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技術 画像形成装置

出願人 京セラドキュメントソリューションズ株式会社
発明者 遠藤裕久丹村栄司坂戸伸吾井上豊常
出願日 2007年8月27日 (13年2ヶ月経過) 出願番号 2007-219863
公開日 2009年3月12日 (11年8ヶ月経過) 公開番号 2009-053426
状態 特許登録済
技術分野 電子写真における制御・保安 電子写真における除電・感光体形状 電子写真における乾式現像 電子写真における制御・管理・保安
主要キーワード 帯状模様 断続駆動 低速回転駆動 ヒータ熱 濃淡模様 内部磁石 機外温度 時間配分
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

長時間の待機状態においてもトナー劣化を抑制して,画像濃度が低下するのを防止する画像形成装置を提供する。

解決手段

画像形成装置は,静電潜像を形成する感光体と,感光体を加熱するヒータと,磁性トナーを用いて静電潜像を現像する現像ローラと,現像ローラを低速回転駆動させるとともにヒータを作動させる待機時に,現像ローラあるいはその周辺の温度または温度変化に応じて上記低速回転駆動の状態を変化させて画像濃度の低下を防止する。

概要

背景

従来,静電潜像を形成する感光体結露を防ぎ,画像流れの不具合を防ぐために特許文献1に記載されているように,感光体の内部にヒータを設けた画像形成装置が知られている。特に感光体にアモルファスシリコンを用いた場合には特有の画像流れの不具合を防止するために,上記したようなヒータが必要である。

一方,上記のような公知の画像形成装置では,静電潜像を現像するための現像ローラが感光体に近接して設けられている。画像形成処理を行う通常の現像時には,当然ながら上記現像ローラは回転駆動される。また,画像形成処理を行わない状態では,上記現像ローラは停止されていてもよい。しかし,画像形成装置が完全な停止時ではなく,次の画像形成処理を行うために,画像形成開始タンが押されるとすぐに最適な画像形成状態になるべく前記感光体内部のヒータが点灯されている待機時に,上記現像ローラを停止させておくと,感光体と現像ローラの間の隙間が狭いため,感光体内部のヒータの熱によって,現像ローラの感光体に近い部分が他の部分より強く加熱されることで大きく膨張し,現像ローラ自体が変形す現象が生じる。

この変形によって現像の際に現像ローラ周期でのかぶり帯状濃淡模様が発生する。図4(a)は,かぶりや帯状の濃淡模様のない状態を,(b)は,帯状の濃淡模様の生じた状態を示している。このことを防止するために,画像形成処理を行っていない状態で,且つヒータの作動中に現像ローラを低速で回転させるかまたは断続的に低速で回転させて,現像ローラの表面温度を均一に保って,前記かぶりや帯状模様を防止する技術(特許文献1)が用いられている。
特開平11−174820号公報

概要

長時間の待機状態においてもトナー劣化を抑制して,画像濃度が低下するのを防止する画像形成装置を提供する。画像形成装置は,静電潜像を形成する感光体と,感光体を加熱するヒータと,磁性トナーを用いて静電潜像を現像する現像ローラと,現像ローラを低速回転駆動させるとともにヒータを作動させる待機時に,現像ローラあるいはその周辺の温度または温度変化に応じて上記低速回転駆動の状態を変化させて画像濃度の低下を防止する。

目的

本発明は,このような状況に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,長時間の待機状態が継続しても画質の劣化が極力生じないように配慮された複写機ファクシミリプリンタ等の画像形成装置を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

静電潜像を形成する感光体と,前記感光体を加熱するヒータと,前記感光体に近接して設けられ,前記感光体上の静電潜像を現像するための現像剤を担持する現像ローラと,前記現像ローラを通常の画像形成時より低速回転駆動するかあるいは断続的に低速回転駆動する待機駆動手段と,を備えてなる画像形成装置であって,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度あるいは温度変化に応じて,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させる回転制御手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置。

請求項2

前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度変化が,前記感光体と前記現像ローラとの最近接部近傍における現像ローラ上の温度と,上記最近接部から離れた現像ローラ上の位置における温度との差の変化である請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度変化が,少なくとも上記現像ローラ及び現像剤を蓄積する現像剤槽を内部に備えた現像ユニット内部,或は該現像ユニット周辺の温度変化である請求項1記載の画像形成装置。

請求項4

前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させることが,現像ローラの回転を停止させることである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。

請求項5

前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させることが,現像ローラを断続的に低速回転させる時の停止時間を変化させることである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。

請求項6

前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させることが,現像ローラの低速回転に於ける回転数を変化させることである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は,長時間の待機状態が継続しても,画質劣化が極力生じないように配慮された複写機ファクシミリプリンタ等の画像形成装置に関する。

背景技術

0002

従来,静電潜像を形成する感光体結露を防ぎ,画像流れの不具合を防ぐために特許文献1に記載されているように,感光体の内部にヒータを設けた画像形成装置が知られている。特に感光体にアモルファスシリコンを用いた場合には特有の画像流れの不具合を防止するために,上記したようなヒータが必要である。

0003

一方,上記のような公知の画像形成装置では,静電潜像を現像するための現像ローラが感光体に近接して設けられている。画像形成処理を行う通常の現像時には,当然ながら上記現像ローラは回転駆動される。また,画像形成処理を行わない状態では,上記現像ローラは停止されていてもよい。しかし,画像形成装置が完全な停止時ではなく,次の画像形成処理を行うために,画像形成開始タンが押されるとすぐに最適な画像形成状態になるべく前記感光体内部のヒータが点灯されている待機時に,上記現像ローラを停止させておくと,感光体と現像ローラの間の隙間が狭いため,感光体内部のヒータの熱によって,現像ローラの感光体に近い部分が他の部分より強く加熱されることで大きく膨張し,現像ローラ自体が変形す現象が生じる。

0004

この変形によって現像の際に現像ローラ周期でのかぶり帯状濃淡模様が発生する。図4(a)は,かぶりや帯状の濃淡模様のない状態を,(b)は,帯状の濃淡模様の生じた状態を示している。このことを防止するために,画像形成処理を行っていない状態で,且つヒータの作動中に現像ローラを低速で回転させるかまたは断続的に低速で回転させて,現像ローラの表面温度を均一に保って,前記かぶりや帯状模様を防止する技術(特許文献1)が用いられている。
特開平11−174820号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上記のように画像形成処理を行わない待機時,感光ドラムヒータ熱に起因する現像ローラの変形防止対策として,現像ローラを低速又は断続的に低速回転させる制御手段を備えた画像形成装置では,上記した待機時における現像ローラの回転は,低速回転であってもトナー消費されない為,過帯電トナーが発生し易く,これに起因する画像劣化が起こるという問題があった。

0006

本発明は,このような状況に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,長時間の待機状態が継続しても画質の劣化が極力生じないように配慮された複写機,ファクシミリ,プリンタ等の画像形成装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するために本発明は,静電潜像を形成する感光体と,前記感光体を加熱するヒータと,前記感光体に近接して設けられ,前記感光体上の静電潜像を現像するための現像剤を担持する現像ローラと,前記現像ローラを通常の画像形成時より低速回転駆動するかあるいは断続的に低速回転駆動する待機駆動手段と,を備えてなる画像形成装置であって,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度あるいは温度変化に応じて,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させる回転制御手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置として構成されている。
ここで厳密には,現像ローラ表面の周方向の温度のが問題であるので,特に現像ローラの感光体にもっとも近接している部分と,そこから離れている部分との温度差を検出すればよいが,上記感光体の温度は正確に管理されているので概ね既知と考えることが出来,現実的には上記現像ローラ表面の感光体から離れている部分(図1ではその例として点Bが示されている)の温度を検知すればよい場合もある。

0008

画像形成装置は,待機時に感光体の結露を防ぐためにヒータを作動して感光体を加熱する。ヒータの熱を受けて感光体に近接した現像ローラが変形するのを防ぐために,上記待機時に現像ローラは低速であるいは断続的に低速で回転駆動される。しかし低速回転したとしても,その間にトナーが消費されない状態が長時間続くことになる。このようにトナーが長時間消費されない状態が続くとトナーの劣化が進行する。

0009

この点,本発明のような構成によれば,待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度あるいは温度変化に応じて,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させる回転制御手段とを備えてなるものであり,上記低速回転の状態を変化させるのは,回転を停止させたり,更に低速回転にすることを意味するから,上記のようにトナーが消費されないまま低速回転されることによりトナーが劣化する可能性のある時間が実質的に短縮され,トナーの劣化が抑制される。
また,上記のように「待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度あるいは温度変化に応じて,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させる」のであるから,上記のように現像ローラの回転を停止させたり,あるいは低速回転させた状態が続くことによって,現像ローラの表面温度に斑が生じるほど現像ローラ表面温度が変化した場合には,再度現像ローラが待機時における低速回転状態に戻されるので,現像ローラの表面が均一に熱せられて,かぶりや帯状の濃淡模様の生じない状態に復帰する。

0010

前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度変化が,前記感光体と前記現像ローラとの最近接部近傍における現像ローラ上の温度と,上記最近接部から離れた現像ローラ上の位置における温度との差の変化であってもよい。

0011

画像のかぶりや濃淡模様が生じるのは,現像ローラ表面温度の偏りによって現像ローラが湾曲することによるので,上記の構成のように,現像ローラ表面の感光体にもっとも近接していることによってもっとも加熱されている部分と,近接していないことによって加熱されない部分との温度差を観測することがもっとも理にかなった手法であるといえる。

0012

前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度変化は,少なくとも上記現像ローラ及び現像剤を蓄積する現像剤槽を内部に備えた現像ユニット内部の温度変化,あるいは該現像ユニット周辺の温度変化であってもよい。

0013

現像ローラが回転しつつ近接した感光体から熱を受ける場合,現像ローラが感光体との最近接部から受けた熱は,現像ローラだけでなくその周辺にも伝達され,その部分の温度を上昇させる。この時,感光体からの伝熱と現像ローラからの放熱,あるいはその周辺からの放熱がある程度継続されると,熱の流れが一定化し,現像ローラおよびその周辺の温度は,外部空気の温度変化など,何らかの外乱がなければ変動しなくなる。

0014

従って,現像ローラの温度を測る代わりに現像ローラの周辺部の温度を測定して,これが変化しなくなれば,現像ローラの表面温度が定常化されたものと判断して差し支えない。現像ローラの周辺装置の代表は現像ユニットであるから,この現像ユニットあるいはその周辺の温度が一定化すれば,低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度変化がなくなったと判断して差し支えない。上記はこのことを述べたものである。

0015

本発明は,現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度変化が小さくなったことによって,現像ローラの表面温度が一定化したと判断し,現像ローラの低速回転の状態を変化させるものであるが,そのような現像ローラの低速回転の状態を変化させることの代表例としては,現像ローラの回転を停止させることが挙げられる。
また別の例としては,現像ローラを断続的に低速回転させる時の停止時間を変化させることが挙げられる。
そのほか,現像ローラの低速回転に於ける回転数を変化させることで現像ローラの低速回転の状態を変化させてもよい。

発明の効果

0016

本発明は,待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度あるいは温度変化に応じて,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させる回転制御手段を備えてなるものであるから,待機時の現像ローラの低速回転の時間を必要最小限に抑えることで,過帯電トナーの発生を防止し,画像品質の維持を可能にしたものである。
また,上記のように「待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度あるいは温度変化に応じて,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させる」のであるから,上記のように現像ローラの回転を停止したり,あるいは低速回転させた状態が続くことによって,現像ローラの表面温度に斑が生じるほど現像ローラ表面温度が変化した場合には,再度現像ローラが待機時における低速回転状態に戻されるので,現像ローラの表面が均一に熱せられて,かぶりや周方向の模様の生じない状態となる。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下,本発明の第1の実施形態を図1図7に基づいて説明する。
ここに図1は,本発明の実施形態にかかる画像形成装置の主要部の縦断面図,図2は,現像ローラ近傍の拡大図,図3は,上記画像形成装置における制御内容を示すフローチャート図4は,かぶりや帯状の濃淡模様の有無を説明するための図,図5は,第1の実施形態と従来の画像形成装置について待機時間と画像濃度の関係を示すグラフ図6は,現像ローラ周辺の温度と待機時における低速回転条件との関係を示す図表図7は,機外温度機内温度の差と低速回転条件との関係を示す図表である。

0018

図1は,画像形成装置の主要部の断面図である。本実施形態の画像形成装置は複写機である。感光体1は,アモルファスシリコンを材質とするドラムになっており,矢印Xの方向に回転駆動される。感光体1の周囲には回転方向の順に,感光体1の表面を一様に帯電させる帯電装置2,画像読取装置(図示せず)で読み取られた画像の光で感光体1に静電潜像を形成する書込手段3,静電潜像をトナーによって現像する現像ローラ4,記録紙に転写されずに感光体1上に残ったトナーを回収する回収ローラ5が設けられている。感光体1の内部には結露を防ぐためのヒータ(不図示)が設けられている。

0019

前記現像ローラ4に送られるトナーは,内部にトナー送り部材9が設けられたトナー供給容器8内に格納されている。

0020

トナー送り部材9で送られたトナーは,搬送ローラ10aによって内部に前記現像ローラ4を備えた現像槽10に送られ,さらに該現像槽10内の供給ローラ10b,10cにより現像ローラ4に搬送される。現像ローラ4は矢印Yの方向に回転駆動される。現像ローラ4の上部には,磁性体によって構成され,現像ローラ4に対しては非接触で,その磁力によってトナーの膜厚規制する磁性ブレード11が現像ローラ4に近接して設けられている。

0021

図2は,現像ローラ4近傍の構造と上記磁性ブレード11の磁極を示す図であり,待機時の状態を示している。図2に示すように,現像ローラ4は円柱形固定磁石15と固定磁石15の周りで回転駆動されるスリーブ16とを備える。図示のものでは,磁性ブレード11の下端部はN極になっている。
磁性ブレード11と現像ローラ4の間隔は一例として0.3mmである。固定磁石15は実際には複数の磁石からなり,上記磁性ブレード11に対向し,磁性ブレード11との間に磁界を構成する磁石を内部磁石15aが形成されている。この内部磁石15aの磁性ブレード11と対向する位置にS極が,反対側にN極が形成されている。

0022

現像時にはスリーブ16が周速毎秒700mm(第1の速度)で矢印Yの方向に回転駆動され,磁性ブレード11と固定磁石15の間で作用する磁界によってトナーの膜の厚さが規制される。
待機時には現像ローラ4は上記現像時(画像形成処理時)より遅い周速(例えば毎秒1mmから毎秒10mmまで)の第2の速度で連続的,或は断続的に回転駆動される。
このように,現像ローラを通常の画像形成時より低速回転駆動するかあるいは断続的に低速回転駆動するのが待機駆動手段の一例である。
この実施形態では,上記現像ローラ4と感光体1との最近接部である点Aの温度と近接部Aから離れた位置,例えば現像ローラ4の上記最近接部Aとは反対側の点Bとの温度差が問題とされる。
その際,上記最近接部Aの温度は,実質的に感光体1の表面温度に等しくなっているので,その部分についてセンサを設けて測る必要なことさらないが,もちろんセンサを設けて厳密に測定しても良いことは当然である。この場合,センサの設置場所としては,現像ローラ4の方が感光体1より長いので,現像ローラ4の感光体1から離れた部分の表面に赤外線センサを近接して設けても良い。

0023

図3は,上記図1に示した画像形成装置の図外の制御部による制御動作の手順を示すフローチャートである。制御部には,図外の操作パネルに設けられた印刷開始ボタンからの信号と,前記温度センサA及びBからの検出温度信号が入力されている。
電源を入れて動作が始まると,作像部は回転駆動され状態を安定させる。この動作で定着ローラ表面の温度が所定の温度に到達した時点で,スタンバイ状態となる。ここで図示しないが,後記するフラグを0にセットする。この状態において,ステップS1でカウンタnがリセット(0にセット)される。このカウンタの意味は後述される。
続いて制御部は,印刷開始ボタンが押されたか否かを判断する(S2)。
印刷開始ボタンが押されて印刷が開始されたことを検出すると,制御部は,フラグをリセット(0にセット)する(S3)。このフラグの意味は,後述される。
続いて制御部は,現像ローラ4の回転速度を通常の像形成処理に適した第1の速度に設定(S4)した後,周知の画像形成処理を実行する(S5)。
続いて,図外の給紙カウンタの値から,要求された枚数分の画像形成処理が終了したかが判断される(S6)。
すべての画像形成処理が終了したと判断されれば,処理は最初のS1に戻り,終了していないと判断されれば,ステップS4に戻って,次の画像形成処理を実行する(S7)。
以上が通常の画像形成処理の行われる手順である。

0024

処理が開始されてS2において印刷開始ボタンが押されていない(即ち,待機状態である)と判断された場合(S2でNO)には,制御部は,S8に進んで前記フラグが1になっているか否かを判断する。
印刷処理が終了した直後には,フラグはS3で0になっているから,ここでは処理はNOとなってS9に進む。S9では,前記カウンタの値に1を加算する。このカウンタは,印刷処理が終了してから何もしない状態がどれだけの時間経過したかを制御部が判断するための,いわゆるタイマの役目を果たすものである。制御部は,このカウンタがn1に達すると待機状態にするべき時が来たと判断する。
カウンタに1が加算されると,次に制御部は,カウンタの値が予め定められた上記n1に到達したか否かを判断する(S10)。n1に到達することで,上記したように制御部は待機状態に推移すべき時点であることを理解する。
S10でカウンタの値が未だn1に到達していない(つまり,まだ待機状態に移るまでには時間が経過していない)場合(S10でNO)には,処理はS2に戻されてS2,S8,S9,S10のステップを待機状態に至るまで繰り返す。

0025

また上記S10でカウンタの値が上記n1に達したと判断されると,制御部は,前記フラグを1にセットする(S11)。このようにこのフラグは,制御が待機状態に入ったことを示すためのものであり,フラグが1にセットされると,S2で印刷が開始されていないと判断された後に於ける処理が変化し,S8での判断がYESとなってカウンタの加算処理(S9〜S12)が迂回される。

0026

S11におけるフラグのセット処理が終わると,次に,制御部は現像ローラ4の回転速度を待機時に対応した低速(第2の速度)にセットする(S12)。これによって,現像ローラ4の表面に伝達される感光体1からの熱が万遍なく現像ローラ4に伝えられ,現像ローラ4表面上の温度斑が徐々に解消されていく。
ここまでは周知の待機状態の処理である。

0027

この実施形態では,上記S12の処理の後に,前記点Aの温度及び点Bに設けられた温度センサからの信号を取り込み,その差を算出する。そして上記温度差が,予め定めた所定の値dよりも小さいかどうかを判断する(S13)。
ここで上記温度差が予め定めた所定の値dよりも小さい場合には,現像ローラ4の表面の温度斑が所定値より小さく,従ってそれ以上低速回転駆動をする必要がないので,現像ローラ4の回転を停止させるか,或は上記第2の速度よりも更に低速の第3の回転速度にまで低下させる(S14)ことで,現像ローラ4が回転することによるトナーの劣化を出来るだけ少なくする。また,回転数を低下させるか現像ローラ4を停止させることで,消費電力の低減の効果も奏される。
上記S14の処理は,上記のように現像ローラ4の回転によるトナーの劣化を抑えるためであるから,上記のような現像ローラ4の回転を停止させるか,或は上記第2の速度よりも更に低速の第3の回転速度にまで低下させるという処理に限らず,例えば,現像ローラ4を断続的に低速回転させたり,或は上記断続的回転の回転時と停止時との時間配分を適宜変更して,トナーの劣化を抑制するような手法であっても良い。
上記のように,待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度変化に応じて,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転の状態を変化させるのが,回転制御手段の一例である。

0028

この実施形態では,点Aと点Bの温度差を計測することで,現像ローラ4表面の温度斑を厳密に測定しているが,前記したように感光体1との最近接部である点Aの温度は,感光体1の表面温度とほぼ同じの既知と考えられるので,簡易な手法として点Bの温度だけを測って,温度斑を推測しても良い。
図6は,上記のような点Bでの温度だけによって現像ローラ4の回転条件を変化させた例である。ここでは,例えば,点Aでの温度を40℃程度と推定し,点Bの温度が10℃未満であれば,点Aでの温度に比べてかなりの偏りがあるので,上記第2の回転速度による低速回転を続行する。

0029

また点Bの温度が上昇して,10℃以上20℃未満になれば,上記第2の速度を保ちつつ,1秒回転させては4秒停止させるというように,断続的な低速回転に移行する。
さらに点Bの温度が上昇して,20℃以上35℃未満になれば,上記第2の速度を保ちつつ,1秒回転させては8秒停止させるというように,断続的な低速回転に移行する。
そしてさらに35℃以上になれば,現像ローラ4の表面の温度斑がほとんどなくなったと考えられるので,現像ローラ4を完全に停止させる。
このような点Bに温度だけで制御するのも,回転制御手段の一例である。
上の実施形態では,点Aと点Bとの温度差を問題にしているが,点Bに変えて,前記磁性ブレード11を取り付け部材上の点Cや,現像槽10の側壁上の点Dや,或は現像ローラ4の周辺の壁面の点Eでの温度を問題にしても良いことは言うまでもない。

0030

前記のようにS14で現像ローラ4が停止などしたために,やがて現像ローラ4の表面に於ける温度斑が増加してくることが考えられるが,上記したようにS14において,現像ローラ4を停止させたり,あるいは現像ローラ4の回転速度を低下させた後には,処理はS1に戻り,カウンタを0にセットするが,待機処理が継続されている限り処理は前記S13を経由することになり,前記2個の温度センサからの温度情報の差を比較するので, もし現像ローラ4の表面上における温度斑が大きくなれば,再度処理はS12を経由して現像ローラ4の回転速度を第2の速度に戻したり,或は前記したような断続駆動に戻すので,やがて現像ローラ4の表面温度の斑が再度減少することになる。

0031

現像ローラが回転しつつ近接した感光体から熱を受ける場合,現像ローラが感光体との最近接部から受けた熱は,現像ローラだけでなくその周辺にも伝達され,その部分の温度を上昇させる。この時,感光体からの伝熱と現像ローラからの放熱,あるいはその周辺からの放熱がある程度継続されると,熱の流れが一定化し,現像ローラおよびその周辺の温度は外部空気の温度変化などの何らかの外乱がなければ変動しなくなる。従って,現像ローラの温度を測る代わりに現像ローラの周辺部の温度を測定して,これが変化しなくなれば,現像ローラの表面温度が定常化されたものと判断して差し支えない。現像ローラの周辺装置の代表は現像ユニットであるから,この現像ユニットあるいはその周辺の温度が一定化すれば,低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度変化がなくなったと判断して差し支えない。従って,前記待機駆動手段による現像ローラの低速回転駆動時における現像ローラ表面の温度変化は,上記現像ローラ及び現像剤を蓄積する現像剤槽を内部に備えた現像ユニット内部の温度変化,あるいは該現像ユニットの周辺の温度変化であってもよい。

0032

また同様の理由によって,機外の点Fに設けた温度センサによる測定値と,機内の点Dに設けた温度センサとの差に基づいて現像ローラ4の低速回転の制御を行っても良い。
図7は,上記のような機外に設けた温度センサと機内に設けた温度センサとの温度差によって待機状態における現像ローラ4の低速回転の回転数を変化させるものである。
ここでは,例えば温度差が30℃あれば,感光体1の温度が機外まで全く伝わっていないと考えられるので,現像ローラ4について前記待機状態における低速回転をそのまま維持する。また,温度差が20℃以下の状態が20分継続したときは,1秒回転させた後4秒回転を停止するという完結的な運転とし,10℃以下の状態が30分継続したときは,1秒回転させた後8秒回転を停止するという完結的な運転とする。さらに5℃以下の状態が1時間継続したときは,現像ローラ4を完全に停止させるという制御態様を示している。

図面の簡単な説明

0033

本発明の実施形態にかかる画像形成装置の主要部の縦断面図。
現像ローラ近傍の拡大図。
上記画像形成装置における制御内容を示すフローチャート。
かぶりや帯状の濃淡模様の有無を説明するための図。
第1の実施形態と従来の画像形成装置について待機時間と画像濃度の関係を示すグラフ。
現像ローラ周辺の温度と待機時における低速回転条件との関係を示す図表。
機外温度と機内温度の差と低速回転条件との関係を示す図表。

符号の説明

0034

1…感光体
4…現像ローラ
7…ヒータ
11…磁性ブレード
15a…内部磁石
16…スリーブ

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  • 富士ゼロックス株式会社の「 原稿搬送装置及び画像形成装置」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】原稿搬送装置を備えた画像形成装置において、原稿サイズの識別精度を高める。【解決手段】スライド部材20は、ラック34Aが形成された本体34及び原稿の一方の側片に当たる原稿ガイド24を有する。本体... 詳細

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