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技術 画像生成装置、画像表示装置、画像生成方法、画像表示方法、画像生成プログラム、および画像表示プログラム

出願人 パナソニック株式会社
発明者 井上和紀
出願日 2007年8月6日 (13年10ヶ月経過) 出願番号 2007-204808
公開日 2009年2月26日 (12年3ヶ月経過) 公開番号 2009-044272
状態 特許登録済
技術分野 映像信号回路 電気信号の光信号への変換 表示装置の制御、回路
主要キーワード Y座標 表示調整処理 生成枚数 センサイメージ ピクセル範囲 汎用画像データ 多重ループ 使用パラメータ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年2月26日)のものです。
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図面 (20)

課題

画質調整の選択の幅を極力狭めずにプレビュー画像が表示されるまでに要する最大時間を短縮すること。

解決手段

画像生成装置120は、予め設定された複数の画質調整内容から少なくとも1つの画質調整内容を選択する画質パラメータ削減対象選択部123と、画質パラメータ削減対象選択部123により選択された画質調整内容を与えられた画像データに適用して当該画像データの画質調整を行う画質パラメータ適用部125と、画質パラメータ適用部125により画質調整が行われた画像データを前記画像表示装置に送信する送受信部127とを有し、画質パラメータ削減対象選択部123は、前記複数の画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データのうち少なくとも2つが前記画像表示装置において同一または類似の画質で表示され得る場合に、当該画像データに適用された画質調整内容からは1つの画質調整内容のみを選択する。

概要

背景

近年、一般ユーザデジタル画像日常的に取り扱う機会が増えている。デジタルスチルカメラによって撮影される画像や、イメージスキャナにより取り込まれる画像、ビデオ映像の一部のコマからキャプチャされた画像など、画像入力機器で生成される画像の多くが、デジタル画像となっているためである。

生成されたデジタル画像は、各種の画像出力機器配布したり出力させたりすることが容易である。例えば、デジタル画像は、パーソナルコンピュータディスプレイテレビジョンポータブルオーディオビジュアルプレーヤなどの画像表示装置での表示や、プリンタでの印刷出力に供される。また、デジタル画像は、インターネットなどの情報通信ネットワークを利用して、遠隔地への伝送、配布、複製に供される。

このような背景の中、デジタル画像の画質をユーザの狙い通りに調整するためのツール(以下「画質調整ツール」という)が様々登場している。画質調整ツールでは、例えば、明るさ、色合い、彩度コントラスト明暗比)、シャープネス輪郭部の強調度合い)、ノイズ除去など、画質調整のために予め用意されたパラメータ(以下「画質パラメータ」という)の値を指定することにより、デジタル画像の画質を調整可能となっている。このような画質調整ツールは、既に、例えばアドビ社フォトショップ商標登録)や市川ソフトラボラトリー社のシルキーピックス(商標登録)など、市販の一部の画像処理ソフトウェアに含まれている。

ところが、画質調整に関する専門的な知識を持たない一般ユーザには、所望の画質を得るために画質パラメータの値をどのように設定すれば良いかを的確に判断することは難しい。

そこで、多くの画質調整ツールでは、編集結果イメージ画像としてプレビュー画像を表示させることにより、ユーザの画質パラメータの値の設定作業支援することが行われている。プレビュー画像は、ユーザから受け付けた画質パラメータの値の設定を適用したときの実際の編集結果に類似する画像であって、実際の編集よりも簡易な処理により生成された画像データを表示させたものである。ユーザは、プレビュー画像を見ながら希望する画質を決定し、決定した画質に調整された画像データを最終的に得ることができる。プレビュー画像を表示させる技術は、例えば特許文献1に記載されている。

特許文献1に記載の技術では、編集対象となる画像データに対して画像の縮小処理を行ってから画像変換処理を行う。具体的には、図25に示す特許文献1に記載の画像生成装置10は、制御部12の縮小処理部16で、入出力インタフェース11を介して入力された画像データに対して縮小処理を行い、縮小画像データを記憶部13に格納する。そして、画像生成装置10は、操作部15を介してユーザにより画質パラメータの値が指定されるごとに、制御部12の変換処理部17で、指定された値に基づく画像変換処理を縮小画像データに対して行い、画像変換された縮小画像データを、プレビュー画像として表示部14で表示させる。

プレビュー画像は必ずしも編集結果を厳密に再現したものではないが、プレビュー画像を用いることにより、指定された画質パラメータの値から画像データを実際に加工編集して表示するよりも、短い時間でユーザに編集結果を提示することができ、トータル作業効率を向上させることができる。

ところが、ユーザの操作に対するレスポンスタイム、つまり、ユーザによる画質調整内容の指定からプレビュー画像の表示までに掛かる時間が長いと、プレビュー画像を用いたことによる効果が半減する。

そこで、レスポンスタイムを短縮する技術が、例えば特許文献2に記載されている。

特許文献2に記載の技術では、プレビュー画像用の画像データを予め複数生成してメモリに記憶させる。具体的には、図26に示す特許文献2に記載の画像生成装置20は、画像調整処理部22で、予め画像データに異なる画質に対応する複数の画像処理を施し、得られた複数の画像データを画像メモリ23に記憶させておく。そして、画像生成装置20は、プレビュー処理部24でコントローラ21を介して画質パラメータの値が指定されるごとに、対応する画像データを前記メモリ23から読み出しモニタ25にプレビュー画像として表示させる。これにより、ユーザによる画質パラメータの値の指定に先立って画像処理を開始することができ、レスポンスタイムを短縮することが可能となる。
特開2003−348335号公報
特開2002−204365号公報

概要

画質調整の選択の幅を極力狭めずにプレビュー画像が表示されるまでに要する最大時間を短縮すること。画像生成装置120は、予め設定された複数の画質調整内容から少なくとも1つの画質調整内容を選択する画質パラメータ削減対象選択部123と、画質パラメータ削減対象選択部123により選択された画質調整内容を与えられた画像データに適用して当該画像データの画質調整を行う画質パラメータ適用部125と、画質パラメータ適用部125により画質調整が行われた画像データを前記画像表示装置に送信する送受信部127とを有し、画質パラメータ削減対象選択部123は、前記複数の画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データのうち少なくとも2つが前記画像表示装置において同一または類似の画質で表示され得る場合に、当該画像データに適用された画質調整内容からは1つの画質調整内容のみを選択する。

目的

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、画質調整の選択の幅を極力狭めずに、プレビュー画像が表示されるまでに要する最大時間を短縮することができる画像生成装置、画像表示装置、画像生成方法画像表示方法画像生成プログラム、および画像表示プログラムを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

予め設定された複数の画質調整内容から少なくとも1つの画質調整内容を選択する画質調整選択部と、前記画質調整選択部により選択された画質調整内容を、与えられた画像データに適用して、当該画像データの画質調整を行う画質調整適用部と、前記画質調整適用部により画質調整が行われた画像データを、画像表示装置に送信する送信部と、を有し、前記画質調整選択部は、前記複数の画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データのうち少なくとも2つが、前記画像表示装置において同一または類似の画質で表示され得る場合に、当該画像データに適用された画質調整内容からは1つの画質調整内容のみを選択する、画像生成装置

請求項2

前記画質調整内容は、最大調整範囲がそれぞれ設定された複数の画質パラメータの値の組み合わせで定義され、前記画質調整選択部は、前記画像表示装置における表示調整により、対応する画質調整内容の補填が可能な画質パラメータに対しては、その最大調整範囲よりも狭いデフォルトの調整範囲を選択し、他の画質パラメータに対しては、その最大調整範囲を選択する、請求項1記載の画像生成装置。

請求項3

前記画質パラメータは、明度コントラスト彩度色温度シャープネスおよびノイズリダクションの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを調整するためのパラメータである、請求項2記載の画像生成装置。

請求項4

前記画像表示装置の種別ごとに、対応する画質調整内容の補填が可能な画質パラメータの前記デフォルトの調整範囲を決定する画質パラメータデフォルト決定部、を更に有する請求項2記載の画像生成装置。

請求項5

画質パラメータの最大調整範囲を適用して画質調整が行われた標準画像の画像データを前記画像表示装置で表示させたときの色域範囲計測値であるサンプル色域範囲と、前記デフォルトの調整範囲の候補ごとの、その調整範囲を適用して画質調整が行われた前記標準画像の画像データを前記画像表示装置で表示させたときの色域範囲の計測値である複数の表示色域範囲とから、前記サンプル色域範囲と前記複数の表示色域範囲のそれぞれとが重なり合う範囲の大きさを算出する再現色域計算部、を更に有し、前記画質パラメータデフォルト決定部は、前記再現色域計算部により算出された値が最大となる表示色域範囲に該当する前記デフォルトの調整範囲の候補を、前記デフォルトの調整範囲に決定する、請求項2記載の画像生成装置。

請求項6

請求項1記載の画像生成装置から送信された画像データを受信する受信部と、前記複数の画質調整内容の中から、前記受信部により受信された画像データに適用すべき画質調整内容を決定する調整内容決定部と、前記調整内容決定部により決定された画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データを前記受信部が受信していないとき、前記調整内容決定部により決定された画質調整内容を適用して画質調整が行われたときの画質と同一または類似の画質で表示する表示調整内容を適用して、前記受信部により受信された画像データに対する表示調整を行う表示調整部と、前記表示調整部により表示調整された画像データを表示する画像表示部と、を有する画像表示装置。

請求項7

前記画質調整内容は、最大調整範囲がそれぞれ設定された複数の画質パラメータの値の組み合わせで定義され、前記表示調整部は、前記受信部が受信した画像データに適用された画質パラメータの値と前記調整内容決定部により決定された前記画質パラメータの値との差異に基づいて、前記画像データに適用する表示調整内容を決定する、請求項6記載の画像表示装置。

請求項8

前記画質パラメータは、明度、コントラスト、彩度、色温度、シャープネスおよびノイズリダクションの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを調整するパラメータである、請求項7記載の画像表示装置。

請求項9

前記調整内容決定部は、ユーザ操作による前記画質パラメータの値の決定入力受け付ける、請求項7記載の画像表示装置。

請求項10

前記受信部が受信した画像データを格納する画像格納部、を更に有し、前記調整内容決定部は、前記画像生成装置に格納された画像データの中から、前記調整内容決定部により決定された画質パラメータの値との差異が最も少ない前記画質パラメータの値が適用された画像データを、前記画像表示部の表示対象に決定する、請求項7記載の画像表示装置。

請求項11

画質パラメータの値に対応付けて、その値を適用したときの画質と同一または類似の画質で表示する表示調整内容を記述したリニア対応参照テーブルを格納するテーブル格納部、を更に有し、前記表示調整部は、前記リニア対応参照テーブルを参照して、前記調整内容決定部により決定された画質パラメータの値に対応する表示調整内容を、前記画像データに適用する表示調整内容に決定する、請求項6記載の画像表示装置。

請求項12

予め設定された複数の画質調整内容から少なくとも1つの画質調整内容を選択する画質調整選択ステップと、前記画質調整選択ステップで選択された画質調整内容を、与えられた画像データに適用して、当該画像データの画質調整を行う画質調整適用ステップと、前記画質調整適用ステップで画質調整が行われた画像データを、画像表示装置に送信する送信ステップと、を有し、前記画質調整選択ステップは、前記複数の画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データのうち少なくとも2つが、前記画像表示装置において同一または類似の画質で表示され得る場合に、当該画像データに適用された画質調整内容からは1つの画質調整内容のみを選択する、画像生成方法

請求項13

請求項1記載の画像生成装置から送信された画像データを受信する受信ステップと、前記複数の画質調整内容の中から、前記受信ステップで受信された画像データに適用すべき画質調整内容を決定する調整内容決定ステップと、前記調整内容決定ステップで決定した画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データを前記受信ステップで受信していないとき、前記調整内容決定ステップで決定した画質調整内容を適用して画質調整が行われたときの画質と同一または類似の画質で表示する表示調整内容を適用して、前記受信ステップで受信した画像データに対する表示調整を行う表示調整ステップと、前記表示調整ステップで表示調整した画像データを表示する画像表示ステップと、を有する画像表示方法

請求項14

コンピュータに、予め設定された複数の画質調整内容から少なくとも1つの画質調整内容を選択する画質調整選択処理と、前記画質調整選択処理で選択された画質調整内容を、与えられた画像データに適用して、当該画像データの画質調整を行う画質調整適用処理と、前記画質調整適用処理で画質調整が行われた画像データを、画像表示装置に送信する送信処理と、を実行させる画像生成プログラムであって、前記画質調整選択処理は、前記複数の画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データのうち少なくとも2つが、前記画像表示装置において同一または類似の画質で表示され得る場合に、当該画像データに適用された画質調整内容からは1つの画質調整内容のみを選択する、画像生成プログラム。

請求項15

コンピュータに、請求項1記載の画像生成装置から送信された画像データを受信する受信処理と、前記複数の画質調整内容の中から、前記受信処理で受信された画像データに適用すべき画質調整内容を決定する調整内容決定処理と、前記調整内容決定処理で決定した画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データを前記受信処理で受信していないとき、前記調整内容決定処理で決定した画質調整内容を適用して画質調整が行われたときの画質と同一または類似の画質で表示する表示調整内容を適用して、前記受信処理で受信した画像データに対する表示調整を行う表示調整処理と、前記表示調整処理で表示調整した画像データを表示する画像表示処理と、を実行させる画像表示プログラム

技術分野

0001

本発明は、複数の画質調整内容を適用した画像データを表示するための画像生成装置画像表示装置画像生成方法画像表示方法画像生成プログラム、および画像表示プログラムに関する。

背景技術

0002

近年、一般ユーザデジタル画像日常的に取り扱う機会が増えている。デジタルスチルカメラによって撮影される画像や、イメージスキャナにより取り込まれる画像、ビデオ映像の一部のコマからキャプチャされた画像など、画像入力機器で生成される画像の多くが、デジタル画像となっているためである。

0003

生成されたデジタル画像は、各種の画像出力機器配布したり出力させたりすることが容易である。例えば、デジタル画像は、パーソナルコンピュータディスプレイテレビジョンポータブルオーディオビジュアルプレーヤなどの画像表示装置での表示や、プリンタでの印刷出力に供される。また、デジタル画像は、インターネットなどの情報通信ネットワークを利用して、遠隔地への伝送、配布、複製に供される。

0004

このような背景の中、デジタル画像の画質をユーザの狙い通りに調整するためのツール(以下「画質調整ツール」という)が様々登場している。画質調整ツールでは、例えば、明るさ、色合い、彩度コントラスト明暗比)、シャープネス輪郭部の強調度合い)、ノイズ除去など、画質調整のために予め用意されたパラメータ(以下「画質パラメータ」という)の値を指定することにより、デジタル画像の画質を調整可能となっている。このような画質調整ツールは、既に、例えばアドビ社フォトショップ商標登録)や市川ソフトラボラトリー社のシルキーピックス(商標登録)など、市販の一部の画像処理ソフトウェアに含まれている。

0005

ところが、画質調整に関する専門的な知識を持たない一般ユーザには、所望の画質を得るために画質パラメータの値をどのように設定すれば良いかを的確に判断することは難しい。

0006

そこで、多くの画質調整ツールでは、編集結果イメージ画像としてプレビュー画像を表示させることにより、ユーザの画質パラメータの値の設定作業支援することが行われている。プレビュー画像は、ユーザから受け付けた画質パラメータの値の設定を適用したときの実際の編集結果に類似する画像であって、実際の編集よりも簡易な処理により生成された画像データを表示させたものである。ユーザは、プレビュー画像を見ながら希望する画質を決定し、決定した画質に調整された画像データを最終的に得ることができる。プレビュー画像を表示させる技術は、例えば特許文献1に記載されている。

0007

特許文献1に記載の技術では、編集対象となる画像データに対して画像の縮小処理を行ってから画像変換処理を行う。具体的には、図25に示す特許文献1に記載の画像生成装置10は、制御部12の縮小処理部16で、入出力インタフェース11を介して入力された画像データに対して縮小処理を行い、縮小画像データを記憶部13に格納する。そして、画像生成装置10は、操作部15を介してユーザにより画質パラメータの値が指定されるごとに、制御部12の変換処理部17で、指定された値に基づく画像変換処理を縮小画像データに対して行い、画像変換された縮小画像データを、プレビュー画像として表示部14で表示させる。

0008

プレビュー画像は必ずしも編集結果を厳密に再現したものではないが、プレビュー画像を用いることにより、指定された画質パラメータの値から画像データを実際に加工編集して表示するよりも、短い時間でユーザに編集結果を提示することができ、トータル作業効率を向上させることができる。

0009

ところが、ユーザの操作に対するレスポンスタイム、つまり、ユーザによる画質調整内容の指定からプレビュー画像の表示までに掛かる時間が長いと、プレビュー画像を用いたことによる効果が半減する。

0010

そこで、レスポンスタイムを短縮する技術が、例えば特許文献2に記載されている。

0011

特許文献2に記載の技術では、プレビュー画像用の画像データを予め複数生成してメモリに記憶させる。具体的には、図26に示す特許文献2に記載の画像生成装置20は、画像調整処理部22で、予め画像データに異なる画質に対応する複数の画像処理を施し、得られた複数の画像データを画像メモリ23に記憶させておく。そして、画像生成装置20は、プレビュー処理部24でコントローラ21を介して画質パラメータの値が指定されるごとに、対応する画像データを前記メモリ23から読み出しモニタ25にプレビュー画像として表示させる。これにより、ユーザによる画質パラメータの値の指定に先立って画像処理を開始することができ、レスポンスタイムを短縮することが可能となる。
特開2003−348335号公報
特開2002−204365号公報

発明が解決しようとする課題

0012

ところで、ユーザ側の機器に対する処理負荷の軽減の要請などから、インターネットなどを用いてオンライン処理で画質調整ツールの機能を実現できることが、市場の要求として存在する。このようなシステムでは、ユーザが画質調整の対象となる画像データを決定し、決定された画像データに対して、プレビュー画像表示の処理が行われる。この場合もやはり、ユーザによる画像データの決定からプレビュー画像の表示までに掛かる時間はできるだけ短いことが望ましい。

0013

ところが、特許文献2記載の技術では、ユーザによる画像データの決定からプレビュー画像の表示までに掛かる時間が、最大で、画質調整内容の選択肢の全てについてプレビュー画像の画像データが生成されるのに要する時間よりも長くなってしまうという問題がある。

0014

画質調整内容の選択肢を削減すれば、プレビュー画像が表示されるまでの最大時間を短縮することが可能である。しかしながら、画質調整内容の選択肢を削減すると、画質調整の選択の幅を狭めてしまい、デジタル画像の画質をユーザの狙い通りに調整することができなくなるおそれがある。

0015

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、画質調整の選択の幅を極力狭めずに、プレビュー画像が表示されるまでに要する最大時間を短縮することができる画像生成装置、画像表示装置、画像生成方法、画像表示方法、画像生成プログラム、および画像表示プログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

本発明の画像生成装置は、予め設定された複数の画質調整内容から少なくとも1つの画質調整内容を選択する画質調整選択部と、前記画質調整選択部により選択された画質調整内容を、与えられた画像データに適用して、当該画像データの画質調整を行う画質調整適用部と、前記画質調整適用部により画質調整が行われた画像データを、画像表示装置に送信する送信部と、を有し、前記画質調整選択部は、前記複数の画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データのうち少なくとも2つが、前記画像表示装置において同一または類似の画質で表示され得る場合に、当該画像データに適用された画質調整内容からは1つの画質調整内容のみを選択する構成を採る。

0017

本発明の画像表示装置は、上記画像生成装置から送信された画像データを受信する受信部と、前記複数の画質調整内容の中から、前記受信部により受信された画像データに適用すべき画質調整内容を決定する調整内容決定部と、前記調整内容決定部により決定された画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データを前記受信部が受信していないとき、前記調整内容決定部により決定された画質調整内容を適用して画質調整が行われたときの画質と同一または類似の画質で表示する表示調整内容を適用して、前記受信部により受信された画像データに対する表示調整を行う表示調整部と、前記表示調整部により表示調整された画像データを表示する画像表示部とを具備する構成を採る。

0018

本発明の画像生成方法は、予め設定された複数の画質調整内容から少なくとも1つの画質調整内容を選択する画質調整選択ステップと、前記画質調整選択ステップで選択された画質調整内容を、与えられた画像データに適用して、当該画像データの画質調整を行う画質調整適用ステップと、前記画質調整適用ステップで画質調整が行われた画像データを、画像表示装置に送信する送信ステップと、を有し、前記画質調整選択ステップは、前記複数の画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データのうち少なくとも2つが、前記画像表示装置において同一または類似の画質で表示され得る場合に、当該画像データに適用された画質調整内容からは1つの画質調整内容のみを選択するようにした。

0019

本発明の画像表示方法は、上記画像生成装置から送信された画像データを受信する受信ステップと、前記複数の画質調整内容の中から、前記受信ステップで受信された画像データに適用すべき画質調整内容を決定する調整内容決定ステップと、前記調整内容決定ステップで決定した画質調整内容を適用して画質調整が行われた画像データを前記受信ステップで受信していないとき、前記調整内容決定ステップで決定した画質調整内容を適用して画質調整が行われたときの画質と同一または類似の画質で表示する表示調整内容を適用して、前記受信ステップで受信した画像データに対する表示調整を行う表示調整ステップと、前記表示調整ステップで表示調整した画像データを表示する画像表示ステップとを有するようにした。

発明の効果

0020

本発明によれば、画質調整の選択の幅を極力狭めずに、プレビュー画像が表示されるまでに要する最大時間を短縮することができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。

0022

(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像生成装置を含む画像処理システムの構成を示すシステム図である。ここでは、本発明を、家庭内テレビジョン受信機と情報通信ネットワークを介して接続されたサーバとの連携により、カメラなどの画像入力機器で入力された画像データに対してユーザが所望する画質の画質調整を施す場合を例にとって説明する。

0023

図1において、画像処理システム100は、画像入力機器群110、画像生成装置120、画像表示装置130、画像出力機器群140、および情報通信ネットワーク150を有する。この画像処理システム100は、画質調整を行う処理主体と、ユーザの要求に応じてプレビュー画像を表示する処理主体とを、画像生成装置120と画像表示装置130とに分離したシステムである。

0024

画像入力機器群110は、例えば、カメラおよびイメージスキャナなどの画像入力機器やメモリカードなどの記録媒体である。画像生成装置120は、サーバ機器に代表されるコンピュータ機器であり、画像データの加工編集を行うとともに、プレビュー画像の基となる画像データである画像要素の生成を行う。なお、画像入力機器群110は、テレビジョンに接続する受信機セットトップボックス映像レコーダゲーム機などであっても良い。

0025

ここで、画像要素とは、画質調整処理の編集結果に類似する画像であり、ユーザが目的とする画質調整内容を視覚判断により決定するための補助となるプレビュー画像の基となる画像データをいうものとする。画像要素のフォーマットは、例えば、JPEGやビットマップなどの汎用画像データフォーマットである。

0026

画像表示装置130は、情報通信ネットワークとの接続能力を備えたテレビジョン(いわゆる「ネットTV」)であり、ユーザの自宅等に設置されている。

0027

画像出力機器群140は、例えば、プリンタおよび画像ビューアなどの画像出力機器やメモリカードなどの記録媒体である。

0028

情報通信ネットワーク150は、例えば、インターネットである。

0029

画像入力機器群110、画像表示装置130、および画像出力機器群140は、情報通信ネットワーク150を介して、画像生成装置120と通信可能にそれぞれ接続されている。画像処理システム100は、画像生成装置120と画像表示装置130との連携により、画像入力機器群110で保持されている画像データをユーザの狙い通りに調整し、調整された画像データを、画像出力機器群140で出力または記録する。

0030

画像入力機器群110は、外部から入力された画像データ、または撮像画像から生成した画像データを保持する。画像入力機器群110が保持する画像データは、画像入力機器群110が通信端末(図示せず)に接続された状態で、ユーザ操作などにより画像生成装置120への送信が指示されたとき、情報通信ネットワーク150を介して入力画像210として画像生成装置120に送信される。なお、画像入力機器群110は、画像表示装置130を経由して入力画像210を画像生成装置120に送信するようにしても良い。

0031

画像生成装置120は、各種の画像表示装置を想定した画質調整内容の選択肢(以下「調整選択肢」という)を予め格納する。そして、画像生成装置120は、予め格納する調整選択肢を削減した調整選択肢を入力画像210に適用して、プレビュー画像の基となる画像要素を生成する。この調整選択肢の削減については、後述する。

0032

画像生成装置120は、ダウンロードデータ220として、各種データを画像表示装置130に送信し、アップロードデータ230として各種データを画像表示装置130から受信する。画像生成装置120は、画像表示装置130から、ユーザがプレビュー画像の表示を目的として指定した画質調整内容を示す情報(以下「画質指定情報」という)を受信する。そして、画像生成装置120は、受信した画質指定情報に応じて、対応する画像要素を画像表示装置130に送信する。また、画像生成装置120は、画像表示装置130から、ユーザが最終的に決定した画質調整内容を示す情報(以下「画質決定情報」という)を受信する。そして、画像生成装置120は、受信した画質決定情報に応じて、対応する画質調整内容を入力画像210に適用した画像データである目的画像240を生成する。画像生成装置120は、生成した目的画像240を、通信端末(図示せず)に接続された状態にある画像出力機器群140に、情報通信ネットワーク150を介して送信する。

0033

なお、画像生成装置120は、画像表示装置130に対し、画質指定情報に応じて1つずつ画像要素を送信するのではなく、複数の画像要素から成る出力画像一括で送信するようにしてもよい。

0034

画像表示装置130は、受信したダウンロードデータ220に基づいて、ディスプレイの画面上に、ユーザが画質調整内容の指定および決定を行うためのユーザインタフェースを生成し、リモートコントローラ130aによるユーザ操作を受け付ける。そして、画像表示装置130は、ユーザの操作に応じて画質指定情報を生成し、画像生成装置120に送信する。また、画像表示装置130は、送信した画質指定情報に対応して送られてくる画像要素を、プレビュー画像としてユーザインタフェースに表示させ、ユーザの操作に応じて、画質指定情報および画質決定情報を生成し、画像生成装置120に送信する。リモートコントローラ130aは、画像表示装置130と、赤外線電波などの無線通信、またはケーブルによる有線通信を行う。リモートコントローラ130aに代えて、画像表示装置130と一体化された操作部を設けても良い。

0035

なお、画像表示装置130は、複数の画像要素から成る出力画像を一括で受信する場合には、受信した出力画像を格納し、ユーザにより指定された画質調整内容に対応する画像要素を、格納した出力画像から取得して表示させる。

0036

画像出力機器群140は、通信端末(図示せず)に接続された状態で、画像生成装置120から情報通信ネットワーク150を介して目的画像240を受信する。画像出力機器群140は、受信した目的画像240を、保持したり、表示または印刷により可視化する。なお、画像出力機器群140は、画像表示装置130を経由して目的画像240を画像生成装置120から受信するようにしても良い。

0037

このような構成の画像処理システム100では、ユーザが所有する画像データに対して、画像生成装置120において画質の異なる複数の画像要素が一括で生成され、画像表示装置130におけるプレビュー画像の切り替え表示を経て、ユーザが目的とする画質調整内容が決定される。そして、決定結果に従い、画像生成装置120で目的画像240が生成され、画像出力機器群140に渡される。

0038

本実施の形態では、画質調整を、明度、コントラスト、彩度、色温度、シャープネス、およびノイズリダクションの6種類の要素を調整する画質パラメータにより行うものとする。

0039

明度は、画像全体の明るさ傾向を示す画質パラメータである。コントラストは、画像全体の明度差の幅を示す画質パラメータである。彩度は、色の鮮やかさを示す画質パラメータである。色温度は、画像の色合いを示す画質パラメータである。シャープネスは、画像の輪郭強調度合いを示す画質パラメータである。ノイズリダクションは、ノイズ成分の除去の度合いを示す画質パラメータである。上記した調整選択肢は、これらの画質パラメータの選択肢の組み合わせのパターンである。

0040

以下、本実施の形態に係る画像生成装置120の構成および動作について、より詳細に説明する。まず、画像生成装置120の構成について説明する。

0041

図2は、画像生成装置120の構成を示すブロック図である。

0042

図2において、画像生成装置120は、入力画像格納部121、画質パラメータ格納部122、画質パラメータ削減対象選択部123、画質パラメータデフォルト決定部124、画質パラメータ適用部125、出力画像格納部126、および送受信部127を有する。

0043

入力画像格納部121は、後述する送受信部127が画像入力機器群110から受信した入力画像210を保持する。入力画像210のデータフォーマットは、例えば、標準規格として広く普及しているJPEG(joint photographic experts group)やTIFF(tagged image file format)、デジタルスチルカメラの撮像素子が記録した信号データに撮影時の各種情報を付加して成るRAWデータなどの汎用画像データである。以下、入力画像210が、デジタルスチルカメラ(以下単に「カメラ」という)で撮影された画像のRAWデータであるものとして、説明を行う。

0044

図3は、RAWデータである場合の入力画像210のデータ構成の一例を示す図である。

0045

図3に示すように、入力画像210は、センサイメージ情報211、カメラ設定情報212、サムネイル情報213、有効ピクセル範囲情報214、機器情報215、フォーマット情報216、および独自情報217を含む。

0046

センサイメージ情報211は、カメラのイメージセンサが取り込んだ画像情報である。センサイメージ情報211は、カメラ内部の画像処理が行われる前のものが望ましく、また、カメラのイメージセンサが取り込んだ画像情報の一部または全ての情報が公知の符号化技術を用いて圧縮されたものであっても良い。

0047

カメラ設定情報212は、撮影日時、撮影モード、感度絞り値、シャッタースピードフラッシュ発光の有無など、撮影時におけるカメラの設定内容を示す情報である。また、カメラ設定情報212は、JEIDA(日本電子工業振興協会)が仕様を策定している汎用画像フォーマットであるEXIF(exchangeable image file format)情報に準拠または類似したものでも良い。

0048

サムネイル情報213は、標準的な現像結果を簡易的に確認するための画像情報である。有効ピクセル範囲情報214は、センサイメージ情報211の有効ピクセル範囲を指定する情報である。機器情報215は、カメラ及びレンズに関する情報である。フォーマット情報216は、データフォーマットの種類及びバージョンを示す情報である。独自情報217は、その他の独自の情報である。

0049

上記各情報は、一般にはコンピュータ分野における公知のファイルシステム技術を用いて、ファイルとして記録および使用される。ファイル内部のデータ構造は、例えば、情報の種類を示すタグ(Tag)、情報の長さ(Length)、情報の内容(Value)の組み合わせを、所要の情報数だけ連結したTLV形式を採ることができる。なお、RAWデータは、カメラメーカー各々が独自に策定したデータフォーマットに従うものが多いため、入力画像210の形式は上記内容に限定されるものではない。

0050

図2の画質パラメータ格納部122は、調整範囲テーブルを予め格納する。調整範囲テーブルには、入力画像210の加工編集に用いられる画質パラメータごとに、画質パラメータの値の選択肢(以下「値選択肢」という)が規定されている。

0051

図4は、調整範囲テーブルの内容の一例を示す図である。

0052

図4に示すように、調整範囲テーブル310は、パラメータ種別311、最小値312、最大値313、およびステップ量314から構成される。

0053

パラメータ種別311には、入力画像210の加工編集に用いる画質パラメータの種別として、「明度」、「コントラスト」、「彩度」、「色温度」、「シャープネス」、および「ノイズリダクション」の6つの画質パラメータの種別が記述される。

0054

最小値312には、画質パラメータの種別に対応付けて、その画質パラメータついて選択し得る最小の値が記述される。最大値313には、画質パラメータの種別に対応付けて、その画質パラメータについて選択し得る最大の値が記述される。ステップ量314には、画質パラメータの種別に対応付けて、その画質パラメータについて選択し得る値の間隔が記述される。

0055

最小値312の値から最大値313の値までの範囲は、例えば、一般的なユーザが希望する画質の調整可能範囲に対応する範囲である。また、ステップ量314の値は、例えば、一般的なユーザが画質の違いを認識可能な、画質パラメータの値の差の最小値である。これらの値は、実験や経験から決定することができる。

0056

例えば、図4に示す調整範囲テーブル310には、「明度」というパラメータ種別311に対応付けて、最小値312、最大値313、およびステップ量314として、それぞれ「0」、「90」、および「10」が記述されている。これは、画像データの明度に影響を与える画質パラメータが採り得る値を、「0、10、20、30、40、50、60、70、80、90」の10通りに規定するものである。

0057

すなわち、6種類の画質パラメータには、それぞれ複数の値選択肢が規定されている。各画質パラメータの値の組み合わせにより画質が決定されるため、調整範囲テーブル310全体で、調整選択肢が膨大な数で規定されている。

0058

図4に示す調整範囲テーブル310をそのまま使用した場合、各々の画質パラメータに10段階の値を設定し得ることから、6種類の画質パラメータの組み合わせによる調整選択肢の総数は、10の6乗、つまり100万通りとなる。仮に画像要素の生成時間を1枚あたり0.01秒とした場合、全ての画像要素生成に要する時間は約2.8時間となってしまう。すると、ユーザが入力画像210を送信してから、送信した画像について画質調整を開始するまでに3時間近く待たなければならず、システムとして非常に使い勝手が悪い。

0059

ステップ量314をより大きい値に設定すれば、値選択肢の数および調整選択肢の数が減少し、プレビュー画像の表示までに要する時間を短縮することができる。ところが、ステップ量314をより大きい値に設定すると、細かな画質調整ができなくなり、ユーザが希望する画質を得られなくなる可能性が高くなる。

0060

そこで、本実施の形態の画像生成装置120では、画像要素の生成の対象となる調整選択肢を、本来提示すべき調整選択肢を残した状態で削減する。具体的には、画像生成装置120は、どの値選択肢を選択してもプレビュー画像を表示する装置(ここでは画像表示装置130)において画像データが同一または類似の画質で表示されるような画質パラメータについては、画像要素の生成の対象となる値選択肢を、1つのデフォルト値に絞る。これにより、調整選択肢、つまり画像要素の生成枚数が削減され、プレビュー画像の表示までに要する時間が短縮される。

0061

例えば、6種類の画質パラメータのうち2種類の画質パラメータについて、値選択肢を無くし、それぞれ1つのデフォルト値に固定すると、調整選択肢の総数は、10の4乗、つまり1万通りまで削減される。そして、画像要素の生成時間が1枚あたり0.01秒の場合の全ての画像要素生成に要する時間は、1.7分まで短縮される。

0062

図2の画質パラメータ削減対象選択部123は、プレビュー画像の表示を行う可能性のある装置(以下「表示装置」という)の種別ごとに用意された削減対象テーブルを、予め格納する。削減対象テーブルは、値選択肢の削減により画像要素の生成枚数の削減に寄与し得る画質パラメータの種別(以下「削減対象」という)を規定する。

0063

図5(A)〜図5(C)は、それぞれ異なる表示装置の種別に対応する削減対象テーブルの内容の一例を示す図である。

0064

図5に示すように、各削減対象テーブル320には、削減対象が記述されている。図5(A)に示す削減対象テーブル320−1には、画像表示装置130における表示画像の画質調整(以下「表示調整」という)により明度と色温度を変化させることができるテレビジョンを画像要素の送信先としたときの削減対象が記述されている。図5(B)に示す削減対象テーブル320−2には、表示画面が小さいことからシャープネスやノイズリダクションの違いが表現されない携帯電話機を画像要素の送信先としたときの削減対象が記述されている。図5(C)に示す削減対象テーブル320−3には、モノクロ表示のテレビジョンを画像要素の送信先としたときの削減対象が記述されている。

0065

例えば、図5(A)に示す削減対象テーブル320−1には、削減対象として、「明度」および「色温度」が記述されている。これは、調整の対象から、「明度」と「色温度」という画質パラメータを除外すべきであることを示す。つまり、削減対象テーブル320−1は、表示装置側における表示調整によって対応する画質調整内容の補填が可能な画質パラメータを、削減対象として記述している。

0066

また、例えば、図5(B)に示す削減対象テーブル320−2には、削減対象として、「シャープネス」および「ノイズリダクション」が記述されている。これは、調整の対象から、「シャープネス」と「ノイズリダクション」という画質パラメータを除外すべきであることを示す。つまり、削減対象テーブル320−2は、表示装置側において値選択肢ごとに画像要素を用意しても意味の無い画質パラメータを、削減対象として記述している。

0067

図2の画質パラメータ削減対象選択部123は、画像要素の送信先であってプレビュー画像の表示に実際に使用される表示装置(ここでは画像表示装置130)の種別に対応する削減対象テーブルを参照して、記述されている削減対象を選択し、選択結果を画質パラメータ適用部125に出力する。

0068

ここで、図1に示す画像表示装置130が、図5(A)に示す削減対象テーブル320−1が対応する種別の表示装置であるものとする。この場合、画質パラメータ削減対象選択部123は、図4に示した6つの画質パラメータの種別のうち、「明度」および「色温度」を削減対象として選択する。

0069

なお、画質パラメータ削減対象選択部123における削減対象の選択は、図5に示すようなテーブル形式で保持されたデータの参照によってではなく、コンピュータ資源命令を与えるプログラムの実行や、外部からの制御により実現しても良い。

0070

画質パラメータデフォルト決定部124は、表示装置の種別ごとに削減対象に設定すべきデフォルト値を規定したデフォルト値テーブルを予め格納する。画質パラメータデフォルト決定部124は、デフォルト値テーブルを参照して、画質パラメータ削減対象選択部123で選択された削減対象に適用するデフォルト値を決定し、決定結果を画質パラメータ適用部125に出力する。

0071

図6(A)〜図6(C)は、それぞれ異なる表示装置の種別に対応するデフォルト値テーブルの内容の一例を示す図である。

0072

図6に示すように、各デフォルト値テーブル330は、削減対象331およびデフォルト値332から構成される。

0073

削減対象331には、削減対象となる画質パラメータの種別が記述される。デフォルト値332には、画質パラメータの種別に対応付けて、適用すべきデフォルト値が記述される。

0074

図6(A)〜図6(C)に示すデフォルト値テーブル330−1〜330−3は、順に、図5に示す削減対象テーブル320−1〜320−3と同一の表示装置の種別に対応している。

0075

例えば、デフォルト値テーブル330−1には、削減対象331として削減対象テーブル320−1と同一の画質パラメータの種別が記述されている。そして、デフォルト値テーブル330−1には、「明度」という削減対象331に対応付けて、「50」というデフォルト値332が記述され、「色温度」という削減対象331に対応付けて、「5500」というデフォルト値332が記述されている。これは、対応する表示装置の種別について、明度が削減対象に選択された場合には、その値を50に設定すべきであり、色温度が削減対象に選択された場合には、その値を5500に設定すべきであることを示す。

0076

なお、画質パラメータ削減対象選択部123または画質パラメータデフォルト決定部124で、図5に示す削減対象テーブル320と図6に示すデフォルト値テーブル330とを統合して、一元的に保持しても良い。

0077

図2に示す画質パラメータ適用部125は、調整選択肢のそれぞれに対応付けて、類似した画質を有する画像要素を生成する処理内容を予め格納する。画質パラメータ適用部125は、入力画像格納部121に保持された入力画像210を読み出し、上記した6つの種別の画質パラメータの値の組み合わせに対応する処理内容を入力画像210に適用して、画像要素を生成する。そして、入力画像格納部121は、生成した画像要素を出力画像格納部126に格納する。

0078

具体的には、画質パラメータ適用部125は、調整範囲テーブル310が規定する各画質パラメータの値選択肢と、画質パラメータ削減対象選択部123による削減対象の選択結果と、画質パラメータデフォルト決定部124によるデフォルト値の決定結果とから、入力画像210に適用する調整選択肢を決定する。画質パラメータ適用部125は、決定した調整選択肢の全てを個別に適用して、入力画像210に簡易な画質処理を施した複数の画像要素を生成する。そして、画質パラメータ適用部125は、生成した複数の画像要素から成る出力画像を生成し、生成した出力画像を、個々の画像要素をその画像要素に適用した画質調整内容に対応付けた状態で、出力画像格納部126に格納する。

0079

画質パラメータ適用部125が生成する出力画像のフォーマットは、多数の画像要素を効率的に扱うために、例えば、MPEG(moving picture experts group)などの汎用動画像データエンコードしたものとすれば良い。静止画像から動画像をエンコードする手法としては、単純に各静止画動画内のコマに変換して繋げる技術や、他の画質向上及びデータ量削減を意図した様々なエンコード技術を適用可能である。また、ここでは、1つの入力画像210に対して、1つの出力画像が生成されるものとする。

0080

出力画像格納部126は、画質パラメータ適用部125により格納された出力画像を、個々の画像要素を画質調整内容に対応付けた状態で保持する。

0081

送受信部127は、情報通信ネットワーク150に接続し、情報通信ネットワーク150を介して、画像入力機器群110、画像表示装置130、および画像出力機器群140と通信を行う。送受信部127は、画像入力機器群110から入力画像210を受信したとき、受信した入力画像210を、入力画像格納部121に格納する。また、送受信部127は、画像表示装置130から画質指定情報が送られてきたとき、その画質指定情報が指定する画質調整内容に対応する画像要素を出力画像格納部126から読み出し、画像表示装置130に送信する。更に、送受信部127は、画像表示装置130から画質決定情報が送られてきたとき、その画質決定情報が示す画質調整内容を前記入力画像格納部121に格納された入力画像210に施して、目的画像240を生成し、生成した目的画像240を、画像出力機器群140に送信する。

0082

なお、送受信部127は、出力画像を一括で画像表示装置130に送信する場合には、出力画像の出力画像格納部126への格納が完了した時点で、出力画像格納部126から一括で出力画像を読み出し、画像表示装置130に送信する。

0083

画像生成装置120は、図示しないが、CPU(central processing unit)、制御プログラムを格納したROM(read only memory)などの記憶媒体、RAM(random access memory)などの作業用メモリ、および通信回路などを有する。上記した各部の機能は、例えば、CPUが制御プログラムを実行することで実現される。

0084

以下、上記構成を有する画像生成装置120の動作について説明する。

0085

図7は、入力画像210を受信してから画像要素を準備するまでの、画像生成装置120の動作の流れの一例を示すフローチャートである。

0086

まず、ステップS1100で、入力画像格納部121は、入力画像210を準備する。具体的には、入力画像格納部121は、送受信部127が画像入力機器群110から受信した入力画像210を保持し、画質パラメータ適用部125などの関連する他の各部に対し要求に応じて渡す事が可能な状態、または他の各部からの読み出しが可能な状態にする。そして、入力画像格納部121は、入力画像210の準備が完了すると、その旨を関連する他の各部に通知する。

0087

そして、ステップS1200で、画質パラメータ削減対象選択部123は、プレビュー画像の基となる画像要素の生成枚数を削減するために、削減対象とすべき画質パラメータの種別を特定する。具体的には、画質パラメータ削減対象選択部123は、まず、画像表示装置130の表示装置としての種別を示す情報(以下「種別情報」という)を、アップロードデータ230または入力画像210の独自情報217から取得する。そして、画質パラメータ削減対象選択部123は、取得した種別情報に対応する削減対象テーブル320を参照して削減対象を取得し、取得した削減対象を、画質パラメータ適用部125および画質パラメータデフォルト決定部124に通知する。

0088

そして、ステップS1300で、画質パラメータデフォルト決定部124は、削減対象に対して割り当てるデフォルト値を決定する。具体的には、画質パラメータデフォルト決定部124は、画質パラメータ削減対象選択部123が参照先とした削減対象テーブル320に対応するデフォルト値テーブル330を参照して、削減対象となる画質パラメータのデフォルト値を決定する。そして、画質パラメータデフォルト決定部124は、決定したデフォルト値を、画質パラメータ適用部125に通知する。

0089

そして、ステップS1400で、画質パラメータ適用部125は、画像要素の生成に適用すべき画質パラメータごとの値選択肢の組み合わせパターン(以下単に「組み合わせパターン」という)の全てを網羅した、出力画質パラメータのリスト(以下「パラメータリスト」という)を作成する。具体的には、画質パラメータ適用部125は、削減対象以外の画質パラメータについては調整範囲テーブル310に記述された値選択肢の全てを適用し、削減対象については入力されたデフォルト値を適用して、組み合わせパターンを作成し、パラメータリストを作成する。パラメータリストは、組み合わせパターンを列記したデータの形態を採っても良いが、計算機処理により値の組み合わせを順次生成する手順(計算機プログラムなど)を利用して組み合わせパターンが順次出力される形態を採っても良い。この処理については、リスト作成処理として、後に別図を用いて詳述する。

0090

そして、ステップS1500で、画質パラメータ適用部125は、後述する出力画像の画像要素を生成する処理を、パラメータリストの全ての組み合わせパターンについて終了したか否かを判断する。画質パラメータ適用部125は、未処理の組み合わせパターンが残っている場合には(S1500:NO)、ステップS1600に進む。

0091

ステップS1600で、画質パラメータ適用部125は、パラメータリストに基づいて、画像要素を生成(追加)する。具体的には、画質パラメータ適用部125は、パラメータリストの組み合わせパターンの1つを選択し、選択した組み合わせパターンに対応する処理内容を入力画像210に適用して、画像要素を生成する。そして、画質パラメータ適用部125は、生成した画像要素をメモリなどに格納し、ステップS1500に戻る。

0092

ステップS1500、S1600を繰り返し、パラメータリストの全ての組み合わせパターンについて、出力画像の画像要素の生成処理を終了すると、画質パラメータ適用部125は、ステップS1700に進む。

0093

ステップS1700で、画質パラメータ適用部125は、ステップS1600で生成した全ての画像要素を、汎用の表示装置(ここでは画像表示装置130)で利用可能な形式に変換して取りまとめた出力画像を生成する。そして、画質パラメータ適用部125は、生成した出力画像を、出力画像格納部126に格納する。出力画像の形式は、例えば、単なる複数の画像の集合とすれば良い。または、画像要素がJPEG画像である場合には、個々の画像要素を動画の各コマとして扱うことにより、出力画像の形式を、MPEG動画像やモーションJPEG(Motion JPEG)動画像などの汎用動画像フォーマットとしても良い。また、画質パラメータ適用部125は、個々の画像要素がどの組み合わせパターンに対応するかを後で容易に特定できるように、出力画像または個々の画像要素に対して、組み合わせパターンを示す付随情報を付加しても良い。

0094

そして、ステップS1800で、新たな出力画像を格納された出力画像格納部126は、出力画像を準備する。具体的には、出力画像格納部126は、格納された出力画像を保持し、画質指定情報に対応する画像要素または出力画像を、画像表示装置130に速やかに送信することが可能な状態にする。

0095

このようにして、値選択肢を用意することが不要な画質パラメータについてはデフォルト値が適用され、この結果、画像要素の生成枚数が削減される。これにより、入力画像210が送信されてからプレビュー画像の表示に必要な全ての画像要素の生成が完了するまでに要する時間が短縮される。

0096

次に、画質パラメータ適用部125によるリスト作成処理について詳述する。

0097

図8は、画質パラメータ適用部125によるリスト作成処理(図7のステップS1400)の流れの一例を示すフローチャートである。

0098

まず、ステップS1401で、画質パラメータ適用部125は、画質パラメータの種別を1つ選択する。

0099

そして、ステップS1402で、画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータが削減対象であるか否かを判断する。画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータが削減対象ではない場合には(S1402:NO)、ステップS1403に進み、選択されている画質パラメータが削減対象である場合には(S1402:YES)、ステップS1404に進む。

0100

ステップS1403で、画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータに、調整範囲テーブル310(図4参照)に規定されている最小値をセットする。

0101

そして、ステップS1405で、画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータの現在の値を、パラメータリストに追加する。

0102

そして、ステップS1406で、画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータの現在の値に、調整範囲テーブル310に規定されているステップ量を加算する。

0103

そして、ステップS1407で、画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータの現在の値が、調整範囲テーブル310に規定されている最大値以下であるか否かを判断する。画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータの現在の値が最大値以下の場合には(S1407:YES)、ステップS1405に戻り、上記値が最大値を超えるまで処理を繰り返す。これにより、画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータが採り得る値の全てを、パラメータリストに追加する。画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータの現在の値が最大値を超えた場合には(S1407:NO)、ステップS1408に進む。

0104

一方、ステップS1404で、画質パラメータ適用部125は、選択されている画質パラメータに、画質パラメータデフォルト決定部124により決定されたデフォルト値を、パラメータリストに追加して、ステップS1408に進む。これにより、削減対象については、デフォルト値のみがパラメータリストに追加される。

0105

ステップS1408で、画質パラメータ適用部125は、未処理の画質パラメータの種別が残っているか否かを判断する。画質パラメータ適用部125は、パラメータリストへの追加の処理を行っていない画質パラメータの種別が残っている場合には(S1408:YES)、ステップS1401に戻り、未処理の画質パラメータの種別を1つ選択して、処理を繰り返す。一方、全ての画質パラメータの種別についてパラメータリストへの追加の処理を完了した場合には(S1408:NO)、画質パラメータ適用部125は、図7の処理に戻る。

0106

このようにして、各画質パラメータについて、採り得る値の全て(但し削減対象についてはデフォルト値のみ)がパラメータリストに追加される。このように画質パラメータごとに採り得る値が取得される場合には、画質パラメータ適用部125は、各画質パラメータが採り得る値の全ての組み合わせパターンを生成し、パラメータリストを完成させれば良い。

0107

なお、画質パラメータ適用部125は、各画質パラメータの値を変化させながら、組み合わせパターンを順次生成していくようにしても良い。この場合には、各画質パラメータの種別ごとに値を変化させていく処理を、重ね合わせれば良い。

0108

図9は、図5に示す削減対象テーブル320−1が適用される場合、つまり明度および色温度が削減対象である場合の、リスト作成処理他の例における具体的な処理の流れの一例を示す図である。

0109

まず、ステップS2010で、画質パラメータ適用部125は、明度は削減対象であることから、明度に、調整範囲テーブル310(図4参照)に規定されるデフォルト値50をセットする。

0110

そして、ステップS2020で、画質パラメータ適用部125は、コントラストに、調整範囲テーブル310に規定される最小値0をセットし、ステップS2030で、コントラストの現在の値が、調整範囲テーブル310に規定される最大値90以下であるか否かを判断する。画質パラメータ適用部125は、コントラストの現在の値が最大値90以下である場合には(S2030:YES)、ステップS2040で、彩度に、調整範囲テーブル310に規定される最小値0をセットする。

0111

以下同様にして、画質パラメータ適用部125は、各画質パラメータに対して、削減対象についてはデフォルト値にセットし、そうでないものに最小値をセットしていく(ステップS2030〜S2100)。

0112

そして、ステップS2110で、画質パラメータ適用部125は、明度、コントラスト、彩度、色温度、シャープネス、ノイズリダクションの現在の値の組み合わせを、パラメータリストに追加する。

0113

そして、ステップS2120で、画質パラメータ適用部125は、ノイズリダクションの現在の値に、調整範囲テーブル310に規定されるステップ量1を加算し、ステップS2100に戻る。そして、ステップS2100〜S2120の処理を繰り返してノイズリダクションの値が最大値を超えると(S2100:NO)、画質パラメータ適用部125は、ステップS2130に進む。ステップS2130で、画質パラメータ適用部125は、シャープネスの現在の値に、調整範囲テーブル310に規定されるステップ量1を加算し、ステップS2080に戻る。

0114

以下同様にして、画質パラメータ適用部125は、処理が同じ箇所を通るごとに該当する画質パラメータの値をステップ量だけ変更し、最大値以下であれば引き続き同じ処理を継続する。つまり、画質パラメータ適用部125は、ループ処理を行う。画質パラメータ適用部125は、最大値を超えた場合はループを終了し、外側のループ(他の画質パラメータ種別についての値変更の処理)を繰り返す。

0115

ループの最も内側では、各画質パラメータの新たな組み合わせパターンがパラメータリストに追加される。この結果、この例では1万通りの組み合わせパターンがパラメータリストに登録される。削減対象の選択とデフォルト決定を行わない場合には100万通りの組み合わせパターンが必要であり、この場合と比較すると、パラメータリスト作成に要する処理量が約100分の1に減少される事が分かる。

0116

そして、画質パラメータ適用部125は、最も外側にあるループの処理(この例ではコントラストについての値変更の処理)を終了した時点で(ステップS2030:NO)、図7の処理に戻る。

0117

図9に示す処理の具体的な実現には、計算機プログラムにおける公知の多重ループを利用すれば良い。

0118

なお、画質パラメータ適用部125が、図9に示すリスト作成処理を実行する場合には、図7のステップS1500、S1600を例えばステップS2110の処理に統合し、ループ処理の中で画像要素を生成(追加)しても良い。

0119

このようにして出力画像が準備されると、送受信部127は、画像表示装置130から画質指定情報が送られてくるごとに、対応する出力画像の画像要素を出力画像格納部126から読み出して、画像表示装置130に返送する。または、送受信部127は、出力画像を出力画像格納部126から読み出して、一括で画像表示装置130に送信する。この結果、ユーザは、入力画像210を送信した後、速やかにプレビュー画像の画質を確認しながら画質パラメータの値を調整し、最終的に所望の画質に対応する画質パラメータの値を指定することができる。

0120

また、送受信部127は、画像表示装置130から画質決定情報が送られてくると、その画質決定情報が示す画質調整内容を、入力画像格納部121に格納された入力画像210に施して、目的画像240を生成する。そして、送受信部127は、生成した目的画像240を、画像出力機器群140に送信する。この結果、ユーザは、画質調整ツールを特に用意することなく、自宅に居ながら、所望の画質に調整された目的画像240を、少ない待ち時間による操作で速やかに入手することができる。

0121

以上説明したように、本実施の形態によれば、画質パラメータのうち、設定値によらずに画像表示装置130において画像データが同一または類似の画質で表示され得る画質パラメータについては、デフォルト値を適用して、プレビュー画像の基となる画像データを生成する。これにより、本来提示すべき画質調整の選択の幅を狭めることなく、画質パラメータの値の組み合わせ数を削減することができ、プレビュー画像の基となる画像データの生成枚数を大幅に削減する事ができる。これにより、出力画像の生成に必要な計算量、処理時間をともに大幅に削減する事ができ、画質調整の選択の幅を極力狭めずに、プレビュー画像が表示されるまでに要する最大時間を短縮することができる。

0122

また、ユーザがプレビュー画像を表示する画像表示装置130そのものには画像要素や目的画像を生成する機能を備える必要が無い。これにより、ユーザ側で特別な装置を用意することなく、また、ユーザが所有する装置に特に処理負荷を掛けることなく、ユーザが所望する画質の目的画像をユーザに提供することができる。すなわち、本発明は、処理時間の削減と処理の分散とが可能であるため、画質調整を行う処理主体とユーザの要求に応じてプレビュー画像を表示する処理主体とが分離されているシステムに特に好適である。

0123

(実施の形態2)
実施の形態2では、プレビュー画像として本来提示すべき画質調整の選択肢の少なくとも一部を、画像表示装置側での表示調整で実現する。

0124

近年、テレビジョンなどの一般的な画像表示装置には、通常、明るさを変化させる調整機能や、コントラストを変化させる調整機能など、表示画像の画質を調整する機能が備えられている。したがって、画像生成装置120でのプレビュー画像表示のための画質調整を、画像表示装置での表示調整で補填することにより、画像要素の生成枚数を削減することが可能である。

0125

図10は、本実施の形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。ここでは、本実施の形態に係る画像表示装置が、実施の形態1の画像処理システム100の画像表示装置130として用いられているものとして説明を行う。但し、画像生成装置120は、プレビュー画像表示のために生成した画像要素の集合(以下「画像集合」)と、その画像集合の個々の画像要素に対応する各画質パラメータの値(以下「画質パラメータ情報」という)とを、画像表示装置に送信するものとする。

0126

図10において、画像表示装置430は、送受信部431、画像格納部432、表示パラメータ決定部433、画像選択部434、画像表示部435、および表示調整部436を有する。

0127

送受信部431は、情報通信ネットワーク150に接続し、情報通信ネットワーク150を介して、例えば実施の形態1の画像生成装置120と通信を行う。送受信部431は、画像生成装置120から、画像集合と、これに付随する画質パラメータ情報とを受信したとき、受信した画像集合および画質パラメータ情報を、後述する画像格納部432に格納する。

0128

画像格納部432は、送受信部431により格納された画像集合および画質パラメータ情報を保持する。

0129

図11は、画像集合とこれに付随する画質パラメータ情報の内容の一例を示す図である。

0130

図11に示すように、画像集合221は、画質調整内容の異なる複数の画像要素222−1〜222−5により構成される。画像集合の最も好適な例は、実施の形態1に示した、画像生成装置120で生成される出力画像である。画像要素222−1〜222−5には、対応する各画質パラメータの値を示す情報として、画質パラメータ情報223−1〜223−5がそれぞれ関連付けられている。この関連付けには、予め定められたデータの配列順序または番号付けなどの公知の識別技術が用いられる。

0131

ここでは、画像生成装置120で、明度、彩度、色温度、シャープネス、ノイズリダクションの画質パラメータに、デフォルト値50、10、5500K、3、1がそれぞれ設定され、コントラストにのみ複数の値選択肢が設定された場合を図示している。この場合、例えば、ユーザが明度を「80」とした場合のプレビュー画像を所望したとしても、該当する画像要素222は存在しない。

0132

そこで、本実施の形態の画像表示装置130は、ユーザが表示目的とする画質パラメータの値に最も近い画質調整内容に対応する画像要素を、プレビュー画像として表示し、その際、表示調整により、プレビュー画像を、本来表示されるべきプレビュー画像の画質に近付ける。

0133

図10の表示パラメータ決定部433は、画像生成装置120が保持する調整範囲テーブル310(図4参照)と同一の内容のテーブルを保持しており、テーブルが規定する画質パラメータの値選択肢を、ユーザに提示する。そして、表示パラメータ決定部433は、ユーザが指定した画質調整内容を示す画質指定情報を取得し、取得した画質指定情報に最も近い内容の画質パラメータ情報223が関連付けられた画像要素222を、読み出すべき画像(以下「プレビュー使用画像」という)に決定する。そして、表示パラメータ決定部433は、決定結果を、画像選択部434に出力するとともに、取得した画質指定情報と、プレビュー使用画像に対応する画質パラメータ情報223(以下「使用パラメータ情報」という)を示す情報とを、表示調整部436に出力する。

0134

具体的には、表示パラメータ決定部433は、各画質パラメータの値の調整をユーザから受け付けるためのユーザインタフェースを生成し、ディスプレイに表示する。そして、ユーザインタフェースで調整された各画質パラメータの値を、画質指定情報として取得する。

0135

図12は、画質パラメータの値の調整を受け付けるためのユーザインタフェースの構成の一例を示す図である。

0136

図12に示すように、ユーザインタフェース510は、画質パラメータの値を個別に指定するための画質パラメータ指定領域511と、画質パラメータ指定領域511で指定された画質パラメータの値に対応するプレビュー画像を表示するためのプレビュー領域512とを有する。

0137

画質パラメータ指定領域511には、画質パラメータごとに、左右に伸びた棒状のオブジェクトに重ねられたつまみ状のオブジェクト(スライダ)が表示されている。画質パラメータ指定領域511では、スライダを棒状のオブジェクト上で動かすことにより、各画質パラメータの値を任意に指定することができるようになっている。

0138

画質パラメータの選択およびスライダの移動は、例えば、図1のリモートコントローラ130aに備えられた上下左右の入力を受付ける十字型タンの操作や、パーソナルコンピュータなどで広く使用されるマウスなどのポインティングデバイスの操作によって実現される。例えば、表示パラメータ決定部433は、上下方向の操作を画質パラメータの選択に割り当て、左右方向の操作をスライダの移動に割り当てれば良い。また、画像生成装置120の調整範囲テーブル310(図4参照)に規定されているように、画質パラメータが取り得る値として離散的な値が設定されている場合には、表示パラメータ決定部433は、設定された離散的な値のみを取るようにスライダの移動を制限しても良い。

0139

また、表示パラメータ決定部433は、ユーザインタフェース510で画質パラメータの値が指定された状態で、リターンキー(図示せず)の押下などの決定操作が行われると、ユーザインタフェース510で指定されている内容を、画質決定情報として取得する。そして、表示パラメータ決定部433は、送受信部431を介して、取得した画質決定情報を、画像生成装置120に送信する。

0140

図10の画像選択部434は、表示パラメータ決定部433により決定されたプレビュー使用画像を、画像格納部432が保持する画像集合221から選択して読み出し、画像表示部435に出力する。画像選択部434は、例えば、画像集合がJPEG画像集合である場合には、単純に該当する画像要素を取り出し、画像集合が計算機のファイルシステムを用いて管理されている場合には、指定のフォルダから該当する画像要素をファイルとして読み出す。また、画像選択部434は、例えば、画像集合が動画像である場合には、公知の、動画の一部を静止画像として抽出する技術、つまり動画キャプチャの仕組みを用いて、動画像から画像要素222を選択する。

0141

画像表示部435は、入力された画像要素222を、図12に示すユーザインタフェースのプレビュー領域512に表示する。

0142

表示調整部436は、画像表示部435によりプレビュー領域512に表示されるプレビュー画像に対し、画質指定情報と使用パラメータ情報との差異を補填する表示調整を行う。具体的には、表示調整部436は、表示調整部436で表示調整が可能な画質パラメータについて、値の差異ごとに、その差異と同等の画質変化をプレビュー画像に与える表示画質調整値を記述した表示調整参照テーブルを予め格納する。そして、表示調整部436は、画質指定情報の画質パラメータの値と使用パラメータ情報の画質パラメータの値との差異を算出し、表示調整参照テーブルを参照して、プレビュー画像の表示に適用する表示画質の調整値を決定する。

0143

図13は、表示調整参照テーブルの内容の一例を示す図である。ここでは、明度についての表示調整参照テーブルのみを図示するが、表示調整部436は、表示調整部436で表示調整が可能であって画像生成装置120側で削減対象とする可能性のある画質パラメータの全てについて、表示調整参照テーブルを有しているものとする。

0144

図13に示すように、明度の表示調整参照テーブル520は、パラメータ差異521と、表示調整情報522とから構成される。パラメータ差異521は、目標とする画質パラメータの値と、実際に表示の対象となる画像要素の画質パラメータの値との差異である。表示調整情報522は、表示画質を決定するパラメータの調整値を示す情報であり、パラメータ差異521を補填し、目標とする画質パラメータの値に対応する画質でプレビュー画像を表示させるための値である。パラメータ差異521に対応する表示調整情報522は、実験や経験から決定することができる。

0145

画像表示装置430は、図示しないが、CPU、制御プログラムを格納したROMなどの記憶媒体、RAMなどの作業用メモリ、および通信回路などを有する。上記した各部の機能は、例えば、CPUが制御プログラムを実行することで実現される。

0146

以下、上記構成を有する画像表示装置430の動作について詳述する。

0147

図14は、画像集合221および画質パラメータ情報223を受信してからプレビュー画像を切り替えて表示するまでの、画像表示装置430の動作の流れの一例を示すフローチャートである。

0148

まず、ステップS4100で、画像格納部432は、入力された画像集合221および画質パラメータ情報223を準備する。具体的には、画像格納部432は、送受信部431が画像生成装置120から受信した画像要素222および画質パラメータ情報223を保持し、関連する他の各部に対し要求に応じて渡す事が可能な状態、または関連する他の各部からの読み出しが可能な状態にする。そして、画像格納部432は、上記準備が完了すると、その旨を関連する他の各部に通知する。

0149

そして、ステップS4200で、表示パラメータ決定部433は、図12に示すユーザインタフェースを表示させ、ユーザから画質パラメータの値の指定を受け付け、指定された値の組み合わせを、画質指定情報として取得する。

0150

そして、ステップS4300で、表示パラメータ決定部433は、取得した画質指定情報に最も近い内容の画質パラメータ情報223を画像格納部432で検索し、該当する画質パラメータ情報223を、使用パラメータ情報に決定する。そして、表示パラメータ決定部433は、使用パラメータ情報に対応する画像要素222を、プレビュー使用画像に決定する。そして、表示パラメータ決定部433は、決定したプレビュー使用画像を画質パラメータ適用部125に通知するとともに、取得した画質指定情報と決定した使用パラメータ情報とを、表示調整部436に通知する。

0151

使用パラメータ情報の決定手法としては、例えば、画質パラメータの種別ごとに画質指定情報の値から使用パラメータ情報の値を減算し、減算値をその画質パラメータの最大調整範囲で割った値を求め、各画質パラメータの合計値が最小となる画質パラメータ情報223を決定すれば良い。また、上記したように画像要素の生成の前提に合わせてスライダの移動が制限されている場合には、画像生成装置120で削減対象に決定された画質パラメータにおいて値の差異が最小となる画質パラメータ情報223を、使用パラメータ情報に決定すれば良い。

0152

なお、プレビュー使用画像として読み出される画像要素222の画質は、あくまでも画質指定情報に最も近い画質調整内容に対応する画質であって、画質指定情報に対応する画質とは限らない。すなわち、プレビュー使用画像は、そのまま表示された場合、ユーザが指定した画質パラメータの値を適用した場合の画質に同一または類似の画質で表示されるとは限らない。

0153

そして、ステップS4400で、画像選択部434は、表示パラメータ決定部433で決定されたプレビュー使用画像を、画像格納部432から読み出して、画像表示部435にプレビュー画像として表示させる。

0154

そして、ステップS4500で、表示調整部436は、画質パラメータの種別ごとに表示調整情報を決定する。具体的には、画質調整部436は、画質パラメータの種別ごとに画質指定情報の値から使用パラメータ情報の値を減算して値の差異を求め、差異のある画質パラメータの表示調整参照テーブル520を参照し、対応する表示調整情報522を取得する。

0155

例えば、ユーザにより明度として指定された値が80であり、受信した画像要素が図11に示す画像要素222−1〜222−5の場合、明度について最も近い値を有する画質パラメータ情報223は、明度が「50」である画質パラメータ情報223−1〜223−5の全てである。この場合、どの画質パラメータ情報223が使用パラメータ情報に決定されたとしても、明度における減算結果は30であり、図13に示す明度の表示調整参照テーブル520から、明度の表示調整情報として「4」が取得される。

0156

そして、ステップS4600で、表示調整部436は、取得した表示調整情報を適用して、表示画像の画質調整を行う。この結果、プレビュー画像の表示画質も調整される。なお、表示調整は、自動で行っても良いし、ユーザに設定すべき調整値を提示し、ユーザの手動による調整を促すようにしても良い。

0157

このようにして、画像表示装置430では、画質指定情報に対応する画像要素222が存在しない場合でも、表示調整により、画質指定情報に対応する画質に同一または類似の画質で、プレビュー画像を表示させることができる。ユーザは、プレビュー表示(簡易確認画像表示)によって、画像生成装置120に送った入力画像210が、自己が指定する画質パラメータの値によって概ねどのような状態になるのか、視覚的に容易に把握することができる。

0158

そして、図12に示すユーザインタフェース510で画質パラメータの値についての決定操作が行われると、画像表示装置430は、上記したように、画質決定情報を画像生成装置120に送信する。この結果、画像生成装置120から、例えば実施の形態1の画像出力機器群140に、ユーザが所望する画質の目的画像240が送られる。

0159

以上説明したように、本実施の形態では、画像生成装置120から受信した画像要素に、ユーザが指定する画質調整内容が適用された画像要素が存在しない場合には、最も近い画質調整内容が適用された画像要素を、プレビュー表示の対象とする。そして、表示調整により、ユーザにより指定された画質調整内容が適用されたときの画質と同一または類似の画質で表示する表示調整内容を適用する。これにより、画像生成装置120から受信した画像要素に適用されていない画質調整範囲を補償し、本来のプレビュー画像表示目的に沿った結果を、近似的に実現することができる。すなわち、ユーザに指定された画質調整内容の画質でのプレビュー表示を、画像要素の受信枚数が削減された状態においても実現することができるので、プレビュー画像の基となる画像データとして用意すべき画像要素の枚数を削減する事ができ、画質調整の選択の幅を極力狭めずに、プレビュー画像が表示されるまでに要する最大時間を短縮することができる。

0160

(実施の形態3)
実施の形態3では、削減対象に対し、表示装置での実質的な画質調整範囲(以下「表示範囲」という)ができるだけ広くなるようなデフォルト値を決定し、指定された画質調整内容の画質の再現性を向上させるようにする。

0161

本実施の形態の画像生成装置についての説明に先立って、まず、本実施の形態における表示範囲の最大化原理について、明度の画質パラメータにデフォルト値が設定される場合を例として説明する。

0162

図16は、明度の画質パラメータにデフォルト値が設定される場合の色域最大化の原理を模式的に示す図である。

0163

図16において、サンプル明度最小値CIExyY_SEmin741は、画質パラメータの明度最小値(例えば図4に示した明度の最小値である「0」)を用いて標準画像から生成された画像要素を表示装置の標準画質設定状態で表示させたときに得られる絶対的な明度である。また、サンプル明度最大値CIExyY_SEmax742は、画質パラメータの明度最大値(例えば図4に示した明度の最大値である「90」)を用いて標準画像から生成された画像要素を表示装置の標準画質設定状態で表示させたときに得られる絶対的な明度である。標準画像は、例えば、反射率18%のグレーカードなどの基準被写体を、カメラの設定と被写体を照らす光源とを標準値に設定して撮影した画像である。

0164

すなわち、サンプル明度最小値CIExyY_SEmin741からサンプル明度最大値CIExyY_SEmax742までの範囲であるサンプル色域範囲743は、表示装置で表示可能であり、本来表示したい色域範囲を示す。言い換えると、サンプル色域範囲743は、標準画像に実際に各画質パラメータを適用して画像要素を得た時に再現されるべき結果範囲を示すものである。

0165

また、図16において、枠で囲まれた各数値は、明度のデフォルト値の例を示す。表示明度最小値CIExyY_PEmin744は、標準画像の画像データにデフォルト値を適用して生成した画像要素を、表示装置の設定を明度が最小になるようにした状態で表示し、その結果から取得した明度である。また、表示明度最大値CIExyY_PEmax745は、標準画像の画像データにデフォルト値を適用して生成した画像要素を、表示装置の設定を明度が最大になるようにした状態で表示し、その結果から取得した明度である。

0166

すなわち、表示明度最小値CIExyY_PEmin744から表示明度最大値CIExyY_PEmax745までの色域範囲746は、標準画像の画像データにデフォルト値を適用した場合のデータ上の色域範囲である。理想的にカバーすべき色域範囲であるサンプル色域範囲743を実際の調整可能な範囲としてどれだけ実現できるかは、実質的な表示の色域範囲である表示色域範囲747の大きさによって決定される。

0167

ところが、実際には、サンプル色域範囲743以外の色域範囲は、表示装置において表示不可能である。また、図16に示すように、表示明度最小値CIExyY_PEmin744から表示明度最大値CIExyY_PEmax745までの色域範囲746は、明度のデフォルト値によっては、サンプル色域範囲743からはみ出してしまうことがある。したがって、上記した色域範囲746には、明度のデフォルト値に応じてサンプル色域範囲743に含まれており表示可能な色域範囲である表示色域範囲747と、サンプル色域範囲743に含まれておらず表示不可能な色域範囲748とが存在し得る。更に、上記した色域範囲746の大きさは、明度のデフォルト値に応じて異なる。

0168

すなわち、明度のデフォルト値に応じて、理想的にカバーすべき色域範囲に対する色域の再現率(以下「画質再現率」という)が異なる。画質再現率が異なるということは、明度以外の各画質パラメータについても同様である。

0169

そこで、本実施の形態に係る画像生成装置では、各画質パラメータに対して、画質再現率が最も大きくなるデフォルト値を求め、求められたデフォルト値を使用する。これにより、画像要素の生成枚数の削減に伴う画質再現率の低下の抑制を図る。

0170

以下、本実施の形態に係る画像生成装置の構成および動作について説明する。まず、画像生成装置の構成について説明する。

0171

図15は、本発明の実施の形態3に係る画像生成装置の構成を示すブロック図であり、実施の形態1の図2に対応するものである。図2と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。

0172

図15において、画像生成装置620は、図2の画質パラメータデフォルト決定部124に代えて画質パラメータデフォルト決定部624を有し、更に再現色域計算部628を有する。

0173

画質パラメータ削減パラメータ選択部123は、表示調整を可能とする表示装置の種別ごとに、その表示調整が可能な画質パラメータを削減対象として記述した削減対象テーブル320を格納する。

0174

図17(A)〜図17(D)は、それぞれ異なる表示装置の種別に対応する削減対象テーブルの内容の一例を示す図であり、実施の形態1の図5に対応するものである。

0175

図17(A)に示す削減対象テーブル320−4には、明度および色温度について表示調整が可能なA社製テレビジョンを画像要素の送信先としたときの削減対象が記述されている。図17(B)に示す削減対象テーブル320−5には、明度、色温度、彩度、およびシャープネスについて表示調整が可能なB社製テレビジョンを画像要素の送信先としたときの削減対象が記述されている。図17(C)に示す削減対象テーブル320−6には、明度、コントラスト、色温度、彩度、およびシャープネスについて表示調整が可能なC社製テレビジョンを画像要素の送信先としたときの削減対象が記述されている。図17(D)に示す削減対象テーブル320−7には、明度、コントラスト、およびシャープネスについて表示調整が可能なD社製テレビジョンを画像要素の送信先としたときの削減対象が記述されている。

0176

このように、削減対象テーブル320は、表示装置側で調整が可能な画質パラメータを、削減対象として規定する。

0177

図15の画質パラメータデフォルト決定部624は、再現色域計算部を用いて、画質パラメータ削減対象選択部123で選択された削減対象に適用するデフォルト値を決定し、決定結果を画質パラメータ適用部125に出力する。

0178

再現色域計算部628は、削減対象について、再現色域を最大となるデフォルト値、つまり削減対象のそれぞれで画質再現率が最大となるデフォルト値を計算から求める。そして、求めたデフォルト値を、削減対象に適用すべきデフォルト値として、画質パラメータデフォルト決定部624に出力する。具体的には、再現色域計算部628は、表示装置の種別ごとに、つまり図17(A)〜図17(D)に示す削減対象テーブル320−1〜320−4のそれぞれに対応して、表示装置における表示画質の調整範囲に関する情報(以下「調整範囲情報」という)を保持する。そして、再現色域計算部628は、画質パラメータデフォルト決定部624からの要求に応じて、表示装置の種別に対応する調整範囲情報に基づいて、画質再現率が最大となるデフォルト値を求める。

0179

図18は、調整範囲情報の内容の一例を示す図である。

0180

図18に示すように、調整範囲情報750は、サンプル範囲情報751および表示範囲情報752により構成される。ここでは、図17(A)に示す削減対象テーブル320−4に対応する調整範囲情報750を示す。

0181

サンプル範囲情報751には、図16で説明した、サンプル明度最小値CIExyY_SEminおよびサンプル明度最大値CIExyY_SEmaxが記述されている。サンプル範囲情報751には、更に、サンプル色温度最小値CIExyY_SWminおよびサンプル色温度最大値CIExyY_SWmaxが記述されている。サンプル色温度最小値CIExyY_SWminは、画質パラメータの色温度最小値を用いて標準画像から生成された画像要素を表示装置の標準画質設定状態で表示させたときに得られる絶対的な色温度である。サンプル色温度最大値CIExyY_SWmaxは、画質パラメータの色温度最大値を用いて標準画像から生成された画像要素を表示装置の標準画質設定状態で表示させたときに得られる絶対的な色温度である。

0182

すなわち、サンプル範囲情報751には、表示装置で表示可能であり、本来表現したい画質調整範囲が記述される。

0183

表示範囲情報752には、図16で説明した、表示明度最小値CIExyY_PEminおよび表示明度最大値CIExyY_PEmaxが記述されている。表示範囲情報752には、更に、表示色温度最小値CIExyY_PWminおよび表示色温度最大値CIExyY_PWmaxが記述されている。表示色温度最小値CIExyY_PWminは、標準画像の画像データにデフォルト値を適用して生成した画像要素を、表示装置の設定を色温度が最小になるようにした状態で表示し、その結果から取得した色温度である。表示色温度最大値CIExyY_PWmaxは、標準画像の画像データにデフォルト値を適用して生成した画像要素を、表示装置の設定を色温度が最大になるようにした状態で表示し、その結果から取得した色温度である。

0184

すなわち、表示範囲情報752には、画像データに各デフォルト値を適用した場合のそれぞれのデータ上の画質調整範囲が記述される。

0185

表示範囲情報752には、デフォルト値ごとに、対応する値が記述されているものとする。すなわち、例えば明度のデフォルト値として採り得る値が、「0、10、20、30、40、50、60、70、80、90」の10通りである場合、表示明度最小値CIExyY_PEminには10通りの値が記述される。

0186

調整範囲情報750に記述される上記各数値は、例えば、国際照明委員会が定める表色系の標準規格で表現される。国際照明委員会が定める表色系の標準規格は、色合い、彩度、明度を全て含めた色そのものを色度という座標系で絶対的に表現するものである。従って、この標準規格に準拠した表現を用いることにより、表示装置や表示方法が異なる場合でも、色度が同一であれば科学的に全く同一の色と識別することができる。なお、CIExyYはCIE表色系一種であり、xとyが明度を除く色度座標を、Yが明度を表す。これらの値は公知の色彩計を用いて、表示対象から直接採取することが出来る。

0187

調整範囲情報750は、例えば実験に基づいて作成したものを、画像生成装置620を実運用する前に格納しておくことが望ましい。

0188

なお、調整範囲情報750は、各色度値として、図18に示すようにCIExyY座標系で示させる値を直接格納しても良いが、明度の場合は明度を示すY値(輝度値)、色温度の場合はxy座標から黒体軌跡上に近似したK値ケルビン値)に変換した値を格納しても良い。この場合には、数値の大小関係の比較が容易になる。

0189

なお、再現色域計算部628は、調整範囲情報750に記述されたCIE表色系の値を、数値の大小を比較し易い他の値に変換して、比較演算に用いても良い。

0190

以下、上記構成を有する画像生成装置620の動作について詳述する。

0191

図19は、画像集合221および画質パラメータ情報223を受信してからプレビュー画像を切り替えて表示するまでの、画像生成装置620の動作の流れの一例を示すフローチャートであり、実施の形態1の図7に対応するものである。図7と同一部分には同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。

0192

画質パラメータデフォルト決定部624は、図7のステップS1300に代えて、ステップS1310で、再現色域計算部628を用いて削減対象に割り当てるデフォルト値を決定する。再現色域計算部628が実行する処理について、デフォルト値決定処理として、別図を用いて説明する。

0193

図20は、再現色域計算部628によるデフォルト値決定処理(図19のステップS1310)の流れの一例を示すフローチャートである。

0194

まず、ステップS6301で、再現色域計算部628は、削減対象を1つ選択し、調整範囲情報750から、対応するサンプル最小値およびサンプル最大値を読み込む。

0195

そして、ステップS6302で、再現色域計算部628は、初期値として、デフォルト候補値とデフォルト値にデフォルト値として採り得る値の最小値をセットし、画質再現率に0をセットする。

0196

ここでのデフォルト値は、選択されている削減対象に適用すべきデフォルト値を決定するための変数であり、選択されている削減対象に適用すべきデフォルト値の一時的な記憶場所である。デフォルト候補値は、デフォルト値として採り得る値を切り替えて計算に用いるための変数であり、最終的にデフォルト値を得るための一時的な記憶場所である。ここでの画質再現率は、デフォルト候補値ごとの画質再現率の大小を比較するための変数であり、その時の再現色域カバー率、つまり、どれだけの画質再現率が得られるかを、一時的に記憶する場所である。

0197

そして、ステップS6303で、再現色域計算部628は、現在のデフォルト候補値が、選択されている削減対象においてデフォルト値が採り得る最大値以下であるか否かを判断する。再現色域計算部628は、現在のデフォルト候補値が最大値以下である場合には(S6303:YES)、ステップS6304に進む。初期状態では、デフォルト候補値は最小値であるため、再現色域計算部628は、必ずステップS6304に進む。

0198

ステップS6304で、再現色域計算部628は、調整範囲情報750を参照し、選択されている削減対象について、現在のデフォルト候補値に対応する表示最小値および表示最大値を読み込む。

0199

そして、ステップS6305で、再現色域計算部628は、ステップS6304で読み込んだ表示最小値と、ステップS6301で読み込んだサンプル最小値とを比較し、値が異なる場合には大きい方を実効最小値とし、値が同一の場合はその値を実効最小値とする。すなわち、実効最小値とは、現在のデフォルト候補値を選択されている削減対象のデフォルト値として適用した場合の、該当する画質パラメータの表示装置での実効値の最小値である。

0200

そして、ステップS6306で、再現色域計算部628は、ステップS6304で読み込んだ表示最大値と、ステップS6301で読み込んだサンプル最大値とを比較し、値が異なる場合には小さい方を実効最大値とし、値が同一の場合にはその値を実効最小値とする。すなわち、実効最大値とは、現在のデフォルト候補値を選択されている削減対象のデフォルト値として適用した場合の、該当する画質パラメータの表示装置での実効値の最大値である。

0201

そして、ステップS6307で、再現色域計算部628は、実効値の幅をサンプル値の幅で除した値を算出し、算出値を再現率候補値に格納する。再現率候補値は、画質再現率の候補となる値を格納するための変数であり、その時点における画質再現率の最大値の一時的な記憶場所である。再現色域計算部628は、具体的には、例えば以下の式(1)を用いて、再現率候補値を算出する。
再現率候補値= 実効値の幅/サンプル値の幅
=(実効最大値−実効最小値)/(サンプル最大値−サンプル最小値)
・・・・・・(1)

0202

そして、ステップS6308で、再現色域計算部628は、現在の再現率候補値が、現在の画質再現率よりも大きいか否かを判断する。再現色域計算部628は、現在の再現率候補値が現在の画質再現率よりも大きい場合には(S6308:YES)、ステップS6309に進み、現在の再現率候補値が現在の画質再現率以下である場合には(S6308:NO)、ステップS6309の次のステップS6310に進む。

0203

ステップS6309で、再現色域計算部628は、画質再現率に、現在の再現率候補値をセットし、デフォルト値に、現在のデフォルト候補値をセットして、ステップS6310に進む。

0204

ステップS6310で、再現色域計算部628は、デフォルト候補値に、調整範囲テーブル310(図4参照)に規定されているステップ量を加算し、ステップS6303に戻る。

0205

すなわち、デフォルト候補値を最小値から最大値へと変化させていく過程で、過去のデフォルト候補値におけるどの再現率候補値よりも高い再現率候補値が得られた場合に、その再現率候補値およびデフォルト候補値が、それぞれ画質再現率およびデフォルト値にセットされる。したがって、ステップS6303〜S6310を繰り返して最終的にデフォルト値にセットされている値が、画質再現率が最大となるデフォルト値ということになる。再現色域計算部628は、ステップS6303〜S6310を繰り返し、最終的に現在のデフォルト候補値が最大値を超えた場合には(S6303:NO)、ステップS6311に進む。

0206

ステップS6311で、再現色域計算部628は、選択されている削減対象に適用すべきデフォルト値を、現在のデフォルト値に決定し、決定結果を画質パラメータデフォルト決定部624に渡す。

0207

そして、ステップS6312で、再現色域計算部628は、未処理の削減対象が存在するか否かを判断する。再現色域計算部628は、未処理の削減対象が存在する場合には(S6312:YES)、ステップS6301に戻り、未処理の削減対象を選択して処理を繰り返す。再現色域計算部628は、全ての削減対象についてデフォルト値を決定すると(S6312:NO)、図19の処理に戻る。

0208

このようにして、画質再現率が最も高くなる値が、削減対象に適用するデフォルト値として決定される。表示装置で実際に再現される色域は、各画質パラメータにそれぞれの実効値の領域を適用したものである。したがって、上記デフォルト値決定処理により、再現色域が最も広くなるデフォルト値が、各削減対象に決定されることになる。

0209

ここで、選択されている削減対象が明度である場合を例として、デフォルト値決定処理による具体的な処理の流れについて説明する。

0210

図21は、削減対象が明度である場合の、デフォルト値決定処理のステップS6301〜S6311における具体的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。

0211

まず、ステップS7010で、再現色域計算部628は、調整範囲情報750(図18参照)から、サンプル明度最小値CIExyY_SEminおよびサンプル明度最大値CIExyY_SEmaxを読み込む。

0212

そして、ステップS7020〜S7040で、再現色域計算部628は、デフォルト候補値およびデフォルト値に、調整範囲テーブル310に規定される最小値0をそれぞれセットし、明度の画質再現率を示すTcoverageにも0をセットする。

0213

そして、ステップS7050で、再現色域計算部628は、明度のデフォルト候補値が、調整範囲テーブル310に規定される最大値90以下であるか否かを判断し、最大値90以下である場合には(S7050:YES)、ステップS7060に進む。

0214

ステップS7060で、再現色域計算部628は、調整範囲情報750(図18参照)から、表示明度最小値CIExyY_PEminおよび表示明度最大値CIExyY_PEmaxのうち、現在のデフォルト候補値に対応する値を読み込む。

0215

そして、ステップS7070で、再現色域計算部628は、表示明度最小値CIExyY_PEminのうち現在のデフォルト候補値に対応する値と、サンプル明度最小値CIExyY_SEminとを比較し、大きい方を実効最小値Tminに決定する。

0216

そして、ステップS7080で、再現色域計算部628は、表示明度最大値CIExyY_PEmaxのうち現在のデフォルト候補値に対応する値と、サンプル明度最大値CIExyY_SEmaxとを比較し、小さい方を実効最大値Tmaxに決定する。

0217

そして、ステップS7090で、再現色域計算部628は、明度の再現率候補値であるTcoverage1を算出する。再現色域計算部628は、Tcoverage1を、例えば以下の式(2)の計算により求める。
Tcoverage1 = (Tmax − Tmin)/(CIExyY_SEmax− CIExyY_SEmin)
・・・・・・(2)

0218

そして、ステップS7100で、再現色域計算部628は、明度の再現率Tcoverageが明度の再現率候補値Tcoverage1よりも大きいか否かを判断する。再現色域計算部628は、TcoverageがTcoverage1よりも大きい場合には(S7100:YES)、ステップS7110に進み、TcoverageがTcoverage1以下である場合には(S7100:NO)、ステップS7130に進む。

0219

ステップS7110で、再現色域計算部628は、現在の明度の再現率候補値Tcoverage1を明度の再現率Tcoverageにセットする。

0220

そして、ステップS7120で、再現色域計算部628は、現在の明度のデフォルト候補値を、明度のデフォルト値にセットする。

0221

そして、ステップS7130で、再現色域計算部628は、明度のデフォルト候補値に、整範囲テーブル310(図4参照)に規定されるステップ量10を加算し、ステップS7050に戻る。

0222

再現色域計算部628は、上記したステップS7050〜S7130の処理を、明度の値選択肢の数だけ、つまり10回繰り返すと、明度のデフォルト候補値が明度の最大値90を超えるので、一連の処理を終了する。

0223

このように、本実施の形態によれば、デフォルト候補値のそれぞれについて実効値の幅を計算することにより、出力画像をプレビュー画像として表示する表示装置の再現色域を計算し、再現色域が最大となるデフォルト値を、削減対象に適用する。これにより、画質パラメータの削減により色域が失われる場合でも、失われた色域を可能な限り再現し、画質パラメータを削減しない場合の本来の再現色域復元に近づけることができる。したがって、色域が失われないように画質パラメータの削減を制限する場合に比べて、画像要素の生成枚数を削減することができ、入力画像210を受信してからプレビュー画像が表示されるまでの時間の更なる短縮化を図ることができる。

0224

(実施の形態4)
実施の形態4では、ユーザの画質指定情報そのものに基づいて、プレビュー画像として本来提示すべき画質調整の選択肢の少なくとも一部を、画像表示装置側での表示調整で実現する。

0225

図22は、本発明の実施の形態4に係る画像表示装置の構成を示すブロック図であり、実施の形態2の図10と対応するものである。図10と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。

0226

図22において、画像表示装置830は、図10の表示調整部436に代えて表示調整部836を有し、更に、リニア対応参照テーブル格納部837を有する。

0227

リニア対応参照テーブル格納部837は、画質調整内容の選択肢に対応付けて、その画質調整内容を適用したときの画質と同等の画質でプレビュー画像を表示させる表示調整内容を対応付けた、リニア対応参照テーブルを格納する。

0228

図23は、リニア対応参照テーブル格納部837に格納されるリニア対応参照テーブルの内容を示す図である。ここでは、明度に対応するリニア対応参照テーブルと、色温度に対応するリニア対応参照テーブルのみを図示する。

0229

図23に示すように、リニア対応参照テーブル900には、画質パラメータとして採り得る値に対応付けて、調整項目ごとの調整内容がそれぞれ記述されている。各調整項目に記述された調整内容は、各調整項目の調整内容を全て適用したとき、対応する値を画質パラメータに設定したときの画質と同一または類似の画質でプレビュー画像を表示させる調整内容である。具体的には、各調整項目には、例えば表示調整のために画像表示装置830に用意されているパラメータの具体的な調整値が記述される。

0230

明度に対応するリニア対応参照テーブル900−1には、明度として採り得る値に対応付けて、ブライトネス調整コントラスト調整、およびガンマ調整という複数の調整項目について、調整内容がそれぞれ記述されている。

0231

ブライトネス調整は、テレビジョンにおける暗部中心の明るさ調整に用いられる調整項目である。コントラスト調整は、明部中心の明るさ調整に用いられる調整項目である。ガンマ調整は、中間部の明るさ調整に用いられる調整項目である。

0232

例えば、「50」という明度には、ブライトネス調整、コントラスト調整、ガンマ調整の調整内容として、「b5」、「c5」、「g5」がそれぞれ対応付けられている。これは、明度50でプレビュー画像を表示させるには、ブライトネス調整、コントラスト調整、およびガンマ調整の調整内容を、それぞれb5、c5、g5とすれば良いということを示す。

0233

なお、ここでは明度に対応して、ブライトネス調整、コントラスト調整、ガンマ調整の3種の調整項目の表示調整内容を規定する場合を例示したが、これに限定されるものではなく、画像表示装置830で表示調整が可能な調整項目について規定すれば良い。

0234

また、色温度に対応するリニア対応参照テーブル900−2には、色温度として採り得る値に対応付けて、色温度調整という調整項目の調整内容が記述されている。

0235

例えば、「6500」という色温度には、色温度調整の調整内容として、「w1」が対応付けられている。これは、色温度6500でプレビュー画像を表示させるには、色温度調整の調整内容をw1とすれば良いということを示す。

0236

なお、リニア対応参照テーブル900に格納する具体的な調整値は、例えば、実施の形態4で説明した標準画像を画像表示部435で表示させ、表示される色度を計測することにより、各々得ることが可能である。リニア対応参照テーブル900の各調整値は、例えば出荷前に、画像表示装置830の個体ごとに計測し、計測結果から求めても良い。または、同一機種で各調整値に対する結果に共通性がある場合には、事前にサンプルとなる個体を用いて計測を行い、その計測結果に基づく値を同一機種で一律に用いるようにしても良い。

0237

図22の表示調整部836は、表示パラメータ決定部433から通知された画質指定情報に基づいて、表示調整内容を取得する。具体的には、表示調整部836は、画質指定情報が指定する画質調整内容に対応する表示調整内容を、取得する。そして、表示調整部836は、取得した表示調整内容に従って、プレビュー画像の表示調整を行う。

0238

以下、本実施の形態に係る画像表示装置830の動作について説明する。

0239

画像表示装置830は、例えば図1に示す画像生成装置120から画像集合221および画質パラメータ情報223を受信すると、図14で説明したように、使用パラメータ情報およびプレビュー使用画像を決定し、プレビュー使用画像を表示させる。なお、本実施の形態では、使用パラメータ情報は表示調整部836で用いられないため、表示パラメータ決定部433から表示調整部836への使用パラメータ情報の通知は行わなくても良い。

0240

図24は、画像集合221および画質パラメータ情報223を受信してからプレビュー画像を切り替えて表示するまでの、画像表示装置830の動作の流れの一例を示すフローチャートであり、実施の形態2の図14に対応するものである。図14と同一部分には同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。

0241

表示パラメータ決定部433から画質指定情報の通知を受けた表示調整部836は、ステップS4500に代えて、ステップS4510の処理を行う。

0242

ステップS4510で、表示調整部836は、リニア対応参照テーブル900を参照して、画質パラメータの種別ごとに表示調整内容を決定する。具体的には、画質調整部836は、画質パラメータの種別ごとに、画質指定情報の値に対応する各調整項目の値をリニア対応参照テーブル900から取得し、取得した調整内容から、表示調整内容を決定する。調整項目が複数の場合には、複数の調整内容の組み合わせが、決定される表示調整内容となる。

0243

そして、ステップS4610で、表示調整部836は、表示画像に対し、取得した表示調整内容を適用して、表示画像の画質調整を行う。この結果、プレビュー画像の表示画質も調整される。

0244

このように、本実施の形態によれば、画質パラメータの各値がプレビュー画像の表示画質に与える影響と同一の影響を与える表示調整内容を記述した、リニア対応参照テーブルを予め格納する。そして、このリニア対応参照テーブルを参照して、ユーザにより指定された画質パラメータの各値に対応する表示調整内容をプレビュー画像に適用する。これにより、ユーザが指定した画質調整内容に対応する画質の画像要素が存在しない場合でも、ユーザが指定した画質調整内容により得られる画質に類似したプレビュー画像を表示させることができる。また、ユーザが指定した画質調整内容に対応する画質の画像要素が存在しなくても類似したプレビュー画像を表示させることができるため、画像要素の必要枚数を削減することができ、より短い時間で入力画像からプレビュー画像を表示することができる。

0245

なお、以上説明した実施の形態1、3では、画像生成装置120、620において、入力画像210からプレビュー画像の基となる画像要素を生成するとしたが、入力画像210を縮小した画像から画像要素を生成し、縮小していない元の入力画像210から目的画像240を生成するようにしても良い。これにより、処理の高速化と目的画像240の高品質化とを両立させることができる。また、目的画像240の生成に用いる編集処理と同一の編集処理を入力画像210に用いて、画像要素を生成するようにし、更に、画像要素そのものを目的画像240としてユーザに提供するようにしても良い。

0246

また、画質指定情報は、画質調整内容を示す情報ではなく、画質調整内容そのものであっても良い。この場合には、画像生成装置120、620は、生成された画像要素を画質調整内容に対応付ける必要が無い。

0247

また、以上説明した各実施の形態では、画像表示装置をテレビジョンとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話機、携帯ゲーム機など、画像データの画像表示および入力操作が可能な各種機器、更に表示画像の画質調整を行うことができる各種機器に適用できることは勿論である。

0248

更に、画像生成装置と画像表示装置とが一体的に設けられている構成としても良い。この場合には、これら装置間の情報伝達に要する時間が短縮され、画像データからプレビュー画像が表示されるまでに要する最大時間を更に短縮することができる。

0249

本発明に係る画像生成装置、画像表示装置、画像生成方法、画像表示方法、画像生成プログラム、および画像表示プログラムは、画質調整の選択の幅を極力狭めずに、プレビュー画像が表示されるまでに要する最大時間を短縮することができるサーバ機器、コンピュータ機器、ネットTV、セットトップボックス等のコンピュータやAV(audio-visual)機器に有用である。

図面の簡単な説明

0250

本発明の実施の形態1に係る画像生成装置を含む画像処理システムの構成を示すシステム構成
実施の形態1に係る画像生成装置の構成を示すブロック図
実施の形態1における入力画像のデータ構成の一例を示す図
実施の形態1における調整範囲テーブルの内容の一例を示す図
実施の形態1における削減対象テーブルの内容の一例を示す図
実施の形態1におけるデフォルト値テーブルの内容の一例を示す図
実施の形態1に係る画像生成装置の動作の流れの一例を示すフローチャート
実施の形態1におけるリスト作成処理の流れの一例を示すフローチャート
実施の形態1におけるリスト作成処理における具体的な処理内容を示すフローチャート
本発明の実施の形態2に係る画像表示装置の構成を示すブロック図
実施の形態2における画像集合とこれに付随する画質パラメータ情報の内容の一例を示す図
実施の形態2におけるユーザインタフェースの構成の一例を示す図
実施の形態2における表示調整参照テーブルの内容の一例を示す図
実施の形態2に係る画像表示装置の動作の流れの一例を示すフローチャート
本発明の実施の形態3に係る画像生成装置の構成を示すブロック図
実施の形態3における色域最大化の原理を模式的に示す図
実施の形態3における削減対象テーブルの内容の一例を示す図
実施の形態3における調整範囲情報の内容の一例を示す図
実施の形態3に係る画像表示装置の動作の流れの一例を示すフローチャート
実施の形態3におけるデフォルト値決定処理の流れの一例を示すフローチャート
実施の形態3におけるデフォルト値決定処理の具体的な処理の流れの一例を示すフローチャート
本発明の実施の形態4に係る画像表示装置の構成を示すブロック図
実施の形態4におけるリニア対応参照テーブルの内容を示す図
実施の形態4に係る画像表示装置の動作の流れの一例を示すフローチャート
従来の画像生成装置の構成を示すブロック図
従来の画像生成装置の構成を示すブロック図

符号の説明

0251

100画像処理システム
110画像入力機器群
120、620画像生成装置
130画像表示装置
140画像出力機器群
150情報通信ネットワーク
121入力画像格納部
122画質パラメータ格納部
123 画質パラメータ削減対象選択部
124、624 画質パラメータデフォルト決定部
125 画質パラメータ適用部
126出力画像格納部
127、431送受信部
430、830 画像表示装置
432 画像格納部
433表示パラメータ決定部
434画像選択部
435画像表示部
436、836表示調整部
628再現色域計算部
837リニア対応参照テーブル格納部

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