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技術 防腐殺菌剤組成物

出願人 株式会社マンダム
発明者 遠藤祐子岡本裕也
出願日 2006年5月31日 (13年1ヶ月経過) 出願番号 2006-150787
公開日 2007年12月13日 (11年7ヶ月経過) 公開番号 2007-320873
状態 特許登録済
技術分野 農薬・動植物の保存 医薬品製剤 化粧料
主要キーワード 使用濃度範囲 グリセリルモノアルキルエーテル 生活者 グリセリルアルキルエーテル ヘキシルグリセリルエーテル ネールエナメル 防腐効果 防腐殺菌剤
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年12月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

メントールグリセリルアルキルエーテルとを有効成分として共に用い、グリセリルアルキルエーテルが本来有する抗菌力を増強することができる防腐殺菌剤組成物を提供すること。

解決手段

メントールと下記一般式1で表されるグリセリルアルキルエーテル、好ましくは1−(2−エチルヘキシルグリセリルエーテルとを含有してなる防腐殺菌剤組成物とする。

概要

背景

化粧品医薬部外品を含む)、医薬品及び食品などには、防腐殺菌剤として、パラベン安息香酸類サリチル酸類等が用いられている。しかしながら、これらの従来の防腐殺菌剤は皮膚刺激性が高いなど安全性が低いため、使用濃度範囲が制限されやすいといった欠点を有していた。例えば、パラベンや安息香酸塩使用制限濃度は1%、安息香酸サリチル酸の使用制限濃度は0.2%とされている。また、これら防腐殺菌剤はpHによる影響を受け易いため、防腐殺菌効果の安定性が悪く、界面活性剤などの他の配合成分との併用によりその防腐抗菌効果が著しく低下する場合があるといった問題も有していた。また、近年これらの防腐殺菌剤に対してアレルギー反応を起こす人が増えているために生活者の安全性に対する指向がより高まり、これら防腐殺菌剤を全く配合していないか、或いはその配合量を低減させた化粧料、医薬品及び食品の需要が高まっている。

そこで、従来の防腐殺菌剤を低減できる技術として、抗微生物活性をもつ化合物グリセリルモノアルキルエーテルとを含む配合物が提案されている(特許文献1参照)。しかし、グリセリルモノアルキルエーテル自体の抗菌力が十分ではないため、それ単独の使用では化粧料等の製品の防腐殺菌効果を維持できず、依然として他の防腐効果を有する化合物との併用が必要であった。

特開平8−310947号公報

概要

メントールグリセリルアルキルエーテルとを有効成分として共に用い、グリセリルアルキルエーテルが本来有する抗菌力を増強することができる防腐殺菌剤組成物を提供すること。メントールと下記一般式1で表されるグリセリルアルキルエーテル、好ましくは1−(2−エチルヘキシルグリセリルエーテルとを含有してなる防腐殺菌剤組成物とする。 なし

目的

本発明は前記従来技術に鑑みてなされたものであって、メントールとグリセリルアルキルエーテルとを有効成分として共に用い、グリセリルアルキルエーテルが本来有する抗菌力を増強することができる防腐殺菌剤組成物を提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
5件
牽制数
1件

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請求項1

請求項2

前記グリセリルアルキルエーテルが、1−ヘキシルグリセリルエーテル、1−ヘプチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、1−デシルグリセリルエーテル、1−ドデシルグリセリルエーテル及び1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテルからなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の防腐殺菌剤組成物。

技術分野

0001

本発明は防腐殺菌剤組成物係り、その目的は、メントールグリセリルアルキルエーテルとを有効成分として含有することにより、グリセリルアルキルエーテルが本来有する抗菌力を増強することができる防腐殺菌剤組成物を提供することにある。

背景技術

0002

化粧品医薬部外品を含む)、医薬品及び食品などには、防腐殺菌剤として、パラベン安息香酸類サリチル酸類等が用いられている。しかしながら、これらの従来の防腐殺菌剤は皮膚刺激性が高いなど安全性が低いため、使用濃度範囲が制限されやすいといった欠点を有していた。例えば、パラベンや安息香酸塩使用制限濃度は1%、安息香酸サリチル酸の使用制限濃度は0.2%とされている。また、これら防腐殺菌剤はpHによる影響を受け易いため、防腐殺菌効果の安定性が悪く、界面活性剤などの他の配合成分との併用によりその防腐抗菌効果が著しく低下する場合があるといった問題も有していた。また、近年これらの防腐殺菌剤に対してアレルギー反応を起こす人が増えているために生活者の安全性に対する指向がより高まり、これら防腐殺菌剤を全く配合していないか、或いはその配合量を低減させた化粧料、医薬品及び食品の需要が高まっている。

0003

そこで、従来の防腐殺菌剤を低減できる技術として、抗微生物活性をもつ化合物グリセリルモノアルキルエーテルとを含む配合物が提案されている(特許文献1参照)。しかし、グリセリルモノアルキルエーテル自体の抗菌力が十分ではないため、それ単独の使用では化粧料等の製品の防腐殺菌効果を維持できず、依然として他の防腐効果を有する化合物との併用が必要であった。

0004

特開平8−310947号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は前記従来技術に鑑みてなされたものであって、メントールとグリセリルアルキルエーテルとを有効成分として共に用い、グリセリルアルキルエーテルが本来有する抗菌力を増強することができる防腐殺菌剤組成物を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

すなわち、本発明は、メントール及び下記一般式



で表されるグリセリルアルキルエーテルとを含有してなる防腐殺菌剤組成物に関する。

発明の効果

0007

本発明の防腐殺菌剤組成物は、グリセリルアルキルエーテルが本来有する抗菌力を増強させるという効果を奏する。また、本発明に係る防腐殺菌剤組成物を配合した化粧料、医薬品及び食品は、サリチル酸、安息香酸、パラベンなどの従来の防腐殺菌剤を含有する必要がなく、しかも本発明に係る防腐殺菌剤組成物は優れた抗菌活性を有しているので、防腐殺菌剤自体を低配合とすることができるという効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0008

本発明に係る防腐殺菌剤組成物は、メントールとグリセリルアルキルエーテルとを有効成分として含有する。

0009

本発明に用いるメントールは、d体又はl体のいずれのでも良く、dl体のラセミ体であっても良い。

0010

本発明に用いられるグリセリルアルキルエーテルとしては、下記一般式1



で表されるグリセリルアルキルエーテルである。具体的には、1−ヘキシルグリセリルエーテル、1−ヘプチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、1−デシルグリセリルエーテル、1−ドデシルグリセリルエーテル及び1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル等を例示することができ、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテルを用いるのが好ましい。尚、本発明においては、これらの1種を単独で、又は2種以上を適宜組合せて用いることもできる。

0011

本発明に係る防腐殺菌剤組成物においては、第一の成分であるメントールと、第二の成分であるグリセリルアルキルエーテルとの含有比は特に限定されないが、質量比で1:10〜10:1、好ましくは5:1〜1:5、より好ましくは3:1〜1:3となるように含有させる。第一の成分を第二の成分の含有比の10質量倍を超えて配合すると、また0.1質量倍未満の場合、抗菌力の増強効果が期待できないことから望ましくない。

0012

本発明に係る防腐殺菌剤組成物は、第一の成分であるメントールと、第二の成分であるグリセリルアルキルエーテルとを含有するから、後述する実施例に示されるように、第一の成分と第二の成分との相乗効果によって、抗菌力の優れた増強作用が発揮される。したがって、パラベン、安息香酸類、サリチル酸類のような従来から用いられる防腐殺菌剤を低配合又は配合する必要がなく、極めて安全性の高い防腐殺菌剤を得ることができる。

0013

本発明の防腐殺菌剤組成物は、化粧料、医薬品及び食品などに配合して使用することができる。具体的には、洗顔剤化粧水乳液スキンクリームファンデーションマスカラネールエナメル口紅等の皮膚用化粧料シャンプーヘアトリートメント育毛養毛剤ヘアクリームヘアフォームパーマネントウェーブ剤などの頭髪用化粧料、しみやそばかすなどの特定の使用目的を有した薬用化粧料(医薬部外品)、にきび治療薬うがい薬トローチ等の医薬品、チューインガムキャンディー飲料水等の食品に好適に用いることができる。

0014

本発明の防腐殺菌剤組成物を用いて化粧料、医薬品又は食品を調製する場合、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、化粧料、医薬品又は食品に通常用いられる成分を適宜任意に配合することができる。例えば、化粧料(医薬部外品を含む)や医薬品の場合、油脂、ロウ類高級脂肪酸低級アルコール高級アルコールステロール類脂肪酸エステル保湿剤、界面活性剤、高分子化合物無機顔料色素酸化防止剤紫外線吸収剤ビタミン類収斂剤美白剤動植物抽出物金属イオン封鎖剤精製水等を例示することができる。また、食品の場合は、動植物油多糖類甘味料着色料ガムベース等を例示することができる。

0015

化粧料、医薬品又は食品に本発明の防腐殺菌剤組成物を配合する場合、配合量は特に限定されないが、組成物中0.01〜20質量%、好ましくは0.05〜5質量%である。配合量が0.01質量%未満の場合、抗菌効果に劣るために、また、20質量%を超えて配合したとしてもそれ以上の効果が望めないからである。

0016

実施例1
(共試菌)
共試菌としてEscherichia coli IFO3972(大腸菌)を用いた。

0017

接種菌液の調製)
接種用菌液は、寒天培地で35℃で培養後、更にブイヨン培地移植して35℃で培養した。得られた培養液をブイヨン培地で約108個/mlに希釈したものを接種用菌液とした。

0018

被験物質希釈系列の調製)
20w/w%エチルセルソルブ希釈溶媒とし、l−メントール、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル(商品名 Sensiva SC50、成和化成社製)並びに両者の等量混合物(質量比)のそれぞれについて、5w/v%の液を倍倍希釈して希釈系列を調製した。

0019

最小発育阻止濃度MIC)の測定)
上記被験物質を含む希釈系列1mLに対して各寒天培地9mLをシャーレに入れ、それぞれについて、上記接種用菌液を約1cmの長さに画線した。培養は35℃で行い、2日後の菌の生育の有無を判定した。このとき、生育が認められなかった最小の濃度をMICとして求めた。結果を表1に示す。

0020

0021

尚、MICによって、抗菌力を評価することができる。被験物質の濃度が薄いときには微生物への影響はないが、濃度を増していくと発育抑制が起こる。この程度は、濃度に依存して発育抑制が進み、ついには発育が停止する。このときの濃度がMICとして表される。したがって、MIC以上の濃度になると、微生物は死滅していくことになる。

0022

(二元最小発育阻止濃度)
得られたl−メントール、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル及び両者の等量混合物の各MICを、l−メントール及び1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテルの配合量に対してプロットし、二元最小発育阻止濃度図を求めた。結果を図1に示す。
尚、二元最小発育阻止濃度により、抗菌性を有する二種類の物質を配合した場合の作用効果を判定することができる。具体的には、抗菌性を有する二種類の物質を配合した場合、それにより生ずる作用は、相乗作用相加作用拮抗作用に大別される。相乗作用とは、二薬剤相乗的に作用し、本来有する抗菌力が更に増強される作用である。相加作用とは、各薬剤の抗菌力が合わさった作用である。拮抗作用とは、一薬剤が他剤の抗菌力を打ち消す場合の作用である。そして、二元最小発育阻止濃度図による方法は、例えば、図2に示すように、A物質とB物質について、それぞれの割合を変えてMICを測定し、グラフから判定する方法である。これによると、A物質のみにおけるMIC(点A)とB物質のみにおけるMIC(点B)とをプロットした点を結び、両物質を併用したときのMICが、この線上より内側にある場合(点C)は、併用により抗菌力が増強された相乗作用であると、線上(点D)にある場合は相加作用であると、線上より外側にある場合(点E)は、一方又は双方の抗菌力を打ち消し抗菌力を減少させる拮抗作用であると判定することができる。

0023

(抗菌効果の評価)
図1の結果から、メントールとグリセリルアルキルエーテルとの組合せにより、抗菌力の相乗効果が認められた。

0024

以下、本発明の防腐殺菌剤を配合した化粧料及び医薬品の配合例を示す。尚、配合量は質量%である。
(配合例1:保湿クリーム
モノラウリン酸デカグリセリル1.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル1.0
水素添加大豆リン脂質1.0
ステアリン酸 4.0
セタノール2.0
ベヘニルアルコール2.0
パラフィン3.0
スクワラン12.0
ホホバ油4.0
メチルポリシロキサン0.2
1,3−ブチレングリコール3.0
L−アルギニン0.1
キサンタンガム0.001
1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル0.5
l−メントール0.3
精製水残 分
合 計 100.0

0025

(配合例2:親水性軟膏
アスコルビン酸0.5
ポリオキシエチレンセチルエーテル2.0
水素添加大豆リン脂質1.0
ステアリン酸4.0
グリセリンモノステアレート10.0
流動パラフィン10.0
ワセリン4.0
セタノール5.0
プロピレングリコール5.0
1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル0.5
l−メントール0.2
精製水残 分
合 計 100.0

0026

本発明の防腐殺菌剤組成物は、グリセリルアルキルエーテルが本来有する抗菌力を増強して優れた抗菌活性を有するとともに、高い安全性を有しているので、化粧料、医薬品及び食品などの防腐殺菌剤として好適に用いることができる。

図面の簡単な説明

0027

実施例1の二元最小発育阻止濃度図である。
二元最小発育阻止濃度から、抗菌性を有する二種類の物質を配合した場合に生じる作用効果を判定する方法の一例を示す図である。

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