図面 (/)

技術 車両用通信制御システム

出願人 トヨタ自動車株式会社
発明者 清水毅
出願日 2007年9月18日 (11年10ヶ月経過) 出願番号 2007-241263
公開日 2009年4月9日 (10年3ヶ月経過) 公開番号 2009-075639
状態 特許登録済
技術分野 交通制御システム 乗員・歩行者の保護 交通制御システム
主要キーワード 回転パルス数 強調データ 指令制御 車載受信装置 右折指示 各光ビーコン 現在点 サイクル情報
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年4月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

車線毎車線情報を提供する路車間通信において、情報を必要な車線障害物が存在する場合でもその車線の車線情報を取得できる車両用通信制御システムを提供することを課題とする。

解決手段

車線毎の送信機12a,12b,12cを備える路側装置10と、路側装置10から車線毎の車線情報を受信する受信装置30とからなる車両用通信制御システム1であって、車線の所定位置DLa,DLb,DLcに障害物が存在するか否かを判定する障害物判定手段11a,11b,11cを備え、路側装置10は、障害物判定手段によって車線Laの所定位置DLaに障害物SVが存在すると判定された場合、車線La以外の車線Lbの送信機12bによって障害物SVが存在する車線Laの車線情報も送信し、受信装置30は、複数の車線情報を受信した場合、選択手段によって走行に必要な車線Laの車線情報を選択することを特徴とする。

概要

背景

カーナビゲーション装置の普及とともにVICS[Vehicle Information CommunicationSystem]も利用されるようになってきており、VICS情報として渋滞情報などの道路交通情報車両側に提供されている。VICS情報を車両側に提供するために、路車間通信FM多重通信が行われている。路車間通信の場合、路側には光ビーコンなどが設けられ、車両には光ビーコンなどに対応した受信装置が搭載されている。光ビーコンの場合、車線毎にデータを送受信するためのヘッドがそれぞれ設けられ、各ヘッドから各車線に対して全車線共通のVICS情報をダウンリンクしている。

さらに、インフラ協調サービスによる運転支援を行うために、光ビーコンを利用することが検討されている。この光ビーコンを利用したインフラ協調サービスとしては、例えば、車両では、光ビーコンからのデータ受信に基づいて位置標定を行い、この位置標定によって車両から停止線までの距離を演算する。そして、車両では、信号情報を取得し、停止線までの距離情報と信号情報に基づいて各種運転支援を行う。信号情報は、各色の信号や右折指示信号のサイクル情報であり、直進車線右折車線などの車線毎に情報が異なる。そのため、インフラ協調サービスを行う場合、車線毎に情報を設定し、光ビーコンでは各ヘッドから車線毎に異なる情報をダウンリンクし、車線毎に異なるサービスを提供する必要がある。例えば、特許文献1に記載の通信装置では、全車線において共通する共通データを全ての車線に送信した後、任意の車線に車線毎のデータを送信している間はその車線の隣接車線にはデータ送信を停止し(つまり、車線間での時分割送信)、車線毎に異なる情報を送信している。
特開2000−182190号公報

概要

車線毎の車線情報を提供する路車間通信において、情報を必要な車線に障害物が存在する場合でもその車線の車線情報を取得できる車両用通信制御システムを提供することを課題とする。車線毎の送信機12a,12b,12cを備える路側装置10と、路側装置10から車線毎の車線情報を受信する受信装置30とからなる車両用通信制御システム1であって、車線の所定位置DLa,DLb,DLcに障害物が存在するか否かを判定する障害物判定手段11a,11b,11cを備え、路側装置10は、障害物判定手段によって車線Laの所定位置DLaに障害物SVが存在すると判定された場合、車線La以外の車線Lbの送信機12bによって障害物SVが存在する車線Laの車線情報も送信し、受信装置30は、複数の車線情報を受信した場合、選択手段によって走行に必要な車線Laの車線情報を選択することを特徴とする。

目的

そこで、本発明は、車線毎の車線情報を提供する路車間通信において、情報を必要な車線に障害物が存在する場合でもその車線の車線情報を取得できる車両用通信制御システムを提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

車線毎車線情報を各車線所定位置に送信する送信機を車線毎に備える路側装置と、車両に搭載され、前記路側装置の送信機からの車線情報を受信する受信装置とからなる車両用通信制御システムであって、車線の所定位置に障害物が存在するか否かを判定する障害物判定手段を備え、前記受信装置は、複数の車線情報の中から所定の車線の車線情報を選択する選択手段を備え、前記路側装置は、前記障害物判定手段によって車線の所定位置に障害物が存在すると判定された場合、障害物が存在する車線以外の車線用の送信機によって、障害物が存在する車線の車線情報も送信し、前記受信装置は、複数の車線情報を受信した場合、前記選択手段によって走行に必要な車線の車線情報を選択することを特徴とする車両用通信制御システム。

請求項2

車線毎の車線情報を各車線の所定位置に送信する送信機を車線毎に備える路側装置と、車両に搭載され、前記路側装置の送信機からの車線情報を受信する受信装置とからなる車両用通信制御システムであって、車線の所定位置に障害物が存在するか否かを判定する障害物判定手段を備え、前記受信装置は、複数の車線情報の中から所定の車線の車線情報を選択する選択手段を備え、前記路側装置は、前記障害物判定手段によって車線の所定位置に障害物が存在すると判定された場合、障害物が存在する車線用の送信機によって、障害物が存在しない車線の所定位置又は障害物が存在する車線における障害物が存在しない位置に向けて障害物が存在する車線の車線情報を送信し、前記受信装置は、複数の車線情報を受信した場合、前記選択手段によって走行に必要な車線の車線情報を選択することを特徴とする車両用通信制御システム。

技術分野

0001

本発明は、路車間通信を行うための車両用通信制御システムに関する。

背景技術

0002

カーナビゲーション装置の普及とともにVICS[Vehicle Information CommunicationSystem]も利用されるようになってきており、VICS情報として渋滞情報などの道路交通情報車両側に提供されている。VICS情報を車両側に提供するために、路車間通信やFM多重通信が行われている。路車間通信の場合、路側には光ビーコンなどが設けられ、車両には光ビーコンなどに対応した受信装置が搭載されている。光ビーコンの場合、車線毎にデータを送受信するためのヘッドがそれぞれ設けられ、各ヘッドから各車線に対して全車線共通のVICS情報をダウンリンクしている。

0003

さらに、インフラ協調サービスによる運転支援を行うために、光ビーコンを利用することが検討されている。この光ビーコンを利用したインフラ協調サービスとしては、例えば、車両では、光ビーコンからのデータ受信に基づいて位置標定を行い、この位置標定によって車両から停止線までの距離を演算する。そして、車両では、信号情報を取得し、停止線までの距離情報と信号情報に基づいて各種運転支援を行う。信号情報は、各色の信号や右折指示信号のサイクル情報であり、直進車線右折車線などの車線毎に情報が異なる。そのため、インフラ協調サービスを行う場合、車線毎に情報を設定し、光ビーコンでは各ヘッドから車線毎に異なる情報をダウンリンクし、車線毎に異なるサービスを提供する必要がある。例えば、特許文献1に記載の通信装置では、全車線において共通する共通データを全ての車線に送信した後、任意の車線に車線毎のデータを送信している間はその車線の隣接車線にはデータ送信を停止し(つまり、車線間での時分割送信)、車線毎に異なる情報を送信している。
特開2000−182190号公報

発明が解決しようとする課題

0004

道路停車車両などの障害物が存在する場合、その障害物の後方走行している車両は、障害物を回避するために隣接車線に車線変更し、障害物を回避後に元の車線に戻る。特に、障害物が光ビーコンのダウンリンクエリアに位置している場合、障害物を回避するために車線変更した車両は、ダウンリンクエリアも回避している。そのため、その車両では、障害物が存在する車線用のデータを受信できず、運転支援に必要な車線の情報を取得できない。

0005

そこで、本発明は、車線毎の車線情報を提供する路車間通信において、情報を必要な車線に障害物が存在する場合でもその車線の車線情報を取得できる車両用通信制御システムを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る車両用通信制御システムは、車線毎の車線情報を各車線の所定位置に送信する送信機を車線毎に備える路側装置と、車両に搭載され、路側装置の送信機からの車線情報を受信する受信装置とからなる車両用通信制御システムであって、車線の所定位置に障害物が存在するか否かを判定する障害物判定手段を備え、受信装置は、複数の車線情報の中から所定の車線の車線情報を選択する選択手段を備え、路側装置は、障害物判定手段によって車線の所定位置に障害物が存在すると判定された場合、障害物が存在する車線以外の車線用の送信機によって、障害物が存在する車線の車線情報も送信し、受信装置は、複数の車線情報を受信した場合、選択手段によって走行に必要な車線の車線情報を選択することを特徴とする。

0007

この車両用通信制御システムでは、路側に設置される路側装置と車両に搭載される受信装置とからなる路車間通信を行うためのシステムであり、少なくとも路側から車両側に情報を送信する。路側装置は、車線毎に送信機を備えており、各送信機によって各車線に関する車線情報をその車線の所定位置に送信する。受信装置は、車両が車線の所定位置を走行あるいは停止しているときに、その車線の送信機から車線情報を受信する。特に、車両用通信制御システムでは、障害物判定手段により各車線の所定位置に障害物が存在するか否かを判定する。ある車線の所定位置に障害物が存在する場合、その車線を走行してきた車両は、障害物を回避しなければならないので、障害物が存在する車線の所定位置を通過することはできない。この際、その車両で障害物が存在する車線に関する車線情報を必要としている場合、障害物が存在する車線の所定位置を通過できないので、従来のシステムでは必要な車線情報を受信できない。そこで、路側装置では、障害物判定手段で車線の所定位置に障害物が存在すると判定された場合、その障害物が存在する車線以外の車線用の送信機によって、通常の車線情報に加えてその障害物が存在する車線用の車線情報も所定位置に送信する。この際、障害物を回避して走行している車両がその車線の所定位置を通過すると、その車両の受信装置では複数(2つ)の車線情報を受信することになる。そこで、受信装置では、選択手段によって複数の車線情報の中から走行に必要な車線用の車線情報を選択する。このように、この車両用通信制御システムでは、ある車線の所定位置に障害物が存在してその車線では車線情報を受信できない場合には異なる車線の送信機によってその障害物が存在する車線の車線情報を送信することにより、車両の受信装置ではその障害物が存在する車線の車線情報も受信することができ、車線の所定位置に障害物が存在する場合でも走行に必要な車線情報を取得することができる。

0008

本発明に係る車両用通信制御システムは、車線毎の車線情報を各車線の所定位置に送信する送信機を車線毎に備える路側装置と、車両に搭載され、路側装置の送信機からの車線情報を受信する受信装置とからなる車両用通信制御システムであって、車線の所定位置に障害物が存在するか否かを判定する障害物判定手段を備え、受信装置は、複数の車線情報の中から所定の車線の車線情報を選択する選択手段を備え、路側装置は、障害物判定手段によって車線の所定位置に障害物が存在すると判定された場合、障害物が存在する車線用の送信機によって、障害物が存在しない車線の所定位置又は障害物が存在する車線における障害物が存在しない位置に向けて障害物が存在する車線の車線情報を送信し、受信装置は、複数の車線情報を受信した場合、選択手段によって走行に必要な車線の車線情報を選択することを特徴とする。

0009

この車両用通信制御システムでは、障害物判定手段によって障害物を判定するまでの構成については上記の車両通信制御システムと同様の構成である。路側装置は、障害物判定手段で車線の所定位置に障害物が存在すると判定された場合、その障害物が存在する車線用の送信機によって、障害物が存在しない車線以外の車線の所定位置にその障害物が存在する車線用の車線情報を送信する。この際、障害物を回避して走行している車両が障害物が存在しない車線の所定位置を通過すると、その車両の受信装置では障害物が存在する車線用の送信機からの車線情報と障害物が存在しない車線用の送信機からの車線情報との複数(2つ)の車線情報を受信することになる。あるいは、路側装置は、障害物判定手段で車線の所定位置に障害物が存在すると判定された場合、その障害物が存在する車線用の送信機によって、障害物が存在する車線の所定位置に対して前側の位置あるいは後側の位置(障害物の存在しない位置)にその障害物が存在する車線用の車線情報を送信する。この際、障害物を回避して走行する車両が障害物の回避前あるいは回避後にその所定位置に対して後側の位置や前側の位置を通過すると、その車両の受信装置では障害物が存在する車線用の送信機からの車線情報を受信するとともに、障害物を回避中にその回避した先の車線用の送信機からの車線情報を受信する。そこで、受信装置では、選択手段によって複数の車線情報の中から走行に必要な車線に関する車線情報を選択する。このように、この車両用通信制御システムでは、ある車線の所定位置に障害物が存在してその車線の所定位置では車線情報を受信できない場合にはその車線の送信機によって所定位置からずらした位置に車線情報を送信することにより、車両の受信装置ではその障害物が存在する車線の車線情報も受信することができ、車線の所定位置に障害物が存在する場合でも走行に必要な車線情報を取得することができる。

発明の効果

0010

本発明は、各車線に車線情報を提供する路車間通信において、車線情報を必要な車線に障害物が存在する場合でもその車線の車線情報を取得できる。

発明を実施するための最良の形態

0011

以下、図面を参照して、本発明に係る車両用通信制御システムの実施の形態を説明する。

0012

本実施の形態では、本発明に係る車両用通信制御システムを、光ビーコンによる路車間通信を行う路車間通信システムに適用する。本実施の形態に係る路車間通信システムは、路側に設置される光ビーコン装置(特許請求の範囲に記載の路側装置に相当)と各車両に搭載される車載通信装置(特許請求の範囲に記載の受信装置に相当)から構成される。本実施の形態には、ダウンリンクエリアに障害物が存在する場合に光ビーコン装置側での処理が異なる2つの形態があり、第1の実施の形態が隣接車線の光ビーコンヘッドから障害物が存在する車線の車線情報を送信する形態であり、第2の実施の形態が障害物が存在する車線の光ビーコンヘッドから隣接車線のダウンリンクエリアに向けて車線情報を送信する形態である。なお、本実施の形態では、車線形態として片側3車線の場合を例として説明する。

0013

図1図3を参照して、第1の実施の形態に係る路車間通信システム1について説明する。図1は、本実施の形態に係る路車間通信システムの構成図である。図2は、本実施の形態に係る路車間通信システムにおける車載通信装置の構成図である。図3は、第1の実施の形態に係る左端車線のダウンリンクエリアに停車車両(障害物)が存在する場合の光ビーコン装置によるダウンリンク状況を示す模式図である。

0014

路車間通信システム1は、路側に設置される光ビーコン装置10と各車両に搭載される車載通信装置30からなる。光ビーコン装置10は、一般道路において交差点から所定距離手前の位置などに設置される。路車間通信システム1では、光ビーコン装置10と車載通信装置30との間で近赤外線によりデータを送受信でき、VICS情報とインフラ協調情報を光ビーコン装置10から車載通信装置30にダウンリンクし、車両ID情報などを車載通信装置30から光ビーコン装置10にアップリンクする。

0015

VICS情報は、全車線で共通の道路交通情報である。道路交通情報は、渋滞情報、交通規制情報駐車場情報などがある。インフラ協調情報は、車線毎に構成される車線情報であり、車線毎の信号サイクル情報道路形状情報停止線情報制限速度情報車線識別情報などがある。信号サイクル情報は、青信号黄信号赤信号の各点灯時間、右折指示信号の点灯時間、現在点灯している信号とその信号が点灯してからの経過時間などである。この信号サイクル情報により、例えば、何秒後に赤信号になるか、右折車線の場合には右折指示に何秒後になり、何秒後に終了するかが判る。道路形状情報は、周辺の道路の形状を示す情報であり、各車線の情報も含んでいる。停止線情報は、停止線の位置情報などである。

0016

図1及び図3を参照して、光ビーコン装置10について説明する。光ビーコン装置10は、車線毎にダウンリンクデータ(全車線共通のVICSデータと車線毎のインフラ協調データ)をダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcにそれぞれダウンリンクするとともに、アップリンクエリアを走行中の車両からアップリンクデータ(車両IDデータなど)がアップリンクされる。特に、光ビーコン装置10では、ある車線(左端車線など)のダウンリンクエリア内に障害物が存在し、車両とのデータの送受信ができない場合、その障害物が存在する車線の隣接車線の光ビーコンヘッドから障害物が存在する車線のダウンリンクデータもダウンリンクする。そのために、光ビーコン装置10は、障害物検知センサ11a,11b,11c、光ビーコンヘッド12a,12b,12c及び光ビーコン制御装置13を備えている。なお、第1の実施の形態では、光ビーコンヘッド12a,12b,12cが特許請求の範囲に記載する送信機に相当し、障害物検知センサ11a,11b,11cが特許請求の範囲に記載の障害物判定手段に相当する。

0017

障害物検知センサ11a,11b,11cは、車線毎に設けられ、各車線のダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcに存在する障害物(停車車両、工事落下物など)を検知するセンサである。障害物検知センサ11a,11b,11cは、各車線の上方に配置され、各車線のダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcに向けて設置される。障害物検知センサ11a,11b,11cでは、ダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcに障害物が存在するか否か、障害物が存在する場合には障害物の大きさ、形状、位置などを検知し、これらの検知した各種情報障害物情報として光ビーコン制御装置13に送信する。障害物を検知する方法としては、どのような方法を用いてもよく、例えば、カメラ撮像した撮像画像から検知する方法、レーダによるレーダ情報から検知する方法がある。

0018

光ビーコンヘッド12a,12b,12cは、車線毎に設けられ、近赤外線を送受信可能なヘッドである。光ビーコンヘッド12a,12b,12cは、各車線の中心線の上方に配置され、下側の斜め後方(車両の進行方向と逆方向)に向けて設置される。光ビーコンヘッド12a,12b,12cでは、光ビーコン制御装置13からの指令に応じて、光ビーコン制御装置13から送信された車線毎のダウンリンクデータを変調し、その変調した送信信号をダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcへそれぞれ送信する。また、光ビーコンヘッド12a,12b,12cでは、アップリンクエリア内からの信号を受信し、その信号を復調して取り出したアップリンクデータを光ビーコン制御装置13に送信する。なお、ダウンリンクエリア(特許請求の範囲に記載の車線の所定位置に相当)は、車線毎に光ビーコンヘッドの位置から少し後方に設定され、車線幅程度の幅と数m程度の長さを有している。アップリンクエリアは、ダウンリンクエリア内の後方側の一部に設定される。

0019

光ビーコン制御装置13は、CPU[Central ProcessingUnit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]などからなる電子制御ユニットであり、光ビーコン装置10を統括制御する。光ビーコン制御装置13では、VICSセンター編集、処理されたVICS情報を取得するとともに、前方に存在する信号機制御器(図示せず)から信号サイクル情報を取得する。また、光ビーコン制御装置13では、光ビーコン装置10周辺の道路形状情報、停止線情報、制限速度情報などを予め保持している。また、光ビーコン制御装置13では、障害物検知センサ11a,11b,11cから障害物情報をそれぞれ受信する。また、光ビーコン制御装置13では、光ビーコンヘッド12a,12b,12cからアップリンクデータをそれぞれ受信する。

0020

光ビーコン制御装置13では、VICS情報からVICSデータを生成するとともに、車線毎に信号サイクル情報、道路線形情報、停止線情報、制限速度情報、車線識別情報などからインフラ協調データを生成する。そして、光ビーコン制御装置13では、車線毎に、VICSデータとインフラ協調データからなるダウンリンクデータを生成する。

0021

光ビーコン制御装置13では、車線毎の障害物情報における障害物の有無情報に基づいて、各車線のダウンリンクエリアに障害物が存在するか否かを判定する。あるダウンリンクエリアに障害物が存在する場合、光ビーコン制御装置13では、その障害物が存在する車線の障害物情報における障害物の大きさ、形状、位置の情報に基づいて、その障害物が存在する車線において車両とのデータのアップリンクやダウンリンクが可能か否か(車両が障害物を回避するために車両が車線変更をする必要があるか否か)を判定する。つまり、車両が障害物を回避するために、その障害物の存在する車線から隣接車線に車線変更をした場合には、その車両では、障害物が存在する車線においてデータの送受信ができない。しかし、障害物が小さかったり、障害物が車線の側端に位置しているために、車両が隣接車線に車線変更しなくても障害物を回避できる場合には、その車両では、障害物が存在する車線においてデータの送受信ができる。

0022

図3に示す例の場合、左端車線LaのダウンリンクエリアDLa内に車両SVが停止しているため、その後方から走行してきた車両MVは、車両SVを回避するために隣接車線(中央車線)Lbに車線変更し、車両SVを通過後に左端車線Laに車線変更する。そのため、光ビーコンヘッド12aから左端車線La用のダウンリンクデータをダウンリンクエリアDLaに送信しても、車両MVではそのダウンリンクデータを受信できない。このように、ダウンリンクエリアに障害物が存在するために、ダウンリンクやアップリンクをできない状況がある。

0023

障害物が存在する車線において車両とのデータのアップリンクやダウンリンクが不可能な場合、光ビーコン制御装置13では、障害物が存在しない各車線毎に各車線用のダウンリンクデータを各車線用の光ビーコンヘッドにそれぞれ送信するとともに、障害物が存在する車線用のダウンリンクデータをその障害物が存在する車線の隣接車線用の光ビーコンヘッドに送信する。この際、障害物が存在する車線用の光ビーコンヘッドには、ダウンリンクデータが送信されない。そして、光ビーコン制御装置13では、障害物が存在する車線用の光ビーコンヘッドに対してはダウンリンクしないように指令制御し、自車線用のダウンリンクデータだけを送信された光ビーコンヘッドに対してはその1つのダウンリンクデータをダウンリンクするように指令制御し、自車線用のダウンリンクデータと障害物が存在する車線用のダウンリンクデータを送信された光ビーコンヘッドに対しては2つのダウンリンクデータを交互にダウンリンクするように指令制御する。

0024

図3の示す例の場合、左端車線LaのダウンリンクエリアDLa内に車両SVが停止しているため、その隣接車線(中央車線)Lbの光ビーコンヘッド12bから左端車線La用のダウンリンクデータもダウンリンクする。したがって、左端車線LaのダウンリンクエリアDLaには、データがダウンリンクされない。中央車線LbのダウンリンクエリアDLbには、中央車線Lb用のダウンリンクデータと左端車線La用のダウンリンクデータがダウンリンクされる。右端車線LcのダウンリンクエリアDLcには、右端車線Lc用のダウンリンクデータがダウンリンクされる。

0025

障害物が存在する車線において車両とのデータのアップリンクやダウンリンクが可能な場合あるいは全ての車両に障害物が存在しない場合、光ビーコン制御装置13では、車線毎に、各車線用のダウンリンクデータを各車線用の光ビーコンヘッドにそれぞれ送信する。そして、光ビーコン制御装置13では、車線毎に、各光ビーコンヘッドに対してはその1つのダウンリンクデータをダウンリンクするように指令制御する。

0026

図1図3を参照して、車載通信装置30について説明する。車載通信装置30は、車両がダウンリンクエリアに進入するとダウンリンクデータをダウンリンクされるとともに、アップリンクエリアに進入するとアップリンクデータをアップリンクする。車載通信装置30では、ダウンリンクデータの中のVICS情報をナビゲーションシステム33に提供するとともに、ダウンリンクデータの中の車線毎のインフラ協調情報を運転支援装置40に提供する。特に、車載通信装置30では、複数(2本)の車線の各ダウンリンクデータをダウンリンクされた場合、運転支援において情報を必要とする車線を判定し、複数のダウンリンクデータの中から必要な車線のデータだけを選択する。そのために、車載通信装置30は、光ビーコンアンテナ31a、光ビーコン送受信機31b、GPSアンテナ32a、GPS受信機32b、ナビゲーションシステム33、ヨーレートセンサ34、舵角センサ35、Gセンサ36、車輪速センサ37及びECU[Electronic Control Unit]38を備えている。なお、本実施の形態では、ECU38における処理が特許請求の範囲に記載する選択手段に相当する。

0027

光ビーコンアンテナ31a、光ビーコン送受信機31bは、光ビーコン装置10と近赤外線によってデータを送受信するための装備である。光ビーコンアンテナ31aは、車両の所定の位置に配置され、上側の斜め前方に向けて設置される。光ビーコンアンテナ31aでは、ダウンリンクエリア内で光ビーコンヘッドからの信号を受信するとともに、アップリンクエリア内で信号を送信する。ダウンリンクされる場合、光ビーコン送受信機31bでは、光ビーコンアンテナ31aで受信した信号を復調し、ダウンリンクデータを取り出し、そのダウンリンクデータをECU38に送信する。また、アップリンクする場合、光ビーコン送受信機31bでは、ECU38による指令に応じて、ECU38から受信したアップリンクデータを変調し、その変調した信号を光ビーコンアンテナ31aに送信する。

0028

GPSアンテナ32a、GPS受信機32bは、GPSを利用して自車両の現在位置などを推定するための装備である。GPSアンテナ32aでは、GPS衛星からのGPS信号を受信する。GPS受信機32bでは、GPSアンテナ32aで受信したGPS信号を復調し、その復調された各GPS衛星の位置データに基づいて自車両の現在位置(緯度経度)などを算出する。そして、GPS受信機32bでは、自車両の現在位置情報などをECU38に送信する。ちなみに、現在位置を算出するためには3つ以上のGPS衛星の位置データが必要となるで、GPS受信機32bでは、異なる3つ以上のGPS衛星からのGPS信号を用いて算出している。

0029

ナビゲーションシステム33は、自車両の現在位置や進行方向の推定及び目的地までの経路案内などを行うシステムである。特に、ナビゲーションシステム33では、地図データベースから現在走行中の道路の形状情報読み出し、その道路形状情報をECU38に送信する。また、ナビゲーションシステム33では、自車両の走行予定経路を示す経路案内情報をECU38に送信する。

0030

ヨーレートセンサ34は、自車両で発生しているヨーレートを検出するセンサである。ヨーレートセンサ34では、ヨーレートを検出し、そのヨーレートをECU38に送信する。

0031

舵角センサ35は、ドライバによってハンドルから入力された舵角を検出するセンサである。舵角センサ35では、舵角を検出し、その舵角をECU38に送信する。

0032

Gセンサ36は、自車両に作用している横加速度を検出するセンサである。Gセンサ36では、自車両に作用している横加速度を検出し、その横加速度をECU38に送信する。

0033

車輪速センサ37は、車両の4輪にそれぞれ設けられ、車輪の回転速度(車輪の回転に応じたパルス数)を検出するセンサである。車輪速センサ37では、所定時間毎の車輪の回転パルス数を検出し、その検出した車輪回転パルス数をECU38に送信する。ECU38では、各車輪の回転速度から車輪速をそれぞれ算出し、各輪の車輪速から車体速車速)を算出する。

0034

ECU38は、CPU、ROM、RAMなどからなり、車載通信装置30を統括制御する電子制御ユニットである。ECU38では、車両がダウンリンクエリアに進入すると光ビーコン送受信機31bからのダウンリンクデータを受信するとともに、GPS受信機32bからの現在位置情報、ナビゲーションシステム33からの道路情報と経路案内情報、各センサ34〜37の検知情報を受信する。また、ECU38では、車両がアップリンクエリアに進入すると、車両IDなどからなるアップリンクデータを生成し、そのアップリンクデータをアップリンクするように光ビーコン送受信機31bを指令制御する。

0035

ECU38では、ダウンリンクデータの中に複数の車線の情報が含まれているか否かを判定する。ここでは、インフラ協調データにおける車線識別情報を参照し、異なる車線識別情報のインフラ協調データがあるか否かを判定する。1本の車線の情報しか含まれていない場合、ECU38では、ダウンリンクデータのVICSデータをナビゲーションシステム33に送信するとともに、ダウンリンクデータのその1本の車線についてのインフラ協調データを運転支援装置40に送信する。

0036

複数(2本)の車線の情報が含まれている場合、ECU38では、GPSを利用した現在位置とナビゲーションシステム33からの道路形状情報(あるいは、ダウンリンクデータの中の道路形状情報)に基づいて、自車両が走行している車線を判断する。ここでは、ナビゲーションシステム33で推定している現在位置を用いてもよい。また、ECU38では、ナビゲーションシステム33から経路案内情報を取得する。この経路案内情報によって、自車両の走行予定経路(特に、次の交差点や分岐での進行方向)が判り、どの車線を走行するのかを予測できる。

0037

ECU38では、判断した走行車線とヨーレート、舵角、横加速度、車速などに基づいて現在走行している車線を判別する。特に、障害物を回避するために、走行していた車線から隣接車線に車線変更を行ったか否か、さらに、隣接車線から元の車線に車線変更を行ったか否かを判定する。そして、ECU38では、判別した車線と経路案内情報に基づいて、情報を必要としている車線を判定する。つまり、前方の障害物を回避するために、走行中の車線から隣接車線に車線変更し、障害物を通過後に元の車線に戻るために車線変更を行う場合がある。この場合、前方の交差点で左折するなどの走行予定があるため、障害物を回避後も元の車線に戻る必要があり、情報を必要とするのは障害物が存在する車線である。

0038

図3の例の場合、自車両MVが、左端車線Laを走行しており、前方に車両SVが停車しているため、車両SVを回避するために隣接車線(中央車線)Lbに車線変更し、車両SVを回避後に左端車線Laに戻るために車線変更する。この場合、自車両MVは前方の交差点で左折するために左端車線Laを走行する必要があり、障害物を回避後に直ぐに左端車線Laに戻ったと推測できる。したがって、自車両MVが必要としている車線の情報は、中央車線Lbについての情報ではなく、左端車線Laについての情報である。

0039

情報を必要とする車線を判別すると、ECU38では、ダウンリンクデータの複数の車線のインフラ協調データの中から、車線識別情報に基づいて、情報を必要とする車線のインフラ協調データを選択し、その選択したインフラ強調データを運転支援装置40に送信する。また、ECU38では、ダウンリンクデータのVICSデータをナビゲーションシステム33に送信する。

0040

図1図3を参照して、路車間通信システム1におけるダウンリンクする際の動作について説明する。特に、光ビーコン装置10における動作については図4フローチャートに沿って説明し、車載通信装置30における動作については図5のフローチャートに沿って説明する。図4は、第1の実施の形態に係る光ビーコン装置におけるダウンリンクする際の処理の流れを示すフローチャートである。図5は、本実施の形態に係る車載通信装置における処理の流れを示すフローチャートである。

0041

光ビーコン装置10の各車線の障害物検知センサ11a,11b,11cでは、一定時間毎に、各車線のダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcにおける障害物の有無及び障害物が存在する場合にはその障害物の各種情報を検知し、障害物情報を光ビーコン制御装置13に送信している(S10)。

0042

光ビーコン制御装置13では、一定時間毎に、VICSセンターからのVICS情報により共通のVICSデータを生成するとともに、信号サイクル情報や道路線形情報、停止線情報、制限速度情報、車線識別情報などにより車線毎のインフラ協調データを生成する。そして、光ビーコン制御装置13では、VICSデータと車線毎のインフラ協調データからなる車線毎のダウンリンクデータを生成する。

0043

そして、光ビーコン制御装置13では、一定時間毎に、障害物検知センサ11a,11b,11cからの各障害物情報に基づいて、各車線のダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcに障害物が存在するか否かを判定する(S11)。S11にて全ての車線に障害物が存在しないと判定した場合、光ビーコン制御装置13では、各光ビーコンヘッド12a,12b,12cに各車線用のダウンリンクデータをそれぞれ送信する(S14)。さらに、光ビーコン制御装置13では、各光ビーコンヘッド12a,12b,12cに対して各車線用のダウンリンクデータをダウンリンクするように指令制御する(S14)。各光ビーコンヘッド12a,12b,12cでは、指令に従って、各車線用のダウンリンクデータを送信信号として各ダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcにそれぞれ送信する(S14)。ここでは、各車線のダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcに、対応する車線用のダウンリンクデータだけがそれぞれダウンリンクされる。

0044

S11にてある車線のダウンリンクエリアに障害物が存在すると判定した場合、光ビーコン制御装置13では、その車線の障害物情報に基づいて、その車線のダウンリンクエリアにおいて車両とのデータの送受信が可能か否か(つまり、障害物を回避するために車両が車線変更をする必要があるか否か)を判定する(S12)。S12にてその車線のダウンリンクエリアにおいて車両とのデータの送受信が可能と判定した場合、上記と同様にS14の処理が行われ、各車線のダウンリンクエリアDLa,DLb,DLcに対応する車線用のダウンリンクデータだけがそれぞれダウンリンクされる。

0045

S12にてその車線のダウンリンクエリアにおいて車両とのデータの送受信が不可能と判定した場合、光ビーコン制御装置13では、障害物が存在しない各車線の光ビーコンヘッドに各車線用のダウンリンクデータをそれぞれ送信するとともに(障害物が存在する車線の光ビーコンヘッドにはダウンリンクデータが送信されない)、障害物が存在する車線の隣接車線の光ビーコンヘッドに障害物が存在する車線用のダウンリンクデータを送信する(S13)。さらに、光ビーコン制御装置13では、障害物が存在する車線用の光ビーコンヘッドに対してはダウンリンクしないように指令制御し、障害物が存在する車線の隣接車線の光ビーコンヘッドに対しては2つのダウンリンクデータを交互にダウンリンクするように指令制御し、その他の車線用の光ビーコンヘッドに対してはその1つのダウンリンクデータをダウンリンクするように指令制御する(S13)。障害物が存在する車線用の光ビーコンヘッドでは、指令に従って、ダウンリンクエリアにデータを送信しない。障害物が存在する車線の隣接車線の光ビーコンヘッドでは、指令に従って、2つのダウンリンクデータを各送信信号として交互にダウンリンクエリアを送信する(S13)。その他の光ビーコンヘッドでは、指令に従って、1つのダウンリンクデータを送信信号としてダウンリンクエリアに送信する(S13)。ここでは、障害物が存在する車線のダウンリンクアリアにはダウンリンクデータがダウンリンクされず、障害物が存在する車線の隣接車線のダウンリンクエリアには障害物が存在する車線用と自車線用の2つのダウンリンクデータがダウンリンクされ、その他の車線のダウンリンクエリアには自車線用のダウンリンクデータだけがダウンリンクされる。

0046

一方、車載通信装置30では、一定時間毎に、GPSアンテナ32aで各GPS衛星からのGPS信号を受信し、GPS受信機32bで3つ以上のGPS信号に基づいて自車両の現在位置を算出し、その現在位置をECU38に送信している。また、ナビゲーションシステム33では、経路案内情報や周辺の道路形状情報をECU38に送信している。ヨーレートセンサ34では、自車両に発生しているヨーレートを検出し、そのヨーレートをECU38に送信している。舵角センサ35では、ドライバのステアリング操作による舵角を検出し、その舵角をECU38に送信している。Gセンサ36では、自車両に作用している横加速度を検出し、その横加速度をECU38に送信している。各輪の車輪速センサ37では、車輪の回転パルス数を検出し、その回転パルス数をECU38に送信している。

0047

車載通信装置30を搭載した車両がダウンリンクエリアに進入すると、光ビーコンアンテナ31aで送信信号を受信し、光ビーコン送受信機31bで送信信号からダウンリンクデータを取り出し、ダウンリンクデータをECU38に送信する。

0048

ECU38では、受信したダウンリンクデータの中に複数の車線に対する情報が含まれているか否かを判定する(S20)。S20にて1本の車線に対する情報しか含まれていないと判定した場合、ECU38では、受信したダウンリンクデータの中からVICSデータをナビゲーションシステム33に送信するとともに、受信したダウンリンクデータの中からその1本の車線に対するインフラ協調データを運転支援装置40に送信する(S26)。

0049

S20にて複数の車線に対する情報が含まれていると判定した場合、ECU38では、GPSを利用した現在位置と道路形状情報に基づいて、自車両の走行車線を判断する(S21)。また、ECU38では、自車両の走行予定経路(ナビゲーションシステム33での経路案内情報)を取得する(S22)。そして、ECU38では、判断した走行車線とヨーレート、舵角、横加速度、車速などに基づいて現在走行している車線を判別し、この判別した車線と走行予定経路に基づいて情報の必要な車線を判定する(S23)。ここで、自車両の走行予定経路に応じた情報を必要とする車線が特定される。

0050

ECU38では、受信したダウンリンクデータの中から情報を必要とする車線のインフラ協調データを選択する(S24)そして、ECU38では、その選択したインフラ強調データを運転支援装置40に送信するとともに、受信したダウンリンクデータの中のVICSデータをナビゲーションシステム33に送信する(S25)。ここで、運転支援において情報を必要とする車線の情報だけが運転支援装置40に提供される。

0051

この路車間通信システム1によれば、ある車線のダウンリンクエリアに障害物が存在してその車線のダウンリンクエリアではダウンリンクデータを受信できない場合には隣接車線の光ビーコンヘッドを利用してその障害物が存在する車線のダウンリンクデータを送信することにより、車載通信装置30では隣接車線のダウンリンクエリアでその障害物が存在する車線のダウンリンクデータも受信することができ、車線のダウンリンクエリアに障害物が存在する場合でも情報を必要とする車線のインフラ協調データを取得することができる。

0052

図1図2及び図6を参照して、第2の実施の形態に係る路車間通信システム2について説明する。図6は、第2の実施の形態に係る左端車線のダウンリンクエリアに停車車両(障害物)が存在する場合の光ビーコン装置によるダウンリンク状況を示す模式図である。なお、路車間通信システム2では、第1の実施の形態に係る路車間通信システム1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。

0053

路車間通信システム2は、第1の実施の形態と同様に路側に設置される光ビーコン装置20と各車両に搭載される車載通信装置30からなるが、第1の実施の形態とは光ビーコン装置20における構成の一部が異なる。したがって、第2の実施の形態では、光ビーコン装置20における構成が異なる部分について詳細に説明し、車載通信装置30についての説明は省略する。

0054

図1及び図6を参照して、光ビーコン装置20について説明する。光ビーコン装置20は、第1の実施の形態に係る光ビーコン装置10と比較すると、ダウンリンクエリアに障害物が存在するために車両とのデータの送受信ができないときの処理が異なる。光ビーコン装置20では、ある車線のダウンリンクエリア内に障害物が存在し、車両側でそのダウンリンクエリアからダウンリンクデータを受信できない場合、その障害物が存在する車線の光ビーコンヘッドから隣接車線のダウンリンクエリアに障害物が存在する車線のダウンリンクデータをダウンリンクする。そのために、光ビーコン装置20は、障害物検知センサ11a,11b,11c、光ビーコンヘッド22a,22b,22c及び光ビーコン制御装置23を備えている。なお、第2の実施の形態では、光ビーコンヘッド22a,22b,22cが特許請求の範囲に記載する送信機に相当し、障害物検知センサ11a,11b,11cが特許請求の範囲に記載の障害物判定手段に相当する。

0055

光ビーコンヘッド22a,22b,22cは、第1の実施の形態に係る光ビーコンヘッド12a,12b,12cと比較すると、ヘッドの角度(つまり、データを送受信する向き)を左右方向(車幅方向)に可変である点が異なる。光ビーコンヘッド22a,22b,22cでは、データを送受信する前に、光ビーコン制御装置13による指令に応じて、ヘッドの左右方向の角度を調整する。

0056

光ビーコン制御装置23は、第1の実施の形態に係る光ビーコン制御装置13と比較すると、ある車線のダウンリンクエリアに障害物が存在し、その障害物によって車両とのデータのアップリンクやダウンリンクが不可能と判定した後の処理だけが異なる。

0057

障害物が存在する車線において車両とのデータのアップリンクやダウンリンクが不可能な場合、光ビーコン制御装置23では、各車線の光ビーコンヘッド22a,22b,22cに各車線用のダウンリンクデータをそれぞれ送信する。さらに、光ビーコン制御装置23では、障害物が存在する車線の光ビーコンヘッドに対してはヘッドの角度を隣接車線のダウンリンクエリアに向けてダウンリンクデデータをダウンリンクするように指令制御し、他の車線の各光ビーコンヘッドに対してはヘッドを自車線のダウンリンクエリアに向けてダウンリンクデータをダウンリンクするように指令制御する。

0058

図6の示す例の場合、左端車線LaのダウンリンクエリアDLa内に車両SVが停止しているため、左端車線La用の光ビーコンヘッド22aから隣接車線(中央車線)LbのダウンリンクエリアDLbに向けて左端車線La用のダウンリンクデータをダウンリンクする。したがって、左端車線LaのダウンリンクエリアDLaには、データがダウンリンクされない。中央車線LbのダウンリンクエリアDLbには、中央車線Lb用のダウンリンクデータと左端車線La用のダウンリンクデータがダウンリンクされる。右端車線LcのダウンリンクエリアDLcには、右端車線Lc用のダウンリンクデータがダウンリンクされる。

0059

ちなみに、障害物が存在する車線において車両とのデータのアップリンクやダウンリンクが可能な場合あるいは全ての車両に障害物が存在しない場合、光ビーコン制御装置23では、各車線の光ビーコンヘッドに各車線用のダウンリンクデータをそれぞれ送信する。そして、光ビーコン制御装置23では、各車線の光ビーコンヘッドに対してヘッドを自車線のダウンリンクエリアに向けてダウンリンクデータをダウンリンクするように指令制御する。

0060

図1図2及び図6を参照して、路車間通信システム2における動作について説明する。特に、光ビーコン装置20における動作については図7のフローチャートに沿って説明する。図7は、第2の実施の形態に係る光ビーコン装置におけるダウンリンクする際の処理の流れを示すフローチャートである。

0061

光ビーコン装置20では、S30、S31、S32及びS34における動作については、第1の実施の形態で説明した光ビーコン装置10でのS10、S11、S12及びS14と同様の動作を行う。

0062

S32にてその車線のダウンリンクエリアにおいて車両とのデータの送受信が不可能と判定した場合、光ビーコン制御装置23では、各車線の光ビーコンヘッドに各車線用のダウンリンクデータをそれぞれ送信する(S33)。そして、光ビーコン制御装置23では、障害物が存在する車線の光ビーコンヘッドに対してはヘッドの角度を隣接車線のダウンリンクエリアに向けてダウンリンクデデータをダウンリンクするように指令制御し、他の車線の各光ビーコンヘッドに対してはヘッドを自車線のダウンリンクエリアに向けてダウンリンクデータをダウンリンクするように指令制御する(S33)。障害物が存在する車線用の光ビーコンヘッドでは、指令に従って、ヘッドを左右方向に動かして隣接車線のダウンリンクエリアに向け、障害物が存在する車線用のダウンリンクデータを送信信号として隣接車線のダウンリンクエリアに送信する(S33)。その他の車線用の光ビーコンヘッドでは、指令に従って、ヘッドを動かさずに、自車線用のダウンリンクデータを送信信号として自車線のダウンリンクエリアに送信する(S33)。ここでは、障害物が存在する車線のダウンリンクアリアにはダウンリンクデータがダウンリンクされず、障害物が存在する車線の隣接車線のダウンリンクエリアには障害物が存在する車線用と自車線用の2つのダウンリンクデータがダウンリンクされ、その他の車線のダウンリンクエリアには自車線用のダウンリンクデータだけがダウンリンクされる。

0063

車載通信装置30では、第1の実施の形態で説明した車載通信装置30と同様の動作を行う。

0064

この路車間通信システム2によれば、ある車線のダウンリンクエリアに障害物が存在してその車線のダウンリンクエリアではダウンリンクデータを受信できない場合にはその障害物が存在する車線用の光ビーコンヘッドによって隣接車線のダウンリンクエリアにダウンリンクデータを送信することにより、車載通信装置30では隣接車線のダウンリンクエリアでその障害物が存在する車線のダウンリンクデータも受信することができ、車線のダウンリンクエリアに障害物が存在する場合でも情報を必要とする車線のインフラ協調データを取得することができる。

0065

以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。

0066

例えば、本実施の形態では光ビーコンによる路車間通信システムに適用したが、電波ビーコンなどの他の路車間通信システムにも適用可能である。

0067

また、本実施の形態では車載通信装置単体で構成したが、カーナビゲーション装置に組み込まれる構成でもよいし、あるいは、衝突防止装置などの運転支援装置に組み込まれる構成としてもよい。また、送受信可能な車載通信装置でなく、受信のみ可能な車載受信装置にも適用可能である。

0068

また、本実施の形態では路側に備えられる障害物検知センサによるセンシングに基づいてダウンリンクエリアに障害物が存在するか否かを判定する構成としたが、車両側で障害物を検知する機能を有している場合には、車両から障害物情報をアップリンクし、そのアップリンクされる情報に基づいてダウンリンクエリアに障害物が存在するか否かを判定するようにしてもよい。

0069

また、本実施の形態では片側3車線で左端車線に障害物が存在する場合の例を示したが、他の車線数の場合でも適用可能であり、左端車線以外に障害物が存在する場合でも適用可能である。特に、片側1車線の場合(両側で2車線の場合)、光ビーコンのヘッドの角度を変えることができ、ダウンリンクエリアに障害物が存在する場合には、対向車線の光ビーコンのヘッドを前後方向に向きを変えて、障害物が存在するダウンリンクエリアに隣接する対向車線上のエリアに情報をダウンリンクする。この場合、ダウンリンクする情報の中に走行する向きの情報を含ませることにより、車両側で必要な情報を判別できる。

0070

また、本実施の形態では情報の必要な車線を走行予定経路や車線変更の有無(現在走行中の車線)などから判定する構成としたが、他の方法によって情報の必要な車線を判定するようにしてもよい。例えば、ドライバが必要な車線を入力する方法、ナビの経路案内情報だけで判定する方法、現在走行している車線だけで判定する方法がある。

0071

また、第1の実施の形態では車線のダウンリンクエリアに障害物が存在する場合にはその隣接車線(中央車線)の光ビーコンヘッドによって障害物が存在する車線の情報もダウンリンクする構成としたが、車線のダウンリンクエリアに障害物が存在する場合にはダウンリンクエリアに障害物が存在する車線(左端車線)以外の全ての車線(中央車線と右端車線)の各光ビーコンヘッドによって障害物が存在する車線の情報もそれぞれダウンリンクするようにしてもよい。この場合、車両が隣接車線以外の車線まで車線変更した場合でも、障害物の存在する車線の情報を受信することができる。

0072

また、第2の実施の形態ではダウンリンクエリアに障害物が存在する場合には光ビーコンヘッドを左右方向(車幅方向)に動かして隣接車線のダウンリンクエリアにデータをダウンリンクする構成としたが、ダウンリンクエリアに障害物が存在する場合には光ビーコンヘッドを前後方向(車両進行方向)に動かして障害物が存在するダウンリンクエリアの前方のエリア又は後方のエリアにデータをダウンリンクするようにしてもよい。この場合、障害物が存在する車線を走行している車両は車線変更前に通常のダウンリンクエリアより後方のエリアあるいは元の車線に戻った後に通常のダウンリンクエリアより前方のエリアで障害物が存在する車線の情報を受信できる。

図面の簡単な説明

0073

本実施の形態に係る路車間通信システムの構成図である。
本実施の形態に係る路車間通信システムにおける車載通信装置の構成図である。
第1の実施の形態に係る左端車線のダウンリンクエリアに停車車両(障害物)が存在する場合の光ビーコン装置によるダウンリンク状況を示す模式図である。
第1の実施の形態に係る光ビーコン装置におけるダウンリンクする際の処理の流れを示すフローチャートである。
本実施の形態に係る車載通信装置における処理の流れを示すフローチャートである。
第2の実施の形態に係る左端車線のダウンリンクエリアに停車車両(障害物)が存在する場合の光ビーコン装置によるダウンリンク状況を示す模式図である。
第2の実施の形態に係る光ビーコン装置におけるダウンリンクする際の処理の流れを示すフローチャートである。

符号の説明

0074

1,2…路車間通信システム、10,20…光ビーコン装置、11a,11b,11c…障害物検知センサ、12a,12b,12c,22a,22b,22c…光ビーコンヘッド、13,23…光ビーコン制御装置、30…車載通信装置、31a…光ビーコンアンテナ、31b…光ビーコン送受信機、32a…GPSアンテナ、32b…GPS受信機、33…ナビゲーションシステム、34…ヨーレートセンサ、35…舵角センサ、36…Gセンサ、37…車輪速センサ、40…運転支援装置

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社デンソーの「 車両用制御装置」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】車両が設定された予定ルートを走行する際に、極力、ユーザの手間をかけずに、予定ルートの状況に適した態様で車載装備を制御することが可能な車両用制御装置を提供する。【解決手段】予定ルートが決定される... 詳細

  • 株式会社デンソーの「 状態改善装置、状態改善方法、及び制御プログラム」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】作業者の状態推定の自信度に応じた刺激を可能にする。【解決手段】ドライバ状態を推定する状態推定部202と、状態推定部202で推定するドライバ状態の自信度を算出する自信度算出部203と、状態推定部... 詳細

  • 株式会社豊田中央研究所の「 電力供給システム」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】再生可能エネルギーを用いて発電された電力を適切な価格で、かつ、効率的に車両に供給する。【解決手段】電力供給システム1は、再生可能エネルギーを用いて発電する複数の発電装置2と、無線方式によって車... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ