図面 (/)

技術 ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素の塩素化によるクロロヒドリンの製造方法

出願人 ソルヴェイ(ソシエテアノニム)
発明者 フィリップ・クラフパトリック・ジルボードミニク・バルタザールヴァランタン・スメッツ
出願日 2006年5月19日 (13年3ヶ月経過) 出願番号 2008-511717
公開日 2008年11月20日 (10年9ヶ月経過) 公開番号 2008-540610
状態 特許登録済
技術分野 有機低分子化合物及びその製造 エポキシ系化合物
主要キーワード 酸洗い法 ストロンチウム含有量 全金属含有量 塩素酸化物 残留反応物 酸化プラント クロロヒドリン類 アンチモニー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年11月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (1)

課題・解決手段

本発明は、以下の段階を含むクロロヒドリンを製造する方法に関する:(a)アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量が5g/kg以下であるポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物酸化剤および有機酸を反応させて少なくともクロロヒドリンおよび副生成物を含有する混合物を得ること;(b)段階(a)で得た混合物の少なくとも一部分に段階(a)に続く段階中で1つまたは複数の処理を施すこと;(c)段階(a)に続く段階の少なくとも1つにおいて800℃以上の温度で酸化すること。

概要

背景

クロロヒドリン類は、エポキシドの調製における反応中間体である。例えば、ジクロロプロパノールは、エピクロロヒドリンおよびエポキシ樹脂の調製における反応中間体である(「Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology」、Forth Edition、1992、Vol.2、156頁、John Wiley & Sons,Inc.)。

既知の方法によれば、特に塩化アリルハイポクロル化することによって、アリルアルコール塩素化することによっておよびグリセリン塩酸化することによってジクロロプロパノールを得ることが可能である。この後者の方法は、ジクロロプロパノールが化石原料からまたは再生可能原料から出発して得ることができ、また化石材料は、例えば石油天然ガスまたは石炭などの天然石油化学資源から得られるが、これらは地球上での入手可能性に限りがあることが知られているという点で利点を有する。

SOLVAY SAのWO2005/054167出願は、グリセリンを塩化水素触媒としてのアジピン酸などの触媒の存在下で反応させることによるジクロロプロパノールの調製方法を記載している。この方法では、ジクロロプロパノールを他の反応生成物から分離し、後者はグリセリン塩素化反応器リサイクルする。これらの他の反応生成物の画分を抜き出すことによって取り除き、前記画分を予定された廃棄の前に様々な処理を施すことが可能である。廃棄は環境上の見地からは許容される解決策とはならない。さらに、廃棄前の処理に付随して追加される費用が、この方法の経済性を成り立たせないことがある。
特許出願FR05.05120
特許出願EP05104321.4
米国仮特許出願60/734659
米国仮特許出願60/734627
米国仮特許出願60/734657
米国仮特許出願60/734658
米国仮特許出願60/734635
米国仮特許出願60/734634
米国仮特許出願60/734637
米国仮特許出願60/734636
WO2005/054167
FR2752242
FR2869612
FR2869613
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing chlorohydrin by converting polyhydroxylated aliphatic hydrocarbons」の特許出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin by reacting a polyhydroxylated aliphatic hydrocarbon with a chlorinating agent」の特許出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin in corrosion-resistant apparatus」の特許出願
本出願と同日に出願された標題「Continuous Process for Preparing Chlorohydrins」の出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin in a liquid phase」の出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin starting from a polyhydroxylated aliphatic hydrocarbon」の出願
本出願と同日に出願された標題「Process for converting polyhydroxylated aliphatic hydrocarbons into chlorohydrins」の出願
本発明と同日に出願された標題「Process for preparing an epoxide starting from a polyhydroxylated aliphatic hydrocarbon and chlorinating agent」の出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing an epoxide starting from a chlorohydrin」の出願
「Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology」、Forth Edition、1992、Vol.2、156頁、John Wiley & Sons,Inc.
「Industrial Bioproducts:Today and Tomorrow」、Energetics,Incorporated for the U.S.Department of Energy,Office of Energy Efficiency and Renewable Energy,Office of the Biomass Program、July 2003、49、52〜56頁
「Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,Fifth,Completely Revised Edition、1985、Volume A13、292〜293頁」

概要

本発明は、以下の段階を含むクロロヒドリンを製造する方法に関する:(a)アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量が5g/kg以下であるポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物酸化剤および有機酸を反応させて少なくともクロロヒドリンおよび副生成物を含有する混合物を得ること;(b)段階(a)で得た混合物の少なくとも一部分に段階(a)に続く段階中で1つまたは複数の処理を施すこと;(c)段階(a)に続く段階の少なくとも1つにおいて800℃以上の温度で酸化すること。

目的

本発明の目的は、これらの難点を現さないクロロヒドリンを調製する方法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

(a)アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量が5g/kg以下であるポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステル、またはこれらの混合物塩素化剤および有機酸を、少なくともクロロヒドリンおよび他の化合物を含有する混合物を与えるように反応させる段階、(b)段階(a)で得た混合物の少なくとも一部分に、段階(a)に続いて1つまたは複数の処理を施す段階、(c)800℃以上の温度での酸化である、段階(a)に続く少なくとも1つの段階を含むクロロヒドリンを調製する方法。

請求項2

アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属が、塩化物硫酸塩またはこれらの混合物の形態で存在する、請求項1に記載の方法。

請求項3

アルカリ金属の塩化物が塩化ナトリウムである、請求項2に記載の方法。

請求項4

アルカリ金属の塩化物が塩化カリウムである、請求項2に記載の方法。

請求項5

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステル、またはこれらの混合物のアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量が1g/kg以下、好ましくは0.5g/kg以下、とりわけ0.01g/kg以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。

請求項6

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステル、またはこれらの混合物を再生可能原料から出発して得る、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。

請求項7

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素が、エチレングリコールプロピレングリコールクロロプロパンジオールグリセリンおよびこれらの少なくとも2つの混合物から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。

請求項8

クロロヒドリンが、クロロエタノールクロプロパノール、クロロプロパンジオール、ジクロロプロパノールおよびこれらの少なくとも2つの混合物から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。

請求項9

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素がグリセリンであり、クロロヒドリンがジクロロプロパノールである、請求項7から8に記載の方法。

請求項10

塩素化剤が、気体塩化水素および塩化水素の水溶液組合せ、または塩化水素の水溶液である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。

請求項11

続く段階において、段階(a)で得た混合物の一部分を抜き出し、抜き出しの間にこの部分を800℃以上の温度で酸化させる、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。

請求項12

段階(b)の処理が、デカンテーション、ろ過、遠心分離、抽出、洗浄蒸発回収蒸留および吸着の操作またはこれらの少なくとも2つの組合せから選択される分離操作である、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。

請求項13

段階(c)の酸化が、1500℃以下の温度、0.1bar以上2bar以下の圧力、1.5秒以上20秒以下の継続時間で行われる、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。

請求項14

段階(c)の酸化が、水、酸素塩素酸化物窒素酸化物、これらの互いの混合物およびこれらの窒素との混合物から選択される少なくとも1つの酸化剤の存在下で行われる、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。

請求項15

塩化水素を含有する気体を酸化段階(c)で発生させる、請求項14に記載の方法。

請求項16

酸化段階(c)で発生した塩化水素が分離され、任意選択の処理後に段階(a)へリサイクルされる、請求項15に記載の方法。

請求項17

段階(a)、(b)および(c)が、連続的に行われる、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。

請求項18

(a)アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量が5g/kg以下であるグリセリン、塩化水素および有機酸を、少なくともジクロロプロパノールおよび副生成物を含有する混合物を与えるように反応させる段階、(b)段階(a)で得た混合物の少なくとも一部分を取り出し、前記部分を1000℃以上の温度で酸化させる段階を含むジクロロプロパノールを調製する方法。

請求項19

ジクロロプロパノールの脱塩化水素化によってエピクロロヒドリンを調製する方法が後に続く、請求項9に記載の方法。

請求項20

エピクロロヒドリンが、エポキシ樹脂の製造に使用される、請求項19に記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、いずれも2005年5月20日出願の特許出願FR05.05120および特許出願EP05104321.4、ならびにいずれも2005年11月8日出願の米国仮特許出願60/734659、60/734627、60/734657、60/734658、60/734635、60/734634、60/734637および60/734636の利益を主張するものであり、これらすべての内容を参照により本明細書に援用する。

0002

本発明は、クロロヒドリン調製方法、より具体的には、ポリヒドロキシ化脂肪族炭化水素塩素化によるクロロヒドリンの調製方法に関する。

背景技術

0003

クロロヒドリン類は、エポキシドの調製における反応中間体である。例えば、ジクロロプロパノールは、エピクロロヒドリンおよびエポキシ樹脂の調製における反応中間体である(「Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology」、Forth Edition、1992、Vol.2、156頁、John Wiley & Sons,Inc.)。

0004

既知の方法によれば、特に塩化アリルハイポクロル化することによって、アリルアルコールを塩素化することによっておよびグリセリン塩酸化することによってジクロロプロパノールを得ることが可能である。この後者の方法は、ジクロロプロパノールが化石原料からまたは再生可能原料から出発して得ることができ、また化石材料は、例えば石油天然ガスまたは石炭などの天然石油化学資源から得られるが、これらは地球上での入手可能性に限りがあることが知られているという点で利点を有する。

0005

SOLVAY SAのWO2005/054167出願は、グリセリンを塩化水素触媒としてのアジピン酸などの触媒の存在下で反応させることによるジクロロプロパノールの調製方法を記載している。この方法では、ジクロロプロパノールを他の反応生成物から分離し、後者はグリセリン塩素化反応器リサイクルする。これらの他の反応生成物の画分を抜き出すことによって取り除き、前記画分を予定された廃棄の前に様々な処理を施すことが可能である。廃棄は環境上の見地からは許容される解決策とはならない。さらに、廃棄前の処理に付随して追加される費用が、この方法の経済性を成り立たせないことがある。
特許出願FR05.05120
特許出願EP05104321.4
米国仮特許出願60/734659
米国仮特許出願60/734627
米国仮特許出願60/734657
米国仮特許出願60/734658
米国仮特許出願60/734635
米国仮特許出願60/734634
米国仮特許出願60/734637
米国仮特許出願60/734636
WO2005/054167
FR2752242
FR2869612
FR2869613
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing chlorohydrin by converting polyhydroxylated aliphatic hydrocarbons」の特許出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin by reacting a polyhydroxylated aliphatic hydrocarbon with a chlorinating agent」の特許出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin in corrosion-resistant apparatus」の特許出願
本出願と同日に出願された標題「Continuous Process for Preparing Chlorohydrins」の出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin in a liquid phase」の出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin starting from a polyhydroxylated aliphatic hydrocarbon」の出願
本出願と同日に出願された標題「Process for converting polyhydroxylated aliphatic hydrocarbons into chlorohydrins」の出願
本発明と同日に出願された標題「Process for preparing an epoxide starting from a polyhydroxylated aliphatic hydrocarbon and chlorinating agent」の出願
本出願と同日に出願された標題「Process for preparing an epoxide starting from a chlorohydrin」の出願
「Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology」、Forth Edition、1992、Vol.2、156頁、John Wiley & Sons,Inc.
「Industrial Bioproducts:Today and Tomorrow」、Energetics,Incorporated for the U.S.Department of Energy,Office of Energy Efficiency and Renewable Energy,Office of the Biomass Program、July 2003、49、52〜56頁
「Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,Fifth,Completely Revised Edition、1985、Volume A13、292〜293頁」

発明が解決しようとする課題

0006

本発明の目的は、これらの難点を現さないクロロヒドリンを調製する方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

したがって、本発明は、
(a)アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量が5g/kg以下であるポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物塩素化剤および有機酸を、少なくともクロロヒドリンおよび他の化合物を含有する混合物を与えるように反応させる段階
(b)段階(a)において得た混合物の少なくとも一部分に、段階(a)に続いて1つまたは複数の処理を施す段階
(c)800℃以上の温度での酸化である、段階(a)に続く段階の少なくとも1つの段階
を含むクロロヒドリンを調製する方法を提供する。

0008

5g/kg以下のアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量を有するポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を段階(a)において使用することによって、段階(a)で得られた混合物の一部分に800℃以上の温度での酸化を施すことが可能となり、以下の利点を得られることが見出された:
1)塩素化剤の回収;
2)反応混合物の化合物の有用なエネルギー含有量の回収;
3)廃棄する化合物の量および毒性の低減。

0009

いかなる特定の理論的説明にも拘束されることを意図するものではないが、800℃以上の温度での酸化は、燃焼する化合物の低いアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量がもたらす結果として、酸化プラント内の堆積物の形成およびプラント耐火材料に対する劣化リスクが軽減されるので、満足な条件の下で行うことができると考えられている。

0010

「ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素」という用語は、2つの異なる飽和炭素原子に付いている少なくとも2つのヒドロキシ基を含有する炭化水素のことを言うものである。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、2〜60個の炭素原子を含んでもよいが、この範囲だけには限定されない。

0011

ヒドロキシ官能基(OH)を有するポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のそれぞれの炭素は、2つ以上のOH基を有することはできず、sp3混成を有していなければならない。OH基を持っている炭素原子は、第一級第二級または第三級であればよい。本発明において使用されるポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、1つのOH基を持つsp3混成炭素原子を少なくとも2つ含有していなければならない。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、隣接ジオール(1,2-ジオール)または隣接トリオール(1,2,3-トリオール)を、これらの反復単位のより大きな数字で表される隣接順序のものを含めて、含有する任意の炭化水素を含む。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素の定義は、例えば、1,3-、1,4-、1,5-および1,6-ジオール官能基の1つまたは複数をも含む。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、ポリビニルアルコールなどのポリマーであってもよい。例えば、ジェミナルジオールは、この種類のポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素からは除外される。

0012

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、芳香族部分または、例えば、ハロゲンイオウリン窒素酸素ケイ素およびホウ素型のヘテロ原子を含むヘテロ原子、およびこれらの混合物を含有してもよい。

0013

本発明において使用することができるポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、例えば、1,2-エタンジオール(エチレングリコール)、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,3-プロパンジオール、1-クロロ-2,3-プロパンジオール(クロロプロパンジオール)、2-クロロ-1,3-プロパンジオール(クロロプロパンジオール)、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオールシクロヘキサンジオール類、1,2-ブタンジオール、1,2-シクロヘキサンジメタノール、1,2,3-プロパントリオール(「グリセロール」または「グリセリン」としても知られている)、およびこれらの混合物を含む。好ましくは、本発明において使用するポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、例えば、1,2-エタンジオール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、クロロプロパンジオールおよび1,2,3-プロパントリオール、ならびにこれらの2つ以上の混合物を含む。より好ましくは、本発明において使用するポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、例えば、1,2-エタンジオール、1,2-プロパンジオール、クロロプロパンジオールおよび1,2,3-プロパントリオール、ならびにこれらの2つ以上の混合物を含む。1,2,3-プロパントリオールまたはグリセリンが最も好ましい。

0014

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルは、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素中に存在してもよくおよび/またはクロロヒドリンを調製する方法の中で生成されてもよくおよび/またはクロロヒドリンを調製する方法の前に調製されてもよい。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルの例は、エチレングリコールモノ酢酸プロパンジオールモノ酢酸、グリセリンモノ酢酸、グリセリンモノステアリン酸、グリセリンジ酢酸およびこれらの混合物を含む。

0015

「クロロヒドリン」という用語は、本明細書では、別々の飽和炭素原子に付いている少なくとも1つのヒドロキシ基および少なくとも1つの塩素原子を含有する化合物を記述するために使用する。少なくとも2つのヒドロキシ基を含有するクロロヒドリンもポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素である。したがって、出発原料および反応生成物がそれぞれクロロヒドリンであることもある。その場合は、「製品」クロロヒドリンは、出発クロロヒドリンよりも多く塩素化されており、すなわち出発クロロヒドリンより多くの塩素原子およびより少ないヒドロキシ基を有する。好ましいクロロヒドリンは、クロロエタノール、クロロプロパノール、クロロプロパンジオール、ジクロロプロパノールおよびこれらの少なくとも2つの混合物である。ジクロロプロパノールが特に好ましい。より特別に好ましいクロロヒドリンは、2-クロロエタノール、1-クロロプロパン-2-オール、2-クロロプロパン-1-オール、1-クロロプロパン-2,3-ジオール、2-クロロプロパン-1,3-ジオール、1,3-ジクロロプロパン-2-オール、2,3-ジクロロプロパン-1-オールおよびこれらの少なくとも2つの混合物である。

0016

本発明による方法中のポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステル、またはこれらの混合物は、化石原料から出発してまたは再生可能な原料から出発して、好ましくは再生可能な原料から出発して得てもよい。

0017

化石原料は、例えば石油、天然ガスおよび石炭などの天然の石油化学資源の加工から得た材料を意味する。これらの材料の中でも2個および3個の炭素原子を含有する有機化合物優先される。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素がグリセリンである場合は、アリルクロリド、アリルアルコールおよび「合成」グリセリンが特に好ましい。「合成」グリセリンは、一般的に石油化学資源から得たグリセリンを意味する。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素がエチレングリコールである場合は、エチレンおよび「合成」エチレングリコールが特に好ましい。「合成」エチレングリコールは、一般的に石油化学資源から得たエチレングリコールを意味する。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素がプロピレングリコールである場合は、プロピレンおよび「合成」プロピレングリコールが特に好ましい。「合成」プロピレングルコールは、一般的に石油化学資源から得たプロピレングリコールを意味する。

0018

再生可能な材料は、再生可能な天然資源の加工から得た材料を意味する。これらの材料の中でも「天然」エチレングリコール、「天然」プロピレングリコールおよび「天然」グリセリンが優先される。「天然」のエチレングリコール、プロピレングリコールおよびグリセリンは、例えば糖類の熱化学的方法による転化によって得られ、これらの糖類はバイオマスから出発して「Industrial Bioproducts:Today and Tomorrow」、Energetics,Incorporated for the U.S.Department of Energy,Office of Energy Efficiency and Renewable Energy,Office of the Biomass Program、July 2003、49、52〜56頁に記載されているように得ることができる。これらの方法の1つは、例えば、グルコースの熱化学的転化によって得たソルビトール接触水素化分解である。もう1つの方法は、例えば、キシロース水素化によって得たキシリトールの接触水素化分解である。このキシロースは、例えば、トウモロコシ繊維中に存在するヘミセルロース加水分解によって得てもよい。「天然グリセリン」または「再生可能な原料から得たグリセリン」は、特にバイオディーゼル燃料の製造の間に得たグリセリンあるいは一般的な動物または植物の油もしくは脂肪ケン化反応エステル交換反応または加水分解反応などの転化の間に得たグリセリンを意味する。

0019

本発明の方法において使用することができる油の中では、パーム油パーム核油コプラ油、ババス油、以前のまたは新しい(低エルカ酸)コルザ油、ヒマワリ油コーン油ヒマシ油綿実油ピーナッツ油大豆油アマニ油およびクランベ油などのすべての一般的な油ならびに、例えば、遺伝子組み換えまたは交雑によって得たヒマワリ植物またはコルザ植物から得たすべての油を挙げてもよい。

0020

使用済みのフライ用油、様々な動物油、例えば魚油タロウラードおよびスクエアリンググリスさえも使用することができる。

0021

使用される油の中では、例えば重合またはオリゴマー化などの手段によって部分的に改質された油、例えばアマニ油およびヒマワリ油の「スタンド油」、ならびに吹込植物油なども挙げてよい。

0022

特に適切なグリセリンは、動物脂肪の転化の間に得てもよい。もう1つの特に適切なグリセリンは、バイオディーゼル燃料の製造の間に得てもよい。第3の非常に適切なグリセリンは、動物または植物の油もしくは脂肪の、FR2752242、FR2869612およびFR2869613文書に記載されている不均一触媒の存在下での、エステル交換により得てもよい。より具体的には、不均一触媒は、アルミニウム亜鉛混合酸化物、亜鉛とチタンの混合酸化物、亜鉛とチタンとアルミニウムの混合酸化物およびビスマスとアルミニウムの混合酸化物から選択され、また不均一触媒は固定床の形態で使用される。この後者の方法は、バイオディーゼル燃料製造のための方法になることができる。

0023

この後者の方法は、不均一触媒を使用しないケン化反応、エステル交換反応または加水分解反応に基づく方法を超える、少なくとも2つの利点を有する。第1の利点は、アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素によるグリセリンの汚染が低減されることである。これらの元素は、例えば、エステル交換反応またはケン化反応で使用される均一な塩基性試薬(アルカリ金属)が起源であるか、またはエステル交換反応もしくは酸加水分解反応の間に使用された酸性均一触媒の、アルカリ塩基を使用する中和操作が起源である。上記のような不均一触媒の使用は、グリセリンのアルカリ金属元素またはアルカリ土類金属元素による汚染および他の金属元素による汚染をも低減することを可能にする。第2の利点は、グリセリンのグリセリン以外の有機物による汚染が低減されることである。このグリセリン以外のものには、例えば、カルボン酸カルボン酸塩モノ-、ジ-およびトリグリセリドなどの脂肪酸エステルならびにエステル交換で使用したアルコール脂肪酸のエステルなどの脂肪酸エステルがある。

0024

本発明に係るクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、SOLVAY SAの名義で本出願と同日に出願された標題「Process for preparing chlorohydrin by converting polyhydroxylated aliphatic hydrocarbons」の特許出願に記載されているとおりでよく、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。

0025

元素の形態で表した全金属含有量が0.1μg/kg以上〜1000mg/kg以下である、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を塩素化剤と反応させる、クロロヒドリンを調製する方法を特に挙げる。

0026

本発明による方法においては、再生可能な原料から出発して得られたグリセリンを使用することが好ましい。

0027

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物は、SOLVAY SAのWO2005/054167出願2頁8行目から4頁2行目に具体的に開示されているものなどの粗製品または精製品でよい。

0028

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量は、5g/kg以下、しばしば1g/kg以下、とりわけ0.5g/kg以下、ある種の事例では0.01g/kg以下である。グリセリンのアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量は、一般的に0.1μg/kg以下である。

0029

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、アルカリ金属は一般的にはリチウムナトリウムカリウムおよびセシウムであり、しばしばナトリウムおよびカリウム、頻繁にはナトリウムである。

0030

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のリチウム含有量は、一般的に1g/kg以下、しばしば0.1g/kg以下、とりわけ2mg/kg以下である。この含有量は、一般的には0.1μg/kg以上である。

0031

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のナトリウム含有量は、一般的に1g/kg以下、しばしば0.1g/kg以下、とりわけ2mg/kg以下である。この含有量は、一般的には0.1μg/kg以上である。

0032

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のカリウム含有量は、一般的に1g/kg以下、しばしば0.1g/kg以下、とりわけ2mg/kg以下である。この含有量は、一般的には0.1μg/kg以上である。

0033

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のルビジウム含有量は、一般的に1g/kg以下、しばしば0.1g/kg以下、とりわけ2mg/kg以下である。この含有量は、一般的には0.1μg/kg以上である。

0034

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のセシウム含有量は、一般的に1g/kg以下、しばしば0.1g/kg以下、とりわけ2mg/kg以下である。この含有量は、一般的には0.1μg/kg以上である。

0035

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、アルカリ土類金属元素は一般的にはマグネシウムカルシウムストロンチウムおよびバリウムであり、しばしばマグネシウムおよびカルシウム、頻繁にはカルシウムである。

0036

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のマグネシウム含有量は、一般的に1g/kg以下、しばしば0.1g/kg以下、とりわけ2mg/kg以下である。この含有量は、一般的には0.1μg/kg以上である。

0037

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のカルシウム含有量は、一般的に1g/kg以下、しばしば0.1g/kg以下、とりわけ2mg/kg以下である。この含有量は、一般的には0.1μg/kg以上である。

0038

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のストロンチウム含有量は、一般的に1g/kg以下、しばしば0.1g/kg以下、とりわけ2mg/kg以下である。この含有量は、一般的には0.1μg/kg以上である。

0039

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物のバリウム含有量は、一般的に1g/kg以下、しばしば0.1g/kg以下、とりわけ2mg/kg以下である。この含有量は、一般的には0.1μg/kg以上である。

0040

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属は、一般的に塩の形態、しばしば塩化物硫酸塩およびこれらの混合物の形態で存在する。最もしばしば遭遇するのは塩化ナトリウムである。

0041

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物は、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属以外の元素を含有していてもよい。こうした元素の中では、イオウ、鉄、ニッケルクロム、銅、鉛、ヒ素コバルト、チタン、バナジウム、スズ、テルルカドミウムアンチモニー、水銀、セレン、亜鉛、アルミニウム、リンおよび窒素を考慮に入れるとよい。これらの元素は、段階(b)で得られる2つ目の部分で見つけてもよい。グリセリン内では、イオウ含有量は一般的に500mg/kg以下であり、窒素含有量は一般的に500mg/kg以下である。アルカリ金属およびアルカリ土類金属以外の金属元素の量は、これらの元素のそれぞれについて一般的に1mg/kg以下、好ましくは0.5mg/kg以下である。

0042

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、塩素化剤は、SOLVAY SAのWO2005/054167出願4頁25行目から6頁2行目に記載されているとおりでよい。

0043

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、塩素化剤は、SOLVAY SAのWO2005/054167出願4頁30行目から6頁2行目に記載されているとおり塩化水素でよい。

0044

塩素化剤は、塩酸水溶液でも好ましくは無水である塩化水素でもよいことを特に挙げる。塩化水素は、例えば、塩化ビニルの製造などの有機塩素化合物熱分解する方法、4,4-メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)もしくはトルエンジイソシアネート(TDI)の製造、金属の酸洗い法または硫酸もしくはリン酸などの無機酸と塩化ナトリウム、塩化カリウム、もしくは塩化カルシウムなどの金属塩化物との反応などに由来してもよい。

0045

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法の有利な一実施形態においては、塩素化剤は、気体塩化水素または塩化水素の水溶液、あるいはこれら2つの組合せである。

0046

本発明によるクロロヒドリンを調製する方法においては、塩化水素は、塩化アリル製造プラントおよび/またはクロロメタン製造プラントおよび/または塩素化分解プラントおよび/または塩素化合物高温酸化プラントから得た塩化水素の水溶液でよくまたは好ましくは無水の塩化水素でよく、SOLVAY SAの名義で本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin by reacting polyhydroxylated aliphatic hydrocarbons with a chlorinating agent」の特許出願に記載されているとおりであり、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。

0047

塩素化剤が、以下の化合物の少なくとも1つを含む、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素から、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルからまたはこれらの混合物から、および塩素化剤からクロロヒドリンを調製する方法を特に挙げる:窒素、酸素、水素、塩素有機炭化水素化合物有機ハロゲン化合物、有機酸素化合物および金属。

0048

飽和または不飽和の脂肪族および芳香族炭化水素およびこれらの混合物から選択される有機炭化水素化合物を特に挙げる。

0049

アセチレン、エチレン、プロピレン、ブテンプロパジエンメチルアセチレンおよびこれらの混合物から選択される不飽和脂肪族炭化水素メタンエタンプロパンブタンおよびこれらの混合物から選択される飽和脂肪族炭化水素、ならびにベンゼンである芳香族炭化水素を特に挙げる。

0050

クロロメタン、クロロエタン、クロロプロパン、クロロブタン、塩化ビニル、塩化ビニリデンモノクロロプロペンパークロロエチレントリクロロエチレンクロロブタジエンクロロベンゼンおよびこれらの混合物から選択される有機塩素化合物である有機ハロゲン化合物を特に挙げる。

0051

フルオロメタンフルオロエタン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデンおよびこれらの混合物から選択される有機フッ素化合物である有機ハロゲン化合物を特に挙げる。

0052

アルコール、クロロアルコールクロロエーテルおよびこれらの混合物である有機酸素化合物を特に挙げる。

0053

アルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄、ニッケル、銅、鉛、ヒ素、コバルト、チタン、カドミウム、アンチモニー、水銀、亜鉛、セレン、アルミニウム、ビスマスおよびこれらの混合物から選択される金属を特に挙げる。

0054

塩素化剤を少なくとも部分的に、塩化アリルを調製する方法および/またはクロロメタンを調製する方法および/または塩素化分解の方法および/または塩素化合物を800℃以上の温度で酸化する方法から得る方法をより特別に挙げる。

0055

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法の特に有利な一実施形態においては、塩化水素は、塩化水素の水溶液であり、気体塩化水素を含有しない。

0056

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物の塩素化剤との反応は、SOLVAY SAのWO2005/054167出願の6頁3〜23行目に記載されているとおりの反応器中で行ってもよい。

0057

反応条件下で塩素化剤、特に塩化水素に対して耐性のある材料で製作または被覆されたプラントを特に挙げる。とりわけ、ガラスライニングされた鋼またはタンタルで製作されたプラントを挙げる。

0058

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物の塩素化剤との反応は、SOLVAY SAの名義で本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin in corrosion-resistant apparatus」の特許出願に記載されているとおりの、塩素化剤に対して耐性のある材料で製作または被覆された装置中で行うことができ、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。

0059

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を、塩化水素を含む塩素化剤と反応させ、かつ上記混合物に対し、塩素化剤に対して耐性のある材料で製作または被覆された装置中で行う少なくとも1つの他のステップを、このステップが実現される条件下で行なう段階を含む、クロロヒドリンの調製方法を特に挙げる。より詳しくは、ガラスライニングされた鋼、金およびタンタルなどの金属材料および高密度ポリエチレンポリプロピレンポリ(フッ化ビニリデン)、ポリテトラフルオロエチレンパーフルオロアルコキシアルカンおよびポリ(パーフルオロプロピルビニルエーテル)、ポリスルホンおよびポリスルフィド、ならびに非含浸および含浸グラファイトを挙げる。

0060

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物の塩素化剤との反応は、SOLVAY SAの名義で本出願と同日に出願された標題「Continuous Process for Preparing Chlorohydrins」の出願に記載されているとおりの反応媒体中で行うことができ、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。

0061

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を、塩素化剤および有機酸と、定常状態組成がポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素およびポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルを含み、そのポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のモル数で表した量の合計が液体反応媒体有機部分に対して1.1モル%を上回りかつ30モル%以下である、液体反応媒体中で反応させるクロロヒドリンを製造する連続方法を特に挙げる。

0062

液体反応媒体の有機部分は、液体反応媒体の有機化合物、すなわちその分子が少なくとも1個の炭素原子を含有する化合物のすべてからなる。

0063

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物と塩素化剤の反応は、SOLVAY SAのWO2005/054167出願の6頁28行目〜8頁5行目に記載されているとおりの触媒の存在下で行ってもよい。

0064

200℃以上の大気圧における沸点を有するカルボン酸またはカルボン酸誘導体、特にアジピン酸またはアジピン酸の誘導体に基づく触媒を特に挙げる。

0065

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物と塩素化剤の反応は、SOLVAY SAのWO2005/054167出願の8頁6行目〜10頁10行目に記載されているとおりの触媒濃度、温度および圧力において、この出願に記載されているとおりの滞留時間で行ってもよい。

0066

20℃以上〜160℃以下の温度、0.3bar以上〜100bar以下の圧力および1h以上〜50h以下の滞留時間を特に挙げる。

0067

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物と塩素化剤の反応は、SOLVAY SAのWO2005/054167出願の11頁12行目〜36行目に記載されているとおりの溶媒の存在下で行ってもよい。

0068

塩素化された有機溶媒、アルコール、ケトン、エステルまたはエーテル、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素と混和性非水性溶媒、例えばクロロエタノール、クロロプロパノール、クロロプロパンジオール、ジクロロプロパノール、ジオキサンフェノールクレゾールおよびクロロプロパンジオ-ルとジクロロプロパノールの混合物など、または反応の重質生成物、例えば少なくとも部分的に塩素化されたおよび/またはポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステル化されたオリゴマーを特に挙げる。

0069

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素の塩素化剤との反応は、SOLVAY SAの名義で本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin in a liquid phase」の出願に記載されているとおりの、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素以外の重質化合物を含む、液相の存在下で行うことができ、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。

0070

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を、1barの絶対圧力下において、1barの絶対圧力におけるクロロヒドリンの沸点よりも少なくとも15℃高い沸点を有する、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素以外の重質化合物を含む液相の存在下において、塩素化剤と反応させるクロロヒドリンの調製方法を特に挙げる。

0071

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物の塩素化剤との反応は、好ましくは液体の反応媒体中で行う。この液体反応媒体は、単一相媒体でも複数相媒体でもよい。

0072

液体反応媒体はすべて、反応温度において溶解または分散している固体化合物、溶解または分散している液体化合物および溶解または分散している気体化合物で構成されている。

0073

反応媒体は、触媒、溶媒、ならびに反応物質、溶媒および触媒中に存在する不純物、さらに、反応中間体、反応の生成物および副生成物を含む。

0074

反応物質は、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルおよび塩素化剤を意味する。

0075

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素中に存在する不純物の中では、カルボン酸、カルボン酸塩、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素と脂肪酸のエステル、エステル交換で使用されたアルコールと脂肪酸のエステル、ならびにアルカリ金属またはアルカリ土類金属の硫酸塩および塩化物などの無機塩を挙げる。

0076

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素がグリセリンである場合は、挙げることができるグリセリン中の不純物は、カルボン酸、カルボン酸塩、モノ、ジおよびトリグリセリドなどの脂肪酸エステル、エステル交換で使用されアルコールと脂肪酸のエステルならびにアルカリ金属またはアルカリ土類金属の硫酸塩および塩化物などの無機塩などである。

0077

反応中間体の中では、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のモノクロロヒドリンおよびそれらのエステルおよび/またはポリエステル、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルおよび/またはポリエステルならびにポリクロロヒドリンのエステルを挙げてもよい。

0078

クロロヒドリンがジクロロプロパノールである場合は、挙げることができる反応中間体は、グリセリンモノクロロヒドリンおよびそのエステルおよび/またはポリエステル、グリセリンのエステルおよび/またはポリエステル、ならびにジクロロプロパノールのエステルなどである。

0079

したがって、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルは、それぞれの事例において、反応物質、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素の不純物、または反応中間体であり得る。

0080

反応の副生成物は、クロロヒドリンおよび水を意味する。水は塩素化反応で形成された水および/または例えばSOLVAY SAの出願WO2005/054167の2頁22〜28行目から3頁20〜25行目、5頁7〜31行目および12頁14〜19行目に記載されているように、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素および/または塩素化剤によって工程に導入された水であり得る。

0081

副生成物の中では、例えば部分的に塩素化および/またはエステル化されたポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のオリゴマーを挙げることができる。

0082

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素がグリセリンである場合は、挙げることができる副生成物は、例えば、部分的に塩素化および/またはエステル化されたグリセリンのオリゴマーである。

0083

本方法の様々な段階で、例えば、クロロヒドリンを調製する段階中およびクロロヒドリンを分取する段階中に、反応中間体および副生成物が形成されることがある。

0084

したがって、液体反応媒体は、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、溶液または気泡形態の分散体の塩素化剤、触媒、溶媒、反応物質中、溶媒中および触媒中に存在する、溶解している塩または固体の塩などの不純物、例えば、反応中間体、反応の生成物および副生成物を含有することがある。

0085

本発明による方法の段階(a)、(b)および(c)は、バッチ方式でも連続方式でも行ってよい。すべての段階を連続方式で行うことが好ましい。

0086

本発明による調製方法においては、有機酸は、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素を調製する方法に由来する生成物であっても、この方法に由来しない生成物であってもよい。この後者の場合は、問題の生成物は、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素と塩素化剤の反応を触媒するために使用された有機酸および/またはクロロヒドリンを調製する方法において生成された酸であり得る。例えば、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素中に存在するアルデヒドから出発して生成されたかまたはクロロヒドリンの調製の間に形成された酸に配慮する。有機酸は、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素を調製する方法に由来する有機酸およびポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素を調製する方法に由来しない有機酸の混合物であってもよい。

0087

本発明による方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルは、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素と有機酸の、塩素化剤との反応の前、反応中または塩素化剤との反応に続く段階中での反応に由来してもよい。

0088

本発明による方法においては、反応混合物からのクロロヒドリンおよび他の化合物の分離は、SOLVAY SAのWO2005/054167出願の12頁1行目〜16頁35行目および18頁6行目〜13行目に記載されているとおりの方法によって行ってよい。これらの他の化合物は、上記で挙げたものであり、消費されなかった反応物質、反応物質中に存在する不純物、触媒、溶媒、反応中間体、水および反応の副生成物を含む。

0089

水/クロロヒドリン/塩素化剤混合物の、塩素化剤の損失を最小限に抑える条件下での共沸蒸留、続くデカンテーションによるクロロヒドリンの単離による分離を特に挙げる。

0090

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、反応混合物からのクロロヒドリンおよび他の化合物の単離は、SOLVAY SAの名義で2005年5月20日に出願された欧州特許05104321.4出願に記載されている種類の方法によって行うことができ、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。液相から塩形態のものを分離することを意図された少なくとも1つの分離操作を含む分離方法が特に好ましい。

0091

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を塩素化剤と反応させることによってクロロヒドリンを調製する方法において、使用されるポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物が少なくとも1つの固体または溶解している金属塩を含み、金属塩の一部分を除去することを意図された分離操作を含む方法を特に挙げる。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を塩素化剤と反応させることによってクロロヒドリンを調製する方法において、使用されるポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物が少なくとも1つの塩化物および/または硫酸ナトリウムおよび/または硫酸カリウムを含み、金属塩の一部分を除去することを意図された分離操作がろ過操作である方法をより特別に挙げる。(a)ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を反応混合物中の塩素化剤と反応させ、(b)連続的または周期的に、反応混合物の少なくとも水およびクロロヒドリンを含む画分を取り出し、(c)段階(b)において得られた画分の少なくとも一部分を蒸留段階に導入し、(d)蒸留段階の還流比を前記蒸留段階に水を提供することによって制御する、クロロヒドリンを調製する方法も特に挙げる。(a)ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を反応混合物中の塩化水素と反応させ、(b)連続的または周期的に、反応混合物の少なくとも水およびクロロヒドリンを含む画分を取り出し、(c)段階(b)において得られた画分の少なくとも一部分を蒸留段階に導入し、このとき蒸留段階へ導入される画分中の塩化水素濃度および水の濃度の間の比が、蒸留の温度および圧力での塩化水素/水2成分共沸組成物における塩化水素/水濃度比よりも小さい、クロロヒドリンを調製する方法をとりわけ挙げる。

0092

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、クロロヒドリンおよび他の化合物の、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素の塩素化から得られる反応混合物からの分離は、SOLVAY SAの名義で本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin」の出願に記載されているとおりの方法によって行うことができ、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。

0093

以下の段階を含むクロロヒドリンを調製する方法を特に挙げる:(a)ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を塩素化剤および有機酸と、クロロヒドリンおよびクロロヒドリンのエステルを含む混合物をもたらすように反応させ、(b)(a)で得られた混合物の少なくとも一部分に段階(a)に続いて1つまたは複数の処理を行い、さらに(c)ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素を、少なくとも部分的にポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルを形成するように20℃以上の温度でクロロヒドリンのエステルと反応させるために、段階(a)に続く段階の少なくとも1つに加える。ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素がグリセリンであり、クロロヒドリンがジクロロプロパノールである方法をより特別に挙げる。

0094

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素の塩素化から得た反応混合物からのクロロヒドリンおよび他の化合物の分離は、SOLVAY SAの名義で本出願と同日に出願された標題「Process for preparing a chlorohydrin starting from a polyhydroxylated aliphatic hydrocarbon」の出願に記載されているとおりの方法によって行うことができ、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。

0095

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を、反応器中に導入される液体流の全体の重量に対して50重量%未満のポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を含有する1つまたは複数の液体流を供給される反応器中の塩素化剤と反応させることによってクロロヒドリンを調製する方法を特に挙げる。以下の段階を含む方法を特に挙げる:(a)ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を塩素化剤と、少なくとも1つのクロロヒドリン、水および塩素化剤を含有する混合物を与えるように、反応させ、(b)段階(a)で形成された混合物の少なくとも一部分を取り出し、さらに(c)段階(b)で取り出した部分に蒸留および/または回収の操作を施し、その際、段階(b)で取り出した部分から、水およびクロロヒドリンを含有し、段階(b)から取り出した部分と比較して低下した塩素化剤含有量を示す混合物を分離するために、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素を加える。

0096

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素の塩素化から得た反応混合物からのクロロヒドリンおよび他の化合物の分離は、SOLVAY SAの名義で本出願と同日に出願された標題「Process for converting polyhydroxylated aliphatic hydrocarbon into chlorohydrins」の出願に記載されているとおりの方法によって行うことができ、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。以下の段階を含むクロロヒドリンを調製する方法を特に挙げる:(a)ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を、クロロヒドリン、クロロヒドリンエステルおよび水を含有する混合物をもたらすように、塩素化剤と反応させ、(b)段階(a)で得られた混合物の少なくとも一部分に、水、クロロヒドリンおよびクロロヒドリンエステルが濃縮された部分をもたらすように、蒸留および/または回収処理を施し、(c)段階(b)で得られた部分の少なくとも一部分に、少なくとも1つの添加物の存在下で、クロロヒドリンおよびクロロヒドリンエステルが濃縮されており、40重量%未満の水を含有する部分を得るように、分離操作を施す。

0097

分離操作は、より詳しくは、デカンテーションである。

0098

本発明による方法において、クロロヒドリンがクロロプロパノールである場合には、これは一般的に異性体である1-クロロプロパン-2-オールおよび2-クロロプロパン-1-オールを含む混合化合物の形態で使用される。この混合物は、一般的に1重量%を超える、好ましくは5重量%を超える、特別には50%超える2つの異性体を含有する。この混合物は、一般的に99.9重量%未満、好ましくは95重量%未満、とりわけ90重量%未満の2つの異性体を含有する。混合物の他の成分は、クロロプロパノール調製方法に由来する化合物、残留反応物質、反応副生成物、溶媒および、特に水などであり得る。

0099

異性体である1-クロロプロパン-2-オールおよび2-クロロプロパン-1-オールの質量比は、0.01以上、好ましくは0.4以上である。この比は、一般的に99以下、好ましくは25以下である。

0100

本発明による方法において、クロロヒドリンがクロロエタノールである場合には、これは1-クロロエタン-2-オール異性体を含む混合化合物の形態で使用される。この混合物は、一般的に1重量%を超える、好ましくは5重量%を超える、特別には50%超えるこの異性体を含有する。この混合物は、一般的に99.9重量%未満、好ましくは95重量%未満、とりわけ90重量%未満のこの異性体を含有する。混合物の他の成分は、クロロエタノール調製方法に由来する化合物、残留反応物質、反応副生成物、溶媒および、特に水であり得る。

0101

本発明による方法において、クロロヒドリンがクロロプロパノールである場合には、これは一般的に異性体1-クロロプロパン-2,3-ジオールおよび2-クロロプロパン-1,3-ジオールを含む混合化合物の形態で使用される。この混合物は、一般的に1重量%を超える、好ましくは5重量%を超える、特別には50%超える2つの異性体を含有する。この混合物は、一般的に99.9重量%未満、好ましくは95重量%未満、とりわけ90重量%未満の2つの異性体を含有する。混合物の他の成分は、クロロプロパンジオール調製方法に由来する化合物、残留反応物質、反応副生成物、溶媒および、特に水などであり得る。

0102

異性体である1-クロロプロパン-2,3-ジオールおよび2-クロロプロパン-1,3-ジオールの間の質量比は、0.01以上、好ましくは0.4以上である。この比は、一般的に99以下、好ましくは25以下である。本発明による方法において、クロロヒドリンがジクロロプロパノールである場合には、これは一般的に異性体1,3-ジクロロプロパン-2-オールおよび2,3-ジクロロプロパン-1-オールを含む混合化合物の形態で使用される。この混合物は、一般的に1重量%を超える、好ましくは5重量%を超える、特別には50%超える2つの異性体を含有する。この混合物は、一般的に99.9重量%未満、好ましくは95重量%未満、とりわけ90重量%未満の2つの異性体を含有する。混合物の他の成分は、ジクロロプロパノール調製方法に由来する化合物、残留反応物質、反応副生成物、溶媒および、特に水などであり得る。

0103

1,3-ジクロロプロパン-2-オールおよび2,3-ジクロロプロパン-1-オール異性体の間の質量比は、0.01以上、しばしば0.4以上、頻繁には1.5以上、好ましくは3.0以上、より好ましくは7.0以上、とりわけ優先されるのは20.0以上である。この比は、一般的に99以下、好ましくは25以下である。

0104

本発明による方法で得られるクロロヒドリンは、増加された量のハロゲン化されたケトン、特に本出願人の名義で2005年5月20日出願のFR05.05120に記載されているとおりクロロアセトンを含むことがあり、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。ハロゲン化ケトンの含有量は、本発明による方法で得たクロロヒドリンを、水の存在下で共沸蒸留することによってまたはクロロヒドリンをこの出願の4頁1行目〜6頁35行目に記載されているとおりの脱塩化水素処理することによって低下させてもよい。

0105

その過程でハロゲン化ケトンが副生成物として形成され、形成されたハロゲン化ケトンの少なくとも一部分を除去する少なくとも1つの処理を含む、エポキシドを調製する方法を特に挙げる。クロロヒドリンを脱塩化水素化することによってエポキシドを調製する方法であり、エポキシドの少なくとも一部分がポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を塩素化すること、脱塩化水素の処理および形成されたハロゲン化ケトンの少なくとも一部分を除去することを目的とする水/ハロゲン化ケトンの混合物の共沸蒸留による処理によって調製される方法、および形成されるハロゲン化ケトンがクロロアセトンであるエピクロロヒドリンを調製する方法をより特別に挙げてもよい。

0106

本発明による方法で得られたクロロヒドリンは、エポキシドを生成させるために、いずれもSOLVAY SAの名義で出願されたWO2005/054167およびFR05.05120の特許出願に記載されているとおりに脱塩化水素反応をさせてもよい。

0107

「エポキシド」という用語は、本明細書において、炭素-炭素結合上に架橋されている少なくとも1つの酸素を含む化合物を記載するために使用される。一般的に言えば、炭素-炭素結合の炭素原子は隣接しており、化合物は水素原子およびハロゲンなどの炭素原子および酸素原子以外の原子を含有してもよい。好ましいエポキシドはエチレンオキシドプロピレンオキシドおよびエピクロロヒドリンである。

0108

クロロヒドリンの脱塩化水素化は、本発明と同日にSOLVAY SAの名義で出願された標題「Process for preparing an epoxide starting from a polyhydroxylated aliphatic hydrocarbon and chlorinating agent」の出願に記載されているとおりに行うことができ、この出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。

0109

ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物と塩素化剤の間の反応から得られる1kg当たりに少なくとも10gのクロロヒドリンを含有する反応混合物に、中間の処理をすることなく続く化学反応をさせるエポキシドを調製する方法を特に挙げる。

0110

以下の段階を含むエポキシドの調製も挙げる:(a)ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を塩素化剤および有機酸と、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステル、水、塩素化剤および有機酸を含有する反応混合物中にクロロヒドリンおよびクロロヒドリンエステルを形成し、反応混合物が反応混合物1kg当たりに少なくとも10gのクロロヒドリンを含有するように、反応させ、(b)段階(a)で得られた反応混合物の少なくとも一部分(この部分は段階(a)で得られた反応混合物と同じ組成を有する)に、段階(a)に続く段階の1つまたは複数の処理を施し、さらに(c)少なくとも部分的にクロロヒドリン、クロロヒドリンエステル、塩素化剤および有機酸と、エポキシドおよび塩を形成するように、反応させる。

0111

本発明によってクロロヒドリンを調製する方法は、SOLVAY SAの名義で本出願と同日に出願された標題「Process for preparing an epoxide starting from a chlorohydrin」の出願に記載されているとおりのエポキシドの調製の全体的計画の中に統合することができ、この出願を参照により本明細書に援用する。

0112

エポキシドは少なくとも部分的にクロロヒドリンを脱塩化水素化する方法によって調製されたものであり、クロロヒドリンは少なくとも部分的にポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物を塩素化する方法によって調製されたものである、形成されたエポキシドの精製の少なくとも1つの段階を含む、エポキシドを調製する方法を特に挙げる。

0113

本発明による方法の第1の実施形態においては、段階(a)で得た混合物の一部分を取り出し、この部分を取り出す間に800℃以上の温度で酸化させる。

0114

本発明による方法の第2の実施形態においては、段階(a)で得た混合物の一部分を取り出し、また段階(a)で得た混合物の少なくとも一部分を段階(a)に続く段階で1つまたは複数の処理された部分を与えるように1つまたは複数の処理を施し、さらに処理された部分の少なくとも1つを800℃以上の温度で酸化させる。

0115

段階(b)の処理は、分離操作、例えばデカンテーション操作、またはろ過、遠心分離、抽出、洗浄蒸発、回収、蒸留、吸着もしくは吸収操作、またはこれらの少なくとも2つの組合せであり得る。

0116

酸化は、少なくとも1つの酸化剤の存在下での反応を意味する。酸化剤は、水、酸素、塩素酸化物窒素酸化物、これら相互の混合物およびこれらと窒素との混合物から選択してよい。

0117

酸化温度は800℃以上、特に1000℃以上である。この温度は、一般的には10000℃以下、しばしば1500℃以下、頻繁には1450℃以下、とりわけ1400℃以下である。高温酸化は、一般的には0.1bar以上、しばしば0.5bar以上、とりわけ0.8bar以上の圧力で行われる。この圧力は、一般的には3bar以下、好ましくは2.5bar以下、頻繁には1bar以下である。酸化反応継続時間は、一般的には1.0s以上、しばしば1.5s以上、とりわけ1s以上である。この継続時間は、一般的には20s以下、しばしば15s以下、特に10s以下である。800℃以上の温度での酸化方法の1つの例は、有機塩素化合物および二酸化炭素の形態の酸素化合物、塩化水素ならびに水が酸化されるものである。800℃以上の温度での酸化方法のもう1つの例は、有機の塩素化合物および酸素化合物が、一般的には3000℃以上の温度のプラズマで酸化されるものである。

0118

本発明による方法において塩素化剤、例えば段階(c)で発生する塩化水素は、任意の処理の後で段階(a)へリサイクルしてもよい。この処理は、例えば水溶液への吸収、その後に続く気体塩化水素の任意選択の部分的な脱吸収であってよい。このリサイクルは塩素化剤が塩化水素を含有する場合に特に有利である。

0119

高温酸化法の説明は、参考文献「Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,Fifth,Completely Revised Edition、1985、Volume A13、292〜293頁」に見出すことができる。

0120

本発明による方法においては、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素は、好ましくはグリセリンであり、クロロヒドリンは、好ましくはジクロロプロパノールである。

0121

クロロヒドリンがジクロロプロパノールである場合は、本発明による方法にはジクロロプロパノールの脱塩化水素化によるエピクロロヒドリンの調製が続き、エピクロロヒドリンをエポキシ樹脂の製造において使用してもよい。

0122

反応器(4)には、連続方式でまたはバッチ方式で、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素、ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素のエステルまたはこれらの混合物が管路(1)によって、また触媒が管路(2)によって供給され;塩素化剤は、連続方式でまたはバッチ方式で、管路(3)によって供給され;蒸留塔(6)には管路(5)によって反応器(4)で生成した蒸気が供給され;1つの流は(6)から管路(7)によって取り出されてコンデンサー(8)に導入され;コンデンサーから得た流は管路(9)によって相分離器(10)に導入され、ここで水相有機層が分離される。分離された水相の一部分は場合により管路(11)によって還流を維持するために塔頂へリサイクルされる。淡水を管路(12)によって管路(11)へ導入することもできる。クロロヒドリンの生成物は管路(14)によって取り出される有機相と管路(13)によって取り出される水相の間で分配される。塔(6)からの残渣は管路(15)によって反応器(4)へリサイクルしてもよい。重質生成物の画分は反応器(4)から抜き出し路(16)によって取り出すかまたは管路(17)によって蒸発器(18)に導入し、ここで、例えば加熱によってまたは窒素または水蒸気ガス掃気によって部分的な蒸発操作を行い;流(17)からの塩素化剤の大部分を含有する気相は管路(19)によって塔(6)へまたは管路(20)によって反応器(4)へリサイクルされ;蒸留または回収塔(22)には回収装置(18)から来る液相が管路(21)によって供給され:クロロヒドリンの大部分は塔(22)の頂上で管路(23)によって取り出される。

0123

重質化合物を含有する残渣は管路(31)によって反応器(4)へリサイクルされ:これらの重質化合物の一部分は取り出して管路(32)によって前処理装置(34)に導入され;ポリヒドロキシ化された脂肪族炭化水素を塩素化するための方法に使用することができる重質化合物は管路(35)によって反応器(4)へリサイクルされ、使用できない重質化合物は、管路(36)によって高温酸化装置(37)へ送られ、ここへは管路(38)によって空気が供給され、ここからは塩化水素を含有する流が管路(41)によって取り出される。酸化装置には、クロロアルカンの合成、テトラクロロメタンおよび塩素化分解によるパークロロエチレンの合成ならびに1,2-ジクロロエタンの合成などの他の調製からの塩素化合物を場合により含有するもう1つの可燃性物質流(39)が場合により供給される。水または塩化水素の水溶液の供給は、場合によっては生成した塩化水素を含有する流の塩素含有量を低減するために管路(40)によって行ってもよい。高温酸化装置(37)から得た塩化水素は、場合により管路(42)によって反応器(4)の塩素化剤供給へリサイクルされる。その場合は、ろ過カラム(25)は短絡される。

0124

カラム(22)から得た重質化合物は、管路(24)によって中で液相と固相が分離されるろ過装置(25)へ送られる;液相の一部分は管路(26)によって反応器(4)へリサイクルされる。その場合は、管路(31)による重質化合物の反応器(4)へのリサイクルは短絡される。固体は、固体または溶液の形態でろ過装置(25)から管路(27)によって取り出してもよい。溶媒は、固体の洗浄および/または溶解のために管路(28)および(29)によってろ過装置(25)に加えてもよく、管路(27)によって取り出してもよい。管路(26)によって反応器(4)へリサイクルされる液相の一部分は、取り出して管路(33)によって前処理装置(34)へ送られる。

0125

場合によっては、抜き出し路(16)から1つの流を取り出して管路(30)によってろ過装置(25)に導入する。その場合は、回収装置(18)および蒸留塔(22)は短絡される。

0126

場合によっては、抜き出し路(16)から取り出した流を、前処理装置(34)へ直接供給する。その場合は、ろ過カラムは短絡される。

0127

場合によっては、重質化合物を前処理する装置(34)は、短絡される。

図面の簡単な説明

0128

本発明による分離方法を実施するために使用することができるプラントの詳細図である。

符号の説明

0129

1,2,3,5管路
4,反応器
6,蒸留塔
7, 管路

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 花王株式会社の「 α、β−不飽和アルデヒドの製造方法」が 公開されました。( 2019/06/27)

    【課題】高い選択率で目的のアルデヒドを得ることができ、かつ、副生成物の生成を抑制できる、アルデヒドの製造方法を提供すること。【解決手段】式(I)の化合物と式(II)の化合物とを反応させて式(III)の... 詳細

  • 旭化成株式会社の「 反応生成ガスの製造方法及び流動層気相反応装置」が 公開されました。( 2019/06/27)

    【課題・解決手段】触媒の存在下で原料ガスを流動層気相反応に供する反応工程において、所定の条件のうち少なくとも1つを満たす場合に、少なくとも第一の供給管を遮断することにより流動層気相反応装置の運転を緊急... 詳細

  • JFEケミカル株式会社の「 タール酸の製造方法」が 公開されました。( 2019/06/27)

    【課題・解決手段】タール酸に含まれる塩基性物質の含有量をより簡易に低減できるタール酸の製造方法を提供すること。コールタールを蒸留して得られたカルボル油および/またはナフタレン油にアルカリを添加して、前... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ