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技術 鍛造品と分割型の離間方法及びその装置

出願人 武蔵精密工業株式会社
発明者 松井康純
出願日 2007年11月16日 (12年7ヶ月経過) 出願番号 2007-298219
公開日 2009年6月4日 (11年1ヶ月経過) 公開番号 2009-119508
状態 特許登録済
技術分野 鍛造
主要キーワード 二分割型 先端周辺 離間装置 下方外周 熱間鍛造成形 軸線方向他端 付勢装置 中間成形品
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

分割型駆動装置への付加を低減させて、分割型駆動装置を小型化し、製造コストを削減すると共に、鍛造品分割型を離間させる時に、所定のタイミングで確実に離間させることができる鍛造品と分割型の離間方法及びその鍛造装置を提供する。

解決手段

第一分割型41と第二分割型42に分割された分割型40により鍛造品W3を成形した後、成形した鍛造品W3と分割型40を離間させる鍛造品と分割型の離間方法において、第一分割型41の第二分割型42と対向する第一分割型端面41dに成形したテーパ状の第一分割型分割面テーパ部41eと、第二分割型42の第一分割型41と対向する第二分割型端面42dに成形した逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部42eとの間を、第一分割型分割面テーパ部41eと嵌合するテーパ状の型割ピン第一テーパ部37aと、第二分割型分割面テーパ部42eと嵌合する逆テーパ状の型割ピン第二テーパ部37bとを有する型割ピン37で押圧して、成形した鍛造品W3と分割型40を離間させる。

概要

背景

従来、鍛造品成形する場合には、鍛造品の上面を成形する上型と、鍛造品の下面を成形する下型と、複数に分割され、各々に鍛造品の側面を成形する側面成形部を有する分割型と、を備える鍛造装置を準備する。そして、この下型に所定形状に成形された中間成形品を載置した後、側面成形部を有する複数の分割型が中間成形品の側面に向けて前進して、側面を保持、或いは、押圧する。最後に上型が下降し、中間成形品の上面を押圧して、鍛造品を成形する成形方法が知られている(特許文献1乃至4参照)。

ここで、上記成形方法で鍛造品を成形した後、複数の分割型が鍛造品の側面を拘束した状態で上型が上昇する。その後、バネエアーシリンダー油圧装置等からなる分割型駆動装置により複数の分割型を後退させて、分割型を鍛造品から離間させ、最後に、鍛造装置に取り付けられたノックアウトにより鍛造品を上方に持ち上げ、鍛造品を金型から取り出している。
実開昭57−11647号公報
実開昭58−18648号公報
特開2007−284876号公報
特開2007−50427号公報

概要

分割型駆動装置への付加を低減させて、分割型駆動装置を小型化し、製造コストを削減すると共に、鍛造品と分割型を離間させる時に、所定のタイミングで確実に離間させることができる鍛造品と分割型の離間方法及びその鍛造装置を提供する。第一分割型41と第二分割型42に分割された分割型40により鍛造品W3を成形した後、成形した鍛造品W3と分割型40を離間させる鍛造品と分割型の離間方法において、第一分割型41の第二分割型42と対向する第一分割型端面41dに成形したテーパ状の第一分割型分割面テーパ部41eと、第二分割型42の第一分割型41と対向する第二分割型端面42dに成形した逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部42eとの間を、第一分割型分割面テーパ部41eと嵌合するテーパ状の型割ピン第一テーパ部37aと、第二分割型分割面テーパ部42eと嵌合する逆テーパ状の型割ピン第二テーパ部37bとを有する型割ピン37で押圧して、成形した鍛造品W3と分割型40を離間させる。

目的

本発明は、上記事情により鑑みなされたもので、分割型駆動装置への付加を低減させて、分割型駆動装置を小型化し、製造コストを削減すると共に、鍛造品と分割型を離間させる時に、所定のタイミングで確実に離間させることができる鍛造品と分割型の離間方法及びその装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第一分割型(41)と第二分割型(42)に分割された分割型(40)により鍛造品(W3)を成形した後、成形した鍛造品(W3)と分割型(40)を離間させる鍛造品と分割型の離間方法において、前記第一分割型(41)の前記第二分割型(42)と対向する第一分割型端面(41d)に成形したテーパ状の第一分割型分割面テーパ部(41e)と、前記第二分割型(42)の前記第一分割型(41)と対向する第二分割型端面(42d)に成形した逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部(42e)との間を、第一分割型分割面テーパ部(41e)と嵌合するテーパ状の型割ピン第一テーパ部(37a)と、第二分割型分割面テーパ部(42e)と嵌合する逆テーパ状の型割ピン第二テーパ部(37b)とを有する型割ピン(37)で押圧して、成形した鍛造品(W3)と分割型(40)を離間させることを特徴とする鍛造品と分割型の離間方法。

請求項2

鍛造品(W3)を成形する第一分割型(41)と第二分割型(42)に分割された分割型(40)と、前記第一分割型(41)及び前記第二分割型(42)を鍛造品(W3)から離間するように駆動する分割型駆動装置(45)と、前記第一分割型(41)は、前記第二分割型(42)と対向する第一分割型端面(41d)にテーパ状の第一分割型分割面テーパ部(41e)を有すると共に、前記第二分割型(42)は、前記第一分割型(41)と対向する第二分割型端面(42d)に逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部(42e)を有し、該第一分割型分割面テーパ部(41e)と同方向に傾斜する型割ピン第一テーパ部(37a)、及び該第二分割型分割面テーパ部(42e)と同方向に傾斜する型割ピン第二テーパ部(37b)を有する型割ピン(37)と、該型割ピン第一テーパ部(37a)が該第一分割型分割面テーパ部(41e)を押圧し、該型割ピン第二テーパ部(37b)が該第二分割型分割面テーパ部(42e)を押圧するように型割ピン(37)を駆動する型割ピン駆動装置(39)と、を備えることを特徴とする鍛造品と分割型の離間装置

技術分野

0001

本発明は、第一分割型と第二分割型に分割された分割型により、鍛造品成形し、成形した鍛造品と分割型を離間させる鍛造品と分割型の離間方法及びその装置に関する。

背景技術

0002

従来、鍛造品を成形する場合には、鍛造品の上面を成形する上型と、鍛造品の下面を成形する下型と、複数に分割され、各々に鍛造品の側面を成形する側面成形部を有する分割型と、を備える鍛造装置を準備する。そして、この下型に所定形状に成形された中間成形品を載置した後、側面成形部を有する複数の分割型が中間成形品の側面に向けて前進して、側面を保持、或いは、押圧する。最後に上型が下降し、中間成形品の上面を押圧して、鍛造品を成形する成形方法が知られている(特許文献1乃至4参照)。

0003

ここで、上記成形方法で鍛造品を成形した後、複数の分割型が鍛造品の側面を拘束した状態で上型が上昇する。その後、バネエアーシリンダー油圧装置等からなる分割型駆動装置により複数の分割型を後退させて、分割型を鍛造品から離間させ、最後に、鍛造装置に取り付けられたノックアウトにより鍛造品を上方に持ち上げ、鍛造品を金型から取り出している。
実開昭57−11647号公報
実開昭58−18648号公報
特開2007−284876号公報
特開2007−50427号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、上記鍛造品と分割型の離間方法によると、上型により鍛造品を成形した時に、鍛造品の側面が分割型に張り付いているので、分割型駆動装置によって鍛造品と分割型を離間させる時に、分割型駆動装置が大きな駆動力を必要とし、分割型駆動装置が大型化するという問題があった。

0005

また、上記張り付きにより、分割型駆動装置によって鍛造品と分割型を離間させる時に、鍛造品と分割型の離間が遅れ、鍛造品を成形するサイクルがずれるという問題があった。

0006

本発明は、上記事情により鑑みなされたもので、分割型駆動装置への付加を低減させて、分割型駆動装置を小型化し、製造コストを削減すると共に、鍛造品と分割型を離間させる時に、所定のタイミングで確実に離間させることができる鍛造品と分割型の離間方法及びその装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の鍛造品と分割型の離間方法は、第一分割型と第二分割型に分割された分割型により鍛造品を成形した後、成形した鍛造品と分割型を離間させる鍛造品と分割型の離間方法において、第一分割型の前記第二分割型と対向する第一分割型端面に成形したテーパ状の第一分割型分割面テーパ部と、第二分割型の第一分割型と対向する第二分割型端面に成形した逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部との間を、第一分割型分割面テーパ部と嵌合するテーパ状の型割ピン第一テーパ部と、第二分割型分割面テーパ部と嵌合する逆テーパ状の型割ピン第二テーパ部とを有する型割ピンで押圧して、成形した鍛造品と分割型を離間させることを特徴とする。

0008

本発明の鍛造装置は、鍛造品を成形する第一分割型と第二分割型に分割された分割型と、第一分割型及び第二分割型を鍛造品から離間するように駆動する分割型駆動装置と、第一分割型は、第二分割型と対向する第一分割型端面にテーパ状の第一分割型分割面テーパ部を有すると共に、第二分割型は、第一分割型と対向する第二分割型端面に逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部を有し、第一分割型分割面テーパ部と同方向に傾斜する型割ピン第一テーパ部、及び第二分割型分割面テーパ部と同方向に傾斜する型割ピン第二テーパ部を有する型割ピンと、型割ピン第一テーパ部が第一分割型分割面テーパ部を押圧し、型割ピン第二テーパ部が第二分割型分割面テーパ部を押圧するように型割ピンを駆動する型割ピン駆動装置と、を備えることを特徴とする。

発明の効果

0009

本発明の鍛造品と分割型の離間方法によれば、第一分割型と第二分割型に分割された分割型により鍛造品を成形した後、成形した鍛造品と分割型を離間させる鍛造品と分割型の離間方法において、第一分割型の前記第二分割型と対向する第一分割型端面に成形したテーパ状の第一分割型分割面テーパ部と、第二分割型の第一分割型と対向する第二分割型端面に成形した逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部との間を、第一分割型分割面テーパ部と嵌合するテーパ状の型割ピン第一テーパ部と、第二分割型分割面テーパ部と嵌合する逆テーパ状の型割ピン第二テーパ部とを有する型割ピンで押圧して、成形した鍛造品と分割型を離間させるので、型割ピンの型割ピン第一テーパ部上を第一分割型の第一分割型分割面テーパ部が摺動し、型割ピンの型割ピン第二ーパ部上を第二割型の第二割型分割面テーパ部が摺動して、鍛造品と分割型が離間し、鍛造品と分割型を離間させる分割型駆動装置への付加を低減することができる。このため、分割型駆動装置を小型化して製造コストを削減することができる。また、型割ピンにより確実に鍛造品と分割型を離間させることができるので、所定のタイミングで鍛造品を成形することができる。

0010

本発明の鍛造装置によれば、鍛造品を成形する第一分割型と第二分割型に分割された分割型と、第一分割型及び第二分割型を鍛造品から離間するように駆動する分割型駆動装置と、第一分割型は、第二分割型と対向する第一分割型端面にテーパ状の第一分割型分割面テーパ部を有すると共に、第二分割型は、第一分割型と対向する第二分割型端面に逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部を有し、第一分割型分割面テーパ部と同方向に傾斜する型割ピン第一テーパ部、及び第二分割型分割面テーパ部と同方向に傾斜する型割ピン第二テーパ部を有する型割ピンと、型割ピン第一テーパ部が第一分割型分割面テーパ部を押圧し、型割ピン第二テーパ部が第二分割型分割面テーパ部を押圧するように型割ピンを駆動する型割ピン駆動装置と、を備えるため、鍛造品と分割型の離間方法を実現することができる。

発明を実施するための最良の形態

0011

以下本発明の実施例を図1乃至図7に基づいて説明する。図1は本発明の鍛造品の成形工程を表す断面正面図である。図2は鍛造品を成形する熱間鍛造成形工程を表し、左半部が、鍛造品の成形前、右半部が、鍛造品を成形した状態を表す部分断面正面図である。図3図2を、軸線を中心に90°回転させた状態の鍛造品を成形する熱間鍛造成形工程を表し、左半部が、鍛造品の成形前、右半部が、鍛造品を成形した状態を表す部分断面図である。図4は鍛造品を成形した後の熱間鍛造成形工程を表し、左半部が、型割ピンが上昇し、分割型が後退した状態、右半部が、第二ノックアウトにより鍛造品が金型から取り出された状態を表す部分断面正面図である。図5は分割型の平面図である。図6は分割型が後退した状態を表し、上半部が、初期の分割型が後退した状態の平面図であり、下半部が、更に分割型が後退した状態の平面図である。図7図5のA−A部の駆動状態を表し、(ア)は、分割型が後退する前の状態を表す要部断面正面図、(イ)は、分割型が型割ピンと分割型駆動装置により後退を開始した状態を表す要部断面正面図、(ウ)は、更に分割型が後退した状態を表す要部断面正面図である。

0012

まず、図1に基づいて円柱状の素材W0から鍛造品W3までの加工形状について説明する。図1の(ア)に示す如く、線材を必要な長さに切断した円柱状の素材W0は、軸線方向に押圧されることにより、図1の(イ)に示す如く、素材W0より大径で、素材W0より軸線方向長さが短い略円柱状の一次中間成形品W1となる。この一次中間成形品W1は、図1の(ウ)に示す如く、軸線方向一端軸心周辺に第一凹部10が成形され、軸線方向一端の外周に第一鍔部11が成形された二次中間成形品W2となる。この第一凹部10は、開口側に略円筒状の第一大径円筒部10a、反開口側に略円筒状で第一大径円筒部10aより小径の第一小径円筒部10bを有する。この二次中間成形品W2は、図1の(エ)に示す如く、軸線方向他端の軸心周辺に第二凹部12が成形され、軸線方向他端の外周に第二鍔部13が成形された鍛造品W3となる。この第二凹部12は、開口側に第二大径円筒部12a、反開口側に第二大径円筒部12aより小径の第二小径円筒部12bを有する。

0013

次に二次中間成形品W2から鍛造品W3を成形する鍛造装置20について図2乃至図3に基づいて説明する。鍛造装置20は、下型30、下型30上を軸線と垂直方向に摺動する分割型40、及び上型50を有する。

0014

下型30は、図2に示す如く、軸心部に配置され、型彫空間31の一部を構成する第一ノックアウト32、第一ノックアウト32の外周に配置され、同じく型彫空間31の一部を構成する第一鍛造品成形ダイ33及び第二鍛造品成形ダイ34、第一ノックアウト32を下方に付勢する下型第一付勢装置35、第一ノックアウト32の下方に配置されたノックアウトピン36を有する。更に、下型30は、図3に示す如く、後述する分割型40の対向する分割型端面に、軸線方向に突出可能な型割ピン37を2本有する。そして、型割ピン37の下方外周に、型割ピン37を下方に付勢する型割ピン付勢装置38、型割ピン37の下方に、型割ピン37、ノックアウトピン36、及び第一ノックアウト32を上昇させる型割ピン駆動装置としての第二ノックアウト39を有する。

0015

分割型40は、下型30の上面に配置され、第一分割型41及び第二分割型42から構成される。第一分割型41は、一端に二次中間成形品W2の外周を拘束する第一分割型拘束部41a、他端にテーパ状の第一分割型後端テーパ部41b、上面に周状に凹む第一分割型嵌合凹部41cを有する。同様に、第二分割型42は、一端に二次中間成形品W2の外周を拘束する第二分割型拘束部42a、他端にテーパ状の第二分割型後端テーパ部42b、上面に周状に凹む第二分割型嵌合凹部42cを有する。また、第二鍛造品成形ダイ34と第一分割型41の間に第一分割型41を径方向外側に付勢する第一分割型駆動装置43が配置され、第二鍛造品成形ダイ34と第二分割型42の間に第二分割型42を径方向外側に付勢する第二分割型駆動装置44が配置され、分割型駆動装置45を構成している。

0016

上型50は、軸心部に配置された押圧ピン51、押圧ピン51の外周に配置され、押圧ピン51と同じ長さで下方に突出する第一小径凸部52a、及び第一小径凸部52aの外周で第二小径凸部52aより突出長さが短い第二大径凸部52bを有する中央パンチ52を有する。そして、中央パンチ52の外周に配置され、周状に突出した嵌合凸部53aを有する嵌合パンチ53、嵌合パンチ53の外周に配置され、第一分割型41の第一分割型後端テーパ部41bと平行に傾斜する第一カムレバーテーパ部54aを有する第一カムレバー54、同様に、嵌合パンチ53の外周に配置され、第二分割型42の第二分割型後端テーパ部42bと平行に傾斜する第二カムレバーテーパ部55aを有する第二カムレバー55を備える。更に、上型50は、上記押圧ピン51を下方に付勢する上型第一付勢装置56、嵌合パンチ53及び第一カムレバー54を下方に付勢する上型第二付勢装置57、嵌合パンチ53及び第二カムレバー55を下方に付勢する上型第三付勢装置58を有する。

0017

次に、図5乃至図7に基づいて型割ピン37の先端付近の第一分割型41、第二分割型42、及び型割ピン37の形状について詳述する。第一分割型41は、第二分割型42と対向する第一分割型端面41dにテーパ状の第一分割型分割面テーパ部41eを有する。一方、第二分割型42は、第一分割型41と対向する第二分割型端面42dに第一分割型分割面テーパ部41eと垂直面100を中心に逆テーパ状の第二分割型テーパ部42eを有する。また、型割ピン37は、先端に第一分割型分割面テーパ部41eと平行かつ嵌合する型割ピン第一テーパ部37aと、型割ピン第一テーパ部37aと垂直面100を中心に逆テーパ状であって、第二分割型分割面テーパ部42eと平行かつ嵌合する型割ピン第一テーパ部37bを有する。

0018

次に鍛造装置20により二次中間成形品W2から鍛造品W3を成形し、成形した鍛造品W3を第一鍛造品成形ダイ33及び第二鍛造品成形ダイ34から取り出す方法を説明する。

0019

カップ形状に成形された二次中間成形品W2を、図示せぬ搬送装置により、図2の左半部及び図3の左半部に示す如く、鍛造装置30の第一鍛造品成形ダイ33、及び第二鍛造品成形ダイ34に成形された型彫空間31に配置する。続いて、上型50が下降し、第一カムレバー54の第一カムレバーテーパ部54aが第一分割型41の第一分割型後端テーパ部41bに当接し、第一分割型後端テーパ部41b上を第一カムレバーテーパ部54aが摺動して、第一分割型41が前進し、第一分割型拘束部41bが二次中間成形品W2の側面を拘束する。また、同時に、第二カムレバー55の第二カムレバーテーパ部55aが第二分割型42の第二分割型後端テーパ部42bに当接し、第二分割型後端テーパ部42b上を第二カムレバーテーパ部55aが摺動して、第二分割型42が前進し、第二分割型拘束部42bが二次中間成形品W2の側面を拘束する。その後、嵌合パンチ53の嵌合凸部53aが、第一分割型41に成形された第一分割型嵌合凹部41c及び第二分割型42に成形された第二分割型嵌合凹部42cに嵌合して、第一分割型41及び第二分割型42が位置決めされる。最後に、押圧ピン51及び中央パンチ52が下降して、下型30が二次中間成形品W2の下面を拘束し、分割型40が二次中間成形品W2の側面を拘束した状態で、上型50が二次中間成形品W2の上面を押圧し、図2の右半部及び図3の右半部に示す如く、鍛造品W3を成形する。

0020

鍛造品W3の成形が完了すると、まず、上型50が上昇する。続いて、図4の左半部、及び図6の上半部に示す如く、鍛造品W3が第一鍛造品成形ダイ33に軸支された状態で、第二ノックアウト39が上昇し、第二ノックアウト39に押圧されて型割ピン37が上昇して、第一分割型41と第二分割型42の離間、鍛造品W3と第一分割型41の離間、及び鍛造品W3と第二分割型42の離間が同時に行われる。そして、分割型40の離間及び鍛造品W3と分割型40の離間が行われた第一分割型41及び第二分割型41は、図6の下半部に示す如く、第一分割型駆動装置43及び第二分割型駆動装置44により更に後退する。その後、図4の右半部に示す如く、更に第二ノックアウト39が上昇してノックアウトピン36を通じて第一ノックアウト32が上昇し、鍛造品W3が第一鍛造品成形ダイ33及び第二鍛造品成形ダイ34から取り出される。

0021

次に、図3乃至図5、及び図7を基に型割ピン37による第一分割型41と第二分割型42の型割、鍛造品W3と第一分割型41の離間、及び鍛造品W3と第二分割型42の離間について詳述する。上型50により鍛造品W3の成形が完了すると、図3の右半部、及び図5に示す如く、型割ピン37の先端は第一分割型41及び第二分割型42の内部に位置し、第一分割型41の第一分割型端面41dと第二分割型42の第二分割型端面42dが当接して、型閉状態となっている。この時、型割ピン37の先端周辺は、図7の(ア)に示す如く、第一分割型分割面テーパ部41eと型割ピン37の型割ピン第一テーパ部37aが嵌合し、第二分割型分割面テーパ部42eと型割ピン37の型割ピン第二テーパ部37bが嵌合している。そして、第二ノックアウト39により型割ピン37が上昇すると、図7の(イ)及び(ウ)に示す如く、型割ピン37の型割ピン第一テーパ部37a上を第一分割型41の第一分割型分割面テーパ部41eが摺動し、第一分割型41が後退する。また、同時に、型割ピン37の型割ピン第二テーパ部37b上を第二分割型42の第二分割型分割面テーパ部42eが摺動し、第二分割型42が後退して、第一分割型41と第二分割型42が離間する。

0022

第一分割型41と第二分割型42が離間する時、図4の左半部に示す如く、鍛造品W3は第一鍛造品成形ダイ33によって鍛造装置20の軸心部に保持された状態であり、図6に示す如く、第一分割型41及び第二分割型42のみ、鍛造装置20の軸心部から径方向外側に後退する。このため、第一分割型41と第二分割型42を離間した時に、鍛造品W3が第一分割型41又は第二分割型42の何れか一方に張り付いて、径方向外側に移動することを防止する。すなわち、第一分割型41と第二分割型42の離間に加えて、鍛造品W3と第一分割型41の離間、及び鍛造品W3と第二分割型42の離間が同時に行われる。

0023

以上のように、本発明の鍛造品W3と分割型40の離間方法によれば、第一分割型41と第二分割型42に分割された分割型40により鍛造品W3を成形した後、成形した鍛造品W3と分割型40を離間させる鍛造品と分割型の離間方法において、第一分割型41の第二分割型42と対向する第一分割型端面41dに成形したテーパ状の第一分割型分割面テーパ部41eと、第二分割型42の第一分割型41と対向する第二分割型端面42dに成形した逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部42eとの間を、第一分割型分割面テーパ部41eと嵌合するテーパ状の型割ピン第一テーパ部37aと、第二分割型分割面テーパ部42eと嵌合する逆テーパ状の型割ピン第二テーパ部37bとを有する型割ピン37で押圧して、成形した鍛造品W3と分割型40を離間させるので、型割ピン37の型割ピン第一テーパ部37a上を第一分割型41の第一分割型分割面テーパ部41eが摺動し、型割ピン37の型割ピン第二ーパ部37b上を第二割型42の第二割型分割面テーパ部42eが摺動して、鍛造品W3と第一分割型41及び第二分割型42が離間する。

0024

本発明の鍛造装置20によれば、鍛造品W3を成形する第一分割型41と第二分割型42に分割された分割型40と、第一分割型41及び第二分割型42を鍛造品W3から離間するように駆動する分割型駆動装置45と、第一分割型41は、第二分割型42と対向する第一分割型端面41dにテーパ状の第一分割型分割面テーパ部41eを有すると共に、第二分割型42は、第一分割型41と対向する第二分割型端面42dに逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部42eを有し、第一分割型分割面テーパ部41eと同方向に傾斜する型割ピン第一テーパ部37a、及び第二分割型分割面テーパ部42eと同方向に傾斜する型割ピン第二テーパ部37bを有する型割ピン37と、型割ピン第一テーパ部37aが第一分割型分割面テーパ部41eを押圧し、型割ピン第二テーパ部37bが第二分割型分割面テーパ部42eを押圧するように型割ピン37を駆動する型割ピン駆動装置39と、を備えるため、鍛造品W3と第一分割型41と第二分割型42からなる分割型40の離間方法を実現することができる。

0025

尚、本発明の実施例では、型割ピン37を下型30に取り付け、型割ピン37を上昇させて、鍛造品W3と第一分割型41及び第二分割型42の離間を行っているが、型割ピンを上型に取り付け、第一分割型の上面の第二分割型と対向する第一分割型端面にテーパ状の第一分割型分割面テーパ部を成形し、第二分割型の上面の第一分割型と対向する第二分割型端面に成形した逆テーパ状の第二分割型分割面テーパ部を成形し、鍛造品と第一分割型及び第二分割型の離間を行ってもよい。この時、第一分割型分割面テーパ部及び第二分割型分割面テーパ部は、第一分割型端面及び第二分割型端面に対する軸線方向の垂直断面がV字形状に成形されている。また、上型に取り付けられた型割ピンは、先端に第一分割型分割面テーパ部と同方向に傾斜する型割ピン第一テーパ部、及び、第二分割型分割面テーパ部と同方向に傾斜する型割ピン第二テーパ部が成形されている。

0026

また、本発明の実施例では、分割型40を第一分割型41と第二分割型42から構成しているが、3個以上の分割型に適用してもよい。更に、型割ピン37は、先端に型割ピン第一テーパ部37a及び型割ピン第一テーパ部37bを成形していたが、先端以外(例えば、型割ピン37の軸線方向中ほど)に成形してもよい。加えて、第一分割型分割面テーパ部41eと型割ピン第一テーパ部37a、及び、第二分割型分割面テーパ部42eと型割ピン第二テーパ部37bは、同方向であればよく、平行に限定されない。そして、鍛造装置30を構成する上型50、下型30、分割型40は、更に分割、又は統合してもよい。型割ピン駆動装置として第二ノックアウト39を用いているが、その他の駆動装置を用いてもよい。

図面の簡単な説明

0027

本発明の鍛造品の成形工程を表す断面正面図である。
本発明の鍛造品を成形する熱間鍛造成形工程を表し、左半部が、鍛造品の成形前、右半部が、鍛造品を成形した状態を表す部分断面正面図である。
図2を、軸線を中心に90°回転させた状態の鍛造品を成形する熱間鍛造成形工程を表し、左半部が、鍛造品の成形前、右半部が、鍛造品を成形した状態を表す部分断面図である。
本発明の鍛造品を成形した後の熱間鍛造成形工程を表し、左半部が、型割ピンが上昇し、分割型が後退した状態、右半部が、第二ノックアウトにより鍛造品が金型から取り出された状態を表す部分断面正面図である。
本発明の分割型の平面図である。
本発明の分割型が後退した状態を表し、上半部が、初期の分割型が後退した状態の平面図であり、下半部が、更に分割型が後退した状態の平面図である。
図5のA−A部の駆動状態を表し、(ア)は、分割型が後退する前の状態を表す要部断面正面図、(イ)は、分割型が型割ピンと分割型駆動装置により後退を開始した状態を表す要部断面正面図、(ウ)は、更に分割型が後退した状態を表す要部断面正面図である。

符号の説明

0028

37型割ピン
37a 第一テーパ部
37b 第二テーパ部
39 型割ピン駆動装置(第二ノックアウト)
40分割型
41 第一分割型
41e 第一分割型分割面テーパ部
42 第二分割型
42d 第二分割型端面
42e 第二分割型分割面テーパ部
45分割型駆動装置
W3 鍛造品

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