図面 (/)

技術 義歯安定剤

出願人 小林製薬株式会社
発明者 吉川秀一水上紗弥香
出願日 2007年3月30日 (13年7ヶ月経過) 出願番号 2007-095744
公開日 2008年10月23日 (12年1ヶ月経過) 公開番号 2008-253303
状態 特許登録済
技術分野 歯科補綴 歯科用製剤
主要キーワード アルミニウム製チューブ ポリオキシアルキレンラウリルエーテル B型粘度計 アルカリ金属セル アルカリ金属カルボキシメチルセルロース エポキシフェノール樹脂 プラスチックパウダー 製剤性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年10月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

口中内で不快感を呈する油分を配合せずとも粘着性を有し、かつ、非水溶性ペースト義歯安定剤の利点である、義歯と口腔粘膜の隙間を確実に埋めることができる、着脱在性に優れた義歯安定剤を提供する。

解決手段

本発明による義歯安定剤は、平均重合度500〜700の酢酸ビニル樹脂と、水溶性高分子化合物と、水と、エタノールとを含み、酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子化合物の重量比が1.6〜3.0であり、水/エタノールの重量比が1.0〜4.0であることを特徴とするものである。

概要

背景

義歯安定剤には、主に酢酸ビニル樹脂主剤とした非水溶性ペースト状義歯安定剤と、鉱物油水溶性高分子を分散させた水溶性のペースト状義歯安定剤と、水溶性高分子
粉末状義歯安定剤がある。

非水溶性ペースト状義歯安定剤は義歯と口腔粘膜との間にできた隙間を埋めるもので、疼痛緩和力、着脱在性に優れているものの、粘着性は示さないため、適用可能な義歯を選ぶ、という欠点を持つ。一方、水溶性のペースト状義歯安定剤は唾液に溶解することで粘着性を示すため、短期間の義歯の固定力に優れるものの、主剤に鉱物油(主にワセリン類、パラフィン類)を用いている為、口腔内油系製剤特有不快感を呈する。粉末状義歯安定剤は義歯に塗布する際、粉末が飛び散り、塗布時の操作性が良くない。

これらの欠点を補うものとして、従来、水溶性高分子と酢酸ビニル樹脂の両方を配合した混合タイプの義歯安定剤が幾つか提案されている。

例えば、特許文献1には、アルギン酸ポリ酢酸ビニルカルボキシメチルセルロースおよび乳化剤を含む塗布可能な素地からなるものにおいて、この素地が、カルボキシメチルセルロースおよびアルギン酸ナトリウムからなる変性合物と、ポリ酢酸ビニル、水およびアルコールに溶解する陰イオンセルロースエステル中性油と乳化剤および安定剤としての有機変性モンモリトナイトとからなるゲル、およびアルコール溶媒との配合物からなる、義歯等用の接着剤が提案され、特許文献2には、ポリ酢酸ビニルを基材とし、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシメチルセルロースヒドロキシプロピルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースメチルセルロースポリビニルピロリドンポリビニルメチルエーテルカルボキシビニルポリマーメトキシエチレン無水マレイン酸共重合体およびその誘導体ポリエチレンオキサイドカルボキシメチルセルロースナトリウムポリアクリル酸ナトリウムアルギン酸プロピレングリコール分子量1000以上のポリエチレングリコールおよびペクチンの少なくとも1種の水溶性高分子を配合した義歯安定剤が提案されている。しかしながら、これらは義歯安定剤として不十分であった。
特開平1−229086号公報
特開平5−65210号公報

概要

口中内で不快感を呈する油分を配合せずとも粘着性を有し、かつ、非水溶性ペースト状義歯安定剤の利点である、義歯と口腔粘膜の隙間を確実に埋めることができる、着脱自在性に優れた義歯安定剤を提供する。本発明による義歯安定剤は、平均重合度500〜700の酢酸ビニル樹脂と、水溶性高分子化合物と、水と、エタノールとを含み、酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子化合物の重量比が1.6〜3.0であり、水/エタノールの重量比が1.0〜4.0であることを特徴とするものである。 なし

目的

本発明は、上述した従来技術と異なり、口中内で不快感を呈する鉱物油を配合せずとも粘着性を有し、かつ、非水溶性ペースト状義歯安定剤の利点である、義歯と口腔粘膜の隙間を確実に埋めることができる、着脱自在性に優れた義歯安定剤を提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

平均重合度500〜700の酢酸ビニル樹脂と、水溶性高分子化合物と、水と、エタノールとを含み、酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子化合物の重量比が1.6〜3.0であり、水/エタノールの重量比が1.0〜4.0であることを特徴とする義歯安定剤。

請求項2

水溶性高分子化合物の25℃における2%粘度が30〜45mPa・sである請求項1に記載の義歯安定剤。

請求項3

水溶性高分子化合物がセルロース誘導体である請求項1または2に記載の義歯安定剤。

請求項4

セルロース誘導体がカルボキシメチルセルロースナトリウムである請求項3に記載の義歯安定剤。

請求項5

さらにアミノアルキルメタアクリレートコポリマーを含む請求項1〜4のいずれかに記載の義歯安定剤。

技術分野

0001

本発明は、義歯床顎堤の間の隙間に充填して、義歯ガタツキをなくし咀嚼力の低下を改善するために用いられる義歯安定剤に関し、さらに詳しくは、製剤化が容易でありかつ安定剤としての働きを確実に発揮することができる義歯安定剤に関する。

背景技術

0002

義歯安定剤には、主に酢酸ビニル樹脂主剤とした非水溶性ペースト状義歯安定剤と、鉱物油水溶性高分子を分散させた水溶性のペースト状義歯安定剤と、水溶性高分子
粉末状義歯安定剤がある。

0003

非水溶性ペースト状義歯安定剤は義歯と口腔粘膜との間にできた隙間を埋めるもので、疼痛緩和力、着脱在性に優れているものの、粘着性は示さないため、適用可能な義歯を選ぶ、という欠点を持つ。一方、水溶性のペースト状義歯安定剤は唾液に溶解することで粘着性を示すため、短期間の義歯の固定力に優れるものの、主剤に鉱物油(主にワセリン類、パラフィン類)を用いている為、口腔内油系製剤特有不快感を呈する。粉末状義歯安定剤は義歯に塗布する際、粉末が飛び散り、塗布時の操作性が良くない。

0004

これらの欠点を補うものとして、従来、水溶性高分子と酢酸ビニル樹脂の両方を配合した混合タイプの義歯安定剤が幾つか提案されている。

0005

例えば、特許文献1には、アルギン酸ポリ酢酸ビニルカルボキシメチルセルロースおよび乳化剤を含む塗布可能な素地からなるものにおいて、この素地が、カルボキシメチルセルロースおよびアルギン酸ナトリウムからなる変性合物と、ポリ酢酸ビニル、水およびアルコールに溶解する陰イオンセルロースエステル中性油と乳化剤および安定剤としての有機変性モンモリトナイトとからなるゲル、およびアルコール溶媒との配合物からなる、義歯等用の接着剤が提案され、特許文献2には、ポリ酢酸ビニルを基材とし、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシメチルセルロースヒドロキシプロピルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースメチルセルロースポリビニルピロリドンポリビニルメチルエーテルカルボキシビニルポリマーメトキシエチレン無水マレイン酸共重合体およびその誘導体ポリエチレンオキサイドカルボキシメチルセルロースナトリウムポリアクリル酸ナトリウムアルギン酸プロピレングリコール分子量1000以上のポリエチレングリコールおよびペクチンの少なくとも1種の水溶性高分子を配合した義歯安定剤が提案されている。しかしながら、これらは義歯安定剤として不十分であった。
特開平1−229086号公報
特開平5−65210号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、上述した従来技術と異なり、口中内で不快感を呈する鉱物油を配合せずとも粘着性を有し、かつ、非水溶性ペースト状義歯安定剤の利点である、義歯と口腔粘膜の隙間を確実に埋めることができる、着脱自在性に優れた義歯安定剤を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、上記課題を解決すべく研究を重ねた結果、特定の酢酸ビニル樹脂と、水溶性高分子化合物と、水と、エタノールとを配合し、酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子化合物の重量比および水/エタノールの重量比をそれぞれ特定の範囲に設定したところ、非水溶性のペースト状義歯安定剤と水溶性のペースト状義歯安定剤との長所を兼ね具えた義歯安定剤が得られることを見出だし、本発明を完成した。

0008

すなわち、本発明による義歯安定剤は、平均重合度500〜700の酢酸ビニル樹脂と、水溶性高分子化合物と、水と、エタノールとを含み、酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子化合物の重量比が1.6〜3.0であり、水/エタノールの重量比が1.0〜4.0であることを特徴とするものである。

0009

本発明による義歯安定剤において、酢酸ビニル樹脂の平均重合度が500未満になると義歯安定剤が義歯に強く接着しすぎて剥がしにくく、700を超えると同樹脂が塊になって製剤化が困難である。酢酸ビニル樹脂の平均重合度は500〜700、好ましくは600〜700、より好ましくは630である。

0010

本発明による義歯安定剤において、酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子化合物の重量比は、1.6未満になると、上記成分からなる組成物がゲル状を呈し、口中の唾液により分散・溶解してしまう。3.0を超えると義歯安定剤は酢酸ビニルによる粘着力不足を招く。酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子化合物の重量比は1.6〜3.0であり、好ましくは2.2〜2.8、さらに好ましくは2.4〜2.5である。

0011

本発明において、酢酸ビニル樹脂は、義歯安定剤中に25〜45重量%含有し、28〜42重量%含有することが好ましく、30〜38重量%含有することがより好ましい。

0012

また、本発明において、水溶性高分子化合物は、義歯安定剤中に10〜18重量%含有し、12〜16重量%含有することが好ましく、13〜15重量%含有することがより好ましい。

0013

本発明による義歯安定剤において、水/エタノールの重量比が1.0未満になると義歯安定剤が接着剤様になり義歯から取れにくくなり、4.0を超えると酢酸ビニル樹脂が塊となり、いずれの場合も製剤化が困難である。水/エタノールの重量比は1.0〜4.0、好ましくは1.5〜2.8、さらに好ましくは1.7〜2.8であり、とくに好ましくは2.4〜2.8である。

0014

本発明において、水は、義歯安定剤中に15〜45重量%含有し、28〜42重量%含有することが好ましく、30〜40重量%含有することがより好ましい。

0015

また、本発明において、エタノールは、義歯安定剤中に5〜30重量%含有し、10〜25重量%含有することが好ましく、14〜20重量%含有することがより好ましい。

0016

本発明による義歯安定剤において、水溶性高分子化合物の25℃における2%粘度は好ましくは30〜45mPa・s、より好ましくは32〜40mPa・sである。水溶性高分子化合物の25℃における2%粘度が30mPa・s未満になると、義歯安定剤が充分な粘着性を示すことができず、義歯を口腔内に安定性よく維持することができない。水溶性高分子化合物の25℃における2%粘度が45mPa・sを超えると、義歯安定剤が固くなり、チューブ容器から押出しにくく使い勝手が悪い。

0017

前記粘度の測定は、B型粘度計LVDV-II+、ブルックフィールド社製)を用い、UL/Yアダプターを用いて測定する。

0018

本発明による義歯安定剤において、水溶性高分子化合物は好ましくはセルロース誘導体である。

0019

本発明で用いるセルロース誘導体としては、水に溶解もしくはゲル化して粘着性を生じるものが好ましく、例えば水溶性のセルロースエーテルであるメチルセルロース、エチルセルロースヒドロキシ化されたアルキルセルロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等)、カルボキシメチルセルロース、アルカリ金属カルボキシメチルセルロース(カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカリウム等)、アルカリ金属セルロース硫酸塩が例示される。中でもヒドロキシル化されたアルキルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルカリ金属カルボキシメチルセルロースが好ましく、カルボキシメチルセルロースナトリウムがより好ましい。

0020

本発明による義歯安定剤において、酢酸ビニル樹脂および水溶性高分子化合物の総量/水およびエタノールの総量の重量比は、好ましくは0.8〜1.3、より好ましくは0.8〜1.1である。酢酸ビニル樹脂および水溶性高分子化合物の総量/水およびエタノールの総量の重量比が0.8未満になると、上記成分からなる組成物が液状に近くなり、1.3を超えると義歯安定剤は塊となり、いずれの場合も製剤化が困難である。

0021

本発明においてとくに好ましい実施態様としては、酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子化合物の重量比が2.4〜2.5、水/エタノールの重量比が2.4〜2.8、溶質溶媒の重量比が1.0〜1.3である。このような配合割合とすることで製剤性、粘着性、剥離性および塗り易さの点でとくに優れる。

0022

本発明による義歯安定剤は、さらにアミノアルキルメタアクリレートコポリマーを含んでもよい。アミノアルキルメタアクリレートコポリマーを含む義歯安定剤は程よい固さを有し、チューブ容器に収められた義歯安定剤は支障なく同容器から押出すことができる。アミノアルキルメタアクリレートコポリマーの好ましい添加割合は義歯安定剤全体の重量を基準として0.6〜3.5重量%である。

0023

本発明による義歯安定剤には、酢酸ビニル樹脂、水溶性高分子化合物、水およびエタノールの外に、義歯安定剤に所望の性状を与えるために可塑剤、乳化剤、粘度調整剤水不溶性粉体湿潤剤防腐剤金属石けん溶剤可溶化剤安定化剤消臭剤機能性成分清涼剤香料着色料酵素など公知の添加剤を本発明の効果を損なわない限りにおいて、適宜配合してもよい。

0024

可塑剤としては、ミツロウ、木ロウカルナウバロウキャンデリラワックスが例示される。

0027

湿潤剤としては、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールヒアルロン酸等が例示される。

0029

金属石けんとしては、ステアリン酸カルシウムが例示される。

0030

溶剤としては、フェノキシエタノールが例示される。

0032

安定化剤としては、酸化チタン塩化ナトリウム塩化カリウム塩化マグネシウム乳酸アルミニウム等が例示される。

0033

消臭剤としては、銅クロロフィリンナトリウムコーヒー緑茶ブドウ等から抽出されるポリフェノール類等が例示される。

0035

酵素としては、デキストラナーゼアミラーゼプロテアーゼムタナーゼ溶菌酵素リゾチーム等が例示される。

0036

清涼剤としては、l−メントールdl−メントールメントール誘導体カルボン等が例示される。

0037

また、口中での義歯安定剤の唾液への溶解性を低下させ同剤が徐々に溶け出すようにするためにナトリウムカルシウムメトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩を添加することも好ましい。

0038

本発明による義歯安定剤を製造するには、特に制限されないが、例えば、酢酸ビニル樹脂およびエタノール、必要に応じて添加剤を配合し、充分に攪拌し、次いで水溶性高分子化合物および水を加えて全体を充分に撹拌し均一化する。

0039

本発明による義歯安定剤は、通常は製剤中の成分の揮発や製剤の汚染が防止できるチューブ容器に収められた形態を取り、好ましくはアルミニウム製チューブアルミニウムエポキシフェノール樹脂多層チューブ、アルミニウム・ポリエチレン製多層チューブ、アルミニウム・ポリエチレン・エポキシフェノール樹脂製多層チューブ等のアルミラミネートチューブに収められた形態を取る。

発明の効果

0040

本発明によれば、口中内で不快感を呈する鉱物油を配合せずとも粘着性を有しかつ、非水溶性ペースト状義歯安定剤の利点である、義歯と口腔粘膜の隙間を確実に埋めることができる、着脱自在性に優れた義歯安定剤を提供することができる。

発明を実施するための最良の形態

0041

つぎに、本発明を具体的に説明するために、本発明の実施例およびこれとの比較を示すための比較例をいくつか挙げ、さらに得られた義歯安定剤の性能試験結果を示す。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

0042

実施例1〜18、比較例1〜18
表1〜4に示す成分をこれらの表に示す重量%で量し、酢酸ビニル樹脂およびエタノール、必要に応じて添加剤を配合し、プラネタリーミキサー(井上製作所社製)を用いて充分に撹拌し、次いで水溶性高分子化合物および水を加えて全体を充分に攪拌して均一化し、義歯安定剤を得た。

0043

表1〜4に示す成分について説明をする。

0044

酢ビ樹脂(1) :電気化学工業株式会社製の酢酸ビニル樹脂(平均重合度630)、商品名「SN04−T」
酢ビ樹脂(2) :電気化学工業株式会社製の酢酸ビニル樹脂(平均重合度1060)、商品名「SN09−T」
酢ビ樹脂(3) :電気化学工業株式会社製の酢酸ビニル樹脂(平均重合度1390)、商品名「SN14−H」
CMCNa:第一工業製薬株式会社製のカルボキシメチルセルロースナトリウム、商品名「セロゲンF803A」、25℃における2%粘度33mPa・s
水:精製水
エタノール:日局エタノール(95度)
コポリマーデグサジャパン株式会社製のアミノアルキルメタアクリレートコポリマー、商品名「オイドラギッドRS100」
着色料:キリ化学株式会社製の赤色色素、商品名「赤色102号アルミニウムレーキ
防腐剤:プロピルパラベン
酢ビ樹脂/CMCNa:酢酸ビニル樹脂/CMCNaの重量比
水/エタノール:精製水/日局エタノール(95度)の重量比
溶質/溶媒:(酢酸ビニル樹脂+CMCNa)/(水+エタノール)の重量比

0045

評価試験
実施例および比較例で得られた義歯安定剤を、つぎの項目について性能試験し、その結果を表1〜4に示す。

0046

a)製剤性
酢酸ビニル樹脂およびエタノール、必要に応じて添加剤を配合し、プラネタリーミキサー(井上製作所社製)を用いて充分に撹拌し、次いで水溶性高分子化合物および水を加えて全体を充分に攪拌して均一化した後、得られた義歯安定剤の状態を目視観察し、下記の基準で製剤性を評価した。

0047

○:製剤はペースト状を呈する
△:製剤はペースト状を呈しているが、液状である
×:製剤はペースト状を呈さない(塊状である)又は均質に混錬されない

0048

b)粘着力
a)で得られた義歯安定剤1gを水につけたときの手指への様の粘着性の有無を確認した。モニターのN数は10名で行い、8名以上が「粘着力を示す」と判断したものを「○」と評価し、7名以下の場合には「×」と評価した。

0049

○:粘着力を示す
×:粘着力を示さない又はほとんど示さない

0050

c)剥離性
a)で得られた義歯安定剤1gをアクリル樹脂板に均質に広げ、一晩37℃の水に浸漬させた後、アクリル樹脂板から義歯安定剤を指先だけで剥離し、剥離のし易さを下記の基準で評価した。

0051

モニターのN数は10名で行い、8名以上の場合には「○」、6〜7名の場合には「△」、5名以下の場合には「×」と評価した。

0052

○:剥離し易い
△:やや剥離し易い
×:剥離し難い

d)塗り広げ易さ
義歯安定剤1gをアクリル樹脂板上に指で均質に広げるときの塗り広げ易さを下記の評価基準で評価した。モニターのN数は10名で行い、8名以上が「塗り広げ易い」と判断したものを「◎」と評価し、6〜7名の場合には「○」、4〜5名の場合には「△」、3名以下の場合には「×」と評価した。

0053

◎:塗り広げ易い
○:やや塗り広げ易い
△:やや塗り広げ難い
×:塗り広げ難い

0054

上記評価試験結果から分かるように、酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子の重量比が1.6〜3.0であり、水/エタノールの重量比が1.0〜4.0であるとき、実施例の製剤は比較例のものに比べ製剤性、粘着性および剥離性のいずれの項目においても良好な結果を示した。さらに、実施例の製剤の塗り広げ易さについて試験を行った結果、酢酸ビニル樹脂/水溶性高分子化合物の重量比が2.4〜2.5であり、水/エタノールの重量比が1.7〜2.8であるときが特に優れており、義歯安定剤として総合的に優れていた。

0055

処方例

0056

上記処方例の製剤も実施例の製剤と同様に製剤性、粘着性および剥離性のいずれの項目においても良好な結果を示した。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ