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技術 スタッドへの保持具

出願人 ポップリベット・ファスナー株式会社
発明者 中西秀彰
出願日 2008年2月6日 (12年9ヶ月経過) 出願番号 2008-026453
公開日 2009年8月20日 (11年3ヶ月経過) 公開番号 2009-185902
状態 拒絶査定
技術分野 管・ケーブルの支持具 板の接続 ボルト・ナット・座金
主要キーワード 変形長 受入穴 燃料油管 ねじの谷 湾曲形 受入空間 囲み部分 弾性保持片
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

スタッドへの挿入力は小さく、スタッドへ係止した後は、高い保持力を有する、スタッドへの保持具を提供する。

解決手段

保持具のスタッド係止部5は、スタッド受入穴14を形成する側壁11及び13と、各側壁からスタッド受入穴に向けてスタッドの挿入方向に向けて斜めに延びるスタッド係止片15とを有し、スタッド係止片の各々は、根元部22と、先端のスタッド係止爪21と、根元部からスタッド係止爪までのたわみ片23とから成り、各たわみ片は、縦断面視において根元部からスタッド係止爪まで直線に延びる両面を有し、スタッド係止爪21の部分で最も厚く、直線状に徐々に薄くなり、根元部22の部分で最も薄く形成されている。

概要

背景

ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッド係止するスタッド係止部を備えたスタッドへの保持具はよく知られている。かかる保持具は、スタッドへの挿入力は小さく、スタッドへ係止した後は、高い保持力を有するのが望ましい。

特開2005−133825号公報
特開2005−076803号公報
実開平7−022189号公報
実用新案登録第2524861号公報
実開平1−089614号公報

概要

スタッドへの挿入力は小さく、スタッドへ係止した後は、高い保持力を有する、スタッドへの保持具を提供する。保持具のスタッド係止部5は、スタッド受入穴14を形成する側壁11及び13と、各側壁からスタッド受入穴に向けてスタッドの挿入方向に向けて斜めに延びるスタッド係止片15とを有し、スタッド係止片の各々は、根元部22と、先端のスタッド係止爪21と、根元部からスタッド係止爪までのたわみ片23とから成り、各たわみ片は、縦断面視において根元部からスタッド係止爪まで直線に延びる両面を有し、スタッド係止爪21の部分で最も厚く、直線状に徐々に薄くなり、根元部22の部分で最も薄く形成されている。

目的

従って、本発明の目的は、スタッドへの挿入力は小さく、スタッドへ係止した後は、高い保持力を有する、スタッドへの保持具を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッドの前記ねじ又は周溝に係止するスタッド係止部を備えた、スタッドへの保持具であって、前記スタッド係止部は、前記スタッドを受入れるスタッド受入空間を形成するように対向する一対の側壁と、各側壁から前記スタッド受入穴に向けて且つ前記スタッドの挿入方向に向けて斜めに延びるスタッド係止片とを有し、前記スタッド係止片の各々は、前記側壁に隣接する根元部と、先端に形成されて前記スタッドのねじ又は周溝に係止するスタッド係止爪と、前記根元部から前記スタッド係止爪に延びるたわみ片とから成り、前記たわみ片は、その縦断面視において前記根元部から前記スタッド係止爪まで直線状に延びる両面を有するように形成され、該たわみ片は、前記直線状の前記両面の間の間隔が前記スタッド係止爪の部分では厚く前記根元部の部分では最も薄く形成されて前記スタッド係止爪から前記根元部まで直線状に徐々に薄くなるように形成されている、ことを特徴とする保持具。

請求項2

請求項1に記載の保持具において、前記たわみ片は、前記スタッド係止部に挿入されるスタッドの軸方向に直交する方向に延びる板状体で形成されている、ことを特徴とする保持具。

請求項3

請求項1に記載の保持具において、2対の前記スタッド係止爪が、前記一対の側壁の、前記スタッド受入穴の高さ方向において異なる位置に、形成されている、ことを特徴とする保持具。

請求項4

請求項1〜3のいずれか1項に記載の保持具において、前記たわみ片の前記根元部から前記スタッド係止爪までの長さが、前記スタッド係止片の全長に近い長さに形成されている、ことを特徴とする保持具。

請求項5

請求項1〜4のいずれか1項に記載の保持具において、当該保持具が、基部と、該基部に一体成形された管保持部と、前記基部に一体成形されて前記管保持部に並設された前記スタッド係止部とを有する、管の保持具である、ことを特徴とする保持具。

技術分野

0001

本発明は、ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッド係止するスタッド係止部を備えた、スタッドへの保持具に関する。

背景技術

0002

ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッドに係止するスタッド係止部を備えたスタッドへの保持具はよく知られている。かかる保持具は、スタッドへの挿入力は小さく、スタッドへ係止した後は、高い保持力を有するのが望ましい。

0003

特開2005−133825号公報
特開2005−076803号公報
実開平7−022189号公報
実用新案登録第2524861号公報
実開平1−089614号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1には、基部と、基部に一体成形された管保持部と、基部に一体成形されて管保持部に並設されたスタッド係止部とを有する管の保持具が記載されている。この保持具のスタッド係止部には、一対の側壁の間にスタッドを受入れスタッド受入穴が形成され、各側壁にはスタッド受入穴に向けてスタッドの挿入方向に斜めに延びるスタッド係止片が形成されている。スタッド係止片の各々は、側壁に隣接する根元部から先端のスタッド係止爪までの部分が、途中で急激に厚さを増している。そのため、スタッドへの挿入抵抗が大きく、スタッドへ係止した後に抜き出し荷重を加えると、その急激に厚さを増している部分で亀裂が生じ、高い保持力を得るのが困難であった。特許文献2にも、同様のスタッド係止部が記載されており、上記の、スタッドへの挿入抵抗は大きく、スタッドへ係止した後の保持力は高くはない。

0005

特許文献3に記載のスタッド係止部のスタッド係止片は、根元部から先端のスタッド係止爪までが直線状でほぼ同じ厚さに形成されている。かかるスタッド係止片は、挿入力は特許文献1及び2のものより低くなって改善されているが、スタッドへ係止した後に抜き出し荷重を加えると、直線状でほぼ同じ厚さに形成されているため、根元部から先端までのどの場所でも変形してしまい、高い保持力が得られなかった。

0006

特許文献4に記載の保持具は、スタッド係止片の各々が、側壁に隣接する根元部から先端のスタッド係止爪までの途中において、特許文献1のものより更に急激に厚さを増している。従って、スタッドへの挿入抵抗が大きく、スタッドへ係止した後に抜き出し荷重を加えると、その急激に厚さを増している部分で亀裂が生じるおそれがある。特許文献5に記載の保持具では、特許文献1〜4のスタッド係止部のスタッド係止片とは違っており、スタッド係止片が、スタッド挿入口に隣接する部分からスタッド受入穴と平行に立ち上がって形成されている。従って、高い保持力は望めない。

0007

従って、本発明の目的は、スタッドへの挿入力は小さく、スタッドへ係止した後は、高い保持力を有する、スタッドへの保持具を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するため、本発明によれば、ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッドの前記ねじ又は周溝に係止するスタッド係止部を備えた、スタッドへの保持具であって、前記スタッド係止部は、前記スタッドを受入れるスタッド受入空間を形成するように対向する一対の側壁と、各側壁から前記スタッド受入穴に向けて且つ前記スタッドの挿入方向に向けて斜めに延びるスタッド係止片とを有し、前記スタッド係止片の各々は、前記側壁に隣接する根元部と、先端に形成されて前記スタッドのねじ又は周溝に係止するスタッド係止爪と、前記根元部から前記スタッド係止爪に延びるたわみ片とから成り、前記たわみ片は、その縦断面視において前記根元部から前記スタッド係止爪まで直線状に延びる両面を有するように形成され、該たわみ片は、前記直線状の前記両面の間の間隔が前記スタッド係止爪の部分では厚く前記根元部の部分では最も薄く形成されて前記スタッド係止爪から前記根元部まで直線状に徐々に薄くなるように形成されている、ことを特徴とする保持具が提供される。

0009

上記構成によって、スタッド係止部の挿入荷重は低くなるので、ねじスタッドの挿入力を小さくすることができ、スタッドへの係止後、抜き出し荷重を加えた直後から、たわみ片は突っ張った状態になり、抜き出し荷重が増大しても突っ張った状態が長く維持され、高い保持力を得ることができた。

0010

上記保持具において、前記たわみ片は、前記スタッド係止部に挿入されるスタッドの軸方向に直交する方向に延びる板状体で形成されているのが好ましい。2対の前記スタッド係止爪が、前記一対の側壁の、前記スタッド受入穴の高さ方向において異なる位置に、形成されているのが好ましい。これによって、一層高い保持力が得られる。前記たわみ片の前記根元部から前記スタッド係止爪までの長さが、前記スタッド係止片の全長に近い長さに形成されている。これによって、低い挿入力と高い保持力が得られる。当該保持具は、基部と、該基部に一体成形された管保持部と、前記基部に一体成形されて前記管保持部に並設された前記スタッド係止部とを有する、管の保持具として形成できる。

発明を実施するための最良の形態

0011

以下、本発明の1実施形態に係る、棒状体の側面にねじが形成されたねじスタッド又は周溝が形成された溝スタッドに係止する保持具1について、図面を参照して説明する。図示の保持具1は、ねじスタッドに係止する管の保持具として形成されており、以下の実施形態においては、ねじスタッドに係止する管の保持具として説明する。しかし、本発明に係る保持具は、棒状の本体側面にねじや周溝が形成されたスタッド又は棒状体に係止する保持具であればよく、また、管の保持具でなくても、他の部材の保持具、例えば、取付部品等の部材を固定する保持具であってもよい。図1は、本発明の1実施形態に係る管の保持具1を、図2のI−I線で切断した断面斜視図を示している。図2は、保持具1の正面図を、図3は、図2記号Aで示す矩形囲み部分の拡大図を、それぞれ、示している。図4は、被取付部材としてのパネル2に立設されたねじスタッド3に、保持具1のスタッド係止部5が取付けられた状態を示す図である。図5(A)及び(B)は、(A)に示す従来の保持具のスタッド係止部6と(B)に示す本発明に係る保持具1のスタッド係止部5とを、ねじスタッド3に挿入する時の状態を比較する図である。図6(A)及び(B)は、(A)に示す従来の保持具のスタッド係止部6と(B)に示す本発明に係る保持具1のスタッド係止部5とを、ねじスタッド3から抜け出す方向の力が加わった時の状態を比較する図である。図7は、従来の保持具のスタッド係止部のねじスタッドからの離脱荷重強度と本発明に係るスタッド係止部のねじスタッドからの離脱荷重強度とを示すグラフである。保持具1は、硬質プラスチック製一体成形品で成る。

0012

図1図3において、保持具1は、基部7と、4つの管保持部9a〜9dと、スタッド係止部5とを有する一体成形品である。基部7には、管保持部9a〜9dが、保持された管(図示せず)を並列に保持するように、管と直交する方向に並んで形成されている。図示の保持具1において、管保持部9cと9dの間には、ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッドの1例であるねじスタッド3のねじに係止するスタッド係止部5が形成されて、被取付部材であるパネル2に立設されたねじスタッド3を受入れて係止する。このスタッド係止部5の詳細は後述する。管保持部9a〜9dは、例えば、ブレーキ油管燃料油管を保持するように形成されている。また、これらの管保持部9a〜9dの底面は、各管の側面をほぼ半周に沿って保持する湾曲形状に形成され、一方の側壁の先端(図2下端)からは、底面に向かって斜めに折返した弾性保持片10が延びていて、収容された管の側面を上側から押える。これらの管保持部9a〜9d及び弾性保持片10の構成及び機能は特許文献1〜3等に記載のように公知であるのでこれ以上の説明を省略する。また、図示の例ではねじスタッド3が使用されるが、棒状体の外面に周溝が形成された周溝スタッドであってもよい。

0013

保持具1のスタッド係止部5は、管保持部9cと管保持部9dの間の基部7から管保持部9a〜9dに同じ側に延びるように形成されている。スタッド係止部5は、基部7から延びる管保持部9cの側壁11を共用している。基部7から延び且つ側壁11に対向する他の側壁13は、側壁11との間に、スタッド受入空間であるスタッド受入穴14を形成している。スタッド受入穴14は、平面視において管保持部9c等に保持された管の長手方向に長い、矩形の長穴に形成されている。これによって、管の複数の位置に取付けられた保持具1が、パネルに立設された複数のねじスタッドに固定する場合のピッチずれを吸収するのに対応できる。スタッド受入穴14の平面視において2つの長辺を成す両側の側壁11及び13には、ねじスタッド3のねじの谷(周溝スタッドの場合には周溝)に係合する、複数対(図示の例では2対)の可撓性のスタッド係止片15が、スタッド挿入方向に斜めに延びて形成されている。スタッド係止片15のそれぞれの先端は、ねじスタッド3のねじの谷(又は周溝)に係合する2つ爪形状のスタッド係止爪21に形成されて、その係合力を増大している。各対を成すスタッド係止片15は、先端のスタッド係止爪21の高さが、スタッドのねじのピッチに合わせて、相互に半ピッチずらされて形成されており、これによって、一層係合力を増す。

0014

側壁11と側壁13で形成されるスタッド受入穴14は、スタッド係止片15の先端を過ぎた位置から基部7に近い位置までの部分17において、ねじスタッド3の先端の外径に近いかそれよりやや大きい間隔に狭められて形成されている。これにより、ねじスタッド3を受入穴14に深く受入れたとき、保持具1がねじスタッド3に対するぐらつきがなく、スタッドへの固定の姿勢が安定して、各スタッド係止片15がねじスタッド3のねじの谷(又は周溝)へ係止する姿勢が適正に維持されるので、固定力も強く維持できる。なお、スタッド受入穴14には強度の低下を防止するため、基部7とスタッド受入穴14の入口部とを連結する支柱18がほぼ中央に形成されている。支柱18は正面側と裏面側のそれぞれに形成されている。

0015

スタッド係止片15は、図示の例では、側壁11及び側壁13から対向するように2対形成されており、ねじスタッドへの係止を確実にしている。スタッド係止片15のそれぞれは、スタッド係止部5に挿入されるスタッドの軸方向に直交する方向に延びる板状体で形成されている。詳細には、各スタッド係止片15は、図1に図示のように、平面視において矩形の長穴のスタッド受入穴14の長手方向に沿って延びる板状に形成されている。そして、図2及び図3に図示のように、各スタッド係止片15は、正面視(又は図2の基部2の長手方向に沿った、スタッド係止片15の縦断面視)において、側壁11(又は側壁13)からスタッド受入穴14の中心に向けて且つスタッド受入穴14の入口部19から基部7に向かう方向(すなわちスタッド挿入方向)に向けて斜めに延びている。各スタッド係止片15は、根元部22から先端のスタッド係止爪21までの長さが、スタッド受入穴14に挿入されたねじスタッドのねじに係止する長さに形成されて、先端には、2つ爪形状のスタッド係止爪21が形成されている。

0016

図3に詳細に示すように、各スタッド係止片15は、根元部22と、先端のスタッド係止爪21と、根元部22からスタッド係止爪22まで一定長さ延びて形成されたたわみ片23とから成る。更に、図3に詳細に示すように、たわみ片23は、根元部22からスタッド係止爪21まで、上面側も下面側も、正面視(又はスタッド係止片15の縦断面視)において、ほぼ直線の形状に形成されている。そして、たわみ片23は、先端のスタッド係止爪21の部分で最も厚く形成され、根元部22の部分では最も薄く形成されて、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に徐々に薄くなる板状に形成されている。ただし、実際には、挿入時のねじスタッドとの干渉をできるだけ少なくするために、たわみ片23は、スタッド係止爪21に隣接する下面側部分25(ねじスタッドのねじ部分が干渉する部分)においてやむなく少し曲げられている。しかし、その曲げの程度(角度)は、最小限にされ、ほぼ180度(すなわち直線)に形成されるのが好ましい。更に、たわみ片23の有効変形長さ(f)は、可能な限りスタッド係止片15の全長(e)に近づけるように形成されている。ここで、たわみ片23の有効変形長さ(f)は、図5(B)に示すように、根元部22を含む部分から先端のスタッド係止爪21を含む部分までのほぼ直線状に延びる部分の長さを指している。このように、たわみ片23の有効変形長さ(f)が長く形成できるのは、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に徐々に薄くなる板状に形成されているからである。

0017

図4は、保持具1のスタッド係止部5が、被取付部材であるパネル2に溶接等で立設されたねじスタッド3を受入れて、ねじスタッド3に係合した状態を示している。スタッド係止部5の各スタッド係止片15は、根元部22からスタッド係止爪21までのたわみ片23がねじスタッド3によって側壁11(又は側壁13)の側に撓み(変形し)、スタッド係止爪21の2つ爪がねじスタッド3のねじの谷に係止する。

0018

たわみ片23は、上記のように、スタッド係止片15の縦断面視において先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に徐々に薄肉になるように形成されている。すなわち、たわみ片23は、途中で急激に肉厚が変化することはなく先端(21)で最も肉厚に、根元(22)で最も薄肉に形成されている。この構成によって、ねじスタッドの挿入力を緩和することができ、また、ねじスタッドへ係止した後の保持力を向上することができる。そして、たわみ片23は、上記のように、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に結ばれた上面及び下面を有しており、これによっても、ねじスタッドの挿入力の緩和と保持力の増大を得ることができる。更に、たわみ片23の有効変形長さ(f)を可能な限りスタッド係止片15の全長(e)に近づけて形成しており、これによって、ねじスタッドの挿入力を緩和することができる。

0019

挿入力の緩和について、図5(A)及び(B)を参照して説明する。図5(A)に示す従来のスタッド係止部6には、ねじスタッド3に係止するスタッド係止片25が形成されている。スタッド係止片25は、根元部26から先端のスタッド係止爪27まで間の部分は厚さが急激に変化して形成されている。すなわち、スタッド係止片25の全長(e)に対して、長さ(f)の部分で厚さが急激に変化している。従って、スタッド係止片25の実際に変形できる長さが、全長(e)に対して短くなり、矢印29の方向のスタッド係止部6の挿入荷重aは高い荷重を必要とする。

0020

これに対して、図5(B)に示す本発明に係るスタッド係止部5のスタッド係止片15は、図5(B)に図示のように、たわみ片23が、途中で急激に肉厚が変化することはなく、先端(21)が肉厚に形成され、根元(22)が薄肉に形成され、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に結ばれた上面及び下面を有し、たわみ片23の有効変形長さ(f)を可能な限りスタッド係止片15の全長(e)に近づけて形成しているので、矢印29の方向のスタッド係止部5の挿入荷重aは、(A)のスタッド係止部6のような高い荷重を必要とせず、挿入荷重aが相当に低くなり、これによって、ねじスタッドの挿入力を緩和することができる。

0021

保持力の向上すなわち増大について、図6(A)及び(B)を参照して説明する。図6(A)に示す従来のスタッド係止部6のスタッド係止片25は、根元部26から先端のスタッド係止爪27まで間の部分は厚さが急激に変化して形成されている。すなわち、スタッド係止片25の全長(e)に対して、長さ(f)の部分で厚さが急激に変化している。ねじスタッド3に係止したスタッド係止部6に、矢印30に示すように、パネル2に対して垂直にねじスタッド3から引き上げる抜き出し荷重bを加える。荷重bが加わると、スタッド係止片25の中間の急激に厚さが変化している部分で曲げ変形を生じる。スタッド係止片26において、曲げ変形は根元部26の部分でも生じるが、中間の急激に厚さが変化している部分で大きな曲げ変形を生じる。この曲げ変形によってスタッド係止爪27の係止力は大きく失われて、荷重bによる引き抜き力でスタッド係止部6が抜け外れる。荷重bが大きい場合には、その曲げ変形が大きくなって、スタッド係止片25には亀裂31を生じることもある。亀裂によってスタッド係止片25が破損すると、荷重bがなくなった後にも、スタッド係止片25の係止力が無くなり、保持具はねじスタッドから離脱してしまう。

0022

これに対して、図6(B)に示す本発明に係るスタッド係止部5のスタッド係止片15は、図6(B)に図示のように、たわみ片23が、途中で急激に肉厚が変化することはなく、先端(21)で肉厚に、根元(22)で薄肉に形成され、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に結ばれた上面及び下面を有する。ねじスタッド3に係止したスタッド係止部5に、矢印30に示すように、パネル2に対して垂直に、ねじスタッド3から引き上げる抜き出し荷重bを加える。この荷重bが加わった直後から、たわみ片15のそれぞれは、突っ張った状態になり、荷重bの値が増大しても、一定の範囲の間は、殆ど変形せず、図示の状態を維持する。

0023

図7は、従来のスタッド係止部6のスタッド係止片25の荷重b対変形量のカーブ33と、本発明に係るスタッド係止部5のスタッド係止片15の荷重b対変形量のカーブ34とを示すグラフである。グラフに図示のように、従来のスタッド係止片25は、低い荷重bの値で大きく変形して保持力が低いことを示している。これに対して、本発明に係るスタッド係止片15は、荷重bの値が相当に増大しても変形せず、高い保持力を有することが示されている。これは、本発明に係るスタッド係止片15は、たわみ片23が、荷重bがかかるポイント(先端)から最大応力を受けるポイント(根元)までほぼ直線状に結ばれた上面及び下面を有するので、高い荷重bの値まで突っ張った状態を維持でき、更に、先端では肉厚に形成されて根元では最も薄肉に形成されて、途中では急激に肉厚が変化していないので、根元を基点に変形できる構造になり、たわみ片23の有効変形長さを長くでき、これによって、たわみ片23にしなやかさを与え、高い荷重bが加わっても、スタッド係止片15は、途中で折れることなく全体がしなやかにたわんで、ねじスタッドからの離脱を阻止するからであると考えられる。

0024

図7のグラフに示すように、従来のスタッド係止部のスタッド係止片は、離脱する荷重bの値が低く、しかも、大きく変形し始めるとほどなくして破損してねじスタッドから離脱する。これに対して、本発明に係る保持具のスタッド係止部のスタッド係止片は、離脱する荷重bの値が、従来のスタッド係止片よりも相当に高く、しかも、大きく変形し始めてもねじスタッドへの係止を維持しており、すぐには離脱に至らない。そして、本発明に係る保持具のスタッド係止部のスタッド係止片は、大きな変形ポイントに達した場合にもたわみ片は根元部を支点に変形して、スタッド係止爪がやや削られて、ねじスタッドが離脱するのが観察された。これは、スタッド係止片がたわみ片の部分でしなやにたわみ、途中で破損する可能性が低いからである。従って、本発明に係る保持具は、ねじスタッドから離脱した後も、再使用することもできる。従来の保持具の場合、殆どのスタッド係止片が破損するので再使用は殆どできない。

図面の簡単な説明

0025

本発明の1実施形態に係る保持具の断面斜視図(図2のI−I線で断面している図)である。
図1の保持具の正面図である。
図2の記号「A」の矩形形状で囲んだ部分の拡大図である。
図3のスタッド係止部をパネルに立設したねじスタッドに係止した状態を示す図である。
(A)に示す従来の保持具のスタッド係止部と(B)に示す本発明に係る保持具1のスタッド係止部とを、ねじスタッドに挿入する時の状態を比較する図である。
(A)に示す従来の保持具のスタッド係止部と(B)に示す本発明に係る保持具1のスタッド係止部とを、ねじスタッドから抜け出す方向の力が加わった時の状態を比較する図である。
従来の保持具のスタッド係止部のねじスタッドからの離脱荷重強度と本発明に係るスタッド係止部のねじスタッドからの離脱荷重強度とを示すグラフ

符号の説明

0026

1 本発明に係る保持具
2パネル(被取付部材)
3 ねじスタッド
5 本発明に係る保持具のスタッド係止部
6 従来の保持具のスタッド係止部
7 基部
9a〜9d 管保持部
10弾性保持片
11、13側壁
14スタッド受入穴
15スタッド係止片
17 スタッド受入穴の狭い幅の部分
18支柱
19 スタッド受入穴の入口部
21スタッド係止爪
22根元部
23 たわみ片
25 従来のスタッド係止片
26 従来のスタッド係止片の根元部
27 従来のスタッド係止片のスタッド係止爪
31 亀裂

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  • 積水化学工業株式会社の「 配管構造及び配管構造の施工方法」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】脚部継手の横管部による排水勾配を安定して確保できる配管構造を提供する。【解決手段】配管構造11は、立管37が接続される立管部13と、横管40が接続される横管部14と、立管部13と横管部14とを... 詳細

  • トヨタ自動車株式会社の「 かしめ締結構造」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】鉄製のかしめボルトと鉄の熱膨張係数よりも大きな熱膨張係数を有する金属を用いた被取り付け部材との間で、大電流の通電が行われても、接触抵抗値が大きく変動しないようにすること。【解決手段】セレーショ... 詳細

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