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技術 タスク遷移データ記録装置、タスク遷移データ記録方法、及びタスク遷移データ記録用プログラム

出願人 本田技研工業株式会社株式会社ケーヒン
発明者 山本剛岩崎顕司近藤大介松浦隆加川義仁岡本星仁
出願日 2007年6月18日 (13年5ヶ月経過) 出願番号 2007-160345
公開日 2008年12月25日 (11年11ヶ月経過) 公開番号 2008-310747
状態 未査定
技術分野 デバッグ/監視
主要キーワード 内部状態データ 割り込み優先度 タスク識別 タスク遷移 読み出し器 解析対象データ 解析タスク エンジン制御タスク
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年12月25日)のものです。
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図面 (10)

課題

複数のタスクを有するソフトウェアのタスクの遷移履歴を効率良く記録することができるタスク遷移データ記録装置タスク遷移データ記録方法、及びタスク遷移データ記録用プログラムを提供する。

解決手段

タスク遷移データ記録装置は、少なくとも2つ以上のタスクを持つソフトウェアのタスク遷移データを記録する。タスクの起動データ及びタスクの終了データからなるタスク遷移データを取得するタスク遷移データ取得部1と、タスク遷移データ取得部1により取得されたタスク遷移データを解析するタスク遷移データ解析部2と、タスク遷移データ解析部2により解析された解析タスク遷移データを記録する解析結果記録部3とを備える。

概要

背景

従来、コンピュータに搭載されているマルチタスクソフトウェアデバッグプログラム内部動作状況監視のために、タスク遷移履歴を記録する装置が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。特許文献1のプログラムデバッグ装置では、CPUで実行されたタスクの実行履歴を記録しておき、当該タスクの実行履歴をタイムチャート形式で表示させる。また、特許文献2のタスク状態遷移監視装置では、実時間並行処理プログラム内で定義されるタスクのタスク識別コード、タスク状態、タスク状態遷移の原因、及びタスク状態遷移時の時刻を、タスク状態遷移情報として記録しておき、このタスク状態遷移情報に基づいて、タスク名とタスク状態と状態遷移の原因と実時間並行処理プログラムの実行時間との関係を表示させる。
特開昭61−262858号公報
特開昭60−11948号公報

概要

複数のタスクを有するソフトウェアのタスクの遷移履歴を効率良く記録することができるタスク遷移データ記録装置タスク遷移データ記録方法、及びタスク遷移データ記録用プログラムを提供する。タスク遷移データ記録装置は、少なくとも2つ以上のタスクを持つソフトウェアのタスク遷移データを記録する。タスクの起動データ及びタスクの終了データからなるタスク遷移データを取得するタスク遷移データ取得部1と、タスク遷移データ取得部1により取得されたタスク遷移データを解析するタスク遷移データ解析部2と、タスク遷移データ解析部2により解析された解析タスク遷移データを記録する解析結果記録部3とを備える。

目的

本発明は、上記事情に鑑み、複数のタスクを有するソフトウェアのタスクの遷移履歴を効率良く記録することができるタスク遷移データ記録装置、タスク遷移データ記録方法、タスク遷移データ記録用プログラムを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

少なくとも2つ以上のタスクを有するソフトウェアタスク遷移データを記録するタスク遷移データ記録装置であって、タスクの起動データ及びタスクの終了データからなるタスク遷移データを取得するタスク遷移データ取得部と、前記タスク遷移データ取得部により取得されたタスク遷移データを解析するタスク遷移データ解析部と、前記タスク遷移データ解析部により解析された解析タスク遷移データを記録する解析結果記録部とを備えることを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項2

請求項1記載のタスク遷移データ記録装置において、前記タスク遷移データ解析部は、解析処理として、実行中のタスク及び一時中断しているタスクを、該タスクの起動順積み上げタスク積み上げパターンを抽出し、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部による解析の結果抽出したタスク積み上げパターンを記録することを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項3

請求項2記載のタスク遷移データ記録装置において、タスク積み上げパターンの発生回数計測するタスク積み上げパターン発生回数計測部を備え、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部による解析の結果抽出したタスク積み上げパターン、及び前記タスク積み上げパターン発生回数計測部により計測されたタスク積み上げパターンの発生回数を記録することを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項4

請求項2又は3記載のタスク遷移データ記録装置において、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部による解析の結果抽出したタスク積み上げパターンのうち、タスクが起動したときのタスク積み上げパターンを記録することを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項5

請求項2又は3記載のタスク遷移データ記録装置において、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部による解析の結果抽出したタスク積み上げパターンのうち、タスク積み上げパターン内のタスクの数が極大になるタスク積み上げパターンのみを記録することを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項6

請求項1記載のタスク遷移データ記録装置において、前記タスク遷移データ解析部は、解析処理として、起動したタスク及び該タスクが起動してから終了するまでに起動した他のタスクと該他のタスクの起動回数タスク組み合わせパターンとして抽出し、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部により抽出したタスク組み合わせパターンを記録することを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項7

請求項6記載のタスク遷移データ記録装置において、前記タスク組み合わせパターンの発生回数を計測するタスク組み合わせパターン発生回数計測部を備え、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部により抽出したタスク組み合わせパターン、及び前記タスク組み合わせパターン発生回数計測部により計測されたタスク組み合わせパターンの発生回数を記録することを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項8

請求項1〜7のうちいずれか記載のタスク遷移データ記録装置において、前記タスク遷移データ解析部は、前記タスク遷移データ取得部により取得されたタスク遷移データに対して、予め規定されたタスクの分類に基づいて分類毎タスクグループを生成し、該タスクグループ毎に解析処理を行うことを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項9

請求項1〜8のうちいずれか記載のタスク遷移データ記録装置において、前記タスク遷移データ解析部は、解析処理として、前記タスク遷移データ取得部により取得されたタスク遷移データに対して、予め規定されたタスクの分類に基づいて同一の分類のタスクを同一のタスクと定義することを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項10

請求項1〜8のうちいずれか記載のタスク遷移データ記録装置において、解析対象とするタスクを指定するタスク種類指定部を備え、前記タスク遷移データ解析部は、解析処理として、前記タスク遷移データ取得部により取得されたタスク遷移データに対して、前記タスク種類指定部により指定されたタスクによって予め規定された発生すべきタスクの遷移パターンが発生しているか否かを判断し、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部により、予め規定された発生すべきタスクの遷移パターンが発生していないと判断された場合に、該データを記録することを特徴とするタスク遷移データ記録装置。

請求項11

少なくとも2つ以上のタスクを有するソフトウェアのタスク遷移データを記録するタスク遷移データ記録方法であって、タスクの起動データ及びタスクの終了データからなるタスク遷移データを取得するタスク遷移データ取得ステップと、前記タスク遷移データ取得ステップにより取得されたタスク遷移データを解析するタスク遷移データ解析ステップと、前記タスク遷移データ解析ステップにより解析された解析タスク遷移データを記録する記録ステップとを備えることを特徴とするタスク遷移データ記録方法。

請求項12

少なくとも2つ以上のタスクを有するソフトウェアのタスク遷移データを記録する処理をコンピュータに実行させるタスク遷移データ記録用プログラムであって、タスクの起動データ及びタスクの終了データからなるタスク遷移データを取得するタスク遷移データ取得処理と、前記タスク遷移データ取得処理により取得されたタスク遷移データを解析するタスク遷移データ解析処理と、前記タスク遷移データ解析処理により解析された解析タスク遷移データを記録する記録処理とを前記コンピュータに実行させる機能を備えることを特徴とするタスク遷移データ記録用プログラム。

技術分野

0001

本発明は、少なくとも2つ以上のタスクを有するソフトウェアのタスクの遷移履歴を記録する装置に関する。

背景技術

0002

従来、コンピュータに搭載されているマルチタスクソフトウェアのデバッグプログラム内部動作状況監視のために、タスクの遷移履歴を記録する装置が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。特許文献1のプログラムデバッグ装置では、CPUで実行されたタスクの実行履歴を記録しておき、当該タスクの実行履歴をタイムチャート形式で表示させる。また、特許文献2のタスク状態遷移監視装置では、実時間並行処理プログラム内で定義されるタスクのタスク識別コード、タスク状態、タスク状態遷移の原因、及びタスク状態遷移時の時刻を、タスク状態遷移情報として記録しておき、このタスク状態遷移情報に基づいて、タスク名とタスク状態と状態遷移の原因と実時間並行処理プログラムの実行時間との関係を表示させる。
特開昭61−262858号公報
特開昭60−11948号公報

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、上記特許文献1及び2の装置はタスクの遷移履歴をそのまま記録する方式のため、そのデータ容量は記録時間に比例して増大する。このため、タスク遷移頻度が低いソフトウェアを対象とするか、又は遷移履歴の記録を短時間としなければ実用が困難である。すなわち、記録データが膨大となるため、実際の使用に際してはハードディスク等の大容量の記憶装置を必要とする。しかし、例えば車載電子制御ユニット(ECU)に搭載するソフトウェアが解析対象の場合、車載状態のECUに別途、大容量の記憶装置を装着して使用することは難しい。また、記録データが膨大となるため、特許文献1及び2の装置が示すようにタスク遷移データ可視化しても、設計者目視でその妥当性を確認することは困難である。

0004

本発明は、上記事情に鑑み、複数のタスクを有するソフトウェアのタスクの遷移履歴を効率良く記録することができるタスク遷移データ記録装置、タスク遷移データ記録方法、タスク遷移データ記録用プログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

かかる目的を達成するために、本発明のタスク遷移データ記録装置は、少なくとも2つ以上のタスクを有するソフトウェアのタスク遷移データを記録するタスク遷移データ記録装置であって、タスクの起動データ及びタスクの終了データからなるタスク遷移データを取得するタスク遷移データ取得部と、前記タスク遷移データ取得部により取得されたタスク遷移データを解析するタスク遷移データ解析部と、前記タスク遷移データ解析部によって解析された解析タスク遷移データを記録する解析結果記録部とを備えることを特徴とする(第1発明)。

0006

第1発明のタスク遷移データ記録装置によれば、少なくとも2つ以上のタスクを有するソフトウェアの動作を解析するためのタスク遷移データが記録される。このとき、解析対象であるソフトウェアのタスクの遷移履歴を示すタスク遷移データが、タスク遷移データ取得部により取得され、このタスク遷移データが、タスク遷移データ解析部により、例えば統計的手法により解析される。このように、タスク遷移データの解析をデータの取得時、すなわち、タスク遷移の発生時にリアルタイムで行うことにより、例えば予め定義可能な不具合動作を、その発生タイミングに迅速に検知でき、さらには、不具合動作を検知したタイミングでのトリガ発生が可能となる。

0007

そして、解析結果記録部により、解析後のデータ(解析タスク遷移データ)が記録される。すなわち、解析結果記録部は、タスクの遷移履歴をそのまま記録するのではなく、タスク遷移履歴に基づく解析結果を記録する。このように、解析後のデータを記録するものであるから、タスク遷移データの複雑度を低減し、記録後の解析や表示の際に確認すべき、デバッグに有用なデータを抽出して記録することが可能となる。よって、必要な時間分データ記録後に、膨大なタスク遷移データを改めて解析する必要がなく、記録後のデータの解析や表示を容易に行い得る。しかも、例えば統計的な解析後のデータは、解析対象データの大きさに比例して増大せず、飽和するものである。よって、解析後のデータを記録することで、解析対象のソフトウェアにおいて、タスク遷移の頻度が高く記録時間が長いためタスク遷移データが膨大となる場合でも、解析処理により記録するデータ量を低減して、省メモリとすることが可能となる。従って、本発明によれば、複数のタスクを有するソフトウェアのタスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0008

また、第1発明のタスク遷移データ記録装置において、前記タスク遷移データ解析部は、解析処理として、実行中のタスク及び一時中断しているタスクを該タスクの起動順積み上げタスク積み上げパターンを抽出し、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部による解析の結果抽出したタスク積み上げパターンを記録することが好ましい(第2発明)。

0009

すなわち、マルチタスクソフトウェアのデバッグの際には、タスク同士の割り込み動作が重要となる。そこで、タスク遷移データ解析部は、タスクの割り込みに注目して、解析処理として、タスク積み上げパターンを抽出する。このタスク積み上げパターンは、タスクの割り込みの傾向を顕著に示すものであり、デバッグの際に有用性が高いデータである。しかも、タスク積み上げパターンは、解析対象データの大きさに比例して増大せず、取り得るパターン数が飽和するものである。よって、タスク遷移の頻度が高く記録時間が長くなると重複する確率が高くなるため、解析結果記録部によりタスク積み上げパターンを記録することにより、記録するデータ量を格段に低減することができる。従って、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量を低減して、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0010

また、第2発明のタスク遷移データ記録装置において、タスク積み上げパターンの発生回数計測するタスク積み上げパターン発生回数計測部を備える場合に、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部による解析の結果抽出したタスク積み上げパターン及び前記タスク積み上げパターン発生回数計測部にて計測されたタスク積み上げパターンの発生回数を記録することが好ましい(第3発明)。

0011

すなわち、タスク積み上げパターンの発生回数は、タスク積み上げパターンと共に、タスクの割り込みの傾向を顕著に示すものであり、デバッグの際に有用性が高いデータである。しかも、発生回数を記録するためのデータ量は、タスク遷移の頻度が高く記録時間が長くなっても増加しない。従って、タスク積み上げパターン及びその発生回数を記録することにより、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量を低減して、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0012

また、第2又は第3発明のタスク遷移データ記録装置において、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部による解析の結果抽出したタスク積み上げパターンのうち、タスクが起動したときのタスク積み上げパターンを記録することが好ましい(第4発明)。

0013

すなわち、マルチタスクソフトウェアでは、一般に、タスクの切り替えにおいて割り込みに対する復帰一意に決まるので、タスクが起動したときのタスク積み上げパターンは、タスクの割り込みの傾向を特に顕著に示すものであり、デバッグの際に有用性が高いデータである。従って、タスク積み上げパターンのうち、タスクが起動したときのタスク積み上げパターンのみを記録することで、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量をより低減して、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0014

または、第2又は第3発明のタスク遷移データ記録装置において、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部による解析の結果抽出したタスク積み上げパターンのうち、タスク積み上げパターン内のタスクの数が極大になるタスク積み上げパターンのみを記録することが好ましい(第5発明)。

0015

すなわち、タスクの数が極大になるタスク積み上げパターンは、タスクの割り込みの傾向を特に顕著に示すものであり、デバッグの際に有用性が高いデータである。従って、タスク積み上げパターンのうち、タスクの数が極大になるタスク積み上げパターンのみを記録することで、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量をより低減して、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0016

また、第1発明のタスク遷移データ記録装置において、前記タスク遷移データ解析部は、解析処理として、起動したタスク及び該タスクが起動してから終了するまでに起動した他のタスクと該他のタスクの起動回数タスク組み合わせパターンとして抽出し、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部にて抽出したタスク組み合わせパターンを記録することが好ましい(第6発明)。

0017

この場合、タスク遷移データ解析部は、タスクの割り込みに注目して、解析処理として、タスク組み合わせパターンを抽出する。このタスク組み合わせパターンは、タスクの割り込みの傾向を顕著に示すものであり、デバッグの際に有用性が高いデータである。そして、タスク組み合わせパターンは、解析対象データの大きさに比例して増大せず、取り得るパターン数が飽和するものである。よって、タスク遷移の頻度が高く記録時間が長くなると重複する確率が高くなるため、解析結果記録部によりタスク組み合わせパターンを記録することにより、記録するデータ量を格段に低減することができる。しかも、タスク組み合わせパターンは、タスクの起動の順列情報ではなくタスクの起動の組み合わせ情報であるので、その取り得るパターン数は順列情報に比べて少なく、より早く飽和する。従って、タスク組み合わせパターンを記録することにより、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量を低減して、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0018

また、第6発明のタスク遷移データ記録装置において、タスク組み合わせパターンの発生回数を計測するタスク組み合わせパターン発生回数計測部を備える場合に、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部にて抽出したタスク組み合わせパターン及びタスク組み合わせパターン発生回数計測部にて計測されたタスク組み合わせパターンの発生回数を記録することが好ましい(第7発明)。

0019

すなわち、タスク組み合わせパターンの発生回数は、タスク組み合わせパターンと共に、タスクの割り込みの傾向を顕著に示すものであり、デバッグの際に有用性が高いデータである。しかも、発生回数を記録するためのデータ量は、タスク遷移の頻度が高く記録時間が長くなっても増加しない。従って、タスク組み合わせパターン及びその発生回数を記録することにより、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量をより低減して、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0020

また、第1〜第7発明のタスク遷移データ記録装置において、前記タスク遷移データ解析部は、前記タスク遷移データ取得部により取得されたタスク遷移データに対して、予め規定されたタスクの分類に基づいて分類毎タスクグループを生成し、該タスクグループ毎に解析処理を行うことが好ましい(第8発明)。なお、予め規定されたタスクの分類は、例えば、タスクの機能、タスクの優先順位、タスクの発生要因タスク間相関関係の有無等である。

0021

この場合、タスクグループ毎に解析処理を行うので、解析後のデータでは、分類毎のタスク遷移データの傾向が顕著に示される。そして、この解析後のデータが解析結果記録部に記録される。すなわち、解析結果記録部は、解析結果をタスクグループ毎に記録する。これにより、記録後の解析や表示の際に、確認したい分類についての解析や表示が容易に行える。また、記録後の解析をタスクグループ毎に並行して行うことが可能となる。従って、タスク遷移データ解析部によりタスクグループ毎に解析処理を行うことで、記録するデータ量を低減すると共に、記録後のデータの解析や表示をより容易にして、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0022

また、第1〜第8発明のタスク遷移データ記録装置において、前記タスク遷移データ解析部は、解析処理として、前記タスク遷移データ取得部により取得されたタスク遷移データに対して、予め規定されたタスクの分類に基づいて同一の分類のタスクを同一のタスクと定義することが好ましい(第9発明)。なお、予め規定されたタスクの分類は、例えば、タスクの機能、タスクの優先順位、タスクの発生要因、タスク間の相関関係の有無等である。

0023

この場合、タスク遷移データ解析部により、同一の分類のタスクが同一のタスクと定義される。これにより、解析後のデータでは、分類毎のタスク遷移データの傾向が顕著に示され、この解析後のデータが解析結果記録部に記録されるので、記録後の解析や表示の際に、確認したい分類についての解析や表示が容易に行える。さらに、定義後のデータが解析結果記録部に記録されるので、擬似的にタスクの種類数の少ないタスク遷移データとして記録される。従って、記録後のデータの解析や表示をより容易にすると共に、記録するデータ量を低減して、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0024

また、第1〜第8発明のタスク遷移データ記録装置において、解析対象とするタスクを指定するタスク種類指定部を備え、前記タスク遷移データ解析部は、解析処理として、前記タスク遷移データ取得部により取得されたタスク遷移データに対して、前記タスク種類指定部により指定されたタスクによって予め規定された発生すべきタスクの遷移パターンが発生しているか否かを判断し、前記解析結果記録部は、前記タスク遷移データ解析部により、予め規定された発生すべきタスクの遷移パターンが発生していないと判断された場合に、該データを記録することが好ましい(第10発明)。

0025

すなわち、マルチタスクソフトウェアのデバッグの際に、特定のタスクの動作を確認できれば十分な場合もある。例えば、特定のタスクが、予め規定された遷移パターンで起動されるように仕様が規定されているときに、この仕様に合致した遷移パターンが発生するか否かを確認したい場合が想定される。そこで、この場合には、タスク種類指定部により解析対象であるタスクを予め指定し、タスク遷移データ解析部により、指定されたタスクによって予め規定された発生すべきタスクの遷移パターンが発生しているか否かを判断する。これにより、確認したいタスクの動作のみが解析される。そして、解析結果記録部は、タスク遷移データ解析部により、予め規定された発生すべきタスクの遷移パターンが発生していないと判断された場合に、該データを記録する。よって、確認したいタスクについての解析結果のみが記録されるので、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量を低減することができる。しかも、解析結果記録部は、発生すべきタスクの遷移パターンが発生していないと判断された場合に、該データを記録するので、判断結果によらず全て記録する場合に比べて、記録するデータ量をさらに低減することができる。従って、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0026

次に、本発明のタスク遷移データ記録方法は、少なくとも2つ以上のタスクを有するソフトウェアのタスク遷移データを記録するタスク遷移データ記録方法であって、タスクの起動データ及びタスクの終了データからなるタスク遷移データを取得するタスク遷移データ取得ステップと、前記タスク遷移データ取得ステップにより取得されたタスク遷移データを解析するタスク遷移データ解析ステップと、前記タスク遷移データ解析ステップにより解析された解析タスク遷移データを記録する記録ステップとを備えることを特徴とする(第11発明)。

0027

第11発明のタスク遷移データ記録方法によれば、第1発明のタスク遷移データ記録装置に関して説明したように、解析結果記録ステップにより、タスク遷移データ解析ステップによる解析後のタスク遷移データが記録されるので、記録後の解析や表示の際に確認すべき、デバッグに有用なデータを抽出して記録することが可能となる。よって、必要な時間分のデータ記録後に、膨大なタスク遷移データを改めて解析することなく、記録後のデータの解析や表示を容易に行い得る。また、解析後のデータを記録することで、解析対象のソフトウェアにおいてタスク遷移データが膨大となる場合でも、解析処理により記録するデータ量を低減して、省メモリとすることが可能となる。従って、本発明によれば、複数のタスクを有するソフトウェアのタスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0028

次に、本発明のタスク遷移データ記録用プログラムは、少なくとも2つ以上のタスクを有するソフトウェアのタスク遷移データを記録する処理をコンピュータに実行させるタスク遷移データ記録用プログラムであって、タスクの起動データ及びタスクの終了データからなるタスク遷移データを取得するタスク遷移データ取得処理と、前記タスク遷移データ取得処理により取得されたタスク遷移データを解析するタスク遷移データ解析処理と、前記タスク遷移データ解析処理により解析された解析タスク遷移データを記録する記録処理とを前記コンピュータに実行させる機能を備えることを特徴とする(第12発明)。

0029

第12発明のタスク遷移データ記録用プログラムによれば、第1発明のタスク遷移データ記録装置に関して説明した効果を奏し得る処理をコンピュータに実行させることができる。

発明を実施するための最良の形態

0030

[第1実施形態]
本発明のタスク遷移データ記録装置における第1実施形態について図1図3を用いて説明する。図1は、本実施形態のタスク遷移データ記録装置の機能ブロック図である。また、図2は、図1のタスク遷移データ記録装置におけるタスク遷移データ記録処理を示す説明図であり、図3は、図1のタスク遷移データ記録装置における不具合検出処理を示す説明図である。

0031

図1に示すように、本実施形態のタスク遷移データ記録装置は、解析対象となるソフトウェアが搭載されているコンピュータ(CPU,ROM,RAM,I/O等からなる。)10により構成されている。なお、タスク遷移データ記録装置は、ソフトウェアが搭載されているコンピュータ10と通信可能に接続された他のコンピュータにより構成されていてもよい。コンピュータ10は、例えば車両(図示せず)に搭載され、当該車両の動作を制御するECUや、ナビゲーション装置を構成する。

0032

タスク遷移データ記録装置は、マルチタスクソフトウェア(少なくとも2つ以上のタスクを有するソフトウェア)のタスクの遷移履歴を記録する。このタスク遷移データ記録装置は、その機能として、タスク遷移データ取得部1、タスク遷移データ解析部2、解析結果記録部3、イベント判定部4、内部状態データ一時記憶部5、及び読み出し器6を備えている。これらの各機能は、1つのコンピュータにより構成されていてもよく、複数の独立したコンピュータにより構成されていてもよい。

0033

また、これらの各機能は、コンピュータ10のメモリに予め実装されたプログラムをコンピュータ10により実行することにより実現される。このプログラムは、本発明のタスク遷移データ記録用プログラムを含んでいる。なお、当該プログラムはCD−ROM等の記録媒体を介してメモリに格納されてもよい。或いは、当該プログラムは外部のサーバからネットワーク人工衛星を介して配信または放送され、車両等に搭載された通信機器により受信された上でメモリに格納されてもよい。

0034

タスク遷移データ取得部1は、ソフトウェアの有するタスクの起動データ及びタスクの終了データからなるタスク遷移データを取得する。すなわち、マルチタスクソフトウェアでは、タスクの割り込み(タスクが起動して実行中の他のタスクが中断される)・復帰(割り込んだタスクが終了して、中断されていた他のタスクの実行が再開される)によりタスクの遷移が行なわれる。そして、各タスクの起動や終了の際に、タスクの起動データや終了データがそれぞれ発生される。

0035

タスク遷移データ解析部2は、タスク遷移データ取得部1により取得されたタスク遷移データを解析する。具体的には、タスク遷移データ解析部2は、解析処理として、実行中のタスク及び一時中断しているタスクを該タスクの起動順に積み上げた、タスク積み上げパターンを抽出する。さらに、タスク遷移データ解析部2は、その機能として、タスク積み上げパターン発生回数計測部を備え、抽出したタスク積み上げパターンの発生回数を計測する。

0036

解析結果記録部3は、タスク遷移データ解析部2により解析された解析タスク遷移データを記録する。具体的には、解析結果記録部3は、タスク遷移データ解析部2による解析の結果抽出したタスク積み上げパターン及びその発生回数を記録する。

0037

イベント判定部4は、解析結果記録部3に記録された解析結果に基づいて、ソフトウェアの動作中に、後の解析時に注目すべきイベントが発生しているか否かを判定する。そして、イベント判定部4は、イベントが発生していると判定した場合には、内部状態データ一時記億部5にフリーズ指令を出力する。

0038

内部状態データ一時記憶部5は、解析対象であるソフトウェアの内部状態データを一時記憶する。具体的には、内部状態データ一時記億部5は、例えばリングバッファであり、内部状態データが上書きされながら逐次記憶される。このとき、内部状態データ一時記億部5は、イベント判定部4からフリーズ指令を受けた場合、当該指令を受けた時点から所定時間分の内部状態データについては上書きせずデータを残す。

0039

そして、解析結果記録部3及び内部状態データ一時記億部5に記憶されたデータは、読み出し器6を介して読み出される。読み出されたデータは、ソフトウェアの設計者等のユーザに表示されたり、後の解析における不具合検出処理等に用いられる。

0040

なお、解析結果記録部3及び内部状態データ一時記億部5は、RAM,HDD等の記憶装置である。

0041

次に、本実施形態のタスク遷移データ記録装置の作動(タスク遷移データ記録処理)について図2を用いて説明する。なお、タスク遷移データ記録装置では、タスク遷移データ記録処理と並行して、内部状態データ一時記憶部5にソフトウェアの内部状態データを記憶させる処理が、逐次実行されている。

0042

タスク遷移データ記録処理において、まず、タスク遷移データ取得部1により、タスク遷移データが取得される。図2(a)は、取得されるタスク遷移データの例を示す。以下では、解析対象であるソフトウェアにおいて、図2(a)のようにタスク遷移が発生した場合を例にして説明する。図2(a)の例において、解析対象であるソフトウェアは、タスク60,10,20,30の4種類のタスクを有しており、これらのタスクの優先順位は低い順にタスク60,10,20,30である。また、図2(a)で、横軸は時間を示し、下段からタスク60,10,20,30の実行状態がそれぞれ示されている。

0043

次に、タスク遷移データ解析部2は、タスク遷移データ取得部1により取得されたタスク遷移データを解析する。例えば、図2(a)に示すようなタスク遷移データが取得された場合に、タスク遷移データ解析部2は、図2(b)に示すように、5種類のタスク積み上げパターンP1〜P5を抽出する。このタスク積み上げパターンは、取り得るパターン数が飽和するものであり、タスク遷移の頻度が高く記録時間が長くなると重複する確率が高くなる。これと共に、タスク遷移データ解析部2は、積み上げパターンの発生回数を計測する。これにより、タスクの割り込みの傾向を顕著に示す、タスク積み上げパターン及びその発生回数が得られる。

0044

次に、解析結果記録部3は、タスク積み上げパターンとその発生回数を記録する。例えば、図2(b)に示すようなタスク積み上げパターンが抽出された場合に、解析結果記録部3は、図2(c)に示すように、タスク積み上げパターンP1〜P5と、各パターンの発生回数を記録する。これにより、タスク遷移データが膨大な場合に、タスク遷移データをそのまま記録するより、記録するデータ量が格段に低減される。

0045

次に、イベント判定部4は、解析結果記録部3により記録された解析結果に基づいて、ソフトウェアの動作中に、後の解析時に注目すべきイベントが発生しているか否かを判定する。そして、イベント判定部4は、イベントが発生していると判定した場合には、内部状態データ一時記億部5にフリーズ指令を出力する。イベント判定部4によりフリーズ指令が出力された場合、内部状態データ一時記憶部5において、当該指令を受けた時点から所定時間分の内部状態データについては上書きせずデータを残す処理が行なわれる。

0046

以上がタスク遷移データ記録処理である。そして、解析結果記録部3及び内部状態データ一時記億部5に記憶されたデータは、読み出し器6を介して読み出され、ソフトウェアの設計者等のユーザに表示されたり、後の解析における不具合検出処理等に用いられる。

0047

ここで、不具合検出処理について、図3に示す例を用いて説明する。図3(a)は、タスク遷移データ取得部1により取得されるタスク遷移データの例を示す。図3(a)において、横軸は時間を示し、下段からタスク60,20,10,30の実行状態が示されている。すなわち、図3(a)の例では、図2(a)に示す例と、タスク10とタスク20の順番が逆となっている。このタスク遷移データから、図3(b)に示すように、タスク遷移データ解析部2により5種類のタスク積み上げパターンP1〜P5が抽出される。

0048

このとき、解析対象であるソフトウェアは、仕様としては、図2(a)の例と同様に、タスク60,10,20,30の4種類のタスクを有しており、これらのタスクの優先順位は低い順にタスク60,10,20,30であるものとする。

0049

これに対して、不具合検出処理において、図3(b)の検出例に示すように、タスク積み上げパターンP2,P3における積み上げ順序{60→20→10}から、タスクの割り込み優先度の仕様に反した割り込みの発生を検出できる。このように、タスク積み上げパターンはデバッグの際に有用なデータであり、タスク積み上げパターンに基づいて、ソフトウェアの不具合を適切に検出することができる。

0050

本実施形態によれば、解析処理により抽出された、タスク積み上げパターンとその発生回数が記録されるので、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量を低減して、省メモリとすることができる。よって、本実施形態によれば、マルチタスクソフトウェアにおいて、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0051

なお、本実施形態では、解析結果記録部3により記録された解析タスク遷移データを読み出し器6で読み出して、後の解析において、不具合検出処理を行うものとしたが、他の実施形態として、タスク遷移データ解析部2による解析において、不具合検出処理を行うものとしてもよい。この場合、例えば、不具合検出処理の結果を、解析結果記録部3に記録したり、イベント判定部4によるイベント判定の判定条件として用いることができる。

0052

また、本実施形態では、タスク積み上げパターン発生回数計測部を備え、タスク積み上げパターンとその発生回数とを抽出して解析結果記録部3に記憶させたが、他の実施形態として、タスク積み上げパターン発生回数計測部を備えず、タスク積み上げパターンのみを記録するようにしてもよい。

0053

また、本実施形態では、発生するタスク積み上げパターンを全て記録するものとしたが、他の実施形態として、パターンが積み上がったときだけ記録するようにしてもよい。ここで、図4に示す例を用いて説明すると、図4(a)は、図2(a)と同様の、タスク遷移データ取得部1により取得されるタスク遷移データの例を示す。このタスク遷移データから、図4(b)〜(d)に示すように、図2(b)と同様に、タスク遷移データ解析部2によりタスク積み上げパターンが抽出される。このとき、図4(b)に示す例では、発生した全てのタスク積み上げパターンが記録される。

0054

これに対して、パターンが積み上がったときだけ記録する場合、例えば、図4(c)に示すように、P2(1回目),P3(1回目)でパターンが積み上がるので、タスク積み上げパターンが記録される。このタスクの数が積み上がったときのタスク積み上げパターンは、タスクの割り込みの傾向を特に顕著に示すものであり、デバッグの際に有用性が高いデータである。一方、P2(2回目)ではタスク20が終了されパターンが削除されているので記録されない。これにより、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量をより低減して、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0055

または、他の実施形態として、パターン内のタスクの数が極大となったときだけ記録するようにしてもよい。例えば、図4(d)に示すように、P1(1回目),P2(1回目)ではタスク積み上げパターンが増加し、P3(1回目)でタスク積み上げパターンが極大となって、P2(2回目)でタスク積み上げパターンが減少している。よって、P3(1回目)のタスク積み上げパターンが記録される。このタスクの数が極大のときのタスク積み上げパターンは、タスクの割り込みの傾向を特に顕著に示すものであり、デバッグの際に有用性が高いデータである。一方、P1(1回目),P2(1回目),P2(2回目)では記録されない。これにより、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量をより低減して、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態のタスク遷移データ記録装置について図5を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態と、タスク遷移データ解析部2が行う処理、及び解析結果記録部3に記録されるデータのみが相違する。以下の説明では、第1実施形態と同一の構成には同一の参照符号を付して説明を省略する。

0056

本実施形態のタスク遷移データ記録装置において、タスク遷移データ解析部2は、解析処理として、起動したタスク及び該タスクが起動してから終了するまでに起動した他のタスクと該他のタスクの起動回数をタスク組み合わせパターンとして抽出する。さらに、タスク遷移データ解析部2は、その機能として、タスク組み合わせパターン発生回数計測部を備え、抽出したタスク組み合わせパターンの発生回数を計測する。そして、解析結果記録部3は、タスク遷移データ解析部2により抽出したタスク組み合わせパターンとその発生回数を記録する。他の構成は第1実施形態と同じである。

0057

次に、本実施形態のタスク遷移データ記録装置の作動(タスク遷移データ記録処理)について図5を用いて説明する。図5(a)は、タスク遷移データ取得部1により取得されるタスク遷移データを示す。図5(a)において、横軸は時間を示し、下段からタスク60,10,18,20,30の実行状態が示されている。ここで、起動信号として、起動を示すSとタスクの名前を連続して出力し、終了信号として、終了を示すEとタスクの名前を連続して出力するものとすると、図5(a)に示すタスクの遷移履歴は、図5(b)に示すような信号となる。

0058

このとき、タスク遷移データ解析部2は、タスク組み合わせパターンとして、起動した各タスクについて、その終了までに他のどのタスクが何回割り込んだかを抽出する。例えば、図5(a)に示すようなタスク遷移データが取得された場合に、タスク遷移データ解析部2は、図5(c)に示すように、7種類のタスク組み合わせパターンQ1〜Q7を抽出する。例えば、タスク組み合わせパターンQ1は、タスク60が起動して終了するまでの間に、タスク10が1回、タスク20が2回、タスク30が2回割り込んだことを示す、タスク組み合わせパターンである。このタスク組み合わせパターンは、取り得るパターン数が飽和するものであり、タスク遷移の頻度が高く記録時間が長くなると重複する確率が高くなる。しかも、タスク組み合わせパターンは、タスクの起動の組み合わせ情報であるので、その取り得るパターン数は順列情報に比べて少なく、より早く飽和する。

0059

これと共に、タスク遷移データ解析部2は、抽出したタスク組み合わせパターンの発生回数を計測する。これにより、タスクの割り込みの傾向を顕著に示す、タスク組み合わせパターン及びその発生回数が得られる。

0060

次に、解析結果記録部3は、タスク組み合わせパターンとその発生回数を記録する。例えば、図5(a)に示すようなタスク遷移データが取得された場合に、解析結果記録部3は、図5(c)に示すように、タスク組み合わせパターンQ1〜Q7と、各パターンの発生回数を記録する。これにより、タスク遷移データが膨大な場合に、タスク遷移データをそのまま記録するより、記録するデータ量が格段に低減される。他の作動は第1実施形態と同じである。

0061

本実施形態によれば、解析処理により抽出された、タスク組み合わせパターンとその発生回数が記録されるので、第1実施形態と同様に、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量を低減して、省メモリとすることができる。よって、本実施形態によれば、マルチタスクソフトウェアにおいて、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0062

なお、本実施形態では、タスク組み合わせパターン発生回数計測部を備え、解析結果記録部3は、タスク組み合わせパターンとその発生回数とを記録したが、他の実施形態として、タスク組み合わせパターン発生回数計測部を備えず、解析結果記録部3は、発生したタスク組み合わせパターンのみを記録するようにしてもよい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態のタスク遷移データ記録装置について図6図7を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態と、タスク遷移データ解析部2が行う処理、及び解析結果記録部3が記録するデータのみが相違する。以下の説明では、第1実施形態と同一の構成には同一の参照符号を付して説明を省略する。

0063

本実施形態のタスク遷移データ記録装置において、タスク遷移データ解析部2は、タスク遷移データ取得部1により取得されたタスク遷移データに対して、予め規定されたタスクの分類に基づいて分類毎のタスクグループを生成し、該タスクグループ毎に解析処理を行う。ここで、タスクの分類は、例えば、タスクの機能、タスクの優先順位、タスクの発生要因、タスク間の相関関係の有無等である。そして、解析結果記録部3には、解析タスク遷移データがタスクグループ毎に記録される。他の構成は、第1実施形態と同じである。

0064

図6に、コンピュータ10が車両に搭載されたECUであり、タスク遷移データ解析部2が、タスクの機能を用いてタスクの分類をする場合の例を示す。図6の例では、車両に搭載されたECUの機能として、エンジン制御空調制御ナビ制御の3つを用いる。このとき、タスク遷移データ解析部2は、タスクを、分類A(エンジン制御タスク)、分類B(空調制御タスク)、分類C(ナビ制御タスク)の3種類に分類する。そして、タスク遷移データ解析部2は、タスクグループ毎に解析処理を行う。これにより、解析結果記録部3には、解析結果が、解析記録A,B,Cのように3つのタスクグループ毎に記録される。

0065

次に、本実施形態のタスク遷移データ記録装置の作動(タスク遷移データ記録処理)について図7を用いて説明する。図7(a)は、図2(a)と同様の、タスク遷移データ取得部1により取得されるタスク遷移データの例を示す。そして、図7(a)の例において、タスク遷移データ解析部2により、タスク10と30(図7(a)においてハッチングが付されている)、タスク60と20(図7(a)において点描が付されている)が、それぞれ同じグループに分類されている。

0066

このとき、タスク遷移データ解析部2により取得されるタスク遷移データは、図7(b)に示すように2つのタスクグループに分類され、この2つのタスクグループ毎に解析処理が行われ、解析結果記録部3に記録される。これにより、例えば、データを記録後、タスク10とタスク30の関係、タスク60とタスク20の関係にそれぞれ着目して解析を行いたい場合、データが既に分類されていることから解析が容易となる。さらに、2つのタスクグループの解析処理を並行して行うことが可能となる。他の作動は、第1実施形態と同じである。

0067

本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、解析後のタスク遷移データが記録されるので、デバッグに有用なデータを抽出して、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量を低減して、省メモリとすることができる。さらに、本実施形態によれば、タスクグループ毎に解析処理を行うので、記録後の解析や表示の際に、確認したい分類についての解析や表示が容易となる。また、記録後の解析を各タスクグループ毎に並行して行うことが可能となる。よって、本実施形態によれば、マルチタスクソフトウェアにおいて、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態のタスク遷移データ記録装置について図8を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態と、タスク遷移データ解析部2が行う処理、及び解析結果記録部3が記録するデータのみが相違する。以下の説明では、第1実施形態と同一の構成には同一の参照符号を付して説明を省略する。

0068

本実施形態のタスク遷移データ記録装置において、タスク遷移データ解析部2は、解析処理として、タスク遷移データ取得部1により取得されたタスク遷移データに対して、予め規定されたタスクの分類に基づいて同一の分類のタスクを同一のタスクと定義する。そして、解析結果記録部3には、定義後の解析タスク遷移データが記録される。他の構成は、第1実施形態と同じである。

0069

次に、本実施形態のタスク遷移データ記録装置の作動(タスク遷移データ記録処理)について図8を用いて説明する。図8(a)は、図7(a)と同様の、タスク遷移データ取得部1により取得されるタスク遷移データの例を示す。

0070

このとき、タスク遷移データ解析部2は、解析処理として、タスク遷移データに対して、予め規定されたタスクの分類に基づいて同一の分類のタスクを同一のタスクと定義する。例えば、図8(a)に示すようなタスク遷移データが取得された場合、タスク遷移データ解析部2は、図8(b)に示すように、タスク60と20が分類されたグループを、タスク62と定義し、タスク10と30が分類されたグループを、タスク13と定義する。この定義後のデータでは、分類間のタスク遷移データの傾向が顕著に示される。

0071

そして、解析結果記録部3は、この定義後のタスク遷移データを記録する。これにより、例えば、図8(b)の例では、取得された4種類のタスク60,20,10,30が、擬似的に、2種類のタスク62,13とされて記録される。他の作動は、第1実施形態と同じである。

0072

本実施形態によれば、解析処理で同一の分類のタスクを同一のタスクと定義するので、分類間のタスク遷移データの傾向が顕著に示され、この解析後のデータが記録されるので、記録後の解析や表示の際に、確認したい分類についての解析や表示が容易となる。さらに、定義後のデータが解析結果記録部に記録されるので、擬似的にタスクの種類数の少ないタスク遷移データとして記録されるので、記録するデータ量を低減して、省メモリとすることができる。よって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、マルチタスクソフトウェアにおいて、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

0073

なお、他の実施形態として、タスク遷移データ解析部2は、解析処理において、同一の分類のタスクを同一のタスクと定義した後に、この定義後のデータにさらに他の解析処理を行い、この解析後のデータを、解析結果記録部3に記録してもよい。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態のタスク遷移データ記録装置について図9を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態と、タスク種類指定部を備えること、タスク遷移データ解析部2が行う処理、及び解析結果記録部3が記録するデータのみが相違する。以下の説明では、第1実施形態と同一の構成には同一の参照符号を付して説明を省略する。

0074

本実施形態のタスク遷移データ記録装置では、解析対象であるタスクを指定するタスク種類指定部が備えられている。そして、タスク遷移データ解析部2は、解析処理として、タスク遷移データ取得部1により取得されたタスク遷移データに対して、タスク種類指定部により指定されたタスクによって予め規定された発生すべきタスクの遷移パターンが発生しているか否かを判断する。そして、解析結果記録部3は、タスク遷移データ解析部2により、予め規定された発生すべきタスクの遷移パターンが発生していないと判断された場合に、該データを記録する。他の構成は、第1実施形態と同じである。

0075

次に、本実施形態のタスク遷移データ記録装置の作動(タスク遷移データ記録処理)について図9を用いて説明する。図9(a)は、タスク遷移データ取得部1により取得されるタスク遷移データの例を示す。図9(a)において、横軸は時間を示し、下段からタスク60,20,10,30の実行状態が示されている。すなわち、解析対象であるソフトウェアでは、タスク60,20,10,30の4種類のタスクが、それぞれに規定された規則に従って起動している。

0076

このとき、図9(b)に示すように、確認したい動作が、タスク30とタスク20の起動規則である場合とする。すなわち、タスク30とタスク20が、予め規定された遷移パターン(例えば、タスク30が5ms毎、タスク20が1ms毎)で起動されるように仕様が規定されているときに、この仕様に合致した遷移パターンが発生するか否かを確認する場合である。

0077

このとき、タスク種類指定部により、解析対象であるタスクとしてタスク20及びタスク30が指定される。そして、この指定されたタスク30及びタスク20によって予め規定された発生すべきタスクの遷移パターンは、タスク30が起動した後にタスク20が5回起動されるパターンを繰り返し単位として、この繰り返し単位が周期的に繰り返されるものとなる。

0078

そこで、タスク遷移データ解析部2は、タスク30及びタスク20のみに着目して、その周期的なパターンを抽出する。具体的には、図9(c)に示すように、{タスク30×1,タスク20×5}のパターンを繰り返し単位として、この繰り返し単位が周期的に繰り返されることを抽出する。

0079

次に、タスク遷移データ解析部2は、予め規定された発生すべきタスク30及びタスク20の遷移パターンが発生しているか否かを判断する。具体的には、タスク遷移データ解析部2は、繰り返し単位毎に、抽出された繰り返し単位が、予め規定された繰り返し単位と同じであるか否かを判断する。同じであると判断された場合は、取得されたタスク遷移データがOKデータであり、この場合には、解析結果記録部3は、OKデータである繰り返し単位分のデータを記録しない。一方、同じでないと判断された場合は、取得されたタスク遷移データNGデータであり、この場合には、解析結果記録部3は、NGデータである繰り返し単位分のデータを記録する。このように、NGデータのみを記録するので、判断結果によらず繰り返し単位分のデータを全て記録する場合に比べて、記録するデータ量をさらに低減することができる。

0080

さらに、タスク遷移データ解析部2により、取得されたデータがNGデータであると判断された場合には、イベント判定部4により、内部状態データ一時記億部5にフリーズ指令を出すようにしてもよい。他の作動は、第1実施形態と同じである。

0081

本実施形態によれば、特定のタスクの動作を確認したい場合に、この特定のタスクを予め指定して、解析処理で、この指定されたタスクの動作のみが解析され、その解析結果が記録される。これにより、記録後のデータの解析や表示を容易にすると共に、記録するデータ量を低減して、省メモリとすることができる。さらに、本実施形態では、発生すべきタスクの遷移パターンが発生していないと判断された場合にのみ、データを記録するので、記録するデータ量をさらに低減することができる。よって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、マルチタスクソフトウェアにおいて、タスクの遷移履歴を効率良く記録することができる。

図面の簡単な説明

0082

本発明の第1実施形態であるタスク遷移データ記録装置の機能ブロック図。
図1のタスク遷移データ記録装置におけるタスク遷移データ記録処理を示す説明図。
図1のタスク遷移データ記録装置における不具合検出処理を示す説明図。
図2のタスク遷移データ記録処理の他の例を示す説明図。
本発明の第2実施形態であるタスク遷移データ記録装置のタスク遷移データ記録処理を示す説明図。
本発明の第3実施形態であるタスク遷移データ記録装置のタスク遷移データ記録処理の概要を示す説明図。
図6のタスク遷移データ記録処理を示す説明図。
本発明の第4実施形態であるタスク遷移データ記録装置のタスク遷移データ記録処理を示す説明図。
本発明の第5実施形態であるタスク遷移データ記録装置のタスク遷移データ記録処理を示す説明図。

符号の説明

0083

1…タスク遷移データ取得部、2…タスク遷移データ解析部、3…解析結果記録部、4…イベント判定部、5…内部状態データ一時記億部、6…読み出し器。

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