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技術 アルカリ抽出時の温度管理

出願人 ズートツッカーアクチェンゲゼルシャフトマンハイム/オクセンフルト
発明者 アルノルト,ヨッヘンフレンツェル,ステファンミヒェルベルガー,トーマス
出願日 2006年3月15日 (13年11ヶ月経過) 出願番号 2008-505751
公開日 2008年9月4日 (11年5ヶ月経過) 公開番号 2008-535505
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 抽出区域 裁断工具 導電性媒質 トラフ形 アニオン凝集剤 抽出設備 温度経過 抽出区間
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年9月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題・解決手段

本発明は生物材料、特にビート含有物の抽出およびその後の単離のための改善された方法に関する。

概要

背景

植物は通常、スクロースイヌリンまたはデンプンのような含有物、特に水溶性含有物を含む。これらの含有物は植物細胞閉じ込められており、細胞液が流出することを阻止する生体膜によって隔離されている。そこで細胞材料抽出処理前段階として、この膜を破壊して細胞液が流出できるようにすることが必要である。植物材料のこのいわゆる変性は、通常植物材料を70℃以上の温度に加熱することによって行われる。その結果、植物材料はまず加熱され、続いてこの加熱された変性植物材料に抽出が施される。抽出は、抽出媒体コセット材料向流をなして導かれ、その際コセット材料が糖分を放出し、抽出媒体が糖分を吸収するという具合に進行する。熱変性の後に抽出媒体は通常、植物材料より低温である。このためコセット材料の温度は抽出区間に沿って低下する。即ちコセット材料は抽出区間に沿って徐々に冷やされてゆく。周知の抽出法によれば、裁断されたビートはなるべく迅速に70℃以上の温度に熱せられ、向流をなす抽出媒体、たいてい水、例えば清水または復水により抽出される。こうして抽出区間に沿って、コセットの加熱の後にコセット投入部からコセット排出部へと低下する温度勾配が形成される。

ところがこの処理操作によれば、コセット骨格物質組織の変化、さらにはコセット材料の化学変化もすでに起こる温度範囲(65℃〜75℃)で抽出が行われることになる。その結果、コセット材料から非糖分が溶出し、抽出物純度を低下させる。また高温によってコセット材料の組織が弱められる。通常、次の処理ステップとして例えばダブルスピンドルプレスによるコセット材料の脱水が行われるので、このことは重要である。コセット材料の熱負荷に伴って起こるコセット組織の弱化は、コセット材料の脱水性を損なう。

概要

本発明は生物材料、特にビートの含有物の抽出およびその後の単離のための改善された方法に関する。なし

目的

従って、本発明の根底にある技術的問題は、生物材料から所望の含有物を(特にビートまたは好ましくはコセットから糖分を)、なるべく完全に、きわめて選択的に抽出し、同時に抽出物の高い純度とコセット組織のなるべく僅かな損傷が安価な処理操作で可能になるような方法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
- 件
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請求項1

抽出システムでの生物材料、特にコセットまたはビート抽出方法であって、抽出システム内の生物材料の温度を抽出過程材料投入部から材料排出部へと上昇させる、上記方法。

請求項2

材料投入部での生物材料の温度が0℃〜40℃である、請求項1に記載の方法。

請求項3

材料投入部での生物材料の温度が25℃〜36℃である、請求項1または2に記載の方法。

請求項4

材料排出部での生物材料の温度が40℃〜80℃である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。

請求項5

材料排出部での生物材料の温度が60℃〜90℃である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。

請求項6

材料排出部での生物材料の温度が65℃〜75℃である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。

請求項7

材料排出部での生物材料の温度が40℃〜60℃である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。

請求項8

材料排出部での生物材料の温度が45℃〜55℃である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。

請求項9

抽出の前に生物材料にエレクトロポレーションを施す、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。

請求項10

抽出の前に生物材料に補助物質、好ましくは石灰および/または石灰乳および/またはサッカラートカルシウム(Calciumsaccharat)溶液を供給する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。

請求項11

石灰、石灰乳またはサッカラートカルシウム溶液による処理を20℃以下で行う、請求項10に記載の方法。

請求項12

抽出がアルカリ抽出である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。

請求項13

抽出時の生物材料の温度を、抽出媒体により、好ましくは向流法で徐々に上昇させる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。

請求項14

抽出の開始時に抽出媒体が50〜80℃の温度を有する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。

請求項15

抽出媒体が水である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。

請求項16

抽出済み生物材料の圧搾性を高めるための方法であって、生物材料にエレクトロポレーションおよび続いて請求項1〜15のいずれか1項に記載の抽出を施す、上記方法。

請求項17

抽出済み生物材料を得るための方法であって、生物材料に請求項1〜15のいずれか1項に記載の抽出を施すことを特徴とする、上記方法。

技術分野

0001

本発明は生物材料、特にコセットビート細切物)またはビートから含有物を抽出および単離するための方法に関する。

背景技術

0002

植物は通常、スクロースイヌリンまたはデンプンのような含有物、特に水溶性含有物を含む。これらの含有物は植物細胞閉じ込められており、細胞液が流出することを阻止する生体膜によって隔離されている。そこで細胞材料抽出処理前段階として、この膜を破壊して細胞液が流出できるようにすることが必要である。植物材料のこのいわゆる変性は、通常植物材料を70℃以上の温度に加熱することによって行われる。その結果、植物材料はまず加熱され、続いてこの加熱された変性植物材料に抽出が施される。抽出は、抽出媒体コセット材料向流をなして導かれ、その際コセット材料が糖分を放出し、抽出媒体が糖分を吸収するという具合に進行する。熱変性の後に抽出媒体は通常、植物材料より低温である。このためコセット材料の温度は抽出区間に沿って低下する。即ちコセット材料は抽出区間に沿って徐々に冷やされてゆく。周知の抽出法によれば、裁断されたビートはなるべく迅速に70℃以上の温度に熱せられ、向流をなす抽出媒体、たいてい水、例えば清水または復水により抽出される。こうして抽出区間に沿って、コセットの加熱の後にコセット投入部からコセット排出部へと低下する温度勾配が形成される。

0003

ところがこの処理操作によれば、コセット骨格物質組織の変化、さらにはコセット材料の化学変化もすでに起こる温度範囲(65℃〜75℃)で抽出が行われることになる。その結果、コセット材料から非糖分が溶出し、抽出物純度を低下させる。また高温によってコセット材料の組織が弱められる。通常、次の処理ステップとして例えばダブルスピンドルプレスによるコセット材料の脱水が行われるので、このことは重要である。コセット材料の熱負荷に伴って起こるコセット組織の弱化は、コセット材料の脱水性を損なう。

発明が解決しようとする課題

0004

従って、本発明の根底にある技術的問題は、生物材料から所望の含有物を(特にビートまたは好ましくはコセットから糖分を)、なるべく完全に、きわめて選択的に抽出し、同時に抽出物の高い純度とコセット組織のなるべく僅かな損傷が安価な処理操作で可能になるような方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0005

本発明は生物材料、特にビート(Beta vulgaris)またはコセットから含有物、特に水溶性含有物、例えば糖分を抽出するための方法であって、抽出システムで生物材料が抽出の時間的経過とともに上昇する温度勾配にさらされ、即ち生物材料が抽出過程材料投入部から材料排出部へと加熱される方法を提供することによってこの問題を解決する。そこで本発明は、ビート抽出システムで生物材料(特にビート、好ましくはコセット)に抽出を行うための方法であって、ビート抽出システムで生物材料(特にビートまたは好ましくはコセット)の温度を抽出過程でコセット投入部からコセット排出部へと上昇させる、即ち抽出区間に沿ってまたは抽出時に上昇するかまたは逆向きの温度勾配が形成される方法を提供する。

発明を実施するための最良の形態

0006

本発明に関連して生物材料とは、含有物、特に水溶性含有物の単離のために、抽出媒体による抽出を施すことができるいずれかの生物材料を意味する。特に好ましい実施形態では生物材料は植物材料、特にビート、サトウキビもしくはチコリのような材料またはその一部もしくは断片、特にコセットである。生物材料は懸濁液の形態および固形として存在することができ、例えばコセットまたはコセット・ジュース混合物であって、ジュースは生物材料の前処理、例えば裁断、熱変性またはエレクトロポレーションによって得られる細胞液である。

0007

本発明に関連して抽出媒体とは、生物材料から含有物を抽出するために使用することができる媒体、例えば水、特に清水または製糖工場の復水である。

0008

本発明に関連して抽出とは、特定の含有物(特に糖分)を固形または液状組成物、特に生物材料から適当な溶媒で抽出するための分離方法であって、その際溶媒と溶質(即ち生物材料の含有物)との間に化学反応が起こらない方法を意味する。生物材料から水溶性含有物を単離する場合、例えばビートまたはコセットから糖分を単離する場合、前述のように液相で水を抽出媒体として使用することが好ましい。一変法では、それに加えて、またはもっぱら、主として非極性溶媒および/または有機溶媒を使用して生物材料から油溶性含有物を単離することができる。

0009

そこで本発明では、抽出される生物材料が、適宜行われる前処理、例えば裁断および/またはエレクトロポレーションおよび/または熱変性の後に、所定の初期温度抽出工程へ送られ、その際この初期温度が抽出の時間的過程で開始から終了までに上昇するものとする。本発明では、生物材料の温度が抽出時に、または空間的に見て抽出区間に沿って、好ましくは少なくとも10℃、少なくとも15℃、少なくとも20℃、少なくとも25℃またはより好ましくは少なくとも30℃上昇するものとする。これは特に好ましい実施形態では、抽出媒体を抽出工程に、従って抽出される生物材料に、生物材料に比して温かい形で供給することによって行われる。好ましくは、抽出媒体は向流方式で生物材料に供給され、新しい抽出媒体がすでに抽出区間の終端にある生物材料にまず合流し、そこで抽出材料温度上昇をもたらし、その後の抽出過程で生物材料への熱の放出が抽出区間の初端まで次第に少なくなることが好ましい。こうして抽出区間に沿って生物材料の温度が上昇するという温度分布の有利な逆転が生じる。さらにこの手法は、向流方式が物質の流れだけでなく、向流として導かれる熱の流れにも適用される利点がある。これによって抽出システムの熱についての条件を減少することができる。特に好ましい実施形態では、抽出媒体が抽出への進入時、即ち好ましくは抽出の終端区域への進入時に、40〜100℃、好ましくは50〜80℃の温度を有し、好ましくは向流法で行われるその後の抽出過程で抽出媒体の温度が抽出材料、即ち生物材料への熱放出によって減少し、逆に生物材料が抽出領域内で加熱されるようにする。

0010

本発明に基づく方法は、逆温度勾配に関連して得られる、生物材料(特にビート組織)の穏やかな処理により、およびより効率のよい細胞崩壊に基づき、ビート組織の脱水性の改善、抽出収量の上昇、および抽出物の純度の向上をもたらす。抽出工程の終端での高温は最後の残留糖分も抽出することを可能にし、同時にコセットの高い圧搾性と低い糖分損失保証する。

0011

好ましくは、本発明では、抽出開始時の、即ち材料投入部(特にコセット投入部)での生物材料(特にコセット)の温度を0℃〜40℃、好ましくは25℃〜36℃とする。温度は、材料投入部(特にコセット投入部)から抽出システムの材料排出部(特にコセット排出部)に至る抽出過程で、好ましくは40〜80℃の温度に上昇する。特に好ましい実施形態では、抽出システムの材料排出部(特にコセット排出部)での生物材料(特にコセット)は40〜60℃、好ましくは45〜55℃の温度を有するものとする。別の好ましい実施形態では、抽出システムの材料排出部(特にコセット排出部)での生物材料(特にコセット)は60〜80℃、好ましくは65〜75℃の温度を有することが特に有利である。

0012

別の好ましい実施形態では、使用する生物材料は細切した形で、例えば前述のように好ましくはエレクトロポレーションした、コセットの形で使用されるものとする。本発明に基づく抽出のために使用される生物材料を抽出の前に熱分解することもできる。別の好ましい実施形態では、使用する生物材料、特にエレクトロポレーションしたコセットに補助物質、特に石灰および/または石灰乳を加える。

0013

別の特に好ましい実施形態では、行われる抽出はアルカリ抽出である。従って、生物材料を約7〜約14のpHで抽出することが好ましい。

0014

好ましい変法では、抽出は特にアルカリ化剤、例えば石灰乳および/または生石灰を使用してアルカリ抽出として行われる。この点に関連して「アルカリ」とは約pH7〜pH14(20℃で)の水性媒体pH値を意味する。好ましい変法では、アルカリ抽出はpH7.5〜pH12、特にpH約11、例えばpH11.5で行われる。

0015

アルカリ抽出においては生物材料との望ましくない化学反応が必ずしも排除されず、特に可溶性高分子ペクチン酸カルシウムが形成されることがある。通常、石灰乳またはサッカラートカルシウム(Calcium-Saccharat)溶液による前処理の形で植物材料のアルカリ化を比較的低い温度(20℃以下)で行うことによって、この望ましくない化学反応を抑制することができる。ところが約70〜75℃の周知の抽出温度ではアルカリ抽出の望ましくない化学反応が起こり、部分的にペクチン酸カルシウムが生成され、これがとりわけ石灰乳・炭酸−糖精製の過程で得られる炭酸精製ジュースのろ過をはなはだ困難にする。これに対して本発明に基づく好ましいアルカリ抽出は低い温度で行われ、この高分子化合物の生成を減少する。このため炭酸精製ジュース、特にコセット抽出で糖汁精製によって得られる一次炭酸精製ジュースのろ過で1cm2/秒未満のろ過率が得られる。

0016

生物材料に対する、例えば石灰乳、水酸化カルシウム、サッカラートカルシウムまたは生石灰の形のアルカリ投入は、例えば場合によって行われるエレクトロポレーションの直前または直後に、特に生物材料のその後の処理またはエレクトロポレーションの前に中間サイロで行うことが好ましい。別の変法では抽出を行う直前にアルカリを導入する。本発明に基づきアルカリを通常水溶液の形で生物材料に導入し、好ましくは吹き付ける。別の変法では生物材料へのアルカリ投入のために、少なくとも1つのアルカリ性物質、特に石灰(例えば生石灰)を固形物として、好ましくは粉末状で工程に導入する。

0017

生物材料へのアルカリの投入によって、生物材料の感染の危険の減少ならびに生物材料および分離された細胞液の微生物学的定性の向上が達成される。その場合、微生物学的安定性は通常約104CFU/mLである。

0018

本発明に基づき使用される抽出装置は、タワー型抽出装置であることが好ましい。一変法では抽出装置はダブルスクリュー形抽出装置、例えばDDS抽出装置である。別の変法では抽出装置はドラムセル抽出装置、例えばRTドラムである。

0019

従って本発明の方法はアルカリ性で行われる植物材料の抽出に特に適している。その場合、発明の好ましい実施形態では、コセットが抽出の前に低温で、即ち20℃以下の温度で、石灰または石灰乳、即ちアルカリ性水酸化カルシウム溶液またサッカラートカルシウム溶液で前処理される。20℃以下の温度での前処理はビートペクチン(骨格物質)を安定化し、より高い温度でのその後の抽出を可能にする。またこの前処理はカルシウムイオンに対する骨格物質の吸収能を高め、それによってコセットの脱水性が著しく高められる。さらに糖分を微生物代謝から保護することができる。

0020

本発明の特に好ましい形態では、エレクトロポレーションのために使用される生物材料は、本発明に基づき行われる抽出の前にエレクトロポレーションを施され、即ち導電性媒質中で高圧電界曝露されるものとする。周知のように例えば活電極により生物材料に電圧、特に高圧を印加することによって、高圧電界を生じさせることができる。

0021

パルス状の高圧過程を使用することができるが、周期交流電界および直流電界も用いられる。電界強度は例えば約0.1〜20kV/cm、特に1〜5kV/cm、好ましくは2〜4kV/cmである。一変法では、生物材料中の電束線の最適な経過が得られるように、エレクトロポレーションの際に生物材料が入れられている媒体の電導度を生物材料の電導度に整合させる。好ましくは電導度は約0.2〜10mS/cm、特に0.2〜2.1mS/cmまたは2.6〜6.0mS/cmである。特に好ましい変法ではエレクトロポレーションのために収穫物全体、例えばビートの全体を使用し、場合によってはこの材料をエレクトロポレーションの後に細切する。好ましい実施形態では、生物材料を細切した形で、例えばビートの場合はコセットの形でエレクトロポレーションに供することももちろん考えられる。

0022

別の実施形態では、本発明に基づき抽出された生物材料から、例えばコセットの抽出の後に生じるコセット・ジュース混合物から、含有物を常法により精製および単離する。本発明に基づき処理したビートの抽出から得た抽出物から、以後の工程で多段階結晶ステムで糖分を単離することが好ましい。抽出済み生物材料、特に抽出済みコセットは続いてさらに機械的に脱水され、例えば糖蜜と混合され、好ましくは熱乾燥の後に飼料として(特に飼料ペレットとして)市販される。

0023

別の好ましい変法では、本発明に基づく工程で抽出の前または後に生物材料に少なくとも1つの補助物質が供給される。本発明に関連して「補助物質」とは、得られた含有物、とりわけ得られた食品でまったく機能を持たない組成物または純粋な化学物質を意味する。これは作業用材料、例えば復水、さらにはプロセス用水、溶媒、感染防止剤(例えばホルムアルデヒド)または消泡剤である。好ましくはこれは凝集剤(例えばカチオンまたはアニオン凝集剤)、アルカリおよび/またはカルシウムイオンの投入のための物質(例えば石灰乳、生石灰、水酸化カルシウム、サッカラートカルシウム、硫酸カルシウムおよびその他のカルシウム塩および/またはアルミニウム塩)である。本発明に基づき好ましく供給される少なくとも1つの補助物質は、通常、溶液の形で生物材料に導入され、好ましくは吹き付けられる。別の変法では、補助物質が固形物として、好ましくは粉末状で導入される。投入された補助物質は分離された細胞液の予備精製の作用も有する。

0024

また本発明は好ましくは、抽出済みの生物材料(特にコセット)および圧搾で得られる乾燥物部分の圧搾性を高めるための方法に関し、該方法は、第1ステップで生物材料(特にビートまたはコセット)のエレクトロポレーションを行い、別のステップで、エレクトロポレーションした生物材料(特にエレクトロポレーションしたビートまたはコセット)の本発明に基づくアルカリ抽出を逆向きのまたは上昇する温度勾配で行い、続いて高い圧搾性を有する抽出済み生物材料を得ることを特徴とする。

0025

また、本発明はさらに好ましくは、高い乾燥物割合、好ましくは約38%、好ましくは約40〜42%乾燥物の抽出済み生物材料(特に抽出済みコセット)を得るための方法に関し、該方法は、第1ステップで生物材料(特にビートまたはコセット)をエレクトロポレーションし、別のステップでエレクトロポレーションした生物材料(特にエレクトロポレーションしたビートまたはコセット)を本発明に基づき上昇するかまたは逆向きの温度勾配でアルカリ抽出し、続くステップでエレクトロポレーションした生物材料(特にエレクトロポレーションしたビートまたはコセット)を好ましくは周知のように圧搾し、続いて高い乾燥物含量の抽出済み生物材料を得ることを特徴とする。

0026

その他の有利な実施態様は従属請求項で明らかである。

0027

以下の実施例および添付の図面に基づき発明を詳述する。

0028

実験室試験(約1トンのビートの加工)の範囲内で、本発明に基づく方法と周知の方法とを検証した。試験システム実験用エレクトロポレーションシステム処理量:10t/h)、ビートをコセットに細切するための実験用裁断工具蒸気加熱トラフスクリュー形抽出設備(DDS型)およびダブルスピンドルプレスからなっていた。

0029

在来の方法(アルカリ抽出)
まずビートにアルカリ化剤を吹き付け、実験用裁断工具で細切した。アルカリ化は裁断工具の中で適宜に行った。裁断工具内でビートに吹き付けることによって、処理されるコセット材料に水酸化カルシウム溶液を十分に分布させることができた。その際、望ましくない副反応(可溶性ペクチン酸カルシウムの生成)を回避するために、この加工ステップが20℃以下の低温で行われるように注意した。アルカリ化したコセットをダブルスクリュー形抽出装置に移した。アルカリ化したコセットを次にダブルスクリュー形抽出装置で2時間にわたり抽出した。その場合、加熱ジャケットの各部を加熱することによって、求める温度経過に設定した(図1を参照)。抽出システムの温度経過は材料投入部から材料排出部まで11の測定点に沿って次のとおりであった(生物材料の温度):
57.2/75/79.9/79/74.6/69.8/63.9/62.1/60.2/57.1/57.2。

0030

トラフ形抽出装置へのアルカリ性コセットの給入は測定点1で、抽出媒体(復水)の給入は測定点10で行われた(測定点11:滴下区域)。

0031

その場合熱変性と細胞膜開放を生じさせるために、コセットを抽出区間に沿ってまず加熱した(測定点1〜4)。次に実際の抽出を行い、ここで抽出温度が再び僅かに低下した(測定点5〜11)。

0032

本発明に基づく方法
約1トンのビートを実験用エレクトロポレーションシステム(処理量約10t/h)で電気パルスで処理した(電気原形質分離による細胞開放)。次にビートにアルカリ化剤を吹き付け、実験用裁断工具で低温で細切した。

0033

次にコセットを実験用抽出装置に移し、2時間にわたって抽出した。その際、抽出装置の温度経過は、もっぱら抽出用清水を所定の温度(この場合70℃)に加熱し、抽出材料(コセット)と抽出媒体(清水)とを向流として導くことにより調整した(図1を参照)。抽出システムの温度経過は11の測定点に沿って次のとおりであった(生物材料の温度):
36/45/49/54/55/59/62/64/66/67/66.5。

0034

加熱ジャケットによる抽出装置の間接加熱は完全に廃止した。

0035

結果および一般的結論
研究結果が示すところでは、本発明に基づく方法で得られた抽出済みコセット(圧搾済みコセットの乾燥物含量:40.4%)は在来の方法で得られた抽出済みコセット(圧搾済みコセットの乾燥物含量:33.9%)より著しく脱水性が良好であった(図2)。明らかに本発明の方法ではコセット組織がよく維持されている。特にアルカリ性で行われる抽出の場合、有効なアルカリ性がまだ非常に高い第1の抽出区域の低い初期温度によって、コセット材料の穏やかな処理が達成され、それが実験で抽出済みコセットの脱水性の著しい向上をもたらした。

0036

また、本発明に基づく方法は、実験で良好な抽出成績をもたらした(図3)。抽出済みコセットおよび圧搾済みコセットのいわゆる損失率が示されている。抽出後の損失率は在来の方法で5.6%、本発明に基づく方法で3.7%であった。圧搾後の損失率は在来の方法で1.2%、本発明に基づく方法で0.74%であった。抽出後の損失率は抽出材料中のスクロースのうち、未抽出の、即ち抽出済みコセットに残留するスクロースの割合を意味し、また圧搾後の損失率は抽出材料中のスクロースのうち、圧搾済みコセットに残留するスクロースの割合を意味する。本発明に基づく方法では、同等の抽出および圧搾条件でより低い損失率が得られる。

0037

平均抽出温度が低いことから、物質移動推進力、それとともに抽出収量が低下することが予想されただけに、在来の方法に対する抽出収量の改善は意外である。抽出で重要な過程は植物細胞からのスクロース分子拡散であるとするのが普通である。水溶液中のスクロースの拡散係数は著しく温度に依存する。ところが、本発明に基づく方法では、平均抽出温度の低下にかかわらず、良好な抽出成績が得られることが判明した。これはおそらく電気原形質分離による細胞開放に基づき、抽出工程の初期対流輸送過程が細胞液の流出を生じさせる役割を果たすことに関連している。エレクトロポレーションによる細胞開放と細胞内部の有効圧力膨圧)により、低い温度でさえ、コセットの組織を損なうことなく、流出が可能になる。抽出工程の終期には、拡散過程が最後の残留糖分の抽出にとって明らかに重要である。この過程は高い温度によって明らかに促進される。

0038

従ってこの具体例に限らず、一般にエレクトロポレーションした植物材料の抽出では、全体としてかなり低い温度、例えば0℃〜50℃の温度範囲で逆温度勾配を設定するのが適切である。抽出の終期の抽出温度を引き上げることによって、在来の方法の場合よりも効率よく、かつ穏やかな条件のもとで最後の残留糖分が抽出される。このように低い温度での抽出の実施は、特に植物材料のなるべく穏やかな処理が求められ、糖分のなるべく完全な採取をあまり重視しない場合には有意義である。しかしながら、なるべく高い抽出収量を求める場合は、抽出の最終温度を約70℃に引き上げるべきである。

図面の簡単な説明

0039

本発明および常法に基づくタイプの抽出システムの温度管理プロットを示す。
異なる様式で処理した抽出済みコセットによる圧搾試験の結果のプロットを示す。
異なる様式で処理したコセットの抽出損失および圧搾損失のプロットを示す。

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