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技術 垂直グランドプレーン

出願人 株式会社トーキン株式会社トーキンEMCエンジニアリング
発明者 鈴木賢弥
出願日 2008年1月17日 (12年11ヶ月経過) 出願番号 2008-007931
公開日 2009年7月30日 (11年4ヶ月経過) 公開番号 2009-170701
状態 特許登録済
技術分野 電場又は磁場に対する装置又は部品の遮蔽
主要キーワード 放射妨害 電磁現象 同電位状態 伝導妨害 押し上げ動作 大地面 被計測対象 接地作業
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

移動と設置が容易で作業性に優れ、収納場所の確保が容易で、大型EUTへの適応性に優れた垂直グランドプレーンを提供すること。

解決手段

導電面2に垂直加圧力を与えて大地面3と圧接し、良好な接地を得ることで、機器設置作業を大幅に簡略化する。また、導電面2が前記大地面に対して、垂直となる位置から平行となる位置まで傾斜が可能であることで収納が容易になるとともに、導電面2を複数の導体板で構成して必要に応じて展開および収納することにより、大型EUTへ適応させる。

概要

背景

各種電気および電子機器、装置、システムなどが設置されている環境には、様々な電磁現象が存在する。装置等の性能を低下させたり、誤動作を引き起こしたりする原因となる電磁現象を電磁妨害と呼ぶ。電磁妨害は妨害波を発生する装置と被害被る装置との間の結合形態によって、一般に次の2種類に分類される。

一つは伝導妨害であり、妨害波の電磁エネルギーが主として電力線信号線などの導体を経由して伝達され、他の装置に侵入して妨害を与えるものをいう。

もう一つは放射妨害であり、妨害波の電磁エネルギーが電磁波の形態で放射され、空間を伝搬して他の装置に妨害を与えるものをいう。

これら電磁妨害の測定には、その種類によって各々異なった測定方法および測定環境の規定が設けられている。

一般的に伝導妨害の測定は、部屋全体導電材料からなるシールド材を用いて電磁気的に遮蔽したシールドルーム内において行われる。

また、放射妨害の測定は、前記シールドルームの床面を除いた内壁を、電波吸収体で覆った電波暗室(一般に「半無響室」と呼ばれ、本発明では以下、半無響室を「電波暗室」という。)で行われる場合が多い。

しかしながら、電磁妨害の測定において、伝導妨害測定用のシールドルームと、放射妨害測定用の電波暗室を別々に設置することは、多額の設備投資を必要とするため設置者経済的な負担が大きい。

また、シールドルームと電波暗室の双方を設置しても、同一の被計測対象(以下「EUT」という)の伝導妨害と放射妨害を測定する場合には、測定場所の移動と再度のセッティングが必要となるため、著しく作業効率が悪い。

伝導妨害の測定では、基準面となる導電面とEUTとの間の距離が規定されており、基準面とEUTの間にある空間には、導体や電波吸収体を含む電磁気的に何らかの影響を与えるものは設置することができない。一方で、基準面の規定を満足すれば電波暗室内でも伝導妨害の測定は可能であることから、電波暗室内で地面と同電位みなすことのできる導電性の床面(以下「大地面」という。)を基準面としたり、他に基準面となる導電面を導入したりすることが行われている。

大地面以外に導電面を導入する場合には、幅×高さが2m×2m以上で、垂直に起立し、大地面と同電位となるよう電気的に接続されている必要があり、このような導電面が特許文献1に電波暗室用垂直導電面衝立として開示されている。

電波暗室に大地面以外の導電面を導入する際には、導電面を使用しない場合の測定に影響を与えないことが必要であるため、従来は電波暗室の外に保管された導電面を、利用の都度、電波暗室内に搬入設置作業を行っていた。

特開平08−46382号公報

概要

移動と設置が容易で作業性に優れ、収納場所の確保が容易で、大型EUTへの適応性に優れた垂直グランドプレーンを提供すること。導電面2に垂直加圧力を与えて大地面3と圧接し、良好な接地を得ることで、機器の設置作業を大幅に簡略化する。また、導電面2が前記大地面に対して、垂直となる位置から平行となる位置まで傾斜が可能であることで収納が容易になるとともに、導電面2を複数の導体板で構成して必要に応じて展開および収納することにより、大型EUTへ適応させる。

目的

本発明は、かかる従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的は、移動が容易で設置時の作業性に優れ、収納が容易で大型EUTへの適応性に優れた垂直グランドプレーンを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

導電面と、前記導電面を大地面に対して垂直に起立させる手段と、前記導電面を前記大地面に対して垂直に起立させた状態で大地面に圧接させる垂直加圧力を与える手段と、前記導電面を前記大地面から上昇させる手段と、前記導電面を移動させる手段を備えることを特徴とする垂直グランドプレーン

請求項2

前記垂直加圧力を与える手段は、前記導電面の自重によることを特徴とする、請求項1記載の垂直グランドプレーン。

請求項3

前記導電面は、前記大地面に対して、垂直となる位置から平行となる位置まで傾斜が可能であることを特徴とする、請求項1または2記載の垂直グランドプレーン。

請求項4

前記導電面は、駆動機構を用いて前記起立または前記傾斜を行うことを特徴とする、請求項3記載の垂直グランドプレーン。

請求項5

前記駆動機構は、遠隔操作により前記起立または前記傾斜を行うことを特徴とする、請求項4記載の垂直グランドプレーン。

請求項6

前記導電面は、電気的および機械的に接続された複数の導体板からなり、前記導体板を展開または収納することで前記導電面の寸法を変更可能に構成したことを特徴とする、請求項1から5記載の垂直グランドプレーン。

請求項7

前記移動させる手段は、駆動機構を備えることを特徴とする、請求項1から6記載の垂直グランドプレーン。

技術分野

0001

本発明は、各種電気および電子機器電磁妨害測定に供する垂直グランドプレーンに関し、特に電波暗室内での利用に好適な垂直グランドプレーンに関するものである。

背景技術

0002

各種電気および電子機器、装置、システムなどが設置されている環境には、様々な電磁現象が存在する。装置等の性能を低下させたり、誤動作を引き起こしたりする原因となる電磁現象を電磁妨害と呼ぶ。電磁妨害は妨害波を発生する装置と被害被る装置との間の結合形態によって、一般に次の2種類に分類される。

0003

一つは伝導妨害であり、妨害波の電磁エネルギーが主として電力線信号線などの導体を経由して伝達され、他の装置に侵入して妨害を与えるものをいう。

0004

もう一つは放射妨害であり、妨害波の電磁エネルギーが電磁波の形態で放射され、空間を伝搬して他の装置に妨害を与えるものをいう。

0005

これら電磁妨害の測定には、その種類によって各々異なった測定方法および測定環境の規定が設けられている。

0006

一般的に伝導妨害の測定は、部屋全体導電材料からなるシールド材を用いて電磁気的に遮蔽したシールドルーム内において行われる。

0007

また、放射妨害の測定は、前記シールドルームの床面を除いた内壁を、電波吸収体で覆った電波暗室(一般に「半無響室」と呼ばれ、本発明では以下、半無響室を「電波暗室」という。)で行われる場合が多い。

0008

しかしながら、電磁妨害の測定において、伝導妨害測定用のシールドルームと、放射妨害測定用の電波暗室を別々に設置することは、多額の設備投資を必要とするため設置者経済的な負担が大きい。

0009

また、シールドルームと電波暗室の双方を設置しても、同一の被計測対象(以下「EUT」という)の伝導妨害と放射妨害を測定する場合には、測定場所の移動と再度のセッティングが必要となるため、著しく作業効率が悪い。

0010

伝導妨害の測定では、基準面となる導電面とEUTとの間の距離が規定されており、基準面とEUTの間にある空間には、導体や電波吸収体を含む電磁気的に何らかの影響を与えるものは設置することができない。一方で、基準面の規定を満足すれば電波暗室内でも伝導妨害の測定は可能であることから、電波暗室内で地面と同電位みなすことのできる導電性の床面(以下「大地面」という。)を基準面としたり、他に基準面となる導電面を導入したりすることが行われている。

0011

大地面以外に導電面を導入する場合には、幅×高さが2m×2m以上で、垂直に起立し、大地面と同電位となるよう電気的に接続されている必要があり、このような導電面が特許文献1に電波暗室用垂直導電面衝立として開示されている。

0012

電波暗室に大地面以外の導電面を導入する際には、導電面を使用しない場合の測定に影響を与えないことが必要であるため、従来は電波暗室の外に保管された導電面を、利用の都度、電波暗室内に搬入設置作業を行っていた。

0013

特開平08−46382号公報

発明が解決しようとする課題

0014

以下、従来の垂直導電面及び一般的な呼称部品として用いる導電面と区別するため、本発明による垂直導電面とそれに付随する機構を含んだ構成を「垂直グランドプレーン」という。

0015

なお、本発明で言う「垂直」とは、米国のFCC、日本のVCCI等が定めた計測規格許容された傾きを含むものであり、適用する規格によって許容範囲が異なる場合がある。

0016

従来は、伝導妨害測定および放射妨害測定の度に、導電面を電波暗室の搬出入口から出し入れしていた。しかしながら、電波暗室内部に設置するものとしては比較的大型の構造物である導電面を、使用の都度、搬出入することは作業性が悪いという課題があった。

0017

また、電波暗室においては、測定の伝搬特性に影響を与えるため、大地面は突起や窪みのない平坦面であることが求められる。従って、導電面を接地するために導体を貼り付けたり、ネジ穴を設けたりすることに対する制約が厳しく、導電面の設置および撤去に付随する接地作業が煩雑であるという課題があった。

0018

また、電波暗室の外部に導電面を収納する場所が必要であるため、収納場所が電波暗室の近傍に設置できない場合は、搬出入に要する作業量が増えるという課題があった。

0019

近年ではEUTの大型化に伴い、2m×2mの導電面では覆いきれない測定も増えている。また、認定の基準として2m×2mよりも大型の導電面について、既に規格によって規定している国もあるため、今後更に大型の導電面が求められる方向であるが、従来の導電面で大型化に対応できるものがないという課題があった。

0020

本発明は、かかる従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的は、移動が容易で設置時の作業性に優れ、収納が容易で大型EUTへの適応性に優れた垂直グランドプレーンを提供することにある。

課題を解決するための手段

0021

本発明によれば、導電面と、前記導電面を大地面に対して垂直に起立させる手段と、前記導電面を前記大地面に対して垂直に起立させた状態で大地面に圧接させる垂直加圧力を与える手段と、前記導電面を前記大地面から上昇させる手段と、前記導電面を移動させる手段を備えることを特徴とする垂直グランドプレーンが得られる。

0022

また本発明によれば、前記垂直加圧力を与える手段は、前記導電面の自重によることを特徴とする垂直グランドプレーンが得られる。

0023

本発明では、導電面を大地面に対して垂直に起立させる手段として、台車に設置した垂直な支柱に導電面を取り付けるよう構成することができる。

0024

本発明では、導電面に垂直加圧力を与えることにより、大地面に圧接することで確実に接地するよう構成する。導電面と大地面の接地とは、導電面と大地面が電気的に接続されるとともに、概ね一様な同電位にある状態のことを言う。導電面と大地面はともに導体からなるため、両者の一部でも接触していれば電気的な導通は得られるが、前記のFCCやVCCI等における接地の規定を満たす程度の一様な同電位状態を実現するためには、より確実に圧接することが必要である。

0025

本発明では、導電面に垂直加圧力を与える手段として、導電面の自重を利用する方法の他、空気圧油圧モーター駆動力を利用する方法、重りを取り付ける方法など、種々の方法で与えることが可能である。また導電面を上昇させる手段も、手動による方法、空気圧や油圧やモーターの駆動力を利用する方法など、種々の方法で与えることが可能である。

0026

また、導電面が十分に重く、測定に適用する接地の規定を満たすことができる垂直加圧力が得られる場合は、導電面の自重のみを以って大地面への垂直加圧力とするよう構成することが可能である。

0027

本発明による垂直グランドプレーンでは、収納庫と測定時の使用位置の間を移動するため、導電面を上昇させる手段と移動手段を備えるよう構成する。導電面を上昇させる手段としては、ガイドを設け油圧や空気圧等を利用した直動機押し上げる方法、ラックアンドピニオン機構を利用し手動やモーターで駆動する方法など、確実に上昇動作が可能な手段を用いることができる。

0028

本発明による垂直グランドプレーンの移動手段は、底部にキャスターを取り付けるなど公知の方法を用いることができる。

0029

導電面を上昇させる手段として、垂直グランドプレーン全体をエアで浮上させる方法を採用すれば、導電面を上昇させる手段と移動手段を兼用することができる上に、他の駆動手段が不要なほど小さい力で大重量の垂直グランドプレーンを移動することも可能となるため、更に好ましい。

0030

導電面に垂直加圧力を与える手段と、導電面を上昇させる手段は、それぞれ独立して用意しても良いが、両者を兼用する昇降機構を用いることにより、構造の簡略化にともなうコスト低減や軽量化が期待できるため、なお好ましい。

0031

本発明により、導電面と大地面の接地作業を省略することができるため、導電面の設置および撤去にともなう作業を大幅に簡略化することが可能となる。

0032

加えて、導電面と大地面の接地作業に用いられる取り付け部材等が不要となることから、電波暗室において大地面の平坦性を損なう突起や窪み、貼り付けた導体などを設ける必要もなく、伝導妨害測定と放射妨害測定時を良好な測定環境で両立させることが可能となる。

0033

本発明によれば、導電面は、前記大地面に対して、垂直となる位置から平行となる位置まで傾斜が可能であることを特徴とする垂直グランドプレーンが得られる。

0034

本発明によれば、導電面は駆動機構を用いて前記起立または前記傾斜を行うことを特徴とする垂直グランドプレーンが得られる。

0035

本発明によれば、駆動機構は、遠隔操作により前記起立または前記傾斜を行うことを特徴とする垂直グランドプレーンが得られる。

0036

本発明では、導電面は、使用時に大地面に対して垂直に起立させ、収納時に横倒して傾斜または平行状態とすることにより、使用時よりも収納時の高さが低いことを特徴とする垂直グランドプレーンが得られる。即ち、垂直グランドプレーンの導電面を傾斜可能に構成することで、収納時に低背形状に変形させることができる。従って、開口高さの低い搬出入口を有する電波暗室であっても、容易に移動が可能である。

0037

また、電波暗室の床下に収納庫を設ければ、伝搬特性を損なうことなく垂直グランドプレーンを収納することができる。

0038

垂直グランドプレーンは使用時の高さが2m以上あるため、そのままでは床下の収納庫が非常に深くなり、出し入れの際の作業性が著しく悪化する。

0039

垂直グランドプレーンを収納時に低背形状とすることにより、床下の収納庫を浅くすることができるため、設置に関する作業性が良くなる。

0040

導電面は大地面に対して平行状態まで傾斜させた場合に最も低背となり、床下への収納には好ましいが、必ずしも大地面に対して平行まで傾斜する必要はなく、電波暗室床下の収納庫の設置コストや垂直グランドプレーンの導電面傾斜機構の構成によって適宜設定することができる。

0041

なお、本発明の垂直グランドプレーンは電波暗室の床下への収納を容易とするものであるが、電波暗室の壁面に収納することや、電波暗室外へ収納することを妨げるものではない。

0042

垂直グランドプレーンを電波暗室内に収納することで、電波暗室外への搬出入が不要となるため、作業性が良い。また、電波暗室外に垂直グランドプレーンの収納場所を設ける必要がなくなり、電波暗室周辺空間配置に制約のある場合により好ましい。

0043

本発明による導電面の起立状態傾斜状態は、手動で行うこともできるが、他に動力を用いて行えば、設置作業に要する労力や工数を削減することが可能となるためなお良い。動力としては空気圧や油圧、モーターの駆動力を利用する方法など、種々の方法で与えることが可能である。

0044

加えて、各動作の制御を遠隔操作することで、垂直グランドプレーンから離れた場所で導電面の起立および傾斜動作と、導電面の昇降を操作することができるため、機械装置動作範囲内に立ち入る必要が無くなり、作業性を更に高めることが可能である。遠隔操作の手段は、有線式リモートコントロール赤外線電波を用いた無線式リモートコントロールなど、作業性や機器のコストに応じて適宜選択することができる。

0045

本発明によれば、導電面は電気的および機械的に接続された複数の導体板からなり、導体板を展開または収納することで、導電面の寸法を変更可能に構成したことを特徴とする垂直グランドプレーンが得られる。

0046

本発明では、複数の導体板を、蝶番スライド機構などの公知の可動取り付け手段を用いて電気的および機械的に接続し、測定仕様の要求に応じて導体板を展開または収納することで、標準寸法の2m×2mのみならず、更に大型の導電面を構成することが可能になる。

0047

本発明によれば、導電面を移動させる手段は、駆動機構を備えることを特徴とする垂直グランドプレーンが得られる。

0048

本発明の垂直グランドプレーンでは、移動手段に加え、更に移動のための駆動機構を備えるよう構成する。駆動機構としては、一般的なモーターによって車輪を駆動する方法が簡便かつ安価である。大地面との接地を確保するための垂直加圧力が導電面の自重を利用する場合は、垂直グランドプレーンの重量が非常に重くなるため、駆動機構を有することで移動が容易になることは特に好ましい。

発明の効果

0049

本発明によれば、導電面に垂直加圧力を与えて大地面に接地させることで、導電面の設置作業を大幅に簡略化し、大地面や導電面への取り付け金具等の部品や設備を不要とすることにより、移動が容易で設置時の作業性に優れた垂直グランドプレーンを提供することが可能となった。

0050

また、本発明によれば、導電面は使用時に垂直に起立させ、収納時に横倒して傾斜させることで収納が容易で、導電面を複数の導体板で構成して必要に応じて展開および収納することにより、大型EUTへの適応性に優れた垂直グランドプレーンを提供することが可能となった。

発明を実施するための最良の形態

0051

以下に、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述する。

0052

(実施の形態1)
図1は、本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態1における使用時の状態を示す概略側面図である。導電面2は、導電面2のEUTと対向しない面(以下、「導電面の裏側」という。)に設けたガイド51を介して、支柱4に取り付けるよう構成する。支柱4は、移動手段としてキャスター61を有する台車62に、図示しない取り付け部材を介して垂直に取り付ける。導電面2の下部端縁には、予め金属バネ23を取り付ける。

0053

垂直グランドプレーンの移動の際は、例えばエアシリンダー等によって構成された導電面上昇用直動機53によって突起52を押し上げることで、ガイド51が支柱4をスライドして導電面2は大地面3から上昇する。

0054

導電面2の上昇状態を保持しつつ、垂直グランドプレーンを所望の場所に移動した後、導電面上昇用直動機53の押し上げ動作を止めることで、導電面2が大地面3と接触し、導電面2の自重によって接地を得ることができる。従来、接地を確保するために用いられていた導電面2と大地面3を接続固定する取り付け金具等の部材と、その取り付けおよび取り外し作業が不要となるため、導電面2の移動および設置に要する作業が簡略化される。

0055

本実施の形態では、大地面3と接する導電面2の下部端縁に、予め金属バネ23を取り付けておくが、必ずしも必要な部材ではないので着脱可能に構成しても良い。しかしながら、金属バネや導電性のガスケット等の接地補助部材を用いることで、大地面3の平坦度による接地状態への影響を軽減できることから、特に導電面の自重のみで確実な接地を得るためには、前記接地補助部材の利用が好ましい。

0056

(実施の形態2)
図2は、本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態2における使用時の状態を示す概略側面図である。導電面2は、導電面の裏側に設けたラック54と支柱4に設けたピニオン55を噛み合わせることで、支柱4に取り付けるよう構成する。支柱4は、移動手段としてキャスター61を有する台車62に、図示しない取り付け部材を介して垂直に取り付ける。

0057

垂直グランドプレーンの移動の際は、モーター56で駆動されたピニオン55が回転し、ラック54を上方向に移動させることで導電面2は大地面3から上昇する。

0058

導電面2の上昇状態を保持しつつ、垂直グランドプレーンを所望の場所に移動した後、モーター56をラック54が下降する方向に駆動することで、導電面2が大地面3に押し付けられ、導電面2の自重とモーター56によって与えられた力が垂直加圧力として加わることによって、より確実な接地を得ることができる。従って、実施の形態1と同様、導電面2の移動および設置に要する作業が簡略化される。

0059

(実施の形態3)
図3は本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態3における使用時の状態を示す概略側面図、図4は本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態3における移動および収納時の状態を示す概略側面図である。導電面2は、導電面の裏側に設けたガイド51を介して支柱4に取り付け、支柱4は回動支点71を介して、底部にキャスター61を設けた台車62に取り付ける。導電面2に傾斜を与える起立および傾斜用直動機72は、一端を支柱4に取り付け、他端は台車62に取り付ける。

0060

図3において示す本発明による垂直グランドプレーンの使用時の状態では、起立および傾斜用直動機72の伸長によって導電面2が垂直に起立しており、導電面の裏側に設けた突起52と接続した導電面昇降用直動機57が下降動作を行うことにより、導電面2の自重に加えて導電面昇降用直動機57によって垂直加圧力が与えられ、十分な接地を得ることができる。

0061

加えて本実施の形態では、導電面2の下部端縁に導電性のガスケット24を取り付けており、大地面3の平坦度によらず確実な接地を得ることができる。

0062

図4において示す本発明による垂直グランドプレーンの移動および収納時の状態は、起立および傾斜用直動機72の収縮によって導電面2が大地面に対して平行に傾斜している。垂直グランドプレーンを所望の場所に移動した後、起立および傾斜用直動機72を伸長させて支柱4を押すことにより、回動支点71を中心として導電面2が垂直まで起立させる。導電面2が起立したら、図3で示した同じ手順により導電面2を降下させて大地面3に圧接し、良好な接地を得ることができる。

0063

本発明による垂直グランドプレーンを、移動および収納時に導電面2を傾斜させて低背形状に変形させることで、開口高さが2m以下の搬出入口の電波暗室でも容易に移動ができる。また、電波暗室の床下に垂直グランドプレーンの収納庫を設けた場合、垂直グランドプレーンを低背形状に変形させることにより、床下の収納庫を浅くすることができるため、出し入れの際の作業性が良くなる。従って、移動および設置に要する作業が簡略化される。

0064

なお、本実施の形態では、導電面昇降用直動機57と、起立および傾斜用直動機72の動作制御を、赤外線を利用した無線式リモートコントローラーによる遠隔操作にて行うための遠隔操作用信号受信機並びに制御ボックス9を搭載した構成を示す。垂直グランドプレーンから離れた場所で、遠隔操作によって導電面2の起立および傾斜動作と、導電面の昇降を操作することができるため、機械装置の動作範囲内に立ち入る必要が無くなり、作業性が更に高まる。

0065

(実施の形態4)
図5は本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態4における導体板収納時を示す概略側面図、図6は本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態4における導体板収納時を示す概略正面図、図7は本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態4における導体板展開時を示す概略正面図である。

0066

本実施の形態においては、複数の導体板21a、21b、21cを図示しない蝶番によって電気的および機械的に接続することで導電面21を構成する。図5および図6における導電面21は、導体板21aおよび導体板21cを畳んで収納することで標準寸法時(2m×2m)に対応する。一方、ETUの横幅が広くて標準寸法の導電面では不足する場合、図7に示したように導体板21a、21cを展開して導電面21の寸法を拡張することができる。導電面21と大地面3の接触面積が増えるため、接地を確実に行う目的で導体板21a、21b、21cにはそれぞれ、接地補助部材として下部端縁にガスケット24a、24b、24cを取り付けている。

0067

(実施の形態5)
図8は本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態5における導体板収納時を示す概略側面図、図9は本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態5における導体板収納時を示す概略正面図、図10は本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態5における導体板展開時を示す概略正面図である。

0068

本実施の形態においては、複数の導体板22a、22bを図示しない蝶番によって電気的および機械的に接続することで導電面22を構成する。図8では、導体板22a(即ち導電面)の裏側に導体板22bを畳んで収納することで、標準寸法時(2m×2m)に対応する。この場合、EUT側から見れば図9のように導体板22aの面だけが向くことになる。一方、ETUの背が高くて標準寸法の導電面では不足する場合、図10に示したように導体板22aの上に導体板22bを展開して、導電面22の寸法を拡張することができる。導電面22以外の構成は、実施の形態4と同様である。

0069

以上、図面を用いて本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、材質や構成の変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば当然なしえるであろう各種変形や修正もまた、本発明に含まれる。

図面の簡単な説明

0070

本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態1における使用時の状態を示す側面概略図
本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態2における使用時の状態を示す側面概略図。
本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態3における使用時の状態を示す側面概略図。
本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態3における移動および収納時の状態を示す側面概略図。
本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態4における導体板収納時を示す概略側面図。
本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態4における導体板収納時を示す概略正面図。
本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態4における導体板展開時を示す概略正面図。
本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態5における導体板収納時を示す概略側面図。
本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態5における導体板収納時を示す概略正面図。
本発明による垂直グランドプレーンの実施の形態5における導体板展開時を示す概略正面図。

符号の説明

0071

2、21、22導電面
21a、21b、21c、22a、22b導体板
23ガスケット
24、24a、24b、24c金属バネ
3大地面
4支柱
51ガイド
52突起
53 導電面上昇用直動機
54 ラック
55ピニオン
56モーター
57 導電面昇降用直動機
61キャスター
62台車
71回動支点
72起立および傾斜用直動機
9遠隔操作用信号受信機並びに制御ボックス

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