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技術 部材供給装置及び成形システム

出願人 東芝機械株式会社
発明者 大薄一男大下洋一
出願日 2007年2月2日 (13年9ヶ月経過) 出願番号 2007-024613
公開日 2008年8月21日 (12年3ヶ月経過) 公開番号 2008-189425
状態 特許登録済
技術分野 特殊移送1(往復動部材,分離・停止部材)
主要キーワード 被供給部材 部材供給装置 主ガイド 副ガイド 配置範囲 台座部材 先端側端面 押し上げ部材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年8月21日)のものです。
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図面 (17)

課題

2以上の設定数被供給部材を簡素な構成及び動作で押し上げることができる部材供給装置を提供する。

解決手段

インサート供給装置は、複数のインサート500が転がることが可能な傾斜面31を有するストッカ27と、2以上の設定数のインサート500を傾斜面31から押し上げる保持面29aと、保持面29aが設定数のインサート500を押し上げてから、押し上げ前の位置に復帰するまでの間、傾斜面31に残されたインサート500をき止める後端面29bとを有する供給用ホルダ29と、保持面29aが傾斜面31上の設定数のインサート500に当接するときに、保持面29aが傾斜面31よりも水平な状態で、供給用ホルダ29が鉛直方向に対して傾斜面31の面する側へ斜めに上昇するように、供給用ホルダ29を駆動する供給用駆動機構とを有する。

概要

背景

ダイカストマシン金型内インサートを挿入し、成形品の一部に異なる材料特性を持たせる技術が知られている。インサートは、例えば、エンジンブロックを形成する金型内に、エンジンブロックのシリンダ室内面を構成する部材として挿入される円筒状のスリーブである。スリーブは、スリーブをストックするインサート供給装置からインサート挿入装置へ受け渡され、インサート挿入装置は、受け取ったスリーブを金型に挿入する。エンジンブロックに複数のシリンダ室が形成される場合、換言すれば、複数のスリーブが、所定の間隔で配列された状態で金型内に挿入される場合、インサート供給装置は、複数のスリーブを、金型内に挿入されるときと同一の間隔で配列し、インサート挿入装置に受け渡す。これにより、インサート挿入装置は迅速に金型内に複数のスリーブを挿入することができ、生産性が向上する。

一方、円筒部材円柱部材等の転がることが可能な形状を有する被供給部材を供給する装置として、複数の被供給部材を傾斜面上において自重により転がし、傾斜面の下方において一の被供給部材を順次傾斜面から押し上げ部材供給装置が知られている(例えば特許文献1)。このような装置では、傾斜面にストックした被供給部材を自重により順次送りだすことができることから構成が簡素になる。特許文献1の技術では、一の被供給部材を押し上げる部材は、鉛直方向に移動する。
特開平11−91939号公報

概要

2以上の設定数の被供給部材を簡素な構成及び動作で押し上げることができる部材供給装置を提供する。インサート供給装置は、複数のインサート500が転がることが可能な傾斜面31を有するストッカ27と、2以上の設定数のインサート500を傾斜面31から押し上げる保持面29aと、保持面29aが設定数のインサート500を押し上げてから、押し上げ前の位置に復帰するまでの間、傾斜面31に残されたインサート500をき止める後端面29bとを有する供給用ホルダ29と、保持面29aが傾斜面31上の設定数のインサート500に当接するときに、保持面29aが傾斜面31よりも水平な状態で、供給用ホルダ29が鉛直方向に対して傾斜面31の面する側へ斜めに上昇するように、供給用ホルダ29を駆動する供給用駆動機構とを有する。

目的

本発明の目的は、傾斜面上にストックされた複数の被供給部材から2以上の設定数の被供給部材を簡素な構成及び動作で押し上げることができる部材供給装置及び成形システムを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複数の被供給部材が搬送方向へ一列に配列された状態で前記搬送方向へ転がることが可能な傾斜面を有するストッカと、前記傾斜面上の前記複数の被供給部材のうち最下流の被供給部材に当接して前記複数の被供給部材をき止める堰部と、前記傾斜面上の前記複数の被供給部材のうち最下流から2以上の設定数の被供給部材を前記傾斜面から押し上げる保持面と、前記保持面が前記設定数の被供給部材を押し上げてから、押し上げ前の位置に復帰するまでの間、前記傾斜面に残された被供給部材の最下流の被供給部材に当接して前記残された被供給部材を堰き止める後端面とを有する供給用ホルダと、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接するときに、前記保持面が前記傾斜面よりも水平な状態で、前記供給用ホルダが鉛直方向に対して前記傾斜面の面する側へ斜めに上昇するように、前記供給用ホルダを駆動する供給用駆動機構と、を有する部材供給装置

請求項2

前記供給用ホルダは、前記保持面上の前記設定数の被供給部材が所定の間隔で配列されるように前記設定数の被供給部材を位置決めする位置決め部を有する請求項1に記載の部材供給装置。

請求項3

前記供給用ホルダの移動方向は、前記設定数の被供給部材の前記保持面上における第1配置範囲を前記傾斜面に対して前記供給用ホルダの移動方向へ投影した第1投影範囲の、前記設定数の被供給部材の前記傾斜面上における第2配置範囲に対する、前記搬送方向における上流端の位置の差と下流端における位置の差との合計が、前記第1配置範囲を前記傾斜面に対して鉛直方向に投影した第2投影範囲の、前記第2配置範囲に対する前記搬送方向の長さの差よりも小さくなるように設定されている請求項1又は2に記載の部材供給装置。

請求項4

前記供給用ホルダの移動方向は、前記第1投影範囲と前記第2配置範囲とが一致するように設定されている請求項3に記載の部材供給装置。

請求項5

前記後端面は、前記傾斜面とは反対側に傾斜している請求項1〜4のいずれか1項に記載の部材供給装置。

請求項6

前記供給用駆動機構は、前記供給用ホルダの駆動範囲内において前記保持面が水平に保たれるように前記供給用ホルダを昇降駆動するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の部材供給装置。

請求項7

前記供給用駆動機構は、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接してから前記供給用ホルダを更に上昇させて停止させたときに、前記保持面の水平面に対する傾斜角が、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接したときの傾斜角とは相違するように、前記供給用ホルダを駆動可能に構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の部材供給装置。

請求項8

前記供給用駆動機構は、前記供給用ホルダを、押し上げた前記設定数の被供給部材の配列方向において水平面に対して揺動可能に保持するホルダ支持部と、前記ホルダ支持部を、鉛直方向に対して前記傾斜面が面する側へ斜めに昇降駆動する駆動源と、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接する際には、前記供給用ホルダに係合して前記保持面が前記傾斜面よりも水平な状態で前記供給用ホルダの揺動を規制し、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接してから更に上昇したときには、前記供給用ホルダとの係合を解除する係合部と、を有し、前記供給用ホルダは、前記係合部による係合が解除されたとき、前記供給用ホルダ及び前記保持面により押し上げた前記設定数の被供給部材の重さにより、係合が解除される前よりも前記傾斜面の傾斜方向と同一方向に傾斜するように構成されている請求項7に記載の部材供給装置。

請求項9

金型を保持する成形機と、前記金型にインサートを挿入するインサート挿入装置と、前記インサート挿入装置に前記インサートを供給するインサート供給装置と、を有し、前記インサート供給装置は、複数の前記インサートが搬送方向へ一列に配列された状態で前記搬送方向へ転がることが可能な傾斜面を有するストッカと、前記傾斜面上の前記複数のインサートのうち最下流のインサートに当接して前記複数のインサートを堰き止める堰部と、前記傾斜面上の前記複数のインサートのうち最下流から2以上の設定数のインサートを前記傾斜面から押し上げる保持面と、前記保持面が前記設定数のインサートを押し上げてから、押し上げ前の位置に復帰するまでの間、前記傾斜面に残されたインサートの最下流のインサートに当接して前記残されたインサートを堰き止める後端面と、前記保持面上の前記設定数のインサートが所定の間隔で配列されるように前記設定数のインサートを位置決めする位置決め部とを有する供給用ホルダと、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数のインサートに当接するときに、前記保持面が前記傾斜面よりも水平な状態で、前記供給用ホルダが鉛直方向に対して前記傾斜面が面する側へ斜めに移動するように、前記供給用ホルダを駆動する供給用駆動機構と、を有し、前記インサート挿入装置は、前記供給用ホルダにより押し上げられた前記設定数のインサートを前記所定の間隔のまま保持する挿入用ホルダと、前記挿入用ホルダに保持された前記設定数のインサートが前記所定の間隔のまま前記金型に挿入されるように前記挿入用ホルダを駆動する挿入用駆動機構と、を有する成形システム

技術分野

0001

本発明は、円筒部材円柱部材等の転がることが可能な形状を有する被供給部材を供給する部材供給装置、及び、当該部材供給装置をインサート供給装置として有する成形システムに関する。

背景技術

0002

ダイカストマシン金型内インサートを挿入し、成形品の一部に異なる材料特性を持たせる技術が知られている。インサートは、例えば、エンジンブロックを形成する金型内に、エンジンブロックのシリンダ室内面を構成する部材として挿入される円筒状のスリーブである。スリーブは、スリーブをストックするインサート供給装置からインサート挿入装置へ受け渡され、インサート挿入装置は、受け取ったスリーブを金型に挿入する。エンジンブロックに複数のシリンダ室が形成される場合、換言すれば、複数のスリーブが、所定の間隔で配列された状態で金型内に挿入される場合、インサート供給装置は、複数のスリーブを、金型内に挿入されるときと同一の間隔で配列し、インサート挿入装置に受け渡す。これにより、インサート挿入装置は迅速に金型内に複数のスリーブを挿入することができ、生産性が向上する。

0003

一方、円筒部材や円柱部材等の転がることが可能な形状を有する被供給部材を供給する装置として、複数の被供給部材を傾斜面上において自重により転がし、傾斜面の下方において一の被供給部材を順次傾斜面から押し上げる部材供給装置が知られている(例えば特許文献1)。このような装置では、傾斜面にストックした被供給部材を自重により順次送りだすことができることから構成が簡素になる。特許文献1の技術では、一の被供給部材を押し上げる部材は、鉛直方向に移動する。
特開平11−91939号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述のインサート供給装置のような複数の被供給部材を所定の間隔で配列された状態で供給する装置に、特許文献1の技術を適用することが考えられる。この場合、金型に複数のインサートが挿入されるのであれば、傾斜面にストックされている複数の被供給部材としてのインサートから、一のインサートのみを傾斜面から押し上げるのではなく、複数のインサートを押し上げることが好ましい。

0005

しかし、特許文献1の技術は、一の被供給部材を押し上げるものであることから、複数の被供給部材の配列方向の長さの見かけ上の変化や実質的な変化について考慮されていない。従って、特許文献1の技術は、傾斜面上の複数の被供給部材から2以上の設定数の被供給部材を押し上げる技術に利用することが困難な場合がある。

0006

図15は、特許文献1の技術を適用することが困難な例を示している。被供給部材としてのインサート500A、B、C…(以下、A、B,C…の符号を省略して、単に「インサート500」ということがある。)を押し上げる面が水平である場合には、2以上の設定数(図15では4個を例示)のインサート500A〜500Dの、押し上げ部材上に配列されているときの配列方向(水平方向)の長さL1を、鉛直方向へ傾斜面に投影して傾斜面に沿う方向の長さに換算した長さL2は、傾斜面上に配列されているときの配列方向(傾斜面に沿う方向)長さL1よりも差L3だけ長い。すなわち、設定数のインサート500A〜500Dの配列方向の長さが見かけ上大きくなっている。

0007

図16は、特許文献1の技術を適用することが困難な他の例を示している。図16(a)に示すように、インサート500A〜500Hは、傾斜面上では互いに当接して密に配列されている。換言すれば、傾斜面上では、インサート500A〜500HのピッチP1は、インサート500の直径と同一である。ここで、インサート供給装置では、図16(b)に示すように、設定数(図16では4個)のインサート500A〜500Dは、傾斜面から押し上げられると同時に、押し上げ部材上において、金型内に挿入されるときと同一の間隔で配列されることが好ましい。換言すれば、設定数のインサート500A〜500Dは、押し上げ部材上において、ピッチP1よりも大きいピッチP2で配列されることが好ましい。この場合、当然に、設定数のインサート500A〜500Dの配列方向の長さは、傾斜面上よりも押し上げ部材上において大きくなる。すなわち、設定数のインサート500A〜500Dの配列方向の長さが実質的に大きくなっている。

0008

なお、図16において、傾斜面上の設定数のインサート500A〜500Dの配列方向の長さL1と、押し上げ部材上の設定数の複数のインサート500A〜500Dの配列方向の長さL5を傾斜面に投影した長さL6との差L7には、ピッチP1とピッチP2との差に起因する長さの差と、図15に示した差L3とが含まれている。

0009

図15図16に示したような場合に、傾斜面から設定数のインサート500A〜500Dを押し上げると、図16(b)に示すように、後続のインサート500E〜500Hが差L7(図15の場合には差L3)だけ傾斜面に沿って上昇してしまう。この上昇は、雑音振動を招き、状況によっては、最後尾のインサート500Hが傾斜面から落下してしまう。

0010

なお、図16(b)では、先頭のインサート500Aの位置を基準に傾斜面と押し上げ部材とを位置合わせしていることから、後続のインサート500E〜500Hの傾斜面に沿う上昇量が最大となる。そこで、図16(c)のように、設定数のインサート500A〜500Dのうちの最後尾のインサート500Dの位置を基準に傾斜面と押し上げ部材とを位置合わせすることが考えられる。しかし、この場合にも、差L7(図15の場合では差L3)だけ、傾斜面上と押し上げ部材上とで先頭のインサート500Aの位置がずれることから、後続のインサート500E〜500Hに不必要な移動が生じ、雑音や振動を招く。例えば、押し上げが開始されると、先頭のインサート500Aは前方へ移動し、後続のインサート500E〜500Hは傾斜面を下降する。このとき、先頭のインサート500Aは、傾斜面上の位置から差L7(図15の場合では差L3)前方の位置まで移動する。そして、先頭のインサート500Aが差L7前方の位置に到達した後は、押し上げの進行に伴って後続のインサート500E〜500Hは傾斜面を上昇する。

0011

上記のような問題を解決するためには、特許文献1の図6に示されているように、後続のインサート500E〜500Hを、設定数のインサート500A〜500Eとは別にき止めるストッパを設けるなどしなければならない。しかし、そのような構成にすると装置が複雑化する。

0012

本発明の目的は、傾斜面上にストックされた複数の被供給部材から2以上の設定数の被供給部材を簡素な構成及び動作で押し上げることができる部材供給装置及び成形システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

本発明の部材供給装置は、複数の被供給部材が搬送方向へ一列に配列された状態で前記搬送方向へ転がることが可能な傾斜面を有するストッカと、前記傾斜面上の前記複数の被供給部材のうち最下流の被供給部材に当接して前記複数の被供給部材を堰き止める堰部と、前記傾斜面上の前記複数の被供給部材のうち最下流から2以上の設定数の被供給部材を前記傾斜面から押し上げる保持面と、前記保持面が前記設定数の被供給部材を押し上げてから、押し上げ前の位置に復帰するまでの間、前記傾斜面に残された被供給部材の最下流の被供給部材に当接して前記残された被供給部材を堰き止める後端面とを有する供給用ホルダと、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接するときに、前記保持面が前記傾斜面よりも水平な状態で、前記供給用ホルダが鉛直方向に対して前記傾斜面の面する側へ斜めに上昇するように、前記供給用ホルダを駆動する供給用駆動機構と、を有する。

0014

好適には、前記供給用ホルダは、前記保持面上の前記設定数の被供給部材が所定の間隔で配列されるように前記設定数の被供給部材を位置決めする位置決め部を有する。

0015

好適には、前記供給用ホルダの移動方向は、前記設定数の被供給部材の前記保持面上における第1配置範囲を前記傾斜面に対して前記供給用ホルダの移動方向へ投影した第1投影範囲の、前記設定数の被供給部材の前記傾斜面上における第2配置範囲に対する、前記搬送方向における上流端の位置の差と下流端における位置の差との合計が、前記第1配置範囲を前記傾斜面に対して鉛直方向に投影した第2投影範囲の、前記第2配置範囲に対する前記搬送方向の長さの差よりも小さくなるように設定されている。

0016

好適には、前記供給用ホルダの移動方向は、前記第1投影範囲と前記第2配置範囲とが一致するように設定されている。

0017

好適には、前記後端面は、前記傾斜面とは反対側に傾斜している。

0018

好適には、前記供給用駆動機構は、前記供給用ホルダの駆動範囲内において前記保持面が水平に保たれるように前記供給用ホルダを昇降駆動するように構成されている。

0019

好適には、前記供給用駆動機構は、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接してから前記供給用ホルダを更に上昇させて停止させたときに、前記保持面の水平面に対する傾斜角が、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接したときの傾斜角とは相違するように、前記供給用ホルダを駆動可能に構成されている。

0020

好適には、前記供給用駆動機構は、前記供給用ホルダを、押し上げた前記設定数の被供給部材の配列方向において水平面に対して揺動可能に保持するホルダ支持部と、前記ホルダ支持部を、鉛直方向に対して前記傾斜面が面する側へ斜めに昇降駆動する駆動源と、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接する際には、前記供給用ホルダに係合して前記保持面が前記傾斜面よりも水平な状態で前記供給用ホルダの揺動を規制し、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数の被供給部材に当接してから更に上昇したときには、前記供給用ホルダとの係合を解除する係合部と、を有し、前記供給用ホルダは、前記係合部による係合が解除されたとき、前記供給用ホルダ及び前記保持面により押し上げた前記設定数の被供給部材の重さにより、係合が解除される前よりも前記傾斜面の傾斜方向と同一方向に傾斜するように構成されている。

0021

本発明の成形システムは、金型を保持する成形機と、前記金型にインサートを挿入するインサート挿入装置と、前記インサート挿入装置に前記インサートを供給するインサート供給装置と、を有し、前記インサート供給装置は、複数の前記インサートが搬送方向へ一列に配列された状態で前記搬送方向へ転がることが可能な傾斜面を有するストッカと、前記傾斜面上の前記複数のインサートのうち最下流のインサートに当接して前記複数のインサートを堰き止める堰部と、前記傾斜面上の前記複数のインサートのうち最下流から2以上の設定数のインサートを前記傾斜面から押し上げる保持面と、前記保持面が前記設定数のインサートを押し上げてから、押し上げ前の位置に復帰するまでの間、前記傾斜面に残されたインサートの最下流のインサートに当接して前記残されたインサートを堰き止める後端面と、前記保持面上の前記設定数のインサートが所定の間隔で配列されるように前記設定数のインサートを位置決めする位置決め部とを有する供給用ホルダと、前記保持面が前記傾斜面上の前記設定数のインサートに当接するときに、前記保持面が前記傾斜面よりも水平な状態で、前記供給用ホルダが鉛直方向に対して前記傾斜面が面する側へ斜めに移動するように、前記供給用ホルダを駆動する供給用駆動機構と、を有し、前記インサート挿入装置は、前記供給用ホルダにより押し上げられた前記設定数のインサートを前記所定の間隔のまま保持する挿入用ホルダと、前記挿入用ホルダに保持された前記設定数のインサートが前記所定の間隔のまま前記金型に挿入されるように前記挿入用ホルダを駆動する挿入用駆動機構と、を有する。

発明の効果

0022

本発明によれば、傾斜面上にストックされた複数の被供給部材から2以上の設定数の被供給部材を簡素な構成及び動作で押し上げることができる。

発明を実施するための最良の形態

0023

(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の成形システム1を示す平面図であり、図2は、図1紙面右側から見た成形システム1を示す図であり、図3は、図1の紙面下方側から見た成形システム1を示す図である。なお、図3は一部に断面図を含み、また、各図においては適宜に構成要素を省略している。

0024

成形システム1は、固定金型601(図3)及び移動金型602(図3)からなる金型600(図3)を保持する成形機としてのダイカストマシン2と、金型600に被供給部材としてのインサート500を挿入するインサート挿入装置3と、インサート挿入装置3にインサート500を供給するインサート供給装置4(図1及び図2)とを有している。

0025

なお、成形システム1により成形される成形品は、例えば、エンジンブロックであり、インサート500は、例えば、エンジンブロックのシリンダ室内面を構成する円筒状のスリーブである(図8参照)。インサート500の大きさは、例えば、外径ORが約91mm、内径IRが約85mm、長さL500が約150mmである。金型600には、複数のインサート500が挿入される。

0026

ダイカストマシン2は、金型600を型締する型締装置9と、型締装置9により型締された金型600のキャビティ溶湯を供給する射出装置11とを有している。型締装置9は、固定金型601を保持する固定ダイプレート13(図3)と、移動金型602を保持する移動ダイプレート15(図1)とを有している。移動ダイプレート15が固定ダイプレート13に対して近接又は離間することにより、金型600は型閉又は型開がなされる。

0027

インサート挿入装置3は、ダイカストマシン2の上方において金型600の型開閉方向に交差する方向に掛架されたレール17上に設けられている。インサート挿入装置3は、インサート500をインサート供給装置4から受け取る受取位置Pos1(図1及び図2)と、インサート500を金型600に挿入する挿入位置Pos2との間をレール17に沿って移動可能である。

0028

インサート挿入装置3は、レール17上に載置される基台19と、基台19に支持され、鉛直方向に伸縮可能なアーム21(図3)と、アーム21に支持されたインサートヘッド23(図1及び図3)とを有している。インサートヘッド23は、アーム21の伸縮により昇降可能である。インサートヘッド23は、インサート供給装置4からインサート500を受け取り、受け取ったインサート500を金型600内に挿入する。具体的には、インサートヘッド23は、一回の挿入において、2以上の設定数(例えば4個)のインサート500を所定の間隔で並列に所定の方向(例えば水平)に配列して金型600に挿入する。なお、設定数は、金型に挿入されるインサート500全部の数であってもよいし、一部の数であってもよい。

0029

図4は、図1の紙面左側から見たインサート供給装置4を示す図であり、図5は、インサートヘッド23及びインサート供給装置4を示す図4のV−V線矢視方向の断面図であり、図6は、インサートヘッド23及びインサート供給装置4を示す平面図である。

0030

インサート供給装置4は、基台25と、基台25に支持され、複数のインサート500をストックするストッカ27(図4及び図6)と、ストッカ27から設定数のインサート500を掬い上げる供給用ホルダ29(図4)と、供給用ホルダ29を昇降駆動する供給用駆動機構28(図4)とを有している。

0031

図7は、図4の紙面奥手側から見たストッカ27及び供給用ホルダ29を示す図であり、図8は、図7(a)のVIII−VIII線矢視方向の概略断面図である。

0032

ストッカ27は、インサート500が搬送方向へ一列に配列された状態で搬送方向へ転がることが可能な傾斜面を有している。具体的には、以下のとおりである。図4図6図7図8に示すように、ストッカ27は、互いに平行に延びる2本のレール31を有している。図8に示すように、レール31は、例えば、概ね断面L字に形成されており、路面31a及び側面部31bを有している。2本のレール31は、水平面に対して傾斜しており、路面31aは、インサート500が転がる傾斜面として機能する(以下、路面31aを「傾斜面31a」ということがある。)。すなわち、インサート500は、2本のレール31の路面31aに外周面を当接させて載置され、自重により転がる。また、インサート500は、2本のレール31の側面部31bに挟まれることにより、路面31aから側方へ転がり落ちることが防止される。なお、2本のレール31の間隔は、インサート500の長さL500に応じて設定変更可能である。

0033

図7に示すように、ストッカ27には、路面31aを転がる複数のインサート500を堰き止める堰部33が設けられている。堰部33は、例えば、2本のレール31それぞれに対応して2つ設けられている。堰部33は、路面31aの下流側において、路面31aから突出するように設けられており、路面31a上の複数のインサート500のうち最下流のインサート500Aに当接して複数のインサート500を堰き止める。なお、堰部33は、例えば、レール31に沿う方向の位置を調整可能にレール31にネジにより固定されており、堰部33のレール31に沿う方向の位置の調整により、レール31上の先頭のインサート500Aの位置を調整可能である。

0034

図8の概略図に示すように、供給用ホルダ29は、2本のレール31間を昇降可能に構成されている。従って、図8及び図7に示すように、供給用ホルダ29の上面側の保持面29aは、供給用ホルダ29の上昇により、2本のレール31上の複数のインサート500から設定数のインサート500A〜500Dを2本のレール31から押し上げ可能である。

0035

図7(a)に示すように、供給用ホルダ29は、基材35と、基材35上においてインサート500を支持する複数の台座部材37と、インサート500の供給用ホルダ29からの落下を防止する前側板39及び後側板41と、インサート500間に位置する仕切り板43とを有している。各部材は、2本のレール31を通過可能な幅に形成されている。各部材は、例えば金属により形成されている。

0036

基材35は、例えば概ね平板状に形成され、水平に配置されている。台座部材37は、図7(a)の紙面奥手方向に延びる棒状部材であり、断面形状(図7(a)に示す形状)が矩形の一端を面取りした5角形に形成されている。台座部材37は、図7(b)に示すように、2本の台座部材37の面取り面により1個のインサート500を支持するように、設定数のインサート500A〜500Dの両端にそれぞれ一個ずつ、設定数のインサート500A〜500Dの間に2個ずつ配置されている。すなわち、複数の台座部材37は、開口側ほど拡径する設定数の凹部を形成するように配置されている。台座部材37は、設定数のインサート500A〜500Dが金型600に挿入されるときの間隔と同一の間隔で配列するように設けられている。例えば、設定数のインサート500A〜500D間の間隔は、例えば等間隔である。両端の台座部材37は、例えばネジにより基材35に固定されている。設定数のインサート500A〜500Dの間に配置された2個の台座部材37は、互いにネジにより固定され、少なくとも一方が基材35に固定されている。

0037

なお、上記のように、設定数のインサート500A〜500Dそれぞれに直接当接して自重を支持するのは、複数の台座部材37の面取り面である。一方、保持面29aは、設定数のインサート500A〜500D全体の自重を支持する、インサート500A〜500Dの配列方向に沿ってインサート500A〜500Dの下方に広がる面(例えば平面。曲面でもよい。)である。従って、本実施形態の場合には、保持面29aは、図7(a)において点線LNで示されるように、仮想面である。そして、本実施形態において複数の台座部材37の面取り面それぞれは傾斜しているが、保持面29aは水平である。もちろん、保持面は、実際に被供給部材に当接する面と一致していてもよい。例えば、供給用ホルダ29が、インサート500の下面が基材35の上面に当接するように構成されている場合には、基材35の上面は、実際にインサート500に当接する保持面となる。

0038

前側板39は、例えば平板状に形成されており、台座部材37よりも上方へ突出している。前側板39は、基材35の前端及び前端側の台座部材37にネジにより固定されている。

0039

後側板41は、全体としては概ね平板状に形成されている。後側板41は、供給用ホルダ29の後端面29bを形成する面が鉛直方向に対して路面31aとは反対側へ傾斜している。後側板41の上端側の前面41aは、鉛直方向に延びている。前面41aは、設定数のインサート500A〜500Dが保持面29aに載置されたときにその最後尾のインサート500Dに当接する。後側板41の上端は、後端面29b及び前面41aを辺として鋭角に形成されている。後側板41は、例えばネジにより基材35に固定されている。

0040

仕切り板43は、平板状に形成されており、供給用ホルダ29により押し上げられる設定数のインサート500A〜500Dの間に位置し、台座部材37よりも突出するように設けられている。仕切り板43の厚さは、例えば、設定数のインサート500A〜500Dの金型600への挿入時の間隔と略同一である。仕切り板43は、例えば、インサート500の中央程度まで突出している。仕切り板43は、例えば、設定数のインサート500A〜500D間に位置するように設けられた2個の台座部材37の組の間に配置され、2個の台座部材37を互いに固定するネジが挿通されるとともに、当該ネジの締め付けにより台座部材37に挟持されることにより固定されている。

0041

図4に示すように、インサート供給装置4の供給用駆動機構28は、供給用ホルダ29を支持する支持部45(図7も参照)と、支持部45を昇降駆動する駆動源としての油圧シリンダ47とを備えている。

0042

支持部45は、供給用ホルダ29の基材35にネジなどにより固定されている。油圧シリンダ47は、特に図示しないが、支持部45に固定されたピストンロッドと、ピストンロッドに固定されたピストンと、ピストンを収容するシリンダ室とを備えている。

0043

不図示の油圧回路から油圧シリンダ47のシリンダ室に圧油が供給されることにより、支持部45を介して供給用ホルダ29が昇降駆動される。油圧シリンダ47は、鉛直方向に対して斜めにピストンロッドを進退させるように基台25に対して固定されている。また、支持部45は、供給用ホルダ29の保持面29aが水平になるように供給用ホルダ29及びピストンロッドに固定されている。従って、供給用ホルダ29は、保持面29aが水平に維持された状態で、鉛直方向に対して路面31aの面する側へ斜めに移動する。供給用ホルダ29の駆動範囲は、レール31の下方側の待機位置Pos11と、レール31の上方側の受渡位置Pos12との間である。

0044

インサート供給装置4は、図5に示すように、受渡位置Pos12に位置する供給用ホルダ29(図5では不図示)に保持されたインサート500がインサートヘッド23とは反対側へずれないように、押え部材30を有している。

0045

図5及び図6に示すように、インサート挿入装置3のインサートヘッド23は、基台51と、基台51に設けられたホルダ用シリンダ53と、ホルダ用シリンダ53により駆動され、インサート500を保持する挿入用ホルダ55と、基台51にホルダ用シリンダ53と平行に設けられたプッシャシリンダ57(図6)と、プッシャ用シリンダ57により駆動され、インサート500を挿入用ホルダ55から取り外すプッシャ59とを有している。

0046

ホルダ用シリンダ53及びプッシャ用シリンダ57は、例えば油圧シリンダにより構成されており、特に図示しないが、ピストンロッドと、ピストンロッドに固定されたピストンと、ピストンを収容するシリンダ室とを備えている。ホルダ用シリンダ53及びプッシャ用シリンダ57は、例えば水平方向にピストンロッドを進退させるように設けられている。

0047

挿入用ホルダ55は、インサート500に挿入されることにより、インサート500を保持するように構成されている。挿入用ホルダ55は、供給用ホルダ29により押し上げられる設定数のインサート500に対応した数(本実施形態では4個を例示)設けられている。複数の挿入用ホルダ55の間隔は、金型600に設定数のインサート500を挿入するときと同一の間隔で設定数のインサート500を保持するように設定されている。従って、供給用ホルダ29において、金型600に設定数のインサート500を挿入するときと同一の間隔で配列された設定数のインサート500は、そのままの間隔で挿入用ホルダ55に保持される。

0048

複数の挿入用ホルダ55は、板状の中間部材54により互いに固定されている。中間部材54はホルダ用シリンダ53のピストンロッドに固定されている。従って、ホルダ用シリンダ53のピストンロッドの進退により、複数の挿入用ホルダ55は同時に進退する。挿入用ホルダ55がインサート500に向かってホルダ用シリンダ53により前進駆動されると、挿入用ホルダ55はインサート500に挿入される。

0049

図9は、挿入用ホルダ55を示す図であり、図9(a)は図5のIXa−IXa線における断面図、図9(b)は図9(a)のIXb−IXb線における断面図である。

0050

挿入用ホルダ55は、軸部材61と、軸部材61の先端に固定された先端部材63と、軸部材61の外周に配置された複数のフロート65と、軸部材61とフロート65の間に配置されてフロート65を外周側に付勢する複数のスプリング67とを有している。

0051

挿入用ホルダ55が先端部材63側からインサート500に挿入されていくと、複数のフロート65はスプリング67の付勢力に抗して軸部材61の軸心側に押し戻される。これにより、インサート500への挿入用ホルダ55の更なる挿入が許容されるとともに、スプリング67の付勢力によりフロート65がインサート500の内側面に押し付けられてインサート500の挿入用ホルダ55からの抜けが防止される。先端部材63の先端側端面には、例えば移動金型602内に設けられた突部と嵌合して移動金型602と挿入用ホルダ55とを位置合わせする凹部が設けられている。

0052

図5及び図6に示したプッシャ59は、例えば、挿入用ホルダ55に対応して複数設けられ、挿入用ホルダ55の後端側に同軸状に配置された筒状部材である。プッシャ59は、板状の中間部材60により互いに固定され、中間部材60はプッシャ用シリンダ57のピストンロッドに固定されている。従って、プッシャ用シリンダ57のピストンロッドの進退により、複数のプッシャ59は同時に進退する。プッシャ59が挿入用ホルダ55側に押し出されると、プッシャ59は、挿入用ホルダ55が挿入されているインサート500の端部に当接してインサート500を挿入用ホルダ55の先端側へ押し出す

0053

以上の構成を有する成形システム1の動作を説明する。

0054

図2に示すように、作業者は、ストッカ27のレール31上にインサート500を載置する。図4及び図7に示したように、レール31に載置されたインサート500は、レール31を自重により転がるとともに、図7(a)に示したように、先頭(最下流)のインサート500Aが堰部33に当接して堰き止められ、レール31上に一列に配列されてストックされる。なお、この際、図7(a)に示すように、供給用ホルダ29の前側板39も最下流のインサート500Aに当接し、インサート500を堰き止めるのに寄与する。

0055

ストッカ27に設定数以上のインサート500A〜500Hがストックされた状態において、図7(a)に示すように、供給用駆動機構28の油圧シリンダ47によって、供給用ホルダ29は待機位置Pos11から受渡位置Pos12へ上昇する。これにより、レール31上の複数のインサート500A〜500Hのうち最下流から設定数のインサート500A〜500Dが供給用ホルダ29により押し上げられる。

0056

この際、インサート500A〜500Dは、複数の台座部材37により形成された凹部に自重により嵌合することにより、金型600に挿入されるときの間隔と同一の間隔で配列される。仕切り板43もインサート500A〜500Dを金型600に挿入されるときの間隔と同一の間隔に保つのに寄与する。

0057

図7(b)に示すように、仕切り板43は、設定数のインサート500A〜500Dが先頭側から順に保持面29aに当接してゆく際に、インサート500A〜500D間に挿入され、インサート500A〜500D同士の接触を防止しつつインサート500A〜500Dを台座部材37により形成された凹部へ導き、レール31上において互いに当接して密に配列されていたインサート500A〜500Dを、所定の間隔で配列された状態へ円滑に移行させるのに寄与する。

0058

図7(a)及び図7(b)に示すように、後側板41により形成された後端面29bは、設定数のインサート500A〜500Dを押し上げる際にレール31上に突出し、さらに、供給用ホルダ29が受渡位置Pos12に位置する際にもレール31上に位置する。従って、供給用ホルダ29の保持面29aが設定数のインサート500A〜500Dに当接してから、その当接する位置に復帰するまでの間、設定数のインサート500A〜500Dよりも上流側のインサート500E〜500Hを堰き止めている。

0059

インサート挿入装置3は、設定数のインサート500A〜500Dを押し上げて受渡位置Pos12に停止している供給用ホルダ29から、そのインサート500A〜500Dを受け取るべく、図1及び図2に示す受取位置Pos1に移動し、また、図5及び図6に示すように、受渡位置Pos12に位置する供給用ホルダ29に保持されている設定数のインサート500と同軸状に挿入用ホルダ55を配置するように、アーム21を駆動してインサートヘッド23を移動させる。そして、ホルダ用シリンダ53の駆動により挿入用ホルダ55が前進して供給用ホルダ29に保持されたインサート500に挿入され、インサート500は挿入用ホルダ55に保持される。

0060

インサート500が挿入用ホルダ55に保持されると、インサート挿入装置3は、ホルダ用シリンダ53を駆動して挿入用ホルダ55を後退させ、アーム21によりインサートヘッド23を上昇させる。そして、図1及び図2に示す挿入位置Pos2へ移動する。

0061

インサート挿入装置3は、挿入位置Pos2に到達すると、図3に示すように、アーム21によりインサートヘッド23を下降させる。そして、インサート挿入装置3は、移動金型602のインサート500が挿入される位置に対して同軸状に挿入用ホルダ55を配置し、ホルダ用シリンダ53の駆動により挿入用ホルダ55を前進させ、プッシャ用シリンダ57によりプッシャ59を前進させてインサート500を移動金型602に挿入する。この際、設定数のインサート500は、供給用ホルダ29により押し上げられたときの同一の間隔で配列されている。なお、設定数のインサート500は、金型600に対して供給用ホルダ29により押し上げられたときと同一の角度(本実施形態では水平)で配列された状態で挿入されるものでもよいし、異なる角度に調整されてから挿入されるものでもよい。

0062

その後、インサート挿入装置3は、次のサイクルに必要なインサート500をインサート供給装置4から再度受け取るべく、アーム21によりインサートヘッド23を上昇させ、受取位置Pos1へ移動し、アーム21によりインサートヘッド23を下降させる。

0063

一方、インサート供給装置4においては、供給用ホルダ29からインサートヘッド23へインサート500を受け渡した後、油圧シリンダ47により供給用ホルダ29を下降させ、供給用ホルダ29を待機位置Pos11へ復帰させる。この際、供給用ホルダ29の後端面29bがレール31の路面31aから退避すると、後端面29bにより堰き止められていたインサート500は再度自重により転がり、供給用ホルダ29によって押し上げ可能な範囲に設定数のインサート500が補充される。そして、インサート供給装置4は、再度供給用ホルダ29を受渡位置Pos12まで上昇させる。

0064

インサート500が移動金型602に挿入されたダイカストマシン2においては、型締装置9により金型600の型閉、型締を行い、射出装置11により溶湯を金型600のキャビティに射出充填する。溶湯が凝固すると、型締装置9による金型600の型開、不図示の押し出し装置による金型600からの成形品の押し出しを行う。そして、次の成形サイクルのインサート500がインサート挿入装置3により挿入されるのを待つ。

0065

なお、上記の成形システム1の動作は、基本的に、成形システム1に設けられた不図示の制御装置により、油圧シリンダ47等の各種の駆動源の動作が制御されることにより行われる。ストッカ27にインサート500を補充する作業も自動化されてもよい。

0066

図10は、本実施形態の効果を説明する図である。なお、図10では、供給用ホルダ29の仕切り板43等の供給用ホルダ29の各部の厚さや大きさの影響を考慮しないものとする。図10(a)は、供給用ホルダ29の保持面29aが先頭のインサート500Aに当接し、設定数のインサート500A〜500Dへの当接を開始した状態を示しており、図10(b)は、供給用ホルダ29の保持面29aが設定数のインサート500A〜500Dのうち最後尾のインサート500Dに当接して設定数のインサート500A〜500Dへの当接を終了した状態を示している。

0067

本実施形態においても、図16に示した場合と同様に、路面31aが傾斜しているのに対して保持面29aが水平であり、かつ、インサート500は路面31aでは密に配列されてピッチP1であるのに対して保持面29a上では所定の間隔で配置されてピッチP1よりも大きいピッチP2で配列されていることから、保持面29a上におけるインサート500A〜500Dの配列方向の長さL5を路面31aに投影した長さL6は、路面31a上におけるインサート500A〜500Dの配列方向の長さL1よりも差L7長い。

0068

しかし、本実施形態の供給用ホルダ29は、鉛直方向に対して斜めに移動することから、図10(a)から図10(b)までの間に、水平方向に差L7に相当する距離L7′を移動する。換言すれば、供給用ホルダ29の移動方向に見て長さL6と長さL1とは等価である。従って、図10(a)に示すように、路面31a上において堰部33により堰き止められているときの先頭のインサート500Aと、そのインサート500Aが配置されるべき保持面29a上の位置とを一致させてインサート500Aに保持面29aを当接させることができるとともに、図10(b)に示すように、路面31a上において堰部33により堰き止められているときの設定数のインサート500A〜500Dのうちの最後尾のインサート500Dと、インサート500Dが配置されるべき保持面29a上の位置とを一致させてインサート500Dに保持面29aを当接させることができる。その結果、保持面29aによりインサート500A〜500Dを押し上げる際に、設定数のインサート500A〜500Dの後続のインサート500E〜500Hを昇降させてしまうおそれが低減される。

0069

図11は、本実施形態の他の効果を説明する図である。図11(a)は、比較例を示しており、図11(b)は本実施形態を示している。

0070

図11(a)に示すように、供給用ホルダ29′の後側板41′により形成される後端面29b′が鉛直方向に沿っており、また、供給用ホルダ29′が鉛直方向に昇降される場合、たとえ、路面31a上において堰部33により堰き止められているときの設定数のインサート500A〜500Dのうちの最後尾のインサート500Dと、インサート500Dが配置されるべき保持面29a′上の位置とを一致させても、後側板41′の厚みに相当する距離L11だけ後続のインサート500Eは上昇してしまう。後側板41′を薄く形成するとすれば、後側板41′の強度が弱くなり、後側板41′により多くのインサート500を堰き止めてストックすることが困難になる。

0071

しかし、本実施形態では、図11(b)に示すように、供給用ホルダ29が鉛直方向に対して斜めに移動することにより、供給用ホルダ29の保持面29a上のインサート500Dが紙面右側に移動し、その移動によって生じた、そのインサート500Dと、路面31a上のインサート500Eとの間に後側板41が入り込むことから、後続のインサート500Eが上昇するおそれが低減される。また、供給用ホルダ29を斜めに移動させる場合に、後端面29bが鉛直方向であると、路面31aと後端面29bとの交差点が下降し、後続のインサート500Eが下降してしまうおそれがあるが、後端面29bが鉛直方向に対して路面31aとは逆側に傾斜していることから、路面31aと後端面29bとの交差点が一定位置に保たれやすく、ひいては、後続のインサート500Eの高さを一定に保ちやすい。

0072

以上のとおり、本実施形態によれば、複数の被供給部材としてのインサート500が搬送方向へ一列に配列された状態で搬送方向へ転がることが可能な傾斜面としてレール31の路面31aを有するストッカ27と、路面31a上の複数のインサート500のうち最下流のインサート500Aに当接して複数のインサート500を堰き止める堰部33と、路面29a上の複数のインサート500のうち最下流から2以上の設定数のインサート500A〜500Hを路面31aから押し上げる保持面29aと、保持面29aが、設定数のインサート500A〜500Hを押し上げてから、押し上げ前の位置に復帰するまでの間、路面31aに残されたインサート500E〜500Hの最下流のインサート500Eに当接して残されたインサート500E〜500Hを堰き止める後端面29bとを有する供給用ホルダ29と、保持面29aが路面31a上の設定数のインサート500に当接するときに、保持面29aが路面31aよりも水平な状態で、供給用ホルダ29が路面31aへ交差する側へ鉛直方向に対して斜めに移動するように、供給用ホルダ29を駆動する供給用駆動機構28とを有していることから、保持面29aにおける設定数のインサート500A〜500Dの配置範囲の配列方向の長さL5に対して、その長さを路面31aに対して保持面29aの移動方向へ投影したときの投影範囲の長さを小さくすることができる。その結果、後続のインサート500E〜500Hが供給用ホルダ29により押し上げられてストッカ27から落下することを防止しやすくなり、後続のインサート500E〜500Hを適宜な位置に停止させておくためのストッパ装置等を設ける必要がなく、設定数のインサート500A〜500Dを簡素な構成及び動作で押し上げることができる。

0073

すなわち、供給用ホルダ29に、設定数のインサート500A〜500Dを位置決めする位置決め部としての台座部材37や仕切り板43を設け、保持面29a上の設定数のインサート500A〜500Dを所定の間隔で配列することにより、保持面29aにおける設定数のインサート500A〜500Dの配置範囲の配列方向の長さL5が長くなっても、後続のインサート500E〜500Hを供給用ホルダ29により路面31aに沿って上昇させてしまうことなく、路面31a上のインサート500A〜500Dを押し上げることが可能となる。

0074

そして、インサート挿入装置3は、供給用ホルダ29により押し上げられた設定数のインサート500A〜500Dを、保持面29aにより位置決めされた所定の間隔のまま保持する挿入用ホルダ55と、挿入用ホルダ55に保持された設定数のインサート500が所定の間隔のまま金型600に挿入されるように挿入用ホルダ55を駆動する挿入用駆動機構としてのホルダ用シリンダ53及び中間部材54を有することから、換言すれば、インサート供給装置4は、路面31a上のインサート500を、金型600に挿入されるときのインサート500の間隔と同一の間隔にしつつ押し上げることから、インサート500を金型600への挿入時の間隔に配列し直す装置を別個に設ける必要がなく、装置が簡素化される。

0075

供給用ホルダ29の後端面29bは、路面31aとは反対側へ傾斜していることから、上述のように、残されたインサート500E〜500Hの位置を一定に保ちやすい。

0076

供給用駆動機構28は、供給用ホルダ29の駆動範囲内において保持面29aの水平面に対する傾斜角が水平に保たれるように供給用ホルダ29を昇降駆動するように構成されていることから、構成が簡素である。

0077

なお、以上の実施形態において、インサート500は本発明の被供給部材の一例であり、路面31aは本発明のストッカの傾斜面の一例であり、インサート供給装置4は本発明の部材供給装置の一例で有り、台座部材37、又は、台座部材37及び仕切り板43は、位置決め部の一例であり、ダイカストマシンは本発明の成形機の一例であり、ホルダ用シリンダ53及び中間部材54は本発明の挿入用駆動機構の一例である。

0078

(第2の実施形態)
図12は、第2の実施形態の成形システムのインサート供給装置104の要部を示す図である。

0079

インサート供給装置104も、第1の実施形態と同様に、ストッカ127のレール131の路面131a上にストックされたインサート500を供給用ホルダ129により鉛直方向に対して斜め方向に押し上げるように構成されている。

0080

しかし、第1の実施形態の供給用ホルダ29を駆動する供給用駆動機構28が、供給用ホルダ29の駆動範囲内において保持面29aの水平面に対する傾斜角が一定(一例として水平)に保たれるように構成されていたのに対し、第2の実施形態の供給用駆動機構128は、保持面129aが路面131a上の設定数のインサート500A〜500Dに当接してから供給用ホルダ129を更に上昇させて停止させたときに、保持面129aの水平面に対する傾斜角が、保持面129aが路面131a上の設定数のインサート500A〜500Dに当接したときの傾斜角とは相違する(一例として、より傾斜する)ように、供給用ホルダ129を駆動可能に構成されている点で相違する。具体的には以下のとおりである。

0081

供給用駆動機構128は、供給用ホルダ29を保持するホルダ支持部145と、ホルダ支持部145を、昇降駆動する駆動源としての油圧シリンダ147と、供給用ホルダ129の傾斜を規制するガイド149とを有している。

0082

ホルダ支持部145は、供給用ホルダ129を、設定数のインサート500の配列方向において水平面に対して揺動可能に保持するように構成されている。例えば、ホルダ支持部145は、油圧シリンダ147のピストンロッド147aに対して固定され、供給用ホルダ129を水平な軸部材173を介して回転可能に支持する支持基部171と、供給用ホルダ129の支持基部171に対する回転範囲を規制するアーム172とを有している。アーム172の一端は、水平な軸部材174を介して支持基部171に軸支されている。アーム172の他端には、被ガイド部175が設けられている。被ガイド部175は、供給用ホルダ129に設けられたスリット状のガイド部129cに挿入されており、ガイド部129c内を移動可能である。供給用ホルダ129は、被ガイド部175がガイド部129cを移動可能な範囲に揺動可能な範囲が規制される。

0083

油圧シリンダ147は、第1の実施形態の油圧シリンダ47と同様の構成を有し、ホルダ支持部145の支持基部171を鉛直方向に対して路面131aの面する側へ斜めに昇降駆動する。

0084

ガイド149は、路面131aの下流側に面するガイド面149aにより、供給用ホルダ129の後側板141により構成される供給用ホルダ129の後端面129bに摺動して供給用ホルダ129を一定の角度(本実施形態では一例として水平)に保ちつつ、供給用ホルダ129を案内する。ガイド面149aは、油圧シリンダ147のピストンロッド147aの進退方向と同一方向に延びる主ガイド面149bと、主ガイド面149bの上方側から主ガイド面149bよりも鉛直寄りに延びる副ガイド面149cとを有している。ガイド149は、例えばストッカ127にネジなどにより固定されている。なお、基台(第1の実施形態の基台25参照)に固定されていてもよい。

0085

供給用ホルダ129は、重心位置よりもインサート500の配列方向の後端側の位置において支持基部171に軸支されている。また、供給用ホルダ129の前端側には、179が設けられている。従って、供給用ホルダ129は、軸部材173回りに回動自在の状態であれば、自重により、前端側が下がるように傾斜する。また、支持基部171の軸支位置は、設定数のインサート500A〜500Dの配置範囲の中央よりも後端側でもあることから、インサート500A〜500Dが供給用ホルダ129に載置されている間は、インサート500A〜500Dの重さによっても、供給用ホルダ129を前端側が下がるように傾斜させるモーメントが発生する。

0086

以上の第2の実施形態の動作を説明する。

0087

図12(a)に示すように、供給用ホルダ129が待機位置にある状態でストッカ127の路面131a上には複数のインサート500が載置される。油圧シリンダ147によりホルダ支持部145を介して供給用ホルダ129が上昇駆動されと、図12(a)及び図12(b)に示すように、路面131aの最下流から設定数のインサート500A〜500Dが保持面29aにより押し上げられる。

0088

保持面29aがインサート500A〜500Dに当接を開始し、当接を終了するまでの間、ガイド149の主ガイド面149bは、後端面129bに係合し、供給用ホルダ129及びインサート500A〜500Dの重さによる供給用ホルダ129の傾斜を規制する。なお、後端面129bにより後続のインサート500E〜500Gは堰き止められている。

0089

さらに油圧シリンダ147により供給用ホルダ129が上昇すると、後端面129bと主ガイド面149bとの係合が解除され、後端面129bは、副ガイド面149cを摺動する。これにより、供給用ホルダ129及びインサート500A〜500Dの重さによる供給用ホルダ129の傾斜は、供給用ホルダ129の上昇に伴って徐々に許容される。

0090

図12(c)に示すように、さらに油圧シリンダ147により供給用ホルダ129が上昇すると、後端面129bと副ガイド面149cとの係合が解除され、供給用ホルダ129及びインサート500A〜500Dの重さにより、供給用ホルダ129は、前端側が下がるように傾斜してゆく。その後、被ガイド部175はガイド部129c内を摺動して供給用ホルダ129の前端側へ移動する。そして、被ガイド部175がガイド部129cの端部に当接して移動が規制されることにより、供給用ホルダ129の傾斜も停止する。なお、このときにも、後側板141は後続のインサート500E〜500Gを堰き止めている。

0091

不図示の第2の実施形態のインサート挿入装置は、第1の実施形態のインサート挿入装置3と略同様である。しかし、複数の挿入用ホルダ55は、図12(c)に示すように傾斜して配列されたインサート500A〜500Dに挿入可能に、斜めに配置されている。そして、インサート500A〜500Dは、そのままの間隔及び傾斜角度で挿入用ホルダ55に保持され、金型に挿入される。

0092

インサート挿入装置により、供給用ホルダ129からインサート500A〜500Dが搬出されると、油圧シリンダ147は、供給用ホルダ129を下降させる。この際、後側板41の下端部が副ガイド面149cに係合、摺動することにより、供給用ホルダ129は徐々に前端部が持ち上がり、水平に近づいていく。なお、このときは、インサート500A〜500Dの重さによるモーメントはないから、容易に水平状態に復帰させることができる。そして、図12(b)と同様の状態を経由して、図12(a)に示す位置まで復帰する。

0093

なお、図12(c)に示すように、供給用ホルダ129は、後続のインサート500E〜500Gにより後側板141が押されていることから、供給用ホルダ129には、供給用ホルダ129を水平方向に戻すモーメントが働いている。従って、ストッカ127が多くのインサート500をストック可能な長さを有するとともに、多くのインサート500がストッカ127に載置された場合には、供給用ホルダ129上のインサート500A〜500Dがインサート挿入装置により搬出され、供給用ホルダ129の前端側を下方へ傾斜させるモーメントが小さくなったとき、後続のインサート500の重さにより供給用ホルダ129が水平に復帰することが生じ得る。この場合、図12(b)から推察されるように、被ガイド部175がガイド部129cの後端側に当接することにより、供給用ホルダ129が必要以上に復帰方向へ揺動することが防止される。

0094

以上の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、供給用駆動機構128は、保持面129aが路面131a上の設定数のインサート500A〜500Dに当接してから供給用ホルダ129を更に上昇させて停止させたときに、保持面129aの水平面に対する傾斜角が、保持面129aが路面131a上の設定数のインサート500に当接したときの傾斜角とは相違するように、供給用ホルダ129を駆動可能に構成されていることから、インサート500を、配列方向において傾斜角を適宜な角度に調整してインサート挿入装置へ受け渡すことができる。

0095

具体的には、インサート供給装置104は、供給用ホルダ129を、押し上げた設定数のインサート500の配列方向において水平面に対して揺動可能に保持するホルダ支持部145と、ホルダ支持部145を、鉛直方向に対して路面131aが面する側へ斜めに昇降駆動する駆動源としての油圧シリンダ147と、保持面129aが路面131a上の設定数のインサート500A〜500Dに当接する際には、供給用ホルダ129に係合して保持面129aが路面131aよりも水平な状態で供給用ホルダ129の揺動を規制し、保持面129aが路面131a上の設定数のインサート500A〜500Dに当接してから更に上昇したときには、供給用ホルダ129との係合を解除して供給用ホルダ129の揺動を許容するガイド149又は主ガイド面149bとを有し、供給用ホルダ129は、ガイド149による係合が解除されたとき、供給用ホルダ129及び保持面129aにより押し上げた設定数のインサート500A〜500Dの重さにより、係合が解除される前よりも路面131aと同一方向に傾斜するように構成されていることから、保持面129aがインサート500に当接する際には、路面131aに対する供給用ホルダ129の移動方向への投影範囲を小さくする角度に供給用ホルダ129を維持し、その後は、インサート挿入装置への受渡都合より角度であって、路面131aに対する供給用ホルダ129の移動方向への投影範囲が大きくなる角度でインサート500を受け渡すことができる。

0096

なお、第2の実施形態において、主ガイド面149bが係合部として機能し、主ガイド面149bとの係合が解除されたときに、供給用ホルダ129及びインサート500A〜500Dの重さにより、供給用ホルダ129が傾斜すると捉えることもできるし、主ガイド面149b及び副ガイド面149c全体、換言すれば、ガイド149が係合部として機能し、ガイド149との係合が解除されたときに、供給用ホルダ129及びインサート500A〜500Dの重さにより、供給用ホルダ129が傾斜すると捉えることもできる。

0097

本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。

0098

供給用ホルダの保持面は、被供給部材に当接する際に水平であるものに限定されない。また、供給用ホルダの移動方向は、供給用ホルダの設定数の被供給部材の配置範囲をストッカの傾斜面に対して供給用ホルダの移動方向に投影したときに、その投影範囲と、傾斜面上の設定数の被供給部材の配置範囲とが一致する方向に限定されない。供給用ホルダは、保持面が傾斜面上の設定数の被供給部材に当接するときに、保持面が傾斜面よりも水平な状態で、供給用ホルダが鉛直方向に対して傾斜面の面する側へ斜めに上昇すれば、保持面上の設定数の被供給部材の配列方向の長さを傾斜面に対して供給用ホルダの移動方向へ投影したときの長さを、供給用ホルダを従来のように鉛直方向に上昇させたときよりも、短くすることができる。図13を参照して説明する。

0099

図13は、保持面上の設定数の被供給部材の配列方向の長さを傾斜面に対して供給用ホルダの移動方向へ投影したときの長さを説明する図である。

0100

図13(a)は、実施形態のように、供給用ホルダ29の保持面29aが水平である場合を示している。

0101

図10(b)及び図13(a)に示すように、傾斜面31aは、水平面に対して角度θ1で傾斜しており、保持面29aは、水平に対して角度θ2で移動するものとする。長さL5は、保持面29a上における設定数の被供給部材(図10(b)では4個のインサート500)の配置範囲の配列方向の長さを示し、長さL6は、長さL5を傾斜面31aに対して鉛直方向へ投影したときの長さを示し、長さL9は、長さL5を傾斜面31aに対して保持面29aの移動方向へ投影したときの長さを示している。

0102

図13(a)から明らかなように、保持面29aが水平な場合、角度θ2が0°超90°未満のいずれの値であっても、長さL9は、長さL6よりも小さくなる。なお、角度θ2が0°以下である場合においても長さL9は長さL6よりも小さくなり得るが、保持面29aにより傾斜面31a上の被供給部材を押し上げる動作ではなくなる。

0103

図13(b)は、供給用ホルダ29の保持面29aが傾斜面31aと同一方向に、角度θ3(>0)で傾斜している場合を示している。

0104

図13(b)から明らかなように、保持面29aが傾斜面31aよりも水平に近い範囲、すなわち、角度θ3がθ1未満であれば、図13(a)と同様に、角度θ2が0超90°未満の範囲のいずれの値であっても、長さL9は、長さL6よりも小さくなる。なお、θ3=θ1まで傾斜してしまうと、L9=L6となる。

0105

図13(c)は、供給用ホルダ29の保持面29aが傾斜面31aと逆方向に、角度θ3(>0)で傾斜している場合を示している。

0106

図13(c)から明らかなように、角度θ2が角度θ3超以上90°未満である場合、角度θ3が90°未満のいずれの値であっても、長さL9は、長さL6よりも小さくなる。当然に、角度θ2が角度θ3超以上90°未満である場合、保持面29aが傾斜面31aよりも水平であれば、長さL9は、長さL6よりも小さくなる。また、角度θ2が角度θ3と同一の場合は、L9=0となる。

0107

角度θ2が角度θ3よりも小さくなると、長さL9は、Pos51から下方へ延びる。そして、角度θ2が角度θ3よりも小さくなればなるほど、長さL9は長くなり、角度θ2と角度θ3との差が大きければ、長さL9が長さL6よりも長くなることがあり得る。従って、角度θ2が角度θ3未満の場合については、長さL9が長さL6よりも長くならない、角度θ2の下限値と、角度θ3の上限値があることになる。

0108

ここで、供給用ホルダ29が上昇するといえるためには、θ2>0である。そこで、θ2=0を基準として角度θ3の上限値を考える。そうすると、長さL9が長さL6となるのは、Pos51が、L6と、θ2=0のときのL5を保持面29aの移動方向(水平方向)へ投影したときの長さL9′との和(L6+L9′)を斜辺とする直角三角形の斜辺の中点になるときだから、θ3=θ1のときである。

0109

従って、角度θ2が0°超θ3未満の場合は、角度θ3が角度θ1未満であれば、換言すれば、保持面29aが傾斜面31aよりも水平であれば、長さL9は長さL6よりも短い。

0110

以上のとおり、図13(c)のように、保持面29aが傾斜面31aとは反対方向に傾斜している場合であっても、保持面29aが傾斜面31aよりも水平に近い範囲、すなわち、角度θ3がθ1未満であれば、角度θ2が0超90°未満の範囲のいずれの値であっても、長さL9は、長さL6よりも小さくなる。

0111

なお、保持面が設定数の被供給部材の全てに当接した後は、第2の実施形態のように、設定数の被供給部材が保持面上から落ちてしまわない範囲で、保持面の傾斜角度は適宜な角度に調整されてよい。この際、保持面の傾斜は増加してよいし、減少してもよい。

0112

本発明は、以上のとおり、供給用ホルダの保持面がストッカの傾斜面上の被供給部材に当接する際に、保持面が傾斜面よりも水平に近く、斜めに上昇しさえすればよいが、保持面が設定数の被供給部材を押し上げてから押し上げ前の位置に復帰するまでの間における、後続の被供給部材(図10におけるインサート500E〜500H)の移動を、ホルダを鉛直方向に移動させたときよりも小さくするために、ホルダの移動経路と堰部との相対位置が、より好適に設定されることが望ましい。

0113

図14は、その好適な設定例を説明する図である。なお、図14においては、供給用ホルダの厚さ等の部材の厚さについては無視する。

0114

図16に示したように、供給用ホルダを鉛直方向に上昇させた場合には、最小でも差L7だけ、後続のインサート500は移動する。差L7は、保持面上の設定数のインサート500の配置範囲の配列方向の長さL5を傾斜面に対して鉛直方向へ投影したときの長さL6と、傾斜面上の設定数のインサート500の配置範囲の配列方向の長さL1との差(L6−L1)である。

0115

従って、図14に示すように、保持面上の設定数のインサート500の配置範囲AR1を傾斜面に対して供給用ホルダ29の移動方向へ投影したときの投影範囲SR1と、傾斜面上の設定数のインサート500の配置範囲AR2との上流端における位置の差L16と下流端における位置の差L15との合計が、図16に示した長さL7よりも小さければ、鉛直方向に供給用ホルダ29を移動させた場合よりも、押し上げを開始してから押し上げ前の位置に復帰するまでの間の後続の被供給部材の移動が抑えられ、好ましい。

0116

実施形態では、より好適な設定例として、投影範囲SR1と配置範囲AR2とが一致する場合について説明した。ただし、仕切り板43等の供給用ホルダの各部の大きさ、厚さによっては、これら各部が被供給部材に当接して被供給部材の挙動に影響することから、投影範囲SR1と配置範囲AR2とが一致する設定を適宜に微調整したほうが、好適に被供給部材を押し上げることができる場合がある。

0117

なお、配置範囲AR1は本発明の第1配置範囲の一例であり、投影範囲SR1は本発明の第1投影範囲の一例であり、配置範囲AR2は本発明の第2配置範囲の一例であり、投影範囲SR2(図16)は本発明の第2投影範囲の一例である。

0118

本発明の部材供給装置により搬送される部材は、インサートに限定されない。傾斜面を自重により転がることが可能な形状を有する部材であればよい。従って、本発明が適用される技術分野は成形機の分野に限定されない。また、被供給部材は、円筒形状のように中空のものに限定されず、円柱形状のように中実のものであってもよい。外周面が円形のものに限定されず、外周面が楕円であったり、外周面に多少の凹凸があってもよい。

0119

堰部は、実施形態の堰部33のように、ストッカに対して固定されていてもよいし、実施形態の堰部33を省略して、前側板39を堰部として機能させるなど、ストッカに対して移動可能であってもよい。

0120

傾斜面から押し上げられた設定数の被供給部材が、供給用ホルダの位置決め部により保持面上において所定の間隔で配列される場合、所定の間隔は、設定数の被供給部材間において一定(等間隔)でもよいし、互いに異なっていてもよい。

0121

供給用ホルダを駆動する駆動源等の各種駆動源は、油圧シリンダに限定されない。例えばモータであってもよい。また、供給用ホルダからインサートを受け取る挿入用ホルダは、インサートに挿入されるものに限定されない。例えば、インサートを把持するものであってもよい。

図面の簡単な説明

0122

本発明の第1の実施形態に係る成形システムの平面図。
図1の成形システムを図1の紙面右側から見た図。
図1の成形システムを図1の紙面下方側から見た図。
図1の成形システムのインサート供給装置を図1の紙面左側から見た図。
図4のV−V線矢視方向の断面図。
図1の成形システムのインサートヘッド及びインサート供給装置を示す平面図。
図4のインサート供給装置のストッカ及び供給用ホルダを図4の紙面奥手側から見た図。
図7(a)のVIII−VIII線矢視方向の断面図。
図1の成形システムのインサート挿入装置の挿入用ホルダを示す図。
本発明の第1の実施形態の効果を説明する図。
本発明の第1の実施形態の他の効果を説明する図。
本発明の第2の実施形態の成形システムのインサート供給装置の要部を示す図。
供給用ホルダの保持面上の設定数の被供給部材の配列方向の長さを傾斜面に対して供給用ホルダの移動方向へ投影したときの長さを説明する図。
供給用ホルダの移動方向の好適な設定例を説明する図。
比較例を説明する図。
他の比較例を説明する図。

符号の説明

0123

1…成形システム、2…ダイカストマシン(成形機)、3…インサート挿入装置と、4…インサート供給装置(部材供給装置)、27…ストッカ、28…供給用駆動機構、29…供給用ホルダ、29a…保持面、31a…路面(傾斜面)、33…堰部、37…台座部材(位置決め部)、43…仕切り板(位置決め部)、53…ホルダ用シリンダ(挿入用駆動機構)、54…中間部材(挿入用駆動機構)、55…挿入用ホルダ、500…インサート、600…金型。

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