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技術 テープ貼付装置、テープ貼付方法、テープカートリッジ製造装置及びテープカートリッジ製造方法

出願人 富士フイルム株式会社
発明者 窪田一雄
出願日 2006年5月8日 (14年7ヶ月経過) 出願番号 2006-128910
公開日 2007年11月15日 (13年1ヶ月経過) 公開番号 2007-299502
状態 未査定
技術分野 記録担体、その容器及び付属品
主要キーワード フィンガアーム パンケーキ状 駆動片 エアスライド テープ供給装置 エッジ位置検出 端部処理 一定回転速度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年11月15日)のものです。
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図面 (12)

課題

ハブにテープを確実に貼り付けることができるテープ貼付装置を提供することを課題とする。

解決手段

カートリッジケース11を、カートリッジケース11内のテープリール1を回転駆動可能に支持して設置するケース設置部21と、テープの先端部MT1を保持する保持部を有し、ケース設置部21に設置されたカートリッジケース11の開口部を通ってテープリール1のハブ2の近傍まで進退自在なテープ搬送部22と、貼付部位貼付のための液体を塗布するスポンジ228と、テープ搬送部22に保持されたテープの先端部MT1のテープ幅方向エッジ位置を検出するエッジ位置検出部23と、テープ搬送部22のテープ幅方向の位置を調節する位置調節部26と、を備え、エッジ位置検出部23によって検出したエッジ位置に基づいて、位置調節部26によってテープ搬送部22の位置を調節する。

概要

背景

従来、コンピュータ等のデータバックアップ用の外部記録媒体として、磁気テープカートリッジが知られている。この種の磁気テープカートリッジは、カートリッジケースの内部に磁気テープ巻装する単一のテープリールや、その他の部分を収容したものであり、カートリッジケースの側壁部分には、磁気テープを引き出すための開口部が形成されている。

磁気テープカートリッジの組立工程の最終段階では、カートリッジケース内のテープリールのハブに磁気テープを巻き取るようになっているが、巻き取り始める際、磁気テープの先端部をハブに確実に貼り付ける必要がある。そこで、従来、磁気テープの先端部をハブに貼り付けるためのテープ貼付装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。

特許文献1に記載のテープ貼付装置は、アルコール等の液体を滲み込ませたスポンジ積載すると共に、磁気テープの先端部を真空吸着しながら、かつ、カートリッジケース内に向けて進退自在なフィンガアームテープ搬送手段)を備え、フィンガアームをカートリッジケース内に前進させてカートリッジケース内のテープリールのハブにスポンジを押し当てて液体を塗布した後、真空吸着する磁気テープの先端部を、液体を塗布したハブに接触させて貼り付ける。磁気テープの先端部をハブに貼り付けた後は、フィンガアームをカートリッジケースから後退させ、所定量の磁気テープをカートリッジケース内のテープリールに巻回する。所定量の磁気テープの巻回が完了すると、磁気テープを切断して、切断した磁気テープの端部にリーダテープリーダピンを接続することで、1個の磁気テープカートリッジが完成する。

特開2005−322353号公報(段落0029〜段落0031、図3)

概要

ハブにテープを確実に貼り付けることができるテープ貼付装置を提供することを課題とする。カートリッジケース11を、カートリッジケース11内のテープリール1を回転駆動可能に支持して設置するケース設置部21と、テープの先端部MT1を保持する保持部を有し、ケース設置部21に設置されたカートリッジケース11の開口部を通ってテープリール1のハブ2の近傍まで進退自在なテープ搬送部22と、貼付部位貼付のための液体を塗布するスポンジ228と、テープ搬送部22に保持されたテープの先端部MT1のテープ幅方向エッジ位置を検出するエッジ位置検出部23と、テープ搬送部22のテープ幅方向の位置を調節する位置調節部26と、を備え、エッジ位置検出部23によって検出したエッジ位置に基づいて、位置調節部26によってテープ搬送部22の位置を調節する。

目的

そこで、前記した問題点を解決すべく、ハブにテープを確実に貼り付けることができるテープ貼付装置及びテープ貼付方法、並びにテープカートリッジ製造装置及びテープカートリッジ製造方法を提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

開口部が形成されたカートリッジケース内テープリールのハブにテープの先端部を貼り付けるテープ貼付装置であって、前記カートリッジケースを、当該カートリッジケース内の前記テープリールを回転駆動可能に支持して設置するケース設置部と、前記テープの先端部を保持する保持部を有し、前記ケース設置部に設置された前記カートリッジケースの前記開口部を通って前記テープリールのハブの近傍まで進退自在なテープ搬送手段と、前記ハブと前記テープの先端部とを貼付する部位に貼付のための液体を塗布する液体塗布手段と、前記テープ搬送手段に保持された前記テープの先端部のテープ幅方向エッジ位置を検出するエッジ位置検出手段と、前記テープ搬送手段のテープ幅方向の位置を調節する位置調節手段と、を備え、前記エッジ位置検出手段によって検出したエッジ位置に基づいて、前記位置調節手段によってテープ搬送手段の位置を調節することを特徴とするテープ貼付装置。

請求項2

前記テープ搬送手段の位置の調節は、前記エッジ位置検出手段によって検出したエッジ位置と所定のエッジ位置の目標値との差分に基づいて行うことを特徴とする請求項1に記載のテープ貼付装置。

請求項3

開口部が形成され、内部にテープリールを有するカートリッジケースの、前記テープリールにテープを巻回してなるテープカートリッジを製造するテープカートリッジ製造装置であって、請求項1又は請求項2に記載のテープ貼付装置を備え、前記テープ貼付装置によって前記ハブに前記テープの先端部を貼り付けた後に、前記テープリールを回転して前記テープを前記テープリールに巻き取ることを特徴とするテープカートリッジ製造装置。

請求項4

開口部が形成されたカートリッジケース内のテープリールのハブにテープの先端部を貼り付けるテープ貼付方法であって、カートリッジケース内のテープリールを回転駆動可能に支持して設置するケース設置部に前記カートリッジケースを設置するケース設置工程と、前記テープの先端部を保持する保持部を有し、前記ケース設置部に設置された前記カートリッジケースの前記開口部を通って前記テープリールのハブの近傍まで進退自在なテープ搬送手段に、前記カートリッジケースの外部で前記テープの先端部を保持させるテープ保持工程と、前記テープ搬送手段を前記テープリールまで前進させるテープ搬送工程と、前記ハブと前記テープの先端部とを貼付する部位に貼付のための液体を塗布する液体塗布工程と、前記テープ搬送手段に保持された前記テープの先端部のテープ幅方向のエッジ位置を検出し、検出したエッジ位置に基づいて前記テープ搬送手段のテープ幅方向の位置を調節する位置調節工程と、前記テープ搬送手段による前記テープの保持を解除して、前記テープを前記ハブに貼り付けるテープ貼付工程と、を含むことを特徴とするテープ貼付方法。

請求項5

前記テープ搬送手段の位置の調節は、前記エッジ位置検出手段によって検出したエッジ位置と所定のエッジ位置の目標値との差分に基づいて行うことを特徴とする請求項4に記載のテープ貼付方法。

請求項6

開口部が形成され、内部にテープリールを有するカートリッジケースの、前記テープリールにテープを巻回してなるテープカートリッジを製造するテープカートリッジ製造方法であって、請求項4又は請求項5に記載のテープ貼付方法によって、前記テープリールのハブに前記テープの先端部を貼り付けた後に、前記テープリールに前記テープを巻き取ることを特徴とするテープカートリッジ製造方法。

技術分野

0001

本発明は、テープカートリッジ組立てラインにおいて使用されるテープ貼付装置及びテープ貼付方法、並びにそのテープ貼付装置を用いたテープカートリッジ製造装置及びテープ貼付方法を用いたテープカートリッジ製造方法に関するものである。

背景技術

0002

従来、コンピュータ等のデータバックアップ用の外部記録媒体として、磁気テープカートリッジが知られている。この種の磁気テープカートリッジは、カートリッジケースの内部に磁気テープ巻装する単一のテープリールや、その他の部分を収容したものであり、カートリッジケースの側壁部分には、磁気テープを引き出すための開口部が形成されている。

0003

磁気テープカートリッジの組立工程の最終段階では、カートリッジケース内のテープリールのハブに磁気テープを巻き取るようになっているが、巻き取り始める際、磁気テープの先端部をハブに確実に貼り付ける必要がある。そこで、従来、磁気テープの先端部をハブに貼り付けるためのテープ貼付装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。

0004

特許文献1に記載のテープ貼付装置は、アルコール等の液体を滲み込ませたスポンジ積載すると共に、磁気テープの先端部を真空吸着しながら、かつ、カートリッジケース内に向けて進退自在なフィンガアームテープ搬送手段)を備え、フィンガアームをカートリッジケース内に前進させてカートリッジケース内のテープリールのハブにスポンジを押し当てて液体を塗布した後、真空吸着する磁気テープの先端部を、液体を塗布したハブに接触させて貼り付ける。磁気テープの先端部をハブに貼り付けた後は、フィンガアームをカートリッジケースから後退させ、所定量の磁気テープをカートリッジケース内のテープリールに巻回する。所定量の磁気テープの巻回が完了すると、磁気テープを切断して、切断した磁気テープの端部にリーダテープリーダピンを接続することで、1個の磁気テープカートリッジが完成する。

0005

特開2005−322353号公報(段落0029〜段落0031、図3

発明が解決しようとする課題

0006

ここで、磁気テープの先端部をフィンガアームに吸着させる際に、磁気テープがフィンガアームに吸着される位置にばらつきが生じていた。特に磁気テープの幅方向にずれがあると、磁気テープは、ハブの中心からずれた位置に貼付され、磁気テープの幅方向の端部(テープエッジ)がテープリールのフランジ乗り上げ易くなり、磁気テープの先端部が折れ曲がって、更に上に巻回される磁気テープに放射状の巻きを発生する原因となっていた。この巻き縞が発生すると、磁気テープにしわ等の局部的なダメージが生じ、記録・再生ヘッドとの接触不良が起きて、記録・再生品質に影響を及ぼすという問題があった。

0007

そこで、前記した問題点を解決すべく、ハブにテープを確実に貼り付けることができるテープ貼付装置及びテープ貼付方法、並びにテープカートリッジ製造装置及びテープカートリッジ製造方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0008

前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、開口部が形成されたカートリッジケース内のテープリールのハブにテープの先端部を貼り付けるテープ貼付装置であって、前記カートリッジケースを、当該カートリッジケース内の前記テープリールを回転駆動可能に支持して設置するケース設置部と、前記テープの先端部を保持する保持部を有し、前記ケース設置部に設置された前記カートリッジケースの前記開口部を通って前記テープリールのハブの近傍まで進退自在なテープ搬送手段と、前記ハブと前記テープの先端部とを貼付する部位に貼付のための液体を塗布する液体塗布手段と、前記テープ搬送手段に保持された前記テープの先端部のテープ幅方向エッジ位置を検出するエッジ位置検出手段と、前記テープ搬送手段のテープ幅方向の位置を調節する位置調節手段と、を備え、前記エッジ位置検出手段によって検出したエッジ位置に基づいて、前記位置調節手段によってテープ搬送手段の位置を調節することを特徴とする。

0009

かかる構成によれば、テープ貼付装置は、まず、カートリッジケースをケース設置部に設置しつつ、テープ搬送手段にテープを吸着して保持させる。次に、テープを保持したテープ搬送手段を、例えば、カートリッジケースの開口部に向けて進行させる途中において、エッジ位置検出手段によってテープ搬送手段に保持されたテープのエッジ位置を検出し、検出したエッジ位置に基づいて、位置調節手段によってテープ搬送手段のテープ幅方向の位置を調節する。位置が調節されたテープ搬送手段に保持されたテープは、カートリッジケース内のテープリールのハブに対して所定の位置になるように搬送される。液体塗布手段によって、ハブ又はテープの先端部の貼付部位に液体を塗布した後に、ハブの近傍までテープの先端部を搬送し、テープの先端部の保持を解除して、貼付用の液体を介してテープの先端部をハブに貼り付ける。
これによれば、ハブに対するテープの先端部のテープ幅方向の位置が調節されるため、テープの先端部がテープ搬送手段に対して位置が大きくずれて保持された場合においても、ハブに対して適切な位置にテープの先端部を貼り付けることができる。

0010

請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のテープ貼付装置において、前記テープ搬送手段の位置の調節は、前記エッジ位置検出手段によって検出したエッジ位置と所定のエッジ位置の目標値との差分に基づいて行うことを特徴とする。

0011

かかる構成によれば、テープ貼付装置は、テープ搬送手段に保持されたテープの先端部のエッジ位置と所定のエッジ位置の目標値との差分(ずれ量)を算出し、差分を補正するようにテープ搬送手段の位置を調節するため、ハブに対して一定の位置にテープの先端部を貼り付けることができる。

0012

請求項3に記載の発明は、開口部が形成され、内部にテープリールを有するカートリッジケースの、前記テープリールにテープを巻回してなるテープカートリッジを製造するテープカートリッジ製造装置であって、請求項1又は請求項2に記載のテープ貼付装置を備え、前記テープ貼付装置によって前記ハブに前記テープの先端部を貼り付けた後に、前記テープリールを回転して前記テープを前記テープリールに巻き取ることを特徴とする。

0013

かかる構成によれば、請求項1又は請求項2に記載のテープ貼付装置によって、テープの先端部をハブの適切な位置に貼り付けてから、テープをテープリールに巻き取ることができる。

0014

請求項4に記載の発明は、開口部が形成されたカートリッジケース内のテープリールのハブにテープの先端部を貼り付けるテープ貼付方法であって、カートリッジケース内のテープリールを回転駆動可能に支持して設置するケース設置部に前記カートリッジケースを設置するケース設置工程と、前記テープの先端部を保持する保持部を有し、前記ケース設置部に設置された前記カートリッジケースの前記開口部を通って前記テープリールのハブの近傍まで進退自在なテープ搬送手段に、前記カートリッジケースの外部で前記テープの先端部を保持させるテープ保持工程と、前記テープ搬送手段を前記テープリールまで前進させるテープ搬送工程と、前記テープ搬送手段に保持された前記テープの先端部のテープ幅方向のエッジ位置を検出し、検出したエッジ位置に基づいて前記テープ搬送手段のテープ幅方向の位置を調節する位置調節工程と、前記ハブと前記テープの先端部とを貼付する部位に貼付のための液体を塗布する液体塗布工程と、前記テープ搬送手段による前記テープの保持を解除して、前記テープを前記ハブに貼り付けるテープ貼付工程と、を含むことを特徴とする。

0015

かかる手順によれば、まず、カートリッジケースをケース設置部に設置しつつ(ケース設置工程)、テープ搬送手段にテープを吸着して保持させる(テープ保持工程)。次に、テープを保持したテープ搬送手段を、カートリッジケースの開口部に向けて進行させる(テープ搬送工程)。テープ搬送の途中において、エッジ位置検出手段によってテープ搬送手段に保持されたテープのエッジ位置を検出し、検出したエッジ位置に基づいて、位置調節手段によってテープ搬送手段のテープ幅方向の位置を調節され(位置調節工程)、テープ搬送手段に保持されたテープは、カートリッジケース内のテープリールのハブに対して所定の位置になるように搬送される。液体塗布手段によって、ハブ又はテープの先端部の貼付部位に液体を塗布した後に(液体塗布工程)、ハブの近傍までテープの先端部を搬送し、テープの先端部の保持を解除して、貼付用の液体を介してハブにテープの先端部を貼り付ける(テープ貼付工程)。なお、液体塗布工程は、テープ保持工程に後であって、テープ貼付工程よりも前であればよく、液体塗布工程と位置調節工程の順序はどちらを先にしてもよい。
これによれば、ハブに対するテープの先端部のテープ幅方向の位置が調節されるため、テープの先端部がテープ搬送手段に対して位置が大きくずれて保持された場合においても、ハブに対して適切な位置にテープの先端部を貼り付けることができる。

0016

請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のテープ貼付方法において、前記テープ搬送手段の位置の調節は、前記エッジ位置検出手段によって検出したエッジ位置と所定のエッジ位置の目標値との差分に基づいて行うことを特徴とする。

0017

かかる手順によれば、テープ搬送手段に保持されたテープの先端部のエッジ位置と所定のエッジ位置の目標値との差分(ずれ量)を算出し、差分を補正するようにテープ搬送手段の位置を調節するため、ハブに対して一定の位置にテープの先端部を貼り付けることができる。

0018

請求項6に記載の発明は、開口部が形成され、内部にテープリールを有するカートリッジケースの、前記テープリールにテープを巻回してなるテープカートリッジを製造するテープカートリッジ製造方法であって、請求項4又は請求項5に記載のテープ貼付方法によって、前記テープリールのハブに前記テープの先端部を貼り付けた後に、前記テープリールに前記テープを巻き取ることを特徴とする。

0019

かかる手順によれば、請求項4又は請求項5に記載のテープ貼付方法によって、テープの先端部をハブの適切な位置に貼り付けてから、テープをテープリールに巻き取ることができる。

発明の効果

0020

このようなテープ貼付装置及びテープ貼付方法によれば、テープの先端部をテープリールのハブの適切な位置に確実に貼り付けることができ、テープの先端部のフランジへの乗り上げ、折れ曲がり等の貼り付け時の不良を防止することができる。
また、このようなテープ貼付装置を用いたテープカートリッジ製造装置及びテープ貼付方法を用いたテープカートリッジ製造方法によれば、テープ先端部のハブへの貼り付け不良を防止することができるため、テープリールに巻き取ったテープに放射状の巻き縞が生じることを抑制でき、テープカートリッジ製造の歩留まりを向上することができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら説明する。本実施形態では、テープカートリッジとして、いわゆるLTO(Linear Tape Open)規格準拠した磁気テープカートリッジを例にとって説明する。

0022

テープカートリッジ製造装置の説明に先立って、図1を参照して、実施形態に係る磁気テープカートリッジの構成を説明する。図1は、実施形態に係る磁気テープカートリッジの構成を分解して示す斜視図である。
実施形態に係る磁気テープカートリッジ10は、下ハーフ11bと上ハーフ11aとに分割構成されたカートリッジケース11の内部に、磁気テープMTが巻回された単一のテープリール1と、磁気テープMTの長さ方向の端部にスプライステープSを介して一端が接続されたリーダテープLと、リーダテープLの他端に固定されたリーダピン5と、テープリール1の回転をロックするためのロックプレート13および圧縮コイルばね14と、テープリール1のロック状態を解除するためのリリースパッド15と、下ハーフ11bおよび上ハーフ11aに跨ってカートリッジケース11に形成された磁気テープ引出口11c を開閉するスライドドア16と、スライドドア16を磁気テープ引出口11cの閉位置に付勢するコイルばね17と、誤消去防止爪18と、ICチップ19と、を組み込んで構成される。
また、テープリール1は、磁気テープMTの巻き芯である円筒状のハブ2の下端部及び上端部は、それぞれ円盤状の下フランジ3及び上フランジ4が設けられて構成されている。

0023

<装置の構成>
テープワインダ(テープカートリッジ製造装置))
次に、図2を参照して、カートリッジケース11のテープリール1のハブ2に磁気テープMTを巻回するテープカートリッジ製造装置の構成について説明する。図2は、カートリッジケースのテープリールに磁気テープを巻回するテープワインダ(テープカートリッジ製造装置)の概略図である。
なお、本実施形態のテープワインダWでは、テープ貼付装置20が、垂直に立設するテープワインダWのパネルPに設置された図2の状態を基準に上下左右の方向を定めて説明するものとする。

0024

図2に示したテープワインダWは、原反から製品幅に切出され、いわゆるパンケーキ状に巻回された磁気テープMTを、所定の長さに切断して、カートリッジケース11内に組み込まれているテープリール1のハブ2に巻き取るための装置である。そして、このテープワインダWには、カートリッジケース11内に組み込まれているテープリール1のハブ2に、磁気テープMTの長さ方向の先端部MT1を貼り付けるためのテープ貼付装置20が設置されている。

0025

図2に示すように、テープワインダWは、主に、テープ供給装置30と、テープ貼付装置20と、磁気テープMTの表面を研磨するブレード装置40と、磁気テープMTの両面を清掃するクリーニング装置50,50と、走行中の磁気テープMTの張力を調整する張力調整装置60と、磁気テープMTを吸着して切断するための吸着テーブル70と、ストックされているカートリッジケース11をテープ貼付装置20に供給するカートリッジケース供給部80と、テープリール1に磁気テープMTが巻回されたカートリッジケース11を排出するカートリッジケース排出部90と、を備えて構成されている。また、磁気テープMTをテープ貼付装置20まで案内するための複数のテープガイドGがパネルPの適所に配置されている。なお、テープ貼付装置20は磁気テープMTをハブ2に巻き取るための機能も有している。また、図中のSPは、テープワインダWの運転を操作する操作盤である。

0026

次に、テープワインダWの主要部の構成について説明する。
(テープ供給装置)
図2に示すように、テープ供給装置30は、テープ貼付装置20に磁気テープMTを供給するための装置であり、磁気テープMTがパンケーキ状に巻回されたリールR1とリールR2とを有している。このテープ供給装置30は、リールR1(またはR2)を、図示しないリール駆動手段によって所定の回転速度で回転させ、テープ貼付装置20に向けて磁気テープMTを送り出す。なお、テープ供給装置30は、2つのリールR1,R2を有しているので、片方のリールR1の磁気テープMTがなくなったときは、リールR2に切り換えて、テープ貼付装置20に磁気テープMTを連続的に供給するようになっている。

0027

(テープ貼付装置)
テープ貼付装置20は、カートリッジケース11を設置するケース設置部21と、テープ供給装置30から供給される磁気テープMTの先端部MT1を保持してカートリッジケース11まで搬送するテープ搬送部22(テープ搬送手段)と、テープ搬送部22によって搬送される磁気テープMTの幅方向のエッジ位置を検出するエッジ位置検出部23(エッジ位置検出手段)と、テープ搬送部22のテープ幅方向の位置を調節する位置調節部26(位置調節手段)と、を備えて構成されている。また、テープ搬送部22は、貼付のための液体を塗布する液体塗布手段としての機能も有しており、テープ搬送部22の先端部には、ハブ2に液体を塗布するためのスポンジ228を搭載している。

0028

(ケース設置部)
ケース設置部21は、例えば、パネルPのおよそ右下に配置されている。このケース設置部21には、磁気テープ引出口11cを左下(テープ搬送部22の方向)に向けた状態でカートリッジケース11が設置される。
また、ケース設置部21は、カートリッジケース11内のテープリール1を回転駆動可能に支持し、図示しないリール駆動手段によって磁気テープMTをハブ2に巻き取ることができるように構成されている。

0029

(テープ搬送部)
次に、図3を参照してテープ搬送部22の構成について説明する。ここで、図3は、テープ搬送部の斜視図である。
図3に示すように、テープ搬送部22は左右長の長いブロックである。テープ搬送部22は、ケース設置部21に設置されるカートリッジケース11の磁気テープ引出口11cから水平方向に離れた位置に設置され(図2参照)、テープ供給装置30から供給される磁気テープMTの先端部MT1付近を吸着して搬送する機能を有し、磁気テープ引出口11cからカートリッジケース11の内部に移動可能に構成されている。また、テープ搬送部22は、奥行き方向(テープ幅方向)の位置を調節するための位置調節部26(図2参照)に設置されている。位置調節部26は、テープ搬送部22を左右方向(水平方向)及び上下方向に移動するための移動手段と共に、図示しない移動装置24(図4乃至図6参照)を構成している。
なお、テープ搬送部22の幅は、吸着する磁気テープMTの幅より若干狭く構成されており、テープ幅方向の位置調節のために移動しても、カートリッジケース11のテープリール1と干渉しないようになっている。

0030

テープ搬送部22の上面側には、先端側(カートリッジケース11寄り)から、スポンジ載置部223と、第1の吸着部224(テープ保持部)と、第2の吸着部225(テープ保持部)が形成されており、第1の吸着部224と第2の吸着部225の間にはスポンジ227(弾性部材)が配設される設置部226が形成されている。

0031

スポンジ載置部223は、凹状に形成され、スポンジ228(第1のスポンジ)が載置される。このスポンジ載置部223は、例えば、メタノールエタノール、IPA(イソプロパノール)等の貼付用のアルコール(液体)をその内部に供給されるように構成されており、スポンジ228には常に適量のアルコールが滲み込むようになっている。

0032

第1の吸着部224には、複数の孔H1が開口している。この孔H1は、テープ搬送部22のブロック内で一本の通路集結され、この通路にホース切替弁等を介して真空ポンプおよびコンプレッサが接続される。磁気テープMTの搬送時には、真空ポンプに接続された状態で、孔H1は磁気テープMTを真空吸着できる。また、コンプレッサに接続されるように切替弁で切り替えることで、孔H1は、磁気テープMTを吹き付けることができる。

0033

また、第2の吸着部225にも同様に、複数の孔H2が開口している。この孔H2は、テープ搬送部22のブロック内で一本の通路に集結され、この通路にホース、ソレノイドバルブ等を介して真空ポンプが接続される。磁気テープMTの搬送時には、真空ポンプに接続された状態で、孔H2も磁気テープMTを真空吸着できる。

0034

設置部226は、設置面226aと、この設置面226aから第1の吸着部224または第2の吸着部225に連続する面取り部226b,226bとから溝状に形成される。この設置面226aの幅Aは11mm以下、長さBは19mm以上、深さCは0.5mm以上が望ましい。幅Aを磁気テープMTの幅(1/2インチ=12.65mm)以下にすることで、カートリッジケース11内のテープリール1のフランジとの干渉を防止する。また、長さB、深さCを前記のように設定することで、設置面226aとハブ2の接触時に、面取り部226bがハブ2に接触するのを防止する。

0035

設置部226の設置面226aには、スポンジ227がビスVで固定されている。もちろん、両面テープ接着剤等、種々の固定手段で固定するものであってもよい。
スポンジ227は、テープ搬送部22をハブ2に向けて上昇させたときに、磁気テープMTをハブ2に押し付ける部分である。スポンジ227で押し付けることで、ハブ2に塗布されたアルコールが磁気テープMTに馴染むとともに、ハブ2の形状に沿って磁気テープMTが押し付けられる。

0036

なお、このテープ搬送部22は、磁気テープMTを真空吸着する孔H1,H2および通路をその内部に形成されるだけなので、薄く仕上ることができ、カートリッジケース11の磁気テープ引出口11cの大きさに合わせて小さく形成することができる。

0037

(移動装置)
次に、図4乃至図6を参照して、テープ搬送部22を移動する移動装置24について説明する。図4は、移動装置を正面から見た図であり、図5は、移動装置を図4の右側から見た図であり、図6は、移動装置の位置調節部を上から見た図である。

0038

図4乃至図6に示すように、移動装置24は、パネルPに取付けられた左右一対の載置台245,245と、これらの載置台245,245に固定された取付け部244,244によって両端を保持されて左右(水平)方向に配設された2本のレール243,243と、レール243,243に沿って左右方向に移動自在に設けられた移動台242と、移動台242上に設置された取付け板241と、取付け板241の側面に取付けられ、上下方向に移動可能な移動部253(図5参照)を有するエアスライドテーブル252(図5参照)と、移動部253に取付けられた取付け台251と、取付け台251の上面に配設されテープ搬送部22を取付けると共にテープ幅方向に移動可能な設置台261を含む位置調節部26と、から構成される。
設置台261に設置されたテープ搬送部22は、移動装置24によって、左右方向、上下方向及び奥行き方向(テープ幅方向)の3方向に移動可能に構成されている。

0039

(位置調節部)
位置調節部26は、図6に示すように、取付け台251の上面に固定された取付け部267,267,267,267によって両端を保持され、テープ幅方向に配設された2本のレール268,268と、レール268,268に沿ってテープ幅方向に移動自在に設けられた設置台261と、パルスモータ262と、パルスモータ262の回転軸263と継ぎ手264を介して接続され、外周に雄ネジを形成された駆動軸265と、雄ネジと螺合する雌ネジを形成され、設置台261に固定された駆動片266,266と、から構成されている。
また、パルスモータ262は、制御部27と電気配線によって接続されている(図11参照)。

0040

(エッジ位置検出部)
次に、図7を参照して、エッジ位置検出部23について説明する。図7は、エッジ位置検出部を右方向(ケース設置部21の方向)からみた模式図である。
エッジ位置検出部23は、テープ搬送部22に吸着された磁気テープMTのテープ幅方向のエッジ位置を検出するための透過型光学センサであり、照明部231と受光部232とから構成される。照明部231と受光部232とは、吸着テーブル70とケース設置部21との間のテープ搬送部22によるテープ搬送経路中において、テープ搬送部22に吸着された磁気テープMTの奥側(パネルP側)のエッジを上下から挟む位置に配設されている(図2参照)。

0041

照明部231は、光源231aと、光源231aから放射される光を集光するレンズ231bとから構成される。また、受光部232は、受光素子232aと、受光素子232aの受光面に磁気テープMTのエッジを含む像を結像するレンズ232bとから構成される。また、エッジ位置検出部23は、制御部27と電気配線によって接続されている(図11参照)。

0042

なお、本実施形態では、照明部231を上側に配置し、受光部232を下側に配置したが、上下を逆にして配置してもよい。また、光源231aとしては、タングステンランプ発光ダイオードレーザダイオード等の発光素子を適宜採用することができ、受光素子232aはフォトダイオードフォトトランジスタ等のフォトセンサを用いることができる。また、CCDセンサCMOSセンサ等の一次元撮像センサを用いてもよい。

0043

(吸着テーブル)
次に、図8を参照して、吸着テーブル70について説明する。図8は、吸着テーブルの構成を示す斜視図である。
吸着テーブル70は、磁気テープMTの供給経路近接して配置され(図2参照)、第1の吸着ブロック71及び第2の吸着ブロック72とから構成されている。
第1の吸着ブロック71及び第2の吸着ブロック72には、それぞれ下面側に複数の孔H3及び孔H4が開口しており、この孔H3及び孔H4は、それぞれのブロック内で一本の通路に集結され、この通路にそれぞれホース、ソレノイドバルブ等を介して真空ポンプが接続される。第1の吸着ブロック71と第2の吸着ブロック72とは、吸着及び吸着の解除を、それぞれ独立して行うことができるようになっている。
また、第1の吸着ブロック71と第2の吸着ブロック72との間隙にはテープカッタCTが進入可能になっており、第1の吸着ブロック71及び第2の吸着ブロック72に吸着されている磁気テープMTを切断することができるように構成されている。

0044

<装置の動作>
(テープワインダ(テープカートリッジ製造装置))
次に、図2を参照して、テープワインダW(テープカートリッジ製造装置)の動作について説明する。
テープワインダWは、まず、図2に示すように、カートリッジケース供給部80からストックされているカートリッジケース11を1個供給し、そのカートリッジケース11をケース設置部21において、カートリッジケース11内のテープリール1を回転駆動可能に支持して設置するとともに、テープ供給装置30から磁気テープMTを、ブレード装置40、クリーニング装置50,50、張力調整装置60を介し、テープ貼付装置20に供給する。

0045

テープ貼付装置20は、供給された磁気テープMTの先端部MT1を吸着テーブル70からテープ搬送部22に受け取って保持し(テープ保持工程)、カートリッジケース11に向かって搬送する(テープ搬送工程)。テープ搬送部22は、磁気テープMTの先端部MT1を搬送中に、エッジ位置検出部23及び位置調節部26によるテープ幅方向の位置調節を経て(位置調節工程)、カートリッジケース11内に進行する。カートリッジケース11内に進行したテープ搬送部22は、その先端部に搭載されたスポンジ228をハブ2に押し当てて液体を塗布し(液体塗布工程)、磁気テープMTの先端部MT1をカートリッジケース11内のテープリール1のハブ2に貼り付ける(テープ貼付工程)。

0046

磁気テープMTの先端部MT1がハブ2へ貼り付けられると、ケース設置部21の図示しないリール駆動手段によって、テープリール1を高速回転させることにより、所定量の磁気テープMTをテープリール1に巻き取る。なお、このテープの巻き取りにおいて、テープリール1は、一定回転速度で回転するのではなく、磁気テープMTの巻き始めから徐々に回転数を上昇させ、所定の回転速度まで達すると一定時間はその回転速度を維持する。そして、巻き終わり時間を予測しておいて、徐々に回転速度を低下させ、巻き終わったときに回転が停止するようにする(テープ巻回工程)。

0047

所定量の磁気テープMTの巻き取りを終えると、吸着テーブル70によって磁気テープMTを吸着し、テープカッタCTを吸着テーブル70の第1の吸着ブロック71と第2の吸着ブロック72との間に進行させ、磁気テープMTを切断する(テープ切断工程)。
この後、図示しないリーダテープ供給装置から供給されるリーダテープL(図1参照)を、図示しないテープ連結装置を用いて磁気テープMTの切断した端部に接続し、さらに接続したリーダテープLの他端に、図示しないリーダピン取付装置によって、リーダピン5(図1参照)を取り付けることにより、磁気テープカートリッジが完成する(端部処理工程)。磁気テープカートリッジが完成すると、ケース設置部21は、磁気テープMTが巻回されたカートリッジケース11(磁気テープカートリッジ10)の支持を解除する。支持を解除されたカートリッジケース11は、カートリッジケース排出部90から排出される(排出工程)。

0048

(テープ貼付装置)
次に、図9及び図10を参照して、テープ貼付装置20の動作について説明する。
ここで、図9は、テープ搬送部が磁気テープの先端部を吸着し、テープ幅方向の位置調節を行う工程を示す図であり、図10は、テープ搬送部が吸着した磁気テープの先端部をテープリールのハブに貼り付ける工程を示す図である。

0049

図9(a)は、磁気テープカートリッジ10(図1参照)の製造工程の最終段階であって、カートリッジケース11のテープリール1に所定量の磁気テープMTの巻回が終了した状態を示している。磁気テープMTの巻回が終了すると、吸着テーブル70の第1の吸着ブロック71及び第2の吸着ブロック72には真空ポンプによって真空圧が供給され磁気テープMTを吸着する。そして、テープカッタCTを第1の吸着ブロック71と第2の吸着ブロック72との間隙に進入させて、吸着した磁気テープMTを切断する。次に、切断された磁気テープMTのカートリッジケース11側の端部を吸着する第2の吸着ブロック72の吸着を解除して、その端部に、適宜リーダテープL及びリーダピン(図1参照)を接続し、磁気テープカートリッジ10が完成する。完成した磁気テープカートリッジ10(カートリッジケース11)は、ケース設置部21(図2参照)による支持が解除され、カートリッジケース排出部90から排出され、1個前の磁気テープカートリッジ10の製造工程が完了する。

0050

この時点では、切断された磁気テープMTの他端は、第1の吸着ブロック71に吸着されており、この端部が、次に製造に用いるカートリッジケース11のハブ2に貼付する磁気テープMTの新たな先端部MT1となる。また、テープ搬送部22は、左下方向に退避している。ここから、新たなテープ貼付工程が開始される。

0051

図9(b)に示すように、まず、カートリッジケース供給部80(図2参照)から新たなカートリッジケース11を取り出してケース設置部21に設置する(ケース設置工程)。次に、テープ搬送部22を、その第1の吸着部224及び第2の吸着部225が第1の吸着ブロック71に対向する位置に移動させる。そして、テープ搬送部22の第1の吸着部224及び第2の吸着部225の吸着を開始した後、吸着テーブル70の第1の吸着ブロック71の吸着を解除することで、磁気テープMTの先端部MT1が、吸着テーブル70からテープ搬送部22に受け渡され、テープ搬送部22に吸着して保持される(テープ保持工程)。この受け渡しの際に、磁気テープMTが幅方向にずれることがある。

0052

テープ搬送部22は、磁気テープMTの先端部MT1を吸着すると、図9(c)に示すように、カートリッジケース11に向かって、磁気テープMTの先端部MT1を搬送する(テープ搬送工程)。
搬送中の磁気テープMTの先端部MT1は、テープ搬送経路の途中に設けられたエッジ位置検出部23によって、テープ幅方向のエッジ位置が検出される。そして検出されたエッジ位置に基づいて、テープ搬送部22に吸着されている磁気テープMTの先端部MT1のエッジ位置が所定の位置になるように、位置調節部26(図6参照)によってテープ搬送部22の位置を移動してテープ幅方向の位置を調節する(テープ位置調節工程)。なお、この位置の調節は、テープ搬送部22がカートリッジケース11に到達するまでに完了する。この際に、テープ搬送部22の水平方向への移動を停止してテープ幅方向の位置調節を行うようにしてもよいが、水平方向へ移動しながらテープ幅方向の位置調節を行うようにすることで、調節のために製造工程の時間が増加することがない。

0053

テープ位置が調節されると、テープ搬送部22は、カートリッジケース内に進行し、磁気テープMTの先端部MT1をテープリール1のハブ2に貼り付ける。
この工程について、図10を参照して説明する。

0054

図10(a)は、図9(c)に示した工程によって、テープ搬送部22のテープ幅方向の位置の調節が完了し、カートリッジケース11に向かって進行中の状態である。そして、図10(b)に示すように、テープ搬送部22をそのまま水平方向に移動させ、スポンジ228をカートリッジケース11内のハブ2に接触させる。こうすることで、ハブ2にスポンジ228に滲み込んだ適量のアルコールが塗布される。

0055

図10(c)に示すように、テープ搬送部22をさらに前進させて、設置部226がハブ2の下方に位置するまで移動させる。そして、図10(d)に示すように、ハブ2を回転させつつ、テープ搬送部22を上方に移動させて、磁気テープMTをハブ2に押し付ける。こうすることで、図10(d)の右側に拡大して示すように、ハブ2に塗布されたアルコールが磁気テープMTに馴染むとともに、ハブ2に形状に沿って磁気テープMTが押し付けられる。また、同時に、第2の吸着部225には磁気テープMTを吸着させたまま、第1の吸着部224の吸着を解除して孔H1(図3参照)に圧縮エアを供給することで、磁気テープMTの先端部MT1をハブ2に吹き付ける。こうすることで、先端部MT1がハブ2に貼り付けられる。

0056

その後、図10(e)に示すように、テープ搬送部22を少し下方に下げて、カートリッジケース11内から後退させるとともに、テープリール1を所定の角度だけ回転させ、磁気テープMTの先端部MT1をハブ2に巻き付けて、磁気テープMTの先端部MT1をハブ2に貼り付ける作業を完了する(テープ貼付工程)。

0057

なお、本実施形態においては、貼付のための液体の塗布は、テープ搬送部22の先端部に液体を滲み込ませたスポンジ228を搭載して、スポンジ228をハブ2に接触させることで行うようにしたが、磁気テープMTの先端部MT1に液体を塗布するように構成してもよい。例えば、液体を滲み込ませたスポンジを搭載した液体塗布手段を、吸着テーブル70とケース設置部21との間に別途配置し、テープ搬送部22に吸着された磁気テープMTの先端部MT1にスポンジを接触させて液体を塗布するようにすることができる。
この場合は、液体塗布工程は、テープ保持工程の後であって、テープ搬送部22がカートリッジ内に進入する前までの間に行うようにすればよい。

0058

(移動装置)
次に、図4乃至図6を参照して、テープ貼付装置20のテープ搬送部22を移動するための移動装置24の動作について説明する。
図4及び図5に示すように、移動装置24は、左右方向に平行に配設されたレール243,243に沿って移動自在に設けられた移動台242を備え、図示しないエアシリンダリニアモータ等の駆動手段によって左右方向に移動することができる。

0059

移動台242には、L字型の取付け板241が設置され、取付け板241の側面に上下方向に移動する移動部253を有するエアスライドテーブル252が取付けられている。移動部253には逆L字型の取付け台251が取り付けられており、エアスライドテーブル252を駆動することにより、取付け台251を上下方向に移動することができる。

0060

取付け台251の上面部には、位置調節部26が取り付けられている。図4乃至図6に示すように、位置調節部26は、レール268,268に沿って奥行き方向(テープ幅方向)に移動自在に設けられた設置台261と、設置台261を駆動する手段であるパルスモータ262とを備える。
パルスモータ262の回転軸263には、継ぎ手264を介して外周に雄ネジを形成された駆動軸265が接続され、この雄ネジと螺合する雌ネジを形成された駆動片266,266が設置台261に固定されている。駆動軸265は、レール268,268と平行に、すなわちテープ幅方向と平行に配設されており、パルスモータ262に回転にしたがって、駆動片266,266を介して設置台261はテープ幅方向に駆動力が伝達され、テープ幅方向に移動することができる。設置台261は、パルスモータ262を1回転について、駆動軸265の雄ネジの1ピッチ分の移動をするようになっている。

0061

テープ搬送部22は、位置調節部26の設置台261に取り付けられており、移動装置24の各構成部を駆動することにより、左右方向、上下方向及びテープ幅方向に移動することができる。

0062

(位置調節部)
次に、図7及び図11を参照して、位置調節部26の動作について説明する。ここで、図11は、テープ搬送部のテープ幅方向の位置調節の動作を説明するための模式図である。図11において、テープ搬送部22は、磁気テープMTの先端部MT1を吸着し、テープリール1のハブ2に向かって移動中であり、先端部MT1は、エッジ位置検出部23に差し掛かった状態である。

0063

エッジ位置検出部23は、図7に示したように、照明部231の光源231aを点灯し、受光部232の受光素子232aの受光面に、磁気テープMTのテープエッジを含む像を結像する。ここで、照明部231から照射された照射光は、磁気テープMTにより遮られるため、テープ幅方向において、テープエッジが奥側に位置するほど、受光素子232aの受光面に照射される光量は減少する。したがって受光素子232aの受光量、すなわちセンサ出力の大きさに応じて、磁気テープMTのエッジ位置を検出することができる。

0064

図11に示すように、エッジ位置検出部23は、センサ出力を制御部27に送信する。制御部27は、センサ出力とエッジ位置との対応関係を予め求めて、制御部27の図示しない記憶手段に記憶しており、受光素子232aから受信したセンサ出力と、エッジ位置との対応関係から、磁気テープMTのエッジ位置X1を検出する。

0065

また、受光素子232aとして一次元撮像センサを用いて、エッジ位置X1をより高精度に検出することもできる。この場合は、磁気テープMTのテープ幅方向(図中で矢印Xで示した方向)のテープエッジを含む画像を撮像する。受光素子232aは、撮像したテープエッジを含む画像データを、制御部27に送信する。制御部27は、受信した画像データを解析して、磁気テープMTのエッジ位置X1を検出する。
ここで、照明部231から照射された照明光は磁気テープMTにより遮られるため、テープエッジの前後で明暗が変化することを利用し、明暗が変化する位置を解析してエッジ位置X1を検出することができる。

0066

次に、検出したエッジ位置X1に基づいて、テープ搬送部22の位置調節をする手順について説明する。
制御部27の図示しない記憶手段には、予め求めておいた、ハブ2に対して中央に位置するときの磁気テープMT0のエッジ位置X0の値が、エッジ位置の目標値として記憶されている。制御部27は、検出した搬送中の磁気テープMTのエッジ位置X1と目標値X0との差分ΔX=X1−X0を算出し、差分ΔXに応じて、パルスモータ262にパルス信号を送り、所定の角度を回転させる。設置台261に取り付けられたテープ搬送部22は、パルスモータ262の回転角度に応じてテープ幅方向(矢印Xで示した方向)に移動するため、テープ搬送部22に吸着された磁気テープMTのエッジ位置は、X0になるように調節される。

0067

例えば、パルスモータ262に1パルス出力する毎に、設置台261が1μm移動する場合、0.1mm=100μmを移動するには、制御部27からパルスモータ262に対して100パルスの信号を送ればよい。なお、差分の正負に応じて、パルスモータ262に供給する駆動電源の正負を切り換えることで、移動の向きを切り換えることができる。
この調節によって、磁気テープMTは、ハブ2に対して中央位置になるように位置調節されてハブ2の近傍まで搬送されることになる。

0068

以上、説明したように、本実施形態に係るテープ貼付装置20によって磁気テープMTの先端部MT1をテープリール1のハブ2の中央位置に安定して貼り付けることができるため、このテープ貼付装置20を用いたテープワインダW(テープカートリッジ製造装置)によって、巻き縞の発生を抑制し、歩留まりよく磁気テープカートリッジを製造することができる。

0069

なお、本発明は前記した実施形態に限定されない。例えば、本実施形態として、磁気テープMTを直接ハブ2に貼付する場合について説明したが、磁気テープMTの端部にリーダテープを接合し、リーダテープに液体を塗布してハブに貼付する場合においても本発明を適用することができる。また、本実施形態では、磁気テープMTのテープワインダWに適用した場合について説明したが、磁気テープに限定されず、テープをテープリールのハブに貼り付ける必要がある種々の装置に適用することができる。

図面の簡単な説明

0070

実施形態に係る磁気テープカートリッジの構成を分解して示す斜視図である。
カートリッジケースのテープリールに磁気テープを巻回するテープワインダ(磁気テープカートリッジ製造装置)の概略図である。
テープ搬送部の斜視図である。
移動装置を正面から見た図である
移動装置を図4の右側から見た図である。
移動装置の位置調節部を上から見た図である。
エッジ位置検出部を右方向からみた模式図である。
吸着テーブルの構成を示す斜視図である。
テープ搬送部が磁気テープの先端部を吸着し、テープ幅方向の位置調節を行う工程を示す図である。
テープ搬送部が吸着した磁気テープの先端部をテープリールのハブに貼り付ける工程を示す図である。
テープ搬送部のテープ幅方向の位置調節の動作を説明するための模式図である。

符号の説明

0071

1テープリール
2 ハブ
10磁気テープカートリッジ(テープカートリッジ)
11カートリッジケース
20テープ貼付装置
21ケース設置部
22テープ搬送部(テープ搬送手段、液体塗布手段)
23エッジ位置検出部(エッジ位置検出手段)
26位置調節部(位置調節手段)
30テープ供給装置
228スポンジ(液体塗布手段)
MT磁気テープ(テープ)
MT1 先端部
Wテープワインダ(テープカートリッジ製造装置)

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