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技術 コンタクト部材、コンタクト部材の保持構造及び電気コネクタ

出願人 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
発明者 渡辺吉則
出願日 2007年11月29日 (13年2ヶ月経過) 出願番号 2007-309365
公開日 2009年6月18日 (11年8ヶ月経過) 公開番号 2009-134956
状態 特許登録済
技術分野 嵌合装置及び印刷回路との接合 コネクタハウジング及び接触部材の保持 多極コネクタ
主要キーワード 保持脚 支持面側 各端子ユニット 受容溝 ノッチ部分 圧入部分 端子ユニット ドッキングコネクタ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

低背化を妨げることなくコンタクト部材浮き上がりを防止することのできるコネクタを提供することを目的とする。

解決手段

圧入孔及び支持面を備えたハウジングに保持され、かつ相手側コンタクト部材と接続される、電気コネクタのコンタクト部材109であって、このコンタクト部材109は、相手側コンタクト部材と接触し、かつ支持面に沿って配置される扁平状のコンタクト部109aと、コンタクト部109aと繋がり、かつ圧入孔に圧入される扁平状の圧入固定部109bと、圧入固定部109bに繋がるタイン部109cと、圧入固定部109bの側面から延びる耳片109dとを備え、耳片109dは、支持片109d1と、傾斜片109d2を有している。

概要

背景

パーソナルコンピュータに代表される電子機器の内部で、電子部品実装されたプリント配線板(以下、単に配線板という)同士を平行な状態で接続する電気コネクタ(以下、単にコネクタ)が知られている。このコネクタは、各々の配線板に実装され、垂直型ヘッダと称されることがある。

例えば特許文献1に開示されるように、高密度化、すなわち小型で多数のコンタクト部材を有するコネクタが開発されている。特許文献1のコネクタ200は、図14に示すように、ハウジング201の背面部に複数の端子板嵌合部202を形成し、端子板嵌合部202に端子ユニット203を嵌合した後に、各端子ユニット203をハウジング201に融着してハウジング201に固着する。端子ユニット203には、長手方向の寸法が短くかつ幅狭の端子板204に所定のピッチで2列に多数のコンタクト部材205、206が埋め込まれている。コンタクト部材205、206の各コンタクト部205a、206aは、ハウジング201の嵌合凹部207に形成された絶縁壁208に沿って、嵌合凹部207内に配置される。

このコネクタ200は、絶縁壁208の上端部に、突起208aが形成されている。平面視すると、コンタクト部205a、206aは、突起208aに隠れることになる。つまり、突起208aは、コネクタ200と図示しない相手側コネクタが嵌合される際に、相手側コネクタのコンタクト部材がコンタクト部205a、206aの先端に衝突するのを避けるために設けられている。相手側コンタクト部材がコンタクト部205a、206aの先端に衝突すると、嵌合が不十分となるおそれがある。または、コンタクト部205a、206a、さらには相手側コンタクト部材が損傷するおそれがあるからである。

コネクタ200は、電子機器の小型化に応じて、その高さを低くする低背化の要求がある。ところが、絶縁壁208の先端に突起208aを設けたコネクタ200は、低背化のために不利である。突起208aを形成する分だけ絶縁壁208が高くなるからである。

特許文献2に記載されているコネクタ300は、図15に示すように、上述したコネクタ200のように絶縁壁208の上端に突起208aを設けないので、より低背化することができる。

ところで、コンタクト部材303は、その立上がり部のみが、底床301bに圧入されることによってハウジング301に拘束されている。したがって、コンタクト部材303のタイン部303bに矢印で示す向きに力が加わると、コンタクト部材303は、圧入部分を中心として矢印で示す向きに回転する。そうすると、コンタクト部303aが絶縁壁302から離れる向きに変位する。そうすると、コンタクト部303aが、相手側のコンタクト部材304のコンタクト部304aと衝突するおそれがある。なお、コンタクト部303aが絶縁壁302から離れる向きに変位することを、以下、コンタクト部の「浮き上がり」と呼ぶことにする。
ハウジング301の底床301bの厚さが薄くなると、タイン部303bに矢印で示す向きに力が加わったときに、コンタクト部材303は回転しやすくなる。コンタクト部材303を拘束する長さが短くなるためである。コネクタ300を低背化する場合には、所定の嵌合長さを確保する必要があるため、底床301bの厚さが薄くされる。したがって、コネクタ300を低背化すると、コンタクト部303aは絶縁壁302から浮き上がりやすくなる。

実開平4−99378号公報
特開2001−102120号公報

概要

低背化を妨げることなくコンタクト部材の浮き上がりを防止することのできるコネクタを提供することを目的とする。圧入孔及び支持面を備えたハウジングに保持され、かつ相手側コンタクト部材と接続される、電気コネクタのコンタクト部材109であって、このコンタクト部材109は、相手側コンタクト部材と接触し、かつ支持面に沿って配置される扁平状のコンタクト部109aと、コンタクト部109aと繋がり、かつ圧入孔に圧入される扁平状の圧入固定部109bと、圧入固定部109bに繋がるタイン部109cと、圧入固定部109bの側面から延びる耳片109dとを備え、耳片109dは、支持片109d1と、傾斜片109d2を有している。

目的

本発明は、以上説明した技術的課題に基づいてなされたもので、低背化を妨げることなく、コンタクト部がハウジングの絶縁壁から浮き上がるのを防止することのできるコンタクト部材を提供することを目的とする。また、本発明は、このコンタクト部材を用いてコンタクト部が絶縁壁から浮き上がるのを防止したコンタクト部材の保持構造及びコネクタを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

圧入孔及び支持面を備えたハウジングに保持され、かつ相手側コンタクト部材と接続される、電気コネクタコンタクト部材であって、前記コンタクト部材は、前記相側コンタクト部材と接触し、かつ前記支持面に沿って配置される扁平状のコンタクト部と、前記コンタクト部と繋がり、かつ前記圧入孔に圧入される扁平状の圧入固定部と、前記圧入固定部に繋がるタイン部と、前記圧入固定部の側面から延びる耳片とを備え、前記耳片は、前記コンタクト部よりも前記支持面側に突出する突出部を有し、前記突出部は、前記圧入固定部を中心として、前記コンタクト部と反対側に配置されていることを特徴とするコンタクト部材。

請求項2

前記耳片は、前記圧入固定部と繋がり、かつ前記コンタクト部と同一平面上に設けられる支持片と、前記支持片から前記相手側コンタクト部材が挿入される向きに延び、かつその先端が前記支持面に接近するように傾斜する傾斜片と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンタクト部材。

請求項3

前記耳片は、前記圧入固定部の幅方向の両側面に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンタクト部材。

請求項4

ハウジングに形成された圧入孔に圧入固定部が圧入され、かつ前記ハウジングに形成された支持面に沿ってコンタクト部が配置される、コンタクト部材の前記ハウジングに対する保持構造であって、前記コンタクト部材は、相手側コンタクト部材と接触し、かつ前記支持面に沿って配置される扁平状のコンタクト部と、前記コンタクト部と繋がり、かつ前記圧入孔に圧入される扁平状の圧入固定部と、前記圧入固定部に繋がるタイン部と、前記圧入固定部の側面から延びる耳片とを備え、前記耳片は、前記コンタクト部よりも前記支持面側に突出する突出部を有し、前記突出部は、前記圧入固定部を中心として、前記コンタクト部と反対側に配置され、前記ハウジングは、前記耳片の前記突出部が押圧される押圧面を有することを特徴とするコンタクト部材の保持構造。

請求項5

前記耳片は、前記圧入固定部と繋がり、かつ前記コンタクト部と同一平面上に設けられる支持片と、前記支持片から前記相手側コンタクト部材が挿入される向きに延び、かつその先端が前記支持面に接近するように傾斜する傾斜片と、を備え、前記傾斜片の先端が、前記押圧面に押圧されることを特徴とする請求項4に記載のコンタクト部材の保持構造。

請求項6

前記耳片は、前記圧入固定部の幅方向の両側面に設けられ、前記押圧面は、前記圧入孔の幅方向の両側に設けられたことを特徴とする請求項4又は5に記載のコンタクト部材の保持構造。

請求項7

第1プリント配線板実装される第1コネクタと、前記第1コネクタと嵌合され、第2プリント配線板に実装される第2コネクタと、からなる電気コネクタであって、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのいずれか一方が、圧入孔及び支持面を備えたハウジングと、前記ハウジングに保持される複数のコンタクト部材と、を備え、少なくとも一つの前記コンタクト部材は、相手側コンタクト部材と接触し、かつ前記支持面に沿って配置される扁平状のコンタクト部と、前記コンタクト部と繋がり、かつ前記圧入孔に圧入される扁平状の圧入固定部と、前記圧入固定部に繋がるタイン部と、前記圧入固定部の側面から延びる耳片とを備え、前記耳片は、前記コンタクト部よりも前記支持面側に突出する突出部を有し、前記突出部は、前記圧入固定部を中心として、前記コンタクト部と反対側に配置され、前記ハウジングは、前記耳片の前記突出部が押圧される押圧面を有することを特徴とする電気コネクタ。

請求項8

前記耳片は、前記圧入固定部と繋がり、かつ前記コンタクト部と同一平面上に設けられる支持片と、前記支持片から前記相手側コンタクト部材が挿入される向きに延び、かつその先端が前記支持面に接近するように傾斜する傾斜片と、を備え、前記傾斜片の先端が、前記押圧面に押圧されることを特徴とする請求項7に記載の電気コネクタ。

請求項9

前記耳片は、前記圧入固定部の幅方向の両側面に設けられ、前記押圧面は、前記圧入孔の幅方向の両側に設けられたことを特徴とする請求項7又は8に記載の電気コネクタ。

技術分野

0001

本発明は、電気コネクタ絶縁ハウジングに保持されるコンタクト部材およびその保持構造に関し、特に、プリント配線板半田付けされる低背のヘッダ(header)に好適なコンタクト部材の保持構造に関する。

背景技術

0002

パーソナルコンピュータに代表される電子機器の内部で、電子部品実装されたプリント配線板(以下、単に配線板という)同士を平行な状態で接続する電気コネクタ(以下、単にコネクタ)が知られている。このコネクタは、各々の配線板に実装され、垂直型ヘッダと称されることがある。

0003

例えば特許文献1に開示されるように、高密度化、すなわち小型で多数のコンタクト部材を有するコネクタが開発されている。特許文献1のコネクタ200は、図14に示すように、ハウジング201の背面部に複数の端子板嵌合部202を形成し、端子板嵌合部202に端子ユニット203を嵌合した後に、各端子ユニット203をハウジング201に融着してハウジング201に固着する。端子ユニット203には、長手方向の寸法が短くかつ幅狭の端子板204に所定のピッチで2列に多数のコンタクト部材205、206が埋め込まれている。コンタクト部材205、206の各コンタクト部205a、206aは、ハウジング201の嵌合凹部207に形成された絶縁壁208に沿って、嵌合凹部207内に配置される。

0004

このコネクタ200は、絶縁壁208の上端部に、突起208aが形成されている。平面視すると、コンタクト部205a、206aは、突起208aに隠れることになる。つまり、突起208aは、コネクタ200と図示しない相手側コネクタが嵌合される際に、相手側コネクタのコンタクト部材がコンタクト部205a、206aの先端に衝突するのを避けるために設けられている。相手側コンタクト部材がコンタクト部205a、206aの先端に衝突すると、嵌合が不十分となるおそれがある。または、コンタクト部205a、206a、さらには相手側コンタクト部材が損傷するおそれがあるからである。

0005

コネクタ200は、電子機器の小型化に応じて、その高さを低くする低背化の要求がある。ところが、絶縁壁208の先端に突起208aを設けたコネクタ200は、低背化のために不利である。突起208aを形成する分だけ絶縁壁208が高くなるからである。

0006

特許文献2に記載されているコネクタ300は、図15に示すように、上述したコネクタ200のように絶縁壁208の上端に突起208aを設けないので、より低背化することができる。

0007

ところで、コンタクト部材303は、その立上がり部のみが、底床301bに圧入されることによってハウジング301に拘束されている。したがって、コンタクト部材303のタイン部303bに矢印で示す向きに力が加わると、コンタクト部材303は、圧入部分を中心として矢印で示す向きに回転する。そうすると、コンタクト部303aが絶縁壁302から離れる向きに変位する。そうすると、コンタクト部303aが、相手側のコンタクト部材304のコンタクト部304aと衝突するおそれがある。なお、コンタクト部303aが絶縁壁302から離れる向きに変位することを、以下、コンタクト部の「浮き上がり」と呼ぶことにする。
ハウジング301の底床301bの厚さが薄くなると、タイン部303bに矢印で示す向きに力が加わったときに、コンタクト部材303は回転しやすくなる。コンタクト部材303を拘束する長さが短くなるためである。コネクタ300を低背化する場合には、所定の嵌合長さを確保する必要があるため、底床301bの厚さが薄くされる。したがって、コネクタ300を低背化すると、コンタクト部303aは絶縁壁302から浮き上がりやすくなる。

0008

実開平4−99378号公報
特開2001−102120号公報

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は、以上説明した技術的課題に基づいてなされたもので、低背化を妨げることなく、コンタクト部がハウジングの絶縁壁から浮き上がるのを防止することのできるコンタクト部材を提供することを目的とする。また、本発明は、このコンタクト部材を用いてコンタクト部が絶縁壁から浮き上がるのを防止したコンタクト部材の保持構造及びコネクタを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記目的を達成する本発明のコンタクト部材は、圧入孔及び支持面を備えたハウジングに保持され、かつ相手側コンタクト部材と接続される、コネクタのコンタクト部材である。このコンタクト部材は、相手側コンタクト部材と接触し、かつ支持面に沿って配置される扁平状のコンタクト部と、コンタクト部と繋がり、かつ圧入孔に圧入される扁平状の圧入固定部と、圧入固定部に繋がるタイン部と、圧入固定部の側面から延びる耳片とを備え、耳片は、コンタクト部よりも支持面側に突出する突出部を有し、この突出部は、圧入固定部を中心として、コンタクト部と反対側に配置されていることを特徴とする。
本発明によるコンタクト部材は、ハウジングに保持されると、突出部が支持面に押圧されることにより、耳片は支持面から離れる向きの力を受ける。そうすると、圧入固定部を介して繋がるコンタクト部は、圧入固定部を中心として、支持面に向けて押し付けられる。このようにして本発明は、コンタクト部が支持壁から浮き上がるのを防止する。

0011

本発明のコンタクト部材における耳片は、圧入固定部と繋がり、かつコンタクト部と同一平面上に設けられる支持片と、支持片から相手側コンタクト部材が挿入される向きに延び、かつその先端が支持面に接近するように傾斜する傾斜片とを備えていれば、その形状はどのようなものであってもよい。このコンタクト部材の耳片は、コンタクトの製造の過程で、新たな工程を加えることなく形成することができる。
また、耳片は、圧入固定部の幅方向の両側面に設けられることが好ましい。コンタクト部を、支持面に向けてより確実に押し付けることができるからである。

0012

本発明は、以上のコンタクト部材を用いたコンタクト部材の保持構造を提供する。すなわち本発明は、ハウジングに形成された圧入孔に圧入固定部が圧入され、かつハウジングに形成された支持面に沿ってコンタクト部が配置される、コンタクト部材のハウジングに対する保持構造であって、コンタクト部材は、相手側コンタクト部材と接触し、かつ支持面に沿って配置される扁平状の前記コンタクト部と、コンタクト部と繋がり、かつ圧入孔に圧入される扁平状の圧入固定部と、圧入固定部に繋がるタイン部と、圧入固定部の側面から延びる耳片とを備え、耳片は、コンタクト部よりも支持面側に突出する突出部を有し、この突出部は、圧入固定部を中心として、コンタクト部と反対側に配置される。またハウジングは、耳片の突出部が押圧される押圧面を有することを特徴する。

0013

以上のコンタクト部材の保持構造においても、耳片は、圧入固定部と繋がり、かつコンタクト部と同一平面上に設けられる支持片と、支持片から相手側コンタクト部材が挿入される向きに延び、かつその先端が支持面に接近するように傾斜する傾斜片と、を備えることが好ましい。この保持構造において、傾斜片の先端は、押圧面に押圧されることになる。
また、以上のコンタクト部材の保持構造において、耳片は、圧入固定部の幅方向の両側面に設けることが好ましく、この場合、押圧面は、圧入孔の幅方向の両側に設けられることになる。

0014

本発明は、以上のコンタクト部材を用いたコネクタを提供する。このコネクタは、第1配線板に実装される第1コネクタと、第1コネクタに嵌合され、第2配線板に実装される第2コネクタと、からなる。そして、第1コネクタ及び第2コネクタのいずれか一方が、圧入孔及び支持面を備えたハウジングと、ハウジングに保持される複数のコンタクト部材と、を備え、少なくとも一つのコンタクト部材は、相手側コンタクト部材と接触し、かつ支持面に沿って配置される扁平状のコンタクト部と、コンタクト部と繋がり、かつ圧入孔に圧入される扁平状の圧入固定部と、圧入固定部に繋がるタイン部と、圧入固定部の側面から延びる耳片とを備え、耳片は、コンタクト部よりも支持面側に突出する突出部を有し、この突出部は、圧入固定部を中心として、コンタクト部と反対側に配置される。また、ハウジングは、耳片の突出部が押圧される押圧面を有することを特徴とする。

0015

以上のコネクタにおいても、耳片は、圧入固定部と繋がり、かつコンタクト部と同一平面上に設けられる支持片と、支持片から相手側コンタクト部材が挿入される向きに延び、かつその先端が支持面に接近するように傾斜する傾斜片と、を備え、傾斜片の先端が、押圧面に押圧されることが好ましい。
また、以上のコネクタにおいて、耳片は、圧入固定部の幅方向の両側面に設けることが好ましく、この場合、押圧面は、圧入孔の幅方向の両側に設けられることになる。

発明の効果

0016

本発明によれば、低背化を妨げることなくコンタクト部材の浮き上がりを防止することができるコネクタを提供できる。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、本発明によるコネクタの最良の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態は、ノートブック型パーソナルコンピュータ(以下、ノートPC)と拡張ユニットであるドッキングステーションを相互に接続するドッキングコネクタに本発明を適用した例である。
図1図3は、本実施形態のプラグコネクタ10を示し、図1はその平面図、図2は正面図、図3はプラグコネクタ10を構成するハウジング4の斜視図である。プラグコネクタ10は、ドッキングステーションの上面に配される。

0018

図1図3において、プラグコネクタ10は、絶縁性細長いハウジング4と、このハウジング4の嵌合部6にハウジング4の長手方向Lに沿って4列に保持されたコンタクト部材8、9を有する。
コンタクト部材8は信号用の狭幅のコンタクト部材であり、コンタクト部材9は電力供給用幅広のコンタクト部材である。
ハウジング4は、長手方向Lに延びる直方体形状の本体14と、その両端に位置する直方体形状の取付部12、12を有している。本体14と取付部12、12は、合成樹脂により一体に成形されている。

0019

各取付部12には、保持金具22が取り付けられている。保持金具22は、プラグコネクタ10が取り付けられる配線板側に延びる保持脚18を有する。この保持脚18は、プラグコネクタ10を配線板に実装される際に利用される。

0020

嵌合部6の両端には、後述するリセプタクルコネクタ100のガイド孔118に挿入されるガイドポスト26が嵌合する向きに突設されている。ガイドポスト26は、案内機能ロック機能を果たす。
ハウジング4には、シールドシェル(以下、単にシェルという)28、28が取り付けられている。シェル28は、1枚の金属板から打ち抜き、折り曲げにより形成される。

0021

次に、ハウジング4は、嵌合部6に長手方向Lに沿う2列の嵌合溝44を有し、この嵌合溝44の両側に複数のコンタクト受容溝44a、44bが形成されている。コンタクト受容溝44a、44bは、それぞれコンタクト部材8、9の幅に応じて形成されており、コンタクト部材8はコンタクト受容溝44aに、またコンタクト部材9はコンタクト受容溝44bに配置される。

0022

次に、プラグコネクタ10と嵌合する相手側のリセプタクルコネクタ100について、
図4図6を参照して説明する。図4はリセプタクルコネクタ100の平面図、図5はその正面図、図6はリセプタクルコネクタ100のハウジング104の斜視図である。リセプタクルコネクタ100は、ノートPCの底面に配される。

0023

リセプタクルコネクタ100は、直方体状の絶縁性のハウジング104と、このハウジング104の側壁115を覆うように構成されている金属製のシールドシェル(以下、単にシェルという)128と、ハウジング104内に保持された複数のコンタクト部材108、109を有する。コンタクト部材108、109は、プラグコネクタ10のコンタクト部材8、9とそれぞれ接続されるものである。

0024

ハウジング104は、その長手方向Lに沿って延びる嵌合凹部101が形成されている。この嵌合凹部101内には、プラグコネクタ10の嵌合溝44と嵌合される2列の嵌合リブ144が、長手方向Lに沿ってハウジング104と一体に形成されている。嵌合リブ144の側面には、複数のコンタクト受容溝144a、144bが形成されている。コンタクト受容溝144a、144bは、それぞれコンタクトの幅に応じて形成されており、コンタクト部材108はコンタクト受容溝144aに、またコンタクト部材109はコンタクト受容溝144bに配置される。コンタクト部材108、109は、コンタクト受容溝144a、144bに配置されて、各嵌合リブ144の両側に列状に配設されている。

0025

ハウジング104の長手方向Lの両端部には、相手方となるプラグコネクタ10のガイドポスト26を受容するガイド孔118が形成されている。

0026

コンタクト部材108、109は、それぞれ図示しない配線板に接続されるタイン部108a、109cを有し、これらのタイン部108a、109cがハウジング104の下面から露出している。

0027

以上のように、構成されたプラグコネクタ10とリセプタクルコネクタ100が、互いに嵌合されると、コンタクト部材8とコンタクト部材108が、またコンタクト部材9とコンタクト部材109が接続される。

0028

本実施形態は、リセプタクルコネクタ100のコンタクト部材の形状に特徴がある。この特徴により、本実施形態によるプラグコネクタ10及びリセプタクルコネクタ100からなるドッキングコネクタの低背化を妨げることなく、コンタクト部が絶縁壁からの浮き上がるのを防止する。この特徴について、リセプタクルコネクタ100に保持される電源用のコンタクト部材109を例にして説明する。なお、ここではコンタクト部材109を例にするが、コンタクト部材8、9及び108に本発明を適用できることは言うまでもない。

0029

図7はコンタクト部材109を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図を示す。
コンタクト部材109は、縦断面がL字状であり、コンタクト部109aと、圧入固定部109bと、タイン部109cと、耳片109dとから構成される。コンタクト部材109は、例えば銅合金のように電気伝導率の高い金属薄板を、打ち抜き、折り曲げすることで、コンタクト部109a、圧入固定部109b、タイン部109c及び耳片109dが一体に形成されている。コンタクト部材109は、金属薄板から構成されているので、各構成部分弾性を有している。

0030

コンタクト部109aは、相手側のコンタクト部材9と接触する部位である。ここで、コンタクト部109aの自由端側を前端といい、タイン部109cと繋がる側を後端ということにする。コンタクト部109aは、その後端で、ハウジング104の底床116に圧入される圧入固定部109bと繋がる。コンタクト部109aは、ハウジング104のコンタクト受容溝144bに受容される。

0031

タイン部109cは、リセプタクルコネクタ100が実装される配線板に電気的に接続される。タイン部109cは、その一端が圧入固定部109bと繋がる。また、タイン部109cは、コンタクト部109aに対して約90℃の角度をなしている。
以上のコンタクト部109a、圧入固定部109b及びタイン部109cは、公知のコンタクトの各部と同様のものである。

0032

耳片109dは、圧入固定部109bの幅方向に対向する両側面に設けられている。耳片109dは、コンタクト部109aの側面から延びる支持片109d1と、支持片109d1と繋がり後端に向けて延びる傾斜片109d2とから構成される。支持片109d1は、コンタクト部109aと同一平面上に設けられている。傾斜片109d2は、支持片109d1に対して、及びコンタクト部109aに対して所定の角度θをなして設けられている。傾斜片109d2は、弾性を有し、ばねとして機能する。コンタクト部109aは耳片109dと一体に形成されている。また、傾斜片109d2は、圧入固定部109bを中心としてコンタクト部109aの反対側に配置される。

0033

図8は、従来のコンタクト部材09を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図を示す。本発明によるコンタクト部材109のコンタクト部109aと、タイン部109cと、耳片109dに対応する構成要素に各々09a、09b、09cを付している。従来のコンタクト部材09は、耳片09dの全体が、コンタクト部09aと同一平面上に設けられている点で、本発明によるコンタクト部材109と相違する。なお、コンタクト部材109は、ハウジング104に対して、実線矢印の向きに挿入される。

0034

図9は、本発明によるコンタクト部材109がリセプタクルコネクタ100のハウジング104に保持された状態を示す部分断面図である。なお、コンタクト部材109は、図中、下方からハウジング104に圧入される。
コンタクト部材109のコンタクト部109aは、嵌合リブ144に形成されたコンタクト受容溝144aに受容される。また、コンタクト部材109の圧入固定部109bは、ハウジング104の底床116に形成された圧入孔144cに圧入される。コンタクト部材109は、圧入固定部109bのみでハウジング104に拘束される。
耳片109dは圧入孔144cの幅方向の両端に位置している。一方、支持面Sと同一平面上に形成された押圧面144dが、耳片109dに対応する位置に形成されている。

0035

コンタクト部材109のタイン部109cに、白抜き矢印の向きに力が加わったとする。コンタクト部材109は、圧入固定部109bのみでハウジング104に拘束されているので、コンタクト部材109は、圧入固定部109bを中心として白抜き矢印で示す向きに回転しようとする。ところが、耳片109dの傾斜片109d2は、コンタクト部109aよりも支持面S側に突出しているから、圧入孔144c内において、押圧面144dに押圧される。コンタクト部109aは圧入固定部109bを介して傾斜片109d2と一体に形成されているので、コンタクト部109aには白抜き矢印で示すように支持面Sに向かって押し付ける力が加わる。この力により、コンタクト部109aが支持面Sから浮き上がるのを防止する。

0036

図10は、図9のコンタクト部材109を従来のコンタクト部材09に置き換えた図である。
従来のコンタクト部材09の場合、耳片09dが支持面Sに沿って平行に配置される。したがって、タイン部09cに矢印の向きに力が加わると、圧入固定部09bを中心にして、コンタクト部09aは全体として矢印の向きに回転し、その結果としてコンタクト部09aが支持面Sから浮き上がる。
これに対して本実施形態のコンタクト部材109は、タイン部109cに図9に示す矢印の向きに力が加わっても、傾斜片109d2が押圧面144dに押圧されることにより、コンタクト部109aを支持面Sに押し付ける力が発生し、コンタクト部109aは支持面Sから浮き上がらない。

0037

以上説明したように、本実施形態によるコンタクト部材109は、ハウジング104に保持された状態で、コンタクト部109aを嵌合リブ144の支持面Sに向けて押し付ける力を発生させる耳片109dをコンタクト部109aと一体で構成することにより、コンタクト部109aが支持面Sから浮き上がるのを防止することができる。この効果は、ハウジング104の底床116を厚くすることなく得ることができる。

0038

また、本実施形態は、新たな部材を付加することなく、耳片109dの一部に傾斜片109d2を形成するだけで、支持面Sからコンタクト部109aが浮き上がるのを防止できる利点がある。以下この点について、図11を参照して説明する。
図11は、製造過程におけるコンタクト部材109の様子を示す図であり、金属薄板を打ち抜くことにより、コンタクト部材109の中間体109Mが形成された様子を示している。図11は、他の種類のコンタクト部材の中間体も同時に形成された例を示している。
中間体109Mは、コンタクト部材109の耳片109dに対応する部分がノッチ部を介してキャリアCに繋がっており、最終的には、所定位置を切断してキャリアCからコンタクト部材109が切り離される。ノッチ部は、キャリアCから容易に切断又は折り取りが可能に狭幅にされた部分である。タイン部109c、傾斜片109d2の折り曲げはキャリアCを切断する前又は後のいずれかに行われるが、タイン部109cと同時に傾斜片109d2を折り曲げすることができる。

0039

コンタクト部材109の中間体109M、さらには他の種類のコンタクト部材の中間体を、キャリアCに繋がった状態で同時に作製することにより、複数種類のコンタクト部材の中間体を一緒ハンドリングすることができ、かつ一緒に打ち抜き、折り曲げ等の加工を施すことが可能であり、高い生産性を確保することができる。耳片109dは、このような生産方法を採用したときに、キャリアCとコンタクト部材109の中間体109Mとを繋ぐノッチ部分流用したものである。したがって、本実施形態によれば、コストの上昇を伴うことなく、コンタクト部109aが支持面Sからの浮き上がりを防止できる利点もある。

0040

以上では、耳片109dに傾斜片109d2を設けたが、同様の機能を発揮するものであれば、他の構成を採用することもできる。例えば、傾斜片109d2の代わりに、突起を設けることができる。図12にその例を示す。このコンタクト部材409は、圧入固定部409b、タイン部409cを備え、耳片409dがコンタクト部409aと同一平面上に形成されているが、耳片409dの先端に、嵌合リブ144の支持面S側に突出する突起409d2が形成されている。

0041

また、以上では、L字状のコンタクト部材109について説明したが、本発明はこの形態に限定されない。例えば、図13に示すように、コンタクト部509aと、圧入固定部509bと、タイン部509cと、耳片509dとからなり、全体として扁平なI字状のコンタクト部材509についても適用することができる。このコンタクト部材509において、耳片509dは、前述の耳片109dと同様の構成、機能を有している。なお、L字状のコンタクト部材109は表面実装用のコネクタを構成する場合に用いられ、I字状のコンタクト部材509は、スルーホールが形成された回路基板に実装されるコネクタを構成する場合に用いられる。

0042

さらに、以上では、コンタクト部材109の両側の耳片109dに傾斜片109d2を設けたが、本発明はコンタクト部材109の片側だけに傾斜片109d2を設ける形態を包含する。ただし、コンタクト部109aの幅が広い場合には、コンタクト部材109の片側だけに傾斜片109d2を設けたのでは、コンタクト部109aを嵌合リブ144に押し付ける力をコンタクト部109aの幅方向の全域に及ぼすことがむずかしくなる。したがって、コンタクト部材109の片側だけに傾斜片109d2を設ける形態は、コンタクト部109aの幅が比較的狭い場合に採用すべきである。

0043

これ以外にも、本発明の要旨、つまり、扁平なコンタクト部を支持面に向けて押し付ける力を発生させる耳片が、コンタクト部と一体に形成されることを逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択し、あるいは他の構成に適宜変更することが可能である。

図面の簡単な説明

0044

本実施形態に係るプラグコネクタの平面図である。
図1のプラグコネクタの正面図である。
図1のプラグコネクタを構成するハウジングの斜視図である。
図1のプラグコネクタと嵌合するリセプタクルコネクタの平面図である。
図4のリセプタクルコネクタの正面図である。
図4のリセプタクルコネクタを構成するハウジングの斜視図である。
図1のプラグコネクタに用いられるコンタクト部材を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図を示す。
従来のコンタクト部材を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図を示す。
本発明によるコンタクト部材をリセプタクルコネクタのハウジングに保持した状態を示す部分断面図である。
従来のコンタクト部材をリセプタクルコネクタのハウジングに保持した状態を示す部分断面図である。
製造過程におけるコンタクト部材の様子を示す図である。
本発明によるコンタクト部材の他の例を示す図である。
本発明によるコンタクト部材の他の例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図を示す。
特許文献1に開示されたコネクタを示す斜視図である。
特許文献2に開示されたコネクタを示す斜視図である。

符号の説明

0045

100…リセプタクルコネクタ
101…嵌合凹部
104…ハウジング
108,109,409,509…コンタクト部材
108a,109c,409c,509c…タイン部
109a,409a,509a…コンタクト部
109b,409b,509b…圧入固定部
109d,409d,509d…耳片
109d1…支持片
109d2…傾斜片
109M…中間体
115…側壁
116…底床
144…嵌合リブ
144a,144b…コンタクト受容溝
144c…圧入孔
144d…押圧面
409d2…突起
C…キャリア
S…支持面

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