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技術 車両の制御装置および車両制御用プログラムの更新装置

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 太田孝俊
出願日 2007年8月6日 (13年3ヶ月経過) 出願番号 2007-204783
公開日 2009年2月26日 (11年8ヶ月経過) 公開番号 2009-042850
状態 未査定
技術分野 車両用電気・流体回路 ストアードプログラム制御 ストアードプログラム ストアードプログラム
主要キーワード 書換信号 通常制御用 更新制御プログラム 点火時期制御プログラム 半開位置 放電タイミング 書換装置 小容量化
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

記憶するプログラムの容量をあまり増大させることなく、車両制御用プログラムが正常に更新されなかった場合においても、車両を適切に制御することができる車両の制御装置および車両制御用プログラムの更新装置を提供する。

解決手段

書換可能エリアARPに記憶された車両制御用プログラムPRNと、書換不能エリアARIPに記憶されたブートプログラムPRN、および車両制御用プログラムよりも容量が小さいフェールセーフ制御用プログラムPRFと、車両制御用プログラムを更新する車両制御用プログラム更新手段15と、制御装置2が起動されたときにブートプログラムPRBを実行するとともに、車両制御用プログラムの更新が正常に行われたと判定されたときに、車両制御用プログラムを実行し、更新が正常に行われていないと判定されたときに、フェールセーフ制御用プログラムPRFを実行する制御手段15と、を備える。

概要

背景

従来の車両の制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この制御装置は、初期状態において通信用プログラムが記憶された不揮発性フラッシュメモリと、揮発性のRAMを有するマイコンと、マイコンに電力を供給する電源を備えており、通信端末に接続されている。通信端末には、車両を制御するためのアプリケーションプログラムが記憶されており、このアプリケーションプログラムは、マイコンに転送される。マイコンは、このアプリケーションプログラムをフラッシュメモリに書き込み、記憶させるとともに、実行することによって、車両を制御する。このフラッシュメモリへのアプリケーションプログラムの書き込みは、以下のようにして行われる。

まず、フラッシュメモリに記憶された通信用プログラムに基づいて、通信端末とのシリアル通信を可能な状態にした後、通信端末から通信用プログラム、書換ソフト、通信異常判定ソフトおよび退避ソフトを受信し、RAMに記憶させる。次に、書換ソフトに基づいて、フラッシュメモリに記憶された通信用プログラムを含むすべてのプログラム消去した後、通信端末からアプリケーションプログラムを順次受信し、フラッシュメモリに書き込む。このとき、通信異常判定ソフトに基づいて、通信端末との通信異常が発生しているか否かを判定し、通信異常の場合には、退避ソフトに基づいて、通信用プログラムをフラッシュメモリに送信し、記憶させる。以上により、アプリケーションプログラムの受信中に、通信異常が発生した場合、マイコンへの電力を遮断しても、フラッシュメモリに通信用プログラムが記憶されるので、その後、電力を供給したときに、通信用プログラムに基づいて通信端末との通信が可能になり、アプリケーションプログラムの転送および書き込みが再度、行われる。

しかし、上述した従来の制御装置では、通信端末とマイコンの間で通信異常の発生時には、アプリケーションプログラムをフラッシュメモリに送信し、記憶させることができないので、アプリケーションプログラムを実行することも、それに基づいて車両を制御することもできない。その結果、例えば運転者などが車両を移動させたくても、移動させることができない。また、この制御装置では、通信異常の発生後、正常な状態に復帰したとしても、アプリケーションプログラムの書き込みが完了するまでの間、車両をやはり制御することはできない。特に、アプリケーションプログラムの容量が大きいときには、プログラムの書き込みに長い時間が必要になるため、その間、車両を制御できなくなる。

また、基地局を制御する制御装置として、例えば特許文献2に開示されたものが知られている。この制御装置は、メモリカードおよびダウンロード格納エリアなどを備えており、上位局に接続されている。メモリカードは、第1メモリ部と第2メモリ部で構成されており、これらのメモリ部には基地局を制御するための制御プログラムが記憶されている。第1メモリ部に記憶された制御プログラムは、第2メモリ部よりも1世代前の制御プログラムである。また、第1および第2メモリ部にはそれぞれ、制御プログラムの更新が正常に行われたか否かを示す判定ビット領域が設けられている。

この制御装置では、上位局から更新用の制御プログラム(以下、「更新プログラム」という)が転送されたときに、メモリカードの第2メモリ部の制御プログラムを、更新プログラムに書き換え、更新する。具体的には、上位局からの更新プログラムをダウンロード格納エリアに記憶させる。次に、メモリカードの第2メモリ部の判定ビット領域の情報を無効に書き換えた後、ダウンロード格納エリアから更新プログラムを第2メモリ部に転送し、記憶させる。これにより、第2メモリ部の制御プログラムが更新される。また、制御プログラムの更新が正常に行われたときには、第2メモリ部の判定ビット領域の情報を有効に書き換える一方、更新が正常に行われないときには、判定ビット領域の情報は書き換えられることなく、無効のまま保持される。

また、この制御装置では、第2メモリ部の判定ビット領域が有効の場合には、第2メモリ部の制御プログラムに基づいて基地局を制御する。一方、第2メモリ部の判定ビット領域が無効の場合には、第1メモリ部の判定ビット領域を判定し、それが有効のときに、第1メモリ部の制御プログラムに基づいて基地局を制御する。以上のように、第2メモリ部の制御プログラムの更新が正常に行われない場合には、第1メモリ部の制御プログラムに基づいて基地局が制御される。

しかし、この従来の制御装置では、更新前後の制御プログラムが第1メモリ部および第2メモリ部にそれぞれ記憶されるので、記憶すべき容量が個々の制御プログラムのほぼ2倍になり、非常に大きな容量のメモリカードが必要になる。また、第2メモリ部の制御プログラムの更新に伴って、第1メモリ部の制御プログラムを更新する場合、例えば、第1メモリ部と第2メモリ部にそれぞれ割り当てられたアドレスを、それぞれのアドレス空間に対応させて互いに入れ換えることが必要になり、その処理が非常に複雑化する。

本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、記憶するプログラムの容量をあまり増大させることなく、車両制御用のプログラムが正常に更新されなかった場合においても、車両を適切に制御することができる車両の制御装置および車両制御用プログラム更新装置を提供することを目的とする。

特開平11−7381号公報
特許第2984649号公報

概要

記憶するプログラムの容量をあまり増大させることなく、車両制御用プログラムが正常に更新されなかった場合においても、車両を適切に制御することができる車両の制御装置および車両制御用プログラムの更新装置を提供する。書換可能エリアARPに記憶された車両制御用プログラムPRNと、書換不能エリアARIPに記憶されたブートプログラムPRN、および車両制御用プログラムよりも容量が小さいフェールセーフ制御用プログラムPRFと、車両制御用プログラムを更新する車両制御用プログラム更新手段15と、制御装置2が起動されたときにブートプログラムPRBを実行するとともに、車両制御用プログラムの更新が正常に行われたと判定されたときに、車両制御用プログラムを実行し、更新が正常に行われていないと判定されたときに、フェールセーフ制御用プログラムPRFを実行する制御手段15と、を備える。3

目的

本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、記憶するプログラムの容量をあまり増大させることなく、車両制御用のプログラムが正常に更新されなかった場合においても、車両を適切に制御することができる車両の制御装置および車両制御用プログラムの更新装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

書換可能エリアおよび書換不能エリアを有する不揮発性メモリと、前記書換可能エリアに記憶され、車両を通常制御するための車両制御用プログラムと、前記書換不能エリアに記憶され、前記車両制御用プログラムの更新が正常に行われたか否かを判定するためのブートプログラムと、前記書換不能エリアに記憶されるとともに、前記車両制御用プログラムよりも容量が小さく、前記車両をフェールセーフ制御するためのフェールセーフ制御用プログラムと、前記車両制御用プログラムを更新する車両制御用プログラム更新手段と、制御装置起動されたときに前記ブートプログラムを実行するとともに、その実行による判定結果に応じ、前記車両制御用プログラムの更新が正常に行われたと判定されたときに、前記車両制御用プログラムを実行し、前記車両制御用プログラムの更新が正常に行われていないと判定されたときに、前記フェールセーフ制御用プログラムを実行する制御手段と、を備えることを特徴とする車両の制御装置。

請求項2

車両を制御する車両の制御装置と、前記車両に搭載され、更新用プログラムを取得するとともに、前記制御装置と通信可能に構成された書換装置と、を備え、前記制御装置は、書換可能エリアおよび書換不能エリアを有する不揮発性メモリと、前記書換可能エリアに記憶され、前記車両を通常制御するための車両制御用プログラムと、前記書換不能エリアに記憶され、前記車両制御用プログラムの更新が正常に行われたか否かを判定するためのブートプログラムと、前記書換不能エリアに記憶されるとともに、前記車両制御用プログラムよりも容量が小さく、前記車両をフェールセーフ制御するためのフェールセーフ制御用プログラムと、前記車両制御用プログラムを、前記書換装置から送信された前記更新用プログラムに書き換えることにより、前記車両制御用プログラムを更新する車両制御用プログラム更新手段と、前記制御装置が起動されたときに前記ブートプログラムを実行するとともに、その実行による判定結果に応じ、前記車両制御用プログラムの更新が正常に行われたと判定されたときに、前記車両制御用プログラムを実行し、前記車両制御用プログラムの更新が正常に行われていないと判定されたときに、前記フェールセーフ制御用プログラムを実行する制御手段と、を有することを特徴とする車両制御用プログラムの更新装置

技術分野

0001

本発明は、車両を制御する車両の制御装置、および当該制御装置に用いられる車両制御用プログラム更新装置に関する。

背景技術

0002

従来の車両の制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この制御装置は、初期状態において通信用プログラムが記憶された不揮発性フラッシュメモリと、揮発性のRAMを有するマイコンと、マイコンに電力を供給する電源を備えており、通信端末に接続されている。通信端末には、車両を制御するためのアプリケーションプログラムが記憶されており、このアプリケーションプログラムは、マイコンに転送される。マイコンは、このアプリケーションプログラムをフラッシュメモリに書き込み、記憶させるとともに、実行することによって、車両を制御する。このフラッシュメモリへのアプリケーションプログラムの書き込みは、以下のようにして行われる。

0003

まず、フラッシュメモリに記憶された通信用プログラムに基づいて、通信端末とのシリアル通信を可能な状態にした後、通信端末から通信用プログラム、書換ソフト、通信異常判定ソフトおよび退避ソフトを受信し、RAMに記憶させる。次に、書換ソフトに基づいて、フラッシュメモリに記憶された通信用プログラムを含むすべてのプログラム消去した後、通信端末からアプリケーションプログラムを順次受信し、フラッシュメモリに書き込む。このとき、通信異常判定ソフトに基づいて、通信端末との通信異常が発生しているか否かを判定し、通信異常の場合には、退避ソフトに基づいて、通信用プログラムをフラッシュメモリに送信し、記憶させる。以上により、アプリケーションプログラムの受信中に、通信異常が発生した場合、マイコンへの電力を遮断しても、フラッシュメモリに通信用プログラムが記憶されるので、その後、電力を供給したときに、通信用プログラムに基づいて通信端末との通信が可能になり、アプリケーションプログラムの転送および書き込みが再度、行われる。

0004

しかし、上述した従来の制御装置では、通信端末とマイコンの間で通信異常の発生時には、アプリケーションプログラムをフラッシュメモリに送信し、記憶させることができないので、アプリケーションプログラムを実行することも、それに基づいて車両を制御することもできない。その結果、例えば運転者などが車両を移動させたくても、移動させることができない。また、この制御装置では、通信異常の発生後、正常な状態に復帰したとしても、アプリケーションプログラムの書き込みが完了するまでの間、車両をやはり制御することはできない。特に、アプリケーションプログラムの容量が大きいときには、プログラムの書き込みに長い時間が必要になるため、その間、車両を制御できなくなる。

0005

また、基地局を制御する制御装置として、例えば特許文献2に開示されたものが知られている。この制御装置は、メモリカードおよびダウンロード格納エリアなどを備えており、上位局に接続されている。メモリカードは、第1メモリ部と第2メモリ部で構成されており、これらのメモリ部には基地局を制御するための制御プログラムが記憶されている。第1メモリ部に記憶された制御プログラムは、第2メモリ部よりも1世代前の制御プログラムである。また、第1および第2メモリ部にはそれぞれ、制御プログラムの更新が正常に行われたか否かを示す判定ビット領域が設けられている。

0006

この制御装置では、上位局から更新用の制御プログラム(以下、「更新プログラム」という)が転送されたときに、メモリカードの第2メモリ部の制御プログラムを、更新プログラムに書き換え、更新する。具体的には、上位局からの更新プログラムをダウンロード格納エリアに記憶させる。次に、メモリカードの第2メモリ部の判定ビット領域の情報を無効に書き換えた後、ダウンロード格納エリアから更新プログラムを第2メモリ部に転送し、記憶させる。これにより、第2メモリ部の制御プログラムが更新される。また、制御プログラムの更新が正常に行われたときには、第2メモリ部の判定ビット領域の情報を有効に書き換える一方、更新が正常に行われないときには、判定ビット領域の情報は書き換えられることなく、無効のまま保持される。

0007

また、この制御装置では、第2メモリ部の判定ビット領域が有効の場合には、第2メモリ部の制御プログラムに基づいて基地局を制御する。一方、第2メモリ部の判定ビット領域が無効の場合には、第1メモリ部の判定ビット領域を判定し、それが有効のときに、第1メモリ部の制御プログラムに基づいて基地局を制御する。以上のように、第2メモリ部の制御プログラムの更新が正常に行われない場合には、第1メモリ部の制御プログラムに基づいて基地局が制御される。

0008

しかし、この従来の制御装置では、更新前後の制御プログラムが第1メモリ部および第2メモリ部にそれぞれ記憶されるので、記憶すべき容量が個々の制御プログラムのほぼ2倍になり、非常に大きな容量のメモリカードが必要になる。また、第2メモリ部の制御プログラムの更新に伴って、第1メモリ部の制御プログラムを更新する場合、例えば、第1メモリ部と第2メモリ部にそれぞれ割り当てられたアドレスを、それぞれのアドレス空間に対応させて互いに入れ換えることが必要になり、その処理が非常に複雑化する。

0009

本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、記憶するプログラムの容量をあまり増大させることなく、車両制御用のプログラムが正常に更新されなかった場合においても、車両を適切に制御することができる車両の制御装置および車両制御用プログラムの更新装置を提供することを目的とする。

0010

特開平11−7381号公報
特許第2984649号公報

課題を解決するための手段

0011

上記の目的を達成するため、請求項1の発明に係る車両の制御装置は、書換可能エリアARPおよび書換不能エリアARIPを有する不揮発性メモリ(実施形態における(以下、本項において同じ)フラッシュROM14)と、書換可能エリアARPに記憶され、車両Vを通常制御するための車両制御用プログラム(通常制御用プログラムPRN)と、書換不能エリアARIPに記憶され、車両制御用プログラムの更新が正常に行われたか否かを判定するためのブートプログラムPRBと、書換不能エリアARIPに記憶されるとともに、車両制御用プログラムよりも容量が小さく、車両Vをフェールセーフ制御するためのフェールセーフ制御用プログラムPRFと、車両制御用プログラムを更新する車両制御用プログラム更新手段(CPU15、図3のステップ2、図4のステップ14,15)と、制御装置(ECU2)が起動されたときにブートプログラムPRBを実行するとともに、その実行による判定結果に応じ、車両制御用プログラムの更新が正常に行われたと判定されたときに、車両制御用プログラムを実行し、車両制御用プログラムの更新が正常に行われていないと判定されたときに、フェールセーフ制御用プログラムPRFを実行する制御手段(CPU15、図3のステップ3〜5)と、を備えることを特徴とする。

0012

この車両の制御装置は、不揮発性メモリを備えており、この不揮発性メモリの書換可能エリアには、車両制御用プログラムが記憶され、書換不能エリアには、ブートプログラムと、車両制御用プログラムよりも容量が小さいフェールセーフ制御用プログラムが記憶されている。これらのプログラムは、制御手段による制御によって実行される。車両制御用プログラムは、制御装置の作動時に、車両制御用プログラム更新手段によって更新される。

0013

また、制御装置が起動されたときには、まずブートプログラムが実行され、それにより、車両制御用プログラムの更新が正常に行われたか否かが判定される。この判定結果に応じ、車両制御用プログラムの更新が正常に行われたと判定されたときには、車両制御用プログラムを実行することによって、車両が通常制御される。一方、車両制御用プログラムの更新が正常に行われていないと判定されたときには、フェールセーフ制御用プログラムを実行することによって、車両がフェールセーフ制御される。

0014

フェールセーフ制御用プログラムは、書換不能エリアに記憶されていて、書き換えられたり消去されたりすることがないので、車両制御用プログラムの更新が正常に行われなかったために、車両制御用プログラムに基づいて車両を制御できない場合であっても、フェールセーフ制御用プログラムを実行することによって、車両を適切に制御することができ、例えば運転者が車両を安全な状態で移動させることができる。また、制御装置の起動時に、ブートプログラムが優先して実行され、車両制御用プログラムの更新の正否が判定されるので、その更新を正常に行えなかった場合に、車両のフェールセーフ制御を即座にかつ確実に実行することができる。

0015

また、フェールセーフ制御用プログラムは、車両制御用プログラムよりも容量が小さいので、記憶されるプログラムの容量を削減することができる。さらに、フェールセーフ制御用プログラムは、車両のフェールセーフを目的とするので、車両の移動や安全を確保するのに必要な最小限のプログラム内容で足りるため、そのようなプログラム内容とすることにより、小容量化しても、それに基づくフェールセーフ制御を支障なく行うことができる。

0016

請求項2の発明に係る車両制御用プログラムの更新装置は、車両Vを制御する車両Vの制御装置(ECU2)と、車両Vに搭載され、更新用プログラムPRUを取得するとともに、制御装置と通信可能に構成された書換装置9と、を備え、制御装置は、書換可能エリアARPおよび書換不能エリアARIPを有する不揮発性メモリ(フラッシュROM14)と、書換可能エリアARPに記憶され、車両Vを通常制御するための車両制御用プログラム(通常制御用プログラムPRN)と、書換不能エリアARIPに記憶され、車両制御用プログラムの更新が正常に行われたか否かを判定するためのブートプログラムPRBと、書換不能エリアARIPに記憶されるとともに、車両制御用プログラムよりも容量が小さく、車両Vをフェールセーフ制御するためのフェールセーフ制御用プログラムPRFと、車両制御用プログラムを、書換装置9から送信された更新用プログラムPRUに書き換えることにより、車両制御用プログラムを更新する車両制御用プログラム更新手段(CPU15、図3のステップ2、図4のステップ14,15)と、制御装置が起動されたときにブートプログラムPRBを実行するとともに、その実行による判定結果に応じ、車両制御用プログラムの更新が正常に行われたと判定されたときに、車両制御用プログラムを実行し、車両制御用プログラムの更新が正常に行われていないと判定されたときに、フェールセーフ制御用プログラムPRFを実行する制御手段(CPU15、図3のステップ3〜5)と、を有することを特徴とする。

0017

この車両制御用プログラムの更新装置では、制御装置が不揮発性メモリを備えており、不揮発性メモリの書換可能エリアには、車両制御用プログラムが記憶されている。車両に搭載された書換装置は、車両制御用プログラムを更新するための更新用プログラムを取得する。車両制御用プログラムは、制御装置の作動時に、車両制御用プログラム更新手段によって、書換装置から送信された更新用プログラムに書き換えることにより、更新される。

0018

また、請求項1の制御装置と同様、制御装置の起動時に、書換不能エリアに記憶されたブートプログラムが優先的に実行され、それにより、車両制御用プログラムの更新の正否が判定される。その更新が正常に行われたときには、車両制御用プログラムを実行することにより、車両が通常制御される一方、車両制御用プログラムが正常に更新されなかったときには、書換不能エリアに記憶されたフェールセーフ制御用プログラムを実行することによって、車両がフェールセーフ制御される。したがって、請求項1と同様、車両制御用プログラムが正常に更新されなかった場合に、フェールセーフ制御用プログラムの実行によって、車両のフェールセーフ制御を即座にかつ確実に行うことができる。例えば、修理工場から遠い場合でも、修理工場まで車両を安全に移動させることができる。

0019

また、請求項1の場合と同様、フェールセーフ制御用プログラムの小容量化によって、記憶されるプログラムの容量を削減できるとともに、フェールセーフ制御を支障なく行える。

発明を実施するための最良の形態

0020

以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による更新装置1を、これを適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3を搭載した車両Vとともに、概略的に示している。エンジン3は、例えば4つの気筒3a(1つのみ図示)を有する直列4気筒のガソリンエンジンである。各気筒3aのピストン3bとシリンダヘッド3cとの間には、燃焼室3dが形成されている。

0021

シリンダヘッド3cには、燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)5および点火プラグ6が、燃焼室3dに臨むように取り付けられている。エンジン3の燃料噴射量および燃料噴射時期は、後述するECU2(制御装置)からの駆動信号でインジェクタ5の開弁時間および開弁タイミングを、制御することによって制御される。また、点火時期、すなわち点火プラグ6の放電タイミングと、点火プラグ6への通電時間は、ECU2からの駆動信号で点火プラグ6の放電タイミングを制御することによって制御される。

0022

エンジン3の吸気管4には、エアフローメータ21が設けられている。エアフローメータ21は、吸気QAを検出し、その検出信号をECU2に出力する。

0023

エンジン3本体には、水温センサ22が設けられている。水温センサ22は、エンジン3のシリンダブロック(図示せず)内を循環する冷却水の温度(以下「エンジン水温」という)TWを検出し、その検出信号をECU2に出力する。

0024

ECU2には、エンジン回転数センサ23からエンジン回転数NEを表す検出信号が、車速センサ24から車速VPを表す検出信号が、アクセル開度センサ25からアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が、ポジションセンサ26から変速機(図示せず)のギヤ段を表す検出信号が、吸気温センサ27から吸気温TAを表す検出信号が、それぞれ出力される。

0025

更新装置1は、エンジン3を介して車両Vを通常制御する通常制御用プログラムPRN(車両制御用プログラム)を更新するためのものであり、車両Vに搭載されたECU2および書換装置9を備えている。これらのECU2および書換装置9は、イグニッションスイッチ7を介してバッテリ8に接続されており、イグニッションスイッチ7がONされたときに、バッテリ8から電力が供給されることによって、起動する。なお、書換装置9は、車両Vと別個に構成してもよい。

0026

書換装置9は、ECU2と通信可能に構成されており、通常制御用プログラムPRNを更新する更新用プログラムPRUを取得し、ECU2に送信するためのものである。書換装置9には、更新用プログラムPRUなどを記録した記録媒体(図示せず)が装着されるようになっている。書換装置9は、この記録媒体から更新用プログラムPRUをブロック単位で読み出すことによって、更新用プログラムPRUを取得するとともに、取得した更新用プログラムPRUをブロック単位でECU2に送信する。なお、この記録媒体には、更新用プログラムPRUの他、ECU2のID番号を表す情報、更新用プログラムPRUのバージョンを表す情報、および更新用プログラムPRUのブロック数を表す情報が、ID情報として記録されている。

0027

この書換装置9では、更新用プログラムPRUの送信に先立ち書換信号SRWおよびID情報をECU2に送信する。具体的には、記録媒体を装着した状態でイグニッションスイッチ7がONされたときに、書換信号SRWと、記録媒体から読み出したID情報を、ECU2に順次、送信する。

0028

ECU2は、I/Oインターフェース、RAM(いずれも図示せず)、通信用インターフェース(「通信用I/F」と図示)11、EEPROM12およびマイコン13で構成されており、前述した各種のセンサ21〜27からの検出信号は、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、マイコン13の後述するCPU15に入力される。RAMは、CPU15による後述する更新処理時の作業領域として使用される。

0029

通信用インターフェース11は、書換装置9とマイコン13の間でCAN通信を行うためのものであり、書換信号SRW、ID情報および更新用プログラムPRUを受信し、マイコン13に送信する。

0030

マイコン13は、上述したCPU15とフラッシュROM14(不揮発性メモリ)などで構成されている。

0031

フラッシュROM14は、シングルポートタイプのものであり、図2に示すように、書換可能に構成された書換可能エリアARPと、書換不能に構成された書換不能エリアARIPを備えている。

0032

書換可能エリアARPには、前述した通常制御用プログラムPRNが記憶されている。通常制御用プログラムPRNは、燃料噴射量制御プログラムPRQINJ、燃料噴射時期制御プログラムPRTINJ、および点火時期制御プログラムPRTIGなどで構成されている。燃料噴射量制御プログラムPRQINJおよび燃料噴射時期制御プログラムPRTINJは、燃料噴射量および燃料噴射時期をそれぞれ設定するものであり、それらの設定を行うための吸気量QAやエンジン水温TW、吸気温TAなどをパラメータとする所定のマップをそれぞれ有している。また、点火時期制御プログラムPRTIGは、点火時期および通電時間を設定するものであり、それらの設定を行うためのエンジン回転数NEなどをパラメータとする所定のマップを有している。

0033

これらの燃料噴射量制御プログラムPRQINJ、燃料噴射時期制御プログラムPRTINJおよび点火時期制御プログラムPRTIGは、書換可能エリアARPに割り当てられたアドレスによって指定されるアドレス空間にブロック単位でそれぞれ記憶されており、各アドレスはEEPROM12に記憶されている。

0034

また、書換不能エリアARIPには、通常制御用プログラムPRNの更新が正常に行われたか否かを判定するためのブートプログラムPRBと、エンジン3をフェールセーフ制御するためのフェールセーフ制御用プログラムPRFが記憶されている。

0035

フェールセーフ制御用プログラムPRFは、フェールセーフ制御用の燃料噴射量制御プログラムPRQINF、燃料噴射時期制御プログラムPRTINFおよび点火時期制御プログラムPRTIGFなどで構成されている。これらの燃料噴射量制御プログラムPRQINFおよび燃料噴射時期制御プログラムPRTINFは、上述した通常制御用のものと同様、燃料噴射量および燃料噴射時期を吸気量QAやエンジン水温TW、吸気温TAに応じて設定するための所定のマップをそれぞれ有している。なお、フェールセーフ制御用のマップは、通常制御用のマップと比較し、吸気量QAなどに対する格子点の数が少なく設定されている。点火時期制御プログラムPRTIGFは、エンジン回転数NEに応じて通電時間を設定するための所定のマップを有している。このマップは、通常制御用のマップと比較して、エンジン回転数NEに対する格子点の数が少なく設定されている。また、この点火時期制御プログラムPRTIGFでは、点火時期は固定値、例えば最遅角位置に設定されている。

0036

以上のように、フェールセーフ制御用プログラムPRFでは、フェールセーフ制御用のマップ格子点の数を少なくすることによって、フェールセーフの制御処理が簡略化されている。それに応じて、フェールセーフ制御用プログラムPRFが縮小され、その分、記憶されるプログラムの容量が削減されている。

0037

これらのブートプログラムPRB、フェールセーフ制御用の燃料噴射量制御プログラムPRQINF、燃料噴射時期制御プログラムPRTINFおよび点火時期制御プログラムPRTIGFは、書換不能エリアARIPに割り当てられたアドレスによって指定されるアドレス空間にブロック単位でそれぞれ記憶されており、各アドレスはEEPROM12に記憶されている。

0038

また、EEPROM12には、書換装置9から受信したID情報、ECU2が所有するID番号、書換可能エリアARPに記憶された通常制御用プログラムPRNのバージョン情報、および後述する判定コードの「有効」または「無効」を表す情報が記憶されており、バージョン情報および判定コード情報は、CPU15によって更新される。なお、判定コードの初期値は「有効」に設定されている。

0039

CPU15は、通常制御用プログラムPRNまたはフェールセーフ制御用プログラムPRFを実行することによって、エンジン3の燃料噴射制御および点火時期制御などを実行する。また、CPU15は、ECU2の起動時、すなわちイグニッションスイッチ7がONされたときに、ブートプログラムPRBを実行する。なお、本実施形態では、CPU15が車両制御用プログラム更新手段および制御手段に相当する。

0040

図3は、ブートプログラムPRBによって実行されるブート処理を示す。本処理は、ECU2の起動時に、エンジン3が停止されている状態で1回のみ実行される。本処理ではまず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、書換装置9から書換信号SRWを受信したか否かを判別する。この判別結果がYESで、書換装置9に記録媒体が装着されているときには、通常制御用プログラムPRNを更新した(ステップ2)後、本処理を終了する。

0041

図4は、この更新処理サブルーチンを示している。本処理ではまず、ステップ11において、書換装置9から受信したID情報のうちのID番号が、ECU2のID番号と一致しているか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、図3のステップ3に進む一方、YESのときには、通常制御用プログラムPRNの更新を開始するものとして、書換可能エリアARPに記憶された通常制御用プログラムPRNの内容を全部消去した(ステップ12)後、EEPROM12に記憶された判定コードを「無効」に書き換える(ステップ13)。

0042

次に、書換装置9から更新用プログラムPRUをブロック単位で受信する(ステップ14)。次いで、受信した更新用プログラムPRUを、書換可能エリアARPの対応するアドレス空間にブロック単位で書き込む(ステップ15)。これにより、通常制御用プログラムPRNが順次、更新される。次に、この通常制御用プログラムPRNの更新に異常が発生しているか否かを判別する(ステップ16)。具体的には、ECU2と書換装置9の間で通信異常が発生したときや、フラッシュROM14への更新用プログラムPRUの書き込みが正常に行えなかったときに、更新異常が発生していると判別される。なお、後者の書込み異常は、例えばベリファイ処理を行うことによって判別され、具体的には、受信した更新用プログラムPRUと書き込んだ更新用プログラムPRUをブロック単位で比較し、両者が一致していないときに、書込み異常と判別される。

0043

前記ステップ16の判別結果がNOのときには、通常制御用プログラムPRNの更新が完了したか否かを判別する(ステップ17)。具体的には、前記ステップ14で受信した更新用プログラムPRUのブロック数が、EEPROM12に記憶された更新用プログラムPRUのブロック数と一致したときに、更新が完了したと判別される。この判別結果がNOのときには、前記ステップ14に戻り、ステップ14以降の処理内容を繰り返し実行する。

0044

一方、前記ステップ17の判別結果がYESのときには、更新用プログラムPRUの書き込みが最後のブロックまで正常に行われたとして、通常制御用プログラムPRNの更新が正常に行われたと判定し、そのことを表すために判定コードを「有効」に書き換えた(ステップ18)後、本処理を終了する。一方、前記ステップ16の判別結果がYESで、通常制御用プログラムPRNの更新異常が発生していると判別されたときには、それ以降の更新を行うことなく、そのまま本処理を終了する。その結果、判定コードは、「有効」に書き換えられることなく、前記ステップ13で書き換えられた「無効」に維持される。

0045

以上のような更新処理が終了すると、通常制御用プログラムPRNの更新の完了または更新の異常が表示され、この表示を受けて書換装置9から記録媒体が取り外される。これにより、書換装置9からの書換信号SRWの送信が停止される。その結果、次回のECU2の起動時には、図3の前記ステップ1の判別結果がNOになり、その場合には、ステップ3に進む。

0046

このステップ3では、EEPROM12に記憶された判定コードが「有効」であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、通常制御用プログラムPRNの更新が正常に行われたとして、エンジン3の制御モードを通常制御に設定し(ステップ4)、本処理を終了する。このように通常制御に設定されると、書換可能エリアARPに記憶された更新された通常制御用プログラムPRNに基づいて、エンジン3の燃料噴射および点火時期の通常制御が実行される。

0047

一方、前記ステップ3の判別結果がNOで、通常制御用プログラムPRNの更新異常が発生していると判定されたときには、エンジン3の制御モードをフェールセーフ制御に設定し(ステップ5)、本処理を終了する。このようにフェールセーフ制御に設定されると、書換不能エリアARIPに記憶されたフェールセーフ制御用プログラムPRFに基づいて、エンジン3の燃料噴射および点火時期のフェールセーフ制御が実行される。

0048

以上のように、本実施形態によれば、ECU2の起動直後に、書換不能エリアARIPに記憶されたブートプログラムPRBが優先的に実行され、判定コードに基づいて通常制御用プログラムPRNの更新の正否が判定される。また、その更新が正常に行われたときには、通常制御用プログラムPRNに基づいて、エンジン3が通常制御される一方、通常制御用プログラムPRNの更新異常のときには、書換不能エリアARIPに記憶されたフェールセーフ制御用プログラムPRFに基づいて、エンジン3がフェールセーフ制御される。したがって、通常制御用プログラムPRNが正常に更新されなかった場合に、エンジン3のフェールセーフ制御を即座にかつ確実に行うことができ、修理工場から遠い場合でも、修理工場まで車両Vを安全に移動させることができる。

0049

また、フェールセーフ制御用プログラムPRFは、通常制御用プログラムPRNと比較して、マップの格子点の数が少なく、小容量化されているので、記憶されるプログラムの容量を削減することができる。

0050

次に、図5を参照しながら更新装置1の変形例を説明する。この変形例は、通常制御用プログラムPRNの更新を、エンジン3の運転時にも実行できるようにしたものである。このため、この変形例では、フラッシュROM14としてデュアルポートタイプのものを用い、フラッシュROM14からのフェールセーフ制御用プログラムPRFの読み出しと、フラッシュROM14への更新用プログラムPRUの書き込みを同時に行えるようにしている。

0051

また、図5に示す更新処理は、図4の更新処理と比較し、通常制御用プログラムPRNの更新中に、エンジン3のフェールセーフ制御を実行する点のみが異なる。具体的には、書換装置9からの書換信号SRWの受信後、ID情報のうちのID番号が、ECU2のID番号と一致しているときには(ステップ11:YES)、ステップ21において、図3のステップ5と同様、エンジン3の制御モードをフェールセーフ制御に設定する。これにより、書換不能エリアARIPに記憶されたフェールセーフ制御用プログラムPRFに基づいて、エンジン3の燃料噴射および点火時期のフェールセーフ制御が実行される。それ以降の処理内容は、図4と同じであり、書換可能エリアARPに記憶された通常制御用プログラムPRNの全部を消去する(ステップ12)とともに、判定コードを「無効」に書き換えた(ステップ13)、通常制御用プログラムPRNを更新する(ステップ14,15)。この通常制御用プログラムPRNの更新が正常に行われたと判定されたときには、判定コードを「有効」に書き換えた後、更新異常が発生していると判定されたときには、判定コードを「無効」に維持したまま、本処理を終了する(ステップ16〜18)。

0052

以上のように、この変形例によれば、通常制御用プログラムPRNの更新中に、エンジン3のフェールセーフ制御を実行するので、通常制御用プログラムPRNを更新しながら車両Vを移動させることができる。

0053

なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、通常制御用プログラムPRNの更新を制御するための更新制御プログラム図4または図5の更新処理を実行するプログラム)は、ブートプログラムPRBに組み込まれているが、ブートプログラムと別個に構成してもよく、その場合には、フラッシュROMの書換不能エリアまたはEEPROMに記憶される。

0054

また、実施形態は、更新装置1による更新の対象が、エンジン3の制御プログラムの例であるが、これに限らず、車両Vを制御するためのエンジン以外の制御プログラム、例えばトランスミッションの制御プログラムやメータ情報を表示するためのプログラムでもよい。この場合のフェールセーフ制御用プログラムは、例えば、前者については、トランスミッションのギヤ段を車速に応じて第2速または第4速に変速するように構成され、後者については、車両の走行最低限必要とされる車速、ギヤ段および故障情報のみを表示するように構成される。あるいは、スロットル弁の制御プログラムに適用してもよく、その場合、フェールセーフ制御用プログラムは、例えばアクセル開度に応じてスロットル弁を全閉位置と半開位置の間で制御するように構成される。

0055

さらに、実施形態では、ID番号が一致した場合に通常制御用プログラムPRNの更新を行っているが、これに加え、書換装置9から送信されたバージョン情報とEEPROM12に記憶されたバージョン情報を比較し、書換装置9からのバージョン情報の方が新しいときに通常制御用プログラムPRNの更新を行うようにしてもよい。

0056

また、実施形態では、書換装置9による更新用プログラムPRNの取得を、書換装置9に着脱される記録媒体を介して行っているが、他の適当な手段、例えば無線通信によって行ってもよい。

0057

さらに、実施形態では、通常制御用プログラムPRNの更新を、更新異常が1回発生したときに直ちに中断しているが、更新異常の発生後、更新動作を繰り返し、更新異常の発生が所定回数、確認されたときに中断してもよい。

0058

また、実施形態では、通常制御用プログラムPRNおよびフェールセーフ制御用プログラムPRFのアドレスを、EEPROM12に記憶しているが、これに限らず、例えばブートプログラムに組み込んでもよい。さらに、実施形態では、更新処理時の作業領域として、RAMを用いているが、フラッシュROMを用いてもよい。

0059

また、実施形態は、本発明をエンジンを搭載した車両に適用した例であるが、本発明は、これに限らず、電気モータを用いた電気自動車や、エンジンおよび電気モータを併用したハイブリッド車両に適用してもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。

図面の簡単な説明

0060

本発明の更新装置を、これを適用した内燃機関を搭載した車両とともに、概略的に示す図である。
フラッシュROMの構成を示すブロック図である。
ブートプログラムによって実行されるブート処理を示すフローチャートである。
通常制御用プログラムの更新処理のサブルーチンである。
通常制御用プログラムの更新処理の変形例を示すサブルーチンである。

符号の説明

0061

1更新装置
2 ECU(制御装置)
9書換装置
14フラッシュROM(不揮発性メモリ)
15 CPU(車両制御用プログラム更新手段および制御手段)
V 車両
ARP書換可能エリア
ARIP 書換不能エリア
PRBブートプログラム
PRU更新用プログラム
PRN通常制御用プログラム(車両制御用プログラム)
PRFフェールセーフ制御用プログラム

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