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技術 ポリフェノール含有組成物の精製方法、及び該精製方法により精製されたポリフェノール含有組成物

出願人 小川香料株式会社
発明者 西脇信綱風見孝幸安田祐介青野真也佐古知英
出願日 2007年5月10日 (13年7ヶ月経過) 出願番号 2007-125287
公開日 2008年11月20日 (12年1ヶ月経過) 公開番号 2008-280282
状態 特許登録済
技術分野 非アルコール性飲料 食品の着色及び栄養改善 植物物質含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード パーム椰子 植物系材料 機能素材 着色性物質 沈殿性物質 西洋料理 対象品 苦味除去
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年11月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

ポリフェノールを含有する組成物において、ポリフェノールの含量を低減させることなく、安全性に優れ、効果的に脱色、苦味除去等の精製処理を行う方法を提供することである。

解決手段

低温処理した活性炭接触処理させることを特徴とするポリフェノール含有組成物精製方法であり、該低温処理は−50〜10℃で20分〜48時間で行われる。

概要

背景

カテキンに代表されるポリフェノール類は、近年健康機能素材として最も注目を集めている素材であり、種々の生理機能効果が開発されてきている(例えばコレステロール排泄促進に関する特許文献1参照)。
また、カテキン類や他のポリフェノール類自体を利用して、各種の植物抽出物を用い、飲食品呈味改善や、劣化防止を図る手法も提案されてきている(呈味改善効果については、例えば特許文献2、3参照、劣化防止効果については例えば特許文献4〜7)。
このようにポリフェノール類は有用である反面、沈殿や着色など、飲食品の品質に大きく影響を与えかねない問題点を有している。

ポリフェノール類の精製技術としては、例えばカテキン類を含水有機溶媒中で、特定の活性炭で処理することを特徴とする技術が提案されているが(特許文献8参照)、必ずしも実効性のあるものともいえなかった。

特開平1−299224号公報
特開平6−335362号公報
特開平9−173008号公報
特開平6−38723号公報
特開平7−132073号公報
特開平8−231979号公報
特開平8−23939号公報
特開2006−063004公報

概要

ポリフェノールを含有する組成物において、ポリフェノールの含量を低減させることなく、安全性に優れ、効果的に脱色、苦味除去等の精製処理を行う方法を提供することである。低温処理した活性炭に接触処理させることを特徴とするポリフェノール含有組成物精製方法であり、該低温処理は−50〜10℃で20分〜48時間で行われる。なし

目的

本発明が解決しようとする課題は、簡便で、しかも人体に害のないで安全性に優れた、ポリフェノール類(ポリフェノール含有組成物)の精製方法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

ポリフェノールを含有する組成物を、予め低温処理した活性炭に接触させて処理することを特徴とする、ポリフェノール含有組成物精製方法

請求項2

−30〜5℃の温度条件下で0.5〜24時間保持することにより低温処理した活性炭を使用することを特徴とする請求項1記載の精製方法。

請求項3

ポリフェノールを含有する組成物が、植物抽出物又は果汁であることを特徴とする請求項1又は2に記載の精製方法。

請求項4

ポリフェノールが、カテキンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の精製方法。

請求項5

請求項1乃至4のいずれかの項に記載の精製方法により精製して得られたことを特徴とするポリフェノール含有組成物。

技術分野

0001

本発明は、ポリフェノールを含有する組成物を、活性炭を用いて精製する方法であり、また該精製方法により精製されたポリフェノール含有組成物に関する。

背景技術

0002

カテキンに代表されるポリフェノール類は、近年健康機能素材として最も注目を集めている素材であり、種々の生理機能効果が開発されてきている(例えばコレステロール排泄促進に関する特許文献1参照)。
また、カテキン類や他のポリフェノール類自体を利用して、各種の植物抽出物を用い、飲食品呈味改善や、劣化防止を図る手法も提案されてきている(呈味改善効果については、例えば特許文献2、3参照、劣化防止効果については例えば特許文献4〜7)。
このようにポリフェノール類は有用である反面、沈殿や着色など、飲食品の品質に大きく影響を与えかねない問題点を有している。

0003

ポリフェノール類の精製技術としては、例えばカテキン類を含水有機溶媒中で、特定の活性炭で処理することを特徴とする技術が提案されているが(特許文献8参照)、必ずしも実効性のあるものともいえなかった。

0004

特開平1−299224号公報
特開平6−335362号公報
特開平9−173008号公報
特開平6−38723号公報
特開平7−132073号公報
特開平8−231979号公報
特開平8−23939号公報
特開2006−063004公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明が解決しようとする課題は、簡便で、しかも人体に害のないで安全性に優れた、ポリフェノール類(ポリフェノール含有組成物)の精製方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0006

本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、意外にも低温処理した活性炭で精製を行えば、それのみでポリフェノール類の脱色を効果的に達成し、また、精製後のポリフェノール類は風味も優れていることを見出し本発明を完成した。

0007

すなわち本発明は、
(1)ポリフェノールを含有する組成物を、予め低温処理した活性炭に接触させて処理することを特徴とする、ポリフェノール含有組成物の精製方法であり;
(2)−30〜5℃の温度条件下で0.5〜24時間保持することにより低温処理した活性炭を使用することを特徴とする(1)記載の精製方法であり:
(3)ポリフェノールを含有する組成物が、植物抽出物又は果汁であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の精製方法であり;
(4)ポリフェノールが、カテキンであることを特徴とする(1)又は(2)に記載の精製方法であり;
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載の精製方法により精製して得られたことを特徴とするポリフェノール含有組成物、である。

発明の効果

0008

本発明のポリフェノール含有組成物の精製方法によれば、安全性に優れ、ポリフェノール含量を損なうことなく、効果的に脱色が行えるとともに、不快な味が除去され、沈殿の少ない、風味に優れたポリフェノール含有組成物を提供することができる。

発明を実施するための最良の形態

0009

以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明における活性炭の「低温処理」とは、冷凍庫等の低温化装置で、活性炭を10℃以下の温度域で所定時間保持することをいい、通常は−50〜10℃で20分〜48時間、好ましくは−30〜5℃で0.5分〜24時間、さらに好ましくは−25〜0℃で1〜12時間、最も好ましくは−20〜−5℃で2〜8時間行う。

0010

本発明において使用される「活性炭」については、特に限定されることなく、市場流通している活性炭全般を広く使用することができるが、好ましくは水分含有量が50質量%以下のものが使用される。水分含量が50質量%を超える場合、低温処理中に含有される水分が結晶化を起こすことにより本発明の効果が阻害される場合もありうるからである。
発明で使用する活性炭の炭素質材料としては、椰子殻パーム椰子果実の種、鋸屑ユーカリなどの植物系石炭系石油系のコークス及びそれらを原料としたピッチ炭化物フェノール樹脂塩化ビニル樹脂塩化ビニリデン樹脂などをあげることができるが、好ましくは椰子殻、パーム椰子、果実の種、鋸屑、ユーカリ、松などの植物系材料由来のものが用いられる。
また、薬品水蒸気を使って賦活され、顆粒状で、比表面積が1000m2/g前後の活性炭が好適である。
本発明に使用される活性炭としては、例えば、フタムラ化学社製「S又はSG」、クラケミカル社製「クラレコール(商品名)」、味の素ファインテクノ社製「CL」などが例示されるが、植物系材料由来のものであることと、経済的観点から、好ましくはフタムラ化学社製「S又はSG」が用いられる。

0011

本発明の精製方法の適用対象である「ポリフェノールを含有する組成物」とは、カテキン、アントシアニンフラボノイドタンニンクロロゲン酸等のポリフェノール類を含有するものであれば特に限定されるものではない。
上記ポリフェノール類の希釈製剤のほか、各種天然抽出物、特に植物抽出物が適用の対象となり、具体的には茶類抽出物生コーヒー豆抽出物ヒマワリ種子抽出物ブドウ種子抽出物ブルーベリー葉抽出物、ペパー抽出物、ホウセンカ抽出物ヤマモモ抽出物ユーカリ葉抽出物アズキ草抽出物エンジュ抽出物、ソバ全草抽出物、ローズマリー抽出物及び各種果汁が例示される。
好ましくは、茶類抽出物、生コーヒー豆抽出物、ヒマワリ種子抽出物、ブドウ種子抽出物、ブルーベリー葉抽出物、ペパー抽出物、ホウセンカ抽出物、ヤマモモ抽出物、ユーカリ葉抽出物、アズキ全草抽出物、エンジュ抽出物、ソバ全草抽出物、ローズマリー抽出物及び各種果汁であり、さらに好ましくは、茶類抽出物、生コーヒー豆抽出物、ヒマワリ種子抽出物、ヤマモモ抽出物及び各種果汁であり、最も好ましくは、茶類抽出物及び各種果汁である。

0012

本発明に用いられる「ポリフェノールを含有する組成物」が固体粉末あるいはペースト状である場合は、溶媒希釈して活性炭処理に供せられる。この場合に用いられる溶媒は、含有するポリフェノールを溶解し、かつ水溶性溶媒であれば特に限定されることなく用いられる。
本発明に用いることのできる溶媒を例示すると、例えば水、メタノールエタノールプロパノールプロピレングリコールグリセリン、1,3−ブチレングリコール等若しくはこれらの溶媒の混合物が例示され、好ましくは、水、エタノール、水−エタノール混合溶媒が用いられる。
本発明の具体的精製方法としては、例えば精製対象品に対して低温処理した活性炭を0.1〜10質量%添加し、5〜40℃で、30分〜3時間、攪拌することにより、対象品を活性炭に接触させて着色性物質沈殿性物質等の不純物吸着処理することにより達成される。本発明においては、低温処理活性炭は低温状態保管して用いられる。一旦低温処理した活性炭であっても、常温で保管された場合は効果を失う可能性がある。

0013

本発明のポリフェノール含有組成物の精製方法によれば、精製前のポリフェノール含量を損なうことなく効果的に脱色が行えるとともに、不快な味が除去され、沈殿の少ない風味に優れたポリフェノール含有組成物を得ることができる。
したがって当該ポリフェノール含有組成物を各種飲食物に添加することにより、沈殿などの発生を伴わず、さらにはその風味を損なうことなく、各種ポリフェノールの有する機能性を付与することができる。
本発明の精製方法により精製されたポリフェノール含有組成物は、飲食品の加工段階で適宜添加することができ、添加量はポリフェノール含有組成物の性状により異なるが、一般的には飲食品に対して0.01〜100質量%、好ましくは0.1〜10質量%の添加量(固形成分として)が適当である。

0014

本発明の精製方法により精製されたポリフェノール含有組成物は、以下のとおり、各種飲食品に幅広く、特に制限なく使用することができる。
例えば、果実類またはその加工品野菜またはその加工品、魚介類またはその加工品、練製品調理食品総菜類スナック類珍味類、加工食品栄養食品茶飲料およびコーヒー飲料などの嗜好飲料果汁飲料炭酸飲料清涼飲料機能性飲料アルコール飲料アイスクリームシャーベット等の冷菓類、ゼリープリン羊かん等のデザート類クッキー、ケーキ、チョコレートチューイングガム饅頭等の菓子類菓子パン食パン等のパン類ジャム類ラムネ、タブレット錠菓類などがあげられる。
さらに、日本料理のだし、例えば、鰹節、魚介類、昆布シイタケ鶏肉野菜類などのだし汁および和風調味料、または、西洋料理スープストック、例えば、牛肉、鶏肉、豚肉、魚介類、野菜類などのだし汁および洋風調味料、または、中華料理タン(湯)、例えば、牛肉、鶏肉、豚肉、魚介類、野菜類などからとったスープおよび中華調味料などがあげられる。
また、茶類抽出物は、適宜、香味成分あるいは色素調合し、香味および色調を増強することもできる。調合に使用される香味成分あるいは色素には特に制限はなく、公知の香味成分あるいは色素が目的に応じて適宜配合して用いられる。

0015

以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例の記載に限定されるものではない。

0016

[調製例1]
市販の活性炭(フタムラ化学社製「SG」)を冷凍庫に保存し、−15℃で8時間処理することにより本発明に使用する活性炭Aを得た。
この活性炭Aを使用する直前まで冷蔵保管(5℃)し、以下の試験例に供した。

0017

[調製例2]
市販の活性炭(フタムラ化学社製「SG」)を冷凍庫に保存し、5℃で8時間処理することにより本発明に使用する活性炭Bを得た。
この活性炭Bを使用する直前まで冷蔵保管(5℃)し、以下の試験例に供した。

0018

比較品1]
市販の活性炭(フタムラ化学社製「SG」)を室温(21〜28℃)で保存し、比較品の活性炭Cとし、以下の試験例に供した。

0019

[実施例1]
市販のカテキン製剤(三井農林社製「ポリフェノン70(登録商標)」)を50%エタノール水溶液に溶解し、ポリフェノール含量10%のポリフェノール含有液を調製した(コントロール)。このものに、調製例1の活性炭Aを1質量%添加し、30分常温にて攪拌後、活性炭をろ過除去することにより、ポリフェノール含有組成物を得た。
得られたポリフェノール含有組成物の色調(450nm吸光度)、ポリフェノール含量を表1に示した。

0020

[実施例2]
市販のカテキン製剤(三井農林社製「ポリフェノン70(登録商標)」)を50%エタノール水溶液に溶解し、ポリフェノール含量10%のポリフェノール含有液を調製した(コントロール)。このものに、調製例2の活性炭Bを1質量%添加し、30分常温にて攪拌後、活性炭をろ過除去することにより、ポリフェノール含有組成物を得た。
得られたポリフェノール含有組成物の色調(450nm吸光度)、ポリフェノール含量を表1に示した。

0021

[比較例1]
市販のカテキン製剤(三井農林社製「ポリフェノン70(登録商標)」)を50%エタノール水溶液に溶解し、ポリフェノール含量10%のポリフェノール含有液を調製した(コントロール)。このものに、比較品1の活性炭Cを1質量%添加し、30分常温にて攪拌後、活性炭をろ過除去することにより、ポリフェノール含有組成物を得た。
得られたポリフェノール含有組成物の色調(450nm吸光度)、固形あたりのポリフェノール含量を表1に示した。

0022

0023

[実施例3]
市販のグレープフルーツ果汁ガットフーズ社製「Bx.42」)に、調製例1の活性炭Aを1質量%添加し、30分常温にて攪拌後、活性炭をろ過除去することにより、本発明のポリフェノール含有組成物(グレープフルーツ果汁A)を得た。

0024

[実施例4]
市販のグレープフルーツ果汁(ガットフーズ社製「Bx.42」)に、調製例2の活性炭Bを1質量%添加し、30分常温にて攪拌後、活性炭をろ過除去することにより、本発明のポリフェノール含有組成物(グレープフルーツ果汁B)を得た。

0025

[比較例2]
市販のグレープフルーツ果汁(ガットフーズ社製「Bx.42」)に、比較品1の活性炭Cを1質量%添加し、30分常温にて攪拌後、活性炭をろ過除去することにより、本発明のポリフェノール含有組成物(グレープフルーツ果汁C)を得た。

0026

[試験例1]
実施例3、実施例4及び比較例2のグレープフルーツ果汁について、評価を行った。評価項目は色調(450nm吸光度)及び香味評価とし、香味評価は、訓練されたパネラー5人の官能試験による自由記述とした。評価結果のまとめを表2に示した。

0027

0028

表1及び表2の結果から、本発明の精製方法による効果は明らかである。

0029

本発明のポリフェノール含有組成物の精製方法によれば、ポリフェノール含量を損なうことなく効果的に脱色が行えるとともに、不快な味が除去され、沈殿の少ない風味に優れたポリフェノール含有組成物を得ることができる。

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