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技術 携帯電話機

出願人 株式会社東洋産業
発明者 安田政博
出願日 2007年1月20日 (14年10ヶ月経過) 出願番号 2007-010897
公開日 2008年8月7日 (13年3ヶ月経過) 公開番号 2008-182289
状態 未査定
技術分野 電話機の構造 移動無線通信システム
主要キーワード 弾性疲労 入れ子形 底蓋板 電子機器メーカー 垂直リンク バッテリー回路 棒バネ 強弾性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年8月7日)のものです。
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課題

従来の携帯電話機と同一の筐体容積を維持しつつ、より広い面積表示画面が利用可能であり、かつ複数の表示画面を用いたマルチディスプレイ運用が可能な携帯電話機を提供する。

解決手段

第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機において、その表示部には、該携帯電話機が折畳まれた際に操作部に当接される内側表示画面が設けられた内側筐体と、該携帯電話機が折畳まれた際に該携帯電話機の外面に露出される外側表示画面が設けられた外側筐体と、内側筐体および外側筐体を互いに連接する第2のヒンジ部とを設ける。また、外側筐体は、第2のヒンジ部を回動軸として内側筐体の側方並置して開することが可能な構造とする。

概要

背景

近年における携帯電話の普及は目覚しいものがあり、携帯電話の加入者数は従来からの固定電話の加入者数を凌駕して今後さらに増加する状況にある。これに応じて、電子機器メーカー携帯電話会社からは、様々な形状や機能を持った携帯電話機ユーザーに提供されている。現在、ユーザーに使用されている携帯電話機の形状は、例えば、特許文献1に示されるような折畳式タイプの機種形状が主流となっている。

このような従来の折畳式の携帯電話機は、主に、スピーカ或いはイヤーフォン等の音響出力部品、及び液晶等の表示画面が設けられた表示部(以下、単に『表示部』という)と、マイクロフォン等の音響入力部品、及びテンキーやその他の操作ボタン類を含む操作パネルが設けられた操作部(以下、単に『操作部』という)とから構成されている。なお、これらの表示部や操作部の内部には、マイクロプロセッサを始めとしてメモリ回路やその他のロジック回路高周波信号送受信回路、並びに携帯電話機の各部に電力を供給するバッテリーやその制御回路等が組み込まれていることはいうまでもない。

上記の表示部と操作部の各々は、回動自在なヒンジ部によってそれぞれの一端が互いに連接されており、かかるヒンジ部を回動軸として表示部と操作部は折畳展開が自在な構造となっている。すなわち、携帯電話機の不使用時には、表示部の表示画面と操作部の操作パネルとが当接されて表示部と操作部とは折畳まれた状態となっている。一方、携帯電話機の使用時には、かかるヒンジ部を回動軸として表示部と操作部の各々がほぼ180度の方向(水平方向)に展開され、表示画面と操作パネルが開されて携帯電話機が使用可能な状態となる。

なお、不使用時に携帯電話機が折畳まれた状態になっていても、他の電話機からの着呼メール受信等の情報をユーザーに告知できるように、表示部の外面、すなわち、携帯電話機を折畳んだ際の表示部の背面に第二の液晶表示画面を設けた機種も広く普及している(特許文献2を参照の事)。

特開2005−86288号公報
特開2005−33642号公報

概要

従来の携帯電話機と同一の筐体容積を維持しつつ、より広い面積の表示画面が利用可能であり、かつ複数の表示画面を用いたマルチディスプレイ運用が可能な携帯電話機を提供する。第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機において、その表示部には、該携帯電話機が折畳まれた際に操作部に当接される内側表示画面が設けられた内側筐体と、該携帯電話機が折畳まれた際に該携帯電話機の外面に露出される外側表示画面が設けられた外側筐体と、内側筐体および外側筐体を互いに連接する第2のヒンジ部とを設ける。また、外側筐体は、第2のヒンジ部を回動軸として内側筐体の側方並置して開帳することが可能な構造とする。

目的

本発明は、前述した従来の課題を解決することを目的とするものであって、より具体的には、従来の携帯電話機と同一の筐体容積を維持しつつ、より広い面積の表示画面が利用可能であり、かつ複数の表示画面を用いたマルチ・ディスプレイ的運用が可能な携帯電話機を提供することを目的とする。また、本発明は、広面積の太陽電池パネルバッテリー充電用補助電源として備えた携帯電話機を提供することを目的とする。さらに、本発明は、低コストで使用上の利便性が高いテレビ電話機能付きの携帯電話機を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

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請求項1

第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式携帯電話機であって、前記表示部は、該携帯電話機が折畳まれた際に、前記操作部に当接される内側表示画面が設けられた内側筐体と、該携帯電話機が折畳まれた際に、該携帯電話機の外面に露出される外側表示画面が設けられた外側筐体と、前記内側筐体および外側筐体を互いに連接する第2のヒンジ部と、を含み、前記外側筐体は、前記第2のヒンジ部を回動軸として前記内側筐体の側方並置して開し得ることを特徴とする携帯電話機。

請求項2

前記外側筐体は、前記第2のヒンジ部を回動軸として前記内側筐体の左右いずれかの側方に開帳され、前記内側表示画面および外側表示画面の各々は、互いに左右に並置されることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。

請求項3

前記内側筐体は、前記内側表示画面が設けられた可動フレーム部と、該可動フレーム部によって遮蔽された遮蔽表示画面と、をさらに含み、前記可動フレーム部は、前記遮蔽表示画面の上面に沿って前記外側筐体が開帳される側と反対の方向に滑動され、前記可動フレーム部が該方向に滑動された際に、前記内側表示画面と前記遮蔽表示画面とは互いに左右に並置されて視認し得ることを特徴とする請求項2に記載の携帯電話機。

請求項4

前記外側筐体を前記内側筐体と並置して開帳した際に、前記外側表示画面および内側表示画面の各々に表示される映像天地を同一とする表示映像同期処理を施すことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電話機。

請求項5

前記表示映像同期処理は、前記外側筐体の開帳動作を検出するハードウェア手段およびソフトウェア手段の少なくとも一方によって起動されることを特徴とする請求項4に記載の携帯電話機。

請求項6

前記内側筐体および外側筐体の少なくとも一方の裏面には、該携帯電話機のバッテリー充電するための太陽電池パネルが展貼されていることを特徴とする請求項1ないし3の少なくとも何れか1項に記載の携帯電話機。

請求項7

前記外側筐体の外面には、映像撮影用のカメラが設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の少なくとも何れか1項に記載の携帯電話機。

請求項8

前記カメラを撮像デバイスとして利用し、前記内側表示画面または外側表示画面を前記カメラにより撮影した映像の表示デバイスとして利用して、該携帯電話機による撮影映像映像編集表示機能を設けたことを特徴とする請求項7に記載の携帯電話機。

請求項9

前記カメラを撮像デバイスとして利用し、前記カメラにより撮影した映像を該携帯電話機以外の他の携帯電話機に送信して、かつ前記カメラにより撮影した映像および前記他の携帯電話機から受信した映像の各々を、前記内側表示画面若しくは外側表示画面のいずれかに表示するテレビ電話機能を設けたことを特徴とする請求項7に記載の携帯電話機。

請求項10

前記テレビ電話機能の使用と同時に、前記内側表示画面または外側表示画面を用いて、該携帯電話機と前記他の携帯電話機との間における電子メールによる送受信データの表示を行うことを特徴とする請求項9に記載の携帯電話機。

請求項11

前記内側筐体は、その表面に前記内側表示画面が設けられた内側筐体掩蓋部と、該内側筐体掩蓋部によって遮蔽された遮蔽表示画面と、前記内側筐体掩蓋部に連接され、かつ内側筐体の側壁担持された回動自在な内側筐体ヒンジ部と、をさらに含み、前記内側筐体掩蓋部は、前記内側筐体ヒンジ部を回動軸として前記外側筐体が開帳される側と反対の方向に開帳し得ることを特徴とする請求項2に記載の携帯電話機。

請求項12

前記内側筐体掩蓋部の裏面には掩蓋部表示画面が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の携帯電話機。

請求項13

前記内側筐体ヒンジ部は、内側筐体の側壁を貫通するヒンジ部係止軸によって軸支され、前記内側筐体掩蓋部は、その開帳後に前記ヒンジ部係止軸を回転軸としてその表裏を自在に反転し得ることを特徴とする請求項11に記載の携帯電話機。

請求項14

前記内側表示画面は、前記内側筐体掩蓋部に貫設された回転フレーム部の表面に設けられており、かつ該回転フレーム部は、前記内側筐体掩蓋部の縦若しくは横方向の中心軸近傍に設けられた回転フレーム係止軸を回転軸としてその表裏を自在に反転し得ることを特徴とする請求項11に記載の携帯電話機。

請求項15

前記内側筐体掩蓋部若しくは前記回転フレーム部を反転させた際に、前記内側表示画面に表示される映像の天地を前記遮蔽表示画面に表示される映像の天地と同一とする反転映像同期処理を施すことを特徴とする請求項13または14に記載の携帯電話機。

請求項16

前記反転映像同期処理は、前記内側筐体掩蓋部若しくは前記回転フレーム部の反転動作を検出するハードウェア手段およびソフトウェア手段の少なくとも一方によって起動されることを特徴とする請求項15に記載の携帯電話機。

請求項17

第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機であって、前記表示部は、該携帯電話機が折畳まれた際に前記操作部に当接される内側筐体と、該携帯電話機が折畳まれた際にその背面側に位置される外側筐体と、前記内側筐体若しくは外側筐体の内部に格納され、かつ該格納筐体の内部から滑動して導出され該格納筐体の外部に延伸可能なスライド板と、前記スライド板の端部と該スライド板が格納されていない側の筐体の端部とを互いに連接する第2のヒンジ部と、前記内側筐体の操作部当接面と前記外側筐体の背側外面、ならびに前記第2のヒンジ部が設けられている側の両筐体側面に一体として敷設された可撓性を有する電子表示部材からなる表示パネルと、を含み、前記表示パネルは、前記第2のヒンジ部が設けられている側の両筐体側面から剥離自在な構造を有し、かつ前記第2のヒンジ部を回動軸として前記外側筐体を前記内側筐体の側方に開帳した際に、前記格納筐体から導出される前記スライド板によって隔離並置された前記内側筐体および外側筐体の上面に展開されることを特徴とする携帯電話機。

請求項18

前記スライド板は、前記内側筐体および外側筐体の各々の内部に分割されて格納され、前記第2のヒンジ部は、該分割されたスライド板の端部同士を連接していることを特徴とする請求項17に記載の携帯電話機。

請求項19

前記表示パネルの裏面に張設された強弾性を有する薄板状部材をさらに含み、前記表示パネル及び前記薄板状部材は、少なくともその縦方向の両端部が前記内側筐体の操作部当接面の端部と前記外側筐体の背側外面の端部に固定されていることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の携帯電話機。

請求項20

前記内側筐体の基底部と前記第1のヒンジ部とを連接するリンク機構をさらに含み、前記外側筐体が前記内側筐体の側方に開帳された際に、前記リンク機構を構成する複数のリンク連動によって、前記第1のヒンジ部並びに該ヒンジ部に連接された前記操作部は、前記内側筐体の基底部から分離され、前記格納筐体から導出される前記スライド板によって隔離並置された前記内側筐体および外側筐体の略中央部に移動し得ることを特徴とする請求項17ないし19の何れか1項に記載の携帯電話機。

請求項21

前記外側筐体の開帳に応じて、前記表示パネル上に少なくとも一つ以上の画面を設定し得る画面設定機能を有することを特徴とする請求項17ないし20の何れか1項に記載の携帯電話機。

請求項22

前記画面設定機能は、前記外側筐体の開帳を検出するハードウェア手段およびソフトウェア手段の少なくとも一方によって起動されることを特徴とする請求項21に記載の携帯電話機。

請求項23

第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機であって、前記表示部は、該携帯電話機が折畳まれた際に前記操作部に当接される内側表示画面が設けられた内側筐体を含み、前記内側筐体は、前記内側表示画面が設けられた可動フレーム部と、該可動フレーム部によって遮蔽された遮蔽表示画面と、をさらに含み、前記可動フレーム部は前記遮蔽表示画面の上面に沿ってその横方向に滑動され、前記可動フレーム部が該方向に滑動された際に、前記内側表示画面と前記遮蔽表示画面の各々が互いに左右に並置されて視認し得ることを特徴とする携帯電話機。

請求項24

第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機であって、前記表示部は、該携帯電話機が折畳まれた際に前記操作部に当接される内側表示画面が設けられた内側筐体を含み、前記内側筐体は、その表面に前記内側表示画面が設けられた内側筐体掩蓋部と、該内側筐体掩蓋部によって遮蔽された遮蔽表示画面と、前記内側筐体掩蓋部に連接され、かつ該内側筐体の側壁に担持された回動自在な内側筐体ヒンジ部と、をさらに含み、前記内側筐体掩蓋部は、前記内側筐体ヒンジ部を回動軸として前記遮蔽表示画面の横方向に開帳されることを特徴とする携帯電話機。

請求項25

前記内側筐体掩蓋部の裏面には掩蓋部表示画面が設けられていることを特徴とする請求項24に記載の携帯電話機。

請求項26

前記内側筐体ヒンジ部は、内側筐体の側壁を貫通するヒンジ部係止軸によって軸支され、前記内側筐体掩蓋部は、その開帳後に前記ヒンジ部係止軸を回転軸としてその表裏を自在に反転し得ることを特徴とする請求項24に記載の携帯電話機。

請求項27

前記内側表示画面は、前記内側筐体掩蓋部に貫設された回転フレーム部の表面に設けられており、かつ該回転フレーム部は、前記内側筐体掩蓋部の縦若しくは横方向の中心軸近傍に設けられた回転フレーム係止軸を回転軸としてその表裏を自在に反転し得ることを特徴とする請求項24に記載の携帯電話機。

請求項28

前記内側筐体掩蓋部若しくは前記回転フレーム部を反転させた際に、前記内側表示画面に表示される映像の天地を前記遮蔽表示画面に表示される映像の天地と同一とする反転映像同期処理を施すことを特徴とする請求項26または27に記載の携帯電話機。

請求項29

前記反転映像同期処理は、前記内側筐体掩蓋部若しくは前記回転フレーム部の反転動作を検出するハードウェア手段およびソフトウェア手段の少なくとも一方によって起動されることを特徴とする請求項28に記載の携帯電話機。

技術分野

0001

本発明は、携帯電話機に関するものであり、より詳細には、ヒンジ部によって連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機において、表示部の外面(携帯電話機の背面)に設けられた外側表示画面と、表示部の内面(携帯電話機が折畳まれた際の内側面)に設けられた内側表示画面とを並置して、かかる二つの表示画面を同時に使用することができる携帯電話機に関するものである。

背景技術

0002

近年における携帯電話の普及は目覚しいものがあり、携帯電話の加入者数は従来からの固定電話の加入者数を凌駕して今後さらに増加する状況にある。これに応じて、電子機器メーカー携帯電話会社からは、様々な形状や機能を持った携帯電話機がユーザーに提供されている。現在、ユーザーに使用されている携帯電話機の形状は、例えば、特許文献1に示されるような折畳式タイプの機種形状が主流となっている。

0003

このような従来の折畳式の携帯電話機は、主に、スピーカ或いはイヤーフォン等の音響出力部品、及び液晶等の表示画面が設けられた表示部(以下、単に『表示部』という)と、マイクロフォン等の音響入力部品、及びテンキーやその他の操作ボタン類を含む操作パネルが設けられた操作部(以下、単に『操作部』という)とから構成されている。なお、これらの表示部や操作部の内部には、マイクロプロセッサを始めとしてメモリ回路やその他のロジック回路高周波信号送受信回路、並びに携帯電話機の各部に電力を供給するバッテリーやその制御回路等が組み込まれていることはいうまでもない。

0004

上記の表示部と操作部の各々は、回動自在なヒンジ部によってそれぞれの一端が互いに連接されており、かかるヒンジ部を回動軸として表示部と操作部は折畳・展開が自在な構造となっている。すなわち、携帯電話機の不使用時には、表示部の表示画面と操作部の操作パネルとが当接されて表示部と操作部とは折畳まれた状態となっている。一方、携帯電話機の使用時には、かかるヒンジ部を回動軸として表示部と操作部の各々がほぼ180度の方向(水平方向)に展開され、表示画面と操作パネルが開されて携帯電話機が使用可能な状態となる。

0005

なお、不使用時に携帯電話機が折畳まれた状態になっていても、他の電話機からの着呼メール受信等の情報をユーザーに告知できるように、表示部の外面、すなわち、携帯電話機を折畳んだ際の表示部の背面に第二の液晶表示画面を設けた機種も広く普及している(特許文献2を参照の事)。

0006

特開2005−86288号公報
特開2005−33642号公報

発明が解決しようとする課題

0007

携帯電話機における表示画面は、例えば、電子メールの内容を表示する際や、携帯電話機の有する各種機能のガイダンスなどを表示させる事を考えれば、広面積であることが望ましい。しかしながら、携帯電話機特有携帯上の利便性という特質に鑑みれば、表示画面を無闇に広くすることは困難である。また、携帯電話機の有する複数の機能を実行するには、その都度、画面の表示内容切り替える必要があり、例えばパソコン等における、いわゆるマルチディスプレイやマルチ・ウィンドのような運用ができないという問題もあった。

0008

また、近年の技術革新に伴い小型で高効率の太陽電池パネル市場豊富に出回り、例えば電卓時計等の電子機器補助電源として広く利用されている。しかしながら、これをバッテリー充電用の補助電源として携帯電話機に搭載するには、携帯電話機上に太陽電池パネルを展貼するスペースを確保することが難しく、携帯電話機における補助電源としての太陽電池パネルの導入が遅れていた。

0009

さらに、昨今テレビ電話機能を有する携帯電話機も増えつつあるが、テレビ電話による通話を行うに当たり、通常、携帯電話機の表示部背面に設けられている映像撮影用のカメラとは別に、表示部の内面にも通話者撮影用のカメラを更に設ける必要があり、テレビ電話機能付きの携帯電話機における機器構成の複雑化と製品コストの上昇を招く要因となっていた。

0010

また、テレビ電話の相手方と通話を行いながら、同時に電子メールなどのデータ通信を行う場合は、テレビ電話に使用している画面の一部にメールの送受信データが表示されるため(例えば、特開2004−228805号公報、特開2005−192014号公報を参照の事)、テレビ電話による通話時の画面が見辛くなるという弊害が生じていた。

0011

本発明は、前述した従来の課題を解決することを目的とするものであって、より具体的には、従来の携帯電話機と同一の筐体容積を維持しつつ、より広い面積の表示画面が利用可能であり、かつ複数の表示画面を用いたマルチ・ディスプレイ的運用が可能な携帯電話機を提供することを目的とする。また、本発明は、広面積の太陽電池パネルをバッテリー充電用の補助電源として備えた携帯電話機を提供することを目的とする。さらに、本発明は、低コストで使用上の利便性が高いテレビ電話機能付きの携帯電話機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

本発明の第1の観点による携帯電話機は、前述の目的を達成するため、第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機において、該表示部は、該携帯電話機が折畳まれた際に操作部に当接される内側表示画面が設けられた内側筐体と、該携帯電話機が折畳まれた際にその外面に露出される外側表示画面が設けられた外側筐体と、内側筐体および外側筐体を互いに連接する第2のヒンジ部とを含み、外側筐体は第2のヒンジ部を回動軸として内側筐体の側方に並置して開帳し得る構成を有している。
このような構成によれば、表示部に設けられた内側表示画面と外側表示画面の二つの画面を同時に並置して使用できるので、従来の一つの表示画面のみを用いた携帯電話機に比べてより多くの情報を表示させることが可能となる。さらに、同時に二つの表示画面が使用できるので、パソコン等におけるマルチ・ウィンドやマルチ・ディスプレイのような利用形態も可能となる。

0013

また、本発明の第2の観点による携帯電話機では、上記第1の観点において、外側筐体は、第2のヒンジ部を回動軸として内側筐体の左右いずれかの側方に開帳され、内側表示画面および外側表示画面の各々は互いに左右に並置できる構成となっている。
このような構成によれば、携帯電話機のユーザーは、内側表示画面と外側表示画面の二つの画面の各々を左右に並べて同時に視認できるので、携帯電話機における表示画面の使用上の利便性を向上させることができる。

0014

また、本発明の第3の観点による携帯電話機では、上記第2の観点において、内側筐体は、内側表示画面が設けられた可動フレーム部と、該可動フレーム部によって遮蔽された遮蔽表示画面とをさらに含み、該可動フレーム部は、遮蔽表示画面の上面に沿って外側筐体が開帳される側と反対の方向に滑動され、前記可動フレーム部が該方向に滑動された際に、内側表示画面と前記遮蔽表示画面とは、互いに左右に並置されて視認し得る構成となっている。
このような構成によれば、ユーザーは、上述の内側表示画面と外側表示画面に加えて、さらに内側表示画面の下に設けられた遮蔽表示画面をも同時に使用することができるので、携帯電話機における表示画面の使用上の利便性をさらに向上させることができる。

0015

また、本発明の第4の観点による携帯電話機では、上記第1または第2の観点において、外側筐体を内側筐体と並置して開帳した際に、外側表示画面および内側表示画面の各々に表示される映像天地を同一とする表示映像同期処理を施す構成となっている。
かかる構成によれば、外側筐体を内側筐体と並置して開帳した際に、通常、内側表示画面の天地と逆転している外側表示画面の天地を、内側表示画面の表示映像に合わせて自動的に修正することができ、二つの画面を並置して使用する際の利便性を向上させることができる。

0016

また、本発明の第5の観点による携帯電話機では、上記第4の観点における表示映像同期処理が、外側筐体の開帳動作を検出するハードウェア手段およびソフトウェア手段の少なくとも一方によって起動される構成となっている。
かかる構成によれば、上記の表示映像同期処理を確実かつ迅速に実施することができる。

0017

また、本発明の第6の観点による携帯電話機では、上記第1ないし第3の少なくとも何れか一の観点において、内側筐体および外側筐体の少なくとも一方の裏面に、該携帯電話機のバッテリーを充電するための太陽電池パネルが展貼された構成となっている。
かかる構成によれば、外側筐体を内側筐体の側方に開帳した際に、内側筐体と外側筐体の各々の裏面全体に展貼された広面積の太陽電池パネルが筐体外部に展開されるため、これを利用して携帯電話機のバッテリーを効果的に充電することができる。

0018

また、本発明の第7の観点による携帯電話機では、上記第1ないし第3の少なくとも何れか一の観点において、外側筐体の外面に映像撮影用のカメラを設けた構成となっている。

0019

また、本発明の第8の観点による携帯電話機では、上記第7の観点において、カメラを撮像デバイスとして利用し、内側表示画面または外側表示画面を該カメラにより撮影した映像の表示デバイスとして利用して、該携帯電話機による撮影映像映像編集表示機能を設けた構成となっている。
このような構成によれば、携帯電話機の表示部の内面にユーザー自身を撮影するカメラを特に設けること無く、外側筐体の外面に設けられた映像撮影用カメラを利用して、いわゆるプリクラ機能(撮影者自身の映像の映像編集表示機能)を携帯電話機に備えることが可能となる。

0020

また、本発明の第9の観点による携帯電話機では、上記第7の観点において、カメラを撮像デバイスとして利用し、該カメラにより撮影した映像を該携帯電話機以外の他の携帯電話機に送信して、かつ該カメラにより撮影した映像および他の携帯電話機から受信した映像の各々を、内側表示画面若しくは外側表示画面のいずれかに表示するテレビ電話機能を有する構成となっている。
このような構成によれば、携帯電話機の表示部の内面にテレビ電話専用の送話者撮影用カメラを設けること無く、外側筐体の外面に設けられた映像撮影用カメラを利用してテレビ電話機能を携帯電話機に備えることができる。

0021

また、本発明の第10の観点による携帯電話機では、上記第9の観点において、テレビ電話機能の使用と同時に、内側表示画面または外側表示画面を用いて、該携帯電話機と他の携帯電話機との間における電子メール送受信データの表示を行う構成となっている。
このような構成によれば、内側表示画面、外側表示画面の各々をテレビ電話用と電子メール用のそれぞれに専属して割り当てることができるので、テレビ電話と電子メールとを別々の画面を用いて同時に表示することが可能となる。これによって、テレビ電話と電子メールの双方の機能を有する携帯電話機において、テレビ電話機能と電子メール機能とを同時に使用した場合の利便性をさらに向上させることができる。

0022

また、本発明の第11の観点による携帯電話機では、上記第2の観点において、内側筐体は、その表面に内側表示画面が設けられた内側筐体掩蓋部と、該内側筐体掩蓋部によって遮蔽された遮蔽表示画面と、該内側筐体掩蓋部に連接され、かつ内側筐体の側壁担持された回動自在な内側筐体ヒンジ部とをさらに含み、該内側筐体掩蓋部は、内側筐体ヒンジ部を回動軸として外側筐体が開帳される側と反対の方向に開帳し得る構成となっている。
このような構成によれば、ユーザーは、内側筐体掩蓋部を開帳させた後にその下から新たに現れる遮蔽表示画面と、外側筐体に設けられた外側表示画面とを同時に使用することができるので、携帯電話機における表示画面の使用上の利便性を向上させることができる。

0023

また、本発明の第12の観点による携帯電話機では、上記第11の観点において、内側筐体掩蓋部の裏面に掩蓋部表示画面が設けられた構成となっている。
このような構成によれば、上記の遮蔽表示画面と外側表示画面に加えて、さらに内側筐体掩蓋部の裏面に設けられた掩蓋部表示画面も同時に使用することができるので、携帯電話機における表示画面使用上の利便性をさらに向上させることができる。

0024

また、本発明の第13の観点による携帯電話機では、上記第11の観点において、内側筐体ヒンジ部は内側筐体の側壁を貫通するヒンジ部係止軸によって軸支され、内側筐体掩蓋部は、その開帳後にヒンジ部係止軸を回転軸としてその表裏を自在に反転し得る構成となっている。
このような構成によれば、外側筐体を開帳し、さらに内側筐体掩蓋部を開帳させた後にこれを反転させることによって、外側表示画面、遮蔽表示画面、及び内側表示画面の3つの画面を同時に使用することが可能となる。

0025

また、本発明の第14の観点による携帯電話機では、上記第11の観点において、内側表示画面は、内側筐体掩蓋部に貫設された回転フレーム部の表面に設けられており、かつ該回転フレーム部は、内側筐体掩蓋部の縦若しくは横方向の中心軸近傍に設けられた回転フレーム係止軸を回転軸としてその表裏を自在に反転し得る構成となっている。
このような構成によれば、外側筐体を開帳し、さらに内側筐体掩蓋部を開帳させた後に、内側筐体掩蓋部に貫設された回転フレーム部を反転させることによって、外側表示画面、遮蔽表示画面、及び内側表示画面の3つの画面を同時に使用することが可能となり、携帯電話機における表示画面の使用上の利便性を向上させることができる。

0026

また、本発明の第15の観点による携帯電話機では、上記第13または第14の観点において、内側筐体掩蓋部若しくは回転フレーム部を反転させた際に、内側表示画面に表示される映像の天地を遮蔽表示画面に表示される映像の天地と同一とする反転映像同期処理を施す構成となっている。
このような構成によれば、内側筐体掩蓋部を開帳させた後、内側筐体掩蓋部若しくは回転フレーム部を反転させた際に、遮蔽表示画面に表示される映像の天地と逆転している内側表示画面の天地を、遮蔽表示画面の表示映像に合わせて自動的に修正することが可能となり、かかる二つの画面を並置して使用する際の利便性を向上させることができる。

0027

また、本発明の第16の観点による携帯電話機では、上記第15の観点における反転映像同期処理が、内側筐体掩蓋部若しくは回転フレーム部の反転動作を検出するハードウェア手段およびソフトウェア手段の少なくとも一方によって起動される構成となっている。
したがって、かかる構成によれば上記の反転映像同期処理を確実かつ迅速に行う事が可能となり携帯電話機の機能性を高めることができる。

0028

また、本発明の第17の観点による携帯電話機では、前述の目的を達成するため、第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機において、該表示部は、該携帯電話機が折畳まれた際に操作部に当接される内側筐体と、該携帯電話機が折畳まれた際にその背面側に位置される外側筐体と、内側筐体若しくは外側筐体の内部に格納され、かつ該格納筐体の内部から滑動して導出され該格納筐体の外部に延伸可能なスライド板と、スライド板の端部と該スライド板が格納されていない側の筐体の端部とを互いに連接する第2のヒンジ部と、内側筐体の操作部当接面と外側筐体の背側外面、ならびに第2のヒンジ部が設けられている側の両筐体側面に一体として敷設された可撓性を有する電子表示部材からなる表示パネルとを含み、該表示パネルは、第2のヒンジ部が設けられている側の両筐体側面から剥離自在な構造を有し、かつ第2のヒンジ部を回動軸として外側筐体を内側筐体の側方に開帳した際に、上記の格納筐体から導出されるスライド板によって隔離並置された内側筐体および外側筐体の上面に展開される構成となっている。
このような構成によれば、外側筐体の開帳時に格納筐体の内部から延伸されたスライド板によって隔離並置された内側筐体および外側筐体の上面に、継ぎ目が無く一体で広面積の表示パネルを展開できるので、携帯電話機における表示画面使用上の利便性を著しく向上させることができる。

0029

また、本発明の第18の観点による携帯電話機では、上記第17の観点において、上記スライド板は、内側筐体および外側筐体の各々の内部に分割されて格納され、上記第2のヒンジ部は、該分割されたスライド板の端部同士を連接する構成となっている。
このような構成によれば、スライド板が両方の筐体に分割されて格納されるので、各々の筐体に設けられるスライド板の格納スペースを小型化でき各筐体内における筐体スペースの利用効率を高めることができる。

0030

また、本発明の第19の観点による携帯電話機では、上記第17または第18の観点において、表示パネルの裏面に張設された強弾性を有する薄板状部材をさらに含み、表示パネル及び薄板状部材は、少なくともその縦方向の両端部が内側筐体の操作部当接面の端部と外側筐体の背側外面の端部に固定される構成を有している。
したがって、このような構成によれば、薄板状部材が保持する強弾性に伴う形状復元性によって、外側筐体の開帳動作と表示パネルの展開動作の各々の動作を迅速かつ容易に行う事ができる。

0031

また、本発明の第20の観点による携帯電話機では、上記第17ないし第19の何れか一つの観点において、内側筐体の基底部と第1のヒンジ部とを連接するリンク機構をさらに含み、外側筐体が内側筐体の側方に開帳された際に、上記リンク機構を構成する複数のリンク連動によって、第1のヒンジ部並びに該ヒンジ部に連接された操作部は、内側筐体の基底部から分離され、格納筐体から導出されるスライド板によって隔離並置された内側筐体および外側筐体の略中央部に移動し得る構成となっている。
かかる構成によれば、外側筐体の開帳に伴う表示パネルの展開後に操作部を表示パネルの略中央部に移動できるため、ユーザーは、広画面表示パネルの中心部を視認しながら携帯電話機の操作が可能となりその操作性を向上させることができる。

0032

また、本発明の第21の観点による携帯電話機では、上記第17ないし第20の何れか一つの観点において、外側筐体の開帳に応じて、表示パネル上に少なくとも一つ以上の画面を設定し得る画面設定機能を設けた構成となっている。
したがって、かかる構成によれば、外側筐体の開帳に応じて表示パネル上に任意の数の画面を設定し得るので、携帯電話機における表示画面の使用上の利便性を高めることができる。

0033

また、本発明の第22の観点による携帯電話機では、上記第21の観点において、画面設定機能は、外側筐体の開帳を検出するハードウェア手段およびソフトウェア手段の少なくとも一方によって起動される構成となっている。
したがって、このような構成によれば、上記の画面設定機能を確実かつ迅速に実施することが可能となり携帯電話機の機能向上を図ることができる。

0034

また、本発明の第23の観点による携帯電話機では、第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機において、該表示部は、該携帯電話機が折畳まれた際に操作部に当接される内側表示画面が設けられた内側筐体を含み、該内側筐体は、内側表示画面が設けられた可動フレーム部と、該可動フレーム部によって遮蔽された遮蔽表示画面とをさらに含み、可動フレーム部は遮蔽表示画面の上面に沿ってその横方向に滑動され、可動フレーム部が該方向に滑動された際に、内側表示画面と遮蔽表示画面の各々が互いに左右に並置されて視認し得る構成となっている。
このような構成によれば、ユーザーは、内側表示画面に加えて内側表示画面の下に設けられた遮蔽表示画面も同時に使用することができるので、表示画面使用上の利便性を向上させることができる。

0035

また、本発明の第24の観点による携帯電話機では、第1のヒンジ部によって互いに連接された表示部と操作部とからなる折畳式の携帯電話機において、該表示部は、該携帯電話機が折畳まれた際に操作部に当接される内側表示画面が設けられた内側筐体を含み、該内側筐体は、その表面に内側表示画面が設けられた内側筐体掩蓋部と、該内側筐体掩蓋部によって遮蔽された遮蔽表示画面と、内側筐体掩蓋部に連接され、かつ該内側筐体の側壁に担持された回動自在な内側筐体ヒンジ部とをさらに含み、内側筐体掩蓋部は、内側筐体ヒンジ部を回動軸として前記遮蔽表示画面の横方向に開帳し得る構成となっている。
このような構成によれば、ユーザーは内側筐体掩蓋部を開帳させた後に、その下から現れる遮蔽表示画面を新たに使用することができるので、携帯電話機における表示画面の使用上の利便性を向上させることができる。

0036

また、本発明の第25の観点による携帯電話機では、上記第24の観点において、内側筐体掩蓋部の裏面に掩蓋部表示画面が設けられた構成となっている。
このような構成によれば、上記の遮蔽表示画面と内側筐体掩蓋部の裏面に設けられた掩蓋部表示画面とを同時に使用することができるので、携帯電話機における表示画面使用上の利便性をさらに向上させることができる。

0037

また、本発明の第26の観点による携帯電話機では、上記第24の観点において、内側筐体ヒンジ部は内側筐体の側壁を貫通するヒンジ部係止軸によって軸支され、内側筐体掩蓋部は、その開帳後にヒンジ部係止軸を回転軸としてその表裏を自在に反転し得る構成となっている。
このような構成によれば、内側筐体掩蓋部を開帳した後にその表裏を反転させることによって、内側筐体掩蓋部の下に設けられた遮蔽表示画面と、内側筐体掩蓋部の表面に設けられた内側表示画面の2つの画面を同時に使用することが可能となる。

0038

また、本発明の第27の観点による携帯電話機では、上記第24の観点において、内側表示画面は、内側筐体掩蓋部に貫設された回転フレーム部の表面に設けられており、かつ該回転フレーム部は、内側筐体掩蓋部の縦若しくは横方向の中心軸近傍に設けられた回転フレーム係止軸を回転軸としてその表裏を自在に反転し得る構成となっている。
このような構成によれば、内側筐体掩蓋部を開帳した後に、内側筐体掩蓋部に貫設された回転フレーム部を反転させることによって、内側筐体掩蓋部の下に設けられた遮蔽表示画面と、回転フレーム部の表面に設けられた内側表示画面の2つの画面を同時に使用することが可能となり、携帯電話機における表示画面の使用上の利便性を向上させることができる。

0039

また、本発明の第28の観点による携帯電話機では、上記第26または第27の観点において、内側筐体掩蓋部若しくは回転フレーム部を反転させた際に、内側表示画面に表示される映像の天地を遮蔽表示画面に表示される映像の天地と同一とする反転映像同期処理を施す構成となっている。
このような構成によれば、内側筐体掩蓋部を開帳させた後、内側筐体掩蓋部若しくは回転フレーム部を反転させた際に、遮蔽表示画面に表示される映像の天地と逆転している内側表示画面の天地を、遮蔽表示画面の表示映像に合わせて自動的に修正することが可能となり、かかる二つの画面を並置して使用する際の利便性を向上させることができる。

0040

また、本発明の第29の観点による携帯電話機では、上記第28の観点における反転映像同期処理が、内側筐体掩蓋部若しくは回転フレーム部の反転動作を検出するハードウェア手段およびソフトウェア手段の少なくとも一方によって起動される構成となっている。
したがって、かかる構成によれば上記の反転映像同期処理を確実かつ迅速に行う事が可能となり携帯電話機の機能性を高めることができる。

発明の効果

0041

本発明によれば、従来の携帯電話機と同一の筐体容積を維持しつつ、より広い面積の表示画面を利用することが可能であり、かつ複数の表示画面を同時に使用するいわゆるマルチ・ディスプレイ的運用が可能な携帯電話機を実現することができる。また、本発明によれば、広面積の太陽電池パネルをバッテリー充電用の補助電源として備えた携帯電話機を実現することも可能である。さらに、本発明によれば、低コストでかつ使用上の利便性が高いテレビ電話機能付きの携帯電話機を実現することができる。

発明を実施するための最良の形態

0042

以下に、本発明を実施するための最良の形態である複数の実施形態について、それぞれの添付図面を参照しつつ説明を行う。

0043

先ず、本発明の一つの実施形態である携帯電話機の実施例1について説明を行う。
本実施例1による携帯電話機10の構造を図1及び図2に示す。因みに、図1は、本発明の特徴である表示部の内側筐体と外側筐体を展開した状態を示す説明図である。同図において、図(1a)は携帯電話機10の操作パネル方向から見た正面図を表し、図(1b)がその側面図を表している。また、図(1c)は携帯電話機10の上方向(アンテナ取付方向)から見た平面図を表している。

0044

一方、図2は、表示部の内側筐体と外側筐体とを折畳んだ状態を示す説明図である。図2において、図(2a)は上記の図(1a)と同様にその正面図を表し、図(2b)がその側面図を表している。また、図(2c)はその平面図を表している。

0045

図1及び2に基づいて携帯電話機10の構成を説明する。携帯電話機10は、表示部11、ヒンジ部12、及び操作部13から構成されている。表示部11と操作部13とは互いにヒンジ部12によって連接されており、ヒンジ部12を回動軸として自在に折畳み・展開が可能な構造となっている。かかるヒンジ部による回動機構によって、携帯電話機10の不使用時には、表示部11と操作部13とは折畳まれた状態となる。一方、その使用時には表示部11と操作部13の各々がほぼ180度の方向(水平方向)に展開された状態となる。なお、図1及び図2は、ともに携帯電話機10の使用状態、すなわち、表示部11と操作部13とが水平方向に展開された状態を示すものである。

0046

表示部11は、さらに内側筐体11a、外側筐体11b、及びヒンジ部11cから構成されている。内側筐体11aと外側筐体11bとはヒンジ部11cを介して互いに連接されており、ヒンジ部11cを回動軸として折畳み可能な構造となっている。すなわち、図1では外側筐体11bが内側筐体11aの右側に開帳されており、図2では外側筐体11bが内側筐体11aの背面に折畳まれた状態となっている。なお、本実施例1ではヒンジ部11cが内側筐体11aの右側に設けられているが、本発明の実施はかかる事例に限定されるものではなく、例えば、ヒンジ部11cを内側筐体11aの左側に設ける構成であっても良い。

0047

さらに、図3に示すようにヒンジ部11cを内側筐体11aの上辺部に設けて、外側筐体11bを内側筐体11aの上方向に開帳し得る構成とするようにしても良い。因みに、図(3a)は、かかる構造を有する携帯電話機10において外側筐体11bを内側筐体11aの上方向に開帳したときの正面図を表し、図(3b)がその場合の側面図を表している。

0048

なお、図1乃至3においてヒンジ部12及びヒンジ部11cは、表示部11或いは操作部13、又は内側筐体11a或いは外側筐体11bから明瞭に分離された形で表現されている。しかしながら、かかる表現は本発明による携帯電話機の構造を説明する際の便宜上、ヒンジ部の存在を強調するために為されたものであり、本発明の実施の形態がかかる事例に限定されるものではない。
すなわち、ヒンジ部12及びヒンジ部11cは、例えば、表示部11或いは操作部13、又は内側筐体11a或いは外側筐体11bの各筐体に内蔵される形態で設けるようにしても良い。因みに、携帯電話機から無駄な突起部を排除するという実用上の利便性に鑑みれば、本発明による携帯電話機においては、上記の各ヒンジ部を各筐体の内部に収納する実施形態を採用することが好ましい。

0049

内側筐体11aは、携帯電話機10を折畳んだ際に操作部13の操作パネル面に当接される部分であり、その表面には内側表示画面11adが設けられている。内側表示画面11adは、液晶などのディスプレイパネルであって、携帯電話機10の使用時には同パネルに各種の情報が表示される。さらに、内側筐体11aの表面には、例えば、スピーカ或いはイヤーフォン等の音響出力部品や、電波の送受信を担うアンテナ等の部品が設けられている。また、内側筐体11aの内部には、例えば、内側表示画面11adの表示制御回路や、高周波信号の送受信回路、或いはアンテナと送受信回路とのマッチング回路等の各種の電子回路が納められている。

0050

外側筐体11bは、図2に示されるように通常は内側筐体11aの背面に当接されて折畳まれているが、必要に応じて、図1に示すようにヒンジ部11cを回動軸としてその右側(ヒンジ部11cを内側筐体11aの左側に設けた場合はその左側)に開帳することができる。また、外側筐体11bの表面、即ち携帯電話機10の背面には外側表示画面11bdが設けられている。

0051

外側表示画面11bdは、上記の内側表示画面11adと同様に液晶等のディスプレイパネルであり、携帯電話機10の不使用時、すなわち表示部11と操作部13とを折畳んだ状態のときに、他の電話機からの着呼表示やメール受信等の情報をユーザーに告知するために設けられた第二の表示画面である。なお、外側筐体11bの内部には、外側表示画面11bdの表示制御回路やその他の各種電子回路が納められている。

0052

操作部13の表面には、例えば、テンキーやその他の操作ボタン類を含む操作パネル、及びマイクロフォン等の音響入力部品等が設けられている。また、操作部13の内部には、マイクロプロセッサを始めとしてメモリ回路やその他のロジック回路、並びに携帯電話機10の全体に電力を供給するバッテリーやその制御回路等が収められている。

0053

次に、本実施例1に基づく携帯電話機10の動作について説明を行う。
携帯電話機10のユーザーは、通常、図2に示すように従来の折畳式の携帯電話機と同様、外側筐体11bを内側筐体11aの背面に折畳んだ状態で携帯電話機10を使用している。このような使用状態においてユーザーが、例えば、ガイダンスに従って複数回の入力処理を必要とするようなインターネットなどのコンテンツ配信サービス等にアクセスしたものと仮定する。
一般に、このようなサービスでは、表示されたガイダンスに従ってユーザーがその都度応答入力処理を行う必要があり、パソコンのような大きな表示画面を有さない携帯電話機で対応するには使い勝手が悪い場合が多い。

0054

本実施例1による携帯電話機10では、このような処理操作の煩雑性を予測したユーザーが、図1に示す如く、外側筐体11bを内側筐体11aの右側に開帳させることによって携帯電話機10の動作を、いわゆるデュアルディスプレイモード移行させることができる。ここで、デュアル・ディスプレイモードとは、携帯電話機10において、内側表示画面11adと外側表示画面11bdの二つの表示画面を同時に用いて情報の表示等を行う動作モードをいう。

0055

デュアル・ディスプレイモードの下では、例えば図(1a)に示す如く、ユーザーに対するガイダンスの類を専ら内側表示画面11adに表示させ、それに対するユーザーの応答入力などの操作画面を外側表示画面11bdに表示させるようにしても良い。或いは、内側表示画面11adにはコンテンツ配信サービスが提供するサービスメニュー等を表示させて、外側表示画面11bdには、ユーザーが当該メニューの中から選択した特定コンテンツ概要を表示させるようにしても良い。

0056

また、デュアル・ディスプレイモードの下では、例えば、携帯電話機10の有する複数の機能に関する情報を、内側表示画面11adと外側表示画面11bdに適宜割り振って表示させるようにしても良い。また、ネットワークからダウンロードしたデータを内側表示画面11adに表示させ、これに対応する携帯電話機10のメモリ内ストアされたデータを外側表示画面11bdに表示させて、双方のデータの比較が容易に行えるようにしても良い。

0057

デュアル・ディスプレイモードにおいて、内側表示画面11adと外側表示画面11bdの各々に如何なる表示情報を割り振るかは、携帯電話機10において起動される各種のアプリケーション・ソフトウェア毎に、例えば、不揮発性メモリテーブル等を用いて予め定めて置くことが好ましい。そして、携帯電話機10に内蔵されたマイクロプロセッサ(以下、単に『マイクロプロセッサ』という)が、例えば、図4に示すような表示画面への表示処理動作の指示サブルーチンプログラムを実行する毎に、デュアル・ディスプレイモードを示すフラグ(以下、単に『DDモードフラグ』という)のセット/リセットの状態を検出して、表示処理の動作の切り替えを行うようにすることが好ましい。

0058

図4に示すサブルーチン・プログラムのフローチャートにおいて、先ず、マイクロプロセッサは、実行中のアプリケーション・ソフトウェアにおいて表示画面への表示処理が有るか否かを検索する(ステップS41)。そして、実行中のアプリケーション・ソフトウェアにおいて表示処理が無いと判断された場合は(ステップS42の「NO」)、同サブルーチンを終了させて速やかにメイン・プログラムの処理に復帰する。

0059

一方、表示処理が有る場合は(ステップS42の「YES」)、次のステップS43に移行してDDモードフラグがセットされているか、或いはリセットされているかをチェックする。ここで、DDモードフラグがセットされた状態とは、内側表示画面11adと外側表示画面11bdが展開されている状態を示すものであり、リセットされた状態とは、内側表示画面11adと外側表示画面11bdが折畳まれた状態を示すものである。

0060

ステップS43において、DDモードフラグがセットされていると判断された場合、マイクロプロセッサは、ステップS44に進み、そのとき動作しているアプリケーション・ソフトウェアにおいてデュアル・ディスプレイモードによる表示処理を行なう旨を指示し、同サブルーチンを終了させてメイン・プログラムに復帰する。かかる指示に基づいて、進行中のアプリケーション・ソフトウェアでは、例えば、上記の予め定められたメモリテーブル等を参照しつつ、内側表示画面11adと外側表示画面11bdの双方に表示する情報を適宜割り振って表示処理動作を実行する。

0061

ところで、従来の折畳式携帯電話機の使用事例から容易に推察できるように、デュアル・ディスプレイモードではない通常の表示モードでは、内側表示画面11adと外側表示画面11bdのそれぞれに表示される映像の天地が逆転している。したがって、単に外側筐体11bを開帳して、内側表示画面11adと外側表示画面11bdとを並置しただけでは、外側表示画面11bdに表示される映像の天地が内側表示画面11adの表示映像と逆転しており、デュアル・ディスプレイモードによる画面使用を行う上での重大な障害となる。そのため、ステップS44のデュアル・ディスプレイモードによる表示処理を行なう旨の指示には、外側表示画面11bd及び内側表示画面11adに表示される各々の映像の天地を同一とする表示映像同期処理の実行指示が含まれている。

0062

かかる表示映像同期処理によって、外側表示画面11bdに表示される映像の天地が自動的に逆転され、内側表示画面11adに表示される映像と同一の天地に変換されて外側表示画面11bdに表示される。これによって、ユーザーは、内側表示画面11adと外側表示画面11bdとを左右或いは上下に並べても、何の支障も無く双方の画面を同時にモニターすることができる。

0063

一方、ステップS43において、DDモードフラグがリセットされていると判断された場合、マイクロプロセッサはステップS45に進み、そのとき動いているアプリケーション・ソフトウェアにおいて通常の表示処理、即ち内側表示画面11ad或いは外側表示画面11bdの各々を独立して用いる表示処理を指示して、同サブルーチンを終了させてメイン・プログラムに復帰する。

0064

本実施例1において、デュアル・ディスプレイモードによる表示処理の有無を示すDDモードフラグのセット/リセットは、ハードウェア的手段を用いて行なうようにしても良い。例えば、ヒンジ部11cの回動動作や、内側筐体11aからの外側筐体11bの乖離動作を検出するマイクロスイッチを表示部11内に設けて、これらのマイクロスイッチからの接点信号を利用してDDフラグのセット/リセットを行なう構成としても良い。或いは、フォトトランジスタやフォト・ダイオードなどの光センサー、或いはホール素子などの磁気センサーを用いて外側筐体11bの開帳を無接触で検出し、その検出結果を用いてDDモードフラグのセット/リセットを行なう構成としても良い。

0065

また、DDモードフラグのセット/リセットは、ソフトウェア的手段を用いて行なうようにしても良い。例えば、特定のアプリケーション・ソフトウェアについては、所定の処理ルーチンが実行されることによって、或いは所定のキー操作入力が行なわれる事などによって、DDモードフラグのセット/リセットが自動的に為されるようにしても良い。さらに、以上に説明したハードウェア的手段、若しくはソフトウェア的手段の双方を組み合わせて、DDモードフラグのセット/リセットの処理を行う構成としても良い。

0066

次に、本発明の他の実施形態である実施例2について説明を行う。なお、本実施例2による携帯電話機は、前述した実施例1による携帯電話機とその基本的な構造を同一とするため、実施例1の場合と同じ構成要素に関しては、前述の図1乃至3と同一の符号を付することによってその説明を省略する。

0067

本実施例2による携帯電話機100の構成を図5乃至7に基づいて説明する。
図5は、本実施例2による携帯電話機100の特徴を示す斜視図である。同図において、可動フレーム部11afは、内側筐体11aの前面を覆っている蓋構造可動部材であり、その表面には前述の内側表示画面11adが設けられている。また、可動フレーム部11afの上端面及び下端面には溝状の凹部11agが設けられており、内側筐体11a内部の上下端面の各々には、上記の凹部11agと嵌合するレール状の凸部11ahが設けられている。

0068

したがって、可動フレーム部11afは、図5に示す矢印Aの方向に向けて自在に滑動させることができる構造となっている。また、可動フレーム部11afが矢印Aの逆方向に滑動することを防止すべく、内側筐体11aの右側、即ちヒンジ部11c(図示せず)側にはヒンジ側側壁11akが設けられている。なお、可動フレーム部11afの可動構造については後述する。

0069

本実施例2による携帯電話機100においては、可動フレーム部11afの下にある内側筐体11aの底面に遮蔽表示画面11aeが設けられている。遮蔽表示画面11aeは、上記の内側表示画面11adと同様に液晶等のディスプレイパネルであり、通常は可動フレーム部11afによって遮蔽されているが、可動フレーム部11afを矢印Aの方向に滑動させて当該画面を露出させた後は、同画面上に各種の情報を表示させることができる。

0070

次に、可動フレーム部11afの可動構造について図6を用いてその詳細を説明する。先ず、可動フレーム部11afが、内側筐体11aの前面を覆っている状態の内側筐体11aの断面模式図を図(6a)に示す。同図に示す如く、内側筐体11aの左右両サイドには、前述のヒンジ側側壁11akと、その反対側に滑動側側壁11amが設けられている。また、可動フレーム部11afの底面には上記の各側壁と並行して、レール状の凸部である可動フレーム係止凸部11anが設けられている。

0071

図(6a)に示す如く、可動フレーム部11afが内側筐体11aの前面を覆っている状態では、ヒンジ側側壁11akに沿って可動フレーム係止凸部11anが当接されているため、可動フレーム部11afがヒンジ側側壁11akの方向に滑動するおそれはない。
一方、可動フレーム部11afが、図(6b)に示す如く、矢印A方向に滑動された場合は、可動フレーム係止凸部11anが滑動側側壁11amに到達した時点で可動フレーム部11afの滑動が停止される。なお、かかる停止状態では、滑動側側壁11amに沿って可動フレーム係止凸部11anが当接されているため、可動フレーム部11afがこれ以上矢印A方向に滑動して内側筐体11aから逸脱してしまうおそれはない。

0072

以上に説明したように、本実施例2による携帯電話機100では、内側表示画面11ad、外側表示画面11bd、及び遮蔽表示画面11aeの三つの表示画面を備えている。それ故、携帯電話機のユーザーが、前述の実施例1におけるデュアル・ディスプレイモードを選択して外側筐体11bを開帳し、さらに、内側筐体11aの可動フレーム部11afを滑動させて遮蔽表示画面11aeを露出させると、図7に示す如く、上記三つの表示画面を同時に使用することができる。このため、本実施例2による携帯電話機100では、かかる三つの表示画面を用いたマルチ・ディスプレイモードによる表示画面の運用が可能となるので、携帯電話機における表示画面運用上の利便性を著しく高めることができる。

0073

なお、遮蔽表示画面11aeを用いる場合の表示動作モードの選択については、前述の実施例1で説明したデュアル・ディスプレイモードと同様の方法を用いることが好適である。
すなわち、何らかのハードウェア手段、或いはソフトウェア手段を用いて遮蔽表示画面11aeの遮蔽・露出を検出し、同表示画面の使用状態を表すフラグのセット/リセット処理を実施する。そして、前記図4のフローチャートにおいて、さらに、遮蔽表示画面11aeを用いる表示モードの選択分岐処理を追加すれば、本実施例2による三つの表示画面を同時に使用した表示処理の実現が可能となる。

0074

また、本実施例2による携帯電話機100においては、常に上記三つの表示画面を使用する必要は無く、例えば、外側筐体11bは折畳んだままの状態として可動フレーム部11afのみを滑動させ、内側表示画面11adと遮蔽表示画面11aeの二つの表示画面を用いてデュアル・ディスプレイモードによる運用を行なうようにしても良い。

0075

ところで、内側表示画面11adは、可動フレーム部11afの表面に設けられているのに対して、遮蔽表示画面11aeは、可動フレーム部11afの下にある内側筐体11aの底面に設けられている。このため、内側表示画面11adと遮蔽表示画面11aeとの間には若干の高低差が生じることになり、ユーザーが両方の画面を左右同時に視認する際の妨げになる場合も考えられる。

0076

このような問題を解決すべく、可動フレーム部11afのヒンジ部側の端部に、例えばトグルジョイント機構を応用した折曲段差構造を設けて、可動フレーム部11afを図5或いは図6に示す矢印Aの方向の最端まで滑動させた後に、かかる折曲段差構造を利用して可動フレーム部11afを押し下げ、内側表示画面11adと遮蔽表示画面11aeとの高低差を減じる構造としても良い。

0077

或いは、可動フレーム部11afにおいて、内側表示画面11adの四辺を囲む外枠の構造を、例えば、カメラのズームレンズ構造のような複数段伸縮段数を有するいわゆるテレスコピック機構としても良い。かかる構造によれば、可動フレーム部11afを図5或いは図6に示す矢印A方向の最端まで滑動させた後に、可動フレーム11afの外枠から内側表示画面11adを押し下げることにより、内側表示画面11adと遮蔽表示画面11aeとの高低差を減ずることができる。

0078

次に、本発明の他の実施形態である実施例3について説明を行う。なお、本実施例3による携帯電話機は、前述した実施例1による携帯電話機とその基本的な構造を同一とするため、実施例1の場合と同じ構成要素に関しては、前述の図1乃至3と同一の符号を付することによってその説明を省略する。

0079

先ず、本実施例3による携帯電話機101の構造を図8に示す。図8は、表示部11の内側筐体11aと外側筐体11bとを展開した状態を示す説明図であり、図(8a)は携帯電話機101の背面方向から見た正面図を表し、図(8b)は携帯電話機101の上方向(アンテナ取付方向)から見た平面図を表している。なお、本実施例3による携帯電話機101において、その操作パネル方向から見た正面図は、実施例1の図(1a)と同一であることは言うまでもない。

0080

本実施例3による携帯電話機101は、内側筐体11aと外側筐体11bの各々の背面に、例えば、アモルファス系シリコンや、単結晶或いは多結晶系シリコン等による太陽電池パネル11as、11bsを展貼したことを特徴とする。これらの太陽電池パネルの出力電圧端子逆流防止用ショットキー・ダイオード(図示せず)を経て、携帯電話機101の操作部13に内蔵されたバッテリー回路に接続されている。

0081

本実施例3による携帯電話機101の動作を説明すれば、先ず、内側筐体11aと外側筐体11bが折畳まれている状態では、太陽電池パネル11as及び11bsの各々の受光面が当接された状態で表示部11の内側に収納されている。
次に、携帯電話機のユーザーが、前述のデュアル・ディスプレイモードによる使用を実行すべく、外側筐体11bを開帳するとそれに応じて太陽電池パネル11as及び11bsが外光に対して露出され、それぞれのパネルに入射する太陽光、或いは人工光によって太陽電池パネルに起電力が発生する。

0082

なお、本実施例3においては、デュアル・ディスプレイモード以外の使用形態であっても太陽電池パネルによる充電が行なえることは言うまでもない。例えば、携帯電話機を、表示画面を利用しない通常の通話に使用している場合であっても、外側筐体11bを開帳することにより、太陽電池パネルによって携帯電話機のバッテリーの充電を行うことができる。また、ユーザーがバッテリーの充電不足を認識した場合は、携帯電話機の不使用時、即ち表示部11と操作部13が折畳まれた状態であっても、外側筐体11bを開帳して太陽電池パネル11as、及び11bsを展開することによってバッテリーの充電が可能となる。

0083

なお、本実施例3による携帯電話機への太陽電池パネルの搭載形態によれば、太陽電池パネルをバッテリーの充電に使用しないときは、同パネルが携帯電話機の内部に折畳まれて収納されているためパネル表面の保護が完璧となる。また、かかる収納方式によってパネル表面の汚損も防止することができるので、パネル表面の汚れ等による光発電効率の低下を防ぐことができる。

0084

次に、本発明の他の実施形態である実施例4について説明を行う。なお、本実施例4による携帯電話機は、前述した実施例1による携帯電話機とその基本的な構造を同一とするので、実施例1の場合と同じ構成要素に関しては、前述の図1乃至3と同一の符号を付することによりその説明を省略する。

0085

本実施例4による携帯電話機102の構造を図9に示す。図9は、表示部11の内側筐体11aと外側筐体11bとを展開した状態を示す説明図であり、携帯電話機102の操作パネル方向から見た正面図を表している。本実施例4による携帯電話機102は、外側筐体11bの表面に、外側表示画面11bdと並んで撮影用カメラ11bcを設けたことを特徴とする。撮影用カメラ11bcは、例えば、CCD(電荷結合素子イメージセンサーを用いた電子カメラであり、操作部13の操作パネル上からのボタン操作によって映像の撮影を行う事ができる。

0086

次に、本実施例4による携帯電話機102の使用例について説明を行なう。
先ず、図9に示す如く、撮影用カメラ11bcを用いて携帯電話機ユーザーの自らの写真を撮影することができる。そして、かかる撮影写真に基づき、携帯電話機の有する各種の画像処理機能を利用して、いわゆるプリクラ写真を作成することも可能である。さらに、このようにして作成したプリクラ写真をメール等に添付して、他の携帯電話機やパソコン等に送信することもできる。

0087

従来の折畳式携帯電話機において、このようなプリクラ写真の撮影機能を設けるには、通常、携帯電話機の表示部の背面に設けられている撮影用カメラとは別に、表示部の内面にも、新たに携帯電話機のユーザー自身を撮影可能なカメラを設ける必要がある。これに対して本実施例4による携帯電話機102では、外側筐体11bに設けられた撮影用カメラ11bcを、従来の表示部背面の撮影用カメラとユーザー自身を撮影可能なカメラの双方に共用して使用できるので、撮影用カメラ及びその制御回路等を一組だけ備えれば良く、構造の簡易化と製品コストの低減を図ることが可能となる。

0088

次に、本実施例4による携帯電話機102の他の使用例につき、添付図10を用いて説明を行なう。先ず、図(10a)は、携帯電話機102を用いて、いわゆるテレビ電話機能を利用した通話を行なった場合の説明図である。本実施例4による携帯電話機102は、表示部11の外側筐体11bを開帳すれば、内側表示画面11adと外側表示画面11bdが同時に使用できるので、同図に示す如く、ユーザーは受信した相手方の映像と、相手方に送信される自分自身の映像とを同時に見ながら、相手方とテレビ電話による通話を行うことができる。

0089

なお、図(10a)ではユーザーA、Bともに、内側表示画面11adに相手方の映像を、外側表示画面11bdに自分自身の映像を表示させているが、本実施例4による使用形態はかかる事例に限定されることはなく、如何なる画面に如何なる映像を表示させるかについては任意に設定し得るものとする。

0090

また、本実施例4による携帯電話機102の他の使用例としては、テレビ電話機能と電子メール機能とを併用して実施するようにしても良い。すなわち、図(10b)に示す如く、内側表示画面11adに相手方の映像を表示させ、外側表示画面11bdに相手方との電子メールによるデータを表示させるようにしても良い。このような使用形態によれば、相手表情を見ながら文章を併用した意思疎通が図れるので、数字上の誤りや相互の誤解等を招くことなく商談交渉を迅速かつ正確に行う事ができる。なお、かかる実施の形態においても、上記の事例と同様に、如何なる画面に如何なる映像を表示させるかについては任意に設定し得るものとする。

0091

次に、本発明の他の実施形態である実施例5について説明を行う。なお、本実施例5による携帯電話機は、前述した実施例2の携帯電話機とその構造が類似するため、実施例2の場合と同一の構成要素に関しては、図1乃至3、及び図5等と同じ符号を付することによりその説明を省略する。

0092

本実施例5による携帯電話機103の構成を図11に基づいて説明する。
図11は、本実施例5による携帯電話機103の特徴を示す斜視図である。同図において、内側筐体掩蓋部11aaは(以下、単に『掩蓋部11aa』という)、内側筐体11aの前面を覆っている蓋構造の可動部材であり、その表面には前述の内側表示画面11ad(図示せず)が設けられている。

0093

また、掩蓋部11aaの裏面には、図11に示すように、蓋部裏面表示画面11ajが設けられている。蓋部裏面表示画面11ajは、内側表示画面11ad等と同じく液晶等のディスプレイパネルであり、掩蓋部11aaが開帳された後は当該画面上に各種の情報を表示させることができる。さらに、本実施例5による携帯電話機103においては、前述の実施例2と同様に、掩蓋部11aaの下にある内側筐体11aの底面部に遮蔽表示画面11aeが設けられている。

0094

掩蓋部11aaは、内側筐体ヒンジ部11ac(以下、単に『ヒンジ部11ac』という)に連接されており、ヒンジ部11acは内側筐体11aの側壁部によって担持されている。したがって、掩蓋部11aaは、かかるヒンジ部11acを回動軸として、内側筐体11aの前面を開閉する掩蓋部材として自在に回動し得る構造となっている。
なお、内側筐体11aの前面における掩蓋部11aaの開閉に関しては、例えば、図11に示すように、内側筐体11aのヒンジ部11acが設けられている側と反対側の側壁と、掩蓋部11aaのそれぞれに嵌合部材11apを設けて行なうようにしても良い。すなわち、掩蓋部11aaを閉じた際には、上記の嵌合部材同士が嵌合して掩蓋部11aaが内側筐体11aにロックされた状態となる。

0095

一方、内側筐体11aの側壁に設けられたロック解除釦11arを押下することにより、嵌合部材11ap同士のロック機構解除されて掩蓋部11aaは開状態となる。この際、ヒンジ部11acの回動軸に、掩蓋部11aaの閉動作方向とは反対の捩れトルク生起させるトーションバースプリング(捩じり棒バネ機構を備えて置き、上記ロック機構の解除と同時に、掩蓋部11aaを自動的に開帳させる構成とするようにしても良い。
なお、以上の掩蓋部11aaの開閉動作に関する説明は、本実施例5における一つの実施態様例を示すものに過ぎず、掩蓋部11aaの開閉動作の構造がかかる事例に限定されるものでないことは言うまでも無い。

0096

また、図11からも明らかな如く、ヒンジ部11acは、内側筐体11aと外側筐体11bの回動軸となるヒンジ部11cとは反対側に設けられているので、掩蓋部11aaを開帳させて、さらに外側筐体11bをその反対側に開帳させることができる。
したがって、携帯電話機のユーザーが、前述の実施例1におけるデュアル・ディスプレイモードを選択して外側筐体11bを開帳し、さらに、その反対側に掩蓋部11aaを開帳して蓋部裏面表示画面11aj並びに遮蔽表示画面11aeを露出させると、図12に示す如く、三つの表示画面が互いに左右に並置された形となる。これによって、本実施例5による携帯電話機103では、かかる三つの表示画面を同時に用いたマルチ・ディスプレイモードによる表示画面の運用が可能となり、携帯電話機における表示画面運用上の利便性を著しく高めることができる。

0097

なお、蓋部裏面表示画面11aj及び遮蔽表示画面11aeを用いる場合の表示動作モードの選択については、前述の実施例1で説明したデュアル・ディスプレイモードと同様の方法を用いることが好適である。すなわち、実施例1で前述した何らかのハードウェア手段、或いはソフトウェア手段を用いて蓋部裏面表示画面11aj及び遮蔽表示画面11aeの露出状態(即ち、掩蓋部11aaの開帳動作)を検出し、これらの表示画面の使用状態を表すフラグのセット/リセット処理を実施する。

0098

そして、前記実施例1の図4のフローチャートにおいて、さらに、遮蔽表示画面11aeを用いる表示モードの選択分岐処理を追加すれば、本実施例5による三つの表示画面を同時に使用した表示処理の実現が可能となる。因みに、本実施例5の表示モードでは、実施例1の説明における内側表示画面11adに換わって蓋部裏面表示画面11ajとなることは言うまでもない。

0099

また、本実施例5による携帯電話機103においては、常に上記三つの表示画面を使用する必要は無く、例えば、外側筐体11bは折畳んだままの状態として掩蓋部11aaのみを開帳させて、蓋部裏面表示画面11ajと遮蔽表示画面11aeの二つの表示画面を用いてデュアル・ディスプレイモードによる運用を行なうようにしても良い。

0100

次に、本発明の他の実施形態である実施例6について説明を行う。なお、本実施例6による携帯電話機は、上記の実施例5による携帯電話機とその構造が類似するため、実施例5の場合と同一の構成要素に関しては、前述の図11と同一の符号を付することによってその説明を省略する。

0101

本実施例6による携帯電話機104の構成を図13に基づいて説明する。
図13は、本実施例6による携帯電話機104の特徴を示す斜視図である。同図において、掩蓋部11aaの表面には実施例5と同様に内側表示画面11ad(図中の点線にて表示)が設けられている。また、掩蓋部11aaはヒンジ部11acによって、その端部が内側筐体11aの側壁に担持されている。したがって、掩蓋部11aaは、かかるヒンジ部11acを回動軸として内側筐体11aの前面を開閉する掩蓋部材として自在に回動し得る構造となっている。

0102

但し、本実施例6においては、ヒンジ部11acは内側筐体11aの側壁に固定して担持されているのでは無く、内側筐体11aの側壁を貫通して設けられた回転自在な内側筐体ヒンジ部係止軸11at(以下、単に『係止軸11at』という)によって軸支されている。すなわち、ヒンジ部11acは係止軸11atを回転軸として自在に回転し得る構成となっている。

0103

図13からも明らかなように、ヒンジ部11acは掩蓋部11aaの端部に連接されており、かつヒンジ部11acは掩蓋部11aaの縦方向の略中央部に設けられている。それ故、係止軸11atを回転軸としてヒンジ部11acが回転すると、それに伴って掩蓋部11aaも回転してその表裏が反転する。
なお、図13においては説明の便宜上、係止軸11atの一部が内側筐体11aの底面から突出した形で描かれているが、係止軸11atの全てを内側筐体11aの内部に格納する形で設けるような構成としても良い。

0104

なお、前述の実施例5と同様に、図13に示される携帯電話機104においても、内側筐体11aの底面には遮蔽表示画面11aeが設けられており、また、内側筐体11aと掩蓋部11aaの双方には掩蓋部11aaの開閉のロックを担う嵌合部材等(11ap、11ar)が設けられている。しかしながら、これらの構成要素については実施例5と同様であるためその説明は省略する。

0105

次に、本実施例6による掩蓋部11aaの表裏反転動作について、図14を基に説明を行なう。
先ず、図(14a)に内側筐体11aの掩蓋部11aaを開帳した状態を示す。この場合、掩蓋部11aaの表面に設けられた内側表示画面11adは、同図の点線で示される如く裏返しの状態になっているため、携帯電話機104のユーザーはこれを視認することが出来ない。したがって、ユーザーが内側表示画面11adを利用する場合は、図(14b)に示す如く、係止軸11atを回転軸として掩蓋部11aaを反転させる動作が必要となる。

0106

かかる反転処理によって掩蓋部11aaの表裏が反転され、図(14c)に示す如く、内側表示画面11adが遮蔽表示画面11aeに並置されてユーザーは双方の画面を同時に視認することが可能となる。なお、かかる掩蓋部11aaの表裏反転を円滑かつ確実に行なうため、係止軸11atの回転を、例えば、特殊なカム機構等(図示せず)によって制動して、掩蓋部11aaの位置がその表裏のいずれかの状態に択一的に定まるべく、その回転動作を180度毎に段進する構造とすることが好ましい。

0107

また、誤接触などによってユーザーの意思に反して掩蓋部11aaが反転してしまう事態を防止すべく、係止軸11atに回転動作のロック機構を設けて、かかるロック機構を一旦解除した後に掩蓋部11aaの反転が可能となる構成を採ることが好ましい。
かかる構成としては、例えば、掩蓋部11aaを一旦外側方向に引くことによってロック機構が解除される構成としても良いし、或いは、内側筐体11aの底面において係止軸11atの近傍にロック機構の解除釦を設ける構成としても良い。

0108

本実施例6において、掩蓋部11aaを開帳・反転させた後、さらに外側筐体11bを掩蓋部11aaの反対側に開帳させれば、前述の実施例2の図7に示される場合と同様に、内側表示画面11ad、外側表示画面11bd、及び遮蔽表示画面11aeの3つの表示画面を同時に使用することができる。したがって、本実施例6においても実施例2で説明した3つの画面によるマルチ・ディスプレイモード処理が適用できることは言うまでもない。

0109

なお、本実施例6においては掩蓋部11aaの反転に伴い、当然に内側表示画面11adに表示される映像の天地も逆転する。それ故、内側表示画面11adの反転表示映像を他の画面における表示映像の天地と同期させる必要がある。すなわち、本実施例6においても、実施例1で説明した外側筐体11bの開帳時における外側表示画面11bdに対する表示映像同期処理と同様の処理(以下、単に『反転映像同期処理』という)を行なう必要が生ずる。

0110

かかる反転映像同期処理は、上述の表示映像同期処理と同様に、掩蓋部11aaの反転を実施例1で前述した何らかのハードウェア手段若しくはソフトウェア手段を用いて検出し、これによって反転映像同期処理の起動フラグのセット/リセットに関する設定を行うことが好ましい。なお、反転映像同期処理の詳細に関しては、前述の実施例1による表示映像同期処理とほぼ同様であるのでその説明は割愛する。

0111

次に、本発明の他の実施形態である実施例7について説明を行う。なお、本実施例7による携帯電話機は、上述した実施例6などの携帯電話機とその構造が類似するため、上記各実施例と同一の構成要素に関しては、前述の各図面と同一の符号を付することによってその説明を省略する。

0112

本実施例7による携帯電話機105の構成を図15に基づいて説明する。
図15は、本実施例7による携帯電話機105の特徴を示す斜視図である。同図において、掩蓋部11aaの表面には上記各実施例の場合と同様に内側表示画面11ad(図中の点線にて表示)が設けられている。また、掩蓋部11aaはヒンジ部11acによって、その端部が内側筐体11aの側壁に担持されている。したがって、掩蓋部11aaは、かかるヒンジ部11acを回動軸として内側筐体11aの前面を開閉する掩蓋部材として自在に回動し得る構造となっている。

0113

ところで、本実施例7の場合、内側表示画面11adは掩蓋部11aaの表面に直接に設けられておらず、掩蓋部11aaとは別部材の回転フレーム部11auの表面に設けられている。回転フレーム部11auは、図15に示される如く、掩蓋部11aaとは分離された構造になっており、いわゆる入れ子形式として掩蓋部11aaに貫設されている。そして、回転フレーム部11auは、掩蓋部11aaの縦方向略中心軸に設けられた回転フレーム部係止軸11ax(以下、単に『係止軸11ax』という)によって掩蓋部11aaに軸支されている。

0114

したがって、掩蓋部11aaを回転フレーム部11auの周りを周塞する外枠と考えた場合、回転フレーム部11auは、係止軸11axを回転軸としてかかる外枠内を自在に回転し得る構造となっている。なお、図15においては説明の便宜上、係止軸11axの一部が掩蓋部11aaの表面から突出した形で描かれているが、係止軸11axの全てを掩蓋部11aaの内部に格納する形で設けるような構成としても良い。

0115

また、上述の各実施例と同様に、図15に示される携帯電話機105においても、内側筐体11aの底面には遮蔽表示画面11aeが設けられており、また、内側筐体11aと掩蓋部11aaの双方には掩蓋部11aaの開閉ロックに伴う嵌合部材等(11ap、11ar)が設けられている。しかしながら、これらの構成要素については上記各実施例の場合と同様であるためその説明は省略する。

0116

次に、本実施例7による回転フレーム部11auの反転動作について図16を基に説明を行なう。
先ず、図(16a)に内側筐体11aの掩蓋部11aaを開帳した状態を示す。この場合、回転フレーム部11auの表面に設けられた内側表示画面11adは、当然ながら、掩蓋部11aaの裏面からこれを視認することが出来ない。したがって、ユーザーが内側表示画面11adを利用する場合、図(16b)に示す如く、係止軸11axを回転軸として回転フレーム部11auを反転させる動作が必要となる。

0117

かかる反転動作によって、図(16c)に示すように、内側表示画面11adが遮蔽表示画面11aeと並置されることになり、ユーザーは双方の画面を同時に視認することが可能となる。なお、かかる回転フレーム部11auの表裏反転動作を円滑かつ確実に行なうため、係止軸11axの回転を、例えば、特殊なカム機構等(図示せず)によって制動して、回転フレーム部11auの位置が表裏のいずれかの状態に択一的に定まるべく、その回転動作を180度毎に段進する構造とすることが好ましい。
また、誤接触などによってユーザーの意思に反して回転フレーム部11auが反転してしまう事態を防止すべく、係止軸11axに回転動作のロック機構等を設けて、かかるロック機構を一旦解除した後に回転が可能となる構成を採ることが好ましい。

0118

なお、本実施例7においても、掩蓋部11aaを開帳して回転フレーム部11au反転させた後、さらに外側筐体11bを掩蓋部11aaの反対側に開帳させれば、前述の実施例2の図7に示される場合と同様に、内側表示画面11ad、外側表示画面11bd、及び遮蔽表示画面11aeの3つの表示画面を同時に使用することができる。したがって、本実施例7においても実施例2で説明した3画面によるマルチ・ディスプレイモード処理が適用されることは言うまでもない。

0119

また、本実施例7による携帯電話機105の実施態様は、上記の説明に限定されるものではなく、例えば、図17に示される如く、回転フレーム部11auの係止軸11axを掩蓋部11aaの横方向の略中心軸に設ける構成としても良い。なお、同図に示される実施態様の場合、回転フレーム部11auの反転に際して内側表示画面11adの上下が逆転された形で遮蔽表示画面11aeと並置される。このため、反転後の内側表示画面11adにおける表示映像に対して、上記の実施例6で説明した反転映像同期処理を施すことが必要となる。

0120

なお、以上に説明した実施例5乃至7の各携帯電話機においても、前述の実施例3で示したように、その内側筐体若しくは外側筐体の裏面に太陽電池パネルを供える構成をとしても良い。
また、前述の実施例4で示したように、その外側筐体の表面に撮影用カメラを設けて、同実施例4で説明したいわゆるプリクラ機能やテレビ電話機能、或いはテレビ電話と電子メールの併設機能等を実施例5乃至7の携帯電話機において運用するようにしても良い。因みに、このような各種機能の運用に当たっては、内側表示画面及び外側表示画面に加えて、上記の各実施例で言及した遮蔽表示画面や蓋部裏面表示画面が使用できることは言うまでもない。

0121

なお、以上に説明した各実施例では、本発明による携帯電話機の表示画面用の部材として液晶表示パネルを例に採ってその説明を行なったが、本発明の実施は、かかる事例に限定されるものではない。例えば、携帯電話機の表示画面用の部材として、プラズマディスプレイパネルエレクトロルミネッセンスパネル、或いは電子ペーパーによるディスプレイパネル等を用いる構成としても良い。

0122

次に、本発明の他の実施形態である実施例8について説明を行う。なお、本実施例8による携帯電話機は、前述した各実施例に示す携帯電話機とその構造が類似するため、上記の各実施例と同一の構成要素に関しては、前述の各図面と同一の符号を付することによってその説明を省略する。

0123

本実施例8による携帯電話機106の構成を図18及び19に基づいて説明する。
因みに図(18a)は、携帯電話機106の内側筐体11aと外側筐体11bとを折畳んだ状態における表示部11の正面図とその断面図を示すものである。また、図(18b)は、外側筐体11bを開帳した場合の表示部11の正面図及びその断面図を示すものである。さらに、図19は、外側筐体11bを開帳した場合の携帯電話機106の斜視図、並びに外側筐体11bの断面図を示すものである。

0124

本実施例8において表示パネル14は、例えば、電子ペーパーやエレクトロルミネッセンス等の柔軟で折り曲げが自在な可撓性を有する薄膜状の電子表示部材により構成されている。因みに、以下の説明では表示パネル14の各部について、内側筐体11aの上面に敷設された部分をa面、外側筐体11bの上面に敷設された部分をb面、ヒンジ部11ccを含む両筐体の側面部に敷設された部分をc面と称するものとする。

0125

なお、表示パネル14は、a面及びb面においてそれぞれの筐体表面に固着されているが、c面においては両筐体の側面部に固着されておらず、当該側面部から剥離自在な構造となっている。また、a面及びb面においても表示パネル14の全面を各筐体の表面に固着する必要は無く、例えば、図(18b)に示す如く、表示パネル14の縦方向両端部のα部とβ部のみを両筐体の上面に固着させる構成であっても良い。表示パネル14は可撓性を有する薄膜状の部材であるので、その両端部のα部とβ部のみが各筐体に固着されていれば、これによって生ずる張力により、両筐体の折畳み時或いは展開時の如何に拘わらず両筐体の表面にフィットした状態を保ち得ることができる。

0126

スライド板15は、内側筐体11aと外側筐体11bが折畳まれた状態では、図(18a)のA−A’断面図に示される如く、外側筐体11bの内部に格納されている。そして、スライド板15の端部は、当該スライド板が格納されていない側の筐体、すなわち内側筐体11aの端部とヒンジ部11ccを介して連接されている。したがって、スライド板15を内蔵する外側筐体11bは、ヒンジ部11ccを回動軸として内側筐体11aから開帳させることができる。

0127

また、スライド板15は、外側筐体11bの格納スペース内において滑動自在な構造となっているので、外側筐体11bの開帳に伴って外側筐体11bの格納スペースから徐々に引き出されることになる。スライド板15は、図19のC−C’断面図に示される如く、スライド板係止凸部15aにより外側筐体11bの格納スペース内の係止凹部に担持されているので、スライド板15が外側筐体11bから脱落する恐れはない。なお、スライド板15の下にさらに底蓋板等を設けて、スライド板15の脱落を防止するような構成としても良い。

0128

次に、外側筐体11bの開帳動作並びに、表示パネル14の展開について図20を用いて説明を行なう。
先ず、図(20a)に携帯電話機106の内側筐体11aと外側筐体11bが折畳まれた状態にある表示部11の断面図を示す。本実施例8による携帯電話機106では、回動自在なヒンジ部11ccによって内側筐体11aの端部とスライド板15の端部が連接されている。したがって、外側筐体11bの開帳を意図したユーザーが外側筐体11bの開帳動作を開始すると、内側筐体11aとスライド板15との間でヒンジ部11ccを回動軸とした回動が生起されることになる。

0129

前述の如く、スライド板15は外側筐体11bの格納スペース内を自在に滑動し得るので、かかる回動の進展に伴い、スライド板15は外側筐体11bから徐々に引き出され、表示部11の断面は図(20b)に示されるような状態となる。なお、表示パネル14のc面部は両筐体の側面部に固着されておらず、かつ十分な可撓性を有しているので柔軟に変形して、かかる回動動作やスライド板15の格納スペース内からの延伸動作を妨げることは無い。

0130

ユーザーがさらに外側筐体11bの開帳動作を進めると、図(20c)に示す如く、表示パネル14が内側筐体11a及び外側筐体11bの上面に完全に展開された状態となって開帳動作が停止される。なお、スライド板15が外側筐体11bの格納スペースから表示パネル14のc面部の長さだけ延伸された段階で、その滑動が停止されるような簡単なストッパー機構(図示せず)を外側筐体11bの格納スペース内に設けるようにしても良い。

0131

また、内側筐体11aと外側筐体11bの双方の当接面に、例えば、図の11Rに示すような、前述の実施例5の図11などで言及した蓋部開閉用の嵌合部材(11ap)やロック機構部材(11ar)などを設けるようにしても良い。このような機構を設けることによって、開帳時にはワンタッチで外側筐体11bを開くことができ、また、折畳み時にも両筐体をいわゆるパチンと閉じることができる。

0132

なお、以上の説明では、スライド板15を外側筐体11bに格納する実施例を説明したが、本発明の実施はかかる事例に限定されるものではなく、スライド板15を内側筐体11a側に格納する構成としても良い。この場合、スライド板15の端部と外側筐体11bの端部とがヒンジ部11ccによって連接され、外側筐体11bの開帳動作に伴ってスライド板15は内側筐体11aの格納スペース内から徐々に引き出されることになる。

0133

次に、本発明の他の実施形態である実施例9について説明を行う。なお、本実施例9による携帯電話機は、前述の実施例8等に示す携帯電話機とその構造が類似するため、上記の各実施例と同一の構成要素に関しては、上記の各図面と同一の符号を付することによってその説明を省略する。

0134

本実施例9による携帯電話機107の構成を図21及び22に基づいて説明する。
因みに図(21a)は、携帯電話機107の内側筐体11aと外側筐体11bとを折畳んだ状態における表示部11の正面図とその断面図を示すものである。また、図(21b)は、外側筐体11bを開帳した場合の表示部11の正面図及び断面図示すものである。さらに、図22は、外側筐体11bを開帳した場合の携帯電話機106の斜視図等を示すものである。

0135

本実施例9においては、図(21a)のA−A’断面図に示される如く、両筐体の折畳み時に、スライド板15は両筐体のそれぞれに分割されて格納されている。そして、分割されたスライド板15の端部は、互いにヒンジ部11ccによって連接されている。したがって、ヒンジ部11ccを回動軸として各スライド板15同士を回動させることにより、外側筐体11bを内側筐体11aから開帳させることができる。

0136

また、上記の実施例8と同様に、スライド板15は内側筐体11a及び外側筐体11bの格納スペース内において滑動自在な構造となっているので、外側筐体11bの開帳に伴って、スライド板15はそれぞれの筐体における格納スペース内から徐々に引き出される。
なお、スライド板15の格納スペースにおける係止構造、並びに外側筐体11bの開帳動作などに関しては前述の実施例8と同様であるためその説明を省略する。

0137

次に、本発明の他の実施形態である実施例10について説明を行う。なお、本実施例10による携帯電話機は、前述の各実施例に示す携帯電話機とその構造が類似するため、上記の各実施例と同一の構成要素に関しては、前述の各図面と同一の符号を付することによってその説明を省略する。

0138

本実施例10による携帯電話機108の構成を図23に基づいて説明する。
図23は、内側筐体11aから外側筐体11bを開帳する過程における両筐体の断面図を示すものである。なお、説明の便宜上、本実施例10による携帯電話機108では、前述の実施例9における携帯電話機107のスライド板の分割構成図21)を用いている。
因みに、本実施例10による携帯電話機108は、表示パネル14が薄板状弾性体16の上に張設されている点、即ち表示パネル14がいわゆる『ハガネバネ』によって裏打ちされている点に特徴がある。

0139

薄板状弾性体16は、例えば、燐青銅鋼やその他の弾性鋼材を用いた薄板状部材であり、強力な弾性と形状の復元性を有するものである。なお、かかる薄板状弾性体16としては、例えば、プラスチックポリプロピレン等の弾性を有する高分子材料を用いることも可能であるが、静電的或いは電磁的シールド効果、並びに弾性疲労に対する耐久性等の観点に鑑みれば上記の各種弾性鋼材を用いることが好ましい。

0140

本発明による携帯電話機では、内側筐体11aから外側筐体11bを開帳する動作を開始すると、表示パネル14と共に折畳まれていた薄板状弾性体16の復元弾性により、図23の矢印A方向について強力な張力が自動的に発生する。これによって、ユーザが特に力を加えることも無く、両筐体を嵌合する嵌合機構(11R)を解除するだけで、外側筐体11bの開帳動作並びに表示パネル14の展開動作が速やかに進行する。

0141

なお、本実施例10による携帯電話機108においては、薄板状弾性体16を表示パネル14の剥離部分、すなわち表示パネル14のC面部(両筐体の側面部)の裏側にのみ張り合わせた構造としても良い。また、前述の実施例8における図(18b)で説明したように、薄板状弾性体16と表示パネル14とを張り合わせた複合体の縦方向の両端部のみを、両筐体の上面端部近傍(図(18b)のα部及びβ部)のみに固着させた構造としても良い。
本実施例10によれば、表示パネル14を弾性鋼材の薄板状部材により裏打ちすることによって、上記の静電的或いは電磁的なシールド効果を期待することが可能となり、さらに、表示パネル14自体の物理的な強度も増強することができる。

0142

次に、本発明の他の実施形態である実施例11について説明を行う。なお、本実施例11による携帯電話機は、前述の各実施例に示す携帯電話機とその構造が類似するため、上記の各実施例と同一の構成要素に関しては、前述の各図面と同一の符号を付することによってその説明を省略する。

0143

本実施例11による携帯電話機109の構成を図24に基づいて説明する。
図(24a)は、携帯電話機109において外側筐体11bを開帳した際の表示部11の正面図を示すものである。本実施例11による携帯電話機109では、同図に示される如く、ヒンジ部12の上部にリンク機構格納部17が設けられている。リンク機構格納部17は、例えば、部材自体の弾性を利用して凹凸部同士を互いに嵌合させる簡易的な係止爪11Qを用いた嵌合機構によって内側筐体11aに連接されており、内側筐体11aから容易に着脱し得る構造となっている。

0144

リンク機構格納部17の内部にはリンク機構18が設けられており、同リンク機構は、各々の一端が回動自在なジョイント部18cによって互いに連接された垂直リンク18aと水平リンク18bから構成されている。なお、図24の各図に示されるように、垂直リンク18aの他の一端は内側筐体11aの基底部右端部に連接されている。また、水平リンク18bの他の一端は、同じく回動自在なジョイントを介してリンク機構格納部17の中央部に連接されている。

0145

次に、図24の各図を用いて携帯電話機109の動作を説明する。
先ず、外側筐体11bを開帳させた後に内側筐体11aからリンク機構格納部17を外し、リンク機構格納部17及びヒンジ部12を含む操作部13(以下、単に『操作部13等』という)全体を下方に引き下げる。これによって、図(24b)に示す如く、水平リンク18aが図中の矢印方向に回動し、これに伴って操作部13等は図(24b)中の右方向に向かって移動する。

0146

一旦、垂直リンク18aと水平リンク18bとが一直線上に伸びた後に、続いて操作部13等を押し上げると、図(24c)に示す如く、水平リンク18aが図中の矢印方向にさらに回動して、操作部13等は、その上方に位置する内側筐体11a並びに外側筐体11bと合体する(図(24d)参照)。なお、両筐体の底部にもリンク機構格納部17の係止爪11Qと嵌合する簡易的な嵌合機構を設けておき、両筐体の底部と操作部13等との固定を確実に行なえる構成とすることが好ましい。

0147

また、垂直リンク18aの内部にその垂直方向に張力を有する、例えば、コイルスプリング等の弾性部材を設けて置き、リンク機構8全体が常に内側筐体11aの底部に引きつけられるような構成としても良い。かかる構成によっても、中央部に移動後の操作部13等を両筐体の底部に安定して固定することが可能となる。

0148

なお、以上の説明では、展開された表示パネル14の中央部にリンク機構を用いて操作部13等を移動する実施例を説明したが、本実施はかかる事例に限定されるものではなく、例えば、ヒンジ部12と内側筐体11aとの接合部に横方向へのスライド機構を設け、かかるスライド機構を利用して、ヒンジ部12を含む操作部13を表示パネルの中央部に移動させる構造としても良い。

0149

本実施例11による携帯電話機109においては、外側筐体11bを開帳した後に、操作部13を広く展開された表示パネル14の中央部に移動させることができる。これによって、携帯電話機のユーザーは、横方向にワイドな表示パネルのほぼ中央部を握持して携帯電話機の操作を行うことができるので、ワイド画面に対する視認性も向上し、携帯電話機操作時における使用の利便性を高めることができる。

0150

次に、本発明の他の実施形態である実施例12について説明を行う。
本実施例12は、以上に説明した実施例8乃至11の携帯電話機における表示画面の設定の態様に関するものである。したがって、本実施例12による携帯電話機のハードウェア的な形態については、上記各実施例の何れの構成を用いても良く、或いは複数の実施例を組み合わせた構成を用いるようにしても良い。

0151

因みに、以下の説明においては、本実施例12による携帯電話機の形態を図25(b)乃至(e)に示す如く、実施例11の操作部中央移動タイプ図24参照)とする。なお、本実施例12による携帯電話機において、上記の各実施例と同一の構成要素については前述の各図面と同一の符号を付することによってその説明を省略する。

0152

先ず、本実施例12による携帯電話機において、その外側筐体11bを開帳しない場合の表示画面の様子を図(25a)に示す。かかる状態においては、内側筐体11aの表面に設けられた表示パネル14のa面には画面1が表示され、外側筐体11bの表面(携帯電話機を折畳んだときの背面)に設けられた表示パネル14のb面には画面2が表示され、ヒンジ部11ccを含む両筐体の側面に設けられた表示パネル14のc面には画面3が表示される。なお、画面1乃至3は、それぞれ独立の表示画面であって各々の画面には携帯電話機の使用状況に応じて様々な情報が表示されるものとする。

0153

次に、携帯電話機の外側筐体11bが開帳されて表示パネル14が展開された場合の表示画面の設定について、図(25b)乃至(25e)に基づいて説明する。
表示パネル14が展開された場合、本発明の特徴である広面積の表示画面を最大限活用すべく、図(25b)に示すような表示パネル14の全体を使って画面4を表示させるようにしても良い。このような画面設定を行う事によって、デジタル放送等の受信機能を有する携帯電話機においては広画面による鮮明なテレビジョン映像鑑賞することができる。また、テレビ電話機能を有する携帯電話機においては、相手方の映像やその周辺映像等を含めてより多くの情報を表示させることが可能となる。さらに、携帯電話機を用いてインターネット等のネットワークにアクセスして種々の操作を行なう場合でも、かかる広画面を用いることによってその操作性、利便性が著しく向上する。

0154

また、図(25c)に示すように表示パネル14に画面5及び6の二つの画面を表示させて、いわゆるマルチ・ディスプレイとしての運用を行うようにしてもよい。この場合、画面5と画面6にはそれぞれ全く独立した情報を表示させるようにしても良いし、或いは、共通の課題に対応した画面を表示させるようにしても良い。

0155

なお、表示パネル14における画面設定は、予め定めた画面設定ソフトウェアによって自在に行う事が可能であり、例えば、図(25d)に示す如く、画面7と画面8の二つの画面を表示パネル14の縦方向に並べるようにしても良い。さらに、図(25e)に示すように、画面9、10、11の三つの画面を縦横組み合わせて表示パネル14の上に設定するようにしても良い。

0156

因みに、図25の各図に示した画面設定例は、本実施例12を説明するための事例に過ぎず、本発明の実施がかかる事例に限定されるものでは無い。すなわち、本実施例12によれば、表示パネル14に表示される画面の数や大きさ、或いはその形状等に関しては、任意に設定し得るものとし、かかる設定は画面設定ソフトウェアによって為されるため、極めて容易に変更し得るものである。

0157

本実施例12において、外側筐体11bの開帳に応じて表示パネル14の上に各種の画面を設定する処理に関しては、前述の実施例1における図4のフローチャートの説明と同様であるので詳細な説明は省略するがその概要は以下の通りである。
先ず、実施例1に示したような何らかのハードウェア手段或いはソフトウェア手段を用いて、外側筐体11bの開帳を検出して広画面によるディスプレイモード(図4におけるデュアル・ディスプレイモードに相当)の動作フラグをセットする。そして、画面表示処理の際に広画面によるディスプレイモードがセットされた場合は、予め不揮発性メモリ等のデータテーブルに記憶された画面設定のフォーマットに従って、所定の表示画面が表示パネル14の上に設定され表示されることになる。

0158

なお、以上に説明した実施例8乃至12の各携帯電話機においても、前述の実施例3に示したように、その内側筐体若しくは外側筐体の裏面に太陽電池パネルを供える構成としても良い。

0159

また、前述の実施例4で示したように、その外側筐体の表面に撮影用カメラを設けて、同実施例で説明したいわゆるプリクラ機能やテレビ電話機能、或いはテレビ電話と電子メールの併設機能等を運用するようにしても良い。因みに、このような各種機能の運用に当たっては、実施例4の内側表示画面及び外側表示画面に替えて、実施例12において言及したように表示パネル14の上に各種の画面を設定して、プリクラ機能やテレビ電話機能、或いはテレビ電話と電子メールの併設機能等が運用できることは言うまでもない。

0160

次に、本発明の他の実施形態である実施例13について説明を行う。
因みに、本実施例13による携帯電話機は、前述した実施例2の携帯電話機から外側筐体11bの開帳機能を除いたものである。

0161

すなわち、本実施例13による携帯電話機では、前述の図5に示す如く、可動フレーム部11afが内側筐体11aの前面において図中の矢印A方向に向けて自在に滑動し得る構造となっており、可動フレーム部11afの下にある内側筐体11aの底面には遮蔽表示画面11aeが設けられている。
しかながら、外側筐体11bは、内側筐体11aの裏側に固定されており、外側筐体11bが内側筐体11aの側方に開帳されることは無い。或いは、ヒンジ部11cを省略して、外側筐体11bと内側筐体11aとを同一の部材として構成するようにしても良い。

0162

なお、本実施例13の携帯電話機におけるその他の構成要件や機能に関しては、実施例2による携帯電話機の場合と全く同一である。それ故、前述した実施例2についての明細書の記載、並びに添付図面5及び6の説明をもって、本実施例13による携帯電話機の説明に代えるものとする。

0163

次に、本発明の他の実施形態である実施例14について説明を行う。本実施例14による携帯電話機も、上記の実施例13の場合と同様に、前述した実施例5による携帯電話機から単に外側筐体11bの開帳機能を除いたものである。

0164

すなわち、本実施例14による携帯電話機では、前述の図11に示す如く、内側筐体11aの前面には蓋構造の可動部材である掩蓋部11aaが設けられている。そして、掩蓋部11aaの表面には内側表示画面11adが、掩蓋部11aaの裏面には蓋部裏面表示画面11ajがそれぞれ設けられている。さらに、掩蓋部11aaの下にある内側筐体11aの底面部には遮蔽表示画面11aeが設けられている。
しかながら、外側筐体11bは、内側筐体11aの裏側に固定、若しくは内側筐体11aと一体の構造となっているので、外側筐体11bが内側筐体11aの側方に開帳されることは無い。

0165

なお、本実施例14におけるその他の構成要件や機能に関しては実施例5による携帯電話機の場合と全く同一である。それ故、前述した実施例5についての明細書の記載、並びに添付図面11の説明をもって、本実施例14による携帯電話機の説明に代えるものとする。

0166

次に、本発明の他の実施形態である実施例15について説明を行う。
本実施例15による携帯電話機も、上記の実施例13若しくは14と同様に、前述した実施例6による携帯電話機から単に外側筐体11bの開帳機能を除いたものであり、その他の構成要件や機能に関しては実施例6による携帯電話機と全く同一である。それ故、前述した実施例6についての明細書の記載、並びに添付図面13及び14の説明をもって、本実施例15による携帯電話機の説明に代えるものとする。

0167

次に、本発明の他の実施形態である実施例16について説明を行う。
本実施例14による携帯電話機も、前述の実施例7による携帯電話機から単に外側筐体11bの開帳機能を除いたものであり、その他の構成要件や機能に関しては実施例7による携帯電話機と全く同一である。それ故、前述した実施例7についての明細書の記載、並びに添付図面15乃至17の説明をもって、本実施例16による携帯電話機の説明に代えるものとする。

0168

以上の記載において本発明に関する各実施例についての説明を行なったが、本発明の実施形態は以上に説明した各実施例に限定されるものではなく、例えば、本発明を構成する各部位の形状や配置、或いはその素材等は、本発明の趣旨を逸脱することなく、現実の実施対応に即して適宜変更ができるものであることは言うまでもない。

0169

以上に説明した本発明の構成は、一般の携帯電話機、PHS端末携帯端末機器、及び携帯が可能な各種のデータ端末機器等においてその利用が可能である。

図面の簡単な説明

0170

本発明の実施例1による携帯電話機の構造(表示部外側筐体開帳時)を示す説明図である。
本発明の実施例1による携帯電話機の構造(表示部外側筐体折畳時)を示す説明図である。
本発明の実施例1において、他の実施の形態による携帯電話機の構造(表示部外側筐体開帳時)を示す説明図である。
本発明の実施例1において、携帯電話機表示画面への表示処理プログラムの一例を示すフローチャートである。
本発明の実施例2による携帯電話機の構造を示す斜視図である。
本発明の実施例2による携帯電話機に具備された可動フレーム部の構造を説明する図である。
本発明の実施例2による携帯電話機において、各種表示画面の使用の様子を説明する図である。
本発明の実施例3による携帯電話機の構造(表示部外側筐体開帳時)を示す説明図である。
本発明の実施例4による携帯電話機の構造(表示部外側筐体開帳時)を示す説明図である。
本発明の実施例4による携帯電話機の使用例を示す説明図である。
本発明の実施例5による携帯電話機の構造を示す斜視図である。
本発明の実施例5による携帯電話機において、各表示画面の使用の様子を説明する図である。
本発明の実施例6による携帯電話機の構造を示す斜視図である。
本発明の実施例6による携帯電話機において、内側筐体蓋部の反転動作を説明する図である。
本発明の実施例7による携帯電話機の構造を示す斜視図である。
本発明の実施例7による携帯電話機において、内側筐体回転フレーム部の反転動作を説明する図である。
本発明の実施例7による携帯電話機において、その構造の変形例を示す斜視図である。
本発明の実施例8による携帯電話機の特徴を示す説明図である。
本発明の実施例8による携帯電話機の構造を示す斜視図である。
本発明の実施例8による携帯電話機の使用例を示す説明図である。
本発明の実施例9による携帯電話機の特徴を示す説明図である。
本発明の実施例9による携帯電話機の構造を示す斜視図である。
本発明の実施例10による携帯電話機の特徴を示す説明図である。
本発明の実施例11による携帯電話機の特徴を示す説明図である。
本発明の実施例12による携帯電話機の特徴を示す説明図である。

符号の説明

0171

10、100、101、102、103、104、105、106、107、
108、109、110 …携帯電話機
11 … 表示部
11a …内側筐体
11aa … 内側筐体掩蓋部
11ac … 内側筐体ヒンジ部
11ad … 内側表示画面
11ae …遮蔽表示画面
11af …可動フレーム部
11ag …溝状凹
11ah …レール状凸部
11aj … 掩蓋部裏面表示画面
11ak …ヒンジ側側壁
11am …滑動側側壁
11an … 可動フレーム係止凸部
11ap … 嵌合部材
11ar …ロック解除釦
11at … 内側筐体ヒンジ部係止軸
11au …回転フレーム部
11ax … 回転フレーム部係止軸
11b …外側筐体
11bd … 外側表示画面
11bc …撮影用カメラ
11c、11cc、12 … ヒンジ部
11as、11bs …太陽電池パネル
11R … 嵌合機構
11Q … 嵌合係止爪
13 … 操作部
14 …表示パネル
15 …スライド板
15a … スライド板係止凸部
16 …薄板状弾性体
17 …リンク機構格納部
18 … リンク機構
18a …垂直リンク
18b …水平リンク
18c …ジョイント部

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