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技術 弾球遊技機

出願人 サミー株式会社
発明者 鈴木寿勝
出願日 2007年3月22日 (13年9ヶ月経過) 出願番号 2007-074441
公開日 2008年10月2日 (12年2ヶ月経過) 公開番号 2008-229104
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等) 弾玉遊技機の表示装置
主要キーワード 優先期間 基本遅延 実行予約 不協和音 動画再生表示 優先値 所定内容 終了ポイント
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年10月2日)のものです。
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図面 (13)

課題

2以上の演出非同期的に実行される弾球遊技機において、一の演出が他の演出の演出効果減殺しないように制御する。

解決手段

ちん遊技機は、所定タイミングから所定内容の演出の実行が確保されるべき優先期間表示過程の一部に設定される優先期間付き演出パターンを含めて複数種類演出パターンを保持する。また、このぱちんこ遊技機は、演出パターンとは別に、所定の遊技条件成立したときに実行される割込演出データを保持する。優先期間付き演出パターンが選択された場合において、優先期間外に所定の遊技条件が成立したときには割込演出を開始させ、優先期間中に所定の遊技条件が成立したときには優先期間が終了するまで割込演出の開始のタイミングを遅延させる。

概要

背景

弾球遊技機として様々な機種のぱちん遊技機が親しまれている。従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球落入すると、その結果としてランダム抽選値が取得されるものがある。取得された抽選値は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次1つずつ読み出される。読み出された抽選値は当否判定され、特別図柄とよばれる図柄が変動表示され、特別図柄の停止表示態様により当否判定の結果が遊技者報知される。

当たり態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技遊技状態移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定期間、たとえば30秒間経過するか、あるいは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口もいったん閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に設けられたVゾーンとよばれる特定領域を遊技球が通過していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、たとえば、15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。

上述したように当否判定の実行タイミング報知タイミングの間には特別図柄の変動表示期間という「ずれ」がある。特別図柄の変動表示が開始されると、遊技者は特別図柄が当たり態様にて停止することを期待する。そこで、特別図柄の変動表示期間中に装飾図柄や演出図柄などとよばれる演出目的の図柄も変動表示させることにより、遊技者の大当たりに対する期待感を更に高めるような演出を実行することも多い(以下においては、このような特別図柄の変動表示と連動した演出のことを「基本演出」とよぶ)。

また、弾球遊技機の中には、遊技者からの操作入力受け付けるための操作ボタンを有するものもある。遊技者がこの操作ボタンを押下すると、特別な演出が実行される(以下においては、基本演出とは非同期にて実行されるこのような演出のことを「割込演出」とよぶ)。
特開2003−230714号公報
特開2005−152150号公報

概要

2以上の演出が非同期的に実行される弾球遊技機において、一の演出が他の演出の演出効果減殺しないように制御する。ぱちんこ遊技機は、所定タイミングから所定内容の演出の実行が確保されるべき優先期間表示過程の一部に設定される優先期間付き演出パターンを含めて複数種類演出パターンを保持する。また、このぱちんこ遊技機は、演出パターンとは別に、所定の遊技条件成立したときに実行される割込演出データを保持する。優先期間付き演出パターンが選択された場合において、優先期間外に所定の遊技条件が成立したときには割込演出を開始させ、優先期間中に所定の遊技条件が成立したときには優先期間が終了するまで割込演出の開始のタイミングを遅延させる。

目的

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、2以上の演出が非同期的に実行される弾球遊技機において、各演出の実行タイミングを効率的に調整するための技術を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
8件
牽制数
14件

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請求項1

遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、前記当否抽選の結果が当たりであったときに、前記大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、演出画像表示過程を示す演出パターンとして、所定タイミングから所定内容演出の実行が確保されるべき優先期間が表示過程の一部に設定される優先期間付き演出パターンを含めて複数種類の演出パターンを保持する演出パターン保持手段と、前記当否抽選の結果に応じていずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、前記選択された演出パターンにしたがって演出画像を表示再生する演出制御手段と、演出パターンとは別に、所定の遊技条件成立したときに実行される割込演出データを保持する割込演出保持手段と、前記所定の遊技条件が成立したとき、前記割込演出データによる割込演出を所定期間実行する割込演出実行手段と、前記優先期間付き演出パターンが選択された場合において、前記優先期間外に前記所定の遊技条件が成立したときには前記割込演出を開始させ、前記優先期間中に前記所定の遊技条件が成立したときには前記優先期間が終了するまで前記割込演出の開始のタイミングを遅延させる演出調整手段と、を備えることを特徴とする弾球遊技機

請求項2

前記演出パターン保持手段は、前記優先期間中において音声データを再生する優先期間付き演出パターンを保持し、前記割込演出保持手段は、音声データを再生する割込演出データを保持することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。

請求項3

複数種類の優先期間付き演出パターンと割込演出データのそれぞれについて、演出の重要度の高さを示す優先値を保持する優先値保持手段と、を更に備え、前記演出調整手段は、優先期間付き演出パターンが選択され、前記優先期間中に前記所定の遊技条件が成立し、かつ、前記優先期間付き演出パターンの優先値より示される重要度よりも前記割込演出データの優先値により示される重要度が高い状況である割込優先状況においては、前記優先期間付き演出パターンによる演出の進行を停止させ前記優先期間中であっても前記割込演出を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。

請求項4

前記演出調整手段は、前記割込優先状況においては、前記割込演出が終了したあとに前記優先期間付き演出パターンによる演出を再開させることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。

技術分野

0001

本発明は、ぱちん遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における演出制御技術に関する。

背景技術

0002

弾球遊技機として様々な機種のぱちんこ遊技機が親しまれている。従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球落入すると、その結果としてランダム抽選値が取得されるものがある。取得された抽選値は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次1つずつ読み出される。読み出された抽選値は当否判定され、特別図柄とよばれる図柄が変動表示され、特別図柄の停止表示態様により当否判定の結果が遊技者報知される。

0003

当たり態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技遊技状態移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定期間、たとえば30秒間経過するか、あるいは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口もいったん閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に設けられたVゾーンとよばれる特定領域を遊技球が通過していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、たとえば、15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。

0004

上述したように当否判定の実行タイミング報知タイミングの間には特別図柄の変動表示期間という「ずれ」がある。特別図柄の変動表示が開始されると、遊技者は特別図柄が当たり態様にて停止することを期待する。そこで、特別図柄の変動表示期間中に装飾図柄や演出図柄などとよばれる演出目的の図柄も変動表示させることにより、遊技者の大当たりに対する期待感を更に高めるような演出を実行することも多い(以下においては、このような特別図柄の変動表示と連動した演出のことを「基本演出」とよぶ)。

0005

また、弾球遊技機の中には、遊技者からの操作入力受け付けるための操作ボタンを有するものもある。遊技者がこの操作ボタンを押下すると、特別な演出が実行される(以下においては、基本演出とは非同期にて実行されるこのような演出のことを「割込演出」とよぶ)。
特開2003−230714号公報
特開2005−152150号公報

発明が解決しようとする課題

0006

基本演出中に操作ボタンが押下されると、通常、基本演出用画像上に割込演出用画像が重ねて表示される。割込演出の中には、たとえば、所定のキャラクタを登場させることにより基本演出を盛り上げるタイプのものもあれば、表示画面全体をつかった演出により基本演出と異なる演出効果を発揮するタイプのものもある。

0007

基本演出の一部には、大当たりを強く示唆する重要な演出が含まれることがある。たとえば、基本演出中に大当たりを告知したり、あるいは、大当たりの可能性を信頼度として表示することも多い。このような重要な演出が割込演出によって隠されてしまうと、遊技興趣が削がれてしまう。本発明者は、割込演出を実行可能な弾球遊技機を設計するにあたっては、割込演出が基本演出の演出効果を減殺しないように工夫する必要であると想到した。特に、基本演出用音声と割込演出用音声が同時再生されると不協和音となり、遊技者に不快感すら与えかねない。

0008

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、2以上の演出が非同期的に実行される弾球遊技機において、各演出の実行タイミングを効率的に調整するための技術を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

本発明のある態様は、弾球遊技機に関する。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が当たりであったときに、大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、演出画像表示過程を示す演出パターンとして、所定タイミングから所定内容の演出の実行が確保されるべき優先期間が表示過程の一部に設定される優先期間付き演出パターンを含めて複数種類の演出パターンを保持する演出パターン保持手段と、当否抽選の結果に応じていずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、選択された演出パターンにしたがって演出画像を表示再生する演出制御手段と、演出パターンとは別に、所定の遊技条件成立したときに実行される割込演出データを保持する割込演出保持手段と、所定の遊技条件が成立したとき、割込演出データによる割込演出を所定期間実行する割込演出実行手段と、優先期間付き演出パターンが選択された場合において、優先期間外に所定の遊技条件が成立したときには割込演出を開始させ、優先期間中に所定の遊技条件が成立したときには優先期間が終了するまで割込演出の開始のタイミングを遅延させる演出調整手段と、を備える。

0010

ここでいう演出とは、画像、音声あるいは振動など、遊技興趣を高めるために用意された仕掛けであればよい。「優先期間」とは、基本演出中、特に、割込演出により干渉されたくない重要な基本演出が実行されるべき期間として設定されてもよい。以下においては、優先期間中に実行される基本演出のことを、特に「優先基本演出」とよぶ。

0011

このような態様によれば、優先基本演出が終了するまで割込演出の実行タイミングを遅延させることにより、優先基本演出に対する割込演出の干渉を排除しやすくなる。また、優先基本演出の終了後に割込演出が実行されるため、割込演出の演出効果も省くことなく発揮させやすくなる。このように、単に優先基本演出中に割込演出の実行を禁止するのではなく、割込演出を実行しても差し支えない時間帯まで割込演出の実行タイミングを遅延させることができる。

0012

演出パターン保持手段は、優先期間中において音声データを再生する優先期間付き演出パターンを保持し、割込演出保持手段は、音声データを再生する割込演出データを保持してもよい。

0013

このような態様によれば、優先基本演出の音声と割込演出の音声が同時再生されることによる不協和音の発生を防ぎやすくなる。特に、複数のセリフ音声が同時再生されると遊技者の不快感を喚起しかねないが、このような態様によれば、基本演出のセリフ音声と割込演出のセリフ音声が重なるのを防ぎやすくなる。

0014

この遊技機は、複数種類の優先期間付き演出パターンと割込演出データのそれぞれについて、演出の重要度の高さを示す優先値を保持する優先値保持手段と、を更に備えてもよい。
そして、演出調整手段は、優先期間付き演出パターンが選択され、優先期間中に所定の遊技条件が成立し、かつ、優先期間付き演出パターンの優先値より示される重要度よりも割込演出データの優先値により示される重要度が高い状況である割込優先状況においては、優先期間付き演出パターンによる演出の進行を停止させ優先期間中であっても割込演出を開始してもよい。

0015

このような態様によれば、優先基本演出の重要度と割込演出の重要度、すなわち、それぞれの優先値を比較して、優先基本演出と割込演出のどちらがより重要な演出であるかを合理的・相対的に特定できる。割込演出の方が重要度が高いときには、たとえ、優先期間中であっても割込演出を優先させることができるため、重要度に応じて演出実行の先後を合理的に決定できる。

0016

演出調整手段は、割込優先状況においては、割込演出が終了したあとに優先期間付き演出パターンによる演出を再開させてもよい。

0017

このような態様によれば、割込演出を優先させた場合であっても、優先基本演出を省略することなく割込演出後に実行できる。このため、優先基本演出の演出効果と割込演出の演出効果を共に発揮させやすくなる。

0018

なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム記録媒体コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

発明の効果

0019

本発明によれば、2以上の演出が非同期的に実行される弾球遊技機において、各演出の実行タイミングを効率的に調整することにより、全体としての演出の効果を高めることができる。

発明を実施するための最良の形態

0020

図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。
以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。

0021

透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。操作ボタン82は、遊技者が遊技機に所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。

0022

遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。更に遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62が拡開すると、遊技球は始動口62に入球しやすくなる。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。

0023

大入賞口66は、特別図柄192が「大当たり」を示す態様にて停止したときに開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。

0024

遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。

0025

遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する演出図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。始動口62への遊技球の落入を契機として抽選(以下、「当否抽選」とよぶ)が実行される。当否抽選後、特別図柄192の変動表示が開始される。特別図柄192は当否抽選の結果に対応した図柄であり、変動表示が停止されたときの態様にて当否抽選の結果を示す。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。特別図柄表示装置61は、特別図柄192の変動表示として、0〜9の範囲で数字循環させる。特別図柄192が当たりを示す態様にて停止したときに「大当たり」の発生となり、大入賞口66が開放される。

0026

当否抽選の結果は大当たりか外れのいずれかであるが、大当たりは、更に、「通常当たり」と「確変当たり」の2種類に分けることができる。確変当たりが発生すると、以後の当否抽選は通常よりも高い当たり確率にて実行される。当否抽選の当たり確率が通常よりも高く設定される遊技者に有利な遊技状態のことを「確率変動遊技」とぶ。確率変動遊技は、再度大当たりが発生するまで継続する。いいかえれば、通常当たりが発生するまで継続することになる。
特別図柄192は、通常当たり時は0、確変当たり時は1、外れ時は2〜9のいずれか、が停止図柄として停止表示される。

0027

演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で演出図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。演出図柄190は、当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60の画面には、演出図柄190の変動表示態様を含む演出画像が動画再生表示される。演出図柄190の変動表示は特別図柄192の変動表示と連動する。すなわち、特別図柄192の変動開始時に演出図柄190の変動表示も開始され、特別図柄192の変動停止時に演出図柄190の変動表示も停止する。また、特別図柄192の停止図柄に応じて、いいかえれば、当否抽選の結果に応じて演出図柄190の停止図柄も決まる。演出表示装置60の画面は、左変動列、中央変動列および右変動列が設けられ、各変動列においては演出図柄190が上から下へ縦方向に変動表示される。ちょうどスロットマシンのリールを模した演出態様となる。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。

0028

なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄192自体に演出的な役割をもたせて演出図柄190を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄192を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。

0029

特別図柄192および演出図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および演出図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した演出図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。大入賞口66が開放中に遊技球が少なくとも1球落入した場合、大入賞口66は再度開放される。このように、大入賞口66が1回開放される間に遊技球が少なくとも1球以上落入することを条件に大入賞口66の開閉が所定回数、たとえば15回を限度として繰り返される。

0030

作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62を拡開させるための抽選(以下、「普通図柄抽選」とよぶ)の契機となる。

0031

遊技球が作動口68を遊技球が通過すると、普通図柄抽選が実行され、所定時間、普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。普通図柄表示装置59は、2つのランプを備える。それぞれのランプが交互に点滅する動作が「普通図柄の変動表示」に相当する動作である。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開し、遊技球が始動口62に入球しやすくなる。このとき、普通図柄表示装置59の2つのランプの所定の一方が点灯表示されることになる。

0032

演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。また、演出表示装置60は、遊技状態に応じて動作する複数の可動役物140を備える。演出表示装置60の下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。いいかえれば、4個を上限として抽選値を貯蔵できるようになっている。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。このように、4個を上限として普通図柄の抽選値も貯蔵できる。遊技効果ランプ90は遊技領域52に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。

0033

なお、通常当たりであった場合、特別遊技が終了した後の通常遊技においては変動短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動短縮遊技においては、特別図柄192および演出図柄190の変動時間が通常より短縮される。特別図柄192および演出図柄190の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。以下においては、確率変動遊技および変動短縮遊技のことをまとめていうときには、「特定遊技」とよぶ。特定遊技は、通常遊技における一形態であり、通常時よりも特別遊技に移行しやすい状態である。一般的には、変動短縮遊技よりも確率変動遊技の方が遊技者にとって有利であることが多い。

0034

図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。

0035

図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。

0036

メイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。サブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136、操作入力検出手段208、割込演出記憶手段210、割込演出実行手段212、割込調整手段214および優先値記憶手段216を備える。
なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。

0037

入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。

0038

当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技から特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を「当否抽選値」として取得する。当否抽選値は0〜65535の範囲から1つ取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数ソフトウエア乱数などにより発生させる擬似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。

0039

当否抽選手段112は、確率変動遊技の実行中以外においては低確率による当否判定のための当否テーブル(以下、「非確変当否テーブル」とよぶ)を参照し、確率変動遊技の実行中においては高確率による当否判定のための当否テーブル(以下、「確変当否テーブル」とよぶ)を参照する。非確変当否テーブルにおいては0〜255の範囲の当否抽選値が当たりと判定される。確変当否テーブルにおいては、0〜2500の範囲の当否抽選値が当たりと判定される。当否抽選手段112は、いずれかの当否テーブルを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定することにより当否抽選を実行する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄192の変動表示により示される。また、当否抽選手段112による判定結果は演出図柄190の変動表示によっても示される。

0040

図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄192の停止図柄と変動パターンを当否抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を普通図柄抽選の結果に応じて決定する。停止図柄とは、図柄変動の終了時に表示すべき当否を示す図柄である。図柄決定手段114は、変動パターンを決定するためのパターン決定テーブルを保持する。

0041

図柄決定手段114は、特別図柄192の変動開始時においてその変動パターンを決定するための「パターン決定抽選値」を取得する。パターン決定抽選値は、「0〜255」の範囲で生成される乱数である。パターン決定テーブルは、パターン決定抽選値と特別図柄の変動パターンの対応関係を定めた判定テーブルである。図柄決定手段114は、パターン決定テーブルとパターン決定抽選値から変動パターンを決定する。こうして、特別図柄192の変動時間が決定される。

0042

図柄決定手段114は、長短様々な変動時間をもつ複数種の変動パターンを保持する。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に特別図柄192の変動表示が停止される。

0043

また、図柄決定手段114は0〜255の範囲で生成される「図柄抽選値」に応じて特別図柄の停止図柄態様を決定する。図柄決定手段114は、当否抽選実行時において図柄抽選値を生成する。当否抽選値が当たりであるときには、図柄抽選値によって、通常当たりか確変当たりのいずれとなるかが決定される。なお、当否抽選値が外れであれば、複数種類の外れ図柄のうちのいずれかが停止図柄として決定される。
図柄決定手段114は、当否抽選の結果、変動パターンを示すデータ、停止図柄をメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。

0044

図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合には、普通図柄を決定するための抽選値を取得し、その抽選値に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62を所定時間拡開する。

0045

保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。保留制御手段116は、普通図柄抽選の結果についても4つを上限として保持する。

0046

メイン表示制御手段118は、特別図柄192を特別図柄表示装置61に変動表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄192の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118による特別図柄192と演出表示制御手段134による演出図柄190の変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。

0047

特別遊技制御手段120は、当否抽選が当たりであった場合に、特別遊技の実行を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。

0048

特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。

0049

特定遊技実行手段122は、確変当たりが発生した場合、特別遊技後の通常遊技を高確率状態に設定することにより確率変動遊技を実行する。このときには、特定遊技実行手段122は、当否抽選手段112が当否抽選のために参照すべき当否テーブルとして、確変当否テーブルを設定する。高確率状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。高確率状態において通常当たりが発生すると、特別遊技終了後の通常遊技は低確率状態となる。すなわち、特定遊技実行手段122は、当否抽選手段112が当否抽選のために参照すべき当否テーブルとして、非確変当否テーブルを設定する。
また、特定遊技実行手段122は、通常当たりが発生した場合、特別遊技後に通常遊技を時短状態に設定することにより変動短縮遊技を実行する。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。

0050

開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。

0051

サブ基板104のパターン記憶手段130は、演出図柄190の変動表示も含めた演出画像全体としての動画再生過程を示す複数の演出パターンデータを保持する。演出パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各演出パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に演出図柄190の図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出パターンを選択する。

0052

演出決定手段132は、演出図柄190の停止図柄の組合せとその配置および演出パターンを、当否抽選の結果、特別図柄192の停止図柄、特別図柄192の変動パターンに応じて決定する。

0053

演出図柄190の停止態様は、3つの演出図柄190の組み合わせとして形成される。大当たり、すなわち、特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの同じ演出図柄190が並んで停止表示される。確変当たりとなったときには、同一奇数を示す演出図柄190が並ぶ。すなわち、確変当たりの場合には、「1・3・5・7」のうちのいずれかが3つ並んで停止する。一方、通常当たりの場合には、「2・4・6」のうちのいずれかが3つ並んで停止する。

0054

当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの演出図柄190が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように1つだけ演出図柄190が揃っていない組合せを選択する。演出パターンによる動画再生過程においては、演出図柄190の変動表示以外の動画も再生される。たとえば、当該変動が当たり変動である可能性を示唆する特別な動画を再生することにより、遊技者の大当たりに対する期待感を喚起してもよい。いわゆるスーパーリーチなどとよばれる演出態様においては、演出図柄190の変動表示以外にもさまざまなアニメーションや実写の動画再生がなされることが多い。

0055

本実施例のぱちんこ遊技機10では、特別図柄192に比べて演出図柄190の方が格段に目立つように表示される。そのため、遊技者は同じ数字の演出図柄190が並ぶか否かにより当否を認識し、並んだ数字が奇数か否かにより確変移行の成否を認識することになる。演出決定手段132は、演出図柄190の停止図柄と演出パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。

0056

演出表示制御手段134は、選択された演出パターンにしたがって演出表示装置60において演出図柄190を含む演出画像を動画表示させる。いいかえれば、演出表示制御手段134が基本演出を実行する。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。

0057

役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。

0058

操作入力検出手段208は、操作ボタン82に対する押下等の操作入力を検出する。割込演出記憶手段210は、操作ボタン82の押下に応じて実行されるさまざまな割込演出データを記憶する。このほかにも、ランダムに成立する遊技条件や、遊技球の作動口68通過等、さまざまな契機にて割込演出が実行されてもよい。本実施例におけるぱちんこ遊技機10の場合、複数種類の割込演出がさまざまな組合せにて同時再生される可能性がある。割込演出実行手段212は、割込演出データに基づいて割込演出を実行する。

0059

ただし、以下においては説明を簡単にするため、主として、操作ボタン82が押下されたときに実行される割込演出と、各種演出パターンによる基本演出との関係を中心として説明する。

0060

優先値記憶手段216は、優先基本演出や割込演出ごとの「優先値」を保持する。優先基本演出については後述する。優先値は演出の絶対的な重要度を示す指標であり「0〜100」の範囲で設定される。優先値が高いほど重要な演出であることを示す。各演出の優先値は互いに一致しないことが望ましい。優先値記憶手段216は、割込演出優先値テーブル230と基本演出優先値テーブル240を保持する。それぞれのデータ構造については、図6および図7に関連して説明する。割込調整手段214は、優先基本演出中に操作ボタン82が押下されたとき、優先基本演出や割込演出の実行タイミングを調整する。具体的には、図4図5に関連して詳述する。

0061

図4は、基本演出中に操作ボタン82が押下された場合において、割込演出の実行タイミングを遅らせる割込遅延処理タイムチャートである。
同図においては、ある演出パターンAが選択され、演出図柄190の変動表示が時刻t0に開始され、時刻t7に終了するものとする。この演出パターンAによる基本演出期間(t0〜t7)のうち、時刻t3から時刻t5に相当する期間はあらかじめ「優先期間」として設定されている。この優先期間において実行される基本演出、すなわち優先基本演出は、割込演出の干渉を受けたくない演出である。たとえば、大当たりを示唆する重要なメッセージを表示したり、稀少な演出を実行するときには、割込演出による介入を排除しておきたい場合がある。どのような演出を優先基本演出とし、どのような期間を優先期間とするかは、演出パターンのデザイナーが任意に設定すればよい。

0062

優先基本演出や割込演出にはそれぞれ優先値が設定される。優先値については図6以降にて詳述する。優先基本演出の優先値の方が割込演出の優先値よりも大きいときには図4に示す割込遅延処理が実行される。いいかえれば、優先基本演出の重要度の方が割込演出の重要度よりも高いとき、割込遅延処理が実行される。

0063

同図においては、基本演出中の時刻t1に操作ボタン82が押下されている。操作入力検出手段208が押下を検出すると、割込調整手段214は優先期間中か否かを判定する。時刻t1は優先期間中ではないため、割込演出実行手段212は割込演出を即時実行する。この場合、基本演出の進行を維持したまま割込演出も同時実行される。たとえば、所定のキャラクタを演出表示装置60の画面上に走り回らせる態様の割込演出であれば、割込演出実行手段212は基本演出上にこのキャラクタを重ね合わせる。また、割込演出実行手段212は、基本演出の音声に重ねて割込演出の音声もスピーカ18から出力させる。こうして、時刻t1から時刻t2にかけては、基本演出と割込演出が同時実行される。

0064

同図においては、優先期間中の時刻t4にも操作ボタン82が再押下されている。優先期間中の押下であるため、割込調整手段214はここで「Aフラグ」をセットする。Aフラグは割込演出の遅延実行予約を示す。Aフラグがオンのとき、割込演出実行手段212は優先期間が終了するまで割込演出の実行タイミングを遅延させる。時刻t5に優先期間が終了すると、割込演出実行手段212は割込演出を実行開始する。このため、重要な優先基本演出に対する割込演出の干渉を排除しつつ、割込演出も省略することなく実行できる。このような割込遅延処理により優先基本演出による演出効果と割込演出による演出効果を両立させることができる。

0065

本実施例におけるぱちんこ遊技機10は、操作ボタン82の押下にともなって7種類の割込演出を実行できる。詳しくは図6に関連して詳述するが、各割込演出には「01」〜「07」までIDが付与されている(以下、このようなIDのことを「割込演出ID」とよぶ)。遊技者が操作ボタン82を押下すると、割込演出実行手段212は抽選(以下、「割込演出抽選」とよぶ)を実行し、いずれかの割込演出データを選択する。ある割込演出が実行される条件は、操作ボタン82の押下が検出され、かつ、割込演出抽選により選択されることである。

0066

なお、基本演出の時間の長さは図柄決定手段114の選択した変動パターンによって決定される。そのため、基本演出の終了間際に操作ボタン82が押下された場合、割込演出の終了タイミングが基本演出の終了タイミングを超過してしまう可能性がある。そのため、基本演出の終了間際には割込演出の実行が禁止されるように設定してもよい。

0067

図5は、基本演出中に操作ボタン82が押下された場合において、基本演出を中断して割込演出を実行させる基本遅延処理のタイムチャートである。
優先基本演出の優先値よりも割込演出の優先値が小さいときには、図4に示した割込遅延処理が実行される。一方、優先基本演出の優先値よりも割込演出の優先値が大きいときには、図5に示す基本遅延処理が実行される。

0068

同図においても、ある演出パターンAが選択され、演出図柄190の変動表示が時刻t0に開始され、時刻t6に終了するものとする。この演出パターンAによる基本演出期間(t0〜t6)のうち、時刻t1から時刻t4に相当する期間はあらかじめ「優先期間」として設定されている。優先期間は、基本演出過程の開始ポイントP0から終了ポイントP5のうち、ポイントP1(時刻t1)からポイントP3(時刻t4)の部分に相当する。この優先期間中のポイントP2にあたる時点(時刻t2)において操作ボタン82の押下が検出されたとする。

0069

優先期間中の押下であり、割込演出の方が重要度が高いため、割込調整手段214はここで「Bフラグ」をセットする。Bフラグは、基本演出の遅延実行予約を示す。Bフラグがオンされると、割込調整手段214はP2以降の演出過程再構成する。以下、こうして再構成された演出内容のことを「合成演出」とよぶ。割込調整手段214は、ポイントP2に相当する時刻2にていったん基本演出を中断する。そして、以降の演出過程として、時刻t2から時刻t3まで割込演出のみを実行させ、割込演出が終了する時刻t3から優先基本演出を再開して時刻t5まで実行させる。時刻t5から時刻t6までは、基本演出過程におけるポイントP4からポイントP5までの演出を実行させる。すなわち、基本演出のポイントP2に割込演出が挿入されるかたちとなり、結果として、基本演出のうちポイントP3からポイントP4までに相当する演出内容が省略されることになる。省略されたP3〜P4の長さは、割込演出の長さに相当する。

0070

このようにして、優先基本演出中に割込演出を挿入しつつも、全体としての演出時間が時刻t6を超えないように制御している。基本遅延処理によれば、優先基本演出よりも重要な割込演出を優先的に実行しつつ、優先基本演出も省略することなく実行できる。

0071

割込遅延処理と同様、基本演出の終了間際に操作ボタン82が押下された場合、再開後の優先基本演出の終了タイミングが時刻t6を超過してしまう可能性がある。そのため、基本演出の終了間際には優先期間を設定しないのが望ましい。

0072

本実施例に示した演出実行タイミングの調整方法によれば、3種類以上の演出が同時実行されるときにも、優先値を比較するだけで「最優先すべき演出」を他の演出よりも先に実行させることができる。

0073

図6は、割込演出優先値テーブル230のデータ構造図である。
優先値記憶手段216は、割込演出優先値テーブル230を保持する。割込演出ID欄232は割込演出IDを示す。選択確率欄234は割込演出抽選により各割込演出データが選択される確率を示す。たとえば、割込演出ID:01の割込演出データ(以下、単に「割込演出(01)」と表記する)は35%の確率で選択されるが、割込演出(07)は3%の確率でしか選択されない稀少な演出である。優先値欄236は、各割込演出の優先値を示す。割込演出優先値テーブル230においては、選択確率の小さい割込演出ほど高い優先値が設定されている。このため、比較的発生しやすい割込演出(01)は割込遅延処理の対象となり遅延実行されやすいが、稀少な割込演出(07)は基本遅延処理により優先実行されやすくなる。このように、稀少で遊技興趣への寄与が大きい割込演出とそうでない割込演出の重要度の違いを優先値という数値パラメータによって定量的に設定できる。

0074

図7は、基本演出優先値テーブル240のデータ構造図である。
優先値記憶手段216は、割込演出優先値テーブル230だけではなく、基本演出優先値テーブル240も保持する。パターンID欄242は、演出パターンを一意に特定するパターンIDを示す。当たり時選択確率欄244と外れ時選択確率欄246は、それぞれ当否抽選が当たりとなるときと外れとなるときに、演出決定手段132により選択される確率を示す。

0075

同図によれば、演出決定手段132は、当否抽選が当たりのときには20%という比較的高い確率でパターンID:01の演出パターン(以下、「演出パターン(01)」と表記する)を選択するが、当否抽選が外れの時には5%という低確率でしか演出パターン(01)を選択しない。すなわち、演出パターン(01)による演出図柄190の変動表示(以下、「変動表示(01)」と表記する)が開始されると、遊技者は大当たりに対する期待感を喚起されやすくなる。演出パターン(01)は、遊技者に当たりを示唆する演出パターンであるといえる。
一方、演出決定手段132は、当否抽選が当たりのときには5%という低確率で演出パターン(10)を選択するが、当否抽選が外れの時には30%という高確率で演出パターン(10)を選択する。演出パターン(10)は、遊技者に外れを示唆する演出パターンであるといえる。

0076

優先期間欄248は、演出パターンにおける優先期間を示す。優先値欄250は各優先基本演出についての優先値を示す。たとえば、演出パターン(01)の変動時間は30秒であり、このうち、15〜20秒までの期間が優先期間であり、その優先値は「70」である。一方、外れを示唆する変動パターン(11)の優先期間の優先値は「40」である。また、変動パターン(12)には優先期間が設定されていない。当たりを示唆する演出パターンについての優先値は、外れを示唆する演出パターンについての優先値よりも概して、または、一律に高く設定されている。このため、当たりを示唆する演出表示の場合、優先基本演出は割込演出によりも優先されやすくなる。すなわち、割込遅延処理が実行されやすくなる。

0077

更に、このような優先値設定によれば、遊技者は操作ボタン82の押下によって当たりの可能性を探ることができる。たとえば、操作ボタン82を押下しても基本演出の方が優先される場合、当たりの可能性の高い演出パターンが選択されていると推測できる。一方、操作ボタン82を押下すると割込演出が優先される場合、当たりを期待できない演出パターンが選択されていると推測できる。このように、操作ボタン82を押下することにより、どの演出が優先されるかを探ることによって、当否の可能性を推測するという遊技性を実現できる。

0078

また、選択されにくい稀少な演出パターンの優先値は、選択されやすいありふれた演出パターンの優先値よりも概して、または、一律に高く設定される。たとえば、当否抽選が当たりとなる確率が1/400とすると、演出パターン(02)が選択される確率は、(1/400)×10%+(399/400)×1%=約1.02%である。すなわち、演出パターン(02)は、きわめて稀にしか選択されない演出パターンであるといえる。演出パターン(02)による稀少な優先基本演出中に割込演出が実行されてしまうと、遊技興趣の低下を招きかねない。選択確率の低い演出パターンに高い優先値を設定することにより、稀少性の高い基本演出が割込演出よりも優先されやすくなる。すなわち、割込遅延処理が実行されやすくなる。

0079

なお、本実施例において、各優先値は互いに異なる値であることが望ましい。なぜならば、優先基本演出中に割込演出が実行されるとき、優先値が同じでなければ、割込調整手段214はいずれか一方の演出を優先させることにより、演出の重なりを回避できるためである。複数のセリフ音声が同時再生されるときにはいずれのセリフ音声も聞き取れなくなりやすい。優先基本演出時にセリフ音声が再生され、割込演出時にもセリフ音声が同時再生されるときには、それらの優先基本演出と割込演出に対して互いに異なる優先値を設定することが望ましい。

0080

図8は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
同図に示す処理はループ処理として繰り返し実行される処理である。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の入賞処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。

0081

図9は、図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。当否判定処理の詳細については、次の図10に関連して説明する。メイン表示制御手段118は特別図柄192の変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドをサブ基板104へ送信する。これを受信した演出決定手段132は演出パターンを選択し、演出表示制御手段134は演出図柄190の変動表示を開始する(S36)。
このS36のタイミングにて、上記したAフラグとBフラグは共にオフされる。

0082

S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動中であった場合は(S32のY)、S34からS36までの処理がスキップされる。図柄変動がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄の変動表示処理が続行される(S40)。変動表示処理の詳細については、図11に関連して説明する。図柄変動中でないときは(S38のN)、S40の処理はスキップされる。

0083

図10は、図9のS34における当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、当否抽選手段112は、保留制御手段116から読み出した抽選値の当否判定を行う(S50)。確率変動遊技中であれば確変当否テーブル、確率変動遊技中でなければ非確変当否テーブルにより当否判定がなされる。大当たりであれば(S52のY)、特別遊技制御手段120は特別遊技フラグをオンする(S54)。特別遊技フラグがオンのときには、当該変動の終了後に特別遊技が実行される。

0084

更に、確変当たりであれば(S58のY)、特定遊技実行手段122は確変フラグをオンする(S60)。通常当たりであれば(S58のN)、確変フラグはオフされる(S62)。確変フラグがオンのときには、当該変動の次の変動開始時から確率変動遊技が実行されることになる。
なお、当否抽選が外れであれば(S52のN)、特別遊技制御手段120は特別遊技フラグをオフする(S56)。

0085

図11は、図9のS40における変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、割込調整手段214は、Aフラグがオンとなっているかを判定する(S100)。Aフラグとは、優先基本演出中に割込演出の実行条件が成立し、優先基本演出の終了後に割込演出の実行が予約されている状態を示すフラグである。割込遅延処理時に成立するフラグであり、図4でいえばAフラグは時刻t4に成立する。

0086

Aフラグがオンであれば(S100のY)、割込調整手段214は優先期間終了のタイミングに至ったかを判定する(S102)。優先基本演出の終了タイミングであれば(S102のY)、割込演出実行手段212は基本演出に対して割込演出を重畳して開始する(S104)。図4でいえばこのタイミングは時刻t5である。基本演出もそのまま進行する(S124)。優先基本演出の終了タイミングでなければ(S102のN)、優先基本演出の進行だけが継続される(S124)。

0087

一方、Aフラグがオフのとき(S100のN)、割込調整手段214はBフラグがオンとなっているかを判定する(S106)。Bフラグとは、優先基本演出中に割込演出の実行条件が成立し、優先基本演出を一時停止したときに成立するフラグである。基本遅延処理時に成立するフラグであり、図5でいえばBフラグは時刻t2に成立する。Bフラグがオンのときには(S106のY)、割込調整手段214が合成演出パターンを生成しているため(後述)、合成演出パターンによる演出表示がそのまま継続される(S124)。

0088

Bフラグがオフのときであっても(S106のN)、操作ボタン82の押下が検出されていなければ(S108のN)、現時の演出表示が継続される(S124)。AフラグもBフラグもオフのときに(S100のN、S106のN)、操作ボタン82が押下されると(S108のY)、割込調整手段214は割込演出がすでに実行中であるか判定する(S110)。割込演出実行中であれば(S110のY)、そのまま現時の演出が続行される(S124)。割込演出実行中でなく(S110のN)、優先期間中でもなければ(S112のN)、割込演出実行手段212は割込演出を開始する(S122)。図4でいえば、時刻t1において開始される割込演出が相当する。

0089

優先期間中に操作ボタン82が押下されると(S112のY)、割込調整手段214は優先基本演出の優先値と割込演出の優先値を比較する(S114)。割込演出の優先値の方が大きければ(S114のY)、図5に示した基本遅延処理が実行される。すなわち、割込調整手段214は図5に示した合成演出パターンを生成し(S116)、優先基本演出をいったん中断させる。割込調整手段214はBフラグをオンする(S118)。以降においては、割込演出実行手段212は割込演出のみを実行し、その終了後、演出表示制御手段134は優先基本演出の続きを再開する。

0090

一方、優先基本演出の優先値の方が大きければ(S114のN)、図4に示した割込遅延処理が実行される。割込調整手段214はAフラグをオンする(S120)。これにより、優先基本演出終了後の割込演出の実行が予約される。

0091

図12は、図8のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
特別遊技は、当否抽選が大当たりとなって特別遊技フラグがオンとなったとき、図柄変動後に実行される遊技である。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。

0092

S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。なお、確変当たりであったときには(S92のY)、特定遊技実行手段122は当否抽選のための当否テーブルとして確変当否テーブルを設定し(S94)、通常当たりであったときには(S92のN)、非確変当否テーブルを設定する(S96)。通常当たりの場合、特定遊技実行手段122は変動短縮遊技を開始する。
なお、ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。

0093

以上、本実施例に示したぱちんこ遊技機10は、基本演出中に割込演出が実行される状況が発生しても、優先基本演出のような特に重要な演出に対する割込演出の干渉を効果的に排除できる。特に、優先基本演出の音声と割込演出の音声の重畳により不協和音が発生するのを未然に防ぎやすい。また、優先基本演出の優先値と割込演出の優先値を比較することにより、より重要度の高い演出を優先させることができる。このため、同時実行可能な演出が多種類となるときであっても、簡易仕組みにてより重要な演出を他の演出に優先して実行させることができる。

0094

割込演出の実行タイミングを合理的に調整できるため、操作ボタン82の押下可能期間を過度に制限しなくてもよい。たとえば、優先期間中は操作ボタン82を無効化すれば、優先基本演出と割込演出が同時実行されるのを防ぐことは可能である。しかし、本実施例のぱちんこ遊技機10は、優先期間中の操作ボタン82の押下であっても割込演出を実行できるため、よりインタラクティブな演出を提供できる。

0095

以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。

0096

なお、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。

図面の簡単な説明

0097

ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。
ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。
本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。
基本演出中に操作ボタンが押下された場合において、割込演出の実行タイミングを遅らせる割込遅延処理のタイムチャートである。
基本演出中に操作ボタンが押下された場合において、基本演出を中断して割込演出を実行させる基本遅延処理のタイムチャートである。
割込演出優先値テーブルのデータ構造図である。
基本演出優先値テーブルのデータ構造図である。
ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
図9のS34における当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。
図9のS40における変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。
図8のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。

符号の説明

0098

10 ぱちんこ遊技機、 17発射ハンドル、 20抽選保留ランプ、 50遊技盤、 52遊技領域、 58アウト口、 59 普通図柄表示装置、 60演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62始動口、 64センター飾り、 66 大入賞口、 68 作動口、 69通過検出装置、 72一般入賞口、 73 一般入賞検出装置、 74始動入賞検出装置、 76 普通電動役物ソレノイド、 78 入賞検出装置、 80 大入賞口ソレノイド、 82 操作ボタン、 90遊技効果ランプ、 100遊技制御装置、 102メイン基板、 104サブ基板、 110入球判定手段、 112当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 116保留制御手段、 118メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 122特定遊技実行手段、 124開閉制御手段、 130パターン記憶手段、 132演出決定手段、 134演出表示制御手段、 190 演出図柄、 192 特別図柄、 208操作入力検出手段、 210割込演出記憶手段、 212 割込演出実行手段、 214割込調整手段、 216優先値記憶手段、 230 割込演出優先値テーブル、 240基本演出優先値テーブル。

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