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技術 点火コイル

出願人 東洋電装株式会社株式会社デンソー
発明者 松林秀一平山育男岩見篤森本雄
出願日 2007年4月27日 (13年9ヶ月経過) 出願番号 2007-119217
公開日 2008年11月13日 (12年3ヶ月経過) 公開番号 2008-277538
状態 未査定
技術分野 内燃機関の点火装置 変成器又はリアクトル一般
主要キーワード 傾斜接合面 構成部材相互 二次出力端子 中心空間 凹部空間内 発火源 字形部分 二次出力電圧
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年11月13日)のものです。
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図面 (7)

課題

コイル組立体コイル対とその中心空間に挿入されるコアとの隙間を一定に保ち、応力による歪をなくし、注型材が固化した絶縁樹脂クラックが発生しない高強度の点火コイルを提供する。

解決手段

同心円状に配置された一次コイル19と、二次コイル27とを有するコイル対の中心空間に磁路を形成するコア18のセンターコア18aを嵌挿したコイル組立体をコイルケース内に収納し、各構成部材相互間に絶縁樹脂を充填した点火コイルにおいて、センターコア18aの表面に、コイル対の中心空間を形成する一次コイルボビン11の内壁面に対するセンターコア18a表面の位置決めを行うガイドリブとしての複数の突起40を設ける。

概要

背景

自動車エンジンをはじめとする内燃機関においては、例えば燃料であるガソリン燃焼させる起爆装置として点火コイル及び点火プラグが適用される。

点火コイルの構成部材としてのコアは、通常、一次コイル又は二次コイル巻装されたコイルボビン中心空間に挿入するように配置されており、その耐食性を向上させるために、例えばモールド樹脂を用いてインサート成形されたものが主流となっている。

このようなコアを備えた点火コイルに関する従来技術の文献として、例えば、特許文献1及び特許文献2が挙げられる。

図6は、従来の点火コイルにおける二次スプールと、中心コアの周囲に配置される緩衝部材との関係を示す縦断面図である。

図6において、コイル対コイルを支持する二次スプール61の例えば高圧側の内面に、この二次スプール61に対して間隙を隔てて緩衝部材62を同心円状に位置決めする位置決め手段63としての突起が設けられている。また、緩衝部材62の低圧側外面には、この緩衝部材62に対して隙間を隔てて二次スプール61を同心状に位置決めする低圧側の位置決め手段64としての突起が設けられている。
特開平11−144986号公報
実開昭59−89519号公報

概要

コイル組立体のコイル対とその中心空間に挿入されるコアとの隙間を一定に保ち、応力による歪をなくし、注型材が固化した絶縁樹脂クラックが発生しない高強度の点火コイルを提供する。同心円状に配置された一次コイル19と、二次コイル27とを有するコイル対の中心空間に磁路を形成するコア18のセンターコア18aを嵌挿したコイル組立体をコイルケース内に収納し、各構成部材相互間に絶縁樹脂を充填した点火コイルにおいて、センターコア18aの表面に、コイル対の中心空間を形成する一次コイルボビン11の内壁面に対するセンターコア18a表面の位置決めを行うガイドリブとしての複数の突起40を設ける。

目的

本発明の目的は、コイル組立体のコイル対とその中心空間に挿入されるコアとの隙間を一定に保ち、充填されて固化した絶縁樹脂において応力による歪をなくし、該絶縁樹脂にクラックが発生し難い高強度の点火コイルを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

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請求項1

同心円状に配置された一次コイルと、二次コイルとを有するコイル対中心空間磁路を形成するコアを嵌挿したコイル組立体コイルケース内に収納し、各構成部材相互間に絶縁樹脂充填した点火コイルにおいて、前記コアの表面に、前記コイル対の中心空間を形成するコイル支持部材内壁面に対する前記コア表面位置決めを行うガイドリブを設けたことを特徴とする点火コイル。

請求項2

前記ガイドリブは、前記コアの前記コイル支持部材の内壁面に対向する表面に形成された複数の突起であることを特徴とする請求項1記載の点火コイル。

請求項3

前記突起は、前記コアを被覆するモールド樹脂一体成形されたものであることを特徴とする請求項2記載の点火コイル。

請求項4

前記ガイドリブは、前記コアの前記コイル支持部材の内壁面に対向する表面に均等に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の点火コイル。

請求項5

前記コアは、センターコアサイドコアとを備えた閉磁路を形成するコアであり、前記センターコアが前記コイル対の前記中心空間に嵌挿されており、前記センターコアの表面に前記ガイドリブが形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の点火コイル。

請求項6

前記コアは、複数のコア部材の組み合わせからなる組立体であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の点火コイル。

技術分野

0001

本発明は、点火コイルに関し、特に、一般的な内燃機関の点火コイル及びエンジンプラグホールに直接装着される点火コイルに関する。

背景技術

0002

自動車エンジンをはじめとする内燃機関においては、例えば燃料であるガソリン燃焼させる起爆装置として点火コイル及び点火プラグが適用される。

0003

点火コイルの構成部材としてのコアは、通常、一次コイル又は二次コイル巻装されたコイルボビン中心空間に挿入するように配置されており、その耐食性を向上させるために、例えばモールド樹脂を用いてインサート成形されたものが主流となっている。

0004

このようなコアを備えた点火コイルに関する従来技術の文献として、例えば、特許文献1及び特許文献2が挙げられる。

0005

図6は、従来の点火コイルにおける二次スプールと、中心コアの周囲に配置される緩衝部材との関係を示す縦断面図である。

0006

図6において、コイル対コイルを支持する二次スプール61の例えば高圧側の内面に、この二次スプール61に対して間隙を隔てて緩衝部材62を同心円状に位置決めする位置決め手段63としての突起が設けられている。また、緩衝部材62の低圧側外面には、この緩衝部材62に対して隙間を隔てて二次スプール61を同心状に位置決めする低圧側の位置決め手段64としての突起が設けられている。
特開平11−144986号公報
実開昭59−89519号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上記従来技術においては、緩衝部材62と二次スプール61との間の隙間を必ずしも一定に保つことができず、緩衝部材62又は緩衝部材62内に挿入される中心コアとコイル対のコイルを支持する二次スプール61との間に注入された絶縁樹脂に働く応力が一定とならない場合があり、歪みに起因して絶縁樹脂にクラックが生じる虞がある。

0008

本発明の目的は、コイル組立体のコイル対とその中心空間に挿入されるコアとの隙間を一定に保ち、充填されて固化した絶縁樹脂において応力による歪をなくし、該絶縁樹脂にクラックが発生し難い高強度の点火コイルを提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するために、請求項1記載の点火コイルは、同心円状に配置された一次コイルと、二次コイルとを有するコイル対の中心空間に磁路を形成するコアを挿入したコイル組立体をコイルケース内に収納し、各構成部材相互間に絶縁樹脂を充填した点火コイルにおいて、前記コアの表面に、前記コイル対の中心空間を形成するコイル支持部材内壁面に対する前記コア表面の位置決めを行うガイドリブを設けたことを特徴とする。

0010

請求項2記載の点火コイルは、請求項1記載の点火コイルにおいて、前記ガイドリブは、前記コアの前記コイル支持部材の内壁面に対向する表面に形成された複数の突起であることを特徴とする。

0011

請求項3記載の点火コイルは、請求項2記載の点火コイルにおいて、前記突起は、前記コアを被覆するモールド樹脂で一体成形されたものであることを特徴とする。

0012

請求項4記載の点火コイルは、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の点火コイルにおいて、前記ガイドリブは、前記コアの前記コイル支持部材の内壁面に対向する表面に均等に配置されていることを特徴とする。

0013

請求項5記載の点火コイルは、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の点火コイルにおいて、前記コアは、センターコアサイドコアとを備えた閉磁路を形成するコアであり、前記センターコアが前記コイル対の中心空間に嵌挿されており、前記センターコアの表面に前記ガイドリブが形成されていることを特徴とする。

0014

請求項6記載の点火コイルは、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の点火コイルにおいて、前記コアは、複数のコア部材の組み合わせからなる組立体であることを特徴とする。

発明の効果

0015

請求項1記載の点火コイルによれば、コアの表面に、コイル組立体の中心空間を形成するコイル支持部材の内壁面に対するコア表面の位置決めを行うガイドリブを設けたので、コア表面とコイル支持部材の内壁面との間隔を一定に保つことができ、これによって、充填されて固化した絶縁樹脂に発生する応力の不均衡を低減してクラックの発生を防止することができる。

0016

請求項2記載の点火コイルによれば、コア表面に形成されるガイドリブを複数の突起としたので、上記発明の効果に加え、絶縁樹脂に発生する応力の不均衡をより少なくしてクラックの発生をより確実に防止することができる。

0017

請求項3記載の点火コイルによれば、ガイドリブとしての突起を、コアを被覆するモールド樹脂で一体成形したので、上記発明の効果に加え、別途突起形成工程が不要となり、製造工程を簡素化することができる。

0018

請求項4記載の点火コイルによれば、ガイドリブをコア表面に均等に配置したので、上記発明の効果に加え、絶縁樹脂に発生する応力の不均衡をなくしてクラックの発生をさらに確実に防止することができる。

0019

請求項5記載の点火コイルによれば、表面にガイドリブが設けられたコアのセンターコアをコイル対の中心空間に嵌挿させたので、センターコア部分の表面とコイル支持部材の内壁面との位置決めが正確になり、センターコア表面と絶縁樹脂との界面に発生する応力を低減してクラックの発生を防止することができる。

0020

請求項6記載の点火コイルによれば、コアを複数のコア部材の組立体としたので、上記発明の効果に加え、点火コイル全体の組み立てが容易となる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。

0022

図1は、本発明の実施の形態に係る内燃機関用の点火コイルの組立図である。

0023

図1において、この点火コイルは、二つの二次出力端子を有するデュアルDUAL)点火方式の点火コイルであって、コイルケースとしてのハウジング1と、このハウジング1内に嵌挿されるコイル組立体10とから主として構成されている。

0024

コイル組立体10は、一次コイル(図示省略)が巻装された略円筒状一次コイルボビン11と、二次コイル(図示省略)が巻装され、一次コイルボビン11よりも径が大きい略円筒状の二次コイルボビン12とを備えており、二次コイルが巻装された二次コイルボビン12は一次コイルが巻装された一次コイルボビン11の外側に同心円状に配置される。これによって一次コイルと二次コイルは同心円状に配置されたコイル対を形成する。

0025

一次コイルボビン11の一端には、一次端子13及び14が圧入されており、一次コイルの巻き始め端及び巻き終わり端はそれぞれ一次端子13及び14にフュージング等で接続されている。一次端子13及び14は、コネクタ15にその一端から挿入されており、コネクタ15は二次コイルボビン12の所定位置に固定される。

0026

一次コイルと二次コイルが同心円状に配置されたコイル対の中心軸に沿う一次コイルボビン11の中心空間には、磁路を形成するコア18のセンターコア部分が嵌挿され、これによって、一次コイルと、二次コイルと、コア18とから主としてなるコイル組立体10が構成されている。

0027

図2は、図1のコイル組立体の結線図である。

0028

図2において、一次コイル19の巻き始め端である一次端子13は、コネクタ15を介して一次コイルの導通を制御する制御回路(図示省略)に接続される。また、コネクタ15に固定されたダイオード16(図1参照)のカソードは、一次コイルの巻き終わり端である一次端子14と接続されると共に、コネクタ15を介して図示省略したバッテリの+(プラス)側に接続される。一方、ダイオード16のアノードは、例えばL字形に形成され、このL字形部分で二次コイルボビン12の二次コイルの中点としての中間タップ17に接続されている。二次コイルボビン12に巻装された二次コイル27a及び27bの外側端はそれぞれ二次出力端子22及び23に接続されている。

0029

コイルケースとしてのハウジング1の上部開口端には、図1に示したように、上述のコネクタ15が嵌合される切欠部2が設けられており、切欠部2とはハウジング1の中心軸を挟んで対向する位置に、二次出力取出端であるH/Tタワー4が嵌合される切欠部3が設けられている。また、ハウジング1の外表面には、点火コイルをエンジンブロックに固定するための取付フランジ5が設けられている。

0030

このような構成のコイル組立体10とハウジング1において、ハウジング1の切欠部3にH/Tタワー4を嵌合したのち、コイル組立体10をハウジング1に嵌挿して切欠部2にコイル組立体10のコネクタ15を嵌合させると共に、H/Tタワー4に一方の二次出力端子23を接合させ、もう一つの二次出力端子22用のコネクタとしてハウジング1の一端(図1中、下方端)に、スプリング6を内装したプラグキャップ7を嵌合させ、さらに、各構成部材相互間に絶縁樹脂を充填することによって点火コイルが形成される。

0031

以下、点火コイルにおけるコイル組立体10の構成部材であるコア18について詳細に説明する。図3は、コイル組立体の構成部材としてのコア18の斜視図である。

0032

図3において、このコア18は、略コの字状の二つのコア部材181及び182からなり、コア部材181及び182を組み合わせることによって、例えば正面図上長方形の閉磁路を形成する。

0033

コア部材181と182との一の接合部は、接合方向、すなわち、図3において上下方向に対して所定角度、例えば10〜20度で傾斜する傾斜接合部となっている。すなわち、コア部材181及び182はそれぞれ傾斜接合面181a及び182aを備えている。傾斜接合面181aと182aとの間には、板状の永久磁石マグネット)20が介在される。これによって、コア18を通る磁束に逆バイアスがかかり、出力が増大する。

0034

上記一の接合部以外の接合部は、例えば凹凸面が嵌合する接合面となっており、コア部材181は、例えば凸状の接合面181bを有し、コア部材182は、例えば凹状の接合面182bを有している。

0035

コア部材181及び182は、それぞれ上記接合面以外の部分、より詳しくは、上記各接合面とコア部材181の上端部平面以外の表面がモールド樹脂によって被覆されている。モールド樹脂としては、例えば絶縁性エポキシ樹脂が用いられる。

0036

コア部材181及び182における傾斜接合面181a及び182aの周囲のモールド樹脂は、各傾斜接合面から部分的に所定高さ、すなわちマグネット20の厚さに相当する高さ、例えば0.5〜2.0mm程度突出しており、コア部材181及び182を相互に組み合わせた時、突出したモールド樹脂被膜が傾斜接合面の全周を覆い、傾斜接合面181a及び182aと突出したモールド樹脂被膜とで囲まれたマグネット20の収容空間が形成される。

0037

図4は、本発明の特徴部分を示す図であって、コア18をコイル対の中心空間に嵌挿したコイル組立体の説明図である。なお、図4において、コイル対は断面図として示したが、コア18は便宜上、正面図として示されている。

0038

図4において、一次コイルボビン11に一次コイル19が巻装されており、二次コイルボビン12に二次コイル27が巻装されている。二次コイルボビン12の径は、一次コイルボビン11の径よりも大きく、二次コイルボビン12は一次コイルボビン11の外側に同心円状に配置されている。一次コイル19と二次コイル27とは同心円状に配置されたコイル対を形成している。

0039

コア18は、コア部材181と182との組み合わせからなる組立体である。コア部材181の傾斜接合面181aと、コア部材182の傾斜接合面182aとの間にマグネット20を介在させ、且つコア部材181の凸状の接合面181bと、コア部材182の凹状の接合面182bとを接合することによって(図3参照)、閉磁路を形成するコア18が形成されている。

0040

コイル対の中心空間、すなわち、コイル対のコイル支持部材としての一次コイルボビン11の中心空間にコア18の一部であるセンターコア18aが嵌挿されており、センターコア18aと平行なサイドコア18bは、コイル対の構成部材としての二次コイルボビン12の外表面に沿って配置されている。コア18をコア部材181と182との組立体としたので、コア18の一部を、コイル組立体の中心空間に嵌挿する際の組み立てが容易となる。

0041

コア18のセンターコア18a表面には、一次コイルボビン11の内壁面に対するセンターコア18aの表面を位置決めするガイドリブとしての突起40が、例えばその長さ方向及び外周方向に沿って等間隔に設けられている。突起40はそれぞれ同じ高さであり、例えばセンターコア18aの表面から0.05〜0.6mm突出しており、その先端部はそれぞれ一次コイルボビン11の内壁面に当接している。これによって、一次コイルボビン11の内壁面とセンターコア18aの表面との間の隙間が均等になり、且つ一次コイルボビン11の内壁面に対してセンターコア18aの表面が正確に位置決めされる。

0042

コア部材181及び182は、通常モールド樹脂によって被覆されており、ガイドリブとしての突起40は、樹脂モールド工程において同時に成形することができる。

0043

本実施の形態に係る点火コイルにおいて、コア18を形成するコア部材181及び182をモールド樹脂で被覆する際にモールド樹脂被膜に形成されるピン跡に、さらに絶縁樹脂を充填してその表面の凹凸を緩和している。

0044

コア部材をインサート成形する場合、すなわちコア部材にモールド樹脂を被覆する際、その表面に、コア部材を金型内に保持する保持ピン跡が凹状部として残り、この凹状部に起因して点火コイルの注型材が固化した絶縁樹脂にクラックが発生する場合がある。従って、本実施の形態では、このような問題を解消するため、コア部材を一旦モールド樹脂で被覆した後、被覆時に形成されたピン跡をなくすために、例えば2度成形を行い、表面の凹部を絶縁樹脂で塞ぎ、これによってクラックの発生を防止している。

0045

本実施の形態に係る点火コイルおいて、閉磁路を形成するコア18の一端は、弾性部材で被覆されている。

0046

コア18の一端、例えばハウジング1にコイル組立体10を嵌挿した際、ハウジング1の開口端側に位置するコア18の端部はインサート成形の関係上、磁性材露出している。このような磁性材露出部分を、例えばコア18に方向性珪素鋼板を適用して、そのまま注型材を充填すると、注型材が硬化後に方向性珪素鋼板のC端18c(図4参照)を強固に抑え込んでしまうため、磁歪の影響を無視できず、所定の二次出力が得られないという問題がある。そこで、本実施の形態においては、コア18のD端18d(図4参照)はインサート成形の絶縁樹脂で被覆し、上述した磁性材露出端(C端)18cを弾性部材によって被覆している。

0047

この場合、例えばコア18の端面の周囲を被覆するモールド樹脂を磁性材露出端面から所定高さ、例えば弾性部材の厚さである1〜2mm程度高くして磁性材露出面を囲むように周壁を形成し、コア端面が凹部の底面となるように構成することが好ましい。そして、モールド樹脂で囲まれた凹部空間内に弾性部材を配置し、この弾性部材がモールド樹脂に熱加締される。

0048

弾性部材としては、例えばシリコンゴム発泡スポンジが好適に適用される。この場合、弾性部材としての発泡スポンジには、その厚さ方向貫通する貫通孔を設けておくことが好ましい。これによって、注型材の充填時に、ボイドや注型材をスムーズに通すことができる。

0049

本実施の形態に係る点火コイルにおいて、一次コイルの巻幅方向(一次コイルボビン11の長さ方向)の中心点は、この一次コイルに対向する二次コイルの巻幅方向(二次コイルボビン12の長さ方向)の中心点よりも、ハイテンションコード及びH/Tタワー4を介して一の点火プラグに接続される二次出力端子23を有する二次コイル27b側に所定幅だけずらして配置されている。

0050

本実施の形態に係る点火コイルは、上述したように、二次出力端子(22、23)を二つ備えたデュアル点火方式のコイルであり、一のシリンダ内に2個の点火プラグを有するエンジンに適用される。二次出力端子の一方(22)は一の点火プラグに直結され、他方(23)はハイテンションコードを介してもう一つの点火プラグに接続される。ここで、ハイテンションコードを介して点火プラグに接続される二次出力端子23側の浮遊容量は、点火プラグに直結される二次出力端子22側の浮遊容量よりも大きくなる。

0051

一般に、浮遊容量の大きい出力端子からの出力電圧は、浮遊容量の小さい出力端子からの出力電圧に比べて低下する。従って、本実施の形態においては、かかる問題を解消するため、一次コイルの巻幅方向の中心点を、二次コイルの巻幅方向の中心点よりも浮遊容量の大きい二次出力端子23を有する二次コイル27b側に所定幅、例えば1.5〜3.0mmだけずらし、これによって浮遊容量の大きい二次出力端子23側における一次コイルと二次コイルの結合係数Kを大きくして浮遊容量の増大に起因する二次出力の低下を補い、二つの二次出力端子22、23から出力される電圧バランスさせている。

0052

本実施の形態に係る点火コイルおいて、コイル組立体の構成部材である二次コイルボビンの外表面には、コイル組立体10をハウジング1の内壁面に対して位置決めする複数のリブが形成されている。

0053

図5は、コイル組立体の構成部材である二次コイルボビン12の平面図である。

0054

図5において、二次コイルボビン12は、例えば、変性PPO(ポリフェニレンオキサイド)樹脂からなる円筒状の二次コイルボビン本体21と、その長さ方向の両端部にそれぞれ設けられた第1の二次出力端子22及び第2の二次出力端子23とから主として構成されている。

0055

二次コイルボビン本体21の外表面は、コイルが巻装される巻線領域24となっており、巻線領域24のほぼ中央には、上述の中間タップ17が設けられており、この中間タップ17によって巻線領域24が第1巻線領域24aと第2巻線領域24bとに分かれている。巻線領域24a及び24bは、それぞれ外周面法線方向に沿って延設された複数の仕切板26によって、例えば等間隔に仕切られている。

0056

第1巻線領域24aと第2巻線領域24bには、中間タップ17を境にしてそれぞれコイルが逆方向に巻装され(逆巻きされ)ており、互いに逆方向に巻かれた二つの二次コイル27a及び27bが形成される。

0057

二次コイル27a及び27bのコイルボビンの長さ方向中央部側の端部はそれぞれ中間タップ17の中点に接続されている。一方、第1の二次コイル27aの他端は第1の二次出力端子22に、第2の二次コイル27bの他端は第2の二次出力端子23に接続されている。二つの二次出力端子22及び23は、コイル組立体10がハウジング1に嵌挿されることによって、ハウジング1の二次高圧ターミナル(H/Tタワー4やプラグキャップ7に接続される端子)と接続し、これによって、高圧出力が外部に取り出される。

0058

巻線領域24a及び24bを等間隔に仕切る複数の仕切板26のうち任意の仕切板(図5中4枚)、例えば、第1巻線領域24a及び第2巻線領域24bにおける中間タップ17から2枚目の仕切板及び最も外側に配置された仕切板は、その外周部に複数の位置決め用のガイドリブとなるべき突出部(図示省略)が設けられたリブ付き仕切板26aとなっている。なお、ハウジング1を挟んで取付フランジ5に対向する二次コイルボビン12の表面には、注型材が固形化した絶縁樹脂とガイドリブとが接合することによる歪みを抑制するために、ガイドリブが設けられていない制限エリアが形成されている。

0059

コイル組立体10をハウジング1内に嵌挿し、構成部材相互間に絶縁樹脂を注入、充填した点火コイルは、エンジンブロックの所定位置に固定され、一方の二次出力端子22はエンジンのプラグホールに装着され、ハウジング1の例えば下端に取り付けられたプラグキャップ7に嵌合される一の点火プラグと直結される。また、他方の二次出力端子23はハイテンションコードを介して同一シリンダ内に配置された他方の点火プラグと接続され、それぞれ二次出力電圧を出力してエンジンの発火源として作用する。

0060

本実施の形態によれば、コア18のセンターコア18aの表面に、一次コイルボビン11の内壁面に対するセンターコア18a表面の位置決めを行う同一高さの突起40を、例えばその長さ方向及び外周方向に沿って等間隔に配置したので、一次コイルボビン11の内壁面に対するセンターコア18a表面の位置決めを正確に行うことができ、これによって、一次コイルボビン11の内壁面とセンターコア18a表面との間に注入される絶縁樹脂の厚さが均等になり、絶縁樹脂に作用する応力の歪みをなくしてクラックの発生を防止することができる。

0061

本実施の形態において、ガイドリブとしての突起40は、コア部材181、182をモールド樹脂で被覆する際、モールド樹脂被膜と一体成型することが好ましい。これによって、成形性が向上し、別途突起成形工程を設ける必要がなくなる。

0062

本実施の形態においては、二つの二次出力端子を有するデュアル点火方式の点火コイルについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二次出力端子が一つの点火コイル、その他の点火コイルに適用することもできる。

図面の簡単な説明

0063

本発明の実施の形態に係る内燃機関用の点火コイルの組立図である。
図1のコイル組立体の結線図である。
コイル組立体の構成部材としてのコアの斜視図である。
コアをコイル対の中心空間に嵌挿したコイル組立体の説明図である。
コイル組立体の構成部材である二次コイルボビンの平面図である。
従来の点火コイルにおける二次スプールと、中心コアの周囲に配置される緩衝部材との関係を示す縦断面図である。

符号の説明

0064

1ハウジング(コイルケース)
2切欠部
3 切欠部
4 H/Tタワー
5取付フランジ
6スプリング
7プラグキャップ
10コイル組立体
11一次コイルボビン
12二次コイルボビン
13一次端子
14 一次端子
15コネクタ
16ダイオード
17中間タップ
18コア
18aセンターコア
18bサイドコア
18c C端
18d D端
181コア部材
181a傾斜接合面
181b凸状接合面
182 コア部材
182a 傾斜接合面
182b 凹状接合面
19一次コイル
20マグネット
21 二次コイルボビン本体
22二次出力端子
23 二次出力端子
24巻線領域
24a 第1巻線領域
24b 第2巻線領域
26仕切板
26aリブ付き仕切板
27二次コイル
27a 二次コイル
27b 二次コイル
40突起
61二次スプール
62緩衝部材
63位置決め手段
64 位置決め手段

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