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図面 (4)

課題

ツボクサ由来サポニンを用いて血圧の上昇を抑制すること。

解決手段

ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンを含有した組成物にすることで、血圧の上昇を抑制することができるようになる。

概要

背景

今日、欧米先進国を中心として高血圧などの生活習慣病蔓延しつつあり、日本国も例外ではなく、主に、食環境の欧米化に伴う生活習慣病の急増顕在化している。その終末として、心臓循環器)、脳機能障害及び悪性腫瘍死因となる事例が、近年増加の傾向にある。

しかしながら、現在の高血圧症治療効果の高い医療用医薬品は、一般的に副作用が強い上に、多剤服用による重複毒性の問題などが存在するために長期間にわたる服用には、リスクを負わざるを得ないのが現実である。

そこで、血圧上昇を抑制または降下させることができ、且つ服用によるリスクが少ない天然物からなる成分として、例えば、茶葉から得られるサポニン類を有効成分として含有する血圧降下剤がある(特許文献1参照)。

この特許文献1の公知技術においては、茶葉から低級のアルコールを用いて抽出した茶葉由来サポニンを用いるものである。このサポニンとは、トリテルペンまたはステロイド配糖体の総称である。植物等から抽出されるサポニンは、それぞれの生物活性が個々に異なっており、サポニンとしての共通性はないものであり、サポニンは、血圧上昇を抑制または降下させる作用を有しているということが知られている。

ところで、体細胞に供給される酸素は、心臓から送り出された血液によって運ばれることは周知である。この心臓から血液を送り出す際の圧力(血圧)は、体内の神経系やホルモン系等の作用によりコントロールされているが、このコントロール機能崩れると、高血圧症や低血圧症発症するといわれている。

この血圧の上昇/下降については、近年の研究により、ACEという酵素関与していることが報告されており、該ACEが過剰に作用した際に、血圧の正常なコントロールが崩れて血圧が上昇するようになると考えられている。そのため、前記ACEをコントロールして正常な状態にできれば、血圧の上昇を抑制(降下を含む)することができると考えられるのである。

特開平7−206692号公報

概要

ツボクサ由来のサポニンを用いて血圧の上昇を抑制すること。ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンを含有した組成物にすることで、血圧の上昇を抑制することができるようになる。なし

目的

そこで、本発明においては、ツボクサ由来のサポニンを用いて血圧の上昇を抑制することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンを含有することを特徴とする血圧上昇を抑制する組成物

請求項2

ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンと、グルコン酸亜鉛とを含有することを特徴とする血圧上昇を抑制する組成物。

請求項3

前記トリテルペン系サポニンが、asiaticosideまたはmadecassosideと、それぞれのアグリコンであるasiaticacidまたはmadecassicacidとの一種または二種以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の血圧上昇を抑制する組成物。

請求項4

請求項1乃至3のいずれかに記載の血圧上昇を抑制する組成物を含むことを特徴とする薬剤

請求項5

請求項1乃至3のいずれかに記載の血圧上昇を抑制する組成物を含むことを特徴とする機能性食品

技術分野

0001

本発明は、高血圧に関連する疾患の予防、改善及び治療等を行うものであり、例えば、ツボクサ等の植物の抽出物に含有されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンを含有させてなる血圧上昇を抑制する組成物と、該組成物を含有する薬剤及び機能性食品とに関するものである。

背景技術

0002

今日、欧米先進国を中心として高血圧などの生活習慣病蔓延しつつあり、日本国も例外ではなく、主に、食環境の欧米化に伴う生活習慣病の急増顕在化している。その終末として、心臓循環器)、脳機能障害及び悪性腫瘍死因となる事例が、近年増加の傾向にある。

0003

しかしながら、現在の高血圧症治療効果の高い医療用医薬品は、一般的に副作用が強い上に、多剤服用による重複毒性の問題などが存在するために長期間にわたる服用には、リスクを負わざるを得ないのが現実である。

0004

そこで、血圧上昇を抑制または降下させることができ、且つ服用によるリスクが少ない天然物からなる成分として、例えば、茶葉から得られるサポニン類を有効成分として含有する血圧降下剤がある(特許文献1参照)。

0005

この特許文献1の公知技術においては、茶葉から低級のアルコールを用いて抽出した茶葉由来サポニンを用いるものである。このサポニンとは、トリテルペンまたはステロイド配糖体の総称である。植物等から抽出されるサポニンは、それぞれの生物活性が個々に異なっており、サポニンとしての共通性はないものであり、サポニンは、血圧上昇を抑制または降下させる作用を有しているということが知られている。

0006

ところで、体細胞に供給される酸素は、心臓から送り出された血液によって運ばれることは周知である。この心臓から血液を送り出す際の圧力(血圧)は、体内の神経系やホルモン系等の作用によりコントロールされているが、このコントロール機能崩れると、高血圧症や低血圧症発症するといわれている。

0007

この血圧の上昇/下降については、近年の研究により、ACEという酵素関与していることが報告されており、該ACEが過剰に作用した際に、血圧の正常なコントロールが崩れて血圧が上昇するようになると考えられている。そのため、前記ACEをコントロールして正常な状態にできれば、血圧の上昇を抑制(降下を含む)することができると考えられるのである。

0008

特開平7−206692号公報

発明が解決しようとする課題

0009

ところで、近年、ツボクサ由来のサポニンが注目されつつある。このツボクサとは、中国やインド等の東アジアにおいて、古くから薬草として用いられると共に、薬効を有するハーブとして知られており、野菜としてそのまま食したり、ジュース等の飲食品に加工されたりしているものであり、安全性の高いものとして扱われているものである。

0010

そこで、本発明においては、ツボクサ由来のサポニンを用いて血圧の上昇を抑制することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0011

上記した従来例の課題を解決する具体的手段として本発明に係る第1の発明として、ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンを含有することを特徴とする血圧上昇を抑制する組成物を提供するものである。

0012

また、第2の発明として、ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンと、グルコン酸亜鉛とを含有することを特徴とする血圧上昇を抑制する組成物を提供するものである。

0013

これら第1、第2の発明において、前記トリテルペン系サポニンが、asiaticosideまたはmadecassosideと、それぞれのアグリコンであるasiatic acidまたはmadecassic acidとの一種または二種以上であることを付加的な要件として含むものである。

0014

更に、第3及び第4の発明として、前記血圧上昇を抑制する組成物を含む薬剤と、機能性食品とを提供するものである。

発明の効果

0015

本発明に係る血圧上昇を抑制する組成物は、ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンを含有する、更には、ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンと、グルコン酸亜鉛とを含有するものであるため、ツボクサ由来のサポニンを用いて血圧の上昇を抑制(降下を含む)することができ、更に、グルコン酸亜鉛を併用する場合には、ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンと、グルコン酸亜鉛との相乗効果を期待できると共に、これらトリテルペン系サポニンと、グルコン酸亜鉛とは、いずれも経口摂取による安全性が高いので、服用によるリスクを軽減できるという優れた効果を奏する。

0016

また、本発明に第3、第4の発明に係る薬剤及び機能性食品は、前記第1または2の発明に係る血圧上昇を抑制する組成物を含むものであるため、ツボクサ由来のサポニンを用いて血圧の上昇を抑制(降下を含む)することができ、更に、服用によるリスクを少なくできるという優れた効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0017

次に、本発明を具体的な実施の形態に基づいて詳しく説明する。
本発明の実施の形態に係る血圧上昇を抑制する組成物は、ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコン、更に、ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンと、グルコン酸亜鉛とを含有するものである。これらトリテルペン系サポニン、およびそのアグリコンとは、自然植物界に広く分布する化合物であり、植物から水またはアルコール等により容易に抽出することができる。

0018

また、亜鉛は、金属(イオン)であるが、一般的に用いられる硫酸亜鉛等の無機亜鉛化合物は、体内で摂取された際に毒性を示すことがあるが、本発明に用いるグルコン酸亜鉛は、有機亜鉛化合物であるため、体内に摂取した場合であっても、比較的安全性が高い物質であると認められているものであり、米国において、サプリメント類、あめ類または飲料等として用いられているものである。

0019

前記トリテルペン系サポニンとしては、asiaticosideまたはmadecassosideを用いることが良く、また、該トリテルペン系サポニンのそれぞれのアグリコンとしては、asiatic acidまたはmadecassic acidを用いることが良く、これらトリテルペン系サポニンと、そのアグリコンとの一種または二種以上を用いれば良い。このトリテルペン系サポニンの化学式図1に示し、該トリテルペン系サポニンのアグリコンの化学式を図2に示してある。

0020

これらトリテルペン系サポニン、およびそのアグリコンとしては、双子葉植物セリ科のツボクサ(Centella asiatica L.)から抽出するものであり、特にツボクサの地上部乾燥物を含む)から抽出するのが良い。このツボクサから抽出したトリテルペン系サポニン、およびそのアグリコン(ツボクサ抽出エキス)には、asiaticosideが約1%(多い時には約5%)程度含まれており、多量に精製できる点で優れている。

0021

更に、本発明においては、薬剤または食品に前記血圧上昇を抑制する組成物を含有させて、血圧上昇を抑制する組成物を含む薬剤または機能性食品とすることができる。これら薬剤または機能性食品は、本態性高血圧症腎性高血圧症、および境界型高血圧症等からなる群から選択される血圧の上昇する疾患などの予防、改善、あるいは治療に用いることができる。

0022

この機能性食品とは、血圧上昇を抑制する組成物を含み、ビタミン類等の各種栄養素または食品等を一種以上含む天然物からなる食品またはその加工食品のことであり、例えば、菓子類または清涼飲料等の飲食品を含むものである。

0023

前記薬剤を、例えば、医薬製剤医薬品)として用いる場合には、有効成分であるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンの薬剤担体成分の全体に対する割合が、約0.1〜10重量%程度の範囲であれば良く、特に、約0.5〜5重量%の範囲であることが好ましい。また、グルコン酸亜鉛の配合量としては、薬剤担体成分の全体に対する割合が、約0.25mg/kg・BW〜0.5mg/kg・BW程度の範囲であり、且つ、該グルコン酸亜鉛の1日あたりの摂取量が15mg・Znを越えないように配合させるのが良い。

0024

この薬剤を医薬製剤として用いる場合における剤形としては、例えば、顆粒剤細粒剤錠剤丸剤カプセル剤液剤、懸濁液剤、軟膏ゲル剤ペースト剤またはクリーム剤等の医薬製剤として製造可能な全ての剤形をあげることができる。また、投与経路としては、例えば、経口、静脈内、筋肉内、皮下または関節腔等の種々の投与経路をあげることができる。

0025

また、前記医薬製剤は、予防や治療に有効な量のトリテルペン系サポニン及びそのアグリコンを製薬学的許容できる担体または希釈剤と共に製剤化するのが良い。更に、結合剤吸収促進剤、潤沢剤、乳化剤界面活性剤酸化防止剤防腐剤着色剤香料または甘味料等を適宜添加させても良い。

0026

(トリテルペン系サポニン及びそのアグリコンの製造例1)
次に、より具体的な実施例を用いて説明する。この製造例1においては、ツボクサの地上部を採取し、これを乾燥させたものを用いた。このツボクサ地上部の乾燥物550グラムに80%エタノール水を5リットル加え、80℃で1時間還流抽出し、その後、その抽出液濾過した。この濾過して得られた残渣に、再度、80%エタノール水を5リットル加えて、同様の操作を行った。これら2回分の濾液減圧濃縮し、水・エタノールを留去し乾燥させて乾燥物125グラム(トリテルペン系サポニンと、そのアグリコンとの含有量が約22.7%)を得た。

0027

(トリテルペン系サポニンの製造例2)
この製造例2においては、ツボクサに最も多量に含まれているトリテルペン系サポニンのasiaticosideの精製方法の一例をあげる。ツボクサ地上部の乾燥物5.1キログラムに80%エタノール水を60リットル加え、2.5時間の還流抽出を2回行い、この得られた抽出濾液を減圧濃縮して抽出乾燥物998グラムを得た。

0028

この得られた抽出乾燥物を、多孔質ポリスチレン樹脂充填したカラム(φ80mm×400mm)に付し、メタノール水(30→60→80%メタノール)の各3リットルで順次溶出させた。

0029

80%メタノール水の溶出部の乾燥物37.5グラムをシリカゲルカラム(φ80mm×300mm)に付し、クロロホルム・メタノール・水(25:10:1 v/v/v)混合液で順次極性を上げながら溶出させ、4画分(I〜IV)に分画した。

0030

画分IVを逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーアセトニトリル・メタノール・水;1:1:2 v/v/v)により、asiaticoside 10.12グラム(収率0.198%)を得た。

0031

試験例1)
この試験例1においては、前記製造例1(ツボクサ抽出エキス群)と、前記製造例2(asiaticoside群)とにおける血圧の上昇を抑制する効果についての確認をラットを用いて行った。8週齢雄性自然発症性高血圧(SHRSP)ラットに対して、予備飼育期間中は固形飼料を与えつつ血圧測定および状態観察を行い、最高血圧収縮期)/最低血圧拡張期)の血圧の平均値がほぼ一定になるように10匹ずつ3群に群分けした。

0032

これら3群としては、下記溶剤のみを投与した群(Control群)と、下記溶剤及び前記製造例1で得られたトリテルペン系サポニンとそのアグリコンとを含有する乾燥物(ツボクサ抽出エキス)とを投与した群(製造例1群)と、下記溶剤及び前記製造例2で得られたasiaticosideを投与した群(製造例2群)との各群に分けた。これら各群に対し、各群の0.3%CMC懸濁液(溶剤)を毎日1回、強制的に30日間連続経口投与し、5日毎に30日目まで、最高血圧(収縮期)の値を測定した。

0033

この試験例1の結果を表1に示すと共に、それぞれの血圧の変化を表したグラフ図3に示した。なお、被験物質は、200mg/kg相当量とした。試験結果は、平均値±標準偏差で表し、有意差検定は、Student’s−tを用いた。

0034

[表1]

(mmHg)

(平均値±標準偏差; *:p<0.05、 **:p<0.01)

0035

この表1及び図3の結果から、溶剤の0.3%CMCの懸濁液のみ与えたControl群の最高血圧(収縮期)の値は、試験開始時の約141.3mmHgから30日目の約203.1mmHgと高血圧値を呈し、上昇傾向にあったのに対して、製造例1群と製造例2群とでは、それぞれ試験開始時の約140.7mmHg及び約139.3mmHgから30日目の約188.2mmHg(p<0.05)及び約174.4mmHg(p<0.01)になり、前記Control群と比較して、有意な血圧上昇の抑制効果が確認され、前記製造例1群(ツボクサ抽出エキス群)では投与から約20日以降で、また前記製造例2群(asiaticoside群)では投与から約15日以降で、有意な血圧上昇の抑制が確認された。

0036

(試験例2)
この試験例2においては、トリテルペン系サポニン及びそのアグリコン(例えば、asiaticoside)を用いて、アンジオテンシンI変換酵素阻害(ACE−I)を確認する試験を行った。

0037

この試験例2のアンジオテンシンI変換酵素阻害(ACE−I)試験においては、ACE酵素による合成基質(Hip−His−Leu)の分解作用の50%阻害活性値(IC50)から求めた。

0038

各濃度のasiaticoside100μlを加えて、37℃でプレインキュベーション後に2.35mM合成基質のリン酸緩衝液(pH8.5)200μlを加えて、1時間反応インキュベーション)した。

0039

その反応液に、3%メタリン酸ナトリウム溶液100μlを加えて反応を停止させた後に、その液を高速液体クロマトグラフィーにかけて、酵素反応で生成する馬尿酸を定量することによって、ACE活性のIC50値を求めた。

0040

その結果、asiaticosideのACE酵素に対するIC50値は、283ng/mlで、医療用医薬品のカプトプリル(0.4)の約700倍であった。更に、グルコン酸亜鉛について吸光度法により測定したところ、グルコン酸亜鉛の水和物にACE阻害活性がみられ、亜鉛量としてIC50値は、1.7μg/ml(1700ng/ml)であった。

0041

(試験例3)
この試験例3においては、前記試験例1と同様に、前記製造例1(ツボクサ抽出エキス群)と、前記製造例2(asiaticoside群)とにおける血圧の上昇を抑制する効果についての確認をラットを用いて行った。8週齢の雄性の自然発症性高血圧(SHRSP)ラットに対して、予備飼育期間中は固形飼料を与えつつ血圧測定および状態観察を行い、最高血圧(収縮期)/最低血圧(拡張期)の血圧の平均値がほぼ一定になるように8匹ずつ4群に群分けした。

0042

これら4群としては、下記溶剤のみを投与した群(Control群)と、下記溶剤及び前記製造例1で得られたトリテルペン系サポニンとそのアグリコンとを含有する乾燥物(ツボクサ抽出エキス)とを投与した群(製造例1群)と、下記溶剤及び前記製造例1で得られたトリテルペン系サポニンとそのアグリコンとを含有する乾燥物(ツボクサ抽出エキス)及びグルコン酸亜鉛とを投与した群(製造例1+G群)と、下記溶剤及び前記製造例2で得られたasiaticosideを投与した群(製造例2群)との各群に分けた。これら各群に対し、Control群は、0.3%CMC懸濁液(溶剤)を毎日1回、強制的に30日間連続経口投与し、5日毎に30日目まで、最高血圧(収縮期)の値を測定した。

0043

この試験例3の結果を表2に示すと共に、それぞれの血圧の変化を表したグラフを図4に示した。なお、被験物質は、トリテルペン系サポニンとそのアグリコンとを含有する乾燥物(ツボクサ抽出エキス)及びasiaticosideは200mg/kg体重当量とし、グルコン酸亜鉛は2.3mg/kg体重相当量とした。試験結果は、平均値±標準偏差で表し、有意差検定は、Student’s−tを用いた。

0044

[表2]

(mmHg)

(平均値±標準偏差; *:p<0.05、 **:p<0.01)

0045

この表2及び図4の結果から、溶剤の0.3%CMCの懸濁液のみ与えたControl群の最高血圧(収縮期)の値は上昇傾向にあったのに対して、製造例1群と製造例1+G群と製造例2群とでは、前記Control群と比較して、有意な血圧上昇の抑制効果が確認され、前記製造例1群(ツボクサ抽出エキス群)では投与から約20日以降で、また製造例1+G群(ツボクサ抽出エキス及びグルコン酸亜鉛)と前記製造例2群(asiaticoside群)とでは投与から約10日以降で、有意な血圧上昇の抑制が確認された。

0046

以上により、被験物質の製造例1で得られたトリテルペン系サポニンとそのアグリコンとを含有する乾燥物(ツボクサ抽出エキス)と、製造例2で得られたasiaticosideとは、自然発症性高血圧(SHRSP)ラットに対して血圧上昇抑制効果を有していることが確認された。この作用機序は、ツボクサ抽出エキス中のトリテルペン系サポニンであるasiaticosideによるアンジオテンシンI変換酵素阻害(ACE−I)による降圧作用が関与しているものと推察される。更に、ツボクサから抽出されるトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンと、グルコン酸亜鉛とを含有する組成物にすることで、トリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンと、グルコン酸亜鉛との相乗効果を得ることができ、ツボクサ抽出エキス単体で用いるよりもより高い血圧上昇抑制効果が得られることが確認された。

0047

このように、天然に存在するトリテルペン系サポニン及び/またはそのアグリコンを含有する薬剤または機能性食品を経口摂取等することにより、血圧の上昇を抑制する作用(血圧を降下させる作用を含む)を得ることができることから、高血圧に関連する疾患の予防・改善・治療を行ううえで、安全性が高く、緩やかで確実な効果を期待できる。また、ツボクサ等の植物に由来することから、経口摂取による安全性が高いので、服用によるリスクを軽減できる。

図面の簡単な説明

0048

本発明に係る血圧上昇を抑制する組成物を構成する物質の1つであるトリテルペン系サポニンの化学式である。
同トリテルペン系サポニンのアグリコンの化学式である。
試験例1の最高血圧値の変化を表したグラフである。
試験例3の最高血圧値の変化を表したグラフである。

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