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技術 タイヤ表面温度の監視システム及びその監視方法及びその監視プログラム及びその監視画面表示方法

出願人 横浜ゴム株式会社
発明者 白土総一郎
出願日 2009年5月28日 (9年7ヶ月経過) 出願番号 2009-128819
公開日 2009年8月27日 (9年4ヶ月経過) 公開番号 2009-190733
状態 特許登録済
技術分野 タイヤの膨張・タイヤ交換・タイヤチェーン タイヤ一般
主要キーワード 測定温度情報 一般車輌 競技車 最高温度位置 警告コマンド 演算指令 結果マーク 温度分布情報
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年8月27日)のものです。
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図面 (20)

課題

正確なタイヤ表面温度分布の把握。

解決手段

タイヤ幅方向TW全体のタイヤ表面温度を測定する温度センサ1,任意方向車輌加速度を測定する加速度センサ,車輌加速度と加速度時のタイヤ表面温度が属する温度帯明度又は色調との対応関係を示すデータベース,車輌加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系タイヤ摩擦円上に表した摩擦円温度分布図をデータベースに基づき作成する制御部,及び制御部で作成した摩擦円/温度分布図を表示する表示手段を備え、制御部に、温度センサのタイヤ表面温度情報をタイヤ表面温度が属する温度帯の明度又は色調情報に変換する温度/色情報変換部と、タイヤ表面温度を測定した時期と略同時期に加速度センサの車輌加速度情報に基づき、加速度に対応する摩擦円/温度分布図上の位置に測定したタイヤ表面温度の測温結果を変換された明度又は色調で表示する表示処理部とを設ける。

概要

背景

従来、タイヤの温度を測定する為の温度センサ車輌やタイヤの所定の位置に配設し、この温度センサで測定したタイヤの表面温度内面温度に基づいてタイヤの異常判定を行う技術がある。

例えば、特開平6−211012号公報には、ホイールハウス内壁に配設した温度センサでタイヤの一方の側面(内側の面)からのみタイヤ表面温度を測定すると共に、更にタイヤの空気圧を測定し、そのタイヤ表面温度とタイヤ空気圧とに基づいてタイヤ異常の発生を予測する技術が開示されている。

また、特開2003−127628号公報には、タイヤのショルダー部のゴム内に配設した温度センサでタイヤ内面温度を測定し、このタイヤ内面温度が臨界温度を越えた際に警告信号を発する技術が開示されている。

更にまた、特開2003−72330号公報には、タイヤ内の一箇所に配設した温度センサと圧力センサとでタイヤ内面温度及びタイヤ空気圧を測定し、かかる測定情報に基づいてタイヤ異常と判定した場合に警告灯点灯警報ブザー鳴音を行う技術が開示されている。

概要

正確なタイヤ表面温度分布の把握。タイヤ幅方向TW全体のタイヤ表面温度を測定する温度センサ1,任意方向車輌加速度を測定する加速度センサ,車輌加速度と加速度時のタイヤ表面温度が属する温度帯明度又は色調との対応関係を示すデータベース,車輌加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系タイヤ摩擦円上に表した摩擦円/温度分布をデータベースに基づき作成する制御部,及び制御部で作成した摩擦円/温度分布を表示する表示手段を備え、制御部に、温度センサのタイヤ表面温度情報をタイヤ表面温度が属する温度帯の明度又は色調情報に変換する温度/色情報変換部と、タイヤ表面温度を測定した時期と略同時期に加速度センサの車輌加速度情報に基づき、加速度に対応する摩擦円/温度分布上の位置に測定したタイヤ表面温度の測温結果を変換された明度又は色調で表示する表示処理部とを設ける。

目的

本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、正確なタイヤ表面の温度分布が把握できるタイヤ表面温度の監視ステム及びその監視方法及びその監視プログラム及びその監視画面表示方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

少なくとも一本のタイヤに対して設けたタイヤ幅方向全体のタイヤ表面温度を測定し得る温度センサ任意方向車輌加速度を測定する加速度センサ,車輌の加速度と当該加速度時のタイヤ表面温度が属する温度帯明度又は色調との対応関係を示すデータベース,車輌の加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系タイヤ摩擦円上に表した摩擦円温度分布図を前記データベースに基づいて作成する制御部,及び当該制御部で作成した摩擦円/温度分布図を表示する表示手段を備え、前記制御部に、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度の情報を当該タイヤ表面温度が属する前記温度帯の明度又は色調の情報に変換する温度/色情報変換部と、前記タイヤ表面温度を測定した時期と略同時期に前記加速度センサで測定した車輌の加速度の情報に基づいて、該加速度に対応する前記摩擦円/温度分布図上の位置に前記測定したタイヤ表面温度の測温結果を前記変換された明度又は色調で表示する表示処理部とを設けたことを特徴とするタイヤ表面温度の監視ステム

請求項2

前記表示処理部は、既に少なくとも一つの測温結果が前記摩擦円/温度分布図に表示されている場合で且つ新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果を表示する場合に、前記既に表示されている測温結果から前記新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果までのタイヤ表面温度の推移を示す矢印を前記摩擦円/温度分布図に表示する機能を有することを特徴とした請求項1記載のタイヤ表面温度の監視システム。

請求項3

タイヤ異常発生の虞がある旨をオペレータに伝える警告手段を新たに設け、前記制御部に、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度の属する温度帯が、該タイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度の属する温度帯よりも所定段階以上高温側にあるか否かを判定し、所定段階以上高温側にある場合にタイヤ異常発生の虞ありとして前記警告手段を作動させる又は/及び前記測温結果を点滅表示させるタイヤ異常予測判定部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ表面温度の監視システム。

請求項4

タイヤ異常発生の虞がある旨をオペレータに伝える警告手段を新たに設け、前記制御部に、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度が、該タイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度よりも所定の温度以上高温であるか否かを判定し、所定の温度以上高温である場合にタイヤ異常発生の虞ありとして前記警告手段を作動させる又は/及び前記測温結果を点滅表示させるタイヤ異常予測判定部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ表面温度の監視システム。

請求項5

少なくとも一本のタイヤに対して設けた温度センサからタイヤ幅方向全体のタイヤ表面温度を測定すると共に、車輌に設けた加速度センサから任意方向の車輌の加速度を測定する工程と、予め測定してある車輌の加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系のタイヤ摩擦円上に表した摩擦円/温度分布図を表示手段に表示する工程と、前記測定したタイヤ表面温度の情報を当該タイヤ表面温度が属する前記温度帯の明度又は色調の情報に変換する工程と、前記測定した加速度に対応する前記摩擦円/温度分布図上の位置に、前記測定したタイヤ表面温度の測温結果を前記変換した明度又は色調で表示する工程と、を有することを特徴としたタイヤ表面温度の監視方法

請求項6

前記測温結果の表示工程は、既に少なくとも一つの測温結果が前記摩擦円/温度分布図に表示されている場合で且つ新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果を表示する場合に、前記既に表示されている測温結果から前記新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果までのタイヤ表面温度の推移を示す矢印を前記摩擦円/温度分布図に表示することを特徴とした請求項5記載のタイヤ表面温度の監視方法。

請求項7

前記温度センサで測定したタイヤ表面温度の属する温度帯が、該タイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度の属する温度帯よりも所定段階以上高温側にあるか否かを判定する工程と、所定段階以上高温側にある場合にタイヤ異常発生の虞ありとしてオペレータに警告する工程と、を有することを特徴とした請求項5又は6に記載のタイヤ表面温度の監視方法。

請求項8

前記温度センサで測定したタイヤ表面温度が、該タイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度よりも所定の温度以上高温であるか否かを判定する工程と、所定の温度以上高温である場合にタイヤ異常発生の虞ありとしてオペレータに警告する工程と、を有することを特徴とした請求項5又は6に記載のタイヤ表面温度の監視方法。

請求項9

タイヤ表面温度の監視処理中央演算処理装置に実行させる各種指令を備え、この各種指令として、予め測定してある車輌の加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系のタイヤ摩擦円上に表した摩擦円/温度分布図を表示手段に表示させる指令と、少なくとも一本のタイヤに対して設けた温度センサから取得したタイヤ幅方向全体のタイヤ表面温度の情報を当該タイヤ表面温度が属する前記温度帯の明度又は色調の情報に変換させる指令と、前記タイヤ表面温度を測定した時期と略同時期に加速度センサで測定した任意方向の車輌の加速度の情報に基づいて、当該加速度に対応する前記摩擦円/温度分布図上の位置に前記取得したタイヤ表面温度の測温結果を前記変換した明度又は色調で表示させる指令と、を有することを特徴としたタイヤ表面温度の監視プログラム

請求項10

前記測温結果の表示指令は、既に少なくとも一つの測温結果が前記摩擦円/温度分布図に表示されている場合で且つ新たに取得したタイヤ表面温度の測温結果を表示する場合に、前記既に表示されている測温結果から前記新たに取得したタイヤ表面温度の測温結果までのタイヤ表面温度の推移を示す矢印を前記摩擦円/温度分布図に表示させる指令であることを特徴とした請求項9記載のタイヤ表面温度の監視プログラム。

請求項11

前記温度センサから取得したタイヤ表面温度の属する温度帯が、該タイヤ表面温度を取得する以前に取得したタイヤ表面温度の属する温度帯よりも所定段階以上高温側にあるか否かを判定させる指令と、所定段階以上高温側にある場合にタイヤ異常発生の虞ありとして警告手段を作動させる又は/及び前記測温結果を点滅表示させる指令と、を有することを特徴とした請求項9又は10に記載のタイヤ表面温度の監視プログラム。

請求項12

前記温度センサから取得したタイヤ表面温度が、該タイヤ表面温度を測定する以前に取得したタイヤ表面温度よりも所定の温度以上高温であるか否かを判定させる指令と、所定の温度以上高温である場合にタイヤ異常発生の虞ありとして警告手段を作動させる又は/及び前記測温結果を点滅表示させる指令と、を有することを特徴とした請求項9又は10に記載のタイヤ表面温度の監視プログラム。

請求項13

少なくとも一本のタイヤに対して設けた温度センサからタイヤ幅方向全体のタイヤ表面温度を測定すると共に、車輌に設けた加速度センサから任意方向の車輌の加速度を測定する工程と、予め測定してある車輌の加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系のタイヤ摩擦円上に表した摩擦円/温度分布図を表示手段に表示する工程と、前記測定したタイヤ表面温度の情報を当該タイヤ表面温度が属する前記温度帯の明度又は色調の情報に変換する工程と、前記測定した加速度に対応する前記摩擦円/温度分布図上の位置に、前記測定したタイヤ表面温度の測温結果を前記変換した明度又は色調で表示する工程と、を有することを特徴としたタイヤ表面温度の監視画面表示方法

請求項14

前記測温結果の表示工程は、既に少なくとも一つの測温結果が前記摩擦円/温度分布図に表示されている場合で且つ新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果を表示する場合に、前記既に表示されている測温結果から前記新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果までのタイヤ表面温度の推移を示す矢印を前記摩擦円/温度分布図に表示することを特徴とした請求項13記載のタイヤ表面温度の監視画面表示方法。

請求項15

前記温度センサで測定したタイヤ表面温度の属する温度帯が、該タイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度の属する温度帯よりも所定段階以上高温側にあるか否かを判定する工程と、所定段階以上高温側にある場合にタイヤ異常発生の虞ありとして前記測温結果を点滅表示させる工程と、を有することを特徴とした請求項13又は14に記載のタイヤ表面温度の監視画面表示方法。

請求項16

前記温度センサで測定したタイヤ表面温度が、該タイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度よりも所定の温度以上高温であるか否かを判定する工程と、所定の温度以上高温である場合にタイヤ異常発生の虞ありとして前記測温結果を点滅表示させる工程と、を有することを特徴とした請求項13又は14に記載のタイヤ表面温度の監視画面表示方法。

技術分野

0001

本発明は、タイヤ表面温度を測定し、その温度情報監視することによりタイヤの状態を把握してタイヤ異常発生の虞があることを警告するタイヤ表面温度の監視システム及びその監視方法及びその監視プログラム及びその監視画面表示方法に関する。

背景技術

0002

従来、タイヤの温度を測定する為の温度センサ車輌やタイヤの所定の位置に配設し、この温度センサで測定したタイヤの表面温度や内面温度に基づいてタイヤの異常判定を行う技術がある。

0003

例えば、特開平6−211012号公報には、ホイールハウス内壁に配設した温度センサでタイヤの一方の側面(内側の面)からのみタイヤ表面温度を測定すると共に、更にタイヤの空気圧を測定し、そのタイヤ表面温度とタイヤ空気圧とに基づいてタイヤ異常の発生を予測する技術が開示されている。

0004

また、特開2003−127628号公報には、タイヤのショルダー部のゴム内に配設した温度センサでタイヤ内面温度を測定し、このタイヤ内面温度が臨界温度を越えた際に警告信号を発する技術が開示されている。

0005

更にまた、特開2003−72330号公報には、タイヤ内の一箇所に配設した温度センサと圧力センサとでタイヤ内面温度及びタイヤ空気圧を測定し、かかる測定情報に基づいてタイヤ異常と判定した場合に警告灯点灯警報ブザー鳴音を行う技術が開示されている。

先行技術

0006

特開平6−211012号公報
特開2003−127628号公報
特開2003−72330号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上記何れの技術にあってもタイヤ表面又は内面の一部分のみの温度測定しか行わないので、必ずしもタイヤ表面の最高温度が測定できるとは限らない、という不都合があった。

0008

即ち、タイヤの表面温度分布は、キャンバー角トー角等に代表されるサスペンションジオメトリー等の車輌設定,天候により異なる走行路面温度等の路面状況直進路やカーブ等の走行路,又は急ハンドル急ブレーキ等の運転者の車輌操作方法等により様々であり、しかも、その最高温度位置は常に一定ではない。特に、そのタイヤ表面の最高温度位置は、バースト直前スローパンクチャー時等のタイヤ異常時には予測し得ない位置に表れ、しかも、時々刻々と変化する。以上のことから、従来のタイヤ温度測定技術の如きタイヤの一部分のみの温度測定では、あらゆる状況下におけるタイヤ表面の最高温度を高精度に測定することができず、その最高温度位置を正確に把握することができなかった。

0009

更に、走行時におけるタイヤ表面の最高温度を的確に把握することができなければ、タイヤ異常になり得るタイヤ表面温度に達しているにも拘わらず、タイヤ異常が警告されないので、その警告前にバースト等の好ましくない事態に至る虞がある。

0010

また、上記特開2003−72330号公報に開示された技術にあっては、何らかの異常がタイヤに発生していることを運転者に認識させることはできるが、警告灯の点灯や警報ブザーの鳴音という簡易的な方法で警告を行っているので、具体的なタイヤ表面の温度分布,特にその最高温度位置を把握することができない、という不都合があった。

0011

例えば、モータースポーツにおいて競技車輌のタイヤ表面の温度分布(例えばあるコーナーでの最高温度位置)を把握することができれば、ステアリング切り角アクセル操作等の車輌操作の改善又は変更や、サスペンションジオメトリー等の車輌設定の変更又は調整等を行う際の情報の一つとして利用することができる。これにも拘わらず、従来は、簡易的な警告しかできないので、そのような利点を得ることができなかった。

0012

そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、正確なタイヤ表面の温度分布が把握できるタイヤ表面温度の監視システム及びその監視方法及びその監視プログラム及びその監視画面表示方法を提供することを、その目的とする。また、誤作動無くタイヤ異常を予告し得るタイヤ表面温度の監視システム及びその監視方法及びその監視プログラム及びその監視画面表示方法を提供することを、その目的とする。

課題を解決するための手段

0013

上記目的を達成する為、本発明のタイヤ表面温度の監視システムでは、少なくとも一本のタイヤに対して設けたタイヤ幅方向全体のタイヤ表面温度を測定し得る温度センサ,任意方向の車輌の加速度を測定する加速度センサ,車輌の加速度と当該加速度時のタイヤ表面温度が属する温度帯明度又は色調との対応関係を示すデータベース,車輌の加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系タイヤ摩擦円上に表した摩擦円温度分布図を前記データベースに基づいて作成する制御部,及び当該制御部で作成した摩擦円/温度分布図を表示する表示手段を備えている。そして、前記制御部に、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度の情報を当該タイヤ表面温度が属する前記温度帯の明度又は色調の情報に変換する温度/色情報変換部と、前記タイヤ表面温度を測定した時期と略同時期に前記加速度センサで測定した車輌の加速度の情報に基づいて、この加速度に対応する前記摩擦円/温度分布図上の位置に前記測定したタイヤ表面温度の測温結果を前記変換された明度又は色調で表示する表示処理部とを設けている。

0014

また、本発明のタイヤ表面温度の監視システムでは、前記表示処理部は、既に少なくとも一つの測温結果が前記摩擦円/温度分布図に表示されている場合で且つ新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果を表示する場合に、前記既に表示されている測温結果から前記新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果までのタイヤ表面温度の推移を示す矢印を前記摩擦円/温度分布図に表示する機能を有している。

0015

また、本発明のタイヤ表面温度の監視システムでは、タイヤ異常発生の虞がある旨をオペレータに伝える警告手段を新たに設け、前記制御部に、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度の属する温度帯が、そのタイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度の属する温度帯よりも所定段階以上高温側にあるか否かを判定し、所定段階以上高温側にある場合にタイヤ異常発生の虞ありとして前記警告手段を作動させる又は/及び前記測温結果を点滅表示させるタイヤ異常予測判定部を設けている。

0016

また、本発明のタイヤ表面温度の監視システムでは、タイヤ異常発生の虞がある旨をオペレータに伝える警告手段を新たに設け、前記制御部に、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度が、そのタイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度よりも所定の温度以上高温であるか否かを判定し、所定の温度以上高温である場合にタイヤ異常発生の虞ありとして前記警告手段を作動させる又は/及び前記測温結果を点滅表示させるタイヤ異常予測判定部を設けている。

0017

上記目的を達成する為、本発明のタイヤ表面温度の監視方法では、少なくとも一本のタイヤに対して設けた温度センサからタイヤ幅方向全体のタイヤ表面温度を測定すると共に、車輌に設けた加速度センサから任意方向の車輌の加速度を測定する工程と、予め測定してある車輌の加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系のタイヤ摩擦円上に表した摩擦円/温度分布図を表示手段に表示する工程と、前記測定したタイヤ表面温度の情報を当該タイヤ表面温度が属する前記温度帯の明度又は色調の情報に変換する工程と、前記測定した加速度に対応する前記摩擦円/温度分布図上の位置に、前記測定したタイヤ表面温度の測温結果を前記変換した明度又は色調で表示する工程とを有している。

0018

また、本発明のタイヤ表面温度の監視方法では、前記測温結果の表示工程が、既に少なくとも一つの測温結果が前記摩擦円/温度分布図に表示されている場合で且つ新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果を表示する場合に、前記既に表示されている測温結果から前記新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果までのタイヤ表面温度の推移を示す矢印を前記摩擦円/温度分布図に表示している。

0019

また、本発明のタイヤ表面温度の監視方法では、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度の属する温度帯が、そのタイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度の属する温度帯よりも所定段階以上高温側にあるか否かを判定する工程と、所定段階以上高温側にある場合にタイヤ異常発生の虞ありとしてオペレータに警告する工程とを有している。

0020

また、本発明のタイヤ表面温度の監視方法では、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度が、このタイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度よりも所定の温度以上高温であるか否かを判定する工程と、所定の温度以上高温である場合にタイヤ異常発生の虞ありとしてオペレータに警告する工程とを有している。

0021

上記目的を達成する為、本発明のタイヤ表面温度の監視プログラムでは、タイヤ表面温度の監視処理中央演算処理装置に実行させる為の指令として、予め測定してある車輌の加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系のタイヤ摩擦円上に表した摩擦円/温度分布図を表示手段に表示させる指令と、少なくとも一本のタイヤに対して設けた温度センサから取得したタイヤ幅方向全体のタイヤ表面温度の情報を当該タイヤ表面温度が属する前記温度帯の明度又は色調の情報に変換させる指令と、前記タイヤ表面温度を測定した時期と略同時期に加速度センサで測定した任意方向の車輌の加速度の情報に基づいて、この加速度に対応する前記摩擦円/温度分布図上の位置に前記取得したタイヤ表面温度の測温結果を前記変換した明度又は色調で表示させる指令とを有している。

0022

また、本発明のタイヤ表面温度の監視プログラムでは、前記測温結果の表示指令は、既に少なくとも一つの測温結果が前記摩擦円/温度分布図に表示されている場合で且つ新たに取得したタイヤ表面温度の測温結果を表示する場合に、前記既に表示されている測温結果から前記新たに取得したタイヤ表面温度の測温結果までのタイヤ表面温度の推移を示す矢印を前記摩擦円/温度分布図に表示させる指令であることを特徴としている。

0023

また、本発明のタイヤ表面温度の監視プログラムでは、前記温度センサから取得したタイヤ表面温度の属する温度帯が、該タイヤ表面温度を取得する以前に取得したタイヤ表面温度の属する温度帯よりも所定段階以上高温側にあるか否かを判定させる指令と、所定段階以上高温側にある場合にタイヤ異常発生の虞ありとして警告手段を作動させる又は/及び前記測温結果を点滅表示させる指令とを有している。

0024

また、本発明のタイヤ表面温度の監視プログラムでは、前記温度センサから取得したタイヤ表面温度が、該タイヤ表面温度を測定する以前に取得したタイヤ表面温度よりも所定の温度以上高温であるか否かを判定させる指令と、所定の温度以上高温である場合にタイヤ異常発生の虞ありとして警告手段を作動させる又は/及び前記測温結果を点滅表示させる指令とを有している。

0025

上記目的を達成する為、本発明のタイヤ表面温度の監視画面表示方法では、少なくとも一本のタイヤに対して設けた温度センサからタイヤ幅方向全体のタイヤ表面温度を測定すると共に、車輌に設けた加速度センサから任意方向の車輌の加速度を測定する工程と、予め測定してある車輌の加速度毎のタイヤ表面温度を所定の温度帯毎に明度又は色調で加速度座標系のタイヤ摩擦円上に表した摩擦円/温度分布図を表示手段に表示する工程と、前記測定したタイヤ表面温度の情報を当該タイヤ表面温度が属する前記温度帯の明度又は色調の情報に変換する工程と、前記測定した加速度に対応する前記摩擦円/温度分布図上の位置に、前記測定したタイヤ表面温度の測温結果を前記変換した明度又は色調で表示する工程とを有している。

0026

また、本発明のタイヤ表面温度の監視画面表示方法では、前記測温結果の表示工程は、既に少なくとも一つの測温結果が前記摩擦円/温度分布図に表示されている場合で且つ新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果を表示する場合に、前記既に表示されている測温結果から前記新たに測定したタイヤ表面温度の測温結果までのタイヤ表面温度の推移を示す矢印を前記摩擦円/温度分布図に表示している。

0027

また、本発明のタイヤ表面温度の監視画面表示方法では、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度の属する温度帯が、該タイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度の属する温度帯よりも所定段階以上高温側にあるか否かを判定する工程と、所定段階以上高温側にある場合にタイヤ異常発生の虞ありとして前記測温結果を点滅表示させる工程とを有している。

0028

また、本発明のタイヤ表面温度の監視画面表示方法では、前記温度センサで測定したタイヤ表面温度が、該タイヤ表面温度を測定する以前に測定したタイヤ表面温度よりも所定の温度以上高温であるか否かを判定する工程と、所定の温度以上高温である場合にタイヤ異常発生の虞ありとして前記測温結果を点滅表示させる工程とを有している。

発明の効果

0029

本発明に係るタイヤ表面温度の監視システム及びその監視方法及びその監視プログラム及びその監視画面表示方法によれば、オペレータは正確なタイヤ表面の温度分布を把握することができる。また、正確なタイヤ表面温度分布に基づいて、誤作動の無い正確なタイヤ異常の予告を行うことができる。更に、そのような正確なタイヤ表面温度分布を認識したオペレータやタイヤ異常予告を受けたオペレータは、これらの情報をタイヤ交換や、サスペンションジオメトリー等の車輌設定の見直し等を行う為の情報の一つとして利用することができる。

図面の簡単な説明

0030

図1は、本発明に係るタイヤ表面温度監視システムの実施例1の構成を示すブロック図である。
図2は、本システムの温度/色変換情報データベースの一例を示す説明図である。
図3は、本システムの第一測定温度情報の一例を示す説明図である。
図4は、本システムの第二測定温度情報の一例を示す説明図である。
図5は、本システムの摩擦円/温度分布データベースの一例を示す説明図である。
図6は、本システムにおける第一測温結果画面の表示処理について説明するフローチャートである。
図7は、本システムの第一測温結果画面の一例を示す説明図である。
図8は、本システムにおける第一予測判定機能のタイヤ異常予測判定処理について説明するフローチャートである。
図9は、本システムのタイヤ表面温度分布図の一例を示す図である。
図10は、本システムにおける第二予測判定機能のタイヤ異常予測判定処理について説明するフローチャートである。
図11は、本システムの摩擦円/温度分布データベースの作成処理について説明するフローチャートである。
図12は、本システムにおける第二測温結果画面の表示処理について説明するフローチャートである。
図13は、本システムにおける第二測温結果画面の初期画面の一例を示す説明図である。
図14は、本システムの第二測温結果画面の一例を示す説明図である。
図15は、本システムにおける第三予測判定機能のタイヤ異常予測判定を行う第二測温結果画面の表示処理について説明するフローチャートである。
図16は、本システムにおける第三予測判定機能のタイヤ異常予測判定処理が行われた第二測温結果画面の一例を示す説明図である。
図17は、本システムにおける第四予測判定機能のタイヤ異常予測判定を行う第二測温結果画面の表示処理について説明するフローチャートである。
図18は、本発明に係るタイヤ表面温度監視システムの実施例2の構成を示すブロック図である。
図19は、本実施例2のタイヤ表面温度監視装置の構成を示すブロック図である。
図20は、本発明に係るタイヤ表面温度監視システムの実施例3の構成を示すブロック図である。

実施例

0031

以下に、本発明に係るタイヤ表面温度の監視システム,その監視方法,その監視プログラム,その監視画面表示方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。

0032

[実施例1]
本発明に係るタイヤ表面温度の監視システムの実施例1を図1図17に基づいて説明する。

0033

最初に、本実施例1のタイヤ表面温度監視システムの構成について図1を用いて説明する。

0034

このタイヤ表面温度監視システムは、図1に示す如く、タイヤTyの表面温度Tsを測定する温度センサ1と、車輌の加速度を測定する加速度センサ2と、その温度センサ1及び加速度センサ2からのアナログ信号デジタル信号に変換するA/D変換手段3と、後述する各種のデータベース等を格納する記憶手段4と、温度センサ1又は/及び加速度センサ2の測定信号に基づいてタイヤ表面温度Tsの監視制御を行うタイヤ表面温度監視手段5と、タイヤ表面温度Tsの測温結果等を表示する為のモニタ等の表示手段6と、運転者や同乗者等のオペレータが指示を行う為の入力手段7と、タイヤ表面温度監視手段5でタイヤ異常が発生し得ると判定された場合にオペレータに対して警告を行う警告手段8とを具備して構成される。

0035

ここで、本実施例1にあっては、上記タイヤ表面温度監視システムの全ての構成1〜8が車輌に搭載されている場合について例示する。また、これらの各構成1〜8は、図1に示す如く、有線又は無線の任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

0036

先ず、本実施例1の温度センサ1について説明する。前述したが如く、タイヤ表面の最高温度は、その表面上の何れの位置にあるか予測が付かない。これが為、本実施例1にあっては、タイヤ幅方向の表面温度の測定が可能な温度センサ1を使用する。そのような温度測定を可能とする温度センサとしては、非接触式のもの,例えばタイヤTyから放射される赤外線を検知することにより温度測定を行う非接触式赤外線温度センサがあり、本実施例1にあってはこれを使用する。

0037

ここで、この種の温度センサ1は、測定対象における所定の範囲内の複数箇所多点測定する多点測定用の温度センサであるとも云える。このことから、図1に示すタイヤ幅方向TWの表面温度を測定する為には、この温度センサ1を測定対象たるタイヤTyに対して適切な位置に配置しなければならない。これが為、本実施例1にあっては、タイヤ幅方向TWにおける全体の表面温度を測定できる位置,例えば図1に示す如くタイヤTyの表面上におけるタイヤ幅方向TWの中心位置から所定の間隔を設けた位置(ホイールハウスの壁面等)に温度センサ1を配設する。尚、この温度センサ1は、車輌の少なくとも一輪に設けられる。

0038

更に、この温度センサ1は、タイヤ表面の最高温度位置を高精度に測定する為に、タイヤ幅方向TWに細かい間隔(例えば約1mm間隔)で多点(例えば200点)のタイヤ表面温度を測定できるものであることが好ましい。

0039

また、この温度センサ1は、測定したタイヤ表面温度Tsの情報を、その測定箇所の情報(座標情報)と共にA/D変換手段3に送信する。即ち、この温度センサ1は、タイヤ表面における測定箇所の座標(X,Y)の情報と当該測定箇所におけるタイヤ表面温度Tsの情報との関係を一意に定めて送信する。尚、ここでは、X方向を図1に示すタイヤ幅方向TWとし、Y方向をタイヤ周方向とする。

0040

続いて、上記加速度センサ2は、車輌の任意の方向の加速度を測定し得るものであり、本実施例1にあっては車輌の横方向と前後方向の加速度GL,GBを測定するものが用いられる。

0041

ここで、一般に、車輌には前後方向や横方向等の加速度を測定する為の加速度センサが既に搭載されている。これが為、本実施例1にあっては、本システム専用の加速度センサを改めて設けてもよいが、上記の如き既存の加速度センサを利用してもよい。尚、そのような既存の加速度センサを用いる場合、タイヤ表面温度監視手段5へ入力される加速度信号は、その加速度センサから直接A/D変換手段3を介して取得してもよく、また、その加速度センサからの加速度信号が入力されている車輌の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)等から取得してもよい。

0042

また、上記記憶手段4は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の磁気記録媒体であって、図1に示す如く、温度/色変換情報格納部41と、測定情報格納部42と、摩擦円/温度分布情報格納部43とを有する。

0043

先ず、温度/色変換情報格納部41には、複数段階(本実施例1にあってはタイプA〜Eの五段階)の温度帯の情報と当該温度帯における色調又は明度又は色相等の情報(以下「色情報」という。)C1〜C5との関係を表した図2に示す温度/色変換情報データベース41aが格納されている。ここで、この温度/色変換情報データベース41aは、少なくとも五段階以上の温度帯(色)が設定されていることが好ましく、また、後述するが如く、測定されたタイヤ表面温度Tsの情報を色情報C1〜C5に変換する為に用いられる。尚、その温度帯や色情報は、システム上で予め規定されていてもよく、また利用者が適宜変更できるものであってもよい。

0044

また、上記測定情報格納部42には、温度センサ1から取得した測定箇所の座標(X,Y)の情報とタイヤ表面温度Tsの情報とが図3に示す第一測定温度情報42aとして格納される。更に、この測定情報格納部42には、加速度センサ2から取得した車輌の加速度(GL,GB)の情報と、この加速度(GL,GB)における後述するタイヤ表面平均温度Taの情報と、このタイヤ表面平均温度Taに該当する上記の色情報C1〜C5とが図4に示す第二測定温度情報42bとして格納される。

0045

また、上記摩擦円/温度分布情報格納部43には、図13に示す摩擦円/温度分布図62aを作成する為の摩擦円/温度分布データベース43aが格納されている。ここで、その摩擦円/温度分布図62aとは、車輌の加速度座標系で表されたタイヤの摩擦円上に、加速度毎のタイヤ表面温度Tsの平均値(以下「タイヤ表面平均温度Ta」という。)の分布を当該タイヤ表面平均温度Taが属する温度帯の色情報C1〜C5で表した図のことである。

0046

かかる摩擦円/温度分布図62aを作成する為に、その摩擦円/温度分布データベース43aには、図5に示す如く、車輌の加速度(GL,GB)の情報と、車輌が当該加速度である場合のタイヤ表面平均温度Taに該当する温度帯の上記色情報C1〜C5との対応関係が記録されている。

0047

ここで、例えば競技車輌においては、車輌やタイヤTy毎,更には走行路や路面状況毎に実際に限界走行を行って、夫々に応じた摩擦円/温度分布データベース43aを予め取得する。また、一般車輌にあっては、タイヤTyが装着される車輌や路面状況が様々であり、また予測がつき難いので、予め摩擦円/温度分布データベース43aを作成しておき難い。これが為、走行中に摩擦円/温度分布データベース43aの作成や更新が行えるようにしてもよい。

0048

続いて、上記タイヤ表面温度監視手段5について説明する。本実施例1のタイヤ表面温度監視手段5は、温度センサ1からのタイヤ表面温度Tsの情報に基づいてタイヤ表面温度Tsの監視制御処理を行うCPU(中央演算処理装置)等の制御部51を備えている。ここで、具体的にこの制御部51としては、図1に示す如く、温度/色情報変換部51Aと、表示処理部51Bと、タイヤ異常予測判定部51Cと、摩擦円/温度分布情報作成部51Dと、タイヤ表面平均温度演算部51Eとが設けられている。

0049

先ず、上記温度/色情報変換部51Aは、温度センサ1で測定されたタイヤ表面温度Tsや前述したタイヤ表面平均温度Ta等の温度情報を、前述した温度/色変換情報データベース41aに基づいて温度帯の色情報C1〜C5に変換する処理機能を有する。

0050

また、表示処理部51Bは、後述する図7に示す第一測温結果画面61や図13等に示す第二測温結果画面62を作成し、これらを表示手段6に表示する測温結果画面表示機能を有する。

0051

また、上記タイヤ異常予測判定部51Cは、タイヤ異常発生の虞があるか否かを予測するタイヤ異常予測判定機能と、タイヤ異常発生の虞ありとの予測判定を行った場合にオペレータに対する警告を行わせる警告機能とを有する。ここで、その警告機能とは、表示処理部51Bに第二測温結果画面62の後述する測温結果マーク62c等の点滅を行わせたり、警告手段8を作動させたりする機能のことをいう。また、本実施例1にあっては、そのタイヤ異常予測判定機能として第一から第四の予測判定機能が設けられている。

0052

第一予測判定機能とは、Y値が同一であるタイヤ幅方向TWの全ての測定箇所のタイヤ表面温度Tsの内の最高温度Tmaxが属する温度帯と最低温度Tminが属する温度帯とを比較して、夫々の温度帯に所定の段階以上の隔たりがあればタイヤ異常が発生する虞があると判定するものである。

0053

また、第二予測判定機能とは、タイヤ幅方向TWの全てのタイヤ表面温度Tsの内の最高温度Tmaxと最低温度Tminの温度差を求め、所定の閾値と比較してタイヤ異常が発生し得るか否かを判定するものである。本実施例1にあっては、その閾値を10℃〜20℃の範囲内で設定し、「Tmax−Tmin≧閾値」であればタイヤ異常が発生し得るとの判定を行う。尚、夏タイヤであればその閾値でよいが、冬タイヤであれば5℃〜10℃の範囲内で閾値を設定することが好ましい。

0054

また、第三予測判定機能とは、測定したタイヤ表面温度Tsから求めたタイヤ表面平均温度Taの属する温度帯が、この測定以前に測定したタイヤ表面温度Tsから求めたタイヤ表面平均温度Taの属する温度帯よりも所定段階以上高温側に上昇していれば、タイヤ異常発生の虞ありと判定するものである。

0055

また、第四予測判定機能とは、測定したタイヤ表面温度Tsから求めたタイヤ表面平均温度Taが、この測定以前に測定したタイヤ表面温度Tsから求めたタイヤ表面平均温度Taよりも所定の閾値以上高温になっていれば、タイヤ異常発生の虞ありと判定するものである。ここで、その閾値は、夏タイヤであれば10℃〜20℃の範囲内で、冬タイヤであれば5℃〜10℃の範囲内で所望の値に設定できるようにしておく。

0056

尚、本システムは、上記全ての予測判定機能を具備するものであってもよく、また、その内の一つ以上の予測判定機能を具備するものであってもよい。

0057

続いて、上記摩擦円/温度分布情報作成部51Dは、取得したタイヤ表面温度Ts及び加速度(GL,GB)の情報と温度/色変換情報データベース41aとに基づいて、前述した摩擦円/温度分布データベース43aを作成する処理機能を有する。

0058

また、上記タイヤ表面平均温度演算部51Eは、温度センサ1で測定された各測定箇所におけるタイヤ表面温度Tsの平均値(タイヤ表面平均温度Ta)を算出する処理機能を有する。

0059

ここで、上述した各部51A〜51Eの各種処理機能は、CPU,記憶手段4,表示手段6,入力手段7及び警告手段8等を制御するタイヤ表面温度監視プログラムにより実現される。例えば、このタイヤ表面温度監視プログラムには、上述した各部51A〜51Eの処理機能をCPUに実行させる当該処理機能に対応した指令(温度/色情報変換指令,表示処理指令,タイヤ異常予測判定指令,摩擦円/温度分布情報作成指令及びタイヤ表面平均温度演算指令等)が設けられている。また、このタイヤ表面温度監視プログラムは、例えばCD−ROM等の光記録媒体に格納され、図示しない読取装置で読み込んでHDD等の磁気記録媒体に格納することにより監視処理を実行する。

0060

また、上記表示手段6としては、パーソナルコンピュータ等の電子計算機のモニタや車輌のダッシュパネル等に配設されたモニタ等が考えられる。ここで、本実施例1にあっては、この表示手段6を前述したが如く車輌に搭載しているので、後者のモニタのことを云う。尚、車輌に搭載するモニタとしては、本システム専用のものを用意してもよいが、例えばカーナビゲーションシステムのモニタと併用してもよい。

0061

また、上記入力手段7としては、パーソナルコンピュータ等の電子計算機のキーボードマウス,又は車輌の所定の位置(例えばダッシュパネル等)に配設されたスイッチや釦やジョイスティック等が考えられる。ここで、本実施例1にあっては、この入力手段7を前述したが如く車輌に搭載しているので、後者のスイッチ等のことを云う。

0062

更にまた、本実施例1の警告手段8としては、警告音発砲するブザー視覚的に認識させる警告ランプ等が考えられる。

0063

次に、本システムの動作説明を行う。

0064

先ず、図7に示す第一測温結果画面61の表示処理について図6のフローチャートを用いて説明する。

0065

ここでは、例えば、エンジン始動や運転者によるスイッチの押下等の所定の操作を行うことで、本システムによるタイヤ表面温度Tsの監視が始まるものとする。

0066

図6のフローチャートに示す如く、A/D変換手段3を介して温度センサ1からタイヤ表面温度Tsの情報及び測定箇所の座標(X,Y)の情報がタイヤ表面温度監視手段5に入力されると(ステップST1)、このタイヤ表面温度監視手段5は、温度/色情報変換部51Aにより、図2に示す温度/色変換情報データベース41aを参照して、取得したタイヤ表面温度Tsの情報を該当する温度帯の色C1〜C5の情報に変換する(ステップST2)。

0067

ここで、上記ステップST1で取得したタイヤ表面温度Ts及び測定箇所の座標(X,Y)の情報は、図3に示す第一測定温度情報42aとして記憶手段4の測定情報格納部42に格納される。また、このタイヤ表面温度Ts及び測定箇所の座標(X,Y)の情報は、逐次又は所定の間隔でタイヤ表面温度監視手段5に送られるものとする。

0068

続いて、このタイヤ表面温度監視手段5は、表示処理部51Bの測温結果画面表示機能により、図7に示す第一測温結果画面61を作成して表示手段6に表示する(ステップST3)。

0069

ここで、本実施例1の第一測温結果画面61には、測定したタイヤ表面温度Tsを色調等の色情報C1〜C5で表したタイヤ表面温度Tsの熱画像61aと、タイヤ幅方向(X方向)及びタイヤ周方向(Y方向)のタイヤ表面温度Tsの分布を夫々表したタイヤ表面温度分布図61b,61cと、上記熱画像61aにおける色と温度との対応関係を表した色/温度対応画像61dと、熱画像61a上の十字カーソル61eと、測定箇所の座標(X,Y)及び当該測定箇所のタイヤ表面温度Tsを表した測定箇所/タイヤ表面温度表示部61fとが表示される。

0070

先ず、上記熱画像61aは、上記ステップST1で取得した測定箇所の座標(X,Y)の情報と、上記ステップST2で変換したタイヤ表面温度Tsの色C1〜C5の情報とに基づいて作成される。ここで、この熱画像61aは、その横軸がタイヤ幅方向TWの座標Xを、その縦軸がタイヤ周方向の座標Yを表している。

0071

また、上記タイヤ表面温度分布図61b,61cは、上記ステップST1で取得したタイヤ表面温度Ts及び測定箇所の座標(X,Y)の情報に基づいて作成される。

0072

ここで、このタイヤ幅方向(X方向)のタイヤ表面温度分布図61bは、その横軸がタイヤ幅方向TW(座標X)を、その縦軸がタイヤ表面温度Tsを表しており、上記熱画像61aにおける十字カーソル61eの横軸上のタイヤ表面温度Tsの分布を表したものである。また、このタイヤ周方向(Y方向)のタイヤ表面温度分布図61cは、その横軸がタイヤ表面温度Tsを、その縦軸がタイヤ周方向(座標Y)を表しており、上記十字カーソル61eの縦軸上のタイヤ表面温度Tsの分布を表したものである。

0073

本実施例1における表示処理部51Bの測温結果画面表示機能は、入力手段7を操作して十字カーソル61eを移動させると、その移動した位置に合わせてタイヤ表面温度分布図61b,61cにおけるタイヤ表面温度Tsの表示データを変化させる。

0074

更に、上記色/温度対応画像61dは、上記温度/色変換情報データベース41aに基づいて表示処理部51Bの測温結果画面表示機能により作成される。例えば、この図7に示す色/温度対応画像61dは、温度帯Aを83℃〜87℃,温度帯Bを87℃〜91℃,温度帯Cを91℃〜95℃,温度帯Dを95℃〜99℃に設定した温度/色変換情報データベース41aに基づき作成されたものである。

0075

また更に、上記測定箇所/タイヤ表面温度表示部61fは、上記十字カーソル61eの交点Pの座標(Xp,Yp)の情報と、上記ステップST1で取得したタイヤ表面温度Ts及び測定箇所の座標(X,Y)の情報とに基づいて作成される。即ち、表示処理部51Bの測温結果画面表示機能は、その交点Pの座標(Xp,Yp)の情報に合致する測定箇所の座標(X,Y)の情報を検索し、この測定箇所の座標(X,Y)の情報に該当するタイヤ表面温度Tsの情報を、その座標(X,Y)の情報と共に表示する。

0076

尚、この第一測温結果画面61は、タイヤサイズ:225/45R17,空気圧:200kPaのタイヤを装着した車輌で一般路を走行して得られた結果である。

0077

このようにして表示された第一測温結果画面61を見ることによって、運転者等は、タイヤ表面の正確な温度分布を知ることができる。そして、この温度分布からタイヤ表面の最高温度や最低温度,更にはその正確な位置を把握することができるので、これらを車輌の緊急停止や、サスペンションジオメトリー等の車輌設定の見直し等を行う際の情報の一つとして利用することが可能になる。

0078

ここで、本システムにおいては、その表示処理と平行して又は表示処理後にタイヤ異常の予測判定処理を行う。そこで、以下においてはその予測判定処理について図8及び図10のフローチャートを用いて説明する。

0079

最初に、前述したタイヤ異常予測判定部51Cの第一予測判定機能に基づいた予測判定処理を図8のフローチャートを用いて説明する。

0080

先ず、タイヤ表面温度監視手段5は、タイヤ異常予測判定部51Cにより、タイヤ幅方向TWの(即ち上記ステップST1で取得した測定箇所の座標(X,Y)のY値が同一である)全てのタイヤ表面温度Tsの情報を取得し(ステップST11)、更にその中から最高温度Tmaxと最低温度Tminの情報を取得する(ステップST12)。

0081

尚、本実施例1にあっては図3に示す第一測定温度情報42aを測定情報格納部42に格納しているので、上記ステップST11においてはその測定情報格納部42からタイヤ表面温度Tsの情報を取得するが、上記ステップST1で取得したタイヤ表面温度Ts及び測定箇所の座標(X,Y)の情報を図1に示す主メモリ52に一時記憶させ、この主メモリ52からタイヤ表面温度Tsの情報を取得してもよい。

0082

続いて、このタイヤ異常予測判定部51Cは、図2に示す温度/色変換情報データベース41aを参照して、上記最高温度Tmaxが属する温度帯と上記最低温度Tminが属する温度帯を検索し(ステップST13)、その夫々の温度帯に所定の段階以上の隔たりがあるか否かを判定する(ステップST14)。例えば、ここでは二段階以上の隔たり(最高温度Tmaxが温度帯Dで、最低温度Tminが温度帯Cである等)があるか否かを判定する。

0083

ここで、上記ステップST14にて所定段階以上の隔たりがあれば、タイヤ異常予測判定部51Cはタイヤ異常発生の虞ありと判断し、警告手段8を作動させて警告を行う(ステップST15)。例えば、ここでは、ブザーによる警告音を発砲する、又は/及び警告ランプを点灯若しくは点滅させる等して警告を行う。

0084

また、そのような隔たりがない場合、タイヤ異常予測判定部51Cは、タイヤ幅方向TWにおけるY値が同一の全てのタイヤ表面温度Ts群について処理を行ったか否かを判定し(ステップST16)、全てについて終えていなければ上記ステップST11に戻り、終えていればタイヤ異常の予測判定処理を終了する。

0085

ここで、ある同一Y値のタイヤ幅方向TWにおけるタイヤ表面温度Tsの分布図を図9に示す。尚、このタイヤ表面温度分布図は、前述した図7に示すタイヤ幅方向(X方向)のタイヤ表面温度分布図61bと同様のものである。

0086

例えば、この図9に示すタイヤ表面温度分布図61bにおいては、上記ステップST12,ST13にて、最高温度Tmaxは約99℃であるので温度帯D(95℃〜99℃)に属し、最低温度Tminは約84℃であるので温度帯A(83℃〜87℃)に属する、との検索結果が得られる。これが為、上記ステップST14においては四段階の隔たりがあると判定されるので、上記ステップST15において警告が行われる。

0087

本システムは、このようにしてタイヤ異常の予測をし、タイヤ異常が発生する前に運転者に警告するので、運転者が車輌の減速や緊急停止を行うことでバースト等の不測の事態を回避することができる。また、第一測定温度情報42aが測定情報格納部42に格納されているので、停止後に第一測温結果画面61を呼び出して、そのタイヤ表面温度分布に基づいて、タイヤの交換やサスペンションジオメトリー等の車輌設定の変更を行うこともできる。

0088

ここで、以上示した第一予測判定機能による予測判定処理は、例えば上述したが如き2℃〜5℃等の狭い範囲の温度帯が設定されている場合,又はタイヤ異常と判断する為の最高温度Tmaxと最低温度Tminとの温度差が大きい場合で、且つ例えば10℃,20℃等の広範囲の温度帯が設定されている場合には有用である。しかしながら、その温度差が小さい場合で且つ広範囲の温度帯が設定されている場合には、たとえタイヤ異常と判断されるべき温度差であったとしても、最高温度Tmaxと最低温度Tminとが同一温度帯に属することもあり、第一予測判定機能ではタイヤ異常が発生し得るとの警告を出せないこともある。

0089

そこで、かかる場合には、前述したタイヤ異常予測判定部51Cの第二予測判定機能による予測判定処理を行うことが好ましい。以下に、その第二予測判定機能に基づいた予測判定処理を図10のフローチャートを用いて説明する。

0090

先ず、タイヤ表面温度監視手段5は、上記第一予測判定機能のステップST11,ST12と同様に、タイヤ異常予測判定部51Cにより、タイヤ幅方向TWにおいてY値が同一である全てのタイヤ表面温度Tsの情報を取得し、その中から最高温度Tmaxの情報と最低温度Tminの情報とを取得する(ステップST21,22)。

0091

そして、このタイヤ異常予測判定部51Cは、その最高温度Tmaxの情報と最低温度Tminの情報とから温度差を求め(ステップST23)、所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップST24)。

0092

ここで、その温度差が閾値以上であれば、タイヤ異常予測判定部51Cはタイヤ異常発生の虞ありと判断し、警告手段8を作動させて警告を行う(ステップST25)。また、閾値よりも小さければ、タイヤ異常予測判定部51Cは、Y値が同一のタイヤ幅方向TWにおける全てのタイヤ表面温度Ts群について処理を行ったか否かを判定し(ステップST26)、全てについて終えていなければ上記ステップST21に戻り、終えていればタイヤ異常の予測判定処理を終了する。

0093

このようにして所定の閾値を設けることにより、温度帯の範囲設定如何に拘わらず確実なるタイヤ異常の予測判定を行うことができる。

0094

続いて、図14及び図16に示す第二測温結果画面62の表示処理について説明する。

0095

先ず、その表示処理の説明を行う前に、この表示処理時に使用する摩擦円/温度分布データベース43aの作成処理について図11のフローチャートを用いて説明する。

0096

前述したが如く、例えば、競技車輌にあっては限界走行時に、一般車輌にあっては通常の走行中に、オペレータから入力手段7を介して摩擦円/温度分布情報の作成指示が為されると、本システムのタイヤ表面温度監視手段5は、摩擦円/温度分布情報作成部51Dにより、温度センサ1からはタイヤ表面温度Tsの情報を、加速度センサ2からは車輌の横方向及び前後方向の加速度(GL,GB)の情報をA/D変換手段3を介して取得する(ステップST31)。

0097

そして、その摩擦円/温度分布情報作成部51Dは、取得した各測定箇所のタイヤ表面温度Tsの平均値(タイヤ表面平均温度Ta)を算出し(ステップST32)、更に温度/色変換情報データベース41aを参照して、そのタイヤ表面平均温度Taに該当する温度帯の色情報C1〜C5に変換する(ステップST33)。

0098

しかる後、この摩擦円/温度分布情報作成部51Dは、上記ステップST31で取得した加速度(GL,GB)の情報と、この加速度(GL,GB)におけるタイヤ表面平均温度Taの情報を上記ステップST33で変換した色情報C1〜C5とからなる摩擦円/温度分布データベース43aを作成する(ステップST34)。

0099

この摩擦円/温度分布情報作成部51Dは、以上の如き処理をオペレータの終了指示があるまで繰り返し、上記の如く作成してある摩擦円/温度分布データベース43aに加速度(GL,GB)の情報及び色情報C1〜C5を記録していく。そして、これにより作成された図5に示す摩擦円/温度分布データベース43aを摩擦円/温度分布情報格納部43に格納する(ステップST35)。

0100

本システムは、このようにして作成された摩擦円/温度分布データベース43aが用意されている状態で以下に示す第二測温結果画面62の表示処理が行われる。尚、ここでも、前述した第一測温結果画面61の場合と同様に所定の操作によりタイヤ表面温度Tsの監視が始まるものとする。

0101

先ず、図12のフローチャートに示す如く、本実施例1のタイヤ表面温度監視手段5は、表示処理部51Bの測温結果画面表示機能により、摩擦円/温度分布データベース43aを参照し、図13に示す第二測温結果画面62の初期画面62Aを作成して表示手段6に表示する(ステップST41)。

0102

ここで、この初期画面62Aには、横軸が車輌の横方向の加速度GLで,縦軸が車輌の前後方向の加速度GBで表された加速度座標系の摩擦円/温度分布図62aと、この摩擦円/温度分布図62aにおける色と温度との対応関係を表した色/温度対応画像62bとが表示される。

0103

上記摩擦円/温度分布図62aは、例えば装着されているタイヤTy,外気温,一般路やサーキット等の走行路等の条件を鑑みた上で、オペレータが入力手段7を操作して所望の摩擦円/温度分布図62aを指定することにより、表示処理部51Bの測温結果画面表示機能が該当する摩擦円/温度分布データベース43aを呼び出して表示するものとする。

0104

また、上記色/温度対応画像62bは、前述した図7に示す第一測温結果画面61の色/温度対応画像61dと同様に、温度/色変換情報データベース41aに基づいて作成される。尚、この図13に示す色/温度対応画像62bも、その色/温度対応画像61dと同様の温度帯が設定された温度/色変換情報データベース41aに基づき作成されたものである。

0105

本システムにあっては、このように初期画面62Aが表示された後で、タイヤ表面温度Ts及び加速度(GL,GB)の情報がタイヤ表面温度監視手段5に入力されると、以下の如き第二測温結果画面62の作成及び表示が行われる。

0106

図12のフローチャートに示す如く、この初期画面62Aの表示状態において、A/D変換手段3を介して温度センサ1からはタイヤ表面温度Tsの情報が、加速度センサ2からはその際の車輌の横方向及び前後方向の加速度(GL,GB)の情報がタイヤ表面温度監視手段5に入力されている(ステップST42)。ここでは、所定の間隔毎(例えば、一般車輌の場合は1分毎、競技車輌の場合は2秒毎等)に略同一のタイミングで、これらの各情報が入力される。

0107

ここで、タイヤ表面温度監視手段5は、タイヤ表面平均温度演算部51Eにより、上記ステップST42で取得した各測定箇所におけるタイヤ表面温度Tsの平均値(タイヤ表面平均温度Ta)を算出する(ステップST43)。そして、このタイヤ表面温度監視手段5は、温度/色情報変換部51Aにより、図2に示す温度/色変換情報データベース41aを参照して、算出したタイヤ表面平均温度Taの情報を該当する温度帯の色情報C1〜C5に変換する(ステップST44)。

0108

しかる後、このタイヤ表面温度監視手段5は、表示処理部51Bにより、上記ステップST44において変換した色情報C1〜C5からなる測温結果マーク62c(例えば丸印やバツ印やこれらを結合した印等)を初期画面62Aの摩擦円/温度分布図62a上に表示する(ステップST45)。ここでは、摩擦円/温度分布図62aの上記ステップST42で取得した加速度(GL,GB)の位置に測温結果マーク62cを表示する。これにより、図14に示す第二測温結果画面62が表示手段6に表示される。

0109

例えば、タイヤ表面温度Tsが車輌の加速度(GL,GB)に対して正常であれば(即ちタイヤ異常の発生の虞がなければ)、上記測温結果マーク62cは、摩擦円/温度分布図62aにおいて、その温度帯と同一色C1〜C5の温度帯又は隣接する温度帯の領域上に表示される。

0110

また、タイヤ表面温度Tsが車輌の加速度(GL,GB)の割に高ければ(即ちタイヤ異常の発生の虞があれば)、上記測温結果マーク62cは、温度帯の摩擦円/温度分布図62aにおいて、その温度帯よりも低温側の領域上に表示される。

0111

このように、摩擦円/温度分布図62aの領域上に異なる温度帯の色情報C1〜C5からなる測温結果マーク62cが表示されることにより、運転者等のオペレータは、タイヤ異常の発生の虞があることを知ることができる。

0112

ここで、上記ステップST42で取得した加速度(GL,GB)の情報と、上記ステップST43で算出したタイヤ表面平均温度Taの情報と、上記ステップST44で変換した色情報C1〜C5とは、図4に示す第二測定温度情報42bとして記憶手段4の測定情報格納部42に格納される。

0113

このようにして表示された測温結果マーク62cによってもタイヤ異常発生の虞があることを知ることはできるが、その際の図14に示す第二測温結果画面62からは、タイヤ表面平均温度Taが急激に上昇した為に摩擦円/温度分布図62aの領域上にそれよりも高温側の測温結果マーク62cが表示されたのか、タイヤ表面平均温度Taは低下しつつあるが未だ車輌の加速度(GL,GB)の割には高温であるのかが不明である。即ち、タイヤ表面平均温度Taの推移が明らかでない。

0114

そこで、以下の如くタイヤ異常の予測判定処理を行い、より精度の高いタイヤ状態の監視を行ってもよい。尚、ここでは、図12のフローチャートに示す測温結果マーク62cの表示処理が少なくとも一回は行われているものとして説明する。

0115

先ず、図15のフローチャートに示す如く、タイヤ表面温度監視手段5は、上記ステップST42〜ST44と同様に、算出したタイヤ表面平均温度Taの情報をこれに該当する温度帯の色情報C1〜C5に変換する(ステップST51〜ST53)。

0116

そして、このタイヤ異常予測判定部51Cは、図16に示す如く、上記ステップST53において変換した色情報C1〜C5からなる測温結果マーク62dを上記ステップST45と同様にして図14に示す第二測温結果画面62に表示すると共に、この第二測温結果画面62に上記測温結果マーク62cからのタイヤ表面平均温度Taの推移を表す矢印62eを表示する(ステップST54)。

0117

しかる後、このタイヤ表面温度監視手段5は、タイヤ異常予測判定部51Cの第三予測判定機能により、上記ステップST53で変換されたタイヤ表面平均温度Taの色情報C1〜C5と、この変換の前に測定情報格納部42に格納されたタイヤ表面平均温度Taの色情報(ここでは測温結果マーク62cの色情報)C1〜C5とを比較し、今回算出したタイヤ表面平均温度Taの属する温度帯が、測定情報格納部42に格納されているタイヤ表面平均温度Taの温度帯よりも所定段階(例えば二段階)以上高温側に上昇しているか否かを判定する(ステップST55)。

0118

尚、ここでは前回取得したタイヤ表面平均温度Taの色情報C1〜C5との比較を行うものとして例示するが、所定時間前(例えば、一般車輌の場合は1分前、競技車輌の場合は2秒前)に取得したタイヤ表面平均温度Taの色情報C1〜C5と比較するように設定しておいてもよい。

0119

ここで、所定段階以上高温側に上昇していない(即ち急激な温度上昇がない)との判定結果であれば、この予測判定処理を終了する。尚、かかる場合の測温結果マーク62dは、これと同一色の摩擦円/温度分布図62aの領域上又は当該領域に隣接する温度帯の領域上に表示される。

0120

また、上記ステップST55にて所定段階以上高温側に上昇している(即ち車輌の加速度(GL,GB)の割にタイヤ表面平均温度Taが高く、且つ急激に温度上昇している)との判定結果であれば、タイヤ異常予測判定部51Cは、警告手段8を作動させて警告する(ステップST56)。例えば、ここでは、ブザーによる警告音を発砲する、又は/及び警告ランプを点灯若しくは点滅させる等して警告を行う。

0121

尚、かかる場合の測温結果マーク62dは、これよりも低温側の摩擦円/温度分布図62aの領域上に表示されている。その際、タイヤ異常予測判定部51Cは、測温結果マーク62dを点滅表示することにより警告を行ってもよく、これにより警告している測温結果マーク62dを識別し易くなるので、タイヤ異常の発生の虞を認識し易くなる。

0122

このように、摩擦円/温度分布図62aの領域上に当該領域よりも高温側の温度帯の色からなる測温結果マーク62dが表示され、更には矢印62eによりタイヤ表面平均温度Taの例えば時間当たりの推移も表示されるので、運転者等のオペレータは、急激な温度上昇によるタイヤ異常の発生の虞があることを認識することができる。また、警告音により警告すれば、運転者は視線移動せずとも警告を認識することができるので、安全性の面からも好ましい。

0123

尚、ここではタイヤ表面温度Tsを取得する毎にタイヤ表面平均温度Taを算出して、その色情報C1〜C5の比較を行っているが、所定時間内(例えば、少なくとも5〜10秒間)に取得したタイヤ表面温度Tsの平均温度を算出し、このタイヤ表面平均温度Taの色情報C1〜C5の比較を行ってもよい。

0124

このように、上記の第三予測判定機能では温度帯の比較によりタイヤ異常の予測判定を行ったが、その温度帯の範囲設定如何では、仮にタイヤ異常と判断されるべき温度差であったとしても、比較対象の夫々のタイヤ表面平均温度Taが同一温度帯に属することもあり、タイヤ異常を把握できないこともある。

0125

そこで、以下に示す如く、この予測判定を前述したタイヤ異常予測判定部51Cの第四予測判定機能を用いて行ってもよい。

0126

先ず、図17のフローチャートに示す如く、タイヤ表面温度監視手段5は、上記ステップST51〜ST53と同様に、算出したタイヤ表面平均温度Taの情報を該当する温度帯の色情報C1〜C5に変換する(ステップST61〜ST63)。そして、上記ステップST54と同様に、図16に示す如く、上記ステップST63において変換した色情報C1〜C5からなる測温結果マーク62dとタイヤ表面平均温度Taの推移を表す矢印62eとを表示する(ステップST64)。

0127

続いて、このタイヤ表面温度監視手段5は、タイヤ異常予測判定部51Cの第四予測判定機能により、上記ステップST62で算出されたタイヤ表面平均温度Taと、この算出前(例えば、一般車輌の場合は1分前、競技車輌の場合は2秒前等の所定時間前)に測定情報格納部42に格納されたタイヤ表面平均温度Ta(ここでは測温結果マーク62cのタイヤ表面平均温度Ta)との差を求める(ステップST65)。

0128

そして、このタイヤ異常予測判定部51Cは、上記ステップST65で算出したタイヤ表面平均温度Taの温度差が所定の閾値(例えば10℃)以上になっているか否か,即ち今回算出したタイヤ表面平均温度Taが、測定情報格納部42に格納されているタイヤ表面平均温度Taよりも所定の閾値以上高温であるか否かを判定する(ステップST66)。

0129

ここで、タイヤ表面平均温度Taの温度差が所定の閾値以上でなければ(即ち急激な温度上昇がなければ)、この予測判定処理を終了する。尚、かかる場合の測温結果マーク62dは、前述した第三予測判定機能と同様に、これと同一色の摩擦円/温度分布図62aの領域上又は当該領域に隣接する温度帯の領域上に表示される。

0130

また、上記ステップST66にてタイヤ表面平均温度Taの温度差が所定の閾値以上であれば(即ち車輌の加速度(GL,GB)の割にタイヤ表面平均温度Taが高く、且つ急激に温度上昇していれば)、タイヤ異常予測判定部51Cは、警告手段8を作動させて警告する(ステップST67)。例えば、ここでは、ブザーによる警告音を発砲する、又は/及び警告ランプを点灯若しくは点滅させる等して警告を行う。

0131

尚、かかる場合の測温結果マーク62dは、前述した第三予測判定機能と同様に、これよりも低温側の摩擦円/温度分布図62aの領域上に表示されている。その際、タイヤ異常予測判定部51Cは、測温結果マーク62dを点滅表示することにより警告を行ってもよく、これにより警告している測温結果マーク62dを識別し易くなるので、タイヤ異常の発生の虞を認識し易くなる。

0132

このように、第四予測判定機能によれば、前述した第三予測判定機能と同様の効果を奏するだけでなく、温度帯の設定範囲に影響されることなくタイヤ状態を良好に把握することができる。

0133

尚、上述した第三又は第四の予測判定機能は、各測定箇所のタイヤ表面温度Tsからタイヤ表面平均温度Taを算出し、このタイヤ表面平均温度Taに基づいてタイヤ異常の監視を行っているが、測定したタイヤ表面の最高温度や最低温度に基づいて上記と同様の処理を行うことでタイヤ異常を監視してもよい。但し、かかる場合には、摩擦円/温度分布データベース43aの色情報は、タイヤ表面の最高温度又は最低温度が属する温度帯の色情報とし、これに基づいて摩擦円/温度分布図62aの作成を行う。

0134

以上示した如く、本システムによれば、車輌が如何なる走行状態であっても、走行中に運転者がリアルタイムに正確なタイヤ表面温度Tsの分布を視認することができる。また、そのタイヤ表面温度分布や測温結果マーク62dを見ることにより、若しくは発砲された警告音等により、タイヤに異常が発生する可能性があることを認識することができる。これが為、運転者は、車輌を減速させたり、緊急停止させたりすることができるので、バースト等の危険状態を回避することが可能になる。

0135

更に、タイヤ表面の最高温度の位置を正確に把握することができるので、表示手段6に表示された第一及び第二の測温結果画面61,62を、車輌停止後にタイヤTyを交換するか否か、サスペンションジオメトリー等の車輌設定の見直しを図るか否か等の情報の一つとしても利用することができる。

0136

尚、本実施例1にあっては、説明の便宜上、第一測温結果画面61の場合にはタイヤ表面温度Ts及び測定箇所の座標(X,Y)の情報を取得し、第二測温結果画面62の場合にはタイヤ表面温度Ts及び加速度(GL,GB)の情報を取得する、との説明を行った。このように、表示させる画面に応じて必要な情報のみを取得するようにしてもよいが、その全ての情報を取得し、必要なもののみを夫々の処理に使用するようにしてもよい。

0137

また、上述した第一又は第二の測温結果画面61,62は、温度センサ1及び加速度センサ2が配置されているタイヤTyの全てについて表示手段6に一画面で表示してもよく、入力手段7の操作によりタイヤTy毎に切り替え可能にしてもよい。また、第一及び第二の測温結果画面61,62の双方を一画面で表示してもよい。

0138

ここで、上述したが如く第一測温結果画面61や第二測温結果画面62の表示処理時には警告手段8による警告が運転者に対して行われる。上記に例示したものでは、かかる警告時に運転者が制動操作を行う等してバースト等の危険状態を回避するが、これを車輌側に制御させることも可能である。

0139

即ち、タイヤ異常予測判定部51Cに、タイヤ異常発生の虞ありとの判定が為されると、制動装置原動機を制御するECUに車輌の制動を行わせるよう指示する車輌制御指示機能を設けることも可能である。例えば、この車輌制御指示機能は、タイヤ異常発生の虞ありと判定された場合、制動装置の油圧アクチュエータを作動させて車輌を停止させるようECUに指示する。これにより、仮に運転者が警告に気が付かなかったとしても車輌を安全に停止させることができる。

0140

[実施例2]
次に、本発明に係るタイヤ表面温度監視システムの実施例2について説明する。

0141

例えば、競技車輌においては、テスト競技中にタイヤTy等を含めた車輌の状態をピット等にて常時監視し、このような監視から得られる情報を、サスペンションジオメトリー等の車輌設定の見直し、タイヤ交換時期走行ペース配分の把握等に使用している。そこで、そのピット等においてもタイヤ表面温度Tsを監視し、正確なタイヤ表面温度Tsの分布を知ることが望まれる。また、競技車輌や開発車輌においては、車内で同乗者等がタイヤ表面温度分布を監視すると共に記録して持ち帰り、後の車輌設定にフィードバックすることもある。

0142

これが為、本実施例2のタイヤ表面温度監視システムは、車輌以外の場所においてもタイヤ表面温度Tsを監視できるようにしたものであり、その為に、図18に示す如く、前述した実施例1のシステムに通信手段9とタイヤ表面温度監視装置100を設けている。尚、ここでは、タイヤ表面温度監視装置100をピット等の車外に設置した場合を例示する。

0143

先ず、上記通信手段9は、無線の通信路を有するものであり、図18に示す如く、車輌側に配設される送信部9Aと、車外に設置される受信部9Bとで構成される。尚、タイヤ表面温度監視装置100を車内に設置する場合、この通信手段9は、有線のものであっても、無線のものであってもよい。

0144

次に、上記タイヤ表面温度監視装置100について説明する。

0145

このタイヤ表面温度監視装置100には、図19に示す如く、車輌側の記憶手段4と同様の温度/色変換情報格納部141,測定情報格納部142及び摩擦円/温度分布情報格納部143を有する記憶手段104が設けられている。

0146

また、このタイヤ表面温度監視装置100には、図19に示す如く、車輌側のタイヤ表面温度監視手段5と同様の制御部151(図19に示す温度/色情報変換部151A,表示処理部151B,タイヤ異常予測判定部151C,摩擦円/温度分布情報作成部151D及びタイヤ表面平均温度演算部151E)を備えたタイヤ表面温度監視手段105が設けられている。

0147

尚、上記摩擦円/温度分布情報作成部151Dはタイヤ表面温度監視装置100のタイヤ表面温度監視手段105に必ずしも設ける必要は無く、かかる場合には、車輌側で作成した摩擦円/温度分布データベース43aを上記摩擦円/温度分布情報格納部143に予め格納しておけばよい。

0148

更にまた、このタイヤ表面温度監視装置100には、図19に示す如く、タイヤ表面温度Tsの測温結果等を表示する為の表示手段106及びオペレータが指示を行う為の入力手段107も設けられている。

0149

ここで、例えば、このタイヤ表面温度監視装置100としては、パーソナルコンピュータ等の電子計算機を利用することができる。

0150

また、本実施例2における車輌側のタイヤ表面温度監視手段5には、図18に示す如く、図19に示す測定情報格納部142に格納する図3に示す第一測定温度情報42a及び図4に示す第二測定温度情報42bを、送信部9Aを介してタイヤ表面温度監視装置100に送信する為の送信処理部56が設けられている。

0151

以上の如く構成された本実施例2のタイヤ表面温度監視システムは、次のように動作する。尚、車輌側の処理動作は基本的に前述した実施例1と同じであるので、以下においては、本実施例2に特有の車輌側の動作と、タイヤ表面温度監視装置100の動作を説明する。

0152

最初に、図7に示す第一測温結果画面61の表示処理について説明する。

0153

ここでは、図6のフローチャートを代用し、車輌側のタイヤ表面温度監視手段5と同様の処理動作のものについては説明を簡略又は省略する。また、その省略箇所については、記憶手段4を記憶手段104と、測定情報格納部42を測定情報格納部142と、タイヤ表面温度監視手段5をタイヤ表面温度監視手段105と、表示処理部51Bを表示処理部151Bと、表示手段6を表示手段106と、入力手段7を入力手段107と読み替える。この読み替えは、本実施例2の以下の説明における該当箇所においても同様である。

0154

先ず、車輌側におけるタイヤ表面温度監視手段5の送信処理部56は、送信部9Aを介して第一測定温度情報42aをタイヤ表面温度監視装置100に送信する。これにより、このタイヤ表面温度監視装置100においては、第一測定温度情報42aが受信部9Bを介してタイヤ表面温度監視手段105に入力される(ステップST1)。

0155

そして、このタイヤ表面温度監視手段105は、温度/色情報変換部151Aにより、図2に示す温度/色変換情報データベース41aを参照して、受信した第一測定温度情報42aにおけるタイヤ表面温度Tsの情報を該当する温度帯の色C1〜C5の情報に変換する(ステップST2)。

0156

以降、車輌側のタイヤ表面温度監視手段5と同様にしてステップST3の第一測温結果画面61の作成/表示処理を行う。

0157

ここで、本実施例2にあっては、受信した第一測定温度情報42aを測定情報格納部142に格納する。

0158

このようにして第一測温結果画面61が表示手段106に表示されると、タイヤ表面温度監視手段105は、タイヤ異常予測判定部151Cの第一又は第二の予測判定機能に基づいた予測判定処理を行う。

0159

ここで、かかる予測判定処理は、図8又は図10のフローチャートに示す実施例1の場合と同様にして行われるので、ここでの説明は省略する。尚、その図8又は図10の説明においてはタイヤ異常予測判定部51Cをタイヤ異常予測判定部151Cと読み替える(以下に示す本実施例2の他の説明においても同様)。

0160

但し、本実施例2にあっては、ピット等の車外に警告手段8を配備していないので、図8に示すステップST15又は図10に示すステップST25の警告は行わないが、車外に警告手段を設け、車外においても警告が為されるようにしてもよい。

0161

続いて、図14及び図16に示す第二測温結果画面62の表示処理について説明する。

0162

ここでは、図12図15又は図17のフローチャートを代用し、車輌側のタイヤ表面温度監視手段5と同様の処理動作のものについては説明を簡略又は省略する。

0163

本実施例2のタイヤ表面温度監視手段105は、実施例1と同様にして図13に示す第二測温結果画面62の初期画面62Aの作成/表示処理を行う(ステップST41)。

0164

ここで、本実施例2の車輌側においては、タイヤ表面温度監視手段5の送信処理部56が送信部9Aを介して第二測定温度情報42bをタイヤ表面温度監視装置100に送信しているので、このタイヤ表面温度監視装置100においては、その第二測定温度情報42bが受信部9Bを介してタイヤ表面温度監視手段105に入力される。

0165

即ち、このタイヤ表面温度監視装置100は、受信した第二測定温度情報42bにより、加速度(GL,GB)の情報とタイヤ表面平均温度Taの情報とその色情報とを取得する。これが為、本実施例2にあっては、図12におけるステップST42〜ST44,図15におけるステップST51〜ST53,図17におけるステップST61〜ST63の処理を行わずに夫々次の処理に進む。以降、これら各図12,15,17の処理は、実施例1と同様にして行われる。

0166

尚、本実施例2にあっては、ピット等の車外に警告手段8を配備していないので、図15に示すステップST56又は図17に示すステップST67の警告は行わないが、車外に警告手段を設け、車外においても警告が為されるようにしてもよい。

0167

以上示した如く、本実施例2によれば、走行中の正確なタイヤ表面温度Tsの分布をリアルタイムに車外においても見ることができる。これが為、オペレータは、そのタイヤ表面温度Tsの分布からタイヤ表面の最高温度の位置等を知ることができるので、車輌の減速や緊急停止,更には走行ペースの配分やタイヤ交換を例えば無線機等から運転者に指示してバースト等の危険状態を回避させることが可能になる。また、そのタイヤ表面温度Tsの分布を用いて、サスペンションジオメトリー等の車輌設定の見直しを図ることもできる。

0168

[実施例3]
次に、本発明に係るタイヤ表面温度監視システムの実施例3について説明する。

0169

本実施例3のタイヤ表面温度監視システムは、前述した実施例2と同様に車輌以外の場所においてもタイヤ表面温度Tsを監視できるようにしたものである。但し、その実施例2と異なる点は、タイヤ表面温度の監視を車輌側では行わないところにある。

0170

具体的に、本実施例3のタイヤ表面温度監視システムは、図20に示す如く、車両側に設けられた温度センサ1,加速度センサ2,A/D変換手段3及び警告手段8と、車外に設置されたタイヤ表面温度監視装置100とを有する。

0171

ここで、上記車輌側の温度センサ1,加速度センサ2,A/D変換手段3及び警告手段8は、前述した実施例1,2と同様のものである。また、上記タイヤ表面温度監視装置100は、前述した実施例2と同様のもの(即ち図19に示すもの)である。

0172

また、このタイヤ表面温度監視システムには、車両側と車外のタイヤ表面温度監視装置100との間で情報やコマンドの授受を行う為の通信手段109が設けられている。この通信手段109は、無線の通信路を有するものであり、図20に示す如く、車輌側に配設される送受信部109Aと、車外に設置される送受信部109Bとで構成される。

0173

以上の如く構成された本実施例3のタイヤ表面温度監視システムは、前述した実施例1と同様の処理動作を行うので、ここでの詳細な説明は省略する。

0174

これが為、実施例1を引用した動作説明においては、記憶手段4を記憶手段104と、温度/色変換情報格納部41を温度/色変換情報格納部141と、測定情報格納部42を測定情報格納部142と、摩擦円/温度分布情報格納部43を摩擦円/温度分布情報格納部143と読み替える。

0175

また、タイヤ表面温度監視手段5をタイヤ表面温度監視手段105と、温度/色情報変換部51Aを温度/色情報変換部151Aと、表示処理部51Bを表示処理部151Bと、タイヤ異常予測判定部51Cをタイヤ異常予測判定部151Cと、摩擦円/温度分布情報作成部51Dを摩擦円/温度分布情報作成部151Dと、タイヤ表面平均温度演算部51Eをタイヤ表面平均温度演算部151Eと、主メモリ52を主メモリ152と読み替える。

0176

更にまた、表示手段6を表示手段106と、入力手段7を入力手段107と読み替える。

0177

ここで、本実施例3の通信手段109は、その処理動作において、温度センサ1及び加速度センサ2からの情報をタイヤ表面温度監視装置100に送信すると共に、タイヤ表面温度監視装置100におけるタイヤ異常予測判定部151Cの警告コマンド(警告手段8を作動させる為のコマンド)を警告手段8に送る。

0178

このような本実施例3のタイヤ表面温度監視システムにおいても、前述した実施例2と同様の効果を奏することができる。

0179

以上のように、本発明に係るタイヤ表面温度の監視システム及びその監視方法及びその監視プログラム及びその監視画面表示方法は、正確なタイヤ表面温度を監視するのに有用であり、特に、タイヤ表面の温度分布を的確に把握してバースト等の危険状態の回避や車輌設定を行うのに適している。

0180

1温度センサ
2加速度センサ
4,104 記憶手段
5,105タイヤ表面温度監視手段
6,106 表示手段
8 警告手段
41a 温度/色変換情報データベース
43a摩擦円/温度分布データベース
51,151 制御部
51A,151A 温度/色情報変換部
51B,151B表示処理部
51C,151C タイヤ異常予測判定部
51D,151D 摩擦円/温度分布情報作成部
51E,151Eタイヤ表面平均温度演算部
61 第一測温結果画面
61a熱画像
61b,61c タイヤ表面温度分布図
62 第二測温結果画面
62a 摩擦円/温度分布図
62c,62d 測温結果マーク
62e 矢印
100 タイヤ表面温度監視装置
Ty タイヤ
Ts タイヤ表面温度
Ta タイヤ表面平均温度
TWタイヤ幅方向

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