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技術 遮水シートの接合構造

出願人 五洋建設株式会社東洋建設株式会社井原工業株式会社洋伸建設株式会社
発明者 小久保裕猪野健吾内瀬戸幸雄塩見清
出願日 2008年1月30日 (12年10ヶ月経過) 出願番号 2008-019202
公開日 2009年8月13日 (11年3ヶ月経過) 公開番号 2009-179990
状態 特許登録済
技術分野 護岸 固体廃棄物の処理
主要キーワード 追随性能 性押え板 補強ワイヤー 公称径 不透水性シート材 敷設地 中間帯 締結金具
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年8月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

ボルト等の締結具により遮水シート接合する際に、接合部の遮水性能とせん断強さを確保しつつ、敷設地盤面等への追随性を有する遮水シート接合構造を提供する。

解決手段

互いに接合する遮水シート1,2の重ね合せ部における遮水シート間に中間帯止水材15を、最上部の遮水シート1上及び最下部の遮水シート2下にそれぞれ上下の帯状止水材16,17を配置し、その上下に可撓性押え板20,21を重ね、その上下の可撓性押え板の外面側に、該押え板の長さ方向に間隔を隔てて多数の上下部の締結平板5,8を重ね、この上下の締結平板間をボルト6とナット10によって締結することによって両遮水シート1,2間を接合するものであり、かつ、前記上面側及び下面側及び又は中間部のそれぞれの帯状止水材に重ね、且つ前記重ね合せ部の長さ方向に並んでいる多数のボルト6をジグザグに縫う配置に補強ワイヤー22,23を設置する。

概要

背景

一般に、廃棄物の最終処分場にあっては、廃棄物を投入する埋立地の表面に遮水シートを敷設しているが、その際の遮水シートは、工場から搬入される一定幅のものを多数接合して埋立地の表面を覆う大きさにしている。

この遮水シートの接合は、従来、互いに隣り合わせた遮水シート縁部の重ね合せ部分を、接着剤を用いて接着する方法、熱融着させる方法が知られている(例えば非特許文献1)。

また、機械器具を使用する方法としては、ボルト等の締結具を使用して遮水シートの重ね合せ部分を締結する構造や、重ね合せ部分間に止水パッキンを介在させて締結具により締結する構造が、接合部における遮水性能を確保しつつ、経済性や作業性の向上、水中での接合作業を可能とするものとして提案されている(例えば特許文献1,2)。

更に、最終処分場において使用する遮水シートには、遮水性、接合部強度性能等、一定以上の性能が要求されている(例えば非特許文献2)。
平成11年2月15日環境産業新聞発行、「廃棄物最終処分場技術システムハンドブック」第333頁〜第338頁に記載の「6.2.3しゃ水シートの接合」
平成13年11月28日発行 社団法人全国都市清掃会議編集、「廃棄物最終処分場整備計画・設計要領」第446頁〜第447頁に記載の「表5.2−1 最終処分場で使用する遮水シートの目安一覧」
特開2001−212538号公報
特開2005−13967号公報

概要

ボルト等の締結具により遮水シートを接合する際に、接合部の遮水性能とせん断強さを確保しつつ、敷設地盤面等への追随性を有する遮水シート接合構造を提供する。互いに接合する遮水シート1,2の重ね合せ部における遮水シート間に中間帯止水材15を、最上部の遮水シート1上及び最下部の遮水シート2下にそれぞれ上下の帯状止水材16,17を配置し、その上下に可撓性押え板20,21を重ね、その上下の可撓性押え板の外面側に、該押え板の長さ方向に間隔を隔てて多数の上下部の締結平板5,8を重ね、この上下の締結平板間をボルト6とナット10によって締結することによって両遮水シート1,2間を接合するものであり、かつ、前記上面側及び下面側及び又は中間部のそれぞれの帯状止水材に重ね、且つ前記重ね合せ部の長さ方向に並んでいる多数のボルト6をジグザグに縫う配置に補強ワイヤー22,23を設置する。

目的

上述の如き、作業性の向上や水中での接合作業を可能とする方法を提供する締結具等を使用した従来の技術では、接合部の遮水性能を確保できるにとどまり、接合部に要求されるせん断強さが、十分に確保できないという問題があった。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

互いに隣り合う遮水シートの縁部を所定幅だけ重ね合せ、その重ね合せ部分の遮水シート間に柔軟性を有する中間部帯止水材を介在させ、該重ね合わせ部分の上下側に上部締結平板及び下部締結平板を重ね合わせ、該上下部締結平板間ボルトナットによって締め付けることにより重ね合わせ部分の遮水シート間を水密性を持たせて接合する遮水シートの接合構造であって、前記重ね合せ部の最上部の遮水シート上に重ね合せた柔軟性を有する上側帯状止水材と、該上側帯状止水材上に重ね合わせた帯状の上側可撓性押え板と、該上側可撓性押え板の上面にその長さ方向に間隔を隔てて多数並べた配置に重ね合わせた前記上部締結平板と、前記重ね合せ部の最下部の遮水シート下に重ね合わせた柔軟性を有する下面側帯状止水材と、該下面側帯状止水材下に重ね合わせた帯状の下側可撓性押え板と、該下側可撓性押え板の下面に重ね合せ、該押え板の長さ方向に間隔を隔てて多数並べられた前記下部締結平板と、該下部締結平板の上面に一体に立設され、前記上部締結平板までの各部材を貫通させて上面に突出させたボルトと、該ボルトの上端に螺嵌され、上下部締結平板間を締め付け固定したナットとを備えたことを特徴としてなる遮水シートの接合構造。

請求項2

前記遮水シートは1層構造である請求項1に記載の遮水シートの接合構造。

請求項3

前記遮水シートは、2枚の上下不透水性シート材の間に不織布などの中間材料が介在されている複層構造であり、前記遮水シートの重ね合せ部は、一方の遮水シートの前記中間材料を該重ね合せ部分の幅分だけ除去し、他方の遮水シートを前記一方の遮水シートの上下不透水性シート材間にそれぞれ前記帯状止水材を介在させて挟み込んでいる請求項1に記載の遮水シートの接合構造。

請求項4

前記上面側及び下面側及び又は中間部のそれぞれの帯状止水材に重ね、且つ前記重ね合せ部の長さ方向に並んでいる多数のボルトをジグザグに縫う配置に補強ワイヤーを設置した請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の遮水シートの接合構造。

請求項5

前記各帯状止水材は、柔軟性と粘着性遮水性とを有する合成樹脂材料からなるものである請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の遮水シートの接合構造。

請求項6

前記帯状止水材は、ブチルゴム長鎖飽和高分子活性樹脂とを主成分とする素材をもって形成されている請求項5に記載の遮水シートの接合構造。

技術分野

0001

本発明は、例えば廃棄物の最終処分場、特に水面埋立処分場に使用する遮水シート接合構造に関する。

背景技術

0002

一般に、廃棄物の最終処分場にあっては、廃棄物を投入する埋立地の表面に遮水シートを敷設しているが、その際の遮水シートは、工場から搬入される一定幅のものを多数接合して埋立地の表面を覆う大きさにしている。

0003

この遮水シートの接合は、従来、互いに隣り合わせた遮水シート縁部の重ね合せ部分を、接着剤を用いて接着する方法、熱融着させる方法が知られている(例えば非特許文献1)。

0004

また、機械器具を使用する方法としては、ボルト等の締結具を使用して遮水シートの重ね合せ部分を締結する構造や、重ね合せ部分間に止水パッキンを介在させて締結具により締結する構造が、接合部における遮水性能を確保しつつ、経済性や作業性の向上、水中での接合作業を可能とするものとして提案されている(例えば特許文献1,2)。

0005

更に、最終処分場において使用する遮水シートには、遮水性、接合部強度性能等、一定以上の性能が要求されている(例えば非特許文献2)。
平成11年2月15日環境産業新聞発行、「廃棄物最終処分場技術システムハンドブック」第333頁〜第338頁に記載の「6.2.3しゃ水シートの接合」
平成13年11月28日発行 社団法人全国都市清掃会議編集、「廃棄物最終処分場整備計画・設計要領」第446頁〜第447頁に記載の「表5.2−1 最終処分場で使用する遮水シートの目安一覧」
特開2001−212538号公報
特開2005−13967号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上述の如き、作業性の向上や水中での接合作業を可能とする方法を提供する締結具等を使用した従来の技術では、接合部の遮水性能を確保できるにとどまり、接合部に要求されるせん断強さが、十分に確保できないという問題があった。

0007

また、遮水シートの敷設後、遮水シート上に投入される土砂埋立処分される廃棄物の荷重により、敷設される地盤面凹凸への「馴染み」として遮水シートに変形が生じるが、その際、遮水シートよりも大きな剛性を有する締結具等による接合部は、遮水シートよりも地盤面の凹凸に馴染みにくいため、より大きな荷重が作用して破損しやすい状況におかれるという問題もあった。

0008

この問題は、遮水シートが敷設された後に、地盤面が沈下等により変形する場合にも生じる問題である。

0009

本発明は、上述の如き従来の問題に鑑み、ボルト等の締結具により遮水シートを接合する際に、接合部の遮水性能とせん断強さを確保しつつ、敷設地盤面等への追随性を有する遮水シート接合構造を提供することを目的としてなされたものである。

課題を解決するための手段

0010

上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成する請求項1に記載の発明の特徴は、互いに隣り合う遮水シートの縁部を所定幅だけ重ね合せ、その重ね合せ部分の遮水シート間に柔軟性を有する中間部帯止水材を介在させ、該重ね合わせ部分の上下側に上部締結平板及び下部締結平板を重ね合わせ、該上下部締結平板間ボルトナットによって締め付けることにより重ね合わせ部分の遮水シート間を水密性を持たせて接合する遮水シートの接合構造であって、前記重ね合せ部の最上部の遮水シート上に重ね合せた柔軟性を有する上側帯状止水材と、該上側帯状止水材上に重ね合わせた帯状の上側可撓性押え板と、該上側可撓性押え板の上面にその長さ方向に間隔を隔てて多数並べた配置に重ね合わせた前記上部締結平板と、前記重ね合せ部の最下部の遮水シート下に重ね合わせた柔軟性を有する下面側帯状止水材と、該下面側帯状止水材下に重ね合わせた帯状の下側可撓性押え板と、該下側可撓性押え板の下面に重ね合せ、該押え板の長さ方向に間隔を隔てて多数並べられた前記下部締結平板と、該下部締結平板の上面に一体に立設され、前記上部締結平板までの各部材を貫通させて上面に突出させたボルトと、該ボルトの上端に螺嵌され、上下部締結平板間を締め付け固定したナットとを備えたことにある。

0011

請求項2に記載の発明の特徴は、前記請求項1の構成に加え、前記遮水シートは1層構造であることにある。

0012

請求項3に記載の発明の特徴は、前記請求項1の構成に加え、前記遮水シートは、2枚の上下不透水性シート材の間に不織布などの中間材料が介在されている複層構造であり、前記遮水シートの重ね合せ部は、一方の遮水シートの前記中間材料を該重ね合せ部分の幅分だけ除去し、他方の遮水シートを前記一方の遮水シートの上下不透水性シート材間にそれぞれ前記帯状止水材を介在させて挟み込んでいることにある。

0013

請求項4に記載の発明の特徴は、前記請求項1〜3のいずれか1の請求項の構成に加え、前記上面側及び下面側及び又は中間部のそれぞれの帯状止水材に重ね、且つ前記重ね合せ部の長さ方向に並んでいる多数のボルトをジグザグに縫う配置に補強ワイヤーを設置したことにある。

0014

請求項5に記載の発明の特徴は、前記請求項1〜4のいずれか1の請求項の構成に加え、前記各帯状止水材は、柔軟性と粘着性と遮水性とを有する合成樹脂材料からなるものである。

0015

請求項6に記載の発明の特徴は、前記請求項5の構成に加え、前記帯状止水材は、ブチルゴム長鎖飽和高分子活性樹脂とを主成分とする素材をもって形成されていることにある。

発明の効果

0016

上述したように、本発明においては、互いに接合する遮水シートの重ね合せ部における遮水シート間、最上部の遮水シート上及び最下部の遮水シート下にそれぞれ帯状止水材を配置し、その上下に可撓性押え板を重ね、その上下の可撓性押え板の外面側に、該押え板の長さ方向に間隔を隔てて多数の上下部の締結平板を重ね、この上下の締結平板間をボルトとナットによって締結したことにより、隣り合う上部締結平板同士或いは下部締結平板同士の間に設けられた間隔によって接合部に変形を許容する性能が付加され、遮水シート敷設時における地盤表面の凹凸に対する追随性能が確保されるとともに、敷設後における地盤表面の変動に対しても接合部の追随性能が確保される。

0017

また、本発明においては、2枚の上下不透水性シート材の間に不織布などの中間材料が介在されている複層構造の遮水シートの接合に際し、前記遮水シートの重ね合せ部は、一方の遮水シートの前記中間材料を該重ね合せ部分の幅分だけ除去し、他方の遮水シートを前記一方の遮水シートの上下不透水性シート材間にそれぞれ前記帯状止水材を介在させて挟み込むようにしていることにより、上側の不透水性シート材同士及び下側の不透水性シート材同士を接合するとともに、接合部の地盤表面の凹凸に対する追随性能を確保した接合構造が得られる。

0018

更に、本発明においては、上述した接合部において、前記上面側及び下面側及び又は中間部のそれぞれの帯状止水材に重ね、且つ前記重ね合せ部の長さ方向に並んでいる多数のボルトをジグザグに縫う配置に補強ワイヤーを設置することにより、遮水シートの接合部に張力が作用した際に、この補強ワイヤーがこの張力に対抗することとなり、上下にボルトを貫通させているボルト挿通孔に対する応力集中が大幅に緩和されることなり、接合部の強度が増強される。

0019

更に、本発明においては、上記補強ワイヤーと、柔軟性、粘着性及び遮水性を有するブチルゴムと長鎖飽和高分子と活性化樹脂とを主成分とする素材をもって形成されている材料からなる帯状止水材とを使用することによって、ボルトナットの締め付けによる帯状止水材の密着効果と、この帯状止水材が、接合部の上下に貫通開口させたボルト挿通孔の隙間から滲み出して自着する効果とにより、接合部の高い遮水性能が確保される。

発明を実施するための最良の形態

0020

次に本発明を実施するための最良の形態を、図面に示した実施例に基づいて説明する。

0021

先ず、図1図5に基づき、本発明を、一層構造の遮水シート同士を水中接合する場合の第一実施例について説明する。図において符号1,2はそれぞれの縁部が互いに重ね合わせられて接合される第1及び第2の遮水シート、3は両遮水シート1,2の縁部が重なり合った接合部である。

0022

両遮水シート1,2はポリ塩化ビニル製で、工場より2〜10m幅のロール状に巻いて搬送されたものを、所望長さに切断し、これを熱溶着や接着によって複数枚幅方向に接合させることによって拡幅したものであって、一例として、厚み3mm、長さ(接合部長手方向の長さ)約50m、幅(接合部長手方向に直角方向の長さ)約30m のものが使用される。この他、遮水シートとしては、合成ゴムポリエチレン等の素材を使用したものであってもよく、厚さは上記の他1.5〜3mm 程度のものが使用できる。

0023

この接合部には、接合部3を上下に締め付けるための多数の締結金具4を使用する。この締結金具4は、接合部を締め付けることによる密着効果が十分に発揮されるように、鉄やステンレス等といった剛性の高い素材が好ましい。

0024

締結金具4は、矩形状をした下部締結平板5と、その上面に一体に立設した2本のボルト6,6、該ボルト6,6が上下に挿通される貫通孔7,7を有する矩形状をした上部締結平板8、ボルト6,6に嵌め合わされるワッシャ9,9及びナット10,10からなっている。

0025

尚、各部分の寸法は、一例としてこの実施例では、ボルトナット6,10及びワッシャ8は公称径16mmのもの、ボルト6は長さ120mmのものを使用し、下部締結平板5に100mm のピッチで設置する。上部締結平板8とボルト6付きの下部締結平板5の大きさは、長さ(接合部3の長さ方向の長さ)が180mm、幅(接合部3の長さ方向に対する直角方向の長さ)が65mm の矩形で、厚みは2mmのものを使用している。この他、上下部締結平板8,5は、幅5〜20cm程度までのものが使用できる。

0026

接合部3には、第1、第2の両遮水シート1,2間に中間部帯状止水材15を介在させ、上側の第1の遮水シート1の上面に上側帯状止水材16が、また下側の第2の遮水シート2の下面に下側帯状止水材17が配置されている。

0027

これらの帯状止水材15〜17は、柔軟性と粘着性と遮水性とを有する合成樹脂材料が使用されている。これには例えば、ブチルゴムと長鎖飽和高分子と活性化樹脂とを主成分とする自着性素材を使用することができる。また、その大きさは、一例として幅60mm、長さ1000mmのものが使用できる。

0028

この上側帯状止水材15の上面に上側可撓性押え板20が、また下側帯状止水材17の下面には下側可撓性押え板21がそれぞれ重ね合わされている。この各可撓性押え板20,21は、手作業にて容易に湾曲させることができる程度の可撓性を有している材料が好ましく、例えばポリ塩化ビニル板が使用できる。また、その大きさは一例として、幅65mm、長さ2000mm、厚み5mmのものを使用する。

0029

この上下側可撓性押え板20,21は、前述の密着効果と、後述のワイヤーと帯状遮水シートとの喰い込み効果とが十分に発揮されるように、遮水シートと同様の素材を使用できる。また、その厚さは、上記の他に遮水シート1,2の厚みの1/2程度から10mm 程度までのものが使用できる。

0030

上下の帯状止水材15,16と、上下の可撓性押え板20,21との間には、それぞれ上下の補強ワイヤー22,23が介在されている。この両補強ワイヤー22,23は、波型ジグザグ状になっており、互いに隣り合うボルト6,6の中間位置を両補強ワイヤー22,23が斜めに横切る配置、即ち、ボルト6,6……をジグザグ状に縫う配置で設置されている。

0031

また、上下の補強ワイヤー22,23は、上下の補強ワイヤー22,23が、前記ボルト6,6の中間位置において、互いに逆向きの傾斜にてクロスするように設置されている。

0032

この、補強ワイヤー22,23としては、例えばステンレス製ワイヤーロープで、公称径3mm、長さ2200mmのものを使用する。この他鉄等の高い引張強さを有する素材が使用できる。直径は上記の他、遮水シートの厚みの1/2程度から2倍程度までのものが使用できる。

0033

締結金具4は、上述した上下の可撓性押え板20,21間を、上部締結平板8と下部締結平板5によって挟み込むことによって締結するものであり、第1、第2の遮水シート1,2及び上下の可撓性押え板20,21及び帯状止水材15,16,17には、前記ボルト6,6と同ピッチにて多数のボルト貫通口25a,25b,25c,25d,25e,25f,25gをそれぞれ接合部3の幅方向の中央部分に、同一直線上配置に開口させている。各ボルト貫通口25a〜25gの大きさは、例えば、直径17〜18mm 程度とし、ボルト6の径(公称径16mm)よりも少し大きな開口径となっている。

0034

各締結金具4は、そのボルト6,6を、接合部3の表裏に重なり合っている上記各ボルト貫通口25a〜25gに、接合部3の底面の下側可撓性押え板21側から挿入して上側可撓性押え板20上に突出させ、これにワッシャ9を嵌め合せ、ナット10を螺嵌して締結することによって接合部3を一体化させている。

0035

このようにしてナット10を締め付けることによって、遮水シート1,2に帯状止水材15〜17が密着すると同時に、圧縮されることによって変形してボルト10と各遮水シートその他のボルト貫通口の内周面との隙間に入り込み、滲み出て自着することにより、接合部3の上下面間の完全な止水がなされるとともに、接合部3に張力が作用した際にも、ボルト10が貫通されている遮水シート1,2のボルト貫通口25c、25e位置での応力集中が緩和され、高耐力の接合部が構成されることとなる。

0036

また、接合部3が締結金具4により締め付けられることにより、上下の補強ワイヤー22,23が上下の帯状止水材16,17と上下の可撓性押え板20,21に喰い込む。この喰い込み効果と補強ワイヤーの配置により、接合部3に大きな引張力が作用した場合にも、遮水シート1,2のボルト貫通口25c,25e位置への応力集中が大幅に緩和され、接合部での強度性能が確保される。

0037

尚、上述した実施例においては、補強ワイヤー22,23を帯状止水材16,17と可撓性押え板20,21との間に介在させた場合を示しているが、これに加えて遮水シート1,2と帯状止水材16,17との間にも同様にして介在させても良く、更に帯状止水材16,17と可撓性押え板20,21との間に代えて、遮水シート1,2と帯状止水材16,17との間のみに介在させても良い。

0038

更に、帯状止水材15〜17は、上述したように全体を同一材料によって形成した1層構造のものの他、図5に示すように、中央に伸縮性の高いスポンジ等の遮水性帯状材18の表裏に前述した止水材19,19貼り付けた複合構造のものであってもよい。

0039

次に、上述した第一実施例の遮水シートの接合構造を、水底地盤上に施工する方法について説明する。

0040

遮水シート1,2を水中の所定の位置に沈設する前に、上において或いは水面上の台船上等において、ボルト6付き下部締結平板5の上に、下側可撓性押え板21、下補強ワイヤー23、下側帯状止水材17、第2の遮水シート2、中間帯状止水材15の順に重ね、各ボルト貫通口にボルト6を貫通させて積層し、中間帯状止水材15の上面に突出させたボルト6にナット10を仮止めする。

0041

この状態で第1及び第2の遮水シート1,2を水中の所定の位置に沈設する。水底において、潜水士が上記ナット10を外して中間帯状止水材15の上に、第1の遮水シート1、上側帯状止水材16、上補強ワイヤー22、上側可撓性押え板20、上側締結平板8の順に重ね、各ボルト貫通口にボルト6を貫通させて積層する。次いで、上側締結平板8上に突出させたボルト6にワッシャ9を嵌め、ナット10を螺嵌し、締め付けることにより接合作業が完了する。

0042

なお、ナット10の適正な締め付けトルク値、或いはナット10のボルト6天端からの適正な位置を事前確認試験で求めておけば、ナット10を締め付ける度合の潜水士による管理が可能である。

0043

また、遮水シート1,2は2枚のみの場合に限らず、接合後に必要な広さとなるように所用枚数の遮水シートを同時に沈設し、各遮水シート間を前述と同様にして接合するものである。

0044

次に、図6に基づき、本発明を、複数層の複合構造をした遮水シート同士を水中接合する場合の第二実施例について説明する。尚、前述した実施例と同じ部分には同じ符号を付してその重複説明を省略する。

0045

図において符号30,31は互いに隣り合い、接合部3においてそれぞれの縁部を互いに重ね合わせて接合される第1及び第2の遮水シートである。この遮水シート30,31は共に上下の不透水性シート材32,33の間に不織布からなる中間材料34を挟み込んで一体化させた3層構造となっている。

0046

この接合構造では、第2の遮水シート31の中間材料34を、接合部3の幅分だけ除去し、上下の不透水性シート材32,33間に第1の遮水シート30の縁部を挟み込んでいる。そして、2枚の上下中間帯状止水材15a,15bを使用し、それぞれを、第2の遮水シート31の上下の不透水性シート材32,33と、第1の遮水シート30の上下面との間に介在させる。

0047

また、第1、第2の遮水シート30,31の互いに重なり合っている接合部3には、互いに同軸心配置となる位置に、ボルト貫通口25c,25eが開口されている。

0048

尚、締結金具4、上側可撓性押え板20、下側可撓性押え板21、上補強ワイヤー22及び下補強ワイヤー23の設置状態は前述の実施例と同様であり、また、補強ワイヤー22,23を帯状止水材16,17と可撓性押え板20,21との間に介在させた場合を示しているが、これに加えて遮水シート30,31の不透水性シート材32,33と帯状止水材15、16,17との間にも同様にして介在させても良く、帯状止水材16,17と可撓性押え板20,21との間に代えて、遮水シート30,31の不透水性シート材32,33と帯状止水材15,16,17との間のみに介在させても良い。

0049

この遮水シートの接合構造の水底面への施工は、遮水シート30,31を水中の所定の位置に沈設する前に、陸上或いは水面上の台船上等において、ボルト6付き下部締結平板5の上に、下側可撓性押え板21、下補強ワイヤー23、下側帯状止水材17、第2の遮水シート31の下不透水性シート材33、下中間帯状止水材15bを順に積層し、下中間帯状止水材15bの上面に突出させたボルト6にナット10を仮止めする。

0050

この状態で第1及び第2の遮水シート30,31を水中の所定の位置に沈設する。水底において、潜水士が上記ナット10を外して下中間帯状止水材15bの上に、第1の遮水シート30、上中間帯状止水材15a、第2の遮水シート31の上不透水性シート材32、上側帯状止水材16、上補強ワイヤー22、上側可撓性押え板20、上側締結平板8の順に重ね、各ボルト貫通口にボルト6を貫通させて積層する。次いで、上側締結平板8上に突出させたボルト6にワッシャ9を嵌め、ナット10を螺嵌し、締め付けることにより接合作業が完了する。

0051

尚、ナット締め付け度合の管理、及び、遮水シート30,31は2枚のみの場合に限らず、所用枚数の遮水シートを同時に沈設し、各遮水シート間をそれぞれ同様にして接合することに関しては前述の実施例と同様である。

0052

上述した各遮水シートの接合構造は、主として例えば幅30m、長さ50mといった大きさの遮水シートの接合について説明したが、この他、図7に示す第三実施例のように、遮水シート40(第1の遮水シート)の一部に形成された方形状の窓穴42を、同じ構造をした他の遮水シート41(第2の遮水シート)をもって塞ぐ場合にも実施できるものであり、この場合には、窓穴の内周縁部と、及びこれを塞ぐための遮水シートの外周縁部とを互いに重なり合わせて接合部とし、単層、複層構造に応じて、前記各実施例と同様に実施することができる。尚、図7は、図1図2に示した実施例と同様に単層構造の遮水シート相互間を接合する場合を示している。

図面の簡単な説明

0053

本発明の第一実施例の遮水シートの接合構造の分解斜視図である。
同上の断面図である。
同上の平面図である。
本発明に使用する締結金具の一例を示す分解斜視図である。
本発明に使用する帯状止水材の他の例を示す斜視図である。
本発明の第二実施例の遮水シートの接合構造の断面図である。
本発明の第三実施例の分解斜視図である。

符号の説明

0054

1 第1の遮水シート
2 第2の遮水シート
3接合部
4締結金具
5 下部締結平板
6ボルト
7貫通孔
8 上部締結平板
9ワッシャ
10ナット
15 中間部帯状止水材
15a 上中間部帯状止水材
15b 下中間部帯状止水材
16 上側帯状止水材
17 下側帯状止水材
18遮水性帯状材
19帯状止水材
20 上側可撓性押え板
21 下側可撓性押え板
22 上補強ワイヤー
23 下補強ワイヤー
25a ボルト貫通口(上側可撓性押え板の)
25b ボルト貫通口(上側帯状止水材)
25c ボルト貫通口(第1の遮水シートの)
25d ボルト貫通口(中間部帯状止水材の)
25e ボルト貫通口(第2遮水シートの)
25f ボルト貫通口(下側帯状止水材の)
25g ボルト貫通口(下側可撓性押え板の)
30 第1の遮水シート
31 第2の遮水シート
32,33不透水性シート材
34中間材料
40 遮水シート(第1の遮水シート)
41 遮水シート(第2の遮水シート)
42 窓穴

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