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課題

医療用感圧接着剤及び医療用接着テープ及びその製造方法の提供。

解決手段

少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドを含有した医療用感圧接着剤組成物を提供する。ただし、得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。感圧接着剤組成物は、溶剤の存在下で製造されるか、またはその別法として溶融ブレンディングにより製造される。このような接着剤の製造方法も開示されている。

概要

背景

背景
感圧接着テープは、マーキング用、保護用シーリング用、およびマスキング用など様々な目的のために半世紀以上にわたり使用されてきた。感圧接着テープには、バッキングまたは支持体、および感圧接着剤が含まれている。感圧接着剤は、指圧を加える程度で接着し、強力で永久的な粘着性を呈する物質である。感圧接着剤は、指圧以外の活性化を行う必要はなく、強力な保持力を有するが、残留物を残さずに平滑面から除去できなければならない。

皮膚の性質は本質的に多様性に富んでいるので、皮膚への接着は、接着剤製造業者にとって挑戦的な課題である。皮膚への接着力は、多くの因子に依存する。これらの因子としては、賦形剤のおかれる環境が挙げられるが、これに限定されるものではない。例えば、皮膚への接着力は、同一の人物に対しても湿度により変化するであろう。異なる天候の下で、所定の接着剤を用いて同一の人物に対して皮膚接着性試験した場合、その人物が乾燥した環境下におかれているかまたは湿った環境下におかれているかによって、異なる接着力が得られるであろう。皮膚は、人によって異なる。ある人は、湿疹が起こるほどまで極端に乾燥した皮膚を有し、他の人は、油っぽい皮膚を有している場合もある。皮膚の性質は、人によっても異なるが、特定の人物に対してもその人のいる場所によって変化する。従って、環境や人間の多様性に適応できる皮膚接着剤を製造することは非常に難しい。

接着剤の組成および性能は、接着剤の使用目的にも依存する。ある用途では弱めのテープが必要であり、他の用途では強力なテープが必要である。接着剤を人体の敏感な部分に接着させる場合、弱めのテープが使用される。しかしながら、長期にわたり接着剤を接着させることが重要な場合、または非常に動きやすい部分に接着剤を接着させる場合、より強力なテープが使用される。「弱めの」接着剤という用語は、一般的には、長期にわたる接着が実質的に起こらない接着剤を意味する。「強力な」接着剤という用語は、一般的には、持上または剥離に対する耐性を実質的に有する接着剤を意味する。

医療用接着剤は、一般的には、創傷用包帯外科用ドレープ帯具、およびテープの中で使用される。これらの物品は、一般的には、接着剤のコーティングされたバッキングから成る。接着剤を保護するためにライナを使用してもよいが、使用しなくてもよい。接着剤の性能は、部分的にバッキングの遮蔽性に依存する。バッキングは、一般的には、その多孔性により、非遮蔽性バッキングまたは遮蔽性バッキングに分類される。非遮蔽性バッキングを使用して医療用の帯具などを作製する場合、得られる帯具は、典型的には、皮膚に対する長期にわたる良好な接着性を示さない。これは恐らく、帯具が水蒸気を放出できず、従って、水蒸気が滞留し、接着剤が皮膚から浮き上がるためと考えられる。

整合性凝集性は、互いに逆の関係を有する2つの性質であるが、これらはいずれも、医療用の接着剤を調製または選択する際に考慮すべき重要な性質である。医療用接着剤は、それが接着される皮膚の形状に整合することが望ましい。整合性が得られれば、使用者にはより快適に感じられ、更に、皮膚に対する初期接着性は確実に高くなる。なぜなら、接着剤が皮膚の凹凸の中へ流れ込むことができるからである。しかしながら、接着剤が過度の整合性を有する場合、包帯を除去しても接着剤が破壊されないようにするために必要な凝集性が損なわれる恐れがある。接着剤の凝集性が不足すると、帯具を除去する際、帯具上の接着剤が切断され、接着剤の一部分が皮膚に接着したまま残留するとともに、帯具のバッキングと共に接着剤の一部分が除去される恐れがある。これは、ほとんどの医療専門家患者にとって許容できないものである。

感圧接着剤には、粘性弾性との微妙なバランスが必要であり、このバランスをとることによって、接着性、凝集性、伸縮性、および弾性の4つのバランスがとられる。感圧接着剤には、一般的には、もともと粘着性のあるエラストマ、または粘着付与樹脂の添加により粘着性が付与されたエラストマもしくは熱可塑性エラストマが含まれる。感圧接着剤は、溶剤コーティングすることもできるし、または水系エマルションとすることにより、所定の支持体に容易に付着させることができるレベルまで材料の粘度を低下させてコーティングすることもできる。

一般的には、添加剤を使用して感圧接着剤の性質を強化する場合、添加剤は、感圧接着剤と混和するか、または分子レベル均質ブレンドを形成できるようにするための共通のブロックまたは基を有する必要がある。粘着性の付与された熱可塑性エラストマは、アクリル系モノマに溶解され、続いて、硬化された。また、粘着性の付与された熱可塑性エラストマは、溶剤中の重合アクリル系感圧接着剤に添加された。この場合、それぞれの成分には、共通のセグメントが含まれており、これにより相容性を得ている。天然ゴムは、溶剤中の重合型アクリル系感圧接着剤に添加され、続いて、熱硬化された。その一般的な目的は、エラストマの高剪断特性アクリル系化合物の高粘着特性とを組合せて、極性表面および非極性表面の両方に対する接着性を得ることである。

概要
様々な皮膚、様々な環境、および様々なバッキングに適合する配合の容易な医療用接着剤が提供される。また、異なる用途(すなわち、弱めに接着される製品もしくは強力に接着される製品)に適合するか、あるいは初期接着力および/または長期接着力を変化させうる、配合の容易な医療用接着剤が提供される。更に、適度な感触および接着力を兼備しうる程度に十分な整合性を有し、かつ粘着性の残留物を残さずに簡単に除去しうる程度に十分な凝集強度を呈する医療用接着剤が提供される。

本発明は、感圧接着剤組成物、より詳細には、少なくとも2つのポリマ材料(ただし、このうちの1つは感圧接着剤である)から作製される感圧接着剤組成物;感圧接着剤の製造方法;および感圧接着剤組成物を含んでなる製品、を提供する。

本発明は、少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドを含有した医療用感圧接着剤組成物を提供する。ただし、得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。感圧接着剤組成物は、溶剤の存在下で製造されるか、またはその別法として溶融ブレンディングにより製造される。

医療用に好適な感圧接着剤組成物が提供される。この接着剤には、アクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜95重量%と、(a)熱可塑性エラストマまたは(b)粘着付与樹脂含有エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドが含まれるが、この組成物は、少なくとも2つの異なるドメイン、すなわち、実質的に連続的な性質を有する第1のドメイン、および第1のドメイン内の接着剤組成物の主要面に平行で、フィブリル的性質〜片岩的性質を有する第2のドメイン、を含む形態をとり、更に、得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、(皮膚接着試験によれば)T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。

また、医療用感圧接着剤層の製造方法も提供される。この方法には、(1)少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分をブレンドする工程と、(2)接着剤をコーティングして層を形成する工程と、が含まれるが、接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。このような接着剤は、次のように調製される。すなわち、剪断もしくは延伸の条件下またはこれらの両方の条件下で材料を溶融ブレンドし、得られた溶融ブレンドの成形および延伸によるコーティングを行うことにより、少なくとも2つの異なるドメイン、すなわち、実質的に連続的な性質を有する第1のドメイン、および第1のドメイン内の接着剤の主要面に平行で、フィブリル的性質〜片岩的性質を有する第2のドメイン、を含む形態をとる感圧接着剤組成物を形成するか、あるいは溶融ブレンディングおよびナイフコーティングを行う。

少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分を溶剤ブレンドする工程を含む医療用感圧接着剤の製造方法が提供されるが、得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。

バッキングと;アクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜95重量%、および(a)少なくとも1つの熱可塑性エラストマ材料または(b)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマ材料のいずれかを含む第2の成分約5重量%〜95重量%、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドが含まれた感圧接着剤組成物と;を含む医療用感圧接着性製品が提供されるが、得られた接着性製品は、皮膚に接着した場合、本明細書中で規定された皮膚接着試験によればT0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。

本発明の感圧接着剤は、医療用テープ、創傷用包帯、帯具、外科用ドレープなどの用途に有用である。ポリマ材料を適切に選択することにより、様々な望ましい最終用途の特性を有する接着剤をデザインすることができる。

発明の詳細な説明
アクリル系感圧接着剤は、ガラス転移温度が、通常、約−20℃以下であり、C3〜C12アルキルエステル成分(例えば、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、およびn−ブチルアクリレート)100重量%〜80重量%と、極性成分(例えば、アクリル酸メタクリル酸エチレンビニルアセテート、N−ビニルピロリドン、およびスチレンマクロマ)0重量%〜20重量%と、が含まれていてもよい。好ましくは、アクリル系感圧接着剤には、アクリル酸0重量%〜20重量%とイソオクチルアクリレート100重量%〜80重量%とが含まれる。アクリル系感圧接着剤は、自己粘着性であってもよいし、粘着性が付与されていてもよい。アクリル系化合物に対する有用な粘着付与剤は、ロジンエステル(例えば、デラウェア州WilmingtonのHercules,Inc.から入手可能なFORALTM 85)、芳香族樹脂(例えば、Hercules,Inc.から入手可能なPICCOTEXTM LC−55WK)、および脂肪族樹脂(例えば、テキサス州HoustonのExxon Chemical Co.から入手可能なESCOREZTM 1310LC)である。

本発明の感圧接着剤組成物の第2の成分は、(a)熱可塑性エラストマ材料または(b)粘着付与剤含有エラストマ材料のいずれかであり、アクリル系感圧接着剤と共に溶剤ブレンドまたは溶融ブレンドされる。こうした材料を選択するにあたり、材料が使用温度において感圧接着剤との十分な相容性を呈し、その結果、少なくとも2つの異なるドメインを有する感圧接着剤組成物が得られるよう配慮する。もちろん、2つ以上の第2の成分を感圧接着剤と混合してもよい。第2の成分は、接着剤であってもよいし、そうでなくてもよい。

熱可塑性エラストマ材料とは、一般的には、21℃において少なくとも2つの相を形成し、50℃を超えるガラス転移温度を有し、しかも相のうちの1つが弾性を呈する材料として定義される。本発明に有用な熱可塑性エラストマ材料としては、例えば、線状、放射状、星形、およびテーパ形のスチレン−イソプレンブロックコポリマ〔例えば、テキサス州HoustonのShell Chemical Co.から入手可能なKRATONTM D11O7Pおよびテキサス州HoustonのEniChemElastomers Americas,Inc.から入手可能なEUROPRENETM SOL TE9110〕;線状スチレン−(エチレンブチレンブロックコポリマ〔例えば、Shell Chemical Co.から入手可能なKRATONTM G1657〕;線状スチレン−(エチレン−プロピレン)ブロックコポリマ〔例えば、Shell Chemical Co.から入手可能なKRATONTM G1750X〕;線状、放射状、および星形のスチレン−ブタジエンブロックコポリマ〔例えば、Shell Chemical Co.から入手可能なKRATONTM D1118XおよびEniChem Elastomers Americas,Inc.から入手可能なEUROPRENETM SOL TE 6205〕;ポリエーテルエステル〔例えば、DuPontから入手可能なHYTRELTM G3548〕;およびポリα−オレフィン基剤とした熱可塑性エラストマ材料〔例えば、式−(CH2CHR)xで表される化合物(ただし、Rは2個〜10個の炭素原子を有するアルキル基である)、およびメタロセン触媒に基づくポリ−α−オレフィン(例えば、ミシガン州MidlandのDow Plastics Co.から入手可能なエチレン/ポリ−α−オレフィンコポリマであるENGAGETM EG8200)〕が挙げられる。

エラストマ材料とは、21℃において、通常、1つの相を形成し、約0℃未満のガラス転移温度を有し、しかも弾性を呈する材料である。本発明に有用なエラストマ材料としては、例えば、粘度調節等級CV−60およびリブ付スモークシートゴムSMR−5などの天然ゴム;Exxon Chemical Co.から入手可能なExxon Butyl 268などのブチルゴムオランダのRoyal Dutch Shellから入手可能なCARIFLEXTM IR309およびGoodyear Tire and Rubber Co.から入手可能なNATSYNTM 2210などの合成ポリイソプレン;エチレン−プロピレン;ポリブタジエン;Exxon Chemical Co.から入手可能なVISTANEXTM MM L−80などのポリイソブチレン;ならびに、オハイオ州AkronのBF Goodrichから入手可能なAMERIPOLTM 1011Aなどのスチレン−ブタジエンランダムコポリマゴムが挙げられる。

これらの熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料を、粘着付与樹脂または可塑剤を用いて改質することにより、こうした材料の溶融粘度を低下させ、細かい分散体を形成し易くしてもよい。この場合、最小の相の寸法は、アクリル系感圧接着剤とブレンドしたときに約20ミクロン未満であることが好ましい。エラストマ材料または熱可塑性エラストマ材料と併用される有用な粘着付与樹脂または可塑剤は、好ましくは、エラストマ材料または熱可塑性エラストマ材料のポリマセグメントの一部または全部と分子レベルで混和(すなわち、溶解)する。粘着付与樹脂または可塑剤は、アクリル系感圧接着剤と混和してもよいし、混和しなくてもよい。粘着付与樹脂を添加する場合、その添加量は、エラストマ材料または熱可塑性エラストマ材料100重量部を基準に、一般的には約5重量部〜300重量部、より典型的には約200重量部までを占める。本発明に好適な粘着付与剤としては、例えば、液状ゴム炭化水素樹脂ロジン天然樹脂(例えば、二量化または水素化されたバルサム、およびエステル化されたアビエチン酸)、ポリテルペンテルペンフェノール系化合物、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、およびロジンエステルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。可塑剤としては、例えば、ポリブテンパラフィン系油ペトロラタム、および長鎖脂肪族側鎖を有する特定のフタレート(例えば、ジトリデシルフタレート)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。

この他、顔料充填剤酸化防止剤などの他の添加剤を感圧接着剤組成物中で使用してもよい。充填剤としては、例えば、酸化亜鉛アルミナ三水和物タルク二酸化チタン酸化アルミニウムシリカなどの無機充填剤が挙げられるが、これらに限定されるものではない。非晶質ポリプロピレンや種々のワックスなど、他の添加剤を使用してもよい。接着剤組成物中に顔料および充填剤を添加して、使用目的に合わせた接着剤の性質が得られるように調節してもよい。例えば、微細な顔料を加えると、凝集強度および剛性が増大し、低温流れが減少し、更に粘着性も低下する。雲母黒鉛、およびタルクなどの平板状顔料は、酸および化学薬品に対する耐性を与え、ガス透過性を低下させるための好ましい物質である。粗い顔料は、粘着性を増大する。酸化亜鉛は、粘着性および凝集強度を増大する。アルミニウム水和物リトポン白亜、および粗いカーボンブラック(例えば、サーマルブラック)もまた、粘着性を増大し、凝集性を適度に増加させる。クレー水和シリカケイ酸カルシウムシリコアルミネート、ならびに微細なファーネスブラックおよびサーマルブラックは、凝集強度および剛性を増大させる。ベンゾフェノンベンゾフェノン誘導体、および置換ベンゾフェノン(例えば、アクリロイルオキシベンゾフェノン)などの放射線架橋剤を本発明の接着剤組成物に添加してもよい。最後に、酸化防止剤を使用して、紫外線または熱により引き起こされる激しい環境老化を防止してもよい。酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノールアミン、ならびに硫黄および三価リン水酸化物分解剤が挙げられる。個々の状況に応じて、特定のタイプの可塑剤、粘着付与剤、顔料、充填剤、架橋剤、および/または酸化防止剤が必要となり、その選択が接着剤の性能に決定的な影響を与える可能性があることは、当業者には分かろであろう。

アクリル系感圧接着剤、および熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料、のブレンディングおよびコーティングは、溶融押出法または溶剤コーティング法により行われる。混合は、アクリル系感圧接着剤、および熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料、の実質的に均一な分布が得られる任意の方法により行うことができる。

ホットメルトコーティングが望まれる場合、アクリル系感圧接着剤、および熱可塑性エラストマ材料または粘着性の付与されたエラストマ材料、のブレンドの調製は、分散混合分配混合、または分散混合と分配混合の併用を行うことのできる装置を用いて、溶融状態または軟化状態の成分を溶融混合することによって行われる。バッチ方式または連続方式のブレンディング法のいずれを使用してもよい。バッチ法としては、例えば、BrabenderTMまたはBanburyTM密閉混合法、およびロール混練法が挙げられる。連続法としては、例えば、一軸スクリュー押出法二軸スクリュー押出法、ディスク押出法、往復一軸スクリュー押出法、およびピンバレル一軸スクリュー押出法が挙げられる。連続法では、分配要素(例えば、英国ShrewsburyのRAPRA Technology,Ltd.から入手可能なCTMTMなどのキャビティトランスファ要素)、ピン混合要素、およびスタティック混合要素、ならびに分散要素(例えば、Maddock混合要素またはSaxton混合要素)のいずれが含まれていてもよい。

ホットメルト混合工程の後、軟化または溶融したアクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ材料または粘着性の付与されたエラストマ材料のブレンドを成形して、次のような形態を有するコーティング層を形成する。この形態とは、剪断変形もしくは延伸変形またはこれらの両方を含む方法により、感圧接着剤が、実質的に連続したドメインを形成し、粘着性の付与された熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料が、フィブリル的性質〜片岩的性質をもつドメインを形成する形態を指す。粘着付与剤を、接着剤でもある熱可塑性エラストマ材料または熱可塑性材料と共にブレンドする場合、接着剤ドメインが連続したものになるか、または両方のドメインが共連続(co−continuous)したものになる可能性がある。これらの方法は、バッチ法でもあってよいし、連続法であってもよい。

例えば、バッチ法では、コーティングされる所望の支持体と剥離ライナとの間にブレンドの一部分を配置し、この複合構造体加熱型プラテンプレス中で十分な温度および圧力で押圧し、所望の厚さの感熱性コーティング層を形成し、得られたコーティング層を冷却する。

連続成形法には、フィルムダイから感圧接着剤組成物を延伸する工程と、それに続いて、移動するプラスチックウェブまたは他の好適な支持体に接触させる工程と、が含まれる。関連した連続法には、フィルムダイから感圧接着剤組成物および同時押出されるバッキング材料押出す工程と、それに続いて、冷却し、感圧接着テープを形成する工程と、が含まれる。他の連続成形法には、感圧接着剤ブレンドを、高速で移動するプラスチックウェブまたは他の好適な支持体に直接接触させる工程が含まれる。この方法では、リバースオリフィスコーティング用ダイなど可撓性ダイリップを備えたダイを用いて、移動するウェブ上に感圧接着剤ブレンドを配設することができる。成形後、直接法(例えば、チルロールまたは水浴)および間接法(例えば、空気またはガス吹付け)を併用して冷却するこにより、感圧接着剤コーティング層を固化させる。

ホットメルト混合では、好ましくは、各ポリマ成分は、類似した溶融粘度を有する。微細に分散された形態をとることができるかは、粘度比および成分濃度と関係がある。剪断粘度は、押出ブレンディング条件に近似させた剪断速度、すなわち100s-1および175℃、において、キャピラリーレオメトリーにより測定される。より高粘度の熱可塑性エラストマ材料が少量成分として存在する場合、少量成分と大量成分との粘度比は、好ましくは約20:1未満、より好ましくは約10:1未満である。アクリル系接着剤と熱可塑性材料とを含む感圧接着剤組成物に対しては、より低粘度のポリマ材料が少量成分として存在する場合、少量成分と大量成分との粘度比は、好ましくは約1:10より大きく、より好ましくは約1:5より大きい。アクリレート接着剤と粘着性の付与されたエラストマ材料とを含む感圧接着剤組成物に対しては、少量成分と大量成分との粘度比は、それぞれ,5:l,2:1,1:30、および1:10である。可塑剤、粘着付与剤、もしくは溶剤を添加することにより、または混合温度を変えることにより、個々のポリマ材料の溶融粘度を変化させてもよい。溶剤を使用する必要がある場合、押出コーティング工程の前に溶剤を除去し、フォーミングを防止することが好ましい。

また、少なくとも1つのポリマ材料は、溶融ブレンディングおよびコーティングの処理中、容易に延伸され、フィブリル状〜片岩状のドメイン(例えば、他のポリマ材料の実質的に連続または共連続したドメインのウェブの形成方向に配向したシートリボン、繊維、楕円体などを形成するドメイン)を有する微細に分散された形態をとることが好ましい。アクリル系感圧接着剤成分と熱可塑性エラストマ成分との間に十分な界面張力が存在し、これにより、成形工程中に生じる剪断および延伸による変形に耐えるとともに、連続フィルムの形成を促進することが好ましい。

溶融ブレンディング中およびコーティング中、ポリマ材料をいずれも容易に延伸できない場合、または十分な界面張力が存在しない場合、かなり不連続で粒状のテクスチャを有する感圧接着剤コーティング層を生じる可能性がある。混合条件、溶融粘度の近似度、および押出中の剪断/延伸条件を適切に選択すれば、フィブリル状〜片岩状のドメインの厚さを十分に薄くすることができ、実質的に連続または共連続なドメインからの離層は起こらなくなるであろう。好ましくは、フィブリル状〜片岩状のドメインの厚さは、約20ミクロン未満、より好ましくは約10ミクロン未満、最も好ましくは約1ミクロン未満であるが、ただし、サイズは、個々のブレンドにより、すなわち、ポリマのタイプ、濃度、粘度などにより変化するであろう。

場合にもよるが、アクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料のブレンディングおよびコーティングは、溶剤ブレンディング法および溶剤コーティング法を用いて行われる。アクリル系感圧接着剤と熱可塑性エラストマ成分または粘着性の付与されたエラストマ成分との粘度比は、溶剤コーティングの場合は適用されない。しかしながら、成分は、実質的に、使用される溶剤に溶解しなければならない。混合は、アクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ材料または粘着性の付与されたエラストマ材料の実質的に均一な分布が得られる任意の方法により行うことができる。アクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料のブレンドの調製は、溶剤の存在下で成分を合わせて混合することにより行われる。

溶剤ブレンドされた接着剤組成物が得られた後、例えば、ナイフコーティング、ロールコーティンググラビアコーティングロッドコーティング、カーテンコーティングエアナイフコーティングなどの方法により接着剤を溶剤コーティングする。次に、接着剤を乾燥し、溶剤を除去する。好ましくは、接着剤コーティング層を、例えば、オーブンなどの高温度に晒し、接着剤の乾燥を促進する。

本発明の接着剤は、外科用テープおよびドレープ、帯具、運動用テープ、創傷用包帯などの医療用接着性製品の作製に有用である。接着剤は、遮蔽性バッキング(実質的に非通気性)および非遮蔽性バッキング(通気性)などの医療用に好適な任意のバッキング上にコーティングしてもよい。遮蔽性バッキングは、多孔性の低いバッキングとして知られている。遮蔽性バッキングとしては、例えば、フィルムフォーム、およびそれらのラミネートが挙げられるが、これらに限定されるものではない。非遮蔽性バッキングとしては、例えば、織布支持体、不織布支持体(例えば、液圧交絡加工された材料または溶融ブロー成形されたウェブ)、フォーム、および熱的にエンボス加工された不織布支持体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。

以下の実施例により本発明を更に説明するが、これにより、本発明の範囲を限定するものではない。実施例おいて、部、比、およびパーセントはすべて、他に記載のない限り、重量単位である。以下の試験方法を用いて、ポリマ材料および実施例中で生成された感圧接着剤組成物の評価および特徴決定を行った。

皮膚への接着力
幅2.5cm×長さ7.5cmのテープサンプルをヒト被検者の背中に貼り、皮膚への接着力を調べた。各テープを、約30.0cm/分の速度で移動する2.0Kgローラに、順方向に1回、逆方向に1回通した。皮膚への接着力は、180度の角度および15.0cm/分の引き離し速度においてテープを引き離すのに要する剥離力として測定した。最初に貼り付けた直後(T0)および24時間後(T24)または48時間後(T48)に接着力を測定した。好ましい皮膚接着剤は、一般的には、T0が約50グラム〜100グラム(1.9N/dm〜3.8N/dm)、T24が約150グラム〜300グラム(5.8N/dm〜11.5N/dm)である。9回の試験の結果を平均した。

皮膚接着浮上試験
エージングによる皮膚接着試験を行った際、テープを引き離す前にテープサンプルを調べ、皮膚から浮き上がった(剥離した)面積を求め、次のような等級付けを行った。
浮き上がり観測されない。
1 テープの縁だけが浮き上がる。
試験領域の1%〜25%が浮き上がる。
3 試験領域の25%〜25%が浮き上がる。
4 試験領域の50%〜75%が浮き上がる。
5 試験領域の75%〜100%が浮き上がる。
9回の試験の結果を平均した。好ましい皮膚接着剤は、一般的には、約2.5未満の平均等級を呈する。

皮膚残留試験
エージングによる皮膚接着試験を行った際、テープサンプル下の皮膚を目視検査し、皮膚表面上に残留した接着剤の量を求め、次のような等級付けを行った。
0残留物は見られない。
1 残留物はテープの縁だけに発生する。
2 残留物は試験領域の1%〜25%を占める。
3 残留物は試験領域の25%〜50%を占める。
4 残留物は試験領域の50%〜75%を占める。
5 残留物は試験領域の75%〜100%を占める。
9回の試験の結果を平均した。好ましい皮膚接着剤は、一般的には、約2.5未満の平均等級を呈する。

実施例1
実施例1では、アクリレート系接着剤および熱可塑性エラストマを含む接着剤ブレンドが、非遮蔽性(通気性)バッキング上にコーティングされた場合、かつ皮膚に接着された場合、良好に機能することを示す。接着剤ブレンドは、ホットメルトブレンディング法(実施例1A)または溶剤ブレンディング法(実施例1B)のいずれを用いて調製された場合でも良好に機能する。
次のアクリレート系感圧接着剤を用いて、実施例1Aおよび1Bのブレンド型接着剤を調製した。

アクリレート系感圧接着剤の調製
米国特許第4,833,179号(Youngら)に従って、次のようにアクリル系感圧接着剤(これ以降は「アクリレート系接着剤A」と記す)を調製した。冷却器サーモウェル窒素供給口ステンレス鋼モータ駆動攪拌機、および温度制御付き加熱マントルを備えた2リットルスプリット反応器に、脱イオン水750gを仕込み、更に、これに酸化亜鉛2.5gおよび親水性シリカイリノイ州TuscolaのCabot Corp.から入手可能なCAB−O−SIL(TM)EH−5)0.75gを添加し、酸化亜鉛およびシリカが完全に分散されるまで、窒素パージングしながら55℃まで加熱した。この時点で、イソオクチルアクリレート480g、メタクリル酸20g、開始剤(DuPont Co.から入手可能なVAZOTM 64)2.5g、およびイソオクチルチオグリコレート連鎖移動剤0.5gを、良好な懸濁液が得られるように激しい攪拌(700rpm)を続けながら、最初の水性混合物に添加した。窒素パージングを行いながら、少なくとも6時間反応を続けた。この間、反応をモニタし、反応温度を70℃未満に保った。生成した感圧接着剤を回収し、機械的な加圧を行って固形分を少なくとも90重量%にした。
アクリレート系感圧接着剤〔イソオクチルアクリレート95重量%/アクリル酸5重量%:米国特許第RE24,906号(Ulrich)に従って水系乳化重合により調製された剪断粘度150Pa−sを有する物質をドラム乾燥したもの〕を用いたアクリル系感圧接着剤(これ以降は「アクリレート系接着剤B」と記す)。

1A.非遮蔽性バッキング上にコーティングされたホットメルトコーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ系接着剤ブレンド
アクリレート系接着剤Aと、熱可塑性エラストマであるKratonTM 1107接着剤(KratonTM 1107ゴム/EscorezTM 1310LC粘着付与剤50/50)とを種々の比で用いて、溶融ブレンディング法により、ホットメルト型感圧接着剤を調製した。ピンバレルミキサ中にアクリレート系接着剤を供給することにより、このブレンド型接着剤を調製した。

直径8.9cmスクリューフィーダスクリュー供給路を介してアクリレート/接着剤を添加し、オハイオ州PiquaのThe French Oil MillMachinery Co.製の直径8.9cmスクリューピンバレルミキサを用いて接着剤の混合を行った。ミシガン州PlymouthのGraco,Inc.製のアンローダ装置#C57435からギアボンプを介して、混合スクリューのゾーン1とゾーン2の間へ、予備配合されたKRATONTM 1107(TPE)を仕込んだ。コーティングする前に、ゾーン4の後で1%レベルの水を注入した。加熱ホースによりピンバレルミキサの送出端に取り付けられたギヤポンプを用いて、ブレンド組成物をダイへ送入した。28cmワイプフィルムダイを用いて、種々の接着剤およびフィルムバッキングのコーティングを行った。コーティング厚が21ミクロンとなるように、ラインスピードを変化させた。

様々なバッキング上へのコーティングに使用した種々の比に対応して、次の送出速度を使用した。

接着剤ブレンドの種々の比に対するゾーンの温度範囲が以下に示されている。いずれの場合も、ダイの温度は160℃に保った。

非遮蔽性バッキングである不織布レーヨン繊維上に接着剤ブレンドをコーティングすることにより、サンプル1A〜1Eを作製した。バッキングの作製は、次のように行った。まず、長さ2.5cm〜5cm,1.5デニールビスコースレーヨンステープル紡織繊維を、ツインシリンダカード(独国のBremenのSpinnbau GmbHから入手可能)に通し、繊維重量41g/m2〜54g/m2を有する羽毛状繊維ウェブを作製する。これと同時に、一対の水平絞りロールのニップに通すことにより、羽毛状繊維ウェブを圧縮してティッシュ様状態にするとともにサイズ剤を施し、次いで乾燥した。ただし、水平絞りロールのうちの下側のロールは、繊維結合用ゴム状アクリレート系サイジングラテックスの水浴(例えば、Rohm.Haas Co.から入手可能なRHOPLEXTM B−15を、繊維の重量とほぼ等しい重量のサイズ剤が提供されるように、水で希釈したもの)に浸漬させる。

サンプル1A〜1Eに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

サンプル1A〜1Eは、アクリレートと接着剤とのブレンド〔すなわち、サンプル(1B〜1D)のブレンド〕が、通常、サンプル1A〜1Eで使用した純粋な接着剤成分よりも高いT0およびT48を呈することを示している。これらのブレンドは、相乗効果を示し、加成性は見られなかった。皮膚接着性は、成分の比によって決まる。

1B.非遮蔽性バッキング上にコーティングされた溶剤コーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ(TPE)系接着剤ブレンド
アクリレート系接着剤と熱可塑性エラストマとのバッチ溶液を、次のような調製した。3.8リットルジャー中において、ヘプタンイソプロピルアルコール90/10混合液にアクリレート系接着剤Aを固形分25%で溶解した。3.8リットルガラスジャー中において、熱可塑性エラストマKratonTM 1107および粘着付与剤EscorezTM 1310LCを、50/50の混合比で、固形分50%となるようにトルエン中に溶解した。室温(約21℃)において、ロールミキサで各バッチ溶液を一晩混合した。

0.9リットルガラスジャー中において、種々の量のアクリレート系接着剤とKraton接着剤のブレンドを混合し、蓋でシールした。室温において、ロールミキサでこの混合物を一晩混合した。処理条件は、次の表に列挙されている。

こうして得られた接着剤を、アラバマ州CulmanのDaubert Coated Products,Inc.から入手可能なシリコーンライナ上にコーティングした。接着剤をジュアルオーブン装置に入れて、接着剤から溶剤を除去した。第1のオーブンの温度は36℃であり、第2のオーブンの温度は135℃であった。乾燥後、コーティング厚が21ミクロンとなるように接着剤上に非遮蔽性バッキングをラミネートした。バッキングは、実施例1Aのように作製した。テープのブロッキングを防ぐためにライナを所定の位置に配置した。

サンプル1F〜1Jに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能なMICROPORETMブランド接着テープを、比較サンプルとして試験した。結果は以下の表に示されている。

サンプル1F〜1Jは、アクリレートと熱可塑性エラストマとのブレンド型接着剤(サンプル1Gおよび1H)が、通常、純粋な接着剤成分(サンプル1Fおよび1J)よりも高いT48を呈することを示している。これらのブレンドは、相乗効果を示し、加成性は見られなかった。皮膚接着性は、T0およびT48のいずれに関しても成分の比によって決まる。

比較テープサンプルMICROPORETMブランド接着テープは、非遮蔽性バッキング上にホットメルトコーティングおよび溶剤コーティングされた接着剤組成物の皮膚接着性がいずれも、市販のテープと競合しうることを示している。

ホットメルトコーティングおよび溶剤コーティングされた感圧接着剤ブレンドはいずれも、良好な皮膚接着性を示す。このことは、サンプルが、満足すべき初期接着力、満足すべき48時間後の接着力、および制限された浮上度を呈することから自明である。更に、接着剤を除去した後に残った皮膚上の接着剤残留物は少ない。所定の接着剤の皮膚接着性は、接着剤組成物中の成分比により決まる。

実施例2
実施例2では、アクリレート系接着剤と熱可塑性エラストマのブレンドを含む架橋性ブレンドが、遮蔽性バッキング上にコーティングされた場合、かつ皮膚に接着された場合、良好に機能することを示す。こうした機能は、接着剤がホットメルトコーティングされるか(実施例2A)、または溶剤コーティングされるか(実施例2B)にかかわらず得られる。

2A.遮蔽性バッキング上にコーティングされたホットメルトコーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ系接着剤ブレンド
上述したものと同じコーティング法および処理条件を用いて、上記の実施例1Aで調製した接着剤を、遮蔽性バッキング上にコーティングした。使用した遮蔽性バッキングは、オハイオ州CincinnatiのQuantum Chemical Co.製のNA−964−085ポリエチレン樹脂を用いて作製された厚さ76ミクロンの低密度ポリエチレンフィルムであった。

サンプル2A〜2Eに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。コーティング厚は39ミクロンであった。

サンプル2A〜2Eは、アクリレートと熱可塑性エラストマとの接着剤ブレンド(サンプル2B〜2D)が、純粋な成分(サンプル2Aおよび2E)よりも高いT0を呈することを示している。T0およびT48の両方に関する皮膚接着性は、成分の比によって決まる。

サンプル1A〜1E(非遮蔽性バッキング)とサンプル2A〜2E(遮蔽性バッキング)とを比較すると、T0値に関して、バッキングが接着力の値に及ぼする影響は明白ではない。初期接着力(T0)から判断して、接着力の値に大きな影響を及ぼすほどには接着剤付近に水蒸気が蓄積されていないと考えられる。

非遮蔽性および遮蔽性のバッキングサンプルの両方のT0値を見ると、ブレンドの皮膚接着力が純粋な成分のものと比べて、改良されたことが分かる。

2B.遮蔽性バッキング上にコーティングされた溶剤コーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ系接着剤ブレンド
上記の実施例1Bで調製した接着剤を、上述したものと同じコーティング法を用いて遮蔽性バッキング上にコーティングした。ただし、サンプル2F〜2Jをコーティングするための処理条件は、以下の表で規定された通りである。使用した遮蔽性バッキングは、実施例2Aに記載のものであった。

サンプル2F〜2Jに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能なBLENDERMTMブランドの接着テープを、比較サンプルとして試験した。結果は以下の表に示されている。

溶剤コーティングされたサンプル(2F〜2J)は、ホットメルトコーティングされたサンプル(1F〜1J)よりも、僅かに高いT0値および僅かに低いT48値を呈した。しかしながら、その差は有意ではない。

T48の値は、上述した遮蔽性バッキングの影響を呈した。サンプル2F〜2J(遮蔽性バッキング上に溶剤コーティングしたもの)とサンプル1F〜1J(非遮蔽性バッキングに溶剤コーティングしたもの)とを比較すると、遮蔽性バッキングの方が48時間後の皮膚接着力が低下することは明らかである。遮蔽性バッキング上に更に厚い接着剤のコーティング層を設けても、遮蔽性バッキングサンプルのT48値の増大には役立たなかった。

ホットメルトコーティングされたサンプル2A〜2Jと溶剤コーティングされたサンプル2F〜2Jとを比較すれば、成分の比を変化させた場合の影響は明らかである。すなわち、ブレンド型接着剤の性能は、純粋な成分の性能の間にある。ホットメルト型および溶剤型は共に類似した性能を示す。

比較テープサンプルBLENDERMTMは、本発明のホットメルトコーティング型および溶剤コーティング型の接着剤組成物が、遮蔽性バッキング上にコーティングされた場合、市販の医療用テープと競合しうる性能を有することを示している。

実施例3
実施例3では、布/ポリマ複合体が、皮膚に接着させるテープ構成体を作製するための非遮蔽性バッキングとして有用であることを示す。実施例3では、皮膚に適用される接着剤を製造する場合、本発明の接着剤ブレンドを調製およびコーティングするために様々な方法が利用できることを示す。実施例3A,3B、および3Cのテープサンプルを作製するために使用された布/ポリマ複合体は、次のように作製した。

バッキングの作製
ENGAGETM 8200(Dow Plastics Co.から入手可能なポリオレフィン)を含む布/ポリマ複合体を、44X36綿織布(Burcott Millsから入手可能である)上に押出コーティングした。白色バッキングを次のように作製した。すなわち、50:50二酸化チタン:低密度ポリエチレンマサチューセッツ州HoldenのReed SpectrumからPWC00001として入手可能である)1部と、ENGAGETM 8200 3部と、をドライブレンドし;200℃の 40mm二軸スクリュー押出機(Berstorffから入手可能である)中でブレンドを溶融混合し、押出し、更にストランドペレット化することにより、顔料入りペレットを作製し;顔料入りのペレットと、顔料の入っていない多量のENGAGETM 8200と、を1:25の比でドライブレンドし;ブレンドを溶融混合し、このブレンドを、204℃の直径6.35cmのStandard Model ♯N9485一軸スクリュー押出機コネティカット州PaucatuckのDavis Standardから入手可能である)の供給口に約270g/分で仕込み、キャストロールの温度を93℃に設定して布上に厚さ6.5ミクロンのフィルムを押出して複合体を形成し、更に、350N毎線cm(200ポンドインチ)の圧力下、約1.1m/分で、2つの水平ロールのニップに複合体を通した。

3A.布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされたホットメルト型アクリレート/熱可塑性エラストマ(TPE)系接着剤ブレンド
アクリレート系接着剤Aと熱可塑性エラストマ系接着剤(テキサス州HoustonのShell Chemical Co.から入手可能な熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1107P 50部と、ニューヨーク州HawthorneのCiba−Geigyから入手可能な酸化防止剤IRGANOXTM 1076 1.0部と、テキサス州HoustonのExxon Chemicalから入手可能な粘着付与樹脂ESCOREZTM 1310LC 50部と、をプレブレンドすることにより調製されたもの)とを、実施例1Aに記載の方法により50:50の比で溶融ブレンドすることにより、アクリレート系接着剤Aと熱可塑性エラストマ系接着剤とのブレンドを含有する接着剤を調製した。この組成物を、上述の布/ポリマ複合体上にコーティングした。バッキングサンプルに、57ミクロンの厚さの接着剤をコーティングした。ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能な3Mブランドの布接着テープ、およびテキサス州ArlingtonのJohnson&Johnson Medical,Inc.から入手可能なZONAS POROUSTMブランドのテープを、比較サンプルとして使用した。得られたテープサンプルおよび比較テープに対して、皮膚への接着に関する試験を行った。結果は、以下に示されている。

3B.布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされた溶剤コーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ系接着剤ブレンド
3.8リットルガラスジャー中において、ヘプタン/イソプロピルアルコール90/10混合液にアクリレート系接着剤(前述の実施例1に記載のもの)を固形分25%で溶解することにより、アクリレート系接着剤と熱可塑性エラストマ系接着剤とのブレンドを含む接着剤を調製した。ESCOREZTM 1310LCを用いて熱可塑性エラストマ(KRATONTM 1107)に粘着性を付与した(これらの比は50:50であった)。3.8リットルガラスジャー中において、KRATONTM/粘着付与剤組成物を固形分50%でトリエンに溶解した。各バッチの溶液を、室温(25℃)で一晩、ロールミキサを用いて混合した。蓋をしてシールされた0.9リットルガラスジャー中において、適切な量のアクリレート系接着剤とKRATONTM接着剤とを50:50のブレンド比で混ぜ、ロールミキサを用いて室温で一晩混合した。

上述した布/ポリマ複合体上に固形分37.5で接着剤をコーティングし、厚さ32マイクロメートルのコーティング層を形成した。幅25.4cmのナイフコータを使用し、コーティング層を形成した。

次に、コーティングされたサンプルをジュアルオーブン装置にかけて接着剤中の溶剤を除去した。第1のオーブンの温度は37.7℃であり、第2のオーブの温度は135℃であった。巻取の前にライナ(Daubert)を挿入し、サンプル上の接着剤が、試験終了まで、コーティングされていないバッキング表面にくっつかないようにした。得られたテープサンプルに対して、皮膚への接着力を測定した。この他、テキサス州ArlingtonのJohnson&Johnson Medical,Inc.から入手可能なZonas Porousブランドのテープ、およびミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能な3Mブランドの布接着テープに対しても、比較のために同じ特性試験を行った。結果は、以下の表に示されている。

3C.布ポリマ複合体バッキング上にコーティングされたホットメルト型アクリレート/熱可塑性エラストマ/充填剤ブレンド系接着剤
アクリレート系接着剤A、熱可塑性エラストマ系接着剤、および充填剤を含有する接着剤を、二軸スクリュー押出機中で溶融ブレンドし、布/ポリマのラミネート上に直接、ホットメルトコーティングした。ニュージャージー州RamseyのWerner and Pfeiderer Corp.製30mm ZSK30 二軸スクリュー押出機(LID=45:1)のバレル1中にKRATONTM D1107ぺレット(Shell Chemical)を仕込み、押出機のバレル3中に、ESCOREZTM 1310LC(Exxon Chemical)およびアルミナ三水和物(ジョージア州NorcrossのSolex Industries製のMicral1500等級のアルミナ三水和物)を1.8:1の比で含有する粘着付与剤/充填剤の粉末混合物を添加し、更に、二軸スクリュー押出機のバレル8中にアクリレート系接着剤(上述したように調製されたもの)を仕込むことにより、アクリレート系接着剤A/熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂/充填剤をそれぞれ60部/20部/20部/11.1部で含有するブレンドを調製した。このブレンドを、149℃、約400rpmの押出機中で配合し、押出機の端部に配置されたスクリーンフィルタおよびギヤポンプに166℃で通し、更に、166℃に保たれたワイプフィルムコーティング用ダイへ、加熱パイプを介して移送した。押出速度は、約2.0Kg/時/1.4cm(ダイ幅)であった。接着剤コーティング層は、約50マイクロメートルの平均厚であった。

これらのサンプルに対して、鋼に対する接着力、バッキングに対する接着力、巻出接着力、皮膚に対する初期および48時間後の接着力、浮上度、ならびに残留度を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

実施例4
実施例4では、アクリレート系感圧接着剤と少なくとも1つのエラストマとを含む接着剤ブレンドが、皮膚に接着させた場合、良好に機能することを示す。こうした機能は、ホットメルトブレンディング(実施例4A)によるかまたは溶剤ブレンディング(実施例4B)によるかにかかわらず得られる。

次の成分を使用して、実施例4の接着剤ブレンドを調製した。NatsynTM 2210は、オハイオ州AkronのGoodyear Tire and Rubber Co.から入手可能な合成ポリイソプレンである。WingtackTM 95は、Goodyear Tire and Rubber Co.から入手可能な炭化水素系粘着付与剤である。VistanexTM LM−MHフロー分子量53,000)およびVistanexTM MM L−80(フローリ分子量990,000)は、テキサス州HoustonのExxon Chemical Co.から入手可能な弾性ポリイソブチレンである。AmeripolTM 1011Aは、オハイオ州AkronのBF Goodrichから入手可能な弾性スチレンブタジエンゴムである。ForalTM 85は、デラウェア州WilmingtonのHercules Inc.から入手可能なロジンエステル系粘着付与剤である。

37:1のL/Dを有するWarner−Pfeiderer製30mm ZSK30二軸スクリュー押出機を用い、ホットメルトブレンド型アクリレート/エラストマ系感圧接着剤を調製した。エラストマNATSYNTM 2210は、押出機のバレル2へ供給し、VISTANEXTM LMMHは、バレル4へ供給し、アクリレート系接着剤は、バレル6へ供給した。押出機のゾーン1の温度は149℃、ゾーン2の温度は161℃、ゾーン3の温度は163℃、ゾーン4の温度は163℃、ゾーン5の温度は163℃、ゾーン6の温度は163℃、ダイの温度は163℃、押出速度はダイ幅1cmあたり0.32Kg/時、押出機の回転数は299rpmであった。バレルは次のように分けた。すなわち、バレル1(加熱せず)、バレル2〜3(ゾーン1)、バレル4〜5(ゾーン2)、バレル6〜7(ゾーン3)、バレル8〜9(ゾーン4)、バレル10(ゾーン5)、バレル11〜12(ゾーン6)のように分けた。ラインスピードは、接着剤の目標厚が得られるように0m/分〜12.8m/分に調節した。

4A.非遮蔽性バッキング上にホットメルトコーティングされたアクリレート/エラストマ系接着剤ブレンド
上述のアクリレート/エラストマ系ブレンド型接着剤をバッキング上に厚さ57ミクロンでコーティングした。バッキングは、ジョージア州SpartanburgのMilliken and Co.から入手可能な180×48平織アセテートタフタクロスであり、縦糸方向に75デニールの繊維が、横糸方向に150デニールの繊維が使用されたものであった。
サンプル4A〜4Eに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。

サンプル4A〜4Eは、アクリレート成分とエラストマ成分との接着剤ブレンド(サンプル4B〜4D)が、通常、純粋な成分(サンプル4A〜4E)よりも高いT0およびT48を呈することを示している。これらのブレンドは、相乗効果を示し、加成性は示さない。皮膚への接着力T0およびT48は、成分の比によって決まる。

4B.非遮蔽性バッキング上に溶剤コーティングされたアクリレート/エラストマ系接着剤ブレンド
溶剤コーティング型アクリレート/エラストマブレンド系感圧接着テープは、次のように作製した。最初に、溶剤型接着剤ブレンドを調製した。1ガロンジャー中において、アクリレート系接着剤Aをトルエン/ヘプタン90/10混合液に固形分20%で溶解した。3.8リットルガラスジャー中において、軽量ミキサを使用して、エラストマNatsynTM 2210およびVistanexTM LMMH(それぞれ100部/167部)を、ヘプタン中に固形分20%で24時間かけて溶解した。次に、3.8リットル容器中において、各マスタバッチを室温でロールミキサにかけ、24時間混合した。続いて、所望の比の接着剤ブレンドが得られるように、適当量の両マスタバッチを0.9リットルガラスジャーに取った。その後、ジャーをロールミキサにかけて、室温(25℃)で一晩混合した。

次に、アクリレート/NatSynTM 2210/VistanexTM LMMHのブレンドを、乾燥コーティング厚が57ミクロンとなるように、Daubert剥離ライナ上にコーティングした。コーティングは、ベッド式ナイフコータを用いて行った。ジュアルオーブン装置中で接着剤を乾燥させたが、そのときのオーブン温度を以下に列挙する。接着剤を乾燥した後、これを実施例4Aに記載の織布バッキングにラミネートした。

アクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンドの種々の比のテープサンプルに対して、皮膚への接着性を調べる試験を行った。ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能なDuraporeTMブランドの接着テープを比較サンプルとして試験した。

ホットメルトコーティングおよび溶剤コーティングされたアクリレート/エラストマブレンド系感圧接着剤はいずれも、非遮蔽性バッキング上にコーティングして皮膚に接着した場合、満足すべき性能を呈する。このことは、初期接着力および48時間後の接着力の値を調べれば明らかである。また、溶剤ブレンディングまたはホットメルトブレンディングにより作製された接着剤ブレンドに対する浮上度および残留度の結果も、好ましいものである。

実施例5
実施例5では、本発明のアクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンドが、前述の実施例3に記載の布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされた場合、満足すべき性能を呈することを示す。

5A.布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされたホットメルトコーティング型アクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンド
前述の実施例4Aのサンプルの作製に使用した接着剤を用いて、前述の実施例3に記載の布/複合体バッキング上にコーティングした。平均厚50ミクロンで接着剤をコーティングした。

これらのサンプルに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

サンプル5B〜5Eは、ブレンド型接着剤のT0値が相乗効果を呈することを示している。皮膚への接着力T0およびT48は接着剤の成分の比によって決まる。

5B.布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされた溶剤コーティング型アクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンド
前述の実施例4Bで調製された接着剤を用いて、前述の実施例3で調製された布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングした。コーティング重量および処理条件は、以下の表に列挙されている。

これらのサンプルに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

サンプル5F〜5Jは、サンプル5G〜5Iに使用された接着剤のブレンドが、通常、サンプル5F〜5Jを調製するために使用された個々の成分よりも高いT0を呈することを示している。これらのブレンドは、相乗効果を示し、加成性は示さない。皮膚への接着力T0およびT48は、成分の比によって決まる。

多孔性の低い(遮蔽性の)バッキング上にホットメルトコーティングおよび溶剤コーティングされたアクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンドがいずれも、市販のテープと競合しうる性能を有することを示すために、Johnson&Johnson Medical,Inc.製の比較サンプルZONAS POROUSTMブランドの接着テープを含めた。

実施例6/比較例6
サンプル6A、6B、および6C用として、アクリレート系接着剤Aを用いて感圧接着テープを作製した。実施例4Aに記載の同方向回転二軸スクリュー押出機を用いて、熱可塑性エラストマ系接着剤(熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1107P 50部と、酸化防止剤IRGANOXTM 1010 1.0部と、粘着付与樹脂ESCOREZTM 1310LC 50部と、をプレブレンドすることによって調製されたもの)を溶融ブレンドした。ただし、熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマは押出機のゾーン1に供給し、粘着付与剤はゾーン2に供給し、アクリル系感圧接着剤はゾーン3に供給した。温度を149℃〜175℃に保った。コンタクトダイを用いて供給速度6.4Kg/時でブレンドを押出し、感圧接着テープを形成した。アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は、サンプル6A,6B、および6Cに対して、それぞれ75:25,50:50、および25:75の比であった。サンプル6Dでは、アクリレート系接着剤Bおよび熱可塑性エラストマKRATONTM D1107P(この物質100部に酸化防止剤IRGANOX1010 1部を予めブレンドしたものを使用した)を、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマブロックコポリマの比75:25で使用し、感圧接着テープを作製した。比較例C6Eでは、アクリル系接着剤だけを使用して、感圧接着テープを作製した。比較例C6Fでは、粘着性の付与された熱可塑性エラストマ系接着剤だけを使用して、感圧接着テープを作製した。いずれのサンプルについても、接着剤のコーティング厚は約50μm(2ミル)であり、非遮蔽性の(すなわち、通気性の)織布バッキング上にコーティングした。このバッキングは、ジョージア州SpartanburgのMilliken and Co.から入手可能な180×48平織アセテートタフタクロスから成り、縦糸方向に75デニールの繊維が、横糸方向に150デニールの繊維が使用されたものであった。サンプル6Aおよび6Dの接着剤組成物は、実質的に連続なアクリル系接着剤ドメインを呈し、更に、熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂ドメインは片岩状のリボン形ドメインを形成した。サンプル6Bの接着剤組成物では、アクリル系接着剤および熱可塑性エラストマ/粘着性付与樹脂は、実質的に共連続の片岩状ドメインを形成した。サンプル6Cでは、熱可塑性エラストマ/粘着性付与樹脂は、実質的に連続なドメインを形成し、一方、アクリル系接着剤は片岩状のリボン形ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0、24時間後の皮膚接着力T24、24時間後の皮膚接着浮上度、および24時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

上記の表中のデータから分かるように、サンプル6A,6B,6C、および6Dの感圧接着テープは、皮膚に対する剥離性能が向上した。また、接着力T0:T24は、アクリル系接着剤と、粘着性が付与されたかまたは粘着性が付与されていない熱可塑性エラストマと、を適切にブレンドすることによって調節することができることが分かる。特に、サンプル6Bのテープは、個々の感圧接着剤成分のいずれから作製されたテープよりも、皮膚に対する初期接着力が180%〜33%大きかった。更に、いずれのサンプルも、24時間のエージング後の皮膚に対する接着力の許容しうる接着剤を提供した。

実施例7
サンプル7A用として、実施例6で使用したアクリル系感圧接着剤を、熱可塑性エラストマ系接着剤(熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1107P 100部と、Ciba−Geigyから入手可能な酸化防止剤IRGANOXTM 1076 1.5部と、ニュージャージー州WayneのAmerican Cyanamideから入手可能な酸化防止剤CYANOXTMLTDP1.5部と、オハイオ州AkronのGoodyear Tire and Rubber Companyから入手可能な粘着付与樹脂WINGTACKTM Plus 70部と、をプレブレンドすることによって調製されたもの)と共に、実施例1Aに記載の方法を用いて溶融ブレンドし、実施例6で使用した非遮蔽性織布バッキング上に配設した。ただし、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は、65:35であった。接着剤のコーティング層の平均の厚さは約50μm(2ミル)であった。サンプル7Bでは、サンプル7Aと同じように感圧接着テープを作製したが、ただし、熱可塑性エラストマ系接着剤は、熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1119P(Shell Chemical Coから入手可能な剪断粘度17Pa−sのスチレン−イソプレンスチレンブロックコポリマ)50部と、酸化防止剤IRGANOXTM 1076 2部と、粘着付与樹脂WINGTACKTM Plus 48部と、をブレンドすることにより調製した。サンプル7Cでは、サンプル7Aと同じように感圧接着テープを作製したが、ただし、実施例6で使用したアクリル系感圧接着剤を、熱可塑性エラストマ系接着剤(熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1107P 50部と、酸化防止剤IRGANOXTM 1010 1部と、ニュージャージー州WayneのAmerican Cyanamideから入手可能な酸化防止剤CYANOXTM LTDP 1.5部と、粘着付与樹脂ESCOREZTM 1310LC 50部と、をプレブレンドすることにより調製されたもの)と共に、溶融ブレンドした。ただし、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は、25:75であった。サンプル7Aおよび7Bの接着剤組成物は、実質的に連続なアクリル系接着剤ドメインを呈し、更に、熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂は片岩状のリボン形ドメインを形成した。サンプル7Cの接着剤組成物は、実質的に連続な熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂ドメインを呈し、アクリル系接着剤は、片岩状のリボン様ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0、48時間後の皮膚接着力T48、48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

上記の表中のデータから分かるように、非遮蔽性織布バッキング上に配設され、かつ様々なアクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ系接着剤を有するサンプル7A,7B、および7Cの感圧接着テープは、許容しうる皮膚からの剥離性能を示した。

実施例8
サンプル8A,8B、および8C用として、種々の非遮蔽性バッキングを使用し、かつ同じ熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂型接着剤を使用し、更に、上記の実施例7Cの作製に使用した溶融混合法およびコーティング法を使用して、感圧接着テープを作製した。バッキングは、実施例1Aに記載のものと同じである。サンプル8Bでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は50:50であり、感圧接着剤組成物はライナ上に塗布し、更に、ニューハンプシャー州SeabrookのMorton Internationalから入手可能なPS 440−200を使用して米国特許第5,230,701号の実施例1に記載のものと類似した方法により調製された直径5μm〜10μmの溶融ブロー加工されたミクロ繊維を、450g/時/cmで接着剤上に吹き付けて、基本重量20g/m2、厚さ80μmのバッキングを作製した。サンプル8Cでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は60:40であり、感圧接着剤組成物は、厚さ0.65mmのSONTARATM8010バッキング(SuPontから入手可能な液圧交絡加工されたポリエステル不織布支持体で、基本重量は44g/m2である)上に塗布した。サンプル8A,8B、および8Cの作製に使用した接着剤組成物では、アクリル系接着剤および熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂系接着剤は、実質的に共連続の片岩状ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0、48時間後の皮膚接着力T48,48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。各接着剤組成物の厚さおよび試験結果は以下の表に示されている。

上記の表中のデータから分かるように、非遮蔽性織布バッキング上に配設され、かつ様々なアクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ系接着剤を有するサンプル8A,8B、および8Cの感圧接着テープは、許容しうる皮膚からの剥離性能を示した。

実施例9
サンプル9A,9B,9C、および9D用として、実施例8と同じように感圧接着テープを作製したが、ただし、種々の非遮蔽性バッキングを利用した。サンプル9Aでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は60:40であり、感圧接着剤組成物は、Exxon Chemical Co.から入手可能なESCORENERTM S−31209を使用して作製された厚さ117μmのポリエチレンビニルアセテートコポリマフィルム上に塗布した。サンプル9Bでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は60:40であり、感圧接着剤組成物は、Quantum Chemical Co.から入手可能なNA964−085を使用して作製された厚さ76μmの低密度ポリエチレンフィルム上に塗布した。サンプル9Cでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は50:50であり、感圧接着剤組成物は、厚さ0.57mmの可塑化ポリ塩化ビニルフォーム(ニュージャージー州CarlstatのGeneral Foam Corp.からNo.9058 TA 022 Fleshtoneとして入手可能)上に塗布した。サンプル9Dでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は50:50であり、感圧接着剤組成物は、前述の実施例3に記載の白色ポリマ/布複合体のポリマ面上に塗布した。サンプル9A,9B、および9Dの接着剤組成物では、アクリル系接着剤および熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂系接着剤は、実質的に共連続の片岩状ドメインを形成した。サンプル9Cに使用した接着剤組成物では、アクリル系接着剤は実質的に連続なドメインを形成し、熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂系接着剤は、リボン様の片岩状ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0,48時間後の皮膚接着力T48,48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。各接着剤組成物例の厚さおよび試験結果は以下の表に示されている。

実施例10
サンプル10A,10B,10C,10D、および10Eは、次のように作製した。サンプル10Aでは、アクリレート系接着剤BおよびエラストマCV60(剪断粘度2089Pa−sの天然ゴム)を使用して実施例4Aと同じように接着剤を調製した。ただし、処理条件は異なり、ESCORBZ13101を溶融ブレンドした。166rpmで押出機を作動させ、ゾーン1からゾーン4まで温度を93℃から149℃まで徐々に増加させ、残りのゾーンは温度を149℃に保ち、ダイ温度は160℃〜168℃にした。供給速度を調節して、感圧接着剤対弾性ポリマの比を33:67にした。ただし、エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤(剪断粘度126Pa−s)は、エラストマ100部対粘着付与剤100部の比となるようにした。サンプル10Bでは、アクリル系感圧接着剤対エラストマ/粘着付与剤系接着剤の比は50:50であった。ただし、エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤(剪断粘度74Pa−s)は、エラストマ100部対粘着付与剤200部の比となるようにした。サンプル10Cでは、エラストマNATSYNTM 2210をバレル2に添加し、粘着付与樹脂WINGTACKTM 95(Goodyear Tire and Rubber Co.から入手可能)をバレル1に添加し、更に、アクリル系感圧接着剤対エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤の比が50:29:21となるように、これらをアクリル系感圧接着剤と共に溶融ブレンドした。ただし、エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤(剪断粘度174Pa−s)は、エラストマ100部対粘着付与剤70部の比となるようにした。処理条件は4Aと同じであるが、ただし、ゾーン1は163℃、ゾーン2は174℃、ゾーン4は175℃、ゾーン5は176℃、ゾーン6は174℃、ダイ温度は177であった。コーティング速度は、5.8m/分であった。サンプル10Dでは、感圧接着剤組成物のエラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤(剪断粘度562Pa−s)には、バレル2に添加されるエラストマVISTANEXTM MML−80(ポリイソブチレン;分子量990,000)100部、バレル1に添加されるVISTANEXTM LM M 48部、およびバレル4に添加されるWINGTACKTM 95 32部が含まれていた。また、アクリル系感圧接着剤対エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤の比は、50:50であった。処理条件は10Cと同じであるが、ただし、ゾーン1は149℃、ゾーン2は175℃、ゾーン3は204℃、ゾーン5は198℃、ゾーン6は207℃、ダイ温度は204であった。サンプル10Eでは、感圧接着剤組成物の弾性ポリマ(剪断粘度258Pa−s)には、バレル2に添加されるエラストマAMERIPOLTM 1011A(スチレンブタジエンゴム)100部、およびバレル1に添加される粘着付与剤FORALTM 85(Hercules,Inc.から入手可能)100部が含まれていた。また、アクリル系感圧接着剤対エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤の比は、50:50であった。処理条件は10Cと同じであるが、ただし、ゾーン1は83℃、ゾーン2は89℃、ゾーン3は94℃、ゾーン4は94℃、ゾーン5は94℃、ゾーン6は94℃、ダイ温度は106であった。

サンプル10Aおよび10Bの感圧接着剤は、イリノイ州ChicagoのBurcott Mills製の62×56綿布から成る非遮蔽性の(すなわち、通気性の)織布バッキング上にコーティングした。サンプル10C,10D、および10Eの感圧接着剤は、実施例4に記載の非遮蔽性の(すなわち、通気性の)織布バッキング上にコーティングした。感圧接着剤のコーティング層の厚さは、それぞれ52μm,43μm,57μm,57μm、および57μmであった。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0,48時間後の皮膚接着力T48,48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

以下の表中のデータから分かるように、非遮蔽性織布バッキング上に配設され、かつ様々なアクリル系感圧接着剤およびエラストマ系接着剤を有するサンプル10A,10B,10C,10D、および10Eの感圧接着テープは、許容しうる皮膚からの剥離性能を示した。

実施例11
サンプル11A,11B、および11C用として、次のように感圧接着テープを作製した。実施例4Cに概説されている方法に従って、感圧接着剤を調製した。感圧接着剤は、非遮蔽性の(すなわち、通気性の)バッキング上に、または遮蔽性の(すなわち、非通気性の)バッキング上に塗布した。サンプル11Aでは、感圧接着剤組成物を剥離ライナ上にコーティングし、実施例1Aに記載の不織布バッキングにラミネートした。サンプル11Bでは、感圧接着剤組成物を、厚さ117μmのポリエチレン/ビニルアセテートコポリマフィルム(オハイオ州CincinnatiのQuantum Chemical Co.から入手可能なESCORENETM LD−312.09樹脂を用いて作製されたもの)に塗布した。ただし、このフィルムには、予め、97個/cm2の孔が開けられていた。サンプル11Cでは、感圧接着剤組成物を、実施例3に記載のポリマ/布複合体のポリマ綿に塗布した。サンプル11A,11B、および11Cの接着剤組成物中では、アクリル系接着剤及びエラストマ系感圧接着剤が、実質的に共連続の片岩状ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0,48時間後の皮膚接着力T48,48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。各接着剤組成物例の厚さおよび試験結果は以下の表に示されている。

上記の表中のデータから分かるように、非遮蔽性の通気性バッキング上に配設されたサンプル11Aの感圧接着テープ、ならびに遮蔽性の非通気性バッキング上に配設されたサンプル11Bおよび11Cの感圧接着テープは、値は異なるが許容しうる皮膚からの剥離性能を示した。

概要

医療用感圧接着剤及び医療用接着テープ及びその製造方法の提供。少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドを含有した医療用感圧接着剤組成物を提供する。ただし、得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。感圧接着剤組成物は、溶剤の存在下で製造されるか、またはその別法として溶融ブレンディングにより製造される。このような接着剤の製造方法も開示されている。なし

目的

皮膚の性質は本質的に多様性に富んでいるので、皮膚への接着は、接着剤製造業者にとって挑戦的な課題である

効果

実績

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請求項1

少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドを含有した医療用感圧接着剤組成物であって、しかも、こうして得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、本明細書中で規定された皮膚接着試験によればT0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である前記感圧接着剤組成物

請求項2

前記アクリル系感圧接着剤がC3〜C12アルキルエステルポリマを含む請求項1記載の感圧接着剤。

請求項3

前記アクリル系感圧接着剤が、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、またはn−ブチルアクリレートのポリマを含む請求項2記載の感圧接着剤組成物。

請求項4

前記アクリル系感圧接着剤が極性成分を更に含む請求項2記載の感圧接着剤組成物。

請求項5

前記極性成分が、アクリル酸メタクリル酸エチレンビニルアセテート、N−ビニルピロリドン、およびスチレンマクロマを含む請求項4記載の感圧接着剤組成物。

請求項6

前記アクリル系感圧接着剤が、約100重量%〜約80重量%のアルキルエステル成分と約0重量%〜20重量%の極性成分とを含む請求項5記載の感圧接着剤組成物。

請求項7

前記熱可塑性エラストマ材料が、線状、放射状、星形テーパ形、または分枝状のコポリマを含む請求項1記載の感圧接着剤組成物。

請求項8

前記熱可塑性エラストマ材料が、スチレン−イソプレンブロックコポリマ、スチレン−(エチレンブチレンブロックコポリマ、スチレン−(エチレン−プロピレン)ブロックコポリマ、スチレン−ブタジエンブロックコポリマ、ポリエーテルエステル、およびポリα−オレフィンを含む請求項7記載の感圧接着剤組成物。

請求項9

前記エラストマ材料が、天然ゴムブチルゴム、エチレン−プロピレン、ポリブタジエン合成ポリイソプレン、およびスチレン−ブタジエンランダムコポリマを含む請求項1記載の感圧接着剤組成物。

請求項10

前記熱可塑性エラストマが粘着付与樹脂を更に含む請求項1記載の感圧接着剤組成物。

請求項11

前記粘着付与樹脂が、前記熱可塑性エラストマ材料の重量を基準に200重量%まで含まれる請求項10記載の感圧接着剤組成物。

請求項12

前記ブレンドが溶剤の存在下で調製される請求項1記載の感圧接着剤組成物。

請求項13

前記ブレンドが溶融ブレンディングにより調製される請求項1記載の感圧接着剤組成物。

請求項14

アクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜95重量%と、(a)熱可塑性エラストマまたは(b)粘着付与樹脂含有エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドを含有した医療用に好適な感圧接着剤組成物であって、しかも、該組成物は、少なくとも2つの異なるドメイン、すなわち、実質的に連続的な性質を有する第1のドメイン、および該第1のドメイン内の接着剤組成物の主要面に平行で、フィブリル的性質〜片岩的性質を有する第2のドメイン、を含む形態をとり、更に、こうして得られた感圧接着剤は、本明細書中で規定された皮膚接着試験に従って皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1ニュートンデシメートルかつT48が12ニュートン毎デシメートル未満である前記感圧接着剤組成物。

請求項15

前記アクリル系感圧接着剤がC3〜C12アルキルエステルのポリマを含む請求項14記載の感圧接着剤組成物。

請求項16

前記アクリル系感圧接着剤が、イソオクチルアクリレート、2−エチル−ヘキシルアクリレート、またはn−ブチルアクリレートのポリマを含む請求項14記載の感圧接着剤組成物。

請求項17

前記アクリル系感圧接着剤が極性成分を更に含む請求項14記載の感圧接着剤組成物。

請求項18

前記極性成分が、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンビニルアセテート、N−ビニルピロリドン、およびスチレンマクロマを含む請求項17記載の感圧接着剤組成物。

請求項19

前記アクリル系感圧接着剤が、約100重量%〜80重量%のアルキルエステル成分と約0重量%〜20重量%の極性成分とを含む請求項18記載の感圧接着剤組成物。

請求項20

前記熱可塑性エラストマ材料が、線状、放射状、星形、テーパ形、または分枝状のコポリマを含む請求項14記載の感圧接着剤組成物。

請求項21

前記熱可塑性エラストマ材料が、スチレン−イソプレンブロックコポリマ、スチレン−(エチレン−ブチレン)ブロックコポリマ、スチレン−(エチレン−プロピレン)ブロックコポリマ、スチレン−ブタジエンブロックコポリマ、ポリエーテルエステル、およびポリ−α−オレフィンを含む請求項20記載の感圧接着剤組成物。

請求項22

粘着付与樹脂を更に含む請求項14記載の感圧接着剤組成物。

請求項23

前記粘着付与樹脂が、(a)前記エラストマ材料または(b)前記熱可塑性エラストマ材料のいずれかの重量を基準に200重量%までの量で含まれる請求項22記載の感圧接着剤組成物。

請求項24

前記エラストマ材料が、天然ゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレン、ポリブタジエン、合成ポリイソプレン、およびスチレン−ブタジエンランダムコポリマを含む請求項14記載の感圧接着剤組成物。

請求項25

(1)少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分をブレンドして感圧接着剤を得る工程と、(2)こうして得られた接着剤コーティングして層を形成する工程と、を含む医療用感圧接着剤の層を作製する方法であって、しかも、該接着剤は、本明細書中で規定された皮膚接着試験に従って、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である前記方法。

請求項26

前記ブレンディング工程が、剪断もしくは延伸の条件下またはこれらの両方の条件下で前記材料を溶融ブレンドする工程を含み、かつ、前記コーティング工程が、前記溶融ブレンドの成形および延伸により、少なくとも2つの異なるドメイン、すなわち、実質的に連続的な性質を有する第1のドメイン、および該第1のドメイン内の接着剤の主要面に平行で、フィブリル的性質〜片岩的性質を有する第2のドメイン、を含む形態をとる感圧接着剤組成物を形成する工程を含む、請求項25記載の方法。

請求項27

前記組成物を冷却させる工程を更に含む請求項26記載の方法。

請求項28

前記溶融ブレンディングが、分散もしくは分配の条件下、またはこれらを組合せた条件下で行われる請求項26記載の方法。

請求項29

前記ブレンディングがバッチ法または連続法のいずれかで行われる請求項26記載の方法。

請求項30

前記バッチ法が密閉混合またはロール混練により行われる請求項29記載の方法。

請求項31

前記連続法が、一軸スクリュー押出機二軸スクリュー押出機ディスク押出機往復軸スクリュー押出機、またはピンバレル−軸スクリュー押出機を用いて行われる請求項29記載の方法。

請求項32

前記ブレンディング工程が、溶剤ブレンディング工程を含み、かつ、前記コーティング工程が、ナイフコーティング、ロールコーティンググラビアコーティングロッドコーティング、カーテンコーティング、およびエアナイフコーティングの工程を含む請求項25記載の方法。

請求項33

前記接着剤層を乾燥する工程を更に含む請求項32記載の方法。

請求項34

少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分を溶剤ブレンドする工程を含む医療用感圧接着剤の製造方法であって、しかも、こうして得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である前記方法。

請求項35

バッキングと;約5重量%〜95重量%のアクリル系感圧接着剤および約5重量%〜95重量%の熱可塑性エラストマブロックコポリマのブレンドを含んでなる感圧接着剤組成物と;を含む医療用感圧接着性製品であって、しかも、前記感圧接着剤組成物は、少なくとも2つの異なるドメイン、すなわち、実質的に連続的な性質を有する第1のドメイン、および該第1のドメイン内の接着剤組成物の主要面に平行で、フィブリル的性質〜片岩的性質を有する第2のドメイン、を含む形態をとり、更に、こうして得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である前記医療用感圧接着性製品。

請求項36

前記バッキングが、織布支持体、不織布支持体、フィルムフォームメルトブローンウェブ、またはこれらのラミネートから成る群より選ばれる請求項35記載の医療用感圧接着性製品。

技術分野

0001

発明の背景
本発明は、感圧接着剤に関する。本発明は、特に、皮膚に接触させて使用するのに好適な感圧接着剤に関する。

背景技術

0002

背景
感圧接着テープは、マーキング用、保護用シーリング用、およびマスキング用など様々な目的のために半世紀以上にわたり使用されてきた。感圧接着テープには、バッキングまたは支持体、および感圧接着剤が含まれている。感圧接着剤は、指圧を加える程度で接着し、強力で永久的な粘着性を呈する物質である。感圧接着剤は、指圧以外の活性化を行う必要はなく、強力な保持力を有するが、残留物を残さずに平滑面から除去できなければならない。

0003

皮膚の性質は本質的に多様性に富んでいるので、皮膚への接着は、接着剤製造業者にとって挑戦的な課題である。皮膚への接着力は、多くの因子に依存する。これらの因子としては、賦形剤のおかれる環境が挙げられるが、これに限定されるものではない。例えば、皮膚への接着力は、同一の人物に対しても湿度により変化するであろう。異なる天候の下で、所定の接着剤を用いて同一の人物に対して皮膚接着性試験した場合、その人物が乾燥した環境下におかれているかまたは湿った環境下におかれているかによって、異なる接着力が得られるであろう。皮膚は、人によって異なる。ある人は、湿疹が起こるほどまで極端に乾燥した皮膚を有し、他の人は、油っぽい皮膚を有している場合もある。皮膚の性質は、人によっても異なるが、特定の人物に対してもその人のいる場所によって変化する。従って、環境や人間の多様性に適応できる皮膚接着剤を製造することは非常に難しい。

0004

接着剤の組成および性能は、接着剤の使用目的にも依存する。ある用途では弱めのテープが必要であり、他の用途では強力なテープが必要である。接着剤を人体の敏感な部分に接着させる場合、弱めのテープが使用される。しかしながら、長期にわたり接着剤を接着させることが重要な場合、または非常に動きやすい部分に接着剤を接着させる場合、より強力なテープが使用される。「弱めの」接着剤という用語は、一般的には、長期にわたる接着が実質的に起こらない接着剤を意味する。「強力な」接着剤という用語は、一般的には、持上または剥離に対する耐性を実質的に有する接着剤を意味する。

0005

医療用接着剤は、一般的には、創傷用包帯外科用ドレープ帯具、およびテープの中で使用される。これらの物品は、一般的には、接着剤のコーティングされたバッキングから成る。接着剤を保護するためにライナを使用してもよいが、使用しなくてもよい。接着剤の性能は、部分的にバッキングの遮蔽性に依存する。バッキングは、一般的には、その多孔性により、非遮蔽性バッキングまたは遮蔽性バッキングに分類される。非遮蔽性バッキングを使用して医療用の帯具などを作製する場合、得られる帯具は、典型的には、皮膚に対する長期にわたる良好な接着性を示さない。これは恐らく、帯具が水蒸気を放出できず、従って、水蒸気が滞留し、接着剤が皮膚から浮き上がるためと考えられる。

0006

整合性凝集性は、互いに逆の関係を有する2つの性質であるが、これらはいずれも、医療用の接着剤を調製または選択する際に考慮すべき重要な性質である。医療用接着剤は、それが接着される皮膚の形状に整合することが望ましい。整合性が得られれば、使用者にはより快適に感じられ、更に、皮膚に対する初期接着性は確実に高くなる。なぜなら、接着剤が皮膚の凹凸の中へ流れ込むことができるからである。しかしながら、接着剤が過度の整合性を有する場合、包帯を除去しても接着剤が破壊されないようにするために必要な凝集性が損なわれる恐れがある。接着剤の凝集性が不足すると、帯具を除去する際、帯具上の接着剤が切断され、接着剤の一部分が皮膚に接着したまま残留するとともに、帯具のバッキングと共に接着剤の一部分が除去される恐れがある。これは、ほとんどの医療専門家患者にとって許容できないものである。

0007

感圧接着剤には、粘性弾性との微妙なバランスが必要であり、このバランスをとることによって、接着性、凝集性、伸縮性、および弾性の4つのバランスがとられる。感圧接着剤には、一般的には、もともと粘着性のあるエラストマ、または粘着付与樹脂の添加により粘着性が付与されたエラストマもしくは熱可塑性エラストマが含まれる。感圧接着剤は、溶剤コーティングすることもできるし、または水系エマルションとすることにより、所定の支持体に容易に付着させることができるレベルまで材料の粘度を低下させてコーティングすることもできる。

0008

一般的には、添加剤を使用して感圧接着剤の性質を強化する場合、添加剤は、感圧接着剤と混和するか、または分子レベル均質ブレンドを形成できるようにするための共通のブロックまたは基を有する必要がある。粘着性の付与された熱可塑性エラストマは、アクリル系モノマに溶解され、続いて、硬化された。また、粘着性の付与された熱可塑性エラストマは、溶剤中の重合アクリル系感圧接着剤に添加された。この場合、それぞれの成分には、共通のセグメントが含まれており、これにより相容性を得ている。天然ゴムは、溶剤中の重合型アクリル系感圧接着剤に添加され、続いて、熱硬化された。その一般的な目的は、エラストマの高剪断特性アクリル系化合物の高粘着特性とを組合せて、極性表面および非極性表面の両方に対する接着性を得ることである。

0009

概要
様々な皮膚、様々な環境、および様々なバッキングに適合する配合の容易な医療用接着剤が提供される。また、異なる用途(すなわち、弱めに接着される製品もしくは強力に接着される製品)に適合するか、あるいは初期接着力および/または長期接着力を変化させうる、配合の容易な医療用接着剤が提供される。更に、適度な感触および接着力を兼備しうる程度に十分な整合性を有し、かつ粘着性の残留物を残さずに簡単に除去しうる程度に十分な凝集強度を呈する医療用接着剤が提供される。

0010

本発明は、感圧接着剤組成物、より詳細には、少なくとも2つのポリマ材料(ただし、このうちの1つは感圧接着剤である)から作製される感圧接着剤組成物;感圧接着剤の製造方法;および感圧接着剤組成物を含んでなる製品、を提供する。

0011

本発明は、少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドを含有した医療用感圧接着剤組成物を提供する。ただし、得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。感圧接着剤組成物は、溶剤の存在下で製造されるか、またはその別法として溶融ブレンディングにより製造される。

0012

医療用に好適な感圧接着剤組成物が提供される。この接着剤には、アクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜95重量%と、(a)熱可塑性エラストマまたは(b)粘着付与樹脂含有エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドが含まれるが、この組成物は、少なくとも2つの異なるドメイン、すなわち、実質的に連続的な性質を有する第1のドメイン、および第1のドメイン内の接着剤組成物の主要面に平行で、フィブリル的性質〜片岩的性質を有する第2のドメイン、を含む形態をとり、更に、得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、(皮膚接着試験によれば)T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。

0013

また、医療用感圧接着剤層の製造方法も提供される。この方法には、(1)少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分をブレンドする工程と、(2)接着剤をコーティングして層を形成する工程と、が含まれるが、接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。このような接着剤は、次のように調製される。すなわち、剪断もしくは延伸の条件下またはこれらの両方の条件下で材料を溶融ブレンドし、得られた溶融ブレンドの成形および延伸によるコーティングを行うことにより、少なくとも2つの異なるドメイン、すなわち、実質的に連続的な性質を有する第1のドメイン、および第1のドメイン内の接着剤の主要面に平行で、フィブリル的性質〜片岩的性質を有する第2のドメイン、を含む形態をとる感圧接着剤組成物を形成するか、あるいは溶融ブレンディングおよびナイフコーティングを行う。

0014

少なくとも1つのアクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜約95重量%と、(a)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマまたは(b)少なくとも1つの熱可塑性エラストマのいずれかを含む第2の成分約5重量%〜約95重量%と、を含んでなる少なくとも2つの成分を溶剤ブレンドする工程を含む医療用感圧接着剤の製造方法が提供されるが、得られた感圧接着剤は、皮膚に接着した場合、T0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。

0015

バッキングと;アクリル系感圧接着剤を含む第1の成分約5重量%〜95重量%、および(a)少なくとも1つの熱可塑性エラストマ材料または(b)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマ材料のいずれかを含む第2の成分約5重量%〜95重量%、を含んでなる少なくとも2つの成分のブレンドが含まれた感圧接着剤組成物と;を含む医療用感圧接着性製品が提供されるが、得られた接着性製品は、皮膚に接着した場合、本明細書中で規定された皮膚接着試験によればT0が少なくとも1N/dmかつT48が12N/dm未満である。

0016

本発明の感圧接着剤は、医療用テープ、創傷用包帯、帯具、外科用ドレープなどの用途に有用である。ポリマ材料を適切に選択することにより、様々な望ましい最終用途の特性を有する接着剤をデザインすることができる。

0017

発明の詳細な説明
アクリル系感圧接着剤は、ガラス転移温度が、通常、約−20℃以下であり、C3〜C12アルキルエステル成分(例えば、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、およびn−ブチルアクリレート)100重量%〜80重量%と、極性成分(例えば、アクリル酸メタクリル酸エチレンビニルアセテート、N−ビニルピロリドン、およびスチレンマクロマ)0重量%〜20重量%と、が含まれていてもよい。好ましくは、アクリル系感圧接着剤には、アクリル酸0重量%〜20重量%とイソオクチルアクリレート100重量%〜80重量%とが含まれる。アクリル系感圧接着剤は、自己粘着性であってもよいし、粘着性が付与されていてもよい。アクリル系化合物に対する有用な粘着付与剤は、ロジンエステル(例えば、デラウェア州WilmingtonのHercules,Inc.から入手可能なFORALTM 85)、芳香族樹脂(例えば、Hercules,Inc.から入手可能なPICCOTEXTM LC−55WK)、および脂肪族樹脂(例えば、テキサス州HoustonのExxon Chemical Co.から入手可能なESCOREZTM 1310LC)である。

0018

本発明の感圧接着剤組成物の第2の成分は、(a)熱可塑性エラストマ材料または(b)粘着付与剤含有エラストマ材料のいずれかであり、アクリル系感圧接着剤と共に溶剤ブレンドまたは溶融ブレンドされる。こうした材料を選択するにあたり、材料が使用温度において感圧接着剤との十分な相容性を呈し、その結果、少なくとも2つの異なるドメインを有する感圧接着剤組成物が得られるよう配慮する。もちろん、2つ以上の第2の成分を感圧接着剤と混合してもよい。第2の成分は、接着剤であってもよいし、そうでなくてもよい。

0019

熱可塑性エラストマ材料とは、一般的には、21℃において少なくとも2つの相を形成し、50℃を超えるガラス転移温度を有し、しかも相のうちの1つが弾性を呈する材料として定義される。本発明に有用な熱可塑性エラストマ材料としては、例えば、線状、放射状、星形、およびテーパ形のスチレン−イソプレンブロックコポリマ〔例えば、テキサス州HoustonのShell Chemical Co.から入手可能なKRATONTM D11O7Pおよびテキサス州HoustonのEniChemElastomers Americas,Inc.から入手可能なEUROPRENETM SOL TE9110〕;線状スチレン−(エチレンブチレンブロックコポリマ〔例えば、Shell Chemical Co.から入手可能なKRATONTM G1657〕;線状スチレン−(エチレン−プロピレン)ブロックコポリマ〔例えば、Shell Chemical Co.から入手可能なKRATONTM G1750X〕;線状、放射状、および星形のスチレン−ブタジエンブロックコポリマ〔例えば、Shell Chemical Co.から入手可能なKRATONTM D1118XおよびEniChem Elastomers Americas,Inc.から入手可能なEUROPRENETM SOL TE 6205〕;ポリエーテルエステル〔例えば、DuPontから入手可能なHYTRELTM G3548〕;およびポリα−オレフィン基剤とした熱可塑性エラストマ材料〔例えば、式−(CH2CHR)xで表される化合物(ただし、Rは2個〜10個の炭素原子を有するアルキル基である)、およびメタロセン触媒に基づくポリ−α−オレフィン(例えば、ミシガン州MidlandのDow Plastics Co.から入手可能なエチレン/ポリ−α−オレフィンコポリマであるENGAGETM EG8200)〕が挙げられる。

0020

エラストマ材料とは、21℃において、通常、1つの相を形成し、約0℃未満のガラス転移温度を有し、しかも弾性を呈する材料である。本発明に有用なエラストマ材料としては、例えば、粘度調節等級CV−60およびリブ付スモークシートゴムSMR−5などの天然ゴム;Exxon Chemical Co.から入手可能なExxon Butyl 268などのブチルゴムオランダのRoyal Dutch Shellから入手可能なCARIFLEXTM IR309およびGoodyear Tire and Rubber Co.から入手可能なNATSYNTM 2210などの合成ポリイソプレン;エチレン−プロピレン;ポリブタジエン;Exxon Chemical Co.から入手可能なVISTANEXTM MM L−80などのポリイソブチレン;ならびに、オハイオ州AkronのBF Goodrichから入手可能なAMERIPOLTM 1011Aなどのスチレン−ブタジエンランダムコポリマゴムが挙げられる。

0021

これらの熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料を、粘着付与樹脂または可塑剤を用いて改質することにより、こうした材料の溶融粘度を低下させ、細かい分散体を形成し易くしてもよい。この場合、最小の相の寸法は、アクリル系感圧接着剤とブレンドしたときに約20ミクロン未満であることが好ましい。エラストマ材料または熱可塑性エラストマ材料と併用される有用な粘着付与樹脂または可塑剤は、好ましくは、エラストマ材料または熱可塑性エラストマ材料のポリマセグメントの一部または全部と分子レベルで混和(すなわち、溶解)する。粘着付与樹脂または可塑剤は、アクリル系感圧接着剤と混和してもよいし、混和しなくてもよい。粘着付与樹脂を添加する場合、その添加量は、エラストマ材料または熱可塑性エラストマ材料100重量部を基準に、一般的には約5重量部〜300重量部、より典型的には約200重量部までを占める。本発明に好適な粘着付与剤としては、例えば、液状ゴム炭化水素樹脂ロジン天然樹脂(例えば、二量化または水素化されたバルサム、およびエステル化されたアビエチン酸)、ポリテルペンテルペンフェノール系化合物、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、およびロジンエステルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。可塑剤としては、例えば、ポリブテンパラフィン系油ペトロラタム、および長鎖脂肪族側鎖を有する特定のフタレート(例えば、ジトリデシルフタレート)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。

0022

この他、顔料充填剤酸化防止剤などの他の添加剤を感圧接着剤組成物中で使用してもよい。充填剤としては、例えば、酸化亜鉛アルミナ三水和物タルク二酸化チタン酸化アルミニウムシリカなどの無機充填剤が挙げられるが、これらに限定されるものではない。非晶質ポリプロピレンや種々のワックスなど、他の添加剤を使用してもよい。接着剤組成物中に顔料および充填剤を添加して、使用目的に合わせた接着剤の性質が得られるように調節してもよい。例えば、微細な顔料を加えると、凝集強度および剛性が増大し、低温流れが減少し、更に粘着性も低下する。雲母黒鉛、およびタルクなどの平板状顔料は、酸および化学薬品に対する耐性を与え、ガス透過性を低下させるための好ましい物質である。粗い顔料は、粘着性を増大する。酸化亜鉛は、粘着性および凝集強度を増大する。アルミニウム水和物リトポン白亜、および粗いカーボンブラック(例えば、サーマルブラック)もまた、粘着性を増大し、凝集性を適度に増加させる。クレー水和シリカケイ酸カルシウムシリコアルミネート、ならびに微細なファーネスブラックおよびサーマルブラックは、凝集強度および剛性を増大させる。ベンゾフェノンベンゾフェノン誘導体、および置換ベンゾフェノン(例えば、アクリロイルオキシベンゾフェノン)などの放射線架橋剤を本発明の接着剤組成物に添加してもよい。最後に、酸化防止剤を使用して、紫外線または熱により引き起こされる激しい環境老化を防止してもよい。酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノールアミン、ならびに硫黄および三価リン水酸化物分解剤が挙げられる。個々の状況に応じて、特定のタイプの可塑剤、粘着付与剤、顔料、充填剤、架橋剤、および/または酸化防止剤が必要となり、その選択が接着剤の性能に決定的な影響を与える可能性があることは、当業者には分かろであろう。

0023

アクリル系感圧接着剤、および熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料、のブレンディングおよびコーティングは、溶融押出法または溶剤コーティング法により行われる。混合は、アクリル系感圧接着剤、および熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料、の実質的に均一な分布が得られる任意の方法により行うことができる。

0024

ホットメルトコーティングが望まれる場合、アクリル系感圧接着剤、および熱可塑性エラストマ材料または粘着性の付与されたエラストマ材料、のブレンドの調製は、分散混合分配混合、または分散混合と分配混合の併用を行うことのできる装置を用いて、溶融状態または軟化状態の成分を溶融混合することによって行われる。バッチ方式または連続方式のブレンディング法のいずれを使用してもよい。バッチ法としては、例えば、BrabenderTMまたはBanburyTM密閉混合法、およびロール混練法が挙げられる。連続法としては、例えば、一軸スクリュー押出法二軸スクリュー押出法、ディスク押出法、往復一軸スクリュー押出法、およびピンバレル一軸スクリュー押出法が挙げられる。連続法では、分配要素(例えば、英国ShrewsburyのRAPRA Technology,Ltd.から入手可能なCTMTMなどのキャビティトランスファ要素)、ピン混合要素、およびスタティック混合要素、ならびに分散要素(例えば、Maddock混合要素またはSaxton混合要素)のいずれが含まれていてもよい。

0025

ホットメルト混合工程の後、軟化または溶融したアクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ材料または粘着性の付与されたエラストマ材料のブレンドを成形して、次のような形態を有するコーティング層を形成する。この形態とは、剪断変形もしくは延伸変形またはこれらの両方を含む方法により、感圧接着剤が、実質的に連続したドメインを形成し、粘着性の付与された熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料が、フィブリル的性質〜片岩的性質をもつドメインを形成する形態を指す。粘着付与剤を、接着剤でもある熱可塑性エラストマ材料または熱可塑性材料と共にブレンドする場合、接着剤ドメインが連続したものになるか、または両方のドメインが共連続(co−continuous)したものになる可能性がある。これらの方法は、バッチ法でもあってよいし、連続法であってもよい。

0026

例えば、バッチ法では、コーティングされる所望の支持体と剥離ライナとの間にブレンドの一部分を配置し、この複合構造体加熱型プラテンプレス中で十分な温度および圧力で押圧し、所望の厚さの感熱性コーティング層を形成し、得られたコーティング層を冷却する。

0027

連続成形法には、フィルムダイから感圧接着剤組成物を延伸する工程と、それに続いて、移動するプラスチックウェブまたは他の好適な支持体に接触させる工程と、が含まれる。関連した連続法には、フィルムダイから感圧接着剤組成物および同時押出されるバッキング材料押出す工程と、それに続いて、冷却し、感圧接着テープを形成する工程と、が含まれる。他の連続成形法には、感圧接着剤ブレンドを、高速で移動するプラスチックウェブまたは他の好適な支持体に直接接触させる工程が含まれる。この方法では、リバースオリフィスコーティング用ダイなど可撓性ダイリップを備えたダイを用いて、移動するウェブ上に感圧接着剤ブレンドを配設することができる。成形後、直接法(例えば、チルロールまたは水浴)および間接法(例えば、空気またはガス吹付け)を併用して冷却するこにより、感圧接着剤コーティング層を固化させる。

0028

ホットメルト混合では、好ましくは、各ポリマ成分は、類似した溶融粘度を有する。微細に分散された形態をとることができるかは、粘度比および成分濃度と関係がある。剪断粘度は、押出ブレンディング条件に近似させた剪断速度、すなわち100s-1および175℃、において、キャピラリーレオメトリーにより測定される。より高粘度の熱可塑性エラストマ材料が少量成分として存在する場合、少量成分と大量成分との粘度比は、好ましくは約20:1未満、より好ましくは約10:1未満である。アクリル系接着剤と熱可塑性材料とを含む感圧接着剤組成物に対しては、より低粘度のポリマ材料が少量成分として存在する場合、少量成分と大量成分との粘度比は、好ましくは約1:10より大きく、より好ましくは約1:5より大きい。アクリレート接着剤と粘着性の付与されたエラストマ材料とを含む感圧接着剤組成物に対しては、少量成分と大量成分との粘度比は、それぞれ,5:l,2:1,1:30、および1:10である。可塑剤、粘着付与剤、もしくは溶剤を添加することにより、または混合温度を変えることにより、個々のポリマ材料の溶融粘度を変化させてもよい。溶剤を使用する必要がある場合、押出コーティング工程の前に溶剤を除去し、フォーミングを防止することが好ましい。

0029

また、少なくとも1つのポリマ材料は、溶融ブレンディングおよびコーティングの処理中、容易に延伸され、フィブリル状〜片岩状のドメイン(例えば、他のポリマ材料の実質的に連続または共連続したドメインのウェブの形成方向に配向したシートリボン、繊維、楕円体などを形成するドメイン)を有する微細に分散された形態をとることが好ましい。アクリル系感圧接着剤成分と熱可塑性エラストマ成分との間に十分な界面張力が存在し、これにより、成形工程中に生じる剪断および延伸による変形に耐えるとともに、連続フィルムの形成を促進することが好ましい。

0030

溶融ブレンディング中およびコーティング中、ポリマ材料をいずれも容易に延伸できない場合、または十分な界面張力が存在しない場合、かなり不連続で粒状のテクスチャを有する感圧接着剤コーティング層を生じる可能性がある。混合条件、溶融粘度の近似度、および押出中の剪断/延伸条件を適切に選択すれば、フィブリル状〜片岩状のドメインの厚さを十分に薄くすることができ、実質的に連続または共連続なドメインからの離層は起こらなくなるであろう。好ましくは、フィブリル状〜片岩状のドメインの厚さは、約20ミクロン未満、より好ましくは約10ミクロン未満、最も好ましくは約1ミクロン未満であるが、ただし、サイズは、個々のブレンドにより、すなわち、ポリマのタイプ、濃度、粘度などにより変化するであろう。

0031

場合にもよるが、アクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料のブレンディングおよびコーティングは、溶剤ブレンディング法および溶剤コーティング法を用いて行われる。アクリル系感圧接着剤と熱可塑性エラストマ成分または粘着性の付与されたエラストマ成分との粘度比は、溶剤コーティングの場合は適用されない。しかしながら、成分は、実質的に、使用される溶剤に溶解しなければならない。混合は、アクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ材料または粘着性の付与されたエラストマ材料の実質的に均一な分布が得られる任意の方法により行うことができる。アクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ材料またはエラストマ材料のブレンドの調製は、溶剤の存在下で成分を合わせて混合することにより行われる。

0032

溶剤ブレンドされた接着剤組成物が得られた後、例えば、ナイフコーティング、ロールコーティンググラビアコーティングロッドコーティング、カーテンコーティングエアナイフコーティングなどの方法により接着剤を溶剤コーティングする。次に、接着剤を乾燥し、溶剤を除去する。好ましくは、接着剤コーティング層を、例えば、オーブンなどの高温度に晒し、接着剤の乾燥を促進する。

0033

本発明の接着剤は、外科用テープおよびドレープ、帯具、運動用テープ、創傷用包帯などの医療用接着性製品の作製に有用である。接着剤は、遮蔽性バッキング(実質的に非通気性)および非遮蔽性バッキング(通気性)などの医療用に好適な任意のバッキング上にコーティングしてもよい。遮蔽性バッキングは、多孔性の低いバッキングとして知られている。遮蔽性バッキングとしては、例えば、フィルムフォーム、およびそれらのラミネートが挙げられるが、これらに限定されるものではない。非遮蔽性バッキングとしては、例えば、織布支持体、不織布支持体(例えば、液圧交絡加工された材料または溶融ブロー成形されたウェブ)、フォーム、および熱的にエンボス加工された不織布支持体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。

0034

以下の実施例により本発明を更に説明するが、これにより、本発明の範囲を限定するものではない。実施例おいて、部、比、およびパーセントはすべて、他に記載のない限り、重量単位である。以下の試験方法を用いて、ポリマ材料および実施例中で生成された感圧接着剤組成物の評価および特徴決定を行った。

0035

皮膚への接着力
幅2.5cm×長さ7.5cmのテープサンプルをヒト被検者の背中に貼り、皮膚への接着力を調べた。各テープを、約30.0cm/分の速度で移動する2.0Kgローラに、順方向に1回、逆方向に1回通した。皮膚への接着力は、180度の角度および15.0cm/分の引き離し速度においてテープを引き離すのに要する剥離力として測定した。最初に貼り付けた直後(T0)および24時間後(T24)または48時間後(T48)に接着力を測定した。好ましい皮膚接着剤は、一般的には、T0が約50グラム〜100グラム(1.9N/dm〜3.8N/dm)、T24が約150グラム〜300グラム(5.8N/dm〜11.5N/dm)である。9回の試験の結果を平均した。

0036

皮膚接着浮上試験
エージングによる皮膚接着試験を行った際、テープを引き離す前にテープサンプルを調べ、皮膚から浮き上がった(剥離した)面積を求め、次のような等級付けを行った。
浮き上がり観測されない。
1 テープの縁だけが浮き上がる。
試験領域の1%〜25%が浮き上がる。
3 試験領域の25%〜25%が浮き上がる。
4 試験領域の50%〜75%が浮き上がる。
5 試験領域の75%〜100%が浮き上がる。
9回の試験の結果を平均した。好ましい皮膚接着剤は、一般的には、約2.5未満の平均等級を呈する。

0037

皮膚残留試験
エージングによる皮膚接着試験を行った際、テープサンプル下の皮膚を目視検査し、皮膚表面上に残留した接着剤の量を求め、次のような等級付けを行った。
0残留物は見られない。
1 残留物はテープの縁だけに発生する。
2 残留物は試験領域の1%〜25%を占める。
3 残留物は試験領域の25%〜50%を占める。
4 残留物は試験領域の50%〜75%を占める。
5 残留物は試験領域の75%〜100%を占める。
9回の試験の結果を平均した。好ましい皮膚接着剤は、一般的には、約2.5未満の平均等級を呈する。

0038

実施例1
実施例1では、アクリレート系接着剤および熱可塑性エラストマを含む接着剤ブレンドが、非遮蔽性(通気性)バッキング上にコーティングされた場合、かつ皮膚に接着された場合、良好に機能することを示す。接着剤ブレンドは、ホットメルトブレンディング法(実施例1A)または溶剤ブレンディング法(実施例1B)のいずれを用いて調製された場合でも良好に機能する。
次のアクリレート系感圧接着剤を用いて、実施例1Aおよび1Bのブレンド型接着剤を調製した。

0039

アクリレート系感圧接着剤の調製
米国特許第4,833,179号(Youngら)に従って、次のようにアクリル系感圧接着剤(これ以降は「アクリレート系接着剤A」と記す)を調製した。冷却器サーモウェル窒素供給口ステンレス鋼モータ駆動攪拌機、および温度制御付き加熱マントルを備えた2リットルスプリット反応器に、脱イオン水750gを仕込み、更に、これに酸化亜鉛2.5gおよび親水性シリカイリノイ州TuscolaのCabot Corp.から入手可能なCAB−O−SIL(TM)EH−5)0.75gを添加し、酸化亜鉛およびシリカが完全に分散されるまで、窒素パージングしながら55℃まで加熱した。この時点で、イソオクチルアクリレート480g、メタクリル酸20g、開始剤(DuPont Co.から入手可能なVAZOTM 64)2.5g、およびイソオクチルチオグリコレート連鎖移動剤0.5gを、良好な懸濁液が得られるように激しい攪拌(700rpm)を続けながら、最初の水性混合物に添加した。窒素パージングを行いながら、少なくとも6時間反応を続けた。この間、反応をモニタし、反応温度を70℃未満に保った。生成した感圧接着剤を回収し、機械的な加圧を行って固形分を少なくとも90重量%にした。
アクリレート系感圧接着剤〔イソオクチルアクリレート95重量%/アクリル酸5重量%:米国特許第RE24,906号(Ulrich)に従って水系乳化重合により調製された剪断粘度150Pa−sを有する物質をドラム乾燥したもの〕を用いたアクリル系感圧接着剤(これ以降は「アクリレート系接着剤B」と記す)。

0040

1A.非遮蔽性バッキング上にコーティングされたホットメルトコーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ系接着剤ブレンド
アクリレート系接着剤Aと、熱可塑性エラストマであるKratonTM 1107接着剤(KratonTM 1107ゴム/EscorezTM 1310LC粘着付与剤50/50)とを種々の比で用いて、溶融ブレンディング法により、ホットメルト型感圧接着剤を調製した。ピンバレルミキサ中にアクリレート系接着剤を供給することにより、このブレンド型接着剤を調製した。

0041

直径8.9cmスクリューフィーダスクリュー供給路を介してアクリレート/接着剤を添加し、オハイオ州PiquaのThe French Oil MillMachinery Co.製の直径8.9cmスクリューピンバレルミキサを用いて接着剤の混合を行った。ミシガン州PlymouthのGraco,Inc.製のアンローダ装置#C57435からギアボンプを介して、混合スクリューのゾーン1とゾーン2の間へ、予備配合されたKRATONTM 1107(TPE)を仕込んだ。コーティングする前に、ゾーン4の後で1%レベルの水を注入した。加熱ホースによりピンバレルミキサの送出端に取り付けられたギヤポンプを用いて、ブレンド組成物をダイへ送入した。28cmワイプフィルムダイを用いて、種々の接着剤およびフィルムバッキングのコーティングを行った。コーティング厚が21ミクロンとなるように、ラインスピードを変化させた。

0042

様々なバッキング上へのコーティングに使用した種々の比に対応して、次の送出速度を使用した。

0043

0044

接着剤ブレンドの種々の比に対するゾーンの温度範囲が以下に示されている。いずれの場合も、ダイの温度は160℃に保った。

0045

0046

非遮蔽性バッキングである不織布レーヨン繊維上に接着剤ブレンドをコーティングすることにより、サンプル1A〜1Eを作製した。バッキングの作製は、次のように行った。まず、長さ2.5cm〜5cm,1.5デニールビスコースレーヨンステープル紡織繊維を、ツインシリンダカード(独国のBremenのSpinnbau GmbHから入手可能)に通し、繊維重量41g/m2〜54g/m2を有する羽毛状繊維ウェブを作製する。これと同時に、一対の水平絞りロールのニップに通すことにより、羽毛状繊維ウェブを圧縮してティッシュ様状態にするとともにサイズ剤を施し、次いで乾燥した。ただし、水平絞りロールのうちの下側のロールは、繊維結合用ゴム状アクリレート系サイジングラテックスの水浴(例えば、Rohm.Haas Co.から入手可能なRHOPLEXTM B−15を、繊維の重量とほぼ等しい重量のサイズ剤が提供されるように、水で希釈したもの)に浸漬させる。

0047

サンプル1A〜1Eに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

0048

0049

サンプル1A〜1Eは、アクリレートと接着剤とのブレンド〔すなわち、サンプル(1B〜1D)のブレンド〕が、通常、サンプル1A〜1Eで使用した純粋な接着剤成分よりも高いT0およびT48を呈することを示している。これらのブレンドは、相乗効果を示し、加成性は見られなかった。皮膚接着性は、成分の比によって決まる。

0050

1B.非遮蔽性バッキング上にコーティングされた溶剤コーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ(TPE)系接着剤ブレンド
アクリレート系接着剤と熱可塑性エラストマとのバッチ溶液を、次のような調製した。3.8リットルジャー中において、ヘプタンイソプロピルアルコール90/10混合液にアクリレート系接着剤Aを固形分25%で溶解した。3.8リットルガラスジャー中において、熱可塑性エラストマKratonTM 1107および粘着付与剤EscorezTM 1310LCを、50/50の混合比で、固形分50%となるようにトルエン中に溶解した。室温(約21℃)において、ロールミキサで各バッチ溶液を一晩混合した。

0051

0.9リットルガラスジャー中において、種々の量のアクリレート系接着剤とKraton接着剤のブレンドを混合し、蓋でシールした。室温において、ロールミキサでこの混合物を一晩混合した。処理条件は、次の表に列挙されている。

0052

こうして得られた接着剤を、アラバマ州CulmanのDaubert Coated Products,Inc.から入手可能なシリコーンライナ上にコーティングした。接着剤をジュアルオーブン装置に入れて、接着剤から溶剤を除去した。第1のオーブンの温度は36℃であり、第2のオーブンの温度は135℃であった。乾燥後、コーティング厚が21ミクロンとなるように接着剤上に非遮蔽性バッキングをラミネートした。バッキングは、実施例1Aのように作製した。テープのブロッキングを防ぐためにライナを所定の位置に配置した。

0053

0054

サンプル1F〜1Jに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能なMICROPORETMブランド接着テープを、比較サンプルとして試験した。結果は以下の表に示されている。

0055

0056

サンプル1F〜1Jは、アクリレートと熱可塑性エラストマとのブレンド型接着剤(サンプル1Gおよび1H)が、通常、純粋な接着剤成分(サンプル1Fおよび1J)よりも高いT48を呈することを示している。これらのブレンドは、相乗効果を示し、加成性は見られなかった。皮膚接着性は、T0およびT48のいずれに関しても成分の比によって決まる。

0057

比較テープサンプルMICROPORETMブランド接着テープは、非遮蔽性バッキング上にホットメルトコーティングおよび溶剤コーティングされた接着剤組成物の皮膚接着性がいずれも、市販のテープと競合しうることを示している。

0058

ホットメルトコーティングおよび溶剤コーティングされた感圧接着剤ブレンドはいずれも、良好な皮膚接着性を示す。このことは、サンプルが、満足すべき初期接着力、満足すべき48時間後の接着力、および制限された浮上度を呈することから自明である。更に、接着剤を除去した後に残った皮膚上の接着剤残留物は少ない。所定の接着剤の皮膚接着性は、接着剤組成物中の成分比により決まる。

0059

実施例2
実施例2では、アクリレート系接着剤と熱可塑性エラストマのブレンドを含む架橋性ブレンドが、遮蔽性バッキング上にコーティングされた場合、かつ皮膚に接着された場合、良好に機能することを示す。こうした機能は、接着剤がホットメルトコーティングされるか(実施例2A)、または溶剤コーティングされるか(実施例2B)にかかわらず得られる。

0060

2A.遮蔽性バッキング上にコーティングされたホットメルトコーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ系接着剤ブレンド
上述したものと同じコーティング法および処理条件を用いて、上記の実施例1Aで調製した接着剤を、遮蔽性バッキング上にコーティングした。使用した遮蔽性バッキングは、オハイオ州CincinnatiのQuantum Chemical Co.製のNA−964−085ポリエチレン樹脂を用いて作製された厚さ76ミクロンの低密度ポリエチレンフィルムであった。

0061

サンプル2A〜2Eに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。コーティング厚は39ミクロンであった。

0062

0063

サンプル2A〜2Eは、アクリレートと熱可塑性エラストマとの接着剤ブレンド(サンプル2B〜2D)が、純粋な成分(サンプル2Aおよび2E)よりも高いT0を呈することを示している。T0およびT48の両方に関する皮膚接着性は、成分の比によって決まる。

0064

サンプル1A〜1E(非遮蔽性バッキング)とサンプル2A〜2E(遮蔽性バッキング)とを比較すると、T0値に関して、バッキングが接着力の値に及ぼする影響は明白ではない。初期接着力(T0)から判断して、接着力の値に大きな影響を及ぼすほどには接着剤付近に水蒸気が蓄積されていないと考えられる。

0065

非遮蔽性および遮蔽性のバッキングサンプルの両方のT0値を見ると、ブレンドの皮膚接着力が純粋な成分のものと比べて、改良されたことが分かる。

0066

2B.遮蔽性バッキング上にコーティングされた溶剤コーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ系接着剤ブレンド
上記の実施例1Bで調製した接着剤を、上述したものと同じコーティング法を用いて遮蔽性バッキング上にコーティングした。ただし、サンプル2F〜2Jをコーティングするための処理条件は、以下の表で規定された通りである。使用した遮蔽性バッキングは、実施例2Aに記載のものであった。

0067

0068

サンプル2F〜2Jに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能なBLENDERMTMブランドの接着テープを、比較サンプルとして試験した。結果は以下の表に示されている。

0069

0070

溶剤コーティングされたサンプル(2F〜2J)は、ホットメルトコーティングされたサンプル(1F〜1J)よりも、僅かに高いT0値および僅かに低いT48値を呈した。しかしながら、その差は有意ではない。

0071

T48の値は、上述した遮蔽性バッキングの影響を呈した。サンプル2F〜2J(遮蔽性バッキング上に溶剤コーティングしたもの)とサンプル1F〜1J(非遮蔽性バッキングに溶剤コーティングしたもの)とを比較すると、遮蔽性バッキングの方が48時間後の皮膚接着力が低下することは明らかである。遮蔽性バッキング上に更に厚い接着剤のコーティング層を設けても、遮蔽性バッキングサンプルのT48値の増大には役立たなかった。

0072

ホットメルトコーティングされたサンプル2A〜2Jと溶剤コーティングされたサンプル2F〜2Jとを比較すれば、成分の比を変化させた場合の影響は明らかである。すなわち、ブレンド型接着剤の性能は、純粋な成分の性能の間にある。ホットメルト型および溶剤型は共に類似した性能を示す。

0073

比較テープサンプルBLENDERMTMは、本発明のホットメルトコーティング型および溶剤コーティング型の接着剤組成物が、遮蔽性バッキング上にコーティングされた場合、市販の医療用テープと競合しうる性能を有することを示している。

0074

実施例3
実施例3では、布/ポリマ複合体が、皮膚に接着させるテープ構成体を作製するための非遮蔽性バッキングとして有用であることを示す。実施例3では、皮膚に適用される接着剤を製造する場合、本発明の接着剤ブレンドを調製およびコーティングするために様々な方法が利用できることを示す。実施例3A,3B、および3Cのテープサンプルを作製するために使用された布/ポリマ複合体は、次のように作製した。

0075

バッキングの作製
ENGAGETM 8200(Dow Plastics Co.から入手可能なポリオレフィン)を含む布/ポリマ複合体を、44X36綿織布(Burcott Millsから入手可能である)上に押出コーティングした。白色バッキングを次のように作製した。すなわち、50:50二酸化チタン:低密度ポリエチレンマサチューセッツ州HoldenのReed SpectrumからPWC00001として入手可能である)1部と、ENGAGETM 8200 3部と、をドライブレンドし;200℃の 40mm二軸スクリュー押出機(Berstorffから入手可能である)中でブレンドを溶融混合し、押出し、更にストランドペレット化することにより、顔料入りペレットを作製し;顔料入りのペレットと、顔料の入っていない多量のENGAGETM 8200と、を1:25の比でドライブレンドし;ブレンドを溶融混合し、このブレンドを、204℃の直径6.35cmのStandard Model ♯N9485一軸スクリュー押出機コネティカット州PaucatuckのDavis Standardから入手可能である)の供給口に約270g/分で仕込み、キャストロールの温度を93℃に設定して布上に厚さ6.5ミクロンのフィルムを押出して複合体を形成し、更に、350N毎線cm(200ポンドインチ)の圧力下、約1.1m/分で、2つの水平ロールのニップに複合体を通した。

0076

3A.布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされたホットメルト型アクリレート/熱可塑性エラストマ(TPE)系接着剤ブレンド
アクリレート系接着剤Aと熱可塑性エラストマ系接着剤(テキサス州HoustonのShell Chemical Co.から入手可能な熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1107P 50部と、ニューヨーク州HawthorneのCiba−Geigyから入手可能な酸化防止剤IRGANOXTM 1076 1.0部と、テキサス州HoustonのExxon Chemicalから入手可能な粘着付与樹脂ESCOREZTM 1310LC 50部と、をプレブレンドすることにより調製されたもの)とを、実施例1Aに記載の方法により50:50の比で溶融ブレンドすることにより、アクリレート系接着剤Aと熱可塑性エラストマ系接着剤とのブレンドを含有する接着剤を調製した。この組成物を、上述の布/ポリマ複合体上にコーティングした。バッキングサンプルに、57ミクロンの厚さの接着剤をコーティングした。ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能な3Mブランドの布接着テープ、およびテキサス州ArlingtonのJohnson&Johnson Medical,Inc.から入手可能なZONAS POROUSTMブランドのテープを、比較サンプルとして使用した。得られたテープサンプルおよび比較テープに対して、皮膚への接着に関する試験を行った。結果は、以下に示されている。

0077

0078

3B.布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされた溶剤コーティング型アクリレート/熱可塑性エラストマ系接着剤ブレンド
3.8リットルガラスジャー中において、ヘプタン/イソプロピルアルコール90/10混合液にアクリレート系接着剤(前述の実施例1に記載のもの)を固形分25%で溶解することにより、アクリレート系接着剤と熱可塑性エラストマ系接着剤とのブレンドを含む接着剤を調製した。ESCOREZTM 1310LCを用いて熱可塑性エラストマ(KRATONTM 1107)に粘着性を付与した(これらの比は50:50であった)。3.8リットルガラスジャー中において、KRATONTM/粘着付与剤組成物を固形分50%でトリエンに溶解した。各バッチの溶液を、室温(25℃)で一晩、ロールミキサを用いて混合した。蓋をしてシールされた0.9リットルガラスジャー中において、適切な量のアクリレート系接着剤とKRATONTM接着剤とを50:50のブレンド比で混ぜ、ロールミキサを用いて室温で一晩混合した。

0079

上述した布/ポリマ複合体上に固形分37.5で接着剤をコーティングし、厚さ32マイクロメートルのコーティング層を形成した。幅25.4cmのナイフコータを使用し、コーティング層を形成した。

0080

次に、コーティングされたサンプルをジュアルオーブン装置にかけて接着剤中の溶剤を除去した。第1のオーブンの温度は37.7℃であり、第2のオーブの温度は135℃であった。巻取の前にライナ(Daubert)を挿入し、サンプル上の接着剤が、試験終了まで、コーティングされていないバッキング表面にくっつかないようにした。得られたテープサンプルに対して、皮膚への接着力を測定した。この他、テキサス州ArlingtonのJohnson&Johnson Medical,Inc.から入手可能なZonas Porousブランドのテープ、およびミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能な3Mブランドの布接着テープに対しても、比較のために同じ特性試験を行った。結果は、以下の表に示されている。

0081

0082

3C.布ポリマ複合体バッキング上にコーティングされたホットメルト型アクリレート/熱可塑性エラストマ/充填剤ブレンド系接着剤
アクリレート系接着剤A、熱可塑性エラストマ系接着剤、および充填剤を含有する接着剤を、二軸スクリュー押出機中で溶融ブレンドし、布/ポリマのラミネート上に直接、ホットメルトコーティングした。ニュージャージー州RamseyのWerner and Pfeiderer Corp.製30mm ZSK30 二軸スクリュー押出機(LID=45:1)のバレル1中にKRATONTM D1107ぺレット(Shell Chemical)を仕込み、押出機のバレル3中に、ESCOREZTM 1310LC(Exxon Chemical)およびアルミナ三水和物(ジョージア州NorcrossのSolex Industries製のMicral1500等級のアルミナ三水和物)を1.8:1の比で含有する粘着付与剤/充填剤の粉末混合物を添加し、更に、二軸スクリュー押出機のバレル8中にアクリレート系接着剤(上述したように調製されたもの)を仕込むことにより、アクリレート系接着剤A/熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂/充填剤をそれぞれ60部/20部/20部/11.1部で含有するブレンドを調製した。このブレンドを、149℃、約400rpmの押出機中で配合し、押出機の端部に配置されたスクリーンフィルタおよびギヤポンプに166℃で通し、更に、166℃に保たれたワイプフィルムコーティング用ダイへ、加熱パイプを介して移送した。押出速度は、約2.0Kg/時/1.4cm(ダイ幅)であった。接着剤コーティング層は、約50マイクロメートルの平均厚であった。

0083

これらのサンプルに対して、鋼に対する接着力、バッキングに対する接着力、巻出接着力、皮膚に対する初期および48時間後の接着力、浮上度、ならびに残留度を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

0084

0085

実施例4
実施例4では、アクリレート系感圧接着剤と少なくとも1つのエラストマとを含む接着剤ブレンドが、皮膚に接着させた場合、良好に機能することを示す。こうした機能は、ホットメルトブレンディング(実施例4A)によるかまたは溶剤ブレンディング(実施例4B)によるかにかかわらず得られる。

0086

次の成分を使用して、実施例4の接着剤ブレンドを調製した。NatsynTM 2210は、オハイオ州AkronのGoodyear Tire and Rubber Co.から入手可能な合成ポリイソプレンである。WingtackTM 95は、Goodyear Tire and Rubber Co.から入手可能な炭化水素系粘着付与剤である。VistanexTM LM−MHフロー分子量53,000)およびVistanexTM MM L−80(フローリ分子量990,000)は、テキサス州HoustonのExxon Chemical Co.から入手可能な弾性ポリイソブチレンである。AmeripolTM 1011Aは、オハイオ州AkronのBF Goodrichから入手可能な弾性スチレンブタジエンゴムである。ForalTM 85は、デラウェア州WilmingtonのHercules Inc.から入手可能なロジンエステル系粘着付与剤である。

0087

37:1のL/Dを有するWarner−Pfeiderer製30mm ZSK30二軸スクリュー押出機を用い、ホットメルトブレンド型アクリレート/エラストマ系感圧接着剤を調製した。エラストマNATSYNTM 2210は、押出機のバレル2へ供給し、VISTANEXTM LMMHは、バレル4へ供給し、アクリレート系接着剤は、バレル6へ供給した。押出機のゾーン1の温度は149℃、ゾーン2の温度は161℃、ゾーン3の温度は163℃、ゾーン4の温度は163℃、ゾーン5の温度は163℃、ゾーン6の温度は163℃、ダイの温度は163℃、押出速度はダイ幅1cmあたり0.32Kg/時、押出機の回転数は299rpmであった。バレルは次のように分けた。すなわち、バレル1(加熱せず)、バレル2〜3(ゾーン1)、バレル4〜5(ゾーン2)、バレル6〜7(ゾーン3)、バレル8〜9(ゾーン4)、バレル10(ゾーン5)、バレル11〜12(ゾーン6)のように分けた。ラインスピードは、接着剤の目標厚が得られるように0m/分〜12.8m/分に調節した。

0088

4A.非遮蔽性バッキング上にホットメルトコーティングされたアクリレート/エラストマ系接着剤ブレンド
上述のアクリレート/エラストマ系ブレンド型接着剤をバッキング上に厚さ57ミクロンでコーティングした。バッキングは、ジョージア州SpartanburgのMilliken and Co.から入手可能な180×48平織アセテートタフタクロスであり、縦糸方向に75デニールの繊維が、横糸方向に150デニールの繊維が使用されたものであった。
サンプル4A〜4Eに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。

0089

0090

サンプル4A〜4Eは、アクリレート成分とエラストマ成分との接着剤ブレンド(サンプル4B〜4D)が、通常、純粋な成分(サンプル4A〜4E)よりも高いT0およびT48を呈することを示している。これらのブレンドは、相乗効果を示し、加成性は示さない。皮膚への接着力T0およびT48は、成分の比によって決まる。

0091

4B.非遮蔽性バッキング上に溶剤コーティングされたアクリレート/エラストマ系接着剤ブレンド
溶剤コーティング型アクリレート/エラストマブレンド系感圧接着テープは、次のように作製した。最初に、溶剤型接着剤ブレンドを調製した。1ガロンジャー中において、アクリレート系接着剤Aをトルエン/ヘプタン90/10混合液に固形分20%で溶解した。3.8リットルガラスジャー中において、軽量ミキサを使用して、エラストマNatsynTM 2210およびVistanexTM LMMH(それぞれ100部/167部)を、ヘプタン中に固形分20%で24時間かけて溶解した。次に、3.8リットル容器中において、各マスタバッチを室温でロールミキサにかけ、24時間混合した。続いて、所望の比の接着剤ブレンドが得られるように、適当量の両マスタバッチを0.9リットルガラスジャーに取った。その後、ジャーをロールミキサにかけて、室温(25℃)で一晩混合した。

0092

次に、アクリレート/NatSynTM 2210/VistanexTM LMMHのブレンドを、乾燥コーティング厚が57ミクロンとなるように、Daubert剥離ライナ上にコーティングした。コーティングは、ベッド式ナイフコータを用いて行った。ジュアルオーブン装置中で接着剤を乾燥させたが、そのときのオーブン温度を以下に列挙する。接着剤を乾燥した後、これを実施例4Aに記載の織布バッキングにラミネートした。

0093

0094

アクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンドの種々の比のテープサンプルに対して、皮膚への接着性を調べる試験を行った。ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能なDuraporeTMブランドの接着テープを比較サンプルとして試験した。

0095

0096

ホットメルトコーティングおよび溶剤コーティングされたアクリレート/エラストマブレンド系感圧接着剤はいずれも、非遮蔽性バッキング上にコーティングして皮膚に接着した場合、満足すべき性能を呈する。このことは、初期接着力および48時間後の接着力の値を調べれば明らかである。また、溶剤ブレンディングまたはホットメルトブレンディングにより作製された接着剤ブレンドに対する浮上度および残留度の結果も、好ましいものである。

0097

実施例5
実施例5では、本発明のアクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンドが、前述の実施例3に記載の布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされた場合、満足すべき性能を呈することを示す。

0098

5A.布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされたホットメルトコーティング型アクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンド
前述の実施例4Aのサンプルの作製に使用した接着剤を用いて、前述の実施例3に記載の布/複合体バッキング上にコーティングした。平均厚50ミクロンで接着剤をコーティングした。

0099

これらのサンプルに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

0100

0101

サンプル5B〜5Eは、ブレンド型接着剤のT0値が相乗効果を呈することを示している。皮膚への接着力T0およびT48は接着剤の成分の比によって決まる。

0102

5B.布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングされた溶剤コーティング型アクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンド
前述の実施例4Bで調製された接着剤を用いて、前述の実施例3で調製された布/ポリマ複合体バッキング上にコーティングした。コーティング重量および処理条件は、以下の表に列挙されている。

0103

0104

これらのサンプルに対して、初期接着力、48時間後の接着力、浮上度、およびサンプルを除去した後に残った接着剤残留物の量(残留度)などの皮膚接着性を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

0105

0106

サンプル5F〜5Jは、サンプル5G〜5Iに使用された接着剤のブレンドが、通常、サンプル5F〜5Jを調製するために使用された個々の成分よりも高いT0を呈することを示している。これらのブレンドは、相乗効果を示し、加成性は示さない。皮膚への接着力T0およびT48は、成分の比によって決まる。

0107

多孔性の低い(遮蔽性の)バッキング上にホットメルトコーティングおよび溶剤コーティングされたアクリレート/エラストマ系感圧接着剤ブレンドがいずれも、市販のテープと競合しうる性能を有することを示すために、Johnson&Johnson Medical,Inc.製の比較サンプルZONAS POROUSTMブランドの接着テープを含めた。

0108

実施例6/比較例6
サンプル6A、6B、および6C用として、アクリレート系接着剤Aを用いて感圧接着テープを作製した。実施例4Aに記載の同方向回転二軸スクリュー押出機を用いて、熱可塑性エラストマ系接着剤(熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1107P 50部と、酸化防止剤IRGANOXTM 1010 1.0部と、粘着付与樹脂ESCOREZTM 1310LC 50部と、をプレブレンドすることによって調製されたもの)を溶融ブレンドした。ただし、熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマは押出機のゾーン1に供給し、粘着付与剤はゾーン2に供給し、アクリル系感圧接着剤はゾーン3に供給した。温度を149℃〜175℃に保った。コンタクトダイを用いて供給速度6.4Kg/時でブレンドを押出し、感圧接着テープを形成した。アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は、サンプル6A,6B、および6Cに対して、それぞれ75:25,50:50、および25:75の比であった。サンプル6Dでは、アクリレート系接着剤Bおよび熱可塑性エラストマKRATONTM D1107P(この物質100部に酸化防止剤IRGANOX1010 1部を予めブレンドしたものを使用した)を、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマブロックコポリマの比75:25で使用し、感圧接着テープを作製した。比較例C6Eでは、アクリル系接着剤だけを使用して、感圧接着テープを作製した。比較例C6Fでは、粘着性の付与された熱可塑性エラストマ系接着剤だけを使用して、感圧接着テープを作製した。いずれのサンプルについても、接着剤のコーティング厚は約50μm(2ミル)であり、非遮蔽性の(すなわち、通気性の)織布バッキング上にコーティングした。このバッキングは、ジョージア州SpartanburgのMilliken and Co.から入手可能な180×48平織アセテートタフタクロスから成り、縦糸方向に75デニールの繊維が、横糸方向に150デニールの繊維が使用されたものであった。サンプル6Aおよび6Dの接着剤組成物は、実質的に連続なアクリル系接着剤ドメインを呈し、更に、熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂ドメインは片岩状のリボン形ドメインを形成した。サンプル6Bの接着剤組成物では、アクリル系接着剤および熱可塑性エラストマ/粘着性付与樹脂は、実質的に共連続の片岩状ドメインを形成した。サンプル6Cでは、熱可塑性エラストマ/粘着性付与樹脂は、実質的に連続なドメインを形成し、一方、アクリル系接着剤は片岩状のリボン形ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0、24時間後の皮膚接着力T24、24時間後の皮膚接着浮上度、および24時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

0109

0110

上記の表中のデータから分かるように、サンプル6A,6B,6C、および6Dの感圧接着テープは、皮膚に対する剥離性能が向上した。また、接着力T0:T24は、アクリル系接着剤と、粘着性が付与されたかまたは粘着性が付与されていない熱可塑性エラストマと、を適切にブレンドすることによって調節することができることが分かる。特に、サンプル6Bのテープは、個々の感圧接着剤成分のいずれから作製されたテープよりも、皮膚に対する初期接着力が180%〜33%大きかった。更に、いずれのサンプルも、24時間のエージング後の皮膚に対する接着力の許容しうる接着剤を提供した。

0111

実施例7
サンプル7A用として、実施例6で使用したアクリル系感圧接着剤を、熱可塑性エラストマ系接着剤(熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1107P 100部と、Ciba−Geigyから入手可能な酸化防止剤IRGANOXTM 1076 1.5部と、ニュージャージー州WayneのAmerican Cyanamideから入手可能な酸化防止剤CYANOXTMLTDP1.5部と、オハイオ州AkronのGoodyear Tire and Rubber Companyから入手可能な粘着付与樹脂WINGTACKTM Plus 70部と、をプレブレンドすることによって調製されたもの)と共に、実施例1Aに記載の方法を用いて溶融ブレンドし、実施例6で使用した非遮蔽性織布バッキング上に配設した。ただし、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は、65:35であった。接着剤のコーティング層の平均の厚さは約50μm(2ミル)であった。サンプル7Bでは、サンプル7Aと同じように感圧接着テープを作製したが、ただし、熱可塑性エラストマ系接着剤は、熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1119P(Shell Chemical Coから入手可能な剪断粘度17Pa−sのスチレン−イソプレンスチレンブロックコポリマ)50部と、酸化防止剤IRGANOXTM 1076 2部と、粘着付与樹脂WINGTACKTM Plus 48部と、をブレンドすることにより調製した。サンプル7Cでは、サンプル7Aと同じように感圧接着テープを作製したが、ただし、実施例6で使用したアクリル系感圧接着剤を、熱可塑性エラストマ系接着剤(熱可塑性エラストマ系ブロックコポリマKRATONTM D1107P 50部と、酸化防止剤IRGANOXTM 1010 1部と、ニュージャージー州WayneのAmerican Cyanamideから入手可能な酸化防止剤CYANOXTM LTDP 1.5部と、粘着付与樹脂ESCOREZTM 1310LC 50部と、をプレブレンドすることにより調製されたもの)と共に、溶融ブレンドした。ただし、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は、25:75であった。サンプル7Aおよび7Bの接着剤組成物は、実質的に連続なアクリル系接着剤ドメインを呈し、更に、熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂は片岩状のリボン形ドメインを形成した。サンプル7Cの接着剤組成物は、実質的に連続な熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂ドメインを呈し、アクリル系接着剤は、片岩状のリボン様ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0、48時間後の皮膚接着力T48、48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

0112

0113

上記の表中のデータから分かるように、非遮蔽性織布バッキング上に配設され、かつ様々なアクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ系接着剤を有するサンプル7A,7B、および7Cの感圧接着テープは、許容しうる皮膚からの剥離性能を示した。

0114

実施例8
サンプル8A,8B、および8C用として、種々の非遮蔽性バッキングを使用し、かつ同じ熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂型接着剤を使用し、更に、上記の実施例7Cの作製に使用した溶融混合法およびコーティング法を使用して、感圧接着テープを作製した。バッキングは、実施例1Aに記載のものと同じである。サンプル8Bでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は50:50であり、感圧接着剤組成物はライナ上に塗布し、更に、ニューハンプシャー州SeabrookのMorton Internationalから入手可能なPS 440−200を使用して米国特許第5,230,701号の実施例1に記載のものと類似した方法により調製された直径5μm〜10μmの溶融ブロー加工されたミクロ繊維を、450g/時/cmで接着剤上に吹き付けて、基本重量20g/m2、厚さ80μmのバッキングを作製した。サンプル8Cでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は60:40であり、感圧接着剤組成物は、厚さ0.65mmのSONTARATM8010バッキング(SuPontから入手可能な液圧交絡加工されたポリエステル不織布支持体で、基本重量は44g/m2である)上に塗布した。サンプル8A,8B、および8Cの作製に使用した接着剤組成物では、アクリル系接着剤および熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂系接着剤は、実質的に共連続の片岩状ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0、48時間後の皮膚接着力T48,48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。各接着剤組成物の厚さおよび試験結果は以下の表に示されている。

0115

0116

上記の表中のデータから分かるように、非遮蔽性織布バッキング上に配設され、かつ様々なアクリル系感圧接着剤および熱可塑性エラストマ系接着剤を有するサンプル8A,8B、および8Cの感圧接着テープは、許容しうる皮膚からの剥離性能を示した。

0117

実施例9
サンプル9A,9B,9C、および9D用として、実施例8と同じように感圧接着テープを作製したが、ただし、種々の非遮蔽性バッキングを利用した。サンプル9Aでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は60:40であり、感圧接着剤組成物は、Exxon Chemical Co.から入手可能なESCORENERTM S−31209を使用して作製された厚さ117μmのポリエチレンビニルアセテートコポリマフィルム上に塗布した。サンプル9Bでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は60:40であり、感圧接着剤組成物は、Quantum Chemical Co.から入手可能なNA964−085を使用して作製された厚さ76μmの低密度ポリエチレンフィルム上に塗布した。サンプル9Cでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は50:50であり、感圧接着剤組成物は、厚さ0.57mmの可塑化ポリ塩化ビニルフォーム(ニュージャージー州CarlstatのGeneral Foam Corp.からNo.9058 TA 022 Fleshtoneとして入手可能)上に塗布した。サンプル9Dでは、アクリル系接着剤対熱可塑性エラストマ系接着剤の比は50:50であり、感圧接着剤組成物は、前述の実施例3に記載の白色ポリマ/布複合体のポリマ面上に塗布した。サンプル9A,9B、および9Dの接着剤組成物では、アクリル系接着剤および熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂系接着剤は、実質的に共連続の片岩状ドメインを形成した。サンプル9Cに使用した接着剤組成物では、アクリル系接着剤は実質的に連続なドメインを形成し、熱可塑性エラストマ/粘着付与樹脂系接着剤は、リボン様の片岩状ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0,48時間後の皮膚接着力T48,48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。各接着剤組成物例の厚さおよび試験結果は以下の表に示されている。

0118

0119

実施例10
サンプル10A,10B,10C,10D、および10Eは、次のように作製した。サンプル10Aでは、アクリレート系接着剤BおよびエラストマCV60(剪断粘度2089Pa−sの天然ゴム)を使用して実施例4Aと同じように接着剤を調製した。ただし、処理条件は異なり、ESCORBZ13101を溶融ブレンドした。166rpmで押出機を作動させ、ゾーン1からゾーン4まで温度を93℃から149℃まで徐々に増加させ、残りのゾーンは温度を149℃に保ち、ダイ温度は160℃〜168℃にした。供給速度を調節して、感圧接着剤対弾性ポリマの比を33:67にした。ただし、エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤(剪断粘度126Pa−s)は、エラストマ100部対粘着付与剤100部の比となるようにした。サンプル10Bでは、アクリル系感圧接着剤対エラストマ/粘着付与剤系接着剤の比は50:50であった。ただし、エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤(剪断粘度74Pa−s)は、エラストマ100部対粘着付与剤200部の比となるようにした。サンプル10Cでは、エラストマNATSYNTM 2210をバレル2に添加し、粘着付与樹脂WINGTACKTM 95(Goodyear Tire and Rubber Co.から入手可能)をバレル1に添加し、更に、アクリル系感圧接着剤対エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤の比が50:29:21となるように、これらをアクリル系感圧接着剤と共に溶融ブレンドした。ただし、エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤(剪断粘度174Pa−s)は、エラストマ100部対粘着付与剤70部の比となるようにした。処理条件は4Aと同じであるが、ただし、ゾーン1は163℃、ゾーン2は174℃、ゾーン4は175℃、ゾーン5は176℃、ゾーン6は174℃、ダイ温度は177であった。コーティング速度は、5.8m/分であった。サンプル10Dでは、感圧接着剤組成物のエラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤(剪断粘度562Pa−s)には、バレル2に添加されるエラストマVISTANEXTM MML−80(ポリイソブチレン;分子量990,000)100部、バレル1に添加されるVISTANEXTM LM M 48部、およびバレル4に添加されるWINGTACKTM 95 32部が含まれていた。また、アクリル系感圧接着剤対エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤の比は、50:50であった。処理条件は10Cと同じであるが、ただし、ゾーン1は149℃、ゾーン2は175℃、ゾーン3は204℃、ゾーン5は198℃、ゾーン6は207℃、ダイ温度は204であった。サンプル10Eでは、感圧接着剤組成物の弾性ポリマ(剪断粘度258Pa−s)には、バレル2に添加されるエラストマAMERIPOLTM 1011A(スチレンブタジエンゴム)100部、およびバレル1に添加される粘着付与剤FORALTM 85(Hercules,Inc.から入手可能)100部が含まれていた。また、アクリル系感圧接着剤対エラストマ/粘着付与剤系感圧接着剤の比は、50:50であった。処理条件は10Cと同じであるが、ただし、ゾーン1は83℃、ゾーン2は89℃、ゾーン3は94℃、ゾーン4は94℃、ゾーン5は94℃、ゾーン6は94℃、ダイ温度は106であった。

0120

サンプル10Aおよび10Bの感圧接着剤は、イリノイ州ChicagoのBurcott Mills製の62×56綿布から成る非遮蔽性の(すなわち、通気性の)織布バッキング上にコーティングした。サンプル10C,10D、および10Eの感圧接着剤は、実施例4に記載の非遮蔽性の(すなわち、通気性の)織布バッキング上にコーティングした。感圧接着剤のコーティング層の厚さは、それぞれ52μm,43μm,57μm,57μm、および57μmであった。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0,48時間後の皮膚接着力T48,48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。結果は以下の表に示されている。

0121

0122

以下の表中のデータから分かるように、非遮蔽性織布バッキング上に配設され、かつ様々なアクリル系感圧接着剤およびエラストマ系接着剤を有するサンプル10A,10B,10C,10D、および10Eの感圧接着テープは、許容しうる皮膚からの剥離性能を示した。

0123

実施例11
サンプル11A,11B、および11C用として、次のように感圧接着テープを作製した。実施例4Cに概説されている方法に従って、感圧接着剤を調製した。感圧接着剤は、非遮蔽性の(すなわち、通気性の)バッキング上に、または遮蔽性の(すなわち、非通気性の)バッキング上に塗布した。サンプル11Aでは、感圧接着剤組成物を剥離ライナ上にコーティングし、実施例1Aに記載の不織布バッキングにラミネートした。サンプル11Bでは、感圧接着剤組成物を、厚さ117μmのポリエチレン/ビニルアセテートコポリマフィルム(オハイオ州CincinnatiのQuantum Chemical Co.から入手可能なESCORENETM LD−312.09樹脂を用いて作製されたもの)に塗布した。ただし、このフィルムには、予め、97個/cm2の孔が開けられていた。サンプル11Cでは、感圧接着剤組成物を、実施例3に記載のポリマ/布複合体のポリマ綿に塗布した。サンプル11A,11B、および11Cの接着剤組成物中では、アクリル系接着剤及びエラストマ系感圧接着剤が、実質的に共連続の片岩状ドメインを形成した。これらの感圧接着テープに対して、貼付直後の皮膚接着力T0,48時間後の皮膚接着力T48,48時間後の皮膚接着浮上度、および48時間後の皮膚接着残留度を調べる試験を行った。各接着剤組成物例の厚さおよび試験結果は以下の表に示されている。

0124

0125

上記の表中のデータから分かるように、非遮蔽性の通気性バッキング上に配設されたサンプル11Aの感圧接着テープ、ならびに遮蔽性の非通気性バッキング上に配設されたサンプル11Bおよび11Cの感圧接着テープは、値は異なるが許容しうる皮膚からの剥離性能を示した。

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