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技術 カメラに差し込む散乱光を減少させるための散乱光スクリーン

出願人 ローベルトボツシユゲゼルシヤフトミツトベシユレンクテルハフツング
発明者 シュテファンビショフグンターシャーフ
出願日 2005年11月11日 (15年1ヶ月経過) 出願番号 2007-544867
公開日 2008年7月3日 (12年6ヶ月経過) 公開番号 2008-522891
状態 未査定
技術分野 光学的視認装置 カメラの遮光
主要キーワード 吸収エレメント 車両内室 階段状構造 衝突箇所 カメラ素子 組込み状態 勾配角度 変色材料
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年7月3日)のものです。
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図面 (12)

課題・解決手段

本発明は、カメラモジュール(10)の対物レンズ(52)に前置された散乱光スクリーン(12)を備えたカメラモジュール(10)に関する。散乱光スクリーン(12)は、板ガラス(14)の内側(16)に接触しており、この場合、散乱光スクリーン(12)の内側(28)には、散乱光入射(32,36)を減少させる構造(34)が設けられている。散乱光入射(32,36)を減少させる構造(34)は、少なくとも1つの傾斜面状二次構造(56,80,86)を有しており、この二次構造は、カメラ装置(10)の光軸(20)に対して直交するように配向されている。

概要

背景

概要

本発明は、カメラモジュール(10)の対物レンズ(52)に前置された散乱光スクリーン(12)を備えたカメラモジュール(10)に関する。散乱光スクリーン(12)は、板ガラス(14)の内側(16)に接触しており、この場合、散乱光スクリーン(12)の内側(28)には、散乱光入射(32,36)を減少させる構造(34)が設けられている。散乱光入射(32,36)を減少させる構造(34)は、少なくとも1つの傾斜面状二次構造(56,80,86)を有しており、この二次構造は、カメラ装置(10)の光軸(20)に対して直交するように配向されている。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

カメラモジュール(10)と散乱光スクリーン(12)とを備えた、自動車用カメラ装置(10,52)であって、散乱光スクリーン(12)の内側(28)に、散乱光入射(32,36)を減少させる構造(34)が設けられている形式のものにおいて、散乱光入射(32,36)を減少させる前記構造が、少なくとも1つの傾斜面状二次構造(56)を有しており、該二次構造が、カメラ装置(10,52)の光軸(20)に対して直交するように配向されていることを特徴とする、自動車用のカメラ装置。

請求項2

散乱光入射(32,36)を減少させる構造(34)が階段状に形成されている、請求項1記載の自動車用のカメラ装置。

請求項3

傾斜面状の二次構造(56)が、それぞれ変向面(82)を備えた、傾斜面状に形成された多数の隆起部を有している、請求項1記載のカメラ装置。

請求項4

変向面(82)が、散乱光入射(32,36)を減少させる一次構造(34)の段(48)に関して所定の勾配角度(84)で配置されている、請求項3記載のカメラ装置。

請求項5

傾斜面状の二次構造(56)が、上方から入射する光(40,62)をそれぞれ衝突点(74)に向かって変向させ、これらの衝突点から、上方から入射する光(40,62)がカメラ装置(10,52)の傍らを通るように向けられる、請求項1記載のカメラ装置。

請求項6

傾斜面状の二次構造(56)が、カメラ装置(10,52)の光軸(20)に関して軸対称に形成されている、請求項1記載のカメラ装置。

請求項7

変向面(82)が、光軸(20)に関して散乱光スクリーン(12)の外側領域に向くように配向されている、請求項6記載のカメラ装置。

請求項8

変向面(82)が、光軸(20)に関してそれぞれ端面(66)を有しており、これらの端面のZ軸線(22)の方向の延在部が、光軸(20)から離れるにつれて増大する、請求項6記載のカメラ装置。

請求項9

光軸(20)の方向で見て、カメラモジュール(10)の対物レンズ(52)に向かって多数の傾斜面状の二次構造(56,80,86)が、階段状の一次構造(34)の段(48)に配置されている、請求項1記載のカメラ装置。

請求項10

階段状の一次構造(34)と、傾斜面状の二次構造(56)とが黒く着色されている、請求項1記載のカメラ装置。

請求項11

傾斜面状の二次構造(56)の傾斜面状の隆起部が、それぞれY軸線(54)の方向で見て隣り合っている、請求項3記載のカメラ装置。

請求項12

傾斜面状の隆起部の端面(66)が、それぞれ傾斜して形成された変向面(82)の端部に隣接している、請求項11記載のカメラ装置。

請求項13

散乱光入射(32,36)を減少させる構造(34)が複数の段(48)を有しており、これらの段が、互いに隣接する平面(58)と端面(70)とを有しており、前記平面(58)が、水平線に対して傾斜角αだけ傾斜されて構成されており、前記端面(70)が、垂直線に対して傾斜角βだけ傾斜されて構成されている、請求項2記載のカメラ装置。

請求項14

一次構造(34)が複数の段(48)を有しており、これらの段の平面(58)と端面(70)とが、傾斜された面(88)によって結合されている、請求項2記載のカメラ装置。

請求項15

一次構造(34)が、それぞれ平面(58)と端面(70)とを備えた複数の段(48)を有しており、前記平面(58)が、水平線に関して傾斜角αだけ傾斜して配置されており、前記端面(70)が、垂直線に関して傾斜角βだけ傾斜して構成されており、一次構造(34)の各段(48)の平面(58)と端面(70)とが、傾斜された面(88)を介して互いに結合されている、請求項2記載のカメラ装置。

請求項16

一次構造(34)が複数の段(48)を有しており、これらの段の平面(58)に、傾斜面状の少なくとも2つの二次構造(56)が配置されており、これらの二次構造の変向面(82)が互いに逆向きに配向されている、請求項2記載のカメラ装置。

請求項17

散乱光スクリーン(12)が板ガラス(14)の内側(16)に接触している、請求項1から16までのいずれか1項記載のカメラ装置。

技術分野

0001

技術分野
自動車において目下の走行状態の表示及び処理に使用されるナイトビューシステムは、バックミラーの高さでフロントガラスのすぐ後ろに組み込まれた赤外線カメラを有している。このように使用される赤外線カメラは、不都合散乱光の影響を減少させるために散乱光スクリーンを有している。使用される散乱光スクリーンは、カメラ入射する散乱光の影響を低減させる。

0002

背景技術
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10237607号明細書から、自動車用カメラ装置が公知である。この公知のカメラ装置は、車両内室でフロントガラスの背面に配置されたカメラを有している。このカメラは、フロントガラスの内側に固定されたホルダに収容される。このホルダは、この公知の構成では、フロントガラス10とカメラ対レンズとの間のスペースを、光を通さず且つダスト密に取り囲むカバーキャップを形成している。この場合、カメラはカバーキャップのフロントガラスに面した側の端部に配置されている。カバーキャップは、環状の縁部によって囲まれた光入射窓を有しており且つ前記環状縁部で以て、カバーキャップの光入射窓の領域がフロントガラスによって閉じられるように、フロントガラスに接触している。

0003

ドイツ連邦共和国特許出願公開第10252446号明細書から公知のカメラ装置は特に、支持可能な電気機器に適したカメラ装置である。この公知のカメラ装置は、光源から放射される光を受容するための電子カメラ素子を有している。更に、光源から放射される光を屈折させるための光学素子が設けられており、この場合、この光学素子は電子カメラ素子と光源との間に配置されている。更に、カメラ素子に当たる光の強度を制御するためには、電子カメラ素子と光源との間に配置された吸収エレメントが設けられている。この吸収エレメントは、当該のドイツ連邦共和国特許出願公開第10252446号明細書から公知の構成では光可逆変色材料(fototropen Material)から製作される。

0004

従来自動車に使用される散乱光スクリーンは、側方反射光を除去するために、内側に階段状の構造を有している。側方反射光は、散乱光スクリーンの内側に形成された構造によって、外側に向かって逆反射される。階段状の構造の段の高さ、階段の段の幅及び垂直方向面と水平方向面との間の角度に関するパラメータを最適化することにより、散乱光は概ね減少される。更に、散乱光スクリーンの内側は、吸収性の高い黒色である。

0005

しかし、上方から入射する、例えば日光又は街路灯の光等の散乱光がカメラに射し込むような、不都合な状況も生じる。この場合は、フロントガラスにおいて、光を完全に又は部分的にカメラに案内する別の反射が行われる。この作用には、散乱光スクリーンの内側に形成された階段構造の幅及び高さは何ら影響を及ぼさない。但し、上方からの散乱光を減少させるために階段の段の角度を最適化することは、主要な効果、即ち前方から入射する散乱光の減少を著しく不都合に弱める恐れがある。

0006

対策は、「光トラップ」によって講じることができる。このような光トラップは、複数の小さな凹部によって形成することができ、これらの凹部において光は、その強度が面における吸収により失われるまで往復反射される。但しこのためには、極端に大きな手間と結びついた、手間のかかる製作が必要とされる。このことは、散乱光スクリーンの内側に設けられる階段構造の個々の段に設けられる孔形状のような小さな構造の製作について云える。更に、現在、着色時に縁部が著しく丸められることを許容し得る手間で防止することは、ほとんど不可能である。一次構造の着色時に、散乱光スクリーン内で乾燥中の塗料の流れに基づき縁部が著しく丸められ、生じた丸みの半径が、光トラップと同じジオメトリックオーダを有しているということが判った。これにより、光トラップを有する本来の構造が著しく変えられて、目標とする機能を果たすことは最早不可能となる恐れがある。

0007

発明の開示
本発明では、散乱光スクリーンの内側に形成された階段状の構造を変化させて、光軸(X軸線)の方向で連続する段を備えた既存の階段状の構造に、別の階段状の二次構造を付与することを提案する。この階段状の二次構造では、別の階段状の構造の連続段が、光軸に直交して(即ちY軸線に対して平行に)延びている。択一的に、階段状の二次構造は傾斜して延びる複数の小さな傾斜面から形成されてもよく、これらの傾斜面は既存の階段状の一次構造の既存の段に相前後して位置するように載置されている。

0008

これにより、上方から入射する、例えば日光、又はZ方向にほぼ等しくY成分=0の入射方向を有する街路灯の光等の、従来やはりY=0で反射された光が、今や0とは異なるYコンポーネントの影響を受ける。その結果、上方から入射する散乱光の大部分が対物レンズの傍らを案内される。

0009

本発明に基づいて提案する構成の利点はとりわけ、既に有利であると判って用いられた装置の僅かな変更しか必要としないという点に見られる。散乱光スクリーンの内側に形成された、前方から入射する散乱光(X方向)に関する階段状の第1構造による散乱光の良好な減少の利点は、全般的に保持される。ジオメトリ及び寸法に該当する、原理的に類似の構造、即ち階段状の二次構造を加えることにより、階段状の構造を散乱光スクリーンの内側に形成する製作法は原則として変わらないということが保証され得る。

0010

更に、本発明に基づき提案した構成により、極端に大きな手間をかけねば散乱光スクリーンの内側に形成され得ない「光トラップ」の供給が回避される。

0011

実施例の説明
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。

0012

図1には、フロントガラスの内側に取り付けられたカメラにおいて目下進行する光線が概略的に示されている。

0013

図1から、カメラモジュール10には散乱光スクリーン12が前置されているということが判る。この散乱光スクリーン12は、傾斜して設置されたフロントガラス14の内側16に当接している。フロントガラス14の外側は符号18で示されている。図1に示した座標系では、X軸線が符号20で識別されている。このX軸線20は、カメラ10の光軸を成している。符号22はZ軸線、つまり本実施例の組込み状態では高さ軸線を識別するものである。散乱光スクリーン12は外側30と内側28とを有している。散乱光スクリーン12の外側30に直接に入射する光は除去される(矢印26で図示)。

0014

フロントガラス14の外側18から内側16を通る間接光32は散乱光スクリーン12の内側28で反射され且つカメラモジュール10の対物レンズ52に入射する。

0015

図2には、散乱光スクリーンの内側に形成された階段状の一次構造が示されている。

0016

図2では散乱光スクリーン12の内側が拡大された縮尺で描かれている。従来技術から公知の散乱光スクリーン12は階段状の一次構造34を有しており、この一次構造34は、散乱光スクリーン12の内側28に形成されている。散乱光スクリーン12の外側30は、この散乱光スクリーン12の傾斜に対応して延びており、これによりカメラモジュール10の対物レンズ52と、フロントガラス14の内側16(図2には図示せず)との間の間隔を架橋している。

0017

階段状の一次構造34は、複数の個別の段48を有している。散乱光スクリーン12に入射する光線32,36は、対応する1つの段48の上面から、この段48に続く階段状の一次構造34の別の段の端面に反射され、この別の段からやはり反射光38として放射される。つまり、この光線38は間接的な反射光32,36を成すものであり、カメラモジュール10の対物レンズ52には入射しない。

0018

図3には上方から入射する光の光路が示されており、この光は散乱光スクリーン12に入射し且つカメラモジュール10へ反射される。

0019

図3に示した、上方から入射する光40は、例えば太陽光線又は街路灯の灯光又は別の光源である。上方から入射する光40は散乱光スクリーン12の内側28にぶつかる。図2では、散乱光スクリーン12の内側28に階段状の一次構造34が設けられていたが、図3では表現上の理由から書き込まれていない。階段状の一次構造34を有する散乱光スクリーン12の内側28において、上方から入射する光40は、矢印42に相応してフロントガラス14の内側16へ反射される。

0020

フロントガラス14の内側16から反射された光42は光路44,46に相応して、カメラモジュール10に前置された対物レンズ52に導入される。

0021

図4には、上方から散乱光スクリーン12に入射する光40の光路が拡大された縮尺で示されている。図4からは、上方から入射する光40が、階段状の一次構造34の段48から、矢印42に従ってフロントガラス(図4には図示せず)の内側へ案内されるということが明らかになる。上方から入射する光40の入射角が不都合な場合、階段状の一次構造34は無効である。図3に示した光路に従って、上方から入射する光40は、フロントガラス14の内側16での反射後に、カメラモジュール10に前置された対物レンズ52に直接に導入され、これにより、この対物レンズ52に直接に入射して、カメラモジュール10の画像記録クオリティーを著しく損なう。完全を期すために述べておくと、各段48はそれぞれシャープな縁部50を有している。散乱光スクリーン12は、開放側がフロントガラス14によってカバーされるU字形の構造である。U字形に形成された散乱光スクリーンの互いに対向位置する両脚部には、それぞれ傾斜面状の一次構造が形成されている。更に、U字形に成形された構造の底部にも、傾斜面状の一次構造が形成されている。

0022

図5には、本発明により形成された散乱光スクリーンが示されている。

0023

図5には、散乱光スクリーン12が部分的にのみ示されている。この散乱光スクリーン12は、内側28に階段状の一次構造34を有している。この一次構造34は複数の個別の段48を有しており、これらの段48は、それぞれ平面58と端面70とを有している。更に、段48は平面58と端面70とが互いにぶつかる縁部50を有している。散乱光スクリーン12の内側28には階段状の一次構造34が位置している一方で、外側30はほぼ真っ直ぐに延在している(図2及び図4参照)。

0024

1つの段48の平面58には、図5に示したように、傾斜面状の二次構造56が付与されている。この傾斜面状の二次構造56は、傾斜面状に形成された複数の個別の隆起部を有している。これらの個別の傾斜面状の隆起部は、それぞれ階段状の一次構造34の平面58に関して傾斜して形成された変向面82を有しており、この変向面82は、段48の平面58に関して所定の勾配角度84だけ傾斜されている。変向面82は端面66によって制限される。図5では、階段状の一次構造34に重畳された傾斜面状の二次構造56が、変向面82が散乱光スクリーン12の外側に対して傾斜して形成されているように配置されている。散乱光スクリーン12の幅に対応して、傾斜面状の二次構造56は、傾斜面状に形成された多数の隆起部を有している。

0025

次元的な配向については、光軸に対応するX軸線20、Z軸線22及びY軸線54の配向を示す、符号68を付した座標系を参照されたい。これによると、傾斜面状の二次構造56は、ほぼY軸線54に対応して延在している。Z軸線22に関して傾斜面状の二次構造56の変向面82は、勾配角度84だけ傾斜して配置されている。本発明により提案される構成では、傾斜面状に形成された個々の隆起部の連続が、X軸線20に対して直交して、即ちY軸線54に対して平行に延びている。

0026

上方から入射する光40;62は、傾斜面状の二次構造56の変向面82にぶつかって、勾配角度84に対応して矢印64に従って反射される。本発明により提案される構成に基づき、反射された光64は、Y軸線54の方向で延在するコンポーネントにより影響を及ぼされる。傾斜面状の二次構造56によって反射された光64は、散乱光スクリーン12の一方の側面へ反射され、そこで吸収されるか、若しくは散乱光スクリーンの対向位置する側面等へ反射される。

0027

図5に示した多数の傾斜面状の隆起部に代えて、個々の段48の面58に、連続的な上り勾配の階段構造が形成されていてもよく、この階段構造は、複数の小さな個別の段部を有している。更に、変向面82を平面58に対して相対的に、図5に示した勾配角度84とは異なる勾配角度で形成することが可能である。本発明により提案された構成に基づき、散乱光スクリーン12に設けられた階段状の一次構造34は、主としてX方向、Z方向の2D構造として形成されており、次いでY方向で平行にずらされて、当該の階段状の一次構造34の各段48に、別の階段状又は傾斜面状の二次構造56が載置されることによって三次元構造となる。変向面82と端面66と勾配角度84とによって形成された個々の傾斜面状の隆起部は、例えば個々の傾斜面状の隆起部の傾斜及び高さ、並びに傾斜面の数等の新たな構造パラメータを提供し、これらの新たな構造パラメータの最適化によって、上方から入射する光40、62の著しい減少が達成され得る。傾斜面状の二次構造56の傾斜面状の隆起部は、垂直方向に延びる端面66と、勾配角度84で配向された変向面82とを有している。これにより、例えば変向面82の勾配角度84、端面66の高さ及び段48毎の傾斜面状の隆起部の数に関する新たな構造パラメータが与えられている。

0028

別の有利な構成では、傾斜面状の二次構造56は、X軸線と合致する光軸20に関して、階段状の一次構造34の各段48の中心に対して軸対称で形成され得る。このことは、平面58における傾斜面状の二次構造56の傾斜面状の隆起部は、全てが散乱光スクリーン12の一方の側に向いているのではなく、それぞれより近くに位置する散乱光スクリーン12の縁部に向いているということを意味する。

0029

図6には、上方からカメラ対物レンズに入射する光の光路が示されている。

0030

図6からは、上方からほぼ垂直方向で入射する光40,62が、段48の平面58で反射されるということが判る。段48は、縁部50により平面58と端面70とに分割されている。平面58にぶつかる光40,62は、反射された光42に基づきフロントガラス14(図6には図示せず)の内側の衝突箇所72で反射され、反射された光44,46としてカメラモジュール10に前置された対物レンズ52に直接に入射する。階段状の一次構造34は、散乱光スクリーン12の内側28に形成されている。

0031

図7には、本発明により散乱光スクリーンの内側に形成された階段状の一次構造34に付与された、傾斜面状の二次構造が示されている。

0032

図5では、提案された傾斜面状の二次構造56は段48の1平面58に付与されているに過ぎないが、階段状の一次構造34の各段48の各平面58に、傾斜面状の二次構造56を付与することは十分に可能である。図7には別の傾斜面状の二次構造80及び第3の傾斜面状の二次構造86が示されており、これらの二次構造80,86は、それぞれ階段状の一次構造34の個々の段48の平面58に付与されている。個々の傾斜面状の隆起部の端面には符号66が付されている一方で、変向面は符号82で示されている。

0033

本発明により提案される構成によって得られる光路を明らかにするためには、座標系68を参照されたい。Z軸線は符号22で、X軸線は符号20で、Y軸線は符号54で示されている。X軸線20は、カメラ対物レンズ52若しくはカメラモジュール10の光軸と合致している。

0034

傾斜面状の二次構造56の傾斜面状の隆起部の個々の変向面82の傾斜に基づき、上方から垂直に入射する光線40,62は変向面82で斜めに反射される。反射された光64は、フロントガラス14の内側16における変更された衝突箇所74にぶつかり、この衝突箇所74から符号78で示した矢印に従って、変向された光線としてカメラ対物レンズ52の傍らを通って反射される。これにより、上方から入射する光40,62はカメラ対物レンズ52若しくはこのカメラ対物レンズ52に後置されたカメラモジュール10の画像記録クオリティーはネガティブに損なわれない。それというのも、上方から入射する光線40,62は光線78としてカメラ対物レンズ52の傍らを案内されるからである。

0035

本発明により提案される構成に基づいて、階段状の一次構造34を形成するために選択された製作法を変えずに、従来使用された散乱光スクリーン12を最適化することができる。既に有利であると判った装置を軽度に変更するだけでよく、この変更はZ方向22から到来する散乱光を良好に減少させることを保証するものである。散乱光スクリーン12の内側28に設けられた階段状の一次構造34を変更することにより、従来公知の構成の良好な特性が保持される。形状及び寸法に関して類似の構造を付加することにより、従来用いられた有利な製作法は原則として変えなくてよい。

0036

図8には、階段状に形成された一次構造が示されている。この一次構造34は、それぞれ垂直に形成された端面70と、平面58とを有しており、これらの端面70と平面58とは互いに縁部50に沿って突き合わされている。端面70と平面58とによって、各段48が形成される。図8に示した一次構造の変化態様では、平面58が0とは異なる傾斜角αで延在している、つまり、平面58は個々の段48の縁部50に関して上方又は下方に傾斜されて形成されている。個々の段48の端面70に関して、平面58は90°とは異なる傾斜角βで配向されている。このことは、個々の段48の端面70が、垂直線に関して80°〜110°の角度範囲で延在するように形成されているということを意味している。

0037

図9には、一次構造の別の構成手段が示されている。

0038

図9に示した一次構造34の変化態様では、一次構造34は平面58も端面70も有しているが、これらの平面58と端面70とは共通の縁部50に沿って互いに突き合わされているのではなく、傾斜して延在する面88を介して互いに結合されている。図9に示した傾斜して延在する面88は、図4図6及び図8に示した各段48の縁部50を代替するものである。図9に示した変化態様では、段48の平面58に関して傾斜された面88が向けられた角度は、例えば20°〜30°のオーダである。

0039

図10には、階段状に形成された一次構造の更に別の構成手段が示されている。

0040

図10に示した一次構造34は、図8及び図9に示した変化態様の構成を組み合わせたものである。図10に示した変化態様では、平面58が段48の端面70と、傾斜して延在する面88を介して結合されている。傾斜して延在する面88が平面58に向けられる傾斜角は、有利には20°〜30°のオーダである。

0041

更に図10からは、平面58がX軸線20に関して所定の角度αだけ傾斜して形成されているということが判る。図10では、平面58は数度の角度だけ上方に傾斜されて延在している。

0042

更に図10からは、端面70が垂直線に対して0°とは異なる所定の角度βだけ傾斜されて形成されているということが判る。

0043

図11には、一次構造34の更に別の変化態様が示されており、この一次構造34には互いに逆方向に向けられた2つの傾斜面状の二次構造56が重畳されている。互いに逆方向に延在する2つの傾斜面状の二次構造56は、それぞれ傾斜面状に形成された多数の隆起部を有しており、これらの隆起部はそれぞれ変向面82を有している。これらの変向面82は、当該変向面82によって変向されて反射された光64が、U字形に形成された散乱光スクリーン12の垂直方向で互いに間隔をあけて延在する両脚部にぶつかるように向けられている。傾斜面状の二次構造56の各変向面82は、傾斜角84だけ傾斜されており且つ端面66を有している。図11では、互いに逆方向に向けられた傾斜面状の二次構造56は、一次構造34の段48の平面58上に位置している。散乱光スクリーン12に入射する光の反射に影響を及ぼすために、図11に示した互いに逆向きに中心軸線90に隣接する傾斜面状の二次構造56を、所定の角度αだけ傾斜させて平面58に配置することは勿論可能である。図11では、段48の端面70が垂直に配置されているが、これらの端面70は上で図9及び図10に関連して説明したように、反射特性を改良するために垂直線から傾斜角βだけ偏位するように配向されていてよい。

図面の簡単な説明

0044

カメラに前置された散乱光スクリーンを備えた初期状態を概略的に示した図である。
従来技術から公知の散乱光スクリーンの横断面図である。
図1に示した散乱光スクリーンに上から入射する光を示した図である。
上から入射する光と、図2に示した散乱光スクリーンの反射率を示した図である。
既存の階段状構造に重畳された、本発明による階段状の二次構造を示した図である。
散乱光スクリーンの内側に設けられた階段状の一次構造に上から入射する光の光路を示した図である。
階段状の一次構造の他に、本発明により提案された別の階段状の二次構造を有する散乱光スクリーンの内側に入射する光の光路を示した図である。
0°〜90°の複数の異なる角度を有する一次構造を示した図である。
2以上の要素を有し且つ面取りされた縁部を有する、段状に形成された階段状の一次構造を示した図である。
階段の段がそれぞれ0°〜90°の異なる角度及び面取りされた縁部を有する、階段状の一次構造を示した図である。
階段状の一次構造に重畳されており且つ光軸に対して軸対称に構成された、傾斜面状に形成された二次構造を示した図である。

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