図面 (/)

技術 フライヤーの異物除去装置およびその異物除去方法

出願人 株式会社マーメード
発明者 木村隆夫
出願日 2006年8月31日 (14年9ヶ月経過) 出願番号 2006-235980
公開日 2008年3月13日 (13年2ヶ月経過) 公開番号 2008-054954
状態 特許登録済
技術分野 フライパン、フライヤー
主要キーワード 水道バルブ 水抜きコック 給水端 係止台 自然対流熱伝達 温度追随性 異物除去作業 異物除去モード
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2008年3月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

調理油から水に分離した揚げカス等の異物を除去するとともに濾過水槽洗浄ができるフライヤー異物除去装置およびその異物除去方法を提供することを課題とする。

解決手段

調理用の油とこの油から分離した異物が沈殿する水とを上下2層に貯留する貯槽と、この貯槽内の油の中に配設されたヒーターと、上記貯槽内の水層から吸引した水を導入して水に含まれる異物をフィルターにより濾過する濾過水槽と、上記水層内の水を上記濾過水槽に導入する異物混合水路および上記濾過水槽により濾過された水を上記水層に戻す濾過水路を備えた水循環装置とを有し、上記ヒーターにより加熱された油により食材天ぷらフライ揚げるフライヤーにおいて、上記濾過水槽には、上記異物を含んだ水を上記濾過水槽のフィルター上流側から外部へ排出するための排水路と、排水時に上記濾過水槽へ水を供給するための給水路とを接続するように構成する。

概要

背景

従来のフライヤーには、貯槽の内部に下から順に水と油とが層をなして貯留し、このうち水と調理油とは同一貯層内で互いの境界を接して貯留しており、油層中にはヒーターを配設して調理油を加熱できるようにし、調理時には揚油に含まれる揚げカスパン粉その他食材からの流出物等の異物(以下、揚げカス等の異物という)を水層へ落下させて除去し、排水コックを開き揚げカス等の異物を水と共に排除しながら水道バルブを開いて水を入れ、清水になるまで繰り返すようにしたものがある(特許文献1)。
このような油水2層に貯留するフライヤーには、水層に金魚等の観賞用生物を入れ、調理時には、揚げカス等の異物が食材から離脱して油中に入ると水層に自由落下して、水層内で泳ぐ観賞用生物のエサとして食させるようにし、貯槽から水、観賞用生物および食い残された異物等を排出するには、貯槽の下端部に設けられた水抜きコックを開いて水と共に外部へ取り出すようにしたものもある(特許文献2)。

また、1つの貯槽の中に水と調理油を入れ、水の上に調理油を浮かせて水層と油層との2層を形成させ、油層の略中央部に加熱用のヒーターを設けて油層に高温層低温層との2層を作り出し、高温層の中で食材を揚げるフライヤーを形成し、水と調理油を入れたフライヤーの貯槽の隣に水中に沈んだ異物を除去する濾過水槽を設置して、貯槽から水を抜出して濾過水槽へ導入し、濾過水槽に設けられたフィルターにより揚げカス等の異物を水から除去し、異物除去後浄化された水を貯槽内の水層へ戻す水循環式濾過法取り入れたフライヤーもある(特許文献3)。
この循環式濾過法を取り入れたフライヤーでは、濾過水槽に濾過した異物が多く溜まった場合、濾過水槽を取り外して内部に溜まった揚げカス等の異物を水ごと排除し、槽内を掃除してから所定の位置における使用可能な状態に戻すことにより、異物除去を行う。さらに、営業終了後の清掃には、油抜きと濾過をする必要がなく、油槽内側面汚れ防止用のインナーケースを取り外して、付着した汚れ洗浄するだけで十分なため、清掃時間が短縮される。

実公昭61−8813号公報
特許第2726971号公報
国際公開第2006/38677号パンフレット

〔問題点〕
このような従来のフライヤーでは、水層に溜まった異物を除去するためには、水層の下部に設けられたコックを開いて水を抜き、あらためて水層に清水を入れて所定水量を有する清浄な水層を再現する。また、貯槽以外に水の濾過水槽を備えて循環式濾過法を取り入れたフライヤーの場合には、調理が連続的に継続でき、調理継続中には貯槽と濾過水槽との間で水を循環させ、油から水中に分離した揚げカス等の異物を濾過水槽で除去し、揚げカス等の異物が除去された水を貯槽に戻して貯槽内の水層を清浄な状態にできるようにしているが、濾過水槽に溜まった異物の処理では、調理していないときに手作業で異物を棄て、濾過水槽を掃除しなければならず、手間がかかり、調理の一次中断時間が長くなり、結果として調理効率を低下させることになる。
このため、非循環式、循環式に限らず、油水2層となる貯槽を備えたフライヤーでは、水中の異物の廃棄、濾過水槽の洗浄作業等が必要になっており、特に異物の連続的な除去や濾過水槽の洗浄とが随時どちらもできるフライヤーが望まれていた。

概要

調理油から水に分離した揚げカス等の異物を除去するとともに濾過水槽の洗浄ができるフライヤーの異物除去装置およびその異物除去方法を提供することを課題とする。調理用の油とこの油から分離した異物が沈殿する水とを上下2層に貯留する貯槽と、この貯槽内の油の中に配設されたヒーターと、上記貯槽内の水層から吸引した水を導入して水に含まれる異物をフィルターにより濾過する濾過水槽と、上記水層内の水を上記濾過水槽に導入する異物混合水路および上記濾過水槽により濾過された水を上記水層に戻す濾過水路を備えた水循環装置とを有し、上記ヒーターにより加熱された油により食材を天ぷらフライに揚げるフライヤーにおいて、上記濾過水槽には、上記異物を含んだ水を上記濾過水槽のフィルター上流側から外部へ排出するための排水路と、排水時に上記濾過水槽へ水を供給するための給水路とを接続するように構成する。

目的

本発明は、従来の技術における前記問題点に鑑みて成されたものであり、これを解決するため具体的に設定した技術的な課題は、調理油から水に分離した揚げカス等の異物を除去するとともに濾過水槽の洗浄ができるフライヤーの異物除去装置およびその異物除去方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

調理用の油とこの油から分離した揚げカス等の異物沈殿する水とを上下2層に貯留する貯槽と、この貯槽内の油の中に配設されたヒーターと、上記貯槽内の水層から吸引した水を導入して水に含まれる異物をフィルターにより濾過する濾過水槽と、上記水層内の水を上記濾過水槽に導入する異物混合水路および上記濾過水槽により濾過された水を上記水層に戻す濾過水路を備えた水循環装置とを有し、上記ヒーターにより加熱された油により食材天ぷらフライ揚げフライヤーにおいて、上記濾過水槽には、上記異物を含んだ水を上記濾過水槽のフィルター上流側から外部へ排出するための排水路と、排水時に上記濾過水槽へ水を供給するための給水路とを接続したことを特徴とするフライヤーの異物除去装置

請求項2

上記排水路には遮断弁を設け、上記給水路には異物除去するために必要な排水量を維持できる給水量を与えるための流量調節器を有することを特徴とする請求項1に記載のフライヤーの異物除去装置。

請求項3

上記給水路を濾過水槽のフィルター上流側に接続し、上記排水路を濾過水槽のフィルター上流側に接続したことを特徴とする請求項1に記載のフライヤーの異物除去装置。

請求項4

上記給水路を濾過水槽のフィルター下流側に接続し、上記排水路を濾過水槽のフィルター上流側に接続したことを特徴とする請求項1に記載のフライヤーの異物除去装置。

請求項5

上記給水路を濾過水槽の浄化水貯留部に接続する濾過水路に接続し、上記排水路を濾過水槽の非浄化水貯留部に接続する異物混合水路に接続したことを特徴とする請求項1に記載のフライヤーの異物除去装置。

請求項6

上記排水路の排出口から放出される異物混合水を受ける容器として、上記濾過水槽のフィルターと同程度の網目を有する濾過材を用いて形成した網籠を備えた異物回収容器を形成したことを特徴とする請求項1に記載のフライヤーの異物除去装置。

請求項7

貯槽に調理用の油とこの油から分離した異物が沈殿する水とが上下2層に貯留し、濾過水槽により上記貯槽内の水層から吸引した水に含まれる異物を濾過し、水循環装置により上記水層内の水を上記濾過水槽に導入するとともに上記濾過水槽により濾過された水を上記水層に戻す濾過水循環式のフライヤーにおいて、上記濾過水槽に溜まった異物の除去には、上記水循環装置による濾過水循環を止め、上記水循環装置の水路とは別の給水路から上記濾過水槽へ給水して上記濾過水槽のフィルター上流側に設けた排水路から水を流出させることにより、濾過水槽内の異物を流水に搬送させて排出することを特徴とするフライヤーの異物除去方法

請求項8

上記水循環装置の水路とは別の給水路から上記濾過水槽のフィルター下流側へ給水するとともに上記濾過水槽のフィルター上流側に設けた排水路から排水して、供給された水が上記濾過水槽内のフィルターを通過し、上記フィルターに付着した異物を含む濾過水槽内の異物を流水により搬送して排出することを特徴とする請求項7に記載のフライヤーの異物除去方法。

技術分野

0001

本発明は、揚げカス等の異物揚油から分離して調理油洗浄すると共に調理油の劣化を防止し、実質的に調理油の鮮度を保ち、廃棄物の量を削減して、調理油を長持ちさせ、経費を削減するフライヤー異物除去装置およびその異物除去方法に関する。

背景技術

0002

従来のフライヤーには、貯槽の内部に下から順に水と油とが層をなして貯留し、このうち水と調理油とは同一貯層内で互いの境界を接して貯留しており、油層中にはヒーターを配設して調理油を加熱できるようにし、調理時には揚油に含まれる揚げカスやパン粉その他食材からの流出物等の異物(以下、揚げカス等の異物という)を水層へ落下させて除去し、排水コックを開き揚げカス等の異物を水と共に排除しながら水道バルブを開いて水を入れ、清水になるまで繰り返すようにしたものがある(特許文献1)。
このような油水2層に貯留するフライヤーには、水層に金魚等の観賞用生物を入れ、調理時には、揚げカス等の異物が食材から離脱して油中に入ると水層に自由落下して、水層内で泳ぐ観賞用生物のエサとして食させるようにし、貯槽から水、観賞用生物および食い残された異物等を排出するには、貯槽の下端部に設けられた水抜きコックを開いて水と共に外部へ取り出すようにしたものもある(特許文献2)。

0003

また、1つの貯槽の中に水と調理油を入れ、水の上に調理油を浮かせて水層と油層との2層を形成させ、油層の略中央部に加熱用のヒーターを設けて油層に高温層低温層との2層を作り出し、高温層の中で食材を揚げるフライヤーを形成し、水と調理油を入れたフライヤーの貯槽の隣に水中に沈んだ異物を除去する濾過水槽を設置して、貯槽から水を抜出して濾過水槽へ導入し、濾過水槽に設けられたフィルターにより揚げカス等の異物を水から除去し、異物除去後浄化された水を貯槽内の水層へ戻す水循環式濾過法取り入れたフライヤーもある(特許文献3)。
この循環式濾過法を取り入れたフライヤーでは、濾過水槽に濾過した異物が多く溜まった場合、濾過水槽を取り外して内部に溜まった揚げカス等の異物を水ごと排除し、槽内を掃除してから所定の位置における使用可能な状態に戻すことにより、異物除去を行う。さらに、営業終了後の清掃には、油抜きと濾過をする必要がなく、油槽内側面汚れ防止用のインナーケースを取り外して、付着した汚れを洗浄するだけで十分なため、清掃時間が短縮される。

0004

実公昭61−8813号公報
特許第2726971号公報
国際公開第2006/38677号パンフレット

0005

〔問題点〕
このような従来のフライヤーでは、水層に溜まった異物を除去するためには、水層の下部に設けられたコックを開いて水を抜き、あらためて水層に清水を入れて所定水量を有する清浄な水層を再現する。また、貯槽以外に水の濾過水槽を備えて循環式濾過法を取り入れたフライヤーの場合には、調理が連続的に継続でき、調理継続中には貯槽と濾過水槽との間で水を循環させ、油から水中に分離した揚げカス等の異物を濾過水槽で除去し、揚げカス等の異物が除去された水を貯槽に戻して貯槽内の水層を清浄な状態にできるようにしているが、濾過水槽に溜まった異物の処理では、調理していないときに手作業で異物を棄て、濾過水槽を掃除しなければならず、手間がかかり、調理の一次中断時間が長くなり、結果として調理効率を低下させることになる。
このため、非循環式、循環式に限らず、油水2層となる貯槽を備えたフライヤーでは、水中の異物の廃棄、濾過水槽の洗浄作業等が必要になっており、特に異物の連続的な除去や濾過水槽の洗浄とが随時どちらもできるフライヤーが望まれていた。

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、従来の技術における前記問題点に鑑みて成されたものであり、これを解決するため具体的に設定した技術的な課題は、調理油から水に分離した揚げカス等の異物を除去するとともに濾過水槽の洗浄ができるフライヤーの異物除去装置およびその異物除去方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明における前記課題が効果的に解決されるフライヤーの異物除去装置およびその異物除去方法を特定するために、必要と認める事項の全てが網羅され、具体的に構成された、課題解決手段を以下に示す。

0008

フライヤーの異物除去装置に係る第1の課題解決手段は、調理用の油とこの油から分離した異物が沈殿する水とを上下2層に貯留する貯槽と、この貯槽内の油の中に配設されたヒーターと、上記貯槽内の水層から吸引した水を導入して水に含まれる異物をフィルターにより濾過する濾過水槽と、上記水層内の水を上記濾過水槽に導入する異物混合水路および上記濾過水槽により濾過された水を上記水層に戻す濾過水路を備えた水循環装置とを有し、上記ヒーターにより加熱された油により食材を天ぷらフライに揚げるフライヤーにおいて、上記濾過水槽には、上記異物を含んだ水を上記濾過水槽のフィルター上流側から外部へ排出するための排水路と、排水時に上記濾過水槽へ水を供給するための給水路とを接続したことを特徴とするものである。

0009

フライヤーの異物除去装置に係る第2の課題解決手段は、上記排水路には遮断弁を設け、上記給水路には異物除去するために必要な排水量を維持できる給水量を与えるための流量調節器を有することを特徴とする。

0010

フライヤーの異物除去装置に係る第3の課題解決手段は、上記給水路を濾過水槽のフィルター上流側に接続し、上記排水路を濾過水槽のフィルター上流側に接続したことを特徴とする。

0011

フライヤーの異物除去装置に係る第4の課題解決手段は、上記給水路を濾過水槽のフィルター下流側に接続し、上記排水路を濾過水槽のフィルター上流側に接続したことを特徴とする。

0012

フライヤーの異物除去装置に係る第5の課題解決手段は、上記給水路を濾過水槽の浄化水貯留部に接続する濾過水路に接続し、上記排水路を濾過水槽の非浄化水貯留部に接続する異物混合水路に接続したことを特徴とする。

0013

フライヤーの異物除去装置に係る第6の課題解決手段は、上記排水路の排出口から放出される異物混合水を受ける容器として、上記濾過水槽のフィルターと同程度の網目を有する濾過材を用いて形成した網籠を備えた異物回収容器を形成したことを特徴とする。

0014

フライヤーの異物除去方法に係る第1の課題解決手段は、貯槽に調理用の油とこの油から分離した異物が沈殿する水とが上下2層に貯留し、濾過水槽により上記貯槽内の水層から吸引した水に含まれる異物を濾過し、水循環装置により上記水層内の水を上記濾過水槽に導入するとともに上記濾過水槽により濾過された水を上記水層に戻す濾過水循環式のフライヤーにおいて、上記濾過水槽に溜まった異物の除去には、上記水循環装置による濾過水循環を止め、上記水循環装置の水路とは別の給水路から上記濾過水槽へ給水して上記濾過水槽のフィルター上流側に設けた排水路から水を流出させることにより、濾過水槽内の異物を流水に搬送させて排出することを特徴とするものである。

0015

フライヤーの異物除去方法に係る第2の課題解決手段は、上記水循環装置の水路とは別の給水路から上記濾過水槽のフィルター下流側へ給水するとともに上記濾過水槽のフィルター上流側に設けた排水路から排水して、供給された水が上記濾過水槽内のフィルターを通過し、上記フィルターに付着した異物を含む濾過水槽内の異物を流水により搬送して排出することを特徴とする。

発明の効果

0016

フライヤーの異物除去装置に係る第1の課題解決手段では、油に含まれる揚げカス等の異物を水と一緒に異物混合水路を介して濾過水槽に送り、濾過水槽で異物を濾過し、この異物を濾過した水を濾過水槽から濾過水路を介して貯槽の水層に戻して、貯槽の水層と濾過水槽との間で水を循環させることにより、貯槽内の水を常時清浄に維持することができ、さらに、必要に応じて貯槽の水層と濾過水槽との間の水の循環を止め、給水路から濾過水槽に給水して濾過水槽のフィルター上流側から排水路を介して外部へ排水させることにより、濾過水槽に溜まった揚げカス等の異物を外部へ排出させることができて、濾過水槽を取り外すことなく、異物の除去と濾過水槽の洗浄とができる。

0017

フライヤーの異物除去装置に係る第2の課題解決手段では、給水量を調節しながら濾過水槽へ給水し、給水量に応じて濾過水槽のフィルター上流側から排水することができ、濾過水槽のフィルター上流側に堆積している揚げカス等の異物を流水に搬送させて外部へ効果的に排出させることができる。

0018

フライヤーの異物除去装置に係る第3の課題解決手段では、給水路から濾過水槽のフィルター上流側へ給水し、濾過水槽のフィルター上流側の排水路から排水して、濾過水槽のフィルター上流側に堆積した揚げカス等の異物を排出することができる。

0019

フライヤーの異物除去装置に係る第4の課題解決手段では、給水路から濾過水槽のフィルター下流側へ給水し、濾過水槽のフィルター上流側から排水して、フィルターに目詰りを生じさせるような揚げカス等の異物と濾過水槽のフィルター上流側に堆積した揚げカス等の異物とをともに排出することができる。

0020

フライヤーの異物除去装置に係る第5の課題解決手段では、給水路から濾過水路を介して濾過水槽に給水し、濾過水槽内の水を排水路から異物混合水路を介して外部へ排水することができ、濾過水槽内の水を排出する時に揚げカス等の異物を流水に搬送させて排出でき、また、異物除去に必要な配管が濾過水槽に接続する水循環系の配管に接続するため濾過水槽への配管を変えずに済み、濾過水槽の製造および組付けを大幅に変更することなく異物除去装置を組み付けることができる。

0021

フライヤーの異物除去装置に係る第6の課題解決手段では、濾過水槽から排出された異物混合水を受ける容器として、濾過水槽のフィルターと同程度の網目を有する濾過材を用いて形成された網籠を備えた異物回収容器を形成したことにより、網籠により揚げカス等の異物を水から分離して収容することができ、揚げカス等の異物は燃えるゴミとして棄て、水は廃水として棄てることができる。

0022

フライヤーの異物除去方法に係る第1の課題解決手段では、水循環装置の水路とは別の給水路から濾過水槽へ給水するとともに濾過水槽のフィルター上流側に設けた排水路から排水して、濾過水槽内の異物を流水に搬送させて外部へ排水することができ、濾過水槽を取り外すことなく異物の除去と濾過水槽の洗浄ができる。

0023

フライヤーの異物除去方法に係る第2の課題解決手段では、水循環装置の水路とは別の給水路から濾過水槽のフィルター下流側へ給水するとともに濾過水槽のフィルター上流側に設けた排水路から排水して、フィルターに目詰まりを生じさせるような異物を除去するとともに濾過水槽内の異物を排出することができる。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下、本発明による最良の実施形態を具体的に説明する。
ただし、この実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるため具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、発明内容を限定するものではない。

0025

〔構成〕
フライヤー1の実施形態は、図1〜3に示すように、調理用の油と、この油の下側で油中の揚げカス等の異物を取り込んで油を浄化するための水と、を上下2層(油層11と水層12)にして貯留する貯槽1aと、貯槽1aの脇に着脱自在に設置した透明な材料で形成されている濾過水槽2とを備え、貯槽1a内の油層11にはヒーター3を設けて調理油を加熱できるようにし、貯槽1aの水層12には側部から隣り合う側壁に沿って流れるように給水できる給水口1bを開口する(図5)とともに底面中央部に水層12の底面に沈下している異物と一緒に水を吸引する排水口1cを開口し(図4〜6)、貯槽1aの背面側にはヒーター3を油層11の深さの中間位置まで下げ食材をヒーター3の上部の適宜箇所に沈める昇降機4を配置し、昇降機4の前面には食材を入れるための係止しておくための係止台5を立設して、食材の入った籠を係止した場合には揚げた直後の食材から流れ落ち食用油が貯槽1aに入るようにする。

0026

油層11に設けるヒーター3の位置は油層11の中央部よりも僅かに上方に寄った位置とし、ヒーター3による油の加熱後には油層11がヒーター3の配設位置よりも若干下側で高温部低温部との2層になり(以後、この油の高温部を油高温部11aといい、油の低温部を油低温部11bということにする)、この結果、貯槽1aの中では、下から順に水層12、油低温部11b、油高温部11aの3層が形成される。

0027

貯槽1aの背面側で昇降機4の下方と濾過水槽2の背面側には、水循環装置13と油冷却循環装置14とをまとめて配設している。
水循環装置13は、図4〜6に示すように、貯槽1aの真下に配置して流路開閉する水路遮断弁13dと、水路遮断弁13dが開いている時に貯槽1aから吸引した水を循環させる水ポンプ13aと、貯槽1aの排水口1cから吸引された水から揚げカス等の異物を濾過する濾過水槽2と、濾過水槽2から移された水から気泡を上方に浮かせて分離する消泡水槽13bと、異物や気泡を除去された水を消泡水槽13bの下面から貯槽1a側へ移送して貯槽1aの給水口1bから隣接する側壁に沿って流れるように水層12の中へ戻す水循環系配管13cとからなる。

0028

油冷却循環装置14は、図4〜6に示すように、貯槽1aの外壁に取り付けられて、上端部では油高温部11aの上面近傍の高さ位置から油を吸い込み、下端部では揚げカス等の異物を水層12側へ落下させ、外面には冷却フィン14dを張り出して冷却ファン14eからの風により強制冷却できるようにして通過する油の温度を下げる箱型高温油流路14aと、この高温油流路14aの貯槽1aにおける油高温部11aと油低温部11bとの境界よりも下側の位置に相当する高さの流路途中から温度を下げた油を分岐して流す油循環系配管14cと、高温油流路14aから分岐吸引して貯槽外部の油循環系配管14cを経由して貯槽1a内の水層12へ油を送出する油ポンプ14bとからなる。

0029

貯槽1aの壁面を貫通して水層12に突出した油循環系配管14cの先端部は、油循環系配管14cの終端となる油放出ノズル14iとして、水層12の下端部に配管の軸方向を水平にして排水口1cの直上の位置に配置され、先端部は先端面が半円状に閉鎖され下面側が開放され、半円筒の上面には湾曲面の頂部に小孔(油通過孔)14h,…,14hを軸方向に多数穿孔した形状に形成されている油放出ノズル14iを固着する。油放出ノズル14iを通過する油が小孔14h,…,14hを介して小さく分割され、上方の油低温部11bへ小球あるいは連続した糸状になって浮上して合体するとともに油の中に含まれている微細な揚げカス等の異物を水中に落としやすくするように形成する。

0030

貯槽1aの水層12と油低温部11bとの境界位置には多点式の水位センサー(図示せず)を設けた水位センサー配置部1dを裏面側の側壁に設け、油と水との境界を常時監視できるようにし、水位上がりすぎや下がりすぎの場合には、水位センサーからの信号に基づき警報を出して作業者等に知らせることができるようにする。

0031

濾過水槽2は、内部に網目が0.7mmのメッシュステンレス鋼製のフィルター2aを濾過水槽2の厚み方向を2分するように長手方向に向け垂直に立設し、水ポンプ13aから吐出する水が水循環系配管13cの濾過水槽流入部(異物混合水路13f)を介してフィルター2aの上流側の空間である非浄化水貯留部2bに流入し、フィルター2aを透過して下流側の空間である浄化水貯留部2cに出た水が消泡水槽13bへ流出するように水循環系配管13cの濾過水槽流出部(濾過水路13g)を接続する。

0032

濾過水槽2では、水がフィルター2aを透過する時、フィルター2aの上流側の非浄化水貯留部2bには揚げカス等の異物が濾過されて底に沈下し、フィルター2aの下流側の浄化水貯留部2cには異物が除去されて浄化された水が蓄えられ、この浄化された水は濾過水路13g(水循環系配管13c)と消泡水槽13bを介して貯槽1a内の水層12へ戻される。

0033

消泡水槽13bは、上端に気体貯めとなる空間を設け、この空間に接続する空気抜き用内圧調整継手13eを接続し、この内圧調整継手13eから排気位置まで配管13jを接続して、食材を揚げるときに泡となって生じた気体を水から分離して内圧調整継手13eを介して排気位置まで誘導し、下端には貯槽1aの給水口1bまで水循環系配管13c(濾過水路13g)を接続して水層12へ水を戻せるようにする。

0034

水の循環は、貯槽1aの底部に設けた排水口1cから水層12の中の水と揚げカス等の異物とを共に、水循環系配管13cの異物混合水路13fおよび水路遮断弁13dを介して水ポンプ13aに吸引されて、水ポンプ13aにより加圧されてポンプ吐出口より吐出されて濾過水槽2の非浄化水貯留部2bへ流入し、濾過水槽2に設けられたフィルター2aにより揚げカス等の異物を濾過し、異物を濾過して清浄になった水を濾過水槽2の浄化水貯留部2cに貯め、浄化水貯留部2cから水循環系配管13cの濾過水路13gを介して消泡水槽13bに送られてガス抜きし、ガス抜き後、水循環系配管13cの濾過水路13gを介して貯槽1aの水層12に戻される。
貯槽1aに戻される時には、濾過されて浄化された水を、貯槽1aの背面側の側壁に垂直で軸方向が水平方向に向けて設けられた給水口1bから隣り合う側面に沿ってほぼ水平方向に向けて供給することにより、貯槽1a内の水を渦状に回転させながら給水する。

0035

〔異物除去装置〕
濾過水槽2から揚げカス等の異物を除去する異物除去装置25は、水循環系配管13cとは異なる配管経路を構成して異物除去が独自に行えるようにする。また、濾過水槽2には、水位センサー配置部1dに設けられている水位センサーと同様の多点式水位センサーを内壁面に設け、この水位センサーからの信号に基づき流量調節器としての流量制御弁22による給水量の調節ができるようにする。

0036

濾過水槽2の背面側に配管が4本接続される場合を、図5,6に示す。
この場合には、濾過水槽2の非浄化水貯留部2bと浄化水貯留部2cとに接続する水循環系配管13cの異物混合水路13fと濾過水路13gとにそれぞれ並べて異物除去用排水側配管21bと給水側配管21aとを設け、これらの配管途中にはそれぞれピストン駆動式の流量制御弁22と電磁弁型の遮断弁23とを介装し、流量制御弁22の上流側は水道水を供給する蛇口(図示せず)に接続し、遮断弁23の下流側には、排水側配管21bの先端部から流出する水により搬送された揚げカス等の異物を水切りするとともに水切りした異物を収容する0.7mmメッシュステンレス製金網からなる籠を形成した網籠24aを備えた異物回収容器24を配置して、独立した異物除去経路21(21a,21b)を備えた異物除去装置25を形成する。
この異物除去装置25の設置に付随して、濾過水路13gには、給水側配管21aから濾過水槽2へ給水する場合の消泡水槽13b側への逆流を防止するための遮断弁13hを設け、給水側配管21aからの給水に先立ち遮断弁13hを閉じて濾過水路13gを逆流しないようにすることができるようにする。
流量制御弁22は流路遮断(全閉)可能な弁構造を有し、また、流量制御弁22と遮断弁23とは手動操作可能に形成して、異物除去モードの開始と終了とを手動操作により行うこともできるように形成する。

0037

給水側配管21aは、濾過水槽2の浄化水貯留部2cの上端部に設けられた配管接続部から底部に達する管状の給水端部22aを形成する。この給水端部22aでは底部から上端部までの間で適当箇所に給水用の小孔(図示せず)を適当数穿設する。この小孔は底部に近くなるほど小孔の径を大きくするか同一径であれば小孔の個数を増加する。
排水側配管21bは、濾過水槽2の底部に排水側の開口が近接するように濾過水槽2の上端部から底部に延設された排水側開口端部22bを設け、排水側開口端部22bから排水されて濾過水槽2の上端部から異物回収容器24まで1本の管路で流出するように配管して、水循環系配管13cの異物混合水路13fや給水側配管21aとは別の排水側配管21bを形成する。
この異物除去装置25では、流量制御弁22の上流側で給水側配管21aを水道の蛇口(図示せず)に接続し、蛇口を開状態にしてから遮断弁23を開き、流量制御弁22による給水量の調節をして、異物除去を行う。

0038

〔異物除去方法〕
この実施態様の異物除去装置25を設けたフライヤー1では、所定量の食材を揚げ終った後に、フライモードから異物除去モードに切換えて濾過水槽2の異物除去を行うと、給水側配管21aを介して濾過水槽2の浄化水貯留部2cへ流入した水がフィルター2aを透過して非浄化水貯留部2bへ移動し、非浄化水貯留部2bに設けられた排水側開口端部22bから排水側配管21bを介して異物回収容器24へ異物とともに流出する。

0039

この異物除去時では、濾過水槽2の内壁面に設けた水位センサーに通電して、水位センサーからの信号に基づき流量制御弁22の給水量を調整できるようにしてから、遮断弁23を開状態にし、異物除去に必要な流量を調節しながら、濾過水槽2から流出する水を異物回収容器24に流し込む

0040

この流出時には、濾過水槽2を逆流する水がフィルター2aにへばり付いていた揚げカス等の異物を除去しながら流れるとともに非浄化水貯留部2bの下部に滞留していた揚げカス等の異物を排水側開口端部22bから流出させることにより、揚げカス等の異物が水に搬送されて濾過水槽2から流出していく。
濾過水槽2の非浄化水貯留部2bに貯留されていた揚げカス等の異物が排除された時点で、異物除去モードの電源を落とし、遮断弁23を閉状態にし、流量制御弁22を全閉状態にして、水の流出を止めてフライヤーの異物除去モードを終了する。
その後、異物回収容器24の網籠24aで水切りされた揚げカス等の異物は、揚げカス等の異物が入ったままの網籠24aを異物回収容器24から取り外し、外した網籠24aを異物廃棄場所に運び、網籠24aに入っている揚げカス等の異物を異物廃棄場所に投棄して、異物除去作業を終了する。

0041

濾過水槽2の浄化水貯留部2cから遮断弁23を介して異物回収容器24に流し込む水の量が、蛇口から流量制御弁22を介して濾過水槽2の浄化水貯留部2cに流入する量よりも多い時には濾過水槽2内の水位が下がり、水位センサーが許容水位よりも下がったことを検出した場合には、この検出結果に基づき流量制御弁22の開度を大きくして流量を増加し、水位を上げる制御を行って水位調整し、逆に、濾過水槽2内の水位が上がって許容水位よりも上がったことを検出した場合には、この検出結果に基づき流量制御弁22の開度を小さくして流量を絞り、水位を下げる制御を行って水位調整する。

0042

そして、濾過水槽2への水の供給量と異物回収容器24に流し込む水の排出量とが略一定で均衡している場合には、流量制御弁22による流量の調節をすることなく異物除去を続行する。目視により、濾過水槽2の非浄化水貯留部2bに貯留された異物が排除されたとみなされた時点で、装置の異物除去モードの電源を落とし、遮断弁23を閉状態にし、流量制御弁22を全閉状態にして、水の流出を止め、異物除去モードを終了する。

0043

作用効果
このように構成したフライヤーの実施形態では、フライを揚げない待機時には加熱状態待機温度に下げるように設定し、例えば、設定温度170℃で揚げる場合には、待機温度として150℃位に下げて温度維持するように温度管理して待機することができる。
フライを揚げる直前に装置の前面パネル1fに設けられているスイッチ1gを押してフライを揚げる揚げ作業にすると、ヒーター3の温度が上昇して油温が待機温度から設定されたフライ用の油温(例えば170℃)になるように昇温を始める。ヒーター3は油高温部11aに配置されているため、油高温部11aのみ設定温度まで上昇するが、油低温部11bでは高温度の油が上昇して油高温部11aの油に合体し、温度が比較的低い油は下方へ下がって油低温部11bまで下がると油低温部11bの油と合体するため、常時、油高温部11aと油低温部11bとの2層が生じていて、油低温部11bに接触している水層12は過熱されることがなく、また、油高温部11aではフライ用の設定温度を維持することができる。

0044

この時に、水層12の水を回転させることによって、加熱の態様を自然対流熱伝達から強制対流熱伝達に変え、ヒーター3による熱交換性能を高めることができ、油は設定温度までヒーター温度の上昇に良く追随して昇温し、速やかに待機状態から揚げ作業の状態に復帰することができる。
このため、油温の立上げ及び復帰にかかる時間が短縮され、ヒーター3により加熱される油の温度追随性が良くなるため、ヒーターの上昇温度を抑えることができ、繰返し使用する場合でも油の劣化が防止できる。

0045

油高温部11aに揚げるべき食材が投入されると、通常の揚げ作業が実行され、揚げられている時には多量の揚げカスが発生する。この発生する揚げカスは大きなものがその発生したときに速やかに下方へ落ち、油低温部11bを介して水層12へ降下し、作動している水ポンプ13aの作用により水循環装置13の水循環系配管13cに従って濾過水槽2に送られ、揚げカスが濾過されて、濾過後の水が再度水層12に戻される。他方、揚げカスの小さなものは油高温部11aの油とともに箱型の高温油流路14aの上端部で油高温部11aの上部の油と一緒に吸引され、高温油流路14a内で強制冷却されて温度を下げるとともに含まれている揚げカス等の異物を高温油流路14aの下端部に設けられた開口から水層12へ落とされ、温度を下げられた油は油低温部11bに相当する高さ位置から油循環系配管14cを介して外部へ排出し、作動している油ポンプ14bにより水層12へ送出されて、水層12内に配置された油放出ノズル14iから小さく分割されて水層12の中に放出されることにより、油が小球状あるいは連続状になって水と接触し、冷却すると共に油中に含まれている微細な揚げカス等の異物を水の中に分離し易くし、異物を落としつつ水の中を浮上して油低温部11bに到達してから油低温部11bの構成物として油低温部11bの油と合体し、清浄な油量を維持することができる。

0046

このようにして、水循環と油循環により揚げカスが効果的に濾過され、また、水層12に大きな渦を発生することにより水と接触している油が回転するようになり、水との接触が多くなって揉まれることにより油が洗浄され、油の劣化を防止する。さらに、水層12が渦状に回転することにより、水の上層にある油が緩やかに回転して、ヒーター表面部で昇温した油が油層11内全体の油に効率良く熱伝達し、油温を安定させ、油温の立上げおよび待機状態からの復帰にかかる時間が短縮される。

0047

また、油循環により油を乳化させることなく油の洗浄効果を高め、揚げカスの溜りを防止できるとともに、油層11の温度を効果的に下げて冷却した油を水中に導入することができるようになり、安全性を高めつつ油循環を機能させることができて、水の中で油を分割して小球あるいは連続状として放出することができるようになって、油の洗浄効果を高めることができる。

0048

これにより、油高温部11aの中央部よりも温度が低い貯槽1aの壁面近傍にある油を吸引して、高温油流路14aを通過するときに冷却フィン14dに冷却ファン14eからの風を受けることにより冷却し、貯槽1aの最下層になる水層12に戻すようにすると、例えば、170℃の油を70〜80℃に低下させて水層12へ安全に引き込むことができ、高温油流路14aの下端部と油循環系配管14cの先端部に固着された油放出ノズル14iとの2ヶ所から揚げカス等の異物を水中に分離することにより、より多く異物を除去できて油の洗浄効果を高めることができる。

0049

水の循環時に水層12の水が渦状に回転し、その回転力により油を回すことで、ヒーター3からの熱伝達量が増加して油を効果的に昇温し、ヒーター3の温度と油温との差が縮まるようになり、加熱時の温度追随性が向上してヒーターの加熱温度を油が劣化しにくい温度にすることができ、加熱温度の低下と油が洗浄されて異物の混入が少なくなったことの相乗効果で効果的に油の劣化を防止することができる。
このため、これまでは油の温度を、例えば油温170℃程度にする時にヒーター3の温度が215℃くらいに高くして油劣化を促進するような温度になって加熱自体が油劣化の原因となっていたが、水を回すことにより、油も回り、熱交換効率が高くなってその温度差が縮まり、油温が170℃になった時でもヒーター温度は185℃を上回ることがなくなり、油劣化を極力抑えながら使用することができる。

0050

異物除去装置25を設けたフライヤー1では、食材を揚げ終った後に任意にフライモードから異物除去モードに切換えて、濾過水槽2の異物除去を自動的に行うことができるとともに、濾過水槽2の浄化水貯留部2cへ流入した水がフィルター2aを透過して非浄化水貯留部2bへ移動し、非浄化水貯留部2bに設けられた排水口から排水側配管21bを介して異物とともに流出するようにしたから、濾過水槽2では大量の水が食材を揚げる時とは逆に流れ、濾過水槽2を逆流する水がフィルター2aにへばり付いていた異物を除去しながら流れるようになるとともに非浄化水貯留部2bの下部に滞留していた異物を上部に舞い上げながら排水口から流出することにより、濾過水槽2から異物が排出できる。

0051

濾過水槽2の非浄化水貯留部2bから異物回収容器24に流し込む水の量が、蛇口から濾過水槽2の浄化水貯留部2cに流入する量よりも多い時には、貯槽1a内の水層12の水位が下がるから、流量制御弁22の開度を大きくして流量を増加し水位を上げる水位調整を行い、逆に、貯槽1a内の水層12の水位が上がった場合には流量制御弁22の開度を小さくして流量を絞り水位を下げる水位調整を行うことができる。

0052

そして、従来の濾過水槽2からの異物の除去方法が、フライヤー1が小型の場合には手動にて濾過水槽2を取り外し、濾過水槽2の中に溜まっている異物を直接取り出すか水と一緒に流し出すことにより除去していた、このためフライヤー1によって揚げる食材が多くかつ使用時間が長くなる場合あるいはフライヤー1が大型になって除去すべき異物の量が多くなる場合には、作業者が濾過水槽2を取り外して中の異物を直接取り出すか流し出す方法では非効率であり、また作業が重労働となっていたが、本発明による異物除去装置25により異物除去作業を自動化したフライヤー1では、異物除去装置25を設けたため、貯槽1aの大きさや異物の量に関わらず異物除去の作業性および作業効率を高くすることができる。

0053

〔別態様〕
このような実施形態は、発明の趣旨を理解しやすくするため具体的に説明しているが、発明内容を限定するものではないから、特に説明されていない別の態様を制限するものではなく、適宜変更しても良い。
このような意味で発明の趣旨に沿ういくつかの別態様を以下に示す。

0054

例えば、貯槽1aの形状は特に有底角筒に限定することはなく、有底円筒であっても、他の回転体であっても製造または使用上に不都合がなければ適用可能である。
また、箱型流路3aのフィン3dは流路の内側に突設して整流板を兼用したものを付加しても良い。
また、高温油流路14aは、断面矩形に限定する必要はなく、吸引後に異物を分離し易い形状であれば良く、断面積が一般の配管よりも大きくできていれば適当な形状にかえることができる。
加熱源としては、電力による加熱の場合を例示したが、ガス加熱にしても良い。

0055

流量調節器は、流量制御弁22の場合を例示したが、他の調節器であってもよく、手動の弁を利用して異物除去に必要な流量を手動にて予め設定するようにしても良い。
給水側配管21aと排水側配管21bとは、それぞれフィルター下流側の浄化水貯留部2cとフィルター上流側の非浄化水貯留部2bとに接続したが、この他に、両配管共にフィルター上流側の非浄化水貯留部2bに接続しても良い。

0056

給水側配管21aと排水側配管21bとは、濾過水槽2の背面側で非浄化水貯留部2bと浄化水貯留部2cにそれぞれ接続する水循環系配管13cの異物混合水路13fと濾過水路13gとの接続部近傍にそれぞれ接続して、濾過水槽2に直接に配管される数を、増加させないようにしても良い(図7,8参照)。この場合には、濾過水槽2の背面側に接続される配管が水循環系配管13cの異物混合水路13fと濾過水路13gとの2本だけで済み、フライヤー本体から濾過水槽2を取外し、取付ける作業を容易にするとともに、濾過水槽2へ直接に水を導入することができるようにしたことにより、濾過水槽2に清浄な水を入れて内部を容易に洗浄できるようになり、フライヤー本体から濾過水槽2を着脱する機会を減少させることができて、装置故障の原因を減らし、装置寿命を長くすることができる。

0057

異物回収容器24は、網籠24aに異物を入れるようにしたが、網籠24aの網目の大きさは濾過水槽2のフィルター2aと同程度の網目であれば良く、異物の水きりができれば大きさや形状には特に指定がなく、小孔を多数開けた板材からなる容器にしても良い。

図面の簡単な説明

0058

本発明の実施形態に係るフライヤーを示す正面図である。
同上フライヤーを示す平面図である。
同上フライヤーを示す右側面図である。
同上フライヤーの配管状態を示す側面図である。
同上フライヤーにおける濾過水槽に異物除去装置の配管と水循環装置の配管とを合わせて4本接続した場合を示す平面説明図である。
同上フライヤーにおける濾過水槽に異物除去装置の配管と水循環装置の配管とを合わせて4本接続した場合を示す背面説明図である。
同上フライヤーにおける濾過水槽に水循環装置の配管が合わせて2本だけ接続された場合を示す平面説明図である。
同上フライヤーにおける濾過水槽に水循環装置の配管が合わせて2本だけ接続された場合を示す背面説明図である。

符号の説明

0059

1フライヤー
1a貯槽
1b 給水口
1c 排水口
2濾過水槽
2aフィルター
2b非浄化水貯留部
2c浄化水貯留部
3ヒーター
11油層
11a 油高温部
11b 油低温部
12水層
13水循環装置
13a水ポンプ
13b消泡水槽
13c (異物混合水路13fと濾過水路13gとを含む)水循環系配管
13d遮断弁
13e (空気抜き用の)内圧調整継手
13f 異物混合水路
13g 濾過水路
13h 遮断弁
14油冷却循環装置
14a (箱型の)高温油流路
14b油ポンプ
14c油循環系配管
14d冷却フィン
14e冷却ファン
14h小孔
14i 油放出ノズル
21異物除去経路
21a給水側配管(給水路)
21b排水側配管(排水路)
22流量制御弁(流量調節器)
22a給水端部
22b 排水側開口端部
23 遮断弁
24異物回収容器
24a網籠
25 異物除去装置

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 鎌田拓史の「 食用油改質装置」が 公開されました。( 2021/03/11)

    【課題・解決手段】食用油の使用寿命を延ばすことのできる装置及び方法が開示されている。当該装置は,酸敗した食用油の改質装置であって,処理装置本体と,移送ポンプとを含み,処理装置本体は多数の剪断撹拌部材の... 詳細

  • 日清食品ホールディングス株式会社の「 フライ処理装置」が 公開されました。( 2021/03/04)

    【課題】フライ処理された食品群をばらけた状態で効率的に製造することができる装置及び方法を提供する。【解決手段】フライ油槽1と、フライ油槽の上流側に配設されたフライ用の原料食品を投入する機構3と、フライ... 詳細

  • 株式会社ニチレイフーズの「 食品加熱装置及び加熱食品生産方法」が 公開されました。( 2021/03/01)

    【課題】油中の食品にマイクロ波を効率的に照射して、食品を効率良く加熱することを可能にする食品加熱装置及び加熱食品生産方法を提供する。【解決手段】食品加熱装置10は、油槽23、マイクロ波装置11、収容部... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ