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技術 管の端面同士の溶接方法

出願人 株式会社清水製作所
発明者 清水徹
出願日 2006年5月15日 (14年1ヶ月経過) 出願番号 2006-135031
公開日 2007年11月22日 (12年7ヶ月経過) 公開番号 2007-301625
状態 特許登録済
技術分野 抵抗溶接とその制御 スポット溶接
主要キーワード 平面形状部分 平坦面領域 管状突起 断面凸形状 リングプロジェクション 低加圧力 リング状突起 断面凹形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年11月22日)のものです。
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図面 (15)

課題

短時間で接合可能で、かつ、高精度な溶接が可能な管の端面同士の溶接方法を提供する。

解決手段

第1管22の端面22aが平坦面領域22iを有し、第2管24の端面24aが先細形状リング状突起部24bを有し、その先細形状のリング状突起部が第1管の平坦な端面にリング状に抵抗溶接によって固定される、2つの管の端面同士の溶接方法。

概要

背景

管の端面同士を溶接する際には、加工に要する時間を低減し、かつ、高精度に溶接することが求められる。

従来、管の端面同士を固定するときは、例えばアルゴンガス溶接やアーク溶接により固定していた。

特許文献1には、主管部材外周壁に設けられた管状突起分岐管を外嵌してロー付けあるいは溶接した分岐管の接合構造が示されている。

特許文献2には、合流管平面形状部分に分岐管の段付形状の端部を勘合させてロー付けあるいは溶接した分岐管接合構造が示されている。

他方、プロジェクションを用いた抵抗溶接方法が公知である。この方法はアーク溶接やろう付けに比べて消耗品がなく、溶接速度が速い利点を有する。とくにリングプロジェクションを用いた抵抗溶接方法は、溶接部に耐密性が要求される場合に使用されている。
実開昭57−44615号公報
特開2002−106775号公報

概要

短時間で接合可能で、かつ、高精度な溶接が可能な管の端面同士の溶接方法を提供する。第1管22の端面22aが平坦面領域22iを有し、第2管24の端面24aが先細形状リング状突起部24bを有し、その先細形状のリング状突起部が第1管の平坦な端面にリング状に抵抗溶接によって固定される、2つの管の端面同士の溶接方法。

目的

本発明は、短時間で接合可能で、かつ、高精度な溶接が可能な管の端面同士の溶接方法を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1管の端面が平坦面領域を有し、第2管の端面が先細形状リング状突起部を有し、その第2管の端面の先細形状のリング状突起部の頂部が第1管の端面の平坦面領域に接触した状態で抵抗溶接によって溶けて、第2管の端面が第1管の端面に固定されることを特徴とする、管の端面同士の溶接方法

請求項2

第2管の先細形状のリング状突起部の頂部が、第2管の内周面寄りに位置した状態で溶接されることを特徴とする、請求項1に記載の管の端面同士の溶接方法。

請求項3

第2管の先細形状のリング状突起部の頂部が、第2管の内周面と外周面との中間位置から内周面の位置までの間に存在する状態で溶接されることを特徴とする、請求項1に記載の管の端面同士の溶接方法。

請求項4

第1管の端面の平坦面領域にリング状溝が形成されており、そのリング状溝に第2管の先細形状のリング状突起部の頂部が入った状態で溶接されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の管の端面同士の溶接方法。

請求項5

第1管の端面の平坦面領域が、第1管の軸心に対して垂直な平面になっていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の管の端面同士の溶接方法。

請求項6

第1管の端面の平坦面領域が、第1管の軸心に対して傾斜した曲面になっていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の管の端面同士の溶接方法。

請求項7

第1管の端面の平坦面領域の傾斜した曲面がほぼテーパー形状になっていることを特徴とする、請求項6に記載の管の端面同士の溶接方法。

請求項8

第1管が第1円管で、第2管が第2円管であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の管の端面同士の溶接方法。

技術分野

0001

本発明は、管の端面同士の溶接方法に関し、とくに第1管の端面と第2管の端面の溶接方法に関する。

背景技術

0002

管の端面同士を溶接する際には、加工に要する時間を低減し、かつ、高精度に溶接することが求められる。

0003

従来、管の端面同士を固定するときは、例えばアルゴンガス溶接やアーク溶接により固定していた。

0004

特許文献1には、主管部材外周壁に設けられた管状突起分岐管を外嵌してロー付けあるいは溶接した分岐管の接合構造が示されている。

0005

特許文献2には、合流管平面形状部分に分岐管の段付形状の端部を勘合させてロー付けあるいは溶接した分岐管接合構造が示されている。

0006

他方、プロジェクションを用いた抵抗溶接方法が公知である。この方法はアーク溶接やろう付けに比べて消耗品がなく、溶接速度が速い利点を有する。とくにリングプロジェクションを用いた抵抗溶接方法は、溶接部に耐密性が要求される場合に使用されている。
実開昭57−44615号公報
特開2002−106775号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、例えばアルゴンガス溶接により管の端面同士を固定しようとすると、溶接独特盛り上がりスパッターが生じ易い。

0008

特許文献1による分岐管の接合構造は、分岐管の外周からロー付け又は溶接するため、加工に手間と時間がかかるとともに、高精度な製品を得難い。

0009

特許文献2による分岐管接合構造は、合流管の外周壁に分岐管をロー付けあるいは溶接するため、加工に手間と時間がかかるとともに高精度な製品を得難い。

0010

本発明は、短時間で接合可能で、かつ、高精度な溶接が可能な管の端面同士の溶接方法を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0011

本発明の解決手段を例示すると、以下のとおりである。

0012

(1) 第1管の端面が平坦面領域を有し、第2管の端面が先細形状リング状突起部を有し、その第2管の端面の先細形状のリング状突起部の頂部が第1管の端面の平坦面領域に接触した状態で抵抗溶接によって溶けて、第2管の端面が第1管の端面に固定されることを特徴とする、管の端面同士の溶接方法。

0013

(2) 第2管の先細形状のリング状突起部の頂部が、第2管の内周面寄りに位置した状態で溶接されることを特徴とする先述の管の端面同士の溶接方法。

0014

(3) 第2管の先細形状のリング状突起部の頂部が、第2管の内周面と外周面との中間位置から内周面の位置までの間に存在する状態で溶接されることを特徴とする先述の管の端面同士の溶接方法。

0015

(4) 第1管の端面の平坦面領域にリング状溝が形成されており、そのリング状溝に第2間の先細形状のリング状突起部の頂部が入った状態で溶接されることを特徴とする先述の管の端面同士の溶接方法。

0016

(5) 第1管の端面の平坦面領域が、第1管の軸心に対して垂直な平面になっていることを特徴とする先述の管の端面同士の溶接方法。

0017

(6) 第1管の端面の平坦面領域が、第1管の軸心に対して傾斜した曲面になっていることを特徴とする先述の管の端面同士の溶接方法。

0018

(7) 第1管の端面の平坦面領域の傾斜した曲面がほぼテーパー形状になっていることを特徴とする先述の端面同士の溶接方法。

0019

(8) 第1管が第1円管で、第2管が第2円管であることを特徴とする先述の管の端面同士の溶接方法。

発明の効果

0020

本発明によれば、管の端面同士を短時間かつ高精度で接合可能である。とくに、第2管の端面が先細形状のリング状突起部を有するので、そこを通じて小電流かつ低加圧力で所望の抵抗溶接を実現することができる。

0021

第2管の先細形状のリング状突起部の頂部が、第2管の内周面寄りに位置した状態で溶接されたり、或いは、第2管の内周面と外周面との中間位置から内周面の位置までの間に存在する状態で溶接されたりすると、接合部の外観を良好にしやすく、しかも、管の端面同士をより小電流かつ低加圧力で抵抗溶接できる。

0022

第1管の端面の平坦面領域にリング状溝が形成されており、そのリング状溝に第2管の先細形状のリング状突起部の頂部が入った状態で溶接されると、管の端面同士を所定位置位置決めしやすく、かつ、強固に溶接できる。

発明を実施するための最良の形態

0023

本発明の最良の形態による管の端面同士の溶接方法は、第1管が第1円管で、第2管が第2円管である管の端面同士の溶接方法である。以下、第1管が第1円管で、第2管が第2円管である場合を例にして説明する。

0024

第1円管と第2円管の材質は、任意のもので良い。多くの場合、鉄やステンレススチール等であるが、チタンとすることもできる。

0025

第1円管の端面は平坦面領域を有するが、必要に応じて、平坦面領域に段形状や溝形状を設けることができる。

0026

本発明において、「平坦面領域」という用語は、広義に解するものとし、例えば、厳密な平面が好ましい例であるが、それに近い面や、平坦な曲面を含む。平坦な曲面の例として、テーパー形状の面を挙げることができる。要するに、軸心まわりの方向において同一半径の平坦な曲面であることが好ましい。

0027

第2円管のリング状突起部の先細形状は、テーパー形状が最良であるが、その他、断面U形状、断面V形状、断面凸形状等種々の先細形状とすることができる。

0028

好ましくは、第2管の先細形状のリング状突起部の頂部(つまり先端部)が、第2管の内周面寄りに位置して溶接される。もっとも、本発明は、第2管の先細形状のリング状突起部の頂部が、第2管の内周面と外周面との中間位置から内周面の位置までの間に存在する状態で溶接される構成や、第2管の外周面寄りに位置して溶接される構成を含む。

0029

好ましくは、第1管の端面の平坦面領域にリング状溝が形成されており、そのリング状溝に第2管の先細形状のリング状突起部の頂部が入った状態で溶接される。リング状溝の形状は、断面V形状の他、断面U形状、断面凹形状等種々の形状とすることができる。

0030

好ましくは、第1管の端面の平坦面領域が、第1管の軸心に対して垂直な平面になっているか、又は、第1管の軸心に対して傾斜した曲面になっている。後者の場合、第1管の端面の平坦面領域の傾斜した曲面がほぼテーパー形状になっていることが好ましい。

0031

好ましくは、第1管が第1円管で、第2管が第2円管である。もっとも、本発明は、第1管や第2管の側面の一部を平面として構成した管や、その他種々の形状の管を利用できる。

0032

以下、図1〜3を参照して本発明の好適な実施例1を説明する。

0033

図1は、第1管と第2管の1例を示す断面図である。第1管と第2管を溶接した製品は、曲り管として構成される。なお、図1には、管の端面同士を溶接する前の状態が示されている。

0034

本発明における第1管は、第1円管22として構成されている。第1円管22は、その側面に第1円管22の軸心Yと垂直な軸心X方向に向いた端面22aを有する。第1円管22の端面22aは、ほぼ全体に平坦面領域22jを有する。この平坦面領域22jは、軸心Xに対して垂直な平面になっている。第1円管22には、貫通孔22bが形成されている。貫通孔22bは、軸心X方向と軸心Y方向に延在している。

0035

本発明における第2管は、第2円管24として構成されている。第2円管24の端面24aは、先細形状のリング状突起部24bを有している。

0036

第2円管24の先細形状のリング状突起部24bの頂部24cが、第1円管22の端面22aの平坦面領域22jと接した状態で抵抗溶接されるようになっている。

0037

リング状突起部24bの頂部24cは、第2円管24の内周面24eと外周面24gとの中間位置から内周面24eの位置までの間に存在する。

0038

図2は、リング状突起部24b付近を拡大して示す。図2の領域Cが、内周面24eと外周面24gとの中間位置から内周面24eの位置までの間の領域を示している。リング状突起部24bの頂部24cは、この領域Cの中に位置する。

0039

また、第2円管24は内部に流通孔24fを有する。端面24aのリング状突起部24bの内周面24eの直径d1は、流通孔24fの直径d2と同じか、それよりも少し大きい。少し大きい場合、リング状突起部24bが抵抗溶接の結果溶けて少し内向き張り出しても、流通孔24fを通る流体の流れに悪い影響を与えにくくなっている。例えば、乱流を生じにくくしている。図示例によれば、単純な構成で可能な限りスムーズな流れにすることができる。

0040

本発明の実施例1により管の端面同士を溶接する工程の一例を説明する。

0041

まず、平坦面領域22aを有する第1円管22を準備する。また、先細形状のリング状突起部24bを有する第2円管24を準備する。

0042

所定の押圧力により、第2円管24のリング状突起部24bを第1円管22の端面22aに向けて押圧して、第2円管24を第1円管22に抵抗溶接する。図3は、本発明により管を溶接した後、つまり抵抗溶接後の状態を示す。

0043

こうして、貫通孔22bの端縁周辺にリング状突起部24bの全周が溶接される。つまり、第2円管24のリング状突起部24bが抵抗溶接によって溶けて第1円管22の端面22aにリング状に固定されるのである。

0044

この例によれば、溶接が流通孔を通る流体の流れに悪い影響を与えにくく、単純な構成で可能な限りスムーズな流れにすることができるようになっている。

0045

以下、図面を参照して本発明の好適な実施例2を説明する。

0046

図4は、第1管と第2管の別の例を示す断面図である。第1管と第2管を溶接した製品は、曲り管として構成される。なお、図4には、管の端面同士を溶接する前の状態が示されている。

0047

本発明における第1管は、第1円管42として構成されている。第1円管42は、その側面に第1円管42の軸心Yと垂直な軸心X方向に向いた端面42aを有する。第1円管42の端面42aは、ほぼ全体に平坦面領域42jを有する。この平坦面領域42jは、軸心Xに対して垂直な平面になっている。第1円管42には、貫通孔42bが形成されている。貫通孔42bは、軸心X方向と軸心Y方向に延在している。第1円管42の端面42aの平坦面領域42jには、貫通孔42bより直径の大きい、横断面積の小さいリング状溝42iが形成されている。

0048

本発明における第2管は、第2円管44として構成されている。第2円管44の端面44aは、先細形状のリング状突起部44bを有している。

0049

リング状突起部44bの頂部44cは、第2円管44の内周面44eと外周面44gの中間位置から内周面44eの位置までの間に存在している。なお、リング状突起部44bの形状は図2に示されたリング状突起部24bと同様に形成することができる。

0050

また、第2円管44は内部に流通孔44fを有する。端面44aにおけるリング状突起部44bの頂部44cの直径d8は、流通孔44fの直径d7と同じか、少しよりも大きい。少し大きい場合、リング状突起部44bが抵抗溶接の結果溶けて多少内向きに張り出しても、流通孔44fを通る流体の流れに悪い影響を与えにくくなっている。

0051

また、第1円管42のリング状溝42iの直径d9は、リング状突起部44bの頂部44cの直径d8に等しい。このため、第1円管42と第2円管44が互いに位置決めされやすくなっている。また、リング状溝42iにリング状突起部44bが溶けて入りこんで、強固に抵抗溶接されるようになっている。

0052

図5は、リング状突起部44bとリング状溝42iが接触した溶接前の状態の一例を示す部分拡大図である。なお、分り易くするため、図5誇張して示されている。

0053

本発明の実施例2により管の端面同士を溶接する工程の一例を説明する。

0054

まず、平坦面領域42jを有する第1円管42を準備する。また、先細形状のリング状突起部44bを有する第2円管44を準備する。

0055

所定の押圧力により、第2円管44の突起44bを第1円管42の端面42aの特に溝42iに向けて押圧して、第2円管44を第1円管32に抵抗溶接する。

0056

本発明により管を溶接した後、つまり抵抗溶接後の状態は、溝42iのところを除いて、実施例1の図3とほぼ同様である。

0057

こうして、貫通孔42bの周辺にリング状突起部44bの全周が溶接される。つまり、第2円管44のリング状突起部44bの頂部44cが、リング状溝42iに入った状態で、抵抗溶接によって溶けて、第2円管44が第1円管42の端面42aに固定されるのである。

0058

この例によれば、第1円管42と第2円管44が互いに位置決めされやすくなっており、リング状溝42iに対しリング状突起部44bが溶けこんで、とくに端面に沿う方向において強固に溶接されるようになっている。

0059

以下、図6〜7を参照して本発明の好適な実施例3を説明する。

0060

図6は、第1管と第2管の更に別の例を示す断面図である。第1管と第2管を溶接した製品は、インジェクションとして構成される。なお、図6には、管の端面同士を溶接する前の状態が示されている。

0061

本発明における第1管は、第1円管32として構成されている。第2管は、第2円管34として構成されている。図6に示された第1管と第2管の関係は、形状が図1〜5に示された第1管と第2管の関係と逆になっている。

0062

第1円管32は、その一端の内側寄りに非常に平坦面領域32jを有する。この平坦面領域32jは、第1円管32の軸心Xに対して傾斜した曲面になっている。とくに、この曲面はほぼテーパー形状である。

0063

第1円管32には、貫通孔32fが形成されている。貫通孔32fは、軸心X方向に延在している。

0064

第2円管34の端面34aは、先細形状のリング状突起部34bを有している。端面34aは、軸心Xに垂直な平面内にあり、リング状をしている。先細形状のリング状突起部34bは、端面34aの内側に形成したくぼみ34hの内周面34eと端面34aの内側エッジとによって形成されている。

0065

第2円管34は、軸心X方向と、軸心X方向に垂直な軸心Y方向に延在した流通孔34fを有する。流通孔34fの端面34a付近に、流通孔34fよりやや内径の大きい前述のくぼみ34hが形成されている。

0066

第1円管32の平坦面領域32jの外径d3は、第2円管34のくぼみ34hの内径d4よりも少し小さい。くぼみ34hの深さd6は、平坦面領域32jにおける直径d4の地点から第1円管32の図中最右端までの軸心X方向の距離d5よりも大きい。

0067

図7は、第1円管32と第2円管34を所定位置で接触させた溶接前の状態の例を示す部分断面図である。この状態から第2円管34のリング状突起部34bが抵抗溶接によって溶けて第1円管32の端面32aに固定されるようになっている。

0068

このため、第1円管32と第2円管34を互いに位置決めしやすくなっている。また、曲面として構成された平坦面領域32jに沿ってリング状突起部34bが抵抗溶接されるため、気密かつ強固に固定されるようになっている。

0069

本発明により管の端面同士を溶接する工程の一例を説明する。

0070

まず、平坦面領域32jが曲面として構成された第1円管32を準備する。また、リング状突起部34bを有する第2円管34を準備する。

0071

第1円管32の平坦面領域32と第2円管34の突起部34bを所定の押圧力により押圧して、第1円管32と第2円管34を抵抗溶接する。

0072

こうして、貫通孔32fの端縁の周辺にリング状突起部34bの全周が溶接される。つまり、第2円管34のリング状突起部34bが抵抗溶接によって溶けて第1円管32の端面32aに固定されるのである。

0073

とくに、図6及び図7に示された例によれば、位置決め精度良く、強固かつ気密に管の端面同士を抵抗溶接できる。

0074

以下、図8〜9を参照して本発明の好適な実施例4を説明する。

0075

図8は、第1管と第2管の更に別の例を示す断面図である。なお、図8には、管の端面同士を溶接する前の状態が示されている。

0076

本発明における第1管は、第1円管52として構成されている。第2管は、第2円管54として構成されている。

0077

図8に示された第1管と第2管の結合関係は、図6〜7に示された第1管と第2管の結合関係と、図1〜5に示された第1管と第2管の結合関係との両方の特長を有している。

0078

第1円管52は、その一端面52aに狭い平坦面領域52jと先細形状の突起部52kを有する。この平坦面領域52jは、第1円管52の軸心Xに対して傾斜した曲面になっている。特に、この曲面はテーパー形状である。

0079

突起部52kは、図1の突起部24cと同じ形状である。

0080

第1円管52には、貫通孔52fが形成されている。貫通孔52fは、軸心X方向に延在している。

0081

第2円管54の端面54aは、先細形状のリング状突起部54bを有している。先細形状のリング状突起部54bは、図6の突起部34bと同じ形状であり、くぼみ54hの内周面54eと端面54aとによって形成されている。

0082

第2円管54は、軸心X方向と、軸心X方向に垂直な軸心Y方向に延在した流通孔54fを有する。流通孔54fの端面54a付近には、流通孔54fよりやや内径の大きい前述のくぼみ54hが形成されている。

0083

第1円管52の平坦面領域52jの外径d7は、第2円管54のくぼみ54hの内径d8よりも少し小さい。くぼみ54hの深さd10は、平坦面領域52jにおける直径d10の地点から第1円管52の図中最右端までの横方向距離d9よりも大きい。

0084

図9は、第1円管52と第2円管54を所定の位置に接触させた溶接前の状態の例を示す部分断面図である。この状態から、第2円管54のリング状突起部54bが抵抗溶接によって溶け、さらに、第1円管52のリング状突起部52kが抵抗溶接によって溶け、第2円管54の端面52aが第1円管52の端面52aに固定されるようになっている。

0085

このため、第1円管52と第2円管54を互いに位置決めしやすくなっている。また、曲面として構成された平坦面領域52jに沿ってリング状突起部54bが抵抗溶接されるため、気密かつ強固に固定されるようになっている。

0086

以下、図10を参照して本発明の好適な実施例5を説明する。

0087

図10は、第1管と第2管の更に別の例を示す断面図である。第1管と第2管を溶接した製品は、インジェクションとして構成される。なお、図10には、管の端面同士を溶接する前の状態が示されている。

0088

図10に示された例は、図1に示された例と先細形状のリング状突起部の形状のみが異なっている。以下異なる点についてのみ説明する。なお、図10において図1と対応する部分には、40だけ増加した数字(例えば「24」は「64」)を付してある。

0089

第2円管64の先細形状のリング状突起部64bの頂部64cは、第2円管64の内周面64e寄りに位置している。

0090

そのため、リング状突起部64bは、抵抗溶接時の所定の押圧力により、第1円管62の端面62aの平坦面領域62jに対し、より小電流かつ低加圧力で抵抗溶接されるようになっている。

0091

以下、図11〜12を参照して本発明の好適な実施例6を説明する。

0092

図11は、本発明による管の端面同士の溶接方法の一例を説明するための説明図である。なお、見やすくするため、管の内径、厚み、及び端面は誇張して示されている。

0093

図11においては、管の端面同士は単に接触しており、まだ溶接されていない。図12は、管の端面同士の溶接途中の状態を示す説明図である。

0094

本発明における第1管は、第1円管12として構成されている。第1円管12の端面12aは、平坦面領域12jを有する。平坦面領域12jは、第1円管12の軸心Xに対して垂直な平面になっている。第1円管12には、貫通孔12bが形成されている。貫通孔12bは、軸心X方向に延在している。

0095

本発明における第2管は、第2円管14として構成されている。第2円管14の端面14aは、先細形状のリング状突起部14bを有している。

0096

第2円管14のリング状突起部14bの頂部14cが第1円管12の端面12aの平坦面領域12jに接触している。

0097

リング状突起部14bの端面14aは、軸心Xに垂直な平面内にあり、リング状をしている。

0098

リング状突起部14bの頂部14cは、第2円管14の内周面14e寄りに位置している。換言すると、リング状突起部14bの頂部14cは、第2円管14の外周面14gから最も離れた位置にある。

0099

そのため、リング状突起部14bは、抵抗溶接時の図11における所定の下向きの押圧力により、第1円管12の端面12aの平坦面領域12jに対し、より小電流かつ低加圧力で抵抗溶接されるようになっている。

0100

本発明により管の端面同士を溶接する工程の一例を説明する。

0101

まず、平坦面領域12jを有する第1円管12を準備する。また、先細形状のリング状突起部14bを有する第2円管14を準備する。

0102

所定の押圧力により、第2円管14を第1円管12に向けて押圧して、第2円管14を第1円管12に抵抗溶接する。

0103

こうして、貫通孔12bの周辺にリング状突起部14bの全周が溶接される。つまり、第2円管14のリング状突起部14bが抵抗溶接によって溶けて第1円管12の端面12aに固定されるのである。

0104

実験
図13図14は、それぞれ本発明により実験の目的で製作された管の一例を概念的に示す説明図と、その管(試験番号1の試験品)の引張試験後の状態を示す写真である。

0105

図13〜14に示されている第1円管22と円管24は、図1〜3に示されているものと同じである。

0106

このような第1円管22と第2円管24に対して,、引張試験の目的のために、第1円管22に試験用中実棒材3を周知のガス溶接法で溶接し,第2円管24に試験用の円管72を周知のガス溶接法で溶接した。試験用の円管72、第2円管24、及び試験用の棒材73,は、調心され、直線状に位置している。

0107

図中、矢印Cは、本発明方法により抵抗溶接された部分を示す。矢印A及びDは、溶接されていない部分を示す。矢印B及びEは、ガス溶接をした部分を示す。

0108

表1は、本発明により前述のように溶接された管の破断(引張)試験条件を示す。

0109

表中の番号の列の数字1〜8は、試験品の番号を示す。破壊荷重(N)の列の数値は、試験品に与えられた破壊荷重を示す。破断場所の文字C、Dは、図13に示された部分A〜Eのうち破断した場所を示す。

0110

試験番号1,2、8においては、本発明方法により溶接された部分Cと、ガス溶接された部分B及びEは、いずれも破断されず、溶接されていない部分Dが破断した。試験番号3〜7においては、本発明方法によって溶接された部分Cが破断されたが、破壊荷重(N)は、いずれの試験品3〜7も、56、000以上であった。

0111

この実験により、本発明方法により溶接された部分Cが強固に固定されていることが確認された。

0112

本発明は前述の実施例に限定されない。

図面の簡単な説明

0113

第1管と第2管の1例を示す断面図である。
リング状突起部付近を拡大して示す。
本発明により管を溶接した後、つまり抵抗溶接後の状態を示す。
第1管と第2管の別の例を示す断面図である。
リング状突起部とリング状溝が接触した状態の一例を示す。
第1管と第2管の更に別の例を示す断面図である。
第1管と第2管を接触させた状態の例を示す部分断面図である。
第1管と第2管の更に別の例を示す断面図である。
第1管と第2管の更に別の例を示す断面図である。
第1管と第2管の更に別の例を示す断面図である。
本発明による管の端面同士の溶接方法の一例を説明するための説明図である。
管の端面同士が溶接された途中の状態を示す説明図である。
本発明により溶接された管の一例を概念的に示す説明図である。
本発明により溶接された管のうち、試験番号1の試験品の引張試験後に、溶接していない部分が破断した状態を示す写真である。

符号の説明

0114

12、22、32、42、52、62 第1円管(第1管)
12a、22a、32a、42a、52a、62a 端面
12j、22j、32j、42j、52j、62j平坦面領域
12b、22b、32f、42b、52f、62b貫通孔
14、24、34、44、54、64 第2円管(第2管)
14a、24a、34a、44a、54a、64a 端面
14b、24b、34b、44b、54b、64bリング状突起部
14e、24e、34e、44e、54e、64e内周面
14g、24g、32g、44g、52g、64g外周面
24f、34f、44f、54f、64f流通孔
34h、54hくぼみ
42iリング状溝
X、Y 軸心

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