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技術 鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法

出願人 JFE建材株式会社
発明者 原田晶利
出願日 2006年8月21日 (13年10ヶ月経過) 出願番号 2006-224273
公開日 2008年2月28日 (12年4ヶ月経過) 公開番号 2008-045375
状態 拒絶査定
技術分野 床構造 建築物の補強部材 現場におけるコンクリートの補強物挿入作業
主要キーワード 水平範囲 方向段 水平位 半楕円状 資材調達 フランジ外面 鉄筋トラス 施工工期
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図面 (7)

課題

段差部に小梁構築を排除してサポートを不要にする、鉄筋トラス付きデッキプレート幅方向段差構築法を提供する。

解決手段

下段側の鉄筋トラス付きデッキプレート10と上段側の鉄筋トラス付きデッキプレート30とを段差を設けて配置する工程と、該段差に形成された隙間を段差処理金物50を用いて塞ぐ工程と、下段デッキプレート10の段差部に段差治具60を載置し、下段鉄筋トラス20の下段上弦材21を段差治具60の貫通孔61に挿入して下段下弦材22をフランジ62に当接すると共に、段差治具60の上面材67に、段差部用鉄筋トラス70の段差上弦材71を載置して、段差部用鉄筋トラス70の段差下弦材72をフランジ62に当接する工程と、下段デッキプレート10と上段デッキプレート30に、段差部用鉄筋トラス70を包み込むようにコンクリート打設する工程と、を有する。

概要

背景

鉄筋トラス付きデッキプレートに固定される鉄筋トラスは、1本の上弦材頂点に、2本の下弦材を上弦材と平行に配置し、これらによって形成される三角形(側面視)を維持したまま、ラチス材によって連結したものである。このとき、ラチス材は、前記三角形の底辺の下方に延長され、該延長部の先端が底辺に平行になるように折り曲げられ、該折り曲げ部において、デッキプレートに固定されている。
そして、鉄筋トラス付きデッキプレートは、これに固定された鉄筋トラスの上弦材(下弦材に同じ)の方向を「長手方向」または「長手」と称し、これに垂直の方向を「幅方向」と称している。すなわち、鉄筋トラスの下弦材は、幅方向で所定の間隔を空けて配置されていることになる。

従来、鉄筋トラス付きデッキプレートを用いて、段差のある床面を構築しようとすると、下段側のデッキプレートと上段側のデッキプレートとの段差部に小梁を形成し、該小梁を介してそれぞれのデッキプレートを接続していた(正確には、それぞれのデッキプレートと小梁とに跨ってコンクリート打設していた)。このとき、前記小梁を構築するために、前記小梁の底面を支持するサポートを設ける必要があり、施工工数施工資材の増大を招くという問題があった。

そこで、発明者等は、前記サポートを不要にするため、日字状の段差支持具を開発し、該段差支持具を下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに載置すると共に、上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスを構成する上弦材および下弦材をそれぞれ、前記段差支持具の上面および側面(正面および背面に同じ)に接合し、下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスを構成する上弦材および下弦材をそれぞれ、前記段差支持具の中間の水平面および側面(正面および背面に同じ)に接合することにより、両鉄筋トラスを容易に接合する発明を開示している(例えば、特許文献1参照)。

特開2004−251028(第5−6頁、図4)

概要

段差部に小梁の構築を排除してサポートを不要にする、鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法を提供する。下段側の鉄筋トラス付きデッキプレート10と上段側の鉄筋トラス付きデッキプレート30とを段差を設けて配置する工程と、該段差に形成された隙間を段差処理金物50を用いて塞ぐ工程と、下段デッキプレート10の段差部に段差治具60を載置し、下段鉄筋トラス20の下段上弦材21を段差治具60の貫通孔61に挿入して下段下弦材22をフランジ62に当接すると共に、段差治具60の上面材67に、段差部用鉄筋トラス70の段差上弦材71を載置して、段差部用鉄筋トラス70の段差下弦材72をフランジ62に当接する工程と、下段デッキプレート10と上段デッキプレート30に、段差部用鉄筋トラス70を包み込むようにコンクリートを打設する工程と、を有する。

目的

本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、前記小梁の構築を排除して前記サポートを不要にする、鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

一対の鉄筋トラス付きデッキプレート幅方向段差を設けて設置する、鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法であって、下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の一方の縁部の略上方に、上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の他方の縁部が位置し、かつ、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに対して所定の段差を設けて上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートを配置する工程と、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の一方の縁部と、前記上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の他方の縁部との間の隙間を、段差処理金物によって塞ぐ工程と、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の一方の縁部寄りに固定された鉄筋トラスの略上方で、前記上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスと略同じ水平位置に、段差部用鉄筋トラスを配置する工程と、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートおよび前記上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの上に、前記段差部用鉄筋トラスを包み込むようにコンクリート打設する工程と、を有する鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法。

請求項2

前記段差部用鉄筋トラスが、前記上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスと同一であることを特徴とする請求項1記載の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法。

請求項3

前記段差部用鉄筋トラスを、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに設置した段差金物に載置することを特徴とする請求項1または2記載の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法。

請求項4

前記段差金物が、側面に貫通孔または貫通した隙間が形成された箱体であって、該箱体の上面に、前記段差部用鉄筋トラスを構成する上弦材を載置し、前記貫通孔または貫通した隙間に、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスを構成する上弦材を挿入させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法。

請求項5

前記箱体の正面または背面の一方または両方に、前記段差部用鉄筋トラスを構成する下弦材を当接させることを特徴とする請求項4記載の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法。

請求項6

前記箱体の正面または背面の一方または両方に、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスを構成する下弦材を当接させることを特徴とする請求項4または5記載の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法。

技術分野

背景技術

0002

鉄筋トラス付きデッキプレートに固定される鉄筋トラスは、1本の上弦材頂点に、2本の下弦材を上弦材と平行に配置し、これらによって形成される三角形(側面視)を維持したまま、ラチス材によって連結したものである。このとき、ラチス材は、前記三角形の底辺の下方に延長され、該延長部の先端が底辺に平行になるように折り曲げられ、該折り曲げ部において、デッキプレートに固定されている。
そして、鉄筋トラス付きデッキプレートは、これに固定された鉄筋トラスの上弦材(下弦材に同じ)の方向を「長手方向」または「長手」と称し、これに垂直の方向を「幅方向」と称している。すなわち、鉄筋トラスの下弦材は、幅方向で所定の間隔を空けて配置されていることになる。

0003

従来、鉄筋トラス付きデッキプレートを用いて、段差のある床面を構築しようとすると、下段側のデッキプレートと上段側のデッキプレートとの段差部に小梁を形成し、該小梁を介してそれぞれのデッキプレートを接続していた(正確には、それぞれのデッキプレートと小梁とに跨ってコンクリート打設していた)。このとき、前記小梁を構築するために、前記小梁の底面を支持するサポートを設ける必要があり、施工工数施工資材の増大を招くという問題があった。

0004

そこで、発明者等は、前記サポートを不要にするため、日字状の段差支持具を開発し、該段差支持具を下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに載置すると共に、上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスを構成する上弦材および下弦材をそれぞれ、前記段差支持具の上面および側面(正面および背面に同じ)に接合し、下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスを構成する上弦材および下弦材をそれぞれ、前記段差支持具の中間の水平面および側面(正面および背面に同じ)に接合することにより、両鉄筋トラスを容易に接合する発明を開示している(例えば、特許文献1参照)。

0005

特開2004−251028(第5−6頁、図4

発明が解決しようとする課題

0006

すなわち、特許文献1に開示された技術は、前記サポートを不要にするため、施工工数や施工資材の増大を招くという問題を解決するものの、段差部において、上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスと、下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスが、上下方向で重なっている必要があった。すなわち、特許文献1に開示された技術は、長手方向段差において有効であって、幅方向段差には適用できないものであった。
そのため、幅方向段差の構築には、依然、前述のように段差部に小梁を形成し、該小梁の底面を支持するサポートを設けていたため、施工工数や施工資材の増大を招くという問題があった。

0007

本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、前記小梁の構築を排除して前記サポートを不要にする、鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

(1)本発明に係る鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法は、
一対の鉄筋トラス付きデッキプレートを幅方向で段差を設けて設置する、鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法であって、
下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の一方の縁部の略上方に、上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の他方の縁部が位置し、かつ、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに対して所定の段差を設けて上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートを配置する工程と、
前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の一方の縁部と、前記上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の他方の縁部との間の隙間を、段差処理金物によって塞ぐ工程と、
前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向の一方の縁部寄りに固定された鉄筋トラスの略上方で、前記上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスと略同じ水平位置に、段差部用鉄筋トラスを配置する工程と、
前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートおよび前記上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートの上に、前記段差部用鉄筋トラスを包み込むようにコンクリートを打設する工程と、
を有する。

0009

(2)また、前記(1)において、前記段差部用鉄筋トラスが、前記上段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスと同一であることを特徴とする。

0010

(3)また、前記(1)または(2)において、前記段差部用鉄筋トラスを、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに設置した段差金物に載置することを特徴とする請求項1または2記載の鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法。

0011

(4)また、前記(1)乃至(3)の何れかにおいて、前記段差金物が、側面に貫通孔または貫通した隙間が形成された箱体であって、
該箱体の上面に、前記段差部用鉄筋トラスを構成する上弦材を載置し、
前記貫通孔または貫通した隙間に、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスを構成する上弦材を挿入させることを特徴とする。

0012

(5)また、前記(4)において、前記箱体の正面または背面の一方または両方に、前記段差部用鉄筋トラスを構成する下弦材を当接させることを特徴とする。

0013

(6)また、前記(4)または(5)において、前記箱体の正面または背面の一方または両方に、前記下段側の鉄筋トラス付きデッキプレートに固定された鉄筋トラスを構成する下弦材を当接させることを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明に係る鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法は以上の構成であるから、以下の効果を奏する。
(i)下段側では、幅方向段差の終端にまで下段側の鉄筋トラス付きデッキプレート(以下「下段デッキプレート」と称す)が到達し、該終端と上段側の鉄筋トラス付きデッキプレート(以下「上段デッキプレート」と称す)との隙間が段差処理金物によって塞がれ、下段デッキプレートに固定された鉄筋トラス(以下「下段鉄筋トラス」と称す)の略上方で、上段デッキプレートに固定された鉄筋トラス(以下「上段鉄筋トラス」と称す)と略同じ水平位置に、段差部用鉄筋トラスが配置され、下段デッキプレートおよび上段デッキプレートの上に、段差部用鉄筋トラスを包み込むようにコンクリートが打設されるから、幅方向段差部に小梁を構築する必要がなくなる。よって、前記小梁の底面を支持するサポートが不要になるため、施工工数や施工資材が減少し、施工工期の短縮および施工コストの低減が可能になる。

0015

(ii)また、段差部用鉄筋トラスが、上段鉄筋トラスと同一であるため、上段デッキプレート用に製作された上段鉄筋トラスを転用することができ、特別の鉄筋トラスを製作する必要がなくなる。よって、施工資材が減少すると共に、施工資材調達のための工数待ち時間が減少し、施工工期の短縮および施工コストの低減が可能になる。
なお、段差部用鉄筋トラスを下段鉄筋トラスと同一にしても、前記と同じ効果が得られる。また、通常は、上段鉄筋トラスと下段鉄筋トラスとは同一であるから、全ての鉄筋トラス(上段鉄筋トラス、下段鉄筋トラス、段差部用鉄筋トラス)を同じにすれば、前記効果は促進される。

0016

(iii)また、段差部用鉄筋トラスを下段デッキプレートに設置した段差金物に載置するから、段差部用鉄筋トラスの配置が容易になると共に、段差部用鉄筋トラスが正確な位置に配置される。よって、施工工期の短縮および施工コストの低減と共に、施工の信頼性が向上する。

0017

(iv)また、段差金物である箱体の上面に、段差部用鉄筋トラスを構成する上弦材が載置され、該箱体に形成された貫通孔または貫通した隙間に、下段鉄筋トラスを構成する上弦材を挿入するから、段差部用鉄筋トラスの配置がさらに容易になると共に、段差部用鉄筋トラスがさらに正確な位置に配置される。

0018

(v)また、段差金物である箱体の正面または背面に、段差部用鉄筋トラスを構成する下弦材を当接させるから、段差部用鉄筋トラスがさらに正確な位置に配置されると共に、セメントの打設によって段差部用鉄筋トラスが移動することがない。
(vi)また、段差金物である箱体の正面または背面に、下段鉄筋トラスを構成する下弦材を当接させるから、段差金物自体が正確な位置に配置されると共に、セメントの打設によって段差金物自体、ひいては段差部用鉄筋トラスが移動することがない

発明を実施するための最良の形態

0019

以下、図を参照しながら、まず、鉄筋トラス付きデッキプレートの製造方法を説明し、続いて、該鉄筋トラス付きデッキプレートの製造方法に使用される部材について説明する。なお、以下の図において、同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、また、共通する内容については添え字「a、b、」の記載を省略する。また、各図は構成を模式的に示すものであって、部材自体の寸法や部材相互の間隔は誇張されている。

0020

(鉄筋トラス付きデッキプレートの製造方法−その1)
図1および図2は、本発明の実施の形態に係る鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法を説明する、図1は概略フロー図、図2は各工程を模式的に示す側面図である。
下段鉄筋トラス20は、側面視において二等辺三角形の各頂点をそれぞれ形成する、下段上弦材21および一対の下段下弦材22と、該二等辺三角形の斜辺にそれぞれ平行する一対の下段ラチス材23と、を有している。一対の下段ラチス材23は、正面視において複数個所で屈曲し、一方の屈曲部において前記二等辺三角形の底辺に平行する互いに遠ざかる方向に曲げられ、他方の屈曲部において下段上弦材21に接合(たとえば、抵抗溶接)され、かかる屈曲部の間の直線状の傾斜部において下段下弦材23に接合(たとえば、抵抗溶接)されている。
また、上段鉄筋トラス40も同様に、上段上弦材41と、一対の上段下弦材42と、一対の上段ラチス材43と、を有している。なお、下段鉄筋トラス20および上段鉄筋トラス40は、後記する段差用鉄筋トラス70(図4参照)と同様の形態であるため、詳細な説明を省略する。

0021

(ステップ1)下段デッキプレート10の幅方向の一方の縁部11の略上方に、上段デッキプレート30の幅方向の他方の縁部31が位置し、かつ、下段デッキプレート10に対して所定の段差を設けて上段デッキプレート30を配置する。
(ステップ2)下段デッキプレート10の幅方向の一方の縁部11と、上段デッキプレート30の幅方向の他方の縁部31との間の隙間を、段差処理金物50によって塞ぐ(図2の(a)参照)。

0022

(ステップ3)下段デッキプレート10の下段鉄筋トラス20a、20b、20cの両端位置(紙面の奥行き方向)になるように、段差治具60a、60b、60c(紙面奥行き方向にそれぞれ一対)を載置し、下段鉄筋トラス20a、20b、20cを構成する下段上弦材21a、21b、21cの両端部をそれぞれ、段差治具60a、60b、60cのウェブに形成された貫通孔61a、61b、61cに挿入する。
このとき、下段鉄筋トラス20a、20b、20cを構成する下段下弦材22a、22b、22cは、段差治具60a、60b、60cのフランジ外面62a、62b、62cに当接する(背面においても同様に当接する)。

0023

(ステップ4)段差治具60a、60b、60cの上面材67a、67b、67cにそれぞれ、段差部用鉄筋トラス70a、70b、70cを構成する段差上弦材71a、71b、71cを載置する。
このとき、段差部用鉄筋トラス70a、70b、70cを構成する段差下弦材72a、72b、72cは、段差治具60a、60b、60cのフランジ外面62a、62b、62cに当接する(背面においても同様に当接する)。

0024

(ステップ5)下段鉄筋トラス20を構成する下段上弦材21に下段上配力筋81(紙面奥行き方向に複数)、および下段下弦材22に下段下配力筋82(紙面奥行き方向に複数)をそれぞれ載置し、該載置部において線材(いわゆる番線に同じ)を用いて縛着する。このとき、下段上配力筋81および下段下配力筋82は、下段デッキプレート10の一方の縁部11の略上方にまで達し、一方の縁部11に至近の下段鉄筋トラス20aに縛着されている。

0025

(ステップ6)上段鉄筋トラス40を構成する上段上弦材41に上段上配力筋83(紙面奥行き方向に複数)、および上段下弦材42に上段下配力筋84(紙面奥行き方向に複数)をそれぞれ載置し、該載置部において線材(いわゆる番線に同じ)を用いて縛着する。このとき、下段上配力筋81および下段下配力筋82は、上段デッキプレート30の一方の縁部31から最も遠くに配置された段差部用鉄筋トラス70cに到達し、これに縛着されている。

0026

(ステップ7)下段デッキプレート10および上段デッキプレート30の上に、下段上配力筋81および上段上配力筋83を覆うように、コンクリート100を打設する(図2の(c)参照)。よって、幅方向の段差部に小梁を形成しないから、小梁を支持するためのサポートの設置が不要になり、施工工数や施工資材の増大を招くことなく、所定の段差を有する鉄筋トラス付き幅方向段差デッキプレート1を完成することができる。

0027

なお、以上は、段差部用鉄筋トラス70a、70b、70cを配置した後、下段上配力筋81、下段下配力筋82、上段上配力筋83、上段下配力筋84を設置しているが、本発明はこれに限定するものではなく、これらを設置した後に、段差部用鉄筋トラス70a、70b、70cを配置してもよい。
また、下段デッキプレート10の幅方向の一方の縁部11と、上段デッキプレート30の幅方向の他方の縁部31との間の隙間は、コンクリート100を打設する前であればいずれのタイミングであってもよいから、段差処理金物50の設置は、前記ステップ2に限定されない。さらに、段差部に設置する段差部用鉄筋トラスは3台に限定するものではない。
さらに、段差部用鉄筋トラス70a、70b、70cは、上段デッキプレート30に固定された上段鉄筋トラス40そのものであってもよい。このとき、段差部において、上段デッキプレート30には、段差治具60およびコンクリートが通過するための貫通孔が形成されることになる。

0028

(鉄筋トラス付きデッキプレートの製造方法−その2)
図3は、本発明の実施の形態に係る鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法(その2)を説明する側面図である。かかる構築法は、図1および図2に説明したものに対し、より大きな段差を有する鉄筋トラス付き幅方向段差デッキプレート2を完成させるものである。
すなわち、鉄筋トラス付きデッキプレート1で使用した段差治具60a、60b、60cよりも背の高い段差治具60a、60b、60cを用いている(高さを除いて前者に同一であるため、便宜上同じ符号を付している)。そして、コンクリート100を打設する前に、段差部に、長手方向(紙面の奥行き方向)に矩形状に配置される4本の主筋91と、主筋91を包囲するフープ筋92とが配置されている。

0029

このとき、主筋91と、主筋91を包囲するフープ筋92とを配置しても、これらを指示するサポートを不要にするから、施工工数や施工資材の増大を招くことなく、大きな段差を有する鉄筋トラス付きデッキプレート2を完成することができる。
なお、主筋91やフープ筋92を設置するタイミングは図1のステップ2〜6の何れかと同時に実行すればよい。

0030

(段差部用鉄筋トラス)
図4は、本発明の実施の形態に係る鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法に使用される段差部用鉄筋トラスを説明する、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。図4において、段差部用鉄筋トラス70は、長手方向に配置された1本の段差上弦材71と一対の段差下弦材72と、これらを連結する段差ラチス材73と、から構成されている。段差上弦材71と一対の段差下弦材72とは側面視において二等辺三角形を形成している。また、段差ラチス材73は屈曲し、傾斜部74と水平部75とを具備している。

0031

したがって、段差上弦材71の一部を底辺、段差ラチス材73の水平部75を上辺、傾斜部74を斜辺とする台形が形成されている。正確には正面視において、段差ラチス材73の傾斜部74には、段差下弦材72が設置されているから、段差上弦材71の一部を底辺、段差下弦材72の一部を上辺、傾斜部74の一部を斜辺とする台形と、段差下弦材72の一部を底辺、水平部75を上辺、傾斜部74の一部を斜辺とする台形と、段差下弦材72の一部を底辺、傾斜部74の一部を斜辺とする三角形と、を具備する格子が形成されている。

0032

なお、図4の(c)において、水平部75の平面形状を略半円状に示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、たとえば、半楕円状や三角形状であってもよい。また、上弦材71との接合部に水平範囲(直線部)を形成してもよい。また、それぞれの屈曲部は所定の曲率半径をもっている。

0033

(下段鉄筋トラス、上段鉄筋トラス)
以上の説明において、図2および図3に示す下段鉄筋トラス20および上段鉄筋トラス40は、段差部用鉄筋トラス70に同じものであるから、これらについて説明を省略する。すなわち、下段鉄筋トラス20、上段鉄筋トラス40および段差部用鉄筋トラス70は、いずれも同じものであるから、それぞれの製造が共通し、製造の量産効果、資材や完成品在庫縮少効果等により、それぞれの製造コストが安価に抑えられている。なお、下段鉄筋トラス20付きの下段デッキプレート10に要求される特性と、上段鉄筋トラス40付きの上段デッキプレート30に要求される特性と、が相違する場合等には、下段鉄筋トラス20と上段鉄筋トラス40とは相違するものになる。このとき、段差部用鉄筋トラス70はこれらの一方と同じものにしてもよいし、これらの何れとも相違するものにしてもよい。

0034

(段差治具)
図5および図6は、本発明の実施の形態に係る鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法に使用される段差治具を説明する、(a)は斜視図、(b)は使用状態を示す側面図である。
図5の(a)において、段差治具60は、断面U字鋼64と、断面U字鋼64の両端部に固定された上面材67および下面材65とから形成されている。そして、断面U字鋼64のウェブ63には貫通孔61が形成されている。

0035

図5の(b)において、段差治具60の使用状態において、下面材65が下段デッキプレート10に載置され、下段鉄筋トラス20を構成する下段上弦材21の両端部が貫通孔61に挿入され、下段下弦材22は、フランジ外面62に当接する。
また、段差部用鉄筋トラス70を構成する段差上弦材71の両端部は、段差治具60の上面材67に載置され、段差下弦材72はフランジ外面62に当接する(図1のステップ3、4参照)。

0036

図6の(a)において、段差治具160は、一対の断面U字鋼164と、断面U字鋼164の両端部に固定された上面材167および下面材165とから形成されている。そして、断面U字鋼164のフランジ側縁同士は所定の隙間161を空けて対峙している。

0037

図6の(b)において、段差治具160の使用状態において、下面材165が下段デッキプレート10に載置され、下段鉄筋トラス20を構成する下段上弦材21の両端部が隙間161に挿入され、下段下弦材22は、ウェブ外面163に当接する。
また、段差部用鉄筋トラス70を構成する段差上弦材71の両端部は、段差治具160の上面材167に載置され、段差下弦材72はウェブ外面163に当接する(図1のステップ3、4参照)。

0038

本発明は以上の構成であるから、幅方向の段差部に小梁を形成する必要がなくなるから、これを支持するサポートが不要になり、施工工期の短縮や製造コストの低減が可能になるから、幅方向に段差を有する鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法として広く利用することができる。

図面の簡単な説明

0039

本発明の実施の形態に係る鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法を説明する概略フロー図。
本発明の実施の形態に係る鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法を説明する各工程を模式的に示す側面図。
本発明の実施の形態に係る鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法(その2)を説明する側面図。
図1に示す鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法に使用される段差部用鉄筋トラスを説明する、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図。
図1に示す鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法に使用される段差治具を説明する、(a)は斜視図、(b)は使用状態を示す側面図。
図1に示す鉄筋トラス付きデッキプレートの幅方向段差構築法に使用される段差治具を説明する、(a)は斜視図、(b)は使用状態を示す側面図。

符号の説明

0040

1鉄筋トラス付き幅方向段差デッキプレート
2 鉄筋トラス付き幅方向段差デッキプレート
10下段デッキプレート
11 縁部
20下段鉄筋トラス
21下段上弦材
22 下段下弦材
23 下段ラチス材
30上段デッキプレート
31 縁部
40上段鉄筋トラス
41上段上弦材
42 上段下弦材
43 上段ラチス材
50段差処理金物
60段差治具
61貫通孔
62フランジ外面
63ウェブ
64 U字鋼
65 下面材
67 上面材
70段差部用鉄筋トラス
71 段差上弦材
72 段差下弦材
73 段差ラチス材
74 傾斜部
75水平部
81 下段上配力筋
82 下段下配力筋
83 上段上配力筋
84 上段下配力筋
91主筋
92フープ筋
100コンクリート
160 段差治具
161 隙間
162フランジ
163 ウェブ外面
164 U字鋼
165 下面材
167 上面材

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