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技術 歯車変速機

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 畑江亮山本一充米山正樹永橋慶樹
出願日 2007年9月5日 (13年5ヶ月経過) 出願番号 2007-230743
公開日 2009年3月26日 (11年10ヶ月経過) 公開番号 2009-063056
状態 特許登録済
技術分野 変速機構成 伝動装置の一般的な細部
主要キーワード 駆動側歯車 動側歯車 スライド作動 動変速歯車 近接移動 非連結状態 精度管理 軸方向相対移動
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年3月26日)のものです。
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課題

駆動側変速機軸相対回転可能かつ軸方向移動不能に支承される駆動側変速歯車と、被動側変速機軸に回転力を伝達することを可能として駆動側変速歯車に噛合する被動側変速歯車と、駆動側変速歯車に設けられた突出部に係合することを可能として駆動側変速機軸に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフターとを備え、突出部に係合するようにシフターを駆動側変速歯車に近接する側に移動させることで駆動側変速機軸の回転動力をシフターから駆動側変速歯車に伝達するようにした歯車変速機において、シフターに噛合する突出部を有する駆動側変速歯車の倒れを防止して耐久性を高める。

解決手段

被動側変速歯車26に噛合すべく駆動側変速歯車25の外周に設けられる歯面25aが、突出部38およびシフター35の非係合状態でシフター35側よりもシフター35とは反対側が駆動側変速歯車25の回転方向で進むように傾斜して形成される。

概要

背景

駆動側変速機軸相対回転可能かつ軸方向移動不能に支承される駆動側変速歯車と、被動側変速機軸に回転力を伝達することを可能として駆動側変速歯車に噛合する被動側変速歯車と、駆動側変速歯車に設けられた突出部に係合することを可能として駆動側変速機軸に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフターとを備え、突出部に係合するようにシフターを駆動側変速歯車に近接する側に移動させることで駆動側変速機軸の回転動力をシフターから駆動側変速歯車に伝達するようにした歯車変速機、ならびに相互に異なる2つの駆動側変速歯車を一体に連結して構成されるとともに駆動側変速機軸に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフターと、前記両駆動側変速歯車にそれぞれ噛合するとともに被動側変速機軸への連結および連結解除切換え可能として前記被動側変速機軸に回転自在に支承される被動側変速歯車とを備え、前記両被動側歯車のうち前記被動側変速機軸に連結された被動側変速歯車から被動側変速機軸に回転動力を伝達するようにした歯車変速機は、たとえば特許文献1等で知られている。
特開2004−308775号公報

概要

駆動側変速機軸に相対回転可能かつ軸方向移動不能に支承される駆動側変速歯車と、被動側変速機軸に回転力を伝達することを可能として駆動側変速歯車に噛合する被動側変速歯車と、駆動側変速歯車に設けられた突出部に係合することを可能として駆動側変速機軸に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフターとを備え、突出部に係合するようにシフターを駆動側変速歯車に近接する側に移動させることで駆動側変速機軸の回転動力をシフターから駆動側変速歯車に伝達するようにした歯車変速機において、シフターに噛合する突出部を有する駆動側変速歯車の倒れを防止して耐久性を高める。被動側変速歯車26に噛合すべく駆動側変速歯車25の外周に設けられる歯面25aが、突出部38およびシフター35の非係合状態でシフター35側よりもシフター35とは反対側が駆動側変速歯車25の回転方向で進むように傾斜して形成される。

目的

ところで、シフターを駆動側変速歯車側に近接移動させて駆動側変速歯車の突出部をシフターに係合させたときに、駆動側変速歯車の駆動側変速機軸への軸支精度を高めていなければ、駆動側変速歯車に倒れが生じてしまい、そのような倒れ防止のためには軸支精度管理を厳密に行う必要があり、生産性の向上が望まれている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

駆動側変速機軸(11)に相対回転可能かつ軸方向移動不能に支承される駆動側変速歯車(25,27)と、被動側変速機軸(12)に回転力を伝達することを可能として前記駆動側変速歯車(25,27)に噛合する被動側変速歯車(26,28)と、前記駆動側変速歯車(25,27)に設けられた突出部(38,40)に係合することを可能として前記駆動側変速機軸(11)に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフター(35)とを備え、前記突出部(38,40)に係合するように前記シフター(35)を前記駆動側変速歯車(25,27)に近接する側に移動させることで前記駆動側変速機軸(11)の回転動力を前記シフター(35)から前記駆動側変速歯車(25,27)に伝達するようにした歯車変速機において、平歯車である前記被動側変速歯車(26,28)に噛合すべく前記駆動側変速歯車(25,27)の外周に設けられる歯面(25a)が、前記突出部(38,40)および前記シフター(35)の非係合状態で前記シフター(35)側よりも前記シフター(35)とは反対側が駆動側変速歯車(25,27)の回転方向で進むように傾斜して形成されることを特徴とする歯車変速機。

請求項2

駆動側変速機軸(11)の軸線に直交する方向での前記駆動側変速歯車(25,27)の移動可能距離をL1、前記駆動側変速歯車(25,27)の軸線方向の歯幅をL2、前記突出部(38,40)の駆動側変速歯車(25,27)からの突出量をL3、前記突出部(38,40)および前記シフター(35)の非係合状態での前記歯面(25a)の傾斜角をθGとしたときに、前記歯面(25a)の傾斜角θGが、θG=sin-1{L1/2(L2+L3)}〜sin-1(L1/L2)の範囲に設定されることを特徴とする請求項1記載の歯車変速機。

請求項3

相互に異なる2つの駆動側変速歯車(29,31)を一体に連結して構成されるとともに駆動側変速機軸(11)に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフター(35)と、前記両駆動側変速歯車(29,31)にそれぞれ噛合するとともに被動側変速機軸(12)への連結および連結解除切換え可能として前記被動側変速機軸(12)に回転自在に支承される被動側変速歯車(30,32)とを備え、前記両被動側歯車(30,32)のうち前記被動側変速機軸(12)に連結された被動側変速歯車から被動側変速機軸(12)〜に回転動力を伝達するようにした歯車変速機において、平歯車である前記両駆動側変速歯車(29,31)の一方に噛合すべく前記両被動側変速歯車(30,32)の一方の外周に設けられる歯面(30a,32a)が、被動側変速歯車の前記被動側変速機軸(12)への非連結状態で他方の被動側変速歯車側よりも前記他方の被動側変速歯車とは反対側が当該被動側変速歯車の回転方向で進むように傾斜して形成されることを特徴とする歯車変速機。

技術分野

0001

本発明は、駆動側歯車および被動側歯車常時噛合して成る複数の歯車列のうち選択した歯車列を介して駆動側変速機軸から被動側変速機軸に回転動力を伝達するようにした歯車変速機の改良に関する。

背景技術

0002

駆動側変速機軸に相対回転可能かつ軸方向移動不能に支承される駆動側変速歯車と、被動側変速機軸に回転力を伝達することを可能として駆動側変速歯車に噛合する被動側変速歯車と、駆動側変速歯車に設けられた突出部に係合することを可能として駆動側変速機軸に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフターとを備え、突出部に係合するようにシフターを駆動側変速歯車に近接する側に移動させることで駆動側変速機軸の回転動力をシフターから駆動側変速歯車に伝達するようにした歯車変速機、ならびに相互に異なる2つの駆動側変速歯車を一体に連結して構成されるとともに駆動側変速機軸に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフターと、前記両駆動側変速歯車にそれぞれ噛合するとともに被動側変速機軸への連結および連結解除切換え可能として前記被動側変速機軸に回転自在に支承される被動側変速歯車とを備え、前記両被動側歯車のうち前記被動側変速機軸に連結された被動側変速歯車から被動側変速機軸に回転動力を伝達するようにした歯車変速機は、たとえば特許文献1等で知られている。
特開2004−308775号公報

発明が解決しようとする課題

0003

ところで、シフターを駆動側変速歯車側に近接移動させて駆動側変速歯車の突出部をシフターに係合させたときに、駆動側変速歯車の駆動側変速機軸への軸支精度を高めていなければ、駆動側変速歯車に倒れが生じてしまい、そのような倒れ防止のためには軸支精度管理を厳密に行う必要があり、生産性の向上が望まれている。

0004

一方、2つの駆動側変速歯車を一体に連結してシフターを構成し、両駆動側変速歯車にそれぞれ噛合する被動側変速歯車の被動側変速機軸への連結および連結解除を切換えるようにした場合、両被動側変速歯車の一方を被動側変速機軸に連結したときには、前記シフターの軸方向一方側に荷重が偏って作用し、荷重のアンバランスによるシフターの倒れが生じ、シフターの軸方向摺動性を高めることが困難となっている。

0005

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、シフターに噛合する突出部を有する駆動側変速歯車の倒れを防止して耐久性を高めることを第1の目的とし、2つの駆動側変速歯車を一体に連結して構成されるシフターの倒れを防止して該シフターの軸方向摺動性を高めることを第2の目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記第1の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、駆動側変速機軸に相対回転可能かつ軸方向移動不能に支承される駆動側変速歯車と、被動側変速機軸に回転力を伝達することを可能として前記駆動側変速歯車に噛合する被動側変速歯車と、前記駆動側変速歯車に設けられた突出部に係合することを可能として前記駆動側変速機軸に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフターとを備え、前記突出部に係合するように前記シフターを前記駆動側変速歯車に近接する側に移動させることで前記駆動側変速機軸の回転動力を前記シフターから前記駆動側変速歯車に伝達するようにした歯車変速機において、平歯車である前記被動側変速歯車に噛合すべく前記駆動側変速歯車の外周に設けられる歯面が、前記突出部および前記シフターの非係合状態で前記シフター側よりも前記シフターとは反対側が駆動側変速歯車の回転方向で進むように傾斜して形成されることを特徴とする。

0007

また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、駆動側変速機軸の軸線に直交する方向での前記駆動側変速歯車の移動可能距離をL1、前記駆動側変速歯車の軸線方向の歯幅をL2、前記突出部の駆動側変速歯車からの突出量をL3、前記突出部および前記シフターの非係合状態での前記歯面の傾斜角をθGとしたときに、前記歯面の傾斜角θGが、 θG=sin-1{L1/2(L2+L3)}〜sin-1(L1/L2) の範囲に設定されることを特徴とする。

0008

さらに上記第2の目的と達成するために、請求項3記載の発明は、相互に異なる2つの駆動側変速歯車を一体に連結して構成されるとともに駆動側変速機軸に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されるシフターと、前記両駆動側変速歯車にそれぞれ噛合するとともに被動側変速機軸への連結および連結解除を切換え可能として前記被動側変速機軸に回転自在に支承される被動側変速歯車とを備え、前記両被動側歯車のうち前記被動側変速機軸に連結された被動側変速歯車から被動側変速機軸に回転動力を伝達するようにした歯車変速機において、平歯車である前記両駆動側変速歯車の一方に噛合すべく前記両被動側変速歯車の一方の外周に設けられる歯面が、被動側変速歯車の前記被動側変速機軸への非連結状態で他方の被動側変速歯車側よりも前記他方の被動側変速歯車とは反対側が当該被動側変速歯車の回転方向で進むように傾斜して形成されることを特徴とする。

0009

なお第1実施例の第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27が請求項1記載の発明の駆動側変速歯車に対応し、第1実施例の第5速用被動側変速歯車26および第6速用被動側変速歯車28が請求項1記載の発明の被動側変速歯車に対応し、第1実施例の第1シフター35が請求項1記載の発明のシフターに対応する。

0010

また第2実施例の第4速用駆動側変速歯車29および第3速用駆動側変速歯車31が請求項3記載の発明の駆動側変速歯車に対応し、第2実施例の第4速用被動側変速歯車30および第3速用被動側変速歯車32が請求項3記載の発明の被動側変速歯車に対応し、第2実施例の第1シフター35が請求項3記載の発明のシフターに対応する。

発明の効果

0011

請求項1記載の発明によれば、駆動側変速歯車に設けられた突出部に係合するようにしシフターを駆動側変速歯車側に近接移動させたときに、駆動側変速機軸に相対回転可能かつ軸方向移動不能に支承される駆動側変速歯車が倒れても、該駆動側変速歯車の外周に設けられる歯面が、突出部およびシフターの非係合状態ではシフター側よりもシフターとは反対側が駆動側変速歯車の回転方向で進むように傾斜して形成されるので、倒れが生じた駆動側変速歯車の歯面と、被動側変速歯車の歯面とは前記回転方向に直交する方向で平行に噛合することになり、接触面が均一化するので耐久性の向上を図ることができる。

0012

また請求項2記載の発明によれば、突出部およびシフターの非係合状態での駆動変速歯車の歯面の傾斜角θGを、 θG=sin-1{L1/2(L2+L3)}〜sin-1(L1/L2) の範囲に設定することで、倒れた駆動側変速歯車の歯面と、被動側変速歯車の歯面との接触面をより一層均一化して耐久性の更なる向上を図ることができる。

0013

さらに請求項3記載の発明によれば、両被動側変速歯車の一方を被動側変速機軸に連結したときに、一方の被動側変速歯車の外周に設けられる歯面が、当該被動側変速歯車の被動側変速機軸への非連結状態で他方の被動側変速歯車側よりも他方の被動側変速歯とは反対側が当該被動側変速歯車の回転方向で進むように傾斜して形成されるので、シフターの軸方向中央側で駆動側変速歯車および被動側変速歯車が先行して噛合することになり、シフターの倒れが生じることを防止し、シフターの軸方向摺動性を高めることができる。

発明を実施するための最良の形態

0014

以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。

0015

図1図3は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は歯車変速機の縦断面図、図2は第1シフターの係合時の第5速用駆動側変速歯車の倒れを説明するための図1の2−2線に沿う断面図、図3は第5速用駆動側変速歯車の倒れが生じた状態を示す模式図である。

0016

先ず図1において、この歯車変速機は、たとえば自動二輪車に搭載されるものであり、エンジンクランクシャフト(図示せず)からの動力が伝達され得る駆動側変速機軸11と、自動二輪車の後輪に動力を伝達するためのチェーン14が巻き掛けられる駆動スプロケット13が固定される被動側変速機軸12との間に、択一的に確立可能な第1〜第6速歯車列G1,G2,G3,G4,G5,G6が設けられて成る。

0017

前記エンジンのクランクケース15は、外方に臨む側壁15aと、該側壁15aから内方に間隔をあけた位置に配置される支持壁15bとを一体に有しており、前記支持壁15bを回転自在に貫通する駆動側変速機軸11および支持壁15b間にはボールベアリング16が介装され、駆動側変速機軸11の前記側壁15a側の端部および該側壁15a間にはボールベアリング17が介装される。駆動側変速機軸11と平行な軸線を有する被動側変速機軸12は、前記側壁15aを回転自在に貫通するものであり、側壁15aおよび被動側変速機軸12間にはボールベアリング18および環状のシール部材20が介装され、被動側変速機軸12の前記支持壁15b側の端部および該支持壁15b間にはボールベアリング19が介装される。しかもクランクケース15の前記側壁15aからの被動側変速機軸12の突出端部に駆動スプロケット13が固定される。

0018

第1速歯車列G1は、前記支持壁15b寄りで駆動側変速機軸11に一体に形成される第1速用駆動側変速歯車21と、第1速用駆動側変速歯車21に噛合するとともに相対回転可能かつ軸方向移動不能として被動側変速機軸12に支承される第1速用被動側変速歯車22とから成る。第2速歯車列G2は、クランクケース15の前記側壁15a側で前記駆動側変速機軸11の端部に軸方向移動不能かつ相対回転不能に結合される第2速用駆動側変速歯車23と、第2速用駆動側変速歯車23に噛合するとともに軸方向移動不能かつ相対回転可能として被動側変速機軸12に支承される第2速用被動側変速歯車24とから成る。第5速歯車列G5は、第1速歯車列G1に軸方向で隣接した位置に配置されるものであり、軸方向移動不能かつ相対回転可能として駆動側変速機軸11に支承される第5速用駆動側変速歯車25と、第5速用駆動側変速歯車25に噛合するとともに軸方向相対移動可能かつ相対回転不能として被動側変速機軸12に支承される第5速用被動側変速歯車26とから成る。第6速歯車列G6は、第2速歯車列G2に軸方向で隣接した位置に配置されるものであり、軸方向移動不能かつ相対回転可能として駆動側変速機軸11に支承される第6速用駆動側変速歯車27と、第6速用駆動側変速歯車27に噛合するとともに軸方向相対移動可能かつ相対回転不能として被動側変速機軸12に支承される第6速用被動側変速歯車28とから成る。第4速歯車列G4は、第5速歯車列G5を第1速歯車列G1との間に挟む位置に配置されるものであり、駆動側変速機軸11に軸方向移動可能かつ相対回転不能として支承される第4速用駆動側変速歯車29と、第4速用駆動側変速歯車29に噛合するとともに軸方向移動不能かつ相対回転可能として被動側変速機軸12に支承される第4速用被動側変速歯車30とから成る。さらに第3速歯車列G3は、第6速歯車列G6を第2速歯車列G2との間に挟むとともに第4速歯車列G4を第5速歯車列G5との間に挟む位置に配置されるものであり、駆動側変速機軸11に軸方向移動可能かつ相対回転不能として支承される第3速用駆動側変速歯車31と、第3速用駆動側変速歯車31に噛合するとともに軸方向移動不能かつ相対回転可能として被動側変速機軸12に支承される第3速用被動側変速歯車32とから成る。

0019

第1速用駆動側変速歯車21、第1速用被動側変速歯車22、第2速用駆動側変速歯車23、第2速用被動側変速歯車24、第5速用駆動側変速歯車25、第5速用被動側変速歯車26、第6速用駆動側変速歯車27、第6速用被動側変速歯車28、第4速用駆動側変速歯車29、第4速用被動側変速歯車30、第3速用駆動側変速歯車31および第3速用被動側変速歯車32は、基本的には平歯車として構成される。

0020

第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27間には、第4および第3速用駆動側変速歯車29,31が一体に連結されて成る第1シフタ35が配置されており、この第1シフタ35は、軸方向移動可能かつ相対回転不能として駆動側変速機軸11に支承される。また第5速用被動側変速歯車26および第4速用被動側変速歯車30間で被動側変速機軸12には、第2シフタ36が軸方向移動可能かつ相対回転不能に支承されており、第5速用被動側変速歯車26は第2シフタ36に一体に形成される。さらに第2速用被動側変速歯車24および第3速用被動側変速歯車32間で被動側変速機軸12には、第3シフタ37が軸方向移動可能かつ相対回転不能に支承されており、第6速用被動側変速歯車28は第3シフタ37に一体に形成される。

0021

第1〜第3シフタ35〜37には、図示しないシフトフォークがそれぞれ係合されており、図示しないシフトドラム回動に応じてシフトフォークが作動するのに応じて第1〜第3シフター35〜37がスライド作動する。

0022

第1シフタ35は、第5速用駆動側変速歯車25側に移動して第5速用駆動側変速歯車25に係合することで第5速歯車列G5を確立する第5速確立位置と、第6速用駆動側変速歯車27側に移動して第6速用駆動側変速歯車27に係合することで第6速歯車列G6を確立する第6速確立位置との間で軸方向に移動可能であり、第5および第6速確立位置間の中央には第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27のいずれにも係合しない中立位置が設定される。

0023

第2シフタ36は、第1速用被動側変速歯車22側に移動して第1速用被動側変速歯車22に係合することで第1速歯車列G1を確立する第1速確立位置と、第4速用被動側変速歯車30側に移動して第4速用被動側変速歯車30に係合することで第4速歯車列G4を確立する第4速確立位置との間で軸方向に移動可能であり、第1および第4速確立位置間の中央には第1速用被動側変速歯車22および第4速用被動側変速歯車30のいずれにも係合しない中立位置が設定される。

0024

第3シフタ37は、第3速用被動側変速歯車32側に移動して第3速用被動側変速歯車32に係合することで第3速歯車列G3を確立する第3速確立位置と、第2速用被動側変速歯車24側に移動して第2速用被動側変速歯車24に係合することで第2速歯車列G2を確立する第2速確立位置との間で軸方向に移動可能であり、第3および第2速確立位置間の中央には第3速用被動側変速歯車32および第2速用被動側変速歯車24のいずれにも係合しない中立位置が設定される。

0025

図2を併せて参照して、第1シフタ35に軸方向で隣接する第5速用駆動側変速歯車25の第1シフタ35側の側面には複数の突出部38…が突設されており、第1シフタ35には、前記突出部38…を係合させるための係止凹部39…が設けられる。而して図2(A)で示すように第5速用駆動側変速歯車25から離反した位置から図2(B)で示すように突出部38…を係止凹部39…を係合させるように第1シフター35を第5速用駆動側変速歯車25に近接する側に移動させると、図2(C)で示すように、駆動側変速機軸11の回転動力が第1シフター35から第5速用駆動側変速歯車25に伝達されることになる。

0026

しかるに第1シフター35を第5速用駆動側変速歯車25側に近接移動させて第5速用駆動側変速歯車25の突出部38…を第1シフター35の係止凹部39…に係合させたときには、第1シフター35の回転によって図2(C)で示すように、第5速用駆動側変速歯車25に倒れが生じてしまい、第5速用駆動側変速歯車25および第5速用被動側歯車26の噛合部の接触荷重が不均一となり、耐久性の低下を招く可能性がある。そこで第5速用被動側変速歯車26に噛合すべく第5速用駆動側変速歯車25の外周に設けられる歯面25a…が、前記突出部38…および第1シフター35の非係合状態では、第1シフター35側よりも第1シフター35とは反対側が第5速用駆動側変速歯車25の回転方向で進むように傾斜して形成される。

0027

ここで駆動側変速機軸11の軸線に直交する方向での駆動側変速機軸11に対する第5速用駆動側変速歯車25の移動可能距離をL1、第5速用駆動側変速歯車25の軸線方向の歯幅をL2、前記突出部38…の第5速用駆動側変速歯車25からの突出量をL3、前記突出部38…および第1シフター35の非係合状態での前記歯面25a…の傾斜角をθGとしたときに、第5速用駆動側変速歯車25の倒れが最大となるのは図3(A)で示すように第5速用駆動側変速歯車25の第1シフター35側の端部が前記L1だけ駆動側変速機軸11の軸線に直交する方向で移動したときであり、sinθg=L1/L2である。また前記突出部38…に第1シフター35が係合して突出部38…に荷重がかかっている場合には、図3(B)で示すように、第5速用駆動側変速歯車25は駆動側変速機軸11に対する前記突出部38…の先端部の移動距離をL1/2程度に抑制されつつ倒れるので、突出部38…の先端を起点とした好ましい傾斜角θGは、sinθg=L1/2(L2+L3)である。そこで前記歯面25a…の傾斜角θGは、[θG=sin-1{L1/2(L2+L3)}〜sin-1(L1/L2)]の範囲に設定される。

0028

また第1シフタ35に軸方向で隣接する第6速用駆動側変速歯車27の第1シフタ35側の側面には複数の突出部40…が突設されており、第1シフタ35には、前記突出部40…を係合させるための係止凹部41…が設けられる。而して第6速用駆動側変速歯車27から離反した位置から突出部40…を係止凹部41…を係合させるようにして第1シフター35を第6速用駆動側変速歯車27に近接する側に移動させると、駆動側変速機軸11の回転動力が第1シフター35から第6速用駆動側変速歯車27に伝達されることになる。しかるに第6速用駆動側変速歯車27の突出部40…を第1シフター35の係止凹部41…に係合させたときには、第1シフター35の回転によって第6速用駆動側変速歯車27に倒れが生じてしまい、第6速用駆動側変速歯車27および第6速用被動側歯車28の噛合部の接触荷重が不均一となり、耐久性の低下を招く可能性がある。そこで第6速用被動側変速歯車28に噛合すべく第6速用駆動側変速歯車27の外周に設けられる歯面2も、第5速用駆動側変速歯車25と同様に、前記突出部40…および第1シフター35の非係合状態では、第1シフター35側よりも第1シフター35とは反対側が第6速用駆動側変速歯車27の回転方向で進むように傾斜して形成される。

0029

次にこの第1実施例の作用について説明すると、第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27に設けられた突出部38…,40…に一方に第1シフター35を係合させることで、駆動側変速機軸11の回転動力を第1シフター35から第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27の一方に伝達するのであるが、第5速用被動側変速歯車26および第6速用被動側変速歯車28に噛合すべく第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27の外周に設けられる歯面25a…が、前記突出部38…,40…および第1シフター35の非係合状態では、第1シフター35側よりも第1シフター35とは反対側が第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27の回転方向で進むように傾斜して形成されている。

0030

このため駆動側変速機軸11に相対回転可能かつ軸方向移動不能に支承される第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27が、第1シフター35との係合によって倒れても、それらの駆動側変速歯車25,27の歯面25a…と、被動側変速歯車26,28の歯面とは回転方向に直交する方向で平行に噛合することになり、接触面が均一化するので耐久性の向上を図ることができる。

0031

しかも駆動側変速機軸11の軸線に直交する方向での第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27の移動可能距離をL1、第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27の軸線方向の歯幅をL2、前記突出部38…,40…の第5速用駆動側変速歯車25および第6速用駆動側変速歯車27からの突出量をL3、前記突出部38…,40…および第1シフター35の非係合状態での前記歯面25a…の傾斜角をθGとしたときに、傾斜角θGが[θG=sin-1{L1/2(L2+L3)}〜sin-1(L1/L2)]の範囲に設定されるので、倒れが生じた駆動側変速歯車25,27の歯面25a…と、被動側変速歯車26,28の歯面との接触面をより一層均一化して耐久性の更なる向上を図ることができる。

0032

図4は本発明の第2実施例を示すものであり、相互に異なる第4速用駆動側変速歯車29および第3速用駆動側変速歯車31を一体に連結して構成される第1シフター35が、駆動側変速機軸11(図1参照)に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されており、前記両駆動側変速歯車29,31には、被動側変速機軸12への連結および連結解除を切換え可能として被動側変速機軸12(図1参照)に回転自在に支承される第4速用被動側変速歯車30および第3速用被動側変速歯車32がそれぞれ噛合するのであるが、第4速用駆動側変速歯車29に噛合すべく第4速用被動側変速歯車30の外周に設けられる歯面30a…は、第4速用被動側変速歯車30の被動側変速機軸12への非連結状態では、第3速用被動側変速歯車32側よりも第3速用被動側変速歯車32とは反対側が第4速用被動側変速歯車30の回転方向で進むように傾斜して形成され、第3速用駆動側変速歯車31に噛合すべく第3速用被動側変速歯車32の外周に設けられる歯面32a…は、第3速用被動側変速歯車32の被動側変速機軸12への非連結状態では、第4速用被動側変速歯車30側よりも第4速用被動側変速歯車30とは反対側が第3速用被動側変速歯車32の回転方向で進むように傾斜して形成される。

0033

この第2実施例によれば、第4速用被動側変速歯車30および第3速用被動側変速歯車32の一方を被動側変速機軸12に連結したときに、第4速用駆動側変速歯車29および第3速用駆動側変速歯車31の一方と、第4速用被動側変速歯車30および第3速用被動側変速歯車32の一方とが、第1シフター35の軸方向中央側で先行して噛合することになり、第1シフター35の倒れが生じることを防止し、第1シフター35の軸方向摺動性を高めることができる。

0034

以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。

図面の簡単な説明

0035

第1実施例の歯車変速機の縦断面図である。
第1シフターの係合時の第5速用駆動側変速歯車の倒れを説明するための図1の2−2線に沿う断面図である。
第5速用駆動側変速歯車の倒れが生じた状態を示す模式図である。
第2実施例の第1シフター付近の簡略化した側面図である。

符号の説明

0036

11・・・駆動側変速機軸
12・・・被動側変速機軸
25・・・第5速用駆動側変速歯車
25a,30a,32a・・・歯面
26・・・第5速用被動側変速歯車
27・・・第6速用駆動側変速歯車
28・・・第6速用被動側変速歯車
29・・・第4速用駆動側変速歯車
30・・・第4速用被動側変速歯車
31・・・第3速用駆動側変速歯車
32・・・第3速用被動側変速歯車
35・・・シフター
38,40・・・突出部

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