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技術 電流供給回路

出願人 株式会社デンソーテン
発明者 西田祐輔
出願日 2007年2月8日 (13年10ヶ月経過) 出願番号 2007-029665
公開日 2008年8月28日 (12年3ヶ月経過) 公開番号 2008-195110
状態 未査定
技術分野 車両用電気・流体回路 増幅器一般
主要キーワード コレクタベース間 コンバータブロック 通常流 変化履歴 特定負荷 余剰電流 空気圧制御 ワイパー駆動
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

暗電流消費電力を低減することができる電流供給回路を提供する。

解決手段

電源電圧に基づいて生成された基準電流と同じ大きさの電流を他の回路に供給する給電回路3と、負荷7の状態に基づいて前記電源電圧の変動を予測する電源変動予測手段4と、前記電源電圧の変動が予測された場合に前記基準電流の大きさを変化させる基準電流可変手段5を備え、前記電源変動予測手段4は、前記負荷のうち前記電源電圧の変動を伴う動作を行なう特定負荷作動状態に基づいて、前記電源電圧の変動を予測する。

概要

背景

複数の回路に同一の電流を流すことができる電流供給回路として、図1に示すような、電流源101に流れる基準電流I10と同じ大きさの電流を他の回路C101〜C10nに供給することができるカレントミラー回路100が用いられることが多い。

しかし、前記カレントミラー回路100が用いられている装置のバッテリー102の電源電圧が変動した場合、例えば電源電圧が急低下した場合は、前記バッテリー102から前記カレントミラー回路100に出力される電圧、または、前記バッテリー102から図中破線で示すようにレギュレータ104を介して前記カレントミラー回路100に出力される変換された所定値の電圧にも、前記電源電圧の低下の影響が及ぶこととなって前記基準電流I10が減少するので、前記カレントミラー回路100の各トランジスタTr10及びTr101〜Tr10nのベースエミッタ間電圧が適正値より小さくなってしまう。その結果、各トランジスタTr10及びTr101〜Tr10nに電流が流れなくなって、各回路C101〜C10nへの電流供給ストップしてしまい、回路動作に異常をきたす虞があった。

そこで、前記装置に前記カレントミラー回路100を用いる際には、前記電源電圧が変動しても各回路C101〜C10nに供給する電流を適正に維持するために、前記基準電流I10を各回路C101〜C10nが正常に動作するために必要とする電流よりも大きく設定していた。

特許文献1では、カレントミラー回路を備えることによって一つの受光素子から複数の検出出力を得ることができる光検出装置であって、抵抗ダイオード、及び二個のpnpトランジスタバイアス回路を構成することにより、受光素子に生じる電流が所定値より小さい領域では逆バイアスを小さくすることで受光素子に生じる暗電流の発生を抑え、前記所定値より大きい領域では逆バイアスを大きくすることによって前記受光素子の飽和を防止することで、広いダイナミックレンジを得ることができる光検出装置が提案されており、当該技術を用いることによって、上述のカレントミラー回路100において、電流源101に流れる電流のダイナミックレンジを広くとることができるので、前記基準電流I10を通常流す電流よりも大きく設定することができる。
特開2005−265444号公報

概要

暗電流や消費電力を低減することができる電流供給回路を提供する。電源電圧に基づいて生成された基準電流と同じ大きさの電流を他の回路に供給する給電回路3と、負荷7の状態に基づいて前記電源電圧の変動を予測する電源変動予測手段4と、前記電源電圧の変動が予測された場合に前記基準電流の大きさを変化させる基準電流可変手段5を備え、前記電源変動予測手段4は、前記負荷のうち前記電源電圧の変動を伴う動作を行なう特定負荷作動状態に基づいて、前記電源電圧の変動を予測する。

目的

本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、暗電流や消費電力を低減することができる電流供給回路を提供する点にある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

電源電圧に基づいて生成された基準電流と同じ大きさの電流を他の回路に供給する給電回路と、負荷の状態に基づいて前記電源電圧の変動を予測する電源変動予測手段と、前記電源電圧の変動が予測された場合に前記基準電流の大きさを変化させる基準電流可変手段を備えたことを特徴とする電流供給回路

請求項2

前記電源変動予測手段は、前記負荷のうち前記電源電圧の変動を伴う動作を行なう特定負荷作動状態に基づいて、前記電源電圧の変動を予測することを特徴とする請求項1に記載の電流供給回路。

請求項3

前記電源変動予測手段は、前記負荷を制御する制御手段からの制御信号に基づいて、前記負荷の状態を判断することを特徴とする請求項1又は2記載の電流供給回路。

請求項4

前記基準電流可変手段は、前記基準電流の大きさを変化させてから所定時間の経過後に、前記基準電流の電流値を、大きさを変化させる前の電流値に戻すことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の電流供給回路。

請求項5

前記基準電流可変手段は、一定期間内の前記基準電流の大きさの変化履歴を記憶する変化履歴記憶手段を備え、前記所定時間が前記変化履歴に基づいて決定されることを特徴とする請求項4に記載の電流供給回路。

技術分野

0001

本発明は、電源電圧に基づいて生成された基準電流と同じ大きさの電流を他の回路に供給する給電回路を備えたことを特徴とする電流供給回路に関する。

背景技術

0002

複数の回路に同一の電流を流すことができる電流供給回路として、図1に示すような、電流源101に流れる基準電流I10と同じ大きさの電流を他の回路C101〜C10nに供給することができるカレントミラー回路100が用いられることが多い。

0003

しかし、前記カレントミラー回路100が用いられている装置のバッテリー102の電源電圧が変動した場合、例えば電源電圧が急低下した場合は、前記バッテリー102から前記カレントミラー回路100に出力される電圧、または、前記バッテリー102から図中破線で示すようにレギュレータ104を介して前記カレントミラー回路100に出力される変換された所定値の電圧にも、前記電源電圧の低下の影響が及ぶこととなって前記基準電流I10が減少するので、前記カレントミラー回路100の各トランジスタTr10及びTr101〜Tr10nのベースエミッタ間電圧が適正値より小さくなってしまう。その結果、各トランジスタTr10及びTr101〜Tr10nに電流が流れなくなって、各回路C101〜C10nへの電流供給ストップしてしまい、回路動作に異常をきたす虞があった。

0004

そこで、前記装置に前記カレントミラー回路100を用いる際には、前記電源電圧が変動しても各回路C101〜C10nに供給する電流を適正に維持するために、前記基準電流I10を各回路C101〜C10nが正常に動作するために必要とする電流よりも大きく設定していた。

0005

特許文献1では、カレントミラー回路を備えることによって一つの受光素子から複数の検出出力を得ることができる光検出装置であって、抵抗ダイオード、及び二個のpnpトランジスタバイアス回路を構成することにより、受光素子に生じる電流が所定値より小さい領域では逆バイアスを小さくすることで受光素子に生じる暗電流の発生を抑え、前記所定値より大きい領域では逆バイアスを大きくすることによって前記受光素子の飽和を防止することで、広いダイナミックレンジを得ることができる光検出装置が提案されており、当該技術を用いることによって、上述のカレントミラー回路100において、電流源101に流れる電流のダイナミックレンジを広くとることができるので、前記基準電流I10を通常流す電流よりも大きく設定することができる。
特開2005−265444号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、前記基準電流I10を大きく設定することで、本来必要な電流との間の差分電流余剰電流となる問題が発生した。つまり、前記電流供給回路100は前記装置において多数使用されており、前記電流供給回路100の各々における余剰電流は、前記電流供給回路100を備えている各集積回路電力低減において障害となっていた。

0007

特に、前記電流供給回路100を備えた集積回路セキュリティ等の用途に使用される場合、装置の電源スイッチがオフの時にも前記バッテリー102から前記集積回路には暗電流が流れるが、前記余剰電流によって前記暗電流が増加し、前記暗電流の増加は前記バッテリー102の電池切れバッテリー上がり)を起こし易くする虞があった。

0008

本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、暗電流や消費電力を低減することができる電流供給回路を提供する点にある。

課題を解決するための手段

0009

上述の目的を達成するため、本発明による電流供給回路の特徴構成は、電源電圧に基づいて生成された基準電流と同じ大きさの電流を他の回路に供給する給電回路と、負荷の状態に基づいて前記電源電圧の変動を予測する電源変動予測手段と、前記電源電圧の変動が予測された場合に前記基準電流の大きさを変化させる基準電流可変手段を備えている点にある。

0010

上述の構成によれば、電源変動予測手段によって電源部の電源電圧が変動することが予測された場合にのみ、基準電流可変手段が基準電流を通常より大きくする。

発明の効果

0011

以上説明した通り、本発明によれば、暗電流や消費電力を低減することができる電流供給回路を提供することができるようになった。

発明を実施するための最良の形態

0012

以下、本発明による電流供給回路としてのカレントミラー回路を車両に適用した場合の実施形態について説明する。

0013

前記電流供給回路1は、図2に示すように、電源部2から受け取った所定電圧、つまり電源電圧に基づいて生成された基準電流と同じ大きさの電流を他の回路C1〜Cnに供給する給電回路3と、負荷7の状態に基づいて前記電源電圧の変動を予測する電源変動予測手段4と、前記電源変動予測手段4において電源電圧の変動が予測された場合に前記基準電流の大きさを変化させる基準電流可変手段5を備えて構成されている。

0014

なお、前記電流供給回路1は、特定用途用集積回路(ASIC)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路で構成されている。前記集積回路は、車両の電子制御装置(以下、ECUと記す)等に搭載されているプリント基板に配置されており、以下で詳述する電源変動予測手段4や基準電流可変手段5といった前記電流供給回路1の各機能ブロックの処理が実現されるように構築されている。

0015

前記電源部2は、前記電流供給回路1が搭載されている車両のバッテリーとして構成されている。なお、前記電源部2と前記電流供給回路1の間にはイグニッションスイッチが存在するが、図2では記載を省略している。

0016

ここで、車両の各ブロックには、例えば、エンジンブレーキ等を作動させるECU、カーナビゲーションシステムカーオーディオ等がある。また、適正な電圧値には、前記各ブロックに搭載されたプリント基板上の集積回路や回路素子等に供給される5Vや12Vといった電圧値がある。本実施形態では、前記電流供給回路1が目的とする大きさの電流を他の回路C1〜Cnに供給できるような電圧が、前記電流供給回路1に供給されている。

0017

前記給電回路3は、カレントミラー回路であり、基準電流を生成するためのpnpトランジスタTr1と、前記基準電流と同じ大きさの電流を前記電流供給回路1が搭載されているプリント基板上の他の回路C1〜Cnへ流すためのpnpトランジスタTr2〜Trnとを備えて構成されている。

0018

前記pnpトランジスタTr1は、ベースコレクタが電流源(図示せず)を介してグランドと、エミッタが前記電源部2と接続されていることから、エミッタ電圧ベース電圧よりも高くなって、前記電流源に基づく電流、つまり基準電流I1が前記pnpトランジスタTr1のエミッタからコレクタへと流れる。

0019

また、前記pnpトランジスタTr1のベースは、前記pnpトランジスタTr2〜Trnの各々のベースと接続されており、前記pnpトランジスタTr2〜Trnの各々のエミッタは前記電源部2と接続されている。つまり、前記pnpトランジスタTr2〜Trnのエミッタベース電圧は、前記pnpトランジスタTr1のエミッタベース電圧と等しくなるので、前記pnpトランジスタTr2〜Trnのエミッタコレクタ間には、前記基準電流I1と同じ大きさの電流が流れる。そして、前記基準電流I1と同じ大きさの電流は、前記pnpトランジスタTr2〜Trnのコレクタから他の回路C1〜Cnへ供給される。

0020

ここで、他の回路C1〜Cnとは、前記電流供給回路1が搭載されているプリント基板と同一基板上に存在する機能等で分けられた回路ブロック、または当該プリント基板と異なる基板上に存在する回路ブロックの夫々を指している。

0021

例えば、ECUに備えられており、前記ECUの動作を制御するプリント基板(マザーボード)に前記電流供給回路1が搭載されている場合であれば、他の回路とは、当該プリント基板上に配置されているCPUブロックメモリブロック入力インタフェースブロック、出力インタフェースブロック、及びA/Dコンバータブロック等の各回路ブロックのことである。

0022

前記電源変動予測手段4は、前記負荷7に備えられているセンサの出力や前記負荷7を流れる信号等を定期的に参照することによって、負荷7(71〜7m)の状態を判断し、前記電源電圧の変動が発生するか否かを予測する。

0023

詳述すると、前記電源変動予測手段4は、前記負荷7に備えられているセンサの出力や前記負荷7を流れる信号等を定期的に参照して、センサや信号の値の所定時間における変動幅が、センサや信号の各々について予め設定された所定の閾値以上または以下である場合に、前記電源電圧の変動が発生すると予測して、その旨を伝える信号を前記基準電流可変手段5に出力する。

0024

ここで前記負荷7の各々は、車両の各種機能を実現するための回路で構成されており、例えば、ナビゲーションシステム等に備えられている映像モニタが車両に搭載されている場合における前記映像モニタの表示を制御するための回路や、車両に搭載されているモータ等が該当する。

0025

前記負荷7に備えられているセンサとしては、前記負荷7としてのエンジンに備えられている水温センサ空燃費センサや、トランスミッションに備えられている油圧センサ等が該当する。

0026

前記負荷7を流れる信号としては、前記映像モニタへ入力または前記映像モニタから出力する映像制御信号等の各種情報や、前記モータを制御するための信号(例えばステッピングモータ正逆回転を制御する信号)が該当する。

0027

また、前記電源変動予測手段4は、前記負荷7のうち前記電源電圧の変動を伴う動作を行なう特定負荷8(71〜7k)の状態に基づいて、前記電源電圧の変動を予測する。つまり、本実施形態において、前記電源変動予測手段4は、前記特定負荷8以外の負荷7に備えられているセンサの出力や前記特定負荷8を流れる電流の値等は参照しない。

0028

前記特定負荷8としては、ソレノイドやモータにおける電流や電圧があり、前記電源変動予測手段4は、ソレノイドやモータにおける電流値や電圧値を定期的に参照し、電流値や電圧値又はそれらの所定時間における変動値が、ソレノイドやモータの各々について予め設定された閾値以上又は以下である場合に、前記電源電圧の変動が発生すると予測して、基準電流可変手段5にその旨を伝えるための制御信号を出力する。

0029

前記ソレノイドとしては、例えば、車両に搭載されている自動変速機油圧制御等に用いられているリニアソレノイドがある。また、前記ソレノイドは、自動変速機の油圧制御の他にも、空気圧制御燃料噴射量制御等に使用されるものがある。

0030

モータとしては、例えば、車両のエンジンの内燃部へ吸入する空気量を制御するスロットルバルブを駆動するスロットルモータがある。前記スロットルモータは、車両の運転者アクセルペダル踏み込み量に基づいて駆動するように構成されており、また、流れる電流の大きさと方向に基づいて、回転速度と回転方向が決定されるように構成されている。

0031

車両には、スロットルモータの他にも多数のモータが搭載されており、例えば、ハイブリッド車で使用される電動モータワイパー駆動に使用されるモータ、エアコンファンモータ等の様々なモータが前記特定負荷8に該当する。

0032

前記特定負荷8の状態としては、上述したソレノイドやモータの状態の他、第一の例としてクランキングの状態、第二の例としてイグニッションスイッチの状態、第三の例としてエンジン始動前後の周辺温度、そして第四の例として排気ガスの成分等がある。

0033

第一の例について説明する。クランキングとは、エンジンを始動させる目的でクランクシャフトを回転させることで、前記クランクシャフトの角度位置を検出するクランクセンサからの読み取り値に変化があった場合に、前記クランクシャフトの回転が開始されたこと、つまりクランキングが検出される。そして、前記電源変動予測手段4は、クランキングが検出されたことを前記クランクセンサからの信号で認識すると、クランキングによる前記電源部2(バッテリー)のクランキング電圧の変動、つまり前記電源電圧の変動が発生すると予測する。

0034

第二の例について説明する。クランキングによる前記電源部2(バッテリー)のクランキング電圧の変動は、前記クランクセンサからの読み取り値の他に、イグニッションスイッチの状態によっても認識することができる。つまり、前記イグニッションスイッチがオフからオンへと状態遷移することによって、クランキングの開始前に+B電源電圧が変化するので、前記電源変動予測手段4は、前記+B電源電圧の変化を検出することで、前記電源電圧の変動が発生すると予測するのである。

0035

第三の例について説明する。前記電源変動予測手段4は、温度センサによって測定されたエンジン始動前後のエンジンの周辺温度に基づいて、前記電源電圧の変動が発生すると予測する。エンジンが始動するとエンジン周辺の温度が上昇することによるものである。

0036

第四の例について説明する。前記電源変動予測手段4は、エンジンに備えられているA/Fセンサによる検出値によって算出された排気ガスの成分に基づいて、前記電源電圧の変動が発生すると予測する。エンジンが始動するとエンジンの内燃部において混合気燃焼して、燃焼後の燃焼ガスが排気ガスとして排出されるので、A/Fセンサによる検出値が変化することによるものである。

0037

なお、前記電源変動予測手段4は、前記特定負荷8の何れかに異常を検出した場合に、当該異常によって前記電源部2の電源電圧に変動が生じると予測する構成であってもよい。

0038

さらに、前記電源変動予測手段4は、前記負荷7を制御する制御手段9(91〜9m)から出力される出力信号に基づいて、前記負荷7の状態を判断するように構成されている。

0039

前記制御手段9としては、前記負荷7としてのエンジンやブレーキ等を制御するエンジン制御用ECUやブレーキ制御用ECUといった車両の各ブロックを制御するECUがあり、前記電源変動予測手段4は、前記制御手段9から出力される制御対象の前記負荷7の各々の状態を示す制御信号に基づいて、前記負荷7の状態を判断する。

0040

前記制御信号がスイッチのオンオフ等の状態を示すものである場合は、当該スイッチの状態によって前記負荷7の状態が判断され、前記制御信号が電流値等の量を示すものである場合は、前記電流値等が前記制御信号の各々によって予め決定された所定の閾値以上又は以下であるか否かで前記負荷7の状態が判断される。

0041

例えば、前記電源変動予測手段4は、前記制御手段9が制御対象の負荷7を作動させるために送信する作動開始信号を受け取ることで、前記電源電圧の変動を予測する。

0042

また、前記電源変動予測手段4は、前記制御手段9が複数の負荷7のうちの何れを作動させるかを選択するための選択信号を受け取ることで、前記電源電圧の変動を予測する。具体例としては、前記電源変動予測手段4は、前記選択信号が前記負荷7のうち特定負荷8の選択を示すものである場合に、前記電源電圧の変動を予測する。つまり、本例では、前記選択信号が前記特定負荷8以外の負荷7の選択を示すものである場合は、前記電源電圧の変動の発生を予測しない。

0043

さらに、前記電源変動予測手段4は、前記制御手段9が制御対象の負荷7から受け取って他の制御手段9へ送信する当該負荷7を流れる電流値や電圧値が、予め設定された所定の閾値以上又は以下である場合に、前記電源電圧の変動を予測する。

0044

前記基準電流可変手段5は前記電流源を備えて構成されており、前記電源電圧の変動が発生すると予測される旨を伝える信号が前記電源変動予測手段4から出力されてくると、前記電流源を流れる基準電流I1を増減させる。

0045

以下、前記基準電流可変手段5の構成について第一から第三の例を説明する。第一の例として、前記基準電流可変手段5は、図3に示すように、並列に接続された2個の電流源511、512と、各電流源の間に接続されたスイッチ回路521とを備えて構成されており、前記電源変動予測手段4から送られてきた信号に基づいて前記スイッチ回路521のオンオフを切り替えることで、前記基準電流の大きさを段階的に切り替えるように構成されている。

0046

第二の例として、前記基準電流可変手段5は、図4に示すように、カレントミラー回路を構成するnpnトランジスタTr51、Tr52を備え、並列接続した複数の抵抗のうちの使用抵抗数を切り替えることで基準電流を段階的に切り替える構成であってもよい。

0047

詳述すると、図4に示す回路では、ダイオードD5のバイアス電圧により決定される前記npnトランジスタTr51のコレクタベース間に流れる電流に基づいて、前記npnトランジスタTr52のコレクタエミッタ間に流れる電流、つまり基準電流が決定される。さらに、前記基準電流可変手段5は、前記npnトランジスタTr52のエミッタに並列に接続された複数の抵抗R51、R52と、前記抵抗R52に直列に接続されたスイッチ回路523を備えて構成されており、前記電源変動予測手段4から送られてきた信号に基づいて前記スイッチ回路523のオンオフを切り替えて、合成抵抗の大きさを切り替えることで、前記基準電流の大きさを段階的に切り替える。

0048

第三の例として、前記基準電流可変手段5は、図5に示すように、カレントミラー回路を構成するnpnトランジスタTr53、Tr54を備え、複数のバイアス電圧から任意のバイアス電圧を選択することで、基準電流を段階的に切り替える構成であってもよい。

0049

詳述すると、図5に示す回路では、前記基準電流可変手段5は、前記npnトランジスタTr53のエミッタに並列に接続されたダイオードD51及びダイオードD52、D53と、前記ダイオードD51と直列に接続されたスイッチ回路525と、前記ダイオードD52、D53と直列に接続されたスイッチ回路526を備えて構成されており、前記電源変動予測手段4から送られてきた信号に基づいて前記スイッチ回路525、526のオンオフを切り替えることで、前記npnトランジスタTr53の電流設定を決定するバイアス電圧を段階的に切り替える。

0050

また、前記基準電流可変手段5は、前記基準電流の大きさを変化させてから所定時間の経過後に、前記基準電流の電流値を、大きさを変化させる前の電流値に戻すように構成されている。

0051

詳述すると、図6(a)のタイムチャートに示すように、前記基準電流可変手段5は、前記電源変動予測手段4から電源電圧の変動が予測されたパルス信号が出力されてくると、基準電流を大きくする(T1)。その後、前記パルス信号が立ち下がると(T2)、立下り時から所定時間t1の経過後に前記基準電流を元の大きさに戻す(T3)。

0052

以上説明した実施形態によれば、電源変動予測手段4によって電源部2の電源電圧が変動することが予測された場合にのみ、基準電流可変手段5が基準電流を通常より大きくするので、電源電圧の変動が無い場合に余分な電流が流れることがなくなり、暗電流や消費電力を低減させることができる。

0053

また、前記電源変動予測手段4は、負荷7のうちの電源電圧の変動を伴う動作を行なう、つまり電源電圧の変動の原因となる確率が高い特定負荷8のみの状態に基づいて、電源電圧の変動を予測するので、電源電圧の変動の予測を効率よく行なうことができる。

0054

また、前記電源変動予測手段4は、制御手段9からの制御信号に基づいて前記負荷7の状態を決定する構成とすることで、前記制御手段9が出力する様々な制御信号の組合せ等による複雑な条件に基づいて、電源電圧の変動の予測を行なうことができる。

0055

また、前記基準電流可変手段5が、基準電流の大きさを変化させてから所定時間の経過後に、前記基準電流の電流値を、大きさを変化させる前の電流値に戻すので、電源電圧の変動が頻繁に発生する状況における前記基準電流の切り替えの過多を防止することができる。

0056

以下、別実施形態について説明する。上述の実施形態では、電流供給回路1が目的とする大きさの電流を他の回路C1〜Cnに供給できるような電圧が、電源部2から前記電流供給回路1に直接供給されている構成について説明したが、図8に示すように、前記電流供給回路1が目的とする大きさの電流を他の回路C1〜Cnに供給できるような電圧が、前記電源部2からレギュレータ6を介して前記電流供給回路1に供給されている構成であってもよい。

0057

上述の実施形態では、基準電流可変手段5は、基準電流I1を2段階に増減させる構成について説明したが、図7に示すように、前記基準電流I1を3段階以上に増減させる構成であってもよい。図7では、図3の構成に加えて、電流源513とスイッチ回路522が追加されており、前記基準電流I1を3段階に増減可能に構成されている。

0058

この場合、前記基準電流I1の増減の程度は、電源変動予測手段4において予測された電源電圧の変動の程度によって決定される。具体的には、電源電圧の変動が予測されない場合には電流源512を流れる電流のみを基準電流I1とし、負荷7に基づいて電源電圧の変動が予測された場合には電流源512及び電流源511を流れる電流を基準電流I1とし、より大電流が流れる別の負荷7に基づいて電源電圧の変動が予測された場合には電流源512、電流源511、及び電流源513を流れる電流を基準電流I1とする。

0059

上述の実施形態では、基準電流可変手段5は、基準電流の大きさを変化させてから所定時間の経過後に、前記基準電流の電流値を、大きさを変化させる前の電流値に戻す構成について説明したが、上述の実施形態に加えて、前記基準電流可変手段5は、一定期間内の前記基準電流の大きさの変化履歴を記憶する変化履歴記憶手段を備え、前記所定時間は前記変化履歴に基づいて決定される構成であってもよい。

0060

前記変化履歴記憶手段は、電流供給回路1を構築している集積回路上に設けられたメモリ、または、前記集積回路の周辺に設けられた外部メモリに、前記変化履歴、例えば前記電源変動予測手段4からの電源電圧の変動が予測された旨のパルス信号を受信したタイミングや回数を格納するように構成されている。

0061

本実施形態の場合の基準電流可変手段5は、例えば、図6(b)のタイムチャートに示すように、一定期間t10の間に前記変化履歴記憶手段に格納された前記パルス信号の回数(図6(b)では3回で、タイミングはT11、T12、T13)が、予め設定されていた一定期間t10の間の回数(本例では2回とする)を超えている場合、最後のパルス信号PS1が立ち下がったタイミング(T14)から、前記パルス信号の受信が一回のみの図6(a)に示す所定時間t1よりも長い所定時間t11の経過後に前記基準電流を元の大きさに戻す。なお、本例における基準電流を大きくするタイミングは、図6(a)と同様で、前記電源変動予測手段4から電源電圧の変動が予測されたパルス信号が出力されてきたときである。

0062

上述の構成によれば、電源電圧の変動が頻繁に発生する状況を変化履歴によって認識することができ、また、電源電圧の変動が頻繁に発生する状況が生じた場合に、基準電流を多くした状態を長い期間維持するので、前記基準電流の切り替えの過多を防止することができる。

0063

基準電流可変手段5は、エンジンが停止している場合、例えばイグニッションスイッチがオフ状態の場合は、常時、基準電流を大きくすることがない構成であってもよい。エンジンが停止している場合は、セキュリティ等の一部の機能しか作動しておらず、急激な電源電圧の変動が生じる可能性が極めて少ないことによる。

0064

尚、上述の実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等は適宜変更設計できることは言うまでもない。

図面の簡単な説明

0065

従来の電流供給回路の機能ブロック構成図
本発明に係る電流供給回路の機能ブロック構成図
基準電流可変手段が使用する電流源の数で基準電流を切り替える電流供給回路の機能ブロック構成図
基準電流可変手段が使用する抵抗の数で基準電流を切り替える電流供給回路の機能ブロック構成図
基準電流可変手段がバイアス電圧の大きさで基準電流を切り替える電流供給回路の機能ブロック構成図
(a)は、パルス信号が一回送信されてきた場合の基準電流の切り替えについて説明し、(b)は、パルス信号が複数回送信されてきた場合の基準電流の切り替えについて説明するためのタイムチャート
基準電流可変手段が使用する電流源の数で基準電流を三段階に切り替える電流供給回路の機能ブロック構成図
レギュレータを介して電圧が供給されている本発明に係る電流供給回路の機能ブロック構成図

符号の説明

0066

1:電流供給回路
2:電源部
3:給電回路
4:電源変動予測手段
5:基準電流可変手段
7:負荷

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