図面 (/)

技術 再狭窄および血栓形成に対する改善された保護と組み合わせられた、増強した塞栓保護をなすステント配置のための方法および装置

出願人 アボットラボラトリーズバスキュラーエンタープライズリミテッド
発明者 フィーレンス,ヨーストイェー.シャッフナー,ジルフィオエル.ギアノッティ,マルクザイボルト,ゲルトフォンエーペン,ランドルフ
出願日 2009年8月10日 (11年3ヶ月経過) 出願番号 2009-186176
公開日 2009年11月5日 (11年0ヶ月経過) 公開番号 2009-254908
状態 拒絶査定
技術分野 媒体導出入付与装置
主要キーワード 横方向セクション 凸面構造 直線セクション 接続セクション ウェブセクション 外側セクション 管状可 凹面構造
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年11月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (16)

課題

ステント配置のための装置および方法を提供する。

解決手段

この装置は、多孔質生体適合性材料に付着されたステントを備え、このステントは、増殖中の内皮細胞に対して透過性であるが、予め決定された大きさの塞栓解放に対しては透過性ではない。好ましいステント設計、および好ましい製造技術が提供される。血管分枝部において使用するための装置および方法がまた、提供される。さらに、本発明の実施形態は、治療剤局所送達のために構成されたコーティングを含み得る。本発明の実施形態は、増強した血栓保護、改善された力分散、および改善された再交差可能性を提供し、同時に再狭窄および血栓形成の危険性を低下させると予測される。

概要

背景

ステントは、通常、種々の血管内適用および非血管適用について示される(患者の血管内での開存性回復および/または維持を含む)。ステントはまた、拡張後の血管の再狭窄を軽減するために使用されて、その結果、血管を通る適切な血流保証する。以前に公知のステントは、内皮細胞が、迅速に移動する開口部を有する、セル構造またメッシュ構造から形成される。これらの内皮細胞は、ステントと血管を通る血流との間の相互作用を制限するステントの一面に滑らかなコーティングを形成して、その結果、再狭窄および血栓形成を最小化する。

多くの適用において、血管開存性の維持および再狭窄の制限に加えて、血管壁からの塞栓性材料遊離に対する保護が、所望される。血流中に遊離した塞栓が、下流に流れる場合、これらは、流れを閉塞し得、そして患者に対して死、発作または他の持続性傷害を起こし得る。以前に公知のステントに隣接する細胞間の開口部は、適用に依存する、このような塞栓の遊離への道を提供する。

塞栓保護に加えて、滑らかな表面(すなわち、開口部がない実質的に連続した表面)は、ガイドワイヤバルーンカテーテルなどとの妨げられない再交差能力(例えば、ステントの管腔への)を許容すること、狭窄または再狭窄を圧迫し、そして管腔を開けること、血管の幾何学的変化適応するためにステントのサイズを変更することが所望される。さらに、ステントによってか、またはステントに適用される力の平衡化は、血管切開を起こすステントの危険性を低減し得る。開口部が原因で、以前の公知のステントは、制限された塞栓保護、再交差能力および同じ適用における力分散のみを提供し得る。

カバーされたステントまたはステント移植片は、狭窄性塞栓に不浸透性である生物学的適合性材料で、少なくとも部分的に外見をカバーされるか、内部を裏付けされるか、または焼結されるステントを含有する。通常のカバー材料としては、生物学的適合性ポリマー(例えば、ポリエチレンテレフタラート(PETPまたは「ダクロン(Dacron)」)または拡張性ポリテトラフルオロエチレン(ePTFEまたは「テフロン登録商標)」)が挙げられる。ステント移植片は、バルーン拡張可能か、または自己拡張かのいずれかであり得る。バルーン拡張可能な系は、血管の内部の輪郭に対応するインビボでの最適な直径に拡張し得る。圧縮に関して、自己拡張の実施形態は、回復性のある様式において、圧力がかからない展開配置に特徴的に戻り、従って、一時的に行なう蛇行状の解剖においておよび血管における使用に好ましい。

ステント移植片は、血管壁に対する塞栓を塞ぐことによって、および血管を通る血流から塞栓を排除することによって塞栓の保護を提供する。さらに、ステント移植片の生物学的適合性材料が、ステントのプロフィールを密接に探知するので、血管壁に衝突するによってか、または血管壁に衝突することに適用される力は、より大きなステントの表面領域にわたって分散される(すなわち、力は、ステントに開口部間に位置する「圧縮材」によって個別の点だけに適用されない)。さらに、生物学的適合性材料はまた、負荷を移し、そしてステントの表面に負荷を分散する。さらに、ステント移植片は、特に、生物学的適合性材料が、ステントの内部を裏付けるか、またはステントに焼結される場合、改善されたか、または妨げられない移植片の管腔への再交差能力を許容する滑らかな表面を提供する。

ステント移植片において使用された生体適合性材料が、塞栓放出に対して不透過性であり、そして塞栓放出に対する保護を提供する場合、これらの生体適合性材料は、代表的に、迅速な内皮化を許容せず、同様に、これらの生体適合性材料はまた、血管の保護内膜層を形成する内皮細胞(すなわち、約30μmより小さな孔を有する細胞)の内殖に不透過性であるかまたは実質的に不透過性である。これらの細胞は、ステント移植片の開口端からステントの内部中へと移動しなければならない。移動は、血流および移植片によって提供された足場を通って生じる。このような移動は緩徐であり、そして、の(すなわち、覆われていない)ステントによって必要とされる数日から数週間という期間とは対照的に、数ヶ月間かかり得る。

暫定的には、恐ろしい結果を招く可能性で、血栓が移植片の管腔内に形成し得る。さらなる欠点として、移植片の開口端を通る内皮の移動は、内皮のコーティングを不完全にさせ得る(すなわち、その移動は、移植片の中央部にかからない)。さらに、この内皮層は、しばしば、裸のステントで観察された内皮化よりも、より厚く、そしてより不規則であり、このことは、再狭窄や血栓形成の危険性を増大させる。

多孔質で覆われたステントはまた、公知である。例えば、Solovayの米国特許第5,769,884号は、覆われたステントがそのステントの末端付近の領域に細孔を有し、ここで、これらの孔が組織の内殖および内皮化を許容する大きさを備えることが記載されている。このステントの中央領域は、損傷を受けた組織または疾患組織カプセル化して、組織の内殖を阻害するように、より少孔性であるかまたは非孔性であると記載される。

Solovayデバイスは、いくつかの欠点を有すると考えられる。第1に、ステント末端領域は、120μmと同じ大きさの好ましい孔直径を有すると記載される。しかし、約100μmより大きな孔直径は、不適切な塞栓保護を提供し得る;従って、末端領域が狭窄を加圧する場合、危険な塞栓形成が生じ得る。第に、ステントの中央領域が組織の内殖を阻害するよう適合される場合、内皮細胞は末端領域および血流からこのステントの中央領域中に移動しなければならない。先に議論されたように、このような移動は緩徐であり、内部の内皮層を提供する。

以前から公知のデバイスのさらなる欠点は、多数のデバイスが血管の分岐部での使用のために構成されていないことである。血管の側枝を横切って配置された裸のステントは、側枝中へ血流を分け、血栓形成を引き起こし得る乱れを生じることが期待される。逆に、非孔質で覆われたステント/ステント移植片が分岐部を横切る配置は、移植片が血液に対して実質的に不透過性であるものとして、血流から側枝を持続的に排除することが期待される。

以前から公知のステントおよびステント移植片に関連する欠点を考慮して、以前から公知のデバイスの欠点を克服するステント配置のための装置および方法を提供することが望ましい。

さらに、塞栓放出の危険性を低減する方法および装置を提供することが望ましく、一方、また狭窄および血栓形成の危険性を低減する方法および装置を提供することもまた望ましい。

装置の管腔中に再交差する能力を向上させ得るステント配置のための装置および方法と提供することもまた望ましい。

装置によってかまたはこれに対して加えられる力を分配するステント配置のための装置および方法を提供することもまた望ましい。

分岐された血管における使用に適切な装置および方法を提供することがさらになお望ましい。

概要

ステント配置のための装置および方法を提供する。この装置は、多孔質生体適合性材料に付着されたステントを備え、このステントは、増殖中の内皮細胞に対して透過性であるが、予め決定された大きさの塞栓の解放に対しては透過性ではない。好ましいステント設計、および好ましい製造技術が提供される。血管分枝部において使用するための装置および方法がまた、提供される。さらに、本発明の実施形態は、治療剤局所送達のために構成されたコーティングを含み得る。本発明の実施形態は、増強した血栓保護、改善された力分散、および改善された再交差可能性を提供し、同時に再狭窄および血栓形成の危険性を低下させると予測される。

目的

本発明は、ステントに関し、そしてより詳細には、増強した塞栓保護を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ステント配置のための装置であって、以下:近位端および遠位端、ならびに該近位端と遠位端との間に延びる管腔を有する、ステントであって、該ステントが、ウェブ構造体を有する壁を備える管状本体を有し、該ウェブ構造体が、折り畳まれた送達配置から拡張した展開配置へと拡張するよう構成されている、ステント、ならびに該近位端と該遠位端との間で該ステントの少なくとも一部に付着された、材料、を備え、該ウェブ構造体が、複数の相互接続した近隣ウェブパターンを備え、各ウェブパターンが、複数の隣接ウェブを有し、各隣接ウェブが、第1の横方向セクションと第2の横方向セクションとの間に介在する中央セクションを備え、ここで、該中央セクションが、該折り畳まれた送達配置にある場合に、該ステントの長手方向軸に対して実質的に平行であり、該第1の横方向セクションの各々が、第1の角度で該中央セクションに接合し、該第2の横方向セクションの各々が、第2の角度で該中央セクションに接合し、そして該近隣ウェブパターンの隣接するものが、交互の陥凹を有する、装置。

請求項2

前記材料が、塞栓保護を増強し、そして再狭窄および血栓形成の危険性を低下させるよう配置された細孔を備える、請求項1に記載の装置。

請求項3

前記ステントが、自己拡張ステントを備える、請求項1に記載の装置。

請求項4

前記ステントが、バルーン拡張可能ステント、双安定セルステント、および金属メッシュステントからなる群より選択される、請求項1に記載の装置。

請求項5

前記細孔が、約30μm以上の最小幅を有し、これによって、再狭窄および血栓形成の危険性を低下させる、請求項2に記載の装置。

請求項6

前記細孔が、約100μm以下の最大幅を有し、これによって、塞栓保護を増強する、請求項5に記載の装置。

請求項7

前記細孔が、約80μmの平均幅を有する、請求項6に記載の装置。

請求項8

請求項9

前記材料上に配置されたコーティングをさらに備える、請求項1に記載の装置。

請求項10

前記コーティングが、体腔に導入される場合に放出されるよう構成された治療剤を含む、請求項9に記載の装置。

請求項11

前記治療剤が、結合した活性基放射線遺伝子ベクター医薬、およびトロンビンインヒビターからなる群より選択される、請求項10に記載の装置。

請求項12

前記材料が、前記ステントの少なくとも外側表面の部分に配置される、請求項1に記載の装置。

請求項13

前記材料が、前記ステントの少なくとも内側表面の部分に配置される、請求項1に記載の装置。

請求項14

前記材料が、前記ステントの少なくとも一部の開口部内に焼結されている、請求項1に記載の装置。

請求項15

前記細孔が、該細孔を通って血液が流れることを可能にするよう構成されている、請求項2に記載の装置。

請求項16

前記装置が、該装置によって付与される力または該装置に付与される力を、該装置の一部にわたって分散するよう構成されている、請求項1に記載の装置。

請求項17

前記装置が、前記ステントが拡張した展開配置にある場合に、該ステントの管腔を再交差させるために構成されている、請求項1に記載の装置。

請求項18

前記自己拡張ステントが、弾性ウィーブパターンを備える、請求項3に記載の装置。

請求項19

前記ステントが、変形可能な材料を含む、請求項4に記載の装置。

請求項20

前記変形可能な材料が、ステンレス鋼およびチタンからなる群より選択される、請求項19に記載の装置。

請求項21

放射線不透過特徴をさらに有する、請求項1に記載の装置。

請求項22

前記装置が、血管の側枝において配置されるように構成される、少なくとも1つの開口を備える、請求項2に記載の装置。

請求項23

一部の前記細孔が、残りの前記細孔と比較して異なる多孔度を構成し、該一部の該細孔が、血管の側枝に位置されて、血液が該側枝を通って流れることを確実にするように構成される、請求項2に記載の装置。

請求項24

前記材料が、不連続な点に沿って前記ステントに付着されている、請求項1に記載の装置。

請求項25

前記材料が、規定された面に沿って前記ステントに付着されている、請求項1に記載の装置。

請求項26

前記規定された面が、長手方向の継目螺旋状の継目、および円周状のバンドからなる群より選択される、請求項25に記載の装置。

請求項27

前記材料が、前記ステントに、前記ウェブ構造体の大部分に沿って付着されている、請求項1に記載の装置。

請求項28

ステント配置のための装置であって、以下:近位端および遠位端、ならびに該近位端と遠位端との間に延びる管腔を有する、ステント;ならびに該近位端と遠位端との間で、該ステントの少なくとも一部に付着された材料であって、該材料が、該材料の全長に沿って細孔を有し、該細孔が、約30μmより大きく約100μmより小さな直径を有する、材料、を備え、ここで、該材料が、該ステントに、不連続な点または規定された面に沿って付着されている、装置。

請求項29

前記ステントが、ウェブ構造体を有する壁を備える管状本体をさらに備え、該ウェブ構造体が、折り畳まれた送達配置から拡張した展開配置へと拡張するよう構成されており、該ウェブ構造体が、複数の相互接続した近隣ウェブパターンを備え、各ウェブパターンが、複数の隣接ウェブを有し、各隣接ウェブが、第1の横方向セクションと第2の横方向セクションとの間に介在する中央セクションを備え、ここで、該中央セクションが、該折り畳まれた送達配置にある場合に、該ステントの長手方向軸に対して実質的に平行であり、該第1の横方向セクションの各々が、第1の角度で該中央セクションに接合し、該第2の横方向セクションの各々が、第2の角度で該中央セクションに接合し、そして該近隣ウェブパターンの隣接するものが、交互の陥凹を有する、請求項28に記載の装置。

請求項30

ステント配置のための装置であって、以下:近位端および遠位端、ならびに該近位端と遠位端との間に延びる管腔を有する、ステント;ならびに該ステントの少なくとも一部に、不連続な点または規定された面に沿って付着された材料、を備える、装置。

請求項31

前記材料が、該材料の全長に沿って細孔を有し、該細孔が、約30μmより大きく約100μmより小さな直径を有する、請求項30に記載の装置。

請求項32

前記ステントが、ウェブ構造体を有する壁を備える管状本体をさらに備え、該ウェブ構造体が、折り畳まれた送達配置から拡張した展開配置へと拡張するよう構成されており、該ウェブ構造体が、複数の相互接続した近隣ウェブパターンを備え、各ウェブパターンが、複数の隣接ウェブを有し、各隣接ウェブが、第1の横方向セクションと第2の横方向セクションとの間に介在する中央セクションを備え、ここで、該中央セクションが、該折り畳まれた送達配置にある場合に、該ステントの長手方向軸に対して実質的に平行であり、該第1の横方向セクションの各々が、第1の角度で該中央セクションに接合し、該第2の横方向セクションの各々が、第2の角度で該中央セクションに接合し、そして該近隣ウェブパターンの隣接するものが、交互の陥凹を有する、請求項30に記載の装置。

技術分野

0001

本発明は、ステントに関し、そしてより詳細には、増強した塞栓保護を提供するために、そして再狭窄および血栓形成を軽減するために作製された拡張可能ウェブ構造を有するステント移植に関する。

背景技術

0002

ステントは、通常、種々の血管内適用および非血管適用について示される(患者の血管内での開存性回復および/または維持を含む)。ステントはまた、拡張後の血管の再狭窄を軽減するために使用されて、その結果、血管を通る適切な血流保証する。以前に公知のステントは、内皮細胞が、迅速に移動する開口部を有する、セル構造またメッシュ構造から形成される。これらの内皮細胞は、ステントと血管を通る血流との間の相互作用を制限するステントの一面に滑らかなコーティングを形成して、その結果、再狭窄および血栓形成を最小化する。

0003

多くの適用において、血管開存性の維持および再狭窄の制限に加えて、血管壁からの塞栓性材料遊離に対する保護が、所望される。血流中に遊離した塞栓が、下流に流れる場合、これらは、流れを閉塞し得、そして患者に対して死、発作または他の持続性傷害を起こし得る。以前に公知のステントに隣接する細胞間の開口部は、適用に依存する、このような塞栓の遊離への道を提供する。

0004

塞栓保護に加えて、滑らかな表面(すなわち、開口部がない実質的に連続した表面)は、ガイドワイヤバルーンカテーテルなどとの妨げられない再交差能力(例えば、ステントの管腔への)を許容すること、狭窄または再狭窄を圧迫し、そして管腔を開けること、血管の幾何学的変化適応するためにステントのサイズを変更することが所望される。さらに、ステントによってか、またはステントに適用される力の平衡化は、血管切開を起こすステントの危険性を低減し得る。開口部が原因で、以前の公知のステントは、制限された塞栓保護、再交差能力および同じ適用における力分散のみを提供し得る。

0005

カバーされたステントまたはステント移植片は、狭窄性塞栓に不浸透性である生物学的適合性材料で、少なくとも部分的に外見をカバーされるか、内部を裏付けされるか、または焼結されるステントを含有する。通常のカバー材料としては、生物学的適合性ポリマー(例えば、ポリエチレンテレフタラート(PETPまたは「ダクロン(Dacron)」)または拡張性ポリテトラフルオロエチレン(ePTFEまたは「テフロン登録商標)」)が挙げられる。ステント移植片は、バルーン拡張可能か、または自己拡張かのいずれかであり得る。バルーン拡張可能な系は、血管の内部の輪郭に対応するインビボでの最適な直径に拡張し得る。圧縮に関して、自己拡張の実施形態は、回復性のある様式において、圧力がかからない展開配置に特徴的に戻り、従って、一時的に行なう蛇行状の解剖においておよび血管における使用に好ましい。

0006

ステント移植片は、血管壁に対する塞栓を塞ぐことによって、および血管を通る血流から塞栓を排除することによって塞栓の保護を提供する。さらに、ステント移植片の生物学的適合性材料が、ステントのプロフィールを密接に探知するので、血管壁に衝突するによってか、または血管壁に衝突することに適用される力は、より大きなステントの表面領域にわたって分散される(すなわち、力は、ステントに開口部間に位置する「圧縮材」によって個別の点だけに適用されない)。さらに、生物学的適合性材料はまた、負荷を移し、そしてステントの表面に負荷を分散する。さらに、ステント移植片は、特に、生物学的適合性材料が、ステントの内部を裏付けるか、またはステントに焼結される場合、改善されたか、または妨げられない移植片の管腔への再交差能力を許容する滑らかな表面を提供する。

0007

ステント移植片において使用された生体適合性材料が、塞栓放出に対して不透過性であり、そして塞栓放出に対する保護を提供する場合、これらの生体適合性材料は、代表的に、迅速な内皮化を許容せず、同様に、これらの生体適合性材料はまた、血管の保護内膜層を形成する内皮細胞(すなわち、約30μmより小さな孔を有する細胞)の内殖に不透過性であるかまたは実質的に不透過性である。これらの細胞は、ステント移植片の開口端からステントの内部中へと移動しなければならない。移動は、血流および移植片によって提供された足場を通って生じる。このような移動は緩徐であり、そして、の(すなわち、覆われていない)ステントによって必要とされる数日から数週間という期間とは対照的に、数ヶ月間かかり得る。

0008

暫定的には、恐ろしい結果を招く可能性で、血栓が移植片の管腔内に形成し得る。さらなる欠点として、移植片の開口端を通る内皮の移動は、内皮のコーティングを不完全にさせ得る(すなわち、その移動は、移植片の中央部にかからない)。さらに、この内皮層は、しばしば、裸のステントで観察された内皮化よりも、より厚く、そしてより不規則であり、このことは、再狭窄や血栓形成の危険性を増大させる。

0009

多孔質で覆われたステントはまた、公知である。例えば、Solovayの米国特許第5,769,884号は、覆われたステントがそのステントの末端付近の領域に細孔を有し、ここで、これらの孔が組織の内殖および内皮化を許容する大きさを備えることが記載されている。このステントの中央領域は、損傷を受けた組織または疾患組織カプセル化して、組織の内殖を阻害するように、より少孔性であるかまたは非孔性であると記載される。

0010

Solovayデバイスは、いくつかの欠点を有すると考えられる。第1に、ステント末端領域は、120μmと同じ大きさの好ましい孔直径を有すると記載される。しかし、約100μmより大きな孔直径は、不適切な塞栓保護を提供し得る;従って、末端領域が狭窄を加圧する場合、危険な塞栓形成が生じ得る。第に、ステントの中央領域が組織の内殖を阻害するよう適合される場合、内皮細胞は末端領域および血流からこのステントの中央領域中に移動しなければならない。先に議論されたように、このような移動は緩徐であり、内部の内皮層を提供する。

0011

以前から公知のデバイスのさらなる欠点は、多数のデバイスが血管の分岐部での使用のために構成されていないことである。血管の側枝を横切って配置された裸のステントは、側枝中へ血流を分け、血栓形成を引き起こし得る乱れを生じることが期待される。逆に、非孔質で覆われたステント/ステント移植片が分岐部を横切る配置は、移植片が血液に対して実質的に不透過性であるものとして、血流から側枝を持続的に排除することが期待される。

0012

以前から公知のステントおよびステント移植片に関連する欠点を考慮して、以前から公知のデバイスの欠点を克服するステント配置のための装置および方法を提供することが望ましい。

0013

さらに、塞栓放出の危険性を低減する方法および装置を提供することが望ましく、一方、また狭窄および血栓形成の危険性を低減する方法および装置を提供することもまた望ましい。

0014

装置の管腔中に再交差する能力を向上させ得るステント配置のための装置および方法と提供することもまた望ましい。

0015

装置によってかまたはこれに対して加えられる力を分配するステント配置のための装置および方法を提供することもまた望ましい。

0016

分岐された血管における使用に適切な装置および方法を提供することがさらになお望ましい。

発明が解決しようとする課題

0017

上記を考慮して、以前に知られた装置および方法の欠点を克服するステント配置のための装置および方法を提供することが、本発明の目的である。

0018

ステント配置の間、およびステント配置の後に塞栓放出の危険性を減少させ、そしてまた、再狭窄および血栓形成の危険性を減少させることが、目的である。

0019

この装置の管腔への邪魔にならない再交差を可能にする装置および方法を提供することが、本発明のなお別の目的である。

0020

この装置によってまたはこの装置に適用される力を分散するステント配置のための装置および方法を提供することが、目的である。

0021

二股容器での使用に適した装置および方法を提供することが、目的である。

課題を解決するための手段

0022

本発明のこれらの目的および他の目的は、ステント(例えば、バルーン拡張可能ステント、自己拡張ステント双安定セルステント、または金属メッシュステント)を備える装置を提供することによって達成される。生体適合性材料は、このステントの開口部の間に少なくとも部分的にステント配置されるか、このステントの内部表面もしくは外部表面(または両方)を覆う。以前に知られたステントグラフトのようではなく、本発明の実施形態は、内皮細胞の内方増殖に対して透過性であり、そしてそれらの全長に沿った臨界サイズの塞栓放出に対して透過性ではない。従って、本発明は、非多孔性ステントグラフトの、血栓保護、力分散、および改善された再交差可能な特性を提供し、同時に裸のステントの再狭窄および血栓形成の特性に対する保護をさらに提供する。

0023

1つの好ましい実施形態において、本発明の生体適合性材料は、織成、編成、または編組みの堅さの関数として決定される、細孔サイズを有する、例えば、多孔質織成材料編成材料、または編組み材料を含む。細孔サイズは、内皮細胞の内方増殖を可能にするが、予め決定されたサイズより大きな塞栓の放出を防止するように選択される。代替の実施形態において、生体適合性材料は、化学的物理学的、機械的にレーザー切断されるか、または他に、特定の直径、空間などを有する材料を介して作製される細孔を備える。細孔は、均一または非均一な密度、サイズ、および/または形状を提供し得る。この細孔は、好ましくは、内皮細胞の内方増殖を促進するに十分な大きさの最小幅、および塞栓の放出の危険性を減少させるに十分小さな最大幅を有する。

0024

装置はまた、二股容器または分枝容器の使用のために使用される。本発明の多孔性生体適合性材料は、血流に対して浸透性であるので、移植される場合に、側方分枝への流れが、連続し続けることが期待される。ステント装置の直径と比較して、細孔の小さな直径により、乱流を最小にし、そして血栓のない血液が側方分枝に流れ得る格子を提供する。必要に応じて、細孔の多孔度(すなわち、直径、密度、形状、および/または配列)は、側方分枝の領域で変化し、適切な流れを保証し得る。

0025

あるいは、このステントおよび生体適合性は、半径方向の開口部を含み得る。二股容器または分枝容器をステント配置する場合、半径方向の開口部は、分枝の開放度を維持するために側方分枝を有するラインに配置され得る。あるいは、複数の半径方向の開口部は、この移植片の長さに沿って提供され、連続血流が複数の側方分枝を通過して流れることを容易にする。

0026

本発明の装置と共に使用するためのステントは、好ましくは、収縮した送達配置から拡張した展開配置へと拡張するよう構成されている、ウェブ構造体を有する壁を備える管状本体を有する。ウェブ構造体は、ウェブに隣接している複数の近隣ウェブパターンを備える。各ウェブが、3個のセクションを有し、中央セクションは、縮小された送達配置に長手軸と実質的に平行に配置され、そして2個の横方向セクションは、中央セクションの末端に接合される。横方向セクションと中央セクションとの角度が、拡張の間に増加し、これにより、拡張に起因して、ステントの長さの減少を減らすかまたは実質的に排除する一方で、ステントの半径方向の堅さは、増加させる。

0027

好ましくは、それぞれのウェブのそれぞれの3つの部分は、実質的に直線であり、外側セクションは、好ましくは中央セクションと共に鈍角で定義され、そして3つの部分は互いに関係して配置されて凹面構造または凸面構造を形成する。その送達配置が縮小される場合、このウェブは積み重ねられるかまたは入れ子式の、ボウルもしくはプレートに似ている。この配置は、小型の送達プロフィールを提供する。なぜなら、このウェブは互いに対してパックされ、積み重ねられたプレートの横に似たウェブのパターンを形成するからである。

0028

近隣ウェブパターンは、直線状のセクションとして好ましく形成される接続エレメントによって、好ましくは互いに接続される。好ましい実施形態において、この接続エレメントは、隣接のウェブパターンとの間から、ウェブパターン中の所定の隣接のウェブの間の相互接続した近隣ウェブパターンまで伸長する。

0029

近隣ウェブパターンの対の接続エレメントの配向は、好ましくはこの対の間に配置される全ての接続エレメントについて同じである。しかし、接続エレメントのこの配向は、近隣ウェブパターンの近隣の対の間で交替する。従って、例示的に平板化されそして平面として示されるステントは、近隣の対の間の接続エレメントの交替する配向:最初は上向き、次いで下向き、次いで上向きなど、を提供する。

0030

業者にとって明らかなように、接続エレメントおよび隣接ウェブの位置、分布密度および厚さは変更され、特定の応用に合わせられた特徴を示すステントを提供する。応用には、例えば、冠状動脈または末梢動脈(例えば、腎動脈)における使用が挙げられ得る。位置、密度および厚さは、ステントの長さに沿った剛性の特徴を柔軟にそして放射状に変更するために、まさに個々のステントの長さに沿って変更し得る。

0031

本発明の開口部の使用についてのステントは、好ましくは送達配置において柔軟性である。このような柔軟性は、患者の血管中標的部位へステントを案内するための臨床医の能力を有利に増大する。さらに、本発明のステントは、好ましくは高い放射状の剛性を展開配置中に示す。従って、移植されたステントは、血管壁によって適用された圧縮する力に抵抗し得、そして血管の開存性を維持し得る。本明細書中に記載されるこのウェブ構造体は、送達配置における柔軟性の所望の組合わせおよび展開配置における放射状の剛性を提供する。この組み合わせはさらに、例えばステントの第1部分において増大された壁の厚さを有し、かつ隣接部分またはステントの部分においてより少ない接続エレメントと減少した壁の厚さを有するステントを提供することによって、達成され得る。

0032

本発明の実施形態は、放射状の送達に局在化されるために構成された、コートするかまたは付着される活性基遺伝子治療医薬トロンビンインヒビター、または他の治療剤を含み得る。さらに、実施形態はまた、血管中に正確に位置することを容易にする1つ以上の放射線不透過性の特徴を含み得る。

0033

本発明の開口部を使用する方法もまた、提供される。

0034

本発明のさらなる特徴、その特性および様々な利点は、添付の図面と共に理解すると、以下の好ましい実施形態の詳細な説明からより明らかになり、ここで、同じ参照番号は、全体にわたって、同じ部品に当てはまる

図面の簡単な説明

0035

本発明の装置と共に使用するための好ましいステントの基本構造を示す、概略等角図である。
収縮した送達構成の、図1のステントの壁のウェブ構造体を示す概略図である。
拡張して配置した構成の、図1のステントのウェブ構造体を示す概略図である。
送達構成の、ウェブ構造体の拡大図である。
継目部分を有し、製造された構成として示された、図1のステントの代替のウェブ構造体の概略図である。
A〜Cは、患者の血管内で拡張して配置された構成の従来技術の裸のステントの断面図であり、それぞれ、塞栓保護、再交差性、および力分布に関する裸のステントの限定を示す。
患者の血管内で拡張して配置された構成の従来技術の非多孔性ステント移植片の断面図であり、非能率的な内皮細胞移動に起因する血栓形成および再狭窄の可能性を示す。
AおよびBは、本発明の第1の実施形態の断面図であり、それぞれ、収縮した送達構成および配置された構成で示される。
A〜Dは、患者の血管内の図8の装置の断面図であり、本発明に従ってこの装置を使用する方法を例示する。
A〜Cは、患者の血管内の図8の装置の断面図であり、この装置の管腔内への再導入の能力、およびこの装置の移植後の血管開存性を確立または回復するための方法を例示する。
患者の血管内の図8の装置の断面図であり、衝突している血管と相互作用した場合の力の分配を例示する。
血管の分岐点で使用している図8の装置の断面図である。
血管の分岐点で使用している、半径方向開口部を含む本発明の装置の代替の実施形態の断面図である。
AおよびBは、ステント/ステント被覆取付けスキームを例示している、断面図である。
A〜Dは、図14Bの取付けスキームを提供する様式で、ステント被覆をステントに取り付けるための様々な技術を例示している、等角図である。

実施例

0036

本発明は、拡張可能ウェブ構造体を有するステント移植片に関し、このステント移植片は、増大した塞栓保護、ならびに再狭窄および血栓形成に対する改良された保護を提供するように構成される。これらの性質は、ステントに生体適合性材料(これは、塞栓に対して不透過性であるが、内皮細胞の内殖に対して透過性である)を取り付けることによって達成される。この材料をステントに取り付けることはまた、装置に付与された力または装置により付与される力を分散し、そしてガイドワイヤ、バルーンなどを用いる移植後の装置の管腔への再交差を容易にする。従って、以前の公知の裸のステントとは異なり、本発明は、塞栓放出に対する改良された保護、再交差のためのより滑らかな表面、および装置に付与されたまたは装置により付与される力のより良い分配を提供する。さらに、以前の公知の非多孔性ステント移植片とは異なり、本発明は、血栓形成および迅速な内皮化による再狭窄に対する増大した保護を提供する。

0037

本発明の実施形態の詳細な提示の前に、このような実施形態に用いる用途についての好ましいステント設計は、図1〜5に示される。ステント1は、壁3を有する管状可性体2を備えている。壁3は、図2〜5に関して本明細書中の以下で記載されるようなウェブ構造体を備えている。

0038

ステント1およびこのウェブ構造体は、収縮された送達配置から拡張された展開配置へと拡張可能である。製造材料に依存して、ステント1は、バルーンカテーテル使用の際に、自己拡張的であるか、または拡張可能で有り得る。自己拡張的である場合、このウェブ構造体は、好ましくは超弾性衝材料(例えば、ニッケルチタンアロイ)から製造される。さらに、ステント1は、好ましくは生体適合性材料および/または生分解性材料から製造される。これはまた、送達を促進するラジオパクで有り得、そして例えば、管内での血栓形成または再狭窄を抑制する外部被覆Cを備える。あるいは、この被覆は、治療剤を患者の血流の中に送達し得る。

0039

図2〜4を参照すると、ステント1のこのウェブ構造体の第1の実施形態が記載されている。図2〜4において、ステント1の体2の壁3を、例示目的で平面へと平たく示す。図2は、収縮された送達配置におけるウェブ構造体4を、ステントの長手の軸を示す線Lと共に示す。ウェブ構造体4は、交互に隣り合っている様式で配置される隣接するウェブパターン5および6を備える。従って、この図2で示されるウェブパターンは、5、6、5、6、5、等のような順序で配置される。

0040

図2は、ウェブパターン5が、隣接ウェブ9(図2で上に凹んでいる)を備える一方、ウェブパターン6は隣接ウェブ10(図で上に凸)を備える。これらのウェブの各々は、ステントが送達配置へ収縮した場合に、積層したプレート外観またはボウル様外観を与える凹形状または凸形状を有している。ウェブパターン5のウェブ9は、ウェブパターン6のウェブ10に関して180度回転したものであり、すなわち、凹形状と凸形状を交互にする。ウェブ9およびウェブ10の構造は、図4に関して明細書中の以下においてより詳細に記載される。

0041

隣接したウェブパターン5およびウェブパターン6は、連結要素7により相互接続されている。複数の連結要素7および8を、ウェブパターン5とウェブパターン6の各対の間に、長手方向に提供される。複数の連結要素7および8が、隣接するウェブ5とウェブ6の間の円周方向に配置される。これら複数の連結要素の位置、分布密度、および厚さは、本発明に従った特定の応用に適応するように変化し得る。

0042

連結要素7および8は、逆方向を示す。しかし、全連結要素7が好ましくは、同一の方向を有しており、図2で示されるように、左側、底部から右側、頂部へ、伸長する。同様に、全連結要素8が、好ましくは同一の方向を有しており、左側、頂部から右側、底部へと伸長する。連結要素7および8は、図2に示されるように、ウェブパターン5とウェブパターン6の間に交互にある。

0043

図3は、再度ウェブ構造体4を参照しながら、ステント1の拡張された展開配置を説明している。ステント1が拡張された展開配置にある場合、ウェブ構造体4はステント1に高い半径方向剛性を提供する。この剛性は、ステント1が拡張された配置でとどまることを可能にし、その一方で、半径方向応力に影響下にある。ステント1が、例えば、再狭窄領域の窪んだ管の中へ移植される場合、半径方向応力の適用を受け得る。

0044

図4は、ウェブ構造体4の拡大図であり、図2の収縮した送達配置中で配置されたウェブ構造体の部分を詳説する。図4は、ウェブパターン5のウェブ9の各々が、3つのセクション9a、9bおよび9cを備え、そしてウェブパターン6のウェブ10の各々が、3つのセクション10a、10bおよび10cを備える。好ましくは、セクション9a、9b、9c、10a、10bおよび10cの各々が、直線的な配置を有する。

0045

各ウェブ9が、横方向セクション9aおよび9bに連結した中央セクション9bを備え、従って、既述したボウル配置またはプレート様配置を形成する。セクション9aおよび9bは、鈍角αを含む。同様に中央セクション9bと横方向セクション9cは、鈍角βを含む。各ウェブパターン6の各ウェブ10のセクション10a〜10bは、同様に配置されるが、これは対応するウェブ9に関して180度回転したものである。2つのセクション9aもしくは9c、または10aもしくは10cはお互いに隣接しており、第3の角γが形成される(この角がゼロであるのは、図4で示されるように、このステントが完全に収縮された位置にある場合である)。

0046

ステントが収縮した送達される配置にある場合、好ましくは、中央のセクション9bおよび10bは、管状ステント長手方向軸Lに合わされる。各ウェブのセクション間の角度は、最初は0または鋭角であるが、展開配置へ拡張する間に大きさが増大し(角度γは除く)、ステント展開後には正しい角度に近づく。この増大は、展開の間のステント長の短縮を減じて、半径方向の剛性を提供する。当業者によって理解されるように、ステントの外形を取り巻いている、隣接ウェブの数は、好ましくはステントが移植される血管の直径にしたがって選択される。

0047

図4は、以下を例示する:収縮した送達される配置にある配置されたステント1、それぞれ交互に隣接し、それぞれが互いに重ねられたプレートのように配置されたウェブ9、同様に隣接するウェブ10。図4は、各ウェブのセクションの配置が、全てのウェブに適用され、結合して、ステント1の管状構造体の壁3のウェブ構造4を形成することを例示する。ウェブ9は、丸くなった接続セクション12を経て、各ウェブパターン5において相互接続される。この1つの接続セクション12は、代表的に標識される。各近隣ウェブパターン6のウェブ10は、同様に構成される。

0048

再び図4はまた、接続エレメント7および8の配置を例示する。接続エレメント7(ウェブパターン5および近隣ウェブパターン6の間)は、配向Aにおいて、ステントの長手方向軸Lに対して斜め方向に展開され、これは、全ての接続エレメント7に対して同様である。一般的に図4の左上から、右下へ伸びる直線によって配向Bが、例示される。同様に、全ての接続エレメント8の配向は、一般的に図4の左下から、右上へ伸びる線Bによって例示される。したがって、(交互にA、B、A、B、など)配向は、近隣ウェブパターン間の接続エレメントに対するウェブ構造4の全てにわたって得られる。

0049

接続エレメント7および8は、ウェブパターン5の接続セクション11およびウェブパターン6の接続セクション11’を通る直線セクションとして、それぞれ配置される。これは、接続セクション11および11’のそれぞれの間に拡張する接続エレメント7を用いて、例示的に図4において示される。これは、全ての接続エレメント7および8についての一般的な例を示すことが理解されるべきである。

0050

各ウェブが互いに角度αおよびβ(この角度は、好ましくは送達される配置において鈍角である)を形成する3つの相互接続したセクションからなるので、図3の展開された配置は、角度αおよびβの大きさを増大する。この角度の増大は、拡張した配置において半径方向の剛性を増大するのに有用性を提供する。したがって、ステント1は、蛇行した解剖学的構造を経て送達されるのを容易にする、収縮した送達される配置において可撓性であり得、そしてまた、狭窄領域において展開される場合であっても、血管開存性を保持にするための拡張した配置において、十分な半径方向の剛性を呈し得る。角度の大きさの増大はまた、拡張に依存するステントの長さの減少を実質的に減少し、そして無視しさえし得る。したがって、これは、患者の血管内で展開後に、ステント1が完全に標的部位にかからない可能性を減少する。

0051

例えば、ニッケル−チタンのような形状記憶合金から製品にする場合、図4のステントは、自己拡張ステントとしての利用に、特によく適している。この場合、ウェブパターン5および6は、好ましくはレーザー切断された管状部材によって形成され、隣接するウェブ9および10は、スリット型切断を用いて形成される。接続部材7および8の間の周囲に位置する領域(図4における斜線部分)は、管状部材の領域の除去を必要とする。これらの領域はまた、レーザー切断技術を用いて管状部材から除去され得る。

0052

ここで、図5を参照すると、ステント1のウェブ構造体の代替の実施形態が記載されている。図5は、製造された配置の代替のウェブ構造体を示す。図5の実施形態の基本的なパターンは、図2〜4の実施形態のパターンに対応する。従って、この代替の実施形態もまた、収縮した送達配置から展開配置に拡張するよう配置されたウェブ構造体を有する壁を持つ管状可塑性本体を有するステントに関する。

0053

同様に、このウェブ構造体も、複数の隣接するウェブパターンを含み、その中の2つが図5において、ウェブパターン5および6として具体的に標識されている。ウェブパターン5および6もまた、それぞれ隣接ウェブ9および10を提供される。ウェブ9および10のそれぞれは、3つのセクションに細分され、そして参照が、上述に、特に図4に関して提供される議論に対してなされる。言うまでもなく意図が当業者に理解されるように、図5のステントは、送達のために収縮される(またはひだを作られる)場合、より小さな直径を有し、そして血管内で展開される(または拡張される)場合、図5に示したものよりも大きな直径を有し得る。

0054

図5の実施形態は、ウェブパターン間の接続エレメントの欠損により、先の実施形態と異なる。図5において、ウェブパターンは、移行セクション13により隣接のウェブパターンと相互接続され、これは、セクション9cと10cとの間に配置された統合移行セクション13により示される。対称性反転したウェブパターンは、それにより移行セクション13の領域において獲得される。剛性を増強するために、移行セクション13は、好ましくは、ウェブ9または10の幅の2倍よりも大きい幅を有する。

0055

図5に示されるように、ウェブ9および10の第3の隣接ペアのそれぞれは、統合移行セクション13により連結される。当業者に明らかであるように、移行セクション13の大きさおよび間隔は、本発明の原理に従って変化され得る。

0056

図5のウェブ構造体の利点は、送達配置における高度の可塑性および展開配置における高い充填−保有能を有して連結された小型の構築物をステント1に提供することである。さらに図5は、図4の接続エレメント7および8のように、移行セクション13が交代性の配向を有し、そしてステントの長手方向軸と比較して斜めに配置されている(参照線Lにより示される)ことを示す。図5はまた、特に展開配置において、隣接ウェブセクションを有する移行セクション13のH様配置が得られることを示す。

0057

図5のステントは、バルーン膨張可能なステントとしての使用に十分適しており、そしてステンレス鋼合金から製造され得る。収縮送達配置で形成される図4のステントとは異なり、好ましくは図5のステントは、レーザー切断または化学エッチング技術を用いてウェブ9と10との間の影付領域D’を除去することにより、部分的に展開配置で形成される。この場合、中央セクション9bおよび10bは、ステントが、送達システム膨張バルーン上でひだを作られる場合、実質的にステントの長手軸Lと並べられる。

0058

当業者に明らかであるように、位置決め、分布密度、および接続エレメントの厚さ、ならびに隣接ウェブは、特定の適用に合わせられた特性を示すステントを提供するよう変化され得る。適用としては、例えば、冠動脈または末梢(例えば、腎臓動脈における使用が挙げられ得る。位置決め、密度および厚さは、可塑性およびステントの長さに沿った半径方向の剛性を変化させるために個々のステントの長さに沿ってさえ変化し得る。

0059

好ましくは本発明のステントは、送達配置において可塑性である。このような可塑性は、ステントを患者の血管内の標的部位に案内する医師の能力を有益に増加させる。さらに、好ましくは本発明のステントは、展開配置のおいて高い半径方向の剛性を示す。従って移殖されたステントは、血管壁により適用される圧縮力に耐え得、そして血管の開放性を維持する。上述のウェブ構造は、送達配置における可塑性と展開配置の半径方向の剛性の所望組合せを提供する。この組合せはさらに、例えば、ステントの第1の位置において増加した壁の厚さ、および1つまたは複数のステントの隣接位置において少数の接続エレメントを有する減少した壁の厚さを有するステントを提供することにより達成され得る。

0060

今ここで図6および7を参照すると、本発明の実施形態の詳細な説明の前に、以前に公知の装置の制限が記載される。図6A〜6Cにおいて、以前に公知の裸のステントの制限が記載される。図6Aに見られるように、ステント14は、周知の技術を使用して、狭窄Sを示す処置部位における患者の血管V内に移植されている。ステント14は、管腔15を有し、そして、開口部17を有する細胞または網状構造16を含む。ステント14は、血管Vの壁面に対して狭窄Bを圧縮し、そして血管内の開存性を回復するために、例えば、弾性的にかまたはバルーンを介してかのいずれかで、拡張して示される。狭窄Sの圧縮の間、粒子は、狭窄から剥離し、塞栓Eを形成する。これらの塞栓は、ステント14の開口部17を通って、血管壁面から逃避する。方向Dで血管Vを通って流れる血液は、下流に放出された塞栓Eを保有し、ここで、この血栓は、流れを閉塞し、そして死亡、発作、または患者に対する他の永久の傷害を引き起こす。従って、ステント14は、不適切な塞栓保護を提供し得、これは、特異的な適用に依存する。

0061

図6Bにおいて、ステント14は、狭窄した領域を交差する血管Vにおいて、拡張した期間移植されている。再狭窄Rは、ステント14の管腔15内で形成され、血管に対する開存性を回復するためにさらなる再介入を必要とする。ステント14の開口部17は、移植後に、ガイドワイヤ、血管形成用バルーンなどを用いて、ステントの再交差を複雑にする非均一表面をステントに提供する。

0062

図6Bにおいて、ガイドワイヤGは、患者の脈管構造を通ってステント14の管腔15に進行し、再狭窄Rを圧縮しそして血管Vを再開するための血管形成用バルーンの前進のためのガイドを提供する(示されていない)。ガイドワイヤGの遠位端Tは、再交差の間、ステント14の構造16内でもつれる。なぜなら、このワイヤは、開口部17を不注意に通過したからである。ガイドワイヤGが、構造16で捕獲される場合、ガイドワイヤを除去するための緊急手術が必要であり得る。あるいは、ガイドワイヤGの一部(または管腔15を通って移植後に挿入されそしてステント14でもつれた任意の他のデバイスの一部)は、ガイドワイヤから剥離し得、そして血管内に残ったままであり得、血栓形成または血管解剖の危険を示す。

0063

再狭窄の際に裸のステント14を再交差することに関連した問題に加えて、ステント14が自己拡張性である場合、このステントは、移植の時期に血管狭窄を圧縮する不適切な極端な力を提供し得る(示されていない)。次いで、バルーンカテーテルを用いて、ステント14の管腔15を再交差することは、狭窄を圧縮し、そして十分に管腔を開放するために必要であり得る(示されていない)。図6Bにおいて図示されるように、このような再交差は、困難または不可能であり得る。

0064

図6Cにおいて、ステント14は、例えば、隣接する筋肉との接触に起因して、結合部の動きに起因して、または、血管に適用された外部圧力に起因して、一過的な変形に供される血管Vに移植されている。血管Vの壁面は、ステント14の構造16の単一のストラット18と衝突する。全ての力が、血管Vおよびストラット18の衝突の位置に集中するので、ストラット18は、位置Pで血管Vを穿刺する。あるいは、血管Vの一過的な変形は、ストラット18においてステント14をねじれさせ得、従って、管腔15を減少しそしてステント14の利用性を減少する(示されていない)。明らかに、これらの条件のいずれかは、患者の健康に対して重大な危険を与え得る。同様に、ステント10は、まわりくどい解剖において移植される場合、血管壁面を解剖し得るかまたはねじれ得る(データは示されていない)。従って、ステント14に適用される負荷をよりよく分散するために、このステントを改変することが所望である。

0065

今ここで図7を参照すると、以前に公知の非多孔性のカバーされたステント、すなわちステント移植片の制限が記載される。ステント移植片20は、管腔23を有するバルーン拡張可能または自己拡張ステント22を含む。ステント22は、開口部26を有する細胞または網状構造24を含む。このステントは、PTFE、PETP、またはホモロジー材料のような生体適合性材料28(これは、一般に生体適合性ポリマーを含む)でカバーされている。生体適合性材料28は、狭窄塞栓に対して有利に不浸透性であるが、内皮細胞の内殖に対して不利益に不浸透性である。

0066

図7において、移植片20は、血管V内に長期間(例えば、数ヶ月)埋め込まれている。図6のステント14とは異なり、内皮細胞は、ステント22の開口部26を通って迅速に移動し得ず、そして内皮細胞の薄い均一の層(これは、移植片と血管を通って流れる血液との間の相互作用を制限し、それによって、再狭窄および血栓形成を減少する)で移植片20を包囲し得ない。むしろ、生体適合性の材料28は、血管の保護内層を形成する内皮細胞の増殖に対して不透過性であり、これらの細胞は、移植片20の開口端から管腔23の内側へ移動しなければならない。

0067

移動は、方向Dに血管Vを通って流れる血液を介してかつ移植片20の本体によって提供される足場を介して生じる。しかし、この移動は、ゆっくりであり、そして裸のステントの内皮形成に必要とされる数日〜数週間とは対照的に、数ヶ月間かかる。さらに、図7の内皮層Eによって示されるように、移植片20の開口端を通る移動は、不完全な内皮層(すなわち、移植片の中央部にかからない)を提供し得る。層Eはまた、裸のステントを用いて得られる内皮層よりも厚くそして不規則であり得る。層Eにおけるギャップ不規則性および厚化、ならびに層Eの形成に必要な長い時間は、移植片20の管腔23内に血栓Tまたは再狭窄を生じ得、これは、潜在的にひどい結果を伴う。従って、ステント移植片20は、再狭窄および血栓の形成に対する十分な保護を提供しないかもしれない。

0068

ここで図8Aおよび8Bを参照して、本発明の装置の第1の実施形態を、より詳細に記載する。装置30は、管腔33を有する、ステント32を備える。ステント32は、例えば、自己拡張し得るかまたはバルーン拡張可能であり得るか、あるいは、双安定セルまたは金属メッシュ構造であり得る。ステント32は、開口部36を有するセルまたはメッシュ構造34を備える。好ましい実施形態において、ステント32は、図1〜5について本明細書中上記に記載した、ステント1のデザインを備える。ステント32はさらに、係留特徴(例えば、フックまたはバーブ35)を備え、血管壁への付着を容易にし得る。あるいは、この係留特徴は、構造34を含み得、この構造が、例えば、血管壁に対する圧迫またはこの構造内への内皮細胞増殖によって血管壁と相互作用し、ステント32を係留する。細孔39を有する生体適合性の材料38は、ステント32の少なくとも一部に付着され得る。

0069

ステント移植片20の材料28とは異なり(そして、Solovayに対する米国特許第5,769,884号について本明細書中上記に記載した材料とは異なり)、装置30の材料38は、その全長に沿って、内皮細胞増殖に対して透過性であり、かつ所定のサイズ(例えば、約100μmより大きい)の塞栓放出に対して不透過性である。従って、図7のステント移植片20と同様に、装置30は、増強された塞栓保護、改善された力分布および改善された再交差能(recrossability)を提供し;さらに、図6の裸のステント14と同様に、装置30は、再狭窄および血栓形成に対する増強された保護を提供する。

0070

生体適合性の材料38は、生体適合性ポリマー(例えば、改変熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンテトラフタラート発泡(expanded)ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンポリエステルナイロン、ポリエチレン、ポリウレタン、またはそれらの組み合わせ)を含み得る。あるいは、生体適合性の材料38は、同種の(homologic)材料(例えば、自己由来の血管または非自己由来の血管)を含み得る。さらになお、材料38は、生分解性材料(例えば、ポリ乳酸またはポリグリコール酸)を含み得る。図8において、材料38は、例示的に、ステント32の内部表面に配置されるが、あるいは、材料38は、ステントの外側表面を覆い得るか、ステント32の開口部36内に焼結され得るか、またはさもなければ、ステントに付着され得ることが理解される。

0071

材料38は、好ましくは、織物材料、織物材料、または編み込み材料を含み、ここで、孔39の大きさは、この織物、織物、または編み込みの堅さに依存して決定される。次いで、孔39の大きさは、内皮細胞の内への伸長を可能にするが、臨界の危険な大きさよりも長い(例えば、100μmよりも長い)塞栓放出を回避するように特定され得る。代替の実施形態において、生体適合性の材料は、化学的、物理的、機械的、レーザー切断によって作製されるか、または特定の直径、間隔などを有する材料38を介して作製された孔39を含む。

0072

均質または非均質の密度、大きさ、および/または形状を有する孔39が、提供され得る。この孔は、好ましくは、わずか約30μmの小ささの最小幅を有し、そしてわずか約100μmの長さの最大幅を有する。約30μmよりも小さい幅は、内因性細胞の内への増殖を阻害することが予期されるが、約100μmよりも長い幅は、不適切な塞栓の保護を提供することが予期され、すなわち、危険な大きさの塞栓が、血流に放出され得る。約80μmの直径を有する実質的に不均質な丸い形を有するさらにより好ましい孔39の各々が、提供される。孔39は、好ましくは、材料38の全長に沿って配置される。

0073

ステント32は、種々の材料から作製され得る。自己拡張(self
expanding)する場合、ステントは、好ましくは、超弾性材料(例えば、ニッケルチタン合金ばね鋼、またはポリマー材料)を含む。あるいは、ステント32は、弾力のある編物または弾性材料(例えば、ステンレス鋼)の枝編み細工織目を用いて作製され得る。バルーンによって拡張可能な金属メッシュ、または双安定のセルの場合、ステント32は、好ましくは、弾性材料(例えば、ステンレス鋼またはチタン)から作製される。

0074

ステント32の少なくとも1部は、好ましくは放射線不透過性であり、管内での装置30の適切な配置を容易にする。あるいは、装置30または装置30のための送達システム(図9を参照のこと)は、放射線不透過性特徴を含み(例えば、追加の放射線不透過性マーカーバンド40)、配置を容易にする。マーカーバンド40は、放射線不透過性材料(例えば、金またはプラチナ)を含む。

0075

装置30はまた、コーティングを含み得るか、または放射、遺伝子治療、薬物、トロンビンインヒビター、または他の治療剤の局在化した送達のために形成された活性C群を付着する。コーティングまたは活性C群は、例えば、当該分野で周知である種々の技術を使用して、表面上に吸収されても吸着されてもよいし、物理的、化学的、生物学的、静電気的、共有結合的、もしくは疎水的に結合されてもよく、ヴァン・デル・ヴァールス力を介して表面に結合されてもよく、またはこれらを組合わせて結合されてもよい。

0076

図8Aにおいて、装置30は、折り畳まれた送達構成で示されるが、図8Bにおいて、装置30は、拡張されて配備された構成で示される。ステント32が自己拡張する場合、装置30は、カイドワイヤまたは延長されたメンバーにわたる送達構成に折り畳まれ得、次いで、この送達構成において装置を維持するためにシースを用いてカバーされる。周知の経皮技術を用いて、装置30は、患者の脈管構造を通して処置部位(ここで、このシースが引き出される)に進められ;ステント32は、図8Bの配備された構成に劇的に自己拡張する(図9を参照のこと)。ステント32がバルーン拡張可能である場合、装置30は、処置部位への送達のために、バルーンカテーテル上で送達構成にマウントされ得る。周知技術を用いた送達の際、バルーンカテーテルは、十分な圧力によって膨らまされ、配備された構成への装置の不可逆的な拡張を容易にする(示さない)。

0077

図9A〜9Dを参照して、患者の脈管構造内で図8の装置を用いる方法が、より詳細に記載される。図9において、装置30のステント32は、例証的な自己拡張である。しかし、ステント32が代替的に、本発明に従って、例えば、バルーン拡張可能であるか、双安定のセルであるか、または金属メッシュであり得ることを、理解すべきである。

0078

図9Aにおいて、血管Vは、方向Dの血流を乱す狭窄Sで部分的に閉塞される。周知の技術を使用して、装置30(これは、細長い部材52にわたって折り畳まれた送達配置で配置され、そして送達システム50の54によってその配置が制限される)は、図9Bに示されるように、狭窄の点まで進められる。蛍光透視鏡下で見られる、ステント32のX線不透過性は、血管内の装置30の適切な位置決めを容易にし得る。あるいは、X線不透過性のマーカーバンド40(これは、鞘54上に例示的に配置される)は、位置決めを容易にし得る。

0079

図9Cにおいて、鞘54は、細長い部材52に対して、近位方向に縮めされ、それによって、装置30がその展開配置に動的に拡張することを可能にする。装置30は、血管Vの壁に対して狭窄Sを圧縮しそして捕捉する。ステント32の任意のまたはフック35は、血管Vに対するステント32のアンカリングを容易にする。装置30の長さに沿う細孔39の制御されたサイズは、危険な塞栓(圧縮の間に狭窄Sから壊される)は、血管壁から離れず、そして血流に入らないことを確実にする。装置30は、移植のときに塞栓形成しないように保護し、そして後の塞栓形成によって引き起こされる遅延した発作に対してさらに保護する。

0080

図9Dに見られるように、送達システム50は、血管から取り除かれる。細孔39は、内皮細胞が、ステント32の開口36を通って、装置30の内部に迅速に移動して、装置30の全体の上に内皮層Eを形成することを可能にする。層Eは、例えば、数日−〜数週間の期間で形成する。図7におけるステント移植片20を被覆する内皮層とは異なり、装置30の内皮層Eは、急速に形成し、完全で、薄く、そして実質的に規則的であることが期待される。層Eは、装置30と患者との間の有害な相互作用を減少する保護層として作用し、それによって、血栓形成および再狭窄の危険性を低下させる。従って、血管Vの開通性を維持することに加えて、装置30は、再狭窄および血栓形成の可能性の減少と関係した塞栓保護を提供する。さらに、材料38の任意のコーティングまたは付着した活性群Cは、放射線、遺伝子治療、医薬品、血栓阻害剤、または他の治療的物質を、血管壁へまたは直接血流中に送達し得る。

0081

装置30は、血管Vの壁に対して狭窄Sを圧縮および密封し、それによって、狭窄からの塞栓物質が、下流に流れることを防止する。あるいは血管形成術または他の適切な手段を介して、狭窄Sは、装置30の挿入の前に血管壁に対して圧縮され得、この場合に、装置30は、なおも後の塞栓形成によって引き起こされる遅延した発作に対して保護する。図9の適用に加えて、装置30は、種々の他の適用(血管内に欠陥点動脈瘤裂傷切開、穿刺など)をブリッジングすることが挙げられるが、これらに限定されない)のために使用され得る。

0082

図9Dに対して議論されたような、装置30の迅速な内皮形成は、再狭窄および血栓形成の危険性を最小化するが、再狭窄は、なおも限定された数の患者において生じ得る。さらに、血管Vは、弛緩した状態になり得、そしてより大きな直径に拡張し得る。これらおよび他の環境下で、介在機器を用いて、装置30の管腔33を再横断することが必要となり得る。これらの機器は、例えば、装置30を調節し得るか、再狭窄の範囲における血管Vの開通性を回復し得るか、装置30に対して遠位の血管合併症処置し得るか、または種々の他の最小侵襲性手順のいずれかを容易にし得る。

0083

ここで、図10A〜10Cを参照して、装置30を用いて再横断する性能が、記載される。図9と同様に、装置30のステント32は、図示されように、自己拡張可能である。図10Aにおいて、ステント32は、図9A〜図9Cに関して本明細書中上記に記載される技術を使用して、血管Vに移植されている。しかし、図9Cとは対照的に、ステント32は、血管Vの壁に対して狭窄Sを完全に圧縮しそして密封するには、不十分な半径方向の強度を有する。ガイドワイヤGは、その上で、管腔33を通って進行されて、狭窄Sを完全に圧縮するために、バルーンカテーテルの進行のためのガイドを提供する。装置30の生体適合性材料38によって提供される滑らかな内部表面は、図6Bに関して本明細書中上記に記載されるように、ガイドワイヤGがステントに絡むことなく管腔33を再横断し得ることを確実にする。

0084

図10Bにおいて、一旦ガイドワイヤGが管腔33を再交差すると、バルーンカテーテル60は、ガイドワイヤGにわたって狭窄Sの位置まで前進する。カテーテル60のバルーン62は、狭窄Sを血管Vの壁に対して圧縮するのに十分な圧力で膨張され、そして装置30を完全に配置する。図10Cを参照する場合、次いで、バルーン62は収縮され、そしてカテーテル60は血管Vから取り除かれ、それによってこの血管に開通性を復興させる。次いで、内皮層Eは、内皮セルを介してすばやく形成し、この内皮セルは、ステント配置32の開口部36および材料38の細孔39を通って、装置30の内部に移動する。

0085

当業者に明らかであるように、装置30の再交差は、図10の装置に加えて、種々の用途において示され得る。例えば、図6Bのベアステント配置14で図示されるように、装置30は、血管内に形成された再狭窄を圧縮するために再横断され得る。さらに、装置30は、開口部のサイズを変更するために再交差され得、それによってこの装置は、血管の配置に適合するか、または血管の変化を調整する。

0086

図11を参照すると、装置30は、血管V内に移植され、この血管は、例えば、隣接する筋肉との接触、関節の動きまたは血管に加えられる外圧に起因して、一時変形している。血管Vの壁は、装置30に突き当たる。図6Cのベアステント配置14とは対照的に、装置30は、ステント配置32の構造体34の隣接セル横切り、かつこの隣接セルに付着した生体適合性材料38の切断部分を横切る、血管Vによって加えられる荷重を分散する。従って、血管Vの圧迫された部分は、装置30の管腔33内部で折り畳まれていないし、装置30によって穴を開けられない。さらに、この荷重が分散されるために、装置30のステント配置32はねじれず、かつ管腔33は開出したままである。同様に、装置30は、蛇行状の解剖学的部分に移植される場合、安全にかつ適切に機能し続けることが予測される。

0087

図12を参照すると、装置30は、分枝(branched)血管および分枝(bifurcated)血管の使用において示される。周知の技術を使用して、装置30は、総頚動脈(CCA)および外頸動脈(ECA)内部の展開配置に拡張される。内頸動脈ICA)は、頸動脈から分岐する。内頸動脈(ICA)によって示される側方分岐を通る、連続的かつ阻害されない血流は、総頚動脈(CCA)および外頸動脈(ECA)においてステント配置する場合、維持されなければならない。血流に浸透可能な装置30に与えられる生体適合性材料38の細孔39のために、内頸動脈(ICA)内の連続した血流は、継続することが予測される。必要に応じて、直径、密度、形状および/または細孔39のパッキング配置は、側方分岐に十分な血液を連続的に送ることを確実にするために血管の分岐領域を選択的に変化させ得る。

0088

血管分岐に移植されたベアステント配置は、流れを分割し、そして血栓形成に影響を受け得る停滞領域を作製し得る。さらに、ベアステント配置は、いくつかの用途において不適当な塞栓保護を提供し得る。ステント配置32の開口部36の直径と比較して小さい直径の細孔39は、乱流を減少させ、側方分岐内に血栓のない血液を流すのを可能にすることが予測される格子を提供する。

0089

図13を参照すると、本発明の代替の実施形態は、血管分岐での使用において示される。装置70は、図8〜12の装置30と類似しているが、この装置70は、橈側開口76を備え、この開口は、ステント配置の位置において、血管側方分岐に阻害されない血液を流すのが可能であると予測される。装置70は、管腔73を有するバルーン拡張可能な、または自己拡張のステント配置72を備える。好ましくは、ステント配置72の少なくとも一部分は、ラジオパクである。細孔75を有する生体適合性材料74は、ステント72に付着される。橈側開口76は、ステント配置72および材料74を通って拡張し、それによって管腔73から血流のための側方経路を提供する。

0090

材料74の細孔75は、サイズ決定され、その結果、装置70は予め決定されたサイズよりも大きい狭窄塞栓を通過させないが、内皮セルの急速な内殖を通過させる。好ましくは、細孔75は、約30μmの最小幅、および約100μmの最大幅を有し、そしてなおさらに好ましくは、約80μmの平均幅を有する。また、装置30について本明細書中に記載されるように、装置70は、必要に応じて、被覆物または付着された活性化群Cを備える。

0091

図13に示すように、装置70は、総頸動脈CCAおよび外頸動脈ECA内での展開した構成に拡張されている。装置70の拡張の前に、半径方向開口76は、内頸動脈ICAと整列して、中断されず妨害されない血液が側枝を通って流れることを確実にした。流れの維持に加えて、装置70は、向上した塞栓保護を提供し、迅速な内皮化を容易にし、そして再狭窄および血栓の形成の危険を減少する。

0092

装置70の拡張の前に、ステント72の放射線不透過性または装置70に関連する他の放射線不透過性の特徴は、側枝を有する開口76の整列を容易にし得る。あるいは、脈管内音波(「IVUS」)技術がイメージングおよび整列を容易にし得る。この場合、装置70に対する送達カテーテルはまた、IVUS能力を含み得るか、またはIVUSカテーテルは、装置70の拡張の前に脈管内に進み得る(図示しない)。あるいは、磁気共鳴像(「MRI」)または光学コヒーレント断層撮影(「OCT」)、ならびに当業者に明かな他のイメージング様式が使用され得る。

0093

本発明のさらなる実施形態は、複数の分枝を示す脈管における使用のために構成される複数の半径方向開口を提供され得る。本発明は、頸動脈および大腿動脈における使用について特に示されることが期待されるが、実施形態はまた、冠状動脈および大動脈を含む他の種々の脈管、ならびに非脈管管腔(例えば、胆管呼吸器系、または尿管)における有用性を見出し得る。

0094

ここで、図14および15を参照して、本発明の装置30を製造するための例示的な技術が提供される。本発明の範囲内の他の技術は、当業者に明かである。

0095

生体適合性材料38は、好ましくは、変性熱可塑性ポリウレタン、さらにより好ましくはシロキサン変性熱可塑性ポリウレタンを含む。この材料は、好ましくは、約70A〜60Dの範囲、さらにより好ましくは約55Dの硬度を有する。他の材料および硬度は、当業者に明かである。材料38は、好ましくは、例えば、Wongらの米国特許第4,475,972号(本明細書中において参考として援用される)に記載されるように、紡績プロセス(図示しない)によって形成される。材料38は、加熱されて粘稠液体溶液シリンジ内に配置される)を形成する。この材料は、微細ノズルを通ってピストンまたはプランジャーによって進められ、この微細なノズルにおいて、この材料は、回転するマンドレル上に微細な繊維として流れ出る。微細な繊維は、回転するマンドレル上に生体適合性のカバー材料38の繊維性マットまたはカバーを形成する。材料38が冷却される場合、繊維は凝固し、そして隣接し接触する繊維は、互いに焼結する。回転するマンドレルに適用される繊維の層の数を制御することによって、材料38の多孔度に対する制御が提供される。

0096

材料38がステント32に焼結される場合、これを、材料38を置く前に、このステントをマンドレル上に配置することによって達成し得る(示さない)。材料38をまた、ステント32の内部表面または外部表面のいずれかに付着し得る。図14および図15は、材料38をこのステントの表面に付着させるための種々の付着スキームを提供する。

0097

図14Aにおいて、ステント32の構造34の全てまたはほとんどに沿って、ステント32を、接着剤80で材料38に付着する。例えば、接着剤80は生体適合性材料38に類似であるが異なる融点を有する材料を含み得る。例えば、接着剤80は、約80Aの硬度を有する改変された熱可塑性ポリウレタンを含み得る。ステント32を、この接着剤に浸し、そして乾燥させる。次いで、ステント32および材料38を、互いにおよそ同軸状に配置し、そしてこの複合装置を接着剤80の融点より高いが生体適合性材料38の融点より低い温度に加熱する。次いで、材料38がステント32に融合したこの複合装置を冷却し、それによって装置30を形成する。

0098

図14Aの付着スキームの欠点は、装置30の形成において使用される接着剤の量が、この装置にかなりの量の材料を添加し得、その送達プロフィールおよび/またはその剛性を増大させ得ることである。さらに、装置30の折り畳みまたは拡張の間にゆるくなる接着剤粒子の危険性が存在する。患者の静脈内に放出される場合、これらの粒子は塞栓として作用し得る。

0099

図14Bは、代替の付着スキームを提供する。材料38を、分離した点82で接着剤80によってステント32に付着するか、または規定された面(例えば、円周状の帯、長手方向の継目、またはらせん状の継目)に沿って付着する(図15を参照のこと)。このような付着は、必要な接着剤の量を減少させ、次いで、剛性、送達プロフィール、および接着剤粒子の塞栓化の危険性を減少させ得る。

0100

図15を参照して、図14Bの付着スキームを提供する様式で、ステント被覆をステントに付着するための種々の技術を提供する。図15A〜15Cにおいて、生体適合性材料38を、ステント32の内部表面に沿った配置のために構成する。明らかに、この材料を、このステントの外部表面についての配置のために代替的に調製し得る。

0101

図15Aにおいて、生体適合性材料38を、マンドレルM上で形成した。次いで、材料38を、接着剤80の長手方向の継目84で覆い、そしてステント32を、この材料の上にロードする。接着剤80は、継目84に沿ってステント32を材料38に接合する。図15Bにおいて、材料38に、接着剤80のらせん状の継目86を提供し、そして図15Cにおいて、材料38に、接着剤80の円周状の帯88を提供する。図15Dにおいて、ステント32に、分離した点82で接着剤80を提供する。点82は、ステント32の内部表面または外部表面のいずれかに存在し得、そして生体適合性材料38を、次いでそれぞれ内部表面または外部表面のいずれかにロードする。さらに、接着剤の構成は、当業者にとって明らかである。

0102

本発明の好ましい例示的実施例を、本明細書中に上記するが、本発明から逸脱することなく、そこに種々の変更および改変がなされ得ることが、当業者にとって明らかである。添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲内に収まるこのような変更および改変の全てをカバーすると意図される。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • リダ,ヘイダーの「 扁桃摘出術用吸引切除装置」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題・解決手段】近位ハンドル(101)および遠位湾曲チップ(102)を有する扁桃摘出術用吸引切除装置であって、少なくとも1つの吸引入口(105)を真空口に接続するチップ内のそれに沿った吸引チャネル(... 詳細

  • アドメダス コーポレイションの「 カテーテル用滅菌包装システム」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題・解決手段】展開可能な医療装置用の滅菌包装システムは、密閉容器(113)およびその密閉容器内に配置されたトレイ(112)を含む。トレイは、そのトレイの近位端(116)に第1チャンバ(122)を備... 詳細

  • スミス アンド ネフュー ピーエルシーの「 センサ対応創傷被覆材のセンサ監視領域の制限」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題・解決手段】いくつかのセンサを組み込む創傷被覆材は、治癒する過程での創傷の特性を監視するために、または一つ以上のリスク因子もしくは創傷を引き起こす場合がある状態を特定するために、利用され得る。創... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ