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課題

使用スタイルによらず、厚み方向の音源位置推定を可能とする。

解決手段

スライド型携帯端末800は、上側筐体100と、下側筐体200と、これらの位置関係を変更可能に連結する連結部300とを備える。上側筐体100は、複数のマイク130,140を備え、下側筐体200は、第2マイク220を備える。手持ちスタイルにおいては、マイク140とマイク220とが携帯電話800の厚み方向に並ぶ。上側筐体100をスライドすると、マイク130とマイク220とが携帯電話800の厚み方向に並ぶ。これにより厚み方向にアレイマイクが形成される。形成されたアレイマイクの出力から、厚み方向の音源の位置を推定することが可能となる。

概要

背景

複数のマイクで構成されるアレイマイクで取得した音声から、周囲の雑音を除去する音源方向推定技術及び音源分離技術が存在する。

この技術によって、話者の音声と周囲の雑音を分離する事が可能である。音源方向推定技術及び音源分離技術が記載された文献として、以下の非特許文献1がある。
戸上真人、天野明雄、新庄広、鴨志田亮太“人間共生ロボットEMIEWの聴覚機能”、人工知能学会、pp.59-64、2005/10/14

概要

使用スタイルによらず、厚み方向の音源位置推定を可能とする。スライド型携帯端末800は、上側筐体100と、下側筐体200と、これらの位置関係を変更可能に連結する連結部300とを備える。上側筐体100は、複数のマイク130,140を備え、下側筐体200は、第2マイク220を備える。手持ちスタイルにおいては、マイク140とマイク220とが携帯電話800の厚み方向に並ぶ。上側筐体100をスライドすると、マイク130とマイク220とが携帯電話800の厚み方向に並ぶ。これにより厚み方向にアレイマイクが形成される。形成されたアレイマイクの出力から、厚み方向の音源の位置を推定することが可能となる。

目的

本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、使用形態によらず、厚み方向に複数のマイクが配置される構成の携帯端末装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、携帯端末装置の使用形態によらず、音源方向の推定を可能とすることを他の目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
5件

この技術が所属する分野

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請求項1

第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを第1の配置状態と第2の配置状態との間で変化可能に連結する連結部と、を備える携帯端末装置であって、前記第1の筐体は、複数の第1のマイクを備え、前記第2の筐体は、第2のマイクを備え、前記複数の第1のマイクと前記第2のマイクとは、前記第1の配置状態と前記第2の配置状態のそれぞれにおいて、前記複数の第1のマイクのうちの少なくとも1つと前記第2のマイクとが携帯端末装置の厚み方向に並ぶように配置されている、ことを特徴とする携帯端末装置。

請求項2

前記連結部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを相互に所定距離だけスライド移動することにより前記第1の配置状態と前記第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記第1のマイクは、前記第1の筐体のスライド方向と同一方向に複数個配置されており、前記複数の第1のマイクのうちの所定の2個の間隔は、前記所定距離と同一であり、前記第2のマイクは、前記第1の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの一方と携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの他方と携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。

請求項3

前記連結部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを相互に所定距離だけスライド移動すると共に所定の角度回動することにより、前記第1の配置状態と前記第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記複数の第1のマイクと前記第2のマイクとは、前記第1の配置状態において、前記複数の第1のマイクのうちの所定の2個の第1のマイクの一方と携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの他方と携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。

請求項4

前記連結部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを互いに所定角度回動することにより前記第1の配置状態と第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記複数の第1のマイクのうちの所定の2個は、前記回動の回転軸を中心として前記所定角度ずれた位置に配置されており、前記第2のマイクは、前記第1の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの一方と携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの他方と携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。

請求項5

前記連結部は、前記携帯端末装置の厚み方向に伸びる回転軸を備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記回転軸を中心として180°回動することにより前記第1の配置状態と前記第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記所定の2個の第1のマイクは、前記回転軸を中心として点対称の位置に配置されており、前記第2のマイクは、前記第1の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの一方と携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの他方と携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている、ことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。

請求項6

前記連結部は、第1の回転軸と前記第1の回転軸に交差する第2の回転軸とを備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記第1及び第2の軸を中心として回動することにより前記第1の配置状態と前記第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記複数の第1のマイクと前記第2のマイクとは、前記第1の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの一方と前記第2のマイクとが携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの他方と前記第2のマイクとが携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている、ことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。

請求項7

前記携帯端末装置が、前記第1の配置状態であるか前記第2の配置状態であるかを判別し、判別した配置状態を示す判別信号を出力する配置状態判別部と、前記配置状態判別部からの判別信号を受け、前記第2のマイクと並んで配置された第1のマイクを特定する特定手段と、前記第2のマイクの出力信号と前記特定手段により特定された第1のマイクの出力信号とを用いて、音源の前記携帯端末装置の厚み方向に対する音源の位置を推定する音源位置推定処理を行う音源位置推定手段と、を更に備える、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯端末装置。

請求項8

前記第2のマイクは複数個配置されており、前記第1の配置状態及び前記第2の配置状態において、前記複数の第1のマイクの何れか少なくとも1つと前記複数の第2のマイクの何れか少なくとも1つとが、前記携帯端末装置の厚み方向に並ぶように配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の携帯端末装置。

技術分野

0001

本発明は、携帯端末装置に関し、特に、使用形態を変更することが可能な携帯端末装置に関する。

背景技術

0002

複数のマイクで構成されるアレイマイクで取得した音声から、周囲の雑音を除去する音源方向推定技術及び音源分離技術が存在する。

0003

この技術によって、話者の音声と周囲の雑音を分離する事が可能である。音源方向推定技術及び音源分離技術が記載された文献として、以下の非特許文献1がある。
戸上真人、天野明雄、新庄広、鴨志田亮太“人間共生ロボットEMIEWの聴覚機能”、人工知能学会、pp.59-64、2005/10/14

発明が解決しようとする課題

0004

アレイマイクを用いた音源方向推定技術及び音源分離技術は、例えば、携帯電話端末などに適用され、通話品質の向上に寄与している。

0005

携帯電話端末等の携帯端末装置においては、小型軽量化要請から、1つの筐体の厚み方向に複数のマイクを配置して、アレイマイクを構成することが困難な場合が多い。このような場合に、複数の筐体にマイクを分散配置させることでアレイマイクを構成することも考えられる。しかし、例えば、携帯電話端末の「開いた状態」、「閉じた状態」といった形態(使用スタイル)によっては、携帯電話端末の厚み方向にアレイマイクを構成できない場合がある。この場合、携帯電話端末の厚み方向の音源方向推定機能が発揮できなくなってしまう。

0006

本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、使用形態によらず、厚み方向に複数のマイクが配置される構成の携帯端末装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、携帯端末装置の使用形態によらず、音源方向推定を可能とすることを他の目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するために、本発明に係る携帯端末装置は、
第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを第1の配置状態と第2の配置状態との間で変化可能に連結する連結部と、を備える携帯端末装置であって、
前記第1の筐体は、複数の第1のマイクを備え、
前記第2の筐体は、第2のマイクを備え、
前記複数の第1のマイクと前記第2のマイクとは、前記第1の配置状態と前記第2の配置状態のそれぞれにおいて、前記複数の第1のマイクのうちの少なくとも1つと前記第2のマイクとが携帯端末装置の厚み方向に並ぶように配置されている、
ことを特徴とする。

0008

例えば、前記連結部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを相互に所定距離だけスライドすることにより前記第1の配置状態と前記第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記第1のマイクは、前記第1の筐体のスライド方向と同一方向に複数個配置されており、前記複数の第1のマイクのうちの所定の2個の間隔は、前記所定距離と同一であり、前記第2のマイクは、前記第1の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの一方と携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの他方と携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている。

0009

例えば、前記連結部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを相互に所定距離だけスライド移動すると共に所定の角度回動することにより、前記第1の配置状態と前記第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記複数の第1のマイクと前記第2のマイクとは、前記第1の配置状態において、複数の第1のマイクの所定の2個の第1のマイクの一方と携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクのうちの他方と携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている。

0010

例えば、前記連結部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを互いに所定角度回動することにより前記第1の配置状態と第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記複数の第1のマイクのうちの所定の2個は、前記回動の回転軸を中心として前記所定角度ずれた位置に配置されており、前記第2のマイクは、前記第1の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの一方と携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの他方と携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている。

0011

例えば、前記連結部は、前記携帯端末装置の厚み方向に伸びる回転軸を備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記回転軸を中心として180°回動することにより前記第1の配置状態と前記第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記所定の2個の第1のマイクは、前記回転軸を中心として点対称の位置に配置されており、前記第2のマイクは、前記第1の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの一方と携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの他方と携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている。

0012

例えば、前記連結部は、第1の回転軸と前記第1の回転軸に交差する第2の回転軸とを備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記第1及び第2の軸を中心として回動することにより前記第1の配置状態と前記第2の配置状態とを切り替え可能に連結し、前記複数の第1のマイクと前記第2のマイクとは、前記第1の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの一方と前記第2のマイクとが携帯端末装置の厚み方向に並び、前記第2の配置状態において、前記所定の2個の第1のマイクの他方と前記第2のマイクとが携帯端末装置の厚み方向に並ぶ位置に配置されている。

0013

例えば、前記携帯端末装置が、前記第1の配置状態であるか前記第2の配置状態であるかを判別し、判別した配置状態を示す判別信号を出力する配置状態判別部と、前記配置状態判別部からの判別信号を受け、前記第2のマイクと並んで配置された第1のマイクを特定する特定手段と、前記第2のマイクの出力信号と前記特定手段により特定された第1のマイクの出力信号とを用いて、音源の前記携帯端末装置の厚み方向に対する音源の位置を推定する音源位置推定処理を行う音源位置推定手段と、を更に配置してもよい。

0014

例えば、前記第2のマイクは複数個配置されており、前記第1の配置状態及び前記第2の配置状態において、前記複数の第1のマイクの何れか少なくとも1つと前記複数の第2のマイクの何れか少なくとも1つとが、前記携帯端末装置の厚み方向に並ぶように配置される。

発明の効果

0015

本発明によれば、携帯端末装置の使用形態によらず、各筐体に配置されるマイクが携帯端末装置の厚み方向に並ぶ構成とすることができる。

発明を実施するための最良の形態

0016

以下、本発明の実施形態に係る携帯端末装置について、図1図13を参照して説明する。なお、図1図13において、同一の部材には同一の符号を付す。

0017

(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係る携帯端末装置について、携帯電話機を例に説明する。
本実施形態に係る携帯電話800は、図1及び図2に示すように、上側筐体100と、下側筐体200と、スライド部300と、から構成されるスライド型携帯電話装置である。

0018

スライド部300は、上側筐体100と下側筐体200とを相互にスライド移動可能に支持する。さらに、図1に示す手持ちスタイル(第1の配置状態)と図2に示す卓上スタイル(第2の配置状態)との間の切り替えを可能とする。スライド部300は、図1(b)、図2(b)に示すように、下側筐体200の上面に形成された溝状のガイド301と、上側筐体100の下面に形成され、ガイド301に係合してガイドに沿って移動可能な係合部302とから構成される。スライド部300は、下側筐体200を基準として、上側筐体100を、ガイド301に沿って、距離a1だけスライド移動(一軸移動)可能とする。

0019

上側筐体100は、表示部110と、十字キー120と、2つのマイク(第1のマイク)130、140とを備える。マイク130と140とは、上側筐体100の表面に筐体のスライド方向に距離a1だけ離間して配置されている。マイク130および140は、エレクトレットコンデンサマイクロフォン等から構成される。

0020

下側筐体200は、スライド部300を介して上側筐体100を支持しており、キーボード210とマイク(第2のマイク)220が配置されている。

0021

マイク220は、エレクトレットコンデンサマイクロフォン等から構成され、下側筐体200の裏面に配置されている。
上側筐体100に配置されたマイク130、140と下側筐体200に配置されたマイク220とは、図1に示す手持ちスタイルでは、上側筐体100に配置されたマイク140と携帯電話の厚み方向に並び(重なり)、図2に示す卓上スタイルでは、上側筐体100に配置されたマイク130と下側筐体200に配置されたマイク220とが携帯電話の厚み方向に並ぶ(重なる)位置に配置される。

0022

よって、上側筐体100に配置されたマイク130とマイク140とは、手持ちスタイルでも、卓上スタイルでも、マイク130又は140と下側筐体200に配置されたマイク220とが携帯電話800の厚み方向に並ぶ位置に配置される。

0023

次に、携帯電話800の回路構成について説明する。ここでは、携帯電話800の厚み方向(通常の使用状態における前後方向)の音源位置の推定を行う音源方向推定処理回路900について説明する。

0024

音源方向推定処理回路900は、図3に示すように、上述のマイク130、140、220と、制御部400と、アナログ−デジタル変換器(以下、ADC)410及びADC420と、使用スタイル検出部440と、スイッチ430と、から構成される。

0025

マイク130と140とは、上述のように、上側筐体100に距離a1だけ離れて配置されている。マイク130と140の出力信号はスイッチ430に供給される。
スイッチ430は、マルチプレクサ等から構成される。スイッチ430は、制御部400の制御に従って、マイク130と140の出力信号の一方を選択して、ADC410に供給する。

0026

ADC410は、入力信号、即ち、マイク130と140の出力信号の一方をデジタル信号に変換して、制御部400に供給する。
マイク220は、上述のように、上側筐体100のマイク130又は140と対向する位置に配置されており、その出力信号はADC420に供給される。
ADC420は、マイク220の出力信号をデジタル信号に変換して、制御部400に供給する。

0027

使用スタイル検出部440は、スライド部300に配置されたマイクロスイッチ或いはマグネットスイッチ等から構成される。使用スタイル検出部440は、携帯端末800が卓上スタイルであるか手持ちスタイルであるかを判別する。そして、判別結果を示す判別信号を制御部400に供給する。

0028

制御部400は、マイクロプロセッサ等から構成される。通常の音声通話処理等を実行すると共に音源方向推定処理を実行して携帯電話の厚み方向の音源の位置を推定する。推定した音源の位置に基づいて、ノイズキャンセルする処理等を実行する。
携帯電話800が手持ちスタイルのときには、制御部400は、マイク140の出力信号を選択するようにスイッチ430を制御する。そして、卓上スタイルのときには、マイク130の出力信号を選択するようにスイッチ430を制御する。

0029

次に、上記構成を有する携帯電話800において、音源の前後方向の位置を求める処理を説明する。

0030

まず、この携帯電話800が図1に示す手持ちスタイルであると仮定する。この場合、使用スタイル検出部440は、携帯電話800が手持ちスタイルにあることを判別し、その旨の判別信号を制御部400に出力する。制御部400は、この判別信号に従って、マイク140を選択するように、スイッチ430を制御する。

0031

スイッチ430は、制御部400の制御に従って、上側筐体100に配置されたマイク140の出力信号を選択してADC410に供給する。ADC410は、マイク140の出力信号をAD変換して、制御部400に供給する。

0032

また、下側筐体200に配置されているマイク220の出力信号は、ADC420によりAD変換され、制御部400に供給される。

0033

手持ちスタイルでは、マイク220とスイッチ430により選択されたマイク140とが、携帯電話800の厚み方向に並んで配置されている。この場合、制御部400は、供給されたマイク140とマイク220の出力信号を用いて、携帯電話800の厚み方向に対する音源の位置を推定する。

0034

続いて、ユーザが、携帯電話800を、図1の手持ちスタイルから図2の卓上スタイルに切り替えたとする。

0035

使用スタイル検出部400は、使用スタイルの変化を検出する。検出後、判別信号を切り替えて、携帯電話の使用状態が卓上スタイルであることを制御部400に通知する。

0036

判別信号に応答して、制御部400は、スイッチ430を制御し、上側筐体100に配置されたマイク130の出力信号を選択させる。スイッチ430は、制御部400の制御により、マイク130の出力信号をADC410に供給する。ADC410は、マイク130の出力信号をAD変換して、制御部400に供給する。

0037

下側筐体200に配置されているマイク220の出力信号は、ADC420によりAD変換され、制御部400に供給される。

0038

卓上スタイルでは、スイッチ430により選択されたマイク130とマイク220とが、携帯電話800の厚み方向に並んで配置される。この場合、制御部400は、マイク130の出力信号とマイク220の出力信号とを用いて、携帯電話800の厚み方向の音源の位置を推定する。

0039

制御部400は、上述のようにして推定した音源の位置に基づいて、例えば、入力音声のうち、音源方向以外の方向からの音声を圧縮してノイズを減少し、通話品質を向上する等の処理を併せて行う。

0040

以上説明したように、この実施の形態の携帯電話800では、携帯電話800が手持ちスタイルと卓上スタイルのいずれのスタイルのときでも、上側筐体100に配置されたマイク(第1マイク)130又は140の一方と、下側筐体200に配置されたマイク(第2マイク)220とが、携帯電話800の厚み方向、即ち、前後方向に並んで配置される(重なる)。従って、厚み方向に並んで配置された2つのマイクの出力信号を用いて前後方向の音源の位置を特定することが可能となる。さらに、音源の位置を特定することにより、高音質での通話等が可能となる。

0041

図3の回路構成では、マイク130の出力信号とマイク140の出力信号の一方をスイッチ430で選択し、これをAD変換してから制御部400に供給した。この発明は、この構成に限定されない。例えば、図4に示すように、マイク130の出力信号とマイク140の出力信号をそれぞれADC410によりAD変換する。そして、AD変換後の信号をスイッチ430で選択して制御部400に供給する構成としてもよい。

0042

または、マイク130及び140の出力信号、及び、マイク220の出力信号をそれぞれAD変換する。変換後、制御部400に供給し、制御部400が各信号を使用するかしないかをスタイルに応じて判別して処理するようにしてもよい。

0043

さらに、以上の説明では、携帯電話800の厚み方向(前後方向)の音源の位置を判別する例を示した。この他、マイク130と140の出力信号を用いて、携帯電話800の縦方向(マイク130と140を結ぶライン)の音源の位置を求めても良い。この場合には、マイク130,140,220の出力信号をAD変換して、制御部400に供給する。

0044

上記実施形態では、上側筐体100に複数のマイクを配置し、下側筐体200には1つのマイクを配置した。これに限定されず、上側筐体100に1つのマイクを配置し、下側筐体200に複数のマイクを配置してもよい。この場合でも、上側筐体100のマイクと下側筐体200のマイクとが携帯電話の厚み方向に並ぶように配置される。すると、使用態様によらず、携帯電話800の厚み方向における音源の位置を特定することが可能となる。

0045

(実施形態2)
実施形態1では、一方の筐体に複数のマイクを配置し、他方の筐体に1つのマイクを配置した。さらに、両方の筐体に複数のマイクを配置することも可能である。

0046

携帯電話1000は、図5(a)、(b)及び図6(a)、(b)に示すように、上述のマイク130,140、220に加えて、下側筐体200にマイク230を備える。

0047

この場合も、上側筐体100に配置されるマイク130と140とはスライド距離a1と等しい間隔でスライド方向に配置される。
下側筐体200に配置された複数のマイクの1つである220は、手持ちスタイルでも卓上スタイルでも、上側筐体100に配置されたマイク130又は140と、携帯電話1000の厚み方向に並ぶ。これにより、スタイルによらずに、厚み方向における音源の位置を特定できる。

0048

さらに、マイク130と140の出力信号を使用することにより、携帯電話1000の縦方向(マイク130と140を結ぶライン方向)の音源の位置を求めることが可能となる。そして、マイク220と230の出力信号を使用することにより、携帯電話1000の横方向(マイク220と230を結ぶライン方向)の音源の位置も求めることが可能となる。これにより、音源の三次元空間上の位置を求めることも可能となる。

0049

(実施形態3)
上記実施の形態においては、上側筐体100と下側筐体200とがスライドする構成について説明した。しかし、本発明は、スライド以外に、複数の筐体の配置が変化する種々の形態の端末装置に広く適用可能である。例えば、本発明は、2つの筐体が回転軸を介して回動するタイプの携帯電話にも適用可能である。以下、この種の携帯電話の実施形態を図7図8を参照して説明する。

0050

本実施形態の携帯電話1100は、図7図8に示すように、上側筐体100と、下側筐体200と、回転機構310と、から構成される。上側筐体100と下側筐体200の基本構成は、実施形態1の構成と同一である。

0051

回転機構310は、下側筐体200の上部中央と上側筐体100の下部中央とを貫通する回転軸320を備える。そして、回転軸320を中心として、下側筐体200と上側筐体100とが回動するように両筐体を連結している。上側筐体100と下側筐体200とが回動することにより、図7に示す手持ちスタイルと、図8に示す卓上スタイルとを切り替えることが可能となる。

0052

上側筐体100には、マイク140と150が配置されている。マイク140と150とは、回転軸320に対して、点対称の位置に配置されている。つまり、回転軸320とマイク140と150は一直線上に配置される。回転軸320からマイク140および150までの各距離は共にb1である。

0053

図7に示すような手持ちスタイルから、回転軸320を中心として、上側筐体100を180度回転すると、図8に示す卓上スタイルとなる。

0054

上側筐体に配置されたマイク140、150と下側筐体200に配置されたマイク220とは、手持ちスタイルでは、下側筐体100に配置されたマイク140と下側筐体200に配置されたマイク220とが携帯電話1100の厚み方向(前後方向)に並び、卓上スタイルの場合、上側筐体100に配置されたマイク150と下側筐体200に配置されたマイク220とが携帯電話の厚み方向に並ぶ位置に配置される。

0055

従って、携帯電話の使用スタイルを変えても、携帯電話の厚み方向にアレイマイクが構成される。

0056

携帯電話1100の音源方向推定処理回路の構成及び動作は、マイク130をマイク150に置換する点以外は、図3或いは図4に示す回路構成と同様である。

0057

この携帯電話1100が図7の手持ちスタイルの場合、制御部400は、スイッチ430に、マイク140の出力信号(又はそのAD変換後の信号)を選択するように指示する。制御部400は、上側筐体100に備わるマイク140の出力信号と、下側筐体200に備わるマイク220の出力信号と、を用いて、携帯電話1100の厚み方向の音源方向推定処理を行う。

0058

続いて、ユーザが、図8の卓上スタイルに、使用スタイルを切り替えたとする。制御部400は、使用スタイル検出部440の判別に従って、スイッチ430に、マイク150の出力信号(又はそのAD変換後の信号)を選択させる。制御部400は、上側筐体100に備わるマイク150の出力信号と、下側筐体200に備わるマイク220の出力信号と、を用いて、携帯電話1100の厚み方向の音源方向推定処理を行う。

0059

このように、本実施形態においても、使用スタイルを変更しても、携帯電話1100の厚み方向にマイクが並ぶ。これにより、アレイマイクが構成され、携帯電話1100の厚み方向に対する音源の位置を推定することが可能となる。

0060

以上の説明では、上側筐体100に、回転軸320を中心に点対称に、2つのマイク140と150を配置し、下側筐体200に1つのマイク220を配置した。これに限定されず、例えば、上下筐体でマイクを逆に配置しても、同様の効果を得ることができる。

0061

(第4実施形態)
第1〜第3実施形態においては、2つの筐体が一軸動作を行う構成について説明した。さらに、この発明は、複数の筐体が多軸動作を行う構成にも適用可能である。そのような例を図9図11を参照して説明する。

0062

本実施形態の携帯電話1200は、上側筐体100と下側筐体200とが2軸の回転機構330で接続されている。
上側筐体100が閉じた図9(a)、(b)に示す閉状態から、図10(a)、(b)に示すように開いた手持ちスタイルとなる。さらに、上側筐体100が回転軸340を中心として回動して、図11(a)、(b)に示す卓上スタイルとなる。

0063

この構成においても、上側筐体100には、回転軸340に対して点対称の位置にマイク140と150とが配置され、下側筐体200には、マイク220が配置されている。
上側筐体100に配置されたマイク140、150と下側筐体200に配置されたマイク220とは、手持ちスタイルでは、下側筐体100に配置されたマイク140と下側筐体200に配置されたマイク220とが携帯電話1200の厚み方向に並び、卓上スタイルでは、上側筐体100に配置されたマイク150と下側筐体200に配置されたマイク220とが携帯電話1200の厚み方向に並ぶ位置に配置される。

0064

従って、このような構成においても、図7図8を参照して説明した構成と同様である。つまり、手持ちスタイル及び卓上スタイルのいずれのスタイルにおいても、携帯電話の厚み方向(前後方向)に対する音源の位置を特定し、ノイズ圧縮などに応用することが可能となる。

0065

(実施形態5)
本実施形態の携帯電話1300を図12(a)、(b)および図13(a)、(b)に模式的に示す。携帯電話1300に備わる回転機構350では、上側筐体100がガイド301に沿ってスライドし、回転軸360を中心として回転する。
上側筐体100に配置されたマイク140、マイク150と下側筐体200に配置されたマイク220とは、上側筐体100がスライド及び回転する前は、上側筐体に配置されたマイク140と下側筐体に配置されたマイク220とが携帯電話1300の厚み方向に並び、上側筐体100がスライド及び回転すると、上側筐体に配置されたマイク150と下側筐体に配置されたマイク220とが携帯電話1300の厚み方向に並ぶ位置に配置される。
携帯電話1300においても、スタイルによらずに、厚み方向(前後方向)に対する音源の位置を特定することができる。

0066

以上の実施の形態においては、携帯電話を構成する筐体が2つの場合を説明した。しかし、筐体の数は任意であり、3つ以上でもよい。
また、筐体の配置が変化する軸数も一軸、二軸に限定されない。したがって、軸数は任意であり、三軸以上でもよい。
また、複数の筐体を連結する連結部の構成も上述の例に限定されない。よって、複数の筐体の配置を適宜変更できるならば、任意の構成が採用可能である。

0067

上記実施の形態においては、携帯電話を例にこの発明を説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、筐体の配置が変換し且つマイクにより音声を取得するタイプの携帯端末に広く適用可能である。

図面の簡単な説明

0068

(a)、(b)は、本発明の実施形態1に係るスライド型携帯電話の手持ちスタイルを示す正面図と側面図である。
(a)、(b)は、実施形態1に係るマイクの配置構造を備えたスライド型携帯電話の卓上スタイルを示す正面図と側面図である。
携帯電話の回路構成を示すブロック構成図である。
図3に示す回路構成の変形例のブロック図である。
(a)、(b)は、実施形態2に係るスライド型携帯電話の手持ちスタイルを示す正面図と側面図である。
(a)、(b)は、実施形態2に係るスライド型携帯電話の卓上スタイルを示す正面図と側面図である。
(a)、(b)は、実施形態3に係る携帯電話の手持ちスタイルを示す正面図と側面図である。
(a)、(b)は、実施形態3に係る携帯電話の卓上スタイルを示す正面図と側面図である。
(a)、(b)は、実施形態4に係る携帯電話の基本スタイルを示す正面図と側面図である。
(a)、(b)は、実施形態4に係る携帯電話の手持ちスタイルを示す正面図と側面図である。
(a)、(b)は、実施形態4に係る携帯電話の卓上スタイルを示す正面図と側面図である。
(a)、(b)は、実施形態5に係る携帯電話の手持ちスタイルを示す正面図と側面図である。
(a)、(b)は、実施形態5に係る携帯電話の卓上スタイルを示す正面図と側面図である。

符号の説明

0069

100・・・上側筐体、130、140、150・・・マイク、200・・・下側筐体、220,230・・・マイク、301、302・・・ガイド、310、330、350・・・回転機構、320、340、360・・・回転軸、400・・・制御部、410、420・・・ADC(アナログデジタル変換器)、430・・・スイッチ、440・・・使用スタイル検出部、800、1000、1100、1200、1300・・・携帯電話、900・・・音源方向推定処理回路

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