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技術 アスベストを含む廃成形物の処理方法およびそれに用いる装置

出願人 林芳信
発明者 林芳信
出願日 2006年11月17日 (13年7ヶ月経過) 出願番号 2006-311695
公開日 2008年5月15日 (12年1ヶ月経過) 公開番号 2008-110328
状態 未査定
技術分野 固体廃棄物の処理 破砕・粉砕(3)
主要キーワード 残余スペース アルミニユーム 圧縮具 凸面構造 基礎資材 取り器具 円形突起 陶器類
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年5月15日)のものです。
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図面 (5)

課題

アスベストを含むスレートなどの廃成形物を、アスベスト繊維飛散させることなく安定化して最終処分あるいは再利用しやすくするための処理方法に関する。

解決手段

(1)アスベストを含有する廃成形物を、シリコーン樹脂乳化液を含む液中破砕を行い、液中から掬い上げ、圧縮成型後、加熱、焼成して処分する。 (2)さらに、焼成物を再度、破砕して、セメントを混合して成型・固化させて利用する。 (3)特に(1)で焼成物の強度を上げるために、掬い上げられた破砕片に植物を燃焼した時に得られる灰、とくに全カリウム分が15%以上のものを加えて成型する。

概要

背景

数年前まで作られていたスレート類には、アスベストが混合されていた場合が多い。このスレートが時間を経て劣化したものについては、スレートを剥ぎ取ってアスベストの飛散がないように安定化して最終処分すること、さらにできれば再利用できるようにすることが求められている。スレート以外にもアスベストを含有する成形物について、同様のことが求められている。

このために従来行われてきた方法は、スレートなどの成形物をできるだけ破砕しないように取り外して非飛散の状態のままで、あるいはそれを圧縮して、ビニールの袋などに入れて管理型最終処分場に埋めることであった。しかし、管理型最終処分場の残余スペースが少なくなり、たとえば安定型処分場にも埋めたてられるようにすることが望まれている。アスベストを含有するスレートを安定型処分場に埋めるようにするためには、埋められた状態でアスベストの繊維が地下水などに流れ出さないようにすること、出来るだけコンパクトにすること、さらに将来、安定型処分場が掘り起こされる場合にもアスベスト繊維の飛散が起こらないように配慮することなどが必要になる。

特許文献1には廃スレートを粉砕して、これに粘土などを加えて、成型、乾燥後、焼成して焼結反応を行う方法が示されている。しかし、廃成型物を破砕する時のダスト類の生成の問題、さらには焼成のために必要な加熱温度が高すぎるなどの問題があり実用化が進んでいない。
特許文献2には、アスベストを含むスレート廃材を、ホウ酸炭酸ナトリウムなどの溶融液漬けて、780℃以上に加熱して溶融ガラス化する方法が示されている。また、特許文献3には、セメント質原料40〜60重量%、木毛質原料20〜50重量%、スレート板廃材粉砕物5〜40%を含む木毛セメント板が示されている。
特開平5−254917号公報
特開2005−279589号公報
特開2000−95555号公報

概要

アスベストを含むスレートなどの廃成形物を、アスベスト繊維を飛散させることなく安定化して最終処分あるいは再利用しやすくするための処理方法に関する。 (1)アスベストを含有する廃成形物を、シリコーン樹脂乳化液を含む液中で破砕を行い、液中から掬い上げ、圧縮し成型後、加熱、焼成して処分する。 (2)さらに、焼成物を再度、破砕して、セメントを混合して成型・固化させて利用する。 (3)特に(1)で焼成物の強度を上げるために、掬い上げられた破砕片に植物を燃焼した時に得られる灰、とくに全カリウム分が15%以上のものを加えて成型する。

目的

しかし、管理型最終処分場の残余スペースが少なくなり、たとえば安定型処分場にも埋めたてられるようにすることが望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

次ぎの工程からなることを特徴とするアスベストを含有する廃成形物処理方法(1)シリコーン樹脂乳化液中で破砕を行う工程(2)破砕されたものを液中から掬い上げる工程(3)掬い上げられた破砕片圧縮成型する工程(4)成型されたものを加熱、焼成する工程

請求項2

請求項1の方法の工程(3)を下記の(3−2)に置き換えたことを特徴とするアスベストを含有する廃成形物の処理方法(1)シリコーン樹脂の乳化液中で破砕を行う工程(2)破砕されたものを液中から掬い上げる工程(3−2)掬い上げられた破砕片に植物を燃焼させた時に得られる灰を添加して、圧縮、成型する工程(4)成型されたものを加熱、焼成する工程

請求項3

請求項1あるいは2の方法に、下記の(5)が加わったことを特徴とするアスベストを含有する廃成形物の処理方法(5)焼成されたものを破砕して、セメントを混合して成型・固化させる工程

請求項4

請求項2および3において、工程(3−2)で用いる植物を燃焼させた時に得られる灰として、全カリウム分を15%以上含むものを用いることを特徴とするアスベストを含有する廃成形物の処理方法。

請求項5

請求項1,2および3において、工程(1)で用いるシリコーン樹脂乳化液を含む液として、請求項1では工程(3)、請求項2では工程(3−2)の圧縮、成型時に分離された液を循環使用することを特徴とするアスベストを含有する廃成形物の処理方法。

請求項6

請求項1,2,3および4において、シリコーン樹脂乳化液の中で破砕を行うのに用いるものであって、破砕を行う動作状態では、被破砕物に力を加える部分が液中に存在しており、動力部は液に浸からない状態であって、その2つを動力伝達がつないでいること、また、非動作状態では、一体として液の外に取り出せる構造となっていることを特徴とする装置。

技術分野

0001

本発明は、アスベストを含むスレートなどの廃成形物を安定化し最終処分あるいは再利用しやすくするための処理方法およびそれに用いる装置に関する。

背景技術

0002

数年前まで作られていたスレート類には、アスベストが混合されていた場合が多い。このスレートが時間を経て劣化したものについては、スレートを剥ぎ取ってアスベストの飛散がないように安定化して最終処分すること、さらにできれば再利用できるようにすることが求められている。スレート以外にもアスベストを含有する成形物について、同様のことが求められている。

0003

このために従来行われてきた方法は、スレートなどの成形物をできるだけ破砕しないように取り外して非飛散の状態のままで、あるいはそれを圧縮して、ビニールの袋などに入れて管理型最終処分場に埋めることであった。しかし、管理型最終処分場の残余スペースが少なくなり、たとえば安定型処分場にも埋めたてられるようにすることが望まれている。アスベストを含有するスレートを安定型処分場に埋めるようにするためには、埋められた状態でアスベストの繊維が地下水などに流れ出さないようにすること、出来るだけコンパクトにすること、さらに将来、安定型処分場が掘り起こされる場合にもアスベスト繊維の飛散が起こらないように配慮することなどが必要になる。

0004

特許文献1には廃スレートを粉砕して、これに粘土などを加えて、成型、乾燥後、焼成して焼結反応を行う方法が示されている。しかし、廃成型物を破砕する時のダスト類の生成の問題、さらには焼成のために必要な加熱温度が高すぎるなどの問題があり実用化が進んでいない。
特許文献2には、アスベストを含むスレート廃材を、ホウ酸炭酸ナトリウムなどの溶融液漬けて、780℃以上に加熱して溶融ガラス化する方法が示されている。また、特許文献3には、セメント質原料40〜60重量%、木毛質原料20〜50重量%、スレート板廃材粉砕物5〜40%を含む木毛セメント板が示されている。
特開平5−254917号公報
特開2005−279589号公報
特開2000−95555号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、アスベストを含むスレートなどの廃成形物を安定するための処理を施して埋め立て処分をしやすいもの、さらには再利用できるものにすることを課題としている。

課題を解決するための手段

0006

上記の課題を解決するための手段の第1は、アスベストを含む廃成形物に対して次ぎの工程からなる処理を行うことである。
(1)シリコーン樹脂乳化液を含む液の中で破砕を行う工程
(2)破砕されたものを液中から掬い上げる工程
(3)掬い上げられた破砕片を圧縮、成型する工程
(4)成型されたものを加熱、焼成する工程

0007

手段の第2は、0006で述べた方法の工程(3)を、(3−2)に置き換えた次の処理を行うことである。
(1)シリコーン樹脂の乳化液の中で破砕を行う工程
(2)破砕されたものを液中から掬い上げる工程
(3−2)掬い上げられた破砕片に植物を燃焼させた時に得られる灰を添加して、圧縮、成型する工程
(4)成型されたものを加熱、焼成する工程

0008

手段の第3は、0006,0007に述べた方法の最終段階に、下記の(5)を加えた処理を行うことである。
(5)焼成されたものを破砕して、セメントを混合して成型、固化させる工程

0009

手段の第4は、0007、0008で述べた方法における工程(3−2)で、添加する灰として全カリウム分を15%以上含むものを用いることである。

0010

手段の第5は、0006、0007および0008において、工程(1)で用いるシリコーン樹脂の乳化液に、工程(3)あるいは工程(3−2)の圧縮、成型時に分離された液を循環使用することである。

0011

手段の第6は、0006,0007、0008および0009において液中で破砕するのに用いる装置が、破砕を行う動作状態では、被破砕物に力を加える部分が液中に存在しており、動力部は液に浸からない状態であって、その2つを動力伝達がつないでいること、また、非動作状態では、一体として液の外に取り出せる構造となっているである。

発明の効果

0012

0006および0007で述べた方法によって、アスベストを含む廃成形物を破砕するときのダスト類の飛散を確実に防止することができる。0006,0007、0009および0010で述べた方法によって、廃成形物に含まれていたアスベスト繊維を効率的に無害することができる。0008で述べた方法によって生成物資源として有効利用することが可能になる。さらに、0011の装置を用いることで、アスベストの飛散を防止しながら効率的に破砕を行うことができる。

発明を実施するための最良の形態

0013

本発明のシステム構成図1に示す。なお、処理の対象となるスレートなどのすでに形づくられていた物については「成形物」という字を、また、本発明において新たに形を作られたものに対しては「成型物」という字を使い分けることにする。本発明を実施するためには、まず建物屋根材壁材などに用いられていたアスベストを含むスレートなどの成形物を、できるだけ破砕しないように取り外す。これは、空気中では破砕によるアスベスト繊維の飛散を防止するためである。本発明では、この破砕をアスベストの大気中への飛散がないように液中で行うのが特徴である。この液体1としてはシリコーン樹脂の乳化液が用いられる。シリコーン樹脂の乳化液は、シリコーン樹脂と乳化液を混合したものである。この液の機能は、アスベストを含む廃成形物の表面を濡らし、かつ表面に通じる空隙に浸透し、また破砕によって生じた面を湿潤してアスベスト繊維の飛散を防止すること、かつ、後続の工程で圧縮後、水分が乾燥によって除去されると、樹脂硬化して、成型物に強度を与えてハンドリング時のアスベスト繊維の飛散を防止できること、また、液中で生じた微細破砕粉は液体に濡れて、必要によってろ過後、水分が乾燥によって除去されると硬化して固まりにでき、最終的にアスベスト繊維の飛散を防止できることである。シリコーン樹脂と乳化剤混合割合は、液の粘度、アスベストを含む繊維への濡れ性および硬化後の強度などを配慮して選ばれるが、シリコーン樹脂の重量1に対して乳化剤を重量で2〜7の割合であることが適当である。

0014

アスベストを含むスレートなどの廃成形物を、0013で述べた液の中で破砕するのに用いる装置を図2に示す。これは、破砕を行う動作状態では、被破砕物3に力を加えて破砕するための部分2がシリコーン樹脂の乳化液1の中に存在しており、一方、動力部4は液に浸からない状態にあって、その2つを動力伝達5がつないでいる。そして、非動作時、すなわち、整備点検時には、これらが一体として液1の外に取り出せる構造となっている。アスベストを含む廃成形物を破砕するための部分2は、たとえば表面に5mmの高さの突起物が2つのロールを7mm間隔にして回転させ、その間を被破砕物3を通過させて破砕を行えるようになっている。この突起物は、円錐状、角錐状、あるいは図3に示すように断面が突起の表面に平坦部を設けたものであってもよい。あるいは、突起物をロール表面に巻きつけたような構造であってもよい。

0015

この破砕装置が1週間以上、稼動しない場合は、装置全体を液の中から取り出し、洗浄する。そのために、装置全体が一体物として液の中から取り出される構造となっている。そして取り出した装置全体をたらい状の容器に中に入れて水をかけて付着しているシリコーン樹脂の乳化液を洗い落とす。この洗浄に用いた水は流出させないように貯蔵しておき、シリコーン樹脂を含む乳化液1の調整用に使用する。なお、この液1の中の微粉物が増えてきた場合は、液をろ過し、ろ過の網上の部分は乾燥して樹脂を硬化させて、アスベスト繊維の飛散がなく固形物として最終処分場に埋め立てることができる。

0016

このようにアスベスト繊維が大気中へ飛散しない状態で得られた破砕片は、図2に示すような装置6を用いてシリコーン樹脂の乳化液1の中から掬い上げられホッパーに移される。この装置6は網状のコンベアで形成されており、液中で破砕された片を受けとめてホッパーに向けて搬送するとともに、液の上に出ると付着している液を滴下によって分離するという働きをする。なお、この網状の部分を通過して、コンベアの内部に溜まった粉状のものを掻き落とすために、掻き取り器具7が取り付けられている。なお、搬送された破砕物は、一旦、ホッパー8に貯められる。

0017

図4に示すように、ホッパー8に貯められた破砕物は、供給装置9をへて、圧縮装置10に送られ圧縮、成型される。供給装置9は回転羽根11を持ち、その回転によって切り出し量を調整できる。圧縮装置は型枠12と、圧縮具13とからなる。成型物の大きさは、たとえば100mm×100mm×25mmであって、金属で作られた型枠12の中に、破砕片を入れて、プレスによって圧縮成型される。この1例が図4に示すように回転台15の上に型枠を設置し、回転台15をまわすことによって、供給、圧縮、成型物14の取り出しを並行して行うことができる。
圧縮、成型されたものは自然乾燥、あるいは強制乾燥されるとシリコーン樹脂の硬化が進行する。これによって、ハンドリングや輸送時のアスベストの飛散を防止できる。
圧縮成型の際に、絞りだされた液は、容器16に貯められる。これは、工程1の液中に戻され、再利用される。この場合、必要に応じて、ろ過を行って粉状部が除かれる。なお、ろ過によって生じた網上の粉状部は、0015で述べたのと同じく、乾燥して樹脂を硬化させて、アスベスト繊維の飛散がなく固形物として最終処分場に埋め立てることができる。

0018

なお、破砕片を圧縮する前に、他の粉状物を添加して、圧縮による成型や、次の工程である焼成を行いやすくすることもできる。このために加えられるものとしてベントナイトなどの粘土があるが、本発明では、さらに0021で述べるように、焼成温度を上げないで、より強度の大きい固まりを得ようとする場合には、ホッパーで破砕片に、植物を燃焼させた時に得られる灰を添加する。破砕片は表面がシリコーン樹脂の乳化液で湿潤されているので、加えられた灰もそれによって湿潤させる。灰は、ホッパーに掬い上げられた破砕片の表面に添加する。掬い上げられた破砕片の表面に付着していたシリコーン樹脂の乳化液を灰が吸い、さらに破砕片と添加した灰が攪拌羽根で混ぜられて圧縮装置に供給される。

0019

圧縮、成型され、加熱炉が設置された場所に輸送された成型物は、加熱炉に入れて加熱、焼成される。加熱のための熱源としてはガスバーナーで燃焼するという方式を用いることができる。まず、約500℃まではシリコーン樹脂による粘結力持続していて成型物からのアスベスト繊維などの飛散が防止できる。さらに温度を上げるとシリコーン樹脂が燃焼して樹脂分は最終的にはシリカに変化し、その粘結力は失われるが、温度が上昇するとともに、被加熱物の中の原子の移動が進行する。なお、もとの組織比表面積が大きいほど不安定なので、原子の移動が起こりやすい。この結果として、アスベストのような微細繊維については、繊維径が小さいものから順に繊維状組織から粒状組織に変化が起こる。
また、粒と粒接点で接触していた部分に、まわりから原子が集まってきて、接点部の断面積の増加が起こり、成型物の強度が増してゆく。鉱物としてのアスベストが消滅する温度は約980℃であるが、今、問題になっているのは、身体の細胞に影響を及ぼす微細な繊維状組織であることから、微細な繊維状組織を消滅させることが本質的である。このための温度条件を調べてみると、1ミクロンより小さい径の繊維状組織を消滅させるための加熱温度は、1050℃以上、望ましくは1100℃以上である。なお、繊維の径が小さいものほど早く粒状化しやすいことから、顕微鏡で径が1ミクロン以下のものが見えないということは、それ以下の、顕微鏡で見えないものも存在していないことを間接的に証明していることになる。すなわち、本発明での必要な条件である、アスベスト繊維(およびそれと同等の悪影響を人体に及ぼす微細繊維状組織)を消滅させるための加熱の条件は、1050℃以上、望ましくは1100℃以上となる。

0020

それ以上に焼成の温度を上げる必要があるかは、焼成物の強度および用途に依存する。本発明では、次ぎのような方策が取られる。
(1)微細な有害な繊維状アスベストがない状態にして、埋め立てる。
そのためには、本発明の処理対象物だけを破砕、圧縮して、成型物を温度1050℃以上、望ましくは1100℃以上に加熱する。
(2)同じく、微細で有害な繊維状アスベストがない状態にして、埋め立てるが、ハンドリング時など強度、とくに表面強度を高めて、粒状物の飛散しないようにする。
そのためには、本発明の処理対象物だけを破砕、圧縮して、成型物の加熱温度を1050℃以上、望ましくは1100℃以上に加熱するが、その後で、成型物をシリコーン樹脂を含む液に浸けた後、乾燥して表面に樹脂皮膜を形成する。
(3)灰を添加することなく、処理後の成型物の強度を上げて、埋め立て、あるいは土木用基礎資材に用いることができるようにする。
そのためには、焼成温度を1150℃以上、望ましくは1200℃以上にする。
(4)焼成のための加熱温度は上記(1)〜(2)と同じく1050℃以上、望ましくは1100℃以上として、処理後の成型物の強度を上げて、埋め立て、あるいは土木用の基礎資材に用いることができるようにする。
そのためには、破砕片に植物を燃焼させた時に得られる灰を添加して、圧縮、成型する。
(5)最終的に寸法精度を要求される成型物にする。
そのためには、たとえば上記(1)の条件で得られた焼成物を破砕して、セメントを混合して成型・固化させる。

0021

0020の(4)については、本発明の処理対処物の破砕片に、それよりも融点が低
物質を加えて、加熱、焼成時にその部分を溶融させて、破砕片間をつなぐものとして
利用して強度を上げる。このような目的に適合するものとして、融点低下効果、これを
加えたことにより、成型、焼成物に環境に悪影響を及ぼす重金属類を加えることなく、
また、コスト負担も小さいことなどの条件を満足するもとして、植物を燃焼した時に生
成する灰を用いることができる。灰には、シリコンアルミニユームカルシウム、カ
リウム、ナトリウムマグネシウムなどの元素酸化物が含まれている。その割合は、
植物の種類により、また部位によって異なり、その割合によって融点が決まる。本発明
標準加熱条件とする1050℃以上、望ましくは1100℃以上で部分溶融して成
型物の強度を高めるためには、特にカリウム分を15重量%以上含んでいることが望ま
しい。それを満足する植物の種類としては(約40重量%)やドクダミ(36重量%、)
はぎ〔15重量%〕などがある。したがって、添加する灰のカリウム分が15重量%以
上にするには、これらの植物の灰を中心に他の樹木の灰を混合すればよい。なお、灰の
添加量は多いほど、破砕片を溶着する量が増えるので処理後の成型物の強度が大きくな
る。通常の強度要求を満足するのは、灰の添加量は、破砕片重量100に対して、5
〜20が適正である。

0022

0020の(1)〜(4)の方法で得られた焼成後の成型物は、アスベスト繊維(および同等の悪影響を及ぼす繊維状組織)自体は消滅しているので、埋め立て処分あるいは寸法精度が要求されない土木用基礎材としての再利用が可能である。しかし、各種のブロックなどのように寸法精度が要求される場合には、この処理対象物については焼成のままでは十分な対応が困難である。それに対しては、0020の(5)の方法、すなわち、焼成物を再破砕してセメントを加えて混練して、所定の形状のものにして硬化させる方法が取られる。この場合、必要によっては他のセラミックス成分陶器類等〕のは破砕屑を加えて、混錬して固めることができる。この場合には、アスベストを含む圧縮成型物は、焼成温度をアスベスト繊維は完全に消滅していることが必要であるが、破砕しやすい方が有利である。なおセメントの添加量は5〜20重量%でよい。

0023

なお、本発明の実施形態には次ぎのことが含まれている。
(1)アスベスト繊維を含有する廃スレートにシリコーン樹脂乳化液を加えて破砕後、圧縮・成形し、樹脂を固化させることを特徴とする廃スレートの安定化処理方法。
(2)アスベスト繊維を含有する廃スレートに、水を加えながら破砕した後、半水石膏を加えて、圧縮・成形し硬化させることを特徴とする廃スレートの安定化処理方法。
(3)アスベスト繊維を含有する廃スレートに、水を加えながら破砕した後、セメントを加えて、圧縮・成形し硬化させることを特徴とする廃スレートの安定化処理方法。
(4)アスベスト繊維を含有する廃スレートに、水を加えながら破砕した後、半水石膏あるいはセメントを加えて圧縮・成形し硬化させた請求項2あるいは請求項3で述べたものを、シリコーン樹脂乳化液に浸漬し、引き上げて樹脂を固化させることを特徴とする廃スレートの安定化処理方法。

0024

破砕装置は、図2に示した通りである。主な仕様は以下の通りである。
破砕用ロールの径;100mm
表面凸面構造図2に示すように、上面に直径が2mmの平坦部を設けた円形突起物(底面の直径5mm、高さ5mm)突起物中心の間隔;10mm
ロール間隔;7mm
破砕装置の重さ ;150kg
液の高さ ;500mm
液としてスタート時には、シリコーン樹脂の重量1に対して乳化液を重量で3の割合に配合した。なお、この乳化液のうちの重量で1/3は、この破砕装置を稼動時に洗った水を用いた。また、この液に破砕片を圧縮成型時に搾り出された液をろ過したものをリサイクル使用した。

0025

工場の屋根材として使われていた厚さ約5mm、波の高さ50mm波板状の廃スレート〔アスベスト含有量8%〕を、止め金具をはずすことによって取り外して、実施例1で示した破砕装置およびシリコーン樹脂の乳化液を用いて破砕した。
破砕によって得られたものの粒度構成は次ぎの通りである。10mm以上;15 重量%、8mm〜10mm;18重量%、6mm〜8mm、28重量%;4mm〜6mm、14重量%、4mm以下;25%)。ホッパーに納められた破砕物の水分含有率は14重量%で、この破砕物重量100に対して、ベントナイトを20添加混合して、 100mm×100mmm×25mmのような形状の成型物とした。この成型物を10日間自然 乾燥させた後、加熱炉にいれて、最高温度1180℃に加熱、焼成した。焼成後のものを顕微鏡観察した所、径が5ミクロン以下の繊維状組織は認められなかった(これは5ミクロン以下のものは存在していないことを意味している)。焼成後の成型物の表面はざらざらした状態のものであるが、これを最終処理場に運んで埋め立てた。

0026

焼成までの工程は、実施例2で述べたのと同じである。焼成後の成型物を、シリコーン樹脂の乳化液(シリコーン樹脂の重量割合;25%)に浸漬後、取り出して、10日間、自然乾燥させた。得られたものの表面には、シリコーン樹脂の皮膜が形成させており、ハンドリングに伴う粉の発生はない状態になっていた。これを、これを最終処理場に運んで埋め立てた。

0027

壁材として使われていた厚さ約5mmの板状の廃スレート〔アスベスト含有量5%〕を、実施例1で示した破砕装置およびシリコーン樹脂の乳化液を用いて破砕した。
破砕によって得られたものの粒度構成は次ぎの通りである。10mm以上;12 重量%、8mm〜10mm;16重量%、6mm〜8mm、25重量%;4mm〜6mm、18重量%、4mm以下;29%)。ホッパーに納められた破砕物の水分含有率は12重量%で、この破砕物重量100に対して、ベントナイトを重量で20、さらに竹を燃焼させて得られた灰(全カリウム分 40%)を重量で8の割合で添加混合して、直径10cm、高さ20cmの形状の成型物とした。この成型物を10日間自然乾燥させた後、加熱炉にいれて、最高温度1200℃に加熱、焼成した。焼成後のものを顕微鏡観察した所、径が5ミクロン以下の繊維状組織は認められなかった(これは5ミクロン以下のものは存在していないことを意味している)。焼成後の成型物の表面は焼きしまっていた。これを、これを試験的に土木資材として地中に埋めて、1年後に取り出して状況を観察した所、形状のくずれは認められなかった。

0028

実施例2で得られた焼成後の成型物を径が5ミクロン以上のアスベスト繊維が存在していないことを顕微鏡観察で確認したのち、2mm以下に破砕して、この重量100対して、セメントを12の割合で添加して形状が100mm×150mm×70mmのブロックを作った。このブロックは公園花壇に使用された。

0029

本発明は、アスベストを含むスレートなどの廃成形物に対してアスベスト繊維を飛散させることなく安定化の処理を行い、安定型処分場への埋め立てを可能にし、さらには、資源として有効利用することが可能になる。

図面の簡単な説明

0030

本発明のシステム構成を示す。
アスベストを含む廃成形物を液中で破砕、および破砕物を掬い上げてホッパーに移すための装置を示す。
破砕に用いる器具の一例を示す。
圧縮、成型装置の1例を示す。

符号の説明

0031

1.シリコーン樹脂の乳化液
2.破砕するための部分
3.被破砕物
4.動力部
5.動力伝達部
6.破砕物を掬い上げてホッパーに移すコンベア装置
7.粉部分の掻き取り器具
8.ホッパー
9供給装置
10圧縮装置
11回転羽根
12型枠
13圧縮具
14圧縮成型物
15回転台
16しぼり出された廃液の容器

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