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技術 カロートおよびカロートを備えた墓

出願人 株式会社石長
発明者 杉下素也
出願日 2006年12月22日 (13年6ヶ月経過) 出願番号 2006-345352
公開日 2008年7月10日 (11年11ヶ月経過) 公開番号 2008-156862
状態 特許登録済
技術分野 塔;農工業用築物;大型貯蓄容器の建設
主要キーワード 装飾用紙 江戸時代 デザイン選択 民族学 温かみ カロート コンクリート枠 納骨堂
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年7月10日)のものです。
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図面 (12)

課題

内部が結露などで汚れるのを抑制でき、長期間にわたって内部の美観を保つことができ、カロート内部を居心地の良い空間として故人および自分に対して心のこもった温かみのあるカロートおよびカロートを備えたを提供する。

解決手段

前蓋13と共に納骨室8の周壁を形成する左右の側壁部10,11および後壁部12がそれぞれ外壁内壁とを有する2重壁構造となっている。側壁部10は外壁15と内壁16を有する2重壁構造である。外壁15と内壁16の間に空気層17がある。側壁部11は外壁18と内壁19を有する2重壁構造である。外壁18と内壁19の間には空気層20がある。後壁部12は外壁21と内壁22を有する2重壁構造である。外壁21と内壁22の間には空気層23がある。

概要

背景

起源は、お釈迦様の遺骨をまつった仏塔に始まるといわれ、仏教が日本に広まり、遺族や武士、僧侶等の石塔墓地に建てられるようになったのは平安時代からで、庶民が墓を持つようになったのは江戸時代以降のことのようである。仏教では、万物は流転し、自然から生まれたものは、自然に帰ると考えられています。ですから、遺骨を埋葬し、土に帰してあげるのです。民族学的にはお墓の起源は、「石」で死者がよみがえらないように重りの役目をしていたという説が一般的に知られています。

従来、お墓のカロートとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この従来のカロートは、底面に水切りを施し上面が開いたコンクリート枠で構成される。このコンクリート枠は、墓石下に埋設され、このコンクリート枠の上面開口の約半分を墓石 により、残りを蓋板閉塞した箱体である。コンクリート枠の内部空間には、棚板が形成されていると共に、この棚板の上面に畳、板の間等を模したシート状の床装飾体が設けられている。また、その棚板の上方における内壁面に、土壁板壁障子、襖、窓、床の間、或いはこれらを組み合わせたものを模したシート状の壁装飾体が貼着され、その棚板上の床装飾体の上に骨壷が載置される。

また、近年の一般的なカロートは、御影石などの石材箱型になっており、このカロートの上に洋型或いは和型の墓石が載置される。
特開2006−291533号公報

概要

内部が結露などで汚れるのを抑制でき、長期間にわたって内部の美観を保つことができ、カロート内部を居心地の良い空間として故人および自分に対して心のこもった温かみのあるカロートおよびカロートを備えた墓を提供する。前蓋13と共に納骨室8の周壁を形成する左右の側壁部10,11および後壁部12がそれぞれ外壁内壁とを有する2重壁構造となっている。側壁部10は外壁15と内壁16を有する2重壁構造である。外壁15と内壁16の間に空気層17がある。側壁部11は外壁18と内壁19を有する2重壁構造である。外壁18と内壁19の間には空気層20がある。後壁部12は外壁21と内壁22を有する2重壁構造である。外壁21と内壁22の間には空気層23がある。

目的

(2)「清潔で美しく居心地の良い納骨環境」
納骨室は基礎の一部・閉じ込めイメージ収納場所・汚れている場所という、実状に目を背けてきた従来のお墓に、魅力のある納骨室という選択肢を増やし、将来自分が安心して入る・居るというお墓の新しい文化を提供する。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

箱型納骨室を形成する壁部の少なくとも一部が外壁と、前記外壁に固定された内壁とを有することを特徴とするカロート

請求項2

前記納骨室の正面には開口部が形成されており、前記開口部は前記壁部の一部を構成する取り外し可能な前蓋で塞がれており、前記前蓋と共に前記納骨室の周壁を形成する左右の側壁部および後壁部がそれぞれ外壁と内壁とを有することを特徴とする請求項1に記載のカロート。

請求項3

前記外壁と内壁との間に断熱層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカロート。

請求項4

前記断熱層は空気層であることを特徴とする請求項3に記載のカロート。

請求項5

前記断熱層は断熱ボードであることを特徴とする請求項3に記載のカロート。

請求項6

前記外壁と内壁は石材でそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のカロート。

請求項7

前記外壁と内壁は異種の石材で構成されていることを特徴とする請求項6に記載のカロート。

請求項8

前記外壁は石材で構成され、前記内壁は石材以外の素材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のカロート。

請求項9

前記納骨室は上部の開口部を有し、前記左右の側壁部および後壁部の上端内周部には、前記外壁と内壁の接合部を隠すための飾り板が、前記左右の側壁部および後壁部の上端面とそれぞれ同一面を形成するようにそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか一つに記載のカロート。

請求項10

前記外壁と内壁は耐震ボンドで接合されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載のカロート。

請求項11

前記左右の側壁部および後壁部の少なくとも一部に、外部光を前記納骨室内に導入する光導入用孔と、前記光導入用孔を密封するように前記光導入用孔に固定された透明体とを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載のカロート。

請求項12

前記壁部の底壁部上に設置される骨壷置き台を備え、10〜30ルクス程度の明るさの外部光を、前記骨壷置き台上に載置される骨壷の背後と前記骨壷置き台の周囲との少なくとも一方から、間接照明で前記納骨室内に導入するように構成したことを特徴とする請求項11に記載のカロート。

請求項13

請求項1乃至12のいずれか一つに記載されたカロートと、前記カロート上に載置される墓石とを備えたことを特徴とする

技術分野

0001

本発明は、地盤上に設置される地上カロート納骨堂)と呼ばれるカロートおよびカロートを備えたに関する。

背景技術

0002

お墓の起源は、お釈迦様の遺骨をまつった仏塔に始まるといわれ、仏教が日本に広まり、遺族や武士、僧侶等の石塔墓地に建てられるようになったのは平安時代からで、庶民が墓を持つようになったのは江戸時代以降のことのようである。仏教では、万物は流転し、自然から生まれたものは、自然に帰ると考えられています。ですから、遺骨を埋葬し、土に帰してあげるのです。民族学的にはお墓の起源は、「石」で死者がよみがえらないように重りの役目をしていたという説が一般的に知られています。

0003

従来、お墓のカロートとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この従来のカロートは、底面に水切りを施し上面が開いたコンクリート枠で構成される。このコンクリート枠は、墓石下に埋設され、このコンクリート枠の上面開口の約半分を墓石 により、残りを蓋板閉塞した箱体である。コンクリート枠の内部空間には、棚板が形成されていると共に、この棚板の上面に畳、板の間等を模したシート状の床装飾体が設けられている。また、その棚板の上方における内壁面に、土壁板壁障子、襖、窓、床の間、或いはこれらを組み合わせたものを模したシート状の壁装飾体が貼着され、その棚板上の床装飾体の上に骨壷が載置される。

0004

また、近年の一般的なカロートは、御影石などの石材箱型になっており、このカロートの上に洋型或いは和型の墓石が載置される。
特開2006−291533号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、上記特許文献1に記載された従来のカロートや、御影石などの石材で箱型になったカロートでは、納骨後に長期間が経過すると、箱型のカロートを形成するコンクリート枠や御影石の内壁面がカロート内と外との温度差により、結露などで汚れてしまい、納骨などの際にカロートを開けたとき、カロート内部が汚れていて印象が悪いという問題があった。

0006

これまでは、お墓の墓石やカロートを製造する石材メーカなどの業界では、お墓のカロートは、死者の閉じ込めるための物であるという考え方が強く、カロート内部の美観などには全く配慮されていないのが実状である。

0007

世の中には、身内の大事な人が亡くなった場合、その故人の遺骨を結露などで汚れたきたない環境のカロートに入れたくないので、自分の近くに置きたいと思う人が多くいるので、カロート内部が綺麗であるのが望ましい。

0008

そこで、このような実状および要望に鑑みて、本願の発明者は、以下のような理念に基づき、本発明に係るカロートの開発に臨んだ。

0009

(1)「自分自身が入る納骨室(カロート)」
お参りするためのお墓という概念に加えて、自分自身が永遠に居る空間という概念を納骨室に持たせた。

0010

(2)「清潔で美しく居心地の良い納骨環境」
納骨室は基礎の一部・閉じ込めるイメージ収納場所・汚れている場所という、実状に目を背けてきた従来のお墓に、魅力のある納骨室という選択肢を増やし、将来自分が安心して入る・居るというお墓の新しい文化を提供する。

0011

(3)「お骨は土に還らず永遠に存在する」
死後肉体は消えだけが残るように考えられている事が多いが、実際にはお骨は樹木葬や散骨などでなければ、通常は土に直接お骨を埋葬することもなく、陶器の骨壷に入れて納骨するので、お骨は肉体の一部として永遠に納骨室に残る。

0012

(4)「自分の考え方にあったお墓」
一族のお墓から、個人夫婦核家族だけのお墓を建墓する時代へ変化してきており、親戚他人の目を意識して高価で立派なお墓を建てる事よりも、自分の納得のいくお墓を望まれる方が増えている。

0013

また、生前に自分のお墓を用意する文化が一般的になってきた今日、自分が入るという意識で自分が納得のいくお墓を建墓することも多くなってきた。

0014

本発明は、このような従来の問題点および実状に鑑みてなされたもので、その目的は、内部が結露などで汚れるのを抑制でき、長期間にわたって内部の美観を保つことができ、カロート内部を居心地の良い空間として故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのあるカロートおよびカロートを備えた墓を提供することにある。

課題を解決するための手段

0015

上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るカロートは、箱型の納骨室を形成する壁部の少なくとも一部が外壁と、前記外壁に固定された内壁とを有することを特徴とする。

0016

この態様によると、箱型の納骨室を形成する壁部の少なくとも一部を外壁と外壁に固定された内壁とを有する2重壁構造にしたので、カロート内部で結露しにくくなり、カロート内部が結露などで汚れるのを抑制することができる。また、長期間にわたって内部の美観を保つことができる。これにより、カロート内部を居心地の良い空間として故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロートを実現できる。

0017

なお、この明細書では、骨壷が収納される箱型の納骨室を有する構造物を「カロート」と呼ぶ。また、「壁部」とは、周壁部、底壁部および上壁部を含み意味で用いる。

0018

本発明の他の態様に係るカロートは、前記納骨室の正面には開口部が形成されており、前記開口部は前記壁部の一部を構成する取り外し可能な前蓋で塞がれており、前記前蓋と共に前記納骨室の周壁を形成する左右の側壁部および後壁部がそれぞれ外壁と内壁とを有することを特徴とする。

0019

この態様によると、前蓋と共に納骨室の周壁を形成する左右の側壁部および後壁部全体を外壁と内壁とを有する2重壁構造にしたので、カロート内部が結露などで汚れるのをさらに抑制することができ、長期間にわたって内部の美観を保つことができる。

0020

本発明の他の態様に係るカロートは、前記外壁と内壁との間に断熱層が設けられていることを特徴とする。

0021

この態様によると、外壁と内壁との間に設けた断熱層の断熱効果により熱が遮断されるので、カロート外部の温度が壁部を介してカロート内部により伝わりにくくなり、四季を通じての外部温度の変化による影響を受けにくくなる。これにより、より一層結露しにくくなるので、カロート内部が結露などで汚れるのをさらに抑制することができ、さらに長期間にわたって内部の美観を保つことができる。

0022

本発明の他の態様に係るカロートは、前記断熱層は空気層であることを特徴とする。

0023

この態様によると、外壁と内壁との間に設けた空気層の断熱効果により熱が遮断され、カロート外部の温度が壁部を介してカロート内部に伝わりにくくなり、四季を通じての外部温度の変化による影響を受けにくくなる。これにより、より一層結露しにくくなるので、カロート内部が結露などで汚れるのをさらに抑制することができ、さらに長期間にわたって内部の美観を保つことができる。

0024

本発明の他の態様に係るカロートは、前記断熱層は断熱ボードであることを特徴とする。

0025

この態様によると、外壁と内壁との間に設けた断熱ボードの断熱効果により熱が遮断され、カロート外部の温度が壁部を介してカロート内部により伝わりにくくなり、四季を通じての外部温度の変化による影響を受けにくくなる。これにより、より一層結露しにくくなるので、カロート内部が結露などで汚れるのをさらに抑制することができ、さらに長期間にわたって内部の美観を保つことができる。

0026

本発明の他の態様に係るカロートは、前記外壁と内壁は石材でそれぞれ構成されていることを特徴とする。

0027

石材は熱伝導率が高いので、カロートの壁部を石材で構成した場合、カロート内部と外部の温度差により結露ができやすい。これに対して、この態様によると、箱型の納骨室を形成する壁部の少なくとも一部を石材で構成された外壁と、外壁に固定され石材で構成された内壁とを有する2重壁構造にしたので、内部が結露などで汚れるのを抑制することができ、長期間にわたって内部の美観を保つことができる。また、内壁の石材にモザイクのようなデザインを施すことで、カロート内部のデザイン選択の自由度が増す。

0028

本発明の他の態様に係るカロートは、前記外壁と内壁は異種の石材で構成されていることを特徴とする。

0029

この態様によると、壁部の外壁と内壁を異種の石材で構成することで、外壁と内壁を同種の石材で構成した場合と比べて、カロート外部の温度が壁部を介してカロート内部により伝わりにくくなり、四季を通じての外部温度の変化による影響を受けにくくなる。これにより、より一層結露しにくくなるので、カロート内部が結露などで汚れるのをさらに抑制することができ、さらに長期間にわたって内部の美観を保つことができる。また、外壁の石材として例えば堅牢な御影石を用い、内壁の石材として例えば大理石を用いることで、堅牢でかつカロート内部が優れた美感のあるカロートを実現できる。また、大理石などの石材を用いた内壁にモザイクのようなデザインを施すことで、冷たいイメージではなく、故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロートを実現できる。

0030

本発明の他の態様に係るカロートは、前記外壁は石材で構成され、前記内壁は石材以外の素材で構成されていることを特徴とする。

0031

この態様によると、内壁として用いる石材以外の素材の種類・材質・色などを適宜選択することで、カロート内部が優れた美感のあるカロートを実現できると共に、デザイン選択の自由度が増える。なお、ここにいう「石材以外の素材」は、建物等に用いられる木材や樹脂で作られた内装材木材製や樹脂製のボードの表面に壁紙などの装飾用紙を貼り付けたもの、タイル、などの各種内装材が含まれる意味で用いる。

0032

本発明の他の態様に係るカロートは、前記納骨室は上部の開口部を有し、前記左右の側壁部および後壁部の上端内周部には、前記外壁と内壁の接合部を隠すための飾り板が、前記左右の側壁部および後壁部の上端面とそれぞれ同一面を形成するようにそれぞれ固定されていることを特徴とする。

0033

この態様によると、飾り板が無いと、納骨室を上から見た状態で外壁と内壁の接合部が見えて見映えが悪いが、その接合部が飾り板で隠れるので、上から見た際の見映えが良くなると共に、飾り板を設けたことでカロートの補強にもなるので、より堅牢なカロートを実現できる。

0034

本発明の他の係るカロートは、前記外壁と内壁は耐震ボンドで接合されていることを特徴とする。

0035

この態様によると、地震に対しても強度のある、より堅牢なカロートを実現できる。

0036

本発明の他の態様に係るカロートは、前記左右の側壁部および後壁部の少なくとも一部に、外部光を前記納骨室内に導入する光導入用孔と、前記光導入用孔を密封するように前記光導入用孔に固定された透明体とを有することを特徴とする。

0037

世の中には、身内の大事な人、特に幼い子どもが亡くなった場合、その故人の遺骨を真っ暗で冷たいイメージのあるカロートに入れたくないので、自分の近くに置きいたいと思う人が多くいるので、カロート内部にある程度の明るさがあるのが望ましい。

0038

この態様によると、真っ暗で冷たいイメージのあるカロート内部に外部光を取り入れることで、カロート内部がある程度の明るさのある環境になるので、冷たいイメージではなく、故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロートを実現できる。また、透明体は、光導入用孔を密封するように光導入用孔に固定されているので、カロート外部の塵、ほこりゴミなどが光導入用孔からカロート内部に侵入するのを防止できる。

0039

なお、透明体は、例えば強化ガラスである。

0040

本発明の他の態様に係るカロートは、前記壁部の底壁部上に設置される骨壷置き台を備え、10〜30ルクス程度の明るさの外部光を、前記骨壷置き台上に載置される骨壷の背後と前記骨壷置き台の周囲との少なくとも一方から、間接照明で前記納骨室内に導入するように構成したことを特徴とする。

0041

この態様によると、納骨室内を、睡眠を促す明るさといわれる10〜30ルクス程度の適度な明るさにすることができる。これにより、故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロートを実現できる。

0042

本発明の第2の態様に係る墓は、上記態様のいずれか一つに記載されたカロートと、前記カロート上に載置される墓石とを備えたことを特徴とする。

0043

この態様によると、カロート内部で結露しにくくカロート内部が結露などで汚れるのを抑制することができ、長期間にわたってカロート内部の美観を保つことができ、故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロートを備えた墓を実現できる。

発明の効果

0044

請求項1に記載の発明によれば、内部が結露などで汚れるのを抑制でき、長期間にわたって内部の美観を保つことができ、カロート内部を居心地の良い空間として故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのあるカロートを実現できる。

0045

請求項12に記載の本発明によれば、カロート内部で結露しにくくカロート内部が結露などで汚れるのを抑制することができ、長期間にわたってカロート内部の美観を保つことができ、故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロートを備えた墓を実現できる。

発明を実施するための最良の形態

0046

本発明を具体化した各実施形態を図に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明において、同様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(第1の実施形態)
本発明の第1実施形態に係るカロートとこのカロートを備えた墓を、図1乃至図5に基づいて説明する。図1は第1実施形態に係るカロートを備えた墓の全体を示している。図2図1に示す墓の中央部に沿った縦断面図であり、図3は墓の墓石と拝石と飾り板を外した状態で図1に示すカロートを上から見た平面図である。また、図4図3のA−A矢視断面図であり、図5は第1実施形態に係るカロートを示す斜視図である。

0047

図1および図2に示すように、墓1は、カロート2と、カロート2上にそれぞれ載置された墓石3および拝石4とを備えている。墓石3は、芝台5と、芝台5上に固定された竿石6とを備えている。芝台5の左右上部には、花筒7がそれぞれ設けられている。

0048

カロート2は、図2乃至図5に示すように、箱型の納骨室8を形成する壁部として、底壁部9と、左右の側壁部10、11と、後壁部12と、前蓋13とを備えている。

0049

底壁部9は、御影石などの石材で構成されている。納骨室8の正面、つまりカロート2の正面には開口部14が形成されている。この開口部14は、納骨室8を形成する壁部の一部を構成する取り外し可能な前蓋13で塞がれている。

0050

そして、本実施形態では、前蓋13と共に納骨室8の周壁を形成する左右の側壁部10,11および後壁部12がそれぞれ外壁と内壁とを有する2重壁構造となっている。

0051

左の側壁部10は、図3および図4に示すように、第1の石材、例えば御影石で構成された外壁15と、外壁15に固定され第2の石材、例えば大理石で構成された内壁16とを有する2重壁構造となっている。外壁15と内壁16の間には、断熱層としての空気層17が設けられている。外壁15と内壁16の間に所定の間隔の空気層17を設けるために、外壁15の内面と内壁16の外面との間には複数のスペーサ(図示省略)を配置して接着剤、例えば耐震ボンドで外壁15と内壁16を接合してある。

0052

右の側壁部11は、第3および図4に示すように、第1の石材、例えば御影石で構成された外壁18と、外壁18に固定され第2の石材、例えば大理石で構成された内壁19とを有する2重壁構造となっている。外壁18と内壁19の間には、断熱層としての空気層20が設けられている。外壁18と内壁19の間に所定の間隔の空気層20を設けるために、外壁18の内面と内壁19の外面との間には複数のスペーサ(図示省略)を配置して接着剤、例えば耐震ボンドで外壁18と内壁19を接合してある。

0053

そして、後壁部12は、図2および図3に示すように、第1の石材、例えば御影石で構成された外壁21と、外壁21に固定され第2の石材、例えば大理石で構成された内壁22とを有する2重壁構造となっている。外壁21と内壁22の間には、断熱層としての空気層23が設けられている。外壁21と内壁22の間に所定の間隔の空気層23を設けるために、外壁21の内面と内壁22の外面との間には複数のスペーサ(図示省略)を配置して接着剤、例えば耐震ボンドで外壁21と内壁22を接合してある。

0054

また、図5に示すように、左右の側壁部10、11の外壁15、18には、前蓋13の左右の端部を摺動可能に案内するためのガイド溝10a,11aがそれぞれ形成されている。これによって、前蓋13が取外し可能になっている。

0055

また、図2図4および図5に示すように、カロート2の納骨室8は上部の開口部24を有している。左右の側壁部10、11および後壁部12の上端内周部には、各壁部10、11、12の外壁15,18,21と内壁16,19,22の各接合部を隠すための飾り板25、26、27が、各壁部10、11、12の上端面とそれぞれ同一面を形成するようにそれぞれ接着剤、例えば耐震ボンドで接合されている。

0056

つまり、飾り板25は、左の側壁部10の外壁15と内壁16の接合部を隠している。また、飾り板26は、右の側壁部11の外壁18と内壁19の接合部を隠している。そして、飾り板27は、後へ基部12の外壁21と内壁22の接合部を隠している。

0057

このような構成を有するカロート2は、図2乃至図4に示すように、地盤30上に形成したコンクリート製の基礎31の上に設置される。また、図1および図2に示すように、カロート2の各壁部10、11、12の上端面には、カロート2の納骨室8の上部の開口部24の略半分を塞ぐように墓石3の芝台5が載置されていると共に、その上部の開口部24の残りの部分を塞ぐように、拝石4が載置されている。

0058

また、本実施形態では、底壁部9上に骨壷33が置かれる。

0059

以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。

0060

○前蓋13と共に箱型の納骨室8の周壁を形成する左右の側壁部10,11および後壁部12全体を外壁15、18、21と内壁16、19、22とを有する2重壁構造にしたので、カロート2内部で結露しにくくなり、カロート2内部が結露などで汚れるのを抑制することができる。また、長期間にわたってカロート2内部の美観を保つことができ、故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロート2を実現できる。

0061

○左の側壁部10の外壁15と内壁16の間には、空気層17が設けられている。右の側壁部11の外壁18と内壁19の間には、空気層20が設けられている。そして、後壁部12の外壁21と内壁22の間に、空気層23が設けられている。このように、左右の側壁部10,11および後壁部12では、外壁と内壁との間にそれぞれ設けた空気層17、20、23の断熱効果により熱が遮断されるので、カロート2外部の温度が各壁部を介してカロート2内部に伝わりにくくなり、四季を通じての外部温度の変化による影響を受けにくくなる。これにより、より一層結露しにくくなるので、カロート2内部が結露などで汚れるのをさらに抑制することができ、さらに長期間にわたって内部の美観を保つことができる。

0062

○左右の側壁部10,11および後壁部12を、石材で構成された各外壁15、18、21と石材で構成された各内壁16、19、22とを有する2重壁構造としたので、内部が結露などで汚れるのを抑制することができ、長期間にわたって内部の美観を保つことができる。また、内壁の石材、例えば大理石にモザイクのようなデザインを施すことで、カロート2内部のデザイン選択の自由度が増す。

0063

○左右の側壁部10,11および後壁部12の各外壁15、18、22と各内壁16、19、22を異種の石材で構成することで、カロート2外部の温度が各壁部を介してカロート2内部に伝わりにくくなり、四季を通じての外部温度の変化による影響を受けにくくなる。これにより、より一層結露しにくくなるので、カロート2内部が結露などで汚れるのをさらに抑制することができ、さらに長期間にわたって内部の美観を保つことができる。

0064

○各外壁15、18、22の石材として例えば堅牢な御影石を用い、各内壁16、19、22の石材として例えば大理石を用いることで、堅牢でかつカロート2内部が優れた美感のあるカロート2を実現できる。

0065

○大理石などの石材を用いた各内壁16、19、22にモザイクのようなデザインを施すことで、冷たいイメージではなく、故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロート2を実現できる。

0066

○左右の側壁部10、11および後壁部12の上端内周部には、各壁部10、11、12の外壁と内壁の接合部を隠すための飾り板25、26、27が、各壁部10、11、12の上端面とそれぞれ同一面を形成するように接合されている。これにより、各壁部における外壁と内壁の接合部が飾り板25、26、27で隠れるので、上から見た際の見映えが良くなると共に、飾り板を設けたことでカロート2の補強にもなるので、より堅牢なカロートを実現できる。

0067

○左右の側壁部10,11および後壁部12の各外壁15、18、22と各内壁16、19、22は耐震ボンドで接合されているので、地震に対しても強度のある、より堅牢なカロート2を実現できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るカロートとこのカロートを備えた墓を、図6乃至図10に基づいて説明する。図6は第2実施形態に係るカロートを備えた墓の中央部に沿った縦断面図である。図7図6のB−B矢視断面図、図8図6のC−C矢視断面図、図9図7のD−D矢視断面図、図10図6のE−E線に沿った断面図、そして、図11図7のF−F線に沿った断面図である。

0068

第2実施形態に係るカロート2は、以下の構成に特徴がある。
(1)上記第1実施形態では、前蓋13と共に納骨室8の周壁を形成する左右の側壁部10,11および後壁部12がそれぞれ外壁と内壁とを有する2重壁構造となっている。これに対して、第2実施形態では、納骨室8の周壁を形成する壁部全体が2重壁構造になっている。
(2)カロート2内部に外部光を取り入れて、カロート2内部がある程度の明るさのある環境にしている。

0069

具体的には、第2実施形態に係るカロート2では、図6に示すように、左右の側壁部10,11および後壁部12がそれぞれ外壁と内壁とを有する2重壁構造となっているのに加えて、前蓋13の内側にも内壁40を設けて、納骨室8の周壁を形成する壁部全体を2重壁構造にしている。内壁40は、第2の石材、例えば大理石で構成されており、前蓋13と内壁40の間には、断熱層としての空気層41が設けられている。

0070

また、本実施形態に係るカロート2は、納骨室8の底部全体を覆う大きさの底壁部50を備えている。この底壁部50と基礎31の間に断熱層としての空気層51が形成されている。これによって、納骨室8を形成する壁部の底壁部50も、2重壁構造になっている。

0071

また、上記第1実施形態では、カロート2の各壁部10、11、12の上端面には、カロート2の納骨室8の上部の開口部24の略半分を塞ぐように墓石3の芝台5が直接に載置されていると共に、その上部の開口部24の残りの部分を塞ぐように、拝石4が直接に載置されている(図2参照)。これに対して、本実施形態に係るカロート2は、図6に示すように、納骨室8の上部の開口部24全体を覆う上壁部を構成する2つの上壁52,53を備えている。上壁52,53は、左右の側壁部10、11および後壁部12の上端内周部上に載置されるようになっている(図6図7参照)。また、上壁52,53は、左右の側壁部10、11および後壁部12の上端内周部上に載置した際に、各壁部10、11、12の上端面とそれぞれ同一面を形成するような厚さに形成されている。そして、上壁52と拝石4との間および上壁53と石5の間には、それぞれ空気層54が形成されるようになっている。これにより、納骨室8を形成する壁部の上壁部も、2重壁構造になっている。

0072

また、本実施形態では、カロート2内部に外部光を取り入れるために、カロート2は以下のような構成を有する。

0073

底壁部50上には、図6に示すように、2枚のガラス板60,61が所定の間隔で固定されている。2枚のガラス板60,61上に、骨壷置き台62が固定されている。これにより、2枚のガラス板60,61と骨壷置き台62と底壁部50とにより、隙間63が形成されている(図6図9参照)。

0074

左右の側壁部10、11および後壁部12のそれぞれに、外部光を納骨室8内に導入する光導入用孔と、光導入用孔を密封するように光導入用孔に固定された透明体としての強化ガラスとが設けられている。

0075

左の側壁部10の外壁15および内壁16には、図7および図9に示すように、隙間63に通じる光導入用孔64および光導入用孔65がそれぞれ3つずつ形成されている。3つの光導入用孔64には透明体としての円柱形の強化ガラス66が、3つの光導入用孔65には、透明体としての円柱形の強化ガラス67がそれぞれ嵌め込まれている。このような構成により、左の側壁部10側では、外部光は、3つの光導入用孔64内の強化ガラス66および3つの光導入用孔65内の強化ガラス67をそれぞれ透過して隙間63に入り、さらに、ガラス板60,61を透過して骨壷置き台62の周囲から、間接照明で納骨室8内に導入される。

0076

右の側壁部11の外壁18および内壁19には、図7図9および図11に示すように、隙間63に通じる光導入用孔74および光導入用孔75がそれぞれ3つずつ形成されている。3つの光導入用孔74には円柱形の強化ガラス76が、3つの光導入用孔75には円柱形の強化ガラス77がそれぞれ嵌め込まれている。このような構成により、右の側壁部11側では、外部光は、3つの光導入用孔74内の強化ガラス76および3つの光導入用孔75内の強化ガラス77をそれぞれ透過して隙間73に入り、さらに、ガラス板60,61を透過して骨壷置き台62の周囲から、間接照明で納骨室8内に導入される。

0077

後壁部12の外壁21および内壁22には、図6図8および図10に示すように、高さ方向の中間部付近に、納骨室8に通じる光導入用孔84および光導入用孔85がそれぞれ3つずつ形成されている。3つの光導入用孔84には円柱形の強化ガラス86が、3つの光導入用孔85には、円柱形の強化ガラス87がそれぞれ嵌め込まれている。3つの光導入用孔85のある部分の内壁22には、内壁22に近接した位置で遮光板88が複数の固定ピンなどで固定されている。このような構成により、後壁部12側では、外部光は、3つの光導入用孔84内の強化ガラス86および3つの光導入用孔85内の強化ガラス87をそれぞれ透過し、遮光板88の周囲(骨壷置き台62の周囲)から間接照明で納骨室8内に導入される。

0078

そして、側壁部11の光導入用孔74および光導入用孔75、側壁部11の光導入用孔74および光導入用孔75、および後壁部12の光導入用孔84および光導入用孔85から導入する外部光は、10〜30ルクス程度の明るさになるように、各光導入用孔の大きさを設定してある。

0079

以上のように構成された第2実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。

0080

○納骨室8の周壁を形成する壁部全体が2重壁構造になっているので、カロート2内部でより一層結露しにくくなり、カロート2内部が結露などで汚れるのを抑制することができる。また、長期間にわたってカロート2内部の美観を保つことができ、故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロート2を実現できる。

0081

○真っ暗で冷たいイメージのあるカロート2内部に外部光を間接照明で取り入れることで、カロート2内部がある程度の明るさのある環境になるので、冷たいイメージではなく、故人の霊および自分に対して心のこもった温かみのある内部の美しいカロート2を実現できる。

0082

○各強化ガラス65,66,75,76,85,86は、それぞれ光導入用孔64,65,74,75,84,85を密封するように各光導入用孔にそれぞれ固定されているので、カロート2外部の塵、ほこり、ゴミなどが各光導入用孔からカロート2内部に侵入するのを防止できる。

0083

○側壁部11の光導入用孔74および光導入用孔75、側壁部11の光導入用孔74および光導入用孔75、および後壁部12の光導入用孔84および光導入用孔85から導入する外部光は、10〜30ルクス程度の明るさであるので、納骨室8内部に光合成により雑草が生えたりしない。

0084

なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記各実施形態では、前蓋13と共に納骨室8の周壁を形成する左右の側壁部10,11および後壁部12がそれぞれ外壁と内壁とを有する2重壁構造となっている。また、左右の側壁部10,11および後壁部12の外壁と内壁の間には、それぞれ空気層を積極的に設けた3重構造になっている。しかし、本発明は、外壁と内壁の間に空気層を積極的に設けない2重壁構造のカロートにも適用可能である。なお、「外壁と内壁の間に空気層を積極的に設けない2重壁構造」には、外壁と内壁を耐震ボンドのような接着剤で接合する際に、外壁と内壁の間に隙間ができた2重壁構造も含まれる。
・上記各実施形態において、納骨室8の周壁を形成する前蓋13、左右の側壁部10,11および後壁部12の各外壁は石材で構成し、それらの各内壁は石材以外の素材で構成した2重壁構造のカロートにも本発明は適用可能である。このような構成のカロートによると、内壁として用いる石材以外の素材の種類・材質・色・などを適宜選択することで、カロート内部が優れた美感のあるカロートを実現できると共に、デザイン選択の自由度が増える。
・上記各実施形態において、外壁と内壁の間の空気層に代えて、断熱層として断熱ボードを配置した構成にも本発明は適用可能である。

図面の簡単な説明

0085

第1実施形態に係るカロートを備えた墓の全体を示す斜視図。
図1に示す墓の中央部に沿った縦断面図。
図1に示すカロート(墓の墓石と拝石と飾り板を外した状態)の平面図。
図3のA−A矢視断面図。
図1に示すカロートを示す斜視図。
第2実施形態に係るカロートを備えた墓の全体を示す斜視図。
図6のB−B矢視断面図。
図6のC−C矢視断面図。
図7のD−D矢視断面図。
図6のE−E線に沿った断面図。
図7のF−F線に沿った断面図。

符号の説明

0086

1…墓、2…カロート、3…墓石、4…拝石、8…納骨室、9…底壁部、
10,11…左右の側壁部、12…後壁部、13…前蓋、14…開口部、
15,18,21…外壁、16,19,22…内壁、
17,20,23…空気層、24…上部の開口部、
25,26,27…飾り板、64,65,74,75,84,85…光導入用孔、65,66,75,76,85,86…強化ガラス。

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