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技術 記録媒体およびそれを用いたサーボ信号検出方法、情報記録再生装置

出願人 シャープ株式会社
発明者 長坂由起子
出願日 2006年8月23日 (13年10ヶ月経過) 出願番号 2006-226440
公開日 2008年3月6日 (12年3ヶ月経過) 公開番号 2008-052793
状態 拒絶査定
技術分野 ホログラフィ 光学的記録担体およびその製造 光学的記録再生1 光学的記録再生3(ヘッドの制御) 光ヘッド
主要キーワード 光反応材料 位置合せ装置 容量拡大 記録媒体厚 吸収波長帯域 光重合開始材 アライメント層 波長感度
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

記録媒体の厚み方向および面方向の記録位置を確認しながら記録および再生を行なうことができる記録媒体およびそれを用いたサーボ信号検出方法情報記録再生装置を提供する。

解決手段

記録媒体1を2層構造とし、一方の層を記録層2、他方の層をアライメント層3とする。アライメント層3には、位置情報を含んだアライメント用ホログラム5を形成する。記録層2中で記録位置が変化すると、アライメント層3に入射される信号光の波面も変化する。すなわち、記録位置により異なる信号光が記録媒体1の厚み方向に関する位置情報となり、アライメント層3に異なる波面を多重記録しておくことで、厚み方向の位置情報を含んだアライメント用ホログラム5となる。

概要

背景

光メモリにおける記録容量拡大のため、ホログラフィック記録再生を行なうホログラムメモリが提案されている。その記録方式としては様々な提案がなされている。たとえば、2次元ビットマップ情報を乗せた光を信号光とし、その信号光と、他方から照射した参照光との干渉縞から成るホログラムを、記録情報として記録媒体に記録する方法がある。

このような記録方式を用いた記録媒体の構造として、情報を記録するための記録層記録位置情報を記録するためのアライメント層の2層構造からなる記録媒体が提案されている(たとえば、特許文献1(特開2005−316006号公報)、特許文献2(特開2005−234102号公報)参照)。

この記録媒体において、アライメント層は、凹凸反射面で構成されている。記録層とアライメント層との間には波長選択膜等の波長を分離する手段が形成され、アライメント用の光のみがアライメント層に到達するようになっている。

このような構造とすることで、記録層にはアライメント用の光の影響を与えることなく、記録媒体の光軸と垂直な面に対する記録情報の記録位置の確認が可能となる。以下この記録媒体の面に沿う方向を面方向と称す。

しかしながら、ホログラムメモリの記録において、記録媒体の厚み方向に記録することで、さらに記録容量を向上させることが可能である。すなわち、面方向のみに記録情報を配列することは、記録媒体厚み方向に対しては一部のダイナミックレンジしか使用していないこととなる。そのため、ほとんどの部分は記録されずに残っているため、厚み方向に残っている部分にも記録することが考えられる。

厚み方向に記録することが可能であれば、理想的には、面方向に記録した容量に対して、厚み方向の記録層分の容量が増えることになる。しかしながら、このような場合、従来から提案されている上記の記録媒体では、厚み方向の記録位置の制御を行なうことができない。
特開2005−316006号公報
特開2005−234102号公報

概要

記録媒体の厚み方向および面方向の記録位置を確認しながら記録および再生を行なうことができる記録媒体およびそれを用いたサーボ信号検出方法情報記録再生装置を提供する。記録媒体1を2層構造とし、一方の層を記録層2、他方の層をアライメント層3とする。アライメント層3には、位置情報を含んだアライメント用ホログラム5を形成する。記録層2中で記録位置が変化すると、アライメント層3に入射される信号光の波面も変化する。すなわち、記録位置により異なる信号光が記録媒体1の厚み方向に関する位置情報となり、アライメント層3に異なる波面を多重記録しておくことで、厚み方向の位置情報を含んだアライメント用ホログラム5となる。

目的

この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、記録媒体の厚み方向および面方向の記録位置を確認しながら記録および再生を行なうことができる記録媒体およびそれを用いたサーボ信号検出方法、情報記録再生装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

情報を記録する記録層と、アライメント層とを備え、前記記録層は、第1の波長の光に感光する光反応材料で形成され、前記アライメント層は、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光に感光する光反応材料で形成されている、記録媒体

請求項2

前記アライメント層は、位置情報を含んだホログラムによって構成されている、請求項1に記載の記録媒体。

請求項3

前記アライメント層のホログラムは、記録媒体の厚み方向に対する記録位置情報を含み、前記ホログラムの選択性によってアライメントを行なう、請求項1または2に記載の記録媒体。

請求項4

前記ホログラムは、記録層とアライメント層とが積層された後に形成することが可能である、請求項1から3のいずれかに記載の記録媒体。

請求項5

前記第1の波長の光は、波長範囲が380nm以上、420nm以下の光を含む青色の光であり、前記第2の波長の光は、第1の波長より長波長であり、その波長が500nm以上の光である、請求項1から4のいずれかに記載の記録媒体。

請求項6

請求項1から5のいずれかに記載の記録媒体を用いたサーボ信号検出方法であって、前記アライメント層から再生された位置情報によりフォーカス方向のサーボ信号を検出する、サーボ信号検出方法。

請求項7

請求項1から5のいずれかに記載の記録媒体を用いて記録および再生を行なう、情報記録再生装置

技術分野

0001

この発明は、ホログラムを用いて記録を行なう、ホログラム記録用の記録媒体およびそれを用いたサーボ信号検出方法情報記録再生装置に関する。

背景技術

0002

光メモリにおける記録容量拡大のため、ホログラフィック記録再生を行なうホログラムメモリが提案されている。その記録方式としては様々な提案がなされている。たとえば、2次元ビットマップ情報を乗せた光を信号光とし、その信号光と、他方から照射した参照光との干渉縞から成るホログラムを、記録情報として記録媒体に記録する方法がある。

0003

このような記録方式を用いた記録媒体の構造として、情報を記録するための記録層記録位置情報を記録するためのアライメント層の2層構造からなる記録媒体が提案されている(たとえば、特許文献1(特開2005−316006号公報)、特許文献2(特開2005−234102号公報)参照)。

0004

この記録媒体において、アライメント層は、凹凸反射面で構成されている。記録層とアライメント層との間には波長選択膜等の波長を分離する手段が形成され、アライメント用の光のみがアライメント層に到達するようになっている。

0005

このような構造とすることで、記録層にはアライメント用の光の影響を与えることなく、記録媒体の光軸と垂直な面に対する記録情報の記録位置の確認が可能となる。以下この記録媒体の面に沿う方向を面方向と称す。

0006

しかしながら、ホログラムメモリの記録において、記録媒体の厚み方向に記録することで、さらに記録容量を向上させることが可能である。すなわち、面方向のみに記録情報を配列することは、記録媒体厚み方向に対しては一部のダイナミックレンジしか使用していないこととなる。そのため、ほとんどの部分は記録されずに残っているため、厚み方向に残っている部分にも記録することが考えられる。

0007

厚み方向に記録することが可能であれば、理想的には、面方向に記録した容量に対して、厚み方向の記録層分の容量が増えることになる。しかしながら、このような場合、従来から提案されている上記の記録媒体では、厚み方向の記録位置の制御を行なうことができない。
特開2005−316006号公報
特開2005−234102号公報

発明が解決しようとする課題

0008

この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、記録媒体の厚み方向および面方向の記録位置を確認しながら記録および再生を行なうことができる記録媒体およびそれを用いたサーボ信号検出方法、情報記録再生装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

この発明に基づいた記録媒体に従えば、情報を記録する記録層と、アライメント層とを備え、上記記録層は、第1の波長の光に感光する光反応材料で形成され、上記アライメント層は、上記第1の波長とは異なる第2の波長の光に感光する光反応材料で形成されている。

0010

上記記録媒体において、アライメント層は、位置情報を含んだホログラムによって構成されていてもよい。

0011

この構成によると、記録層に記録された情報の位置を、アライメント層にアライメント用ホログラムとして記録し、それぞれを異なる波長の光で読み出すことができる。これにより、記録媒体中に波長選択膜等の波長分離手段の形成が不要となる。さらに、ホログラム記録用媒体の厚み方向のダイナミックレンジを最大限活用し、記録容量を増加させるために厚み方向への多重記録を行なう場合に、記録媒体の面方向だけでなく、厚み方向の記録位置に関しても正確に位置制御しながら、記録および再生を行なうことができる記録媒体を提供することができる。

0012

上記記録媒体において、上記アライメント層のホログラムは、記録媒体の厚み方向に対する記録位置情報を含み、上記ホログラムの選択性によってアライメントを行なうようにしてもよい。

0013

この構成によると、ホログラムの選択性を用いるため、サブμm間隔でのアライメントが可能となる。これにより、記録容量向上のため、記録位置の間隔が狭くなる場合であっても、高精度のアライメントが可能となる。

0014

上記記録媒体において、上記ホログラムを、記録層とアライメント層が積層された後に形成することが可能としてもよい。

0015

この構成によると、記録層とアライメント層を積層した後にアライメント用ホログラムを形成できるので、製造工程が煩雑にならず、位置合せ装置等の高価な装置も不要であるため、記録媒体の製造コストを低く抑えることができる。

0016

上記記録媒体において、上記第1の波長の光は、波長範囲が380nm以上、420nm以下の光を含む青色の光であり、上記第2の波長の光は、第1の波長より長波長であり、その波長が500nm以上の光であってもよい。

0017

この構成によると、記録層に青色のレーザ光を用いることで記録時のスポットサイズを小さくできるため、記録容量を増加させることができる。アライメント層への記録に青色以外の波長の光を用いることで、記録層を感光することなく、厚み方向のアライメント用ホログラムを記録することができる。

0018

上記の記録媒体を用いて、上記アライメント層から再生された位置情報によりフォーカス方向のサーボ信号を検出することができる。このように、上記の記録媒体を用いることで、簡易な方法でサーボ信号の検出を行なうことができ、記録媒体と対物レンズの正確な位置制御を行なうことができる。

0019

上記の記録媒体を用いて記録および再生を行なう情報記録再生装置を構成することができる。上記の記録媒体を用いて情報記録再生装置を構成することで、記録媒体の厚み方向に対しても記録することが可能な大容量の記録媒体に対応した情報記録再生装置を提供することができる。

発明の効果

0020

本発明によると、記録媒体の厚み方向および面方向の記録位置を確認しながら記録および再生を行なうことができる記録媒体およびそれを用いたサーボ信号検出方法、情報記録再生装置を提供することが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、この発明に基づいた各実施の形態における記録媒体の構造について、図を参照しながら説明する。

0022

(実施の形態1)
本実施の形態の特徴は、記録媒体を2層構造とし、一層を記録層、もう一方の層をアライメント層とし、アライメント層には、位置情報を含んだアライメント用ホログラムを形成することにある。

0023

記録層への情報の書込みや、読取りの際には、アライメント層のホログラムに記録した位置情報により、記録層に対する書込み位置読取り位置を確認して記録および再生を行なう。アライメント層にホログラムを形成し、ホログラムの選択性を用いることで、面方向だけでなく、記録媒体の厚み方向に関しても、位置情報を検出できるものである。

0024

また、従来の記録媒体では必要であった波長選択膜等の波長分離手段の形成が不要となる。本実施の形態では、本実施の形態の特徴である記録媒体の厚み方向に対する記録および再生に関してのみを説明するが、記録媒体の面方向の記録に対しても、厚み方向に対するものと同じ原理で記録および再生を行なうことができる。

0025

図1は、本実施の形態の記録媒体の概略断面図である。記録媒体1は、図1に示すように、記録層2およびアライメント層3をそれぞれ光学的に透明な基板8で挟んだ構造を有している。記録層2は、波長λ1に感光する光反応材料で形成されており、アライメント層3は、波長λ2に感光する光反応材料で形成されている。

0026

より具体的には、波長λ1に感光する光反応材料としては、波長λ2に吸収波長帯域を有する光重合開始材を含むフォトポリマを用いることができ、波長λ2に感光する光反応材料としては、波長λ2に吸収波長帯域を有する光重合開始材を含むフォトポリマを用いることができる。また、透明な基板8としては、石英ガラスプラスチック材料などを用いることができる。

0027

記録層2内には、情報を含んだホログラム4が記録媒体1の厚み方向および面方向に一定の間隔で記録されている。一方、アライメント層3内には、記録層2内に記録されたホログラム4の位置情報を含んだアライメント用ホログラム5が記録されている。

0028

図2は、本実施の形態の記録媒体を用いた、情報記録再生装置の一例を示す概略図である。

0029

図2に示すように、本実施の形態の情報記録装置は、記録層2の記録再生を行なう波長λ1の光を出射する第1のレーザ11と、第1のレーザ用のコリメータレンズ12と、空間光変調器13と、アライメント層3の記録再生を行なう波長λ2の第2のレーザ14と、第2のレーザ14用のコリメータレンズ15と、波長λ2の光を反射するダイクロイックミラー16,17と、対物レンズ18,19と、撮像素子20と、アライメント用のレンズ21と、ナイフエッジ22と、受光素子23とを有している。

0030

ここで、図2および図3を用いて、記録層2への情報の記録に関して説明する。図3は、記録層への情報の記録方法を説明する、記録媒体付近の光学系の構成を示す概略構成図である。

0031

記録媒体1の記録層2は、対物レンズ18の焦点付近に配置されている。本実施の形態の特徴である記録媒体1の厚み方向の記録においては、記録媒体1に対し、対物レンズ18を光軸方向に相対的に変位させるか、或いは、対物レンズ18に対し、記録媒体1を光軸方向に相対的に変位させることで行なう。

0032

第1のレーザ11の波長λ1の光をコリメータレンズ12によって平行光とし、空間光変調器13に入射させ、変調された信号光31と参照光32とを形成する。その後、ダイクロイックミラー16,17を透過させ、対物レンズ18に入射させる。

0033

本実施の形態では、信号光31と参照光32を同一方向から入射させ、対物レンズ18の焦点近傍干渉するようにしている。このようにしてホログラム4を形成し、記録層2中に記録させる。

0034

記録には、光の照射エネルギーに準じた光反応材料の屈折率変化を利用するため、エネルギーの高い焦点付近のみが有効な記録位置となる。したがって、記録媒体1の厚み方向に沿って、焦点位置を変化させることにより、厚み方向に対して記録位置を変化させた多重記録が可能となる。

0035

焦点を結んだ後、記録層2を透過した光は、発散光となりアライメント層3に入射する。アライメント層3は波長λ1に感度がない。そのため、光は光学的な変化を与えられることはなく、またアライメント層3は感光されない。

0036

本実施の形態では、波長λ1として405nmの青色の光を用いた。青色の光を用いることで、記録時のスポットサイズをより小さくでき、記録容量を増やすことができる。なお、青色の光の波長帯域は、光学部品の吸収が小さく安価な、半導体レーザを使用することができる、380nm以上、420nm以下とすることが望ましい。

0037

次に、記録層2に記録された情報の再生について説明する。記録層2のホログラム4の再生は、参照光32のみをホログラム4に照射することで行なう。ホログラム4からは回折光が出射され、対物レンズ19を通して、撮像素子20に再生像を形成する。撮像素子にはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Devices)が用いられる。

0038

次に図2および図4を参照して、アライメント層3への位置情報の記録に関して説明する。図4は、アライメント層への位置情報の記録を説明する、記録媒体付近の光学系の構成を示した概略構成図である。

0039

記録層2への記録と同様に、アライメント層3が感度を有する第2のレーザ14の波長λ2の光をコリメータレンズ15によって平行光とし、ダイクロイックミラー16で光路を変更させ、ダイクロイックミラー17を透過させて対物レンズ18に入射させる。

0040

この時、波長λ2の光の一部は、ダイクロイックミラー17によって、光路を90度変更されるが、記録媒体や記録、再生には影響はない。ただし、迷光となってアライメント層3や受光素子23に入射しないように、遮蔽板吸収体を設ける必要がある。

0041

光は記録層2の内部で焦点を結んだ後、発散光となってアライメント層3に入射する。この光をアライメント層用の信号光33とする。

0042

一方、信号光33とは対向した方向からアライメント用の参照光34を入射させる。本実施の形態では参照光34を平行光とした。信号光33と参照光34はアライメント層3内で干渉し、アライメント用ホログラム5として記録される。

0043

記録層2中で記録位置が変化すると、アライメント層3に入射される信号光33の波面も変化する。すなわち、記録位置により異なる信号光33が記録媒体1の厚み方向に関する位置情報となる。アライメント層3に異なる波面を多重記録しておくことで、厚み方向の位置情報を含んだアライメント用ホログラム5となる。

0044

記録層2は、波長λ2に感度がないため、光は光学的な変化を与えられることはなく、また記録層2は感光されない。本実施の形態では波長λ2として532nmの緑色の光を用いた。なお、ここでは波長λ2の光を用いたが、この波長に限定するものでなく、記録層2に対して十分感度がない500nm以上の波長であればよい。たとえば、DVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disk)等に使用される赤色、赤外の安価な半導体レーザの波長でも良い。

0045

本実施の形態においては、図1に示すように、記録層2をアライメント層3の手前に配置したが、これに限定されるものではない。上述のように、波長λ1,λ2は、それぞれ感度のない層を透過しても光学的な変化を生じさせないので、アライメント層3を記録層2の手前に配置してもよい。

0046

さらに同様の理由により、本実施の形態では、記録層2のホログラムは透過型ホログラムであるが、記録層2のホログラムを記録する際に参照光を信号光と対向した方向から入射させ、反射型ホログラムとしてもよい。

0047

また、記録媒体1の製造方法としては、記録層2とアライメント層3の両方の層を形成した後に、アライメント層3に位置情報を含んだアライメント用ホログラム5を形成すればよいので、製造が容易である。

0048

次に、アライメント用ホログラム5を用いて厚み方向の位置情報を検出するサーボ方法について説明する。図5は、サーボ用光学系を示す概略構成図であり、図6は、サーボ信号検出時の動作を示す説明図である。

0049

サーボ信号検出に関しては、従来のビット記録の光ディスク記録再生装置に用いられているナイフエッジ法非点収差法を利用することができる。本実施の形態ではナイフエッジ法を用いた場合に関して説明する。

0050

図5に示すように、記録時と同様の波面の光がアライメント用ホログラム5に入射すると、アライメント用ホログラム5から再生光35が出射される。本実施の形態では、参照光34として信号光33と対向した方向から平行光を用いたため、アライメント用ホログラム5は反射型ホログラムであり、アライメント用再生光35は、入射した方向と反対方向に平行光で出射される。

0051

ここで、記録時と異なる波面が入射した場合は、再生光の光強度が小さくなる、または、全く無くなるといった現象が生じる。これをホログラムの選択性という。

0052

本実施の形態では、厚み方向の位置制御を行なうにあたり、アライメント用ホログラム5の選択性を用いる。すなわち光強度の最も大きいところが正確な記録位置となる。

0053

厚み方向のホログラムの選択性は、記録の方法によって数10μm程度からサブμmとなる。たとえば、記録時の信号光33に位相変調等の光学的な変化を与えることで、選択性の値は小さくすることができ、高精度のアライメントを行なうことができる。選択性の値は、記録層2中のホログラム4の記録位置の間隔によって決めればよい。

0054

さらに、フォーカス方向のサーボ信号検出方法について図2および図6を参照にして説明する。ここでは、ナイフエッジ法を用いる。平行光で出射された再生光35を対物レンズ18およびレンズ21で収束光とする。レンズ21の集光点にナイフエッジ22を配置して、ナイフエッジ22による光の欠けを受光素子23により検出し、サーボ信号を得る。これにより、記録媒体1の位置調整を行なう。

0055

アライメント層3から記録層2側に出射された再生光35は、平行光の状態で対物レンズ18に入射し、収束光となりながらダイクロイックミラー17に入射し、レンズ21に向けて光路を変更される。ダイクロイックミラー17から出射した再生光35は対物レンズ18の焦点距離でいったん絞られてから発散光となりレンズ21に入射する。

0056

対物レンズ18による集光点を集光点P、集光点Pとレンズ21との距離をa、レンズ21による集光点を集光点Q、レンズ21と集光点Qの距離をbとする。ここで対物レンズ18の焦点距離をf1、レンズ21の焦点距離をf2とし、集光点Pとレンズ21間の距離aを2f2とする。この場合、レンズの公式
1/f=1/a+1/b ・・・(1)
より、bは2f2となり、レンズ21からの距離2f2のところで再度集光される。その集光点を点Qとしてナイフエッジ22を配置し、その後ろ側に受光素子23を配置する。

0057

図6(a)に示すように、記録媒体1が正確な位置にある場合は、ナイフエッジ22による欠けが無く、受光素子23の受光面A−A’には円形ビームが入射する。

0058

一方、図6(b)に示すように対物レンズ18が正確な位置からたとえばzずれた場合、ナイフエッジ22より手前で集光するため、受光素子23の受光面A−A’にはナイフエッジ22によって欠けたビームが入射する。

0059

欠ける方向とビームの大きさにより、記録媒体1のずれの方向と大きさが変化するため、これを検出することで記録媒体1の位置調整が可能となる。

0060

ここでは、対物レンズ18に対して、記録媒体1を動かして記録位置に対するアライメントを行なう方法を述べたが、反対に記録媒体1に対して対物レンズ18を動かしてアライメントを行なうことも可能である。その場合、対物レンズ18からレンズ21およびレンズ21からナイフエッジ22および受光素子23の距離は固定とし、対物レンズ18の焦点方向の移動に対して、全体を動作させる。

0061

本実施の形態によれば、アライメント層をホログラムで形成することにより記録媒体の厚み方向の位置制御を行なうことが可能となる。さらに、ホログラムを用いたアライメントであるため、ホログラムの選択性を適当に決めることで、より高精度にアライメントを行なうことも可能となる。

0062

また、記録層、アライメント層に波長感度の異なる光反応材料を用いることで、波長選択膜などの波長分離手段が不要となり低コストの記録媒体を提供することができる。

0063

また、記録層とアライメント層を積層した後にアライメント用ホログラムを形成することができるので、製造工程を少なくすることができる。また、記録層のホログラムは透過型反射型のいずれであっても良いので、記録方法の自由度が増す。

0064

また、記録層に青色のレーザ光を用いることで記録時のスポットサイズを小さくすることができるため、記録容量を増加させることができる。アライメント層に緑色レーザを用いることで、記録層を感光することなく、厚み方向のアライメント用ホログラムを記録することができる。

0065

また、簡易な方法でサーボ信号の検出が行なえ、容易に記録媒体に対する対物レンズの位置制御を行なうことができる。

0066

(実施の形態2)
本実施の形態では、アライメント用ホログラムの記録に、収束光の参照光を用い、記録媒体の厚み方向のアライメントを行なう。記録層の記録再生に関しては実施の形態1と同様であるので説明は繰り返さない。

0067

図7は、アライメント層への記録について説明する、記録媒体付近の光学系の構成を示した概略構成図である。本実施の形態の説明においても図2と同様の構造には同一の参照番号を付す。

0068

実施の形態1と同様に、第2のレーザ14から出射された波長λ2の光は、コリメータレンズ15で平行光とされ、対物レンズ18によって、記録層2中で一旦集光された後、発散光となってアライメント層3に入射される。この光がアライメント層3用の信号光36となる。

0069

一方、アライメント層3用の参照光37は、信号光36に対向する方向から、対物レンズ19を透過してアライメント層3に収束光として入射する。アライメント層3には、信号光36と参照光37の干渉縞がアライメント用ホログラム38として記録される。

0070

次に、アライメント用ホログラム38を再生し、位置情報を検出する方法について説明する。図8は、アライメント用ホログラムの再生方法について説明する、記録媒体付近の光学系の構成を示した概略構成図であり、図9は、サーボ信号検出時の動作を示す説明図である。

0071

ここで、光学系は、サーボ検出用集光レンズ40およびシリンドリカルレンズ41と、受光素子42とを有している。本実施の形態では、検出方法として、非点収差法を用いる場合を示すが、上述のナイフエッジ法を用いても良い。

0072

本実施の形態では、アライメント層3用の参照光37として収束光を用いたため、アライメント用ホログラム38の再生光39は収束光で出射され、記録層2中で一旦集光し、対物レンズ18に発散光となって入射する。

0073

対物レンズ18からは平行光となって出射され、集光レンズ40およびシリンドリカルレンズ41によって収束されながら、受光素子42に入射する。ここでもアライメント用ホログラム38の選択性により、再生光39の光強度が変化し、正確な記録位置を検出することができる。

0074

参照光に収束光を用いた場合は、平行光を用いた場合と比較して、ホログラムの選択性の値が小さくなり、高精度のアライメントが可能となる。

0075

また、サーボ信号検出について図9を用いて説明する。図9(a)に示すように、対物レンズ18の焦点が記録層2中の記録位置に正確にある場合、対物レンズ18から出射される再生光39は完全な平行光となる。したがって、集光レンズ40、シリンドリカルレンズ41によって収束光とされ、受光素子42に入射される光は真円となる。

0076

図9(b)に示すように、一方、対物レンズ18の焦点が記録層2中の記録位置からzずれた場合、対物レンズ18から出射される再生光39は、わずかに発散光、または収束光となる。したがって、受光素子42に入射される光は縦長または横長の楕円となる。これより、非点収差法を用いて、サーボ信号を検出することができる。

0077

このように本実施の形態によれば、アライメント層の参照光を収束光とした場合であっても、実施の形態1と同様の動作を行なうことができる。

0078

このように、実施の形態1および2の記録媒体は、アライメント層を有するホログラム記録用の記録媒体として利用することができる。特に、記録媒体の厚み方向に関しても多重記録を行なう場合、アライメント層に厚み方向の位置情報をホログラムとして記録しておくことにより、その方向のアライメントが可能となり、記録容量の向上に寄与することができる。

0079

なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

図面の簡単な説明

0080

この発明に基づいた実施の形態1における記録媒体の構造を示す概略断面図である。
この発明に基づいた実施の形態1における記録媒体を用いた、情報記録再生装置の一例を示す概略図である。
この発明に基づいた実施の形態1における記録層への情報の記録方法を説明する、記録媒体付近の光学系の構成を示す概略構成図である。
この発明に基づいた実施の形態1におけるアライメント層への位置情報の記録を説明する、記録媒体付近の光学系の構成を示した概略構成図である。
この発明に基づいた実施の形態1におけるサーボ用光学系を示す概略構成図である。
この発明に基づいた実施の形態1におけるサーボ信号検出時の動作を示す説明図である。
この発明に基づいた実施の形態2におけるアライメント層への記録について説明する、記録媒体付近の光学系の構成を示した概略構成図である。
この発明に基づいた実施の形態2におけるアライメント用ホログラムの再生方法について説明する、記録媒体付近の光学系の構成を示した概略構成図である。
この発明に基づいた実施の形態2におけるサーボ信号検出時の動作を示す説明図である。

符号の説明

0081

1記録媒体、2記録層、3アライメント層、4ホログラム、5,38アライメント用ホログラム、8基板、11 第1のレーザ、12コリメータレンズ、13空間光変調器、14 第2のレーザ、15 コリメータレンズ、16,17ダイクロイックミラー、18,19対物レンズ、20撮像素子、21レンズ、22ナイフエッジ、23受光素子、31記録層用の信号光、32 記録層用の参照光、33,36 アライメント層用の信号光、34,37 アライメント層用の参照光、35,39アライメント用の再生光、40集光レンズ、41シリンドリカルレンズ、42 受光素子。

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