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課題・解決手段

発毛を低下させる方法であって、加熱とともに、熱ショックタンパク質阻害物質、及び/又はアポトーシスを促進する化合物局所適用を含む方法。

概要

背景

哺乳類体毛の主な機能は、周囲環境に対する保護効果をもたらすことである。しかしながら、ヒトにおいては、原則的に美容上の理由で身体各部の体毛は保たれるか又は除毛され、この機能の大半が消滅してしまっている。例えば、頭皮には毛髪が生えているが、顔面には生えていないのが一般的には好ましい。

概要

発毛を低下させる方法であって、加熱とともに、熱ショックタンパク質阻害物質、及び/又はアポトーシスを促進する化合物局所適用を含む方法。

目的

本発明は、哺乳類(好ましくはヒト)の不要な発毛を低下させる方法(典型的には美容のための方法)を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

哺乳類発毛を低下させる方法であって、(a)発毛の低下が望まれる、哺乳類の皮膚領域を選択すること、(b)熱ショックタンパク質阻害物質を含む、皮膚科学的許容可能な組成物を、前記皮膚領域に適用すること、及び(c)工程(b)から14日以内に前記皮膚領域を加熱すること、から成る方法。

請求項2

工程(c)でレーザーを用いる、請求項1に記載の方法。

請求項3

工程(c)でフラッシュランプを用いる、請求項1に記載の方法。

請求項4

前記組成物が、0.1重量%〜30重量%の前記阻害物質を含む、請求項1に記載の方法。

請求項5

前記皮膚領域が、ヒトの顔、脇の下、胴体及び/又は脚にある、請求項1に記載の方法。

請求項6

前記阻害物質が、毛嚢の1つ以上の熱ショックタンパク質の活性化を阻害できる、請求項1に記載の方法。

請求項7

前記阻害物質が、毛嚢の1つ以上の熱ショックタンパク質に結合できる、請求項1に記載の方法。

請求項8

前記阻害物質が、毛嚢内の1つ以上の熱ショックタンパク質のレベル及び/又は発現を低下させることができる、請求項1に記載の方法。

請求項9

前記阻害物質が、毛嚢内の1つ以上の熱ショックタンパク質mRNAの発現を低下させることができる、請求項1に記載の方法。

請求項10

前記阻害物質がKNK437である、請求項1に記載の方法。

請求項11

前記阻害物質がゲルダナマイシン(geldanomycin)である、請求項1に記載の方法。

請求項12

哺乳類の発毛を低下させる方法であって、(a)発毛の低下が望まれる、哺乳類の皮膚領域を選択すること、(b)アポトーシスを促進する化合物を含む、皮膚科学的に許容可能な組成物を、前記皮膚領域に適用すること、及び(c)工程(b)から14日以内に前記皮膚領域を加熱すること、から成る方法。

請求項13

工程(c)でレーザーを用いる、請求項12に記載の方法。

請求項14

前記組成物が、0.1重量%〜30重量%の前記化合物を含む、請求項12に記載の方法。

請求項15

前記皮膚領域がヒトの顔面にある、請求項12に記載の方法。

請求項16

前記化合物がメチルキサンチンである、請求項12に記載の方法。

請求項17

前記化合物がカフェインである、請求項12に記載の方法。

請求項18

哺乳類の発毛を低下させる方法であって、(a)発毛の低下が望まれる、哺乳類の皮膚領域を選択すること、(b)熱ショックタンパク質の阻害物質を含む、皮膚科学的に許容可能な組成物を、前記皮膚領域に適用すること、及び(c)工程(b)から14日以内に、レーザー、フラッシュランプ、又はIPL装置で前記皮膚領域を処理すること、から成る方法。

請求項19

哺乳類の発毛を低下させる方法であって、(a)発毛の低下が望まれる、哺乳類の皮膚領域を選択すること、(b)アポトーシスを促進する化合物を含む、皮膚科学的に許容可能な組成物を、前記皮膚領域に適用すること、及び(c)工程(b)から14日以内に、レーザー、フラッシュランプ、又はIPL装置で前記皮膚領域を処理すること、から成る方法。

技術分野

0001

優先権の主張)
本出願は、米国特許法第119条(e)項に基づき、2004年12月22日に申請された米国特許出願番号60/639,069号に対し優先権を主張するものである。前記特許の内容は全て、参照することにより本明細書に組み込まれる。

0002

(発明の分野)
本発明は、哺乳動物発毛を、特に美容上の目的で低下させることに関するものである。

背景技術

0003

哺乳類体毛の主な機能は、周囲環境に対する保護効果をもたらすことである。しかしながら、ヒトにおいては、原則的に美容上の理由で身体各部の体毛は保たれるか又は除毛され、この機能の大半が消滅してしまっている。例えば、頭皮には毛髪が生えているが、顔面には生えていないのが一般的には好ましい。

発明が解決しようとする課題

0004

不要な体毛を除去するために、剃毛、電解処理脱毛クリーム又は脱毛ローションワクシングプラッキング治療用抗アンドロゲン剤などの様々な処置が用いられている。これらの従来型の処置には一般に、その処置に付随する欠点がある。例えば、剃毛では切り傷を負いかねず、また、発毛の速度が速まる感覚が残り得る。剃毛では更に、望ましくない剃り跡が残り得る。一方、電解処理は、長期間にわたり処理領域を体毛がない状態に保つことができるが、高額で、痛みを伴う可能性があり、また、傷が残る場合もある。脱毛クリームは非常に効果的であるが、典型的に、高い刺激潜在性ゆえに、頻繁に使用するには不適切である。ワクシング及びプラッキングでは、痛み、不快感、短毛の不完全な除去をもたらし得る。最後に、女性多毛症治療する際に用いられる抗アンドロゲン剤には、不要な副作用があり得る。

0005

特定の酵素阻害物質を適用することによって、発毛の速度及び特質を変更できることがすでに開示されている。このような阻害物質としては、5−αレダクターゼオルニチン脱炭酸酵素S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ、及びトランスグルタミナーゼの阻害物質が挙げられる。例えば、ブリューワー(Breuer)らによる米国特許第4,885,289号、シャンダー(Shander)による米国特許第4,720,489号、アルリア(Ahluwalia)による米国特許第5,095,007号、アルワリア(Ahluwalia)らによる米国特許第5,096,911号、及びシャンダー(Shander)らによる米国特許第5,132,293号を参照されたい。

0006

熱ショックタンパク質(HSP)は、進化過程で保存されてきたタンパク質既知スーパーファミリーであり、これは分子量の異なるサブファミリーから構成されている。HSPの例としては、HSP−27、HSP−70、及びHSP−90が挙げられる。HSPは複数の細胞内機能を担っている。HSPの合成は細胞毒性薬、熱、照射などの様々なストレスによる刺激を受けるため、HSPは「ストレスタンパク質」とも呼ばれている。HSPは、生理条件下で細胞恒常性を維持させる役割を果たす場合もある。HSPの合成は、熱ショック特異的転写因子による応答配列転写活性化を受けて発生するが、これを阻害するとHSPのレベルの低下につながる。HSPはシャペロン分子として機能する。シャペロン分子は、基質となるタンパク質に結合して、前記タンパク質の適切なフォールディングを促し、細胞内区画間でのタンパク質の輸送及び選別補佐し、活性コンホメーション未変性コンホメーション間の転換を制御するものである。チロシンセリントレオニンサイクリン依存性キナーゼの多くはHSPの一種である。更に、HSP−90は、ホルモン受容体によるシグナリングの調節に寄与する。細胞増殖及び細胞分化の調節には、HSPとその依存性タンパク質相互作用が必要になる。

0007

細胞周期の調節に加え、HSPはアポトーシスという、プログラム細胞死から細胞を守る場合がある。アポトーシスは多種多様な刺激によって引き起こされる。HSPには多くの抗アポトーシス特性が備わっている。それらは様々な細胞内レベルでプログラム細胞死を制御することができる。HSPが過剰発現すると、Fas、TNF、セラミド、及び細胞毒性薬によって引き起こされるアポトーシスから細胞を守る場合がある。HSPが、カスパーゼの活性を阻害するミトコンドリア依存性アポトーシス経路に寄与することが明らかにされた。HSP70及びHSP−90はp53変異と相互作用して、細胞周期停止/アポトーシスの重要な調整因子である、野生型p53の減少をもたらす。

0008

アポトーシスはプログラム細胞死である。アポトーシスのプロセスを通じて、細胞増殖と細胞死との間の適切なバランスが作り出される。毛嚢細胞の場合、アポトーシスは発毛及び毛周期の調節に寄与すると思われる。

課題を解決するための手段

0009

ある態様では、本発明は、哺乳類(好ましくはヒト)の不要な発毛を低下させる方法(典型的には美容のための方法)を提供する。この方法には、熱ショックタンパク質(HSP)阻害物質、又は皮膚領域でのアポトーシスを促進する化合物を含む組成物を適用すること、及び、前記組成物を適用してから14日以内に皮膚領域を加熱することを含む。この適切な期間は特殊化物質に左右され、1日を超えない程度短くなる可能性もあり、また前記の加熱処理は組成物の適用と同時に行うことさえも可能である。加熱処理は、例えばレーザーフラッシュランプを用いて行ってよい。組成物は複数回適用するとともに、加熱は7日以内、より好ましくは3日又は1日以内に行うか、何回目かの適用と同時に行うのが好ましい。不要な発毛は、美容上の観点から望ましくない場合があったり、例えば病気や異常な状況(例えば多毛症)の結果生じる場合があったりする。

0010

SP阻害物質としては、HSPと強力に相互作用することによって毛嚢の1つ以上のHSPの活性を阻害する化合物、毛嚢内の1つ以上のHSPのレベル及び/若しくは発現を低下させる化合物、並びに/又は、毛嚢内の1つ以上のHSPmRNAの発現を低下させる化合物が挙げられる。「強力に相互作用する」とは、化合物がHSPに結合するか、選択的に結合することを意味する。

0011

典型的には、上記の方法を実施する際には、前記化合物に、皮膚科学的又は美容的許容可能な溶媒(vehicle)も含めることになろう。したがって、本発明は、皮膚科学的又は美容的に許容可能な溶媒、及びHSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物から成る局所適用組成物に関する。

0012

更に本発明は、治療用局所適用組成物の製造の際の、HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物の使用に関する。前記化合物には、任意でHSP阻害物質及びアポトーシスを促進する化合物の両方を含んでもよい。

0013

別の態様では、本発明は、哺乳類(好ましくはヒト)の不要な発毛を低下させる方法(典型的には美容のための方法)を提供する。この方法には、HSP阻害物質や皮膚領域でのアポトーシスを促進する化合物を含む組成物を適用すること、及び、前記組成物を適用してから14日以内にレーザー、フラッシュランプ、又はIPL装置で皮膚領域を処理することを含む。本発明のこの態様の実施形態には更に、上で論じた特徴を1つ以上含んでもよい。

0014

別の態様では、本発明は、哺乳類(好ましくはヒト)の不要な発毛を低下させる方法(典型的には美容のための方法)を提供する。この方法には、アポトーシスを促進する化合物を含む組成物を適用することを含む。前記化合物は、例えば、以下で論じる種類の化合物の1つから選択されることができる。

0015

別の態様では、本発明は、哺乳類(好ましくはヒト)の不要な発毛を低下させる方法(典型的には美容のための方法)を提供する。この方法には、発毛を低下させる化合物を含む組成物を適用することを含む。前記化合物は、例えば、酵素の阻害物質、スルフヒドリル活性化合物(例えばシステアミンD−ペニシラミン、N−アセチルシステイン、及びチオサリチル酸)、カテキン化合物(例えば没食子酸エピガロカテキン、つまりEGCG)、又は、血管形成阻害物質(例えばバソクプロインマイコフェノール酸、及びタモキシフェン)であってよい。前記酵素(又はその阻害物質)は例えば、オルニチン脱炭酸酵素(例えばα−ジフオロメチルオルニチン、つまりDFMO)、リポキシゲナーゼケルセチン没食子酸プロピル、NDGA、及びコーヒー酸)、マトリックスメタロプロテナーゼ(例えばミノサイクリンテトラサイクリン、及びドキササクリン)、シクロオキシゲナーゼ(例えばイブプロフィンナプロキセンケトプロフェンインドメタシン、及びスリンダク)、HMG−CoA還元酵素ロバスタチンシンバスタチン、及びメバスタチン)、γ−グルタミルペプチド転移酵素(例えば、アングルチン(anthglutin)、及びアシビシン)、並びに、トランスグルタミナーゼ(例えば5−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−フェニルアラニンアミドメチル)−3−ブロモ−4,5−ジヒドロイソオキサゾール)であってよい。前記化合物はまた、バニロイド受容体−1(VR−1)の拮抗剤、例えばカプサゼピンであってもよい。この方法には更に、前記組成物を適用してから14日以内にレーザー、フラッシュランプ、又はIPL装置で皮膚領域を処理することを含む。前記領域は、前記組成物を適用した後、例えば7日、2日、又は1日以内に処理することができる。前記組成物は、レーザー、フラッシュランプ、又はISP装置で処理した後に、例えば2週間にわたって少なくとも1日おきに適用することができる。本発明のこの態様の実施形態には、上で論じた特徴を1つ以上含んでもよい。

0016

別の態様では、本発明は、哺乳類(好ましくはヒト)の不要な発毛を低下させる方法(典型的には美容のための方法)を提供する。この方法には、レーザー、フラッシュランプ、又はIPL装置で皮膚領域を処理すること、及び、工程(b)の後に、発毛を低下させる組成物を、発毛の低下に効果的な量で、少なくとも2週間にわたって少なくとも1日おきに皮膚領域に適用することを含む。レーザーによりもたらされるエネルギーは、例えば10J/cm2未満にしてよい。化合物は例えば上に記した化合物のいずれかにすることができる。

0017

上記の方法には、発毛の低下が望まれる皮膚領域を選択する、第1の工程を含むのが好ましい。

0018

本明細に記した特有の化合物には、化合物それ自体、及びそれらの塩のうち製薬上許容可能な塩の双方を含む。

0019

本発明のその他の特徴及び利点は、発明を実施するための最良の形態及び請求項の部分から明らかになるであろう。

発明を実施するための最良の形態

0020

組成物の実施例の1つには、HSP阻害物質、又は、美容的及び/若しくは皮膚科学的に許容可能な溶媒内でアポトーシスを促進する化合物を含む。組成物には任意で、HSP阻害物質、及びアポトーシスを促進する化合物の双方を含んでもよい。組成物は、固体半固体、又は液体であってよい。組成物は、例えば軟膏、ローション、泡、クリーム、ジェル、又は溶液の形状をした、例えば化粧品及び皮膚用製品にしてよい。組成物はまた、剃毛前処理、又は剃毛後用の形にしてもよい。前記溶媒それ自体は不活性にすることができ、若しくは、それ自体の美容上、生理学上及び/又は製薬上の利点を持つことができる。

0021

既知のHSP阻害物質の例を表1に示す。

0022

0023

0024

アポトーシスを促進する化合物、及び、アポトーシス誘導を実現させる媒介となる細胞内標的を表2に示す。表2.1にはアポトーシス標的の阻害物質の一覧を、表2.2にはアポトーシス標的の活性剤の一覧を示す。

0025

0026

0027

0028

0029

アポトーシス誘導剤の更なる例としては、カフェインテオフィリン、及びペントキシフィリンのようなメチルキサンチンが挙げられる。

0030

前記組成物には、HSP阻害物質、及び/又はアポトーシスを促進する化合物を1つ以上含有させてもよい。前記組成物には更に、米国特許第4,720,489号、米国特許第4,885,289号、米国特許第5,095,007号、米国特許第5,096,911号、米国特許第5,132,293号、米国特許第5,143,925号、米国特許第5,328,686号、米国特許第5,364,885号、米国特許第5,411,991号、米国特許第5,440,090号、米国特許第5,468,476号、米国特許第5,475,763号、米国特許第5,554,608号、米国特許第5,648,394号、米国特許第5,652,273号、米国特許第5,674,477号、米国特許第5,728,736号、米国特許第5,776,442号、米国特許第5,824,665号、米国特許第5,840,752号、米国特許第5,908,867号、米国特許第5,939,458号、米国特許第5,958,946号、米国特許第5,962,466号、米国特許第6,020,006号、米国特許第6,037,326号、米国特許第6,060,471号、米国特許第6,093,748号、米国特許第6,121,269号、米国特許第6,218,435号、米国特許第6,235,737号、米国特許第6,239,170号、米国特許第6,248,751号、米国特許第6,299,865号、米国特許第6,414,017号、米国特許第6,743,419号、及び米国特許第6,743,822号に記載されているような、その他の種類の発毛低下剤を1つ以上含有させてよい。前記の特許は全て、参照することにより本明細書に組み込まれる。

0031

前記組成物内におけるHSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物の濃度は、飽和溶液に至るまで広範囲にわたって、好ましくは0.1重量%〜30重量%以上の範囲で変化させてよく、発毛の低下度は、皮膚の1単位領域当たりの適用量を増加させるほど向上する。有効適用量の最大値は、皮膚の浸透度によってのみ制限される。有効量は例えば皮膚1平方センチメートル当たり10〜3,000マイクログラム以上の範囲にしてよい。

0032

前記溶媒は不活性にすることができ、あるいは、前記溶媒にそれ自体の美容上、生理学上及び/又は製薬上の利点を持たせることができる。溶媒は、液体又は固体の皮膚軟化剤溶剤増粘剤湿潤剤、及び/又は粒子を用いて調製することができる。皮膚軟化剤としては、ステアリルアルコールミンクオイルセチルアルコールオレイルアルコールイソプロピルラウレートポリエチレングリコール石油ゼリーパルミチン酸オレイン酸、及びミリスチルミリステートが挙げられる。溶剤としては、エチルアルコールイソプロパノールアセトンジエチレングリコールエチレングリコールジメチルスルホキシド、及びジメチルホルムアミドが挙げられる。

0033

前記組成物には任意で、HSP阻害物質、及び/又はアポトーシスを促進する化合物の、皮膚内部及び/又は作用部位への浸透を高める構成成分を含有することができる。浸透促進剤の例としては、尿素ポリオキシエチレンエーテル(例えば、Brij−30及びラウレス−4)、3−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチル−1,6,10−ドデカトリエンテルペン、シス−脂肪酸(例えばオレイン酸、パルミトレイン酸)、アセトン、ラウロカプラム、ジメチルスルホキシド、2−ピロリドン、オレイルアルコール、グリセリル−3−ステアレートプロパン−2−オルミリスチン酸イソプロピルエステルコレステロール、及びプロピレングリコールが挙げられる。浸透促進剤は、例えば0.1重量%〜20重量%、又は0.5重量%〜5重量%の濃度で添加することができる。

0034

前記組成物は更に、HSP阻害物質、及び/又はアポトーシスを促進する化合物を持続的にゆっくり放出させるために、皮膚内部又は皮膚表面上に貯留層をもたらすように調製することができる。また、前記組成物は、皮膚からゆっくり蒸発するように調製し、作用物質が更に時間をかけて皮膚に浸透可能になるようにすることもできる。

0035

HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物を含むクリーム系局所適用組成物は、混合容器−A内で水と全ての水溶性構成成分を一緒に混合することによって調製する。pHは約3.5〜8.0の望ましい範囲で調節する。成分の完全な溶解を達成するために、容器の温度を45℃まで上げてもよい。pH及び温度の選択は、HSP阻害物質の安定性によって左右される。油溶性構成成分は、防腐剤及び芳香剤構成成分を除いて、別の容器(B)内で一緒に混合し、70℃まで加熱して溶解させ、当該構成成分を混合する。容器Bの加熱させた内容物は、勢いよく攪拌しながら水相(容器A)に注ぎ入れる。混合作業は約20分間続ける。防腐剤構成成分は約40℃の温度で添加する。攪拌作業は、温度が約25℃に達して、粘度が8〜12Pa.s(8,000〜12,000cps)であるか、又は望ましい粘度である柔らかいクリームが得られるまで続ける。芳香剤構成成分は約25℃〜30℃で添加するが、内容物はまだ混合されており、粘度は所望の範囲まで高まっていなかった。得られるエマルションの粘度を上げることが望まれる場合、従来のホモジナイザー、例えば、角穴高剪断スクリーンを備えたシルバーソン(Silverson)L4Rホモジナイザーを使用して、剪断力を適用することができる。局所適用組成物は、上記の製剤調製の際に水相に活性物質を含めることにより作製することができるか、又は製剤(溶媒)調製が完了した後で加えることができる。活性物質は、溶媒調製のいずれかの工程で加えることもできる。クリーム製剤の構成成分は、下記の実施例で記載する。

0036

実施例番号1(クリーム)

0037

aHSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物
bポリクオタニウム(Polyquartinium)−51(コラボレティブ・ラボ(Collaborative Labs)、ニューヨーク
cグリセリン、水、ナトリウムPCA、尿素、トレハロースポリカウタニウム(polyqauternium)−51、及びヒアルロン酸ナトリウム(コラボレイティブ・ラボ(Collaborative Labs)、ニューヨーク)

0038

実施例番号2(クリーム)

0039

aHSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物

0040

実施例番号3(クリーム)

0041

aHSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物

0042

実施例番号4(クリーム)

0043

0044

HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物は、実施例4の製剤に添加し、可溶化するまで混合する。

0045

実施例番号5(クリーム)

0046

0047

HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物は、実施例5の製剤に添加し、可溶化するまで混合する。

0048

実施例番号6(クリーム)

0049

0050

HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物は、実施例6の製剤に添加し、可溶化するまで混合する。

0051

実施例番号7(クリーム)

0052

0053

HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物は、実施例7の製剤に添加し、可溶化するまで混合する。

0054

実施例番号8(クリーム)

0055

0056

HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物は、実施例8の製剤に添加し、可溶化するまで混合する。

0057

HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物を含むヒドロアルコール性製剤は、混合容器内で製剤構成成分を混合することによって調製される。前記製剤のpHは、3.5〜8.0の範囲内の所望の値に調節される。pH調節は、製剤成分の完全な溶解をもたらす形で行うこともできる。更に、製剤成分の完全な溶解を実現させる目的で、45℃になるまで、又は、活性物質の安定度に応じて70℃になるまで熱を適用することもできる。以下に、ヒドロアルコール性製剤をいくつか列挙する。

0058

実施例番号9(ヒドロアルコール性)

0059

aHSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物
bカプリル酸カプリン酸トリグリセリドアビテック社(Abitec Corp.)、オハイオ州)

0060

実施例番号10(ヒドロアルコール性)

0061

aHSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物

0062

実施例番号11(ヒドロアルコール性)

0063

0064

HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物は、製剤に添加し、可溶化するまで混合する。

0065

加熱は、例えばレーザー、フラッシュランプ、又は超短パルス光(IPL)装置を用いて行うことができる。例えば前記装置は、波長帯が700〜1,300nm(例えば810nm)のダイオードレーザー、654nmのルビーレーザー、755nmのアレキサンドライトレーザー、1,064nmのNd:YAGレーザー、600〜850nmのNd:YAGレーザー、400〜1,200nmのパルス光、超短パルス光、若しくはフラッシュランプ、550nm、580nm若しくは615〜1,200nmの蛍光パルス光、波長帯が400〜700nmの発光ダイオードLED)、並びに、高周波電気エネルギーと組み合わせた光(580〜980nm)エネルギー若しくはダイオード(800+25nm)エネルギーにすることができる。前記光及び光熱装置のエネルギー出力(J/cm2)は、例えば0.5〜50J/cm2、2〜20J/cm2、又は1〜10J/cm2にすることができる。加熱をもたらすその他のレーザー源及び光源パラメーターとしては、パルス幅スポットサイズ、繰り返し数が挙げられる。これらのパラメーターの範囲は、使用する加熱装置によって異なる。パルス幅は例えば、0.1ms〜500msの範囲にすることができ、又は米国特許第6,273,884号に記載されているように連続波(CW)にすることができる。

0066

加熱中、皮膚の温度は一般に、少なくとも40℃、例えば40℃〜55℃に加熱する。ただし皮膚は、ほんの数ミリ秒パルスを用いて皮膚の火傷を回避しながら、例えば70℃ほどの高さまで加熱できる。更には、毛嚢、又は、真皮若しくは皮下の温度は、40〜150℃に達してもよい。40〜60℃のより低い温度域の場合、露光時間を0.5分〜数分に抑える必要がある。60℃超の温度の場合、露光時間を1〜500ミリ秒の範囲に留める必要がある。特定の機構による加熱によって実現される皮膚の温度は一般に、以下に従って算出することができる。体温が正常な被験者気温25℃の部屋に入れる。直径0.229ミリメートル(0.009インチ)の熱電対計を皮膚領域内に設置する。熱電対の出力をナシナルインスツルメンツ(National Instruments)の熱電対信号コンディショナーSCXI−1112に接続する。ナショナルインスツルメンツ(National Instruments)のデータ収集ボードで、最大収集速度毎秒333キロサンプルである6052Eによってデータ収集及び信号利得を制御した。SCXI−1112及びNI 6052E DAQの組み合わせによって、毎秒42キロサンプルの速度で最大8つの熱電対出力を同時に検出することができた。抽出率は、例えば1,000サンプル/秒で実施することができる。

0067

真皮領域の温度範囲を算出する際にも同様の方法を用いる。この場合には、熱電対計を生体外人肌の約5mmの深さまで挿入し、皮膚表面に処理を適用する。

0068

組成物は、加熱(前又は後)の14日以内に、発毛の低下が望まれる、皮膚の特定の領域に局所的に適用する必要がある。加熱処理の前又は後から局所適用組成物を適用するまでの期間は、局所適用組成物内の活性化学物質の特性に応じて、1日という短期間から、若しくは加熱と同時にと、様々であってよい。組成物は、加熱の7日以内に(複数回、例えば2回、3回、又は4回)、より好ましくは加熱の1日又は2日以内に少なくとも1回適用するのが好ましい。組成物は、加熱の前に少なくとも2日又は3日間にわたって、1日に1回適用することができる。

0069

組成物は、例えば、顔、とりわけ顔のひげ領域、すなわち、、首、の上、あごに適用することができる。組成物と加熱の組み合わせは、剃毛、ワクシング、機械脱毛、化学的脱毛、電解処理などのその他の除毛手段に対する補助として使用されてもよい。組成物は、脚、腕、胴体、又は脇の下に適用することもできる。組成物はとりわけ、多毛症又はその他の状態を抱えている女性の不要な体毛の発毛を低下させるのに適している。

0070

発毛の低下度は、処理領域における体毛の長さ、体毛の直径、体毛の色素沈着、及び/又は体毛の密度の低減によって定量的に示すことができる。発毛の低下度は、処理領域における体毛の視認性の低下、剃り残しの毛の短縮化、体毛の質/薄さの向上、体毛の軟化、及び/又は剃毛サイクルの長期化によって外見的に明らかにされることができる。

0071

ゴールデンシリアンハムスターによる試験法
オス無傷のゴールデンシリアンハムスターは、左右それぞれに、楕円形状をした、外径がそれぞれ約8mmの脇腹器官があるという点で、ヒトのあごひげの発毛に関して、好ましいモデルと考えられている。この器官には、薄色の上質の体毛で、動物の身体上に見られる体毛の特色をよく示している体毛が生えてくる。アンドロゲンに反応して、脇腹器官には、男性のヒトのあごひげに似た黒っぽい硬い毛が生えてくる。組成物が発毛を低下させる(加熱を組み合わせて用いる場合も含む)効果を評価するために、ハムスターの各グループの脇腹器官を、チオグリコール酸塩系の化学脱毛剤サージェックス(Surgex))を適用することによって、脱毛及び/又は剃毛する。各ハムスターの器官の1つに、1日に1回、溶媒のみを10μl適用し、その一方で、各ハムスターの別の器官に、評価対象である、HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物を含む溶媒を同量適用する。局所適用作業(1週間のうち5日間にわたって1日に1回適用。組成物が加熱と組み合わせて使用するものである場合には、特定の回数、加熱も実施)の3週間後に、脇腹器官を剃毛し、左右それぞれの回収した体毛の量(体毛塊)の重さを測定する。溶媒による処理を行った側の体毛塊(mg)の値から、試験化合物による処理を行った側の体毛塊(mg)の値を減じ、続いて、得られた差分値を溶媒による処理を行った側の体毛塊の値で除し、得られた数字に100を乗ずることによって、発毛の低下率(%)を算出する。

0072

ヒトの毛嚢成長試験法:
解剖スコープの下で、外科用メス及び時計製造用ピンセットを用いて、しわ取りを行った組織形成外科医から取得したもの)からヒトの増殖期成長期)の毛嚢を分離させた。皮膚を薄い細片スライスし、分析しやすそうな毛嚢の2〜3列露出させた。L−グルタミン2mM、インスリン10μg/ml、ヒドロコルチゾン10ng/ml、ペニシリン100ユニットストレプトマイシン0.1mg/ml、及びアンホテリシンB0.25μg/mlを補充したウィリアムズE(William's E)培地ライフテクノロジーズ(Life Technologies)、ゲイサーズバーグ、メリーランド州)0.5mlの中に毛嚢を置いた。CO2が5%、空気が95%という大気の中で、毛嚢を37℃にて24ウェルプレート(1毛嚢/ウェル)内でインキュベートした。HSP阻害物質、又はアポトーシスを促進する化合物は100倍原液としてジメチルスルホキシドに溶解させる。前記阻害物質/化合物を含まないジメチルスルホキシドで対照毛嚢を処理した。解剖用スコープの下で前記毛嚢を24ウェルプレート内で倍率10倍で撮影した。更に、組成物が加熱と組み合わせて使用するものである場合には、毛嚢を特定の回数加熱した。典型的には、0日目(毛嚢を培養物内に配置した日)に画像記録を行い、7日目に再度行った。画像分析ソフトウェアシステムを用いて毛嚢の長さを算定した。0日目の毛嚢の長さを7日目に測定した長さから減じることによって、毛髪繊維成長度合を算出した。

0073

実施例1
ヒトの毛嚢成長試験法でKNK473をテストした。4つのグループの毛嚢を実験に使用した。第1のグループの毛嚢は何の処理(制御)も施していないものにした。第2のグループでは、毛嚢をKNK437(5〜20μM)で処理した。第3のグループでは、実験2日目に毛嚢をレーザー(0.75W〜0.82W/100ミリ秒)で照射した。最後のグループでは、5μMのKNK437による継続的な処理とともに、レーザー処理(0.75W〜0.82W/100ミリ秒)の前に毛嚢をKNK437(5〜20μM)で24時間処理した。7日後に発毛度合を測定した。

0074

複合処理(第4のグループ)によって、46%〜66%の発毛低下率を得られた。レーザー単独では、同様の条件を採用したところ、2〜22%の発毛低下率を得られた。KNK437のみによる処理では、27%〜55%の発毛低下率を得られた。

0075

実施例2
ヒトの毛嚢成長試験法でカフェインもテストした。あらかじめ毛嚢を濃度0.1nMのカフェインで24時間インキュベートし、その後、コヒーレントダイオードレーザーシステムを用いて、一部の毛嚢を0.75Wで100ミリ秒間レーザー処理した。各毛嚢の長さを測定し、その後、毛嚢を37℃のインキュベーター内に4〜6日間置いた。インキュベーション後に、毛幹の成長度合を測定した。対照グループとの比較において、レーザーを併用してカフェイン溶液で処理した毛嚢のみで、著しい発毛の低下が見られた。

0076

別の実施形態は請求項内に書かれている。例えば、概要の部分で開示した方法では、化合物、及び、上記の特許のリストに記載されており、参照することによって組み込まれている特定の化合物の部類を使用することができる。ゆえに、例えば実施例3では、リポキシゲナーゼ阻害物質とレーザーの組み合わせを用いて発毛の低下を実現させている。

0077

実施例3
15重量%のDMSO、65重量%のエタノール、10重量%のプロピレングリコール、及び10重量%のジプロピレングリコールから成る溶媒、並びに、5重量%のケルセチンを含む組成物をゴールデンシリアンハムスターによる試験法でテストした。動物に対し、溶媒対照部位(ケルセチンを含まない)と比較するものとして5%のケルセチンで処理するか、未処理対照部位と比較するものとして15W/0.75秒のレーザーで処理するか、15W/0.75秒のレーザー単独との対比として、15W/0.75秒のレーザーで処理する前に5%のケルセチンで4日間処理するかする。

0078

3週間後、5%のケルセチンのみで処理したハムスターの脇腹器官では、溶媒対照脇腹器官に比べて15%の発毛阻害が観察された。15W/0.75秒のレーザーのみで照射した脇腹器官では、未処理対照部位に比べて発毛阻害が観察されなかった。15W/0.75秒のレーザーで処理する前に、あらかじめ5%のケルセチンで4日間処理したハムスターの脇腹器官では、ケルセチンによる前処理をせずに同じレーザーパルスで照射した脇腹器官との比較による発毛阻害率は36%であった。

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