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図面 (9)

課題

接着剤の表面に膜が形成されにくくし、接着剤を乾燥させるために必要な時間を短縮することにある。

解決手段

ロックアップ装置を備えたトルクコンバータフロントカバー摩擦係合する摩擦部材101をピストン100に取り付ける際の接着剤を乾燥させるための接着剤乾燥方法であって、第1乾燥工程と、第2乾燥工程とを備えている。第1乾燥工程は、ピストン100に塗布された接着剤を低周波加熱によって乾燥させる。第2乾燥工程は、第1乾燥工程の後に接着剤を自然乾燥させる。

概要

背景

ロックアップ装置を備えたトルクコンバータは、エンジンに接続される入力側クランクシャフトに接続されたフロントカバーと、フロントカバーに摩擦係合可能な摩擦部材貼付されたピストンと、出力側クランクシャフトに接続され、流体によって動力を伝達可能な流体作動室とを備えている(特許文献1参照)。

このトルクコンバータでは、入力側クランクシャフトが回転させられると、入力側クランクシャフトの動力がフロントカバーに伝達される。フロントカバーに動力が伝達されると、動力は流体作動室を介して出力側クランクシャフトに伝達される。このとき、流体の流路が変化させられると、ピストンをフロントカバー側に押圧して、フロントカバーとピストンの摩擦部材とが互いに摩擦係合させられる。このように、ピストンとフロントカバーとが摩擦係合すると、フロントカバーからの動力はピストンを介して、出力側クランクシャフトに伝達される。

ロックアップ装置を備えたトルクコンバータでは、ピストンに摩擦部材を取り付ける際にはピストンの表面を洗浄し、ピストンの表面に接着剤を塗布する。そして、接着剤を適度に乾燥させた後、接着剤を塗布した部分に摩擦部材を配置する。このようにして摩擦部材をピストンに接着させる。ここで、ピストンに塗布した接着剤を適度に乾燥させるために大型の炉を使用して外部から乾燥させる。
特開平10−246307号公報

概要

接着剤の表面に膜が形成されにくくし、接着剤を乾燥させるために必要な時間を短縮することにある。ロックアップ装置を備えたトルクコンバータのフロントカバーに摩擦係合する摩擦部材101をピストン100に取り付ける際の接着剤を乾燥させるための接着剤乾燥方法であって、第1乾燥工程と、第2乾燥工程とを備えている。第1乾燥工程は、ピストン100に塗布された接着剤を低周波加熱によって乾燥させる。第2乾燥工程は、第1乾燥工程の後に接着剤を自然乾燥させる。

目的

本発明の課題は、接着剤の表面に膜が形成されにくくし、接着剤を乾燥させるために必要な時間を短縮することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

ロックアップ装置を備えたトルクコンバータフロントカバー摩擦係合する摩擦部材ピストンに取り付ける際の接着剤を乾燥させるための接着剤乾燥方法であって、前記ピストンに塗布された接着剤を低周波加熱によって乾燥させる第1乾燥工程と、前記第1乾燥工程の後に前記接着剤を自然乾燥させる第2乾燥工程と、を備えた接着剤乾燥方法。

請求項2

前記第1乾燥工程は、低周波を発生可能であり、略円板状に形成されたコイルと、前記コイルの一方側の面に配置され、絶縁部材によって板状に形成された絶縁板とを有する装置によって前記接着剤を乾燥させる、請求項1に記載の接着剤乾燥方法。

請求項3

前記絶縁板の厚さは6ミリ以上である、請求項2に記載の接着剤乾燥方法。

請求項4

前記第1乾燥工程は、前記ピストンを71度以上に加熱させる、請求項1から3に記載の接着剤乾燥方法。

請求項5

ロックアップ装置を備えたトルクコンバータのフロントカバーに摩擦係合する摩擦部材をピストンに取り付けるため摩擦部材取り付け方法であって、少なくとも前記ピストンの前記摩擦部材を取り付ける部分を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程によって洗浄された前記ピストンの前記摩擦部材を取り付ける部分に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記ピストンに塗布された接着剤を低周波加熱によって乾燥させる第1乾燥工程と、前記第1乾燥工程の後に前記接着剤を自然乾燥させる第2乾燥工程と、前記第2乾燥工程によって乾燥させられた接着剤が塗布された部分に摩擦部材を配置する摩擦部材配置工程と、を備えた摩擦部材の取り付け方法。

請求項6

ロックアップ装置を備えたトルクコンバータのフロントカバーに摩擦係合する摩擦部材をピストンに取り付ける際に前記ピストンに接着剤を塗布し、前記ピストンを搬送するとともに接着剤が塗布された前記ピストンの接着剤を乾燥させる接着剤乾燥装置であって、前記ピストンに塗布された接着剤を低周波加熱によって乾燥させる低周波加熱部と、前記低周波加熱部によって接着剤が乾燥させられた前記ピストンを搬送するピストン搬送部と、前記ピストン搬送部によって搬送された前記ピストンを載置するピストン載置部と、を備えた接着剤乾燥装置。

請求項7

前記低周波加熱部は、低周波を発生させるコイルと、前記コイルと前記ピストンとの間に配置される絶縁板とを有する、請求項6に記載の接着剤乾燥装置。

請求項8

前記ピストン搬送部は、前記ピストンを配置可能な円板状部材と、前記円板状部材を回転させる動力源と、前記円板状部材に配置された前記ピストンを排出する排出装置とを有する、請求項6又は7に記載の接着剤乾燥装置。

技術分野

0001

本発明は、接着剤乾燥方法、特に、ロックアップ装置を備えたトルクコンバータフロントカバー摩擦係合する摩擦部材ピストンに取り付ける際の接着剤を乾燥させるための接着剤乾燥方法、接着剤乾燥方法を用いた摩擦部材の取り付け方法及びそのための接着剤乾燥装置に関する。

背景技術

0002

ロックアップ装置を備えたトルクコンバータは、エンジンに接続される入力側クランクシャフトに接続されたフロントカバーと、フロントカバーに摩擦係合可能な摩擦部材が貼付されたピストンと、出力側クランクシャフトに接続され、流体によって動力を伝達可能な流体作動室とを備えている(特許文献1参照)。

0003

このトルクコンバータでは、入力側クランクシャフトが回転させられると、入力側クランクシャフトの動力がフロントカバーに伝達される。フロントカバーに動力が伝達されると、動力は流体作動室を介して出力側クランクシャフトに伝達される。このとき、流体の流路が変化させられると、ピストンをフロントカバー側に押圧して、フロントカバーとピストンの摩擦部材とが互いに摩擦係合させられる。このように、ピストンとフロントカバーとが摩擦係合すると、フロントカバーからの動力はピストンを介して、出力側クランクシャフトに伝達される。

0004

ロックアップ装置を備えたトルクコンバータでは、ピストンに摩擦部材を取り付ける際にはピストンの表面を洗浄し、ピストンの表面に接着剤を塗布する。そして、接着剤を適度に乾燥させた後、接着剤を塗布した部分に摩擦部材を配置する。このようにして摩擦部材をピストンに接着させる。ここで、ピストンに塗布した接着剤を適度に乾燥させるために大型の炉を使用して外部から乾燥させる。
特開平10−246307号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上述のようにして接着剤の塗布されたピストンを乾燥させると、接着剤の表面が乾燥して分厚い膜が接着剤の表面に形成されてしまう。このために接着剤の内部の溶剤蒸発しにくく、膜の内部は乾燥しにくくなり、長時間かけて接着剤を乾燥させる必要がある。

0006

本発明の課題は、接着剤の表面に膜が形成されにくくし、接着剤を乾燥させるために必要な時間を短縮することにある。

課題を解決するための手段

0007

請求項1に係る接着剤乾燥方法は、ロックアップ装置を備えたトルクコンバータのフロントカバーに摩擦係合する摩擦部材をピストンに取り付ける際の接着剤を乾燥させるための接着剤乾燥方法であって、第1乾燥工程と、第2乾燥工程とを備えている。第1乾燥工程は、ピストンに塗布された接着剤を低周波加熱によって乾燥させる。第2乾燥工程は、第1乾燥工程の後に接着剤を自然乾燥させる。

0008

この接着剤方法では、ピストンに塗布された接着剤を低周波加熱によって乾燥させる。その後、自然乾燥させることによって接着剤を乾燥させる。

0009

ここでは、ピストンに塗布した接着剤を低周波加熱によって乾燥させているために、接着剤の表面に膜が形成されにくくすることができる。このためにピストンに摩擦部材を取り付けるのに必要な時間を短縮することができ作業効率が上昇する。

0010

請求項2に係る接着剤乾燥方法は、請求項1に記載の接着剤乾燥方法であって、第1乾燥工程は、低周波を発生可能であり、略円板状に形成されたコイルと、コイルの一方側の面に配置され、絶縁部材によって板状に形成された絶縁板とを有する装置によって接着剤を乾燥させる。

0011

この接着剤乾燥方法では、コイルから低周波が発生させられ、絶縁板の上に載置された部材の温度が低周波加熱によって上昇させられる。具体的には、絶縁板の上の部材が低周波電磁誘導加熱によって加熱される。

0012

請求項3に係る接着剤乾燥方法は、請求項2に記載の接着剤乾燥方法であって、絶縁板の厚さは6ミリ以上である。

0013

ここでは、絶縁板の厚さが厚いためにピストンの温度上昇率が緩やかになり、温度制御しやすくなる。

0014

請求項4に係る接着剤乾燥方法は、請求項1から3のいずれかに記載の接着剤乾燥方法であって、乾燥工程は、ピストンを71度以上に加熱させる。

0015

ここでは、乾燥時間を短縮することができる。

0016

請求項5に係る摩擦部材取り付け方法は、摩擦部材の取り付け方法は、ロックアップ装置を備えたトルクコンバータのフロントカバーに摩擦係合する摩擦部材をピストンに取り付けるため摩擦部材取り付け方法であって、洗浄工程と、接着剤塗布工程と、第1乾燥工程と、第2乾燥工程と、摩擦部材配置工程とを備えている。洗浄工程は、少なくともピストンの摩擦部材を取り付ける部分を洗浄する工程である。接着剤塗布工程は、洗浄工程によって洗浄されたピストンの摩擦部材を取り付ける部分に接着剤を塗布する工程である。第1乾燥工程はピストンに塗布された接着剤を低周波加熱によって乾燥させる工程である。第2乾燥工程は第1乾燥工程の後に接着剤を自然乾燥させる工程である。摩擦部材配置工程は、第2乾燥工程によって乾燥させられた接着剤が塗布された部分に摩擦部材を配置する工程である。

0017

この摩擦部材取り付け方法では、ピストンの少なくとも摩擦部材を取り付ける部分を洗浄し、ピストンに接着剤を塗布する。ピストンに塗布した接着剤を低周波加熱によって乾燥させ、その後接着剤を自然乾燥させる。そして、ピストンの接着剤を塗布した部分に摩擦部材を配置してピストンに摩擦部材を取り付ける。

0018

ここでは、ピストンに塗布した接着剤を低周波加熱によって乾燥させているために、接着剤の表面に膜が形成されにくくすることができる。このためにピストンに摩擦部材を取り付けるのに必要な時間を短縮することができ作業効率が上昇する。

0019

請求項6に係る接着剤乾燥装置は、ロックアップ装置を備えたトルクコンバータのフロントカバーに摩擦係合する摩擦部材をピストンに取り付ける際にピストンに接着剤を塗布し、ピストンを搬送するとともに接着剤が塗布されたピストンの接着剤を乾燥させる接着剤乾燥装置であって、低周波加熱部と、ピストン搬送部と、ピストン載置部とを備えている。低周波加熱部は、ピストンに塗布された接着剤を低周波加熱によって乾燥させる部分である。ピストン搬送部は、低周波加熱部によって接着剤が乾燥させられたピストンを搬送する。ピストン載置部は、ピストン搬送部によって搬送されたピストンを載置する部分である。

0020

この接着剤乾燥装置では、ピストンに塗布された接着剤が低周波加熱部で低周波によって乾燥させられる。ピストンに塗布された接着剤が低周波によって加熱させられた後に、ピストン搬送部によってピストンがピストン載置部に搬送される。そして、ピストンがピストン載置部に載置される。

0021

ここでは、低周波加熱によって接着剤が乾燥させられるために、接着剤の表面に膜が形成されにくくすることができる。このためにピストンに摩擦部材を取り付けるのに必要な時間を短縮することができ作業効率が上昇する。

0022

請求項7に係る接着剤乾燥装置は、請求項6に記載の接着剤乾燥装置であって、低周波加熱部は、低周波を発生させるコイルと、コイルとピストンとの間に配置される絶縁板とを有している。

0023

ここでは、ピストンに電流が流れるのを防止できる。

0024

請求項8に係る接着剤乾燥装置は、請求項6又は7に記載の接着剤乾燥装置であって、ピストン搬送部は、ピストンを配置可能な円板状部材と、円板状部材を回転させる動力源と、円板状部材に配置されたピストンを排出する排出装置とを備えている。

0025

ここでは、ピストンが円板状部材上に配置され、円板状部材が動力源によって回転させられることでピストンが搬送され、排出装置によってピストンが排出される。

発明の効果

0026

本発明では、接着剤の表面に膜が形成されにくくし、接着剤を乾燥させるために必要な時間を短縮することができる。

発明を実施するための最良の形態

0027

1.構成
図1に本発明の一実施形態に係る摩擦部材の取り付け方法を実施可能な接着剤乾燥装置1の全体図を示す。この図1は接着剤乾燥装置1を上側から見た図である。

0028

この接着剤乾燥装置1は、ロックアップ装置を備えたトルクコンバータのピストンに摩擦部材を取り付ける際にピストン100に塗布した接着剤を低周波加熱によって加熱し、ピストン100を搬送するとともに接着剤を乾燥させる装置である。また接着剤乾燥装置1は、接着剤加熱部2と、ピストン搬送部3と、ピストン載置部4とを備えている。

0029

接着剤加熱部2は、ピストン100に塗布された接着剤を低周波によって加熱する部分であって、図1の左下側に配置されている。また、接着剤加熱部2は、ピストン搬送部3に近接するように配置されており、図2図4に示すように、ピストン支持部21と、低周波加熱部22と、温度測定装置23とを備えている。

0030

ピストン支持部21は、低周波加熱部22の後述する載置台221(図4参照)の上に載置されたピストン100を支持するための部分であって、図2に示すように、第1支持部材211と、第1シリンダー212と、第1接続部213とを有している。第1支持部材211は、ピストン100の中心に配置されクランクシャフトが挿入可能な孔の近傍を支持するための部分であり、略円形状の板状部211aと板状部211aの中心から突出する円柱状211bの部分とを有している。略円形の板状部211aは、後述するピストン移動装置31の磁着部311aが位置可能な円形切り欠き部211cを有している(図3参照)。第1シリンダー212は、第1接続部213の第1シリンダー212から突出している突出量を調整することで第1支持部材211をピストン100側に移動させるための部分であって、内部に第1接続部213を収納可能な立方体状の部分である。第1接続部213は、一方向に延びる棒状の部分であり、第1シリンダー212と第1支持部材211との間に配置された部分である。

0031

低周波加熱部22は、図4に示すように、低周波によってピストン100を加熱し、ピストン100に塗布された接着剤を乾燥させるための部分である。図4(a)は低周波加熱部22の平面図、同図(b)はその正面図である。また、低周波加熱部22は、載置台221と、コイル222と、電源223と、冷却装置224とを備えている。載置台221は、接着剤が塗布されたピストン100を載置する部分であって、正方形の板状の部分である。また載置台221は、エポキシ樹脂で形成されたエポキシボード221aと、絶縁板221bとを有している。エポキシボード221aは、ピストン100に接触する部分であって、絶縁板221bの上側表面に積層されている。絶縁板221bは、コイル222に流れる電流がピストン100側に流れるのを防止するための部材であって、正方形状の部材である。さらに、絶縁板221bは厚さが6ミリ以上である。

0032

ここで、図7に示す実験結果のように、絶縁板221bの厚さが6ミリ以上の場合には温度の上昇及び降下が緩やかであるために温度の制御を行いやすくなっている。なお、この実験結果におけるA1は絶縁板の厚さ2ミリの場合の時間と温度との関係を示したものであり、A2は絶縁板の厚さ6ミリの場合の時間と温度との関係を示したものであり、A3は絶縁板の厚さ10ミリの場合の時間と温度との関係を示したものである。

0033

コイル222は、電源223から電力が供給されると低周波が発生するものであって、複数の輪状の導線を配置したものである。電源223は、コイル222に電力を供給するための部材であって、電極を介してコイル222に接続されている。このために、電源223からコイル222に電力が供給されると、コイル222の周囲に磁界が発生し、この磁界によってピストン100が71度以上になるまで電磁誘導加熱される。

0034

ここで図8に示すようにピストン100を71度以上に加熱した場合には短期間で接着剤を乾燥させることができる。なお、図8の実験結果におけるB1はピストン100を12秒加熱した際の実験結果であり、B2はピストン100を67度まで加熱した際の実験結果であり、B3はピストン100を10.4秒加熱した際の実験結果を示し、B4はピストン100を初期温度38度から71度まで加熱した際の実験結果を示し、B5はピストン100を80度まで加熱した際の実験結果である。このときB2では、表面に膜が形成され4分で乾燥させることが不可能であり、下限が71度である。B4は乾燥可能であり、初期の温度が乾燥には影響を及ぼしにくいことを示す。B5では乾燥可能であった。冷却装置224は、コイル222を冷却するための装置であって、配管によって冷媒循環させ、ピストン100を冷却するための冷媒回路を有している。

0035

温度測定装置23は、ピストン100の温度を測定するための部分であって、低周波加熱部22の近傍に配置された部分である。また温度測定装置23は、測定部231と、回動部232と、第3接続部233とを備えている。測定部231は、ピストン100の温度を測定するための部分であって、ピストン100に接触させずに温度を測定可能であって放射温度計などが用いられている。回動部232は、測定部231がピストン100の温度を測定する場合とそれ以外の場合とに応じて第3接続部233を回動させる部分であって、第3接続部233が固定された回動用モータを有している。第3接続部233は、測定部231と回動部232との間に配置されており、一方向に延びる棒状の部材である。

0036

ピストン搬送部3は、接着剤加熱部2からピストン載置部4までピストン100を搬送するための部分であって、ピストン移動装置31と、乾燥装置32と、ピストン排出装置33とを備えている。

0037

ピストン移動装置31は、接着剤加熱部2のピストン100を乾燥装置32の円板状部材322まで移動させるための装置であって、鉛直方向移動機構311と、水平方向移動機構312とを備えている。

0038

鉛直方向移動機構311は、図2に示すように、ピストン支持部21の近傍に設けられた機構であって、磁着部311aと、磁着部移動シリンダー311bと、第2接続部311cとを備えている。磁着部311aは、磁化部材によって形成された円柱状の部分で、ピストン100と接触可能であってピストン100と互いに磁着する。また、磁着部311aは、第1支持部材211を中心として120度毎に等間隔に3つ配置された部分である。磁着部移動シリンダー311bは、第2接続部311cの磁着部移動シリンダー311bから突出している突出量を調整することで磁着部311aをピストン100側に移動させるためのものであって、内部に第2接続部311cが収納可能なように立方体状に形成されている。第2接続部311cは、磁着部移動シリンダー311bと磁着部311aとの間に配置された部分であって、一方向に延びる棒状の部分と棒状の部分の先端に配置され磁着部311aを支持する長方形状の板状の部分とを有している。水平方向移動機構312は、図1に示すように、接着剤加熱部2の近傍に位置している磁着部311aに磁着させられたピストン100を水平方向に移動させるための機構であって、第1シリンダー保持部材312aと、スライド部材312bとを備えている。第1シリンダー保持部材312aは、第1シリンダー212を保持するための部材であって、第1シリンダー212の長手方向ほぼ中央部分を支持している。また第1シリンダー保持部材312aは、上側端部がスライド部材312bにスライド可能に支持されている。スライド部材312bは第1シリンダー保持部材312aが接着剤加熱部2の上側の位置と後述する円板状部材322のピストン配置部322aにピストン100を配置可能な位置とを取り得るように一方向に延びた部材である。

0039

乾燥装置32は、摩擦部材を取り付けたピストン100の接着剤を乾燥させるための装置であり、乾燥させる期間に接着剤加熱部2からピストン載置部4までピストン100を搬送するための装置である。また乾燥装置32は、図5に示すように、モータ321と、円板状部材322と、円板状部材支持部材323と、センサ324と、レール部材325とを備えている。

0040

モータ321は、円板状部材322の中心部下側に配置されており、円板状部材322を回転させるための装置である。

0041

円板状部材322は、モータ321と円板状部材支持部材323との上側に配置されており、板状の部材である。また円板状部材322には、ピストン100を配置可能な7つのピストン配置部322aが等間隔に設けられている。

0042

円板状部材支持部材323は、円板状部材322が回転可能に支持するための部材であって、カムフォロア323aと、カムフォロア支持部材323bとを有している。カムフォロア323aは、円板状部材322に接触可能な部材であって、円板状部材322と接触する円柱状の部分と円柱状の部分から突出する突出部323cとを有している。そして、突出部323cはカムフォロア支持部材323bによって支持されている。カムフォロア支持部材323bは、カムフォロア323aを支持する部分であって、装置の底面にボルト323dによって固定されている部分とその部分からカムフォロア323aまで延びている板状の部分とを有している。

0043

センサ324は、各ピストン配置部322aの下側に配置されており、各ピストン配置部322aにピストン100が配置されたか否かを検出するための装置である。

0044

レール部材325は、円板状部材322の各ピストン配置部322aに設けられた部分であって、互いに平行に配置された一対の板状部材である。このレール部材325の上側にピストン100が配置される。

0045

ピストン排出装置33は、装置のフレーム天井の円板状部材322の中心近傍に対応した位置に固定されており、円板状部材322上のピストン100をピストン載置部4に排出するための装置である。またピストン排出装置33は、図6に示すように、接触部材331と、接触部材移動機構332と、移動機構支持部材333とを備えている。

0046

接触部材331は、2本の棒状の部材であって、後述する接触部材移動機構332の接触部材支持部材332aから円板状部材322まで延びている。

0047

接触部材移動機構332は、接触部材331をピストン載置部4側に移動させる為の機構であって、接触部材支持部材332aと、スライド部材332bと、スライド部材保持部材332cとを備えている。接触部材支持部材332aは、接触部材331の上側端部に固定された部材であって、直方体状の部材である。また接触部材支持部材332aは、弾力を有する部材であって、スライド部材332bの端部に配置されている。スライド部材332bは、一方向に延びた板状の部材であって、ほぼ円板状部材322の中心から円板状部材322の端部まで延びている部材である。スライド部材保持部材332cは、スライド部材332bを保持すると共に、スライド部材332bをスライドさせ接触部材331を移動させるための部材である。またスライド部材保持部材332cは、円板状部材322の中心よりもややピストン載置部4側に位置しており、スライド部材332bが嵌合可能な溝332dを有している。

0048

移動機構支持部材333は、接触部材移動機構332を支持する部材であって、スライド部材保持部材332cの上側に配置されている。また移動機構支持部材333は、装置の天井部分からスライド部材保持部材332cまで延びる柱状の部材であって、端部にスライド部材保持部材332cが固定されている。さらに移動機構支持部材333は、金属、例えばアルミニウムによって形成されている。

0049

ピストン載置部4は、ピストン排出装置33によって排出されたピストン100を載置する部分であって、接着剤加熱部2及びピストン搬送部3に近接するように配置されている。

0050

2.動作
ピストン100に摩擦部材を取り付けられる際には、接着剤乾燥装置1とは異なる場所で予めピストン100の表面が洗浄され(洗浄工程)、ピストン100の摩擦部材が配置される部分に接着剤が塗布される(接着剤塗布工程)。具体的にはピストン100の外周側に環状に接着剤が塗布される。その後、接着剤が塗布されたピストン100が載置台221の上に載置され、ピストン支持部21によってピストン100が支持される。具体的には、第1シリンダー212から第1接続部213が突出し、第1支持部材211がピストン100側に移動する。そして、第1支持部材211によってピストン100の中心が支持される。接着剤がピストン100に塗布された後に、低周波加熱部22で接着剤が乾燥させられる。具体的には、電源223からコイル222に電力が供給され、コイル222の周囲で磁界が発生させられる。この磁界の発生に伴ってピストン100が低周波電磁誘導加熱によって加熱させられる。このとき温度測定装置23の回動部232によって測定部231がピストン100側に回動させられ、ピストン100の温度が測定される。そして、測定部231の測定結果(ピストン100の温度)が71度以上になるまでピストン100が加熱され、このピストン100の加熱によって接着剤が乾燥させられる(第1乾燥工程)。

0051

その後、ピストン移動装置31の磁着部311aがピストン100側に移動し、磁着部311aとピストン100とが互いに磁着する。その後、磁着部311aが移動し、ピストン100がピストン搬送部3の円板状部材322上のレール部材325に載置される。この時、センサ324によってピストン100が円板状部材322上に載置されたことを検出する。センサ324がピストン100を検出すると、円板状部材322が回転させられる。そして、ピストン載置部4の近傍にピストン100が位置すると、ピストン100に接触部材331を接触させた状態で接触部材331がピストン載置部4側に移動させられる。この接触部材331の移動に伴って、ピストン100がピストン載置部4に移動させられる。このときピストン上の接着剤は自然乾燥させられる(第2乾燥工程)。

0052

ピストン載置部4に移動させられたピストン100は、接着剤乾燥装置以外の場所に搬送されて摩擦部材がピストンに取り付けられる(摩擦部材配置工程)。

0053

ここでは、低周波電磁誘導加熱によって接着剤を乾燥させているために接着剤の表面に膜が形成されにくくなり、接着剤を乾燥させるために必要な時間を短縮することができる。また、絶縁体の厚さが6ミリ以上であるためにピストン100の温度上昇が緩やかになり、ピストン100の温度制御を精度良く行うことができる。さらに、ピストン100の温度が71度以上であるために接着剤を乾燥させるために必要な時間を短縮することができる。

0054

3.他の実施形態
(a)上記実施形態では、ピストン移動装置31によって接着剤加熱部2からピストン搬送部3に移動させたが、本発明はこれに限らずに、他の装置により移動させたり、手動によって移動させても良い。

0055

(b)また、上記実施形態では、ピストン搬送部3によってピストン載置部4まで搬送したが、本発明ではこれに限られず、他の方法、例えば手動によって運搬しても良い。

図面の簡単な説明

0056

接着剤乾燥装置全体を示す図。
ピストン支持部及びピストン移動装置の全体を示す図。
支持部及び磁着部を示す図。
低周波加熱部を示す図。
ピストン搬送部の断面図。
ピストン排出装置を示す図。
絶縁体の厚さを変化させた場合の実験結果。
ピストンの温度を変えた際の乾燥時間を示す実験結果。

符号の説明

0057

1接着剤乾燥装置
2接着剤加熱部
3ピストン搬送部
4 ピストン載置部
33 ピストン排出装置(排出装置)
100 ピストン
221b絶縁板
222コイル
322円板状部材
321モータ(動力源)

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