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技術 火災感知器の感度試験器

出願人 能美防災株式会社
発明者 根岸啓二
出願日 2008年1月18日 (12年1ヶ月経過) 出願番号 2008-009157
公開日 2009年7月30日 (10年7ヶ月経過) 公開番号 2009-169819
状態 特許登録済
技術分野 火災警報装置
主要キーワード 感度電圧 ノイズ防止用コンデンサ スイープ範囲 直流電圧分 短縮回路 オンオフ型 受信抵抗 無極性化
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年7月30日)のものです。
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図面 (8)

課題

火災感知器感度試験する場合、火災感知器毎の試験結果を記録するための入力作業が容易であり、また、火災感知器を試験する時間が短い感度試験器を提供することを目的とするものである。

解決手段

感度試験の開始によって、火災感知器の設定情報を格納しているICタグ等から、上記火災感知器の設定情報を読み取る設定情報読取手段と、上記読み取られた設定情報に基づいて、火災感知器の感度試験を実行する試験実行手段とを有する感度試験器である。

概要

背景

従来、火災感知器感度を測定する感度試験器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。

従来の火災感知器において、火災判断回路に入力された火災検出出力電圧が、発報閾値(たとえば、トランジスタTrのベースエミッタ電圧)を超えると、トランジスタTrがオンすることによって、スイッチング回路がオンし、火災発報する。

無煙時の火災検出部の火災検出出力電圧(ノイズ出力電圧)は、火災感知器毎に異なるので、各火災感知器は、製造時に、感度試験器によって感度を測定し、発報閾値とノイズ出力電圧との差分を測定し、この差分が、初期感度電圧(製造時の感度電圧)であるとして、版に記載される。

火災感知器は、経年変化によって、火災検出部の汚れ回路劣化等によって、ノイズ出力電圧が変化するので、感度試験器によって、火災感知器の感度試験を定期的に行うことが義務付けられている。

感度試験時には、作業者は、警戒区域に設置されている火災感知器を、ベースから取り外し、この取り外した火災感知器を、感度試験器の測定用ベースに取り付け、試験年月日、火災感知器の機種名(型式)、製造番号初期感度電圧等を入力し、試験を開始する。感度試験器は、火災感知器の火災判断回路に入力された火災検出出力電圧(ノイズ出力電圧)に、試験電圧電圧レベルを、予め設定された一定範囲(試験電圧スイープ範囲、たとえば、0.2V〜0.6V)でスイープさせながら重畳する。そして、火災発報したときの試験電圧を、感度電圧とする。

また、感度電圧が、初期感度電圧に対して所定の電圧範囲合格基準範囲、たとえば、初期感度電圧±20%)にあれば、その火災感知器が正常であると判断し、感度電圧が合格基準範囲外であれば、その火災感知器が異常であると判断する。

そして、試験年月日、機種名、製造番号、初期感度電圧とともに、試験結果が感度試験器のプリンタ用紙に記録される。作業者は、火災感知器が正常であれば、その火災感知器をベースに再び取り付け、また、火災感知器が異常であれば、その火災感知器を交換する。
特開2000−149160号公報

概要

火災感知器の感度を試験する場合、火災感知器毎の試験結果を記録するための入力作業が容易であり、また、火災感知器を試験する時間が短い感度試験器を提供することを目的とするものである。感度試験の開始によって、火災感知器の設定情報を格納しているICタグ等から、上記火災感知器の設定情報を読み取る設定情報読取手段と、上記読み取られた設定情報に基づいて、火災感知器の感度試験を実行する試験実行手段とを有する感度試験器である。

目的

本発明は、火災感知器の感度を試験する場合、火災感知器毎の試験結果を記録するための入力作業が容易であり、また、火災感知器を試験する時間が短い感度試験器を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

火災感知器火災判断回路に入力される火災検出出力電圧に、試験電圧重畳して、火災発報させることによって、上記火災感知器の感度試験する感度試験器において、感度試験を開始すると、上記火災感知器の設定情報を格納しているメモリから、上記火災感知器の設定情報を読み取る設定情報読取手段と;上記読み取られた設定情報に基づいて、火災感知器の感度試験を実行する試験実行手段と;を有することを特徴とする火災感知器の感度試験器。

請求項2

請求項1において、上記設定情報読取手段は、上記設定情報として、前回測定時の感度電圧を読み取る手段であり、上記試験実行手段は、上記前回測定時の感度電圧に基づいて、上記火災感知器の火災判断回路に入力される試験電圧のスイープ範囲である試験電圧スイープ範囲最小値を設定して、試験電圧スイープ範囲を、予め設定されている試験電圧スイープ範囲よりも狭くする手段であることを特徴とする火災感知器の感度試験器。

請求項3

請求項1または請求項2において、上記メモリは、ICタグであり、上記設定情報読取手段は、感度試験の開始によって、上記ICタグから、無線を介して、上記火災感知器の設定情報を読み取る手段であることを特徴とする火災感知器の感度試験器。

請求項4

請求項1または請求項2において、上記メモリは、上記火災感知器に設けられているメモリであり、上記設定情報読取手段は、感度試験の開始によって、上記メモリから、有線を介して、上記火災感知器の設定情報を読み取る手段であることを特徴とする火災感知器の感度試験器。

技術分野

0001

本発明は、火災感知器感度試験器に関する。

背景技術

0002

従来、火災感知器の感度を測定する感度試験器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。

0003

従来の火災感知器において、火災判断回路に入力された火災検出出力電圧が、発報閾値(たとえば、トランジスタTrのベースエミッタ電圧)を超えると、トランジスタTrがオンすることによって、スイッチング回路がオンし、火災発報する。

0004

無煙時の火災検出部の火災検出出力電圧(ノイズ出力電圧)は、火災感知器毎に異なるので、各火災感知器は、製造時に、感度試験器によって感度を測定し、発報閾値とノイズ出力電圧との差分を測定し、この差分が、初期感度電圧(製造時の感度電圧)であるとして、版に記載される。

0005

火災感知器は、経年変化によって、火災検出部の汚れ回路劣化等によって、ノイズ出力電圧が変化するので、感度試験器によって、火災感知器の感度試験を定期的に行うことが義務付けられている。

0006

感度試験時には、作業者は、警戒区域に設置されている火災感知器を、ベースから取り外し、この取り外した火災感知器を、感度試験器の測定用ベースに取り付け、試験年月日、火災感知器の機種名(型式)、製造番号初期感度電圧等を入力し、試験を開始する。感度試験器は、火災感知器の火災判断回路に入力された火災検出出力電圧(ノイズ出力電圧)に、試験電圧電圧レベルを、予め設定された一定範囲(試験電圧スイープ範囲、たとえば、0.2V〜0.6V)でスイープさせながら重畳する。そして、火災発報したときの試験電圧を、感度電圧とする。

0007

また、感度電圧が、初期感度電圧に対して所定の電圧範囲合格基準範囲、たとえば、初期感度電圧±20%)にあれば、その火災感知器が正常であると判断し、感度電圧が合格基準範囲外であれば、その火災感知器が異常であると判断する。

0008

そして、試験年月日、機種名、製造番号、初期感度電圧とともに、試験結果が感度試験器のプリンタ用紙に記録される。作業者は、火災感知器が正常であれば、その火災感知器をベースに再び取り付け、また、火災感知器が異常であれば、その火災感知器を交換する。
特開2000−149160号公報

発明が解決しようとする課題

0009

従来、個々の火災感知器の試験結果を記録するために、火災感知器の機種名、製造番号等を入力する必要があり、また、合格基準範囲を決定させるために、初期感度電圧を入力する必要がある等、各種設定情報を入力する作業が必要であり、火災感知器毎の試験結果を記録するための入力作業が煩雑であるという問題がある。

0010

また、上記従来例では、試験電圧スイープ範囲が、固定であり、その試験電圧スイープ範囲の全てについて重畳し、火災感知器を試験するので、多大な時間を要するという問題がある。

0011

本発明は、火災感知器の感度を試験する場合、火災感知器毎の試験結果を記録するための入力作業が容易であり、また、火災感知器を試験する時間が短い感度試験器を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0012

本発明は、感度試験の開始によって、火災感知器の設定情報を格納しているICタグ等から、上記火災感知器の設定情報を読み取る設定情報読取手段と、上記読み取られた設定情報に基づいて、火災感知器の感度試験を実行する試験実行手段とを有する感度試験器である。

発明の効果

0013

本発明は、火災感知器の設定情報を格納しているICタグ等から、火災感知器の設定情報を読み取るので、火災感知器毎の試験結果を記録するための入力作業が容易であり、また、火災感知器を試験する時間が短いという効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0014

発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例である。

0015

図1は、本発明の実施例1である感度試験器STの構成を示すブロック図である。

0016

感度試験器STは、リーダライタ10と、測定用ベースB1と、試験電圧制御部20と、火災検出回路30と、ROM41と、RAM42と、インタフェース43、44、45と、表示器Dと、入力キーKと、プリンタPと、マイコンMと、電源スイッチSW1と、始動復旧スイッチSW2とを有する。

0017

マイコンMは、感度試験器STの全体を制御する。火災検出回路30は、差動増幅器AMPと、比較器COMParmとを有する。

0018

測定用ベースB1を介して火災感知器SE1が出力した出力信号が流れることによって、受信抵抗rr1の両端に電圧が発生し、差動増幅器AMPは、この発生した電圧を増幅する。

0019

比較器COMParmは、差動増幅器AMPの増幅電圧値基準レベルとを比較し、差動増幅器AMPの増幅電圧値が、基準レベル以上になると、火災感知器SEが火災発報したことを示す信号を、比較器COMParmが出力する。つまり、火災感知器SE1が略短絡の火災発報信号を出力した場合、受信抵抗rr1の両端に大きな電圧が発生するので、火災感知器SEが火災発報したことを検出することができる。

0020

始動/復旧スイッチSW2は、始動するときに、オンされ、マイコンMに始動信号を出力すると共に、測定用ベースB1を介して火災感知器SEに電源を供給する。また、始動/復旧スイッチSW2は、復旧するときに、オフされ、マイコンMに復旧信号を出力すると共に、測定用ベースB1を介する火災感知器SEへの電源供給を停止する。

0021

試験電圧制御部20は、マイコンMによって指定された試験電圧(試験電圧値)を、測定用ベースB1を介して、火災感知器SEへ試験電圧を重畳し、つまり火災判断回路50に出力する。

0022

感度試験器STは、火災感知器の火災判断回路に入力される火災検出出力電圧に、試験電圧を重畳して、火災発報させることによって、上記火災感知器の感度を試験する感度試験器の例である。

0023

また、外部記憶媒体としてのUSBメモリ46がマイコンMに追加して接続される。

0024

リーダライタ10は、測定用ベースB1に付設され、感度試験の開始によって、上記火災感知器の設定情報を格納しているメモリから、上記火災感知器の設定情報を読み取る設定情報読取手段の例である。

0025

マイコンMは、上記読み取られた設定情報に基づいて、火災感知器の感度試験を実行する試験実行手段の例である。

0026

ROM41は、動作プログラム、感度試験時の予め設定された試験電圧スイープ範囲(たとえば、最小値0.2V〜最大値0.6V)、感度試験の合格基準範囲(たとえば、初期感度電圧±20%)の記憶領域である。RAM42は、作業領域である。

0027

図2は、感度試験器STで試験される火災感知器SE1の構成を示すブロック図である。

0028

火災感知器SE1は、光電スポット型煙感知器であり、建物防火対象物)に設置され、試験電圧重畳及び火災判断回路50と、発光周期短縮回路61と、発振および発光回路62と、受光増幅回路63と、遅延回路64と、スイッチング回路65と、作動表示回路66と、ダイオードブリッジ67と、定電圧回路68と、GND端子T1と、試験電圧重畳端子T2と、発光周期短縮用端子T3と、ライン端子Lと、コモン端子Cと、無接触型ICタグ80とを有する。

0029

なお、火災感知器SE1のGND端子T1と、試験電圧重畳端子T2と、発光周期短縮用端子T3と、ライン端子Lと、コモン端子Cとは、それぞれ、測定用ベースB1の端子T1、T2、T3、L、Cに接続される。

0030

発振および発光回路62は、煙検出用発光ダイオード(図示せず)の発光パルスと発光周期とを決定し、発光ダイオードを発光させる。発光周期短縮回路61は、感度試験時に発光ダイオードの発光周期を短縮させる。受光増幅回路63は、発光ダイオードの発光によって煙粒子散乱光をとらえる受光素子(図示せず)と、受光素子の受光出力を増幅させる回路とを具備する。

0031

試験電圧重畳および火災判断回路50は、受光増幅出力(火災検出出力電圧)が予め設定されている発報閾値電圧を越えたか否かを判断するとともに、感度試験時に火災感知器SE1の外部から試験電圧(直流電圧)を受光増幅出力に重畳させる。遅延回路64は、火災判断回路50からの出力を遅延させる。定電圧回路68は、各回路に定電圧出力を供給する。スイッチング回路65は、遅延回路64を介した火災判断回路50の出力によって火災発報信号を出力する。

0032

作動表示回路66は、スイッチング回路65と直列接続されてスイッチング回路65の動作時に火災表示灯点灯し、火災感知器SE1の発報表示をする。ダイオードブリッジ67は、火災感知器SE1の電源電圧無極性化をする。

0033

ライン端子L、コモン端子Cは、通常時は図示しない火災受信機からの図示しない信号線が接続され、また、感度試験時は感度試験器STの測定用ベースB1の端子L、Cに接続されて、火災感知器SE1に電源を供給し、火災発報信号を出力する。GND端子T1は、ダイオードブリッジ67のマイナス側である。試験電圧重畳端子T2は、試験電圧重畳および火災判断回路50に設けられ、試験電圧(直流電圧)を受光増幅回路63の受光増幅出力に重畳する。発光周期短縮用端子T3は、発光周期短縮回路61に設けられ、GND端子T1に強制的に接続されることによって、発光周期を約1/10に短縮させる。

0034

また、試験電圧重畳および火災判断回路50は、受光増幅回路63の出力端子に一端が接続されているカップリングコンデンサC1と、コンデンサC1の他端に接続されている抵抗R1、R3と、抵抗R1とGND端子T1との間に接続されている抵抗R2、ノイズ防止用コンデンサC2と、抵抗R3の他端がベースに接続されているトランジスタTrと、トランジスタTrのコレクタと定電圧回路の出力端子との間に接続されている抵抗R4とを有する回路である。

0035

抵抗R1とR2との接続点が試験電圧重畳端子T2に接続されている。これらによって、コンデンサC1を介した受光増幅回路63の出力(ノイズ出力電圧としての火災検出出力電圧)に、試験重畳端子T2からの試験電圧を重畳することができる。

0036

ICタグ80は、工場製造時に、火災感知器SE1の機種名(型式番号)、製造番号、初期(製造時の)感度電圧、製造年月日の各種設定情報が書き込まれている。ICタグ80は、火災感知器の設定情報を格納しているメモリの例である。

0037

図3は、無接触型ICタグ80の初期設定情報(工場製造時に設定される情報)の例と、感度試験後にUSBメモリ46、無接触型ICタグ80に書き込まれる情報の例を示す図である。

0038

図4は、無接触型ICタグ80の構成の具体例を示す図である。

0039

無接触型ICタグ80は、ICモジュール81(ICチップ)と、接点82と、アンテナ83とを有する。

0040

接点82は、ICモジュール81とアンテナ83とを接続する。ICモジュール81は、リーダライタ10によって、火災感知器SE1の設定情報を書き込むことができ、また、この書き込まれた設定情報を読み出すことができる。接点82を介して、アンテナ83がICモジュール81と接続され、リーダライタ10からの電磁誘導によってICモジュール81に電流を供給し、リーダライタ10は、ICモジュール81への設定情報等の情報の書き込み、読み出し非接触状態で行う。なお、試験器STのリーダライタ10が、無接触型ICタグ80との間で、無線送受信する。

0041

上記のように構成された非接触型ICタグ80においては、リーダライタ10に近接させることによって、リーダライタ10からの電磁誘導によって、アンテナ83からICモジュール81に電流を供給し、これによって、非接触状態において、リーダライタ10からICモジュール81に情報を書き込み、また、ICモジュール81に書き込まれた情報を、リーダライタ10が読み出す。

0042

次に、火災感知器SE1の感度試験について説明する。

0043

感度試験器ST1は、オンオフ型の火災感知器SE1専用の試験器であり、この試験方法は、特公昭50−28320号「光電式煙感知器試験装置」に準じており、火災感知器SE1の試験電圧重畳端子T2に試験電圧を加えるものである。

0044

つまり、試験電圧重畳および火災判断回路50において、コンデンサC1によって受光増幅回路63出力の直流電圧分カットされた火災検出出力電圧(受光増幅出力)を、下駄上げするように、抵抗R1、R2を介して、試験電圧(直流電圧)が火災感知器SE1に印加され、火災検出出力電圧+試験電圧が、発報閾値電圧(たとえば、トランジスタTrのベース・エミッタ電圧)を越えると、トランジスタTrがオンし、遅延回路64で所定時間遅延した後に、スイッチング回路65がオンし、火災発報信号を出力する。

0045

次に、火災感知器SE1の感度を試験する動作について説明する。なお、火災感知器SE1の現場での感度試験作業が1回目であるとして説明する。

0046

図5図6は、火災感知器SE1の感度を試験する動作を示すフローチャートである。

0047

まず、S1で、電源スイッチSW1がオンされ、S2で、入力キーKによって試験年月日・作業者名が入力されると、S3で、試験年月日・作業者名を表示器Dに表示する。S4で、試験年月日・作業者名をRAM42に記憶し、S5で、火災感知器SE1が感度試験器STの測定用ベースB1に取り付けられる。

0048

S6で、始動/復旧スイッチSW2を始動側に切り替えられると、S7で、リーダライタ10を作動させ、火災感知器SE1のICタグ80から設定情報を読み取り、RAM42に記憶する。S8で、設定情報の中の初期感度電圧に基づいて、合格基準範囲(たとえば、初期感度電圧±20%の範囲)を算出し、RAM42に記憶する。上記設定情報は、機種名(型式番号)、製造番号、初期(製造時の)感度電圧、製造年月日、前回測定時の感度電圧である。なお、火災感知器SEのICタグ80に記憶されている設定情報は、感度試験作業が1回目である場合、図3(1)に示す通りであり、この場合における上記前回測定時の感度電圧は、図3(1)の3「初期(製造時の)感度電圧」となる。

0049

S9で、予め設定された試験電圧スイープ範囲(たとえば、0.2〜0.6V)を、ROM41から読み込み、S10で、前回測定時の感度電圧に基づいて、予め設定された試験電圧スイープ範囲に対して、設定変更する試験電圧最小値を算出し、変更された試験電圧スイープ範囲をRAM42に記憶する。変更された試験電圧スイープ範囲は、試験電圧最小値を変更したスイープ範囲である。

0050

S11で、設定情報と合格基準範囲とを表示器Dに表示する。S12で、火災感知器SE1の電源端子CとLとの間に、電源電圧を印加する。S13で、火災感知器SE1の発光周期を短縮し、S14で、試験電圧重畳端子T2に試験電圧最小値を印加する。

0051

S15で、試験電圧を表示器Dに表示する。S16で、感知器SEの発報かどうかを判断する。感知器SEの発報であれば、S17で、発報時試験電圧(感度電圧SV)は、合格基準範囲内であるかどうかを判断する。発報時試験電圧が合格基準範囲内であれば、S18で、「感度電圧SV・OK」を表示器Dに表示し、S23で、試験結果をRAM42に記憶する。試験結果としては、発報時試験電圧(感度電圧SV)の値と、OKまたはNGである。

0052

発報時試験電圧が合格基準範囲外であれば、S19で、「感度電圧SV・NG」を表示器Dに表示する。試験電圧が最大値よりも大きければ、S21で、「不作動・NG」を、表示器Dに表示する。試験電圧が最大値以下であれば、S22で、試験電圧を上げる。試験電圧を上げる場合、0.01Vピッチで、試験電圧を上げる。そして、この上げた試験電圧を試験電圧重畳端子T2に印加し、S15へ戻り、感知器SEの発報判断を継続する。

0053

S24で、RAM42に記憶した設定情報、試験年月日、作業者名、試験結果を、USBメモリ46に記憶し、S25で、プリンタPで印刷し、S26で、リーダライタ10を介して、図3(2)に示す通り、ICタグ80に記憶させる。S27で、試験の継続、中止が判断される。

0054

感度試験が継続されるのであれば、S28で、火災感知器SE1が、感度試験器STの測定用ベースB1から取り外され、S29で、始動/復旧スイッチSW2を復旧側に切り替えられるので、S9へ戻る。感度試験が中止されるのであれば、S30で、火災感知器SE1が感度試験器STの測定用ベースB1から取り外され、S31で、電源スイッチSW1がオフされて、終了する。

0055

つまり、作業者が、図5図6に示すフローチャートに基づいて、火災感知器SE1を感度試験器STの測定用ベースB1に取り付けると、リーダライタ10がICタグ80から、機種名、製造番号、初期感度電圧、製造年月日、前回測定時の感度電圧(この場合は、1回目であるので、初期感度電圧である)を読み込む。

0056

このときに、初期感度電圧が、たとえば0.45Vであれば、感度試験の合格基準範囲は0.36V〜0.54V(0.45V±20%)と算出され、RAM42に記憶される。

0057

また、前回測定時の感度電圧(この場合、初期感度電圧)が0.45Vであるので、前回測定時から現在までの感度電圧変化分(ノイズ出力電圧変化分)を考慮して、たとえば0.45Vよりも0.2V分、低い0.25Vを最小値として設定し、最小値0.25V〜最大値0.6Vの範囲を試験電圧スイープ範囲として変更し、RAM42に記憶する。そして、変更された試験電圧スイープ範囲を用いて感度試験を行う。

0058

上記のように、前回測定時の感度電圧(この場合、初期感度電圧)を参照し、最適な試験電圧(最小値)からスタートさせるので、従来と比べて、予め設定された試験電圧スイープ範囲(0.2〜0.6V)の全てをスイープする必要がなく、試験時間が短縮される。なお、前回測定時の感度電圧に基づく最適な試験電圧(最小値)の算出式は、上記に限定されず、それ以外の最適な算出式を用いてもよい。

0059

感度試験を終了すると、入力作業を行った試験年月日、作業者名の他に、機種名、製造番号、初期感度電圧、製造番号の設定情報、感度試験結果(感度電圧SV・OKまたはNG)が、USBメモリ46に記憶される。また、上記と同じ情報が、リーダライタ10によって、火災感知器のICタグ80に記憶される。なお、感度試験器STの情報(型式等)を追加して記憶するようにしてもよい。

0060

次回以降の感度試験作業では、図3(2)に示す通り、前回測定時の感度電圧(感度試験結果の感度電圧SV)がICタグ80に記憶されているので、この前回測定時の感度電圧に基づいて、試験電圧スイープ範囲を変更する(図5のS10)が、この作業以外は、上記最初の感度試験作業と同様の作業である。

0061

USBメモリ46に格納されている情報は、パソコン等によって一覧表等の形態で管理することができる。そして、製造年月日からの経過年数に基づいて、また、経過年数による感度電圧変化に基づいて、火災感知器SE1の劣化を判断し、早目の交換時期を顧客に提案することができる。

0062

なお、ICタグ80に火災感知器SE1の設置場所等の情報を書き込むようにしてもよく、このようにすると、試験後に、試験前と同じ建物内のベースに戻すことが容易である。

0063

また、2回目以降の感度試験作業を行う建物の場合、建物の全ての火災感知器の前回の感度試験結果を、USBメモリ46に記憶させた状態とし、感度試験作業を行い、前回測定した火災感知器と、今回測定した火災感知器とを比べ、測定漏れがある場合、警報を出すようにしてもよい。

0064

また、火災感知器が不良と判定された場合、代替となる新しい火災感知器の感度試験を行う。感度試験器STは、この代替火災感知器の設定情報等が、USBメモリ46に記憶される。このとき、入力キーKの操作によって、不良と判定された火災感知器の設定情報等を削除することができる。間仕切り変更等で火災感知器の増減がある場合も、上記と同様に対応することができる。そのため、現状で設置されている火災感知器の設定情報等のみをUSBメモリ46に記憶保存することができる。

0065

図3(2)は、感度試験器STのUSBメモリ46に記憶されている情報を示す図である。

0066

実施例1によれば、感度試験の開始によって、設定情報(機種名、製造番号、初期感度電圧、前回測定時の感度電圧)を、ICタグ80から読み取って、火災感知器SE1の感度を試験するので、設定情報を作業者が入力する必要がなく、試験に要する時間が短縮される。

0067

また、従来は、火災感知器SE1の試験電圧スイープ範囲が固定である(たとえば、0.2V〜0.6V)。しかし、実施例1によれば、前回測定時の感度電圧が0.45Vであれば、前回測定時から現在までの感度電圧変化分(ノイズ出力電圧変化分)を考慮した上で、たとえば0.45Vよりも0.2V低い0.25Vを最小値と設定し、最小値0.25V〜最大値0.6Vを、試験電圧スイープ範囲に変更するので、試験時間が短縮される。

0068

さらに、実施例1によれば、感度試験結果の記録を残すことができる。

0069

しかも、実施例1によれば、複数回の試験結果を分析することによって、火災感知器SE1の劣化を予測することができ、顧客に質の高いサービスを提供することができる。

0070

なお、上記設定情報読取手段としてのリーダライタ10は、上記設定情報として、前回測定時の感度電圧を読み取る手段の例である。また、上記試験実行手段としてのマイコンMは、上記前回測定時の感度電圧に基づいて、上記火災感知器の火災判断回路に入力される試験電圧のスイープ範囲である試験電圧スイープ範囲の最小値を設定し、試験電圧スイープ範囲を、予め設定されている試験電圧スイープ範囲よりも狭くする手段の例である。

0071

さらに、上記メモリは、ICタグであり、上記設定情報読取手段としてのリーダライタ10は、感度試験の開始によって、上記ICタグから、無線を介して、上記火災感知器の設定情報を読み取る手段の例である。

0072

図7は、ICタグ80の代わりに、メモリとしてのEEPROM91を用いた火災感知器SE2の回路を示す図である。

0073

火災感知器SE2は、火災感知器SE1において、EEPROM91と、書込読出制御部92と、コネクタ93とを有する。

0074

そして、感度試験器STは、図示しないが、リーダライタ10の代わりに、コネクタ93を接続する接続部が設けられている。

0075

ICタグ80と同様に、火災感知器SE2の設定情報が、EEPROM91に予め記憶され、また、感度試験結果等の各種設定情報が、EEPROM91に書き込まれる。また、感度試験器SE2のマイコンからの指令によって、EEPROM91へ各種設定情報を書き込む。書込読出制御部92は、EEPROM91から各種設定情報の読み出しを制御する。

0076

火災感知器の設定情報を格納している上記メモリは、上記火災感知器に設けられているメモリであり、上記設定情報読取手段としてのリーダライタ10は、感度試験の開始によって、上記メモリから、有線を介して、上記火災感知器の設定情報を読み取る手段の例である。

図面の簡単な説明

0077

本発明の実施例1である感度試験器STの構成を示すブロック図である。
感度試験器STで試験される火災感知器SE1の構成を示すブロック図である。
火災感知器SE1のICタグ80と、感度試験器STのUSBメモリ46とに記憶されている情報を示す図である。
無接触型ICタグ80の構成の具体例を示す図である。
火災感知器SE1の感度を試験する動作を示すフローチャートである。
火災感知器SE1の感度を試験する動作を示すフローチャートである。
ICタグ80の代わりに、メモリとしてのEEPROM91を用いた火災感知器SE2の回路を示す図である。

符号の説明

0078

ST…感度試験器、
10…リーダライタ、
B1…測定用ベース、
20…試験電圧制御部、
30…火災検出回路、
D…表示器、
M…マイコン、
46…USBメモリ。

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