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技術 負荷駆動制御回路

出願人 株式会社東海理化電機製作所
発明者 西部泰司
出願日 2007年7月13日 (13年4ヶ月経過) 出願番号 2007-184349
公開日 2009年1月29日 (11年9ヶ月経過) 公開番号 2009-022134
状態 未査定
技術分野 直流電動機の制御 複数電動機の制御
主要キーワード モータ制御線 ダイアグ端子 入力信号無 エネルギー変換率 共通式 電源シャットダウン 配線故障 信号組み合わせ
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図面 (13)

課題

仮に回路内の配線系故障が発生したとしても、その時に負荷の誤作動を生じ難くすることができる負荷駆動制御回路を提供する。

解決手段

ブリッジ式モータ駆動回路8は、同回路を統括制御するシステム制御回路9と、モータドライバである駆動制御回路10とを持つ。駆動制御回路10内の異常入力監視部31は、モード端子16でスタンバイ等の動作制御指令S1を受け付けた際、A端子17〜C端子19の少なくとも1つがアクティブになっていないか確認し、これがもしアクティブになっていればモータ制御線L2が故障していると認識し、エンジンスタートスイッチオフ操作されるまで、A端子17〜C端子19で入力する指令信号を無視する。これにより、駆動制御回路10の出力端子21,22,23は、モータM1,M2をともに停止する信号出力状態を継続してとり、モータM1,M2は停止状態のままを維持する。

概要

背景

従来、モータ回転駆動するには、ドライバとして働くモータ駆動回路が必要であり、この種のモータ駆動回路は種々のものが開発されている。この種のモータ駆動回路の一例としては、例えばHブリッジを用いたモータ駆動回路が特許文献1に開示されている。図8にHブリッジ式のモータ駆動回路81を示すと、この種のモータ駆動回路81には、モータ駆動回路81を統括制御する例えばCPU等を構成要素としたシステム制御回路82と、このシステム制御回路82から受け付け制御指令を基にモータ83を駆動制御する駆動制御回路84とが設けられている。

システム制御回路82は、複数の信号線Ls,Ls…を介して駆動制御回路84に接続されている。この信号線Ls,Ls…には、駆動制御回路84の動作状態起動稼働)を指定する指令(以降、動作制御指令Skkと言う)をシステム制御回路82が駆動制御回路84に出力する時の信号経路である動作制御線Lskと、モータ83の回転状態正転逆転、停止)を指定する指令(以降、モータ制御指令Saと言う)をシステム制御回路82が駆動制御回路84に出力する時の信号経路である複数(ここでは2本図示する)のモータ制御線Ls1,Ls2とがある。システム制御回路82は、駆動制御回路84へのモータ制御指令Saの出力端子として一対のCa1端子82a及びCb1端子82bとを持ち、Ca1端子82aに第1モータ制御線Ls1が接続され、Cb1端子82bに第2モータ制御線Ls2が接続されている。

駆動制御回路84は、システム制御回路82から出力されるモータ制御指令Sa(Sa1,Sa2)の入力端子として一対のA1端子85及びB1端子86を持ち、A1端子85に第1モータ制御線Ls1が接続され、B1端子86に第2モータ制御線Ls2が接続されている。また、駆動制御回路84は、一対の出力端子としてX1端子87及びY1端子88とを持ち、X1端子87にモータ83の一モータ端子が接続され、Y1端子88にモータ83の他モータ端子が接続されている。駆動制御回路84は、システム制御回路82からモータ制御線Ls1,Ls2を介して受け付けたモータ制御指令Saを基に動作して、モータ83を回転駆動する。

駆動制御回路84には、この駆動制御回路84の駆動素子として図9に示すような働く第1ブリッジ回路89及び第2ブリッジ回路90が設けられている。第1ブリッジ回路89は、直列状態に接続された2つのトランジスタ91,92から成るとともに、各々のトランジスタ91,92のゲート端子がA1端子85及びB1端子86側に延びている。また、第1ブリッジ回路89は、トランジスタ91,92間の中間端子が出力端子であって、この中間端子がX1端子87(一モータ端子)に接続されている。第2ブリッジ回路90も直列状態に接続された2つのトランジスタ93,94から成るとともに、各々のトランジスタ93,94のゲート端子がA1端子85及びB1端子86側に延びている。また、第2ブリッジ回路90は、トランジスタ93,94間の中間端子が出力端子であって、この中間端子がY端子88(他モータ端子)に接続されている。

第1ブリッジ回路89は、図10(a)に示すように、電源Vcc側のトランジスタ91がオン状態をとりつつGND側のトランジスタ92がオフ状態をとると、ブリッジ出力(中間端子出力)がH状態をとり、図10(b)に示すように、電源Vcc側のトランジスタ91がオフ状態をとりつつGND側のトランジスタ92がオン状態をとると、ブリッジ出力がL状態をとり、図10(c)に示すように、2つのトランジスタ91,92がともにオフ状態をとると、ブリッジ出力がHi−Z状態をとる。また、第2ブリッジ回路90も第1ブリッジ回路89と同様の出力動作をとる。

従って、この駆動制御回路84においては、図11(a)に示すように、例えば第1ブリッジ回路89がH状態をとりつつ第2ブリッジ回路90がL状態をとると、H側である第1ブリッジ回路89のONトランジスタから、L側である第2ブリッジ回路90のONトランジスタに向かう方向に電流が流れ、モータ83が一方向に回転(例えば正転)する。また、図11(b)に示すように、第1ブリッジ回路89がL状態をとりつつ第2ブリッジ回路90がH状態をとると、H側である第2ブリッジ回路90のONトランジスタから、L側である第1ブリッジ回路89のONトランジスタに向かう方向に電流が流れ、モータ83が他方向に回転(例えば逆転)する。また、回転中のモータ83を停止するには、図11(c)に示すように、2つのブリッジ回路89,90をともにL状態とするか、或いは図11(d)に示すように、2つのブリッジ回路89,90をともにH状態として、モータ駆動回路81をブレーキモードとすることにより行う。

システム制御回路82は、モータ83を駆動制御する場合、動作制御線Lskを介して動作制御指令Skkを駆動制御回路84に送って駆動制御回路84を停止状態待機状態)から稼働状態とした後、モータ制御線Ls1,Ls2を介して、モータ制御指令Sa1,Sa2を駆動制御回路84に送ることにより駆動制御回路84を介してモータ83を正転、逆転、停止させる。このとき、駆動制御回路84は、システム制御回路82から第1モータ制御線Ls1を介して入力するモータ制御指令Sa1及びモータ制御指令Sa2のHLの信号組み合わせを基に、第1ブリッジ回路89及び第2ブリッジ回路90の出力状態切り換えることにより、モータ83を駆動制御する。

ここで、例えばモータ83を停止状態とする場合、システム制御回路82は駆動制御回路84へのモータ制御指令Saとして、図12の動作表95に示すように信号組み合わせ(Sa1,Sa2)が(L,L)の指令を、モータ制御線Ls1,Ls2を介して駆動制御回路84に出力する。この時は、図11(c)に示すように、2つのブリッジ回路89,90がともにL状態となることから、駆動制御回路84のX1端子87及びY1端子88の出力組み合わせは(L,L)となる。よって、モータ83には電流が流れない状態となり、モータ83が停止状態をとる。

モータ83を正転する場合、システム制御回路82は駆動制御回路84へのモータ制御指令Saとして、信号組み合わせ(Sa1,Sa2)が(H,L)の指令を、モータ制御線Ls1,Ls2を介して駆動制御回路84に出力する。この時は、図11(a)に示すように第1ブリッジ回路89がH状態となり、第2ブリッジ回路90がL状態となることから、駆動制御回路84のX1端子87及びY1端子88の出力組み合わせは(H,L)となる。よって、H側である第1ブリッジ回路89のONトランジスタから、L側である第2ブリッジ回路90のONトランジスタに向かう方向に電流が流れ、モータ83が正転状態をとる。

一方、モータ83を逆転する場合、システム制御回路82は駆動制御回路84へのモータ制御指令Saとして、信号組み合わせ(Sa1,Sa2)が(L,H)の指令を、モータ制御線Ls1,Ls2を介して駆動制御回路84に出力する。この時は、図11(b)に示すように第1ブリッジ回路89がL状態となることから、駆動制御回路84のX1端子87及びY1端子88の出力組み合わせは(L,H)となる。よって、第2ブリッジ回路90がH状態となることから、H側である第2ブリッジ回路90のONトランジスタから、L側である第1ブリッジ回路89のONトランジスタに向かう方向に電流が流れ、モータ83が逆転状態をとる。
特開2006−158162号公報

概要

仮に回路内の配線系故障が発生したとしても、その時に負荷の誤作動を生じ難くすることができる負荷駆動制御回路を提供する。ブリッジ式モータ駆動回路8は、同回路を統括制御するシステム制御回路9と、モータドライバである駆動制御回路10とを持つ。駆動制御回路10内の異常入力監視部31は、モード端子16でスタンバイ等の動作制御指令S1を受け付けた際、A端子17〜C端子19の少なくとも1つがアクティブになっていないか確認し、これがもしアクティブになっていればモータ制御線L2が故障していると認識し、エンジンスタートスイッチオフ操作されるまで、A端子17〜C端子19で入力する指令信号を無視する。これにより、駆動制御回路10の出力端子21,22,23は、モータM1,M2をともに停止する信号出力状態を継続してとり、モータM1,M2は停止状態のままを維持する。

目的

本発明の目的は、仮に回路内の配線系に故障が発生したとしても、その時に負荷の誤作動を生じ難くすることができる負荷駆動制御回路を提供することにある。

効果

実績

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請求項1

駆動回路を介して負荷駆動制御する制御回路が、前記駆動回路への起動系指令である動作制御指令を当該駆動回路に出力して該駆動回路の動作状態を指定し、前記負荷への動作指示系指令である負荷制御指令パラレル通信で前記駆動回路に出力して、当該駆動回路を介して前記負荷を駆動制御する負荷駆動制御回路において、前記駆動回路が前記動作制御指令を取り込む際の入力口である第1入力端子と、当該駆動回路が前記負荷制御指令を取り込む際の入力口である第2入力端子とを監視し、当該入力端子での信号入力順を見ることで、前記負荷制御指令の信号経路である負荷制御配線配線系故障の有無を判定する判定手段と、前記第2入力端子で前記負荷制御指令を受け付けた際、既に前記第1入力端子の少なくとも1つがアクティブ状態であれば、前記負荷制御配線の配線系故障していると認識して、その時に前記第2入力端子で受け取る異常入力を無視する制御手段とを備えたことを特徴とする負荷駆動制御回路。

請求項2

前記第1入力端子及び前記第2入力端子での信号入力の前後を認識した際、前記負荷制御配線の配線系が故障している旨の通知信号を前記判定手段に出力可能な出力手段と、前記出力手段から前記配線系故障有りの前記通知信号を受け付けると、当該配線系故障に対する対応動作を実行する実行手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動制御回路。

請求項3

前記判定手段は、前記駆動回路が前記制御回路から前記動作制御指令として当該駆動回路の稼働要求を受け付けた際、前記配線系故障の有無を判定する動作を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の負荷駆動制御回路。

請求項4

前記判定手段は、前記駆動回路が前記制御回路から前記動作制御指令として当該駆動回路の起動要求を受け付けた際、前記配線系故障の有無を判定する動作を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の負荷駆動制御回路。

技術分野

0001

本発明は、例えばモータランプ等の負荷駆動制御する負荷駆動制御回路に関する。

背景技術

0002

従来、モータを回転駆動するには、ドライバとして働くモータ駆動回路が必要であり、この種のモータ駆動回路は種々のものが開発されている。この種のモータ駆動回路の一例としては、例えばHブリッジを用いたモータ駆動回路が特許文献1に開示されている。図8にHブリッジ式のモータ駆動回路81を示すと、この種のモータ駆動回路81には、モータ駆動回路81を統括制御する例えばCPU等を構成要素としたシステム制御回路82と、このシステム制御回路82から受け付け制御指令を基にモータ83を駆動制御する駆動制御回路84とが設けられている。

0003

システム制御回路82は、複数の信号線Ls,Ls…を介して駆動制御回路84に接続されている。この信号線Ls,Ls…には、駆動制御回路84の動作状態起動稼働)を指定する指令(以降、動作制御指令Skkと言う)をシステム制御回路82が駆動制御回路84に出力する時の信号経路である動作制御線Lskと、モータ83の回転状態正転逆転、停止)を指定する指令(以降、モータ制御指令Saと言う)をシステム制御回路82が駆動制御回路84に出力する時の信号経路である複数(ここでは2本図示する)のモータ制御線Ls1,Ls2とがある。システム制御回路82は、駆動制御回路84へのモータ制御指令Saの出力端子として一対のCa1端子82a及びCb1端子82bとを持ち、Ca1端子82aに第1モータ制御線Ls1が接続され、Cb1端子82bに第2モータ制御線Ls2が接続されている。

0004

駆動制御回路84は、システム制御回路82から出力されるモータ制御指令Sa(Sa1,Sa2)の入力端子として一対のA1端子85及びB1端子86を持ち、A1端子85に第1モータ制御線Ls1が接続され、B1端子86に第2モータ制御線Ls2が接続されている。また、駆動制御回路84は、一対の出力端子としてX1端子87及びY1端子88とを持ち、X1端子87にモータ83の一モータ端子が接続され、Y1端子88にモータ83の他モータ端子が接続されている。駆動制御回路84は、システム制御回路82からモータ制御線Ls1,Ls2を介して受け付けたモータ制御指令Saを基に動作して、モータ83を回転駆動する。

0005

駆動制御回路84には、この駆動制御回路84の駆動素子として図9に示すような働く第1ブリッジ回路89及び第2ブリッジ回路90が設けられている。第1ブリッジ回路89は、直列状態に接続された2つのトランジスタ91,92から成るとともに、各々のトランジスタ91,92のゲート端子がA1端子85及びB1端子86側に延びている。また、第1ブリッジ回路89は、トランジスタ91,92間の中間端子が出力端子であって、この中間端子がX1端子87(一モータ端子)に接続されている。第2ブリッジ回路90も直列状態に接続された2つのトランジスタ93,94から成るとともに、各々のトランジスタ93,94のゲート端子がA1端子85及びB1端子86側に延びている。また、第2ブリッジ回路90は、トランジスタ93,94間の中間端子が出力端子であって、この中間端子がY端子88(他モータ端子)に接続されている。

0006

第1ブリッジ回路89は、図10(a)に示すように、電源Vcc側のトランジスタ91がオン状態をとりつつGND側のトランジスタ92がオフ状態をとると、ブリッジ出力(中間端子出力)がH状態をとり、図10(b)に示すように、電源Vcc側のトランジスタ91がオフ状態をとりつつGND側のトランジスタ92がオン状態をとると、ブリッジ出力がL状態をとり、図10(c)に示すように、2つのトランジスタ91,92がともにオフ状態をとると、ブリッジ出力がHi−Z状態をとる。また、第2ブリッジ回路90も第1ブリッジ回路89と同様の出力動作をとる。

0007

従って、この駆動制御回路84においては、図11(a)に示すように、例えば第1ブリッジ回路89がH状態をとりつつ第2ブリッジ回路90がL状態をとると、H側である第1ブリッジ回路89のONトランジスタから、L側である第2ブリッジ回路90のONトランジスタに向かう方向に電流が流れ、モータ83が一方向に回転(例えば正転)する。また、図11(b)に示すように、第1ブリッジ回路89がL状態をとりつつ第2ブリッジ回路90がH状態をとると、H側である第2ブリッジ回路90のONトランジスタから、L側である第1ブリッジ回路89のONトランジスタに向かう方向に電流が流れ、モータ83が他方向に回転(例えば逆転)する。また、回転中のモータ83を停止するには、図11(c)に示すように、2つのブリッジ回路89,90をともにL状態とするか、或いは図11(d)に示すように、2つのブリッジ回路89,90をともにH状態として、モータ駆動回路81をブレーキモードとすることにより行う。

0008

システム制御回路82は、モータ83を駆動制御する場合、動作制御線Lskを介して動作制御指令Skkを駆動制御回路84に送って駆動制御回路84を停止状態待機状態)から稼働状態とした後、モータ制御線Ls1,Ls2を介して、モータ制御指令Sa1,Sa2を駆動制御回路84に送ることにより駆動制御回路84を介してモータ83を正転、逆転、停止させる。このとき、駆動制御回路84は、システム制御回路82から第1モータ制御線Ls1を介して入力するモータ制御指令Sa1及びモータ制御指令Sa2のHLの信号組み合わせを基に、第1ブリッジ回路89及び第2ブリッジ回路90の出力状態切り換えることにより、モータ83を駆動制御する。

0009

ここで、例えばモータ83を停止状態とする場合、システム制御回路82は駆動制御回路84へのモータ制御指令Saとして、図12の動作表95に示すように信号組み合わせ(Sa1,Sa2)が(L,L)の指令を、モータ制御線Ls1,Ls2を介して駆動制御回路84に出力する。この時は、図11(c)に示すように、2つのブリッジ回路89,90がともにL状態となることから、駆動制御回路84のX1端子87及びY1端子88の出力組み合わせは(L,L)となる。よって、モータ83には電流が流れない状態となり、モータ83が停止状態をとる。

0010

モータ83を正転する場合、システム制御回路82は駆動制御回路84へのモータ制御指令Saとして、信号組み合わせ(Sa1,Sa2)が(H,L)の指令を、モータ制御線Ls1,Ls2を介して駆動制御回路84に出力する。この時は、図11(a)に示すように第1ブリッジ回路89がH状態となり、第2ブリッジ回路90がL状態となることから、駆動制御回路84のX1端子87及びY1端子88の出力組み合わせは(H,L)となる。よって、H側である第1ブリッジ回路89のONトランジスタから、L側である第2ブリッジ回路90のONトランジスタに向かう方向に電流が流れ、モータ83が正転状態をとる。

0011

一方、モータ83を逆転する場合、システム制御回路82は駆動制御回路84へのモータ制御指令Saとして、信号組み合わせ(Sa1,Sa2)が(L,H)の指令を、モータ制御線Ls1,Ls2を介して駆動制御回路84に出力する。この時は、図11(b)に示すように第1ブリッジ回路89がL状態となることから、駆動制御回路84のX1端子87及びY1端子88の出力組み合わせは(L,H)となる。よって、第2ブリッジ回路90がH状態となることから、H側である第2ブリッジ回路90のONトランジスタから、L側である第1ブリッジ回路89のONトランジスタに向かう方向に電流が流れ、モータ83が逆転状態をとる。
特開2006−158162号公報

発明が解決しようとする課題

0012

しかし、モータ駆動回路81の使用環境経年変化等によっては、例えば配線故障等を原因としてモータ制御線Ls1,Ls2(配線接続端子も含む)が故障する状況も考えられ、この場合はモータ制御指令Sa1,Sa2がHレベル信号で出力固定されるH固定や、Lレベル信号で出力固定されるL固定をとってしまうことも想定される。このように、モータ制御指令Sa1,Sa2が正常に出力されないと、駆動制御回路84はシステム制御回路82から動作制御指令Skkを受け付けて動作状態が停止状態から待機状態に切り換わる前に、システム制御回路82からモータ回転要求を受け付ける状況となることも否めず、意図していないにも拘わらずモータ83を回転させてしまう可能性も否定できない。このため、ここで例を述べたようなモータ制御線Ls1,Ls2の配線系故障が生じたとしても、この配線故障を検出してモータ83を誤動作し難くしたい要望があった。

0013

本発明の目的は、仮に回路内の配線系に故障が発生したとしても、その時に負荷の誤作動を生じ難くすることができる負荷駆動制御回路を提供することにある。

課題を解決するための手段

0014

前記問題点を解決するために、本発明では、駆動回路を介して負荷を駆動制御する制御回路が、前記駆動回路への起動系指令である動作制御指令を当該駆動回路に出力して該駆動回路の動作状態を指定し、前記負荷への動作指示系指令である負荷制御指令パラレル通信で前記駆動回路に出力して、当該駆動回路を介して前記負荷を駆動制御する負荷駆動制御回路において、前記駆動回路が前記動作制御指令を取り込む際の入力口である第1入力端子と、当該駆動回路が前記負荷制御指令を取り込む際の入力口である第2入力端子とを監視し、当該入力端子での信号入力順を見ることで、前記負荷制御指令の信号経路である負荷制御配線の配線系故障の有無を判定する判定手段と、前記第2入力端子で前記負荷制御指令を受け付けた際、既に前記第1入力端子の少なくとも1つがアクティブ状態であれば、前記負荷制御配線の配線系が故障していると認識して、その時に前記第2入力端子で受け取る異常入力を無視する制御手段とを備えたことを要旨とする。

0015

この構成によれば、負荷を駆動状態とする場合、実際の負荷駆動に先駆けて例えばまずは駆動回路をスタンバイ状態にする動作制御指令が、動作制御指令用の信号配線を介して制御回路から駆動回路に出力される。そして、駆動回路がスタンバイ状態となった後、実際に負荷を駆動制御する指令として負荷制御指令が、負荷制御配線を介したパラレル通信で制御回路から駆動回路に出力される。駆動回路は、制御回路から入力する負荷制御指令を基に駆動し、その時々の負荷制御指令が持つ指令内容に応じた駆動状態に負荷を駆動制御する。

0016

ところで、場合によっては負荷制御配線が故障する場合も想定され、この配線故障の一例としては、例えば負荷制御指令の信号経路である負荷制御配線の一配線出力が、駆動回路の動作状態に拘わらずアクティブ状態(例えばHレベル信号出力状態)のままで固定されたH固定をとってしまう状況になることも考えられる。この場合は、制御回路が負荷を駆動制御すべく負荷制御指令を駆動回路に出力しても、負荷制御指令が制御回路の指令に沿う信号組み合わせをとる状態にならない。このため、負荷制御配線が配線系故障した状況下で負荷を駆動してしまうと、これは負荷が意図しない動作内容で駆動してしまう懸念に繋がる。

0017

しかし、この種の負荷制御回路においては、負荷を停止状態とする時は例えば制御回路が駆動回路に負荷制御指令として非アクティブ状態(例えば全配線出力がLレベル信号出力状態)をとり、負荷を駆動制御する際には、制御回路はまず動作制御指令としてスタンバイ要求を駆動回路に送って駆動回路をスタンバイ状態にし、その後にアクティブ状態の信号値を持つ負荷制御指令を駆動回路に出力して負荷を実際に駆動する動作推移を経る。このため、負荷制御指令の信号経路である負荷制御配線が正常であれば、負荷制御指令がアクティブ状態をとる時に、駆動回路がスタンバイ状態となることは通常あり得ず、もし仮にこの動作順をとるのであれば、これは負荷制御配線に故障が生じているとみなすことが可能である。

0018

よって、本構成においては、駆動回路における動作制御指令の入力口である第1入力端子と、同じく駆動回路における負荷制御指令の入力口である第2入力端子とが判定手段によって監視され、これらの端子入力の入力順が前後する場合には、負荷制御配線に配線故障が発生していると判定される。そして、負荷制御配線に配線系故障が生じていると判定された際には、この時に第2入力端子で受け付ける異常入力を無視する動作が、制御手段によってとられる。このため、負荷制御配線が故障状態のままで制御手段が負荷を駆動制御する状況が生じなくなり、負荷が誤作動してしまう状況を発生し難くすることが可能となる。

0019

本発明では、前記第1入力端子及び前記第2入力端子での信号入力の前後を認識した際、前記負荷制御配線の配線系が故障している旨の通知信号を前記判定手段に出力可能な出力手段と、前記出力手段から前記配線系故障有りの前記通知信号を受け付けると、当該配線系故障に対する対応動作を実行する実行手段とを備えたことを要旨とする。

0020

この構成によれば、負荷制御配線の故障を認識した判定手段は、負荷制御配線が故障した旨の通知を、その類の故障に対する対応動作を実行可能な実行手段に通知し、負荷制御配線が故障した時に行うべき対応動作を実行手段にとらせる。このため、例えば仮に負荷制御配線が故障したとしても負荷駆動制御回路では好適な対応動作がとられることになるので、負荷制御配線が故障したままの負荷駆動制御回路で負荷を駆動制御させてしまう状況を一層生じ難くすることが可能となる。

0021

本発明では、前記判定手段は、前記駆動回路が前記制御回路から前記動作制御指令として当該駆動回路の稼働要求を受け付けた際、前記配線系故障の有無を判定する動作を行うことを要旨とする。

0022

この構成によれば、駆動回路が稼働状態となる時に、各入力端子における信号入力が前後しているか否かの端子入力前後判定が行われるので、稼働動作という動作実行頻度の多いタイミングで配線系故障の有無判定が行われることから、この配線故障判定をできるだけ多くの頻度で実行することが可能となる。

0023

本発明では、前記判定手段は、前記駆動回路が前記制御回路から前記動作制御指令として当該駆動回路の起動要求を受け付けた際、前記配線系故障の有無を判定する動作を行うことを要旨とする。

0024

この構成によれば、駆動回路が起動状態となる時に、各入力端子における信号入力が前後しているか否かの端子入力前後判定が行われるので、駆動回路が負荷を制御するに際して稼働動作よりも前段階で実行される起動動作を行うタイミングで配線系故障の有無判定が行われることから、この配線故障判定をできるだけ早い段階で実行することが可能となる。

発明の効果

0025

本発明によれば、仮に回路内の配線系に故障が発生したとしても、その時に負荷の誤作動を生じ難くすることができる。

発明を実施するための最良の形態

0026

以下、本発明を具体化した負荷駆動制御回路の一実施形態を図1図7に従って説明する。
図1に示すように、車両1の運転席ドア及び助手席ドアには、運転者等の乗員が車両後方目視できるようにドアミラーサイドミラー)2,2が設けられている。このドアミラー2には、後方を映し出すミラーとして平板状の鏡面3が設けられている。この鏡面3は、2つのモータM1,M2を駆動源に自動で上下左右の4方向(図1の矢印Vm方向及び矢印Hm方向)に傾斜可能であって、車内の鏡面角度調節スイッチ4(図2参照)が操作されると、その時のスイッチ操作向きに応じた傾斜方向に沿いつつ、しかもその時のスイッチ操作量に応じた傾斜量傾き動作する。なお、モータM1,M2が負荷に相当する。

0027

ドアミラー2には、モータM1,M2を駆動源に鏡面3を自動で傾斜する際の駆動機構として、図2に示すような2モータM1,M2を3つのブリッジ回路5〜7(図3参照)で駆動制御する3ブリッジ式モータ駆動回路8が設けられている。この3ブリッジ式モータ駆動回路8は、3つのブリッジ回路5〜7のうち、1つを第1モータM1の専用ブリッジ回路として用い、他の1つを第2モータM2の専用ブリッジ回路として用い、残りの1つを第1モータM1及び第2モータM2で共用するモータ駆動回路である。なお、3ブリッジ式モータ駆動回路8が負荷駆動制御回路に相当する。

0028

3ブリッジ式モータ駆動回路8には、このモータ駆動回路8を統括制御するシステム制御回路9と、システム制御回路9から得る各種制御指令に沿って動作することで2つのモータM1,M2を回転駆動する駆動制御回路10とが設けられている。システム制御回路9は、例えばCPU、ROM、RAM等のICから成るコントロールユニットであって、ドアミラー2の鏡面3を上下左右方向に傾斜する際の鏡面傾斜動作を制御する。また、駆動制御回路10は、例えばトランジスタ等の複数のスイッチング素子を持つとともに、システム制御回路9からの制御指令に基づきスイッチング素子をオンオフ制御してモータM1,M2を回転駆動する。なお、システム制御回路9が制御回路に相当し、駆動制御回路10が駆動回路に相当する。

0029

システム制御回路9は、駆動制御回路10の動作状態(起動、稼働)を指定する起動系指令(以降、動作制御指令S1と言う)を駆動制御回路10に出力する時の信号経路として使用する動作制御線L1と、モータM1,M2の回転状態(正転、逆転、停止)を指定する動作指示系指令(以降、モータ制御指令S2と言う)を駆動制御回路10に出力する時の信号経路として使用するパラレル通信式の複数のモータ制御線L2,L2…とを介して駆動制御回路10に接続されている。また、システム制御回路9は、駆動制御回路10が入力信号異常を認識した際にその旨の通知(以降、ダイアグ通知Sngと言う)をシステム制御回路9に出力する時の信号経路として使用するダイアグ線L3を介して駆動制御回路10に接続されている。なお、モータ制御指令S2が負荷制御指令に相当し、モータ制御線L2が負荷制御配線に相当し、ダイアグ通知Sngが通知信号に相当する。

0030

システム制御回路9は、動作制御指令S1の出力端子としてモード端子11を持ち、このモード端子11に動作制御線L1が接続されている。システム制御回路9は、モータ制御指令S2の複数(本例は3つ)の出力端子としてCa端子12、Cb端子13及びCc端子14を持ち、Ca端子12に第1モータ制御線L2aが接続され、Cb端子13に第2モータ制御線L2bが接続され、Cc端子14に第3モータ制御線L2cが接続されている。また、システム制御回路9は、駆動制御回路10から出力されるダイアグ通知Sngの入力端子としてダイアグ端子15を持ち、このダイアグ端子15にダイアグ線L3が接続されている。

0031

駆動制御回路10は、システム制御回路9から出力される動作制御指令S1の入力端子(入力口)としてモード端子16を持ち、このモード端子16に動作制御線L1が接続されている。駆動制御回路10は、システム制御回路9から出力されるモータ制御指令S2(S2a〜S2c)の複数の入力端子としてA端子17、B端子18及びC端子19を持ち、A端子17に第1モータ制御線L2aが接続され、B端子18に第2モータ制御線L2bが接続され、C端子19に第3モータ制御線L2cが接続されている。駆動制御回路10は、ダイアグ通知Sngの出力端子としてダイアグ端子20を持ち、このダイアグ端子20にダイアグ線L3が接続されている。また、駆動制御回路10は、複数の出力端子としてX端子21、Y端子22及びCOM端子23を持ち、X端子21に第1モータM1の一モータ端子が接続され、Y端子22に第2モータM2の一モータ端子が接続され、COM端子23に2モータM1,M2の両方の他モータ端子が接続されている。なお、モード端子16が第1入力端子に相当し、A端子17〜C端子19が第2入力端子に相当する。また、ダイアグ端子15,20及びダイアグ線L3が出力手段を構成する。

0032

システム制御回路9は、車載バッテリ電気的に切り離された電源シャットダウン状態で新たに電源投入を受けると自身が起動状態となり、それまでともに電源シャットダウン状態であった駆動制御回路10に電源投入すべく、動作制御指令S1として起動要求を駆動制御回路10に出力する。システム制御回路9から起動要求を受けた駆動制御回路10は、その要求に基づいて起動を開始して初期化動作を行う。駆動制御回路10は、初期化動作を完了すると、システム制御回路9から各種指令を受けるまでスリープする停止状態(待機状態)をとる。システム制御回路9に電源が供給されない状況となるのは、例えば車載バッテリのバッテリ容量が底を付いていたり、或いは車載バッテリに繋がる配線が途中で切断されたりすることなどを原因として、システム制御回路9が電源と切り離された状況になることが要因である。

0033

システム制御回路9は、例えばエンジンスタートスイッチACC位置やIG位置等に操作された際、停止状態にある駆動制御回路10を稼働状態とすべく、動作制御指令S1としてスタンバイ要求を動作制御線L1から駆動制御回路10に出力する。駆動制御回路10は、停止状態でシステム制御回路9からスタンバイ要求を受け付けると、駆動制御回路10の動作モードをシステム制御回路9からのモータ制御指令S2を待つスタンバイモードとなる。駆動制御回路10をスタンバイモードとしたシステム制御回路9は、鏡面角度調節スイッチ4が操作されたことを検出すると、そのスイッチ操作に応じたモータ制御指令S2a〜S2cを、モータ制御線L2a〜L2cを介して駆動制御回路10に送り、駆動制御回路10を介して2つのモータM1,M2を停止、正転、逆転の間で駆動制御する。

0034

図3に示すように、駆動制御回路10には、第1モータM1の一モータ端子に接続されたこのモータ専用のVoutブリッジ回路5と、第2モータM2の一モータ端子に接続されたこのモータ専用のHoutブリッジ回路6と、これらモータM1,M2で共用すべくモータM1,M2の両方の他モータ端子に接続されたCOMブリッジ回路7とが設けられている。Voutブリッジ回路5は、直列状態に接続された2つのトランジスタTr1,Tr2から成るとともに、トランジスタTr1,Tr2間の中間端子27が自身の出力端子となって第1モータM1の一モータ端子に接続されている。トランジスタTr1,Tr2は、例えばFET(Field Effect Transistor)から成るとともに、本例においては電源Vcc側に位置するものをTr1とし、GND側に位置するものをTr2とする。トランジスタTr1は、ソース端子が電源Vccに接続され、ドレイン端子がトランジスタTr2のドレイン端子に接続され、ゲート端子が駆動制御回路10の入力端子側に延びている。トランジスタTr2は、ソース端子がGNDに接続され、ゲート端子が駆動制御回路10の入力端子側に延びている。

0035

Houtブリッジ回路6は、直列接続された2つのトランジスタTr3,Tr4から成るとともに、トランジスタTr3,Tr4間の中間端子28が自身の出力端子となって第2モータM2の一モータ端子に接続されている。トランジスタTr3,Tr4は、例えばFETから成るとともに、本例においては電源Vcc側に位置するものをTr3とし、GND側に位置するものをTr4とする。トランジスタTr3は、ソース端子が電源Vccに接続され、ドレイン端子がトランジスタTr4のドレイン端子に接続され、ゲート端子が駆動制御回路10の入力端子側に延びている。トランジスタTr4は、ソース端子がGNDに接続され、ゲート端子が駆動制御回路10の入力端子側に延びている。

0036

COMブリッジ回路7は、直列接続された2つのトランジスタTr5,Tr6から成るとともに、トランジスタTr5,Tr6間の中間端子29が自身の出力端子となって第1モータM1及び第2モータM2の両方の他モータ端子に接続されている。トランジスタTr5,Tr6は、例えばFETから成るとともに、本例においては電源Vcc側に位置するものをTr5とし、GND側に位置するものをTr6とする。トランジスタTr5は、ソース端子が電源Vccに接続され、ドレイン端子がトランジスタTr6のドレイン端子に接続され、ゲート端子が駆動制御回路10の入力端子側に延びている。トランジスタTr6は、ソース端子がGNDに接続され、ゲート端子が駆動制御回路10の入力端子側に延びている。

0037

これらブリッジ回路5〜7は、電源Vcc側のトランジスタ(本例はTr1,Tr3,Tr5)がオン状態となり、GND側のトランジスタ(本例はTr2,Tr4,Tr6)がオフ状態となると、ブリッジ出力がH状態をとり、これとは逆に電源Vcc側のトランジスタがオフ状態となり、GND側のトランジスタがオン状態となると、ブリッジ出力がL状態をとる。また、ブリッジ回路5〜7は、2つのトランジスタがともにオフ状態となると、ブリッジ出力がHi−Z状態(ハイインピーダンス状態)となる。

0038

これらトランジスタTr1〜Tr6には、トランジスタTr1〜Tr6への逆電流の流れ込みを防止するダイオードDi1〜Di6が設けられている。これらダイオードDi1〜Di6は、トランジスタTr1〜Tr6のうち取り付け先トランジスタに対して並列状態に接続され、本例においてはトランジスタTr1用のものをDi1とし、トランジスタTr2用のものをDi2とし、トランジスタTr3用のものをDi3とし、トランジスタTr4用のものをDi4とし、トランジスタTr5用のものをDi5とし、トランジスタTr6用のものをDi6とする。

0039

駆動制御回路10は、図4(a)に示すように、3つのブリッジ回路5〜7の全てがL状態となると、2つのモータM1,M2の両方ともに電流を流さず、モータM1,M2を停止状態とする。駆動制御回路10は、図4(b)に示すように、Voutブリッジ回路5がH状態となり、Houtブリッジ回路6がL状態となり、COMブリッジ回路7がL状態になると、第1モータM1のモータ端子間に電位差を発生する。これにより、第1モータM1にVoutブリッジ回路5からCOMブリッジ回路7に向かう方向に駆動電流Iaが流れ、第1モータM1が正転する。また、駆動制御回路10は、図4(c)に示すように、Voutブリッジ回路5がL状態となり、Houtブリッジ回路6がH状態となり、COMブリッジ回路7がL状態になると、第2モータM2のモータ端子間に電位差を発生する。これにより、第2モータM2にHoutブリッジ回路6からCOMブリッジ回路7に向かう方向に駆動電流Ibが流れ、第2モータM2が正転する。

0040

駆動制御回路10は、図4(d)に示すように、Voutブリッジ回路5がL状態となり、Houtブリッジ回路6がHi−Z状態となり、COMブリッジ回路7がH状態となると、第1モータM1のモータ端子間に逆電位差を発生する。これにより、第1モータM1にCOMブリッジ回路7からVoutブリッジ回路5に向かう方向に駆動電流Icが流れ、第1モータM1が逆転する。また、駆動制御回路10は、図4(e)に示すように、Voutブリッジ回路5がHi−Z状態となり、Houtブリッジ回路6がL状態となり、COMブリッジ回路7がH状態となると、第2モータM2のモータ端子間に逆電位差を発生する。これにより、第2モータM2にCOMブリッジ回路7からHoutブリッジ回路6に向かう方向に駆動電流Idが流れ、第2モータM2が逆転する。

0041

システム制御回路9は、このモータM1,M2の停止、正転及び逆転を、モータ制御指令S2a〜S2cの信号値のHLレベル組み合わせで指定する。駆動制御回路10は、システム制御回路9から取得したモータ制御指令S2を基に、ブリッジ回路5〜7のトランジスタTr1〜Tr6をオンオフ制御し、自身のX端子21、Y端子22及びCOM端子23から出す出力組み合わせを切り換えて、モータM1,M2を正転、逆転又は停止する。システム制御回路9は、図5の動作表30に示すように、2つのモータM1,M2をともに停止する場合には(L,L,L)又は(H,H,H)、第1モータM1を正転する際には(H,L,L)、第2モータM2を正転する際には(L,H,L)、第1モータM1を逆転する際には(L,L,H)、第2モータM2を逆転する際には(L,H,H)の信号組み合わせをとるモータ制御指令S2を駆動制御回路10に出力する。

0042

図3に示すように、本例のモータ駆動回路8には、モータ制御線L2a〜L2cの配線系故障(Ca端子12〜Cc端子14及びA端子17〜C端子19も含む)の有無を監視してモータM1,M2の誤作動を防ぐ保護機能が設けられている。この保護機能を具体的に述べると、駆動制御回路10には、モータ制御指令S2の信号組み合わせが正常値をとっているか否かを監視する異常入力監視部31が設けられている。本例の異常入力監視部31は、モード端子16でスタンバイ要求を受け付けて自身の動作モードがスタンバイモードになる際に、A端子17〜C端子19の何れかで既にHレベル信号を受け付けてしまっているか否かを見ることで、モータ制御線L2a〜L2cの配線系故障有無を判定する。異常入力監視部31は、スタンバイ要求入力とモータ回転指定入力とが前後するとモータ制御線L2a〜L2cの配線系が故障していると判断し、この時にA端子17〜C端子19で入力する各種指令を無視(破棄)するとともに、ダイアグ線L3を介してその旨を通知するダイアグ通知Sngをシステム制御回路9に出力する。

0043

また、システム制御回路9には、異常入力監視部31からのダイアグ指令に沿って、この時の配線系故障に対応した処理動作をとる保護機能部32が設けられている。この保護機能部32は、異常入力監視部31からダイアグ通知Sngを入力した際、配線系故障に対応した処理動作として、例えばインストルメントパネル表示計で配線故障有りの通知を視覚表示したり、或いは車内のスピーカでその旨を聴覚報知したりする。なお、異常入力監視部31が判定手段及び制御手段を構成し、保護機能部32実行手段に相当する。

0044

システム制御回路9は、第1モータM1や第2モータM2を回転制御するに際して、駆動制御回路10へ出力するパルス信号Splを変調するPWM制御(Pulse Width Modulation control)を用いて、このモータ回転制御を行う。このPWM制御は、駆動制御回路10に回転速度調整指令として加えられるパルス信号Splのパルス幅、間隔、数等を変化させて、駆動制御回路10におけるスイッチ素子群(Tr1〜Tr6)のオンオフ時間の時間比率を変えることで、第1モータM1や第2モータM2に印加される電圧を制御するパルス制御一種である。モータM1,M2の駆動制御としてPWM制御を用いれば、ドアミラー2の鏡面3を傾斜駆動する際において、この傾斜動作を好適な速度で行うことが可能である。

0045

次に、以上のように構成された本例のモータ駆動回路8の動作を説明する。
例えば、エンジンスタートスイッチがACC位置やIGオン位置に操作されたとすると、このスイッチ操作を検出したシステム制御回路9は、駆動制御回路10に動作制御線L1を介してスタンバイ要求を出力する。駆動制御回路10は、モード端子16でスタンバイ要求を受け付けるとスタンバイモードとなるが、このモード状態となる際には、A端子17〜C端子19の何れかで既にHレベル信号を受け付けていないか否かの確認を行う。駆動制御回路10は、スタンバイ状態の時にA端子17〜C端子19の何れでもHレベル信号を受け付けていなければ、モータ制御線L2は故障していないと認識して、モータ駆動回路8による鏡面3の角度調節操作許可する。

0046

鏡面角度調節スイッチ4が操作されていない場合、システム制御回路9は、鏡面3をその時の位置状態で停止すべく、図5の動作表30に示すように信号組み合わせ(S2a,S2b,S2c)が(L,L,L)のモータ制御指令S2を、モータ制御線L2a〜L2cを介して駆動制御回路10に出力する。この時の駆動制御回路10は、3つのブリッジ回路5〜7の全てがL状態となることから、駆動制御回路10のX端子21、Y端子22及びCOM端子23の出力組み合わせは(L,L,L)となる。よって、2つのモータM1,M2にはともに電流が流れない状態となるので、2つのモータM1,M2が停止状態となって、鏡面3がその位置状態を保持する。

0047

ドアミラー2の鏡面3を右方向に傾斜する場合、操作者は車内の鏡面角度調節スイッチ4で右傾斜要求操作を行う。鏡面3をモータ駆動回路8で右方向に傾斜する際、この時に必要なモータ動作を第1モータM1の正転とすると、この時のシステム制御回路9は、図5の動作表30に示すように信号組み合わせ(S2a,S2b,S2c)が(H,L,L)のモータ制御指令S2を、モータ制御線L2a〜L2cを介して駆動制御回路10に出力する。このとき、Voutブリッジ回路5がH状態となり、残りの2つのブリッジ回路6,7がL状態となることから、駆動制御回路10のX端子21、Y端子22及びCOM端子23の出力組み合わせは(H,L,L)となる。よって、第1モータM1のモータ端子間に電位差が生じ、第2モータM2のモータ端子間には電位差が生じないので、第1モータM1にHoutブリッジ回路6からCOMブリッジ回路7に向かう方向の駆動電流Iaが流れる。このため、第1モータM1が正転動作を開始し、ドアミラー2の鏡面3が右方向に傾斜する動作をとる。

0048

システム制御回路9は、第1モータM1の正転動作時において、鏡面角度調節スイッチ4が操作されていない状態になった事を検出すると、第1モータM1の正転動作を停止すべく、信号組み合わせ(S2a,S2b,S2c)が(L,L,L)のモータ制御指令S2を駆動制御回路10に再度出力する。これにより、Houtブリッジ回路6が再度L状態となるので、全てのブリッジ回路5〜7がL状態となり、第1モータM1の正転動作にブレーキがかかる。よって、操作者が鏡面角度調節スイッチ4の右傾斜操作を止めたタイミングで第1モータM1が停止状態となり、それまで右方向に傾斜動作していた鏡面3がその傾斜位置で停止する。

0049

ドアミラー2の鏡面3を左方向に傾斜する場合、操作者は車内の鏡面角度調節スイッチ4で左傾倒要求操作を行う。鏡面3をモータ駆動回路8で左方向に傾斜する際、この時に必要なモータ動作を第1モータM1の逆転とすると、この時のシステム制御回路9は、図5の動作表30に示すように信号組み合わせ(S2a,S2b,S2c)が(L,L,H)のモータ制御指令S2を、モータ制御線L2a〜L2cを介して駆動制御回路10に出力する。このとき、Voutブリッジ回路5がL状態となり、Houtブリッジ回路6がHi−Z状態となり、COMブリッジ回路7がH状態となることから、駆動制御回路10のX端子21、Y端子22及びCOM端子23の出力組み合わせは(L,Hi−Z,H)となる。よって、第1モータM1のモータ端子間には電圧差が生じるが、第2モータM2のモータ端子間には電位差が生じないので、第1モータM1にCOMブリッジ回路7からVoutブリッジ回路5に向かう方向の駆動電流Icが流れる。このため、第1モータM1のみが逆転動作をとり、ドアミラー2は鏡面角度調節スイッチ4が左傾斜要求操作されている間において左傾斜動作をとる。

0050

ドアミラー2の鏡面3を上方向に傾斜する場合、操作者は車内の鏡面角度調節スイッチ4で上傾斜要求操作を行う。鏡面3をモータ駆動回路8で上方向に傾斜する際、この時に必要なモータ動作を第2モータM2の正転とすると、この時のシステム制御回路9は、図5の動作表30に示すように信号組み合わせ(S2a,S2b,S2c)が(L,H,L)のモータ制御指令S2を、モータ制御線L2a〜L2cを介して駆動制御回路10に出力する。このとき、Houtブリッジ回路6がH状態となり、残りの2つのブリッジ回路5,7がL状態となることから、駆動制御回路10のX端子21、Y端子22及びCOM端子23の出力組み合わせは(L,H,L)となる。よって、第2モータM2のモータ端子間に電位差が生じ、第1モータM1のモータ端子間には電位差が生じないので、第2モータM2にHoutブリッジ回路6からCOMブリッジ回路7に向かう方向に駆動電流Ibが流れる。このため、第2モータM2が正転動作を開始し、鏡面角度調節スイッチ4が上傾斜要求操作されている間においてドアミラー2が上傾斜動作をとる。

0051

また、ドアミラー2の鏡面を下方向に傾斜する場合、操作者は車内の鏡面角度調節スイッチ4で下傾斜要求操作を行う。鏡面3をモータ駆動回路8で下方向に傾斜する際、この時に必要なモータ動作を第2モータM2の逆転とすると、この時のシステム制御回路9は、図5の動作表に示すように信号組み合わせ(S2a,S2b,S2c)が(L,H,H)のモータ制御指令S2を、モータ制御線L2a〜L2cを介して駆動制御回路10に出力する。このとき、Voutブリッジ回路5がHi−Z状態となり、Houtブリッジ回路6がL状態となり、COMブリッジ回路7となることから、駆動制御回路10のX端子21、Y端子22及びCOM端子23の出力組み合わせは(Hi−Z,L,H)となる。よって、第2モータM2のモータ端子間で電位差が生じ、第1モータM1のモータ端子間には電位差が生じないことから、第2モータM2にCOMブリッジ回路7からHoutブリッジ回路6に向かう方向に駆動電流Idが流れる。このため、第2モータM2が逆転動作を開始し、鏡面角度調節スイッチ4が下傾斜要求操作されている間においてドアミラー2が下傾斜動作をとる。

0052

ところで、背景技術でも述べたように、場合によってはモータ駆動回路8の使用環境悪化や経年変化等が原因でモータ制御線L2a〜L2c(Ca端子12〜Cc端子14及びA端子17〜C端子19)が配線故障することも想定される。この時は、図6の比較表33に示すように、モータ制御線L2a〜L2cの少なくとも1つが電源リークして、ずっとHレベル信号を出力したままとなるアクティブ状態、即ちH固定状態となる場合がある。この状況下においては、システム制御回路9が駆動制御回路10にモータ制御指令S2を出力しても、このモータ制御指令S2が正常な値をとらず、これがモータ誤作動の原因となる。

0053

そこで、本例においては、駆動制御回路10がモード端子16でスタンバイ要求を受け付けた際にA端子17〜C端子19の何れかで既にHレベル信号を受け付けているか否か異常入力監視部31で見ることで、A端子17〜C端子19における信号異常入力の有無を判定している。ところで、停止状態のモータ駆動回路8がシステム制御回路9から指令を受けてモータM1,M2を回転駆動するまでの動作推移を考えると、正常ならば、駆動制御回路10はシステム制御回路9からモード端子16でスタンバイ要求を受けてスタンバイモードとなった後に、例えば回転指定(正転、逆転)の信号組み合わせ、即ちHレベル信号を持つモータ制御指令S2をA端子17〜C端子19で受け付けるはずである。よって、これら信号入力が前後する場合、即ち駆動制御回路10がスタンバイモードとなる前に既にモータ回転指示の信号組み合わせを持つモータ制御指令S2を駆動制御回路10が受け付けている場合は、例えばモータ制御線L2a〜L2cが電源側にH固定されてしまった配線系故障とみなせるはずである。

0054

異常入力監視部31は、A端子17〜C端子19の何れかでHレベル信号を入力する状態で、その後にモード端子16でスタンバイ要求を受け付ける信号入力順を認識すると、モータ制御線L2a〜L2cの配線系が故障していると認識して、この時及び今後においてA端子17〜C端子19で受け付けるモータ制御指令S2a〜S2cを無視する。従って、駆動制御回路10の端子出力は、例えば仮に鏡面角度調節スイッチ4が操作されたとしても、モータ停止を指示する信号組み合わせ、即ち(L,L,L)のままを維持することから、2つのモータM1,M2はともに停止状態を維持する。これにより、駆動制御回路10は、モータ制御線L2a〜L2cの配線系が故障しているままの状態で、モータM1,M2を回転駆動するような状況をとらない。

0055

また、異常入力監視部31は、モード端子16での信号入力とA端子17〜C端子19での信号入力とで入力の前後を認識して、モータ制御線L2a〜L2cの配線系が故障していると認識した際、その旨を通知すべくダイアグ線L3を介してダイアグ通知Sngを保護機能部32に出力する。保護機能部32は、異常入力監視部31からダイアグ通知Sngを受け付けると、その旨を運転者に通知すべく、例えば車内インストルメントパネルの表示器にモータ駆動回路8の故障を視覚表示する。また、異常入力監視部31は、エンジンスタートスイッチがオフ操作されたことを検出すると入力信号無視状態を解除し、システム制御回路9へのダイアグ通知Sngの出力を停止することにより、モータ駆動回路8を元の停止状態に戻す。

0056

従って、本例においては、駆動制御回路10がモード端子16でスタンバイ要求を受け付けた際に、A端子17〜C端子19の何れかで既にHレベル信号を受け付けていれば、その時及びそれ以降にA端子17〜端子19で入力するモータ制御指令S2a〜S2cを無視して、モータM1,M2を強制的に停止状態のままで維持する。従って、モータ制御指令S2が配線系故障を原因として異常値をとる状態でモータ駆動回路8を動作させずに済むので、意図しない回転状態でモータM1,M2する状況が生じ難くなることから、モータM1,M2の誤動作を発生し難くすることが可能となる。

0057

また、異常入力監視部31は、駆動制御回路10が電源シャットダウン状態から起動状態となる時も、スタンバイモードになる時と同様に、モータ制御線L2a〜L2cのA端子17〜C端子19における信号異常入力を監視する。即ち、図6の比較表34に示すように、モード端子16で初期化要求を受け付ける前に、A端子17〜C端子19の何れかで既にHレベル信号を受け付けてしまっていないか否かを監視し、これらの信号入力が前後する場合には、スタンバイモードの時と同様にA端子17〜C端子19で入力するモータ制御指令S2を無視する。従って、この場合も、モータ制御線L2a〜L2cに配線系故障が生じているとみなし得る状況下でモータM1,M2の停止が強制的に維持されるので、モータM1,M2の誤動作を生じ難くすることが可能となる。

0058

実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)駆動制御回路10での動作制御指令S1の入力端子であるモード端子16と、同じく駆動制御回路10でのモータ制御指令S2の入力端子であるA端子17〜C端子19のとの信号入力状態を監視する。そして、このモード端子16で起動要求(稼働要求)を受け付けた際、その時点で既にA端子17〜C端子19の少なくとも何れかがアクティブ状態(H状態)となっていれば、モータ制御線L2が配線故障していると認識し、エンジンスタートスイッチがオフ操作されるまで、A端子17〜C端子19で入力する指令信号を無視する。これにより、モータ制御線L2が配線系故障してしまっている状態でモータM1,M2を回転駆動する状況にならずに済み、モータM1,M2の誤動作を生じ難くすることができる。

0059

(2)異常入力監視部31がモータ制御線L2の配線系故障を認識した際には、ダイアグ線L3を介してその旨のダイアグ通知Sngをシステム制御回路9に出力し、システム制御回路9内の保護機能部32に、例えば配線系故障を視覚表示や聴覚報知等で運転者に通知するなどの処理動作をとらせる。このため、配線系故障を運転者に通知することができ、モータ駆動回路8が故障したまま放置される状況を生じ難くすることができる。

0060

(3)停止状態にあるモータ駆動回路8が稼働状態に移る動作は、モータM1,M2を駆動制御する度に行われる頻度の高い処理動作である。このため、停止状態(待機状態)にあるモータ駆動回路8が稼働状態に移る際にモータ制御線L2の配線系故障の有無判定を行うようにすれば、配線故障有無判定を多くの頻度で実行することができる。

0061

(4)電源シャットダウン状態にあるモータ駆動回路8が起動状態に移る動作は、実際にモータM1,M2を駆動制御する時点よりも前段階で実行される処理動作である。このため、電源シャットダウン状態にあるモータ駆動回路8が起動状態に移る際にモータ制御線L2の配線系故障の有無判定を行うにすれば、配線故障有無判定を早い段階で実行することができる。

0062

(5)第1モータM1や第2モータM2の回転駆動をPWM制御により行うので、この種のPWM制御にはスイッチング制御エネルギー変換率やよいことや、スイッチング制御が簡単なことなどの利点があるので、これら利点を享受することができる。

0063

(6)第1モータM1及び第2モータM2をともに停止状態とする時は、3つのブリッジ回路8〜10の全出力をともにL状態とすることにより行う。このため、第1モータM1及び第2モータM2を停止状態とするに際しては、例えば3つのブリッジ回路5〜7を全てH状態としてこれを行うこと可能であるが、この場合は第1モータM1及び第2モータM2の両端をともに高電位にしてモータM1,M2を停止させるので、これは不安定な状態でモータM1,M2を停止することになる。しかし、本例の場合は3つのブリッジ回路5〜7の出力をL状態とすることでモータM1,M2を停止するので、H状態でモータ停止を行う場合の懸念事項を考えずに済む。

0064

なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・モータ制御線L2の配線系故障が生じた際に保護機能部32にとらせる対応動作は、必ずしもインストルメントパネルの表示器での視覚表示や、車内スピーカを用いた聴覚報知に限定されず、例えばモータ駆動回路8を強制的に停止状態にする対応動作をとらせてもよい。

0065

・モータ制御線L2の故障有無判定は、必ずしも駆動制御回路10が起動状態や稼働状態となる際にのみ実行されることに限らず、駆動制御回路10に種々の動作モードが存在するのであれば、その判定実行タイミングは特に限定されない。

0066

・モータ制御指令S2がとる信号組み合わせは、モータM1,M2の停止の時が(L,L,L)及び(H,H,H)で、第1モータM1の正転の時が(H,L,L)で、第2モータM2の正転の時が(L,H,L)で、第1モータM1の逆転の時が(L,L,H)で、第2モータM2の逆転の時が(L,H,H)であることに限定されない。即ち、モータ制御指令S2がとる信号組み合わせは、適宜自由に設定することが可能であることは言うまでもない。

0067

・モータ制御線L2の本数は、必ずしも3本に限らず、モータ制御指令S2として出力したい指令内容に応じて適宜変更してもよい。
・負荷は、必ずしもモータM1,M2に限定されず、例えばランプ等であってもよい。

0068

・駆動制御回路10内の半導体素子は、必ずしもFET(トランジスタTr1〜Tr6)に限定されず、トランジスタ等の種々のスイッチング素子を使用してもよい。
・モータM1,M2の回転制御は、必ずしもPWM制御を用いる必要はなく、これ以外のパルス制御を採用してもよい。

0069

・モータ駆動回路8は、必ずしも2モータを3ブリッジ回路で駆動制御するものに限定されず、複数のモータにおいて一モータ端子が各々個別のブリッジ回路に接続され、他モータ端子が共用ブリッジ回路に接続されて複数モータを駆動制御するものであればよい。また、モータ駆動回路8は、必ずしも共用ブリッジ回路を持つ構造に限定されず、例えばモータ端子ごとに各々個別のブリッジ回路を持つ構造のものでもよい。

0070

・モータ駆動回路8の採用対象は、必ずしもドアミラー2の鏡面3を自動傾斜する駆動機構として用いられることに限らず、モータを駆動源として必要な機器や装置であれば、これは特に限定されない。

0071

次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜4のいずれかにおいて、前記駆動回路は、直列接続状態をとる2つの半導体素子を持ちつつ当該2つの半導体素子間の中間端子が出力端子となったブリッジ回路を複数持ち、前記負荷の接続端子を前記ブリッジ回路の前記出力端子に接続し、前記制御回路から受け付ける前記負荷制御指令に基づき、当該ブリッジ回路のブリッジ出力を前記半導体素子のオンオフ組み合わせ変更によって切り換えることで前記負荷を駆動制御する。この構成によれば、駆動回路にブリッジ回路を使用しているので、例えばHブリッジ等の駆動方法で負荷を駆動制御することが可能となる。

0072

(2)前記技術的思想(1)において、前記駆動回路は、複数存在する前記負荷の一接続端子が各々個別の前記ブリッジ回路に接続され、当該負荷の他接続端子が共通の前記ブリッジ回路に接続され、当該ブリッジ回路のブリッジ出力が前記半導体素子のオンオフ組み合わせ変更によって切り換えることにより前記負荷を駆動制御するブリッジ共通式である。この構成によれば、1つのブリッジ回路を複数の負荷で共用するので、ブリッジ回路の総数を少なく抑えることが可能となり、回路の小サイズ化や部品コストの抑制に効果が高い。

0073

(3)請求項1〜4及び前記技術的思想(1),(2)のいずれかにおいて、前記ブリッジ回路にパルス信号を出力して当該パルス信号が持つ特性値に沿って当該ブリッジ回路の前記半導体素子をスイッチング制御するパルス制御により、前記負荷を駆動制御する駆動制御手段を備えた。この構成によれば、ブリッジ回路に加えるパルス信号の特性値を変えるという簡単な処理で負荷の駆動制御を行うので、負荷を所望の目標駆動状態に駆動するに際して複雑な制御処理を用いずに済む。

図面の簡単な説明

0074

一実施形態における車両のドアミラー部分の外観を示す車両の斜視図。
ドアミラー鏡面駆動用のモータ駆動回路の概略構成を示すブロック図。
モータ駆動回路における駆動制御回路の回路構成を示す回路図。
(a)〜(e)はブリッジ回路の各種動作状態を示す状態図。
駆動制御回路の端子入力と端子出力との関係を示す動作表。
配線故障判定の具体的処理内容を説明する比較表。
同じく配線故障判定の具体的処理内容を説明する比較表。
従来におけるモータ駆動回路の概略構成を示すブロック図。
Hブリッジ式モータ駆動回路の回路構成を示す回路図。
(a)〜(c)はブリッジ回路の各種動作状態を示す状態図。
(a)〜(d)はHブリッジ式モータ駆動回路の各種動作状態を示す状態図。
駆動制御回路の端子入力と端子出力との関係を示す比較表。

符号の説明

0075

8…負荷駆動制御回路としてのモータ駆動回路、9…制御回路としてのシステム制御回路、10…駆動回路としての駆動制御回路、15,20…出力手段を構成するダイアグ端子、16…第1入力端子としてのモード端子、17…第2入力端子を構成するA端子、18…第2入力端子を構成するB端子、19…第2入力端子を構成するC端子、31…判定手段及び制御手段を構成する異常入力監視部、32…実行手段としての保護機能部、M1,M2…負荷としてのモータ、S1…動作制御指令、S2(S2a,S2b,S2c)…負荷制御指令としてのモータ制御指令、S3…通知信号としてのダイアグ指令、L2(L2a,L2b,L2c)…負荷制御配線としてのモータ制御線、L3…出力手段を構成するダイアグ線。

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