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技術 ガス消火装置

出願人 清水建設株式会社
発明者 広田正之
出願日 2006年11月2日 (14年1ヶ月経過) 出願番号 2006-299532
公開日 2008年5月22日 (12年7ヶ月経過) 公開番号 2008-113829
状態 拒絶査定
技術分野 防災
主要キーワード 展開態様 仕切シート 収納態様 ガス消火装置 四角錘状 略多角形状 蛇腹式 消火ノズル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年5月22日)のものです。
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図面 (11)

課題

作業者作業効率が低下する虞れがなく、設置コスト及び使用コストが安価なガス消火装置を提供する。

解決手段

ガス消火装置13は、組み立て作業順番製品を組み立てる機器11を並べて生産ライン構築した工場10に用いてあり、消火ノズル30から噴射した消火ガスによって機器11に発生した火災消火する。ガス消火装置には、展開態様収納態様とに切り換え可能であって、展開態様とした場合には、機器の周囲を覆って、消火ノズルから噴射した消火ガスを機器の周囲に充満させ、収納態様とした場合には、機器の周囲を開放状態とする仕切シート仕切部材)19を設けてある。

概要

背景

工場等の建造物に設ける消火装置には、消火水を用いる水消火装置消火ガスを用いるガス消火装置とがある。

水消火装置は、例えば水等の消火水を用いて火災消火するものである。しかしながら、水消火装置で火災を消火した場合には、消火水がかかることで周囲の機器汚損し、火災の後、周囲の機器を使用できなくなる虞れが大きい。

ガス消火装置は、例えば二酸化炭素ハロン等の消火ガスを用いて火災を消火するものである。ガス消火装置で火災を消火した場合には、水消火装置で火災を消火した場合に比して短時間で消火することができる。しかも、周囲の機器を汚損する虞れが少ない。よって、機器を備える工場には、ガス消火装置を適用するのが望ましい。

ガス消火装置には、仕切部材によって形成した防火区画を設けるものと、防火区画を設けないものとがある。

防火区画を設ける場合には、防火区画によって消火ガスの濃度を維持することができる。

防火区画を設けない場合には、消火ガスの濃度を維持することが困難であるから、消火の確実性が低下する。しかも、防火区画を設けるものに比し、火災を消火するのにおよそ10倍の消火ガスが必要となるときがある。さらに、その消火ガスが拡散し、環境に悪影響を与える。よって、工場にガス消火装置を適用する場合には、防火区画を設けることが望ましい。

建造物に防火区画を設けるガス消火装置を適用する場合には、建造物全体を仕切部材で覆い、建造物全体を防火区画とする全体方式と、建造物の内部に仕切部材を設け、建造物の一部に防火区画を設ける局所方式とがある。

全体方式のガス消火装置を適用した建造物で火災が発生した場合には、建造物の内部の全体にわたって消火ガスを充満させる。

局所方式のガス消火装置を適用した建造物で火災が発生した場合には、防火区画の内部に消火ガスを充満させる。よって、建造物の内部の全体にわたって消火ガスを充満する必要がないので、全体方式のガス消火装置を適用する場合に比較し、使用コストを安価にすることができる。さらに、局所方式のガス消火装置を適用した場合には、建造物全体を仕切部材で覆う必要がないため、全体方式のガス消火装置を適用する場合に比し、設置コストを安価にすることができる。従って、建造物には、局所方式のガス消火装置を適用することが望ましい。特に、火災が発生する虞れのある機器を複数備える工場には、それらの機器に対応するよう局所方式のガス消火装置を適用することが望まれる。生産ライン構築した工場においても、火災が発生する虞れのある機器を複数備える場合には、それらの機器に対応するよう局所方式のガス消火装置を適用することが望まれる。

概要

作業者作業効率が低下する虞れがなく、設置コスト及び使用コストが安価なガス消火装置を提供する。ガス消火装置13は、組み立て作業順番製品を組み立てる機器11を並べて生産ラインを構築した工場10に用いてあり、消火ノズル30から噴射した消火ガスによって機器11に発生した火災を消火する。ガス消火装置には、展開態様収納態様とに切り換え可能であって、展開態様とした場合には、機器の周囲を覆って、消火ノズルから噴射した消火ガスを機器の周囲に充満させ、収納態様とした場合には、機器の周囲を開放状態とする仕切シート(仕切部材)19を設けてある。

目的

そこで、本発明は、上記実情に鑑みて、作業者の作業効率が低下する虞れがなく、設置コスト及び使用コストが安価なガス消火装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

消火ノズルから噴射した消火ガスによって機器火災消火するガス消火装置において、展開態様収納態様とに切り換え可能であって、展開態様とした場合には、機器の周囲を覆って、消火ノズルから噴射した消火ガスを機器の周囲に少なくとも滞留させ、収納態様とした場合には、少なくとも機器の周囲の一部を開放状態とする仕切部材を設けたことを特徴とするガス消火装置。

技術分野

0001

本発明は、ガス消火装置に関するものであり、より詳細には、消火ノズルから噴射した消火ガスによって機器火災消火するガス消火装置に関するものである。

背景技術

0002

工場等の建造物に設ける消火装置には、消火水を用いる水消火装置と消火ガスを用いるガス消火装置とがある。

0003

水消火装置は、例えば水等の消火水を用いて火災を消火するものである。しかしながら、水消火装置で火災を消火した場合には、消火水がかかることで周囲の機器を汚損し、火災の後、周囲の機器を使用できなくなる虞れが大きい。

0004

ガス消火装置は、例えば二酸化炭素ハロン等の消火ガスを用いて火災を消火するものである。ガス消火装置で火災を消火した場合には、水消火装置で火災を消火した場合に比して短時間で消火することができる。しかも、周囲の機器を汚損する虞れが少ない。よって、機器を備える工場には、ガス消火装置を適用するのが望ましい。

0005

ガス消火装置には、仕切部材によって形成した防火区画を設けるものと、防火区画を設けないものとがある。

0006

防火区画を設ける場合には、防火区画によって消火ガスの濃度を維持することができる。

0007

防火区画を設けない場合には、消火ガスの濃度を維持することが困難であるから、消火の確実性が低下する。しかも、防火区画を設けるものに比し、火災を消火するのにおよそ10倍の消火ガスが必要となるときがある。さらに、その消火ガスが拡散し、環境に悪影響を与える。よって、工場にガス消火装置を適用する場合には、防火区画を設けることが望ましい。

0008

建造物に防火区画を設けるガス消火装置を適用する場合には、建造物全体を仕切部材で覆い、建造物全体を防火区画とする全体方式と、建造物の内部に仕切部材を設け、建造物の一部に防火区画を設ける局所方式とがある。

0009

全体方式のガス消火装置を適用した建造物で火災が発生した場合には、建造物の内部の全体にわたって消火ガスを充満させる。

0010

局所方式のガス消火装置を適用した建造物で火災が発生した場合には、防火区画の内部に消火ガスを充満させる。よって、建造物の内部の全体にわたって消火ガスを充満する必要がないので、全体方式のガス消火装置を適用する場合に比較し、使用コストを安価にすることができる。さらに、局所方式のガス消火装置を適用した場合には、建造物全体を仕切部材で覆う必要がないため、全体方式のガス消火装置を適用する場合に比し、設置コストを安価にすることができる。従って、建造物には、局所方式のガス消火装置を適用することが望ましい。特に、火災が発生する虞れのある機器を複数備える工場には、それらの機器に対応するよう局所方式のガス消火装置を適用することが望まれる。生産ライン構築した工場においても、火災が発生する虞れのある機器を複数備える場合には、それらの機器に対応するよう局所方式のガス消火装置を適用することが望まれる。

発明が解決しようとする課題

0011

しかしながら、生産ラインを構築した工場に局所方式のガス消火装置を単に適用した場合、以下に記載するような問題が生じることになり、具現化されていないのが実情である。すなわち、生産ラインを構築した工場には、組み立て作業順番に、製品を組み立てる機器を並べてある。このような工場では、一つの機器によって、一つの組み立て作業が終わると、その組み立て作業が終わったものを次の機器に運び、次の機器によって、次の組み立て作業を行う。

0012

このような工場において、各機器に対応するよう局所方式のガス消火装置を設けた場合には、機器で組み立てたものを運ぶ際に仕切部材が邪魔になって、作業効率が低下する虞れがある。

0013

なお、上述した問題は、例えば建造物の内部に単一の機器を設け、その機器に局所方式のガス消火装置を設けた場合においても、操作する作業者が機器に接近する際に仕切部材が邪魔になって、作業効率が低下する虞れがある。

0014

そこで、本発明は、上記実情に鑑みて、作業者の作業効率が低下する虞れがなく、設置コスト及び使用コストが安価なガス消火装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0015

上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、消火ノズルから噴射した消火ガスによって機器の火災を消火するガス消火装置において、展開態様収納態様とに切り換え可能であって、展開態様とした場合には、機器の周囲を覆って、消火ノズルから噴射した消火ガスを機器の周囲に少なくとも滞留させ、収納態様とした場合には、少なくとも機器の周囲の一部を開放状態とする仕切部材を設けたことを特徴とする。

発明の効果

0016

本発明の請求項1にかかるガス消火装置によれば、展開態様と収納態様とに切り換え可能であって、展開態様とした場合には、機器の周囲を覆って、消火ノズルから噴射した消火ガスを機器の周囲に少なくとも滞留させ、収納態様とした場合には、少なくとも機器の周囲の一部を開放状態とする仕切部材を設けたので、仕切部材を収納態様に切り換えれば、ものを運ぶ際に仕切部材が邪魔になることがなく、且つ作業者が機器に接近する際に邪魔になることもないので、作業効率が低下することがない。しかも、仕切部材を展開態様に切り換え、消火ノズルの先端から消火ガスを噴射すれば、機器の周囲に消火ガスが滞留し、火災を消火することができる。よって、建造物の内部の全体にわたって消火ガスを充満する必要がないため、使用コストを安価にすることができる。さらに、ガス消火装置を設ける場合には、建造物全体を仕切部材で覆う必要がないため、設置コストを安価にすることができる。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下に添付図面を参照して、本発明に係るガス消火装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。

0018

[実施の形態1]
図1は、本発明に係る実施形態1のガス消火装置を適用した工場を示したものである。工場10の内部には、組み立て作業の順番に製品を組み立てる機器11を並べて、生産ラインを構築してある。

0019

機器11の上方には、各機器11に対応するようガス消火装置13を設けてある。ガス消火装置13は、図2から図4に示すように、支持部材14と仕切シート(仕切部材)19と消火ノズル30とを備えている。

0020

支持部材14は、ガス消火装置13を支持するのに十分な強度を備えており、上部に取付部15を有しており、下部にシート支持部16を有している。

0021

取付部15は、上端天井に取り付けた1本の棒状部材から構成される部分である。

0022

シート支持部16は、四角錘状を成しており、4本の第1棒状部材17と4本の第2棒状部材とで構成される部分である。第1棒状部材17は、取付部15の下端から四方分岐し、下方に向けて傾斜するよう配置してある。第2棒状部材18は、第1棒状部材17の先端に取り付け、第1棒状部材17の先端間を連結するよう配置してある。

0023

消火ノズル30は、図1に示すガス配管31を介して不図示のガスタンクに接続してあり、図2から図4に示すように、先端を下方に向け、4本の第1棒状部材17の中央近傍に取り付けてある。

0024

仕切シート19は、不燃性を有する材料、例えばシリカを主成分として気密性を有するようシート状に形成してあり、第1仕切シート20と第2仕切シート21とで構成されている。

0025

第1仕切シート20は、四角錘状を成しており、第1棒状部材17の上に、シート支持部16を覆うよう取り付けてある。よって、第1仕切シート20は、機器11の上方を覆っており、消火ノズル30の先端の側方を覆っている。

0026

第2仕切シート21は、第1仕切シート20の下端に上端を連結してあり、下端が床に付く長さを備えた帯状を成している。第2仕切シート21は、下端から上端に向けて巻き上げられてあり、巻き上げられた収納態様のままシート支持部16の上で固定手段22によって保持してある。

0027

固定手段22は、例えば4本のロープ23と2つの留具24によって構成されている。ロープ23の一端は、第1仕切シート20の外側に取り付けてある。一方、ロープ23の他端は、留具24に掛け止めてある。この留具24には、図3に示すように、対向する第1仕切シート20に取り付けた他のロープ23の他端も掛け止めてある。

0028

ガス消火装置13は、通常、図3に示すように、第2仕切シート21を巻き上げ、巻き上げた収納態様で固定手段22によって保持してある。よって、第2仕切シート21は、機器11の側方になく、機器11で組み立てたものを運ぶ際、及び作業者が機器11に接近する際に邪魔になることがない。

0029

機器11に火災が発生した場合には、留具24からロープ23の他端をそれぞれ取り外す。すると、図5に示すように、巻き上げられた収納態様の第2仕切シート21は、下端が床に付く展開態様となって機器11の側方を覆う。第2仕切シート21が展開態様となった場合、仕切シート19は、消火ノズル30の先端の側方並びに機器11の側方及び上方を覆っている。よって、仕切シート19で仕切る空間の内部に、消火ノズル30の先端及び機器11が配置されることになる。

0030

消火ノズル30の先端及び機器11を仕切シート19で仕切る空間の内部に配置した状態で、消火ノズル30の先端から二酸化炭素やハロン等の消火ガスを噴射すれば、仕切シート19で仕切った空間の内部に消火ガスが充満し、火災を消火することができる。

0031

火災を消火した後、第2仕切シート21は、下端から上端に向けて巻き上げ、巻き上げた収納態様で固定手段22によって保持する。

0032

このガス消火装置13によれば、通常、第2仕切シート21を巻き上げた収納態様で保持してあるので、機器11で組み立てたものを運ぶ際、及び作業者が機器11に接近する際に、第2仕切シート21が邪魔になることがなく、作業効率が低下することがない。しかも、第2仕切シート21を展開態様に切り換え、消火ノズル30から消火ガスを噴射すれば、仕切シート19で仕切った空間の内部に消火ガスが充満し、火災を消火することができる。よって、消火ガスを工場10の内部の全体にわたって充満する必要もないので、使用コストを安価にすることができる。さらに、各機器11に対応するようガス消火装置13を設けたので、工場10の全体に仕切部材を設けることを必要としないから、設置コストを安価にすることができる。もちろん、このガス消火装置13は、既存の工場に適用する場合にも設置コストを安価にすることができる。

0033

なお、上述した実施の形態1には、各機器11に対応するようガス消火装置13を設けたもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、火災が発生する虞れのある機器11にだけガス消火装置13を設けても良い。もちろん、仕切シート19で仕切った空間の内部に複数の機器11を配置するようガス消火装置13を設けても良い。

0034

また、上述した実施の形態1には、シート支持部16及び第1仕切シート20が四角錘状を成すもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、シート支持部16及び第1仕切シート20は、例えば三角垂等の多角垂状を成すように形成しても良いし、円錐状を成すよう形成しても良い。

0035

さらに、上述した実施形態1には、下端から上端に向けて巻き上げた第2仕切シート21を収納状態に保持する固定手段22として、4本のロープ23と2つの留具24とで構成し、ロープ23の一端を第1仕切シート20に取り付け、対向する第1仕切シート20に一端を取り付けたロープ23の他端を留具24にそれぞれ掛け止めるもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば4本のロープと4つの留具とで構成し、各ロープの一端を第2仕切シート21の内側上部に取り付け、各留具を第1仕切シート20の外側に取り付ける固定手段としても良い。このような固定手段で第2仕切シート21を収納状態で保持する場合には、下端から上端に向けて第2仕切シート21を巻き上げ、巻き上げた状態でロープの他端を留具に掛け止める。収納状態から展開状態に切り換える場合には、留具からロープの他端を取り外す。

0036

加えて、上述した実施形態1には、下端から上端に向けて巻き上げることで収納状態とする第2仕切シート21で説明した。しかし、この発明はそれに限られず、下端から上端に向けて蛇腹式折りたたむことで第2仕切シート21を収納状態としても良い。

0037

また、上述した実施の形態1には、第2仕切シート21を展開態様に変えた後、消火ノズル30から消火ガスを噴射するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、消火ガスを噴射してから、第2仕切シート21を展開態様に変えても良い。

0038

さらに、上述した実施の形態1には、仕切シート19で仕切った空間の内部に、消火ノズル30の先端を配置するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、仕切シート19で仕切った空間の内部に消火ガスを充満できれば、仕切シート19で仕切った空間の外部に消火ノズル30の先端を配置しても良い。

0039

また、上述した実施の形態1には、不燃性を有する材料で仕切シート19を形成するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、耐火性を有する材料で仕切シート19を形成しても良い。耐火性を有する材料で仕切シート19を形成し、一つの機器11に火災が発生した際に他の機器11の第2仕切シート21を展開状態に切り換えた場合には、他の機器11を火災から守ることができる。

0040

さらに、上述した実施の形態1には、気密性を有するようシート状に仕切シート19を形成し、仕切シート19で仕切る空間の内部に消火ガスを充満するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、仕切シート19が通気性を有する場合でも、消火ガスを噴射している際、仕切シート19で仕切った空間の内部に消火ガスが滞留し、滞留した消火ガスが火災を消火できるのに十分な濃度となる仕切シート19であれば、上述した効果を奏することができる。

0041

また、上述した実施の形態1には、展開態様に切り換えた場合に下端が床に付く第2仕切シート21で説明した。しかし、この発明はそれに限られず、空気に対する消火ガスの比重が1よりも小さい場合、第2仕切シート21の下端が床に付く必要はない。もちろん、空気に対する消火ガスの比重が1よりも大きい場合には、下端が床に付くよう第2仕切シート21を形成する必要があるが、その場合には、第1仕切シート20が機器11の上方を覆う必要はない。

0042

さらに、上述した実施形態1には、収納態様に切り換えた場合に機器11の側方にない仕切シート19で説明した。しかし、この発明はそれに限られず、収納態様に切り換えた場合に、機器11で組み立てたものを運ぶことができ、又は作業者が機器11に接近することができる程度に機器11の側方の一部を開放状態とする仕切シート19であれば、上述した効果を奏することができる。

0043

[実施の形態2]
図6は、この発明による実施の形態2のガス消火装置を示す。図6に示すガス消火装置13aにおいて、図1図5に示したガス消火装置13と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。

0044

このガス消火装置13aも、各機器11に対応するよう設けてある。ガス消火装置13aは、図7から図9に示すように、支持部材14aと仕切シート(仕切部材)19aと消火ノズル30とを備えている。

0045

支持部材14aのシート支持部16aは、上述した第2棒状部材18の代わりに、1本のレール部材18aを備えている。レール部材18aは、4本の第1棒状部材17の先端に取り付けてあり、切欠18bを有する略正方形状を成している。レール部材18aには、複数のランナーが移動自在に取り付けてある。

0046

仕切シート19aは、不燃性を有する材料、例えばシリカを主成分として気密性を有するようシート状に形成してあり、第1仕切シート20aと第2仕切シート21aとを分割して構成してある。

0047

第1仕切シート20aは、上述した第1仕切シート20の構成を有することに加えて、レール部材18a及び第2仕切シート21aの上端を覆うよう下端を下方に向けて突出させてある。その突出によって、第1仕切シート20aの下端と第2仕切シート21aの上端との間には隙間がない。

0048

第2仕切シート21aは、下端が床に付く長さを備えた帯状を成している。第2仕切シート21aは、上端をレール部材18aに取り付けてある。具体的には、第2仕切シート21aの四隅のうち、上端の一方の隅を不図示のフックを介してレール部材18aの一端に取り付けてあり、第2仕切シート21aの上端を不図示のフック及びランナーを介してレール部材18aに取り付けてある。よって、第2仕切シート21aは、一方の側端がレール部材18aの一端の下方領域から逸脱しないようレール部材18aに取り付けてある。

0049

ガス消火装置13aは、通常、第2仕切シート21aをレール部材18aの一端の下方領域に寄せて収納態様としている。よって、第2仕切シート21aは、レール部材18aの一端の下方領域を除けば機器11の側方にないので、機器11で組み立てたものを運ぶ際、及び作業者が機器11に接近する際に邪魔になることがない。

0050

機器11に火災が発生した場合には、第2仕切シート21aの他方の側端を、レール部材18aの他端の下方領域まで移動させる。すると、図10に示すように、第2仕切シート21aは、展開態様となって機器11の側方を覆う。第2仕切シート21aが展開態様となった場合、仕切シート19aは、消火ノズル30の先端の側方並びに機器11の側方及び上方を覆っている。よって、仕切シート19aで仕切る空間の内部に、消火ノズル30の先端及び機器11が配置されることになる。

0051

消火ノズル30の先端及び機器11を仕切シート19aで仕切る空間の内部に配置した状態で、消火ノズル30の先端から二酸化炭素やハロン等の消火ガスを噴射すれば、仕切シート19aで仕切った空間の内部に消火ガスが充満し、火災を消火することができる。

0052

火災を消火した後、第2仕切シート21aは、レール部材18aの一端の下方領域に寄せて収納態様とする。

0053

このガス消火装置13aによれば、通常、第2仕切シート21aをレール部材18aの一端の下方領域に寄せてあるので、機器11で組み立てたものを運ぶ際、及び作業者が機器11に接近する際に、第2仕切シート21aが邪魔になることがなく、作業効率が低下することがない。しかも、第2仕切シート21aを展開態様に切り換えて消火ノズル30から消火ガスを噴射すれば、仕切シート19aで仕切った空間の内部に消火ガスが充満し、火災を消火できる。よって、消火ガスを工場10の内部の全体にわたって充満する必要もないので、使用コストを安価にすることができる。さらに、各機器11に対応するようガス消火装置13aを設けたので、工場10の全体に仕切部材を設けることを必要としないから、設置コストを安価にすることができる。もちろん、このガス消火装置13aは、既存の工場に適用する場合にも設置コストを安価にすることができる。

0054

なお、上述した実施の形態2には、各機器11に対応するようガス消火装置13aを設けるもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、火災が発生する虞れのある機器11にだけガス消火装置13aを設けても良い。もちろん、仕切シート19aで仕切った空間の内部に複数の機器11を配置するようガス消火装置13aを設けても良い。

0055

さらに、上述した実施の形態2には、シート支持部16aが略正方形を成すもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、シート支持部16aを、略三角形等の略多角形状を成すように形成しても良いし、円状を成すよう形成しても良い。

0056

また、上述した実施の形態2には、第2仕切シート21aを展開態様に切り換えた後、消火ノズル30から消火ガスを噴射するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、消火ガスを噴射してから、第2仕切シート21aを展開態様に切り換えても良い。

0057

さらに、上述した実施の形態2には、仕切シート19aで仕切った空間の内部に、消火ノズル30の先端を配置するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、仕切シート19aで仕切った空間の内部に消火ガスを充満できれば、仕切シート19aで仕切った空間の外部に消火ノズル30の先端を配置しても良い。

0058

また、上述した実施の形態2には、不燃性を有する材料で仕切シート19aを形成するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、耐火性を有する材料で仕切シート19aを形成しても良い。耐火性を有する材料で仕切シート19aを形成し、一つの機器11に火災が発生した際に他の機器11の第2仕切シート21aを展開状態に切り換えた場合には、他の機器11を火災から守ることができる。

0059

さらに、上述した実施の形態2には、気密性を有するようシート状に仕切シート19aを形成し、仕切シート19aで仕切る空間の内部に消火ガスを充満するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、仕切シート19aが通気性を有する場合でも、消火ガスを噴射している際、仕切シート19aで仕切った空間の内部に消火ガスが滞留し、滞留した消火ガスが火災を消火できるのに十分な濃度となる仕切シート19aであれば、上述した効果を奏することができる。

0060

また、上述した実施の形態2には、第2仕切シート21aの下端が床に付くもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、空気に対する消火ガスの比重が1よりも小さい場合、第2仕切シート21aの下端が床に付く必要はない。もちろん、空気に対する消火ガスの比重が1よりも大きい場合には、下端が床に付くよう第2仕切シート21aを形成する必要があるが、そのような場合には、第1仕切シート20aが機器11の上方を覆う必要はない。

0061

さらに、上述した実施形態2には、収納態様に切り換えた場合に、レール部材18aの一端の下方領域を除けば機器11の側方にない第2仕切シート21aで説明した。しかし、この発明はそれに限られず、収納態様に切り換えた場合に、機器11で組み立てたものを運ぶことができ、又は作業者が機器11に接近することができる程度に機器11の側方の一部を開放状態とする仕切シート19aであれば、上述した効果を奏することができる。

図面の簡単な説明

0062

本発明による実施の形態1のガス消火装置を適用した工場を示す説明図である。
図1に示すガス消火装置の平面図である。
図2におけるA−A線での断面側面図である。
図3における矢視Bからの下面図である。
図2図4に示すガス消火装置が備える第2仕切シートが、機器の側方を覆った状態を示す説明図である。
本発明による実施の形態2のガス消火装置を適用した工場を示す説明図である。
図6に示すガス消火装置の平面図である。
図6に示すガス消火装置の側面図である。
図8におけるC−C線での断面下面図である。
図7〜9に示すガス消火装置が備える第2仕切シートが、機器の側方を覆った状態を示す説明図である。

符号の説明

0063

11機器
13ガス消火装置
13a ガス消火装置
19仕切シート(仕切部材)
19a 仕切シート(仕切部材)
30 消火ノズル

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