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技術 ポリオレフィン系農業用フィルム

出願人 積水フィルム株式会社
発明者 野村高弘
出願日 2006年5月25日 (14年9ヶ月経過) 出願番号 2006-145751
公開日 2007年12月6日 (13年2ヶ月経過) 公開番号 2007-312679
状態 拒絶査定
技術分野 植物の保護 温室
主要キーワード 体積減少率 静水圧力 亜硫酸水溶液 グラスバブルズ エネルギー吸収率 農業ハウス 農業用ハウス内 赤外線吸収率
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年12月6日)のものです。
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課題

本発明は、特に保温性に優れている上に、耐侯性及び機械的強度にも優れており、肥料農薬などの薬剤に対しても良好な耐性を持ち、長期間に亘って好適に使用することができるポリオレフィン系農業用フィルムを提供する。

解決手段

本発明のポリオレフィン系農業用フィルムは、ポリオレフィン系樹脂100重量部と、硼珪酸ガラスを主成分とし且つ平均粒径が10〜80μmで、耐圧強度が19.6MPa以上で、真密度が0.30〜0.80g/cm3である中空球状フィラー1〜50重量部とを含有することを特徴とする。

概要

背景

従来から、農業用フィルム展張された農業用ハウス農業用トンネル内において農作物栽培することが行われており、農作物の栽培上この農業ハウス内の温度管理が重要である。

特に、昼間に太陽熱を吸収して温度上昇した地面が夜間に放出する輻射熱農業用ハウス外散逸するのを防止して、農業用ハウス内地温及び気温が夜間にできるだけ下がらないようにする必要がある。

このような農業用フィルムとしては、農業用ポリ塩化ビニル系フィルム(以下「農業用PVC系フィルム」と略す)、農業用ポリオレフィン系フィルム(以下「農業用PO系フィルム」と略す)などが用いられている。

従来、広く使用されてきた農業用PVC系フィルムは、保温性耐候性、透明性及び作業性に優れている反面、使用後の焼却廃棄時に有毒ガスが発生するという問題があった。

そこで、近年、農業用PVC系フィルムに代わるフィルムとして、農業用PO系フィルムの使用が急激に増加している。農業用PO系フィルムは、価格、加工性機械強度及び廃棄処理の容易さなどの面で農業用PVC系フィルムよりも優れている。

しかしながら、農業用PO系フィルムは、農業用PVC系フィルムと比較して、紫外線や熱などの劣化因子に対して脆弱な側面を有していた。そこで、長期間に亘る屋外使用や使用条件の厳しい地域での屋外使用を可能にするために種々の検討がなされてきた。

農業用PO系フィルムの上記劣化因子に対する耐性を改善する方法として、例えば、安定剤としてヒンダードアミン光安定剤を含有する農業用フィルムが開示されている(特許文献1参照)。上記方法では、紫外線や熱などの劣化因子に対する耐性は改善できたが、肥料農薬などの薬剤に対する耐性は改善できず、栽培施設内で肥料や農薬などの薬剤を使用する環境では、長期間に亘って農業用PO系フィルムを使用することができなかった。

一方、農業用フィルムの保温性を向上させるために、保温剤として、例えば、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩(特許文献2参照)やハイドロタルサイト類(特許文献3参照)が提案されているが、保温性が必ずしも十分でなく、特に、リチウム−アルミニウム複合水酸化物塩やハイドロタルサイト類が農薬を吸着し易いことから、長期間使用した場合には、保温剤の対薬品性が不十分であり、長期間にわたっての使用には問題があった。

特開昭59−86645号公報
第3473986号公報
特開2000−109623号公報

概要

本発明は、特に保温性に優れている上に、耐侯性及び機械的強度にも優れており、肥料や農薬などの薬剤に対しても良好な耐性を持ち、長期間に亘って好適に使用することができるポリオレフィン系農業用フィルムを提供する。 本発明のポリオレフィン系農業用フィルムは、ポリオレフィン系樹脂100重量部と、硼珪酸ガラスを主成分とし且つ平均粒径が10〜80μmで、耐圧強度が19.6MPa以上で、真密度が0.30〜0.80g/cm3である中空球状フィラー1〜50重量部とを含有することを特徴とする。 なし

目的

本発明は、保温性に優れている上に、耐侯性及び機械的強度にも優れており、肥料や農薬などの薬剤に対しても良好な耐性を持ち、長期間に亘って好適に使用することができるポリオレフィン系農業用フィルムを提供する。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

ポリオレフィン系樹脂100重量部と、硼珪酸ガラスを主成分とし且つ平均粒径が10〜80μmで、耐圧強度が19.6MPa以上で、真密度が0.30〜0.80g/cm3である中空球状フィラー1〜50重量部とを含有することを特徴とするポリオレフィン系農業用フィルム

技術分野

0001

本発明は、農業用ハウス農業用トンネルに用いられるポリオレフィン系農業用フィルムに関し、詳しくは、特に保温性に優れていると共に、肥料農薬などの薬品に対する耐性を有し且つ耐候性及び機械強度に優れたポリオレフィン系農業用フィルムに関する。

背景技術

0002

従来から、農業用フィルム展張された農業用ハウスや農業用トンネル内において農作物栽培することが行われており、農作物の栽培上この農業ハウス内の温度管理が重要である。

0003

特に、昼間に太陽熱を吸収して温度上昇した地面が夜間に放出する輻射熱農業用ハウス外散逸するのを防止して、農業用ハウス内地温及び気温が夜間にできるだけ下がらないようにする必要がある。

0004

このような農業用フィルムとしては、農業用ポリ塩化ビニル系フィルム(以下「農業用PVC系フィルム」と略す)、農業用ポリオレフィン系フィルム(以下「農業用PO系フィルム」と略す)などが用いられている。

0005

従来、広く使用されてきた農業用PVC系フィルムは、保温性、耐候性、透明性及び作業性に優れている反面、使用後の焼却廃棄時に有毒ガスが発生するという問題があった。

0006

そこで、近年、農業用PVC系フィルムに代わるフィルムとして、農業用PO系フィルムの使用が急激に増加している。農業用PO系フィルムは、価格、加工性、機械強度及び廃棄処理の容易さなどの面で農業用PVC系フィルムよりも優れている。

0007

しかしながら、農業用PO系フィルムは、農業用PVC系フィルムと比較して、紫外線や熱などの劣化因子に対して脆弱な側面を有していた。そこで、長期間に亘る屋外使用や使用条件の厳しい地域での屋外使用を可能にするために種々の検討がなされてきた。

0008

農業用PO系フィルムの上記劣化因子に対する耐性を改善する方法として、例えば、安定剤としてヒンダードアミン光安定剤を含有する農業用フィルムが開示されている(特許文献1参照)。上記方法では、紫外線や熱などの劣化因子に対する耐性は改善できたが、肥料や農薬などの薬剤に対する耐性は改善できず、栽培施設内で肥料や農薬などの薬剤を使用する環境では、長期間に亘って農業用PO系フィルムを使用することができなかった。

0009

一方、農業用フィルムの保温性を向上させるために、保温剤として、例えば、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩(特許文献2参照)やハイドロタルサイト類(特許文献3参照)が提案されているが、保温性が必ずしも十分でなく、特に、リチウム−アルミニウム複合水酸化物塩やハイドロタルサイト類が農薬を吸着し易いことから、長期間使用した場合には、保温剤の対薬品性が不十分であり、長期間にわたっての使用には問題があった。

0010

特開昭59−86645号公報
第3473986号公報
特開2000−109623号公報

発明が解決しようとする課題

0011

本発明は、保温性に優れている上に、耐侯性及び機械的強度にも優れており、肥料や農薬などの薬剤に対しても良好な耐性を持ち、長期間に亘って好適に使用することができるポリオレフィン系農業用フィルムを提供する。

課題を解決するための手段

0012

本発明のポリオレフィン系農業用フィルムは、ポリオレフィン系樹脂100重量部と、硼珪酸ガラスを主成分とし且つ平均粒径が10〜80μmで、耐圧強度が19.6MPa以上で、真密度が0.30〜0.80g/cm3である中空球状フィラー1〜50重量部とを含有することを特徴とする。

0013

ポリオレフィン系農業用フィルムを構成するポリオレフィン系樹脂としては、特に限定されず、例えば、炭素数が2〜10のα−オレフィン単独重合体、炭素数が2〜10のα−オレフィンの二種以上を共重合させてなる共重合体、炭素数が2〜10のα−オレフィンとビニルモノマーとの共重合体などが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。なお、α−オレフィンとしては、例えば、エチレンプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン1−ヘキセン1−オクテンなどが挙げられる。

0014

具体的には、ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン中密度ポリエチレン高密度ポリエチレン直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリエチレン系樹脂ホモポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−酢酸ビニル共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが挙げられ、ポリエチレン系樹脂が好ましい。

0015

ポリエチレン系樹脂のなかでも、メタロセン触媒などのシングルサイト触媒を用いてエチレンと炭素数3〜10のα−オレフィンとを共重合したエチレン−α−オレフィン共重合体が、透明性、機械的強度、耐ブロッキング性成形性に優れていることから好ましい。このようなエチレン−α−オレフィン共重合体の具体例としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体などが挙げられ、エチレン−1−ヘキセン共重合体が好ましい。

0016

又、ポリオレフィン系樹脂のメルトフローレイトMFR)は、低いと、ポリオレフィン系農業用フィルムの機械的強度が低下することがある一方、高いと、ポリオレフィン系農業用フィルムの成形性が低下することがあるので、0.1〜10g/10分が好ましく、0.3〜5g/10分がより好ましい。なお、ポリオレフィン系樹脂のメルトフローレイトは、ASTMD−1238に準拠して190℃、荷重21.2N(2.16kgf)の条件下にて測定されたものをいう。

0017

又、ポリオレフィン系農業用フィルムを構成する中空球状フィラーは、硼珪酸ガラスを主成分とする中空球状フィラーである。硼珪酸ガラスを主成分としていることから、軽量で耐圧強度の高い中空球状フィラーを得ることができ、この硼珪酸ガラスを主成分とする中空球状フィラーは、断熱効果に優れており、ポリオレフィン系農業用フィルムの保温性を向上させる効果を奏すると共に、肥料や農薬などの薬品の吸着を生じにくく、ポリオレフィン系農業用フィルムの耐薬品性を向上させる効果を有する。上記硼珪酸ガラスとは、硼酸及び珪酸二酸化珪素)を重要成分とするガラスをいい、その組成は、ソーダ石灰ガラス中のCaOやSiO2の一部をB2O3で置換した形式である。

0018

そして、上記硼珪酸ガラスとしては、SiO2 60〜80重量%、Na2O 2〜12.5重量%、K2O 3重量%以下、Li2O 3重量%以下、全アルカリ金属酸化物2〜12.5重量%、CaO 5〜15重量%、MgO 3重量%以下、全アルカリ土類金属酸化物5〜15重量%、B2O3 6〜15重量%、ZnO 3重量%以下、Al2O3 3重量%以下、P2O5 3重量%以下、Sb2O3 1重量%以下、As2O3 1重量%以下、SO2 0.05〜1重量%の組成を有するものが好ましい。

0019

又、中空球状フィラーは、厳密な真球に限定されるものではなく、紡錘形状などであってもよい。この中空球状フィラーの平均粒径は、大きいと、ポリオレフィン系農業用フィルムの初期引張強度が低下する一方、小さいと、ポリオレフィン系農業用フィルムの保温性の低下や、中空球状フィラーの製造が困難となるので、10〜80μmに限定され、20〜60μmが好ましい。上記中空球状フィラーの平均粒径は、中央値(D50)を意味し、レーザー回析粒度分析計を用いて測定されたものをいう。なお、レーザー回折粒度分析計は、例えば、島津製作所社から商品名「島津SALD2100」にて市販されている。

0020

そして、中空球状フィラーは、その内部に空隙部を有しておればよく、一の大きな空隙部を有しているものであっても、微細な空隙部が無数に形成された多孔質状のものであってもよい。

0021

更に、中空球状フィラーの耐圧強度は、低いと、ポリオレフィン系農業用フィルムの製造時や使用時に中空球状フィラーが壊れる比率が高くなるので、19.6MPa以上に限定され、98MPa以上が好ましいが、高すぎると、中空球状フィラーの製造自体が困難となることがあるので、98〜150MPaがより好ましい。なお、中空球状フィラーの耐圧強度は、静水圧体積減少法(体積減少率容積で10%の静水圧力)に準拠して測定することができる。

0022

又、中空球状フィラーの真密度は、低いと、中空球状フィラーの耐圧強度が低下し、或いは、中空球状フィラーの製造自体が困難となる一方、高いと、ポリオレフィン系農業用フィルムの軽量性が低下するので、0.30〜0.80g/cm3に限定され、0.35〜0.70g/cm3が好ましい。中空球状フィラーの真密度は、ASTMD 3102に記載のガス置換法に準拠して測定されたものをいう。

0023

そして、ポリオレフィン系農業用フィルム中における中空球状フィラーの含有量は、少ないと、ポリオレフィン系農業用フィルムの保温性が不充分となる一方、多いと、ポリオレフィン系農業用フィルムの透明性が低下すると共に、ポリオレフィン系農業用フィルムの機械的強度及び製膜定性が低下するので、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して1〜50重量部に限定され、5〜30重量部が好ましい。

0024

なお、上記条件を満たす中空球状フィラーは、例えば、東海工業社製から商品名「CEL−STAR SX−39(平均粒径:40μm、耐圧強度:24.5MPa、真密度:0.38g/cm3)」で、3M社から商品名「スコッチライドグラスバブルズフィラーS60HS(平均粒径:27μm、耐圧強度:124MPa、真密度:0.60g/cm3)」で市販されている中空球状フィラーが挙げられる。

0025

本発明のポリオレフィン系農業用フィルムには、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて、酸化防止剤紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、防霧剤、滑剤顔料などが添加されてもよい。

0026

そして、酸化防止剤としては、従来公知の任意のものが挙げられ、熱安定剤としての効果を兼ね備えるものが好ましい。このような酸化防止剤としては、カルボン酸金属塩フェノール系抗酸化剤有機亜燐酸エステルなどのキレーターなどが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。

0027

又、紫外線吸収剤としては、従来公知のものが使用でき、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチルオキシフェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシルオキシ]−フェノールなどのトリアジン系紫外線吸収剤サリチル酸エステル系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤などが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。

0028

更に、ヒンダードアミン系光安定剤としては、従来公知の任意のものが使用され、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネートテトラ(2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラ(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、1,5,8,12−テトラキス[4,6−ビス{N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミノ}−1,3,5−トリアジン−2−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジメチル縮合物、2−第三オクチルアミノ−4,6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N,−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン縮合物、N,N,−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン/ジブロモエタン縮合物、1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン、ビス−(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート、ビス−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)スクシネート、2,4,6−トリス[N−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−n−ブチルアミノ]−s−トリアジンなどが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。

0029

そして、防霧剤としては、従来公知のものが使用でき、例えば、シリコーン系フッ素系などの界面活性剤が挙げられる。又、上記滑剤としては、従来公知のものが使用でき、例えば、ステアリン酸アマイドなどの飽和脂肪酸アマイドエルカ酸アマイドオレイン酸アマイドなどの不飽和脂肪酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイドなどのビスアマイドなどが挙げられる。

0030

更に、上記ポリオレフィン系農業用フィルムに、その表面に生じた結露水水膜状にして円滑に下方に向かって流下させるために、本発明の効果を阻害しない範囲で、防曇剤練りこんでもよい。このような防曇剤としては、従来公知のものが使用でき、例えば、グリセリンステアリン酸エステルジグリセリンステアリン酸エステルポリグリセリンステアリン酸エステルソルビトールグリセリンステアリン酸エステルなどの多価アルコール飽和脂肪酸エステルグリセリンオレイン酸エステルジグリセリンオレイン酸エステルなどの多価アルコール不飽和脂肪酸エステルなどが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。

0031

又、ポリオレフィン系農業用フィルムに防曇剤を練りこむ代わりに、ポリオレフィン系農業用フィルムの表面に防曇性被膜を形成してもよい。このような防曇性被膜としては、例えば、コロイダルシリカコロイダルアルミナに代表される無機酸化物ゾルコーティング膜、界面活性剤を主成分とする液のコーティング膜、ポリビニルアルコールポリエチレンオキサイド多糖類ポリアクリル酸などの親水性樹脂を主成分とする膜が挙げられる。なお、コロイダルシリカやコロイダルアルミナを主成分とする無機酸化ゾルのコーティング膜には、必要に応じて、界面活性剤、合成樹脂を添加してもよい。そして、上記防曇性被膜をポリオレフィン系農業用フィルムの表面に形成させる方法としては、例えば、グラビアコーターなどのロールコート法バーコード法、ディップコート法スプレー法はけ塗り法などが挙げられる。

0032

ポリオレフィン系農業用フィルムの厚さは、薄いと、ポリオレフィン系農業用フィルムの機械的強度や遮熱効果が低下することがある一方、厚いと、ポリオレフィン系農業用フィルムの裁断接合展張作業などが困難になり、取扱い性が低下することがあるので、20〜300μmが好ましく、50〜200μmがより好ましい。

発明の効果

0033

本発明のポリオレフィン系農業用フィルムは、上述の構成を有するので、保温性に優れている上に、耐侯性及び機械的強度にも優れ、更に、肥料や農薬などの薬剤に対しても良好な耐性を有することから、長期間に亘って好適に使用することができる。

0034

以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。

0035

(実施例1)
直鎖状低密度ポリエチレン(密度:0.92g/cm3、メルトフローレイト:1.2g/10分)100重量部及び中空球状フィラーA(東海工業社製商品名「CEL−STAR SX−39」、平均粒径:40μm、耐圧強度:24.5MPa、真密度:0.38g/cm3)15重量部を押出機に供給して溶融混練した後、インフレーション法押出成形し、厚さが100μmのポリオレフィン系農業用フィルムを得た。

0036

(実施例2)
中空球状フィラーAを15重量部の代わりに40重量部としたこと以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系農業用フィルムを得た。

0037

(実施例3)
中空球状フィラーAの代わりに中空球状フィラーB(3M社製商品名「スコッチライドグラスバブルズフィラーS60HS」、平均粒径:27μm、耐圧強度:124MPa、真密度:0.60g/cm3)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系農業用フィルムを得た。

0038

(実施例4)
中空球状フィラーBを15重量部の代わりに40重量部としたこと以外は実施例3と同様にしてポリオレフィン系農業用フィルムを得た。

0039

(比較例1)
中空球状フィラーAを15重量部の代わりに0.5重量部としたこと以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系農業用フィルムを得た。

0040

(比較例2)
中空球状フィラーAを15重量部の代わりに60重量部としたこと以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン系農業用フィルムを得た。

0041

(比較例3)
中空球状フィラーAの代わりに、複合水酸化物縮合ケイ酸塩(Li2Mg0.10Al4・(OH)12.20(CO3)0.04(SO4)0.90・4H2O)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリオレフィン系農業用フィルムを得た。

0042

(比較例4)
中空球状フィラーAの代わりに、合成ハイドロタルサイト(Mg4.5Al3・(OH)13CO3・3.5H2O)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリオレフィン系農業用フィルムを得た。

0043

上記で得られたポリオレフィン系農業用フィルムについて、破断点強度引裂強度促進耐候性耐農薬性、保温性及び透明性を下記の方法で評価し、その結果を表1に示した。

0044

(破断点強度)
ストログラフ(東洋精機製作所社製)を用い、JIS K6781に準拠して、ポリオレフィン系農業用フィルムの破断点強度を測定し、下記判断基準により破断点強度を評価した。
○…破断点強度が20.0N以上であった。
△…破断点強度が15.0N以上且つ20.0N未満であった。
×…破断点強度が15.0N未満であった。

0045

(引裂強度)
エルメンドルフ引裂強度測定機(東洋精機製作所社製)を用いてJIS K7128に準拠して、ポリオレフィン系農業用フィルムの引裂強度を測定し、下記判断基準により引裂強度を評価した。
○…引裂強度が15.0N以上であった。
△…引裂強度が10.0N以上且つ15.0N未満であった。
×…引裂強度が10.0N未満であった。

0046

(促進耐候性)
サンシャインスーパーロングライフウェザーメーター(スガ試験株式会社製)を用い、ブラックパネル温度63℃、水噴霧時間12分/1時間の条件下にて、ポリオレフィン系農業用フィルムに紫外線を800時間に亘って照射した後、JIS K6781に準拠して、ポリオレフィン系農業用フィルムの破断点伸度を測定し、下記判断基準により促進耐候性を評価した。
○…破断点伸度が600%以上であった。
△…破断点伸度が300%以上且つ600%未満であった。
×…破断点伸度が300%未満であった。

0047

(耐農薬性)
縦15cm×横15cmに裁断したポリオレフィン系農業用フィルムを1N亜硫酸水溶液に1日間浸漬した後、取り出して、サンシャインスーパーロングライフウェザーメーター(スガ試験株式会社製)を用い、ブラックパネル温度63℃、水噴霧時間12分/1時間の条件下にて、ポリオレフィン系農業用フィルムに紫外線を1000時間に亘って照射した後に、JIS K6781に準拠して、ポリオレフィン系農業用フィルムの破断点伸度を測定し、下記の基準で耐農薬性を評価した。
○…残存破断点伸度が500%以上であった。
△…残存破断点伸度が200%以上且つ500%未満であった。
×…残存破断点伸度が200%未満であった。

0048

(保温性)
赤外線分光光度計(日本分光社製、商品名「FT/IR−410」)を用いてポリオレフィン系農業用フィルムの吸収スペクトルを測定し、各波数赤外線吸収率に15℃の黒体輻射エネルギー吸収率を乗じて規格化し、400〜2000cm-1の波数範囲に亘って積算する。得られたエネルギー吸収率を総黒体輻射エネルギーで除して百分率とし保温指数とする。下記の基準で保温性の評価を行った。
○…保温指数が80%以上であった。
△…保温指数が50%以上且つ80%未満であった。
×…保温指数が50%未満であった。

0049

(透明性)
作製直後のポリオレフィン系農業用フィルムのヘーズ値を、ヘーズ測定器(日本電色工業社製、商品名「NDH2000」)により測定し、下記基準により透明性を評価した。
○…ヘーズ値が15%未満であった。
△…ヘーズ値が15%以上且つ20%未満であった。
×…ヘーズ値が20%以上であった。

0050

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  • 浙江大学の「 加湿・降温風機ウエットカーテン装置及び制御方法」が 公開されました。( 2021/01/07)

    【課題】本発明は、加湿・降温風機ウエットカーテン装置及び制御方法を提供する。【解決手段】当該装置は、温室の同一側にウエットカーテンと風機が設けられ、従来のウエットカーテン風機の配置を最適化し、温室内に... 詳細

  • 株式会社野菜工房の「 野菜栽培工場における送風装置」が 公開されました。( 2021/01/07)

    【課題】 野菜の成長を促進するとともに野菜の均質化をはかることができ、しかも、水耕栽培であっても、野菜の根腐れを防止すること。【解決手段】 栽培棚4で栽培されている野菜に空気と二酸化炭素の混合ガス... 詳細

  • 峰村一生の「 コの字ピン裏収納型押え板」が 公開されました。( 2021/01/07)

    【課題】防草シートの上から突き刺し叩き込むことで防草シートを完全に押えると同時に、鉄線ピンが錆びても錆びを表面に露出せず美観を損ねることも防止できる防草シート押えを提供する。【解決手段】円形型板1下面... 詳細

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