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技術 車両用シート制御システム

出願人 トヨタ自動車株式会社
発明者 服部恒司岡田直樹
出願日 2006年11月17日 (14年1ヶ月経過) 出願番号 2006-311225
公開日 2008年6月5日 (12年6ヶ月経過) 公開番号 2008-126728
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席 椅子の脚、座部、背もたれ及び付属物
主要キーワード 両側サイド 仮想軸線 視認動作 拘束度 サポート量 選択ギア シフト位置検出器 基準値β
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年6月5日)のものです。
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図面 (18)

課題

より一層、乗員の感覚に合ったタイミングで乗員を拘束することが可能な車両用シート制御システムを提供する。

解決手段

車両用シート制御システム10は、車両60の進行方向前方カーブ旋回前に、制御回路28において、この進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度に加えて、運転者が車両60のカーブ旋回前に行うブレーキ操作の有無が判断される。そして、制御回路28において横加速度の推定値基準値を上回り、且つ、運転者によって車両60のカーブ旋回前にブレーキ操作が行われたことが判断された場合には、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される。これにより、横加速度の予測結果のみに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される場合に比して、より一層、運転者の運転感覚に合った的確なタイミングで運転者を拘束することが可能となる。

概要

背景

この種の車両用シート制御システムとしては、次のものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。例えば、特許文献1及び特許文献2には、車両用シートサイドサポート部のサポート量を調節可能な装置の例が開示されている。これらの例では、カーブ曲率半径と車両の走行速度とに基づいてカーブ走行時の横加速度が予測され、この横加速度の予測結果に基づいて運転席シートのサイドサポート部のサポート量が調整されるようになっている。
特開2003−2094号公報
特表2003−532577号公報
特開平5−229373号公報
特開2000−155937号公報
特開2004−259043号公報

概要

より一層、乗員の感覚に合ったタイミングで乗員を拘束することが可能な車両用シート制御システムを提供する。車両用シート制御システム10は、車両60の進行方向前方カーブ旋回前に、制御回路28において、この進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度に加えて、運転者が車両60のカーブ旋回前に行うブレーキ操作の有無が判断される。そして、制御回路28において横加速度の推定値基準値を上回り、且つ、運転者によって車両60のカーブ旋回前にブレーキ操作が行われたことが判断された場合には、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される。これにより、横加速度の予測結果のみに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される場合に比して、より一層、運転者の運転感覚に合った的確なタイミングで運転者を拘束することが可能となる。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、より一層、乗員の感覚に合ったタイミングで乗員を拘束することが可能な車両用シート制御システムを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

シート本体部に対して変位可能に設けられて着座乗員に対する拘束度増減可能な拘束部を有して構成された車両用シートと、前記拘束部を前記シート本体部に対して乗員拘束方向へ変位させるための駆動手段と、自車両が走行する走行路進行方向前方カーブ曲率半径を検出するための曲率半径検出手段と、自車両の速度を検出するための速度検出手段と、自車両の乗員が自車両のカーブ旋回前に行う旋回前動作の有無を検出するための旋回前動作検出手段と、前記曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径及び前記速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から自車両の進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度を推定するための推定手段と、前記推定手段によって推定された自車両の横加速度が予め定められた基準値を上回り、且つ、前記旋回前動作検出手段によって乗員の旋回前動作が有ったことが検出された場合に、前記拘束部が前記シート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする車両用シート制御システム

請求項2

シート本体部に対して変位可能に設けられて着座乗員に対する拘束度を増減可能な拘束部を有して構成された車両用シートと、前記拘束部を前記シート本体部に対して乗員拘束方向へ変位させるための駆動手段と、自車両が走行する走行路の進行方向前方のカーブの曲率半径を検出するための曲率半径検出手段と、自車両の速度を検出するための速度検出手段と、自車両の車両前後方向の減速度を検出するための減速度検出手段と、自車両の乗員が自車両のカーブ旋回前に行う旋回前動作の有無を検出するための旋回前動作検出手段と、前記曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径及び前記速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から自車両の進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度を推定するための推定手段と、前記推定手段によって推定された自車両の横加速度が予め定められた基準値を上回り、前記旋回前動作検出手段によって乗員の旋回前動作が有ったことが検出され、且つ、前記減速度検出手段によって検出された自車両の車両前後方向の減速度が予め定められた基準値を上回る場合に、前記拘束部が前記シート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする車両用シート制御システム。

請求項3

前記旋回前動作検出手段は、前記旋回前動作の有無として乗員が自車両を減速させる減速操作の有無を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート制御システム。

請求項4

前記旋回前動作検出手段は、前記減速操作の有無として乗員による自車両のブレーキ操作の有無を検出することを特徴とする請求項3に記載の車両用シート制御システム。

請求項5

前記旋回前動作検出手段は、前記減速操作の有無として乗員による自車両の変速機シフトダウン操作の有無を検出することを特徴とする請求項3に記載の車両用シート制御システム。

請求項6

前記旋回前動作検出手段は、前記旋回前動作の有無として乗員が自車両の進行方向前方のカーブを視認する視認動作の有無を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート制御システム。

請求項7

シート本体部に対して変位可能に設けられて着座乗員に対する拘束度を増減可能な拘束部を有して構成された車両用シートと、前記拘束部を前記シート本体部に対して乗員拘束方向へ変位させるための駆動手段と、自車両が走行する走行路の進行方向前方のカーブの曲率半径を検出するための曲率半径検出手段と、自車両の速度を検出するための速度検出手段と、自車両の変速機が変速手段によってシフトダウンされたことを検出するためのシフトダウン検出手段と、前記曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径及び前記速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から自車両の進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度を推定するための推定手段と、前記推定手段によって推定された自車両の横加速度が予め定められた基準値を上回り、且つ、前記シフトダウン検出手段の検出結果に基づいて前記変速機がシフトダウンされたことが検出された場合に、前記拘束部が前記シート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする車両用シート制御システム。

請求項8

前記変速手段は、自車両が走行する走行路上の自車位置から前記進行方向前方のカーブまでの距離を検出するための距離検出手段と、前記変速機をシフトダウンさせることが可能な自動変速手段と、前記距離検出手段によって検出された距離、前記曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径、及び、前記速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から前記変速機のシフトダウンの要否を判断するための判断手段と、前記判断手段によって前記変速機のシフトダウンが必要と判断された場合に、前記変速機がシフトダウンされるように前記自動変速手段を制御する自動変速制御手段と、を備えることを特徴とする請求項7に記載の車両用シート制御システム。

技術分野

0001

本発明は、車両用シート制御システム係り、特に車両用シート拘束部をシート本体部に対して変位させることで着座乗員に対する拘束度増減可能な構成を備えた車両用シート制御システムに関する。

背景技術

0002

この種の車両用シート制御システムとしては、次のものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。例えば、特許文献1及び特許文献2には、車両用シートのサイドサポート部のサポート量を調節可能な装置の例が開示されている。これらの例では、カーブ曲率半径と車両の走行速度とに基づいてカーブ走行時の横加速度が予測され、この横加速度の予測結果に基づいて運転席シートのサイドサポート部のサポート量が調整されるようになっている。
特開2003−2094号公報
特表2003−532577号公報
特開平5−229373号公報
特開2000−155937号公報
特開2004−259043号公報

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の例では、車両がカーブを走行するときには車両用シートのサイドサポート部で乗員を拘束し得るが、より一層、乗員の感覚に合ったタイミングで乗員を拘束するためには改善の余地がある。

0004

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、より一層、乗員の感覚に合ったタイミングで乗員を拘束することが可能な車両用シート制御システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用シート制御システムは、シート本体部に対して変位可能に設けられて着座乗員に対する拘束度を増減可能な拘束部を有して構成された車両用シートと、前記拘束部を前記シート本体部に対して乗員拘束方向へ変位させるための駆動手段と、自車両が走行する走行路進行方向前方のカーブの曲率半径を検出するための曲率半径検出手段と、自車両の速度を検出するための速度検出手段と、自車両の乗員が自車両のカーブ旋回前に行う旋回前動作の有無を検出するための旋回前動作検出手段と、前記曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径及び前記速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から自車両の進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度を推定するための推定手段と、前記推定手段によって推定された自車両の横加速度が予め定められた基準値を上回り、且つ、前記旋回前動作検出手段によって乗員の旋回前動作が有ったことが検出された場合に、前記拘束部が前記シート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする。

0006

請求項1に記載の車両用シート制御システムでは、車両の走行時に自車両が走行する走行路の進行方向前方にカーブが存在する場合には、この進行方向前方のカーブの曲率半径が曲率半径検出手段によって検出され、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度が速度検出手段によって検出される。また、この曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径及び速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度が推定手段によって推定される。さらに、この進行方向前方のカーブ旋回前には、自車両の乗員が自車両のカーブ旋回前に行う旋回前動作の有無が旋回前動作検出手段によって検出される。そして、上述の推定手段によって推定された自車両の横加速度が予め定められた基準値を上回り、且つ、旋回前動作検出手段によって乗員の旋回前動作が有ったことが検出された場合には、拘束部がシート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように駆動制御手段によって駆動手段が制御される。

0007

このように、請求項1に記載の車両用シート制御システムによれば、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度に加えて、自車両の乗員が自車両のカーブ旋回前に行う旋回前動作の有無が判断され、これらに基づいて車両用シートの拘束部が乗員拘束方向に変位される。これにより、横加速度の予測結果のみに基づいて車両用シートの拘束部が乗員拘束方向に変位される場合に比して、より一層、乗員の感覚に合った的確なタイミングで乗員を拘束することが可能となる。

0008

前記課題を解決するために、請求項2に記載の車両用シート制御システムは、シート本体部に対して変位可能に設けられて着座乗員に対する拘束度を増減可能な拘束部を有して構成された車両用シートと、前記拘束部を前記シート本体部に対して乗員拘束方向へ変位させるための駆動手段と、自車両が走行する走行路の進行方向前方のカーブの曲率半径を検出するための曲率半径検出手段と、自車両の速度を検出するための速度検出手段と、自車両の車両前後方向の減速度を検出するための減速度検出手段と、自車両の乗員が自車両のカーブ旋回前に行う旋回前動作の有無を検出するための旋回前動作検出手段と、前記曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径及び前記速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から自車両の進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度を推定するための推定手段と、前記推定手段によって推定された自車両の横加速度が予め定められた基準値を上回り、前記旋回前動作検出手段によって乗員の旋回前動作が有ったことが検出され、且つ、前記減速度検出手段によって検出された自車両の車両前後方向の減速度が予め定められた基準値を上回る場合に、前記拘束部が前記シート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする。

0009

請求項2に記載の車両用シート制御システムでは、車両の走行時に自車両が走行する走行路の進行方向前方にカーブが存在する場合には、この進行方向前方のカーブの曲率半径が曲率半径検出手段によって検出され、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度が速度検出手段によって検出される。また、この曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径及び速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度が推定手段によって推定される。さらに、この進行方向前方のカーブ旋回前には、自車両の乗員が自車両のカーブ旋回前に行う旋回前動作の有無が旋回前動作検出手段によって検出され、さらに、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の自車両の車両前後方向の減速度が減速度検出手段によって検出される。そして、上述の推定手段によって推定された自車両の横加速度が予め定められた基準値を上回り、旋回前動作検出手段によって乗員の旋回前動作が有ったことが検出され、且つ、減速度検出手段によって検出された自車両の車両前後方向の減速度が予め定められた基準値よりも上回った場合には、拘束部がシート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように駆動制御手段によって駆動手段が制御される。

0010

このように、請求項2に記載の車両用シート制御システムによれば、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度に加えて、自車両の乗員が自車両のカーブ旋回前に行う旋回前動作の有無、及び、自車両の車両前後方向の減速度が判断され、これらに基づいて車両用シートの拘束部が乗員拘束方向に変位される。これにより、横加速度の予測結果のみに基づいて車両用シートの拘束部が乗員拘束方向に変位される場合に比して、さらにより一層、乗員の感覚に合った的確なタイミングで乗員を拘束することが可能となる。

0011

請求項3に記載の車両用シート制御システムは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シート制御システムにおいて、前記旋回前動作検出手段は、前記旋回前動作の有無として乗員が自車両を減速させる減速操作の有無を検出することを特徴とする。

0012

請求項3に記載の車両用シート制御システムでは、進行方向前方のカーブ旋回前に、乗員の旋回前動作の有無として自車両を減速させる減速操作の有無が旋回前動作検出手段によって検出される。そして、旋回前動作検出手段によって乗員の自車両を減速させる減速操作が有ったことが検出された場合には、拘束部がシート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように駆動制御手段によって駆動手段が制御される。

0013

このように、請求項3に記載の車両用シート制御システムによれば、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前に、乗員が自車両を減速させる意思を示すことで車両用シートの拘束部を確実に乗員拘束方向に変位させることができる。これにより、乗員の感覚に合ったより的確なタイミングで乗員を拘束することができる。

0014

請求項4に記載の車両用シート制御システムは、請求項3に記載の車両用シート制御システムにおいて、前記旋回前動作検出手段は、前記減速操作の有無として乗員による自車両のブレーキ操作の有無を検出することを特徴とする。

0015

請求項4に記載の車両用シート制御システムでは、進行方向前方のカーブ旋回前に、乗員の自車両を減速させる減速操作の有無として自車両のブレーキ操作の有無が旋回前動作検出手段によって検出される。これにより、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前に、乗員の自車両を減速させる意思を確実に検出することが可能となる。

0016

請求項5に記載の車両用シート制御システムは、請求項3に記載の車両用シート制御システムにおいて、前記旋回前動作検出手段は、前記減速操作の有無として乗員による自車両の変速機シフトダウン操作の有無を検出することを特徴とする。

0017

請求項5に記載の車両用シート制御システムでは、進行方向前方のカーブ旋回前に、乗員の自車両を減速させる減速操作の有無として自車両の変速機のシフトダウン操作の有無が旋回前動作検出手段によって検出される。これにより、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前に、乗員の自車両を減速させる意思を確実に検出することが可能となる。

0018

請求項6に記載の車両用シート制御システムは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シート制御システムにおいて、前記旋回前動作検出手段は、前記旋回前動作の有無として乗員が自車両の進行方向前方のカーブを視認する視認動作の有無を検出することを特徴とする。

0019

請求項6に記載の車両用シート制御システムでは、進行方向前方のカーブ旋回前に、乗員の旋回前動作の有無として乗員が自車両の進行方向前方のカーブを視認する視認動作の有無が旋回前動作検出手段によって検出される。そして、旋回前動作検出手段によって乗員の自車両の進行方向前方のカーブを視認する視認動作が有ったことが検出された場合には、拘束部がシート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように駆動制御手段によって駆動手段が制御される。

0020

このように、請求項6に記載の車両用シート制御システムによれば、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前に、乗員が自車両の進行方向前方のカーブを視認したことに応じて車両用シートの拘束部を確実に乗員拘束方向に変位させることができる。これにより、乗員の感覚に合ったより的確なタイミングで乗員を拘束することができる。

0021

また、前記課題を解決するために、請求項7に記載の車両用シート制御システムは、シート本体部に対して変位可能に設けられて着座乗員に対する拘束度を増減可能な拘束部を有して構成された車両用シートと、前記拘束部を前記シート本体部に対して乗員拘束方向へ変位させるための駆動手段と、自車両が走行する走行路の進行方向前方のカーブの曲率半径を検出するための曲率半径検出手段と、自車両の速度を検出するための速度検出手段と、自車両の変速機が変速手段によってシフトダウンされたことを検出するためのシフトダウン検出手段と、前記曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径及び前記速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から自車両の進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度を推定するための推定手段と、前記推定手段によって推定された自車両の横加速度が予め定められた基準値を上回り、且つ、前記シフトダウン検出手段の検出結果に基づいて前記変速機がシフトダウンされたことが検出された場合に、前記拘束部が前記シート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備えることを特徴とする。

0022

請求項7に記載の車両用シート制御システムでは、車両の走行時に自車両が走行する走行路の進行方向前方にカーブが存在する場合には、この進行方向前方のカーブの曲率半径が曲率半径検出手段によって検出され、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度が速度検出手段によって検出される。また、この曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径及び速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度が推定手段によって推定される。さらに、この進行方向前方のカーブ旋回前には、シフトダウン検出手段によって自車両の変速機のシフトダウンが検出される。そして、上述の推定手段によって推定された自車両の横加速度が予め定められた基準値を上回り、且つ、シフトダウン検出手段の検出結果に基づいて変速機がシフトダウンされたことが検出された場合には、拘束部がシート本体部に対し乗員拘束方向へ変位するように駆動制御手段によって駆動手段が制御される。

0023

このように、請求項7に記載の車両用シート制御システムによれば、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に自車両に発生すると予測される横加速度に加えて、変速機のシフトダウンの有無が判断され、これらに基づいて車両用シートの拘束部が乗員拘束方向に変位される。これにより、横加速度の予測結果のみに基づいて車両用シートの拘束部が乗員拘束方向に変位される場合に比して、より一層、乗員の感覚に合った的確なタイミングで乗員を拘束することが可能となる。

0024

請求項8に記載の車両用シート制御システムは、請求項7に記載の車両用シート制御システムにおいて、前記変速手段は、自車両が走行する走行路上の自車位置から前記進行方向前方のカーブまでの距離を検出するための距離検出手段と、前記変速機をシフトダウンさせることが可能な自動変速手段と、前記距離検出手段によって検出された距離、前記曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径、及び、前記速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から前記変速機のシフトダウンの要否を判断するための判断手段と、前記判断手段によって前記変速機のシフトダウンが必要と判断された場合に、前記変速機がシフトダウンされるように前記自動変速手段を制御する自動変速制御手段と、を備えることを特徴とする。

0025

請求項8に記載の車両用シート制御システムでは、車両の走行時に自車両が走行する走行路の進行方向前方にカーブが存在する場合には、距離検出手段によって自車両が走行する走行路上の自車位置から進行方向前方のカーブまでの距離が検出される。また、この距離検出手段によって検出された距離、上述の曲率半径検出手段によって検出された進行方向前方のカーブの曲率半径、及び、速度検出手段によって検出された自車両の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から変速機のシフトダウンの要否が判断手段によって判断される。そして、この判断手段によって変速機のシフトダウンが必要と判断された場合には、制御手段によって自動変速手段が制御されて変速機がシフトダウンされる。

0026

このように、請求項8に記載の車両用シート制御システムによれば、自車両の進行方向前方のカーブ旋回前に、変速機のシフトダウンが必要と判断された場合には、乗員が特別な操作をすること無く、変速機を変速手段によって自動的にシフトダウンさせることができる。

発明の効果

0027

以上詳述したように、本発明によれば、横加速度の予測結果のみに基づいて車両用シートの拘束部が乗員拘束方向に変位される場合に比して、より一層、乗員の感覚に合った的確なタイミングで乗員を拘束することが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0028

[第一実施形態]
以下、図1乃至図4を参照しながら、本発明の第一実施形態について説明する。

0029

図1には、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10の全体構成を示すブロック図が示されており、図2には本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に設けられた車両用シート12の正面図が示されている。また、図3には本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に設けられた車両用シート12の動作を説明する図が平面図で示されており、図4には、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10の動作を示すフローチャートが示されている。なお、図1乃至図3において、矢印Fr、矢印Out、矢印Upは、それぞれ車両前後方向前側車両幅方向外側車両上下方向上側を示すものである。

0030

図1に示されるように、本実施形態に係る車両用シート制御システム10において、車両用シート12は、車両60の運転座席に設けられている。この車両用シート12には、シートバック18が設けられており、このシートバック18の両側サイド部には、この両側サイド部の上下方向に沿って形成されたサイドフレーム20が内蔵されている。

0031

サイドフレーム20は、図2に示されるように、その上下端部がシートバック18に内蔵されたメインフレーム22の上下端部に略車両上下方向に延びる仮想軸線Lを回動軸としてそれぞれ回動自在に連結されている。また、車両用シート12のシートバック18には、図1に示されるように、一対の駆動モータ24(駆動手段)が内蔵されており、各サイドフレーム20は、この駆動モータ24により回動される構成となっている。そして、シートバック18の両側サイド部は、サイドフレーム20の回動に伴いシートバック中央部19(シート本体部)に対して開閉する可動サイドサポート部26(拘束部)とされている。

0032

この可動サイドサポート部26は、図3実線で示される如く中立状態NORMAL)と、図3想像線L1(一点鎖線)で示される如く閉じた状態(CLOSE)と、図3の想像線L2(二点鎖線)で示される如く開いた状態(OPEN)とを取り得るようにシートバック中央部19に対して設けられている。なお、この図3の想像線L1(一点鎖線)で示される如く可動サイドサポート部26が閉じた状態(CLOSE)では、着座運転者に対する拘束度が最も高く、図3の想像線L2(二点鎖線)で示される如く可動サイドサポート部26が開いた状態(OPEN)では、着座運転者に対する拘束度が最も低くなる。

0033

また、図1に示されるように、本実施形態の車両用シート制御システム10では、車両60の適宜位置制御回路28が備えられ、この制御回路28に、イグニッションスイッチ30、ナビゲーション装置32(曲率半径検出手段)、車速センサ34(速度検出手段)、横加速度センサ36、ペダル操作検出器38(旋回前動作検出手段)が接続された構成となっている。

0034

イグニッションスイッチ30は、車両60に設けられたエンジン始動操作部(例えば、イグニッションキーエンジンスタートタン)が始動操作されたことに伴い制御回路28にエンジン始動開始信号を出力し、エンジン始動操作部が終了操作されたことに伴い制御回路28にエンジン停止信号を出力するように構成されている。

0035

ナビゲーション装置32は、例えば、走行路に存在するカーブ、及び、この各カーブの曲率半径等の走行路のデータを予め記憶している。そして、GPS用人工衛星等の外部から得られた自車位置データに基づいて、上述の予め記憶した走行路の記憶データから車両60が走行する走行路の進行方向前方のカーブの有無を示すデータ、及び、走行路の進行方向前方にカーブが有る場合には、このカーブの曲率半径やカーブの全長等を示すデータを算出(検出)し、これらのデータを制御回路28に出力可能とされている。

0036

車速センサ34は、例えば、車両60の走行速度に応じたパルス信号を発生可能な構成とされており、このパルス信号を制御回路28に出力可能とされている。

0037

横加速度センサ36は、例えば、車両60に発生した車両幅方向加速度に応じた信号を発生可能な構成とされており、この信号を制御回路28に出力可能とされている。

0038

ペダル操作検出器38は、例えば、車両60に設けられたブレーキペダル64が運転者によって踏まれていないときにはスイッチオフとなる一方で、ブレーキペダル64が踏まれたときにはスイッチオンとなる構成とされており、このスイッチのオンオフに応じた信号を制御回路28に出力可能とされている。

0039

制御回路28は、CPU、ROM、RAM等を備えた電気回路で構成されており、上述のナビゲーション装置32から出力されたデータ、及び、車速センサ34、横加速度センサ36、ペダル操作検出器38から出力された各信号を入力して駆動モータ24を作動させる構成である。なお、この制御回路28の動作については以下に詳述する。

0040

次に、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10の動作について説明する。

0041

運転者が車両60に設けられたエンジン始動操作部(例えば、イグニッションキーやエンジンスタートボタン)を始動操作すると、イグニッションスイッチ30は、制御回路28にエンジン始動開始信号を出力する。制御回路28は、イグニッションスイッチ30から出力された始動開始信号を入力すると、図4に示されるプログラム処理を開始する。なお、図4に示されるプログラム処理の開始時、可動サイドサポート部26は、中立状態(「NORMAL」)とされている。

0042

制御回路28は、図4に示されるプログラム処理を開始すると、先ず、ナビゲーション装置32から出力されたデータを入力する(ステップS1)。そして、制御回路28は、上述のナビゲーション装置32から出力されたデータから車両60が走行する走行路の進行方向前方にカーブが有るか否かを判断する(ステップS2)。

0043

ここで、車両60が直線道路を走行する等により進行方向前方にカーブが無い場合には、ナビゲーション装置32から車両60が走行する走行路の進行方向前方にカーブが有ることを示すデータが制御回路28に出力されない。従って、この場合には、制御回路28は、車両60が走行する走行路の進行方向前方にカーブが無いと判断し(ステップS2:NO)、ステップS1の処理に戻る。そして、制御回路28は、ナビゲーション装置32から出力されたデータから車両60が走行する走行路の進行方向前方にカーブが有ると判断するまで、ステップS1〜ステップS2の処理を繰り返し行う。

0044

一方、車両60の走行に伴い、車両60が進行方向前方のカーブに近づくと、ナビゲーション装置32から車両60が走行する走行路の進行方向前方にカーブが有ることを示すデータが制御回路28に出力される。従って、制御回路28は、ステップS1〜ステップS2の処理を繰り返し行う中のステップS2の処理で、ナビゲーション装置32から出力されたデータから車両60が走行する走行路の進行方向前方にカーブが有ると判断する(ステップS2:YES

0045

続いて、制御回路28は、車速センサ34から出力されたパルス信号を検出することで、車両60のカーブ旋回前の速度を検出する(ステップS3)。そして、制御回路28は、上述のステップS1にて入力した進行方向前方のカーブの曲率半径を示すデータ、及び、ステップS3にて検出した車両60の進行方向前方のカーブ旋回前の速度から進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の値を推定し、この横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回るか否かを判断する(ステップS4)。

0046

ここで、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が大きい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が遅い場合には、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値は小さくなる。従って、この場合、制御回路28は、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回らないと判断する(ステップS4:NO)。そして、制御回路28は、ステップS1の処理に戻る。

0047

一方、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合には、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値は大きくなる。従って、この場合、制御回路28は、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回ると判断する(ステップS4:YES)。なお、本実施形態では、この制御回路28が行うステップS4の処理が本発明に係る推定手段に相当する。

0048

そして、制御回路28は、ペダル操作検出器38から出力された信号を検出し(ステップS5)、ペダル操作検出器38からスイッチオン信号が出力されたか否か、すなわち、ブレーキペダル64が踏まれてブレーキオンとなったか否かを判断する(ステップS6)。

0049

ここで、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合には、一般に、車両60のカーブ旋回前に運転者がブレーキペダル64を踏んでブレーキオンとし、車両60を減速させる。従って、このように、車両60のカーブ旋回前に運転者がブレーキペダル64を踏んでブレーキをオンとし、車両60を減速させた場合には、制御回路28は、ブレーキペダル64が踏まれてブレーキオンとなったと判断する(ステップS6:YES)。そして、制御回路28は、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向(運転者拘束方向)に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0050

このように、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10では、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合に、運転者が車両60のカーブ旋回前にブレーキペダル64を踏んでブレーキをオンとすると、カーブ旋回に備えて可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者を拘束する。なお、本実施形態では、この制御回路28が行うステップS7の処理が本発明に係る駆動制御手段に相当する。

0051

続いて、制御回路28は、車両60がカーブを通過(カーブ終了)したか否かを判断する(ステップS8)。このとき、制御回路28は、例えば、ステップS1にて入力したナビゲーション装置32からのカーブの全長を示すデータ、及び、図示しない積算距離検出器から得られる車両の走行距離等から車両60がカーブを通過(カーブ終了)したか否かを判断する。なお、制御回路28は、例えば、ナビゲーション装置32から新たに出力された自車位置情報等から車両60がカーブを通過(カーブ終了)したか否かを判断しても良い。

0052

そして、制御回路28は、車両60がカーブを通過(カーブ終了)していないと判断した場合(ステップS8:NO)には、ステップS7に戻る。一方、制御回路28は、車両60がカーブを通過(カーブ終了)したと判断した場合(ステップS8:YES)には、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を開方向に回動させて元の状態(NORMAL)とする(ステップS9)。

0053

このように、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10では、車両60のカーブ旋回に備えて可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者を拘束された後に、車両60がカーブを通過した場合には、可動サイドサポート部26が元の状態(NORMAL)に戻り、運転者の快適な着座姿勢が確保される。

0054

また、上記では、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回ると判断され(ステップS4:YES)、且つ、車両60のカーブ旋回前に運転者がブレーキペダル64を踏んでブレーキをオンとし、車両60を減速させた場合(ステップS6:YES)について説明したが、車両60のカーブ旋回前に運転者がブレーキペダル64を踏まなかった場合には、次の如く動作される。

0055

つまり、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回ると判断された場合(ステップS4:YES)でも、運転者がブレーキペダル64を踏まなかった場合には、制御回路28は、横加速度センサ36から出力された信号を入力し横加速度を検出する(ステップS10)。そして、制御回路28は、この横加速度の検出値が予め定められた基準値βを上回るか否かを判断する(ステップS11)。

0056

ここで、車両60のカーブ旋回前に運転者がブレーキペダル64を踏まなかった場合でも、例えば、車両60が走行するカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ走行時の速度が速い場合には、一般に、カーブ走行中に発生する横加速度の値は大きくなる。従って、この場合、制御回路28は、カーブ走行中に発生した横加速度の検出値が予め定められた基準値βを上回ったと判断する(ステップS11:YES)。そして、この場合、制御回路28は、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0057

このように、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10では、車両60のカーブ旋回前に運転者がブレーキペダル64を踏まなかった場合でも、カーブ走行中に発生した横加速度の値が予め定められた基準値βを上回った場合には、可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者を拘束する。

0058

なお、制御回路28は、運転者がブレーキペダル64を踏まなかったと判断し(ステップS6:NO)、且つ、カーブ走行中に発生した横加速度の検出値が予め定められた基準値βを上回らなかったと判断した場合(ステップS11:NO)には、上述のステップS8と同様に、車両60がカーブを通過(カーブ終了)したか否かを判断する(ステップS12)。そして、制御回路28は、車両60がカーブを通過(カーブ終了)していないと判断した場合(ステップS12:NO)には、ステップS5に戻り、車両60がカーブを通過(カーブ終了)したと判断した場合(ステップS12:YES)には、可動サイドサポート部26をそのままの状態(NORMAL)に維持する(ステップS9)。

0059

また、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回ると判断(ステップS4:YES)されたが、カーブ旋回前に運転者がブレーキペダル64を踏まず、そのまま車両60がカーブを旋回したが、カーブ走行中に運転者がブレーキペダル64を踏んでブレーキをオンとし、車両60を減速させた場合には、制御回路28は、ステップS5、ステップS6、ステップS10〜ステップS12の処理を繰り返し行う中のステップS6の処理でブレーキペダル64が踏まれてブレーキオンとなったと判断する(ステップS6:YES)。そして、制御回路28は、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0060

次に、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10の作用及び効果について説明する。

0061

以上詳述したように、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10によれば、車両60の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度に加えて、運転者が車両60のカーブ旋回前に行うブレーキ操作の有無が判断され(ステップS6)、これらに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される。これにより、横加速度の予測結果(すなわち、ステップS4の処理結果)のみに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される場合に比して、より一層、運転者の運転感覚に合った的確なタイミングで運転者を拘束することが可能となる。

0062

特に、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10によれば、運転者がブレーキ操作の意思を示すことで確実に拘束されるので、運転者の運転感覚に合ったより的確なタイミングで運転者を拘束することができる。また、ブレーキ操作という運転者のカーブに備える動作と可動サイドサポート部26の閉方向への回動動作が略同一タイミングで行われるので、運転者が車と人体感感じるようになり、運転者の運転フィーリングを向上させることが可能となる。

0063

次に、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10の変形例について説明する。

0064

上記実施形態では、車両60が走行する走行路の進行方向前方のカーブの有無、及び、走行路の進行方向前方にカーブが有る場合には、このカーブの曲率半径等を示すデータがナビゲーション装置32の内部で算出(検出)されるように説明したが、次のように変更されても良い。

0065

すなわち、例えば、車両60にビーコン等からの出力情報入力可能な曲率半径検出手段としての情報入力装置を設け、ビーコン等から車両60が走行する走行路の進行方向前方のカーブの有無、及び、カーブの曲率半径等を示すデータが出力され、この情報が上述の情報入力装置で入力されて検出されるように構成されていても良い。

0066

また、車両の前方に曲率半径検出手段としてのカメラ及び解析装置を設け、このカメラからの映像に基づいて車両60が走行する走行路の進行方向前方のカーブの有無、及び、カーブの曲率半径等を示すデータが上述の解析装置において算出(検出)されるように構成されていても良い。

0067

また、上記実施形態では、運転座席に設けられた車両用シート12で運転者を拘束する場合について説明したが、車両用シート12が助手席に設けられて助手席の乗員が拘束されるようにしても良い。

0068

また、上記実施形態では、車両用シート12に設けられたシートバック18のサイドサポート部26を回動させて運転者に対する拘束度を増減するように構成されていたが、例えば、車両用シート12のシートクッションに設けられたサイドサポート部を回動させて運転者に対する拘束度を増減するように構成されていても良く、また、車両用シート12のその他の部位を変位させることで運転者に対する拘束度を増減するように構成されていても良い。

0069

また、上記実施形態では、運転者のカーブ旋回前動作としてブレーキペダル64の操作を検出するようにしたが、運転者のカーブ旋回前動作としてアクセルペダルの操作を検出するようにしても良い。そして、例えば、アクセルペダルの戻し操作(OFF操作)を検出して所定時間が経過したら、運転者のカーブ旋回前に備えた動作であると判断し、これに基づいて可動サイドサポート部26が閉方向(運転者拘束方向)に回動されるように構成されていても良い。

0070

[第二実施形態]
次に、図5図6を参照しながら、本発明の第二実施形態について説明する。

0071

図5には、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120の全体構成を示すブロック図が示されており、図6には、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120の動作を示すフローチャートが示されている。

0072

本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120は、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に減速度センサ40(減速度検出手段)を追加して設けると共に、制御回路28に図6に示されるプログラム処理を行わせるようにしたものである。従って、本発明の第二実施形態において、その他の構成については上記第一実施形態の構成と同一であるので、上記第一実施形態の構成と同一の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。

0073

本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120において、減速度センサ40は、例えば、車両60に発生した車両前後方向の減速度に応じた信号を発生可能な構成とされており、この信号を制御回路28に出力可能とされている。

0074

また、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120において、制御回路28には、イグニッションスイッチ30、ナビゲーション装置32、車速センサ34、横加速度センサ36、ペダル操作検出器38、減速度センサ40が接続されている。そして、制御回路28は、上述のナビゲーション装置32から出力されたデータ、及び、車速センサ34、横加速度センサ36、ペダル操作検出器38、減速度センサ40から出力された各信号を入力して駆動モータ24を作動させる構成である。なお、この制御回路28の動作については以下に詳述する。

0075

次に、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120の動作について説明する。

0076

本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120では、上述の本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10のステップS5の処理に代わりにステップS5A及びステップS5Bの処理が行われ、且つ、上述の本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に対しステップS6の処理が以下の如く変更されている。なお、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120において、以下に説明する処理以外の処理については上記第一実施形態の処理と同一であるので、上記第一実施形態の処理と同一の処理については同一符号を用いてその説明を省略する。

0077

本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120において、制御回路28は、進行方向前方のカーブ旋回前に、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回ると判断すると(ステップS4:YES)、ペダル操作検出器38から出力された信号を検出し(ステップS5A)、さらに、減速度センサ40から出力された信号を入力して車両60に発生した車両前後方向の減速度を検出する(ステップS5B)。

0078

続いて、制御回路28は、ペダル操作検出器38からスイッチオン信号が出力されたか否か、すなわち、ブレーキペダル64が踏まれてブレーキオンとなったか否かを判断すると共に、ブレーキペダル64が踏まれてブレーキオンとされたときには、上述のステップS5Bで検出した減速度の値が予め定められた基準値γを上回るか否かを判断する(ステップS6)。

0079

このとき、車両60のカーブ旋回前に運転者がブレーキペダル64を踏んでブレーキをオンとして車両60を減速させ、且つ、このときの車両60に発生した車両前後方向の減速度の値が予め定められた基準値γを上回った場合には、制御回路28は、ブレーキペダル64が踏まれてブレーキオンとなり、且つ、車両60に発生した車両前後方向の減速度の値が予め定められた基準値γを上回ったと判断する(ステップS6:YES)。そして、制御回路28は、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0080

このように、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120では、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合に、運転者が車両60のカーブ旋回前にブレーキペダル64を踏んでブレーキをオンとして車両60を減速させ、且つ、このときの車両60に発生した車両前後方向の減速度の値が予め定められた基準値γを上回ると、カーブ旋回に備えて可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者を拘束する。

0081

次に、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120の作用及び効果について説明する。

0082

以上詳述したように、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120によれば、車両60の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度に加えて、運転者が車両60のカーブ旋回前に行うブレーキ操作の有無、及び、車両60の車両前後方向の減速度が判断され(ステップS6)、これらに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される。これにより、横加速度の予測結果(すなわち、ステップS4の処理結果)のみに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される場合に比して、さらにより一層、運転者の運転感覚に合った的確なタイミングで運転者を拘束することが可能となる。

0083

また、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120によれば、運転者がブレーキペダル64に足をかけて軽くブレーキ操作しただけでは、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されず、運転者がブレーキ操作して車両60に発生する車両前後方向の減速度が大きくなって初めて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者が拘束される。これにより、運転者が車両60と人馬一体感をより感じるようになり、運転者の運転フィーリングをより向上させることが可能となる。

0084

次に、本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システム120の変形例について説明する。

0085

上記実施形態では、運転者が車両60のカーブ旋回前に行うブレーキ操作の有無、及び、車両60の車両前後方向の減速度が判断され(ステップS6)、これらに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていたが、ステップS6の処理における車両60の車両前後方向の減速度の判断の代わりに、ブレーキペダル64の踏み込み量や踏み込みスピードが判断されて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていても良い。

0086

また、車両60の車両前後方向の減速度のみの判断からブレーキ操作があったものと推測して運転者のカーブ旋回前の動作があったものと判断し、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていても良い。

0087

[第三実施形態]
次に、図7図8を参照しながら、本発明の第三実施形態について説明する。

0088

図7には、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130の全体構成を示すブロック図が示されており、図8には、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130の動作を示すフローチャートが示されている。

0089

本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130は、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に対しペダル操作検出器38の代わりにシフト位置検出器42(旋回前動作検出手段、シフトダウン検出手段)を設けると共に、制御回路28に図8に示されるプログラム処理を行わせるようにしたものである。従って、本発明の第三実施形態において、その他の構成については上記第一実施形態の構成と同一であるので、上記第一実施形態の構成と同一の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。

0090

本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130において、シフト位置検出器42は、車両に設けられたシフトレバー66のシフト位置に応じた信号を発生可能な構成とされており、この信号を制御回路28に出力可能とされている。なお、シフトレバー66は、マニュアル式の変速機の変速を行うためのものとされている。

0091

また、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130において、制御回路28には、イグニッションスイッチ30、ナビゲーション装置32、車速センサ34、横加速度センサ36、シフト位置検出器42が接続されている。そして、制御回路28は、上述のナビゲーション装置32から出力されたデータ、及び、車速センサ34、横加速度センサ36、シフト位置検出器42から出力された各信号を入力して駆動モータ24を作動させる構成である。なお、この制御回路28の動作については以下に詳述する。

0092

次に、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130の動作について説明する。

0093

本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130では、上述の本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に対しステップS5及びステップS6の処理が以下の如く変更されている。なお、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130において、以下に説明する処理以外の処理については上記第一実施形態の処理と同一であるので、上記第一実施形態の処理と同一の処理については同一符号を用いてその説明を省略する。

0094

本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130において、制御回路28は、進行方向前方のカーブ旋回前に、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回ると判断すると(ステップS4:YES)、シフト位置検出器42から出力された信号を検出する(ステップS5)。

0095

続いて、制御回路28は、シフト位置検出器42から出力された信号に基づいて運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われたか否かを判断する(ステップS6)。

0096

このとき、車両60のカーブ旋回前に運転者がシフトレバー66をシフトダウン操作した場合には、制御回路28は、シフト位置検出器42から出力された信号に基づいて運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われたと判断する(ステップS6:YES)。そして、制御回路28は、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0097

このように、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130では、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合に、運転者が車両60のカーブ旋回前にシフトレバー66をシフトダウン操作して車両60を減速させると、カーブ旋回に備えて可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者を拘束する。

0098

次に、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130の作用及び効果について説明する。

0099

以上詳述したように、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130によれば、車両60の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度に加えて、運転者が車両60のカーブ旋回前に行うシフトダウン操作の有無が判断され(ステップS6)、これらに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される。これにより、横加速度の予測結果(すなわち、ステップS4の処理結果)のみに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される場合に比して、より一層、運転者の運転感覚に合った的確なタイミングで運転者を拘束することが可能となる。

0100

特に、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130によれば、運転者がシフトダウン操作の意思を示すことで確実に拘束されるので、運転者の運転感覚に合ったより的確なタイミングで運転者を拘束することができる。また、ブレーキ操作前のシフトダウン操作を可動サイドサポート部26の回動のためのトリガーとすることで、より早いタイミングで運転者を拘束することができ、運転者が車両60と人馬一体感をさらにより感じるようになり、運転者の運転フィーリングを向上させることが可能となる。

0101

次に、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130の変形例について説明する。

0102

上記実施形態では、マニュアル式の変速機の変速を行うためのシフトレバー66のシフトダウン操作を検出するように構成されていたが、オートマチック式の変速機の変速を行うためのシフトレバー66のシフトダウン操作を検出するように構成されていても良い。また、シフトレバー66によるシフトダウン操作を検出する以外にも、ステアリングホイール68等に設けられたパドル式のレバーやスイッチボタン等によるシフトダウン操作を検出するように構成されていても良い。

0103

[第四実施形態]
次に、図9図10を参照しながら、本発明の第四実施形態について説明する。

0104

図9には、本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140の全体構成を示すブロック図が示されており、図10には、本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140の動作を示すフローチャートが示されている。

0105

本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140は、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130に減速度センサ40を追加して設けると共に、制御回路28に図10に示されるプログラム処理を行わせるようにしたものである。従って、本発明の第四実施形態において、その他の構成については上記第三実施形態の構成と同一であるので、上記第三実施形態の構成と同一の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。

0106

本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140において、減速度センサ40は、上述の本発明の第二実施形態と同一のものが用いられており、例えば、車両60に発生した車両前後方向の減速度に応じた信号を発生可能な構成とされ、この信号を制御回路28に出力可能とされている。

0107

また、本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140において、制御回路28には、イグニッションスイッチ30、ナビゲーション装置32、車速センサ34、横加速度センサ36、減速度センサ40、シフト位置検出器42が接続されている。そして、制御回路28は、上述のナビゲーション装置32から出力されたデータ、及び、車速センサ34、横加速度センサ36、減速度センサ40、シフト位置検出器42から出力された各信号を入力して駆動モータ24を作動させる構成である。なお、この制御回路28の動作については以下に詳述する。

0108

次に、本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140の動作について説明する。

0109

本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140では、上述の本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130のステップS5の処理に代わりにステップS5C及びステップS5Dの処理が行われ、且つ、上述の本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム130に対しステップS6の処理が以下の如く変更されている。なお、本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140において、以下に説明する処理以外の処理については上記第一実施形態の処理と同一であるので、上記第一実施形態の処理と同一の処理については同一符号を用いてその説明を省略する。

0110

本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140において、制御回路28は、進行方向前方のカーブ旋回前に、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値を上回ると判断すると(ステップS4:YES)、シフト位置検出器42から出力された信号を検出し(ステップS5C)、さらに、減速度センサ40から出力された信号を入力して車両60に発生した車両前後方向の減速度を検出する(ステップS5D)。

0111

続いて、制御回路28は、シフト位置検出器42から出力された信号に基づいて運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われたか否かを判断すると共に、ブレーキペダル64が踏まれてブレーキオンとされたときには、上述のステップS5Dで検出した減速度の値が予め定められた基準値γを上回るか否かを判断する(ステップS6)。

0112

このとき、車両60のカーブ旋回前に運転者がシフトレバー66をシフトダウン操作して車両60を減速させ、且つ、このときの車両60に発生した車両前後方向の減速度の値が予め定められた基準値γを上回った場合には、制御回路28は、シフトレバー66のシフトダウン操作が行われ、且つ、車両60に発生した車両前後方向の減速度の値が予め定められた基準値γを上回ったと判断する(ステップS6:YES)。そして、制御回路28は、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0113

このように、本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140では、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合に、運転者が車両60のカーブ旋回前にシフトレバー66をシフトダウン操作して車両を減速させ、且つ、このときの車両60に発生した車両前後方向の減速度の値が予め定められた基準値γを上回ると、カーブ旋回に備えて可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者を拘束する。

0114

次に、本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140の作用及び効果について説明する。

0115

以上詳述したように、本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システム140によれば、車両60の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度に加えて、運転者が車両60のカーブ旋回前に行うシフトダウン操作の有無、及び、車両60の車両前後方向の減速度が判断され(ステップS6)、これらに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される。これにより、横加速度の予測結果(すなわち、ステップS4の処理結果)のみに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される場合に比して、さらにより一層、運転者の運転感覚に合った的確なタイミングで運転者を拘束することが可能となる。

0116

また、運転者がシフトダウン操作しただけでは、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されず、運転者がシフトダウン操作して車両60に発生する車両前後方向の減速度が大きくなって初めて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者が拘束される。これにより、運転者が車両60と人馬一体感をより感じるようになり、運転者の運転フィーリングをより向上させることが可能となる。

0117

[第五実施形態]
次に、図11図12を参照しながら、本発明の第五実施形態について説明する。

0118

図11には、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150の全体構成を示すブロック図が示されており、図12には、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150の動作を示すフローチャートが示されている。

0119

本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150は、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10にシフト位置検出器42(旋回前動作検出手段)を追加して設けると共に、制御回路28に図12に示されるプログラム処理を行わせるようにしたものである。従って、本発明の第五実施形態において、その他の構成については上記第一実施形態の構成と同一であるので、上記第一実施形態の構成と同一の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。

0120

本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150において、シフト位置検出器42は、上述の本発明の第三実施形態と同一のものが用いられており、車両60に設けられたシフトレバー66のシフト位置に応じた信号を発生可能な構成とされ、この信号を制御回路28に出力可能とされている。

0121

また、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150において、制御回路28には、イグニッションスイッチ30、ナビゲーション装置32、車速センサ34、横加速度センサ36、ペダル操作検出器38、シフト位置検出器42が接続されている。そして、制御回路28は、上述のナビゲーション装置32から出力されたデータ、及び、車速センサ34、横加速度センサ36、減速度センサ40、ペダル操作検出器38、シフト位置検出器42から出力された各信号を入力して駆動モータ24を作動させる構成である。なお、この制御回路28の動作については以下に詳述する。

0122

次に、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150の動作について説明する。

0123

本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150では、上述の本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に対しステップS13及びステップS14の処理を追加で行うように変更されている。なお、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150において、以下に説明する処理以外の処理については上記第一実施形態の処理と同一であるので、上記第一実施形態の処理と同一の処理については同一符号を用いてその説明を省略する。

0124

本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150において、制御回路28は、進行方向前方のカーブ旋回前に、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回ると判断すると(ステップS4:YES)、ペダル操作検出器38から出力された信号を検出する(ステップS5)。

0125

続いて、制御回路28は、ペダル操作検出器38から出力された信号に基づいて運転者によってブレーキペダル64が踏まれてブレーキオンとなったか否かを判断する(ステップS6)。そして、制御回路28は、ペダル操作検出器38から出力された信号に基づいて運転者によってブレーキペダル64が踏まれてブレーキオンとなったと判断した場合(ステップS14:YES)には、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0126

一方、制御回路28は、ペダル操作検出器38から出力された信号に基づいて運転者によってブレーキペダル64が踏まれていないと判断した場合(ステップS6:NO)には、シフト位置検出器42から出力された信号を検出する(ステップS13)。

0127

続いて、制御回路28は、シフト位置検出器42から出力された信号に基づいて運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われたか否かを判断する(ステップS14)。

0128

このとき、車両60のカーブ旋回前に運転者がシフトレバー66をシフトダウン操作していない場合には、制御回路28は、シフト位置検出器42から出力された信号に基づいて運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われていないと判断し(ステップS14:NO)、横加速度センサ36から出力された信号を入力し横加速度を検出する(ステップS10)。

0129

一方、車両60のカーブ旋回前に運転者がシフトレバー66をシフトダウン操作した場合には、制御回路28は、シフト位置検出器42から出力された信号に基づいて運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われたと判断する(ステップS14:YES)。そして、制御回路28は、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0130

このように、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150では、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合に、運転者が車両60のカーブ旋回前にブレーキペダル64を踏んでブレーキをオンとし、車両60を減速させるか、若しくは、ブレーキペダル64を踏んでブレーキをオンとしていなくても運転者が車両60のカーブ旋回前にシフトレバー66をシフトダウン操作して車両60を減速させると、カーブ旋回に備えて可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者を拘束する。

0131

次に、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150の作用及び効果について説明する。

0132

以上詳述したように、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150によれば、車両60の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度に加えて、運転者が車両60のカーブ旋回前に行うブレーキ操作の有無、及び、運転者が車両60のカーブ旋回前に行うシフトダウン操作の有無が判断され(ステップS6)、これらに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される。これにより、横加速度の予測結果(すなわち、ステップS4の処理結果)のみに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される場合に比して、より一層、運転者の運転感覚に合った的確なタイミングで運転者を拘束することが可能となる。

0133

特に、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150によれば、運転者がブレーキ操作の有無若しくはシフトダウン操作の意思を示すことで確実に拘束されるので、運転者の運転操作に合ったより的確なタイミングで運転者を拘束することができる。これにより、運転者が車両60と人馬一体感をさらにより感じるようになり、運転者の運転フィーリングを向上させることが可能となる。

0134

次に、本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システム150の変形例について説明する。

0135

上記実施形態では、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われたか否かを判断し、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われていない場合には、続いて、運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われているか否かを判断するように構成されていたが、運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われたか否かを先に判断し、運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われていない場合には、続いて、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われているか否かを判断するように構成されていても良い。

0136

また、上記実施形態では、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われたか、若しくは、運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われたことが検出された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていたが、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われ、且つ、運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われたことが検出された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていても良い。

0137

また、上述の本発明の第二実施形態の減速度センサ40をさらに備え、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われたか、若しくは、運転者によってシフトレバー66のシフトダウン操作が行われたことが検出され、さらに、このときの車両60に発生した車両前後方向の減速度の検出値が予め定められた基準値γを上回ると判断された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていても良い。

0138

[第六実施形態]
次に、図13図14を参照しながら、本発明の第六実施形態について説明する。

0139

図13には、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160の全体構成を示すブロック図が示されており、図14には、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160の動作を示すフローチャートが示されている。

0140

本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160は、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に対しペダル操作検出器38の代わりにカメラ44(旋回前動作検出手段)を設けると共に、制御回路28に図14に示されるプログラム処理を行わせるようにしたものである。従って、本発明の第六実施形態において、その他の構成については上記第一実施形態の構成と同一であるので、上記第一実施形態の構成と同一の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。

0141

本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160において、カメラ44は、車室内インストルメントパネル62や天井部などの適宜位置に配置され、運転者の顔部を撮影し、この撮影データを制御回路28に出力可能とされている。

0142

また、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160において、制御回路28には、イグニッションスイッチ30、ナビゲーション装置32、車速センサ34、横加速度センサ36、カメラ44が接続されている。そして、制御回路28は、上述のナビゲーション装置32から出力されたデータ、車速センサ34、横加速度センサ36から出力された各信号、及び、カメラ44から出力されたデータを入力して駆動モータ24を作動させる構成である。なお、この制御回路28の動作については以下に詳述する。

0143

次に、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160の動作について説明する。

0144

本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160では、上述の本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に対しステップS5及びステップS6の処理が以下の如く変更されている。なお、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160において、以下に説明する処理以外の処理については上記第一実施形態の処理と同一であるので、上記第一実施形態の処理と同一の処理については同一符号を用いてその説明を省略する。

0145

本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160において、制御回路28は、進行方向前方のカーブ旋回前に、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値が予め定められた基準値αを上回ると判断すると(ステップS4:YES)、カメラ44から出力された画像データを検出する(ステップS5)。

0146

続いて、制御回路28は、カメラ44から出力された画像データに基づいて運転者が視線若しくは顔の向きを変更し、車両60の進行方向前方のカーブを視認したか否かを判断する(ステップS6)。

0147

このとき、車両60のカーブ旋回前に運転者が視線若しくは顔の向きを変更し、車両60の進行方向前方のカーブを視認した場合には、制御回路28は、カメラ44から出力された画像データに基づいて運転者が視線若しくは顔の向きを変更し、車両60の進行方向前方のカーブを視認したと判断する(ステップS6:YES)。そして、制御回路28は、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0148

このように、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160では、車両60のカーブ旋回前に運転者が視線若しくは顔の向きを変更し、車両60の進行方向前方のカーブを視認すると、カーブ旋回に備えて可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者を拘束する。

0149

次に、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160の作用及び効果について説明する。

0150

以上詳述したように、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160によれば、車両60の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度に加えて、運転者が車両60のカーブ旋回前に行う視認動作の有無が判断され(ステップS6)、これらに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される。これにより、横加速度の予測結果(すなわち、ステップS4の処理結果)のみに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される場合に比して、より一層、運転者の運転感覚に合った的確なタイミングで運転者を拘束することが可能となる。

0151

特に、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160によれば、実際にブレーキ操作やシフトダウン操作などのカーブ旋回前の動作に移行する前の視認動作を検出することで、より早いタイミングで運転者を拘束することができる。これにより、運転者が車両60と人馬一体感をさらにより感じるようになり、運転者の運転フィーリングを向上させることが可能となる。

0152

次に、本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システム160の変形例について説明する。

0153

上記実施形態では、車両60のカーブ旋回前に運転者が視線若しくは顔の向きを変更して車両60の進行方向前方のカーブを視認したことが検出された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていたが、車両60のカーブ旋回前に運転者が視線若しくは顔の向きを変更して車両60の進行方向前方のカーブを視認したか、若しくは、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われたか、若しくは、運転者によって変速機のシフトダウンが手動で行われたことが検出された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていても良い。

0154

また、車両60のカーブ旋回前に運転者が視線若しくは顔の向きを変更して車両60の進行方向前方のカーブを視認したことに加えて、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われたか、若しくは、運転者によって変速機のシフトダウンが手動で行われたことが検出された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていても良い。

0155

また、車両60のカーブ旋回前に運転者が視線若しくは顔の向きを変更して車両60の進行方向前方のカーブを視認し、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われ、且つ、運転者によって変速機のシフトダウンが手動で行われたことが検出された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていても良い。

0156

[第七実施形態]
次に、図15乃至図17を参照しながら、本発明の第七実施形態について説明する。

0157

図15には、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170の全体構成を示すブロック図が示されており、図16図17には、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170の動作を示すフローチャートが示されている。

0158

本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170は、本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム170に対しペダル操作検出器38の代わりに自動変速装置46(自動変速手段)及び選択ギア検出器48(シフトダウン検出手段)を備えると共に、制御回路28に図16図17に示されるプログラム処理を行わせるようにしたものである。従って、本発明の第七実施形態において、その他の構成については上記第一実施形態の構成と同一であるので、上記第一実施形態の構成と同一の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。

0159

本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170において、自動変速装置46は、運転者がシフトレバー66をシフト操作しなくても、制御回路28からの指令信号に応じて車両60の変速機を自動的に変速することが可能な構成とされている。また、選択ギア検出器48は、自動変速装置46によって変速された変速機の選択ギアを検出し、この選択ギアに応じた信号を制御回路28に出力可能な構成とされている。

0160

また、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170において、制御回路28には、イグニッションスイッチ30、ナビゲーション装置32、車速センサ34、横加速度センサ36、自動変速装置46、選択ギア検出器48が接続されている。そして、制御回路28は、上述のナビゲーション装置32から出力されたデータ、及び、車速センサ34から出力された信号を入力して自動変速装置46を作動させると共に、上述のナビゲーション装置32から出力されたデータ、及び、車速センサ34、横加速度センサ36、選択ギア検出器48から出力された各信号を入力して駆動モータ24を作動させる構成である。なお、この制御回路28の動作については以下に詳述する。

0161

次に、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170の動作について説明する。

0162

本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170では、上述の本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システム10に対しステップS5及びステップS6の処理が以下の如く変更されている。また、制御回路28は、上述のステップS1〜ステップS12の処理を行う処理演算部とは別に、他の処理演算部を有し、この他の処理演算部にて図17に示されるプログラム処理を図16に示されるプログラム処理と並行して実行することが可能な構成とされている。なお、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170において、以下に説明する処理以外の処理については上記第一実施形態の処理と同一であるので、上記第一実施形態の処理と同一の処理については同一符号を用いてその説明を省略する。

0163

まず、制御回路28が行う図17に示されるプログラム処理について説明する。運転者が車両60に設けられたエンジン始動操作部(例えば、イグニッションキーやエンジンスタートボタン)を始動操作すると、イグニッションスイッチ30は、制御回路28にエンジン始動開始信号を出力する。制御回路28は、イグニッションスイッチ30から出力された始動開始信号を入力すると、図16に示されるプログラム処理とは別に図17に示されるプログラム処理を開始する。

0164

制御回路28は、図17に示されるプログラム処理を開始すると、先ず、ナビゲーション装置32から出力されたデータ、すなわち、自車位置データ、走行路の進行方向前方にカーブが有る場合には、このカーブの位置データ及び曲率半径を示すデータを入力する(ステップS21)。続いて、制御回路28は、ナビゲーション装置32から出力された自車位置データ、及び、走行路の進行方向前方のカーブの位置データから車両60が走行する走行路上の自車位置から進行方向前方のカーブまでの距離を演算(検出)する(ステップS22)。なお、本実施形態では、この制御回路28が行うステップS22の処理が本発明に係る距離検出手段に相当する。

0165

続いて、制御回路28は、車速センサ34から出力されたパルス信号を検出することで、車両60のカーブ旋回前の速度を検出する(ステップS23)。そして、制御回路28は、ステップS22で演算した自車位置から進行方向前方のカーブまでの距離と、ステップS23で検出した車両60のカーブ旋回前の速度と、ステップS21で入力したカーブの曲率半径を示すデータとから車両60のカーブ旋回前に変速機のシフトダウンの要否を判断する(ステップS24)。

0166

このとき、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が大きい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が遅い場合には、制御回路28は、車両60のカーブ旋回前に変速機のシフトダウンが不要であると判断する(ステップS24:NO)。そして、制御回路28は、リターンし、ステップS21の処理に戻る。

0167

一方、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合には、制御回路28は、車両60のカーブ旋回前に変速機のシフトダウンが必要であると判断する(ステップS24:YES)。そして、制御回路28は、自動変速装置46に指令信号を出力する(ステップS25)。自動変速装置46は、制御回路28からの指令信号を入力すると、これに応じて車両の変速機を自動的にシフトダウンする。

0168

このように、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170では、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合には、運転者がシフトレバー66をシフトダウン操作しなくても、自動変速装置46によって車両60の変速機が自動的にシフトダウンされる。そして、自動変速装置46によって車両60の変速機が自動的にシフトダウンされると、選択ギア検出器48から制御回路28に変速機の選択ギアに応じた信号が出力される。なお、本実施形態では、この制御回路28が行うステップS24の処理が本発明に係る判断手段に相当し、制御回路28が行うステップS25の処理が本発明に係る自動変速制御手段に相当する。

0169

また、本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システム170において、制御回路28は、上述のステップS21〜ステップS25の処理と並行して図16に示されるプログラム処理を行う。そして、進行方向前方のカーブ旋回前に、進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度の推定値αが予め定められた基準値を上回ると判断すると(ステップS4:YES)、選択ギア検出器48から出力された信号を検出する(ステップS5)。

0170

続いて、制御回路28は、選択ギア検出器48から出力された信号に基づいて自動変速装置46によって変速機のシフトダウンが行われたか否かを判断する(ステップS6)。

0171

このとき、上述のように、車両60のカーブ旋回前に自動変速装置46が変速機をシフトダウンした場合には、制御回路28は、選択ギア検出器48から出力された信号に基づいて自動変速装置46によって変速機のシフトダウンが行われたと判断する(ステップS6:YES)。そして、制御回路28は、駆動モータ24を作動させ、可動サイドサポート部26を閉方向に回動させて閉じた状態(CLOSE)とする(ステップS7)。

0172

このように、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170では、例えば、車両60の進行方向前方のカーブの曲率半径が小さい場合や、車両60のカーブ旋回前の速度が速い場合に、自動変速装置46が車両60のカーブ旋回前に変速機をシフトダウンして車両60を減速させると、カーブ旋回に備えて可動サイドサポート部26が閉方向に回動されて運転者を拘束する。

0173

次に、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170の作用及び効果について説明する。

0174

以上詳述したように、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170によれば、車両60の進行方向前方のカーブ旋回前に、この進行方向前方のカーブ走行中に車両60に発生すると予測される横加速度に加えて、自動変速装置46が車両60のカーブ旋回前に行うシフトダウンの有無が判断され(ステップS6)、これらに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される。これにより、横加速度の予測結果(すなわち、ステップS4の処理結果)のみに基づいて車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動される場合に比して、より一層、運転者の運転感覚に合った的確なタイミングで運転者を拘束することが可能となる。

0175

特に、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170によれば、自動変速装置46が変速機をシフトダウンしたことに応じて運転者が確実に拘束されるので、運転者の運転感覚に合ったより的確なタイミングで運転者を拘束することができる。また、自動変速装置46が変速機をシフトダウンすることをトリガーとすることで、より早いタイミングで運転者を拘束することができ、運転者が車両60と人馬一体感をさらにより感じるようになり、運転者の運転フィーリングを向上させることが可能となる。

0176

また、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170によれば、車両60のカーブ旋回前に自動変速装置46が変速機を自動的にシフトダウンすることで、事前にカーブが前方にあることを乗員に通知して、乗員が前方のカーブの存在を確実に認識することができる。

0177

次に、本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システム170の変形例について説明する。

0178

上記実施形態では、自動変速装置46によって変速機のシフトダウンが自動的に行われたことが検出された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていたが、自動変速装置46によって変速機のシフトダウンが自動的に行われたか、若しくは、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われたか、若しくは、運転者によって変速機のシフトダウンが手動で行われたことが検出された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていても良い。

0179

また、運転者によってブレーキペダル64のブレーキ操作が行われ、且つ、自動変速装置46によって変速機のシフトダウンが自動的に行われたことが検出された場合に、車両用シート12の可動サイドサポート部26が閉方向に回動されるように構成されていても良い。

図面の簡単な説明

0180

本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システムの全体構成を示すブロック図である。
本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システムに設けられた車両用シートの正面図である。
本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システムに設けられた車両用シートの動作を説明する平面図である。
本発明の第一実施形態に係る車両用シート制御システムの動作を示すフローチャートである。
本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システムの全体構成を示すブロック図である。
本発明の第二実施形態に係る車両用シート制御システムの動作を示すフローチャートである。
本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システムの全体構成を示すブロック図である。
本発明の第三実施形態に係る車両用シート制御システムの動作を示すフローチャートである。
本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システムの全体構成を示すブロック図である。
本発明の第四実施形態に係る車両用シート制御システムの動作を示すフローチャートである。
本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システムの全体構成を示すブロック図である。
本発明の第五実施形態に係る車両用シート制御システムの動作を示すフローチャートである。
本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システムの全体構成を示すブロック図である。
本発明の第六実施形態に係る車両用シート制御システムの動作を示すフローチャートである。
本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システムの全体構成を示すブロック図である。
本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システムの動作を示すフローチャートである。
本発明の第七実施形態に係る車両用シート制御システムの動作を示すフローチャートである。

符号の説明

0181

10,120,130,140,150,160,170車両用シート制御システム
12車両用シート
18シートバック
19シートバック中央部(シート本体部)
24駆動モータ(駆動手段)
26可動サイドサポート部
28制御回路(推定手段、駆動制御手段、判断手段、自動変速制御手段)
30イグニッションスイッチ
32ナビゲーション装置(曲率半径検出手段、距離検出手段)
34車速センサ(速度検出手段)
36横加速度センサ
38ペダル操作検出器(旋回前動作検出手段)
40減速度センサ(減速度検出手段)
42シフト位置検出器(旋回前動作検出手段、シフトダウン検出手段)
44カメラ(旋回前動作検出手段)
46自動変速装置(自動変速手段)
48選択ギア検出器(シフトダウン検出手段)
60 車両(自車両)

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