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技術 MIMO方式の移動体通信システムにおける重み係数通知方法、並びにこの方法の使用に好適な基地局およびユーザ装置

出願人 株式会社NTTドコモ
発明者 田岡秀和三木信彦樋口健一佐和橋衛
出願日 2008年1月8日 (12年10ヶ月経過) 出願番号 2008-001665
公開日 2009年7月23日 (11年4ヶ月経過) 公開番号 2009-164975
状態 特許登録済
技術分野 交流方式デジタル伝送 時分割方式以外の多重化通信方式 無線伝送方式一般(ダイバーシチ方式等) 移動無線通信システム 無線伝送方式一般(ダイバーシチ方式等)
主要キーワード フィードバック要求 要求タイミング RF送信回路 受信アンテナシステム ベースバンドデジタル信号 高レイヤ 無線伝搬状況 チャネル符号化方式
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年7月23日)のものです。
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図面 (10)

課題

PMI情報フィードバックを伴うMIMO方式通信において、PMI情報の効果的な使用を促進する方法、並びにこの方法の使用に好適な基地局及びユーザ装置を提供する。

解決手段

開示のユーザ装置10は、プリコーディングを利用するマルチインプットマルチアウトプットMIMO)方式の移動通信システムにおけるユーザ装置であって、基地局により使用されるべきプリコーディングマトリクスを示すプリコーディングマトリクスインジケータPMI)を無線伝搬状況に応じて生成するPMI生成部112;前記PMIを入力し、所定の遅延時間の経過後に、当該PMIを出力する遅延回路114;前記遅延回路から前記PMIを入力し、入力したPMIを格納する蓄積部116;および、前記基地局からの信号に対し、前記蓄積部に格納されるPMIを使用してチャネル推定を行うチャネル推定部120;を備える。

概要

背景

基地局とユーザ装置の間で複数のアンテナを用いるマルチインプットマルチアウトプットMIMO)方式の通信方法が知られている。この方式では、送信すべき信号のストリームを複製することにより生成した複数のストリームに対して各々に対応した重み係数乗算して形成した指向性ビームを利用することができ、伝送信号品質送信速度を向上することができる。ここで使用される重み係数は、プリコーディングベクトル(Precoding Vector)又はプリコーディングマトリックス(Precoding Matrix)と呼ばれる。
3GPP,R1−074820,"Investigation onPMIIndication Schemes for Single-User MIMO Precoding in E-UTRA Downlink"

概要

PMI情報フィードバックを伴うMIMO方式通信において、PMI情報の効果的な使用を促進する方法、並びにこの方法の使用に好適な基地局及びユーザ装置を提供する。開示のユーザ装置10は、プリコーディングを利用するマルチインプットマルチアウトプット(MIMO)方式の移動通信システムにおけるユーザ装置であって、基地局により使用されるべきプリコーディングマトリクスを示すプリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)を無線伝搬状況に応じて生成するPMI生成部112;前記PMIを入力し、所定の遅延時間の経過後に、当該PMIを出力する遅延回路114;前記遅延回路から前記PMIを入力し、入力したPMIを格納する蓄積部116;および、前記基地局からの信号に対し、前記蓄積部に格納されるPMIを使用してチャネル推定を行うチャネル推定部120;を備える。

目的

本発明は、PMI情報のフィードバックを伴うMIMO方式の通信において、PMI情報の効果的な使用を促進する方法、並びにこの方法の使用に好適な基地局及びユーザ装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

プリコーディングを利用するマルチインプットマルチアウトプットMIMO)方式の移動通信システムにおけるユーザ装置であって:基地局により使用されるべきプリコーディングマトリクスを示すプリコーディングマトリクスインジケータPMI)を無線伝搬状況に応じて生成するPMI生成部;前記PMIを入力し、所定の遅延時間の経過後に、当該PMIを出力する遅延回路;前記遅延回路から前記PMIを入力し、入力したPMIを格納する蓄積部;および前記基地局からの信号に対し、前記蓄積部に格納されるPMIを使用してチャネル推定を行うチャネル推定部;を備えるユーザ装置。

請求項2

前記遅延回路に対し、前記基地局から高レイヤシグナリングを通して前記所定の遅延時間が提供される、請求項1に記載のユーザ装置。

請求項3

プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける基地局であって:ユーザ装置から上り物理制御チャネルを使用してフィードバックされた第1のPMI情報を格納する第1の蓄積部;および前記ユーザ装置から上り物理共有チャネルを使用してフィードバックされた第2のPMI情報を格納する第2の蓄積部;を備える基地局。

請求項4

前記第1のPMI情報のフィードバックと前記第2のPMI情報のフィードバックとの先後を判定し、判定の結果に基づいて、前記第1の蓄積部に格納される前記第1のPMI情報と前記第2の蓄積部に格納される前記第2のPMI情報とのいずれかを選択する選択部;を更に備える請求項3に記載の基地局。

請求項5

前記選択部が、前記第1のPMI情報のフィードバックからの経過時間をT1とし、前記第2のPMI情報のフィードバックからの経過時間をT2としたときに、L= aT1−bT2ただし、0<a<1、0<b<0、で表されるLの値が、0以上の場合に前記第1のPMI情報を選択し、0より小さい場合に前記第2のPMI情報を選択する、請求項4に記載の基地局。

請求項6

前記選択部が、前記第1のPMI情報のフィードバックに使用された第1のチャネルの第1のチャネル品質情報と、前記第2のPMI情報のフィードバックに使用された第2のチャネルの第2のチャネル品質情報と比較して、比較の結果に基づいて、前記第1の蓄積部に格納される前記第1のPMI情報および前記第2の蓄積部に格納される前記第2のPMI情報のいずれかを選択する、請求項3に記載の基地局。

請求項7

プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける基地局であって:ユーザ装置から基地局への非周期的なPMIのフィードバックが、前記ユーザ装置から前記基地局への周期的なフィードバックの時点を含む所定の時間範囲に行われるように、前記非周期的なPMIのフィードバックを前記ユーザ装置に対して要求する要求調整部を備える基地局。

請求項8

プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける通信方法であって:基地局により使用されるべきプリコーディングマトリクスを示すPMIを無線伝搬状況に応じて生成するステップ;前記PMIを、所定の遅延時間の経過後に、格納するステップ;および前記基地局からの信号に対し、格納されたPMIを使用してチャネル推定を行うステップ;を有する通信方法。

請求項9

前記基地局からの高レイヤシグナリングを通して前記所定の遅延時間を提供するステップを更に有する、請求項8に記載の通信方法。

請求項10

プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける通信方法であって:ユーザ装置から上り物理制御チャネルを使用してフィードバックされた第1のPMI情報を格納するステップ;および前記ユーザ装置から上り物理共有チャネルを使用してフィードバックされた第2のPMI情報を格納するステップ;を有する通信方法。

請求項11

前記第1のPMI情報のフィードバックと前記第2のPMI情報のフィードバックとの先後を判定し、判定の結果に基づいて、前記第1の蓄積部に格納される前記第1のPMI情報と前記第2の蓄積部に格納される前記第2のPMI情報とのいずれかを選択するステップを更に有する、請求項10に記載の通信方法。

請求項12

前記第1のPMI情報のフィードバックからの経過時間をT1とし、前記第2のPMI情報のフィードバックからの経過時間をT2としたときに、L= aT1−bT2ただし、0<a<1、0<b<0、で表されるLの値が、0以上の場合に前記第1のPMI情報を選択し、0より小さい場合に前記第2のPMI情報を選択するステップを更に有する、請求項11に記載の通信方法。

請求項13

前記第1のPMI情報のフィードバックに使用された第1のチャネルの第1のチャネル品質情報と、前記第2のPMI情報のフィードバックに使用された第2のチャネルの第2のチャネル品質情報と比較して、比較の結果に基づいて、前記第1の蓄積部に格納される前記第1のPMI情報および前記第2の蓄積部に格納される前記第2のPMI情報のいずれかを選択するステップを更に有する、請求項10に記載の通信方法。

請求項14

プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける通信方法であって:ユーザ装置から基地局への非周期的なPMIのフィードバックが、前記ユーザ装置から前記基地局への周期的なフィードバックの時点を含む所定の時間範囲に行われるように、前記非周期的なPMIのフィードバックを前記ユーザ装置に対して要求するステップを有する通信方法。

技術分野

0001

本発明は、MIMO(Multi Input Multi Output)方式の移動体通信システムに関し、詳細には、MIMO方式における重み係数通知方法、並びにこの方法の使用に好適な基地局およびユーザ装置に関する。

背景技術

0002

基地局とユーザ装置の間で複数のアンテナを用いるマルチインプットマルチアウトプット(MIMO)方式の通信方法が知られている。この方式では、送信すべき信号のストリームを複製することにより生成した複数のストリームに対して各々に対応した重み係数を乗算して形成した指向性ビームを利用することができ、伝送信号品質送信速度を向上することができる。ここで使用される重み係数は、プリコーディングベクトル(Precoding Vector)又はプリコーディングマトリックス(Precoding Matrix)と呼ばれる。
3GPP,R1−074820,"Investigation onPMIIndication Schemes for Single-User MIMO Precoding in E-UTRA Downlink"

発明が解決しようとする課題

0003

上記の方式では、ユーザ装置は、共通参照信号の測定に基づいてプリコーディングマトリックスを設定し、このプリコーディングマトリックスの内容を示すプリコーディングマトリクスインジケータ(Precoding Matrix Indicator:PMI)情報を生成し、生成したPMI情報を基地局に送信(フィードバック)する。このフィードバックは、上り物理制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)を使用して周期的に行われるか、基地局からの要求に応答して上り物理共通チャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)を使用して行われる。また、PMI情報には、通信ステム許容される帯域の全体を表す広帯域のPMI(全帯域共通のPMI)情報と、帯域内のサブバンド毎のPMI(周波数選択性PMI)情報とがある(非特許文献1)。なお、共通チャネルをデータチャネルという場合がある。

0004

基地局は、ユーザ装置から受信したPMI情報を利用して、ユーザ装置に送信すべき信号を処理し、当該ユーザ装置に適した指向性ビームを利用してその信号を送信する。このようにPMI情報を利用する方式では、基地局およびユーザ装置によりPMI情報が共有される必要があり、無線伝搬状況の変化に伴ってPMI情報が更新された場合は、更新されたPMI情報もまた両者の間で共有されなければならない。

0005

ところが、無線伝搬状況によっては、基地局が、ユーザ装置からフィードバックされるPMI情報を誤って受信してしまい、PMI情報が基地局とユーザ装置との間で共有されない場合もある。この場合には、基地局が、フィードバックされたPMI情報と異なるPMI情報を使用することとなり、ユーザ装置は、自己がフィードバックしたPMI情報と異なるPMI情報で処理された信号を受信することとなるため、下り共有チャネルを適切に処理することができない。

0006

このような問題を解決するために、例えば、巡回冗長検査(cyclic redundancy check:CRC)符号などの誤り訂正符号を用いれば、基地局が、ユーザ装置からフィードバックされるPMI情報をかなり高い確率で正確に受信できることとなる。

0007

しかし、本発明の発明者らの検討の結果、フィードバックされるPMI情報が正確に受信される状況にあっても、使用されるPMI情報が基地局とユーザ装置との間で一致しない場合があることが判明した。また、基地局とユーザ装置との間で、より好ましいPMI情報を共有すべき場合もある。

0008

本発明は、PMI情報のフィードバックを伴うMIMO方式の通信において、PMI情報の効果的な使用を促進する方法、並びにこの方法の使用に好適な基地局及びユーザ装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明の第1の形態は、プリコーディングを利用するマルチインプットマルチアウトプット(MIMO)方式の移動通信システムにおけるユーザ装置であって、基地局により使用されるべきプリコーディングマトリクスを示すプリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)を無線伝搬状況に応じて生成するPMI生成部;前記PMIを入力し、所定の遅延時間の経過後に、当該PMIを出力する遅延回路;前記遅延回路から前記PMIを入力し、入力したPMIを格納する蓄積部;および、前記基地局からの信号に対し、前記蓄積部に格納されるPMIを使用してチャネル推定を行うチャネル推定部;を備えるユーザ装置を提供する。

0010

本発明の第2の態様は、第1の態様のユーザ装置であって、前記遅延回路に対し、前記基地局から高レイヤシグナリングを通して前記所定の遅延時間が提供されるユーザ装置を提供する。

0011

本発明の第3の態様は、プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける基地局であって、ユーザ装置から上り物理制御チャネルを使用してフィードバックされた第1のPMI情報を格納する第1の蓄積部;および、前記ユーザ装置から上り物理共有チャネルを使用してフィードバックされた第2のPMI情報を格納する第2の蓄積部;を備える基地局を提供する。

0012

本発明の第4の態様は、第3の態様の基地局であって、第1のPMI情報のフィードバックと前記第2のPMI情報のフィードバックとの先後を判定し、判定の結果に基づいて、前記第1の蓄積部に格納される前記第1のPMI情報と前記第2の蓄積部に格納される前記第2のPMI情報とのいずれかを選択する選択部;を更に備える基地局を提供する。

0013

本発明の第5の態様は、第4の態様の基地局であって、選択部が、前記第1のPMI情報のフィードバックからの経過時間をT1とし、前記第2のPMI情報のフィードバックからの経過時間をT2としたときに、
L= aT1−bT2
ただし、0<a<1、0<b<0、
で表されるLの値が、0以上の場合に前記第1のPMI情報を選択し、0より小さい場合に前記第2のPMI情報を選択する基地局を提供する。

0014

本発明の第6の態様は、第3の態様の基地局であって、選択部が、前記第1のPMI情報のフィードバックに使用された第1のチャネルの第1のチャネル品質情報と、前記第2のPMI情報のフィードバックに使用された第2のチャネルの第2のチャネル品質情報と比較して、比較の結果に基づいて、前記第1の蓄積部に格納される前記第1のPMI情報および前記第2の蓄積部に格納される前記第2のPMI情報のいずれかを選択する基地局を提供する。

0015

本発明の第7の態様は、プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける基地局であって、ユーザ装置から基地局への非周期的なPMIのフィードバックが、前記ユーザ装置から前記基地局への周期的なフィードバックの時点を含む所定の時間範囲に行われるように、前記非周期的なPMIのフィードバックを前記ユーザ装置に対して要求する要求調整部を備える基地局を提供する。

0016

本発明の第8の態様は、プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける通信方法であって、基地局により使用されるべきプリコーディングマトリクスを示すPMIを無線伝搬状況に応じて生成するステップ;前記PMIを、所定の遅延時間の経過後に、格納するステップ;および、前記基地局からの信号に対し、格納されたPMIを使用してチャネル推定を行うステップ;を有する通信方法を提供する。

0017

本発明の第9の態様は、第8の態様の通信方法であって、基地局からの高レイヤシグナリングを通して前記所定の遅延時間を提供するステップを更に有する通信方法を提供する。

0018

本発明の第10の態様は、プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける通信方法であって、ユーザ装置から上り物理制御チャネルを使用してフィードバックされた第1のPMI情報を格納するステップ;および、前記ユーザ装置から上り物理共有チャネルを使用してフィードバックされた第2のPMI情報を格納するステップ;を有する通信方法を提供する。

0019

本発明の第11の態様は、第10の態様の通信方法であって、第1のPMI情報のフィードバックと前記第2のPMI情報のフィードバックとの先後を判定し、判定の結果に基づいて、前記第1の蓄積部に格納される前記第1のPMI情報と前記第2の蓄積部に格納される前記第2のPMI情報とのいずれかを選択するステップを更に有する通信方法を提供する。

0020

本発明の第12の態様は、第11の態様の通信方法であって、第1のPMI情報のフィードバックからの経過時間をT1とし、前記第2のPMI情報のフィードバックからの経過時間をT2としたときに、
L= aT1−bT2
ただし、0<a<1、0<b<0、
で表されるLの値が、0以上の場合に前記第1のPMI情報を選択し、0より小さい場合に前記第2のPMI情報を選択するステップを更に有する通信方法を提供する。

0021

本発明の第13の態様は、第10の態様の通信方法であって、第1のPMI情報のフィードバックに使用された第1のチャネルの第1のチャネル品質情報と、前記第2のPMI情報のフィードバックに使用された第2のチャネルの第2のチャネル品質情報と比較して、比較の結果に基づいて、前記第1の蓄積部に格納される前記第1のPMI情報および前記第2の蓄積部に格納される前記第2のPMI情報のいずれかを選択するステップを更に有する通信方法を提供する。

0022

本発明の第14の態様は、プリコーディングを利用するMIMO方式の移動通信システムにおける通信方法であって、ユーザ装置から基地局への非周期的なPMIのフィードバックが、前記ユーザ装置から前記基地局への周期的なフィードバックの時点を含む所定の時間範囲に行われるように、前記非周期的なPMIのフィードバックを前記ユーザ装置に対して要求するステップを有する通信方法を提供する。

発明の効果

0023

本発明によれば、PMI情報のフィードバックを伴うMIMO方式の通信において、PMI情報の効果的な使用を促進する方法、並びにこの方法の使用に好適な基地局及びユーザ装置が提供される。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。実施形態を説明するための全図において、同一または対応する機能を有するものは同一または対応する符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施形態>
先ず、図1を参照しながら、本発明の第1の実施形態によるユーザ装置について説明する。図示のとおり、ユーザ装置10は、2つのアンテナ101A、102Bを有する2受信アンテナシステムとして構成されている。

0025

ユーザ装置10は、デュプレクサ102A,102Bと、RF受信回路104A,104Bと、FFT部106A,106Bと、受信タイミング推定部108と、制御チャネル復号部110と、PMI選択およびCQI推定部112と、遅延回路114と、復調用PMI蓄積部116と、復調用PMI演算部118と、チャネル推定部120と、データチャネル信号検出部122と、チャネル復号部124とを有している。

0026

RF受信回路104A(104B)は、受信アンテナ101A(101B)とデュプレクサ102A(102B)を介して基地局から信号を受信し、受信した受信信号に対して、ベースバンドデジタル信号に変換するための所定の信号処理を行う。この信号処理には、例えば、電力増幅、帯域限定、およびアナログデジタル変換が含まれてよい。また、RF受信回路104A(104B)は、信号処理された受信信号をFFT部106A(106B)および受信タイミング推定部108へ出力する。

0027

受信タイミング推定部108は、RF受信回路104A,104Bから入力した、信号処理された受信信号の受信タイミングを推定する。この推定には、基地局で付与されたサイクリックプリフィックス(cyclic prefix:CP)を利用してよい。推定された受信タイミングは、FFT部106A,106Bへ通知される。

0028

FFT部106A(106B)は、受信タイミング推定部108から通知された受信タイミングに基づいて、RF受信回路104A(104B)から入力された受信信号に対してフーリエ変換を行なう。また、FFT部106A(106B)は、制御チャネル復号部110、PMI選択およびCQI推定部112、チャネル推定部120、およびデータチャネル信号検出部122に対し、フーリエ変換した受信信号を出力する。

0029

制御チャネル復号部110は、FFT部106A(106B)からフーリエ変換された受信信号を入力し、受信信号に含まれる制御チャネルを復号化して、基地局が信号送信の際に使用したPMI情報に関するデータを抽出する。このデータは、受信信号を復調する場合に必要となる。具体的には、このデータは、基地局において使用されたPMI情報が、ユーザ装置からフィードバックされたPMI情報か、別のPMI情報が使用された場合におけるそのPMI情報の明示のPMI番号か、のいずれであるかを示す。明示のPMI番号の場合、ユーザ装置は、フィードバックしたPMI情報でなく基地局から通知されたPMI情報を使用して、基地局からの受信信号のチャネル推定を行う。明示のPMI番号が通知されるのは、種々の原因によって基地局がユーザ装置からフィードバックされたPMI情報と異なるPMI情報を使用せざるを得なかった場合である。このようなむしろ変則的な場合を除き、フィードバックしたPMI情報に従った旨が通知される。制御チャネル復号部110は、抽出したPMI情報を復調用PMI演算部118へ出力する。

0030

PMI選択およびCQI推定部112は、FFT部106A(106B)から入力した受信信号中の参照信号を使用して受信品質を測定し、チャネル品質情報(Channel Quality Indicator :CQI)を生成し、PMI情報を設定(選択)する。これにより、そのときの無線伝搬状況に相応しいPMIが生成される。また、PMI選択およびCQI推定部112は、生成したPMI情報と設定したCQIとを遅延回路114へ出力する。

0031

遅延回路114は、PMI選択およびCQI推定部112からPMI情報を入力し、基地局からの例えば高レイヤシグナリングを通して所定の遅延量を取得する。また、遅延回路114は、入力したPMI情報を所定の遅延量の分だけ遅延させて、復調用PMI蓄積部116へ出力する。

0032

復調用PMI蓄積部116は、遅延回路114からPMI情報を入力し、入力したPMI情報を格納する。また、復調用PMI蓄積部116は、格納したPMI情報を復調用PMI演算部118へ出力することができる。

0033

復調用PMI演算部118は、制御チャネル復号部110からPMI情報を入力し、入力したPMI情報に基づき、復調に使用するPMI情報を決定する。PMI情報が、基地局においてユーザ装置がフィードバックしたPMI情報が使用されたことを示す場合、復調用PMI演算部118は、復調用PMI蓄積部116からPMI情報を取得する。なお、PMI情報が明示のPMI番号である場合、復調用PMI演算部118は、そのPMI番号に基づいて復調に使用すべきPMI情報を算出する。また、復調用PMI演算部118は、取得した又算出したPMI情報をチャネル推定部120へ出力する。

0034

チャネル推定部120は、FFT部106A,106Bから入力した変換後の受信信号に対して、復調用PMI演算部から入力したPMI情報を使用してチャネル推定を行ない、その結果をデータチャネル信号検出部122へ出力する。

0035

データチャネル信号検出部122は、チャネル推定部120から入力したチャネル推定結果を利用して、FFT部106A,106Bから入力した信号を復調する。復調された信号は、データチャネル信号検出部122から出力されてチャネル復号部124へ入力される。

0036

チャネル復号部124は、データチャネル信号検出部122から入力した復調信号に対してチャネル復号を行なって、基地局から送信された信号を再生する。

0037

次に、本発明の第1の実施形態によるユーザ装置10と基地局との間で行われる通信の一例を説明する。ユーザ装置10が奏する効果を説明するため、比較として、プリコーディング方式MIMOシステムにおける、ユーザ装置10の構成を有しないユーザ装置と基地局との間の送受信を、図2を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、基地局からユーザ装置に通知されるPMI情報は、ユーザ装置からフィードバックされたPMI情報に従う旨を示すこととする。

0038

図2に示すとおり、始めに、時刻t1において、ユーザ装置(UE)から基地局(NodeB)に対してPMI1がフィードバックされる。このPMI1は、フィードバックに先立って、ユーザ装置によって、基地局から受信した受信信号中の参照信号の受信品質に基づき、下りリンクに相応しいプリコーディングマトリックスが決定され、これを示すプリコーディングマトリクスインジケータとして生成されている。また、ユーザ装置は、PMI1を送信すると同時に、ユーザ装置内の復調用PMI蓄積部にPMI1を格納する。PMI蓄積部に格納されたPMI1は、その後、ユーザ装置が基地局からデータを受信したときに参照されて、データの復号等の処理に使用される。

0039

基地局は、時刻t1から所定の遅延Δだけ経過した時刻t2においてPMI1を受信すると、受信したPMI1を復号してプリコーディングマトリックスを取得する。このプリコーディングマトリックスは、PMI1との指標が付与されて基地局内のPMI蓄積部に格納される。ここで、PMI1の復号を始めとする種々の処理が行われるため、PMI1の受信からPMI1の格納までに、種々の処理に必要な時間Tが経過している。

0040

次に、基地局は、時刻t3において、PMI1をフィードバックしたユーザ装置に対し信号を送信する。これに際して、基地局は、PMI蓄積部を参照して、このユーザ装置に対する送信に使用すべきPMI1を取得し、PMI1に対応したプリコーディングマトリックスを用いて送信すべき信号の各ストリームに重み付けをする。その後、基地局は、信号多重などの所定の信号処理を行って、その信号をユーザ装置に対して送信する。

0041

次いで、基地局が信号を送信した時(時刻t3)から所定の遅延Δが経過した時刻t4において、ユーザ装置がその信号を受信する。ユーザ装置は、自己のPMI蓄積部に格納されているPMI1を使用して信号を復号する。この場合、基地局で使用されたPMI情報はPMI1であり、ユーザ装置で使用されるPMI情報もPMI1であるため、正常な受信がおこなわれる。

0042

また、時刻t5において、基地局が同じユーザ装置に対して信号を送信するときは、基地局のPMI蓄積部内には(そのユーザ装置に対するPMI情報として)PMI1が格納されているため、PMI1を用いた重み付けがされた後、信号がそのユーザ装置に送信される。上記と同様、ユーザ装置も使用すべきPMI情報がPMI1であることを把握しているため、正常な受信が行われる。

0043

続けて、時刻t7において、ユーザ装置がPMI1と異なるPMI2をフィードバックする。この変更(更新)は、無線伝搬状況等の変化によって必要となったものであり、PMI2は、その時点で、ユーザ装置が最適と判定したPMI情報である。また、ユーザ装置は、PMI2の送信とほぼ同時に、自己のPMI蓄積部にPMI2を格納する。なお、PMI情報のフィードバックは、PUCCHを使用して周期的に行われてもよいし、基地局からの要求に応答してPUSCHを使用して行われてもよい。

0044

時刻t7より所定の遅延Δだけ経過した時刻t8において、フィードバックされたPMI2が基地局により受信される。その後、PMI2が復号等されて、PMI2の受信から時間Tの経過後、基地局のPMI蓄積部にPMI2が格納される。

0045

基地局のPMI蓄積部のPMI情報がPMI2に更新された後は、PMI2が重み付けに使用されて、基地局からユーザ装置への送信が行われる。例えば、時刻t11において基地局から送信され、時刻t12においてユーザ装置で受信される場合は、基地局ではPMI2が使用され、ユーザ装置でもPMI2が使用される。したがって、ユーザ装置は受信に成功する。

0046

ところが、基地局が、PMI2を受信してから時間Tが経過する前に、そのユーザ装置に対して信号を送信する場合は、基地局のPMI蓄積部には未だPMI1が格納されているため、PMI1が使用される。一方、その信号を受信するユーザ装置は、自己のPMI蓄積部にPMI2を格納しているため、受信した信号をPMI2を使用して復調を行う。このように基地局で使用されたPMI情報と、ユーザ装置で使用するPMI情報とが相違しているため、ユーザ装置は、その信号を適切に処理することができない。すなわち、基地局が、PMI情報の更新が終了しないうちに送信する場合には、基地局とユーザ装置との間でPMI情報の不一致が生じるという問題がある。

0047

続けて、この問題が、本発明の第1の実施形態によるユーザ装置10によって、どのように解消されるかについて図1〜3を参照しながら説明する。

0048

ユーザ装置10においては、PMI選択およびCQI選択部112(図1)において選択されたPMI情報が、遅延回路114によって所定の遅延量(T+2Δ)の分だけ遅れて復調用PMI蓄積部116に入力される。すなわち、図2においては、ユーザ装置からPMI1をフィードバックした時点(t1)で、PMI1がPMI蓄積部に格納されるのに対し、図3に示すように、本発明の本実施形態によるユーザ装置10では、時刻t1から所定の遅延量(T+2Δ)だけ遅れて、PMI1が復調用PMI蓄積部116に格納される。また、ユーザ装置10のPMI選択およびCQI推定部112により、PMI情報をPMI1からPMI2へ変更すべきことが検出され、PMI2を基地局へフィードバックする場合においても同様に所定の遅延量だけ遅れて(t7からT+2Δ遅れて)、復調用PMI蓄積部116内のPMI情報がPMI2へ更新される。

0049

図2および図3を参照すると、基地局が時刻t9においてユーザ装置10へ信号を送信する場合、時刻t9においてはPMI2への更新を終了していないため、PMI1が使用されてユーザ装置10へ信号が送信される。図3を参照すると、ユーザ装置がその信号を受信する時刻t10においては、ユーザ装置10の復調用PMI蓄積部116は、PMI1を格納している。これは、遅延回路114により、ユーザ装置10がPMI2をフィードバックした時刻t7に直ちにPMI2へ更新されることなく、T+2Δの遅延が生じるためである。よって、基地局が使用したPMI1と、ユーザ装置10の復調用PMI蓄積部116が格納しているPMI1とが一致し、ユーザ装置10において適切な受信が可能となる。このように、本実施形態のユーザ装置10によれば、PMI情報の更新を受けた基地局がその更新のための処理を終えていないうちに更新前のPMI情報を使用して送信を行った場合においても、基地局とユーザ装置との間でPMI情報を一致させることができ、よって、PMI情報不一致による通信の不具合を防止することができる。

0050

なお、PMI情報の復号などに要する時間Tは、一定の値として、基地局とユーザ装置との間で予め取り決めてもよく、基地局における信号処理量により変化し得るため、基地局からユーザ装置へ、例えば、高レイヤシグナリングにより、通知するようにしてもよい。また、信号の伝搬遅延Δは、PMI情報のフィードバックに使用するサブバンドフレーム番号に基づいて算出してよい。図2および図3では、便宜上、伝搬遅延Δを上りの送信においても下りの送信においても同一としたが、異なってよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態による基地局について、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。図示のとおり、基地局40は、8つのアンテナ402A〜402Hを有する8アンテナシステムとして構成されている。基地局40は、N個のバッファ4141〜412Nと、N個のPMI情報多重化部4141〜414Nと、スケジューラ416と、チャネル符号化部418と、データ変調部420と、プリコーディングマトリックス(PM)乗算部422と、共通参照信号多重化部424A〜424Hと、高速逆フーリエ変換IFFT)部426A〜426Hと、CP付与部428A〜428Hと、RF送信回路430A〜430Hと、デュプレクサ404A〜404Hと、アンテナ合成部406と、復調・復号部408と、制御チャネルフィードバックPMI・フレーム番号蓄積部432と、データチャネルフィードバックPMI・フレーム番号蓄積部434と、PMI・CQI選択部436と、を含む。

0051

バッファ4121〜412Nは、基地局40のセル内に存するN個のユーザ装置(図示せず)のそれぞれに対して送信する送信データをそれぞれ保存する。

0052

PMI情報多重化部4141〜414Nは、N個のバッファ4111〜412Nとそれぞれ接続され、対応する送信データを入力する。また、PMI情報多重化部4141〜414Nは、後述するPMI・CQI選択部436からPMI情報を入力し、これをバッファ4111〜412Nからそれぞれ入力した送信データの共有データチャネルに多重化して、各ユーザ装置に対応する送信信号を生成する。

0053

変調方式符号化率選択部410は、PMI・CQI選択部436(後述)からCQIを入力し、そのCQIに基づいて、基地局40からユーザ装置への送信に最適な変調方式および符号化率を選択する。その選択の結果に基づいて、変調方式・符号化率選択部410は、選択した変調方法を示す変調方法情報を生成し、変調方法情報をデータ変調部420に出力する。さらに、選択の結果に基づいて、変調方式・符号化率選択部410は、選択したチャネル符号化方式を示す方式情報を生成し、方式情報をチャネル符号化部4に出力する。

0054

スケジューラ416は、PMI情報多重化部4141〜414Nから、N個のユーザ装置へそれぞれ送信される送信信号を入力し、各送信信号を無線リソース割り当てる。

0055

チャネル符号化部418は、スケジューラ416から送信信号を入力し、変調方式・符号化率選択部410からチャネル符号化方式を示す方式情報を入力する。また、チャネル符号化部418は、送信信号に対して、方式情報で示される方式によりチャネル符号化を行う。さらに、チャネル符号化部418は、チャネル符号化した送信信号をデータ変調部420へ出力する。

0056

データ変調部420は、チャネル符号化部418からチャネル符号化された送信信号を入力し、変調方式・符号化率選択部410から変調方法を示す変調方法情報を入力する。また、データ変調部420は、入力した送信信号を、変調方法情報で示される変調方法により変調する。さらに、データ変調部420は、変調した送信信号をPM乗算部422へ出力する。

0057

PM乗算部422は、データ変調部420から変調信号を入力し、入力した信号を複製してアンテナ数と等しい8つの送信信号を生成する。すなわち、8つのアンテナ402A〜402Hのそれぞれから送信される8つの送信信号が生成される。換言すると、PM乗算部422は、分配器としての機能を有している。また、PM乗算部422は、PMI・CQI選択部436からPMI情報を入力し、生成した送信信号にプリコーディングマトリックスを乗算する。これにより、共有データチャネルは、8つのアンテナ402A〜402Hから、送信先であるユーザ装置の位置する方向に強い指向性を有する指向性ビームにより送信されることとなる。

0058

PM乗算部422において生成された、プリコーディングマトリックスが乗算された8つの送信信号のそれぞれは、次に、共通参照信号多重部424A〜424Hへ出力される。共通参照信号多重部424A〜424Hのそれぞれは、PM乗算部422から入力した送信信号に共通参照信号を多重化し、多重化により得られた送信信号を、対応するIFFT部426A〜426Hへ出力する。

0059

IFFT部426A〜426Hは、共通参照信号多重部424A〜424Hからそれぞれ入力した送信信号に対して高速逆フーリエ変換を行ない、変換された送信信号のそれぞれをCP付与部428A〜428Hへ出力する。CP付与部428A〜428Hは、入力した信号に対して、サイクリック・プリフィックス(cyclic prefix:CP)を付与し、CPが付与された送信信号をそれぞれRF送信回路430A〜430Hへ出力する。RF送信回路430A〜430Hは、入力した信号を送信するための処理(デジタルアナログ変換、帯域限定、電力増幅等)を行なう。処理された信号は、デュプレクサ404A〜404Hを介してアンテナ402A〜402Hから送信される。

0060

以上説明したバッファ4121〜412NからRF送信回路430A〜430Hまでの要素により、基地局40の出力部が構成される。次いで、受信部を構成する要素を説明する。なお、以下の説明では、一のユーザ装置に対して送信する場合について図示する。

0061

アンテナ合成部406は、デュプレクサ404A〜404Hを介し、ユーザ装置から送信される信号(基地局40にとっての受信信号)をアンテナ402A〜402Hのそれぞれから入力する。また、アンテナ合成部406は、それらの信号を合成し、合成した信号を復調・復号部408へ出力する。

0062

復調・復号部408は、アンテナ合成部406から入力した合成信号に対して、所定の復調・復号方法により、復調・復号を行う。また、復調・復号部408は、復調・復号した信号の中から、上り物理制御チャネル(PUCCH)を使用してフィードバックされたPMI情報、このPMI情報に対応したCQI、およびそのフィードバックに使用されたフレームのフレーム番号(すなわち、フィードバックの時刻)と、上りデータチャネル(PUSCH)を使用してフィードバックされたPMI情報、このPMI情報に対応したCQI、およびそのフィードバックに使用されたフレームのフレーム番号とを抽出する。さらに、復調・復号部408は、PUCCHのPMI情報、CQIおよびフレーム番号を制御チャネルフィードバックPMI・CQI・フレーム番号蓄積部432(以下、蓄積部432と記す)へ出力し、PUSCHのPMI情報、CQI、およびフレーム番号をデータチャネルフィードバックPMI・CQI・フレーム番号蓄積部434(以下、蓄積部434と記す)へ出力する。

0063

蓄積部432は、復調・復号部408から、制御チャネル(PUCCH)のPMI情報、CQIおよびフレーム番号を入力し、格納する。また、蓄積部432は、格納したPUCCHのPMI情報、CQIおよびフレーム番号をPMI・CQI選択部436へ出力することができる。

0064

蓄積部434は、復調・復号部408から、データチャネル(PUSCH)のPMI情報、CQIおよびフレーム番号を入力し、格納する。また、蓄積部434は、格納したPUSCHのPMI情報、CQIおよびフレーム番号をPMI・CQI選択部436へ出力することができる。

0065

PMI・CQI選択部436は、蓄積部432から制御チャネル(PUCCH)のPMI情報、CQIおよびフレーム番号を入力する。また、PMI・CQI選択部436は、蓄積部434からデータチャネル(PUSCH)のPMI情報、CQIおよびフレーム番号を入力する。さらに、PMI・CQI選択部436は、入力したPMI情報とフレーム番号とに基づいて、いずれのPMI情報を使用すべきかを選択することができる。この選択については、後述する。

0066

また、PMI・CQI選択部436は、選択したPMI情報をPMI多重化部4141〜414NとPM乗算部422とに出力し、選択したPMI情報に対応したCQIを変調方式・符号化率選択部410へ出力する。

0067

次に、本発明の第2の実施形態によると基地局40とユーザ装置との間で行われる通信の一例について説明する。ただし、比較のために、先ず、ユーザ装置10の構成を有しないユーザ装置と基地局との間のプリコーディング方式のMIMOシステムにおける送受信を、図5を参照しながら説明する。なお、以下の説明で参照する図5および図6においては、信号の伝搬遅延Δは無視している。また、基地局(基地局40)は、ユーザ装置からフィードバックされたPMI情報に従うものとする。さらに、基地局(基地局40)と通信するユーザ装置は、第1の実施形態によるユーザ装置10であってもよい。

0068

図5を参照すると、ユーザ装置(UE)は、時刻t1において、PUSCHを使用して非周期的な周波数選択性のPMI1のフィードバックを行っている。すなわち、所定のサブバンドに関するPMI情報を含めたPMI情報をフィードバックするよう基地局から要求があり、その要求に応答して、PMI情報のフィードバックが時刻t1で行われている。

0069

また、時刻t1直後の時刻t2において、ユーザ装置は、PUCCHを使用して周期的なPMI情報のフィードバックとして広帯域の(全帯域共通の)PMI2をフィードバックしている。すなわち、図示の例では、PUCCHを使用して、一定の周期で広帯域のPMI情報をフィードバックすべきことがユーザ装置と基地局との間で取り決められており、この取り決めに従ったフィードバックが時刻t2で行われている。基地局は、PMI2を受信すると、所定の処理を行ってPMI2を取得すると共に、PMI蓄積部のPMI情報をPMI2に更新する。

0070

この後、時刻t3において、基地局がユーザ装置に対して信号を送信する場合には、基地局は、更新されたPMI情報を使用する。すなわち、原則として、最新のPMI情報が使用される。図示の例では、PMI2が使用されることとなり、基地局が要求したPUSCHを使用した周波数選択性PMI情報は使用されない。したがって、基地局は、周波数選択性PMI情報を要求したにもかかわらず、これを使用することができず、よって、より最適な重み付けを行うことができないという不都合が生じる。

0071

本発明の第2の実施形態による基地局40によれば、以下のとおり、このような不都合が解消される。図6を参照すると、時刻t1においてフィードバックされたPMI1は、PUSCHを使用してフィードバックされているため、蓄積部434(図4)にPMI−Aとして格納される。また、このとき、PMI1のフィードバックに使用されたフレームのフレーム番号も蓄積部434に格納される。

0072

その後、時刻t2において、PUCCHを使用してフィードバックされたPMI2は、蓄積部432(図4)にPMI−Bとして格納される。また、PMI2のフィードバックに使用されたフレームのフレーム番号も蓄積部432に格納される。

0073

次に、時刻t3において基地局40がユーザ装置に信号を送信するときは、PMI・CQI選択部436において選択されるPMI情報が使用される。この選択は、例えば、以下のように行われる。先ず、PMI・CQI選択部436において、PMI1がフィードバックされた時刻からデータ送信時(下り送信時)までの経過時間をT1と、PMI2がフィードバックされた時刻からデータ送信時までの経過時間をT2とが計算される。これらの計算は、蓄積部432および434から入力したフレーム番号に基づいて行ってよい。次に、
L= aT1−bT2(0<a<1、0<b<0) 式(1)
で表されるL値が計算される。次いで、L値が0以上か否かが判定され、0以上であればPMI−Aが選択され、0より小さければPMI−Bが選択される。ここで、aおよびbは忘却係数であり、例えば無線伝搬状況等に応じて適宜決定されてよい。このような選択によれば、PUSCHを通したPMI1のフィードバックが、PUCCHを通したPMI2のフィードバックよりも先行していた場合であっても、優先して使用され得る。PUSCHを使用する場合には、ユーザ装置は、PMI−Aとして周波数選択性PMI(サブバンド毎のPMI)情報をフィードバックすることができ、基地局は、これらを利用することによって、より適切なスケジューリングを行うことができる。

0074

以上説明したように、本実施形態による基地局40では、PUSCHを使用した周波数選択性PMI情報のフィードバックが、PUCCHを使用した全帯域共通のPMI情報のフィードバックより先行した場合であっても、その時間差が小さく、無線伝搬状況が大きく変化しないと想定されるときは、PUCCHを通してフィードバックされた最新のPMI情報よりもPUSCHを通してフィードバックされたPMI情報を優先的に使用することが可能となる。また、時間差が大きく、無線伝搬状況が大きく変化したと想定されるときに、最新のPMI情報を使用することも可能となる。したがって、本実施形態による基地局40によれば、より好ましいスケジューリングが可能となる効果が発揮される。

0075

なお、T1とT2の差に基づいて、使用するPMI情報を選択しても良い。例えば、T1>T2の場合であってT2−T1が所定の時間以下であるとき、PMI−Bを使用せずにPMI−Aを使用するようにして良い。すなわち、PMI−Aの受信直後にPMI−Bを受信した場合であって、両者間の時間差が短いときは、基地局とユーザ装置の間の伝搬環境はそれ程大きく変化はしていないと想定されるため、PUCCHを通してフィードバックされた(例えば、広帯域の)PMI−Bでなく、PUSCHを通してフィードバックされた(例えば、周波数選択性の)PMI−Aを使用するのが有益である。

0076

また、PMI情報のフィードバックに使用されたフレームのフレーム番号から経過時間T1およびT2を算出したが、これに限らず、基地局がPMI情報の受信を把握した時点を起算時としてもよい。すなわち、PUCCHを使用したPMI情報のフィードバックと、PUSCHを使用したPMI情報のフィードバックとのいずれが先であるかを定量的に求めることができれば、如何なる方法であってよい。

0077

さらに、PUSCHを使用してフィードバックされたPMI情報を優先する例を説明したが、これに限らず、PUCCHを使用したフィードバックの後にPUSCHを使用したフィードバックが行われた場合に、PUCCHを通してフィードバックされたPMI情報を優先してもよい。これは、第2の実施形態による基地局40が、制御チャネルフィードバックPMI・CQI・フレーム番号蓄積部432と、データチャネルフィードバックPMI・CQI・フレーム番号蓄積部434とを有し、それぞれのチャネル毎のPMI情報を格納しているため、実現することができる。このことからも、本実施形態の移動局40の利点が理解される。

0078

なお、基地局40が選択したPMI情報は、ユーザ装置に対して明示的に通知されてよい。
<第3の実施形態>
続けて、本発明の第3の実施形態による基地局について、図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の第3の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。図7図4と比較すると明らかなように、第3の実施形態による基地局70は、第2の実施形態による基地局40の制御チャネルフィードバックPMI・CQI・フレーム番号蓄積部432とデータチャネルフィードバックPMI・フレーム番号蓄積部434とに代わり、全帯域共通PMI・CQI蓄積部732と周波数選択性PMI・CQI蓄積部734とを有する点において、第2の実施形態による基地局40と主に相違する。以下、相違点を中心に説明する。

0079

基地局70の復調・復号部708は、アンテナ合成部706から入力した合成信号に対して、所定の復調・復号方法により、復調・復号を行う。また、復調・復号部708は、復調・復号した信号の中から、システム帯域全体のチャネル品質を表す全帯域共通のPMI情報(広帯域のPMI情報)と、このPMI情報のフィードバックに使用されたチャネルの平均チャネル品質情報(CQI)と、を抽出する。さらに、復調・復号部708は、周波数選択性のPMI情報(サブバンド毎のPMI情報)と、このPMI情報のフィードバックに使用されたチャネルの平均CQIとを抽出する。

0080

また、復調・復号部708は、全帯域共通のPMI情報と、これに関する平均CQIと、を全帯域共通PMI・CQI蓄積部732へ出力し、周波数選択性のPMI情報と、これ関する平均CQIとを周波数選択性PMI・CQI蓄積部734へ出力する。

0081

全帯域共通PMI・CQI蓄積部732は、復調・復号部708から、全帯域共通のPMI情報と、これに関する平均CQIとを入力し、格納する。また、全帯域共通PMI・CQI蓄積部732は、格納した全帯域共通のPMI情報と、これに関する平均CQIとをPMI・CQI選択部736へ出力することができる。

0082

周波数選択性PMI・CQI蓄積部734は、復調・復号部708から、周波数選択性のPMI情報と、これ関する平均CQIとを入力し、格納する。また、周波数選択性PMI・CQI蓄積部734は、格納した周波数選択性のPMI情報と、これ関する平均CQIとをPMI・CQI選択部736へ出力することができる。

0083

PMI・CQI選択部736は、全帯域共通PMI・CQI蓄積部732から全帯域共通のPMI情報と、これに関する平均CQIと入力する。また、PMI・CQI選択部736は、周波数選択性PMI・CQI蓄積部734から周波数選択性のPMI情報と、これ関する平均CQIとを入力する。さらに、PMI・CQI選択部736は、入力した2つの平均CQIに基づいて、いずれのPMI情報を使用すべきかを選択することができる。

0084

例えば、PMI・CQI選択部736は、全帯域共通のPMI情報のフィードバックに使用されたチャネルの平均CQI1と、周波数選択性のPMI情報のフィードバックに使用されたチャネルの平均CQI2と、の差:
D=CQI1−CQI2 式(2)
が所定の値X以上であれば、全帯域共通のPMI情報を選択し、所定の値X未満であれば、周波数選択性のPMI情報を選択する。なお、X値は例えば0dBであってよい。

0085

また、PMI・CQI選択部736は、選択したPMI情報をPMI情報多重化部7141〜714NとPM乗算部722へ出力し、選択したPMI情報に対応したCQIを変調方式・符号化率選択部710に出力する。

0086

上記のとおり構成された本実施形態による基地局70においては、PMI・CQI選択部736において、2つの平均CQIが比較されて、その比較の結果に基づいてPMI情報が選択される。したがって、基地局70からユーザ装置への送信が、最新のPMI情報に限らず、無線伝搬状況のよいチャネルでフィードバックされたPMI情報が使用されることとなる。この結果、ユーザ装置が基地局70で使用されたPMI情報を誤って受信する頻度が減少し、基地局70とユーザ装置との間のPMI情報の不一致が低減される。

0087

なお、基地局70が選択したPMI情報は、ユーザ装置に対して明示的に通知されてよい。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態による基地局について説明する。第4の実施形態による基地局は、基地局からユーザ装置に対して行われる非周期的なPMI(好ましくは周波数選択性PMI)情報のフィードバックの要求タイミングが調整される点で、第2の実施形態による基地局40と主に相違する。以下、相違点を中心に説明する。

0088

基地局40がユーザ装置に対して非周期的なPMI情報のフィードバックを行うように要求する場合、基地局40のスケジューラ416は、その要求に応答したユーザ装置からのフィードバックが、周期的なフィードバックの時点を含む所定の時間範囲に行われるように、要求を送信するタイミングを調整する。

0089

具体的には、図8に示すとおり、本実施形態による基地局40は、ユーザ番号Nのユーザについての制御チャネルフィードバック時間/周期蓄積部438と、同一ユーザについての非周期的PMIフィードバック要求判定部440と、下りリンク制御チャネル生成部442と、を更に含んでいる。

0090

制御チャネルフィードバック時間/周期蓄積部438は、ユーザ毎にフィードバック時間(周期)を蓄積している。このフィードバック時間は、基地局40とユーザ装置との間で通信が開始される際に決定される。フィードバック要求判定部440は、ユーザ装置からのPMI情報の受信の成否や、受信した信号に含まれるCQIに基づいて、例えば、そのユーザ装置に対して、PUSCHを使用した非周期的な周波数選択性PMIの報告を要求すべきか否かを判定する。下りリンク制御チャネル生成部442は、フィードバック要求判定部440が要求すべきと判定した場合に、UL grantを用いてそのユーザ装置へフィードバックを要求する。したがって、基地局40において、あるユーザについて制御チャネルが生成される場合、PMIの非周期的なフィードバックを要求すべきか否かがフィードバック要求判定部440により判定され、要求すべきと判定されたときは、そのユーザに対応した制御チャネルフィードバック時間/周期蓄積部438に蓄積されているフィードバック時間が参照されて、適切なタイミングでフィードバック要求が行われる。

0091

ここで、所定の時間範囲は、例えば、図9に示すように、同時刻に通知することが考えられる。また、時間経過T1およびT2(図6)を使用した式(1)に基づく判定において、L値が0以上となる範囲であってもよい。これによれば、基地局が非周期的なPMI情報のフィードバックを要求した場合であって、その後に周期的なPMI情報のフィードバックが行われたときであっても、非周期的なフィードバックによるPMI情報が使用されることとなる。非周期的なフィードバックにおいては、通例、PUSCHを使用した周波数選択性PMI情報がフィードバックされるため、これが優先されてより好適なスケジューリングが可能となる。

0092

また、例えば、周期的なPMI情報のフィードバックが行われた時刻から所定の時間範囲に非周期的なPMI情報のフィードバックが行われた場合に、非周期的なフィードバックによるPMI情報を優先する旨を基地局40とユーザ装置との間で予め取り決めてもよい。

0093

説明の便宜上、本発明が幾つかの実施例に分けて説明されるが、各実施例の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の実施例が必要に応じて使用されてよい。

図面の簡単な説明

0094

本発明の第1の実施形態によるユーザ装置の概略構成図である。
ユーザ装置と基地局との間の通信を模式的に示すタイムチャートである。
図1のユーザ装置と基地局との間の通信を模式的に示すタイムチャートである。
本発明の第2の実施形態による基地局の概略構成図である。
基地局とユーザ装置との間の通信を模式的に示すタイムチャートである。
図4の基地局とユーザ装置との間の通信を模式的に示すタイムチャートである。
本発明の第3の実施形態による基地局の概略構成図である。
本発明の第4の実施形態による基地局の概略構成図である。
本発明の第4の実施形態による通信方法を示すタイムチャートである。

符号の説明

0095

10ユーザ装置、40,70基地局、112PMI選択部およびCQI推定部、114遅延回路、116復調用PMI蓄積部、118 復調用PMI演算部、120チャネル推定部、408復調・復号部、410変調方式・符号化率選択部、422 PM乗算部、432制御チャネルフィードバックPMI・CQI・フレーム番号蓄積部、434データチャネルフィードバックPMI・CQI・フレーム番号蓄積部、436 PMI・CQI選択部、708 復調・復号部、710 変調方式・符号化率選択部、732全帯域共通PMI・CQI蓄積部、734周波数選択性PMI・CQI蓄積部、736 PMI・CQI選択部

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