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技術 探触と非接触全体測定とを組合わせることによって眼科レンズの屈折力を測定するための装置

出願人 エシロールアンテルナショナル(コンパニージェネラルドプティク)
発明者 ディボ,ファビアン
出願日 2005年11月24日 (15年3ヶ月経過) 出願番号 2007-543876
公開日 2008年6月26日 (12年8ヶ月経過) 公開番号 2008-522234
状態 未査定
技術分野 メガネ 光学装置、光ファイバーの試験
主要キーワード 収容切欠 エンコーダモータ 装填場所 角度偏位 制御用電子機器 中央穿孔 凸状上面 たわみ計
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題・解決手段

方法が、前記レンズの前記測定点の周囲に定義された局所的なゾーンの少なくとも1つの屈折性光学特性局所値を非接触に光学的に測定する段階と、前記レンズを探触する少なくとも1つの段階とを具備し、該探触段階では、レンズの一方の面上の前記測定点の軸位置が決定され、探触によって得られた測定点の軸位置を非接触光学的測定から決定された測定点におけるレンズの光学特性と比較して、測定点におけるレンズの少なくとも1つの頂点光学屈折力が計算される。

概要

背景

フレーム取付前または取付後に単焦点または多重焦点眼科レンズの種々の特性、特にその屈折力およびセンタリングまたは同一性を、接触することなく、光学的に分析することによって、測定、検知し、全体マップを作るための自動または手動の様々な測定装置が公知となっている。より詳細には、こうした装置は、2003年1月23日に公開された米国特許出願公開第二003/0015649号と等価のフランス国特許出願公開第FR−2825466号によって知ることができる。この種の測定装置では、1または複数の光学的特性に関するマップを得るために、レンズ照明手段と分析手段との間に配置される。光学マップは、上記公報と同様に(ハルマンモアレ等のタイプの)光学撓み計、或いは、干渉計波動伝搬等によって得ることができよう。ユーザインターフェースは、光学的中心または基準点のみならず、レンズの1または複数の注目すべき位置における屈折力および/または軸方向のマップを表示することができる。

マッピング分析によって作動するこの種の非接触全光学測定装置の利点は、その使用の柔軟性および自動化可能なその方法である。

然しながら、この種の測定装置の主要な欠点は、特に局所屈折力を測定する場合に比較的不正確となる点である。正確性の観点からは、特に、上述したタイプの末端部によって局部測定を行う装置と比較して性能は明らかに劣る。

米国特許出願公開第二003/0015649号明細書
フランス国特許出願公開第FR−2825466号明細書

概要

方法が、前記レンズの前記測定点の周囲に定義された局所的なゾーンの少なくとも1つの屈折性光学特性局所値を非接触に光学的に測定する段階と、前記レンズを探触する少なくとも1つの段階とを具備し、該探触段階では、レンズの一方の面上の前記測定点の軸位置が決定され、探触によって得られた測定点の軸位置を非接触光学的測定から決定された測定点におけるレンズの光学特性と比較して、測定点におけるレンズの少なくとも1つの頂点光学屈折力が計算される。

目的

本発明の目的は、局所光学特性を測定するための進んだ機能を有したレンズ測定方法および装置を提供することである。この方法および装置は、更に、融通性が高く用途が広く、あらゆるタイプのレンズについて、レンズ上の関心有るあらゆる測定点で局所光学特性を測定可能とすし、また、測定精度も高い。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

測定点における眼科レンズ局所屈折力を測定する方法において、前記レンズの前記測定点の周囲に定義された局所的なゾーンの少なくとも1つの屈折性光学特性局所値を非接触に光学的に測定する段階を具備し、前記レンズを探触する少なくとも1つの段階を具備する場合には、レンズの一方の面上の前記測定点の軸位置を決定し、測定点におけるレンズの少なくとも1つの頂点光学屈折力を計算するために、探触によって得られた測定点の軸位置を非接触光学的測定から決定された測定点におけるレンズの光学特性と組合せることを特徴とした測定方法

請求項2

前記レンズの屈折性光学特性の局所値の光学的測定は、光学特性の局所値を、関心のある点および他の点を含むレンズの複数の点の周囲の複数の局所的なゾーンで測定する光学的全体測定段階と、レンズのために望ましい測定点を選択する選択段階と、全体測定からレンズの前記測定点における光学特性の局所値を計算する計算段階とを具備する請求項1に記載の測定方法。

請求項3

触手段によって探触する前にレンズを支持体に受承させ、前記探触手段は、前記支持体とは独立しており、該支持体に対して前記レンズの少なくとも1つの実質的に軸方向に移動可能となっている請求項1または2に記載の測定方法。

請求項4

前記探触手段は、また、前記レンズの実質的に横断方向に移動可能となっている請求項3に記載の測定方法。

請求項5

前記測定点において前記レンズの後面が探触される請求項4に記載の測定方法。

請求項6

前記測定段階において、前記測定点におけるレンズの焦点位置が測定され、前記頂点光学屈折力は、探触によって得られた前記測定点の位置と、測定によって得られたレンズの焦点位置との組合せから計算される請求項1〜5の何れか1項に記載の測定方法。

請求項7

前記測定段階において前記レンズの測定点における屈折力のために近似値が測定され、測定によって得られた前記レンズの屈折力のための近似値が、探触によって得られた測定点の位置の関数として補正される請求項1〜5の何れか1項に記載の測定方法。

請求項8

レンズの測定点の軸位置が、測定点における頂点光学屈折力を決定するためのレンズの測定点の幾何学的特性である請求項1〜7の何れか1項に記載の測定方法。

請求項9

眼科レンズの取付のために自動的に準備するための方法において、該方法は、請求項1〜8の何れか1項に記載の測定方法を具備し、カット手段(6)に前記レンズを固定する段階と、前記レンズをカットする段階とを更に具備し、前記レンズの探触は、前記レンズを前記カット種案に固定する前の第一の探触段階を具備する準備方法

請求項10

眼科レンズ(L1、L2、L3)の局所屈折力を測定するための装置において、前記レンズの測定点の周囲に定義された局所的なゾーンにおける前記レンズの光学的屈折特性の局所値を少なくとも示す信号を送出するのに適当な非接触式光学測定手段(5)と、全体光学測定手段(5)から送出される信号を処理するのに適当な電子コンピュータ処理システム(100)とを具備し、前記装置は、更に、前記レンズを探触して前記レンズの一方の面の測定点の軸位置を測定するのに適した探触手段(7)を具備し、前記電子コンピュータ処理システム(100)が、前記探触によって得られた測定点の軸位置を、前記全体光学測定手段(5)によって送出された信号に基づいて前記電子コンピュータ処理システム(100)によって決定された前記測定点における前記レンズの光学特性の局所値と組合せ、そこから前記測定点における前記レンズの少なくとも1つの屈折力を演算するための計算命令を含むことを特徴とした測定装置

請求項11

前記光学測定手段(5)は、前記レンズの関心の有る点と他の点とを含んだ複数の点の周囲の複数の局所的なゾーンの光学特性の複数の局所値を有した全体光学測定を表す信号を送出するのに適しており、前記電子コンピュータ処理システム(100)は、全体光学測定手段(5)によって送出された信号を処理して、レンズの所望の測定点を選択し、全体側手英からレンズの測定点における前記光学特性の局所値を演算するのに適している請求項10に記載の測定装置。

請求項12

前記測定装置は、レンズを受承するための支持体(2)を更に具備し、前記支持体は、前記探触手段(7)とは独立しており、該前記探触手段は、前記支持体に対して前記レンズの少なくとも1つの軸方向に移動可能となっている請求項10または11に記載の測定装置。

請求項13

前記探触手段(7)は、また、前記レンズの実質的に横断方向に移動可能となっている請求項12に記載の測定装置。

請求項14

前記測定手段(5)が前記測定点におけるレンズの焦点位置を測定するのに適しており、前記計算命令において頂点光学屈折力が、前記探触によって得られた測定点の位置と、前記測定によって決定されたレンズの焦点位置との組合せから演算される請求項10〜13の何れか1項に記載の測定装置。

請求項15

前記測定手段(5)は、前記レンズの測定点における屈折力のために近似値を測定するのに適しており、前記電子コンピュータ処理システム(100)の計算命令は、測定によって得られた前記レンズの屈折力のための近似値を、探触によって得られた測定点の位置の関数として補正する請求項10〜14の何れか1項に記載の測定方法。

請求項16

取付のために眼科レンズを自動的に準備するための装置において、請求項10〜15の何れか1項に記載の測定装置と、前記レンズを固定するための固定手段(613、612)を具備し前記レンズをカットするための手段(6)と、前記レンズが前記測定手段(5)に対して位置決めされる測定位置と、前記カット手段(6)で前記レンズをカットするためのカット位置を含む少なくとも2つの独立した位置の間で前記眼鏡レンズを移動させるように構成された前記レンズを移送するための移送手段(2、7)とを更に具備した装置。

請求項17

前記電子コンピュータ処理システム(100)は、前記レンズを自動的に処理するために、前記測定手段(5)、探触手段(7)、カット装置(6)、移送手段(2、7)を制御するように構成されている請求項16に記載の装置。

請求項18

前記探触手段(7)は前記カット手段(7)から独立しており、かつ、前記カット位置とは別の中間位置において前記レンズの第一の探触動作を行うようになっている請求項17に記載の装置。

請求項19

前記レンズの軸位置は、前記測定点におけるレンズの頂点光学屈折力を計算するために用いられる、前記測定点の単に幾何学的特徴である請求項10〜18の何れか1項に記載の装置。

技術分野

0001

本発明は一般的に、視力矯正眼鏡眼科レンズフレームへの取付に関し、特に、使用者が選択したフレームに取付けるために眼鏡レンズを準備する方法、および、探触手段と組合せたレンズ局所光学特性の非接触全体光学測定を実施するための手段を含む装置に関する。

背景技術

0002

フレームに取付前または取付後に単焦点または多重焦点の眼科レンズの種々の特性、特にその屈折力およびセンタリングまたは同一性を、接触することなく、光学的に分析することによって、測定、検知し、全体マップを作るための自動または手動の様々な測定装置が公知となっている。より詳細には、こうした装置は、2003年1月23日に公開された米国特許出願公開第二003/0015649号と等価のフランス国特許出願公開第FR−2825466号によって知ることができる。この種の測定装置では、1または複数の光学的特性に関するマップを得るために、レンズは照明手段と分析手段との間に配置される。光学マップは、上記公報と同様に(ハルマンモアレ等のタイプの)光学撓み計、或いは、干渉計波動伝搬等によって得ることができよう。ユーザインターフェースは、光学的中心または基準点のみならず、レンズの1または複数の注目すべき位置における屈折力および/または軸方向のマップを表示することができる。

0003

マッピング分析によって作動するこの種の非接触全光学測定装置の利点は、その使用の柔軟性および自動化可能なその方法である。

0004

然しながら、この種の測定装置の主要な欠点は、特に局所屈折力を測定する場合に比較的不正確となる点である。正確性の観点からは、特に、上述したタイプの末端部によって局部測定を行う装置と比較して性能は明らかに劣る。

0005

米国特許出願公開第二003/0015649号明細書
フランス国特許出願公開第FR−2825466号明細書

発明が解決しようとする課題

0006

本発明の目的は、局所光学特性を測定するための進んだ機能を有したレンズ測定方法および装置を提供することである。この方法および装置は、更に、融通性が高く用途が広く、あらゆるタイプのレンズについて、レンズ上の関心有るあらゆる測定点で局所光学特性を測定可能とすし、また、測定精度も高い。

課題を解決するための手段

0007

この目的のために、本発明によれば、測定点における眼科レンズの局所屈折力を測定する方法において、前記レンズの前記測定点の周囲に定義された局所的なゾーンの少なくとも1つの屈折性光学特性局所値を非接触に光学的に測定する段階を具備し、前記レンズを探触する少なくとも1つの段階を具備する場合には、レンズの一方の面上の前記測定点の軸位置を決定し、測定点におけるレンズの少なくとも1つの頂点光学屈折力を計算するために、探触によって得られた測定点の軸位置を非接触光学的測定から決定された測定点におけるレンズの光学特性と組合せることを特徴とした測定方法が提供される。

0008

「局所」との語は、関心のある測定点の周囲の測定、分析されたゾーンが、レンズの直径と比較して小さい領域を意味する。実際上、こうした局所ゾーンは、数ミリメートル(5mm〜20mm)のオーダーの直径または辺を有している。

0009

関心点が選択されると、レンズは該点において探触され、その位置が測定される。探触は、関心ある測定点を接触式または非接触式に測定する全てのタイプとすることができる。

0010

探触によって得られた位置は、次いで、光学的測定によって得られた関心ある測定点における光学特性の局所値と組合せられ、そこから、関心ある核測定点における正確な眼科的屈折力の正確な値が演算される。

0011

有利な実施例では、前記レンズの屈折性光学特性の局所値の光学的測定は、光学特性の局所値を、関心のある点および他の点を含むレンズの複数の点の周囲の複数の局所的なゾーンで測定する光学的全体測定段階と、レンズのために望ましい測定点を選択する選択段階と、全体測定からレンズの前記測定点における光学特性の局所値を計算する計算段階とを具備する。

0012

「全体」測定との語は、単に小さな寸法の局所ゾーンというのみならず、前焦点計(frontofocometer)によって測定した場合と同様に、通常の範囲(典型的には、少なくとも20mmの辺または半径を有した領域)の主要部分に亘って複数の点でレンズの光学的特性の1つを読取る或いは検知することを意味している。特性の全体マップは、検知されたときに、分析手段上に望ましい光学特性を表示するのに適した照明装置によって単に像を形成され、投影され、または、生成される必要がある。直接的に使用可能な完全なマップを作るように、全てを計算、分析、表示、印刷する必要がある。ユーザーに全てを利用可能とする必要はなく、本質的な点は、分析手段によって検知された全体光学分析像により、レンズの1または複数の関心点から、レンズを移動させることなく、単一の分析操作で少なくとも1つの局所値を選択または抽出可能とすることである。

0013

これには幾つかの利点がある。
レンズを移動させたりレンズに接触させたりすることなく、単一の操作で光学測定が行われ、そして、それは範囲内の1または複数の任意の点、例えば、遠視および近視のための基準点で行われ、多分1または複数のレンズ光学特性に関連したマップと共に全体分析を得るために、全体分析照明手段と分析手段との間にレンズを配置することで十分である。
眼科測定は非常に正確に行われる。

0014

本発明の有利な特徴によれば、探触手段によって探触する前にレンズは支持体に受承される。前記探触手段は前記支持体とは独立しており、該支持体に対して前記レンズの少なくとも1つの実質的に軸方向に移動可能となっている。「実質的に軸方向」との語は、レンズの光軸または幾何学的軸線に平行であること、言い換えれば、レンズの平均平面に垂直な方向である。探触手段は、また、前記レンズの実質的に横断方向に移動可能となっている。「実質的に横断方向」との語は、上記実質的に軸法に対して垂直な方向を意味する。

0015

本発明の他の有利な特徴によれば、前記測定点は、前記レンズの後面において探触される。

0016

第一の形態では、前記測定段階において、前記測定点におけるレンズの焦点位置が測定され、
前記頂点光学屈折力は、探触によって得られた前記測定点の位置と、測定によって得られたレンズの焦点位置との組合せから計算される。

0017

第二の形態では、前記測定段階において前記レンズの測定点における屈折力のために近似値が測定され、
測定によって得られた前記レンズの屈折力のための近似値が、探触によって得られた測定点の位置の関数として補正される。

0018

有利には、前記レンズの測定点の軸位置は、測定点における頂点光学屈折力を決定するためのレンズの測定点の幾何学的特性である。

0019

本発明は、また、眼科レンズの取付のために自動的に準備するための方法を提供する。該準備方法は、上述した測定方法と、更に、カット手段(6)に前記レンズを固定する段階と、前記レンズをカットする段階とを更に具備し、前記レンズの探触が、前記レンズを前記カット種案に固定する前の第一の探触段階を具備するようにした。

0020

本発明は、また、眼科レンズの局所屈折力を測定するための装置を提供する。該装置は、前記レンズの測定点の周囲に定義された局所的なゾーンにおける前記レンズの光学的屈折特性の局所値を少なくとも示す信号を送出するのに適当な非接触式光学測定手段と、全体光学測定手段から送出される信号を処理するのに適当な電子コンピュータ処理システムとを具備している。前記装置は、更に、前記レンズを探触して前記レンズの一方の面の測定点の軸位置を測定するのに適した探触手段を具備し、前記電子コンピュータ処理システムが、前記探触によって得られた測定点の軸位置を、前記全体光学測定手段によって送出された信号に基づいて前記電子コンピュータ処理システムによって決定された前記測定点における前記レンズの光学特性の局所値と組合せ、そこから前記測定点における前記レンズの少なくとも1つの屈折力を演算するための計算命令を含む。

0021

有利な形態では、前記光学測定手段は、前記レンズの関心の有る点と他の点とを含んだ複数の点の周囲の複数の局所的なゾーンの光学特性の複数の局所値を有した全体光学測定を表す信号を送出するのに適しており、前記電子コンピュータ処理システムは、全体光学測定手段によって送出された信号を処理して、レンズの所望の測定点を選択し、全体側手英からレンズの測定点における前記光学特性の局所値を演算するのに適している。

0022

有利には、前記測定装置は、レンズを受承するための支持体を更に具備し、前記支持体は前記探触手段とは独立しており、該前記探触手段は前記支持体に対して前記レンズの少なくとも1つの軸方向に移動可能となっている。前記探触手段は、また、前記レンズの実質的に横断方向に移動可能となっている。

0023

最後に、本発明は、取付のために眼科レンズを自動的に準備するための装置を提供する。該準備装置は上記測定装置に加えて、前記レンズを固定するための固定手段を具備し前記レンズをカットするための手段と、前記レンズが前記測定手段に対して位置決めされる測定位置と、前記カット手段で前記レンズをカットするためのカット位置を含む少なくとも2つの独立した位置の間で前記眼鏡レンズを移動させるように構成された前記レンズを移送するための移送手段とを更に具備する。

0024

前記電子コンピュータ処理システムは、前記レンズを自動的に処理するために、前記測定手段、探触手段、カット装置、移送手段を制御するように構成されている。

0025

前記探触手段は前記カット手段から独立しており、かつ、前記カット位置とは別の中間位置において前記レンズの第一の探触動作を行うようになっている。

発明を実施するための最良の形態

0026

非制限例として与えられた一実施形態の添付図面を参照した以下の記述は、本発明が何から成りいかにそれを実施できるのかを充分に理解できるものにする。

0027

自動調製装置の構成要素
図1及び2がより特定的に示しているように、本発明に従った取付け調製装置1は、共通フレーム上に取付けられた以下の複数のサブアセンブリを含む。
−レンズL1及びL2(単焦点、不連続な屈折力の近視又は中視セグメントを有する多焦点レンズ、更には屈折力累進加法式(progressive addition of power)多焦点レンズなどであり得る)のさまざまな特性の自動測定、及び単焦点レンズ光学中心又は近視力及び遠視力用基準点といった特徴点における局所的眼球屈折力の測定、及びレンズの遠視力及び近視力についての基準点のセンタリング、軸配向、位置決めといったような、少なくとも一つの識別特性の測定に役立つ測定装置5、
−眼科レンズのカット装置6、
単数又は複数の眼科レンズジョブ、例えば、一つのジョブは二枚のレンズL1及びL2を含む、を受け、かつ取付け及び取外し位置、識別特性の測定のために測定装置5に対して眼科レンズが提示される位置、及び後述の探触(feeler)、把持及び第三移送手段により移送される中間位置の間でレンズを移動させるように設計された収容及び第一及び第二移送の組合せ手段2、
− 第一に調製中の各々の眼科レンズを探触し第二に収容及び第一及び第二移送手段2からカット装置6まで移送するためにこのレンズを把持するように設計され配置された探触、把持及び第三移送手段7、
− 前記発明に従って自動化された処理方法を実行するように設計された電子コンピュータシステム
− その保護のためアセンブリ収納し、出入りの制限のあるアクセスドア26を有する保護カバー20。

0028

測定装置
本発明の測定装置5は、レンズのさまざまな特性に関して幾つかの測定機能を実行する。以下で詳細に示すさまざまな機能の中には、二つの主要な機能がある。一つはレンズの局所的光学屈折力を顕著な点で測定すること、そして他方、装置の既知基準フレーム全体に対してレンズを適切に設定又は位置決めするためにレンズのセンタリング又は識別特性を検出し位置決めすることから成る。

0029

第一機能を実施するにあたり、測定装置5は、全体のマッピング画像化により非接触で作動するが、後述するように測定装置5により運ばれる光学情報に組合せた幾何学情報を提供するためにレンズの探触を実施する探触手段7に連結される。この探触は、以下で記述する実施例において、レンズとの接触により行なわれる。ただし、当業者に理解されるように、幾何学的位置情報を同様の方法で取得する非接触探触を代りに使用することができる。

0030

以下で紹介されている実施形態に加えて、測定装置は、その範囲の大部分にわたって複数の点で一つまたはそれ以上の光学特性を全体的に測定するために分析手段と照明手段との間にレンズを提示できるいずれのタイプのものであってよい。全体的光学測定は、(ハートマン(Hartmann)タイプ、モワレタイプなどの)たわみ計、干渉計、波形伝搬などにより得ることができる。ユーザーインターフェースはこのとき、光学中心又は基準中心のみならず、レンズの一つ又はそれ以上の特徴点における屈折力マップ及び/又は軸配向を表示することができる。

0031

測定装置5により実施される第二センタリング機能そしてより一般的には本発明により解決される問題点を理解するために、フレーム上への眼科レンズの取付け時に装着者視覚的快適さのために、屈折又は調節作用上の欠点を矯正すべき目との関係でレンズを適切に位置決めすることが重要である。

0032

一般的に、眼科レンズは、一方では設計時に規定された眼科レンズの光学中心(単焦点又は屈折力不連続多焦点レンズについて)又は基準中心(累進レンズについて)と他方では目の瞳孔中心が重なり合う場合か、又は別の形で表現された場合には、眼線が眼科レンズの光学中心又は基準中心を通る場合に、センタリングされる。従って、このセンタリングは、幾何学−光学的な二つのデータ即ち装着者の瞳孔の形態及び光学中心又は基準中心のレンズ上の位置を比較した結果として実施される。同様にレンズは、望まれる光学的機能を実施するためにその光学軸を中心に適切に配向されなくてはならない。

0033

より詳細には屈折力の累進加法眼科レンズに関し、その製造時に全ての累進レンズに、ペイントマーキングの形での仮識別及びエッチングの形での永久識別が加えられることが知られている。仮マーキングは、取付けに先立ちレンズの容易なセンタリングを可能にする。永久マーキングは、患者のフレーム上で、累進眼科レンズの性質加算値を識別し、かつ仮マーキングの消去後にこのレンズの正確なセンタリングを確認又は回復することを可能にする。実際、仮マーキングは、眼鏡士が顧客に眼鏡を渡す前に消去されており、必要に応じて、眼科レンズ上に残るエッチングされた永久マーキングから仮マーキングを回復させ得る。

0034

より精確には、図36が示す通り、仮マーキングは通常、以下のものを含む。
−装着者が正視した場合に装着者の瞳孔の中心に合せて位置決めするために遠視ゾーンの中心をマークする取付け又はセンタリング十字形11。これは、目に対してレンズL1の屈折力の累進を垂直方向及び水平方向に位置決めできるようにし、かくして、レンズの設計者予定した通りに、装着者が自ら遠視、中間視及び近視に必要な矯正屈折力を容易に見い出せる。
− レンズのタイプに応じて取付け用十字形11より2〜6mm下に位置しかつレンズL1の「光学中心」を位置決めする中心点12。この「光学中心」は、従来、累進レンズについては、装着者の処方に対応するレンズL1の名目プリズム屈折力が測定される「プリズム基準」点である。
− 取付け用十字形11のすぐ上にあるレンズL1の上部に位置しかつ遠視についての基準点を位置決めする、レンズの遠視力を測定するための円13、従って、これは、レンズL1の遠視屈折力を測定するためにフロントフォメータが設置されるべき場所である。
− レンズL1の下部に位置しかつ近視ゾーンの基準点又は中心の周囲にあるレンズ近視屈折力測定用円14、この中心は、2〜3mmだけ側へ偏心しており、これと取付け用十字形11間の距離は、レンズL1の累進の名目長を構成する。
− レンズL1そしてセンタリングに利用される水平を識別する一つ又は複数の線15。

0035

同じく図36が示すように、永久マーキングには、一般に次のものが含まれる。
−光学中心12の両側17mmのところに常時位置しかつ光学中心を通るレンズL1の水平線上に位置決めされた二つの小さな円又は印16。このエッチングは、レンズの水平及び垂直センタリングを見つけるのに役立つ。
− 小さな鼻印又は円の下にエッチングされる累進レンズの正確な性質及びブランド(例えばVarilux(登録商標)のV)を識別するのに役立つ印17。
− 小さな側頭印又は円の下にエッチングされる加法値を表わす2ケタ又は3ケタの数字(例えば3.00Dの加法については30又は300)。

0036

参考として、一つ又は複数の屈折力不連続性ライン(例えばチップと呼ばれる近視ゾーンを画定する)を示す多焦点レンズについて、これらのラインが永久マーキングとして作用する。

0037

眼科レンズL1の特性の自動測定装置5は、図37に概略的に示されている。この自動測定装置は、ここでは後述する収容及び第一及び第二移送手段2の一部を形成する回転コンベヤにより構成される水平レンズL1用の支持体を含む。ここでは、これらの第一移送手段が、以下より詳説するように、測定装置の光学軸の中心であり測定装置に合致する位置にある測定位置へ検査時にレンズを運ぶのに適している。レンズL1のこの測定位置の下で、透明ガラス板は装置の内部を保護する。レンズL1の測定位置のいずれかの側で、測定装置は、主として垂直の光学軸上に、第一に、測定位置においてレンズL1へ誘導される光ビームを提供する光学系211を含む照明手段208、かつ第二に測定位置でレンズL1により伝送される画像を分析する分析手段210を有する。

0038

光学系211は、光ビームについて切替えできる、つまり交互に活動状態にできる二本の考えられる光路212、213を形成するように構成される。図示例において、照明手段は、前述の二本の光学軸に対応する切替え可能な少なくとも二つの光源S1、S2を有している。換言すると、光源S1が点灯された場合、光源S2は消灯し、逆も又同じである。二本の光路212、213は、レンズL1の上流側、より具体的には、半反射性面鏡218とレンズL1との間に共通部215を有している。この鏡は、二本の光路の交点を具現している。鏡218を、分離キューブ又は取外し可能な鏡により置換してよい。

0039

Hartmann又は類似のマトリクスを形成する第一マスク220を、前記分析手段210の垂直主光学軸225との関係において予め定められた位置を占有するような場所で、光路(光路212)のうちの1本のみの上に設置する。この光学軸225は、実際には、測定位置においてレンズL1のもう一方側に置かれた分析手段210の一部を成す受光器228及び光源21との関係においてセンタリングされた光学系のいくつかのレンズの共通軸である。分析手段は同様に、測定位置にあるレンズL1と前記受光器228との間で光学軸225に直交して挿入された艶消し半透明スクリーン229を有している。この受光器は、マトリクスセンサー又は対物レンズの付いたカメラであり得る。受光器がマトリクスセンサーである場合、これに対物レンズ231及び場合によっては、実施例に示されていないダイヤフラムが連結され得る。受光器がカメラである場合には、これらの素子はカメラ自体の対物レンズで置換される。艶消しの半透明スクリーン229は、好ましくは表面が不透明にされたガラス又はそれに類するものである。これは、光学軸225を中心にモーター235により回転駆動される、回転式に取付けられたディスクである。

0040

光源S1及びS2に連結された光学系211に戻ると、これら二つの光源のうちの第一光源S1は、光路215の共通部に入りかくして眼科レンズL1を照明するために斜面鏡218上で反射される前に、第一経路212に沿って第一マスク220を照明する発散ビームを提供するためのいわゆる点光源である。斜面鏡218は、光源S1に由来するビームがこの鏡に反射し眼科レンズL1に向って誘導されるように光学軸225に対して45°の角度を形成している。第一マスク220の下流側、従って第一光路212上で、光源S2により発射される光は、全く異なる複数の光線に分割され、Hartmannタイプの第一マスク220は、そのビーム分離機能を果たす。

0041

光源S1は、選択的に、光学軸又はそれに直交する軸に沿って可動であってよいが、起動時には第一マスク220を照明する。光学系は、更に、光学軸225上に中心を置き鏡218と測定対象眼科レンズL1との間に設置された視準レンズ241を有する。このレンズ241は、レンズL1の光ビームよりも大きな寸法の平行光ビームを発生し、眼科レンズL1の表面上に第一マスク220の画像を形成する働らきをする。

0042

二光源S2は、Hartmannマトリクスを形成する第一マスク220を除く、第二光路213を介して測定位置でレンズL1を照明するように配置されている。この第二光源は、二つの光路212、213の交差点を具現する半反射鏡218を横断する。この光源S2は、鏡218に向って導かれた発散ビームを供給するための点光源である。光源S2により発生するビームの軸は、鏡218の上流側の光源S1により発生するビームに直交して、偏向されることなく鏡を横断する。このとき、これはHartmannマスク又はその類似物のタイプの任意の分離素子によるビームの分離を全く受けることなく、眼科レンズL1を照明する。

0043

Hartmannタイプの第二マスク240又は類似のビーム分離器は、眼科レンズL1の下流側、即ち、このレンズと画像分析手段210との間に配置されている。この場合、マスク240は、保護ガラス203に隣接してその下に位置決めされる。この第二マスク240は、電子コンピュータシステム100の制御下で、意のままに係合及び係合解除可能である。

0044

実際には、第二マスクは、図示において、液晶透明スクリーン(LCD)又はそれに類する形で実施可能である。これは同様に、以下で説明される通り、第二マスク無しでこの部分が検査されなければならない場合に、眼科レンズの少なくとも一部の被覆を除去できるように、眼科レンズに対して移動可能に取付けられた永久パッシブマスクで構成されていてよい。

0045

このような条件下で、「係合可能な」及び「係合解除可能な」という用語は、問題のマスクが眼科レンズの表面の全て又は一部でレンズの上流又は下流で光ビームを分離する機能を実施するか又はしないことを意味する。具体的には、マスクの係合又は係合解除が、利用されるマスクのタイプに応じて異なる方法で実行可能である。

0046

マスクがパッシブタイプであり、例えば格子又は有孔プレートのような支持体上にマークされた単数又は複数のパターンの支持体で構成される場合、「係合解除可能」という用語は、特に、マスクが全体又は一部が機械的に後退可能であることを意味し、このときマスクは、レンズに対して移動するように取付けられる(マスクそれ自体が可動であるか又はレンズが可動式でマスクが固定式であるかによる)。そのようにしてレンズの対応する表面の少なくとも一部の係合解除を可能にし、ビームの分離無く完全な光ビームで照明するか又は直接的に読取りを可能にする。「係合解除可能」という用語は、更に、マスク220の場合と同様に、光学的にバイパス可能であることを意味し得る。

0047

マスクがアクティブタイプであり、例えばCRT又はLCD等の動的表示スクリーンから成る場合、「係合解除可能」の用語は、作動不可能を意味する。スクリーンの制御用電子機器は、レンズのビームが分離すること無く、読みとるべきゾーンに対応するスクリーンの少なくとも一つのゾーン上であらゆる分離パターンを消すようにスクリーンを制御する。

0048

図示例において、マスク240は、LCDアクティブタイプ、従って作動不可能なタイプであり、マスク220は、パッシブ(耐久)タイプで光学的にバイパス可能である(二本の選択的光路212及び213による)。しかしながら、変形態において光源とレンズとの間にあるマスク220を、レンズと半透明スクリーンとの間にあるマスク240と同様、電子的起動及び停止に適したLCDスクリーン等のアクティブタイプにすることができる。

0049

作用として、このように構成された測定装置は、以下の三つの機能作用モードに対応する三つの状態を採る。

0050

状態1:光源S1が作動し、第一マスク220を介してレンズL1を照明し、光源S2が消され第二マスク240が不作動になる。(第一マスクはかくして「起動」する)換言すると第一マスク220のみが係合する。

0051

状態2:光源S2が作動しかつ第二マスク240が作動する。光源S1が消され(第一マスク220はかくしていわば「不作動」になる)、かくして第二マスク240のみが係合する。

0052

状態3:光源S2のみが作動し、光源S1及び付随するマスク220が不作動になり、かつ第二マスク240が少なくとも部分的に不作動になり、(又は後退する)かくして、二つのマスク220と240が、同時に係合解除される。

0053

状態1において、光源S1及び付随するマスク220が作動し、読取り誤差を補正し、かつ眼科レンズL1を介したプリズム偏向に起因してセンサー218がスクリーン229上に見られるレンズの前面のマーク、識別又は表示(エッチング、マーキング、セグメント)を位置決めし直すために利用される。

0054

状態2において、離隔した単数又は複数の特徴的点(累進レンズの近視及び遠視のための基準点、又は単焦点レンズ又は屈折力不連続多焦点レンズの単数又は複数の光学中心等)における光学特性を測定し、又可能であれば、眼科レンズL1のマップ(特にレンズの複数の点における屈折力/非点収差の測定により)及び、非累進タイプの場合の眼科レンズL1の光学中心の決定を確立するために、光源S2及びその付随するマスク240が一緒に作動し、一方光源S1は不作動にして、レンズの全範囲上の複数の点で単数又は複数の光学特性の全体的分析を行う。

0055

状態3において、眼科レンズの少なくとも局所的に分離観察を必要とする印刷マークレリーフのエッチング及びセグメント(二焦点及び三焦点レンズ)の決定のために、光源S2が作動し、光源S1及び第二マスク240が不作動にされる。

0056

上述の光源S1、S2は、発光ダイオードLEDs)、又は好ましくはそれぞれの光ファイバに連結されるレーザーダイオードであり得る。

0057

次に、測定位置で眼科レンズL1の一定数の光学特性を決定するために測定装置を使用する方法について記述する。

0058

第一機能:眼科レンズの識別
過誤を回避するため分析対象の眼科レンズのタイプ(単焦点、多焦点又は累進式)をまず第一に認識できることが有用である。このために、光源S2は、Hartmannマトリクスを形成する第二マスク240と共に利用する。測定装置は状態2又は状態3にある。第二光路213に沿ったビームは、第二マスク240により、マスクの構成に対応する個別化された複数の細い光線へ変換される。これらの光線の各々は、光学軸225に対して平行即ち全体的に眼科レンズL1の中央平面に対し直交して(従って、この場合、後述するように収容及び第一及び第二移送手段2により眼科レンズ1が水平方向に維持されるので、具体的には垂直方向)レンズL1の前面にぶつかる。これらの光線は、眼科レンズL1により偏向され、回転式半透明スクリーン229上で光スポットの形で表示される。スクリーンは無限焦点システムに連結されたマトリクスセンサー又はカメラセンサー上で画像化され、スポットは、そのオフセットを判定するために電子コンピュータプロセッサシステム(電子コンピュータシステム100に連結又は一体化された)によって分析される。

0059

レンズが単焦点タイプである場合に、レンズによる偏向後のマスク点(つまり半透明スクリーン上に現われる光スポット)のオフセットは、眼科レンズが測定装置の光学軸上に存在しない場合の同じ点の位置に比べて、中心から周辺へ半径方向に増加している。測定装置の前にレンズが存在しない場合にスクリーン上のHartmannマスクの点の位置は、較正工程時に測定される。

0060

収束レンズについて、スポットは、測定すべき眼科レンズの屈折力の増加による増加量によって、光学軸に向ってオフセットされる。

0061

分析対象のレンズが累進レンズである場合、点の分布軸対称を呈しない。

0062

従って、この種のオフセットの測定によって、レンズのタイプを決定することができる。

0063

その他のレンズタイプ決定手段及び方法が当業者にとっては周知であり、以上で示されている例の代わりに本発明の枠内で利用可能である。

0064

第二機能:累進レンズの累進線の決定
以上に記した測定条件(状態2)において、累進レンズについて、点のオフセットがいわゆる「累進線」に沿って変動するということが観察される。この累進線を決定するには、例えば以下で記すような方法に従って、レンズの異なる点における屈折力を計算することにより屈折力の勾配の方向を計算によって決定する。この方向が累進線である。従って、こうして、累進レンズの重要な特性の一つである累進線の配向を測定し計算することができる。ここでこれらの計算が二つの一連のデータ、第一に測定装置の光学軸上に眼科レンズが存在しない場合に半透明スクリーン上の第二Hartmannマスク240の点の形態、そして第二に眼科レンズL1により光線に付与される一セットの偏向の結果としての同じ点の対応する形態に基づいて実行される。

0065

三機能:非累進レンズ用の光学中心の決定
眼科レンズL1が単焦点タイプであると識別された場合、このレンズの光学中心の位置を容易に決定することができる。前記装置はその状態2にあることから、基準マスクの点(測定装置の光学軸上にいかなるレンズも存在しない場合に半透明スクリーン229上に現われ)と、レンズによる偏向後に半透明スクリーン上に視覚化されたマスクの対応する点を比較するだけでよい。原則として、偏向されていない第二マスク240の点は、光学中心の位置に対応する。一般に、いかなる偏向も受けていない光線は存在しないことから、実際には、例えば多項式モデル上に最小二乗方法を適用すること等最も偏向の少ない光線からの補間に実行する必要がある。

0066

第四機能:眼科レンズの屈折力及び非点収差の計算
単焦点レンズについて、焦点と眼科レンズの後面との間の距離が頂点屈折力を表わすことは知られている。

0067

眼科レンズL1の後面の位置は、以下でより詳細に説明されるように、探触、把持及び第二移送手段7を使用して探触することにより帰納的に得られる。焦点を決定するためには、装置はつねにその状態2にあり、Hartmannマトリクスを形成する第二マスク240の半透明スクリーン上の画像をなおも利用する。このために、較正画像(眼科レンズの位置決め前に撮られるもの)と眼科レンズの介在の後の画像との間の対応する点の位置の比較を行なう。マスク240とスクリーン229(構造的に既知の)との間の距離を考慮して、計算によりそこから、マスク240が実施するビーム分離に由来する光線の偏向角度演繹する。

0068

複数の近隣点について、光線の位置及び方向を比較し、これにより光学軸上の焦点の位置(ひいては焦点から眼科レンズまでの距離の逆数)及び非点収差が存在するならば眼科レンズの非点収差(非点収差の値及び軸)を計算することができる。これらの測定は局所的であり眼科レンズの異なるゾーン上で反復でき、こうして眼科レンズの屈折力マップを得ることが可能である。

0069

第五機能:累進レンズについてのセンタリングポイント水平軸の決定
眼科レンズのあらゆる点において前面及び後面がプリズムと同一視し得る角度を成すと考えることができるということが知られている。更に、累進レンズにおいて、加法は眼科レンズの最小屈折力と最大屈折力との間の差であると規定される。

0070

同様にプリズム基準点は、眼科レンズのプリズムが(処方されたプリズムと等しい点として形成される。累進レンズ上で、プリズム基準点(PRP)は、単焦点レンズの光学中心(なお語彙誤用として光学中心に呼ばれることも多い)と呼ばれる)、レンズの前面上にエッチングされた二つの基準マーク間の中心に位置する。一般的規則として、この点は更に特別印刷マークによって識別される。

0071

いずれにせよ、プリズム基準点、又はレンズが累進レンズである場合のその眼科レンズL1のセンタリングに役立つ他の特徴点の識別は、光源S2からレンズL1を照明することによって、即ちHartmannの第一マスク220を回避することによって、状態3で実施される。眼科レンズL1を透過した画像は、不透明ガラス229上に現われ、受光器228によって感知される。読取りには、エッチングされた目印又はマーキングを識別し、電子コンピュータシステム100の既知の固定基準フレームの中でのその位置を決定するための適切な画像処理随伴する。エッチング目印又はマーキングのこの視覚化及びプリズム基準点の決定はその後、装着者の目の瞳孔の中心位置とフレーム内の眼科レンズの配向を与える水平軸とに一致させる必要のある累進レンズのセンタリングポイント(取付け十字形)の決定を可能にする。

0072

第六機能:二重焦点レンズのセグメントの位置決定
半透明スクリーン上で眼科レンズL1の画像を視覚化することのできるマスク無しの光源S2が(測定装置の状態3)再度利用される。適切な画像処理により、スクリーン上の光度の変動をより良く観察でき、ひいてはセグメントの限界の鮮明な輪郭を得かつ精確にその位置を決定することができる。

0073

第七機能:眼科レンズの形状及び寸法決定
これらの特性は、Hartmannのマスク無しで光源S2から眼科レンズを照明し(測定装置の状態3)、眼科レンズの輪郭をより良く識別するために適切な画像処理を実施することによって決定される。カット前に、眼科レンズは一般に円形であり、この分析の目的は主としてその直径を決定することにある。しかしながら、眼科レンズがすでに、目的であるフレームの形状に近い形状を有することもあり得る。画像処理により、円形でない眼科レンズの形状及び寸法を知ることが可能となる。眼科レンズの形状及び寸法の決定はレンズが選択されたフレーム又は形状に保持できる充分な大きさであるかの証明を可能にする。

0074

第八機能:測定された眼科レンズによって誘発されるプリズム偏向に起因する読取り誤差の補正
光源S2のみによる眼科レンズの照明から、つまり二つのHartmannマスク220及び240を除外して得られる上述の全てのパラメータについて、眼科レンズの前面レベルで、半透明スクリーン上で読取られるマーク、エッチング又はセグメントの位置を「伝達する」ために、測定値再処理することが可能であるということに留意されたい。光源S2は、マーク、エッチング、又はセグメントを見ることを可能にするが、眼科レンズの前面上のその実際の位置の決定を可能にしない。これとは反対に、第一マトリクス220に関連する光源S1は、眼科レンズの前面上のこれらの要素の精確な位置をS2で得られた情報から計算することを可能にする。

0075

手順は以下の要領で進められる。即ち、半透明スクリーン229上でHartmannマスクの穴の一つに対応する光スポットAを仮定する。対応する光線はA’において眼科レンズL1の前面にぶつかる。第一工程では、光源S2を点灯し、半透明スクリーン上に現われる対応する画像を記憶する。その後、光源S1を点灯し光源S2を消す。従ってHartmannマスクの画像は半透明スクリーン229上に現われる。構造から、Hartmannマスクの各々の穴の高さ(光学軸225との関係における穴の距離)がわかる。従って一定の与えられた半径について、眼科レンズL1の前面上の進入点に対応する光線の高さがわかる。即ち、点Aに対応する点A’の高さがわかる。従って、点Aに対し、A’を決定できるようにする補正を加えることができる。従ってレンズ自体の上に半透明スクリーン上で読取ったあらゆるマーキングの位置を再度見い出すことができ、このようにして測定精度を改善する。換言すると、光源S1と関連してHartmannマスク220を利用する(このHartmannマスクは眼科レンズL1の上流に設置される)ことによって、前記マスクを排除する光路に追従する光源S2を使用するレンズを照明することにより実施される全ての測定値を改善することが可能である。

0076

第九機能:全レンズタイプの屈折力の測定及び単焦点レンズのセンタリング及び軸決め上の誤差の補正
レンズの両側に位置決めされた二つのマスク220及び240の組合せにより、レンズの位置決め上の欠陥に由来するセンタリング、軸決め及び屈折力の誤差を部分的に補正することができる。

0077

実際、例えばレンズ変換時における支持回転テーブル30上の測定すべきレンズの位置決め不良、更には測定すべきレンズを支持する回転テーブル30に対する測定装置の不整合といったさまざまな理由から、レンズは、その軸が測定装置の主軸225に対して無視できないほどの角度で、測定装置に対して設置されることがある。測定すべきレンズの位置決めの水平性の欠如は、(光学特性の測定が望まれているレンズの光学中心又はあらゆる特徴点であり得る)測定したい点の近辺の波面上の光学収差、ならびにこの点を通る光線のオフセットに繋がる。関係点におけるこれらの光学収差又はこの光線のオフセットは、光学特性の測定、そして特に、レンズが任意のタイプ、特に屈折力累進変動型のものである場合のレンズの屈折力及び局所的光学軸、ならびにレンズが単焦点レンズである場合の非点収差の主軸の配向及び光学中心の位置の測定を狂わせる。

0078

このようにして、特に、iが測定装置の主軸に対する、即ち、垂直軸に対するレンズの光学軸の傾斜角であり、d1がレンズの凸前面(この面がこの場合光源S1及びS2に対面する上面である場合)と画像主平面との間の距離である場合、i・d1の積に実質的等しい単焦点レンズの光学中心の位置の測定誤差e1、
e1=i・d1
となる。

0079

レンズの両側にある二つのビーム分離マスクの組合せによって提供される可能性により、この誤差を測定し少なくとも部分的に補正することが可能である。これは、次のように行なわれる。

0080

装置の状態2で、第二マスク240のみが係合されている状態で、上述の第三機能に従って光学中心を測定する。

0081

その後この点において、装置の状態1で、第一マスク220が唯一係合されている状態で、一本の光線が場合によって受けるレンズの傾斜iの誤差の結果としてオフセットe2を測定する。

0082

このオフセットがゼロである場合、そこから、レンズが適切に位置決めされている、水平である(傾斜ゼロi=0)と演繹する。

0083

そうでなければ、以下の式によって測定すべきレンズの光学軸の傾斜角iを略計算する。
i≒e2/d2
なお式中e2は測定されたオフセットであり、d2は測定されたレンズの画像主平面と物体主平面との間の、測定されたレンズの屈折力に左右される平均距離である。

0084

光学中心の測定された位置に誤差e1≒i・d1mに等しい補正を適用する。このとき、d1mは、特にレンズの屈折力に応じて、画像主平面とレンズの凸前面(この面が、この場合光源S1及びS2と対面する上面である場合)との間の距離であり、平均化された推定値である。

0085

カット装置
カット装置6は、選択されたフレームの「リム」又は枠組の輪郭に適合するように眼科レンズの輪郭を修正するのに適したあらゆる材料の切断又は除去用機械の形で実施可能である。かかる機械は、例えば機械的に切断かつ/または破砕する縁取機(edger)、レーザー又はウォータージェット切断機などで構成され得る。

0086

かかる機械は特に、例示された実施例にあるように、プラスチック又は無機材料でできた眼鏡の眼科レンズのカットのために従来利用されている縁取機であってよい。かかる縁取機は、主としてフレーム上に、駆動モーターの制御下で1本の軸を中心に回転するように取付けられた縁取り研磨用の単数又は複数の砥石及び面取り及びベベリング用の単数又は複数の砥石の備わった機械加工ステーション及び、前記砥石の軸に対して平行に、レンズの締付け及び回転駆動用の同転シャフト二本を備えたキャリッジを有している。これらのシャフトは、処理すべきレンズを軸方向に保持するのに適し、駆動モーターの制御下で回転するように取付けられている。

0087

キャリッジはフレーム上に運動可能に取付けられているが、一方では砥石の軸方向へ付勢するスラスト手段の制御下でこの軸に対して横切る方向に、そして他方で、適切な制御手段の制御下でこれらの砥石の軸に対して平行に軸方向へ移動する。

0088

処理すべき眼科レンズを砥石に対し押しつけるのに必要である砥石の軸に対する横方向移動のためには、このキャリッジは例えばこの軸に対し平行なシャフト上で旋回する形で取付けられることができ(このときキャリッジは通常「クランク」と呼ばれる)、そうでなければ、この軸に対し直交する方向で並行移動するように取付けられてもよい。

0089

より精確には、図41に概略的に示された例において、カット装置6は、それ自体既知の方法で、縁取機610を有している。この縁取機は、この場合、一方では、調製装置の主構造に連結されたフレーム601上の、実際には水平軸である第一軸A1を中心として自由に旋回するように取付けられており、かつ機械加工すべきL1等の眼科レンズの支持及び維持を目的として第一軸A1に対し平行の第二軸A2に沿って相互に心合せされかつ同じく図示されていないモーターによりしかるべく回転駆動されている二本の締付け及び駆動用シャフト612、613を備えたクランク611、そして他方では、第一軸A1に対し平行の第三軸A3上で回転阻止されかつ図示されていないモーターによりしかるべく回転駆動される少なくとも一つの砥石614を有している。

0090

実際には、縁取機610は、機械加工すべき眼科レンズL1の粗摺及び精研のため第三軸A3上に同軸に取付けられた614等の一列の複数の砥石を有し、全体は、図示されていない第一軸A1に沿って並行移動するように取付けられるキャリッジによって担持される。これらの異なる砥石は各々、カットされたレンズの材料及び実施される作業のタイプ(粗摺、精研、溝付けなど)に適合する。

0091

砥石614(又より精確には砥石セット全体)は軸A3に沿って平行移動し、図示されていないモーター駆動手段によりこの運動は制御される。

0092

実際には、一般にデジタル制御される自動縁取機であることから、本発明に従った縁取機610は更に、その片端でクランク611と同じ第一軸A1を中心としてフレームにヒンジ留めされ、そのもう一方の端部では第一軸A1に平行な第四軸A4に沿って、第一軸A1に直交して一般に復元軸と呼ばれる第五軸A5に沿って可動な形で取付けられたナット617にヒンジ留めされているリンクロッド616、そしてこのリンクロッド616及びクランク611に介入する接触センサー618を有している。水平線に対する軸A1を中心としたクランク611の旋回角度をTと記した。この角度Tは、軸A5に沿ってナット617のRと記された垂直方向平行運動に直線的に連結される。

0093

例えば、図41に概略的に示されているように、ナット617は、第五軸A5に整列するネジ山付きロッド638とネジ込み式に係合するタップ付きナットであり、かつモーター619により回転駆動される。

0094

例えば、接触センサー618は、ホール効果セルで構成されている。

0095

二本のシャフト612、613間に適宜に把持されて、機械加工すべき眼科レンズが砥石614と接触するときに、レンズは選択的に除去され、クランク611が接触センサー618に付勢することによりリンプッド616に当接し、センサー618がその当接を検出する。

0096

変形形態において、クランク611が、復元軸A5に沿って可動な形で取付けられているナット617に対し直接ヒンジ留めされるようにすることができる。レンズに加えられる機械加工前進力を測定するためにクランクに歪ゲージが連結される。かくして機械加工時連続的に、レンズに加えられる機械加工前進力が測定され、この力が最大設定値未満にとどまるようにナット617ひいてはクランク611の進行が制御される。この設定値は、各レンズについて、このレンズの形状及び材料に適合させる。

0097

いずれにせよ、一定の与えられた輪郭に沿って眼科レンズL1を機械加工するためには、一方ではモーター619の制御下で第五軸A5に沿ってナット617を移動させ、又他方では、眼科レンズL1の輪郭の全ての点が連続的に包含されるように、実際にはそれらを制御するモーターの制御下で第二軸A2を中心にシャフト612、613を一緒に旋回させるだけで充分である。

0098

電子コンピュータシステム100は、この目的に適合するようにプログラムされて二つの作用に対応する。

0099

なお以上の措置はそれ自体周知であり、それ自体本発明に固有のものとして関係するものではないことからここではこれ以上詳述しない。

0100

受取及び第一及び第二移送の組合せ手段
受取及び第一及び第二移送手段2は、図4〜8を参照して更に詳細に記述され以下のものを含む回転コンベヤの形をとる。
− 回転テーブルの実質的中心を通過しこのテーブルの平面に直交する回転軸を中心として、電子コンピュータシステム100により制御される制御手段の制御下で(この場合、図示されていない電動モーター)回転するため、共通のフレーム上に取付けられた装填及び取出し回転テーブル30、
−共通フレームと一体化された支持構造31、
− 回転テーブル30上にレンズL1及びL2が装填されるときにレンズが載るようになっている受取座34、35、
− 装填及び取出し用回転テーブル30上の、少なくとも三つの装填場所36〜38及び少なくとも4つの取出し場所41〜44、
− 装填場所36〜38において、テーブル30上に装填されるレンズL1及びL2の不動化手段32。

0101

示された実施例において、装填場所36〜38は、対応する数の切欠き又は凹部により構成されている。三つの切欠き36〜38は同一であり、カットすべきレンズL1及びL2の標準的直径(約70mm)よりもわずかに大きい直径をもつ実質的円形の形状を各々呈している。三つの切欠きは、装填及び取出し回転テーブル30の周辺に開口した状態で配置されている。これらの開口部は、カットすべきレンズが上に載る少なくとも二つの座34、35への出入りを可能にする。装填場所36〜38に対応するように、レンズの不動化手段を構成する挟持具32がヒンジ留めされる(図6〜8)。

0102

図、特に回転テーブル30の詳細な説明図である図5に従うと、4つの取出し場所41〜44は、テーブル30の表面に形成された中空又はカップによって構成されている。これらの中空又はカップは、カット後レンズL1及びL2の直径よりも常に大きい直径をもつ円形である。

0103

各々の取出し用中空41〜44の中心から回転テーブル30の周縁へ実質的半径方向のスロット45が形成され、スロットは周縁へ開口している。スロットは、後述するように、カット後に第三及び第四移送手段が、レンズを降ろすことができるようにしている。

0104

各スロット45は、付随する舌部49の収容スライダを形成するように配置されており、このフラップは関連するスロット45の中に取付けられ、図5に取出し用キャビティ42に連結された舌部49の位置によって例示されている通りの対応するスロット45と重なる外部位置と、図5に取出し用キャビティ41に連結された舌部49の位置により例示されている通りの、回転テーブル30の下でテーブル30の中心に向かってそれが引込む後退内部位置との間を摺動する。各々の舌部49は、(図には見えない)テーブル30の下にある戻しバネに連結されており、この戻しバネはこのフラップをスロット45に重なる外部位置へ付勢する。

0105

変形形態では、対応する各スロットに重なる位置と後退位置との間で旋回するように回転コンベヤの回転テーブル上に被覆用舌部49が取付けられることができる。このとき、各フラップの軸回転は、有利には挟持具を起動するために使用される同じ起動機構により制御され得る。

0106

選択的に、中空又はカップ41〜44は、完全に閉鎖されかつ水密を必要とするいかなる開口も有しない。

0107

いずれにせよ、中空又はカップ41〜44が閉鎖用フラップを呈しているか又は閉鎖されているかにかかわらず、それらは、そのカットの後各レンズに由来する潤滑剤の液滴を収集するような形で配置される。これは、場合によって腐食を受ける構成部分又は電子的構成部分又は特に光学測定装置5のような高いクリーン性を必要とする構成部分に湿気を与えることを回避する。

0108

好ましくは、第一装填場所36は、それ自体側−側に配置される他の二つの装填場所37、38に対して、直径方向に反対側にある。4つの取出し場所41〜44は対にグループ化される。かくして、第一対取出し場所対41、42は、二つの装填場所36、37間に介在し、他の二つの取出し場所43、44は装填場所36及び38間に位置決めされる。

0109

かくして、小さな外形寸法で、処理されうるレンズ対の数を最大限にすることのできる極めてコンパクトな装填及び取出し回転テーブル30が提供される。装填場所及び取出し場所は、回転テーブルの周辺に規則的に分布し、全て実質的同じ表面積をもつ。

0110

レンズ不動化手段32は、各々装填場所36〜38の直下に挟持具46〜48を含んでいる。これらの挟持具は各々二つのブランチ50及び51を含み、その脚53はハブ54上にヒンジ留めして取付けられ、その自由端部55は、概ねV字形のヒンジ留めされたフィンガ56を備えている。

0111

ハブ54は、挟持具46〜48が回転テーブルと一緒に回転駆動されるように装填及び取出し回転テーブル30と共に回転するように拘束されている。挟持具の各々はかくして、それぞれ装填場所36〜38の各々と対応して維持される。

0112

挟持具46〜48は、各挟持具のブランチ50、51の脚53間に設置された戻りバネ57等の弾性要素により、閉鎖位置へ付勢される。

0113

なお、三つの挟持具46〜48は、特別な駆動機構58によりレンズを一枚つかむことのできる開放位置へ駆動される。図7及び8から理解されるように、この駆動機構58は、各々挟持具のそれぞれの脚53の付近に位置決めされた三つのヘッド60の回転を制御することのできる歯車ベルトのシステムで構成されている。これらのヘッドは、各々挟持具46〜48により担持される補足アクチュエータフォーク61と、ドライバのように交互に共働するように設計される。

0114

この駆動機構58は、構造31上に固定して取付けられ、従ってテーブル30及びハブ54と一緒には回転しない。これは、各々駆動滑車62、歯車63及びこの滑車と歯車との間に引張られたベルト64から成る三つのセットを含んでいる。歯車63は、共働するフォーク61の円形路上に位置決めされたフィンガ60を担持している。

0115

かくして、装填及び取出し回転テーブル30及び挟持具46〜48が、装填/取出し位置と呼ばれる基準位置へ運ばれるときに、フォーク61は、ヘッド60と共働し、ヘッド60の各々が対応するフォーク61へ進入する。そこで、駆動滑車62は回転制御されて、歯車63ひいてはヘッド60と係合したフォーク61の回転駆動を誘発し、バネ53に対してブランチ50、51を離隔移動させることにより挟持具46〜48の開口を可能にする。

0116

機構単純化するために、挟持具46〜48の各々のブランチ50、51の脚53は、ギヤリングにより相互に共働する。このため、図8から理解されるように、脚53の各々は隣接する脚53に対面する歯付きアーク65を有する。かくして、二本のブランチが移動して挟持具が開放するように、挟持具の二本のブランチ50、51のうちの一方50がフォーク61を担持しているだけで充分である。

0117

従って、挟持具46〜48の各々がそのバネ57により閉鎖位置へ付勢され、挟持具の開放を可能にするアクチュエータフォーク61は、回転コンベヤ2が決定位置そしてその位置のときだけに駆動機構の対応する補足アクチュエータヘッド60と係合するように配置されている。この駆動機構60〜65は回転コンベヤ2の上に載っておらず、反対に装置の構造に連結されて固定されている。その結果、上に載った挟持具46〜48のみが回転コンベアと共に回転し、それによりいかなる移動電気的接続をも回避する。更に、このように回転コンベアが軽くなると、慣性は小さくなり、精確な制御が容易になる。

0118

更に、挟持具46〜48のフィンガ56の各々はレンズに係合する内面56.1を有し、その内面は、実質的垂直な平面を占領する湾曲形状である。各フィンガの把持面の高さは、レンズをその縁部でしっかりとレンズを保持するレンズの厚みに対して充分なものである。例えば、全ての処方に適切である10〜20mmの高さで形成できる。各フィンガ56の下フランク68はぎざぎざ縁69を有する。その上、図6Aから理解されるように、各フィンガ56の下フランク68のこのぎざぎざ縁のつめ68.1は、挟持具が再び閉じたときにレンズを受けるのに役立つ傾斜路の形をしたスクレーパブレード68.1を形成するように水平方向内方へ突出している。

0119

特に図4及び6に示されているように、座34、35の各々は、装填及び取出し回転テーブル30に対面する上面70を有している。テーブル30上への装填中に、カットすべきレンズは二つの座34、35の各々の上面70上に設置される。有利には、各座の上面70からのセットバックより、両側にレンズを付勢するための外側72と内側73の二つの付勢ゾーンに上面70を分割するように配置された中央溝71が設けられる。この中央溝は、テーブル30及び挟持具46〜48を担持するハブ54の回転中心に実質的対応する曲率中心をもつ湾曲形状をしている。中央溝71の深さは、ぎざぎざ縁69の少なくとも一部分が、挟持具の閉鎖及び回転時にこの溝の内部で移動するように構成される。有利に、溝71の深さは、挟持具46〜48のフィンガ56の高さの3分の1に実質的等しい。かくして、その閉鎖時に、挟持具46〜48は、厚み全体にわたりレンズの縁面と係合し、フィンガ56の側面は下方へ突出、即ち溝71の底面に向かって突出している。この配置により、レンズの厚みが薄い場合でも、レンズを確実にしっかりと掴むことができるようになる。

0120

特にレンズが図6の右のレンズのように小さいサイズのものである場合にレンズの水平方向の安定した着座をより確実にするため、中央溝71の底面内には、二つのビードが設けられている。ビード75、76は各々、上面70の平面内にありかくして支持ゾーン72、73に加えてレンズに対する平面付勢面として役立つ頂縁を有している。これらのビードは相互に離隔し、挟持具46〜48の閉鎖の際にフィンガ56の下面68のぎざぎざ縁69のレリーフの中空部と共働するように円弧形態をしている。変形形態において、これらのビードは更に、挟持具46〜48の開閉の際のフィンガ56の動きを誘導という第二機能を有してよい。

0121

更に、座34、35は、その上面70が挟持具46〜48のフィンガ56の付近にある高位置と、その上面が前記フィンガ56から離隔する低位置との間でエレベータのように垂直に可動となるように、構造31上に取付けられる。かくして、座34及び35は、挟持具により、適所に保持するためにテーブル30上にレンズが載置されたときに高位置にあり、次のステーション即ち測定装置5に移動するためにレンズが挟持具により保持されるときに低位置にある。低位置では、座34及び35は後退して挟持具及びレンズの移動を自由にする。

0122

好ましくは、測定装置5及び探触装置、把持装置及び第三移送手段7は、アクセスドア26と反対側で直径方向に側−側に並置されている。測定装置5は、レンズL1、L2がその特性の決定の間、装填及び取出し回転テーブル30により担持維持されるように、装填場所36〜38及び取出し場所41〜44に続く通路上方垂直方向に少なくとも一部が位置決めされる。

0123

更に、カット装置6は、装填及び取出し回転テーブル30に隣接設置され、探触装置、把持装置及び第二移送手段7は、測定装置6とカット装置6との間に介在する。

0124

探触装置、把持装置及び第三移送手段の組合せ
特に本明細書の初めに記述された方法に従って測定装置5を用いたレンズL1の一定の特性を決定した後、装填及び取出し回転テーブル30は、レンズL1を第二移送の対象とし、探触装置、把持装置及び第三移送手段7(図13)へ運ぶために、再度回転する。レンズL1は、このとき、いわゆる中間位置にある。

0125

実際、レンズL1を正確に識別するために、レンズの探触により、先行する測定を補完することが必要である。特に測定装置5ならびに、ABと記され図14を参照にして以下で定義されるボックス軸と呼ぶ軸との関係において、レンズの高さ「e」を知ることが一般的規則である。

0126

一枚のレンズの光学中心COとは、画像を変形させるプリズムが無い点であるということを喚起しておく。光学軸AOは、光学中心COを通るレンズの平面に対し垂直な軸である。高さ「e」は、光学中心COの位置でレンズを探触することによって計算される。

0127

ブロッキング(blocking)が実施されるレンズの把持ブロッキング点が定義される。この点は、当業者に周知であるボックス中心CBと呼ばれる点に対応するように選択され、(水平性を定義する)カットした後のレンズの所望の輪郭の形状を使用時に形成する水平矩形対角線の交点で構成される。このボックス中心は、レンズの測定された識別特性及び装着者の形態及び選択されたフレームの幾何形状といったパラメータに応じて、測定装置5によって決定される。レンズの二つの主要面のうちの一方、この場合凸状前面について、ボックス中心CBを通りこのレンズの関係する面の表面に対し実質的垂直の軸としてボックス軸ABと呼ばれる挟圧(docking)固定(blocking)軸が形成される。

0128

探触装置、把持装置及び第三移送手段7は、前記レンズの二つの主要面のうちの一方(この場合凸状前面)に対して、そのレンズに関連するボックス軸に沿って第一チャックを平行に移動させることにより、ブロッキングチャックの締付けを実施するように設計され配置されている。このブロッキングチャックは、角運動性を伴うことなく、締付け方向ABに沿った平行運動をしっかりと維持することにより、この平行運動により運ばれて凸状前面に付与される。

0129

特に、図15から理解されるように、探触、把持及び第三移送手段は、一方でレンズL1及びL2の探触そして他方でカット装置6へ向けての移送(第三移送)を目的としてこれらのレンズを取扱う機構又はアームの形をとる。

0130

このため探触、把持及び第三移送手段7は、図15に示されている構成において、X軸に沿った水平方向の平行運動、Z軸に沿った垂直方向の平行運動及びX、Y、Z軸を中心とした三種類の回転を含み、共通フレームに対して制御された五段階の運動の自由度を持つリスト81を有する。

0131

これらの軸に対する運動は、電動手段により制御される。ただし、当業者であれば、空気圧手段その他の制御手段の利用を想定できる。駆動方法の如何に関わらず、軸に対する運動は、電子コンピュータシステムによって制御される。

0132

実際には、図15に更に詳細に示されているように、リストジョイント81は、X及びY軸に対して枢軸回転可能に支持スタブ80にヒンジ留めされる。スタブ80はそれ自体、この目的のために摺動路として作用する垂直ビーム82上でZ軸に沿って垂直並行運動するように取付けられている。この垂直ビーム82は、キャリッジ84上でZ軸を中心回転するように取付けられているタレット82.1によりその下端部で担持される。このキャリッジ84は、X軸に沿って摺動するための摺動路を形成し、共通フレームに連結された水平ビーム83の上に取付けられる。ビーム83は例えば構造31と固定されてよい。

0133

固定基準フレーム(X、Y、Z)内のリストジョイント81の5つの自由度は、電子コンピュータシステム100により、適切な電子カードを介して駆動される種々の電動モーターにより制御される。かくして、X軸及びY軸を中心としたスタブ80に対するリストジョイント81の回転はそれぞれモーター105、106により制御される。スタブ80の垂直方向の摺動は、ビーム82に連結されスタブ80に固定されたナット109に係合されたネジ108を駆動するモーター107によって制御される。垂直軸Zを中心に垂直ビーム82を担持するタレット82.1の回転は、ベルト111を介して、キャリッジ84と固定された本体を有するモーター110により制御される。最後に、キャリッジ84の水平方向の摺動は、キャリッジ84と固定されたナット114に係合されたネジ113を駆動する、水平ビーム83に連結されたモーター112によって制御される。

0134

探触そして把持という異なる機能を遂行するために、アーム7のリストジョイント81には、相互に独立した異なるものである探触手段85及び把持手段86が具備される。

0135

探触手段85は、レンズL1、L2の二つの主要面(前面又は凸面8及び後面又は凹面9)を独立して又は一緒に探触するように配置されている。このために、探触手段85は、実質的直線でかつ探触用先端92、93を形成する曲折した自由端で各々終端する二本のブランチ90及び91を含む。二本のブランチ90、91の二つの先端92、93は、それぞれ前面8及び後面9と接触するように相互の方を向いている。二つの先端92及び93の各々の上には、単なる機械的接触により作動するそれ自体既知の機械的探触器が取付けられている。

0136

二本のブランチ90及び91のいずれか一方又は両方、この場合二本のブランチ90及び91(図16〜18を参照)が、リストジョイント81上で並進運動する。この並進運動は、二本の先端92、93を離隔又は接近させる。ブランチ90、91の並進運動は、それぞれリストジョイント81のケース内に一体化されかつ電子コンピュータシステム100により制御される電動エンコーダモーター180、181により相互に独立して制御される。電動モーター180、181によるブランチ90、91の位置の連続的追跡調査及び並進運動駆動はラック184、185及びピニオン182、183機構を介して実施され、各ピニオン182、183は対応するモーター180、181により駆動され、かつ連結されたラック184、185は対応するブランチ90、91と固定されている。

0137

把持手段86は、相互に対面して並進又は旋回運動する下部ジョー96と上部ジョー95から成るブロッキング挟持具の形をとる。図示例において、下部ジョー96は、探触ブランチ90と同じ並進方向に沿ってレール87上を摺動するように、リストジョイント81上に移動可能に取付けられ、例えば、リストジョイント81のケースに一体化されたエンコーダモータにより駆動されるネジ・ナット機構99を介して並進駆動する。上部ジョー95は、リストジョイント81上に固定設置されている。

0138

ジョー95、96は、探触用ブランチ90、91に対し概ね平行の実質的直線の形状を有し、自由端に、ここではクリップを形成するC字形の開放した弾性リングの形を呈する、クリップによる取外し可能なファスナ手段(クリップ手段)97、98を具備している。これらのクリップ手段は、レンズの把持及びブロッキングのためにチャック101、102を受けるようになっている。

0139

このように把持用ジョー95、96の端部に取付けられたチャック101、102対は、レンズの把持を実施しかつその後カット手段上でレンズをはさんでブロッキングする作用をする。一般的に、各々のチャックは、一方では軸方向ファスナ手段そして他方では横方向ファスナ手段を有している。二つのチャックは、探触、把持及び第二移送アーム7によって、それらが担持又はブロッキングするレンズと共に、収容及び第一移送回転コンベア2からカット装置6まで移送される。これは、調製方法の記述で以下により詳しく説明されるように、関係するレンズの第三移送である。

0140

それでも、ここですでに、各チャックの二つの機能の重要な特性について注意を喚起しておきたい。即ち横方向ファスナ手段は、アーム7と共働するように構成され、軸方向固定手段は、縁取機の締付け及び回転駆動シャフト612、613と共働するように構成されている。かくして、チャック101、102は二つの機能を遂行する。これらのチャックは、アーム7に連結される場合、レンズの把持及び移送のための挟持具のエンドピースを構成する。チャックは、縁取機のシャフト612、613と共働する場合に、シャフトに当接し、レンズをブロッキングして回転駆動する。レンズと係合した状態でチャックにより実行される第三レンズ移送の主要な利点は、理解されるように、基準フレームの喪失を回避することである。

0141

特に図28〜31に表わされているように、各々の把持及びブロッキング用チャック101、102は、作動時に二つのチャック101、102に共通の軸を中心に対称的に回転する概ねキノコの形状を呈する。より精確には、各チャックはそれぞれ、弾性変形可能なカラー163、164により外方へ延長した変形不能なセンターペグ161を含む。各カラーは、レンズL1と接触することができかつ軸方向締付け力の作用によりレンズの形状に適合する付勢面165、166を有するように形成されている。このような軸方向締付け力は、特に図28に例示されている通り第三移送機構7のジョー95、96によってか又は図29及び図30により例示されているように前記シャフト上のレンズの最終的ブロッキングのために接近するときにカット手段のシャフト613、612によって、二つのチャックに対し反対方向において一緒に加えられる。前記実施例において、付勢面165、166はその周辺部分が前記カラーに、そしてその中央部分がペグ自体に属している。

0142

更に、図示例において、各チャックの付勢面165、166は、プラスチック材料又はエラストマ材料による薄いライニング167、168で被覆されている。このライニングの厚みは、およそ1〜2mmである。これは例えば軟質P.V.C.又はネオプレンである。

0143

図30から理解されるように、二つのチャック101、102の付勢面165、166は正確には同じ形状でない。眼科レンズの前面と共働するチャック101は、応力を受けない状態で凹状付勢面165を有している。眼科レンズの後面と共働するチャック102は、応力を受けない状態で実質的平坦な付勢面166を有する。

0144

以下では、チャック101、102が、自ら把持するレンズと共にカット手段上を移送され、このとき別途レンズを再位置決めせずにカット手段に対してブロッキングを行うことを詳細に示す。

0145

レンズのコーティング材料又は考慮されている特殊なカット形状を理由として、レンズのカットに困難性が予想される場合、カットを目的としたレンズのブロッキングに、ブロッキング用チャック101と組合せて又はそれに代るものとして、基準パッド145が使用されることができる。かかるパッド145は図32に見られ、レンズ上へ一時的固定のために接着剤付与面147を有する。

0146

反対に、チャック101の付勢面165は、いかなる接着属性も有しておらず、移動防止のためにレンズと摩擦により共働する適性を有する。

0147

ブロッキングチャック101と基準パッド145との共働のため、チャック101のペグ161の中央部分はくり抜かれ、かつ、以下でより詳しく説明する通り、接着性基準パッド145を収容するように配置された、接着剤付与面上に開口した段状の軸方向収納部144を有する。収納部144は、ブロッキング用チャック101の付勢面165の中心で開口している。

0148

基準パッド145は、レンズのあらゆる形状及びサイズに適合するように、ブロッキングチャック101よりも実質的に小さい。かくして、ブロッキングチャック101の付勢面165は、基準パッド145の接着剤付与面147のものよりも少なくとも4倍大きい面積を有する。試験により、基準パッドの付勢面及びチャックの接着剤付与面の寸法を最適化することができた。即ち、ブロッキング用チャック101の付勢面165は好ましくは80〜500mm2の面積を有し、基準パッドの接着剤付与面147は、20〜80mm2の面積を有する。ブロッキング用チャックは、10〜25mmの外径及び5〜10mmの内径を有し、基準パッド145は、チャックの内径に適合する直径即ち5〜10mmの間の直径を有する。

0149

接着性基準パッド145上のチャック101に対する回転割出しのために、段状収納部144は、共通軸ABを中心に対称的に回転しない断面形状を有する。図示例では、収納部144の断面は卵形をしている。

0150

図32からより良く理解されるように、接着性基準パッド145は、間隙なく収納部中に収容され締り嵌めされるように、収納部144に対応する段状外形を有する。収納部144及びパッド145の共通形状は、前述の通り、回転対称でなく、チャック101に対してパッド145は割出し回転位置にある。

0151

収納部144は更に、基準パッド145の接着剤付与面147がブロッキングチャック101の付勢面165に融合するように、基準パッド145を受ける構成である。特に、接着性基準パッド145は、収納部144内の軸方向ストロークを制限する端肩部146を有し、この肩部は、レンズに接着することを目的とした接着剤面147を担持し、かつこの肩部146が段状収納部144の対応する肩部に対し軸方向に当接するときにチャック101の付勢面165とこの目的から融合する。

0152

以下の実施方法についての記述から理解されるように、接着性基準パッド145は、かくして、チャック101により選択的に移植するためにチャック101の収納部144中に設置され、かつカットを目的としてセンタリングしブロッキングするためにレンズの上に設置される。このようにレンズ上に据えつけられるときにセンタリング用パッド145は、装置の移送手段2及び7とレンズとの間のあらゆる直接的関係とは独立して、測定手段5により決定されるセンタリング用基準フレームを具現する。

0153

従ってこのように作業を進めることにより、レンズをフレーム上に取付けるために装置から取出す場合でもこのレンズ上に永久的に移植される接着されたパッド145により、レンズのセンタリング用基準フレームが具現化される。かくして、接着性ブロッキング付属品の場合に通常そうであるように、レンズのセンタリング用基準フレームを喪失することなく、特に取付けが困難なときにも、一回又はそれ以上の反復的作業の実行が可能である。

0154

ただし、本発明によれば、このセンタリング基準フレーム機能は、縁取機のシャフト612、613に対するレンズの回転阻止のためのトルクの伝達に使用され適正なブロッキング機能から切り離される。トルク伝達機能は、あらゆる場合において、カットすべきレンズに適した形状、寸法及び材料によるチャック101、102によって提供される。従って、接着性センタリング用パッド145は、全てのタイプのレンズ及びフレームについて、ユニークかつあらゆるタイプのレンズおよびフレームに適する。そのサイズは、一方ではレンズの輪郭をより小さいサイズにしなくてはならない場合にレンズのカットを邪魔しないように、又他方では、清掃時のこすり傷の危険性を削減するべくレンズのできるだけ小さな部分上に接着性物質被着させる目的で縮小される。以下でより詳しく説明するように、チャックのみが、実施すべき作業に適合させる必要がある。

0155

測定手段5は、同様に、所定の場所で基準パッド145の有無を検出するように設計される。

0156

第一及び第二移送回転コンベア2は、基準パッド145の収容手段が具備する。特に、図32から更に明瞭に理解されるように、装填及び取出し回転テーブル30はその上面上に、取出し場所36〜38の各々のそばに、接着性センタリング用パッド145の垂直方向のほぞ140を備えている。各ほぞ140のまわりでこのテーブル内にはスロット142が形成されている。これらのスロットは、特に、各ほぞのまわりに3個ずつあるが、パッド145の中央穿孔(図示されていない)を介してほぞ140上に係合されるようにセンタリング用パッドの直径よりも小さい直径のディスクの一部分の形をしている。

0157

作業者がテーブル30上に一つのジョブを装填するのと一緒に接着性センタリング用パッド145を装填した時点で、測定装置5は前記パッドによるスロット142の妨害を検出し、電子コンピュータシステム100に情報を提供する。

0158

マニピュレータアーム7は、レンズ上にブロッキング用チャック101と基準パッド145を一緒に据えつける役目を担う。電子コンピュータシステム100は、その存在検出機能を遂行している時に測定手段5と連絡し、かくしてテーブル30上の基準パッド145の有無についての情報を受ける。

0159

電子コンピュータシステム100は以下の条件命令を実行するようにプログラムされる。即ち
−基準パッド145の存在が検知された場合、マニピュレータアーム7は、ブロッキング用チャック101と共にレンズ上に基準パッド145を据えつけるように制御される。
− そうでなければ、マニピュレータアーム7は、ブロッキング用チャックを単独で据え付けるようにシステム100により制御される。

0160

各チャック101、102のペグ及びカラーは、同じ材料から単一片として形成される。400〜1000ニュートンNの範囲の締付け力でチャック間にレンズを締付け、PVC等のプラスチック材料でペグ及びカラーを作製することにより、充分な結果が得られた。

0161

滑りのないトルク伝達を可能にする薄いライニングに関し、レンズの表面コーティングとの摩擦係数をできるだけ高くするプラスチック又はエラストマ材料を選択することになる。

0162

更に、特に図30から理解できるように、レンズL1の凹状後面9と接触するチャック102のペグ162は、カルダン(cardan)継手115を用いてファスナ部169にヒンジ留めされている。このファスナ部169は、アーム7の下ジョー96及びカット手段のシャフト613に連結されるようになっており、ペグ162は継手115を中心に角度配向につき自由を有する。こうしてチャック102のペグ162は、もう一つのチャック101に対してレンズを締付けるためレンズの後面9の局所的な角度配向を一致させることができ、一方このチャックのペグ161は、レンズを角度的に傾斜させたり横方向に滑らせたりすることなく、カット手段のシャフト612又はアーム7の上ジョー95にしっかりと連結される。かくして、ボックス軸ABに沿ってレンズを保持し、安定した形で精確にブロッキングすることができる。ボールジョイント115は、カルダンタイプのもの、つまりチャック102の軸を中心にトルクを伝達できるものである。

0163

以上で言及した通り、チャック101、102は、二つの機能を果たす。これらのチャックは、第一に、レンズを中間位置に有する場合に、第一及び第二移送回転コンベア2のテーブル30上の装填場所からレンズの把持を行なうのに役立つ。次に、探触、把持及び第三移行アームによりチャック101、102を用いてレンズが保持されていることによって、このアームは、カット手段6に向かってレンズの第三移送を行なう。レンズをカット手段が引き受けた時点(中継を通過して)で、チャックはレンズの締付けにより保持する役目を果す。このとき、カット手段6の締付け及び回転駆動シャフトと共働して機械加工する目的でレンズをブロッキングすることから成る、第一機能から派生した第二機能を実施する。このとき、チャックはカット手段6の一体部を形成する駆動当接部を構成する。調製方法の種々の工程については、後で詳述する。

0164

一方で把持そして他方でカットのためのブロッキングというこの二つの機能は、次の二つの機械的インタフェースがチャック101、102上に存在するという形で現われる。
即ち
把持ジョー95、96上のチャック101、102を一時的に固定する目的でジョーのクリップ式に取外し可能なファスナ手段(クリップ手段)97、98と共働するための横方向のインタフェース(即ち、チャックの締付け軸ABと一致するチャックの軸に対し横方向に作動するインタフェース)、
−滑りの無いレンズに対するシャフトの回転トルクの伝達によってチャック101、102間にサンドイッチ状に挟んだレンズを軸方向にしっかりと締付ける目的でカット手段のシャフト612、613と共働するためのもう一方の軸方向インタフェース(即ち、カット手段6のシャフト612、613の軸と一致するチャックの軸に沿って作動するインタフェース)。

0165

かくして、図示例において、対応するジョー95、96の上に各チャック101、102を取外し可能に締結するため、クリップリング97、98は、チャックの軸を横切る方向にチャック101、102に対応して形成された収容切欠き171、172と共働する。かくしてチャックがジョー95、96の上に取付けられるときに、その軸は、締付け方向に対応するジョーの並進運動方向に対し平行である。かくして二つのチャックは、把持ジョー95、96の端部上にクリップされるときに、その付勢面165、166が相互に対面した状態で相互に対面する。このとき二つのチャック101及び102は、レンズを把持するか又は解放するために相互に接近又は離隔され得る。

0166

カット手段6のシャフト612、613との機械的インタフェースのため、チャック101、102の各々は、共働する形状によりあそび無く回転駆動する相補的な雄雌部を相互に係合するシステムを介して、対応するシャフト612、613の自由端と共働する。より精確には、図示例において、各チャック101、102は、チャックの軸を中心とした回転対称でなく、反対に例えば卵形ベースをもつ円錐形を呈する収納部173、174を有する。この収納部は、チャック101、102ひいては締めつけられたレンズに対するシャフト612、613のトルク伝達を可能にするように、カット手段のシャフト612、613の自由端に形成された相補的形状のエンドピース620、621をあそび無く受け入れるようになっている。図示例において、チャック101の収納部173は、付勢面165の反対側でペグ161の背部に設けられ、一方チャック102の収納部174は、ボールジョイント115の反対側でファスナ部169の背後に形成されている。かくして各々のチャックは、カット手段のシャフト612、613上に回転ブロッキング手段を具備する。カット手段のシャフト上への移送後に、チャックはレンズを回転駆動するための当接部を形成する。

0167

図31に示されているように、本発明に従った取付け調製装置1は、探触、把持及び移送アーム7の付近に設置されたチャックのマガジン130を含む。このマガジンは、これらのチャックがアーム7によって容易に捕捉されるように、三対のチャックを段状に収納する。

0168

このマガジンは、例えば、カットすべきレンズのジョブの寸法に適合するサイズを有し、レンズの表面処理、特にその接着剤特性に適合する材料の、チャック101、102と類似する三対のチャック13〜133を含む。より精確には、チャックの付勢面165、166の直径は、トルクの伝達ひいては機械加工速度を最適化するためフレームの直径に適合する。

0169

一セットの複数対のチャックが段状マガジン上に配置され、適宜対のチャックが自動的に選択される。図示例において、マガジン130は、階段状の三つの段を有する。上段は小さな直径の輪郭に沿ってレンズをカットするために対のチャック131を収容する。中段は、中間の直径の輪郭に沿ってカットすべきレンズ向けの対132を収容し、下段は、更に大きな直径の輪郭に沿ってカットすべきレンズ向けの対133を収容する。

0170

マガジン130の三つの段には、垂直方向の相対運動による対応するチャック対131、132、133を収容するためのクレードル134、135が備わっている。このとき、一対の二つのチャックは、共通軸上の対応する段のクレードルの中に当接し、付勢面が重なる状態で相互に接触する。

0171

アーム7は、調製すべきレンズのジョブのパラメータに応じて、自動的に最適なチャック対を備えるように電子コンピュータシステムにより制御される。マガジン130上からのアーム7による適切なチャック対の取外しは以下のごとくで実施される。ジョー95、96は、関係する対のチャックの共通軸を含む共通水平面に存在する。ジョー95、96の端部に備わったクリップリング97、98は、関係する対のチャックに対面した開口を形成する。アーム7のリストジョイント81は、このとき、クリップリング97、98がチャック101、102のファスナ部169及びペグ161のまわりで切欠き171、172に係合するように、チャック101、102に向かって水平方向に前進する。かくしてチャックはアーム7のジョー95、96上にクリップされていることから、アーム7のリストジョイント81は、チャック対131、132、133が収容クレードル134、135、136から移動するように垂直方向に上昇する。レンズの調製が終了し、この調製に使用されたチャック対が次のレンズ調製の使用に適さない場合、このチャック対は、反対方向へ移動させる、即ち、まず最初にクレードル内にチャックと係合するために垂直方向に降下させ、かつ続いてクリップリング97、98の固有の弾性に対してアーム7のリストジョイント81を水平運動により引出され、リングを付勢してチャックを解放することによって、マガジン130に連結された収容クレードル134、135、136で交換される。

0172

マガジン内の異なるチャック対の段状位置決めの他に、二つの機械的キーイング(keying)システムが、チャック対間の識別の誤りを回避するのに役立つ。

0173

第一機械的キーイングシステムは、各チャック対についてマガジン130の各段に設けられたチャックホルダークレードル134、135、136が、収容対象であるチャック対に適合する縦方向及び横方向寸法を有するということから成る。

0174

第二機械的キーイングシステムは、第一にチャック101、102のファスナ部169とペグ161に設けられた横方向差込み穴120、そして第二に、チャック101、102の横方向差込み穴120と共働するようにジョー95、96の延長線でクリップリング97、98へ横方向に突出してジョー95、96に取付けられた対応するフィンガ又はほぞ(図示されていない)、を含む。所定の二つのチャックがマガジン内に設置される場合、これらは、同軸方向で当接し、各チャック内に設けられた穴120は、他方のチャックの穴から対象のチャック対に固有の一定の距離だけ離隔し、かくして、電子コンピュータシステム100は、把持アームブランチ間離隔距離を、選択されたチャック対の離隔に応じて調整することが必要となる。離隔距離が誤っている場合、アームのジョー95、96のキーイングフィンガはチャック101、102のペグ161及び/又はファスナ部169に当接し、チャックの横方向差込み穴169へ進入できず、このとき切欠き171、172内のチャックへのリング97、98のクリップを防止する。

0175

変形形態では、マガジンのクレードル内に保存されたチャックの差込み穴120の離隔距離が各々のチャックについて同一であり、かくして、アームのジョー95、96が、対象のチャック対の如何にかかわらず一定の距離で全てのチャックを保持する。この場合、キーイングは、チャックがアームのジョーにより捕捉された後、チャックを相互に当接させかつ既知の厚みの基準スペーサに対してチャックを締めつけるために二つのジョーを再度締めつけることにより差込み穴120間の離隔距離を測定することから成る。この場合、この測定により捕捉されたチャック対が調製中のジョブのカットに望まれるチャック対であるか否かを証明することが可能である。

0176

制御用電子コンピュータシステム
装置1は、以下で記述する自動処理方法に従ってレンズを自動的に処理するため、測定手段、カット装置、収容及び第一及び第二移送手段及び探触、把持及び第三移送手段を調整しながら制御するように設計された電子カードから成る制御用電子コンピュータシステム100を含む。

0177

電子コンピュータシステム100は、例えば、従来の方法で、マザーボードマイクロプロセッサ読取り書込み記憶装置(RAM)及び永久大容量記憶装置を含む。大容量記憶装置は、以下で記述する本発明による取付け用レンズ調製の自動方法実行プログラムを含む。この大容量記憶装置は、好ましくは、再記入可能でありかつ標準インタフェースを介した遠隔コンピュータ上でのプログラミング又は迅速交換を可能にするため有利には取外し可能である。

0178

カバー及びアクセス制御
図2がより特定的に示しているように、本発明に従った取付け調製装置1は、この装置の構成要素全体への不時のアクセスを防止するカバー20の中に封入される。

0179

カバーは、前面21及びそれと反対の後面22を有するケースの形をしている。前面21は、作業者に対面するように設計され、実質的垂直な上部23と下部24を有し、これら二つの部23及び24は実質的水平な平面部25で分離されている。

0180

アクセスドア26は、図2及び3にそれぞれ表わされているような水平閉鎖位置と垂直開放位置の間で平面部25にヒンジ留めされる。カバー20上にヒンジ留めされたアクセスドア26のみが、以下で更に詳しく説明される通り、開放位置で収容及び第一移送手段2へのアクセスを可能にする。

0181

従って、本発明にある装置は、操作全体を自動化して作業者のあらゆる介入を回避し、従って危険性を最小限にする。

0182

操作(自動処理方法)
上述した取付け調製装置は、以下で記す自動方法に従って実施される。

0183

本記発明の特別の一特徴に従うと、ジョブ毎のレンズ処理が提案されている。眼科用光学機器の分野で一般に使用される「ジョブ」という用語は、同じ眼鏡に属し、従って装着者が装着する同一フレーム上に取付けられる一対の関連するレンズL1及びL2を指す。

0184

提案されている装置は、更に、複数のジョブ(標準的には二つのジョブ)を少なくとも部分的に一緒に、即ち一方をバックグランドにして他方を同様に処理することを可能にする。

0185

取付けジョブ(第一ジョブJ1)の調製のための自動処理
一般に、一つのジョブの処理は、以下の工程を含む。

0186

予備工程:ジョブの入力データの入力又は伝送
図38に示されているように、適正な光学的取付けを実現するため、予備工程では、装着者が選んだフレームをその鼻にかけ、「瞳孔計」または「PD計」と呼ばれる器具又は形態測定又は画像処理用の他のいずれかの器具を用いて、装着者について種々の測定を行なう。

0187

従って、瞳孔計を用いて、作業者は、次のものを含む一定量のデータを収集する。
− 二つの瞳孔P1、P2間の距離を表わす瞳孔間距離D、
−装着者が装用するフレームのチャックの中心13と各々の瞳孔P1、P2間の距離を表わす光瞳孔間距離。

0188

眼鏡士は、次に、例えば、ものさしを用いて手作業で、又は画像処理により、装着者が装用するフレームのリムC1、C2の下縁部と瞳孔P1、P2を離隔する各瞳孔P1、P2から垂直にとられた距離を表わす高さHを読みとる。この高さは、装着者によって選択されたフレームを有しそのレンズの上にはフェルトペンで装着者の瞳孔の場所がマークされその後測定される提示用眼鏡を用いてか、又は画像を撮影しこの画像を処理するデジタルシステムを用いて測定可能である。従ってこの測定は、選択されたフレームの幾何形状に関する情報を含む。

0189

装着者の形態に関するこれらの情報はその後、適切なインタフェース(標準的にはキーボードとスクリーン)を用いて作業者により入力され、電子コンピュータシステム100のメモリー内に記憶される。

0190

一方、選択されたフレームの輪郭を表わす情報は同様に電子コンピュータシステム100に送られ、このシステムがそれらをメモリーへ格納する。これらの情報は例えば眼鏡士により選定され、次に保護されたポイントツーポイントリンク又はインタネットを介してアクセスできる遠隔サーバー上で又は電子コンピュータシステム100のメモリー内に局所的に記憶されたデータベースから、抽出され得る。

0191

最後に、眼鏡士又は作業者は、電子コンピュータシステム100のメモリー内に、調製中のジョブの対象である装着者に関する処方パラメータを入力する。これは特に、筒状屈折力軸及びプリズム屈折力及び軸、そして場合によっては、筒状、球状又場合によって屈折力加法の屈折力を含む。

0192

工程1.1.装填位置における装填及び取出し回転テーブル30の提示。
必要であれば、電子コンピュータシステム100は、アクセスドア26に対面して自由な二つの装填場所36、27を提示するために、装填及び取出し回転テーブル30の回転を制御する。

0193

工程2.1アクセスドア26の開放
当初、アクセスドア26は閉鎖保持する。一般原則として、アクセスドアは機械の内部機構特に装填及び取出し回転テーブル30を保護するために閉鎖される。

0194

装置のアクセスドアの開放は作業者の要求に応じて実施される。作業者の要求を受けて、この扉の開放が、後述のごとく、装填及び取出し工程時に制限的に電子コンピュータシステム100により許可される。

0195

工程3.1.レンズの装填
図9及び10から理解されるように、装填及び取出し回転テーブル30は、識別された位置、特に、アクセスドア26の開放後に作業者が二つの装填場所36及び37と二つの取出し場所41及び42のみにアクセス可能である装填位置を占有するように、回転する。第三装填場所38及び二つのその他の取出し場所43、44はカバー20の残りの部分によって覆われる。従って、作業者は、ジョブを回転テーブル30の上に装填し、かつ外にジョブを取出す上で誤りをする可能性がない。

0196

この識別された装填位置では、装填場所36及び37に対応する挟持具46及び47が開放され、二つの座34、35が高い位置にある。この高位置で、座34、35は挟持具46、47を側方で覆い、かくしてカバー20と組合わさって、一方では作業者によるこれらの挟持具のあらゆる不時の制御を、又他方では運動中の内部構成要素に損傷を与える危険性のある装置内部への物体のあらゆる侵入を防止する。

0197

かくして、座34及び35の上面70のそれぞれの支持ゾーン72、73の上に、二枚のレンズL1及びL2の第一ジョブを装填することが可能である。実際には、アクセスドア26を通してアクセス可能な装填及び取出し回転テーブル30の二つの装填場所36、37上に、作業者が手作業で第一ジョブJ1の二枚のレンズL1及びL2を置く。これは即ち、レンズ上の作業者の唯一の物理的介入である。当然のことながら、レンズの自動的装填を想定することもできる。

0198

工程4.1. 座の下降とレンズの挟持
その後二つの座34及び35は、レンズL1及びL2がそれぞれの挟持具46及び47(図11)のフィンガ56のレベルにある低位置へ移動するように制御される。これらの挟持具は、このとき、フィンガ56の端板がレンズL1及びL2を締めつけるように閉鎖位置へ制御される。

0199

挟持具46、47の閉鎖時に、各挟持具のぎざぎざ縁部69は、挟持具の閉鎖かつ回転するときに対応する座34、35の溝71へ移動し、かくして挟持具46、47はレンズのかつ厚み全体にわたってレンズの縁面を保持し両側から突出する。

0200

第一ジョブJ1の二枚のレンズL1及びL2は、かくして、装填及び取出し回転テーブル30の挟持具46、47によりその縁面の厚み全体にわたり挟持される。特に、挟持具のレンズの縁面の両側からの突出は、レンズの厚みが小さいときでさえレンズを確実にしっかりつかむことができるようにする。

0201

第三装填場所に対応する第三挟持具48は、(弾性手段57により付勢されて)閉鎖位置を保持する。

0202

工程5.1.レンズの座34、35の下降
レンズL1及びL2は挟持具により捕捉されていることから、レンズの座は、次の工程時のあらゆる摩擦を回避するためエスカレータ又はエレベータの要領で更に一層下方へ後退する。

0203

工程6.1 第一レンズの第一移送:測定装置5の中のジョブJ1の第一レンズL1の通過のための装填及び取出し回転テーブルの回転
回転テーブル30は挟持具46〜48と共に、測定装置5に対して第一ジョブの第一レンズL1を運ぶために一緒に回転する(図12)。テーブル30のこの回転は、上から見て電子コンピュータシステム100の制御下で時計回りに行なわれる。

0204

前述の変形形態において、この回転運動の際に、挟持具はビード75、76と共働するフィンガ56のぎざぎざ縁部69により案内される。

0205

工程7.1測定装置5によるジョブJ1の第一レンズL1の読取り
測定装置5によるレンズL1の幾何学的及び光学的分析は、主としてレンズの基準フレーム(センタリングポイント及び配向)及び光学屈折力に関するデータを電子コンピュータシステム100に対して提供するため、それについて以上で示した記述に従って自動的に行なわれる。これらの光学屈折力及び識別の特性は、電子コンピュータシステム100によって記憶される。

0206

特に、以上で記された基準特性を収集することにより、以上に記述された予備工程の際に獲得した幾何−形態学的データと関連させて、(以下で説明されるように)中間位置に移動した受器及び第一及び第二移送手段2の回転コンベア上への眼科レンズL1の正確な把持・ブロッキング点を決定しかつカットパラメータを決定してその結果としてカット中にカット装置6を制御することが可能となる。

0207

測定装置5は、同様に、レンズ又はジョブの特徴づけ又は確認のための利点を呈するレンズの単数又は複数の特徴点において、単数又は複数の局所的光学特性を決定する。これらの特性は、電子コンピュータシステム100のメモリーの中に記憶される。これらは、後に(特に工程9.1を参照のこと)、測定装置5に関連する基準フレームのテーブル30上の調製中のレンズの三次元における位置に関係にしかつその探触機能を遂行するアーム7に提供される幾何学的データとの組合わせ又はこれらのデータとの関係で補正するために、電子コンピュータシステムにより再処理される。

0208

工程8.1. 第一レンズの第二移送:ジョブJ1の第一レンズL1の探触のための装填及び取出し回転テーブル30の回転
回転テーブル30は、以下の工程において説明されるように、第一に探触のためそして第二に把持のため、アーム7へのアクセスが可能となるようにレンズをアーム7に近づけるいわゆる「中間」位置にレンズL1を運ぶために、時計回り方向に回転する。この第二移送に際して、テーブル30の回転は、テーブル30の回転制御用電子部品により制御、追跡され、電子コンピュータシステム100のメモリーに記憶される。一緒に、先行工程時に測定装置5により測定されたレンズの位置及び軸は追跡されメモリーに保管される。

0209

工程9.1.レンズの光学中心又は基準中心及び/又はあらゆる関係点又は特徴点(測定点)でのジョブJ1の第一レンズL1の探触
図19は、光学屈折力(眼の前方)等の一つ又は複数の光学特性の測定を行なうことが望まれる調製中のレンズの単数又は複数の特徴点のレベルでの探触により測定装置5に対するレンズL1の高さ又は高度「e」を決定するための、レンズL1の探触中の探触、把持及び移送用アーム7を表わしている。このような特徴点は、例えばレンズの凹面上の基準中心CR(単焦点レンズの光学中心及び累進レンズの取付け用十字形)である。より一般的には、この点は、局所的、球形又は筒形の頂点屈折力を測定するのに望ましい関係点であり得る。例えば、標準的には、単焦点レンズの光学中心か又は累進レンズの近視及び遠視についての基準点である。

0210

実際、球形又は筒形眼球屈折力は、単数又は複数の焦点とレンズの凹状後面との間の距離の逆数によって定義される。測定装置5は、装置の固定基準フレームにおける単数又は複数の焦点の位置の測定を可能にする。対象点におけるレンズの凹面の探触により、この基準フレーム内でのその位置の測定、ひいては、測定された単数又は複数の焦点とレンズの後面上の間の単数又は複数の距離を測定することが可能となる。

0211

より精確には、以下の手順で遂行する。

0212

測定手段5は、最初に、レンズ又はジョブの特徴づけ又は立証に関係するレンズの単数又は複数の特徴点における局所的光学特性を決定した。この特性は電子コンピュータシステム100のメモリーに記憶された。

0213

その探触機能を遂行するアーム7は、レンズの片面上の単数又は複数の特徴点の位置、即ちこの場合単に高度、を決定するために電子コンピュータシステム100によって制御される。

0214

この位置は、対象点における局所的光学特性の工程7.1において予め記憶された値と組合されるように、電子コンピュータシステム100のメモリ内に記憶される。この組合せは、光学測定装置5によって決定されるレンズの局所的特性と探触によって得られた特徴点の位置を組合わせることにより、そこから特徴点におけるレンズの球形及び/又は円筒形屈折力、例えば近視及び遠視についての基準点における球面屈折力を演繹する、計算命令を含むソフトウェアを用いて実施される。このとき、球形又は円筒形眼球屈折力は、単数又は複数の焦点とレンズの凹状後面との間の距離の逆数として計算される。

0215

実際には、二つの作業が予想される。

0216

第一様式では、測定装置5は、前記特徴点又は関係点の焦点の位置を決定する。このとき、システム100により実行されたプログラムの計算命令は、探触により得られた特徴点の位置と測定装置5により実施される光学測定によって決定されたレンズの焦点の位置との比較(又は組合せ)から、対象の特徴点におけるレンズの焦点距離を演繹する。このときプログラムは、このように確認されたこの焦点距離の逆数として、頂点光学屈折力を計算する。

0217

第二様式では、測定装置5はレンズの一つの特徴点におけるレンズの屈折力の近似値を決定する。システム100により実行されたプログラムの計算命令はこのとき探触により得られた特徴点の位置に応じて、光学測定により得られたレンズの屈折力の近似値を補正する。この補正は、一方では対象の点において屈折力を評価するため光学測定の際に実施された近似、そして他方では光学屈折力が焦点距離の逆数に等しいという事実の結果としての数学補正式を用いてプログラムによって実施される。

0218

この第一探触の間、レンズの凹面(下部)9のみが下部ブランチ91の先端93により探触される。変形形態では、当然のことながら、探触手段85の上部ブランチ90が担持された他の先端92を用いてレンズL1の凸状上面8を探触することが可能である。

0219

工程10.1ジョブJ1の第一レンズL1の輪郭の探触
探触、把持及び第三移送アーム7は次に、このレンズがカット装置6によるカット後に求めるレンズを得るために充分な厚み及び表面積のものであることを立証するためにカットの後にレンズの予定の輪郭の探触を実施する。輪郭Tは例えば図20に表わされており、一方図16〜18は、探触手段85の先端92、93の接近運動を示す。

0220

リストジョイント81はまず最初に、レンズの周辺部付近に二つの先端が運ばれるように移動する。図示例において、下先端93(図17)は、この先端を担持するブランチ91の並行運動によりレンズL1の後面9と最初に接触する。その後、上先端92は、レンズの前面8を探触するためブランチ90の並行運動により移動する(図18)。その組立体は次に、先端92、93がレンズの輪郭を探触するようにリストジョイント81により移動する。しかしながらこの例は制限的なものでなく、最初に上先端と接触させる逆の解決法、更には、二つの先端の同時接近と接触を伴う混合型の解決法が想定できる。

0221

工程11.1.ジョブJ1の第一レンズL1のボックス中心の付近の複数の点及びボックス点に対する法線の決定のための点の探触。
本発明の実施のために先に定義されたボックス軸は次に、先行工程のように先端92、93が連続的にレンズと接触する状態で、この場合4つの点A、B、C、Dであるボックス中心CBの付近にある複数の点(少なくとも3点)の探触によって決定される(図21)。

0222

工程12.1 第二レンズの第一移送:測定装置5内のジョブJ1の第二レンズL2の通過のための装填及び取出し回転テーブル30の回転。

0223

工程13.1測定装置5によるジョブJ1の第二レンズL2の読取り。

0224

工程14.1 第二レンズの第二移送−ジョブJ1の第二レンズL2の探触を目的として中間位置へ装填及び取出し回転テーブル30を回転させる。

0225

工程15.1光学中心でのジョブJ1の第二レンズL2の探触。

0226

工程16.1ジョブJ1の第二レンズL2の輪郭の探触。

0227

工程17.1ジョブJ1の第二レンズL2のボックス中心付近の複数の点及びボックス軸に対する法線の決定のための点の探触。

0228

工程18.1 入力データとの関係における第一ジョブJ1の特性の照合。

0229

電子コンピュータシステム100の内部プログラムは、ジョブJ1の二枚のレンズL1及びL2の特性の自動的又は補助を伴う確認試験の実行。この確認試験は、次の二つの証明から成る。
− 第一に、電子コンピュータシステムのメモリー内の作業者により入力された処方にジョブの各レンズの特性が適合していることの個別的証明、及び
− 第二に、選択されたフレーム上への二枚のレンズの取付けをシミュレートしかつその取付けが可能であることを証明する、一つ眼鏡に属する一つの機能として、単一ジョブとみなされる二枚のレンズの全体的特性検査。

0230

各レンズを個別的に証明する特性は特に以下のものである。
− レンズのタイプ:単焦点、累進、二重又は三重焦点など…
− 球状、プリズム、円筒状屈折力
−累進レンズについての屈折力増加
− 円筒又はプリズムの軸
− 色調
指数
− 材料

0231

同一ジョブに属すると考えられる対の二枚のレンズの特性は、特に以下のものである。
− 各レンズについて測定装置5により形成された参照フレーム及び装着者に固有の瞳孔間距離の1/2の距離及び高さに応じたフレーム上での各レンズ、のセンタリング、このセンタリングは、以下に更に詳述されているように、その目的であるフレームへのレンズの取付けのシミュレーションを行なうことを可能にする、
− 取付けの美観を確保するための、レンズの前面との関係における各レンズの周縁部上のベベル又は溝の予定された軸方向位置(フレーム上の相互に対する二枚のレンズのバランスのとれた軸方向位置決定)、
−ジョブの二枚のレンズの色調、指数、ぼかしの適合性
− 二枚のレンズの相補性又は、二枚のレンズの同一ジョブへの帰属性、ジョブが実際に右レンズ左レンズから成ることそしてこれら二枚のレンズが確かに同一ジョブに属することを検査する。

0232

特に、ジョブの識別特性の全体的比較は、以下の要領で行なわれる。即ち、装着者の形態に固有のパラメータを表わす情報(特に瞳孔間1/2距離、及び水平線軸に対する瞳孔の高さ)及び前述の予備工程の際に獲得した、選択されたフレームの輪郭を表わす情報に基づいて、電子コンピュータシステム100は、LCDスクリーン(図示せず)等のディスプレイスクリーン上に表示されるビデオ画像を作成する。従って、このスクリーン上には、特に同じ縮尺でフレームの輪郭及びカットされていないレンズの輪郭が、その特殊な特性、特にマークされている識別点又は測定装置を利用して決定された点と共に表示される。測定、計算又は読取りされたデータ全てを考慮に入れることによって、眼科用未加工レンズとの関係におけるカット済みレンズの周囲の位置ひいては一般にはフレームの「リム」の輪郭を表す矩形の概ね中心である、カットを目的としたレンズの捕捉点の位置、を決定することが可能である。

0233

電子コンピュータシステム100は、選択されたフレームMの対応するリムC1、C2内の取付けをシミュレートするため、そして場合によってそのセンタリングを修正するため、一緒にとられるジョブJ1の眼科レンズL1、L2の識別特性に関するデータに比較したこれらの幾何学−形態学的データの情報処理を実施する。図39及び40では、装着者が選択したフレームのリム内の同一ジョブの眼科レンズ対の同時センタリングの異なる工程を概略的に図示した。

0234

図39に例示されているように、各眼科レンズL1、L2は、フレームMのリムC1、C2との関係における瞳孔P1、P2の規定された位置と光学中心又は基準中心CR(レンズが累進レンズである場合には、図35の取付け用十字形11)を一致させるように各リムC1、C2内で位置決めされる。眼科レンズL1、L2の初基直径が選択されたフレームMのリムC1、C2に比べ過度に小さい場合、レンズL1、L2の縁部B1、B2とフレームMのリムC1、C2の間にギャップができる。

0235

最初に、各眼科レンズの縁部B1、B2とフレームMの各リムC1、C2の間に存在する交点を除去するために上述の工程時に位置決めされたとおりの眼科レンズL1、L2の二つの光学中心又は基準中心CR間の瞳孔距離Dならびに二枚の眼科レンズの相対的センタリング高さ(相対高さは二枚の眼科レンズのセンタリング高さH間の差として規定される)を一定に保ちながら、二枚の眼科レンズL1、L2を(ここでは矢印に沿って)(仮想上)一緒に移動させる。

0236

しかしながら、二枚の眼科レンズL1、L2のこのような(仮想)同時移動の後、第二工程でフレームMの少なくとも一つのリムC1、C2に対応する眼科レンズL1、L2の縁部B1、B2間の交点がなおも残っている場合、第二工程において、二枚の眼科レンズの相対的センタリング高さHを保ちかつ各眼科レンズ縁部とフレームの各リム間に存在する全ての交差点を除去するために前記工程で位置決めされたように眼科レンズの二つの光学中心又は基準中心間の瞳孔距離を僅かに修正しながら二枚の眼科レンズL1、L2を一緒に、又は二枚のレンズのうちの一方を移動させる。

0237

いずれの場合でも、不可欠ではないが、前記眼科レンズL1、L2の同時移動(仮想)の際には、眼科レンズL1、L2が選択されたフレームのリムC1、C2内に一旦取付けられたならば、眼科レンズL1、L2の二つの光学中心又は基準中心CR及び装着者の瞳孔P1、P2が、たとえ一致しなくとも同じレベルライン又は水平ライン図40参照)上に位置するように、前記レンズの相対的センタリング高さHを保つことが好ましい。

0238

図40に示されているように、高さH及び瞳孔間距離Dが保たれていることから、装着者は、その視線を左又は右へ軽くそらすだけで無限に正しい視力を得ることができる。

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