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技術 輻輳時に、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てる移動体無線通信システムおよび無線制御装置

出願人 エボリウム・エス・アー・エス
発明者 青木美枝木村誠
出願日 2006年9月15日 (14年2ヶ月経過) 出願番号 2006-250361
公開日 2008年3月27日 (12年7ヶ月経過) 公開番号 2008-072547
状態 未査定
技術分野 移動無線通信システム
主要キーワード 予備状態 居住場所 加入者識別モジュールカード 周辺住民 予備用 異周波測定 ユーザ優先度 特定セル
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

輻輳時に、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソース優先して割り当てる、移動体無線通信システムおよび無線制御装置を提供する。

解決手段

無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備え、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低い呼に割り当てられている無線リソースの少なくとも一部を解放させて、無線リソース割り当て手段が、解放された無線リソースに新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする。

概要

背景

図1に、移動体無線通信システムの構成の一例を模式的に示す。図1に示される移動体無線通信システムには、移動端末(UE#AからUE#D)1〜4と、セル(セル#aからセル#h)11〜18と、基地局21〜24と、無線制御装置(RNC−1、2)31、32と、コアネットワーク(CN)41とが含まれる。移動端末(UE#AからUE#D)1〜4は、携帯電話などである。基地局21〜24は、担当する地理的な範囲であるセル(セル#aからセル#h)11〜18に存在する移動端末(UE#AからUE#D)1〜4と無線通信を行う。移動端末(UE#AからUE#D)1〜4は、同時に複数のセルを介して基地局との間に無線リンク確立して通信を行うことができる。図1の例では、移動端末(UE#C)3は、セル#e15およびセル#f16を介して基地局23と無線リンクを確立して通信を行うことができる。無線制御装置(RNC−1、2)31、32は、セル(セル#aからセル#h)11〜18において呼に割り当てられる無線リソースを管理し、且つ基地局21〜24を制御する。コアネットワーク41は、無線制御装置(RNC−1)31と無線制御装置(RNC−2)32との間に接続される交換機ネットワークである。

移動端末(UE#AからUE#D)1〜4のユーザが、例えばイベント会場などに集中したときには、これら多数のユーザによる移動端末(UE#AからUE#D)1〜4の使用によって、呼に割り当てられる無線リソースが不足する、輻輳状態になる場合がある。輻輳状態になると、例えば、緊急事態に関連する優先度の高い呼および周辺住民の呼を含む新規に要求された呼に、無線リソースを割り当てることができず、このような発呼または着呼ができなくなる。不足する無線リソースの一例として、チャネライゼーションコードがあり、このチャネライゼーションコードは、下りリンクにおいて物理チャネル識別するために利用される。

図2に、輻輳状態になり、新規の呼に割り当てられるべき無線リソースが不足して、発呼できない状態の例を示す。呼の優先度は、数値の小さい方が高い優先度を表すものとする。すなわち、ユーザUE#Bの呼(優先度1)は、ユーザUE#Aの呼(優先度10)より優先度が高い。また、ユーザUE#AおよびユーザUE#Bの両方が、セル#aに位置しているものとする。

ユーザUE#Aは、セル#aにおいて無線制御装置RNCと呼(低い優先度10)を確立して、それ以上の呼に割り当てる無線リソースが不足している輻輳状態になる(S101)。ユーザUE#Bが、セル#aにおいて緊急呼の発呼(高い優先度1)を、無線制御装置RNCに対して要求する(S102)。ユーザUE#Bから発呼要求を受けた無線制御装置RNCは、利用可能な無線リソースを検索する(S103)。しかしながら、セル#aは輻輳状態であり、ユーザUE#Bに割り当てることができる無線リソースは無い(S104)。そのため、無線制御装置RNCは、UE#Bに発呼拒否通知送り(S105)、ユーザUE#Bの発呼は失敗する(S106)。このように、従来の移動体無線通信システムでは、輻輳状態になったときに、新規に要求された優先度の高い呼に無線リソースを優先して割り当てることはなかった。

さらに、図3に示すように、輻輳状態で無線リソースが解放されても、無線リソース解放の瞬間にタイミング良く別の呼が発呼すれば、そのタイミングの良い別の呼によって、解放された無線リソースが使用されてしまう場合がある。図3において、セル#aに、ユーザUE#A、ユーザUE#B、およびユーザUE#Cが位置している。

ユーザUE#Aは、セル#aにおいて無線制御装置RNCと呼(低い優先度10)を確立して、それ以上の呼に割り当てる無線リソースが不足している輻輳状態になる(S201)。ユーザUE#Bが、セル#aにおいて優先度の高い緊急呼の発呼(高い優先度1)を、無線制御装置RNCに対して要求する(S202)。ユーザUE#Bから発呼要求を受けた無線制御装置RNCは、利用可能な無線リソースを検索する(S203)。しかしながら、セル#aは輻輳状態であり、ユーザUE#Bに割り当てることができる無線リソースは無い(S204)。

その後、ユーザUE#Aにより占有されていた無線リソースが解放されるか、またはUE#Aの通信レートが低下されて、無線リソースが利用可能になる(S205)。無線リソースの状態は、使用中であるビジー状態から未使用であるアイドル状態へ変化する。無線リソースの解放が完了したことが、無線リソースの割り当てを実施する構成要素に通知される(S206)前に、ユーザUE#Cが、タイミング良く発呼要求(低い優先度10)を無線制御装置RNCに送る(S207)と、無線制御装置RNCは、利用可能な無線リソースを検索し(S208)、利用可能になったばかりの無線リソースを、優先度が低いユーザUE#Cの呼に割り当てる(S209)。無線制御装置RNCは、発呼が完了したことをユーザUE#Cに通知する(S210)。

その後、無線リソースの解放が完了したことを通知に基づいて、無線リソースの割り当てを実施する構成要素は、発呼要求されていたユーザUE#Bのために利用可能な無線リソースを検索するが(S211)、その無線リソースは、タイミング良く発呼したユーザUE#Cの呼に占有されて、利用可能な無線リソースは無い(S212)。そのため、無線制御装置RNCは、ユーザUE#Bに発呼拒否の通知を送り(S213)、優先度が高いにも関わらずユーザUE#Bの発呼は失敗する(S214)。

このように、輻輳状態において無線リソースが使用可能になったとしても、使用可能になった無線リソースを、新規に要求された優先度の高い呼に優先して割り当てることができなかった。

また、下りリンクのチャネライゼーションコードに関して、異周波測定のために送信ギャップが設けられるコンプレストモードを行うために、予備用のコードが無線リソースに割り当てられている場合がある。しかしながら、予備状態の間は、これらの無線リソースは使用されていないにも関わらず、そのような無線リソースを他の呼に割り当てることはできない。

図4に、この状態を示す。図4において、SFは、拡散ビット数を表し、SF/2は、半分の拡散のビット数SFを使用している状態である。すなわち、SF/2であるコンプレストモードは、下りリンクのチャネライゼーションコードで言い換えると、通常のモードに対して2倍の無線リソースを使用している状態である。図4において、呼が、a、b、2、C、およびDの保有コードを有し、CおよびDが、コンプレストモードに設定されて2倍の無線リソースを使用している場合、SF64−6およびSF64−8は、使用されていない状態であるが、他の呼には、割り当てられることができなかった。このように、これらのコンプレストモードの予備の無線リソースは、輻輳状態であっても使用されないままであった。

さらに、呼に無線リソースを割り当てるときに、ユーザが、1つのセルを介して基地局と1つの無線リンクを確立しているのか、または複数のセルを介して基地局と複数の無線リンクを確立しているのかは全く考慮されなかった。したがって、輻輳状態のセルと輻輳状態にないセルとの両方を介して、基地局と複数の無線リンクを確立しているユーザが存在している一方で、輻輳状態のセルを介してだけで基地局と無線リンクを確立するユーザが、輻輳のために基地局と無線リンクを確立できない状態があった。

この様子を図5に示す。ユーザ(UE#A)1は、セル#a11、セル#b12、およびセル#c13を介して、基地局21および基地局22と無線リンクを確立することができ、一方、ユーザ(UE#B)2は、セル#c13だけを介して基地局22と無線リンクを確立することができる。ここでセル#c13が輻輳状態であるとする。ユーザ(UE#A)1は、輻輳状態にないセル#a11およびセル#b12を介して、基地局21と無線リンクを確立し、同時に輻輳状態のセル#c13を介して、基地局22と無線リンクを確立している。一方、輻輳状態のセル#c13だけを介して基地局22と無線リンクを確立できるユーザ(UE#B)2は、セル#c13の輻輳のために、利用可能な無線リソースが無く、無線リンクが確立されない状態が生じることがあった。

加えて、呼の優先度は、ユーザまたはサービス毎に設定されているが、セル毎には割り当てられていなかった。イベント会場近くに居住するユーザは、イベント会場を含むセルがユーザの居住場所であることが考慮されて、イベント来場している他のユーザの呼より高い優先度を与えられることは無かった。そのために、イベントが開催される毎に、イベントに来場している他のユーザによって無線リソースを占有されて、イベント会場近くに居住するユーザは、居住場所における発呼または着呼ができなくなっていた。

概要

輻輳時に、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てる、移動体無線通信システムおよび無線制御装置を提供する。 無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備え、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低い呼に割り当てられている無線リソースの少なくとも一部を解放させて、無線リソース割り当て手段が、解放された無線リソースに新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする。

目的

本発明は、移動体無線通信システムにおいて無線リソースが不足する輻輳時に、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てる、移動体無線通信システムおよび無線制御装置を提供するものである。さらに本発明は、輻輳時に、新規に呼を要求した移動端末が特定セルに位置しているときには、当該移動端末の呼に無線リソースを優先して割り当てる移動体無線通信システム、無線制御装置、および移動端末を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

無線通信を行う移動端末と、セル内の移動端末と無線通信を行う基地局と、セルにおける呼に割り当てられる無線リソースを管理する無線制御装置と、無線制御装置間に接続されるコアネットワークとを備える、移動体無線通信システムであって、無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備え、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低い呼に割り当てられている無線リソースの少なくとも一部を解放させて、無線リソース割り当て手段が、解放された無線リソースに新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする移動体無線通信システム。

請求項2

無線通信を行う移動端末と、セル内の移動端末と無線通信を行う基地局と、セルにおける呼に割り当てられる無線リソースを管理する無線制御装置と、無線制御装置間に接続されるコアネットワークとを備える、スペクトル拡散を用いて多元接続を行う移動体無線通信システムであって、無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段と、移動端末との呼を、通常モード、または無線リソースを通常モードの2倍使用するコンプレストモードに設定するモード設定手段とを備え、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低く、かつコンプレストモードに設定された呼が存在する場合には、該呼のコンプレストモードを解除して、無線リソース割り当て手段が、コンプレストモードの解除によって利用可能になった無線リソースに、新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする移動体無線通信システム。

請求項3

無線通信を行う移動端末と、セル内の移動端末と無線通信を行う基地局と、セルにおける呼に割り当てられる無線リソースを管理する無線制御装置と、無線制御装置間に接続されるコアネットワークとを備える、移動体無線通信システムであって、無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段と、移動端末がセルを介して基地局との間に確立した無線リンク数監視する監視手段とを備え、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低く、かつ輻輳状態のセルを介して基地局との間に無線リンクを確立すると共に、輻輳状態にないセルを介して基地局との間に無線リンクを確立した移動端末が存在する場合には、該移動端末の輻輳状態のセルを介する無線リンクを解放させ、無線リソース割り当て手段が、無線リンクの解放によって利用可能になった無線リソースに、新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする移動体無線通信システム。

請求項4

無線通信を行う移動端末と、セル内の移動端末と無線通信を行う基地局と、セルにおける呼に割り当てられる無線リソースを管理する無線制御装置と、無線制御装置間に接続されるコアネットワークとを備える、移動体無線通信システムであって、無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、移動端末が特定セルに位置するときに高い優先度を有するように、移動端末毎に特定セルを指定する特定セル指定手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備え、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に呼を要求した移動端末が特定セルに位置しているか否かを判定し、移動端末が特定セルに位置すると判定される場合には高い優先度を与え、無線リソース割り当て手段が、新規に要求された呼に与えられた高い優先度に基づいて無線リソースを割り当てることを特徴とする移動体無線通信システム。

請求項5

呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備える、無線制御装置であって、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低い呼に割り当てられている無線リソースの少なくとも一部を解放させて、無線リソース割り当て手段が、解放された無線リソースに新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする無線制御装置。

請求項6

呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段と、移動端末との呼を、通常モード、または無線リソースを通常モードの2倍使用するコンプレストモードに設定するモード設定手段とを備える、スペクトル拡散を用いて多元接続を行う無線制御装置であって、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低く、かつコンプレストモードに設定された呼が存在する場合には、該呼のコンプレストモードを解除して、無線リソース割り当て手段が、コンプレストモードの解除によって利用可能になった無線リソースに、新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする無線制御装置。

請求項7

呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段と、移動端末がセルを介して基地局との間に確立した無線リンク数を監視する監視手段とを備える、無線制御装置であって、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低く、かつ輻輳状態のセルを介して基地局との間に無線リンクを確立すると共に、輻輳状態にないセルを介して基地局との間に無線リンクを確立した移動端末が存在する場合には、該移動端末の輻輳状態のセルを介する無線リンクを解放させ、無線リソース割り当て手段が、無線リンクの解放によって利用可能になった無線リソースに、新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする無線制御装置。

請求項8

呼を処理する呼処理手段と、移動端末が特定セルに位置するときに高い優先度を有するように、移動端末毎に特定セルを指定する特定セル指定手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備える、無線制御装置であって、呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に呼を要求した移動端末が特定セルに位置しているか否かを判定し、移動端末が特定セルに位置すると判定される場合には高い優先度を与え、無線リソース割り当て手段が、新規に要求された呼に与えられた高い優先度に基づいて無線リソースを割り当てることを特徴とする無線制御装置。

請求項9

特定セルを指定する特定セル情報を含む特定セル情報記憶手段と、基地局から送られる報知情報に含まれるエリア情報と、特定セル情報とを比較することによって、移動端末が特定セルに位置するかどうかを判定する特定セル判定手段とを備える、移動端末であって、特定セルに位置していると判定される場合には、呼に高い優先度が与えられることを特徴とする移動端末。

技術分野

0001

本発明は、移動体無線通信システムにおいて無線リソース不足する輻輳時に、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てる移動体無線通信システムおよび無線制御装置に関する。さらに本発明は、輻輳時に移動端末特定セルに位置するときに、当該移動端末の呼に高い優先度を与える移動体無線通信システム、無線制御装置、および移動端末に関する。

背景技術

0002

図1に、移動体無線通信システムの構成の一例を模式的に示す。図1に示される移動体無線通信システムには、移動端末(UE#AからUE#D)1〜4と、セル(セル#aからセル#h)11〜18と、基地局21〜24と、無線制御装置(RNC−1、2)31、32と、コアネットワーク(CN)41とが含まれる。移動端末(UE#AからUE#D)1〜4は、携帯電話などである。基地局21〜24は、担当する地理的な範囲であるセル(セル#aからセル#h)11〜18に存在する移動端末(UE#AからUE#D)1〜4と無線通信を行う。移動端末(UE#AからUE#D)1〜4は、同時に複数のセルを介して基地局との間に無線リンク確立して通信を行うことができる。図1の例では、移動端末(UE#C)3は、セル#e15およびセル#f16を介して基地局23と無線リンクを確立して通信を行うことができる。無線制御装置(RNC−1、2)31、32は、セル(セル#aからセル#h)11〜18において呼に割り当てられる無線リソースを管理し、且つ基地局21〜24を制御する。コアネットワーク41は、無線制御装置(RNC−1)31と無線制御装置(RNC−2)32との間に接続される交換機ネットワークである。

0003

移動端末(UE#AからUE#D)1〜4のユーザが、例えばイベント会場などに集中したときには、これら多数のユーザによる移動端末(UE#AからUE#D)1〜4の使用によって、呼に割り当てられる無線リソースが不足する、輻輳状態になる場合がある。輻輳状態になると、例えば、緊急事態に関連する優先度の高い呼および周辺住民の呼を含む新規に要求された呼に、無線リソースを割り当てることができず、このような発呼または着呼ができなくなる。不足する無線リソースの一例として、チャネライゼーションコードがあり、このチャネライゼーションコードは、下りリンクにおいて物理チャネル識別するために利用される。

0004

図2に、輻輳状態になり、新規の呼に割り当てられるべき無線リソースが不足して、発呼できない状態の例を示す。呼の優先度は、数値の小さい方が高い優先度を表すものとする。すなわち、ユーザUE#Bの呼(優先度1)は、ユーザUE#Aの呼(優先度10)より優先度が高い。また、ユーザUE#AおよびユーザUE#Bの両方が、セル#aに位置しているものとする。

0005

ユーザUE#Aは、セル#aにおいて無線制御装置RNCと呼(低い優先度10)を確立して、それ以上の呼に割り当てる無線リソースが不足している輻輳状態になる(S101)。ユーザUE#Bが、セル#aにおいて緊急呼の発呼(高い優先度1)を、無線制御装置RNCに対して要求する(S102)。ユーザUE#Bから発呼要求を受けた無線制御装置RNCは、利用可能な無線リソースを検索する(S103)。しかしながら、セル#aは輻輳状態であり、ユーザUE#Bに割り当てることができる無線リソースは無い(S104)。そのため、無線制御装置RNCは、UE#Bに発呼拒否通知送り(S105)、ユーザUE#Bの発呼は失敗する(S106)。このように、従来の移動体無線通信システムでは、輻輳状態になったときに、新規に要求された優先度の高い呼に無線リソースを優先して割り当てることはなかった。

0006

さらに、図3に示すように、輻輳状態で無線リソースが解放されても、無線リソース解放の瞬間にタイミング良く別の呼が発呼すれば、そのタイミングの良い別の呼によって、解放された無線リソースが使用されてしまう場合がある。図3において、セル#aに、ユーザUE#A、ユーザUE#B、およびユーザUE#Cが位置している。

0007

ユーザUE#Aは、セル#aにおいて無線制御装置RNCと呼(低い優先度10)を確立して、それ以上の呼に割り当てる無線リソースが不足している輻輳状態になる(S201)。ユーザUE#Bが、セル#aにおいて優先度の高い緊急呼の発呼(高い優先度1)を、無線制御装置RNCに対して要求する(S202)。ユーザUE#Bから発呼要求を受けた無線制御装置RNCは、利用可能な無線リソースを検索する(S203)。しかしながら、セル#aは輻輳状態であり、ユーザUE#Bに割り当てることができる無線リソースは無い(S204)。

0008

その後、ユーザUE#Aにより占有されていた無線リソースが解放されるか、またはUE#Aの通信レートが低下されて、無線リソースが利用可能になる(S205)。無線リソースの状態は、使用中であるビジー状態から未使用であるアイドル状態へ変化する。無線リソースの解放が完了したことが、無線リソースの割り当てを実施する構成要素に通知される(S206)前に、ユーザUE#Cが、タイミング良く発呼要求(低い優先度10)を無線制御装置RNCに送る(S207)と、無線制御装置RNCは、利用可能な無線リソースを検索し(S208)、利用可能になったばかりの無線リソースを、優先度が低いユーザUE#Cの呼に割り当てる(S209)。無線制御装置RNCは、発呼が完了したことをユーザUE#Cに通知する(S210)。

0009

その後、無線リソースの解放が完了したことを通知に基づいて、無線リソースの割り当てを実施する構成要素は、発呼要求されていたユーザUE#Bのために利用可能な無線リソースを検索するが(S211)、その無線リソースは、タイミング良く発呼したユーザUE#Cの呼に占有されて、利用可能な無線リソースは無い(S212)。そのため、無線制御装置RNCは、ユーザUE#Bに発呼拒否の通知を送り(S213)、優先度が高いにも関わらずユーザUE#Bの発呼は失敗する(S214)。

0010

このように、輻輳状態において無線リソースが使用可能になったとしても、使用可能になった無線リソースを、新規に要求された優先度の高い呼に優先して割り当てることができなかった。

0011

また、下りリンクのチャネライゼーションコードに関して、異周波測定のために送信ギャップが設けられるコンプレストモードを行うために、予備用のコードが無線リソースに割り当てられている場合がある。しかしながら、予備状態の間は、これらの無線リソースは使用されていないにも関わらず、そのような無線リソースを他の呼に割り当てることはできない。

0012

図4に、この状態を示す。図4において、SFは、拡散ビット数を表し、SF/2は、半分の拡散のビット数SFを使用している状態である。すなわち、SF/2であるコンプレストモードは、下りリンクのチャネライゼーションコードで言い換えると、通常のモードに対して2倍の無線リソースを使用している状態である。図4において、呼が、a、b、2、C、およびDの保有コードを有し、CおよびDが、コンプレストモードに設定されて2倍の無線リソースを使用している場合、SF64−6およびSF64−8は、使用されていない状態であるが、他の呼には、割り当てられることができなかった。このように、これらのコンプレストモードの予備の無線リソースは、輻輳状態であっても使用されないままであった。

0013

さらに、呼に無線リソースを割り当てるときに、ユーザが、1つのセルを介して基地局と1つの無線リンクを確立しているのか、または複数のセルを介して基地局と複数の無線リンクを確立しているのかは全く考慮されなかった。したがって、輻輳状態のセルと輻輳状態にないセルとの両方を介して、基地局と複数の無線リンクを確立しているユーザが存在している一方で、輻輳状態のセルを介してだけで基地局と無線リンクを確立するユーザが、輻輳のために基地局と無線リンクを確立できない状態があった。

0014

この様子を図5に示す。ユーザ(UE#A)1は、セル#a11、セル#b12、およびセル#c13を介して、基地局21および基地局22と無線リンクを確立することができ、一方、ユーザ(UE#B)2は、セル#c13だけを介して基地局22と無線リンクを確立することができる。ここでセル#c13が輻輳状態であるとする。ユーザ(UE#A)1は、輻輳状態にないセル#a11およびセル#b12を介して、基地局21と無線リンクを確立し、同時に輻輳状態のセル#c13を介して、基地局22と無線リンクを確立している。一方、輻輳状態のセル#c13だけを介して基地局22と無線リンクを確立できるユーザ(UE#B)2は、セル#c13の輻輳のために、利用可能な無線リソースが無く、無線リンクが確立されない状態が生じることがあった。

0015

加えて、呼の優先度は、ユーザまたはサービス毎に設定されているが、セル毎には割り当てられていなかった。イベント会場近くに居住するユーザは、イベント会場を含むセルがユーザの居住場所であることが考慮されて、イベント来場している他のユーザの呼より高い優先度を与えられることは無かった。そのために、イベントが開催される毎に、イベントに来場している他のユーザによって無線リソースを占有されて、イベント会場近くに居住するユーザは、居住場所における発呼または着呼ができなくなっていた。

発明が解決しようとする課題

0016

本発明は、移動体無線通信システムにおいて無線リソースが不足する輻輳時に、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てる、移動体無線通信システムおよび無線制御装置を提供するものである。さらに本発明は、輻輳時に、新規に呼を要求した移動端末が特定セルに位置しているときには、当該移動端末の呼に無線リソースを優先して割り当てる移動体無線通信システム、無線制御装置、および移動端末を提供するものである。

課題を解決するための手段

0017

請求項1に係る発明によれば、無線通信を行う移動端末と、セル内の移動端末と無線通信を行う基地局と、セルにおける呼に割り当てられる無線リソースを管理する無線制御装置と、無線制御装置間に接続されるコアネットワークとを備える、移動体無線通信システムであって、
無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備え、
呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低い呼に割り当てられている無線リソースの少なくとも一部を解放させて、無線リソース割り当て手段が、解放された無線リソースに新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする。

0018

このような構成を有することによって、輻輳時に、優先度が低い呼から無線リソースを解放させて、新規に要求された優先度の高い呼を割り当てることによって、新規に要求された優先度が高い呼に対して、無線リソースを優先して割り当てるという課題を解決することができる。

0019

請求項2に係る発明によれば、無線通信を行う移動端末と、セル内の移動端末と無線通信を行う基地局と、セルにおける呼に割り当てられる無線リソースを管理する無線制御装置と、無線制御装置間に接続されるコアネットワークとを備える、スペクトル拡散を用いて多元接続を行う移動体無線通信システムであって、
無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段と、移動端末との呼を、通常モード、または無線リソースを通常モードの2倍使用するコンプレストモードに設定するモード設定手段とを備え、
呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低く、かつコンプレストモードに設定された呼が存在する場合には、該呼のコンプレストモードを解除して、無線リソース割り当て手段が、コンプレストモードの解除によって利用可能になった無線リソースに、新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする。

0020

このような構成を有することによって、輻輳時に、優先度が低い呼のコンプレストモードを解除して利用可能になった無線リソースに、新規に要求された優先度の高い呼を割り当てることによって、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てるという課題を解決することができる。

0021

請求項3に係る発明によれば、無線通信を行う移動端末と、セル内の移動端末と無線通信を行う基地局と、セルにおける呼に割り当てられる無線リソースを管理する無線制御装置と、無線制御装置間に接続されるコアネットワークとを備える、移動体無線通信システムであって、
無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段と、移動端末がセルを介して基地局との間に確立した無線リンク数監視する監視手段とを備え、
呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低く、かつ輻輳状態のセルを介して基地局との間に無線リンクを確立すると共に、輻輳状態にないセルを介して基地局との間に無線リンクを確立した移動端末が存在する場合には、該移動端末の輻輳状態のセルを介する無線リンクを解放させ、無線リソース割り当て手段が、無線リンクの解放によって利用可能になった無線リソースに、新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする。

0022

このような構成を有することによって、輻輳時に、優先度が低い呼から輻輳状態のセルを介する基地局との間の無線リンクを解放させて利用可能になった無線リソースに、新規に要求された優先度が高い呼を割り当てることによって、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てるという課題を解決することができる。

0023

請求項4に係る発明によれば、無線通信を行う移動端末と、セル内の移動端末と無線通信を行う基地局と、セルにおける呼に割り当てられる無線リソースを管理する無線制御装置と、無線制御装置間に接続されるコアネットワークとを備える、移動体無線通信システムであって、
無線制御装置が、呼を処理する呼処理手段と、移動端末が特定セルに位置するときに高い優先度を有するように、移動端末毎に特定セルを指定する特定セル指定手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備え、
呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に呼を要求した移動端末が特定セルに位置しているか否かを判定し、移動端末が特定セルに位置すると判定される場合には高い優先度を与え、無線リソース割り当て手段が、新規に要求された呼に与えられた高い優先度に基づいて無線リソースを割り当てることを特徴とする。

0024

このような構成を有することによって、輻輳時に、新規に呼を要求した移動端末が特定セルに位置しているときには、呼に高い優先度を与えることによって、特定セルに位置している移動端末の呼に無線リソースを優先して割り当てるという課題を解決することができる。

0025

請求項5に係る発明によれば、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備える、無線制御装置であって、
呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低い呼に割り当てられている無線リソースの少なくとも一部を解放させて、無線リソース割り当て手段が、解放された無線リソースに新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする。

0026

このような構成を有することによって、輻輳時に、優先度が低い呼から無線リソースを解放させて、新規に要求された優先度の高い呼を割り当てることによって、新規に要求された優先度が高い呼に対して、無線リソースを優先して割り当てるという課題を解決することができる。

0027

請求項6に係る発明によれば、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段と、移動端末との呼を、通常モード、または無線リソースを通常モードの2倍使用するコンプレストモードに設定するモード設定手段とを備える、スペクトル拡散を用いて多元接続を行う無線制御装置であって、
呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低く、かつコンプレストモードに設定された呼が存在する場合には、該呼のコンプレストモードを解除して、無線リソース割り当て手段が、コンプレストモードの解除によって利用可能になった無線リソースに、新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする。

0028

このような構成を有することによって、輻輳時に、優先度が低い呼のコンプレストモードを解除して利用可能になった無線リソースに、新規に要求された優先度の高い呼を割り当てることによって、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てるという課題を解決することができる。

0029

請求項7に係る発明によれば、呼を処理する呼処理手段と、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段と、移動端末がセルを介して基地局との間に確立した無線リンク数を監視する監視手段とを備える、無線制御装置であって、
呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に要求された呼より優先度が低く、かつ輻輳状態のセルを介して基地局との間に無線リンクを確立すると共に、輻輳状態にないセルを介して基地局との間に無線リンクを確立した移動端末が存在する場合には、該移動端末の輻輳状態のセルを介する無線リンクを解放させ、無線リソース割り当て手段が、無線リンクの解放によって利用可能になった無線リソースに、新規に要求された呼を割り当てることを特徴とする。

0030

このような構成を有することによって、輻輳時に、優先度が低い呼から輻輳状態のセルを介する基地局との間の無線リンクを解放させて利用可能になった無線リソースに、新規に要求された優先度が高い呼を割り当てることによって、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てるという課題を解決することができる。

0031

請求項8に係る発明によれば、呼を処理する呼処理手段と、移動端末が特定セルに位置するときに高い優先度を有するように、移動端末毎に特定セルを指定する特定セル指定手段と、呼の優先度を記憶する記憶手段と、呼の優先度に基づいて呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段とを備える、無線制御装置であって、
呼処理手段が、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に呼を要求した移動端末が特定セルに位置しているか否かを判定し、移動端末が特定セルに位置すると判定される場合には高い優先度を与え、無線リソース割り当て手段が、新規に要求された呼に与えられた高い優先度に基づいて無線リソースを割り当てることを特徴とする。

0032

このような構成を有することによって、輻輳時に、新規に呼を要求した移動端末が特定セルに位置しているときには、呼に高い優先度を与えることによって、特定セルに位置している移動端末の呼に無線リソースを優先して割り当てるという課題を解決することができる。

0033

請求項9に係る発明によれば、特定セルを指定する特定セル情報を含む特定セル情報記憶手段と、基地局から送られる報知情報に含まれるエリア情報と、特定セル情報とを比較することによって、移動端末が特定セルに位置するかどうかを判定する特定セル判定手段とを備える、移動端末であって、
特定セルに位置していると判定される場合には、呼に高い優先度が与えられることを特徴とする。

0034

このような構成を有することによって、特定セルに位置するときに呼に高い優先度が与えられる移動端末を提供するという課題を解決することができる。

0035

以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態の例を記載する。

発明を実施するための最良の形態

0036

図6に、本発明による移動体無線通信システムで使用される無線制御装置300の構成例を示す。無線制御装置300は、呼を処理する呼処理部310と、輻輳時に無線リソースの少なくとも一部を解放させる対象を判定する判定部320と、呼に割り当てられる無線リソースを管理する無線リソース管理部330とを備える。

0037

無線制御装置300は、無線リソースが不足する輻輳状態を検知する検知手段331と、呼の優先度を記憶する記憶手段332と、呼に無線リソースを割り当てる無線リソース割り当て手段333と、移動端末との呼を通常モードまたはコンプレストモードに設定するモード設定手段334と、移動端末が基地局との間に確立した無線リンク数を監視する監視手段335と、移動端末が特定セルに位置するときに高い優先度を有するように、移動端末毎に特定セルを指定する特定セル指定手段336とをさらに備える。

0038

次に、図7に、本発明による移動体無線通信システムにおいて、輻輳時に、新規に要求された優先度が高い呼に対して無線リソースを優先して割り当てる構成の例を示す。

0039

図7に示される例では、図3の場合と同様に、セル#aに、ユーザUE#A、ユーザUE#B、およびユーザUE#Cが位置している。

0040

なお、図7の下側に示されるテーブルは、無線リソースの状態を示すテーブルである。ビジーは、その無線リソースが使用されている状態を表し、予約は、その無線リソースが優先度の高い新規に要求された呼に対して予約されている状態を表し、また図7のテーブルには示されていないが、アイドルは、その無線リソースが未使用の状態を表す。従来の移動体無線通信システムでは、無線リソースは、ビジー状態およびアイドル状態だけで管理されていた。

0041

ユーザUE#Aは、セル#aにおいて無線制御装置RNCと呼(低い優先度10)を確立(S301)する。無線制御装置RNC300の呼処理部310は、ユーザUE#Aからの発呼要求を受け、記憶手段332は、ユーザUE#Aの呼の優先度を記憶し、無線リソース割り当て手段333は、ユーザUE#Aの呼に無線リソースを割り当てる。ここで、それ以上の呼に割り当てる無線リソースが不足している輻輳状態になったとする。検知手段331は、輻輳状態が検知されると、無線リソース管理部330に輻輳状態であることを通知する。

0042

この段階での無線リソースの割り当て状態が、無線リソース状態Aとして図7の下側に示されている(S302)。全ての無線リソース1〜4は、使用されているビジー状態である。無線リソース2に割り当てられている呼は、優先度が低く、新規に優先度が高い発呼があった場合には、その無線リソースの少なくとも一部を解放させる対象である。

0043

ユーザUE#Bが、セル#aにおいて優先度の高い緊急呼の発呼(高い優先度1)を、無線制御装置RNC300に対して要求する(S303)。呼処理部310は、ユーザUE#Bからの高い優先度の発呼要求を受け、記憶手段332は、ユーザUE#Bの呼の優先度を記憶する。無線リソース割り当て手段333は、ユーザUE#Bの呼に割り当てるための利用可能な無線リソースを検索する(S304)。しかしながら、セル#aは輻輳中であり、ユーザUE#Bの呼に割り当てることができる無線リソースは無い。

0044

そこで、判定部320は、記憶手段332に記憶されたユーザUE#Bによる新規の呼の優先度(優先度1)より低く、無線リソースを解放させる対象の呼を検索する。その結果、無線リソース2が検索され(S306)、無線リソース割り当て手段333は、ユーザUE#Aに割り当てられた無線リソース2の少なくとも一部を解放することを要求される(S307)。要求を受けた無線リソース割り当て手段333によって、ユーザUE#Aに割り当てられた無線リソース2の少なくとも一部が解放される(S308)。無線リソース2の解放が完了したことが、無線リソース割り当て手段333から無線リソース管理部330へ通知される(S309)。

0045

この無線リソースの割り当て状態が、無線リソース状態Bとして図7の下側に示されている(S310)。無線リソース1、3、および4は、使用されているビジー状態であるが、無線リソース2が解放されて、予約状態になっている。この予約状態は、単に未使用の状態ではなく、優先度の高い新規に発呼したユーザUE#Bの呼に対して予約された無線リソースの状態である。

0046

その直後、ユーザUE#Cが、発呼要求(低い優先度10)を無線制御装置RNC300に送る(S311)。呼処理部310は、ユーザUE#Cからの発呼要求を受け、記憶手段332は、ユーザUE#Cの呼の優先度を記憶し、無線リソース割り当て手段333は、利用可能な無線リソースを検索する(S312)。しかしながら、セル#aは輻輳中であり、ユーザUE#Cに割り当てることができる無線リソースは無い(S313)。呼処理部310は、記憶手段332に記憶された新規に発呼したユーザUE#Cの呼の優先度が低いために、既存の呼の無線リソースを解放させることは行わず、ユーザUE#Cに対して発呼拒否の通知をする(S314)。このように、ユーザUE#Aの呼から解放された無線リソース2が、タイミング良く発呼を行ったユーザUE#Cの優先度の低い呼に対して割り当てられることは生じない。

0047

無線リソース2の解放が完了したことが通知された無線リソース管理部330は、無線リソース割り当て手段333に、再び利用可能な無線リソースを検索させる(S315)。その結果、無線リソース2が検索され(S316)、ユーザUE#Bから新規に要求された優先度の高い呼に対して、予約状態であった無線リソース2が割り当てられ、発呼が完了したことがユーザUE#Bに通知される(S317)。その結果、ユーザUE#Bの発呼は成功する(S318)。

0048

この無線リソースの割り当て状態が、無線リソース状態Cとして図7の下側に示されている(S319)。無線リソース2は、ユーザUE#Bに割り当てられたので、全ての無線リソース1〜4が、使用されているビジー状態である。

0049

以上のように、輻輳時に、新規に要求された優先度の高い呼に対して、無線リソースを優先して割り当てることが可能となる。

0050

図8に、図7におけるS312で行われる、予約状態の無線リソースを検索する流れ図を示す。

0051

予約状態の無線リソースの検索を開始する(S401)と、まず、無線リソース状態を管理する図7の下側に示されるテーブルから、アイドル状態および予約状態の無線リソースが検索される(S402)。その結果(S403)、アイドル状態および予約状態の無線リソースが検索されなければ、無線リソースの検索に失敗する(S404)。一方、アイドルおよび予約状態の無線リソースが検索されれば、検索された無線リソースの状態を判定する(S405)。その結果(S406)、無線リソースが未使用のアイドル状態であれば、無線リソースの検索に成功する(S407)。一方、予約状態であれば、対象の新規呼が、予約状態の無線リソースが割り当てられるべきである優先度を有するかどうかを判定する(S408)。その結果(S409)、予約状態の無線リソースが割り当てられる優先度が無ければ、無線リソースの検索に失敗する(S410)(輻輳中)。一方、予約状態の無線リソースが割り当てられるべき優先度が有れば、無線リソースの検索に成功する(S411)。

0052

次に、図9に、本発明による移動体無線通信システムにしたがって、輻輳時に優先度の高い新規に要求された呼に対して無線リソースを優先して割り当てる他の構成の例を示す。図9は、スペクトル拡散を用いて多元接続を行う移動体無線通信システムにおいて、移動端末との呼が、通常モード、または無線リソースを通常モードの2倍使用するコンプレストモードに設定される場合に、輻輳時に優先度の高い新規に要求された呼に対して無線リソースを優先して割り当てる構成の例を示す。

0053

図9において、コンプレストモードに設定された呼(SF/2)に対しては、下りチャネルのチャネライゼーションコードに関して異周波測定のために送信ギャップが設けられ、予備用のコードが無線リソースに割り当てられている。SFは、拡散のビット数を表す。図9の下側のテーブルは、ユーザの通信状態を表す。このようなコンプレストモードまたは通常モードの設定は、無線制御装置300のモード設定手段334が行う。

0054

図9の9−1の状態において、各ユーザUE#1からUE#4が、以下のように設定されている。すなわち、ユーザUE#1は、拡散のビット数SFである通常モードで、優先度5の呼についてコードaを保有する、ユーザUE#2は、拡散のビット数SFである通常モードで、優先度5の呼についてコードbを保有する。ユーザUE#3は、拡散のビット数SFである通常モードで、優先度5の呼についてコード2を保有する。ユーザUE#4は、拡散のビット数SFである通常モードで、優先度5の呼についてコードBを保有する。一方、ユーザUE#5は、拡散のビット数SF/2であるコンプレストモードで、優先度10の呼についてコードYを保有する。すなわち、ユーザUE#5は、通常モードに設定されたユーザUE#1からUE#4の呼に対して2倍の無線リソースを使用している。ここで、図9の9−1の状態が輻輳状態になり、かつ優先度の高い新規な発呼があった場合には、ユーザUE#5の呼が、コンプレストモードが解除されるモード変更対象となる。

0055

図9の9−2の状態は、輻輳時に優先度の高い新規な発呼があった場合に、ユーザUE#5の呼に対するコンプレストモードが解除されて通常モードになり、ユーザUE#5の呼の保有コードが、YからCへ変更され、コードDが利用可能になった状態を示す。ユーザUE#5の呼は、コンプレストモードが解除されて通常モードになったため、拡散のビット数がSF/2からSFへ変更されている。

0056

図9の9−3の状態は、利用可能になったコードDに新規なユーザUE#6の呼が割り当てられた状態である。ユーザUE#6は、拡散のビット数SFである通常モードで、優先度1の呼についてコードDを保有する。

0057

以上の動作は、以下のように実施される。無線制御装置300の呼処理部310が、ユーザUE#6から優先度の高い新規な発呼(優先度1)の要求を受け、記憶手段332が、ユーザUE#6の呼の優先度を記憶し、検知手段331が、輻輳状態を検出する。判定部320は、モード変更の対象になる呼を検索する。すなわち、ユーザUE#6から新規の呼の優先度より優先度が低く、コンプレストモードに設定されたユーザUE#5の呼が検索される。モード設定手段334は、検索されたユーザUE#5に設定されたコンプレストモードを解除する。無線リソース割り当て手段333は、コンプレストモードが解除されて利用可能になった無線リソースに、ユーザUE#6の呼を割り当てる。

0058

このように、輻輳状態が検知されたときに、新規に要求された呼より優先度が低く、かつ呼がコンプレストモードに設定された移動端末が存在する場合には、この移動端末の呼のコンプレストモードを解除して、コンプレストモードの解除によって利用可能になった無線リソースに、新規に要求された呼を割り当てることによって、輻輳時に優先度の高い新規に要求された呼に対して無線リソースを優先して割り当てることができる。

0059

次に、図10に、本発明による移動体無線通信システムにしたがって、輻輳時に優先度の高い新規に要求された呼に対して無線リソースを優先して割り当てるさらに他の構成の例を示す。図10の下側のテーブルは、各セル#aおよびセル#bにおける、ユーザと、そのユーザがセルを介して基地局との間に確立した無線リンク(RL)の数と、ユーザの呼の優先度とを表す。移動端末がセルを介して基地局との間で確立した無線リンク(RL)の数は、無線制御装置300の監視手段335によって監視され、監視結果は、無線リソース管理手段330に報告される。

0060

ユーザUE#Aは、セル#aを介して無線制御装置RNCと呼(低い優先度5)を確立する(S501)。無線制御装置RNC300の呼処理部310は、ユーザUE#Aからの発呼要求を受け、記憶手段332は、ユーザUE#Aの呼の優先度を記憶し、無線リソース割り当て手段333は、ユーザUE#Aの呼に対してセル#aの無線リソースを割り当てる。

0061

この無線リソースの割り当て状態が、無線リソース状態Aとして図10の下側に示されている(S502)。セル#aにおいて、ユーザUE#Aの呼は、セル#aとだけ無線リンクを確立し(無線リンク数は1)、優先度は5であり、ユーザUE#Dの呼も、セル#aとだけ無線リンクを確立し(無線リンク数は1)、優先度は5であり、またユーザUE#Eの呼も、セル#aとだけ無線リンクを確立し(無線リンク数は1)、優先度は3である。一方、セル#bにおいて、ユーザUE#Cの呼は、セル#bとだけ無線リンクを確立し(無線リンク数は1)、優先度は5である。

0062

次に、ユーザUE#Aが移動して、セル#aとセル#bの両方と無線通信が可能な状態になり、ソフトハンドオーバ(SHO)が実施される(S503)。

0063

この無線リソースの割り当て状態が、無線リソース状態Bとして図10の下側に示されている(S504)。セル#aおいて、ユーザUE#Aの呼は、セル#bとも無線リンクを確立しているため、無線リンク数は2となる。さらに、セル#bにおいて、ユーザUE#Aの呼が無線リンクを確立したため、ユーザUE#Aが追加され、その無線リンク数は2である。

0064

ここで、ユーザUE#Bが、セル#bおいて優先度の高い緊急呼の発呼(高い優先度1)を、無線制御装置RNC300に対して要求する(S505)。呼処理部310は、ユーザUE#Bからの発呼要求を受け、記憶手段332は、ユーザUE#Bの呼の優先度を記憶する。無線リソース管理部330は、ユーザUE#Bの呼に対して利用可能な無線リソースを検索する(S506)。しかしながら、セル#bおいて、無線リソースがユーザUE#AおよびユーザUE#Cの呼に割り当てられており、輻輳中であり、利用可能な無線リソースの検索に失敗する(S507)。

0065

判定部320は、新規に要求されたユーザUE#Bからの呼(優先度1)より優先度が低く、かつ複数のセルを介して無線リンクを確立した移動端末が存在するかどうかを判定し、セル#aおよびセル#bを介して無線リンク(無線リンク数2)を確立したユーザAが検索される。呼処理部310は、無線リソース割り当て手段333に、セル#bにおけるユーザUE#Aの呼に割り当てられている無線リンクの解放を依頼する(S508)。無線リソース割り当て手段333は、セル#bにおけるユーザUE#Aの呼に割り当てられている無線リンクを解放し(S509)、解放が完了したことを、呼処理部310に通知する(S510)。

0066

この無線リソースの割り当て状態が、無線リソース状態Cとして図10の下側に示されている(S511)。セル#bからユーザUE#Aの呼との間の無線リンクが解放されたため、セル#bからユーザUE#Aが削除され、セル#bにおいてその無線リソースが利用可能な状態になる。一方、セル#aでは、ユーザUE#Aの呼はセル#aとだけ無線リンクを確立しているため、無線リンク数は1になる。

0067

次に、無線リンクの解放が完了したことが通知された呼処理部310は、無線リソース割り当て手段333に、利用可能な無線リソースを検索させる(S512)。無線リソース割り当て手段333は、セル#bにおいて解放された無線リソースを検索し、ユーザUE#Bに割り当てる(S514)。無線制御装置300は、ユーザUE#Bに発呼が完了したことを通知する(S514)。その結果、ユーザUE#Bの発呼は成功する(S516)。

0068

この無線リソースの割り当て状態が、無線リソース状態Dとして図10の下側に示されている(S515)。セル#bにおいて、ユーザUE#Bから新規に発呼された優先度の高い呼(優先度1)に無線リソースが割り当てられる。一方、優先度が低いユーザUE#Aの呼(優先度5)は、ソフトハンドオーバの状態からセル#aとだけ無線リンクが確立される状態に戻されている。

0069

このように、輻輳状態が検知されたときには、新規に要求された呼より優先度が低く、かつ輻輳状態のセルと輻輳状態にないセルとを含む複数のセルにおいて基地局との間に無線リンクを確立した移動端末が存在する場合には、この移動端末の輻輳状態のセルにおける基地局との間の無線リンクを解放させ、解放された無線リンクに新規に要求された呼を割り当てることによって、輻輳時に優先度の高い新規に要求された呼に対して無線リソースを優先して割り当てることができる。

0070

次に、図11に、本発明による移動体無線通信システムにしたがって、輻輳時に移動端末が特定セルに位置するときに、当該移動端末の呼に高い優先度が与える構成の例を示す。図11は、ユーザが特定セルに位置するときに、ユーザの呼の優先度を、高い優先度である特別優先度に置き換え処理フローを示す。

0071

図11の下側のテーブルは、ユーザ優先度管理テーブルである。このユーザ優先度管理テーブルは、無線制御装置300の特定セル指定手段336によって指定される特定セルに、ユーザの移動端末が位置するときに、そのユーザの呼に割り当てられる高い優先度である特別優先度を示す。この特定セルは、例えばそのユーザが居住する場所などに対応することができる。

0072

セル#aでは、ユーザUE#AおよびユーザUE#Cに対して、特別優先度2が与えられ、ユーザUE#Bに対して、特別優先度3が与えられる。セル#bでは、ユーザUE#LおよびユーザUE#Nに対して、特別優先度2が与えられ、ユーザUE#Mに対して、特別優先度3が与えられる。セル#cでは、ユーザUE#Xに対して、特別優先度2が与えられ、ユーザUE#YおよびユーザUE#Zに対して、特別優先度3が与えられる。

0073

呼処理手段310は、輻輳時に新規に呼が要求されたときに、新規に呼を要求した移動端末が、特定セル指定手段336によって指定される特定セルに位置しているか否かを判定し、移動端末が特定セルに位置すると判定される場合には、移動端末の呼に高い特別優先度に置き換える。

0074

特別優先度への置き換え処理が開始されると(S601)、呼処理部310は、特定セル指定手段336のユーザ優先度管理テーブルから該当するセルを検索する(S602)。検索の結果(S603)、該当するセルが無い場合には、特別優先度への置き換え処理は終了される(S604)。一方、該当するセルが有る場合には、ユーザ優先度管理テーブルから該当するユーザを検索する(S605)。検索の結果(S606)、該当するユーザがない場合には、特別優先度への置き換え処理は終了される(S607)。一方、該当するユーザがいる場合には、ユーザ優先度管理テーブルの特別優先度を、発呼要求したユーザの呼の優先度として設定する(S608)。以上で、特別優先度への置き換え処理が完了される(S609)。

0075

このように、移動端末は特定セルに位置するときに、高い優先度に基づいて、無線リソース割り当て手段333によって呼に無線リソースを割り当てられることによって、移動端末のユーザは、特定セルに位置するときに、輻輳時に優先して無線リソースを割り当てられることができる。

0076

図12に、ユーザが特定セルに位置するときに、ユーザの呼の優先度を、高い優先度である特別優先度に置き換える別の構成例を示す。

0077

図12の下側に示される移動端末1は、特定セル情報記憶手段101および特定セル判定手段102を有する。特定セル情報記憶手段101は、特定セルを指定する特定セル情報を含み、特定セル判定手段102は、基地局から送られる報知情報に含まれるエリア情報と、特定セル情報とを比較することによって、移動端末が特定セルに位置するかどうかを判定する。これら手段は、ユーザの移動端末1の加入者識別モジュールカードSIMカード)に備えられることができる。

0078

ユーザUE#Aの特定セルがセル#aであるとする。ユーザUE#Aが、セル#aで発呼する場合、ユーザUE#Aの移動端末の特定セル判定手段102は、SIMカードの特定セル情報記憶手段101に記憶されている特定セル情報と、報知情報のエリア情報とを比較することによって(S701)、現在ユーザUE#Aが、特定セル#aに位置しているがどうかを判定する(S702)。ユーザUE#Aが、特定セル#aに位置していると判定されるときには、ユーザUE#Aは、無線制御装置300に対して高い優先度の呼として発呼要求する(S703)。発呼要求を受けた無線制御装置300は、高い優先度に基づき、発呼要求されたユーザUE#Aに対して利用可能な無線リソースを割り当てる(S704)。無線制御装置300は、ユーザUE#Aに発呼完了を通知し(S705)、発呼は成功する(S706)。なお、ユーザUE#Aが、特定セル#aに位置していないと判定されるときには、通常の優先度で無線制御装置300に対して発呼要求する。

0079

このように、移動端末のユーザは、特定セルに位置するときに、輻輳時に高い優先度に基づき無線リソースを割り当てられることができる。

0080

以上のように、本発明により、無線リソースが不足する輻輳状態のときに、優先度が高い新規に要求された呼に対して、無線リソースを優先的に割り当てる移動体無線通信システムおよび無線制御装置が提供されることができる。また本発明により、輻輳時に、新規に呼を要求した移動端末が特定セルに位置しているときには、当該移動端末の呼に無線リソースを優先して割り当てる移動体無線通信システム、無線制御装置、および移動端末を提供することができる。

0081

なお、本発明は、本明細書に記載された具体的な実施形態に限定されず、様々な変更、または修正が可能である。

図面の簡単な説明

0082

移動体無線通信システムの構成の一例を模式的に示す図である。
輻輳状態になり、新規の呼に割り当てられる無線リソースが不足して、発呼できない状態の例を示す図である。
呼の無線リソースが解放された瞬間にタイミング良く他の呼が発信して、解放された無線リソースが使用される様子を示す図である。
予備としてコンプレストモードに割り当てられているコードが、他の呼に割り当てられない状態を示す図である。
輻輳状態にないセルを介して基地局と無線リンクを確立しているユーザに、輻輳状態のセルの無線リソースを割り当て、輻輳状態のセルだけを介して基地局と無線リンクを確立するユーザには、無線リソースが割り当てられない状態を示す図である。
本発明による移動体無線通信システムで使用される無線制御装置の構成例を示す図である。
本発明による移動体無線通信システムにしたがって、輻輳時に優先度の高い新規に要求された呼に対して無線リソースを優先して割り当てる構成の例を示す図である。
予約状態の無線リソースを検索する流れ図を示す図である。
本発明による移動体無線通信システムにしたがって、輻輳時に優先度の高い新規に要求された呼に対して無線リソースを優先して割り当てる他の構成の例を示す図である。
本発明による移動体無線通信システムにしたがって、輻輳時に優先度の高い新規に要求された呼に対して無線リソースを優先して割り当てるさらに他の構成の例を示す図である。
本発明による移動体無線通信システムにしたがって、輻輳時に移動端末が特定セルに位置するときに、当該移動端末の呼に高い優先度が与える構成の例を示す図である。
ユーザが特定セルに位置するときに、ユーザの呼の優先度を、高い優先度である特別優先度に置き換える別の構成例を示す図である。

符号の説明

0083

1、2、3、4移動端末
11、12、13、14、15、16、17、18セル
21、22、23、24基地局
31、32無線制御装置
41コアネットワーク
101特定セル情報記憶手段
102 特定セル判定手段
300 無線制御装置RNC
310呼処理部
320 判定部
330無線リソース管理部
331 検知手段
332 記憶手段
333無線リソース割り当て手段
334モード設定手段
335監視手段
336 特定セル指定手段

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