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技術 皮膚外用剤

出願人 セーレン株式会社
発明者 坪田往子山田英幸
出願日 2008年2月27日 (12年8ヶ月経過) 出願番号 2008-045965
公開日 2009年9月10日 (11年2ヶ月経過) 公開番号 2009-203179
状態 未査定
技術分野 化粧料
主要キーワード ナバラ 調製成分 防菌防カビ剤 成分表示 シトラス属 香料製品 果皮油 ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリン
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

合成香料を使用することなく化粧料原料などの基剤臭を、天然原料である精油を使用することによって、効果的にかつ安定して経時的に抑えた、無香料皮膚外用剤を提供すること。

解決手段

本発明による無香料皮膚外用剤は、ローズマリー油オレンジ油スペアミント油ローマカミツレ油ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される2種以上の精油と、基剤成分とを配合してなることを特徴とする。

概要

背景

概要

合成香料を使用することなく化粧料原料などの基剤臭を、天然原料である精油を使用することによって、効果的にかつ安定して経時的に抑えた、無香料皮膚外用剤を提供すること。本発明による無香料皮膚外用剤は、ローズマリー油オレンジ油スペアミント油ローマカミツレ油ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される2種以上の精油と、基剤成分とを配合してなることを特徴とする。なし

目的

本発明は、合成香料を使用することなく化粧料原料などの基剤臭を、天然原料である精油を使用することによって、効果的にかつ安定して経時的に抑えた、無香料皮膚外用剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

ローズマリー油オレンジ油スペアミント油ローマカミツレ油ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される2種以上の精油と、基剤成分とを配合してなることを特徴とする、無香料皮膚外用剤

請求項2

配合する精油が、ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、ノバラ油からなる群より選択される3種以上のものである、請求項1に記載の皮膚外用剤

請求項3

配合する精油が、ローズマリー油、オレンジ油、およびスペアミント油からなる群より選択される2種以上のものを必須成分として含んでなる、請求項1または2に記載の皮膚外用剤。

請求項4

配合する精油が、ローズマリー油、オレンジ油、およびスペアミント油を必須成分として含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。

請求項5

ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される精油の合計の配合量が、皮膚外用剤全体重量基準で、0.005〜10重量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。

請求項6

ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される2種以上の精油からなることを特徴とする、マスキング剤

発明の背景

0001

発明の分野
本発明は、皮膚外用剤に関する。詳しくは、本発明は、ローズマリー油オレンジ油スペアミント油ローマカミツレ油ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される2種以上の精油を配合することによって、皮膚外用剤の基剤臭を抑えた、無香料タイプの皮膚外用剤に関する。

0002

背景技術
従来、一般的な皮膚外用剤においては、主要な原料自体の臭いである基剤臭を防ぐ目的で合成香料が配合されていた。ところが、近年、消費者の間における安心や安全を求める天然嗜好の高まりによって、合成香料の使用が敬遠される一方、消費者の臭いに対する嗜好自体も、従来の合成香料による香りの強いものから、微香性や無香性のものへと次第に変化してきている。

0003

しかしながら、従来は、合成香料を使用することなく基剤臭を抑えて皮膚外用剤を無香料化することは困難であった。例えば、合成香料を使用することなく基剤臭を抑える目的で、原料の精製を高めることで基剤臭を抑えたり、脱臭化処理を施したりするなどの手段がこれまでにも検討されてきたが、これらは必ずしも充分とは言えなかった。

0004

合成香料を使用することなく基剤臭を抑える他の手段としては、マスキング剤天然原料を使用する方法も報告されている。

0005

例えば、特開2006−241050号公報(特許文献1)には、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを配合することによって、匂い劣化や変色などを抑えた化粧料が開示されている。しかしながら、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは、一般的には害虫忌避剤として使用されており、皮膚外用剤に配合した場合の安全性への懸念は払拭し難いものがあった。また2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは、油分や活性剤を多く含む化粧料での効果も必ずしも充分とは言えなかった。

0006

また特開2003−104831号公報(特許文献2)には、オレンジフラワーヒノキラベンダーローズマリーのそれぞれから得られる油性成分および/または水性成分を複数組み合わせることによって、基剤臭をマスキングした、皮膚外用剤が開示されている。しかしながら、これら成分については、油分や活性剤を多く含む化粧料でのマスキング効果は必ずしも充分とは言えなかった。

0007

特開平6−158096号公報(特許文献3)には、精油によるマスキング剤、具体的には、オレンジ油、西ノコギリ抽出液メリロート抽出液、レモン抽出液、アップル抽出液の中から1種もしくは2種以上選択してなるマスキング剤が開示されている。しかしながら、これら成分については、油分や活性剤を多く含む化粧料でのマスキング効果は必ずしも充分とは言えなかった。

0008

精油とは、植物に含まれる揮発性の油をいい、天然原料である。天然原料は、一般的に、合成香料に比べて安定性が劣るため、天然原料を使用して、安定したマスキング効果や香料効果を得ることが難しい。このため、高い安定性が必要とされる医薬部外品などの場合には、天然原料の使用が敬遠され、依然として、合成香料に頼る傾向がある。

0009

医薬部外品とは、薬事法に定められた、医薬品と化粧品の中間的な分類のものをいい、予防効果をうたったり、医薬品よりは緩和だが人体に何らかの改善効果をもたらしたりするものが含まれ、薬用化粧品のようなものが例として挙げられる。このため医薬部外品は、その配合成分や、配合成分の表示方法に関して、薬事法上の制約を受ける。例えば、医薬部外品に精油を配合する場合、天然原料であることから、配合できる精油の種類に制限があり、さらに配合可能な精油であったとしても、配合成分の表示の際には、精油名ではなく香料と表示しなければならない場合も多くある。この場合、天然原料である精油を使用するものであっても、配合成分表示としては香料が含有されていることとなり、天然嗜好型のユーザーの誤解を招きやすい。

0010

このため、天然原料である精油を使用してマスキング効果を得ようとする場合、医薬部外品などへの使用可能性を考慮すると、精油であっても、香料と概念されず、かつ一般的な入手しやすい精油を選択することは重要であるといえる。

0011

さらに、油分や活性剤を多く含む皮膚外用剤においては、原料酸化や原料精製時に除去しきれなかった不純物の分解などによって、経時的に基剤臭が強くなることがしばしば見られる。このため、強くなる基剤臭を安定的に抑えることができる天然原料を見いだすことは依然として求められているといえる。

0012

特開2006−241050号公報
特開2003−104831号公報
特開平6−158096号公報

発明の概要

0013

本発明者らは今般、特定の精油を組み合わせて使用することによって、合成香料を使用することなく化粧料原料などの基剤臭を、効果的にかつ安定して経時的に抑えることに成功した。基剤臭の抑制効果は、従来知られていたものに比べて、大幅に優れていた。また選択された特定の精油はいずれも、一般的には香料として概念されないもの、換言すると、香料としての表示の必要のないものであった。このような特定の精油の組み合わせによって、従来に無い優れた基剤臭抑制効果が得られたことは、予想外のことであった。本発明はこれら知見に基づくものである。

0014

よって本発明は、合成香料を使用することなく化粧料原料などの基剤臭を、天然原料である精油を使用することによって、効果的にかつ安定して経時的に抑えた、無香料皮膚外用剤を提供することをその目的とする。

0015

本発明による無香料皮膚外用剤は、ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される2種以上の精油と、基剤成分とを配合してなることを特徴とする。

0016

本発明の一つの好ましい態様によれば、本発明による皮膚外用剤において、配合する精油は、ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、ノバラ油からなる群より選択される3種以上のものである。

0017

本発明の一つのより好ましい態様によれば、本発明による皮膚外用剤において、配合する精油は、ローズマリー油、オレンジ油、およびスペアミント油からなる群より選択される2種以上のものを必須成分として含んでなる。

0018

本発明の一つのさらに好ましい態様によれば、本発明による皮膚外用剤において、配合する精油は、ローズマリー油、オレンジ油、およびスペアミント油を必須成分として含んでなる。

0019

本発明の別の好ましい態様によれば、本発明による皮膚外用剤において、ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される精油の合計の配合量は、皮膚外用剤全体重量基準で、0.005〜10重量%である。

0020

本発明によるマスキング剤は、ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される2種以上の精油からなることを特徴とする。

0021

本発明によれば、合成香料を使用することなく化粧料原料などの基剤臭を、効果的にかつ安定して経時的に抑えることができる。基剤臭のマスキング効果は、従来知られていたものに比べて、大幅に優れていた。また本発明において使用される精油はいずれも、香料としての表示の必要のないものであるため、例えば、医薬部外品のために使用する場合には、香料表示をする必要が無く、無香料製品として扱うことが可能となる。

発明の具体的説明

0022

無香料皮膚外用剤
本発明による無香料皮膚外用剤は、前記したように、ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される2種以上の精油と、基剤成分とを配合してなることを特徴とする。

0023

精油中には何種類もの成分が含まれており、時間経過とともに徐々に揮発していく。しかしながら、揮発するまでの時間は成分ごとに異なり、すぐに揮発する成分もあれば経時でも揮発しない成分もある。このため、精油の組成は時間の経過とともに、通常変化していき、この結果、精油自体の香りが変化したり、基剤臭を抑える効果が減少したりすることが考えられ、安定性に欠けることがある。このため、複数の精油を混合して使用することでこれら問題を回避できる可能性があるが、実際に混合して組み合わせる精油としてどのようなものを選択すべきかは極めて重要であると言え、また数百種あるといわれる精油から適切なものを選択することは容易ではない。本発明においては、上記の特定の精油の群から選択した2種以上を使用する。ここで示した特定の精油からなる群は、本発明者等が今回見出したものである。

0024

本発明においては、このような2種類以上の特定の精油を組み合わせることで、合成香料を使用することなく化粧料をはじめとする皮膚外用剤の基剤臭を効果的に抑制することができる。配合時と経時とで皮膚外用剤の香りを比較した場合、多少変化はあるもののほとんど気づかない程度であり、香りの変化も非常に緩やかである。このため、ユーザーが継続的に使用していく中で香りの変化に気づくことは困難であり、また香りの変化によって基剤臭が目立ってくることもほとんど無い。

0025

本発明において、無香料皮膚外用剤の「無香料」とは、皮膚外用剤が所謂香料もしくは香料と概念される物質包含しないものであって、皮膚外用剤が持つ基剤臭を抑制して臭いのほとんどないものをいう。例えば、ここでいう無香料皮膚外用剤には、日本の薬事法でいうところの医薬部外品として登録する上で、香料として分類される物質を含まない、皮膚外用剤も包含される。

0026

本発明においてローズマリー油とは、シソ科(Lamiaceae)に属する植物の葉、花、の各部位および全草より得られる精油である。

0027

オレンジ油とは、シトラス属Citrus)に属する植物のうち食用に供する種類の果皮より得られる精油である。

0028

スペアミント油とは、シソ科(Lamiaceae)に属するミドリハッカ(Mentha spicata L.)の全草より得られる精油である。

0029

ローマカミツレ油とは、キク科(Compositae)に属するローマカミツレ(Anthemis nobilis L.)の葉、茎、花、根などの各部位および全草より得られる精油である。

0030

ラベンダー油とは、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンヂュラ属(Lavandula)に属する植物の花より得られる精油である。

0031

ノバラ油とは、バラ科(Rosaceae)に属するカニナバラ(Rosa canina L.)の果実より得られる精油である。

0032

本発明において使用されるこれら精油は、原料となる植物またはその一部分を水抽出水蒸気蒸留圧搾溶剤抽出などの公知の精油抽出方法を用いて得ることができる。またこれら精油は、市販されており、市販品を使用しても良い。

0033

本発明においては、これらローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、およびノバラ油の中から、特定の精油を少なくとも2種類選択して、皮膚外用剤に配合することが重要である。本発明の好ましい態様によれば、このとき選択する精油は、3種以上である。3種以上を組み合わせて使用することで、より優れたマスキング効果を奏することができる。

0034

本発明の一つのより好ましい態様によれば、皮膚外用剤に配合する精油は、ローズマリー油、オレンジ油、およびスペアミント油からなる群より選択される2種以上のものを必須成分として含んでなる。より好ましくは、皮膚外用剤に配合する精油は、ローズマリー油、オレンジ油、およびスペアミント油の3種を必須成分として含んでなる。これらのさらに特定された精油を組み合わせて使用することで、さらに優れたマスキング効果が期待できる。

0035

本発明における2種類以上の精油の組み合わせ、およびその配合比率は、使用する精油の種類、皮膚外用剤の基剤成分中基剤の種類、および皮膚外用剤における基剤成分の含有量等に従って、適宜変更することができる。

0036

本発明における皮膚外用剤中の精油の配合量は、皮膚外用剤全体に対して0.005〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.005〜5重量%である。配合量が0.005重量%より少ない場合、充分なマスキング効果が得られないおそれがある。また、配合量が10重量%を超えると、精油による香りが強くなり、天然嗜好型ユーザーに受け入れられないおそれがある。

0037

本発明における皮膚外用剤は、基剤成分が配合されてなる。ここで基剤成分における基剤の種類は特に限定されず、一般的な皮膚外用剤に使用される基剤であればいずれのものも包含されうる。本発明においては、皮膚外用剤は、基剤成分として、油分および/または活性剤を多く含むものであることが好ましい。このようなタイプの皮膚外用剤において、本発明に従い特定の精油を配合すると、基剤臭をより効果的に抑えることが可能となる。
なお、本発明における皮膚外用剤中の基剤成分の配合量は、皮膚外用剤全体に対して、例えば30重量%以上であり、好ましくは50重量%以上であり、より好ましくは90重量%以上である。

0038

ここで、油分に分類される基剤としては、例えば、炭化水素油、油脂、エステル油脂肪酸などが挙げられる。

0039

活性剤に分類される基剤としては、例えば、非イオンノニオン)活性剤などが挙げられ、脂肪酸、高級脂肪酸アルコールなどの油類を原料として合成されたものなどが挙げられる。

0040

本発明における基剤成分の具体例として、炭化水素油としては流動パラフィンスクワランワセリンなど、油脂としてはオリーブ油ホホバ油など、エステル油としては2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸アルキルなど、非イオン活性剤としてはポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンモノイソステアリン酸ソルビタンなどが挙げられる。

0041

本発明による皮膚外用剤には、上記成分のほかに、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、通常、化粧品や医薬部外品、医薬品などの皮膚外用剤に用いられる成分、すなわち、油分、湿潤剤酸化防止剤界面活性剤防腐剤保湿剤顔料紫外線吸収剤抗酸化剤防菌防カビ剤水、アルコール、増粘剤などを適宜配合することができる。

0042

本発明による皮膚外用剤の具体例としては、化粧水美容液乳液クリームローションオイルパックメイクアップ化粧料落し、マッザージ料などの基礎化粧料ファンデーション白粉口紅マスカラアイカラーチークカラーアイライナーアイブロウ美爪料化粧下地などのメイクアップ化粧料;ヘアクリームリンスヘアトリートメントヘアスプレーヘアトニック整髪料育毛養毛料などの頭髪化粧料サンスクリーン日焼け止めクリーム日焼け止めローション、日焼け止めオイル、カーマインローションなどのサンケア商品洗顔料せっけんシャンプーボディーシャンプーなどの洗浄剤組成物制汗剤などの身体用消臭剤浴用剤軟膏、分散液などの外用医薬品;各種医薬部外品などが挙げられる。また皮膚外用剤は、その剤型についても特に制限はなく、固形状、ペースト状、ムース状ジェル状溶液状、可溶化系乳化系粉末分散系多層状などいずれであってもよい。

0043

中でも特に、油分および/または活性剤を配合する頻度が高く、本発明による効果が期待できる皮膚外用剤としては、乳液、クリーム、オイル、パック、メイクアップ化粧料落し、マッサージ料などの基礎化粧料、ヘアクリームなどの頭髪化粧料、日焼け止めクリーム、日焼け止めオイルなどのサンケア商品などが好ましい例として挙げられる。本発明による皮膚外用剤として、より好ましくは、メイクアップ化粧料落しである。

0044

本発明による無香料皮膚外用剤は、前記したような成分を処方物として選択し、慣用の方法により、例えば、各成分を順次添加して、混合して、均一化することにより、容易に製造することができる。

0045

マスキング剤
本発明の別の態様によれば、前記したように、ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、およびノバラ油からなる群より選択される2種以上の精油からなることを特徴とするマスキング剤が提供される。

0046

ここでいうマスキング剤は、化粧料をはじめとする皮膚外用剤に使用できるほか、経口用途の医薬品や飲食品類、洗浄剤組成物などの用途にも使用しても良い。

0047

好ましくは、ここで使用される精油は、前記群から選択される3種以上である。より好ましくは、マスキング剤として使用される精油は、ローズマリー油、オレンジ油、およびスペアミント油からなる群より選択される2種以上のものを必須成分として含んでなり、さらに好ましくは、ローズマリー油、オレンジ油、およびスペアミント油の3種を必須成分として含んでなる。これらのさらに特定された精油を組み合わせて使用することで、より優れたマスキング効果が期待できる。

0048

本発明を以下の例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

0049

試験A:皮膚外用剤(クレンジングオイル)による実使用試験
(1) 実施例1〜7および比較例1〜10のクレンジングオイルの調製
皮膚外用剤の使用試験を行うため、医薬品用、医薬部外品用、化粧品用などとして市販されている調製成分に基づき、種々の配合の精油を加えて、実使用試験に使用するためのクレンジングオイルを作成した。

0050

具体的には、実施例1〜7のクレンジングオイルについては、表1の処方に従って調製した。比較例1〜10のクレンジングオイルについては、表2の処方に従って調製した。クレンジングオイルの調製はそれぞれ、処方に示された全ての成分を順次添加して、混合して、均一化することにより行った。

0051

なお、実施例および比較例において使用されている精油の内、ローズマリー油、オレンジ油、スペアミント油、ローマカミツレ油、ラベンダー油、およびベルガモット果皮油は小川香料株式会社より、ノバラ油は株式会社永廣堂より、グレーフルーツ果皮油、西洋ノコギリ草エキス、レモンエキス、およびリンゴエキスは一丸ファルコス株式会社より、オレンジフラワー水は香栄興業株式会社より、ヒノキ水は岩コスファ株式会社より、さらに、メリロートエキスは山川貿易株式会社よりそれぞれ入手したものを使用した。

0052

なお、比較例において使用されている、オレンジフラワー水、ヒノキ水、およびラベンダー油は、特開2003−104831号公報(特許文献2)において使用されているものであり、オレンジ油、西洋ノコギリ草エキス、メリロートエキス、レモンエキスおよびリンゴエキスは、特開平6−158096号公報(特許文献3)において使用されているものである。

0053

(2)試験方法および結果
前記で得られた実施例1〜7および比較例1〜10のクレンジングオイルを使用して、実使用試験を行った。
具体的には、各クレンジングオイルを、専門パネラー10名に2週間実際に使用させ、基剤臭の有無について評価した。評価は、クレンジングオイルを使用した都度、官能試験を行い、使用前、使用中、および使用後の基剤臭の有無について、下記の基剤臭評価基準に基づいて評価した。

0054

[基剤臭評価基準]
良い :基剤臭は無い
普通 :基剤臭は僅かにするが気にならない
悪い :基剤臭がする

0055

2週間の使用の後、基剤臭の有無の評価結果に基づき、各専門パネラーにより、下記の判断基準に従い各クレンジングオイルの使用感良否を判定した。
[判断基準]
AA :専門パネラー10名中8名以上が「良い」と認めた。
A :専門パネラー10名中5名以上7名以下が「良い」と認めた。
B :専門パネラー10名中3名以上4名以下が「良い」と認めた。
C :専門パネラー10名中2名以下が「良い」と認めた。

0056

結果は、表3に示される通りであった。

0057

試験B:安定性試験
前記試験Aで調製した、実施例1〜7および比較例1〜10のクレンジングオイルを用いて、安定性試験を行った。調製した各クレンジングオイルを、40℃の条件に3ヶ月置いて加速試験を行い、基剤臭の有無を官能評価にて確認し、マスキング効果の経時的な安定性を評価した。

0058

具体的には、加速試験開始1ヵ月後、2ヵ月後、3ヵ月後のそれぞれにおいて、各クレンジングオイルについて臭気の官能評価を行い、下記の判断基準に従って判定した。
なお判断基準は、片側評価で下記の通りの4段階とした。また「標準品」は、調製した各クレンジングオイルの一部をそれぞれ採取し、これらを劣化し難い通常の保存条件である5℃で保存した以外は、加速試験を行った各クレンジングオイルと同条件で同期間(3ヶ月間)保存したものである。

0059

[判断基準]

0060

結果は、表4に示される通りであった。

0061

試験C:他組成の皮膚外用剤による実使用試験
上記実施例1〜7および比較例1〜10のクレンジングオイルとは、異なる組成を有する皮膚外用剤を下記のようにさらに調製し、使用試験を行った。

0062

(1) 実施例8〜10の皮膚外用剤の調製
下記のような処方および製法に従い、実施例8(クレンジングオイル)、実施例9(クレンジングリキッド)および実施例10(クレンジングクリーム)をそれぞれ調製した。

0063

実施例8:クレンジングオイル
(1)2−エチルへキサン酸セチル30(重量%)
(2)ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリン30
(3)2−エチルヘキサン酸アルキル15
(4)モノイソステアリン酸ソルビタン15
(5)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール
(6)ラウリン酸マルチトールエステル
(7)加水分解シルク液0.5
(8)グリチルレチン酸ステアリル0.1
(9)スペアミント油0.1
(10)ローズマリー油0.1
(11)ローズヒップ油0.1
(12)オリーブ油1
(13)天然ビタミンE0.5
(14)アロエエキス0.1
(15)カッコンエキス0.1
(16)クロレラエキス0.1
(17)酵母エキス0.1
(18)精製水残量
製法:全ての成分を順次添加して、混合、均一化する。

0064

実施例9:クレンジングリキッド
(1)1,3−ブチレングリコール15
(2)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル
(3)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 8
(4)モノステアリン酸ポリエチレングリコール
(5)加水分解シルク液1
(6)スペアミント油0.1
(7)ローズマリー油0.1
(8)ローズヒップ油0.1
(9)天然ビタミンE0.5
(10)エタノール適量
(11)精製水残量
製法:全ての成分を順次添加して、混合、均一化する。

0065

実施例10:クレンジングクリーム
(1)スクワラン30
(2)2−エチルヘキサン酸セチル10
(3)1,3−ブチレングリコール10
(4)ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン(20E.O.) 3
(5)ステアリン酸ソルビタン
(6)加水分解シルク液1
(7)スペアミント油0.1
(8)ローズマリー油0.1
(9)ローズヒップ油0.1
(10)天然ビタミンE0.5
(11)エタノール適量
(12)カルボキシメチルセルロース適量
(13)メチルパラベン適量
(14)クエン酸ナトリウム適量
(15)精製水残量
製法:全ての成分を順次添加して、混合、均一化する。

0066

(2) 比較例11〜13の皮膚外用剤の調製
前記実施例8〜10における精油を精製水に代えた以外は、同様の組成および製法にて、比較例11(クレンジングオイル)、比較例12(クレンジングリキッド)および比較例13(クレンジングクリーム)をそれぞれ調製した。

0067

(3)試験方法および結果
得られた実施例8〜10および比較例11〜13の皮膚外用剤を用いて、試験Aと同様にして使用試験を行い、それぞれを評価した。
その結果、実施例8〜10については、良好なマスキング効果が認められたが、比較例11〜13については、効果は認められなかった。

0068

試験D:皮膚刺激性および状態安定性の試験
試験Aおよび試験Cで得られた実施例1〜10の皮膚外用剤について使用試験を行った結果、試験期間中に皮膚刺激性を訴えパネラーはいなかった。また、試験期間を通して、各実施例について、分離や凝集などの状態変化は見られず、安全性、および状態の安定性が良好であった。

0069

0070

0071

0072

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