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課題

駆動エネルギーを抑制しつつ、動画残像の軽減及び画面輝度ムラの低減を実現できる液晶表示装置を提供する。

解決手段

液晶表示装置は、その2次元走査部30によって、1フレーム期間で、液晶パネル画像表示領域11cの背面において、副走査方向Dvに副走査ピッチVpで配置された複数の第1の走査位置P1を光スポットS1で主走査方向Dhに走査する第1の2次元走査と、1フレーム期間で、液晶パネルの画像表示領域11の背面において、副走査方向Dvに副走査ピッチVpで配置された複数の第2の走査位置P2を光スポットS2で主走査方向Dhに走査する第2の2次元走査とを、1フレーム期間毎に交互に実施し、第1の走査位置P1と第2の走査位置P2との副走査方向Dvのずれを副走査ピッチの半分の距離Vp/2としている。

概要

背景

一般に、液晶表示装置(LCD)は、液晶パネル画像表示領域の全体がバックライトにより照明され、フレーム時間を通して画素からの光が目によって知覚される応答様式を持つホールド型の表示装置である。ホールド型の表示装置では、目の残像効果により動画像ぼけ見え動画残像が発生し易い。

動画残像を減らすため、液晶パネルの各画素に印加される電圧書き換えるタイミングと、導光板エッジに白色LEDを取り付けた複数の光源バックライトユニット)の駆動回路駆動タイミングとの同期を取って画像表示を行う直視型の液晶表示装置の提案がある(例えば、特許文献1参照)。

また、投射型表示装置であって、光源からの光を偏向して画像情報表示素子の全面を1フレーム期間内走査することによって、スクリーン上に画像を投影する装置の提案もある(例えば、特許文献2参照)。

特開2001−210122号公報(段落0062〜0064、図1)
特開2004−163915号公報(段落0021、0030、図1)

概要

駆動エネルギーを抑制しつつ、動画残像の軽減及び画面輝度ムラの低減を実現できる液晶表示装置を提供する。液晶表示装置は、その2次元走査部30によって、1フレーム期間で、液晶パネルの画像表示領域11cの背面において、副走査方向Dvに副走査ピッチVpで配置された複数の第1の走査位置P1を光スポットS1で主走査方向Dhに走査する第1の2次元走査と、1フレーム期間で、液晶パネルの画像表示領域11の背面において、副走査方向Dvに副走査ピッチVpで配置された複数の第2の走査位置P2を光スポットS2で主走査方向Dhに走査する第2の2次元走査とを、1フレーム期間毎に交互に実施し、第1の走査位置P1と第2の走査位置P2との副走査方向Dvのずれを副走査ピッチの半分の距離Vp/2としている。

目的

そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、駆動エネルギーを抑制しつつ、動画残像の軽減及び画面の輝度ムラの低減を実現できる液晶表示装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

液晶パネルと、入力映像信号に基づいて前記液晶パネルを駆動させる液晶駆動手段と、光ビーム出射する光源手段と、前記光ビームを偏向して、前記光ビームによって形成される光スポットを、前記液晶パネルの画像表示領域の背面において主走査方向及び副走査方向に2次元走査させる2次元走査手段と、前記2次元走査手段が、前記入映像信号の1フレーム期間で、前記液晶パネルの画像表示領域の背面において、副走査方向に所定の副走査ピッチで配置された複数の第1の走査位置を、各第1の主走査位置を中心とする前記光スポットで走査する第1の2次元走査と、前記入力映像信号の1フレーム期間で、前記液晶パネルの画像表示領域の背面において、副走査方向に前記副走査ピッチで配置された複数の第2の走査位置を、各第2の主走査位置を中心とする前記光スポットで走査する第2の2次元走査とを1フレーム期間毎に交互に実施するように、前記液晶駆動手段、前記光源手段、及び前記2次元走査手段の動作を制御する制御手段とを有し、前記複数の第1の走査位置と前記複数の第2の走査位置との副走査方向のずれは、前記副走査ピッチの半分の距離であることを特徴とする液晶表示装置

請求項2

前記副走査ピッチは、前記光スポットの直径に等しいことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。

請求項3

前記副走査ピッチは、前記光スポットの直径の半分に等しいことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。

請求項4

前記第1の2次元走査は、前記複数の第1の走査位置の線順次走査であり、前記第2の2次元走査は、前記複数の第2の走査位置の線順次走査であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。

技術分野

0001

本発明は、直視型の液晶パネル画像表示領域の背面のバックライト照明光ビームの2次元走査によって行なう液晶表示装置に関するものである。

背景技術

0002

一般に、液晶表示装置(LCD)は、液晶パネルの画像表示領域の全体がバックライトにより照明され、フレーム時間を通して画素からの光が目によって知覚される応答様式を持つホールド型の表示装置である。ホールド型の表示装置では、目の残像効果により動画像ぼけ見え動画残像が発生し易い。

0003

動画残像を減らすため、液晶パネルの各画素に印加される電圧書き換えるタイミングと、導光板エッジに白色LEDを取り付けた複数の光源バックライトユニット)の駆動回路駆動タイミングとの同期を取って画像表示を行う直視型の液晶表示装置の提案がある(例えば、特許文献1参照)。

0004

また、投射型表示装置であって、光源からの光を偏向して画像情報表示素子の全面を1フレーム期間内走査することによって、スクリーン上に画像を投影する装置の提案もある(例えば、特許文献2参照)。

0005

特開2001−210122号公報(段落0062〜0064、図1
特開2004−163915号公報(段落0021、0030、図1

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1に記載された液晶表示装置のように、動画残像を軽減するために、複数の光源を用いた場合には、複数の光源の輝度ムラ画面の輝度ムラを生じさせるおそれがあるという問題があった。

0007

また、特許文献2に記載された投射型表示装置においては、光を走査する機構は小型であり、この機構の動作に要する駆動エネルギーは少ない。しかし、直視型の液晶パネルは投射型の液晶パネルよりも数10倍大きいので、直視型の液晶パネルの画像表示領域の背面を光ビームで走査する場合には、走査機構の駆動エネルギーが増大するという問題がある。

0008

そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、駆動エネルギーを抑制しつつ、動画残像の軽減及び画面の輝度ムラの低減を実現できる液晶表示装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

本発明に係る液晶表示装置は、液晶パネルと、入力映像信号に基づいて前記液晶パネルを駆動させる液晶駆動手段と、光ビームを出射する光源手段と、前記光ビームを偏向して、前記光ビームによって形成される光スポットを、前記液晶パネルの画像表示領域の背面において主走査方向及び副走査方向に2次元走査させる2次元走査手段と、前記2次元走査手段が、前記入映像信号の1フレーム期間で、前記液晶パネルの画像表示領域の背面において、副走査方向に所定の副走査ピッチで配置された複数の第1の走査位置を、各第1の主走査位置を中心とする前記光スポットで走査する第1の2次元走査と、前記入力映像信号の1フレーム期間で、前記液晶パネルの画像表示領域の背面において、副走査方向に前記副走査ピッチで配置された複数の第2の走査位置を、各第2の主走査位置を中心とする前記光スポットで走査する第2の2次元走査とを1フレーム期間毎に交互に実施するように、前記液晶駆動手段、前記光源手段、及び前記2次元走査手段の動作を制御する制御手段とを有し、前記複数の第1の走査位置と前記複数の第2の走査位置との副走査方向のずれは、前記副走査ピッチの半分の距離であることを特徴としている。

発明の効果

0010

本発明による液晶表示装置は、液晶パネルの画像表示領域の背面のバックライト照明を光ビームの2次元走査によって行なうので、非ホールド型の表示装置として動作することとなり、動画残像を軽減することができるという効果を奏する。

0011

また、本発明による液晶表示装置は、第1の2次元走査と第2の2次元走査とを1フレーム期間毎に交互に実施し、第1の2次元走査の位置と第2の2次元走査の位置を副走査方向に副走査ピッチの半分の距離だけずらすようにしたので、画面の輝度ムラを少なくすることができるという効果を奏する。

0012

また、本発明による液晶表示装置は、2フレーム期間で第1の2次元走査と第2の2次元走査を行なうようにしたので、走査速度を遅くすることができ、そのため、2次元走査手段の動作に必要な駆動エネルギーを低減することができるという効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0013

実施の形態1.
〔液晶表示装置の構成及び動作〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の構成及び動作を概略的に示す図である。また、図2は、実施の形態1に係る液晶表示装置の光学系の構成及び制御系の構成を概略的に示す図である。

0014

図1又は図2に示されるように、実施の形態1に係る液晶表示装置は、液晶パネル11と、液晶駆動手段としての液晶駆動部12と、光ビームL0を出射する光源手段としての光ビーム出射部20と、液晶パネル11の背面にバックライト光である光ビームL1を2次元走査する2次元走査手段としての2次元走査部30と、液晶表示装置全体の動作を制御する制御手段としての制御部40とを有している。

0015

図1又は図2に示されるように、液晶パネル11は、観察者によって表面11aが直視される直視型の液晶パネルである。液晶パネル11の画像表示領域(図2における斜線部分)11cの背面11bには、光ビーム出射部20から出射され2次元走査部30で走査される光ビームL1が照射される。

0016

図2に示されるように、光ビーム出射部20は、光ビームを出射する光源21と、光源21から光ビームL0を出射させる光源駆動部22とを有している。光源21は、例えば、レーザー発光素子又はLED素子を有する光学装置であるが、光ビームを出射できる構成であれば、高輝度水銀ランプのような発光ランプを光源とする光学装置とすることも可能である。

0017

また、図1又は図2に示されるように、2次元走査部30は、光ビーム出射部20からの光ビームL0を水平方向及び垂直方向に偏向することによって、光ビームL1によって形成される光スポットを、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11bにおいて主走査方向(水平方向)Dh及び副走査方向(垂直方向)Dvにそれぞれ所定の周波数で走査して、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11bの全面を光スポットで線順次走査する。図2に示されるように、2次元走査部30は、光スポットを副走査方向Dvに移動させるように光反射面の傾きを変える(揺動させる)ガルバノミラー31と、ガルバノミラー31を、光スポットを副走査方向Dvに移動させるように、揺動させるガルバノミラー駆動部32と、ガルバノミラー駆動部32の動作を制御するガルバノミラー駆動制御部33とを有している。また、2次元走査部30は、光スポットを主走査方向Dhに走査させるように回転する回転多面鏡ポリゴンミラー)34と、ポリゴンミラー34を回転させるモータ35と、モータ35の動作を制御するポリゴンミラー駆動制御部36とを有している。なお、図2に示される2次元走査部30の構成は、一例に過ぎず、光ビームL1を2次元走査できる構成であれば、他の構成とすることもできる。

0018

図3(a)乃至(d)は、実施の形態1に係る液晶表示装置において、光スポットS1又はS2を第1の走査位置P1又は第2の走査位置P2で走査したときの画面輝度を説明するための図である。図3(a)は、光スポットS1又はS2(実線及び破線の円)及び第1の走査位置P1又は第2の走査位置P2(実線及び破線の白矢印)を示し、図3(b)は、光スポットS1又はS2を第1の走査位置P1又は第2の走査位置P2で走査したときの副走査方向Dvの光量分布(実線及び破線の曲線51,52)を示し、図3(c)は、そのときの第1の走査位置P1又は第2の走査位置P2における画面輝度分布(実線及び破線の曲線53,54)を示し、図3(d)は、液晶パネル11の画像表示領域11cの副走査方向Dvの画面輝度分布(実線の曲線55)を示す。

0019

制御部40は、液晶駆動部12、光ビーム出射部20、及び2次元走査部30の動作を制御する。制御部40による制御によって、2次元走査部30は、光ビームL1によって液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11bに形成される光スポットの走査である第1の2次元走査(光ビームL1が形成する光スポットS1による第1の走査位置P1の走査)と第2の2次元走査(光ビームL1が形成する光スポットS2による第2の走査位置P2の走査)とを1フレーム期間毎に交互に実施する。第1の2次元走査は、例えば、図1及び図3(a)に右向き実線の白矢印として示される走査である。第2の2次元走査は、例えば、図1及び図3(a)に右向き破線の白矢印として示される走査である。第1の2次元走査においては、入力映像信号の1フレーム期間で、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11bにおいて、副走査方向Dhに所定の副走査ピッチVpで配置された複数の第1の走査位置P1を、各第1の主走査位置P1を中心とする光スポットS1で走査する。第2の2次元走査においては、入力映像信号の1フレーム期間で、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11bにおいて、副走査方向Dhに所定の副走査ピッチ(すなわち、垂直走査ピッチ)Vpで配置された複数の第2の走査位置P2を、各第2の主走査位置P2を中心とする光スポットで走査する。すなわち、光ビームS1による水平走査軌跡中心線の間隔はVpであり、光ビームS2による水平走査軌跡の中心線の間隔はVpである。

0020

また、実施の形態1においては、光スポットの直径(光スポット径)は、副走査ピッチに等しいVpである。光スポットの光量分布がガウス分布である場合には、査複数の第1の走査位置P1と複数の第2の走査位置P2との副走査方向Dvのずれは、副走査ピッチVpの半分の距離Vp/2である。なお、図には、第1の走査位置の走査軌跡(実線の白矢印)及び第2の走査位置の走査軌跡(破線の白矢印)がそれぞれ、3又は4本の場合を示しているが、本発明はこのような例に限定されず、各走査軌跡の数は、複数本であれば他の本数であってもよい。また、副走査方向Dvに距離がVp/N(Nは3以上の整数)ずつずれた、第1乃至第Nの走査位置を設定し、第1乃至第Nの2次元走査を1つの動作単位として繰り返すことによっても、同様の効果を得ることができる。ただし、Nの値が大きくなると、表示画像のちらつきが顕著になるので、第1及び第2の2次元走査を1つの動作単位とする、実施の形態1の表示方式が望ましい。

0021

次に、実施の形態1に係る液晶表示装置の動作を説明する。まず、光ビーム出射部20の光源21から出射した光ビームL0を2次元走査部30で偏向し、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11b上の第1の2次元走査の走査開始位置(例えば、図3(a)における左上の光スポットS1の位置)を照明する。次に、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11b上で、光スポットS1を実線の白矢印の方向(水平方向)に走査する動作を、複数の第1の走査位置P1について上から順に行ない、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11b上の最下端の第1の走査位置の走査が完了するまで続ける。次に、光ビーム出射部20の出力をオフにした状態で、2次元走査部30を駆動して、光スポットを第2の2次元走査の走査開始位置(例えば、図3(a)における左上の光スポットS2の位置)を照明する。次に、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11b上で、光スポットS2を破線の白矢印の方向(水平方向)に走査する動作を、複数の第2の走査位置P2について上から順に行ない、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11b上の最下端の第2の走査位置の走査が完了するまで続ける。次に、光ビーム出射部20の出力をオフにした状態で、2次元走査部30を駆動して、光スポットを第1の2次元走査の走査開始位置(例えば、図3(a)における左上の光スポットS1の位置)を照明する。以上のような動作を繰り返して液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11bを照明する。ここでは、液晶パネル11の全面の画像情報を書き換える、1/60秒を1フレーム期間とし、1フレーム期間の第1の2次元走査と1フレーム期間の第2の2次元走査とを交互に実行する。

0022

〔光スポットの光量分布と画面の輝度ムラとの関係〕
仮に、1個の光スポットにおける光量分布が一様であるとすると、光スポットの副走査方向Dvの大きさに等しい距離を副走査ピッチとして光スポットを走査すれば、副走査方向Dvの輝度ムラは発生しない。しかし、光量分布が一様な光スポットで水平走査を行うと、光スポットの副走査方向Dvの位置が規定の位置から僅かにずれただけで、副走査方向Dvに輝度ムラが顕著に発生する。このため、光ビームL1によって形成される光スポット内における光量分布は、中心付近で高く中心から遠くなるほど低くなる分布、例えば、ガウス分布となることが望ましい。実施の形態1においては、光ビームL1によって形成される光スポット内における光量分布は、中心付近で高く中心から遠くなるほど低くなる分布、例えば、ガウス分布を持つ。

0023

〔動画残像が軽減される理由〕
また、動画残像を軽減するためには、光スポットS1,S2の直径を、その光スポットが形成される液晶パネル11の画像表示領域11cに比べて十分に小さくすることが望ましく、例えば、液晶パネル11の画素サイズ程度にすることが理想的である。しかし、光スポットS1,S2の直径が画素サイズより大きい場合であっても、光スポットS1,S2を主走査することで、各画素は非発光状態から発光状態遷移し、さらに、発光状態から非発光状態に遷移するので、非ホールド型の表示(すなわち、インパルス型に近い表示)を実現できる。このように、実施の形態1においては、光スポットS1,S2の直径が画素サイズよりも大きい場合であっても、光スポットの主走査方向(Dh)の走査によって、動画残像は軽減される。

0024

また、一層の動画残像の軽減を実現するためには、光スポットが、液晶パネル11の画像表示領域11cの安定した状態の画素(状態が遷移中ではない画素)のみを走査することが望ましい。言い換えれば、液晶は、電圧印加時点に状態の遷移を開始し、数ミリ秒かけて安定した状態への遷移を完了するが、光スポットは、遷移完了後の安定した状態の画素のみを走査することが望ましい。光スポットの直径が大きすぎて、状態が安定している画素の走査と同時に、状態が遷移している途中の隣接画素をも走査する場合には、動画残像が増加する。そのため、各画素の電圧印加時点から液晶パネル11の応答時間をも考慮した所定時間が経過した後に光スポットによって走査されるように、光スポットの直径を選択し、光スポットの走査タイミングを設定することが望ましい。このようなタイミング制御は、映像信号とともに入力される同期信号を用いることによって、実現可能である。

0025

〔駆動エネルギーが低減する理由〕
図2に例示された2次元駆動部30においては、ガルバノミラーが用いられている。ガルバノミラーの駆動周波数帯域には制限があり、副走査ピッチを小さくしてガルバノミラーを高速に駆動するには高い駆動エネルギーが必要になる。また、駆動エネルギーが比較的低いポリゴンミラーを2つ用いて2次元走査を行う2次元駆動機構を採用した場合であって、少なくとも一方のポリゴンミラーのミラー面を大きくする必要があるので、駆動エネルギーを十分に下げることはできない。したがって、2次元駆動部30における駆動エネルギーを低減するには、副走査方向Dvの走査速度を下げることが有効である。一般に、物体運動エネルギーは、質量と速度の2乗の積の1/2で表現される。例えば、走査速度を半分にした場合には、駆動エネルギーは1/4に低減される。しかし、副走査方向Dvの走査速度を下げる場合には、副走査ピッチを大きくする必要があり、単に、副走査ピッチを大きくしただけでは、液晶パネル11に、副走査方向Dvの画面輝度ムラが発生するという問題が生じる。そのため、適当な駆動エネルギーで2次元走査部30を駆動させ、かつ、液晶パネル11の全面を画面輝度ムラなく照明する方式が必要である。

0026

そこで、実施の形態1においては、2次元走査部30は、光スポットS1の走査である第1の2次元走査と光スポットS2(光スポットS1を副走査方向Dvにシフトさせた光スポット)の走査である第2の2次元走査とを1フレーム期間毎に交互に実施する。第1の2次元走査は、図3(a)に右向き実線の白矢印として示され、第2の2次元走査は、図3(a)に右向き破線の白矢印として示される。液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11bを照射する光ビームL1によって形成される光スポットS1,S2の光量分布がガウス分布である場合、光量分布の副走査方向Dvの断面も、ガウス分布である。しかし、観察者が実際に見て感じる明るさは、光量には比例せず、光量の多い部分については、より明るく、光量の低い部分については、より暗く感じられる。ここで、以下の考察を簡単にするために、光量分布がガウス分布である光ビームの照射箇所を観察した観察者が感じる明るさ(観察者によって知覚される輝度)は、ガウス分布の2乗であると仮定する。この場合、光スポットS1の走査による垂直方向の断面の光量分布は、図3(b)の実線の曲線51のようになり、光スポットS2の走査による垂直方向の断面の光量分布は、図3(b)の破線の曲線52のようになる。また、光スポットS1の走査によって観察者が感じる輝度分布は、図3(c)の実線の曲線53のようになり、光スポットS2の走査によって観察者が感じる輝度分布は、図3(c)の破線の曲線54のようになる。さらに、光スポットS1による画像表示領域11cの全面の走査と、光スポットS2による画像表示領域11cの全面の走査と、1フレーム毎に順に行なった場合には、観察者が感じる画像表示領域11cの全面の垂直方向の輝度分布は、図3(d)の曲線55のように平坦になる。図3(c)に示される実線の曲線53は、副走査方向Dvに均一ではなく、輝度の高い部分と低い部分とが周期的に存在している。この輝度ムラを定量的に表現するために、明るい部分と暗い部分との差を、暗い部分の輝度で除算した値で輝度ムラを表すと、図3(c)の曲線53又は54では、液晶パネル11の中心付近の領域における画面の輝度ムラは約34%になる。

0027

実施の形態1においては、2次元走査部30の駆動エネルギーを低減し、画面輝度ムラを少なくするために、第1の2次元走査と第2の2次元走査を1フレーム毎に交互におこなう(すなわち、2フレーム期間で第1の2次元走査と第2の2次元走査を行なう)。そして、第1の2次元走査における第1の走査位置P1と第2の次元走査における第2の走査位置P2とは、副走査方向Dvに副走査ピッチVpの半分の距離Vp/2だけシフトさせている。副走査ピッチの半分の距離をシフトさせるためには、例えば、ガルバノミラーを駆動させるためのモータの駆動信号に、副走査ピッチの半分の距離をシフトさせる信号をオフセット信号として追加すればよい。

0028

第1の2次元走査による画面輝度(図3(c)の曲線53)と第2の2次元走査による画面輝度(図3(c)の曲線54)との和が、観察者にとっての画面輝度分布(図3(d)の曲線55)となる。第1の2次元走査による画面輝度と第2の2次元走査による画面輝度の高い部分もしくは低い部分が互いに補完することで、画面輝度分布55では輝度のムラが少なくなる。この結果、図3(c)の曲線53又は54の画面輝度ムラは約34%(計算値)であるが、図3(d)の曲線55の画面輝度ムラは約0.1%と少なくなる。

0029

〔実施の形態1の液晶表示装置による効果〕
以上に説明したように、実施の形態1に係る液晶表示装置は、液晶パネル11の画像表示領域11cの背面11bのバックライト照明を光ビームL1の2次元走査によって行なうので、非ホールド型の表示装置として動作することとなり、動画残像を軽減することができる。

0030

また、実施の形態1に係る液晶表示装置は、第1の2次元走査と第2の2次元走査とを1フレーム期間毎に交互に実施し、第1の2次元走査の位置P1と第2の2次元走査の位置P2を副走査方向(垂直方向)Dvに副走査ピッチVpの半分Vp/2の距離だけずらすようにしたので、画面の輝度ムラを少なくすることができる。

0031

また、実施の形態1に係る液晶表示装置は、2フレーム期間で第1の2次元走査と第2の2次元走査を行なうようにしたので、走査速度を遅くすることができ、そのため、2次元走査部30の動作に必要な駆動エネルギーを低減することができる。

0032

実施の形態2.
図4(a)乃至(d)は、本発明の実施の形態2に係る液晶表示装置において、光スポットS1又はS2を第1の走査位置P1又は第2の走査位置P2で走査したときの画面輝度を説明するための図である。図4(a)は、光スポットS1又はS2(実線及び破線の円)及び第1の走査位置P1又は第2の走査位置P2(実線及び破線の白矢印)を示し、図4(b)は、光スポットS1又はS2を第1の走査位置P1又は第2の走査位置P2で走査したときの副走査方向Dvの光量分布(実線及び破線の曲線61,62)を示し、図4(c)は、そのときの第1の走査位置P1又は第2の走査位置P2における画面輝度分布(実線及び破線の曲線63,64)を示し、図4(d)は、液晶パネル11の画像表示領域11cの副走査方向Dvの画面輝度分布(実線の曲線65)を示す。

0033

実施の形態2に係る液晶表示装置は、図4(a)に示されるように、光スポットS1又はS2の副走査ピッチをVp/2と狭くし(すなわち、第1の走査位置P1と第2の走査位置P2の副走査方向Dvの間隔がVp/4)、走査速度を速くした点が、スポットS1又はS2の副走査ピッチがVpと広い(すなわち、第1の走査位置P1と第2の走査位置P2の副走査方向Dvの間隔がVp/2)実施の形態1に係る液晶表示装置と相違する。光スポットS1,S2の走査は、実施の形態1の場合と同様の線順次走査であるが、副走査ピッチを半分にすることで、図4(b)に示されるような副走査方向Dvの光量分布(実線及び破線の曲線61,62)が得られ、図4(c)に示されるように、画面輝度分布63,64は副走査方向Dvのムラが小さくなり、これらの和で表される画面輝度分布65では、画面輝度ムラがさらに少なくなる。

0034

実施の形態2に係る液晶表示装置においても、実施の形態1の場合と同様の効果を得ることができる。また、副走査ピッチを光スポットS1,S2の直径の半分としているので、画面輝度ムラを一層低減できる。

図面の簡単な説明

0035

本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の構成及び動作を概略的に示す図である。
実施の形態1に係る液晶表示装置の光学系の構成及び制御系の構成を概略的に示す図である。
(a)乃至(d)は、実施の形態1に係る液晶表示装置において、光スポットを第1の走査位置又は第2の走査位置で主走査したときの画面輝度を説明するための図であり、(a)は、光スポットを第1の走査位置又は第2の走査位置で主走査した状態を示し、図3(b)は、光スポットを第1の走査位置又は第2の走査位置で主走査したときの副走査方向の光量分布を示し、図3(c)は、そのときの第1の走査位置における画面輝度分布を示し、図3(d)は、液晶パネルの画像表示領域の副走査方向の画面輝度分布を示す。
(a)乃至(d)は、本発明の実施の形態2に係る液晶表示装置において、光スポットを第1の走査位置又は第2の走査位置で主走査したときの画面輝度を説明するための図であり、(a)は、光スポットを第1の走査位置又は第2の走査位置で主走査した状態を示し、図3(b)は、光スポットを第1の走査位置又は第2の走査位置で主走査したときの副走査方向の光量分布を示し、図3(c)は、そのときの第1の走査位置における画面輝度分布を示し、図3(d)は、液晶パネルの画像表示領域の副走査方向の画面輝度分布を示す。

符号の説明

0036

11液晶パネル、 11a 液晶パネルの表面、 11b 液晶パネルの背面、 11c 液晶パネルの画像表示領域、 12液晶駆動部、 20光ビーム出射部、 21光源、 22 光源駆動部、 30 2次元走査部、 31ガルバノミラー、 32 ガルバノミラー駆動部、 33 ガルバノミラー駆動制御部、 34回転多面鏡(ポリゴンミラー)、 35モータ、 36 ポリゴンミラー駆動制御部、 40 制御部、 Dh 主走査方向(垂直方向)、 Dv副走査方向(水平方向)、 Vp副走査ピッチ(垂直方向ピッチ)、 P1 第1の走査位置(第1の走査軌跡)、 P2 第2の主走査位置(第2の走査軌跡)。

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