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技術 直動アクチュエータ

出願人 アイシン精機株式会社
発明者 硲伸一郎
出願日 2007年2月27日 (13年11ヶ月経過) 出願番号 2007-046976
公開日 2008年9月11日 (12年5ヶ月経過) 公開番号 2008-208932
状態 未査定
技術分野 ブレーキシステム(ブースタ) ブレーキ装置 伝動装置
主要キーワード 当初形状 貫通空洞 緩み止め機構 補助筐体 スプライン突起 ブレーキレバ 内円筒 被操作体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年9月11日)のものです。
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図面 (6)

課題

比較的簡単に被操作体操作体に対する連結個所を変更することの可能な直動アクチュエータを提供する。

解決手段

回転駆動体3,4と、荷重伝達用の被操作体60と連結され、軸芯方向に変位可能に設けられ、且つ、軸芯周りでの回転を規制された操作体5とを備え、回転駆動体3,4と操作体5とが、回転駆動体3,4の回転運動を操作体5の軸芯方向の変位に変換させるためにネジ係合され、被操作体60が操作体5の貫通空洞部5Vに挿通され、その基端部20,60aが操作体5の第1端部に支持され、基端部20,60aの操作体5に対する位置を軸芯方向に沿って変更する位置変更部30を筐体1の外に在る操作体5の第1端部5bに設けた。

概要

背景

この種の直動アクチュエータとしては、本発明に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記された車両用駐車ブレーキの構成では、回転駆動体回転運動を回転駆動体の両側に配置された2つの操作体変位に変換する変換機構として、回転駆動体とスプライン係合され、且つ、操作体とネジ係合された中間体両部材の間に介装されている。回転駆動体を正転方向へ回転駆動させると、中間体が双方の操作体を回転駆動体側に変位させることで、操作体に連結された2本の索体が同時に引き寄せられ、各索体の他端に接続された車両用の左右の駐車ブレーキが同時に操作される。

特表2001−513179号公報(8頁23行〜9頁17行、図1〜図3)

概要

比較的簡単に被操作体の操作体に対する連結個所を変更することの可能な直動アクチュエータを提供する。回転駆動体3,4と、荷重伝達用の被操作体60と連結され、軸芯方向に変位可能に設けられ、且つ、軸芯周りでの回転を規制された操作体5とを備え、回転駆動体3,4と操作体5とが、回転駆動体3,4の回転運動を操作体5の軸芯方向の変位に変換させるためにネジ係合され、被操作体60が操作体5の貫通空洞部5Vに挿通され、その基端部20,60aが操作体5の第1端部に支持され、基端部20,60aの操作体5に対する位置を軸芯方向に沿って変更する位置変更部30を筐体1の外に在る操作体5の第1端部5bに設けた。

目的

そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術による直動アクチュエータの持つ前述した欠点に鑑み、ユーザなどが比較的簡単に被操作体の操作体に対する連結個所を変更することの可能な直動アクチュエータを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

筐体に対して軸芯周りで回転可能に支持された回転駆動体と、操作対象箇所から延びた荷重伝達用の被操作体と連結され、前記軸芯方向に変位可能に設けられ、且つ、軸芯周りでの回転を規制された操作体とを備え、前記回転駆動体と前記操作体とが、前記回転駆動体の回転運動を前記操作体の前記軸芯方向に沿った変位に変換させるためにネジ係合され、前記操作体が前記軸芯方向に延びた貫通空洞部と、前記筐体の外側に位置する第1端部とを備え、前記被操作体が、前記操作体の前記貫通空洞部に挿通され、その基端部が前記操作体の第1端部に支持され、前記操作体の前記第1端部に、前記基端部の前記操作体に対する位置を前記軸芯方向に沿って変更するための位置変更部が設けられている直動アクチュエータ

請求項2

前記位置変更部は、前記被操作体の前記基端部とネジ係合され、前記操作体及び前記被操作体に対する回転操作に基づいて、前記基端部を前記操作体に対して軸芯方向に変位させるネジ部材からなる請求項1に記載の直動アクチュエータ。

請求項3

前記回転駆動体が、前記操作体に対して外嵌配置された内円筒状部材と、前記内円筒状部材に対して外嵌配置された外円筒状部材とからなり、前記外円筒状部材が前記筐体に対して軸芯方向に規制され、且つ、軸芯周りで回転可能に支持されており、前記外円筒状部材と前記内円筒状部材とが互いにスプライン係合され、且つ、前記内円筒状部材と前記操作体の外周面とがネジ係合されている請求項1または2に記載の直動アクチュエータ。

請求項4

前記操作体と別に、前記内円筒状部材に対して前記軸芯方向に沿って相対移動可能なようにネジ係合され、前記筐体に対して固定された第2操作体が設けられている請求項3に記載の直動アクチュエータ。

請求項5

前記被操作体の張力が、前記第2操作体の前記操作対象箇所寄りの端面を介して、前記筐体の壁部材に支持されており、前記壁部材を前記第2操作体に押付け可能なアウタケーブルが設けられている請求項4に記載の直動アクチュエータ。

請求項6

前記第2操作体は、前記操作体とピッチが逆向きのネジによって前記内円筒状部材と係合されている請求項4または5に記載の直動アクチュエータ。

技術分野

0001

本発明は直動アクチュエータに関する。より具体的に説明すると、本発明は、筐体に対して軸芯周りで回転可能に支持された回転駆動体と、操作対象箇所から延びた荷重伝達用の被操作体と連結され、軸芯方向に変位可能で、且つ、軸芯周りでの回転を規制された操作体と、前記回転駆動体の回転運動を前記操作体の変位に変換すべく両部材の間に介装され、外周面で前記回転駆動体とスプライン係合され、且つ、内周面で前記操作体とネジ係合された中間体とを備える直動アクチュエータに関する。

背景技術

0002

この種の直動アクチュエータとしては、本発明に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記された車両用駐車ブレーキの構成では、回転駆動体の回転運動を回転駆動体の両側に配置された2つの操作体の変位に変換する変換機構として、回転駆動体とスプライン係合され、且つ、操作体とネジ係合された中間体が両部材の間に介装されている。回転駆動体を正転方向へ回転駆動させると、中間体が双方の操作体を回転駆動体側に変位させることで、操作体に連結された2本の索体が同時に引き寄せられ、各索体の他端に接続された車両用の左右の駐車ブレーキが同時に操作される。

0003

特表2001−513179号公報(8頁23行〜9頁17行、図1図3

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、このような直動アクチュエータでは、操作対象箇所に対する長期に渡る操作などに基づいてワイヤ等の荷重伝達用の被操作体に伸びが生じ、操作対象箇所に対する操作性が低下することがある。そのような場合には、被操作体の操作体に対する連結個所を変更するなどの方法で被操作体の実質的な長さを短く調整する作業が必要となる。しかし、特許文献1に記された直動アクチュエータでは、構造上、筐体の少なくとも一部を分解した後でしか被操作体の操作体に対する連結個所を変更することができないという問題があった。

0005

そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術による直動アクチュエータの持つ前述した欠点に鑑み、ユーザなどが比較的簡単に被操作体の操作体に対する連結個所を変更することの可能な直動アクチュエータを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明による直動アクチュエータの第1の特徴構成は、
筐体に対して軸芯周りで回転可能に支持された回転駆動体と、
操作対象箇所から延びた荷重伝達用の被操作体と連結され、前記軸芯方向に変位可能に設けられ、且つ、軸芯周りでの回転を規制された操作体とを備え、
前記回転駆動体と前記操作体とが、前記回転駆動体の回転運動を前記操作体の前記軸芯方向に沿った変位に変換させるためにネジ係合され、
前記操作体が前記軸芯方向に延びた貫通空洞部と、前記筐体の外側に位置する第1端部とを備え、
前記被操作体が、前記操作体の前記貫通空洞部に挿通され、その基端部が前記操作体の第1端部に支持され、
前記操作体の前記第1端部に、前記基端部の前記操作体に対する位置を前記軸芯方向に沿って変更するための位置変更部が設けられている点にある。

0007

本発明の第1の特徴構成による直動アクチュエータでは、操作体の第1端部を筐体の外側に配置し、ここに被操作体の基端部の操作体に対する位置を軸芯方向に沿って変更するための位置変更部を設けたので、ワイヤ等の被操作体に伸びが生じた場合は、被操作体の操作体に対する連結個所を変更することで被操作体の実質的な長さを短く調整する作業が筐体を分解せずに実施できる。同様に、ブレーキパッド交換した場合にも、被操作体の実質的な長さを長く調整することで、ブレーキペダルなどの操作代を適切に調整する作業が筐体を分解せずに実施できるようになった。

0008

また、これまで着目されていなかった操作体の中心部を有効に利用してここに貫通空洞部を形成し、この貫通空洞部にワイヤ状などの被操作体を挿通することで、操作体の第1端部を筐体の外側のユーザがアクセスし易い個所に配置した合理的な構成が得られた。

0009

本発明の他の特徴構成は、前記位置変更部が、前記被操作体の前記基端部とネジ係合され、前記操作体及び前記被操作体に対する回転操作に基づいて、前記基端部を前記操作体に対して軸芯方向に変位させるネジ部材からなる点にある。

0010

本構成であれば、ネジ部材を操作体及び被操作体に対して回転操作するという簡単な作業で、被操作体の操作体に対する連結個所を変更し、被操作体の実質的な長さを変更することができる。

0011

本発明の他の特徴構成は、前記回転駆動体が、前記操作体に対して外嵌配置された内円筒状部材と、前記内円筒状部材に対して外嵌配置された外円筒状部材とからなり、前記外円筒状部材が前記筐体に対して軸芯方向に規制され、且つ、軸芯周りで回転可能に支持されており、前記外円筒状部材と前記内円筒状部材とが互いにスプライン係合され、且つ、前記内円筒状部材と前記操作体の外周面とがネジ係合されている点にある。

0012

本構成であれば、被操作体に加えられる張力が内円筒状部材を介して筐体に支持される構造とすることができ、同張力が回転駆動体や回転駆動体を駆動するためのモータなどに直接作用することを回避できる。したがって、回転駆動体の外円筒状部材を一般的な軸受けによって支持した簡単な構造とすることができ、しかも、モータと外円筒状部材との間に、より駆動音の小さなヘリカルギヤを用いることが可能になった。

0013

本発明の他の特徴構成は、前記操作体と別に、前記内円筒状部材に対して前記軸芯方向に沿って相対移動可能なようにネジ係合され、前記筐体に対して固定された第2操作体が設けられている点にある。

0014

本構成であれば、被操作体に加えられる張力が第2操作体を介して筐体に支持される構造とすることができ、同張力が回転駆動体や回転駆動体を駆動するためのモータなどに負担される構造を回避できる。しかも、第2操作体は筐体に対して相対回転しないため、第2操作体と筐体との間に、部材の磨耗を防止するためのスラスト軸受けを設ける必要もない。

0015

本発明の他の特徴構成は、前記被操作体の張力が、前記第2操作体の前記操作対象箇所寄りの端面を介して、前記筐体の壁部材に支持されており、前記壁部材を前記第2操作体に押付け可能なアウタケーブルが設けられている点にある。

0016

本構成であれば、被操作体の張力は第2操作体を介して筐体の操作対象箇所寄りの壁部材のみに負担される構成とすることができるので、筐体の全体を機械的に強化させる必要がなくなる。また、被操作体としてのインナケーブルを包囲するアウタケーブルが、壁部材を第2操作体に押付け可能な形態で設けてあるので、この押し圧がインナケーブルから第2操作体を介して作用する操作対象箇所向きの押し圧と拮抗するので、筐体に必要な機械的強度はさらに少なくて済む。

0017

本発明の他の特徴構成は、前記第2操作体は、前記操作体とピッチが逆向きのネジによって前記内円筒状部材と係合されている点にある。

0018

本構成であれば、例えば操作対象箇所を制動機構とした場合、回転駆動体の回転に基づいて先ず操作体(第1操作体)が内円筒状部材を操作対象箇所から離間する軸芯方向に操作し、同時に、第2操作体が内円筒状部材に対してさらに操作対象箇所から離間する軸芯方向に操作されるので、トータルとして被操作体(ワイヤ)が前記2つの操作を加算した大きな速度で操作対象箇所から離間する方向に操作される効率的な直動アクチュエータが得られる。

発明を実施するための最良の形態

0019

以下に本発明の最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。
尚、本発明による直動アクチュエータの用途は特に限定はされないが、ここでは車両の電動パーキングブレーキ装置用の直動アクチュエータとして用いた場合を例にとって説明する。
図1に示す車両Cには、駐車中における車輪の回転を規制するための電動パーキングブレーキ装置Bが設けられている。
この電動パーキングブレーキ装置Bは、左右の後輪に配置された一対の制動装置50と、各制動装置50を操作するためのブレーキケーブル60(索体の一例)と、ブレーキケーブル60に対して張力を付与することで制動装置50を操作する直動アクチュエータ80とからなる。

0020

運転者ブレーキレバーやブレーキペダルなどの操作具を操作すると、同操作によって発された電気信号に基づいて直動アクチュエータ80が所定の方向に作動して、ブレーキケーブル60が牽引され、制動装置50が制動方向に操作される。他方、運転者が操作具に対する前記操作を解除若しくは反対方向に操作すると、直動アクチュエータ80が逆方向に作動して、ブレーキケーブル60の牽引が解除されて、制動装置50が制動解除状態に操作される。

0021

(第1実施形態による直動アクチュエータ)
図2に示すように、直動アクチュエータ80は、車体に固定された筐体1と、筐体1の外面に固定された直流モータEとを備えている。筐体1の内部には、軸芯Xの周りで回転可能に支持された外円筒状部材3が設けられている。さらに、直動アクチュエータ80は、軸芯Xに沿って変位可能に設けられたスピンドル5(操作体の一例)と、外円筒状部材3の回転運動を第1スピンドル5の変位に変換するための変換機構とを備えている。

0022

外円筒状部材3は、概して筒状の出力部3aと、出力部3aの外周に一体形成されたヘリカルギヤの入力部3bとからなる。出力部3aの内面の一部には軸芯Xと平行に延びた複数のスプライン溝3Sが形成されている。

0023

筐体1の制動装置50(操作対象箇所)寄りの面には内面が矩形断面を備えた補助筐体1aが延設されており、第1スピンドル5の先端には、補助筐体1aの前記矩形断面と対応する矩形断面の回転規制部材5aが固定され、第1スピンドル5の補助筐体1aに対する摺動が許されると同時に、第1スピンドル5の筐体1に対する回転が規制されている。

0024

第1スピンドル5の外周面には雄ネジ部5Mが形成されており、且つ、第1スピンドル5には、軸芯Xに沿って延びた貫通空洞部5Vが形成されており、第1スピンドル5の後端は筐体1の外側に露出している。ブレーキケーブル60の後端は、貫通空洞部5Vの内部に挿通自在な補助雄ネジ部材20に固着されている。実質的にブレーキケーブル60の基端部60aを構成するこの補助雄ネジ部材20は、貫通空洞部5Vを挿通して第1スピンドル5の後端から更に後方に露出している。補助雄ネジ部材20の後端付近にはナット部材22が螺着されており、このナット部材22が第1スピンドル5の後端面5b(第1端部の一例)支持されている。

0025

(変換機構の構成)
外円筒状部材3の回転運動をスピンドル5の軸芯Xに沿った変位に変換するための前記変換機構は、外円筒状部材3とスピンドル5との間に設けられた筒状の内円筒状部材4を有する。外円筒状部材3と内円筒状部材4とが協働して、直流モータEの回転駆動力を変換するスピンドル5の軸芯Xに沿った変位に変換する回転駆動体を構成している。
内円筒状部材4の外周面には、外円筒状部材3のスプライン溝3Sと常時係合される複数のスプライン突起4Sが形成されている。他方、内円筒状部材4の内周面には全長に亘って雌ネジ部4Fが形成されている。この雌ネジ部4Fは第1スピンドル5の雄ネジ部5Mとネジ係合している。

0026

これらのネジ部5M,4Fはリードが大きな高効率ネジからなる。直流モータEの正転方向への回転駆動によって、外円筒状部材3を介して内円筒状部材4が回転操作されると、図3に例示するように、スピンドル5は(筐体1に対して回転不能となっているので)、前記高効率ネジの作用に基づいて軸芯Xに沿って矢印D1方向に、すなわちブレーキケーブル60に掛かる荷重を増加させる方向に変位操作され、その結果、ブレーキケーブル60が牽引される。

0027

このように、前記変換機構を、外円筒状部材3とスプライン係合され、一端が第1スピンドル5とネジ係合された内円筒状部材4によって構成しているので、ブレーキケーブル60からの荷重が、外円筒状部材3及び直流モータEに直接加えられることがない。その結果、モータEと外円筒状部材3との間に、より駆動音の小さなヘリカルギヤを用いることが可能になった。

0028

(荷重の支持機構
本発明による直動アクチュエータ80では、制動装置50からの反力によってブレーキケーブル60に生じる荷重の略全体が筐体1によって受けられるように、内円筒状部材4の基端側は筐体1に支持されている。この支持機構は、内円筒状部材4の基端側に配置されたスラスト軸受け24と、スラスト軸受け24の基端側の端面を筐体1の所定箇所係止させるための板状のロック片7とからなる。

0029

荷重検出手段)
ロック片7は、ブレーキケーブル60に掛かる荷重によって変形す起歪体を構成するために可撓性の板材からなる。そのためにロック片7は、その両端付近でのみ筐体1の前記所定箇所に支持されている。したがって、ブレーキケーブル60に掛かる荷重の大きさに応じて、ロック片7の中央部付近が制動装置50に近接する方向に変位した湾曲状に撓む。また、ブレーキケーブル60に掛かる荷重の解除に応じて平坦当初形状復元される。ロック片7の表面または内部には歪みゲージなどの荷重検出手段が配置されている。この荷重検出手段から出力される信号の強さからブレーキケーブル60に掛かる荷重を検出可能である。

0030

ブレーキケーブル60の後端、スピンドル5、及び、内円筒状部材4はいずれも軸芯Xに沿って一直線上に直列配置されているので、ブレーキケーブル60に掛かる荷重は、スピンドル5、内円筒状部材4の順に伝達され、ロック片7を介して筐体1の前記所定箇所によって受け止められる。外円筒状部材3は内円筒状部材4の外周面上に、スプライン係合を介して、軸芯Xに沿って相対移動自在に外嵌配置されている。このため、ブレーキケーブル60に掛かる荷重は外円筒状部材3には作用しない。
尚、外円筒状部材3は軸芯Xに沿った両端に配置されたボールベアリングR1,R2を介して筐体1上に支持されており、筐体1に対して軸芯Xに沿って変位不能である。

0031

補助筐体1aの先端付近には、ブレーキケーブル60を包囲するアウタケーブル60bが取り付けられている。直動アクチュエータ80による操作に基づいて、ブレーキケーブル60が牽引されて、ブレーキケーブル60に加えられる張力が増大する際、筐体1の制動装置50寄りの壁部材1bには、ブレーキケーブル60から内円筒状部材4を介して制動装置50向きの押し圧力が作用するが、同時に、アウタケーブル60bから補助筐体1aを介して制動装置50向きと逆の押し圧力も作用する。したがって、筐体1の制動装置50寄りの壁部材1bを余り補強する必要がない。

0032

(直動アクチュエータの作用)
図2の状態において、運転者がブレーキレバーやブレーキペダルなどの操作具を操作すると、不図示の制御装置から発される電気信号に基づいて、直動アクチュエータ80の直流モータEが正転方向に回転駆動される。これにより、図3に例示するように、ブレーキケーブル60が牽引され、ロック片7に配置された荷重検出手段による検出荷重が、制動装置50による規定の制動状態に対応する第1所定範囲に達すると、直流モータEが停止される。

0033

次に、運転者が操作具に対する前記操作を解除若しくは反対方向に操作すると、直動アクチュエータ80の直流モータEが逆転方向に回転駆動される。直動アクチュエータ80は、ロック片7に貼り付けられた荷重検出手段による検出荷重が、制動装置50による規定の制動解除状態に対応する第2所定範囲に達するまで、逆方向に駆動されて、ブレーキケーブル60の牽引が解除される。

0034

(位置変更部)
補助雄ネジ部材20およびブレーキケーブル60の後端の、第1スピンドル5に対する位置を変更する位置変更部30が設けられている。位置変更部30は、補助雄ネジ部材20の後端付近に螺着され、第1スピンドル5の後端面5bに支持されたナット部材22からなる。長期の使用などに基づいて、ブレーキケーブル60に所定長さを超える伸びが生じた場合には、ユーザはナット部材22を筐体1に対して時計方向に適宜回転操作し、ことで、ブレーキケーブル60に生じた伸びを吸収することができる。

0035

(第2実施形態による直動アクチュエータ)
図4図5に示す直動アクチュエータ90は、上述の直動アクチュエータ80と共通の部材も有するので、基本的に直動アクチュエータ80と異なる箇所について記載する。
直動アクチュエータ90では、ブレーキケーブル60の後端を固着した補助雄ネジ部材20が支持された第1スピンドル5とは別に、内円筒状部材4に対して軸芯X方向に沿って相対移動可能なようにネジ係合され、筐体1に対して固定された第2スピンドル6が設けられている。

0036

筐体1の後端側には内面が矩形断面を備えた補助筐体1cが設けられており、第1スピンドル5の後端には、補助筐体1cの前記矩形断面と対応する矩形断面の回転規制部5aが設けられ、第1スピンドル5の補助筐体1cに対する摺動が許されると同時に、第1スピンドル5の筐体1に対する回転が規制されている。

0037

第1スピンドル5と第2スピンドル6とは内円筒状部材4の内部に軸芯X方向に沿って直列状に、且つ、互いに離間した状態で配置され、第2スピンドル6の方が制動装置50寄りに位置している。第2スピンドル6の外周面には、第1スピンドル5とは傾斜方向が逆向きの雄ネジ6Mが形成されている。これに応じて、内円筒状部材4の内面にも互いに傾斜方向が逆向きで高効率の2種類の雌ネジ4Fa,4Fbが軸芯X方向に沿って並置されている。
第1スピンドル5と同様に、第2スピンドル6にも貫通空洞部6Vが形成されており、制動装置50から延びたブレーキケーブル60は、貫通空洞部6Vを挿通され、第1スピンドル5の貫通空洞部5Vの一部を挿通された後、補助雄ネジ部材20に固着されている。

0038

直流モータEの正転方向への回転駆動によって、外円筒状部材3を介して内円筒状部材4が回転操作されると、図5に例示するように、第1スピンドル5は(筐体1に対して回転不能とされているので)、前記高効率ネジの作用に基づいて軸芯Xに沿って矢印D1方向に、すなわちブレーキケーブル60に掛かる荷重を増加させる方向に変位操作される。

0039

これと同時に、内円筒状部材4が回転操作されると、第2スピンドル6も(筐体1に対して回転不能となっているので)やはり、軸芯Xに沿って矢印D2方向に変位操作されようとする。しかし、第2スピンドル6は筐体1に対して軸芯Xに沿って変位不能となっているので、その変位操作の反作用として、内円筒状部材4が軸芯Xに沿って矢印D1方向に、すなわちブレーキケーブル60に掛かる荷重を増加させる方向に変位操作される。その結果、第1スピンドル5は、第2スピンドル6が略された構成に比して、2倍の速度でブレーキケーブル60に掛かる荷重を増加させる方向に変位操作される。

0040

(荷重の支持機構)
直動アクチュエータ90では、制動装置50からの反力によってブレーキケーブル60に生じる荷重の略全体が筐体1によって受けられるように、第2スピンドル6が筐体1の所定箇所に支持されている。第2スピンドル6と筐体1との間には、板状のロック片7が介装され、ロック片7には荷重検出手段が配置されている。

0041

(位置変更部)
直動アクチュエータ90にも、直動アクチュエータ80と同様な位置変更部30が設けられている。位置変更部30は、補助雄ネジ部材20の後端付近に螺着され、第1スピンドル5の後端面5bに支持されたナット部材22からなる。長期の使用などに基づいて、ブレーキケーブル60に所定長さを超える伸びが生じた場合には、ユーザはナット部材22を筐体1に対して時計方向に適宜回転操作し、補助雄ネジ部材20およびブレーキケーブル60の後端の、第1スピンドル5に対する位置を変更することで、ブレーキケーブル60に生じた伸びを吸収することができる。

0042

〔別実施形態〕
〈1〉第1スピンドル5または第2スピンドル6の雄ネジをリードが小さく逆効率が0%以下の低効率ネジとする、または、内円筒状部材4の内面に形成された環状溝と、同溝に係入するように第2スピンドル6の外周から径方向に立設した円盤状の突起とで構成することで、ブレーキケーブル60に掛かる荷重によって内円筒状部材4が荷重の作用する方向(すなわち荷重が軽減される方向)に回転することを防止する緩み止め機構を設けることも可能である。

0043

〈2〉中間スリーブの構成を略し、外円筒状部材3の内周面に、スピンドル5(6)の雄ネジとネジ係合する雌ネジを形成して、外円筒状部材3の回転力がスピンドル5(6)を直接的に軸芯X方向に変位操作する構成とすることも可能である。

0044

〈3〉荷重検出手段をロック片7に貼付された歪みゲージによって構成せず、ブレーキケーブル60の途中に荷重検出手段を介装することも可能である。

0045

〈4〉補助雄ネジ部材20の後端に雌ネジを形成し、位置変更部を前述のようなナット部材22ではなく、補助雄ネジ部材20の雌ネジに係合する雄ネジと、補助雄ネジ部材20の端面に接当する頭部とを備えたボルト部材によって構成することも可能である。

図面の簡単な説明

0046

直動アクチュエータを備えた車両の概略平面
第1実施形態による直動アクチュエータの一部破断平面図
図2の直動アクチュエータの別の状態を示す一部破断平面図
第2実施形態による直動アクチュエータの一部破断平面図
図4の直動アクチュエータの別の状態を示す一部破断平面図

符号の説明

0047

B電動パーキングブレーキ装置
C 車両
E直流モータ
X軸芯
1筐体
3外円筒状部材(回転駆動体)
3Sスプライン溝
4内円筒状部材(回転駆動体)
4Sスプライン突起
4F雌ネジ部
4Fa 雌ネジ部
4Fb 雌ネジ部
5 第1スピンドル(操作体)
5M雄ネジ部
5V貫通空洞部
5b後端面(第1端部)
6 第2スピンドル(操作体)
6M 雄ネジ部
6V 貫通空洞部
7ロック片
20補助雄ネジ部材(ブレーキケーブルの基端部)
22ナット部材
30位置変更部
50制動装置
60 ブレーキケーブル(被操作体)
60a 基端部
60bアウタケーブル
80,90 直動アクチュエータ

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