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技術 超音波診断装置、画像データ表示装置及び画像データ表示用制御プログラム

出願人 株式会社東芝キヤノンメディカルシステムズ株式会社東芝医用システムエンジニアリング株式会社
発明者 佐藤俊介山形仁青柳康太江馬武博
出願日 2007年2月6日 (12年5ヶ月経過) 出願番号 2007-026968
公開日 2008年8月21日 (10年10ヶ月経過) 公開番号 2008-188287
状態 特許登録済
技術分野 超音波診断装置
主要キーワード 収集位置 参照用画像データ 画像データ表示装置 データ生成条件 機械的移動 Bモード 収集モード 参照表示
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この項目の情報は公開日時点(2008年8月21日)のものです。
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図面 (10)

課題

解決手段

画像データ生成部5の補間処理部53は、被検体に対する1回の3次元原画像データ収集と複数回の2次元画像データの収集を繰り返すことによって得られた間欠的な前記3次元原画像データを補間処理し、時系列的に得られた前記2次元画像データの各時相に対応する時系列的な3次元補間画像データを新たに生成する。次いで、入力部7の画像データ選択部71は、表示部6のモニタ63に順次表示された前記2次元画像データの中から所望2次元画像データを選択する。そして、表示部6の表示データ生成部61は、前記時系列的な3次元補間画像データの中から前記所望2次元画像データの時相に対応した3次元補間画像データを抽出し、前記所望2次元画像データに対する参照用画像データとして表示部6のモニタ63に表示する。

概要

背景

超音波診断装置は、超音波プローブに内蔵された振動素子から発生する超音波パルスを被検体内放射し、被検体組織音響インピーダンス差異によって生ずる超音波反射波を前記振動素子によって受信することにより各種生体情報収集するものである。

この装置を用いた診断法は、超音波プローブを体表に接触させるだけの簡単な操作で2次元画像データがリアルタイムで観察できるため、生体臓器機能診断や形態診断に広く用いられている。生体内組織あるいは血球からの反射波により生体情報を得る超音波診断法は、超音波パルス反射法超音波ドプラ法の2つの大きな技術開発により急速な進歩を遂げ、これらの技術を用いて得られるBモード画像とカラードプラ画像は、今日の超音波画像診断において不可欠なものとなっている。

更に、近年では振動素子が1次元配列された超音波プローブの機械的移動、あるいは振動素子が2次元配列された所謂2次元アレイ超音波プローブにより3次元的なBモード画像データやカラードプラ画像データを生成する方法が開発され、同一の超音波プローブを用いて収集された診断対象部位の2次元画像データと3次元画像データを合成表示する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。

特に、振動素子が2次元配列された超音波プローブを用いることにより、被検体の体表面に配置した前記超音波プローブを移動させることなく空間分解能時間分解能に優れた2次元画像データと広範囲の観察が可能な3次元画像データをリアルタイムで観察することができる。

ところで、超音波造影剤を用いて各種臓器における微小血流を観察することにより腫瘍等の鑑別診断を行なう場合等では、腫瘍組織における局所的な血行動態の観察は、通常、分解能に優れる2次元画像データを用いて行なわれるが、3次元的に走行する腫瘍周辺の血管や腫瘍血管の観察によりその内部を流れる造影剤の位置を確認する場合には、広範囲な観察が可能な3次元画像データを参照用画像データとして用いている。
特開2005−152346号公報

概要

高フレームレート画像データ低フレームレート画像データとの同期表示を可能にする。画像データ生成部5の補間処理部53は、被検体に対する1回の3次元原画像データの収集と複数回の2次元画像データの収集を繰り返すことによって得られた間欠的な前記3次元原画像データを補間処理し、時系列的に得られた前記2次元画像データの各時相に対応する時系列的な3次元補間画像データを新たに生成する。次いで、入力部7の画像データ選択部71は、表示部6のモニタ63に順次表示された前記2次元画像データの中から所望2次元画像データを選択する。そして、表示部6の表示データ生成部61は、前記時系列的な3次元補間画像データの中から前記所望2次元画像データの時相に対応した3次元補間画像データを抽出し、前記所望2次元画像データに対する参照用画像データとして表示部6のモニタ63に表示する。

目的

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば、低フレームレートの第1の画像データの生成と高フレームレートの第2の画像データの生成を交互に繰り返して行なう際、第1の画像データを補間処理して新たな時相における低フレームレートの第3の画像データを生成することにより、所望の第2の画像データと同一時相における第3の画像データを参照表示することが可能な超音波診断装置、画像データ表示装置及び画像データ表示制御プログラムを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

異なる第1の走査及び第2の走査により被検体に対して超音波送受信を行なう超音波プローブと、前記第1の走査と前記第2の走査を繰り返し実行するための制御を行なう制御手段と、前記第1の走査における前記超音波送受信によって収集された超音波データに基づいて第1の画像データを生成する第1の画像データ生成手段と、前記第2の走査における前記超音波送受信よって収集された超音波データに基づいて第2の画像データを生成する第2の画像データ生成手段と、前記第1の画像データを補間処理して前記第2の画像データの時相に対応した第3の画像データを生成する補間処理手段と、前記第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを前記第2の画像データに対する参照用画像データとして表示する表示手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置

請求項2

前記制御手段は、前記被検体に対する超音波の3次元走査を前記第1の走査として、又、2次元走査を前記第2の走査として実行するための制御を行なうことを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。

請求項3

前記第1の画像データ生成手段は、前記3次元走査によって収集された超音波データに基づいて低フレームレートの3次元画像データを生成し、前記第2の画像データ生成手段は、前記2次元走査によって収集された超音波データに基づいて高フレームレートの2次元画像データを生成することを特徴とする請求項2記載の超音波診断装置。

請求項4

前記第1の画像データ生成手段は、前記超音波データを処理してボリュームレンダリング画像データサーフェスレンダリング画像データあるいは最大値投影画像データの何れかを前記3次元画像データとして生成することを特徴とする請求項3記載の超音波診断装置。

請求項5

前記超音波データは、Bモードデータ及びカラードプラデータの少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。

請求項6

前記表示手段は、前記第2の画像データとこの第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを比較表示することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。

請求項7

時系列的な複数の前記第2の画像データの中から所望の前記第2の画像データを選択する画像データ選択手段を備え、前記表示手段は、前記画像データ選択手段によって選択された前記所望の第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを時系列的な複数の前記第3の画像データの中から抽出して表示することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。

請求項8

前記表示手段は、前記所望の第2の画像データが収集された位置を示すインジケータを抽出された前記第3の画像データに重畳して表示することを特徴とする請求項7記載の超音波診断装置。

請求項9

画像診断装置によって収集された第1の画像データ及び第2の画像データを保存する画像データ記憶手段と、前記第1の画像データを補間処理して前記第2の画像データの時相に対応した第3の画像データを生成する補間処理手段と、前記第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを前記第2の画像データに対する参照用画像データとして表示する表示手段とを備えたことを特徴とする画像データ表示装置

請求項10

前記表示手段は、前記第2の画像データとこの第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを比較表示することを特徴とする請求項9記載の画像データ表示装置。

請求項11

時系列的な複数の前記第2の画像データの中から所望の前記第2の画像データを選択する画像データ選択手段を備え、前記表示手段は、前記画像データ選択手段によって選択された前記所望の第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを時系列的な複数の前記第3の画像データの中から抽出して表示することを特徴とする請求項9記載の画像データ表示装置。

請求項12

被検体に対する第1の走査に基づいて生成した第1の画像データと第2の走査に基づいて生成した第2の画像データを表示する画像データ表示制御プログラムであって、前記第1の走査と前記第2の走査を繰り返し実行する機能と、前記第1の走査によって収集された超音波データに基づいて第1の画像データを生成する機能と、前記第2の走査によって収集された超音波データに基づいて第2の画像データを生成する機能と、前記第1の画像データを補間処理して前記第2の画像データの時相に対応した第3の画像データを生成する機能と、前記第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを前記第2の画像データに対する参照用画像データとして表示する機能とを具備することを特徴とする画像データ表示用制御プログラム。

請求項13

画像診断装置によって収集された第1の走査による第1の画像データ及び第2の走査による第2の画像データを保存する機能と、前記第1の画像データを補間処理して前記第2の画像データの時相に対応した第3の画像データを生成する機能と、前記第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを前記第2の画像データに対する参照用画像データとして表示する機能とを具備することを特徴とする画像データ表示用制御プログラム。

技術分野

0001

本発明は、超音波診断装置画像データ表示装置及び画像データ表示制御プログラム係り、特に、被検体診断対象部位から得られた高フレームレート画像データ低フレームレート画像データを比較表示する超音波診断装置、画像データ表示装置及び画像データ表示用制御プログラムに関する。

背景技術

0002

超音波診断装置は、超音波プローブに内蔵された振動素子から発生する超音波パルスを被検体内放射し、被検体組織音響インピーダンス差異によって生ずる超音波反射波を前記振動素子によって受信することにより各種生体情報収集するものである。

0003

この装置を用いた診断法は、超音波プローブを体表に接触させるだけの簡単な操作で2次元画像データがリアルタイムで観察できるため、生体臓器機能診断や形態診断に広く用いられている。生体内組織あるいは血球からの反射波により生体情報を得る超音波診断法は、超音波パルス反射法超音波ドプラ法の2つの大きな技術開発により急速な進歩を遂げ、これらの技術を用いて得られるBモード画像とカラードプラ画像は、今日の超音波画像診断において不可欠なものとなっている。

0004

更に、近年では振動素子が1次元配列された超音波プローブの機械的移動、あるいは振動素子が2次元配列された所謂2次元アレイ超音波プローブにより3次元的なBモード画像データやカラードプラ画像データを生成する方法が開発され、同一の超音波プローブを用いて収集された診断対象部位の2次元画像データと3次元画像データを合成表示する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。

0005

特に、振動素子が2次元配列された超音波プローブを用いることにより、被検体の体表面に配置した前記超音波プローブを移動させることなく空間分解能時間分解能に優れた2次元画像データと広範囲の観察が可能な3次元画像データをリアルタイムで観察することができる。

0006

ところで、超音波造影剤を用いて各種臓器における微小血流を観察することにより腫瘍等の鑑別診断を行なう場合等では、腫瘍組織における局所的な血行動態の観察は、通常、分解能に優れる2次元画像データを用いて行なわれるが、3次元的に走行する腫瘍周辺の血管や腫瘍血管の観察によりその内部を流れる造影剤の位置を確認する場合には、広範囲な観察が可能な3次元画像データを参照用画像データとして用いている。
特開2005−152346号公報

発明が解決しようとする課題

0007

上述のような超音波診断においては、2次元画像データと3次元画像データを略同一時相において収集することが望ましいが、比較的フレームレート(単位時間当たりに収集可能な画像データ数)が高い2次元画像データとフレームレートが低い3次元画像データを同時あるいは交互に収集した場合、2次元画像データの時間分解能は大幅に劣化する。このため、従来は、時系列的な2次元画像データの収集を行ない必要に応じて(即ち、広範囲な画像情報が必要となった場合)3次元画像データの収集モード切り替える方法がとられてきた。

0008

しかしながら、この方法によれば、2次元画像データと3次元画像データの対応付けが困難となり、参照している3次元画像データの収集時相を把握することができないという問題点を有していた。

0009

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば、低フレームレートの第1の画像データの生成と高フレームレートの第2の画像データの生成を交互に繰り返して行なう際、第1の画像データを補間処理して新たな時相における低フレームレートの第3の画像データを生成することにより、所望の第2の画像データと同一時相における第3の画像データを参照表示することが可能な超音波診断装置、画像データ表示装置及び画像データ表示用制御プログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の超音波診断装置は、異なる第1の走査及び第2の走査により被検体に対して超音波送受信を行なう超音波プローブと、前記第1の走査と前記第2の走査を繰り返し実行するための制御を行なう制御手段と、前記第1の走査における前記超音波送受信によって収集された超音波データに基づいて第1の画像データを生成する第1の画像データ生成手段と、前記第2の走査における前記超音波送受信よって収集された超音波データに基づいて第2の画像データを生成する第2の画像データ生成手段と、前記第1の画像データを補間処理して前記第2の画像データの時相に対応した第3の画像データを生成する補間処理手段と、前記第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを前記第2の画像データに対する参照用画像データとして表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。

0011

又、請求項9に係る本発明の画像データ表示装置は、画像診断装置によって収集された第1の画像データ及び第2の画像データを保存する画像データ記憶手段と、前記第1の画像データを補間処理して前記第2の画像データの時相に対応した第3の画像データを生成する補間処理手段と、前記第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを前記第2の画像データに対する参照用画像データとして表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。

0012

一方、請求項12に係る本発明の画像データ表示用制御プログラムは、被検体に対する第1の走査に基づいて生成した第1の画像データと第2の走査に基づいて生成した第2の画像データを表示する画像データ表示用制御プログラムであって、前記第1の走査と前記第2の走査を繰り返し実行する機能と、前記第1の走査によって収集された超音波データに基づいて第1の画像データを生成する機能と、前記第2の走査によって収集された超音波データに基づいて第2の画像データを生成する機能と、前記第1の画像データを補間処理して前記第2の画像データの時相に対応した第3の画像データを生成する機能と、前記第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを前記第2の画像データに対する参照用画像データとして表示する機能とを具備することを特徴としている。

0013

又、請求項13に係る本発明の画像データ表示用制御プログラムは、画像診断装置によって収集された第1の走査による第1の画像データ及び第2の走査による第2の画像データを保存する機能と、前記第1の画像データを補間処理して前記第2の画像データの時相に対応した第3の画像データを生成する機能と、前記第2の画像データの時相に対応した前記第3の画像データを前記第2の画像データに対する参照用画像データとして表示する機能とを具備することを特徴としている。

発明の効果

0014

本発明によれば、異なる第1の走査と第2の走査によって第1の画像データと第2の画像データを交互に収集する際、第1の画像データを補間処理して前記第2の画像データの時相と略等しい時相における第3の画像データを生成することにより、同一時相における前記第2の画像データと前記第1の画像データに基づく前記第3の画像データとの比較表示が容易となる。

発明を実施するための最良の形態

0015

以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

0016

以下に述べる本発明の第1の実施例における超音波診断装置では、被検体に対する1回の3次元走査(第1の走査)と複数回の2次元走査(第2の走査)を繰り返して行ない、3次元走査によって間欠的に得られた3次元原画像データ(第1の画像データ)の補間処理により、2次元走査によって得られた時系列的な2次元画像データ(第2の画像データ)の各時相に対応する複数の3次元補間画像データ(第3の画像データ)を新たに生成する。そして、表示部において順次表示される2次元画像データの中から選択された所望2次元画像データの時相に対応した3次元補間画像データを抽出し、前記所望2次元画像データに対する参照用画像データとして表示する。

0017

尚、本実施例では、低フレームレート画像データ(第1の画像データ)として当該被検体に対する3次元走査によって得られた3次元画像データを、又、高フレームレート画像データ(第2の画像データ)として前記被検体に対する2次元走査によって得られた2次元画像データを例に説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、低フレームレート画像データは、走査密度の高い2次元走査あるいは走査範囲の広い2次元走査によって得られた2次元画像データであり、高フレームレート画像データは、走査密度の粗い2次元走査あるいは走査範囲の狭い2次元走査によって得られた2次元画像データであってもよい。同様にして、低フレームレート画像データは、走査密度の高い3次元走査あるいは走査範囲の広い3次元走査によって得られた3次元画像データであり、高フレームレート画像データは、走査密度の粗い3次元走査あるいは走査範囲の狭い3次元走査によって得られた3次元画像データであっても構わない。

0018

(装置の構成)
本発明の第1の実施例における超音波診断装置の構成につき図1乃至図7を用いて説明する。尚、図1は、本実施例における超音波診断装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、この超音波診断装置が備える送受信部及び超音波データ生成部の具体的な構成を示すブロック図である。

0019

図1に示した本実施例の超音波診断装置100は、被検体の2次元領域あるいは3次元領域に対し超音波パルス(送信超音波)を送信し、この送信によって得られた超音波反射波(受信超音波)を電気信号受信信号)に変換する複数個の振動素子を有した超音波プローブ3と、当該被検体の所定方向に対して超音波パルスを送信するための駆動信号を前記振動素子に供給し、この振動素子から得られた複数チャンネルの受信信号を整相加算する送受信部2と、整相加算後の受信信号を処理してBモードデータ等の超音波データを生成する超音波データ生成部4と、複数の超音波送受信方向の各々において収集された超音波データを用いて低フレームレートの3次元画像データ(第1の画像データ)及び高フレームレートの2次元画像データ(第2の画像データ)を生成する画像データ生成部5と、上述の2次元画像データ及び3次元画像データを表示する表示部6を備え、更に、被検体情報の入力、画像データ収集条件の設定、画像データ表示条件の設定、所望2次元画像データの選択等を行なう入力部7と、超音波診断装置100における上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部8を備えている。

0020

超音波プローブ3は、2次元配列されたM個の図示しない振動素子をその先端部に有し、この先端部を被検体の体表に接触させて超音波の送受信を行なう。又、超音波プローブ3の振動素子の各々は、図示しないMチャンネル多芯ケーブルを介して送受信部2に接続されている。振動素子は電気音響変換素子であり、送信時には電気パルス(駆動信号)を超音波パルス(送信超音波)に変換し、受信時には超音波反射波(受信超音波)を電気的な受信信号に変換する機能を有している。

0021

この超音波プローブ3には、セクタ走査対応、リニア走査対応、コンベックス走査対応等があり、操作者診断部位に応じて任意に選択することが可能である。本実施例では、M個の振動素子が2次元配列されたセクタ走査用の超音波プローブ3を用いる場合について述べるが、リニア走査対応やコンベックス走査対応等の超音波プローブであっても構わない。

0022

次に、図2に示す送受信部2は、超音波プローブ3の振動素子に対して駆動信号を供給する送信部21と、振動素子から得られた受信信号に対して整相加算を行なう受信部22を備えている。

0023

送信部21は、レーパルス発生器211と、送信遅延回路212と、駆動回路213を備え、レートパルス発生器211は、送信超音波の繰り返し周期を決定するレートパルスを生成して送信遅延回路212に供給する。送信遅延回路212は、送信に使用されるMt個の振動素子と同数の独立な遅延回路から構成され、送信超音波を所定の深さに集束するための集束用遅延時間と所定方向(θp、φq)に送信するための偏向用遅延時間を上記レートパルスに与えて駆動回路213へ供給する。駆動回路213は、送信遅延回路212と同数の独立な駆動回路を有しており、超音波プローブ3にて2次元配列されたM個の振動素子の中から送信用として選択されたMt(Mt≦M)個の振動素子を駆動し、被検体の体内に送信超音波を放射する。

0024

一方、受信部22は、超音波プローブ3に内蔵されたM個の振動素子の中から受信用として選択されたMr(Mr≦M)個の振動素子に対応するMrチャンネルのA/D変換器221及び受信遅延回路222と加算器223を備えており、受信用の振動素子から供給されたMrチャンネルの受信信号は、A/D変換器221にてデジタル信号に変換され、受信遅延回路222に送られる。

0025

受信遅延回路222は、所定の深さからの受信超音波を集束するための集束用遅延時間と、所定方向(θp、φq)に対し強い受信指向性を設定するための偏向用遅延時間をA/D変換器221から出力されるMrチャンネルの受信信号の各々に与え、加算器223は、受信遅延回路222からの受信信号を加算する。即ち、受信遅延回路222と加算器223により、所定方向から得られた受信信号は整相加算される。

0026

図3は、超音波プローブ3の中心軸をz軸とした直交座標(x−y−z)における超音波の送受信方向(θp、φq)を示したものであり、この場合、振動素子はx軸方向及びy軸方向に沿って2次元配列され、θp及びφqは、x−z平面及びy−z平面に投影された送受信方向のz軸に対する角度を示している。

0027

尚、受信遅延回路222及び加算器223は、その遅延時間の制御によって複数方向に対する受信超音波ビームを同時に形成する所謂並列同時受信を行なうことも可能である。この並列同時受信法の適用により3次元走査に要する時間は大幅に短縮される。

0028

図2に戻って、超音波データ生成部4は、送受信部2の受信部22から出力される整相加算後の受信信号に対し所定の処理を行なってBモードデータを生成する受信信号処理部41と、被検体の複数方向に対する超音波送受信によって得られたBモードデータを順次保存するデータ記憶部42を備えている。

0029

そして、受信信号処理部41は、受信部22の加算器223から供給された受信信号を包絡線検波する包絡線検波器411と、包絡線検波された信号の振幅対数変換してBモードデータを生成する対数変換器412を備えている。但し、包絡線検波器411と対数変換器412は順序入れ替えて構成しても構わない。

0030

一方、データ記憶部42は、当該被検体に対する時系列的な2次元走査(第2の走査)によって収集されたBモードデータを2次元データとして保存する2次元データ記憶部421と、前記被検体に対する間欠的な3次元走査(第1の走査)によって収集されたBモードデータを3次元データとして保存する3次元データ記憶部422を有し、2次元走査及び3次元走査によって収集された上述のBモードデータは、システム制御部8から供給される送受信方向(θp、φq)の情報や2次元走査あるいは3次元走査の時相情報と共に2次元データ記憶部421及び3次元データ記憶部422に一旦保存される。尚、当該被検体に対する時系列的な2次元走査及び間欠的な3次元走査の順序については後述する。

0031

図1に戻って、画像データ生成部5は、高フレームレート画像データ生成部51と低フレームレート画像データ生成部52と補間処理部53を備えている。そして、高フレームレート画像データ生成部51は図示しない画像処理部と画像データ記憶部を有し、超音波データ生成部4のデータ記憶部42における2次元データ記憶部421から読み出した複数のBモードデータを、これらのBモードデータに付加された送受信方向(θp、φq)の情報に基づいて再配列し、更に、フィルタリング処理等の画像処理を行なって高フレームレートの2次元画像データを生成する。そして、得られた2次元画像データに2次元走査の時相情報を付加して前記画像データ記憶部に保存する。

0032

一方、低フレームレート画像データ生成部52は、後述の3次元画像データ生成部55と画像データ記憶部56を有している。3次元画像データ生成部55は、データ記憶部42の3次元データ記憶部422から読み出した複数のBモードデータを、これらのBモードデータに付加された送受信方向(θp、φq)の情報に基づいて再配列しボリュームデータを生成する。次いで、このボリュームデータをレンダリング処理して低フレームレートの3次元画像データを生成し、得られた3次元画像データに3次元走査の時相情報を付加して画像データ記憶部56に保存する。

0033

次に、低フレームレート画像データ生成部52の具体例につき図4を用いて説明する。この低フレームレート画像データ生成部52は、データ記憶部42の3次元データ記憶部422から読み出したBモードデータを用いて3次元原画像データを生成する3次元画像データ生成部55と、得られた3次元原画像データを3次元走査の時相情報と共に保存する画像データ記憶部56を備えている。

0034

そして、3次元画像データ生成部55は、ボリュームデータ生成部551と、不透明度・色調設定部552と、レンダリング処理部553を有している。

0035

ボリュームデータ生成部551は、3次元データ記憶部422に保存されたBモードデータとその付帯情報である送受信方向(θp、φq)の情報を読み出し、送受信方向(θp、φq)に対応させて再配列したBモードデータを補間処理して等方的なボクセルで構成されるボリュームデータを生成する。一方、不透明度・色調設定部552は、前記ボリュームデータのボクセル値に基づき不透明度と色調を画素単位で設定する。又、レンダリング処理部553は、不透明度・色調設定部552によって設定された不透明度や色調の情報に基づき、ボリュームデータ生成部551から供給されるボリュームデータをレンダリング処理して3次元原画像データを生成する。

0036

再び図1に戻って、画像データ生成部5における補間処理部53は、間欠的な3次元走査によって得られた上述の3次元原画像データを補間処理することにより、3次元走査が行なわれなかった時相における第2の3次元画像データ(第3の画像データ)を新たに生成する。そして、得られた3次元補間画像データに各々の時相情報を付加し、低フレームレート画像データ生成部52の画像データ記憶部56において上述の3次元原画像データと共に保存する。尚、3次元原画像データに対して通常の線形補間法スプライン補間法を適用することにより3次元補間画像データの生成が可能となるが、他の補間法を適用してもよい。

0037

次に、時系列的な2次元走査による2次元画像データの生成と間欠的な3次元走査による3次元原画像データの生成の順序につき図5を用いて説明する。

0038

図5横軸は、時刻t=t0を基準とした3次元原画像データ及び2次元画像データの生成時刻を示しており、説明を簡単にするために、1つの3次元原画像データの生成に要する時間Tvは、1つの2次元画像データの生成に要する時間Tfの3倍となる場合について示している。そして、1つの2次元画像データが生成される期間は「○」で、又、1つの3次元原画像データが生成される期間は「◎」で示している。

0039

即ち、図5では、t=t0乃至t3の時間Tv(Tv=3Tf)では、最初の3次元原画像データの生成が行なわれた後t=t3乃至t30で時間Tfの2次元画像データの生成が連続して27回行なわれ、更に、同様な3次元原画像データの生成と2次元画像データの生成がt=t30以降において繰り返される。例えば、Tf=1/30sec、Tv=1/10secの場合、時間Tvを要する3次元原画像データの生成が1秒間隔で繰り返し行なわれる。

0040

次に、3次元原画像データの補間処理により新たに生成される3次元補間画像データと上述の2次元画像データとの関連につき図6を用いて説明する。

0041

図6では、図5に示すt=t0乃至t3、t=t30乃至t33及びt=60乃至63において生成された時相τ3、時相τ33及び時相τ63の3次元原画像データを「◎」で示し、t=t3乃至t30及びt=t33乃至t60において生成された時相τ4乃至時相τ30及び時相τ34乃至時相τ60の2次元画像データを「○」で示している。更に、時相τ3における3次元原画像データ及び時相τ33における3次元原画像データの線形補間によって生成された時相τ4乃至時相τ30における3次元補間画像データと、時相τ33における3次元原画像データ及び時相τ63における3次元原画像データの線形補間によって生成された時相τ34乃至時相τ60における3次元補間画像データを「△」で示している。

0042

次に、図1に示した表示部6は、表示データ生成部61と、データ変換部62と、モニタ63を備えている。表示データ生成部61は、画像データ生成部5の高フレームレート画像データ生成部51において生成された2次元画像データ、低フレームレート画像データ生成部52において生成された3次元原画像データ及び補間処理部53において生成された3次元補間画像データに被検体情報や時相情報等の付帯情報を付加して表示データを生成する。そして、データ変換部62は、前記表示データに対してD/A変換と表示フォーマット変換を行なってモニタ63に表示する。

0043

更に、モニタ63に順次表示される時系列的な2次元画像データの中から所望2次元画像データを選択するための画像データ選択信号が入力部7から供給された場合、この選択信号を受信した表示部6の表示データ生成部61は、所望2次元画像データと略同一の時相における3次元補間画像データを低フレームレート画像データ生成部52の画像データ記憶部56から読み出す。そして、この3次元補間画像データと所望2次元画像データを合成し、更に、上述の付帯情報を付加して生成した表示データをモニタ63に表示する。

0044

図7は、表示部6のモニタ63に表示された2次元画像データ及び3次元補間画像データの具体例を示したものであり、例えば、モニタ63の左半分には2次元画像データを表示するための2D表示領域が、又、右半分には3次元補間画像データを表示するための3D表示領域が夫々形成される。そして、低フレームレート画像データ生成部52にて生成されモニタ63の2D表示領域において順次表示された時系列的な2次元画像データの中から所望2次元画像データPaが入力部7から供給される画像データ選択信号に基づいて選択された場合、この所望2次元画像データと略等しい時相における3次元補間画像データPbが低フレームレート画像データ生成部52の画像データ記憶部56から抽出されモニタ63の3D表示領域に表示される。このとき、3D表示領域に表示される3次元補間画像データに対し、所望2次元画像データが収集されたスライス断面の位置を示すインジケータPxを重畳して表示することにより2次元画像データPaと3次元補間画像データPbとの対応付けが更に容易となる。

0045

尚、時系列的な複数の2次元画像データの中から所望2次元画像データを選択する際、モニタ63の全領域を用いて順次表示される2次元画像データの中から所望2次元画像データを選択した後図7に示す表示方法に切り替えてもよい。又、図7に示した表示方法の替わりに所望2次元画像データと同一時相の3次元補間画像データを単独表示しても構わない。

0046

更に、時系列的な2次元画像データをモニタ63の2D表示領域において動画像として表示する場合、2次元画像データの各々と同一時相における3次元補間画像データをモニタ63の3D表示領域において動画像として同期表示することも可能である。

0047

又、表示部6は、入力部7からの指示信号に従い、モニタ63の3D表示領域に表示された3次元補間画像データを回転、移動、拡大/縮小等の処理を行なってもよい。

0048

次に、図1の入力部7は、表示パネルキーボード、各種スイッチ、選択ボタンマウストラックボール等の入力デバイスを備えたインターラクティブインターフェースであり、表示部6に表示された時系列的な複数の2次元画像データの中から所望2次元画像データを選択する画像データ選択部71を備えている。又、入力部7では、被検体情報の入力、2次元画像データ生成条件及び3次元画像データ生成条件の設定、超音波データ収集モードの選択、更には、各種コマンド信号の入力等も上述の入力デバイスや表示パネルを用いて行なわれる。

0049

システム制御部8は、図示しないCPUと記憶回路を備え、前記記憶回路には、入力部7にて入力/設定/選択された上述の被検体情報や超音波データ収集条件等が保存される。そして、前記CPUは、上述の入力/設定/選択情報に基づいて超音波診断装置100の各ユニットを制御して被検体に対する3次元走査(第1の走査)と時系列的な2次元走査(第2の走査)を繰り返して行ない、高フレームレート画像データとしての2次元画像データと低フレームレート画像データとしての3次元原画像データ及び3次元補間画像データの生成と表示を行なう。

0050

(画像データの表示手順
次に、本実施例における2次元画像データ及び3次元補間画像データの表示手順につき、図8フローチャートを用いて説明する。尚、以下では、造影剤が投与された被検体に対して1つの3次元原画像データと時系列的な複数の2次元画像データの収集を繰り返して行ない、間欠的に収集された3次元原画像データの補間処理によって時系列的な3次元補間画像データを生成する。そして、入力部7にて選択された所望2次元画像データと同一時相における3次元補間画像データを抽出して参照表示する。

0051

当該被検体の診断対象部位に対する2次元画像データ及び3次元原画像データの収集に先立ち、超音波診断装置100の操作者は、入力部7において被検体情報の入力、2次元画像データ生成条件及び3次元画像データ生成条件の設定、画像データ表示条件の設定、更には、超音波データ収集モードとしてのBモードの選択等を行なう。そして、これらの入力/設定/選択情報は、システム制御部8の記憶回路に保存される(図8のステップS1)。

0052

上述の初期設定が終了したならば、操作者は、被検体に対して造影剤を投与し(図8のステップS2)、超音波プローブ3の先端部を被検体体表面の好適な位置に固定した状態で画像データ生成開始コマンドを入力部7にて入力する(図8のステップS3)。そして、このコマンド信号がシステム制御部8に供給されることにより当該被検体に対する2次元画像データ及び3次元原画像データの生成が開始される。

0053

図5画像データ生成時刻t0乃至t3における3次元原画像データの生成に際し、図2に示した送信部21のレートパルス発生器211は、システム制御部8から供給された制御信号に従ってレートパルスを生成し送信遅延回路212に供給する。送信遅延回路212は、システム制御部8から供給された遅延時間情報に基づき、送信において細いビーム幅を得るために所定の深さに超音波を集束するための遅延時間と、最初の送受信方向(θ1、φ1)に超音波を送信するための遅延時間を前記レートパルスに与え、このレートパルスをMtチャンネルの駆動回路213に供給する。

0054

次いで、駆動回路213は、送信遅延回路212から供給されたレートパルスに基づいて所定の遅延時間を有した駆動信号を生成し、この駆動信号を超音波プローブ3におけるMt個の送信用振動素子に供給し被検体に対して送信超音波を放射する。放射された送信超音波の一部は、音響インピーダンスの異なる臓器境界面や組織にて反射し、Mr個の受信用振動素子によって受信されてMrチャンネルの電気的な受信信号に変換される。

0055

この受信信号は、受信部22のA/D変換器221においてデジタル信号に変換された後、Mrチャンネルの受信遅延回路222において所定の深さからの受信超音波を収束するための遅延時間と送受信方向(θ1、φ1)からの受信超音波に対し強い受信指向性を設定するための遅延時間がシステム制御部8から供給された遅延時間情報に基づいて与えられ、加算器223にて整相加算される。そして、整相加算後の受信信号が供給された超音波データ生成部4における受信信号処理部41の包絡線検波器411及び対数変換器412は、この受信信号に対して包絡線検波と対数変換を行なってBモードデータを生成し、得られたBモードデータは、送受信方向(θ1、φ1)を付帯情報としてデータ記憶部42の3次元データ記憶部422に保存される。

0056

送受信方向(θ1、φ1)に対するBモードデータの収集が終了したならば、送受信部2及び超音波データ生成部4は、上述と同様の手順により、被検体の3次元領域における送受信方向(θ2乃至θP、φ1)、(θ1乃至θP、φ2)、(θ1乃至θP、φ3)、・・・(θ1乃至θP、φQ)に対し超音波の3次元走査を行ない、各々の送受信方向において収集されたBモードデータは送受信方向の情報と共に前記3次元データ記憶部422に保存されて3次元データが生成される。

0057

一方、画像データ生成部5の低フレームレート画像データ生成部52が備えた3次元画像データ生成部55のボリュームデータ生成部551は、データ記憶部42の3次元データ記憶部422から読み出した3次元データをその付帯情報である超音波の送受信方向(θp、φq)(θp=θ1乃至θP、φq=φ1乃至φQ)に対応させて配列し、更に、これらの3次元データを補間処理して等方的なボクセルで構成されるボリュームデータを生成する。

0058

一方、不透明度・色調設定部552は、ボリュームデータのボクセル値に基づいて不透明度と色調を設定し、レンダリング処理部553は、ボリュームデータ生成部551から供給されたボリュームデータを上述の不透明度や色調の情報に基づいてレンダリング処理し時相τ3における3次元原画像データを生成する。そして、得られた3次元原画像データは、時相τ3の情報と共に画像データ記憶部56に保存される(図8のステップS4)。

0059

次に、図5の画像データ生成時刻t3乃至t4における2次元画像データの収集に際し、送受信部2及び超音波データ生成部4は、上述と同様の手順により、送受信方向(θ1乃至θP、φm)(φmは予め選択されたφ方向の角度)に対して超音波の送受信を行なって所定のスライス断面における2次元データを生成し、送受信方向の情報と共にデータ記憶部42の2次元データ記憶部421に保存する。

0060

次いで、高フレームレート画像データ生成部51は、2次元データ記憶部421から読み出した複数のBモードデータを、これらのBモードデータに付加された送受信方向の情報に基づいて再配列し、更に、フィルタリング処理等の画像処理を行なって2次元画像データを生成する。そして、得られた2次元画像データは、時相τ4の情報と共に自己の画像データ記憶部に保存される(図8のステップS5)。

0061

時相τ4における2次元画像データの生成と保存が終了したならば、画像データ生成時刻t4乃至t30においても同様の手順により時相τ4乃至τ30における2次元画像データの生成と保存が行なわれ、更に、画像データ生成時刻t30乃至t33における時相τ33の3次元原画像データ、画像データ生成時刻t34乃至τ60における時相τ34乃至τ60の2次元画像データ、・・・・の生成と保存が繰り返し行なわれる(図8のステップS4乃至S5)。

0062

所定量の2次元画像データ及び3次元原画像データの生成が終了したならば、画像データ生成部5の補間処理部53は、間欠的に生成された複数の3次元原画像データを用いた補間処理により、3次元原画像データが生成されなかった時相(即ち、2次元画像データが生成された時相)に対して3次元補間画像データを新たに生成する。そして、得られた3次元補間画像データは、各々の時相情報と共に低フレームレート画像データ生成部52の画像データ記憶部56に保存される(図8のステップS6)。

0063

次に、表示部6の表示データ生成部61は、入力部7から供給された画像表示コマンド信号に従い、高フレームレート画像データ生成部51の画像データ記憶部に保存された時系列的な2次元画像データを順次読み出してモニタ63へ表示する。そして、操作者は、モニタ63に順次表示された2次元画像データの中から所望2次元画像データを選択する(図8のステップS7)。

0064

この選択信号を受信した表示データ生成部61は、前記所望2次元画像データと同一時相の3次元補間画像データを低フレームレート画像データ生成部52の画像データ記憶部56から読み出し、所望2次元画像データの参照用画像データとしてモニタ63に表示する(図8のステップS8)。

0065

以上述べた第1の実施例によれば、低フレームレートの3次元原画像データと時系列的な高フレームレートの2次元画像データの生成を交互に繰り返して行なう際、間欠的に得られた3次元原画像データを補間処理することにより2次元画像データの各々に対応した時相における低フレームレートの3次元補間画像データを生成することが可能となり、所望2次元画像データと同一時相における3次元補間画像データを参照表示することができる。

0066

又、同一時相における所望2次元画像データと3次元補間画像データを比較表示する際、所望2次元画像データが生成されたスライス断面を示すインジケータが3次元補間画像データに重畳表示されるため、画像データ間の対応付けが容易となる。更に、時系列的な2次元画像データを動画像として表示する際、これらの2次元画像データと同一時相における3次元補間画像データを動画像として同期表示することも可能となる。

0067

即ち、本実施例によれば、優れた空間分解能あるいは時間分解能を有する2次元画像データと広範囲の情報が得られる3次元画像データを比較表示することにより診断精度検査効率は大幅に向上する。

0068

尚、上述の実施例では、超音波データとしてBモードデータを収集する場合について述べたが、カラードプラデータ等の他の超音波データであってもよい。又、振動素子が2次元配列された、所謂、2次元アレイ超音波プローブを用いて当該被検体に対する3次元走査を行なう場合について述べたが、振動素子が1次元配列された超音波プローブを機械的に高速移動あるいは高速揺動することによって3次元走査を行なってもよい。

0069

更に、3次元原画像データとしてボリュームレンダリング画像データを生成する場合について述べたが、サーフェスレンダリング画像データや最大値投影MIP:Maximum Intensity Projection)画像データ等の他の3次元画像データであっても構わない。

0070

次に、本発明の第2の実施例について説明する。上述の第1の実施例では、自己の送受信部2、超音波データ生成部4及び画像データ生成部5により時系列的な2次元画像データと間欠的な3次元原画像データを生成し、更に、この3次元原画像データの補間処理により前記2次元画像データの各時相における3次元補間画像データを新たに生成する場合について述べたが、この第2の実施例では、別途設置された超音波診断装置等の画像診断装置から供給される時系列的な2次元画像データと間欠的な3次元原画像データを一旦保存し、前記3次元原画像データの補間処理により前記2次元画像データの各時相における3次元補間画像データを新たに生成する場合について述べる。

0071

即ち、以下に述べる本発明の第2の実施例における画像データ表示装置では、別途設置された画像診断装置からネットワーク記憶媒体等を介して供給される時系列的な2次元画像データと間欠的な3次元原画像データを保存し、この間欠的な3次元原画像データの補間処理により、2次元画像データの各時相に対応する複数の3次元補間画像データ(第3の画像データ)を新たに生成する。そして、表示部において順次表示される2次元画像データの中から選択された所望2次元画像データの時相に対応した3次元補間画像データを抽出し、前記所望2次元画像データに対する参照用画像データとして表示する。

0072

本実施例における画像データ表示装置の全体構成につき図9のブロック図を用いて説明する。但し、図1に示した超音波診断装置のユニットと略同様な構成と機能を有するユニットは同類の符号を付加し詳細な説明は省略する。

0073

図9に示す本実施例の画像データ表示装置200は、ネットワーク11との接続を行なうネットワークインターフェイス10と、ネットワーク11及びネットワークインターフェイス10を介し画像診断装置から供給された時系列的な2次元画像データと間欠的な3次元原画像データを保存すると共に、前記3次元原画像データの補間処理により前記2次元画像データの各々の時相に対応する3次元補間画像データを生成する3次元補間画像データ生成部9と、上述の2次元画像データ及び3次元補間画像データを同期させて表示する表示部6aを備え、更に、補間処理条件の設定、画像データ表示条件の設定、所望2次元画像データの選択等を行なう入力部7aと、画像表示装置200における上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部8aを備えている。

0074

3次元補間画像データ生成部9は、画像診断装置から供給される時系列的な2次元画像データとこの2次元画像データの時相情報を保存する高フレームレート画像データ記憶部91と、前記画像診断装置から供給される間欠的な3次元原画像データとこの3次元原画像データの時相情報を保存する低フレームレート画像データ記憶部92と補間処理部93を備えている。

0075

そして、補間処理部93は、間欠的な3次元原画像データを補間処理することにより、3次元原画像データが欠けている時相の3次元補間画像データを新たに生成する。そして、得られた3次元補間画像データに各々の時相情報を付加し、低フレームレート画像データ記憶部92において上述の3次元原画像データと共に保存する。

0076

次に、表示部6aの表示データ生成部61aは、3次元補間画像データ生成部9の高フレームレート画像データ記憶部91に保存された2次元画像データ、低フレームレート画像データ記憶部92に保存された3次元原画像データ及び3次元補間画像データを読み出し、これらの画像データに被検体情報や時相情報等の付帯情報を付加して表示データを生成する。そして、データ変換部62は、前記表示データに対してD/A変換と表示フォーマット変換を行なってモニタ63に表示する。

0077

更に、モニタ63に順次表示される時系列的な2次元画像データの中から所望2次元画像データを選択するための画像データ選択信号が入力部7aの画像データ選択部71から供給された場合、この選択信号を受信した表示部6aの表示データ生成部61aは、所望2次元画像データと同一時相における3次元補間画像データを低フレームレート画像データ記憶部92から読み出す。そして、この3次元補間画像データと所望2次元画像データを合成し、更に、上述の付帯情報を付加した表示データを生成してモニタ63に表示する。

0078

一方、入力部7aは、表示パネルやキーボード、各種スイッチ、選択ボタン、マウス、トラックボール等の入力デバイスを備えたインターラクティブなインターフェースであり、表示部6aに表示された時系列的な複数の2次元画像データの中から所望2次元画像データを選択する画像データ選択部71を備えている。又、入力部7aでは、被検体情報の入力、補間処理条件の設定、画像データ表示条件の設定、所望2次元画像データの選択、更には、各種コマンド信号の入力等も上述の入力デバイスや表示パネルを用いて行なわれる。

0079

システム制御部8aは、図示しないCPUと記憶回路を備え、前記記憶回路には、入力部7aにて入力/設定/選択された上述の被検体情報や超音波データ収集条件等が保存される。そして、前記CPUは、上述の入力/設定/選択情報に基づいて画像表示装置200の各ユニットを制御し、時系列的な3次元補間画像データの生成及び所望2次元画像データと同一時相における3次元補間画像データの抽出と表示を行なう。尚、本実施例における3次元補間画像データの生成と表示の手順は、図8のフローチャートに示したステップS6乃至S8と略同様であるため説明は省略する。

0080

以上述べた第2の実施例によれば、画像診断装置において生成される低フレームレートの3次元原画像データと高フレームレートの2次元画像データを同期表示する際、間欠的に得られた3次元原画像データを補間処理することにより時系列的な2次元画像データの各々の時相と同一時相における低フレームレートの3次元補間画像データを生成することが可能となり、所望2次元画像データと同一時相における3次元補間画像データを参照表示することができる。

0081

又、同一時相における所望2次元画像データと3次元補間画像データを比較表示する際、所望2次元画像データが生成されたスライス断面を示すインジケータが3次元補間画像データに重畳表示されるため、画像データ間の対応付けが容易となり、更に、時系列的な2次元画像データを動画像として表示する場合には、これらの2次元画像データと同一時相における3次元補間画像データを動画像として同期表示することも可能となる。即ち、本実施例によれば、優れた空間分解能あるいは時間分解能を有する2次元画像データと広範囲の情報が得られる3次元画像データを比較表示することにより診断精度と検査効率は大幅に向上する。

0082

又、上述の実施例における画像データ表示装置は、別途設置された画像診断装置からネットワーク等を介して供給される2次元画像データや3次元原画像データに基づいて3次元補間画像データを生成することができるため、操作者は、時間や場所の制約をあまり受けることなく所望の画像データを観察することができる。

0083

以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、既に述べたように、上述の実施例では、低フレームレート画像データとして当該被検体に対する3次元走査によって得られた3次元画像データを、又、高フレームレート画像データとして前記被検体に対する2次元走査によって得られた2次元画像データを例に説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、低フレームレート画像データは、走査密度の高い2次元走査あるいは走査範囲の広い2次元走査によって得られた2次元画像データであり、高フレームレート画像データは、走査密度の粗い2次元走査あるいは走査範囲の狭い2次元走査によって得られた2次元画像データであってもよい。同様にして、低フレームレート画像データは、走査密度の高い3次元走査あるいは走査範囲の広い3次元走査によって得られた3次元画像データであり、高フレームレート画像データは、走査密度の粗い3次元走査あるいは走査範囲の狭い3次元走査によって得られた3次元画像データであっても構わない。

0084

又、上述の実施例では、線形補間法を適用して3次元原画像データに対する補間処理を行ない3次元補間画像データを生成する場合について述べたが、スプライン補間法等の他の補間法を適用してもよい。更に、入力部7(7a)の画像データ選択部71にとって選択される所望2次元画像データは1つに限定されるものではなく、複数の所望2次元画像データを選択してもよい。

0085

更に、上述の実施例のように時系列的な2次元画像データの時相に対応した複数の3次元補間画像データを3次元原画像データの補間処理によって生成し、これらの3次元補間画像データの中から所望2次元画像データと同一の時相における3次元補間画像データを抽出してもよいが、前記所望2次元画像データと同一の時相における3次元補間画像データのみを3次元原画像データの補間処理によって生成してもよい。この方法によれば、3次元補間画像データを保存する低フレームレート画像データ生成部52の画像データ記憶部56における記憶容量を少なくすることが可能となる。

0086

一方、表示部6(6a)のモニタ63に表示される3次元補間画像データに重畳されたインジケータの位置や角度は、入力部7(7a)の入力デバイス等を用いて更新してもよい。この場合、更新されたインジケータの位置に対応する当該被検体のスライス断面において時系列的な2次元画像データが新たに生成される。この機能の追加により、広範囲な3次元補間画像データの観察下において2次元画像データの好適な収集位置を正確かつ短時間で設定することが可能となる。

図面の簡単な説明

0087

本発明の第1の実施例における超音波診断装置の全体構成を示すブロック図。
同実施例の超音波診断装置が備える送受信部及び超音波データ生成部の構成を示すブロック図。
同実施例の超音波送受信方向を説明するための図。
同実施例の超音波診断装置が備える低フレームレート画像データ生成部の具体的な構成を示すブロック図。
同実施例における時系列的な2次元画像データと間欠的な3次元原画像データの生成順序を示す図。
同実施例における3次元補間画像データと2次元画像データとの関連を説明するための図。
同実施例の表示部に表示される2次元画像データ及び3次元補間画像データの具体例を示す図。
同実施例における2次元画像データ及び3次元補間画像データの表示手順を示すフローチャート。
本発明の第2の実施例における画像データ表示装置の全体構成を示すブロック図。

符号の説明

0088

2…送受信部
21…送信部
22…受信部
3…超音波プローブ
4…超音波データ生成部
41…受信信号処理部
42…データ記憶部
5…画像データ生成部
51…高フレームレート画像データ生成部
52…低フレームレート画像データ生成部
53…補間処理部
6、6a…表示部
61、61a…表示データ生成部
62…データ変換部
63…モニタ
7、7a…入力部
71…画像データ選択部
8、8a…システム制御部
9…3次元補間画像データ生成部
91…高フレームレート画像データ記憶部
92…低フレームレート画像データ記憶部
93…補間処理部
10…ネットワークインターフェイス
100…超音波診断装置
200…画像データ表示装置

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