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技術 車室フロアのシート取付部構造

出願人 トヨタ車体株式会社
発明者 塚崎公治
出願日 2007年1月18日 (13年11ヶ月経過) 出願番号 2007-008636
公開日 2008年7月31日 (12年5ヶ月経過) 公開番号 2008-174065
状態 特許登録済
技術分野 車両用車体構造
主要キーワード 金属厚板 嵩上げ部材 金属バー 溶接フランジ 車内面 取付部構造 踏み段 後部車室
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年7月31日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

車体の乗降口下縁のステップの上方位置に張り出す車室フロア張出部にシート後脚脚端取付けるシート取付部構造において、シートベルト荷重に対する強度を強化すること。

解決手段

乗降口90のステップ3上へ張り出す車室フロア1の張出部10にはシートの後脚72の脚端73を取付ける取付部の下面に、該取付部から張出部10の後端にかけて板状のシートリテーナ4を重ね合わせて結合する。一方、ステップ3の後方を塞ぐ後壁33には、断面ほぼ逆L字形をなすステー5を、その縦面部51を重ね合わせて結合するとともに、ステー5の縦面部51の上縁から屈曲して前方へ突出する上面部52をシートリテーナ4の後端部42に重ね合わせて結合せしめた。

概要

背景

従来、図5に示すように、1ボックスタイプバン型車には後部車室に設けるリヤシートSとして、脚端車室フロア1に前後方向に起倒可能に取付け前脚71と、脚端にラッチ機構73を設けて車室フロア1に設置されたシートストライカ2に着脱可能に取付けた後脚72とでシートクッションS1が支えられ、乗員が着座可能な使用状態から、シートバックS2前倒しするとともに上記ラッチ機構73を解除して、前脚71の脚端を中心にシート全体を前倒し収納可能としたものがある。

リヤシートSは、車体側面に形成された後部車室への乗降口90に対応する位置に設けられ、シート幅および設置位置の関係から、車室フロア1には乗降口90下縁のステップ3の上方に張り出す張出部10を設け、張出部10に後脚72の乗降口90寄りの脚端を取付ける構造としたものがある。

この場合、車室フロア1の張出部10では板厚が薄く後脚72を支えるのに強度が充分でないため、図6に示すように、ステップ3の底壁31と、その上方の車室フロア1の張出部10との間に、張出部10を下方から支えるシートリテーナ8を設けている。シートリテーナ8は断面ほぼハット形で、前後の縦壁81,82の下縁フランジが底壁31に溶接され、上壁80を張出部10の下面に重ね合わせている。そして張出部10と上壁80との重合部にシートストライカ2が載置され、シートストライカ2の前端および後端ボルト締めしている。なお、前脚71の脚端は張出部10を回避してこれよりも車内側の車室フロア1に取付けられている。図6中、6はステップ3の下面に沿って結合されこれを下方から支えるサイドメンバ、60はサイドメンバ6を嵩上げしてステップ3後方の車室フロア1を支える嵩上げ部材である。

しかしながら従来のシートリテーナ8による補強構造では次のような問題点が生ずる。リヤシートSにはシート自体に2点式または3点式のシートベルト(図略)が設けられている。このため、車両の急減速時、後方の脚部72の取付部にはシートストライカ2を前斜め上方引き上げようとするシートベルト荷重(矢印E)が作用し、シートリテーナ8の後側の縦壁82にもこれを持ち上げようとする荷重が作用する。この場合、荷重方向に対して縦壁82の下縁フランジとステップ3の底壁31との結合部の溶接面剥離方向となるため、大きなシートベルト荷重Eが作用すると、縦壁82の下縁フランジとステップ3の底壁31との溶接が剥離するおそれがある。これにより車室フロア1の張出部10が浮き上がる。

更に、従来のシートリテーナ8では、車体の生産ラインにおいて車室フロア1とステップ3とを組付ける際、予めシートリテーナ8をステップ3に溶接しておかなければならず、シートリテーナ8と一体にステップ3を車室フロア1の張出部10に組付けるので、シートストライカ2を締結するための張出部10のボルト貫通孔とシートリテーナ8のボルト貫通孔との位置ズレが生じるといった問題があった。

シートベルト荷重に対して、車室フロアとシートとの取付部を補強する他の従来構造として、下記特許文献1に記載されたように、比較的、車高の高いSUVなどでは、車体のサイドシル下部に外付けのステップ(踏み段部)が設けられ、その上端を車室フロア下面へ延長せしめて、その延長部でシート取付部を補強することが提案されている。ステップが乗降口の内側に設けられた車両では適用できない。
特開平6−48323号公報

概要

車体の乗降口の下縁のステップの上方位置に張り出す車室フロアの張出部にシートの後脚の脚端を取付けるシート取付部構造において、シートベルト荷重に対する強度を強化すること。乗降口90のステップ3上へ張り出す車室フロア1の張出部10にはシートの後脚72の脚端73を取付ける取付部の下面に、該取付部から張出部10の後端にかけて板状のシートリテーナ4を重ね合わせて結合する。一方、ステップ3の後方を塞ぐ後壁33には、断面ほぼ逆L字形をなすステー5を、その縦面部51を重ね合わせて結合するとともに、ステー5の縦面部51の上縁から屈曲して前方へ突出する上面部52をシートリテーナ4の後端部42に重ね合わせて結合せしめた。

目的

そこで本発明は、車体の乗降口の下縁に設けられたステップ上に張り出す車室フロアの張出部にシートの脚端を取付けるシート取付部構造において、シートベルト荷重に対して強度が高く、ボルト貫通孔などの位置ズレがなく組付け作業が良好な車室フロアのシート取付部構造を提供することを課題としてなされたものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車体側面乗降口下縁のステップよりも一段高い位置に設置された車室フロアにはフロア側縁が上記ステップ上へ張り出す張出部が設けられ、該張出部の上面に車両用シート後脚脚端取付けられる車室フロアのシート取付部構造において、車室フロアの上記張出部には上記脚端の取付部の下面に、板状のシートリテーナを重ね合わせて結合し、かつシートリテーナの後端部を上記張出部の後端付近まで延長し、上記ステップ内には、断面ほぼ逆L字形をなす板状のステーを、その縦面部をステップの後方を塞ぐ後壁に重ね合わせ溶接結合するとともに、上記縦面部の上縁から屈曲して前方へ突出する上面部を上記シートリテーナの後端部に重ね合わせ溶接結合して設置せしめたことを特徴とする車室フロアのシート取付部構造。

請求項2

上記ステーの縦面部には上記シートリテーナよりも車外側へ延びる延長部を形成し、該延長部を上記ステップの後壁の車外側の側縁部と一体に上記後壁の側方に立設したピラーの前面に結合せしめた請求項1に記載の車室フロアのシート取付部構造。

請求項3

上記車室フロアの張出部の上記脚端の取付部には、前倒し収納可能な収納式車両用シートの上記後脚の脚端に設けたラッチ機構と係脱可能な係合部を備えたシートストライカボルト締めし、これに上記後脚の脚端を係合せしめるようになした請求項1または2に記載の車室フロアのシート取付部構造。

技術分野

0001

本発明は車室フロアへのシート取付部構造、特にシートベルト荷重に対して強度の高い取付部構造に関する。

背景技術

0002

従来、図5に示すように、1ボックスタイプバン型車には後部車室に設けるリヤシートSとして、脚端を車室フロア1に前後方向に起倒可能に取付け前脚71と、脚端にラッチ機構73を設けて車室フロア1に設置されたシートストライカ2に着脱可能に取付けた後脚72とでシートクッションS1が支えられ、乗員が着座可能な使用状態から、シートバックS2前倒しするとともに上記ラッチ機構73を解除して、前脚71の脚端を中心にシート全体を前倒し収納可能としたものがある。

0003

リヤシートSは、車体側面に形成された後部車室への乗降口90に対応する位置に設けられ、シート幅および設置位置の関係から、車室フロア1には乗降口90下縁のステップ3の上方に張り出す張出部10を設け、張出部10に後脚72の乗降口90寄りの脚端を取付ける構造としたものがある。

0004

この場合、車室フロア1の張出部10では板厚が薄く後脚72を支えるのに強度が充分でないため、図6に示すように、ステップ3の底壁31と、その上方の車室フロア1の張出部10との間に、張出部10を下方から支えるシートリテーナ8を設けている。シートリテーナ8は断面ほぼハット形で、前後の縦壁81,82の下縁フランジが底壁31に溶接され、上壁80を張出部10の下面に重ね合わせている。そして張出部10と上壁80との重合部にシートストライカ2が載置され、シートストライカ2の前端および後端ボルト締めしている。なお、前脚71の脚端は張出部10を回避してこれよりも車内側の車室フロア1に取付けられている。図6中、6はステップ3の下面に沿って結合されこれを下方から支えるサイドメンバ、60はサイドメンバ6を嵩上げしてステップ3後方の車室フロア1を支える嵩上げ部材である。

0005

しかしながら従来のシートリテーナ8による補強構造では次のような問題点が生ずる。リヤシートSにはシート自体に2点式または3点式のシートベルト(図略)が設けられている。このため、車両の急減速時、後方の脚部72の取付部にはシートストライカ2を前斜め上方引き上げようとするシートベルト荷重(矢印E)が作用し、シートリテーナ8の後側の縦壁82にもこれを持ち上げようとする荷重が作用する。この場合、荷重方向に対して縦壁82の下縁フランジとステップ3の底壁31との結合部の溶接面剥離方向となるため、大きなシートベルト荷重Eが作用すると、縦壁82の下縁フランジとステップ3の底壁31との溶接が剥離するおそれがある。これにより車室フロア1の張出部10が浮き上がる。

0006

更に、従来のシートリテーナ8では、車体の生産ラインにおいて車室フロア1とステップ3とを組付ける際、予めシートリテーナ8をステップ3に溶接しておかなければならず、シートリテーナ8と一体にステップ3を車室フロア1の張出部10に組付けるので、シートストライカ2を締結するための張出部10のボルト貫通孔とシートリテーナ8のボルト貫通孔との位置ズレが生じるといった問題があった。

0007

シートベルト荷重に対して、車室フロアとシートとの取付部を補強する他の従来構造として、下記特許文献1に記載されたように、比較的、車高の高いSUVなどでは、車体のサイドシル下部に外付けのステップ(踏み段部)が設けられ、その上端を車室フロア下面へ延長せしめて、その延長部でシート取付部を補強することが提案されている。ステップが乗降口の内側に設けられた車両では適用できない。
特開平6−48323号公報

発明が解決しようとする課題

0008

そこで本発明は、車体の乗降口の下縁に設けられたステップ上に張り出す車室フロアの張出部にシートの脚端を取付けるシート取付部構造において、シートベルト荷重に対して強度が高く、ボルト貫通孔などの位置ズレがなく組付け作業が良好な車室フロアのシート取付部構造を提供することを課題としてなされたものである。

課題を解決するための手段

0009

本発明は、車体側面の乗降口の下縁のステップよりも一段高い位置に設置された車室フロアにはフロア側縁が上記ステップ上へ張り出す張出部が設けられ、該張出部の上面に車両用シートの後脚の脚端が取付けられる車室フロアのシート取付部構造において、車室フロアの上記張出部には上記脚端の取付部の下面に、板状のシートリテーナを重ね合わせて結合し、かつシートリテーナの後端部を上記張出部の後端付近まで延長する。上記ステップ内には、断面ほぼ逆L字形をなす板状のステーを、その縦面部をステップの後方を塞ぐ後壁に重ね合わせ溶接結合するとともに、上記縦面部の上縁から屈曲して前方へ突出する上面部を上記シートリテーナの後端部に重ね合わせ溶接結合して設置せしめる(請求項1)。

0010

これによれば、車室フロアの張出部はシート取付部から後端に至るまでシートリテーナを重ね合わせて剛性強化してある。一方、張出部とシートリテーナの後端に一体に溶接結合したステーの縦面部とステップの後壁とは上下方向の溶接面を形成している。車両の急減速時、シートベルト荷重により張出部のシート取付部にはこれを持ち上げようとする持上力が作用する。そしてこの持上力はステーに伝達されるが、ステーとステップの後壁との溶接面は持上力に対してせん断方向となるから結合力が強く破断しない。従って張出部の浮き上がりは防止される。またシートリテーナを板状としたので、車室フロアとステップとを組付ける前に予め張出部の下面にシートリテーナを結合しておくことで、脚端取付用に設けた張出部のボルト貫通孔とシートリテーナのボルト貫通孔の位置ズレを防止できる。

0011

上記ステーの縦面部には上記シートリテーナよりも車外側へ延びる延長部を形成し、該延長部を上記ステップの後壁の車外側の側縁部と一体に上記後壁の側方に立設したピラーの前面に結合せしめる(請求項2)。これによれば、シートベルト荷重がステーを介してピラーへも伝達され、ピラーでも受けられるのでより剛性を向上できる。

0012

上記車室フロアの張出部の上記脚端の取付部には、前倒し収納可能な収納式車両用シートの上記後脚の脚端に設けたラッチ機構と係脱可能な係合部を備えたシートストライカをボルト締めし、これに上記後脚の脚端を係合せしめる(請求項3)。収納式リヤシートの後脚を支持する取付部構造に好適である。

発明を実施するための最良の形態

0013

図5に示すバン型車の収納式リヤシートSの後脚72脚端を乗降口90のステップ3上に張り出す車室フロア1の張出部10へシートストライカ2を介して取付ける構造に本発明を適用した実施形態を説明する。図1ないし図4に示すように、車室フロア1には乗降口90に臨む位置に、側縁11が下方の一段低いステップ3の上方位置に張り出す張出部10が形成してある。

0014

ステップ3は、水平な底壁31と、底壁31の車内側の側縁から起立する縦壁32と、底壁31の後縁から起立してステップ3の後端を塞ぐ後壁33、および図は省略したがステップ3の前端を塞ぐ前壁とが一体にプレス成形してある。また縦壁32、後壁33および上記前壁の上縁には外周方向へ屈曲する溶接フランジ34が各壁の上縁に沿って一連に形成してある。

0015

ステップ3は、縦壁32および後壁33上縁の溶接フランジ34を車室フロア1のフロア下面に重ね合わせ、複数箇所が間隔をおいてスポット溶接(図のw1)してあり、車室フロア1の張出部10はその側縁11がステップ3の底壁31の中央の直上位置張り出してある。

0016

図3図4に示すように、ステップ3には、底壁31の下面の車内側に沿って前後方向に延び、底壁31とで閉断面をなす断面ほぼ逆ハット形のサイドメンバ6が結合してある。ステップ3よりも後方へ延出するサイドメンバ6のメンバ後部には、ステップ3後方の車室フロア1との間に、メンバ後部を嵩上げする嵩上げ部材60が設けてある。嵩上げ部材60は断面ほぼ逆ハット形で、その下面で上記メンバ後部の上面部開口を覆うように結合してあり、更に嵩上げ部材60は左右の上縁を上記ステップ3後方の車室フロア1の下面に結合して車室フロア1とで閉断面を構成している。嵩上げ部材60前縁は、ステップ3の縦壁32の後縁と底壁31の後縁に結合してある。

0017

ステップ3は、底壁31の側縁311が乗降口90の下縁を形成する閉断面構造の車体のロッカー91上方位置まで張り出し、底壁31下面とロッカー91とはロアパネル93で連結してある。またステップ3の後壁の側縁部35は、上記ロッカー91から起立し乗降口90後縁を形成する閉断面構造の車体の中間ピラー92の前面に重ね合わせて結合してある。尚、ステップ3後方の車室フロア1の側縁12は中間ピラー92の車内面に結合してある。

0018

図1ないし図4に示すように、ステップ3上に張り出した車室フロア1の張出部10は、その上面にシートストライカ2を載置固定し、これに対応して張出部10の下面およびステップ3内部には張出部10を補強するシートリテーナ4とステー5が設けてある。

0019

シートストライカ2は、張出部10の上面に重ね合わせる平板状のベース部20の上面にほぼ逆U字形金属バーからなる係合部21が設けてある。

0020

シートリテーナ4は張出部10の下面に沿う平板状で車室フロア1よりも板厚の若干厚い金属板からなり、張出部10の下面に重ね合わせて複数箇所をスポット溶接(図のw2)してある。シートリテーナ4の車内側の側縁部41は張出部10よりも車内側へ幅広に形成してあり、側縁部41は上記車室フロア1下面とステップ3の溶接フランジ34との結合部と一体にスポット溶接(w1)してある。

0021

シートリテーナ4の後端部42は、張出部10下面の後端付近まで延設してある。またシートリテーナ4の前縁や、張出部10の側縁11に沿う車外側の側縁には下方へ折り曲げたフランジが形成してある。

0022

張出部10とシートリテーナ4との重合部にはその前半部に、シートストライカ2を固定する締結用のボルト貫通孔15が前後位置に2個所形成してある。

0023

ステー5は金属厚板からなり、ステップ3の後壁33の壁面に沿う縦面部51と、縦面部51の上縁からほぼ直角に屈曲して前方へ突出する上面部52を設けた断面ほぼ逆L字形に形成してある。

0024

ステー5は、縦面部51をステップ3の後壁33壁面に重ね合わせて、車幅方向に複数箇所がスポット溶接(図のw3)してある。ステー5の車外側の側端には、ステップ3の後壁33の車外側の側縁部35に対応して車室フロア1の張出部10およびその下面のシートリテーナ4よりも車外側へ張り出す延長部53が形成してある。ステー5の延長部53はステップ3の後壁33の側縁部35に重ね合わせて側縁部35と一体に中間ピラー92の前面にスポット溶接(図のw4)してある。

0025

またステー5の上面部52は、張出部10の上記シートストライカ2を固定する位置よりも後方へ離れたシートリテーナ4の後端部42に下方から重ね合わせ、張出部10の後端、シートリテーナ4の後端およびステー5の上面部52とが一体にスポット溶接(図のw5)してある。

0026

そして、シートリテーナ4を設けた車室フロア1の張出部10の上面に、上記シートストライカ2のベース部21を重ね合わせて、ベース部21の前端および後端をそれぞれ、張出部10とシートリテーナ4の各ボルト貫通孔15を貫通するボルト部材により締結してある。またシートストライカ2の係合部21にリヤシートの後脚72のラッチ機構73を係合して後脚72脚端は車室フロア1の張出部10に取付ける。

0027

車両の急減速時、後脚72が車室フロア1の張出部10に取付けられたシートには前斜め上方へ向くシートベルト荷重Eが作用し、張出部10のシート取付部にはこれを持ち上げようとする持上力が作用する。この持上力は張出部10後端に結合されたリテーナ5に伝達される。ところで、張出部10はそのシート取付部からその後端まで延びるシートリテーナ4が重合溶接されて剛性が強化されている。かつ重合された張出部10の後端とシートリテーナ4の後端部42に上面部52が一体に溶接されたステー5の縦面部51は、ステップの後壁33と上記持上力に対してせん断方向に溶接されているから結合力が強く張出部10の後端の持上力に対して破断しない。よってシートベルト荷重Eによる張出部10およびシートの浮き上がりは防止される。

0028

更に、ステー5の縦面部51はその延長部53が中間ピラー92にも結合されているから、上記持上力に対する抗力は一層大きくなる。かつステー5を介して張出部10、ステップ3および中間ピラー92が結合されているから、これらの剛性は一層強化される。

0029

また本実施形態によれば、車体の生産ラインにおいて、車室フロア1にステップ3を組み付ける前にシートリテーナ4を車室フロア1の張出部10の下面に結合できるので、張出部10の上面にシートストライカ2をボルト締めするために設けた張出部10およびシートリテーナ4のボルト貫通孔15の位置ズレをなくすことができる。

0030

尚、上述の実施形態は例示であって本発明の範囲を限定するものではなく、本発明は上述の実施形態を様々に変形、変更したものも含まれる。例えば、上述の実施形態では車室フロア1の張出部10に収納式シートの後脚72の脚端を取付ける構造としたが、これに限らず、収納式ではない固定式のリヤシートの後脚の脚端を直にボルト締めしてもよい。

図面の簡単な説明

0031

ステップの上方へ張り出した車室フロアの張出部へシートの脚端を取付ける本発明の車室フロアのシート取付部構造を示す要部平面図である。
上記本発明の車室フロアのシート取付部構造を車外側斜め後方から観た要部斜視図である。
図1のIII−III線に沿う位置での断面図である。
図1のIV−IV線に沿う位置での断面図である。
バン型車等に用いられる収納式リヤシートを示す概略側面図である。
図3に対応して従来のシート取付部構造を示す断面図である。

符号の説明

0032

1車室フロア
10張出部
2シートストライカ
21係合部
3 ステップ
33後壁
35側縁部
4シートリテーナ
42後端部
5 ステー
51縦面部
52 上面部
53延長部
72シートの後脚
73ラッチ機構
90乗降口
92中間ピラー(ピラー)
S 車両用シート

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