理の順序で処理が行われるので、縮小処理によって輪郭の途切れを拡大させてしまうことなく、画像の輪郭を強調することができる。

0064

図7は、図1の複合機1における動作の一例を示した図であり、複数の画像処理について画像処理のパラメータを指定するための入力画面25が示されている。この入力画面25は、ディスプレイ16上の画面表示であり、明るさ調整欄26、シャープネス調整欄27、倍率調整欄28及び用紙の向き調整欄29が配置されている。

0065

明るさ調整欄26は、画像の明るさを調整するための入力欄であり、レベルゲージ上のアイコンA1の位置を変更することによって、−5〜+5の範囲で明るさの調整値を選択することができる。この明るさの調整は、例えば、テーブル変換処理によって実現される。すなわち、予め複数の変換テーブルを用意しておき、オペレータによって選択された調整値に応じて、使用する変換テーブルを切り替えることによって、明るさが調整される。

0066

シャープネス調整欄27は、シャープネスを調整するための入力欄であり、レベルゲージ上のアイコンA2の位置を変更することによって、−5〜+5の範囲でシャープネスをスムース側又はシャープ側に調整値を選択することができる。このシャープネスの調整は、例えば、空間フィルタ処理によって実現される。すなわち、スムース側では、平滑化処理を行い、シャープ側では、エッジ強調処理を行う。そして、中間付近(調整値のゼロ付近)では、平滑化処理及びエッジ強調処理の両方を行うことによって、シャープネスが調整される。

0067

倍率調整欄28は、画像を拡大又は縮小させるための入力欄であり、倍率入力ボックスA3及び用紙サイズを指定するための入力ボックスA4が配置されている。倍率を数値で指定することによって、画像を拡大又は縮小することができる。また、用紙サイズを指定することによって、倍率が自動的に選択される。

0068

用紙の向き調整欄29は、画像を回転させるための入力欄であり、用紙の向きを指定するための入力ボックスA5が配置されている。用紙の向きを指定することによって、画像を所定の角度だけ回転させることができる。

0069

この入力画面25上で複数のパラメータを指定することにより、複数の画像処理を組み合わせた複合処理を実行させることができる。

0070

なお、原稿から読み取った画像データを用紙に印刷する際、原稿のサイズ及び向きがいずれも用紙と同じである場合に、2枚の原稿から読み取った画像データを1枚の用紙に印刷するようなケースでは、縮小処理及び回転処理を組み合わせた複合処理を行う必要がある。これに対し、原稿のサイズ及び向きがいずれも用紙と同じである場合に、4枚の原稿から読み取った画像データを1枚の用紙に印刷するようなケースでは、回転処理を行う必要はなく、縮小処理のみが行われる。この様に、原稿及び用紙のサイズ及び向きと、オペレータによる印刷方法の指定とに基づいて、必要な画像処理が自動的に選択される場合も考えられる。

0071

本実施の形態によれば、各画像処理をそれぞれ行うプログラムとこれらの画像処理を組み合わせた複合処理を行う複合プログラムとが予め備えられるので、画素データをメモリから読み出して処理を行う際に、各画像処理について処理を実行すべきであるか否かの条件判断を行う必要がない。従って、テーブル変換処理、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理、縮小処理及び回転処理を操作部17からの入力信号に基づいて選択して実行させる際に、原画像から処理画像を得るための処理時間を短縮することができる。

0072

実施の形態2.
実施の形態1では、単一の画像処理を行う単一プログラムと、複数の画像処理を組み合わせた複合処理を行う複合プログラムとからなる23種類のプログラムが保持される場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、入力データをそのまま出力データとして出力させる変換テーブルを用いることによって、予め保持させるプログラムの数を少なくする場合について説明する。

0073

図8は、本発明の実施の形態2による画像処理装置の一構成例を示した図であり、プログラム記憶部19に予め保持されるプログラム23の一例が示されている。プログラム記憶部19には、単一プログラム71、第1の複合プログラム72、第2の複合プログラム73及び第3の複合プログラム74が予め保持される。単一プログラム71としては、テーブル変換プログラムが保持されている。

0074

第1の複合プログラム72としては、テーブル変換処理と、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理及び縮小処理のいずれか1つを組み合わせた4通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。具体的には、テーブル変換及び平滑化プログラム、テーブル変換及びエッジ強調プログラム、テーブル変換及び拡大プログラム、並びに、テーブル変換及び縮小プログラムが保持されている。

0075

第2の複合プログラム73としては、テーブル変換処理と、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理及び縮小処理のうちの任意の2つを組み合わせた処理のうち、拡大処理及び縮小処理の組み合わせを除く5通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。具体的には、テーブル変換、平滑化及びエッジ強調プログラムと、テーブル変換、平滑化及び拡大プログラムと、テーブル変換、平滑化及び縮小プログラムと、テーブル変換、エッジ強調及び拡大プログラムと、テーブル変換、エッジ強調及び縮小プログラムとが保持されている。

0076

第3の複合プログラム74としては、テーブル変換処理と、平滑化処理、エッジ強調処理、拡大処理及び縮小処理のうちの任意の3つを組み合わせた処理のうち、拡大処理及び縮小処理の組み合わせを除く2通りの処理にそれぞれ対応するプログラムが保持される。具体的には、テーブル変換、平滑化、エッジ強調及び拡大プログラムと、テーブル変換、平滑化、エッジ強調及び縮小プログラムとが保持されている。

0077

プログラム記憶部19には、上記した12種類のプログラムが予め保持され、操作部17からの入力信号に基づいて択一的に実行される。

0078

テーブル及びパラメータ記憶部20には、テーブル変換処理用の変換テーブルとして、入力データをそのまま出力データとして出力させるスルーテーブルと、入力データとは異なるデータを出力データとして出力させる非スルーテーブルとが保持される。

0079

上記スルーテーブルは、各画素について入力レンジ内の画素値を入出力比1で変換するための変換テーブルとなっており、入力画像がそのまま出力画像として出力される。一方、非スルーテーブルは、入力レンジ内の画素値を1以外の入出力比で変換するための変換テーブルとなっており、画像の明るさ及びコントラストを変更するための通常の変換テーブルである。

0080

プログラム実行部18では、操作部17からの入力信号に基づいて、テーブル及びパラメータ記憶部20からスルーテーブル又は非スルーテーブルのいずれかを読み出して、プログラムを実行する動作が行われる。すなわち、オペレータによって明るさ又はコントラストの変更が指定されている場合、非スルーテーブルが選択される。一方、明るさ及びコントラストの変更が指定されていない場合には、スルーテーブルが選択される。この様に構成することにより、テーブル変換処理を他の画像処理と常に組み合わせることができる。

0081

本実施の形態によれば、スルーテーブルを用いるテーブル変換処理を他の画像処理と常に組み合わせることによって、予め保持させるプログラムの数を少なくすることができる。一般に、テーブル変換処理は、平滑化処理、エッジ強調処理などの空間フィルタ処理に比べて、演算量が少なく、処理負荷が小さい。このため、テーブル変換処理を他の画像処理と組み合わせることによる処理時間の増加量は小さい。

0082

なお、実施の形態1及び2では、操作部17からの入力信号に基づいて、プログラム記憶部19内のプログラム23が択一的に実行される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、外部から入力される処理選択情報に基づいてプログラム23を択一的に実行するものであれば他の構成であっても良い。例えば、オペレータが携帯しているIDカードからユーザIDを自動的に取得するID取得部を備え、このID取得部からの処理選択情報に基づいてプログラム23を実行するものであっても良い。或いは、原稿中のIDコードを読み取るID読取部を備え、このID読取部からの処理選択情報に基づいてプログラム23を実行するものであっても良い。或いは、パーソナルコンピュータなどの外部端末からの指示を受信する受信部を備え、この受信部からの処理選択情報に基づいてプログラム23を実行するものであっても良い。

図面の簡単な説明

0083

本発明の実施の形態1による画像処理装置の一構成例を示したブロック図であり、画像処理装置の一例として複合機1が示されている。
図1の複合機1の構成例を示した図であり、プログラム記憶部19に予め保持されるプログラム23の一例が示されている。
図1の複合機1における動作の一例を示した図であり、画素値の入力データを出力データに変換する際の入出力特性が示されている。
図1の複合機1における動作の一例を示した図であり、平滑化処理において注目画素51の画素値を決定する際に用いられる周辺画素52が示されている。
図1の複合機1における動作の一例を示した図であり、縮小処理において複数の注目画素62から1つの画素63の画素値を決定する際の様子が示されている。
図1の複合機1における動作の一例を示した図であり、各画像処理を実行する際の順序が示されている。
図1の複合機1における動作の一例を示した図であり、複数の画像処理について画像処理のパラメータを指定するための入力画面25が示されている。
本発明の実施の形態2による画像処理装置の一構成例を示した図であり、プログラム記憶部19に予め保持されるプログラム23の一例が示されている。

符号の説明

0084

1複合機
11原稿読取部
12外部通信部
13原画像記憶部
14表示制御部
15縮小処理部
16ディスプレイ
17 操作部
18プログラム実行部
19プログラム記憶部
20 テーブル及びパラメータ記憶部
21 画像データ
22 原画像
24プリンタエンジン部

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